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JP4264102B2 - タイヤモデルの作成方法 - Google Patents

タイヤモデルの作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータを用いた空気入りタイヤのシミュレーションに用いられるタイヤモデルの作成方法に関し、詳しくはタイヤのトレッド部の解析をより正確に行いうる技術に関する。
近年、コンピュータを用いて空気入りタイヤのシミュレーションを行うことが種々提案されている。このシミュレーションは、タイヤを有限個の小さな要素に分割した数値解析用のタイヤモデルを用いて行われる。
下記特許文献1は、ボディモデルとトレッドパターンモデルとを設定し、これらを結合することによりタイヤモデルを作ることを提案している。また、この特許文献1には、ボディモデルがその二次元断面形状を周方向に展開して要素分割されること、さらに縦溝及び横溝を有するトレッドパターンモデルについては、ボディモデルよりも詳細に要素分割されることが記載されている。
図12には、上述のタイヤモデルaのタイヤ赤道面に沿って切断した状態が、視覚化されかつ簡略的に示されている。前記タイヤモデルaは、タイヤ周方向にN分割(ただし、Nは2以上の整数)されたボディモデルbと、タイヤ周方向にM分割(ただし、MはNよりも大きい整数)されたトレッドパターンモデルcとが結合されて構成される。従って、該タイヤモデルaは、タイヤの走行性能に強い影響を与えるトレッドゴムの部分がモデル化されたトレッドパターンモデルcが、タイヤの骨格部分であるボディ部がモデル化されたボディモデルbよりも詳細に要素分割されている。このため、タイヤモデルaは、より細かな接地形状の変化や、例えば路面の段差乗り越えシミュレーション時のトレッド部の変形挙動をシミュレーションの中でより詳細に表現することができ、ひいてはシミュレーションの精度を高め得る。また、ボディモデルbについては、比較的簡単にモデル化が行えるとともに要素数が少ないので、シミュレーションに要する計算時間の短縮化に貢献できるという利点をもたらす。
特許第3314082号公報
しかしながら、図12のタイヤモデルaは、ボディモデルbとトレッドパターンモデルcとのタイヤ周方向の分割数の相違(この例ではM/N=4である)に基づき、トレッドパターンモデルcの厚さ(ボディモデルbの外面に対してその法線方向に測定される厚さ)がタイヤ周方向で変化するという問題がある。即ち、トレッドパターンモデルcは、ボディモデルbの節点位置での厚さT1から、ボディモデルbのタイヤ周方向の中間位置での厚さT2に向かって漸増する。
このように設定されたタイヤモデルaは、トレッドパターンモデルcの大きい厚さT2の部分では高い接地圧が計算される一方、小さい厚さT1の部分では低い接地圧が計算されることになる。このような計算結果は、実際の接地圧の分布と乖離しており、シミュレーション精度の悪化をもたらす。
このような問題を解決するために、ボディモデルbのタイヤ周方向の分割数Nをトレッドパターンモデルcの分割数Mと等しくすることもできる。しかしながら、この方法では、タイヤモデルaのトータル要素数が増加し、シミュレーションに要する計算時間やメモリー消費量が増加するという問題がある。逆に、トレッドパターンモデルcのタイヤ周方向の分割数Mをボディモデルbの分割数Nと等しくすると、トレッドパターンモデルcの変形を詳細かつ正確にシミュレーションすることができない。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、トレッドパターンモデルの半径方向の外面に現れる節点をタイヤ半径方向内側に移動させることにより、ボディモデルの外面から法線方向外側に測定されるトレッドパターンモデルの厚さを一定とするステップを含ませることを基本として、例えば、接地圧分布等を現実と乖離させることなくかつトレッド部の変形挙動を詳細に再現させ、しかも計算時間の増加を抑制しうるタイヤモデルの作成方法を提供することを主な目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、コンピュータを用いて空気入りタイヤのシミュレーションを行う際に用いられる数値解析用のタイヤモデルを作成するための方法であって、トレッドパターン部を除いたボディ部を有限個の要素を用いてタイヤ周方向に均等にN(Nは2以上の整数)分割した三次元のボディモデルを設定するステップ、トレッドパターン部を有限個の要素を用いてタイヤ周方向に均等かつM(Nよりも大きい整数)分割した三次元のトレッドパターンモデルを設定するステップ、互いのタイヤ回転軸を揃えて前記ボディモデルの半径方向外側に前記トレッドパターンモデルを配置して三次元形状のタイヤモデルを設定するステップ、及び前記トレッドパターンモデルの半径方向の外面に現れる節点をタイヤ半径方向内側に移動させることにより、前記ボディモデルの外面から法線方向外側に測定されるトレッドパターンモデルの厚さを一定とするステップを含み、前記トレッドパターンモデルの節点を移動させるステップは、トレッドパターンモデルの外面の一つの節点を特定する処理と、この節点のタイヤ回転軸からの半径を計算する処理と、前記特定された節点の半径方向内側にあるボディモデルの要素が、基準位置からn番目にあるとき、前記基準位置から(n−1)番目のボディモデルの要素と、n番目のボディモデルの要素との分割面から前記節点までのタイヤ周方向の角度θを求める処理と、前記角度θを用いてトレッドパターンモデルの厚さを一定にするための前記節点の新たな半径を計算する処理と、前記新たな半径を持つ座標に前記節点を移動させる処理とを含むことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記ボディモデルは、有限個の領域に分割された二次元の断面形状がタイヤ回転軸の周りに均等に前記N個配置されるとともに前記断面形状に現れる各節点がタイヤ周方向に互いに接続されてなり、かつ前記トレッドパターンモデルは、有限個の領域に分割されかつタイヤ半径方向の外面に少なくとも1本の縦溝を有する二次元の断面形状がタイヤ回転軸の周りに均等に前記M個配置されるとともに前記断面形状に現れる各節点がタイヤ周方向に互いに接続されている請求項1記載のタイヤモデルの作成方法である。
本発明のタイヤモデルの作成方法によれば、トレッドパターン部を除いたタイヤボディ部を有限個の要素を用いてタイヤ周方向に均等にN(Nは2以上の整数)分割した三次元のボディモデルが設定される。同様に、トレッドパターン部を有限個の要素を用いてタイヤ周方向に均等かつM(Nよりも大きい整数)分割した三次元のトレッドパターンモデルが設定される。これらのボディモデル及びトレッドパターンモデルは、各々の二次元の断面形状をタイヤ周方向に展開することにより容易に設定できる。従って、モデル作成時間が短縮される。また、互いのタイヤ回転軸を揃えてボディモデルの半径方向外側にトレッドパターンモデルを配置することにより三次元形状のタイヤモデルを容易に設定できる。しかも、トレッドパターンモデルは、ボディモデルに比べてタイヤ周方向に詳細にモデル化されるので、接地時の変形等をより正確にシミュレーションしうる。
さらに本発明では、トレッドパターンモデルの半径方向の外面に現れる節点をタイヤ半径方向内側に移動させるステップを含む。そして、このような節点の移動を行うことにより、タイヤ赤道面と平行な任意の断面において、ボディモデルの外面から法線方向外側に測定されるトレッドパターンモデルの厚さを一定にできる。したがって、本発明方法によって得られたタイヤモデルは、従来のようにトレッドパターンモデルの厚さの不均一に起因した不具合(例えば接地圧の現実との乖離)を無くし、精度の高いシミュレーションを提供することができる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
本発明は、図1に示されるようなコンピュータ装置1で空気入りタイヤのシミュレーションを行う際に用いられる数値解析用のタイヤモデルを作成する方法を提供する。このシミュレーションには、好ましくは有限要素法や有限体積法などが用いられる。
前記コンピュータ装置1は、本体1aと、入力手段としてのキーボード1b及びマウス1cと、出力手段としてのディスプレイ装置1dとから構成される。本体1aには、CPU、ROM、作業用メモリー及び磁気ディスクなどの大容量の記憶装置が内蔵(いずれも図示せず)されるとともに、CD−ROMのようなドライブ装置1a1、1a2が適宜設けられる。そして、前記記憶装置には後述する方法を実行するための処理手順(プログラム)が記憶される。
図2には、シミュレーションの対象となる空気入りタイヤ2の断面図が示される。該空気入りタイヤ2は、路面と接地するトレッドゴムを有するトレッド部3と、その両側からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部4と、各サイドウォール部4の内方に設けられかつビードコア6が埋設されたビード部5とを有する。また、空気入りタイヤ1は、一対のビードコア6、6間を跨ってのびるカーカスコードの層からなるカーカス7と、そのタイヤ半径方向外側かつトレッド部3の内部に配置されたベルト層8とを具える。
また、空気入りタイヤ2のトレッド部3には、タイヤ周方向に連続してのびる複数本の縦溝9が設けられる。これにより、トレッド部3の外面には、トレッドパターン部が形成される。
このような空気入りタイヤ1は、例えば前記縦溝9の溝底を滑らかにつなぐ仮想溝底線BLを基準とし、該仮想溝底線BLよりもタイヤ半径方向内側をなしかつ縦溝9を含まないボディ部2Aと、仮想溝底線BLよりもタイヤ半径方向外側をなしかつパターン(縦溝9)を形成するトレッドパターン部2Bとに仮想区分することができる。前記ボディ部2Aは、本実施形態では、サイドウォール部4、ビード部5、カーカス7及びベルト層8を含むとともに、トレッドゴムのうち縦溝9の溝底より内側のいわゆるベースゴム部10を含む。なお、ボディ部2Aとトレッドパターン部2Bとの境界は、このような仮想溝底線BLに限定されるものではなく、例えばベルト層8の外面などを基準としても良いのは言うまでもない。
図3には、本実施形態のタイヤモデルの作成方法の一例のフローチャートを示す。先ず、本実施形態では、空気入りタイヤ1の前記ボディ部2Aを有限個の要素を用いてかつタイヤ周方向に均等にN(Nは2以上の整数)分割した三次元のボディモデル11を設定するステップが行われる(ステップS1)。
図4には、ボディモデル11を視覚化した部分斜視図が示される。該ボディモデル11は、有限個の要素eで分割されており、本実施形態では有限個の領域に分割されたボディ部2Aの二次元の断面形状Saが、タイヤ回転軸の周りに均等に前記N個で配置されるとともに前記断面形状Saに現れる各節点Pがタイヤ周方向に互いに接続された環状体で形成される。従って、タイヤ赤道面と平行な断面において、ボディモデル11の外面は正N角形として形成される。
ボディモデル11のタイヤ周方向の分割数Nは、特に限定されない。しかしながら、前記分割数Nが小さいと、シミュレーション精度が悪化するおそれがあるし、逆に大きすぎると、計算時間の大幅な増加を招くおそれがある。このような観点より、前記分割数Nは、好ましくは60個以上、より好ましくは90個以上が望ましく、また、好ましくは360 個以下、より好ましくは240個以下が望ましい。
次に、本実施形態では、前記トレッドパターン部2Bを有限個の要素を用いてタイヤ周方向に均等にM分割した三次元のトレッドパターンモデル12を設定するステップが行われる(ステップS2)。ここで、Mは、Nよりも大きい整数とする。
図5には、トレッドパターンモデル12を視覚化した断面形状が示される。該トレッドパターンモデル12は、有限個の要素で分割されかつタイヤ半径方向の外面に5本の縦溝を有し、かつ本実施形態では、有限個の領域に分割された二次元の断面形状Sbがタイヤ回転軸の周りに均等に前記M個配置されるとともに前記断面形状Sbに現れる各節点Pがタイヤ周方向に互いに接続された環状体で形成される。
本実施形態のトレッドパターンモデル12は、横溝が設けられていない。従って、トレッドパターンモデル12は、同一の断面形状Sbがタイヤ周方向に繰り返し配置されるので、ボディモデル11と同様、一つの二次元の断面形状が得られれば、これをタイヤ周方向に展開(複写)することによって容易に定義することができる。
また、トレッドパターン部2Bでは、路面との接地及び解放が繰り返されることにより、ボディ部2Aに比べて複雑かつ大きな変形が生じる。このようなトレッドパターン部2Bの変形をより詳細にシミュレーションするために、トレッドパターンモデル12は、タイヤ周方向において、前記ボディモデル11よりも細かく分割される。つまり、トレッドパターンモデル12の要素eのタイヤ周方向長さは、ボディモデル11のそれに比べると小さく形成される。
ここで、トレッドパターンモデル12のタイヤ周方向の分割数Mも、特に限定されないが、小さすぎると、トレッドパターン部2Bの変形を正確に再現できなくなってシミュレーション精度が悪化するおそれがあるし、逆に大きすぎると、要素数が著しく増加し計算時間の大幅な増加を招くおそれがある。このような観点より、前記分割数Mは、好ましくは120個以上、より好ましくは180個以上が望ましく、また、好ましくは540個以下、より好ましくは360個以下が望ましい。
前記要素eは、ゴム部分に用いられる四面体要素又は六面体要素といった三次元のソリッド要素、カーカス7やベルト層8といったコード層に用いられる二次元平面要素、及びビードコア6に用いられる剛要素などを含む。また、各要素eには、有限要素法の慣例に従い、それが表している各ゴム又はコード層等の弾性率や密度といった材料特性が定義される。そして、これらの情報は、各要素の節点座標とともに、前記コンピュータ装置1の記憶装置に記憶される。
次に、互いのタイヤ回転軸及び赤道位置を揃えてボディモデル11の半径方向外側にトレッドパターンモデル12を配置して、図6及びその部分側面図である図7に示されるような三次元形状のタイヤモデル13が設定される(ステップS3)。ここでは、ボディモデル11の外周面11oとパターンモデル12の内周面12iとの数値上の結合が行われる。具体的に述べると、ボディモデル11の外周面11oを形成する面又は節点が、トレッドパターンモデル12の内周面12iを形成する面又は節点に対して、その相対距離が変わらないよう定義されて接合される。この条件は、タイヤモデル13が変形したときにも維持される。
次に、図8にタイヤモデルのタイヤ赤道面と平行な断面図が簡略化して示されるように、前記トレッドパターンモデル12の半径方向の外面に現れる節点P1をタイヤ半径方向内側(節点P1’)に移動させることにより、トレッドパターンモデル12の厚さTを一定とする処理が行われる(ステップS4)。ここで、トレッドパターンモデル12の厚さTは、ボディモデル11の外面11oからその法線方向外側に測定される厚さとする。
この節点移動処理は、例えば図9に示されるフローチャートに基づいて行われる。なお、本実施形態では、タイヤモデル13に関して、そのタイヤ回転軸とタイヤ赤道面との交点の座標を原点(0、0、0)とし、タイヤ幅方向をx軸、垂直方向をy軸、前後方向をz軸として設定される。
先ず、本実施形態では、トレッドパターンモデル12の外面の一つの節点P1が特定され、その節点P1のy及びz座標に基づき、タイヤ回転軸からの当該節点P1の半径rが計算される(ステップS41)。具体的には、当該節点P1の座標より、その半径rは下記式により計算される。
r=√(y2+z2
次に、図7に示されるように、任意に定められた基準位置Bと、特定された前記節点P1とのタイヤ周方向の角度φが下式により計算される(ステップS42)。
φ=(360×i)/M
ここで、基準位置Bは、ボディモデル11の前記断面形状Saと、トレッドパターンモデル12の前記断面形状Sbとが一致する任意の断面位置とする。また、前記Mは、トレッドパターンモデル12のタイヤ周方向の分割数である。さらに、前記iは、初期値を0とする(M−1)までの整数であり、前記基準位置Bから対象節点P1までのトレッドパターンモデル12の要素数である。
次に、前記節点P1の半径方向内側にあるボディモデル11の要素eが調べられる(ステップS43)。ここで、前記節点P1の半径方向内側にあるボディモデル12の要素eが、前記基準位置Bからn番目にあるとすると、該nは、下式により計算されるn’の小数点第1位を切り上げて整数化することにより求まる。
n’=φ・N/360
ここで、Nは、ボディモデル11のタイヤ周方向の分割数である。
次に、前記基準位置Bからのボディモデル11の(n−1)番目の要素と、n番目の要素との間の分割面Dから前記節点P1までのタイヤ周方向の角度θが計算される(ステップS44)。該角度θは、下式により計算される。
θ=φ−{360(n−1)/N}
次に、前記角度θを用いてトレッドパターンモデル12の厚さTを一定にするための前記節点P1の新たな半径r’が計算される(ステップS45)。即ち、図8に示されるように、トレッドパターンモデル12の厚さTを一定にするためには、該節点P1は、点F及びGを通りかつn番目のボディモデル11の外面11oと平行な直線L上までその半径方向内側に移動させる必要がある。ここで、点Fは、節点P1の半径rの仮想円Rと、タイヤモデル2の前記分割面Dとの交点である。同様に、点Gは、前記仮想円Rと、前記基準位置からn番目のボディモデルの要素とn+1番目のボディモデルの要素との分割面Eとの交点である。
また、図10には、図8の三角形OCFが模式的に示される。点Cは、原点Oから直線Lに下ろした垂線の足である。図10から明らかなように、下式が成り立つ。
r・cos(180/N)=r’・cos{(180/N)−θ}
上記式をr’について解くと下式が得られる。この式より、節点P1の移動後の新たな半径r’が計算される(ステップS46)。
r’=r/{cosθ+sinθ/tan(90−180/N)}
次に、節点P1の移動後の節点P1’の新たな座標(x’、y’、z’)が下式により求め、該節点P1をそこに移動させる。
x’=x
y’=r’・sinφ
z’=r’・cosφ
そして、全ての節点が処理できたか否かを判断し(ステップS47)、その結果が偽である場合(ステップS47でN)、新たにトレッドパターンモデル12の外面の節点を特定し、ステップS41以降が繰り返される。また、全てのトレッドパターンモデル12の外面の節点が処理できた場合(ステップS47でY)、処理を終える。
以上のように、トレッドパターンモデル12の半径方向の外面に現れる節点Pをタイヤ半径方向内側に移動させることにより、ボディモデル11の外面から法線方向外側に測定されるトレッドパターンモデル12の厚さを一定とすることができる。従って、このようなタイヤモデル13に所定の条件を与えて転動シミュレーションを行うとともに、該シミュレーションを通してトレッドパターンモデル12から各種の物理量(例えば接地圧の分布など)を取得することにより、精度の良いシミュレーション結果が得られる。
以下に示す仕様に基づいてタイヤモデルが設定された。
ボディモデルのタイヤ周方向の分割数N:90個
トレッドパターンモデルのタイヤ周方向の分割数M:200個
全要素数:67000個
実施例のタイヤモデルは、本発明方法により、トレッドパターンモデルの厚さが一定となるように処理を行ったもの、比較例は、このような処理を行っていない従来のモデルとした。トレッドパターンモデル以外は、同一の構成とした。サイズは、205/65R15である。そして、これらの各タイヤモデルを使用し、内圧200kPa、リム6.5JJ、縦荷重4.5kNで平坦な路面上に押し付けたときの接地圧分布を計算した。その結果を視覚化して図11に示す。接地圧は、明度によって表されている。
図11(b)に示されるように、比較例のものでは、明度の斑(つまり、接地圧の斑)がタイヤ周方向に繰り返し生じていることがわかる。これに対して、実施例のタイヤモデルは、このような接地圧の斑が無く、実際のタイヤの接地圧分布と非常に近いものであることが確認できた。
コンピュータ装置の一例を示す斜視図である。 タイヤの断面図である。 本発明の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ボディモデルの一例を示す部分斜視図である。 トレッドパターンモデルの一例を示す部分斜視図である。 タイヤモデルの一例を示す部分斜視図である。 タイヤモデルの部分側面図である。 タイヤモデルを模式的に示す部分拡大図である。 本実施形態の節点移動処理を示すフローチャートである。 その模式図である。 (a)、(b)は接地圧分布のシミュレーション結果を示す図である。 従来のタイヤモデルの側面図である。
符号の説明
1 コンピュータ装置
2 空気入りタイヤ
11 ボディモデル
11o ボディモデルの外側面
12 トレッドパターンモデル
12i トレッドパターンモデルの内側面
13 タイヤモデル
B 基準面
P 節点
e 要素
φ 基準面と対象節点とのタイヤ周方向の角度
θ 分割面から対象節点までのタイヤ周方向の角度
T トレッドパターンモデルの厚さ

Claims (2)

  1. コンピュータを用いて空気入りタイヤのシミュレーションを行う際に用いられる数値解析用のタイヤモデルを作成するための方法であって、
    トレッドパターン部を除いたボディ部を有限個の要素を用いてタイヤ周方向に均等にN(Nは2以上の整数)分割した三次元のボディモデルを設定するステップ、
    トレッドパターン部を有限個の要素を用いてタイヤ周方向に均等かつM(Nよりも大きい整数)分割した三次元のトレッドパターンモデルを設定するステップ、
    互いのタイヤ回転軸を揃えて前記ボディモデルの半径方向外側に前記トレッドパターンモデルを配置して三次元形状のタイヤモデルを設定するステップ、及び
    前記トレッドパターンモデルの半径方向の外面に現れる節点をタイヤ半径方向内側に移動させることにより、前記ボディモデルの外面から法線方向外側に測定されるトレッドパターンモデルの厚さを一定とするステップを含み、
    前記トレッドパターンモデルの節点を移動させるステップは、トレッドパターンモデルの外面の一つの節点を特定する処理と、
    この節点のタイヤ回転軸からの半径を計算する処理と、
    前記特定された節点の半径方向内側にあるボディモデルの要素が、基準位置からn番目にあるとき、前記基準位置から(n−1)番目のボディモデルの要素と、n番目のボディモデルの要素との分割面から前記節点までのタイヤ周方向の角度θを求める処理と、
    前記角度θを用いてトレッドパターンモデルの厚さを一定にするための前記節点の新たな半径を計算する処理と、
    前記新たな半径を持つ座標に前記節点を移動させる処理とを含むことを特徴とするタイヤモデルの作成方法。
  2. 前記ボディモデルは、有限個の領域に分割された二次元の断面形状がタイヤ回転軸の周りに均等に前記N個配置されるとともに前記断面形状に現れる各節点がタイヤ周方向に互いに接続されてなり、かつ
    前記トレッドパターンモデルは、有限個の領域に分割されかつタイヤ半径方向の外面に少なくとも1本の縦溝を有する二次元の断面形状がタイヤ回転軸の周りに均等に前記M個配置されるとともに前記断面形状に現れる各節点がタイヤ周方向に互いに接続されている請求項1記載のタイヤモデルの作成方法。
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