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JP4258588B2 - 圧延材の油圧サイドガイド制御装置及び制御方法 - Google Patents

圧延材の油圧サイドガイド制御装置及び制御方法 Download PDF

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JP4258588B2
JP4258588B2 JP22452299A JP22452299A JP4258588B2 JP 4258588 B2 JP4258588 B2 JP 4258588B2 JP 22452299 A JP22452299 A JP 22452299A JP 22452299 A JP22452299 A JP 22452299A JP 4258588 B2 JP4258588 B2 JP 4258588B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱間圧延設備の巻取機に圧延材をガイドする圧延材の油圧サイドガイド制御装置及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間圧延ラインの最終工程となる仕上圧延機群からピンチロールを介して圧延材を巻取る巻取機前近傍には、圧延ラインを挟んで一対の平行部を有し、所定量の開度を保持して進入する圧延材の板幅をガイドしながらセンタリング可能なサイドガイド装置が設置されている。この板幅をガイドするためのサイドガイドの開度調整は、通常油圧又は空気圧によるシリンダを使用して進入する板幅に合わせて所定の長さ前進・後退させて行っている。
【0003】
通常、熱間圧延ラインの仕上圧延機群と巻取機・巻取機前ピンチロール間には、所定量、すなわち板幅(W)+余裕代(α)の開度を有して平行部を設けた一対の油圧式サイドガイドが配置される。この油圧式サイドガイドの場合、サイドガイドに油圧シリンダを取付けて、圧延ラインに対して前進・後退させて圧延材の板幅方向を規制し、センタリングを行いつつ進入する圧延材をガイドして巻取機で巻取っている。
【0004】
【発明が解決使用とする課題】
一般的に巻取機での巻取の最終工程となる仕上最終段圧延機から圧延材の後端部が搬出され、すなわち尻抜け状態になると、圧延材に張力が無くなることやピンチロールのロール幅方向のギャップが左右不均一となること等によりキャンバーが発生し易くなる。通常、油圧シリンダによる油圧式サイドガイドは、位置制御しか出来ない。このため、キャンバーが発生した圧延材の板幅側面を積極的に支持出来ないために圧延材の後端部速度が不安定となり、金属組織の冷却速度が変化するので一定の品質の圧延材が得られない問題点があった。また、位置制御のみでは、巻取機のマンドレルが停止する問題点があった。更に、ガイド性が劣るために、巻取コイルの最終の数巻分のコイル側面が不均一形状となり、いわゆるテレスコープが発生し、修正のための後掛り作業が必要となるので生産性が低下する問題点もあった。
【0005】
一方、空気圧式サイドガイド装置は、図2に模式図に示す、例えば特公昭63−45887号(ダウンコイラー前サイドガイド制御装置)に開示されている。図2において、熱間圧延ラインの空気圧式サイドガイド装置1は、仕上最終段圧延機2の出側に圧延ラインを挟んで両側に設けられた一対のガイド3が配置されている。それぞれのガイド3は、2箇所の可動用空気圧シリンダで開度の設定と間隔調整可能となっている。また、これらのガイド3の入側に配置された圧延材の進入検出器4と、進入する圧延材の速度検出器5の検出信号に基づいて演算装置6で、間隔調整機構の作動タイミングを制御可能となっている。空気圧シリンダの場合は圧力制御を行えるために、尻抜け時に発生するサイドガイドとの接触荷重を空気圧により緩和出来る。しかし、圧力制御の容易性と緩衝効果を向上させるには、空気圧シリンダの口径を相当大きくする必要があり、設備コストが高価となる問題点があった。また、油圧シリンダに比べ作動指令を発しても応答性が劣るため、やはりテレスコープが発生する問題点があった。更に、両方のサイドガイドに空気圧シリンダを配置したことにより圧力制御が出来ても、位置制御が出来ないために圧延材の板幅位置が確認出来ないという問題点もあった。
【0006】
上述の油圧式サイドガイド及び空気圧式サイドガイドのほかに、図3の模式図に示すような張力を補うサイドガイド装置も従来から使用されている。図3において、サイドガイド装置10は、巻取機11の直前に設けて巻取機11に圧延材12を進入させるピンチロール13と、ピンチロール13と仕上最終段圧延機14との間に張力を補足するピンチロール、いわゆる0(ゼロ)ピンチロール15が一対のサイドガイド16の近傍に配置している。この0ピンチロールにより、圧延材の後端部が仕上最終段圧延機から尻抜けしても、不足する張力を補足して巻取機にピンチロールを介して進入させることが出来る。しかし、この図3の場合は装置が増えるうえに圧延ラインも延びるために、設備コストが嵩む問題点があった。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、仕上最終段圧延機から尻抜けした圧延材の後端部に発生する金属組織の劣化の防止と、巻取コイルの側面に発生するテレスコープを防止する圧延材の油圧サイドガイド制御装置及び制御方法を提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
本発明によれば、仕上圧延機(21)から巻取機(24)に進入する圧延材(23)を圧延ラインPを挟んで対向配置されて一方が位置制御可能でかつ他方が圧力制御可能にガイドする一対の平行ガイド(25、26)と、平行ガイドを圧延材の板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタリングを行う油圧シリンダ(30、31)と、圧延材が平行ガイドに接触したら接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力制御装置(35)と、を備え、前記仕上圧延機(21)から前記圧延材が尻抜けした後において、前記一方の平行ガイドが位置制御され、かつ、前記他方の平行ガイドが前記圧力制御装置により圧力制御されて前記他方の平行ガイドと該圧延材との接触荷重が制御され、これにより、前記尻抜けにより圧延ライン方向の張力が不足する該圧延材に対して張力が前記他方の平行ガイドにより前記圧延ライン方向に付与されるようになっている、ことを特徴とする圧延材の油圧サイドガイド制御装置が提供される。本発明の好ましい実施形態によると、前記尻抜けにより前記圧延材にキャンバーが発生して圧延材の板幅側面が前記他方の平行ガイドに接触した場合に、その接触荷重を検出する圧力検出器を備え、該接触荷重が所定値に達したら前記圧力制御装置により圧力制御される前記他方の平行ガイドにより前記圧延材に張力が付与されるようになっている。
また、本発明によれば、仕上圧延機(21)から巻取機(24)に進入する圧延材(23)を圧延ラインPを挟んで対向配置されて一方が位置制御可能でかつ他方が圧力制御可能にガイドする一対の平行ガイド(25、26)と、平行ガイドを圧延材の板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタリングを行う油圧シリンダ(30、31)と、圧延材が平行ガイドに接触したら接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力制御装置(35)と、を備え、前記仕上圧延機(21)から前記圧延材が尻抜けした後において、前記一方の平行ガイドを位置制御し、かつ、前記他方の平行ガイドを前記圧力制御装置により圧力制御して前記他方の平行ガイドと該圧延材との接触荷重を制御し、これにより、前記尻抜けにより圧延ライン方向の張力が不足する該圧延材に対して張力を前記他方の平行ガイドにより前記圧延ライン方向に付与する、ことを特徴とする圧延材の油圧サイドガイド制御方法が提供される。本発明の好ましい実施形態によると、前記尻抜けにより前記圧延材にキャンバーが発生して前記圧延材の板幅側面が前記他方の平行ガイドに接触した場合に、その接触荷重を検出する圧力検出器を備え、該接触荷重が所定値に達したら前記圧力制御装置により圧力制御される前記他方の平行ガイドにより前記圧延材に張力を付与する。
【0009】
本発明の構成によれば、一方が位置制御可能でかつ他方が圧力制御可能にガイドする一対の平行ガイド(25、26)と、平行ガイドを圧延材の板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタリングを行う油圧シリンダ(30、31)とを設けたので、油圧シリンダを使用して一方の平行ガイドで位置制御し、かつ対向配置するもう一方の平行ガイドで圧力制御が可能となる。
これにより、仕上最終段圧延機から尻抜けされた圧延材の後端部が張力の不足によりキャンバーが発生しても、位置制御と圧力制御を別個及び同期可能な一対の油圧式サイドガイドで円滑に圧延材を巻取機に進入させることが容易にできる。
更に、圧延材が平行ガイドに接触したら接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力制御装置(35)を設けたので、張力の不足により圧延材の後端部が圧力制御する平行ガイドに接触して衝撃力となる接触荷重が発生しても、圧力制御装置で接触荷重を緩和させつつ連続して巻取機に進入させることができる。これにより、巻取コイルの最終の数巻分のコイル側面が不均一形状となることない。従って、テレスコープの発生を防止することが可能となる。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記圧力制御装置(35)は、圧延材の接触により平行ガイドに発生する接触荷重を検出する圧力検出器(39、40)と、平行ガイドの位置を検出する位置検出器(32、41)と、圧力検出器からの圧力検出信号と位置検出器からの位置検出信号を入力して演算する演算器(42)と、演算器からの指令を受けて所定の設定圧力に達したら高速で減圧して平行ガイドを所定長さ後退可能とするサーボ弁(43)と、からなる。
【0011】
この構成によれば、尻抜けにより張力不足でキャンバーの発生した圧延材の後端部の板幅側面が、圧力制御可能な平行ガイドに接触して衝撃力、すなわち接触荷重を発生した場合、平行ガイドに取付けられた油圧シリンダに接続された圧力検出器(39、40)で即座に接触圧力を検出することができる。更に、平行ガイドには位置検出器(32、41)も取付けられている。これらのそれぞれの検出器から検出された圧力信号及び位置信号は演算器に入力され演算されて、所定の設定圧力に達した場合、高速で減圧して平行ガイドを所定長さ後退させると共に、圧延材の板幅側面に接触させながら圧延ライン方向に対してあたかも張力を付与させるように平行ガイドを支持する指令をサーボ弁に指令を与えることができる。このように板幅側面を積極的に支持しながら巻取機に連続的かつ定速化して進入させるので、圧延材の後端部の冷却速度を一定に維持して金属組織の劣化を防ぎ、良質の巻取コイルを得ることができる。また、圧延ライン方向に張力を付与できるので、従来巻取機前ピンチロールの圧延ライン上流側に配置することもあった張力を補う0ピンチロールを不要とすることができる。
【0012】
また、本発明によれば、仕上圧延機(21)から巻取機(24)に進入する圧延材(23)を圧延ラインPを挟んで対向配置されて一方が位置制御可能でかつ他方が圧力制御可能にガイドする一対の平行ガイド(25、26)と、平行ガイドを圧延材の板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタリングを行う油圧シリンダ(30、31)と、圧延材が平行ガイドに接触したら接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力検出器と位置検出器とサーボ弁と演算器から構成される圧力制御装置(35)と、を備え、(1)巻取最中に圧延材の後端部が仕上最終段圧延機から尻抜けしてキャンバーが発生し圧延材の板幅側面が平行ガイドに接触した場合は、その接触荷重を圧力検出器(39、40)で検出し、(2)次に所定圧に達したら平行ガイドを演算器(42)からの指令を受けサーボ弁(43)を作動させて圧延材の板幅側面と接触状態で高速で所定長さ移動させ、(3)更に一方の平行ガイドで板幅側面を位置制御し、かつ他方の平行ガイドで対向する板幅側面を支持して圧延ライン方向の張力を付与しながらガイドして圧延材を連続的に円滑に巻取らせる、ことを特徴とする圧延材の油圧サイドガイド制御方法が提供される。
【0013】
上述の本発明の方法によれば、圧延ラインを挟んで一方が位置制御可能でかつ他方が圧力制御可能にガイドする一対の平行ガイド(25、26)からなる油圧シリンダ方式のサイドガイドと、圧延材が平行ガイドに接触したら接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力検出器と位置検出器とサーボ弁と演算器から構成される圧力制御装置(35)とを備えたので、巻取最中に圧延材の後端部が仕上最終段圧延機から尻抜けして圧延ライン方向の張力が不足又は無くなるにキャンバーが発生しても、一方の平行ガイドで圧延材の板幅側面の位置を制御し、かつ同時に他方の平行ガイドで圧延材の対向する板幅側面を支持させて圧延ライン方向に張力を積極的に付与させることができる。これにより、圧延材を停止させることなく巻取機に連続的かつ定速化して進入させるので、後端部の金属組織の劣化を防止できる。また圧延材の板幅側面が平行ガイドに接触して衝撃力となる接触荷重を、圧力制御装置(35)で即座に検出しかつ制御して緩衝できるので、巻取コイルの側面に発生するテレスコープを防止して、良質の巻取コイルを効率的に得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の圧延材の油圧サイドガイド制御装置を示す全体平面構成図である。この図において、油圧サイドガイド制御装置20は、熱間圧延設備の下流側近傍に設けた複数(通常5乃至7基)の仕上圧延機群の仕上最終段圧延機21出側からテーブルローラ22上を高速で進入する圧延材23をコイル状に巻取る複数基(本図では1基)の巻取機24間で圧延ラインPを挟んで対向配置される一対の平行ガイド25と26から構成されている。なお、平行ガイド25と26の出側と巻取機24の間には、圧延材23を巻取機24に円滑に搬入させる回転自在な上下ロールからなるピンチロール27と、更に圧延材23を所定長さに切断可能な図示しないシャーが配置されている。
【0015】
また、一対の平行ガイド25と26のそれぞれの反圧延ラインP側には、油圧シリンダ30と31が取付けられている。これにより、圧延材23の板幅Wに対して直角方向に同調自在に前進・後退して圧延材23のセンタリングを可能となっている。通常、圧延材の進入を円滑とするために平行ガイド25と26との間隔、すなわち開度は板幅W+余裕代α(30乃至50mm)を保持するように設定されている。なお、一対の油圧サイドガイドのうち平行ガイド25は、進入する圧延材23の板幅側面S1の位置を検出する位置検出器32を取付けて位置制御可能にガイドできるようになっている。更にもう一方の平行ガイド26は、進入する圧延材23の板幅側面S2に対して圧力制御可能にガイドできるようになっている。
従って、仕上最終段圧延機から尻抜けされた圧延材の後端部が張力の不足によりキャンバーが発生しても、一方の平行ガイドで位置制御を及び対向する他方の平行ガイドでは圧力制御を同時に行える油圧式サイドガイドとしたので、円滑に圧延材を巻取機に連続的に進入して巻取ることが容易にできる。
【0016】
更に、平行ガイド26側には、圧延材23の後端部S3が仕上最終段圧延機21から尻抜けして張力が不足するためにキャンバーが発生し、圧延材23の板幅側面S2が平行ガイド26に接触して衝撃力による接触荷重が生じても、その接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力制御装置35が具備されている。
【0017】
また、圧力制御装置35は、圧延材23の板幅側面S2との接触により平行ガイド26に発生する接触荷重を検出し、かつ油圧シリンダ31のピストン部36を挟んでそれぞれの油圧室37と38に接続された圧力検出器39と40と、平行ガイド26の位置を検出する位置検出器41と、更に圧力検出器39又は40からの圧力検出信号と位置検出器からの位置検出信号を入力して演算する演算器42と、演算器42からの指令を受けて所定の設定圧力に達したら高速で減圧して平行ガイド26を所定長さL後退可能とするサーボ弁43とから構成されている。
【0018】
この構成によれば、尻抜けにより張力不足でキャンバーの発生した圧延材の後端部の板幅側面が、圧力制御可能な平行ガイドに接触による衝撃力、すなわち接触荷重を発生したら平行ガイドに取付けられた油圧シリンダに接続された圧力検出器で、直ちに接触圧力を検出することができる。更に、平行ガイドには位置検出器も取付けられている。これらの検出器から検出された圧力信号及び位置信号は演算器に入力され演算されて、所定の設定圧力に達したら高速で減圧して平行ガイドを所定長さ後退させると共に、圧延材の板幅側面に接触させながら圧延ライン方向に対してあたかも張力を付与させるように平行ガイドを支持する指令をサーボ弁に指令を与えることができる。このように板幅側面を積極的に支持しながら巻取機に連続的かつ定速化して進入させるので、圧延材の後端部の冷却速度を一定に維持して金属組織の劣化を防ぎ、良質の巻取コイルを得ることができる。また、圧延ライン方向に張力を付与できるので、従来巻取機前ピンチロールの圧延ライン上流側に配置することもあった張力を補う0ピンチロールを不要とすることができる。
【0019】
なお、この一対の油圧式平行ガイドの両方共に圧力制御とした場合には、尻抜け後の圧延材23の板幅側面S1又はS2の位置状況が確実に把握することができない。このためテレスコープの発生等のトラブルが起こる。これに対して本発明では、一方の油圧式平行ガイド25を位置制御及び他方の油圧式平行ガイド26を圧力制御とさせたので、張力の不足でキャンバーが発生して実線に示すように板幅側面S2が平行ガイド26の接触部a部(又は点線に示すb部)に接触しても、平行ガイド25側で板幅側面S1の位置制御を行っているので、キャンバーの発生状況を確実に把握できる。この位置情報を位置検出器32にて演算器42に入力して平行ガイド26側の圧力制御にフィードバックできるので、圧延材の進入を停止させることなく連続的に巻取機で容易に巻取ることができる。
【0020】
次に、図1の油圧サイドガイド制御装置20を使用して本発明の油圧サイドガイド制御方法を説明する。上述した圧延材23の油圧サイドガイド制御装置20を用い、(1)巻取最中に圧延材23の後端部S3が仕上最終段圧延機21から尻抜けして張力が不足するためにキャンバーが発生して圧延材の板幅側面S2が平行ガイド26に接触(a部又はb部)した場合は、その接触荷重を圧力検出器39、40で検出し、(2)次に所定圧に達したら平行ガイド26を演算器42からの指令を受けてサーボ弁43を作動させて圧延材の板幅側面S2と接触状態で高速で所定長さL移動させ、(3)更に一方の平行ガイド25で板幅側面S1側を位置制御し、かつ他方の平行ガイド26で板幅側面S2を支持して圧延ライン方向の張力を付与しながらガイドして圧延材を連続的に円滑に巻取らせる。
【0021】
このように、巻取最中に圧延材の後端部が仕上最終段圧延機から尻抜けして張力が不足又は無くなるためにキャンバーが発生しても、一方の平行ガイドで圧延材の板幅側面の位置を制御し、かつ同時に残りの平行ガイドで圧延材の対向する反対側の板幅側面を支持させて圧延ライン方向に張力を積極的に付与して押付けることができる。これにより、圧延材を停止させることなく巻取機に連続的かつ定速化して進入させるので、冷却速度の変化により生じる後端部の金属組織の劣化を防止できる。また、圧延材の板幅側面が平行ガイドに接触して衝撃力となる接触荷重を、圧力制御装置で即座に検出しかつ制御して緩衝でき、更に板幅方向の張力を付与させたので巻取コイルの側面に発生するテレスコープを防止できるので、良質の巻取コイルを効率的に得ることができる。
【0022】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】
上述したように、本発明の圧延材の油圧サイドガイド制御装置及び制御方法によれば、仕上最終段圧延機から尻抜けした巻取中の圧延材の後端部に発生する金属組織の劣化の防止と、巻取コイルの側面に発生するテレスコープを防止する、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧延材の油圧サイドガイド制御装置を示す全体平面構成図である。
【図2】従来の空気圧式サイドガイドを示す模式図である。
【図3】従来の別のサイドガイド装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 空気圧式サイドガイド装置
2、14、21 仕上最終段圧延機(仕上圧延機)
3 ガイド
4 進入検出器
5 速度検出器
6 演算装置
10 サイドガイド装置
11、24 巻取機
12、23 圧延材
13、27 ピンチロール
15 0(ゼロ)ピンチロール
16 サイドガイド
20 油圧サイドガイド制御装置
22 テーブルローラ
25、26 平行ガイド
30、31 油圧シリンダ
32、41 位置検出器
35 圧力制御装置
36 ピストン部
37、38 油圧室
39、40 圧力検出器
42 演算器
43 サーボ弁
P 圧延ライン
W 板幅
α 余裕代
S1、S2 板幅側面
S3 後端部
L 所定長さ
a部、b部 接触部

Claims (6)

  1. 仕上圧延機(21)から巻取機(24)に進入する圧延材(23)を圧延ラインPを挟んで対向配置されて一方が位置制御可能でかつ他方が圧力制御可能にガイドする一対の平行ガイド(25、26)と、平行ガイドを圧延材の板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタリングを行う油圧シリンダ(30、31)と、圧延材が平行ガイドに接触したら接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力制御装置(35)と、を備え
    前記仕上圧延機(21)から前記圧延材が尻抜けした後において、前記一方の平行ガイドが位置制御され、かつ、前記他方の平行ガイドが前記圧力制御装置により圧力制御されて前記他方の平行ガイドと該圧延材との接触荷重が制御され、これにより、前記尻抜けにより圧延ライン方向の張力が不足する該圧延材に対して張力が前記他方の平行ガイドにより前記圧延ライン方向に付与されるようになっている、ことを特徴とする圧延材の油圧サイドガイド制御装置。
  2. 前記尻抜けにより前記圧延材にキャンバーが発生して圧延材の板幅側面が前記他方の平行ガイドに接触した場合に、その接触荷重を検出する圧力検出器を備え、
    該接触荷重が所定値に達したら前記圧力制御装置により圧力制御される前記他方の平行ガイドにより前記圧延材に張力が付与されるようになっている、ことを特徴とする請求項1に記載の圧延材の油圧サイドガイド制御装置。
  3. 前記圧力制御装置(35)は、圧延材の接触により平行ガイドに発生する接触荷重を検出する圧力検出器(39、40)と、平行ガイドの位置を検出する位置検出器(32、41)と、圧力検出器からの圧力検出信号と位置検出器からの位置検出信号を入力して演算する演算器(42)と、演算器からの指令を受けて所定の設定圧力に達したら高速で減圧して平行ガイドを所定長さ後退可能とするサーボ弁(43)と、からなることを特徴とする請求項1に記載の圧延材の油圧サイドガイド制御装置。
  4. 仕上圧延機(21)から巻取機(24)に進入する圧延材(23)を圧延ラインPを挟んで対向配置されて一方が位置制御可能でかつ他方が圧力制御可能にガイドする一対の平行ガイド(25、26)と、平行ガイドを圧延材の板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタリングを行う油圧シリンダ(30、31)と、圧延材が平行ガイドに接触したら接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力制御装置(35)と、を備え、
    前記仕上圧延機(21)から前記圧延材が尻抜けした後において、前記一方の平行ガイドを位置制御し、かつ、前記他方の平行ガイドを前記圧力制御装置により圧力制御して前記他方の平行ガイドと該圧延材との接触荷重を制御し、これにより、前記尻抜けにより圧延ライン方向の張力が不足する該圧延材に対して張力を前記他方の平行ガイドにより前記圧延ライン方向に付与する、ことを特徴とする圧延材の油圧サイドガイド制御方法。
  5. 前記尻抜けにより前記圧延材にキャンバーが発生して前記圧延材の板幅側面が前記他方の平行ガイドに接触した場合に、その接触荷重を検出する圧力検出器を備え、
    該接触荷重が所定値に達したら前記圧力制御装置により圧力制御される前記他方の平行ガイドにより前記圧延材に張力を付与する、ことを特徴とする請求項4に記載の圧延材の油圧サイドガイド制御方法。
  6. 仕上圧延機(21)から巻取機(24)に進入する圧延材(23)を圧延ラインPを挟んで対向配置されて一方が位置制御可能でかつ他方が圧力制御可能にガイドする一対の平行ガイド(25、26)と、平行ガイドを圧延材の板幅に対して直角方向に前進・後退して圧延材のセンタリングを行う油圧シリンダ(30、31)と、圧延材が平行ガイドに接触したら接触荷重を緩和させながら巻取機に連続的に進入可能とする圧力検出器と位置検出器とサーボ弁と演算器から構成される圧力制御装置(35)と、を備え、
    巻取最中に圧延材の後端部が仕上最終段圧延機から尻抜けしてキャンバーが発生し圧延材の板幅側面が平行ガイドに接触した場合は、その接触荷重を圧力検出器(39、40)で検出し、
    次に所定圧に達したら平行ガイドを演算器(42)からの指令を受けサーボ弁(43)を作動させて圧延材の板幅側面と接触状態で高速で所定長さ移動させ、
    更に一方の平行ガイドで板幅側面を位置制御し、かつ他方の平行ガイドで対向する板幅側面を支持して圧延ライン方向の張力を付与しながらガイドして圧延材を連続的に円滑に巻取らせる、ことを特徴とする圧延材の油圧サイドガイド制御方法。
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