JP4256024B2 - Pneumatic tire - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、耐摩耗性を損なうことなく、走行初期から走行末期にかけてのウエット性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
雨天走行時のタイヤスリップは非常に危険であり、危険回避のためにトレッドゴムの改良、パターンの改良等、様々な工夫がなされている。又、雪上、氷上の走行性能を向上させたスタッドレスタイヤも近年目覚ましい改良がなされている。このような雨天、雪上、氷上性能の向上はタイヤと路面の間にできる水膜を如何に除去するかにかかっているが、水膜除去にはタイヤ周方向に溝をつけることが有効であり、パターン周方向溝の面積率の向上、サイプと呼ばれる細溝の形成等の工夫がなされている。しかしながら、溝面積が大きくなると乾燥路面上での操縦安定性(ドライ操安性)が低下する傾向にあるため、路面とタイヤの間の水膜除去を目的としてむやみに溝面積を増やすことは出来ないという欠点があった。
【0003】
一方、雨天、雪上、氷上性能の向上のためには通常のタイヤと比較して柔軟なゴムをトレッドに使用することが有効であることも判っているが、ゴムが柔らかいと耐摩耗性の低下、パターン剛性、ブロック剛性の低下による操縦安定性の低下等の不具合が生じるのでゴム物性を柔軟化するにも限度があった。
【0004】
また、雨天走行を確保することを目的としてトレッドを多層構造とし、路面に接地するトレッド外側には比較的柔軟なウエット時の摩擦係数の高いゴムを使用し、ベルトに近い内層部には剛性の高いゴムを配した所謂キャップ/ベース構造と呼ばれる構造を持つトレッドも提唱されているが、ベースゴムの厚みには限界があるため摩擦係数を十分に上げられない、或いは、キャップゴムの柔らかさによる操縦安定性の低下をベースゴムの硬さで補いきれない等の不具合が起こることがあり、また、摩耗が進行しベーストレッドの剛性の高いゴムが露出してくるとともに極端にウエット時の摩擦係数が低下するという不具合があった。
【0005】
以上のような、問題を解消する手段として、主に氷上性能を高めることを目的として特開平9―193614号ではトレッドゴム中に水溶性繊維を含有させる発明がなされている。この発明はゴム中に埋め込まれた水溶性繊維が水溶し、溶解部分に細い溝が形成されるために路面とタイヤの間にミクロフローを発生させる事が可能となるので氷上でのタイヤ摩擦係数を向上させるという効果があった。
【0006】
しかしながら、ミクロフロー効果を更に高める為に繊維量を多くすると、ゴムが固くなりすぎるため氷上性能がさほど向上しない、表面に露出していないゴム内部は固くなりすぎるというような欠点を有していた。また、水溶性繊維径(繊維太さ)以上の溝は入手することが出来ないので溝の径を大きくするためには繊維径を太くする手段しかなく、実質的にφ50μm以上の溝径を得ることは困難であった。
【0007】
さらに、上記発明においては発泡ゴム中に水溶性繊維を含有する発明も含まれるが、タイヤ加硫時に温度分布が生じてしまうので、ゴムの厚み方向に均一な発泡率を得ることが難しいばかりでなく、一定の発泡率を確保するためには生ゴムの日限、保管時の水分、温度管理等も厳密に管理する必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、耐摩耗性を損なうことなく、走行初期から走行末期にいたるまでのウェット性能を向上させ空気入りタイヤを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、水溶性繊維の中に発泡剤を含有させることにより、前記欠点の改良が図れることを見出し、本発明に至った。
【0010】
即ち本発明は以下の構成とする。
(1) 一対のビード部と、両ビード部にまたがって延びるトロイド状のカーカスと、前記カーカスのクラウン部に少なくとも2枚のベルト層と、該ベルト層の外周側に位置するトレッド部とを具え、さらに、該トレッド部の左右にサイドウォール部とを具えたタイヤであって、かつ、前記トレッドに発泡剤を含有させた繊維を含むゴム組成物を用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
(2) 前記ベルト層の外側に、タイヤ周方向に実質上平行になる様に螺旋状にエンドレスにまきつけられる事により形成された少なくとも1枚のベルト補強層を有し、該ベルト補強層がベルト部全体及び/または両端部に配置されたことを特徴とする前記(1)記載の空気入りタイヤ。
(3)前記発泡剤を含有させた繊維が短繊維であることを特徴とする前記(1)または(2)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
(4)前記発泡剤含有繊維が、繊維中の樹脂100重量部あたり0.5重量部から100重量部の発泡剤を含むことを特徴とする前記(1)から(3)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
(5)前記トレッドに用いるゴム組成物が、天然ゴム及びジエン系合成ゴムから選ばれた少なくとも1種からなるゴム成分を含むマトリックスゴムと、ゴム成分100重量部あたり1重量部から40重量部の発泡剤含有繊維とを含有することを特徴とする前記(1)から(4)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
(6) 該マトリックスゴムが、さらに発泡助剤を含むことを特徴とする前記(1)から(5)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
(7)前記トレッドが2層以上から成り、その内少なくとも1層のゴム組成物が前記発泡剤含有繊維を含むことを特徴とする前記(1)から(6)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
(8)前記発泡剤含有繊維を含むゴム組成物を、トレッド内層に用いたことを特徴とする前記(7)記載の空気入りタイヤ。
(9)前記発泡剤含有繊維が水溶性繊維であることを特徴とする前記(1)から(8)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられるゴム成分は特に限定されないが、天然ゴム及びジエン系合成ゴムから選ばれることが好ましく、ジエン系合成ゴムとしては、具体的には、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等が挙げられる。また、雪上、氷上でのタイヤ性能改良までも考慮に入れると低温での弾性率を低くするために、BRを20重量%以上含むことが好ましい。これらのゴム成分は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
【0012】
本発明で用いられる繊維の素材は特に限定されず、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなど、周知のものを挙げることができるが、タイヤ加硫中に繊維材料が軟化し発泡剤の発泡が妨げられないことが好ましい。その中でも水溶性繊維を配合することが、タイヤ使用時に( 特に雨天時)効率的にゴム表面のみを軟化させることができ、また、長尺状の水路が形成されて氷上性能を向上させることができる点で好ましく、特には、ブロック剛性に影響する繊維弾性率を高く維持しながら、分子構造調整により低温水溶性を高められるポリビニルアルコール(以下、PVAと略す)が好ましい。
【0013】
一般にPVA繊維は鹸化度を下げると水溶性特性が発現するが、本発明においてはビニルアルコールユニットが50モル以上、平均重合度が1000の鹸化度80%未満のポリビニルアルコール系ポリマーに発泡剤を添加したポリマーを原料とした。紡出後の繊維に対してホルマール化・アセタール化等の耐水性を付与する処理を行なっていない繊維を用いた。
【0014】
ビニルアルコールユニット及び酢酸ビニルユニット以外のユニットとしては、エチレン、アリルアルコール、イタコン酸、アクリル酸、無水マレイン酸等PVAの結晶性を阻害するユニットが好ましい。
【0015】
次に、製造方法を簡単に説明する。先ずビニルアルコールユニットが75モル%、酢酸ビニルユニットが25モル%からなる平均重合度が500の鹸化度75%のポリビニルアルコール系ポリマーに発泡剤ADCAを加えジメチルスルフォキド(DMSO)を混合し、窒素置換減圧下にて十分に脱泡を行い45%のジメチルスルフォキシド(DMSO)溶液を作成する。この紡糸原液を通常のポリビニルアルコールの紡糸と同様にしてノズルより押し出し、2℃のアセトン/DMSO(重量比:95:5)の混合溶液中で4.5倍の延伸を行なった後、アセトン中でDMSOを十分に除去し、80℃で乾燥を行ない繊維とし、その後、所望の長さにカットして短繊維とした。なおこのポリビニルアルコール径繊維は5℃の水で溶解するものである。
【0016】
本発明において、発泡剤含有水溶性繊維の配合量はゴム成分100重量部に対して1重量部から40重量部の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは、2重量部から30重量部である。繊維量が1重量部未満では、雨天、雪上、氷上性能を高いレベルに確保する事が困難になり、40重量部を超えるとゴム中に短繊維を均一に分散させる事が困難となる。
【0017】
発泡剤含有短繊維の長さは、10mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは5mm以下である。繊維の長さが10mmより長いと繊維の絡み合いが生じゴム中での分散性が低下することがある。
【0018】
また、繊維の直径は、加硫ゴム組成物中の長尺状の空隙のサイズから、0.01mmから0.1mmであることが好ましい。
【0019】
繊維に含まれる発泡剤としては、例えば、ジニトロペンタメチレンテトラミン(DPT)、アゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタスチレンテトラミン、ベンゼンスルホニルヒドラジド誘導体、オキシビスベンゼンスルホニルアゾ化合物、(OBSH),重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、ニトロソスルホニルアゾ化合物、N,N’,−ジメチル−N,N’−ジニトロソフタルアミド、トルエンスルホニルヒドラジド、P−トルエンスルホニルセミカルバジド、P,P’−オキシービス(ベンゼンスルホニルセミカルバジド)等が挙げられる。これらの発泡剤の中でも、製造工程を考慮すると、ジニトロペンタメチレンテトラミン(DPT)、アゾジカルボンアミド(ADCA)が好ましく、特にアゾジカルボンアミド(ADCA)が好ましい。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0020】
前記発泡剤の形態としては特に制限はなく、目的に応じて粒子状、液状等の中から適宜選択することが出来るが、発泡剤含有水溶性繊維中での発泡剤の偏在及び発泡ムラを防止し、また長手方向に断面形状が均一である長尺状気泡を潰れのない状態で効率良く形成する観点からは液状、または、径の細かい粒子であることが好ましい。発泡剤粒子の平均粒子径としては0.1から10μmが好ましく、0.1μmから3μmがより好ましい。
【0021】
前記発泡剤の含有量としては繊維の樹脂100重量部あたり0.5重量部から100重量部であることが好ましく、更に好ましくは、0.5重量部から60重量部、特に好ましくは、1重量部から30重量部である。
発泡剤の含有量が100重量部を超えると繊維に対して異物である発泡剤が多くなり、繊維の製造時に糸切れが多く発生し、製造の点で好ましくない。
また0.5重量部より少ないと本発明の目的である水溶性繊維部の加硫後の体積膨張が少なく、十分な効果が望めないことがある。
【0022】
また、本発明で用いられる発泡助剤は水溶性繊維の中に発泡剤と併用しても良いが、発泡剤含有繊維の製造中に発泡が生じない範囲内に限られる。このように発泡助剤を発泡剤と併用すると水溶性繊維中に含まれるすべての発泡剤を効率良く発泡させることが出来、発泡ムラを招くことがない点では有利であるが、発泡開始温度が下がるため、より正確な温度コントロールが必要なので発泡助剤はマトリックスゴム中に添加する方が好ましい。
【0023】
発泡助剤としては、例えば尿素、ステアリン酸亜鉛、ベンゼンスルホン酸亜鉛、ベンゼンスルフィン酸亜鉛、、亜鉛華、等通常の発泡製品の製造に用いる発泡助剤が挙げられる。これらの中でも尿素、ステアリン酸亜鉛、ベンゼンスルホン酸亜鉛、等が好ましく、1種単独で用いても又2種以上を併用しても良い。
【0024】
ここでいう発泡剤含有繊維は、ゴムの混練り中にタイヤのトレッドゴム中に混ぜ込まれるが、タイヤが高温下で加硫されることにより、内部の発泡剤が発泡する。その結果、加硫後のタイヤの中では繊維形態を有してはおらず、あたかも中空繊維をマトリックスゴム中に含有したような形態を示す。従って、この気泡部分がトレッド表面に露出してくると、長尺状筒状の溝となり、タイヤ接地面で路面との間に存在する水膜を除去するために有効に作用し、雨天、雪上、氷上での性能を大幅に向上させることが可能となる。
更に、繊維の脱離、或いは、溶解により、水膜除去路としての大きさを十分に確保することができる。
【0025】
本発明のタイヤのトレッドに用いるゴム組成物には、上記以外にも、充填剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤など、通常ゴム業界で用いられる添加剤を適宜配合することができる。
【0026】
本発明の空気入りタイヤは、トレッドに発泡剤含有繊維を配合したゴム組成物を使用する。前記トレッドが2層以上からなる場合には、その内、少なくとも1層に、更には、内層のゴム組成物に用いることが好ましい。
【0027】
繊維を配合すると、トレッドゴムを非常に固くすることが出来る。しかもタイヤ表面には露出しない部分では繊維は脱離、溶解することなくゴムの固さを維持し、タイヤ表面に露出すると繊維は脱離し、あるいは、溶解し、該脱離部、または、溶解部に水のミクロフローを可能とする多数の細い溝が発現するため、ゴムは硬いにも拘わらず、タイヤのウエット性能を向上することができる。
【0028】
更に、発泡剤含有繊維を含むゴム組成物を多層構造のトレッドの内層に用いることにより、タイヤの走行初期には硬い内層に支えられて操縦安定性を確保することができ、摩耗が進行し、繊維を内在したトレッド内層部がタイヤ表面に露出してくると、繊維の脱離、溶解により表面に発現した溝により、行中期から末期にかけてもタイヤのウエット性能を維持し、または、むしろ向上することも可能となる。
【0029】
本発明においては、トレッドを多層構造とし、かつ、各トレッド層での繊維の配合量及び繊維への発泡剤の含有量を調整することにより、タイヤの摩耗進行度に応じて所望するウエット性能と耐摩耗を確保することも可能である。
【0030】
実施例
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、その主旨を超えない限り、本実施例に限定されるものではない。
【0031】
なお、実施例において、部及び%は、特に断らない限り、重量部及び重量%を意味する。各種の測定は、下記の方法によった。
【0032】
(1)ゴム組成物の引張応力
実施例1、2、3、比較例1、2のゴム組成物の引張応力は各例のトレッドに供した未加硫のゴムから一部取り出し、約2mmの厚さにシーティングしたシートを厚さ2mmの加硫モールドで加硫し、東洋精機社製のスペクトロメーターを用い、幅5mm、厚さ2mm、長さ20mmの試験片につき、初期張力150g/mm2 、動的歪み1%、周波数50Hz、25℃で測定したゴム組成物の動的貯蔵弾性率(E’)を求め、コントロールの比較例1のゴム組成物のE’を100とした指数で表わした。指数が大きい程引張応力が高くなり、所謂ブロック剛性が高くなるためタイヤの操安性が増す傾向にあるが、単にゴム組成物のE’を高くすると氷上性能が低下する。
実施例4、5、比較例3、4のゴム組成物の引張応力は、各例のトレッドに供した未加硫のゴムから一部取り出し約10mmの厚さにシーティングしたシートを、厚さ10mmの加硫モールドで加硫した後にその両面をスライスし厚さ2mmにした加硫ゴム組成物を常温の水中に約30分浸漬し完全に繊維を溶解させて作成した、幅5mm、厚さ2mm、長さ20mmの試験片につき、東洋精機社製のスペクトロメーターを用い、初期張力150g/mm2 、動的歪み1%、周波数50Hz、25℃で測定したゴム組成物のE‘を求め、コントロールの比較例3のゴム組成物のE’を100とした指数で表わした。指数が大きい程引張応力が高くなり、所謂ブロック剛性が高くなるため、タイヤの操安性が増す傾向にあるが、単にゴム組成物のE’を高くするとタイヤのWET性能が低下する。
【0033】
(2) 氷上性能
実施例1、2、3、比較例1、2の氷上性能は、試験タイヤを排気量1500CCの乗用車に装着して、500km走行させた後、外気温0から−3℃の条件下で、時速20km/hrの時点でブレーキを踏んでタイヤをロックさせ、停止するまでの距離を測定した。比較例1のコントロールタイヤの制動距離を100とし、比較タイヤの制動距離をコントロールタイヤの制動距離で除し、下式により指数化した。
氷上制動距離指数 ={(コントロールタイヤの制動距離)/(試験タイヤの制動距離)}x100
指数が大きいほど氷上性能がよいことを示す。
【0034】
3)WET性能
実施例4、5、比較例3、4のWET性能は試験タイヤを排気量1500CCの乗用車に装着して、20000km走行させたのち、テストコースにて、乗用車に試験タイヤ4輪を装着してテストドライバー二人による実車走行を湿潤路面上で行ない、駆動性、制動性、ハンドル応答性、操縦時のコントロール性を総合評価し、WET操縦安定性の評価とした。結果は比較例3のタイヤをコントロールとしフィーリングを評点で表わした。なお、プラス(マイナス)1、2はコントロール対比やや良い(又はやや悪い)というレベルでありプラス又はマイナス2の評点は一般ドライバーにもその差が判るレベルである。プラス(マイナス)3、4、5はコントロール対比格段に優れて(又は格段に劣って)おり、一般のドライバーでも十分その差を認知出来るレベル差がある。
【0035】
本発明の実施例で用いた発泡剤含有繊維は太さが10デニール(35μm)PVA繊維である。
【0036】
実施例1、2、3及び比較例1、2は185/70R13であり、その構造は図1に示す通りである。即ち一対のビード部と、両ビード部にまたがって延びるトロイド状のカーカスと、前記カーカスのクラウン部に位置するトレッド部と、前記カーカスのサイドウォール部とを備えると共に、前記トレッド部の内側にベルト層を有したラジアル構造を有する。
このタイヤにおいてカーカスプライコードの角度は、タイヤの周方向に対し実質的に90度の角度で配置され、その打込み数は50本/5cmであり、通常のスタッドレスタイヤと同様の構造、パターンを有している。
トレッド部のゴム組成物(トレッドゴム)は、それぞれ、表1にしたがって調製したものである。
【0037】
【表1】
1:SBR#1500(商標 JSR(株)製)
2:BR01( 商標 JSR(株)製)
3:シ−スト7H(商標 東海カ−ボン(株)製、N2 SA 126m2 /g)
4:シ−スト9 (商標 東海カ−ボン(株)製、N2 SA 143m2 /g)
5:ニップシールAQ(商標 日本シリカ工業(株)製 、N2 SA 200m2 /g)
6:Si69 ( 商標 デグサAG製)
7:ジフェニルグアニジン
8:ジベンゾチアジルジスルフィド
9:ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド
10:ジニトロソペンタメチレンテトラミン
【0038】
(比較例1)
比較例1ではトレッドゴムに特開平9−193613号の実施例1のトレッドゴムを用い、全く発泡剤を含まないPVA繊維をゴム100重量部当たり10重量部混練り工程で混ぜ込み、通常のトレッドゴムと同様に押し出し、タイヤへの貼り付け、加硫を行なった。得られたタイヤをコントロールとして用いた。
【0039】
(比較例2)
比較例2ではPVA繊維の量を2倍にした以外は比較例1と同様のゴム組成物をトレッドゴムとして用い、タイヤを製造した。繊維の量が多くなるとゴム組成物の引張応力が増大し、タイヤの氷上性能が低下してしまう。
【0040】
(実施例1)
実施例1では、繊維樹脂量の15重量%の発泡剤を混入した発泡剤含有PVA繊維を作成し、この繊維を、ゴム100成分重量部あたり10重量部混練り工程で混ぜ込み、発泡剤と当重量の発泡助剤をマトリックスゴム中に混練りしたゴム組成物をトレッドゴムとして用いた以外は比較例1と同様にタイヤを製造した。
ゴム中の繊維の量は比較例1とほぼ同一ながら、ゴムの引張応力はむしろ低下し、かつ、タイヤの氷上性能がコントロール対比大幅に向上している。
【0041】
(実施例2)
実施例2では実施例1で作成した発泡剤含有PVA繊維を、ゴム成分100重量部あたり20重量部混練り工程で混ぜ込み、発泡剤と当重量部の発泡助剤をマトリックスゴム中に混練りした以外は比較例1と同様にタイヤを製造した。
ゴム中の繊維の量は比較例2とほぼ同等ながら、ゴムの引張応力の大幅な増大にもかかわらず、タイヤの氷上性能共にコントロール対比大幅に向上している。
【0042】
(実施例3)
実施例3では発泡剤の含有量を樹脂100重量部あたり3重量部に変えた以外は実施例1と同様に作成した発泡剤含有PVA繊維を、ゴム成分100重量部あたり10重量部混練り工程で混ぜ込み、発泡剤と当重量部の発泡助剤をマトリックスゴム中に混練りした以外は比較例1と同様にタイヤを製造した。
ゴム中の発泡剤の量が少なくても、氷上制動性能に向上が見られることが判る。
【0043】
(実施例4、5、比較例3、4)
実施例4、5、及び、比較例3、4のタイヤは185/70R13であり、その構造は図2に示す通りである。即ち一対のビード部と、両ビード部にまたがって延びるトロイド状のカーカスと、前記カーカスのクラウン部に位置するトレッド部と、前記カーカスのサイドウォール部とを備えると共に、前記トレッド部の内側にベルト層を有したラジアル構造を有する。図1と異なるのはトレッド部が2層のキャップ/ベース構造であり、キャップ部分のトレッドゴムは表2に示される配合によるゴム組成物を各比較例、実施例とも共通に用い、ベースゴムは、それぞれ表3に従って調製した。
このタイヤにおいてカーカスプライコードの角度は、タイヤの周方向に対す90度の角度で配置され、その打込み数は50本/5cmであり、通常のスタッドレスタイヤと同様の構造、パターンを有している。
【0044】
【表2】
* 1:BR01(商標 日本合成ゴム(株)製)
* 2:Si69(商標 デグサAG製)
* 3:ノクラック6C(商標 大内新興化学工業(株)製)
* 4:ノクセラーDM(商標 大内新興化学工業(株)製)
* 5:ノクセラーCZ(商標 大内新興化学工業(株)製)
【0045】
【表3】
1:SBR#1500(商標 JSR(株)製)
2:シ−スト7H(商標 東海カ−ボン(株)製、N2 SA 126m2 /g)
3:ニップシールAQ(商標 日本シリカ工業(株)製 、N2 SA 200m2 /g)
4:Si69 ( 商標 デグサAG製)
5:ジフェニルグアニジン
6:ジベンゾチアジルジスルフィド
7:ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド
8:ジニトロソペンタメチレンテトラミン
【0046】
(比較例3)
比較例3では通常のベースゴムに発泡剤を含まないPVA繊維をゴム成分100重量部当たり5重量部混練り工程で混ぜ込み、通常のトレッドゴムと同様に押し出し、タイヤへの貼り付け、加硫を行なった。
【0047】
(比較例4)
比較例4では比較例3のゴム組成物に対しPVA繊維の量を2倍にした以外は比較例3と同様にしてタイヤを製造した。水溶性繊維の量が多くなるとゴムの引張応力が増大し、タイヤのWET性能が低下してしまう。
【0048】
(実施例3)
実施例3では実施例1で作成した繊維樹脂量の15%の発泡剤を混入した発泡剤含有PVA繊維を、ゴム成分100重量部あたり5重量部混練り工程で混ぜ込み、発泡剤と当重量の発泡助剤をゴム中に混練りした以外は、比較例3と同様にタイヤを製造した。
ゴム中の繊維の量は比較例3とほぼ同一ながら、水に浸漬させた後のゴム引張り応力はむしろ低下し、タイヤのWET性能がコントロール対比大幅に向上している。
【0049】
(実施例4)
実施例4では実施例1で作成した発泡剤含有PVA繊維を、ゴム成分100重量部あたり10重量部混練り工程で混ぜ込み、発泡剤と当重量の発泡助剤をマトリックスゴム中に混練りした以外は比較例3と同様にしてタイヤを製造した。
ゴム中の繊維の量は比較例4と同等であるが、水に浸漬した後のゴムの引張応力もさほど増大せず、タイヤのWET性能がコントロール(比較例3)対比大幅に向上している。
【0050】
【発明の効果】
水溶性繊維の特徴である水溶痕跡部のミクロフロー効果を一層高め、さらにこれを少量の繊維量で達成できるためゴムが固くなることを防止出来る効果も得られる。また、ゴム加硫中に繊維部のみが発泡するため発泡剤の量調整と繊維径の選択により所望のタイヤ性能に適したミクロフローの径をゴム物性を大きく変えることなく入手することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタイヤの1例である。
【図2】 本発明のタイヤの1例である。
【符号の説明】
1 :空気入りタイヤ
2 :カーカスプライ
3 :ベルト部
4、4’ :トレッド部
5 :サイドウォール部
6 :ベルト補強層
7 :ビードコア
8 :ビードフィラー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire, and more particularly, to a pneumatic tire with improved wet performance from the beginning of traveling to the end of traveling without impairing wear resistance.
[0002]
[Prior art]
Tire slips when traveling in the rain are extremely dangerous, and various devices such as tread rubber improvement and pattern improvement have been made to avoid danger. Studless tires with improved running performance on snow and ice have also been remarkably improved in recent years. Such improvement in performance on rainy weather, on snow, and on ice depends on how the water film formed between the tire and the road surface is removed. To remove the water film, it is effective to have grooves in the tire circumferential direction. Improvements in the area ratio of the pattern circumferential grooves and the formation of narrow grooves called sipes have been made. However, as the groove area increases, the handling stability on dry road surfaces (dry safety) tends to decrease, so the groove area cannot be increased for the purpose of removing the water film between the road surface and the tire. There was a drawback of not.
[0003]
On the other hand, in order to improve performance on rainy weather, on snow, and on ice, it has been found that it is effective to use flexible rubber for the tread compared to ordinary tires, but if rubber is soft, wear resistance will be reduced. In addition, since problems such as a decrease in steering stability due to a decrease in pattern rigidity and block rigidity occur, there is a limit to softening rubber properties.
[0004]
In addition, the tread has a multi-layered structure for the purpose of ensuring rainy running, and the outer surface of the tread that is in contact with the road surface uses relatively soft rubber with a high coefficient of friction when wet. A tread with a so-called cap / base structure with high rubber is also proposed, but the thickness of the base rubber is limited, so the friction coefficient cannot be increased sufficiently, or it depends on the softness of the cap rubber Problems such as failure to compensate for poor steering stability due to the hardness of the base rubber may occur. In addition, the rubber with a high base tread rigidity is exposed as the wear progresses, and the coefficient of friction when wet is extremely high. There was a problem that decreased.
[0005]
As means for solving the above problems, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-193614 discloses an invention in which water-soluble fibers are contained in a tread rubber mainly for the purpose of improving the performance on ice. In this invention, water-soluble fibers embedded in rubber are water-soluble, and a narrow groove is formed in the melted part, so it is possible to generate microflow between the road surface and the tire, so the tire friction coefficient on ice There was an effect of improving.
[0006]
However, if the amount of fibers is increased to further enhance the microflow effect, the rubber becomes too hard, so the performance on ice is not improved so much, and the inside of the rubber not exposed to the surface becomes too hard. . Further, since a groove having a diameter greater than or equal to the water-soluble fiber diameter (fiber thickness) cannot be obtained, there is only a means for increasing the fiber diameter in order to increase the diameter of the groove. It was difficult.
[0007]
In addition, the above invention includes an invention containing water-soluble fibers in the foamed rubber, but since temperature distribution occurs during tire vulcanization, it is difficult to obtain a uniform foaming rate in the rubber thickness direction. In order to secure a certain foaming rate, it was necessary to strictly manage the raw rubber days, moisture during storage, temperature control, and the like.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a pneumatic tire that improves wet performance from the beginning of traveling to the end of traveling without impairing wear resistance.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present inventors have found that the above-mentioned defects can be improved by incorporating a foaming agent in the water-soluble fiber, and have reached the present invention.
[0010]
That is, the present invention has the following configuration.
(1) A pair of bead portions, a toroidal carcass extending over both bead portions, at least two belt layers on the crown portion of the carcass, and a tread portion located on the outer peripheral side of the belt layers are provided. Further, a pneumatic tire comprising a sidewall portion on the left and right sides of the tread portion, and using a rubber composition containing a fiber in which a foaming agent is contained in the tread.
(2) At least one belt reinforcing layer formed by being wound endlessly in a spiral shape so as to be substantially parallel to the tire circumferential direction is provided outside the belt layer, and the belt reinforcing layer is a belt. The pneumatic tire according to the above (1), wherein the pneumatic tire is disposed at the entire portion and / or at both ends.
(3) The pneumatic tire according to any one of (1) and (2), wherein the fiber containing the foaming agent is a short fiber.
(4) The foaming agent-containing fiber includes 0.5 to 100 parts by weight of a foaming agent per 100 parts by weight of resin in the fiber, according to any one of (1) to (3), Pneumatic tires.
(5) The rubber composition used for the tread is a matrix rubber containing at least one rubber component selected from natural rubber and diene synthetic rubber, and 1 to 40 parts by weight per 100 parts by weight of the rubber component. The pneumatic tire according to any one of (1) to (4), further comprising a foaming agent-containing fiber.
(6) The pneumatic tire according to any one of (1) to (5), wherein the matrix rubber further includes a foaming aid.
(7) The pneumatic according to any one of (1) to (6), wherein the tread includes two or more layers, and at least one of the rubber compositions includes the foaming agent-containing fiber. tire.
(8) The pneumatic tire according to (7), wherein a rubber composition containing the foaming agent-containing fiber is used for a tread inner layer.
(9) The pneumatic tire according to any one of (1) to (8), wherein the foaming agent-containing fiber is a water-soluble fiber.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The rubber component used in the present invention is not particularly limited, but is preferably selected from natural rubber and diene synthetic rubber. Specific examples of the diene synthetic rubber include butadiene rubber (BR) and isoprene rubber (IR). And styrene-butadiene rubber (SBR). Further, taking into consideration the improvement of tire performance on snow and ice, it is preferable to contain 20% by weight or more of BR in order to lower the elastic modulus at low temperatures. These rubber components may be used alone or in combination of two or more.
[0012]
The fiber material used in the present invention is not particularly limited, and examples include well-known materials such as polyvinyl alcohol, polyester, nylon, polyethylene, and polypropylene. The fiber material softens during foaming of the tire and foaming of the foaming agent is performed. Is preferably not hindered. Among them, blending water-soluble fibers can effectively soften only the rubber surface when using tires (especially in rainy weather), and can improve the performance on ice by forming a long water channel. In particular, polyvinyl alcohol (hereinafter, abbreviated as PVA) that can improve low-temperature water solubility by adjusting the molecular structure while maintaining a high fiber elastic modulus that affects the block rigidity is preferable.
[0013]
In general, PVA fibers exhibit water-soluble properties when the degree of saponification is lowered, but in the present invention, a foaming agent is added to a polyvinyl alcohol polymer having a vinyl alcohol unit of 50 mol or more and an average degree of polymerization of 1000 and a saponification degree of less than 80%. The polymer was used as a raw material. A fiber that was not subjected to a treatment for imparting water resistance such as formalization or acetalization to the fiber after spinning was used.
[0014]
Units other than the vinyl alcohol unit and the vinyl acetate unit are preferably units that inhibit the crystallinity of PVA, such as ethylene, allyl alcohol, itaconic acid, acrylic acid, and maleic anhydride.
[0015]
Next, a manufacturing method will be briefly described. First, a foaming agent ADCA is added to a polyvinyl alcohol-based polymer having a saponification degree of 75% having an average degree of polymerization of 500 consisting of 75 mol% of vinyl alcohol units and 25 mol% of vinyl acetate units, and dimethyl sulfoxide (DMSO) is mixed. Defoaming is sufficiently performed under reduced pressure with nitrogen substitution to prepare a 45% dimethyl sulfoxide (DMSO) solution. This spinning stock solution was extruded from a nozzle in the same manner as ordinary polyvinyl alcohol spinning, and stretched 4.5 times in a mixed solution of acetone / DMSO (weight ratio: 95: 5) at 2 ° C. The DMSO was sufficiently removed by drying at 80 ° C. to obtain fibers, and then cut to a desired length to obtain short fibers. In addition, this polyvinyl alcohol diameter fiber melt | dissolves with 5 degreeC water.
[0016]
In the present invention, the amount of the foaming agent-containing water-soluble fiber is preferably in the range of 1 to 40 parts by weight, more preferably 2 to 30 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the rubber component. . If the amount of fiber is less than 1 part by weight, it will be difficult to ensure high performance on rainy weather, snow and ice, and if it exceeds 40 parts by weight, it will be difficult to uniformly disperse short fibers in the rubber.
[0017]
The length of the foaming agent-containing short fibers is preferably 10 mm or less, more preferably 5 mm or less. When the length of the fiber is longer than 10 mm, the fibers are entangled and the dispersibility in the rubber may be lowered.
[0018]
Moreover, it is preferable that the diameter of a fiber is 0.01 mm to 0.1 mm from the size of the elongate space | gap in a vulcanized rubber composition.
[0019]
Examples of the foaming agent contained in the fiber include dinitropentamethylenetetramine (DPT), azodicarbonamide (ADCA), dinitrosopentastyrenetetramine, benzenesulfonylhydrazide derivative, oxybisbenzenesulfonylazo compound, (OBSH), and bicarbonate. Sodium, ammonium carbonate, nitrososulfonylazo compound, N, N ′,-dimethyl-N, N′-dinitrosophthalamide, toluenesulfonyl hydrazide, P-toluenesulfonyl semicarbazide, P, P′-oxy-bis (benzenesulfonyl semicarbazide), etc. Is mentioned. Among these foaming agents, in consideration of the production process, dinitropentamethylenetetramine (DPT) and azodicarbonamide (ADCA) are preferable, and azodicarbonamide (ADCA) is particularly preferable. These may be used individually by 1 type and may use 2 or more types together.
[0020]
The form of the foaming agent is not particularly limited, and can be appropriately selected from particulates, liquids, etc. according to the purpose, but prevents uneven distribution of foaming agent and uneven foaming in the water-soluble fiber containing foaming agent. In addition, from the viewpoint of efficiently forming long bubbles having a uniform cross-sectional shape in the longitudinal direction without being crushed, the particles are preferably liquid or particles having a small diameter. The average particle diameter of the foaming agent particles is preferably from 0.1 to 10 μm, more preferably from 0.1 μm to 3 μm.
[0021]
The content of the foaming agent is preferably 0.5 to 100 parts by weight, more preferably 0.5 to 60 parts by weight, and particularly preferably 1 part by weight per 100 parts by weight of the fiber resin. Part to 30 parts by weight.
When the content of the foaming agent exceeds 100 parts by weight, the foaming agent that is a foreign matter increases with respect to the fiber, and many yarn breaks occur during the production of the fiber, which is not preferable in terms of production.
On the other hand, if the amount is less than 0.5 part by weight, the volume expansion after vulcanization of the water-soluble fiber part, which is the object of the present invention, is small and a sufficient effect may not be expected.
[0022]
Moreover, although the foaming auxiliary agent used by this invention may be used together with a foaming agent in water-soluble fiber, it is limited to the range in which foaming does not occur during manufacture of a foaming agent containing fiber. When the foaming aid is used in combination with the foaming agent in this way, it is advantageous in that all foaming agents contained in the water-soluble fiber can be efficiently foamed, and foaming unevenness is not caused. For this reason, it is preferable to add the foaming aid to the matrix rubber because more precise temperature control is required.
[0023]
Examples of the foaming aid include foaming aids used for the production of ordinary foamed products such as urea, zinc stearate, zinc benzenesulfonate, zinc benzenesulfinate, and zinc white. Among these, urea, zinc stearate, zinc benzenesulfonate, and the like are preferable, and one kind may be used alone, or two or more kinds may be used in combination.
[0024]
The foaming agent-containing fiber referred to here is mixed into the tread rubber of the tire during the kneading of the rubber. When the tire is vulcanized at a high temperature, the internal foaming agent is foamed. As a result, the vulcanized tire does not have a fiber form, and shows a form in which hollow fibers are contained in the matrix rubber. Therefore, when this bubble part is exposed on the tread surface, it becomes a long cylindrical groove, which works effectively to remove the water film existing between the tire contact surface and the road surface. It is possible to greatly improve the performance on ice.
Furthermore, the size of the water film removal path can be sufficiently secured by detachment or dissolution of the fibers.
[0025]
In addition to the above, the rubber composition used for the tire tread of the present invention includes a filler, a vulcanizing agent, a vulcanization accelerator, an anti-aging agent, a softening agent, zinc oxide, stearic acid, an antioxidant, and ozone deterioration. Additives usually used in the rubber industry such as an inhibitor can be appropriately blended.
[0026]
The pneumatic tire of this invention uses the rubber composition which mix | blended the foaming agent containing fiber with the tread. When the tread is composed of two or more layers, it is preferably used for at least one of the treads, and further for the inner layer rubber composition.
[0027]
When the fiber is blended, the tread rubber can be made very hard. In addition, the fiber does not detach and dissolve in the portion that is not exposed on the tire surface, and the rubber hardness is maintained without being exposed to the tire surface. When exposed on the tire surface, the fiber is detached or dissolved, and the detachment portion or the dissolution portion. In addition, since a large number of thin grooves that enable microflow of water are developed, the wet performance of the tire can be improved even though the rubber is hard.
[0028]
Furthermore, by using a rubber composition containing a foaming agent-containing fiber as an inner layer of a tread having a multilayer structure, it is possible to ensure steering stability supported by a hard inner layer at the beginning of running of the tire, and wear progresses. When the inner layer of the tread containing the fibers is exposed on the tire surface, the wet performance of the tire is maintained or rather improved from the middle to the end due to the grooves developed on the surface due to the detachment and dissolution of the fibers. It is also possible.
[0029]
In the present invention, the tread has a multi-layer structure, and the wet performance desired according to the degree of tire wear progress is obtained by adjusting the amount of fiber in each tread layer and the content of the foaming agent in the fiber. It is also possible to ensure wear resistance.
[0030]
EXAMPLES The present invention will be described more specifically with reference to the following examples. However, the present invention is not limited to these examples as long as the gist of the present invention is not exceeded.
[0031]
In Examples, parts and% mean parts by weight and% by weight unless otherwise specified. Various measurements were performed according to the following methods.
[0032]
(1) Tensile stress of rubber composition The tensile stresses of the rubber compositions of Examples 1, 2, and 3 and Comparative Examples 1 and 2 were partially extracted from the unvulcanized rubber used for the treads of each example, and about 2 mm. The sheet seated to a thickness is vulcanized with a vulcanization mold having a thickness of 2 mm, and an initial tension of 150 g / mm 2 for a test piece having a width of 5 mm, a thickness of 2 mm, and a length of 20 mm using a spectrometer manufactured by Toyo Seiki Co., Ltd. The dynamic storage elastic modulus (E ′) of the rubber composition measured at a dynamic strain of 1%, a frequency of 50 Hz, and 25 ° C. was determined, and expressed as an index with E ′ of the rubber composition of Comparative Example 1 as a control. It was. The larger the index, the higher the tensile stress and the higher the so-called block rigidity, which tends to increase the operability of the tire, but simply increasing E ′ of the rubber composition decreases the performance on ice.
The tensile stresses of the rubber compositions of Examples 4 and 5 and Comparative Examples 3 and 4 were obtained by partially removing the sheet from the unvulcanized rubber used in the treads of each example and sheeting it to a thickness of about 10 mm. A vulcanized rubber composition, which was vulcanized with a vulcanization mold and sliced on both sides to a thickness of 2 mm, was immersed in water at room temperature for about 30 minutes to completely dissolve the fiber. The width was 5 mm and the thickness was 2 mm. Using a Toyo Seiki spectrometer for a 20 mm long test piece, the E ′ of the rubber composition measured at an initial tension of 150 g / mm 2 , a dynamic strain of 1%, a frequency of 50 Hz, and 25 ° C. was obtained and controlled. The rubber composition of Comparative Example 3 was represented by an index where E ′ was 100. The larger the index, the higher the tensile stress and the higher the so-called block rigidity, which tends to increase the operability of the tire. However, simply increasing the E ′ of the rubber composition decreases the WET performance of the tire.
[0033]
(2) On-ice performance The on-ice performance of Examples 1, 2, and 3 and Comparative Examples 1 and 2 is that the test tire is mounted on a passenger car having a displacement of 1500 CC and traveled for 500 km, and then the outside air temperature is 0 to -3 ° C. Under the conditions, the tire was locked by stepping on the brake at a speed of 20 km / hr, and the distance to stop was measured. The braking distance of the control tire of Comparative Example 1 was set to 100, the braking distance of the comparative tire was divided by the braking distance of the control tire, and indexed by the following formula.
Ice braking distance index = {(control tire braking distance) / (test tire braking distance)} × 100
The larger the index, the better the performance on ice.
[0034]
3) WET performance The WET performance of Examples 4 and 5 and Comparative Examples 3 and 4 is that the test tire is mounted on a passenger car with a displacement of 1500 CC, and after running 20000 km, four test tires are mounted on the passenger car on the test course. The vehicle was run by two test drivers on a wet road surface, and the overall evaluation of drivability, braking performance, steering wheel response, and controllability during maneuvering was conducted to evaluate WET maneuvering stability. As a result, the tire of Comparative Example 3 was used as a control and the feeling was expressed as a score. The positive (minus) 1 and 2 are slightly good (or slightly bad) compared to the control, and the plus or minus 2 is a level at which the difference can be understood by a general driver. The pluses (minus) 3, 4 and 5 are excellent (or inferior) with respect to the control, and there is a level difference that can be sufficiently recognized even by a general driver.
[0035]
The foaming agent-containing fibers used in the examples of the present invention are 10 denier (35 μm) PVA fibers.
[0036]
Examples 1, 2, and 3 and Comparative Examples 1 and 2 are 185 / 70R13, and the structure is as shown in FIG. That is, a pair of bead portions, a toroid-like carcass extending over both bead portions, a tread portion located at a crown portion of the carcass, and a sidewall portion of the carcass, and a belt inside the tread portion. It has a radial structure with layers.
In this tire, the angle of the carcass ply cord is arranged at an angle of substantially 90 degrees with respect to the circumferential direction of the tire, the number of driving is 50 pieces / 5 cm, and it has the same structure and pattern as a normal studless tire. is doing.
The rubber composition (tread rubber) of the tread part was prepared according to Table 1, respectively.
[0037]
[Table 1]
1: SBR # 1500 (trademark, manufactured by JSR Corporation)
2: BR01 (trademark, manufactured by JSR Corporation)
3: Sheet 7H (Trademark Tokai Carbon Co., Ltd., N 2 SA 126 m 2 / g)
4: Sheet 9 (Trademark Tokai Carbon Co., Ltd., N 2 SA 143 m 2 / g)
5: Nip seal AQ (Trademark: Nippon Silica Kogyo Co., Ltd., N 2 SA 200 m 2 / g)
6: Si69 (trademark manufactured by Degussa AG)
7: diphenylguanidine 8: dibenzothiazyl disulfide 9: bis (3-triethoxysilylpropyl) tetrasulfide 10: dinitrosopentamethylenetetramine
(Comparative Example 1)
In Comparative Example 1, the tread rubber of Example 1 of JP-A-9-193613 was used as a tread rubber, and PVA fibers containing no foaming agent were mixed in a kneading step of 10 parts by weight per 100 parts by weight of rubber. Extruded in the same manner as rubber, pasted on tires, and vulcanized. The obtained tire was used as a control.
[0039]
(Comparative Example 2)
In Comparative Example 2, a tire was manufactured using the same rubber composition as Comparative Example 1 as tread rubber except that the amount of PVA fiber was doubled. When the amount of fibers increases, the tensile stress of the rubber composition increases, and the on-ice performance of the tire decreases.
[0040]
Example 1
In Example 1, a foaming agent-containing PVA fiber in which a foaming agent of 15% by weight of the fiber resin amount was mixed was prepared, and this fiber was mixed in a kneading step of 10 parts by weight per 100 parts by weight of rubber. A tire was produced in the same manner as in Comparative Example 1 except that a rubber composition obtained by kneading this weight of foaming aid in matrix rubber was used as the tread rubber.
Although the amount of fibers in the rubber is almost the same as in Comparative Example 1, the tensile stress of the rubber is rather lowered, and the performance on ice of the tire is greatly improved as compared with the control.
[0041]
(Example 2)
In Example 2, the foaming agent-containing PVA fiber prepared in Example 1 was mixed in a kneading step of 20 parts by weight per 100 parts by weight of the rubber component, and the foaming agent and this part by weight of the foaming aid were kneaded in the matrix rubber. A tire was manufactured in the same manner as in Comparative Example 1 except that.
Although the amount of fiber in the rubber is almost the same as that in Comparative Example 2, the on-ice performance of the tire is greatly improved compared to the control, despite the significant increase in the tensile stress of the rubber.
[0042]
(Example 3)
In Example 3, the foaming agent-containing PVA fiber prepared in the same manner as in Example 1 except that the content of the foaming agent was changed to 3 parts by weight per 100 parts by weight of the resin, and 10 parts by weight kneading step per 100 parts by weight of the rubber component The tire was manufactured in the same manner as in Comparative Example 1 except that the foaming agent and the same amount by weight of the foaming aid were kneaded into the matrix rubber.
It can be seen that the braking performance on ice is improved even if the amount of the foaming agent in the rubber is small.
[0043]
(Examples 4 and 5, Comparative Examples 3 and 4)
The tires of Examples 4 and 5 and Comparative Examples 3 and 4 are 185 / 70R13, and the structure thereof is as shown in FIG. That is, a pair of bead portions, a toroid-like carcass extending over both bead portions, a tread portion located at a crown portion of the carcass, and a sidewall portion of the carcass, and a belt inside the tread portion. It has a radial structure with layers. The tread part is different from FIG. 1 in a cap / base structure with a two-layer tread. The tread rubber of the cap part uses the rubber composition having the composition shown in Table 2 in common with each of the comparative examples and examples. , Respectively, according to Table 3.
In this tire, the angle of the carcass ply cord is arranged at an angle of 90 degrees with respect to the circumferential direction of the tire, the number of driving is 50 pieces / 5 cm, and has the same structure and pattern as a normal studless tire. .
[0044]
[Table 2]
* 1: BR01 (trademark, manufactured by Nippon Synthetic Rubber Co., Ltd.)
* 2: Si69 (trademark manufactured by Degussa AG)
* 3: Nocrack 6C (Trademark: Ouchi Shinsei Chemical Co., Ltd.)
* 4: Noxeller DM (Trademark: Ouchi Shinsei Chemical Co., Ltd.)
* 5: Noxeller CZ (trademark, Ouchi Shinsei Chemical Co., Ltd.)
[0045]
[Table 3]
1: SBR # 1500 (trademark, manufactured by JSR Corporation)
2: Sheet 7H (Trademark Tokai Carbon Co., Ltd., N 2 SA 126 m 2 / g)
3: Nip seal AQ (Trademark: Nippon Silica Kogyo Co., Ltd., N 2 SA 200 m 2 / g)
4: Si69 (trademark manufactured by Degussa AG)
5: diphenylguanidine 6: dibenzothiazyl disulfide 7: bis (3-triethoxysilylpropyl) tetrasulfide 8: dinitrosopentamethylenetetramine
(Comparative Example 3)
In Comparative Example 3, a PVA fiber not containing a foaming agent is mixed into a normal base rubber in a kneading step of 5 parts by weight per 100 parts by weight of the rubber component, extruded in the same manner as a normal tread rubber, stuck to a tire, and vulcanized. Was done.
[0047]
(Comparative Example 4)
In Comparative Example 4, a tire was manufactured in the same manner as Comparative Example 3 except that the amount of PVA fiber was doubled with respect to the rubber composition of Comparative Example 3. If the amount of the water-soluble fiber increases, the tensile stress of the rubber increases and the WET performance of the tire decreases.
[0048]
(Example 3)
In Example 3, the foaming agent-containing PVA fiber mixed with the foaming agent of 15% of the amount of the fiber resin prepared in Example 1 was mixed in the process of kneading 5 parts by weight per 100 parts by weight of the rubber component, and the foaming agent and this weight were mixed. A tire was produced in the same manner as in Comparative Example 3 except that the foaming aid was kneaded in rubber.
Although the amount of fiber in the rubber is almost the same as in Comparative Example 3, the rubber tensile stress after being immersed in water is rather lowered, and the WET performance of the tire is greatly improved compared to the control.
[0049]
(Example 4)
In Example 4, the foaming agent-containing PVA fiber prepared in Example 1 was mixed in a process of kneading 10 parts by weight per 100 parts by weight of the rubber component, and the foaming agent and the same amount of foaming aid were kneaded in the matrix rubber. A tire was manufactured in the same manner as in Comparative Example 3 except for the above.
The amount of fiber in the rubber is equivalent to that in Comparative Example 4, but the tensile stress of the rubber after being immersed in water does not increase so much, and the WET performance of the tire is greatly improved compared to the control (Comparative Example 3). .
[0050]
【The invention's effect】
The microflow effect of the water-soluble trace portion, which is a characteristic of water-soluble fibers, can be further enhanced, and this can be achieved with a small amount of fibers, so that the effect of preventing the rubber from becoming hard can be obtained. Also, since only the fiber part foams during rubber vulcanization, it is possible to obtain a microflow diameter suitable for the desired tire performance without greatly changing the rubber physical properties by adjusting the amount of foaming agent and selecting the fiber diameter. Become.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an example of a tire according to the present invention.
FIG. 2 is an example of a tire according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Pneumatic tire 2: Carcass ply 3: Belt part 4, 4 ′: Tread part 5: Side wall part 6: Belt reinforcing layer 7: Bead core 8: Bead filler
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