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JP3779427B2 - Pneumatic tire - Google Patents

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JP3779427B2
JP3779427B2 JP13551997A JP13551997A JP3779427B2 JP 3779427 B2 JP3779427 B2 JP 3779427B2 JP 13551997 A JP13551997 A JP 13551997A JP 13551997 A JP13551997 A JP 13551997A JP 3779427 B2 JP3779427 B2 JP 3779427B2
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    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トレッド踏面部を形成しているトレッドゴム内に長尺状の排水路を形成した空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スタッドレスタイヤとして、トレッドを無数の独立気泡を有する発泡ゴムで構成し、独立気泡の除水効果によって氷上での摩擦係数(μ)を向上させたものがある。
【0003】
また、新品時に気泡が出現していないときの氷上での摩擦係数(μ)を向上するために、踏面に微細溝を配したタイヤがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コーナリング時にタイヤに横力が働き、トレッドがタイヤ周方向に対して直角方向に入力を受けると、特に大入力となるショルダー部(トレッドのタイヤ幅方向両側の部分)では中央域(トレッドのタイヤ幅方向内側の部分)に対して摩耗が進み、結果として両肩減り摩耗、テーパー摩耗などの偏摩耗が生じる。そのため、新品時と走行後では性能が変化してしまう問題があった。
【0005】
また、踏面に微細溝を配したタイヤでは、摩耗で微細溝が消滅するため、微細溝による摩擦係数の向上効果は使用の初期段階しか維持できない。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮し、氷上性能及びウエット性能の向上を図りつつ、偏摩耗を抑制し、新品時と走行後での性能変化を抑制することのできる空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、1対のビードコア間にトロイド状をなして跨がるカーカス層のクラウン部外周にベルト層とトレッドゴムを順次配置した空気入りタイヤであって、前記トレッドゴムは、樹脂からなる保護層により被覆された無数の長尺状独立気泡を有し、前記長尺状独立気泡は、最大長さLと平均中空径Dとの比L/Dが3以上に設定され、かつ、前記トレッドゴムのタイヤ幅方向内側ではタイヤ周方向に、タイヤ幅方向外側ではタイヤ幅方向に配向していることを特徴としている。
【0008】
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、走行によってトレッドゴムが摩耗すると、長尺状独立気泡による長尺状の凹部が接地表面に形成され、この長尺状の凹部が排水路の役目を果たし、接地面内の水を効率良く排除水する。
【0009】
したがって、本発明の適用されたスタッドレスタイヤで氷上走行を行った場合、氷面との間にわき出た水が長尺状の凹部により排除水されて氷上での摩擦係数を大きくすることができ、これにより高い氷上性能が得られる。なお、ウエット路面においても長尺状の凹部により接地面内の水が排除水されるので高いウエット性能が得られる。
【0010】
また、樹脂からなる保護層が凹部の潰れを抑制するので、高荷重時においても排除水性が確保される。
【0011】
また、接地面に露出した樹脂による引っかき効果により、路面との摩擦係数を向上させることができる。
【0012】
本発明はスタッドレスタイヤ以外のタイヤにも適用でき、例えば、サマータイヤ等に適用した場合にも同様に高いウエット性能が得られる。
【0013】
ところで、従来の一般のタイヤでは、コーナリング時などに横力がタイヤに働いたとき、タイヤ周方向に対して略直角に入力を受け、トレッドのタイヤ幅方向両側の部分(両側域)ではタイヤ幅方向内側の部分(中央域)に対して摩耗が進み、結果として偏摩耗が生じる。
【0014】
一方、入力の方向が、長尺状の凹部の長手方向の場合と長手方向に直角方向の場合とでトレッドゴムの摩耗を比較すると、入力が長手方向に直角方向の場合では凹部の長いエッジが路面に引っ掛かるためトレッドゴムの摩耗は早く、入力が長手方向の場合では引っ掛かるエッジ長さが短いためトレッドゴムの摩耗は遅くなる。
【0015】
本発明の空気入りタイヤでは、踏面に現れる長尺状の凹部が、タイヤ幅方向内側ではタイヤ周方向に、タイヤ幅方向外側ではタイヤ幅方向となり、コーナリング時の横力の入力方向がタイヤ幅方向外側の長尺状の凹部の配向方向と同一となるので、ショルダー部の摩耗を抑制でき、トレッド全体の摩耗を均一にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
本発明の空気入りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図10にしたがって説明する。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ(サイズ:185/70R13)10は、ケース1と、このケース1のクラウン部2のタイヤ半径方向外側をショルダー3間において被覆するトレッド12とを有している。
【0018】
ケース1は、一対のビード部4と、一方のビード部4から他方のビード部4まで延びるゴム引きコードからなるトロイダル状のカーカス5と、カーカス5のクラウン部のタイヤ半径方向外側に配置されタイヤ周方向に延びる公知の非伸長性のベルト6とを有し、また、このケース1のタイヤ軸方向外側には耐屈曲性に優れた通常のゴムからなるサイドウォール7が配置されている。
【0019】
本実施形態の空気入りタイヤ10は所謂スタッドレスタイヤであり、図2に示すように、トレッド12にはタイヤ幅方向に等間隔で配置された4本の周方向溝14と、タイヤ周方向にほぼ等間隔にタイヤ幅方向に延びる横溝16が形成され、これら周方向溝14と横溝16とによって区画されたブロック18にはタイヤ幅方向に延びる複数のサイプ19が形成されている。
【0020】
図1に示すように、トレッド12は、少なくとも2層のゴム層、本実施形態では、タイヤ半径方向外側に位置し、路面に接する外側ゴム層(所謂キャップゴム層)12Aと、タイヤ半径方向内側に位置する内側ゴム層(所謂ベースゴム層)12Bとの2層のゴム層から構成されたトレッド踏面部、及びこのトレッド踏面部のタイヤ幅方向両側に配置された側ゴム部12Cからなっている。
【0021】
図3に示すように、外側ゴム層12Aは、略球形の球状独立気泡22と、全体が樹脂の保護層26で補強されている長尺状独立気泡24とを無数に含んだ発泡ゴムである。
【0022】
外側ゴム層12Aにおいて、保護層26で補強されている長尺状独立気泡24は、タイヤ幅方向内側(タイヤ赤道面CL側)では図4に示すように実質的にタイヤ周方向(矢印A方向)に、タイヤ幅方向外側では図5に示すように実質的にタイヤ幅方向(矢印B方向)に配向している。
【0023】
なお、内側ゴム層12Bには発泡されていない通常のゴムが使用されており、ショアA硬度が、外側ゴム層12AのショアA硬度よりも高いゴムが使用されている。
(製造方法)
次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の外側ゴム層12Aの製造方法を説明する。
【0024】
外側ゴム層12Aを形成するためのゴム組成物に用いられるゴム成分としては、−60°C以下のガラス転移温度を有するものが望ましい。このガラス転移温度とするのは、トレッド12の外側ゴム層12Aが、低温域において十分なゴム弾性を維持し、十分な氷上性能を得るためである。
【0025】
また、外側ゴム層12Aを形成するためのゴム組成物は、天然ゴム及びジエン系合成ゴムからなる群より選ばれた少なくとも1種のゴムを有することが好ましい。
【0026】
ジエン系合成ゴムとしては、スチレン−ブタジエン共重合体、シス−1,4−ポリイソプレン、シス−1,4−ポリブタジエン等が含まれる。
【0027】
この中で、特にガラス転移温度が低く、氷上性能の効果が大きい点で、シス−1,4−ポリブタジエンが好適に使用され、特にシス含有率が90%以上のポリブタジエンが好ましい。
【0028】
外側ゴム層12Aに気泡を形成するために、ゴム組成物には発泡剤及び発泡助剤が含まれている。
【0029】
発泡剤の例としは、ジニトロソペンタメチレンテトラアミン(DPT)、アゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタスチレンテトラミンやベンゼンスフォニルヒドラジド誘導体、オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)等があるが、中でもアゾジカルボンアミド(ADCA)が製造加工性を考慮すると好ましい。
【0030】
発泡助剤としては、尿素、ステアリン酸亜鉛、ベンゼンスルフィン酸亜鉛や亜鉛華等、通常発泡製品の製造に用いられる助剤が好ましく適用される。
【0031】
なお、発泡剤及び発泡助剤は、上記のもの以外を用いても良い。
また、ゴム組成物には、上記の成分と共に、カーボンブラック、シリカ、シランカップリング剤、プロセスオイル、加硫剤、加硫促進剤等が併用され、これら以外にも、ゴム工業で通常使用されている老化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、オゾン劣化防止剤等の添加剤が配合されている。
【0032】
上記ゴム組成物の精錬工程(混練工程)において、図6に示すような長尺状の樹脂32が混練され、樹脂32は均一に分散される。
【0033】
ここで、本実施形態に用いられる樹脂32は、熱可塑性の樹脂であり、タイヤ加硫工程においてゴムマトリクスよりも粘度が低くなる樹脂が用いられている。
【0034】
一般的に樹脂相の溶融前粘度は、ゴムマトリクスの架橋終了粘度(Max値)よりはるかに高い。しかしながら、樹脂相が一度溶融すると、その粘度は大巾に低下する。タイヤ加硫工程において、その初期から終了に至るまでの間に、ゴムマトリクスは架橋反応により粘度上昇して行く。その中で、長尺状樹脂相が溶融し、大巾に高かった粘度が溶融により低下し、そのときのゴムマトリクス粘度(架橋途中であるが)と相対的に逆転する。
【0035】
なお、ここでいうゴムマトリクスとは、樹脂32を除くゴム部分を指す。
全体が保護層26で補強された長尺状独立気泡24を得るための重要な条件は、ゴム中に配合する樹脂32が結晶性高分子の場合、その結晶性高分子の融点を加硫最高温度以下とすることである。
【0036】
保護層26で補強された長尺状独立気泡24は、加硫中に樹脂32が加硫時の熱により溶融してゴムマトリクスよりも粘度が低下し、ゴム中に予め含有させた発泡剤等から発生してゴム中に拡散あるいは溶解したガスが、ゴム内で最も粘度の低い前記溶融した樹脂32の内方に移動して集中することを利用して形成されるものである。
【0037】
したがって、樹脂32が結晶性高分子の場合、その融点はトレッド部の加硫最高温度以下とすることが重要である。なお、ここでいうトレッド部の加硫最高温度とは、モールド加硫においては、モールド内に入ってからモールドを出てタイヤが冷却されるまでのトレッド部の最高温度を指す。
【0038】
ちなみに、ゴムの粘度としては、ムーニー粘度30〜100の範囲である。
樹脂32の溶融粘度を支配するものとしては、融点(結晶性高分子の場合)、分子量が上げられる。
【0039】
樹脂32の融点は、使用するゴムの加硫最高温度よりも低いほど好ましい。これは、樹脂32の融点がゴムの加硫最高温度よりも低いほど加硫中に早期に溶融するため、ゴム中に生成したガスが樹脂32内に進入し易くなるためである。
【0040】
なお、ゴムの加硫最高温度に対して樹脂32の融点が近すぎると、樹脂32は加硫末期に溶融する。この時点では、ゴムマトリクスはガスを取り込んで架橋が進行しているために、ガスが溶融した樹脂32に進入し難く、長尺状独立気泡24が形成され難くなる。
【0041】
一方、樹脂32の融点が低すぎると、ゴムの混練時の熱で樹脂32が溶融してしまい、粘度が低下するために、混練の段階で樹脂32同士の融着が発生してゴム中の樹脂32の分散性が悪化するため好ましくない。また、樹脂32の融点が低すぎると、混練の段階で樹脂32がその長尺形状を保つことができなくなり、複数に分断されたり、場合によっては樹脂32がゴム中に溶け込んでミクロに分散してしまう。
【0042】
したがって、樹脂32の融点は、上記概念の範囲内で選択されるべきであり、樹脂32の融点は、ゴムの加硫最高温度よりも10°C以上低く、好ましくは20°C以上低く、更に好ましくは30°C以上低く設定するべきである。
【0043】
ちなみに、工業的にゴムの加硫温度は、最高で約190°Cであるので、加硫最高温度が190°Cに設定されている場合には、上記樹脂32の融点は190°C以下、好ましくは180°C以下、更に好ましくは170°C以下とするべきである。
【0044】
また、ゴムの混練工程を考えると、樹脂32の融点は、混練時の最高温度に対して、5°C以上、好ましくは10°C以上、更に好ましくは20°C以上に設定することが良い。ゴムの混練工程での最高温度、おおよそ95°Cを想定すると、樹脂32の融点は、100°C以上、好ましくは105°C以上、更に好ましくは115°C以上とすることが良い。
【0045】
樹脂32は、通常知られているように、同じ物質であっても分子量が高いほどある一定の温度における溶融粘度は高くなる。したがって、長尺状独立気泡24を得るためには、分子量は、トレッドゴムの加硫最高温度におけるゴムの流動粘度より樹脂32の粘度が高くならない様な範囲で選択されるべきである。
【0046】
なお、試験を行った結果、重量平均分子量が1〜2×105 程度の長尺状のポリエチレンを混入したゴム組成物では、加硫によって長尺状独立気泡24が形成されたが、重量平均分子量が7×105 以上とされる超高分子量ポリエチレンを混入したゴム組成物では、ゴム中に生成したガスがポリエチレン内部に集中せず、長尺状のポリエチレンは中空化しなかった。これは、分子量の違いに起因する溶融粘度の差によるものと考えられる。
【0047】
一方、分子量が低すぎる場合、ゴムの混練の段階で樹脂32の粘度が低下してしまい、樹脂32同士の融着が発生してゴム中の分散性が悪化するため好ましくない。
【0048】
本実施形態に用いられる樹脂32の分子量は、材質の化学組成、分子鎖の分岐の状態によって決まるものなので限定されるものではないが、選択材質により適当な範囲内で選択されるべきである。
【0049】
なお、上記融点とは、米国デュポン社製910型DSC測定装置により、昇温速度10°C/分、試料重量5mgの条件で測定された融解ピーク温度のことを指す。
【0050】
以上、本実施形態に必要とされる樹脂32の熱的特性について述べたが、本実施形態は融点を持つ結晶性高分子に限定されるものではなく、外周部分に樹脂32からなる保護層26が形成された長尺状独立気泡24が得られるものであれば、樹脂32は非結晶性高分子でも良い。
【0051】
樹脂32が非結晶性高分子の場合でも、重要な条件は、加硫工程において、トレッドゴムが加硫最高温度に達するまでに樹脂32の粘度がゴムの粘度よりも低くなることと、ゴム練り温度で樹脂32同士の融着が発生せずに分散性が良いことであり、これら要件を満たすよう材質、分子量を選定する。
【0052】
なお、結晶性高分子の樹脂32の具体例としては、例えば、ポリエチレン(PE、融点:135°C)、ポリプロピレン(PP、融点:167°C)、ポリブチレン(融点:129°C)、ポリブチレンサクシネート(融点:115°C)、ポリエチレンサクシネート(融点:105°C)、シンジオタクティック−1,2−ポリブタジエン(SPB、融点:130°C)のような単一組成重合物や、共重合、ブレンド等により融点を適当な範囲に操作したものも用いることができ、さらにこれらの樹脂32に添加剤を加えても良い。
【0053】
また、非結晶性高分子の樹脂32の具体例としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリルニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリスチレンなどを用いることができる。
【0054】
なお、樹脂32は、前述した条件を満たすものであれば、上記具体例以外の樹脂32であっても良い。また、分散させる樹脂32の種類は1種類に限らず、複数種類であっても良い。
【0055】
例えば、空気入りタイヤ10の加硫最高温度が175°Cである場合、樹脂32としてポリエチレン(融点:135°C)を用いることができる。また、ポリエチレン(融点:135°C)とポリプロピレン(融点:167°C)の両方を分散させても良い。
【0056】
図7に示すように、長尺状の樹脂32の混練された生のゴム組成物36を、流路断面積が出口に向かって減少する押出機の口金38から押し出すと、樹脂32の向き、即ち、樹脂32の長手方向が押出し方向(矢印C方向)に沿って除々に揃い、口金38から出るときには樹脂32の長手方向が押出し方向に揃うので、その後、口金38から押し出された帯状のゴム組成物36を所望の長さでカットし、これを外側ゴム層12Aのゴムとして用いることができる。
【0057】
なお、樹脂32の長手方向が揃う程度は、流路断面積の減少ぐあい、押出し速度、ゴムの粘度等によって変化する。
【0058】
長尺状の樹脂32を所望する方向、即ち、押出方向に沿って配列するためには、ゴムの流動性を限られた温度範囲の中でコントロールすることが重要である。即ち、オイル、液状ポリマーなどの加工性改良剤をゴム組成物に適宜添加することにより、ゴムマトリクスの粘度を下げ、流動性を高めることによって、長尺状の樹脂32の融点以下といった押出温度の制約条件のなかでも、極めて良好に押出し、かつ、理想的に長尺状の樹脂32を押出方向に沿った方向に配列せしめることが可能となる。
【0059】
このようにして出来たゴム組成物からなる帯状の生の外側ゴム層12Aを、予め生タイヤケースのクラウン部に貼り付けられた生の内側ゴム層12Bの上に貼り付け、所定のモールドで所定温度、所定圧力のもとで加硫成形することにより本実施形態の空気入りタイヤ10を成型することができる。
【0060】
なお、長尺状独立気泡24の向きをタイヤ幅方向内側でタイヤ周方向に、タイヤ幅方向外側でタイヤ幅方向に配向するには、タイヤ幅方向内側では長尺状の樹脂32がタイヤ周方向に向くように上記生のゴム組成物を貼り付け、タイヤ幅方向外側では長尺状の樹脂32がタイヤ幅方向に向くように生のゴム組成物を貼り付ければ良い。
【0061】
生の外側ゴム層12Aがモールド内で加熱されると、図8(A)に示すように、発泡剤によってガス34が発生し始める。
【0062】
生の外側ゴム層12Aが加熱されて樹脂32が溶融(または軟化)し、その粘度がゴムマトリクスの粘度よりも低下すると(図9参照)、図8(B)に示すように樹脂32の周囲に発生したガス34が溶融した樹脂32の中へと移動する。最終的には、溶融した樹脂32のなかに移動したガス34の気泡同士がつながって長尺状の空間が形成され、樹脂32から離れた部位で発生したガスはその位置に止まる。
【0063】
冷却後の外側ゴム層12Aは、図8(C)及び図8(D)に示すように球状独立気泡22と、外周部分が固化した樹脂32の保護層26で補強された長尺状独立気泡24とが形成された発泡ゴムとなる。
(作用)
次に本実施形態の作用を説明する。
【0064】
本実施形態の空気入りタイヤ10を走行させると、図10に示すように、略球形の球状独立気泡22による凹部22Aと長尺状独立気泡24による溝状の凹部24Aとが摩耗の極めて初期の段階でトレッド12の接地面に現れる。
【0065】
空気入りタイヤ10を氷上で走行させると、接地圧と摩擦熱によってタイヤと氷面との間に水膜が生じるが、トレッド12の接地面に形成された無数の凹部22A,24Aによって接地面内の水分(水膜)は素早く排除水されて除去される。
【0066】
本実施形態の外側ゴム層12Aは、保護層26により被覆された長尺状独立気泡24をタイヤ幅方向内側でタイヤ周方向に、タイヤ幅方向両側でタイヤ幅方向に配向させたので、接地面に現れる溝状の凹部24Aは、タイヤ幅方向内側ではタイヤ周方向に、タイヤ幅方向外側ではタイヤ幅方向に向くことになり、コーナリング時の横力の入力方向がタイヤ幅方向外側の溝状の凹部24Aの配向方向と同一となるので、ショルダー部の摩耗を抑制でき、トレッド全体の摩耗を均一にできる。このため、新品時と走行後での性能変化を抑制することができる。
【0067】
また、この溝状の凹部24Aは、外周部分がゴムマトリクスよりも硬い保護層26で補強されているため高荷重時でも潰れ難く、荷重の変化に影響されずに高い排除水性を常に維持することができる。
【0068】
さらに、本実施形態の空気入りタイヤ10では、接地面に露出した保護層26が路面を引っかく作用に基づき路面との間の摩擦力を更に向上できる。
【0069】
本実施形態の空気入りタイヤ10の製造方法によれば、加硫成形時の高温、高圧下のもとにおいても長尺状の樹脂32を中空化することが可能となり、十分な排除水性能を得ることのできる保護層26で補強された長尺状独立気泡24を確実に形成することができる。
【0070】
ここで、外側ゴム層12Aを構成している発泡ゴム部分において、球状独立気泡22の発泡率Vs1 と長尺状独立気泡24の発泡率Vs2 とを合わせた全発泡率をVsとすると、全発泡率Vsは、3〜40%の範囲内が望ましく、好ましくは5〜35%である。発泡ゴムの全発泡率Vsは、Vs=(ρ0 /ρ1 −1)×100(%)で表され、ρ1 は発泡ゴムの密度(g/cm3 )、ρ0 は発泡ゴムの固相部の密度(g/cm3 )である。
【0071】
全発泡率Vsが3%未満では、発生する水膜に対して絶対的な凹部体積の不足により充分な排除水が行われず、氷上性能の効果向上が望めない。
【0072】
全発泡率Vsが40%を越えると、氷上性能向上効果は充分だが、ゴム内の空隙が多すぎるために、コンパウンドの破壊限界が大巾に低下し、耐久性上好ましくない。
【0073】
全発泡率Vs3〜40%の設定範囲の中で、長尺状独立気泡24が全発泡率Vsの10%以上を占めることが大切である。10%未満では、適切な長尺状水路が少ないために、球状独立気泡のみの場合に対する効果が薄れるからである。
【0074】
また、長尺状の樹脂32の平均径は、2.3〜400μmが実際的である。その理由は、タイヤ加硫の一般的製造条件の中では、所望する長尺状独立気泡24の出来上がり中空径が20〜500μmになるためには、中空化前の段階で樹脂32の平均径が2.3〜400μm程度となっているためである。
【0075】
一方、長尺状独立気泡24の平均中空径D(=保護層26の内径。図3参照)は、20〜500μmの範囲内であることが好ましい。
【0076】
長尺状独立気泡24の平均中空径Dが20μm未満になると、排除水性が低下するため好ましくない。一方、長尺状独立気泡24の平均中空径Dが500μmよりも大きくなると、耐カット性、ブロック欠けが悪化し、また、乾燥路面での耐摩耗性が悪化するため好ましくない。
【0077】
また、長尺状独立気泡24の1個当たりの最大長さLと、平均中空径Dとの比L/Dは3以上が好ましい。
【0078】
比L/Dを3以上とすることにより、摩耗したゴム表面に現れる溝状の凹部24Aが長くなり、平均中空径Dを上記の最適範囲内とした上で容積を大きくとることができ、多量の水を排除水可能となる。特に、周方向溝14、横溝16、サイプ19等に端部が連結された溝状の凹部24Aは、吸収した水を周方向溝14、横溝16、サイプ19まで排出できるので効果的である。
【0079】
なお、上記空気入りタイヤ10では、長尺状独立気泡24の長手方向の向きをタイヤ幅方向内側ではタイヤ周方向に、タイヤ幅方向外側ではタイヤ幅方向に配向したが、製造上の理由等から長尺状独立気泡24の一部は上記以外の方向に配向しても良い。
[第2の実施形態]
本発明の空気入りタイヤの第2の実施形態を図11及び図12にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0080】
図11及び図12に示す本実施形態の空気入りタイヤ40(サイズ:185/70R13)は、所謂サマータイヤであり、トレッド12にはタイヤ幅方向に等間隔で配置された3本の周方向溝14と、タイヤ周方向にほぼ等間隔にタイヤ幅方向に対して若干傾斜して延びる横溝16とで区画されたブロック18を有している。
【0081】
図11に示すように、トレッド12は、1層のゴム層42から構成されたトレッド踏面部、及びこのトレッド踏面部のタイヤ幅方向両側に配置された側ゴム部12Cからなっている。
【0082】
なお、図示は省略するが、この第2実施形態の空気入りタイヤ40のゴム層42も第1実施形態の空気入りタイヤ10の外側ゴム層12Aと同様に略球形の球状独立気泡22と、全体が樹脂の保護層26で補強されている長尺状独立気泡24とを無数に含んだ発泡ゴムであり、保護層26により被覆された長尺状独立気泡24は、タイヤ幅方向内側でタイヤ周方向に、タイヤ幅方向両側でタイヤ幅方向に配向している。
【0083】
本実施形態の空気入りタイヤ40も第1の空気入りタイヤ10と同様に、略球形の球状独立気泡22による凹部22Aと長尺状独立気泡24による溝状の凹部24Aとが摩耗の極めて初期の段階でトレッド12の接地面に現れ、凹部22A及び溝状の凹部24Aによる排除水性が得られる。
【0084】
本実施形態の空気入りタイヤ40も第1の実施形態の空気入りタイヤ10と同様に、接地面に現れる溝状の凹部24Aは、タイヤ幅方向内側ではタイヤ周方向に、タイヤ幅方向外側ではタイヤ幅方向に向くことになり、コーナリング時の横力の入力方向がタイヤ幅方向外側の溝状の凹部24Aの配向方向と同一となるので、ショルダー部の摩耗を抑制でき、トレッド全体の摩耗を均一にできる。
【0085】
なお、前述した空気入りタイヤ10,40は、いわゆる乗用車用であったが、本発明は乗用車用タイヤ以外、例えば、トラック・バス用のタイヤにも適用できるのは勿論である。
【0086】
また、前記実施形態では、加硫温度が175°Cであったが、ゴムの材質、タイヤの種類等によって加硫温度は適宜変更される。
【0087】
なお、本発明は、サイプ、ブロック形状等、タイヤ形状との組み合わせは自由である。
【0088】
また、空気入りタイヤは、所謂更生タイヤであっても良く、この場合には、長尺状の樹脂32を含んだ帯状のゴム組成を所定のモールドで加硫して貼り替え用のトレッドを成型し、これを台タイヤに貼り付ければ良い。
【0089】
なお、長尺状独立気泡24の潰れ抑制のために、保護層26と周囲のマトリクスゴムとの接着性は重要である。本発明の実施形態に用いたポリエチレンなどは、一旦溶融するためにゴムとある程度接着しているが、マトリクスゴムと保護層26との接着性をさらに良くする方法としては、例えば、樹脂32に表面処理を行う方法、樹脂32にゴムとの接着性を向上させる成分を含有させる方法等がある。
【0090】
前記実施形態では、長尺状の樹脂32を溶融しないようにゴム原料等と共に混練し、これを断面積が除々に小さくなる押出機の口金から押し出すことによって長手方向が押出し方向に沿って揃った長尺状の樹脂32を含んだゴム組成物を得たが、他の方法によっても同様なゴム組成物を得ることができる。
【0091】
例えば、粒状の樹脂をゴム原料等と共に混練し、樹脂が溶融又は軟化するように押出し時の温度を設定して押出機の口金から押し出すようにすると、溶融又は軟化した樹脂が除々の押出し方向に延ばされながらゴム組成物が押し出され、口金から押し出されたときには、樹脂は長手方向が押出し方向とされた長尺状となる。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、比較例1のスタッドレスタイヤ及び本発明の適用された実施例1のスタッドレスタイヤを試作して氷上ブレーキ性能、氷上トラクション性能、氷上フィーリング、耐摩耗及び偏摩耗の各々に付いて実車テストを行って比較を行うと共に、比較例2のサマータイヤ及び本発明の適用された実施例2のサマータイヤを試作してドライフィーリング、ウエットブレーキ性能、耐摩耗及び偏摩耗の各々に付いて実車テストを行って比較を行った。
【0092】
以下に比較例1,2及び実施例1,2のタイヤを説明する。
各例のタイヤ共に、タイヤサイズは185/70R13である。実施例1のスタッドレスタイヤは第1の実施形態で説明した構造のタイヤ(図1〜5参照)であり、比較例1のスタッドレスタイヤは、実施例1のスタッドレスタイヤと同一パターンで、長尺状独立気泡24が全てタイヤ周方向に配向されたタイヤである。
【0093】
一方、実施例2のサマータイヤは第2の実施形態で説明した構造のタイヤ(図11及び図12参照)であり、比較例2のサマータイヤは、実施例2のサマータイヤと同一パターンで、長尺状独立気泡24が全てタイヤ周方向に配向されたタイヤである。
【0094】
次に、各例のタイヤのその他の仕様及び試験方法を以下に説明する。
球状独立気泡と長尺状独立気泡の体積比:タイヤトレッドからブロック片を切り取り、更に、タイヤ周方向に対して垂直に、かつトレッド表面に対して垂直に、鋭利なカミソリで観察面を切り出す。このカットサンプルを走査型電子顕微鏡で、倍率100倍にて写真撮影を行う。尚、写真撮影場所については無作為に抽出する。次いでこの写真中の球状独立気泡部分と樹脂保護層を備えた長尺状独立気泡部分を分別し、それぞれの面積を測定して、ある一定面積内の球状独立気泡と長尺状独立気泡の面積比を算出する。以上の測定を10回行い、面積比の平均を求め、これを球状独立気泡と長尺状独立気泡の体積比とした。
【0095】
硬度:加硫したゴム組成物をJIS K6301に準拠し、室温(24°C)にて測定したものである。
【0096】
長尺状独立気泡の平均内径:長尺状独立気泡の平均内径については、上記測定における長尺状独立気泡全面積を、観察された長尺状独立気泡個数で割り、1独立気泡当たりの平均断面積を求め、下記式により断面が完全な円状である事を仮定した際の直径を算出した。
【0097】
長尺状独立気泡内径=(1独立気泡当たり断面積÷π)0.5 ×2
以上の測定を10回行い、その平均値を長尺状独立気泡内径とした。
【0098】
長尺状独立気泡の長さについては、独立気泡に沿ってサンプルを切断し、実測したものとする。
【0099】
長尺状独立気泡の樹脂層の厚み:長尺状独立気泡の樹脂層の厚みについては、上記測定に用いたカットサンプルを用い、走査型電子顕微鏡を樹脂の厚みが測定できるほどの高倍率にして写真撮影し、1個の長尺状独立気泡につき、4ヵ所の厚みを測定する。この測定を40個の長尺状独立気泡に対して行い、平均値を長尺状独立気泡の保護層の厚みとした。
【0100】
実車テストは、内圧200kPaを充填した供試タイヤを日本製1600CCクラスの乗用車(2名乗車)に装着して行った。各試験の方法は以下に説明する通りである。
【0101】
氷上ブレーキ性能:氷盤路で時速20km/hからのフル制動したときの制動距離を測定した。結果は、制動距離の逆数を比較タイヤ1を100として指数表示した。なお、数値が大きいほど氷上ブレーキ性能が良いことを示す。
【0102】
氷上トラクション性能:氷盤路での20mの距離での発進からの加速通過時間を測定した。結果は、加速通過時間の逆数を比較タイヤ1を100として指数表示した。なお、数値が大きいほど氷上トラクション性能が良いことを示す。
【0103】
氷上フィーリング:氷盤路面のテストコースにおける制動、発進性、直進性、コーナリング性の総合フィーリング(テストドライバーによるフィーリング評価)。結果は、比較タイヤ1を100として指数表示した。なお、数値が大きいほど氷上フィーリングが良いことを示す。
【0104】
ドライフィーリング:乾燥した舗装路のテストコースにおける直進性、レーンチェンジ性、コーナリング性の総合フィーリング(テストドライバーによるフィーリング評価)。結果は、比較タイヤ2を100として指数表示した。なお、数値が大きいほどドライフィーリングが良いことを示す。
【0105】
ウエットブレーキ性能:水深2mmの舗装路を、80,60及び40km/hの各速度においてフル制動したときの制動距離を測定し、平均制動距離を求めた。結果は、平均制動距離の逆数を新品の比較タイヤ2を100として指数表示した。なお、数値が大きいほどウエットブレーキ性能が良いことを示す。
【0106】
耐摩耗:一般道を1万〜2万km走行したときのkm当たりの摩耗量を測定し、摩耗量の逆数を新品の比較タイヤを100として指数表示した。なお、数値が大きいほど耐摩耗性が良いことを示す。
【0107】
偏摩耗:一般道を1万〜2万km走行したときの偏摩耗の程度を比較タイヤを100として指数表示した。なお、数値が大きいほど偏摩耗が少ないことを示す。
【0108】
スタッドレスタイヤの仕様及び試験結果を以下の表1に示し、サマータイヤの仕様及び試験結果を以下の表2に示す。
【0109】
【表1】

Figure 0003779427
【0110】
【表2】
Figure 0003779427
【0111】
なお、上記表1,2中の加硫ゴム組成物の第1独立気泡は前述した実施形態で説明した球状独立気泡を指し、第2独立気泡は同実施形態で説明した長尺状独立気泡を指す。
【0112】
シス−1,4−ポリブタジエン:JSR製 BR01
スチレン−ブタジエン共重合タイヤゴム:旭化成製 タフデン2530
カーボンブラック:旭カーボン N110
シリカ:日本シリカ工業(株)製 Nipsl AQ
シランカップリング剤:DEGUSSA製 Si69
老化防止剤:N−(1,3ジメチルブチル)−N−フェニル−P−フェニレンジアミン
加硫促進剤:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−1−スルフェンアミド
発泡剤DPT:永和化成工業(株)製 セルラーD
発泡助剤(尿素系):永和化成工業(株) セルペーストK5
熱可塑性樹脂:PE(ポリエチレン)
試験の結果、本発明を適用した実施例1のスタッドレスタイヤは、長尺状独立気泡が全てタイヤ周方向に配向された比較例1のスタッドレスタイヤよりも耐摩耗性が良く、また偏摩耗が少ないことが証明された。
【0113】
同様に、本発明を適用した実施例2のサマータイヤは、長尺状独立気泡が全てタイヤ周方向に配向された比較例2のサマータイヤよりも耐摩耗性が良く、また偏摩耗が少ないことが証明された。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、氷上性能及びウエット性能の向上を図りつつ、偏摩耗を抑制でき、新品時と走行後での性能変化を抑制することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の適用された第1の実施形態に係る空気入りタイヤの断面図である。
【図2】 第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【図3】 外側ゴム層の拡大断面図である。
【図4】 タイヤ幅方向内側のトレッドの拡大断面図である。
【図5】 タイヤ幅方向外側のトレッドの拡大断面図である。
【図6】 長尺状の樹脂の斜視図である。
【図7】 長尺状の樹脂の方向を揃える原理を説明する説明図である。
【図8】 (A)〜(D)は、長尺状独立気泡が形成される順序を説明する説明図である。
【図9】 温度(加硫時間)とゴム及び樹脂の粘度の関係を示したグラフである。
【図10】 摩耗した外側ゴム層の拡大断面図である。
【図11】 第2の実施形態に係る空気入りタイヤの断面図である。
【図12】 第2の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【符号の説明】
4 ビードコア
6 カーカス
8 ベルト
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
24 長尺状独立気泡
26 保護層
32 樹脂
40 空気入りタイヤ [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire in which a long drainage channel is formed in a tread rubber forming a tread surface portion.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a studless tire, there is a tire in which a tread is made of foamed rubber having countless closed cells and the friction coefficient (μ) on ice is improved by a water removing effect of closed cells.
[0003]
In addition, there is a tire in which fine grooves are arranged on the tread surface in order to improve the coefficient of friction (μ) on ice when no bubbles appear when new.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the lateral force acts on the tire during cornering, and when the tread receives an input in a direction perpendicular to the tire circumferential direction, especially in the shoulder portion (the portions on both sides in the tire width direction of the tread) that is a large input, Wear progresses with respect to the inner part in the tire width direction), and as a result, uneven wear such as reduced wear on both shoulders and tapered wear occurs. For this reason, there is a problem that the performance changes between when it is new and after traveling.
[0005]
Further, in a tire having fine grooves on the tread surface, the fine grooves disappear due to wear, and therefore, the effect of improving the friction coefficient by the fine grooves can be maintained only in the initial stage of use.
[0006]
In consideration of the above-mentioned facts, the present invention provides a pneumatic tire capable of suppressing uneven wear while suppressing improvement in on-ice performance and wet performance, and capable of suppressing performance changes between when new and after running. Is the purpose.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
  According to the first aspect of the present invention, the belt layer and the tread rubber are sequentially arranged on the outer periphery of the crown portion of the carcass layer straddling the toroidal shape between the pair of bead cores.Pneumatic tireThe tread rubber has countless long closed cells covered with a protective layer made of resin,The long closed cells have a ratio L / D between the maximum length L and the average hollow diameter D of 3 or more, andThe tread rubber is oriented in the tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction and in the tire width direction on the outer side in the tire width direction.
[0008]
Next, the operation of the pneumatic tire according to claim 1 will be described.
In the pneumatic tire according to claim 1, when the tread rubber is worn by running, a long concave portion due to long independent bubbles is formed on the ground surface, and the long concave portion serves as a drainage channel. Efficiently removes water in the ground plane.
[0009]
Therefore, when running on ice with the studless tire to which the present invention is applied, the water drawn between the ice surface is removed by the long concave portion, and the friction coefficient on ice can be increased. This provides high on-ice performance. Even on the wet road surface, water in the ground contact surface is eliminated by the long concave portion, so that high wet performance can be obtained.
[0010]
Moreover, since the protective layer made of resin suppresses the crushing of the recesses, water removal is ensured even under high loads.
[0011]
Further, the coefficient of friction with the road surface can be improved by the scratch effect of the resin exposed on the ground contact surface.
[0012]
The present invention can also be applied to tires other than studless tires. For example, even when applied to summer tires or the like, high wet performance can be obtained.
[0013]
By the way, in the case of a conventional general tire, when a lateral force is applied to the tire during cornering or the like, an input is received at a substantially right angle with respect to the tire circumferential direction. Wear progresses toward the inner part (central area) in the direction, resulting in uneven wear.
[0014]
On the other hand, when the wear direction of the tread rubber is compared between the case where the input direction is the longitudinal direction of the elongated recess and the case where the input direction is perpendicular to the longitudinal direction, the long edge of the recess is found when the input is perpendicular to the longitudinal direction. The tread rubber wears quickly because it is caught on the road surface, and when the input is in the longitudinal direction, the tread rubber wear is slow because the edge length to be caught is short.
[0015]
In the pneumatic tire of the present invention, the elongated concave portion appearing on the tread surface is the tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction, the tire width direction on the outer side in the tire width direction, and the input direction of the lateral force during cornering is the tire width direction Since it becomes the same as the orientation direction of an outer elongate recessed part, the abrasion of a shoulder part can be suppressed and the abrasion of the whole tread can be made uniform.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
A pneumatic tire according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0017]
As shown in FIG. 1, a pneumatic tire (size: 185 / 70R13) 10 according to this embodiment includes a case 1 and a tread 12 that covers the outer side in the tire radial direction of the crown portion 2 of the case 1 between the shoulders 3. have.
[0018]
The case 1 includes a pair of bead portions 4, a toroidal carcass 5 formed of a rubberized cord extending from one bead portion 4 to the other bead portion 4, and a tire radially disposed on the crown portion of the carcass 5 in the tire radial direction. The case 1 has a known non-extensible belt 6 extending in the circumferential direction, and a side wall 7 made of ordinary rubber having excellent bending resistance is disposed outside the case 1 in the tire axial direction.
[0019]
The pneumatic tire 10 of the present embodiment is a so-called studless tire. As shown in FIG. 2, the tread 12 has four circumferential grooves 14 arranged at equal intervals in the tire width direction and substantially the tire circumferential direction. A lateral groove 16 extending in the tire width direction is formed at equal intervals, and a plurality of sipes 19 extending in the tire width direction are formed in the block 18 defined by the circumferential groove 14 and the lateral groove 16.
[0020]
As shown in FIG. 1, the tread 12 includes at least two rubber layers, in this embodiment, an outer rubber layer (so-called cap rubber layer) 12A located on the outer side in the tire radial direction and in contact with the road surface, and an inner side in the tire radial direction. A tread tread surface portion composed of two rubber layers with an inner rubber layer (so-called base rubber layer) 12B located on the side, and side rubber portions 12C disposed on both sides of the tread tread surface portion in the tire width direction. .
[0021]
As shown in FIG. 3, the outer rubber layer 12 </ b> A is a foamed rubber that includes an infinite number of spherical closed cells 22 and countless closed cells 24 that are entirely reinforced with a protective layer 26 made of resin. .
[0022]
In the outer rubber layer 12A, the elongated closed cells 24 reinforced by the protective layer 26 are substantially in the tire circumferential direction (in the direction of arrow A) as shown in FIG. 4 on the inner side in the tire width direction (tire equatorial plane CL side). ), The outer side in the tire width direction is substantially oriented in the tire width direction (arrow B direction) as shown in FIG.
[0023]
In addition, the normal rubber | gum which is not foamed is used for the inner side rubber layer 12B, and the rubber whose Shore A hardness is higher than the Shore A hardness of the outer side rubber layer 12A is used.
(Production method)
Next, a method for manufacturing the outer rubber layer 12A of the pneumatic tire 10 of the present embodiment will be described.
[0024]
As the rubber component used in the rubber composition for forming the outer rubber layer 12A, one having a glass transition temperature of −60 ° C. or less is desirable. The glass transition temperature is used because the outer rubber layer 12A of the tread 12 maintains sufficient rubber elasticity in a low temperature region and obtains sufficient performance on ice.
[0025]
The rubber composition for forming the outer rubber layer 12A preferably has at least one rubber selected from the group consisting of natural rubber and diene synthetic rubber.
[0026]
Examples of the diene-based synthetic rubber include styrene-butadiene copolymer, cis-1,4-polyisoprene, cis-1,4-polybutadiene and the like.
[0027]
Of these, cis-1,4-polybutadiene is particularly preferably used because it has a low glass transition temperature and a large effect on ice performance, and polybutadiene having a cis content of 90% or more is particularly preferred.
[0028]
In order to form bubbles in the outer rubber layer 12A, the rubber composition contains a foaming agent and a foaming aid.
[0029]
Examples of blowing agents include dinitrosopentamethylenetetraamine (DPT), azodicarbonamide (ADCA), dinitrosopentastyrenetetramine, benzenesulfonylhydrazide derivatives, oxybisbenzenesulfonylhydrazide (OBSH), etc. Among them, azodicarbonamide (ADCA) is preferable in consideration of manufacturing processability.
[0030]
As the foaming aid, auxiliary agents usually used for producing foamed products such as urea, zinc stearate, zinc benzenesulfinate and zinc white are preferably applied.
[0031]
In addition, you may use a foaming agent and a foaming auxiliary agent other than the above.
Further, in the rubber composition, carbon black, silica, silane coupling agent, process oil, vulcanizing agent, vulcanization accelerator and the like are used in combination with the above-mentioned components. Besides these, they are usually used in the rubber industry. Additives such as anti-aging agents, zinc oxide, stearic acid and ozone deterioration inhibitors are blended.
[0032]
In the refining process (kneading process) of the rubber composition, a long resin 32 as shown in FIG. 6 is kneaded and the resin 32 is uniformly dispersed.
[0033]
Here, the resin 32 used in the present embodiment is a thermoplastic resin, and a resin having a viscosity lower than that of the rubber matrix in the tire vulcanization process is used.
[0034]
Generally, the pre-melting viscosity of the resin phase is much higher than the crosslinking end viscosity (Max value) of the rubber matrix. However, once the resin phase is melted, its viscosity is greatly reduced. In the tire vulcanization process, the viscosity of the rubber matrix increases due to the crosslinking reaction during the period from the beginning to the end. Among them, the long resin phase is melted, and the vastly high viscosity is lowered by the melting, and is relatively reversed to the rubber matrix viscosity (although being crosslinked).
[0035]
The rubber matrix here refers to a rubber portion excluding the resin 32.
An important condition for obtaining the long closed cells 24 reinforced with the protective layer 26 as a whole is that when the resin 32 blended in the rubber is a crystalline polymer, the melting point of the crystalline polymer is vulcanized to the maximum. It is to be below the temperature.
[0036]
The long closed cells 24 reinforced by the protective layer 26 are melted by the heat of vulcanization during the vulcanization, and the viscosity is lower than that of the rubber matrix. It is formed using the fact that the gas generated and diffused or dissolved in the rubber moves and concentrates in the molten resin 32 having the lowest viscosity in the rubber.
[0037]
Therefore, when the resin 32 is a crystalline polymer, it is important that the melting point is not more than the maximum vulcanization temperature of the tread portion. The maximum vulcanization temperature of the tread here refers to the maximum temperature of the tread until the tire is cooled after entering the mold and exiting the mold.
[0038]
Incidentally, the viscosity of the rubber is in the range of Mooney viscosity of 30 to 100.
What controls the melt viscosity of the resin 32 includes a melting point (in the case of a crystalline polymer) and a molecular weight.
[0039]
The melting point of the resin 32 is preferably lower than the maximum vulcanization temperature of the rubber used. This is because, as the melting point of the resin 32 is lower than the maximum vulcanization temperature of the rubber, it melts earlier during vulcanization, so that the gas generated in the rubber easily enters the resin 32.
[0040]
If the melting point of the resin 32 is too close to the maximum vulcanization temperature of rubber, the resin 32 melts at the end of vulcanization. At this point, since the rubber matrix has taken in the gas and has been cross-linked, it is difficult for the gas to enter the molten resin 32, and it becomes difficult to form the long closed cells 24.
[0041]
On the other hand, if the melting point of the resin 32 is too low, the resin 32 is melted by the heat at the time of rubber kneading, and the viscosity is lowered. Since the dispersibility of resin 32 deteriorates, it is not preferable. If the melting point of the resin 32 is too low, the resin 32 cannot maintain its long shape at the stage of kneading and is divided into a plurality of parts, or in some cases, the resin 32 dissolves in the rubber and is dispersed microscopically. End up.
[0042]
Therefore, the melting point of the resin 32 should be selected within the above concept, and the melting point of the resin 32 is 10 ° C. lower than the maximum vulcanization temperature of the rubber, preferably 20 ° C. lower, Preferably, it should be set lower by 30 ° C or more.
[0043]
Incidentally, the industrial vulcanization temperature of rubber is about 190 ° C at the maximum, so when the maximum vulcanization temperature is set to 190 ° C, the melting point of the resin 32 is 190 ° C or less, Preferably it should be 180 ° C or lower, more preferably 170 ° C or lower.
[0044]
In consideration of the rubber kneading step, the melting point of the resin 32 should be set to 5 ° C. or higher, preferably 10 ° C. or higher, more preferably 20 ° C. or higher with respect to the maximum temperature during kneading. . Assuming a maximum temperature in the rubber kneading step of approximately 95 ° C., the melting point of the resin 32 is 100 ° C. or higher, preferably 105 ° C. or higher, more preferably 115 ° C. or higher.
[0045]
As is generally known, even if the resin 32 is the same substance, the higher the molecular weight, the higher the melt viscosity at a certain temperature. Therefore, in order to obtain the long closed cells 24, the molecular weight should be selected in such a range that the viscosity of the resin 32 does not become higher than the flow viscosity of the rubber at the maximum vulcanization temperature of the tread rubber.
[0046]
As a result of the test, the weight average molecular weight was 1 to 2 × 10.FiveIn the rubber composition mixed with the long polyethylene of the order, the long closed cells 24 were formed by vulcanization, but the weight average molecular weight was 7 × 10.FiveIn the rubber composition mixed with the ultrahigh molecular weight polyethylene described above, the gas produced in the rubber was not concentrated inside the polyethylene, and the long polyethylene was not hollowed out. This is considered to be due to a difference in melt viscosity due to a difference in molecular weight.
[0047]
On the other hand, if the molecular weight is too low, the viscosity of the resin 32 decreases at the stage of rubber kneading, and fusion between the resins 32 occurs, resulting in poor dispersibility in the rubber.
[0048]
The molecular weight of the resin 32 used in the present embodiment is not limited because it is determined by the chemical composition of the material and the state of molecular chain branching, but should be selected within an appropriate range depending on the selected material.
[0049]
In addition, the said melting | fusing point refers to the melting peak temperature measured with the temperature increase rate of 10 degree-C / min and sample weight 5mg by the US DuPont 910 type | mold DSC measuring apparatus.
[0050]
The thermal characteristics of the resin 32 required for the present embodiment have been described above. However, the present embodiment is not limited to the crystalline polymer having a melting point, and the protective layer 26 made of the resin 32 on the outer peripheral portion. The resin 32 may be a non-crystalline polymer as long as the long closed cells 24 formed with can be obtained.
[0051]
Even when the resin 32 is an amorphous polymer, an important condition is that the viscosity of the resin 32 becomes lower than the viscosity of the rubber until the tread rubber reaches the maximum vulcanization temperature in the vulcanization process, and the rubber kneading. This means that the resin 32 has good dispersibility without causing fusion between the resins 32 at a temperature, and the material and molecular weight are selected so as to satisfy these requirements.
[0052]
Specific examples of the crystalline polymer resin 32 include, for example, polyethylene (PE, melting point: 135 ° C), polypropylene (PP, melting point: 167 ° C), polybutylene (melting point: 129 ° C), and polybutylene. Single composition polymers such as succinate (melting point: 115 ° C.), polyethylene succinate (melting point: 105 ° C.), syndiotactic-1,2-polybutadiene (SPB, melting point: 130 ° C.), Those having a melting point adjusted to an appropriate range by polymerization, blending or the like can be used, and an additive may be added to these resins 32.
[0053]
Specific examples of the amorphous polymer resin 32 include polymethyl methacrylate, acrylonitrile butadiene styrene (ABS), polystyrene, and the like.
[0054]
The resin 32 may be a resin 32 other than the specific example as long as the above-described conditions are satisfied. Further, the type of resin 32 to be dispersed is not limited to one type, and may be a plurality of types.
[0055]
For example, when the maximum vulcanization temperature of the pneumatic tire 10 is 175 ° C., polyethylene (melting point: 135 ° C.) can be used as the resin 32. Further, both polyethylene (melting point: 135 ° C.) and polypropylene (melting point: 167 ° C.) may be dispersed.
[0056]
As shown in FIG. 7, when the raw rubber composition 36 kneaded with the long resin 32 is extruded from the die 38 of the extruder whose flow path cross-sectional area decreases toward the outlet, the orientation of the resin 32, That is, the longitudinal direction of the resin 32 is gradually aligned along the extrusion direction (arrow C direction), and when the resin 32 comes out of the base 38, the longitudinal direction of the resin 32 is aligned with the extrusion direction. The composition 36 can be cut to a desired length and used as the rubber of the outer rubber layer 12A.
[0057]
Note that the degree to which the longitudinal direction of the resin 32 is aligned varies depending on the extrusion speed, the viscosity of rubber, and the like while the cross-sectional area of the flow path decreases.
[0058]
In order to arrange the long resin 32 along the desired direction, that is, along the extrusion direction, it is important to control the fluidity of the rubber within a limited temperature range. That is, by appropriately adding a processability improver such as oil or liquid polymer to the rubber composition, the viscosity of the rubber matrix is lowered, and the fluidity is increased, so that the extrusion temperature such as the melting point of the long resin 32 or less is reduced. Even under the constraint conditions, it is possible to extrude very well and ideally align the long resin 32 in the direction along the extrusion direction.
[0059]
The strip-shaped raw outer rubber layer 12A made of the rubber composition thus made is pasted on the raw inner rubber layer 12B previously pasted on the crown portion of the raw tire case, and predetermined with a predetermined mold. The pneumatic tire 10 of the present embodiment can be molded by vulcanization molding under temperature and predetermined pressure.
[0060]
In order to orient the direction of the long closed cells 24 in the tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction and in the tire width direction on the outer side in the tire width direction, the long resin 32 is oriented in the tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction. The raw rubber composition may be attached so as to face the tire, and the raw rubber composition may be attached so that the long resin 32 faces the tire width direction on the outer side in the tire width direction.
[0061]
When the raw outer rubber layer 12A is heated in the mold, gas 34 starts to be generated by the foaming agent as shown in FIG.
[0062]
When the raw outer rubber layer 12A is heated and the resin 32 is melted (or softened) and its viscosity is lower than the viscosity of the rubber matrix (see FIG. 9), as shown in FIG. The gas 34 generated in the step moves into the molten resin 32. Eventually, the bubbles of the gas 34 that have moved in the molten resin 32 are connected to each other to form a long space, and the gas generated at a site away from the resin 32 stops at that position.
[0063]
As shown in FIGS. 8C and 8D, the outer rubber layer 12A after cooling is a long closed cell reinforced with a spherical closed cell 22 and a protective layer 26 of a resin 32 whose outer peripheral portion is solidified. 24 is formed foamed rubber.
(Function)
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0064]
When the pneumatic tire 10 of the present embodiment is run, as shown in FIG. 10, the recesses 22 </ b> A formed by the substantially spherical spherical closed cells 22 and the groove-shaped recesses 24 </ b> A formed by the long closed cells 24 are extremely early in wear. Appears on the tread 12 contact surface in stages.
[0065]
When the pneumatic tire 10 is run on ice, a water film is generated between the tire and the ice surface due to the contact pressure and frictional heat, but the infinite number of recesses 22A and 24A formed on the contact surface of the tread 12 causes The water (water film) is quickly removed and removed.
[0066]
In the outer rubber layer 12A of the present embodiment, the long closed cells 24 covered with the protective layer 26 are oriented in the tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction and in the tire width direction on both sides in the tire width direction. The groove-like recesses 24A appearing in FIG. 5 are directed in the tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction and in the tire width direction on the outer side in the tire width direction, and the input direction of the lateral force during cornering is a groove-like shape on the outer side in the tire width direction. Since it becomes the same as the orientation direction of the recessed portion 24A, it is possible to suppress the wear of the shoulder portion and uniform the wear of the entire tread. For this reason, the performance change at the time of a new article and after a run can be controlled.
[0067]
Further, the groove-like recess 24A is reinforced by a protective layer 26 whose outer peripheral portion is harder than the rubber matrix, so that it is difficult to be crushed even under a high load and always maintains a high drainage water without being affected by a change in load. Can do.
[0068]
Furthermore, in the pneumatic tire 10 of the present embodiment, the protective layer 26 exposed on the ground contact surface can further improve the frictional force with the road surface based on the action of scratching the road surface.
[0069]
According to the method for manufacturing the pneumatic tire 10 of the present embodiment, the long resin 32 can be hollowed out even under high temperature and high pressure during vulcanization molding, and sufficient drain water performance is achieved. The long closed cells 24 reinforced with the protective layer 26 that can be obtained can be reliably formed.
[0070]
Here, in the foamed rubber portion constituting the outer rubber layer 12A, if the total foaming ratio of the foaming ratio Vs1 of the spherical closed cells 22 and the foaming ratio Vs2 of the long closed cells 24 is Vs, all foamed The rate Vs is desirably in the range of 3 to 40%, and preferably 5 to 35%. The total foaming rate Vs of the foamed rubber is Vs = (ρ0 / Ρ1 −1) × 100 (%), ρ1 Is the density of foam rubber (g / cmThree ), Ρ0 Is the density of the solid phase part of the foam rubber (g / cmThree ).
[0071]
If the total foaming rate Vs is less than 3%, sufficient drained water is not performed due to an absolute lack of the concave volume with respect to the generated water film, and an improvement in performance on ice cannot be expected.
[0072]
If the total foaming rate Vs exceeds 40%, the performance improvement effect on ice is sufficient, but since there are too many voids in the rubber, the fracture limit of the compound is greatly reduced, which is not preferable in terms of durability.
[0073]
It is important that the long closed cells 24 occupy 10% or more of the total foaming rate Vs in the setting range of the total foaming rate Vs 3 to 40%. This is because if it is less than 10%, there are few appropriate long water channels, and the effect on the case of only spherical closed cells is reduced.
[0074]
The average diameter of the long resin 32 is practically 2.3 to 400 μm. The reason for this is that, in the general production conditions for tire vulcanization, in order for the desired hollow diameter of the long closed cells 24 to be 20 to 500 μm, the average diameter of the resin 32 is in the stage before hollowing. This is because the thickness is about 2.3 to 400 μm.
[0075]
On the other hand, the average hollow diameter D of the long closed cells 24 (= the inner diameter of the protective layer 26; see FIG. 3) is preferably in the range of 20 to 500 μm.
[0076]
When the average hollow diameter D of the long closed cells 24 is less than 20 μm, the water rejection is not preferable. On the other hand, when the average hollow diameter D of the long closed cells 24 is larger than 500 μm, the cut resistance and the block chipping are deteriorated, and the wear resistance on the dry road surface is deteriorated.
[0077]
Further, the ratio L / D between the maximum length L of each of the long closed cells 24 and the average hollow diameter D is preferably 3 or more.
[0078]
By setting the ratio L / D to 3 or more, the groove-like recess 24A appearing on the worn rubber surface becomes longer, and the volume can be increased while keeping the average hollow diameter D within the above optimum range. Water can be eliminated. In particular, the groove-shaped recess 24 </ b> A whose ends are connected to the circumferential groove 14, the lateral groove 16, the sipe 19, and the like is effective because the absorbed water can be discharged to the circumferential groove 14, the lateral groove 16, and the sipe 19.
[0079]
In the pneumatic tire 10, the longitudinal direction of the long closed cells 24 is oriented in the tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction and in the tire width direction on the outer side in the tire width direction. A part of the long closed cells 24 may be oriented in a direction other than the above.
[Second Embodiment]
A second embodiment of the pneumatic tire of the present invention will be described with reference to FIGS. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 1st Embodiment, and the description is abbreviate | omitted.
[0080]
The pneumatic tire 40 (size: 185 / 70R13) of the present embodiment shown in FIGS. 11 and 12 is a so-called summer tire, and three circumferential grooves arranged at equal intervals in the tire width direction on the tread 12. 14 and a block 18 defined by a lateral groove 16 extending slightly inclined with respect to the tire width direction at substantially equal intervals in the tire circumferential direction.
[0081]
As shown in FIG. 11, the tread 12 includes a tread tread surface portion constituted by a single rubber layer 42 and side rubber portions 12 </ b> C disposed on both sides of the tread tread surface portion in the tire width direction.
[0082]
Although not shown in the drawing, the rubber layer 42 of the pneumatic tire 40 of the second embodiment also has a substantially spherical spherical closed cell 22 and the entire outer rubber layer 12A of the pneumatic tire 10 of the first embodiment. Is a foamed rubber containing countless closed cells 24 reinforced with a protective layer 26 of resin, and the closed cells 24 covered with the protective layer 26 are arranged on the inner side of the tire in the tire width direction. In the tire width direction on both sides in the tire width direction.
[0083]
Similarly to the first pneumatic tire 10, the pneumatic tire 40 of the present embodiment also has a recess 22 </ b> A formed by a substantially spherical closed cell 22 and a groove-shaped recess 24 </ b> A formed by a long closed cell 24 at an extremely early stage of wear. It appears on the ground contact surface of the tread 12 at a stage, and water rejection by the recess 22A and the groove-like recess 24A is obtained.
[0084]
Similarly to the pneumatic tire 10 of the first embodiment, the pneumatic tire 40 of the present embodiment has a groove-like recess 24A that appears on the ground contact surface in the tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction and on the outer side in the tire width direction. Since the direction of the lateral force during cornering is the same as the orientation direction of the groove-shaped recess 24A on the outer side in the tire width direction, the wear of the shoulder portion can be suppressed and the wear of the entire tread can be made uniform. Can be.
[0085]
The pneumatic tires 10 and 40 described above are for so-called passenger cars, but the present invention is naturally applicable to tires for trucks and buses, for example, other than tires for passenger cars.
[0086]
In the above embodiment, the vulcanization temperature is 175 ° C., but the vulcanization temperature is appropriately changed depending on the material of the rubber, the type of the tire, and the like.
[0087]
In the present invention, combinations with tire shapes such as sipes and block shapes are free.
[0088]
The pneumatic tire may be a so-called retreaded tire. In this case, a belt-like rubber composition containing a long resin 32 is vulcanized with a predetermined mold to form a tread for replacement. And this can be applied to the base tire.
[0089]
It should be noted that the adhesion between the protective layer 26 and the surrounding matrix rubber is important for suppressing the collapse of the long closed cells 24. The polyethylene or the like used in the embodiment of the present invention is bonded to the rubber to some extent so as to melt once. As a method for further improving the adhesion between the matrix rubber and the protective layer 26, for example, the surface of the resin 32 is applied to the resin 32. There are a method of performing the treatment, a method of adding a component for improving the adhesion to rubber to the resin 32, and the like.
[0090]
In the above-described embodiment, the long resin 32 is kneaded with a rubber raw material or the like so as not to melt, and the longitudinal direction is aligned along the extrusion direction by extruding this from the die of the extruder where the cross-sectional area is gradually reduced. Although the rubber composition containing the long resin 32 was obtained, a similar rubber composition can be obtained by other methods.
[0091]
For example, if a granular resin is kneaded with a rubber raw material or the like, the temperature at the time of extrusion is set so that the resin melts or softens, and the resin is melted or softened in the direction of extrusion gradually. When the rubber composition is extruded while being stretched and extruded from the die, the resin has a long shape whose longitudinal direction is the extrusion direction.
(Test example)
In order to confirm the effect of the present invention, the studless tire of Comparative Example 1 and the studless tire of Example 1 to which the present invention was applied were prototyped, and the brake performance on ice, the traction performance on ice, the feeling on ice, the wear resistance, and the uneven wear were observed. Each vehicle is tested for comparison and compared, and the summer tire of Comparative Example 2 and the summer tire of Example 2 to which the present invention is applied are prototyped to produce dry feeling, wet brake performance, wear resistance and uneven wear. A real car test was conducted for each of these and compared.
[0092]
The tires of Comparative Examples 1 and 2 and Examples 1 and 2 will be described below.
The tire size of each example tire is 185 / 70R13. The studless tire of Example 1 is the tire having the structure described in the first embodiment (see FIGS. 1 to 5), and the studless tire of Comparative Example 1 has the same pattern as the studless tire of Example 1 and has a long shape. In the tire, all the closed cells 24 are oriented in the tire circumferential direction.
[0093]
On the other hand, the summer tire of Example 2 is the tire having the structure described in the second embodiment (see FIGS. 11 and 12), and the summer tire of Comparative Example 2 has the same pattern as the summer tire of Example 2. In the tire, all the long closed cells 24 are oriented in the tire circumferential direction.
[0094]
Next, other specifications and test methods for the tires of each example will be described below.
Volume ratio of spherical closed cells to long closed cells: A block piece is cut out from a tire tread, and an observation surface is cut out with a sharp razor perpendicular to the tire circumferential direction and perpendicular to the tread surface. The cut sample is photographed with a scanning electron microscope at a magnification of 100 times. In addition, the photo shooting location is extracted at random. Next, the spherical closed cell part and the long closed cell part provided with the resin protective layer in this photograph are separated, the respective areas are measured, and the area of the spherical closed cell and the long closed cell within a certain area is measured. Calculate the ratio. The above measurement was performed 10 times, the average of the area ratio was calculated | required, and this was made into the volume ratio of a spherical closed cell and an elongate closed cell.
[0095]
Hardness: A vulcanized rubber composition was measured at room temperature (24 ° C.) according to JIS K6301.
[0096]
Average inner diameter of long closed cells: For the average inner diameter of the long closed cells, the total area of the long closed cells in the above measurement is divided by the number of observed long closed cells, and the average per closed cell The cross-sectional area was obtained, and the diameter when the cross-section was assumed to be a complete circle was calculated by the following formula.
[0097]
Elongated closed cell inner diameter = (cross-sectional area per closed cell ÷ π)0.5× 2
The above measurement was performed 10 times, and the average value was defined as the long closed cell inner diameter.
[0098]
  The length of the long closed cells is assumed to be measured by cutting a sample along the closed cells.
[0099]
The thickness of the long closed cell resin layer: For the thickness of the long closed cell resin layer, the cut sample used for the above measurement is used, and the scanning electron microscope is set to a high magnification enough to measure the resin thickness. Take a picture and measure the thickness at four locations for each long closed cell. This measurement was performed on 40 long closed cells, and the average value was defined as the thickness of the protective layer of the long closed cells.
[0100]
The actual vehicle test was performed by mounting a test tire filled with an internal pressure of 200 kPa on a Japanese 1600CC class passenger car (two passengers). The method of each test is as described below.
[0101]
Brake performance on ice: The braking distance was measured when full braking was performed from 20km / h on an icy road. As a result, the reciprocal of the braking distance is indicated as an index with the comparative tire 1 being 100. The larger the value, the better the braking performance on ice.
[0102]
On-ice traction performance: Accelerated transit time from starting at a distance of 20 m on an ice board road was measured. As a result, the reciprocal of the acceleration transit time is shown as an index with the comparative tire 1 as 100. In addition, it shows that traction performance on ice is so good that a numerical value is large.
[0103]
Feeling on ice: Total feeling of braking, startability, straightness and cornering on a test course on an ice surface (feeling evaluation by a test driver). The results are shown as an index with the comparative tire 1 as 100. In addition, it shows that the feeling on ice is so good that a numerical value is large.
[0104]
Dry feeling: Comprehensive feeling of straightness, lane changeability and cornering on a dry pavement test course (feeling evaluation by a test driver). The results are shown as an index with the comparative tire 2 as 100. In addition, it shows that dry feeling is so good that a numerical value is large.
[0105]
Wet braking performance: The braking distance when a full braking was performed at a speed of 80, 60 and 40 km / h on a paved road having a water depth of 2 mm was measured to obtain an average braking distance. As a result, the reciprocal of the average braking distance is shown as an index with the new comparison tire 2 as 100. In addition, it shows that wet brake performance is so good that a numerical value is large.
[0106]
Abrasion resistance: The amount of wear per km when traveling on a general road from 10,000 to 20,000 km was measured, and the reciprocal of the amount of wear was indicated as an index with a new comparison tire as 100. In addition, it shows that abrasion resistance is so good that a numerical value is large.
[0107]
Uneven wear: The degree of uneven wear when traveling on a general road from 10,000 to 20,000 km was shown as an index with the comparative tire as 100. In addition, it shows that there is little uneven wear, so that a numerical value is large.
[0108]
The specifications and test results of the studless tire are shown in Table 1 below, and the specifications and test results of the summer tire are shown in Table 2 below.
[0109]
[Table 1]
Figure 0003779427
[0110]
[Table 2]
Figure 0003779427
[0111]
In addition, the 1st closed cell of the vulcanized rubber composition of the said Table 1, 2 points out the spherical closed cell demonstrated in embodiment mentioned above, and a 2nd closed cell is the elongate closed cell demonstrated in the same embodiment. Point to.
[0112]
Cis-1,4-polybutadiene: BR01 manufactured by JSR
Styrene-butadiene copolymer tire rubber: Toughden 2530 manufactured by Asahi Kasei
Carbon black: Asahi Carbon N110
Silica: Nippl AQ manufactured by Nippon Silica Industry Co., Ltd.
Silane coupling agent: SiUS manufactured by DEGUSSA
Anti-aging agent: N- (1,3 dimethylbutyl) -N-phenyl-P-phenylenediamine
Vulcanization accelerator: N-cyclohexyl-2-benzothiazyl-1-sulfenamide
Foaming agent DPT: Eiwa Kasei Kogyo Co., Ltd. Cellular D
Foaming aid (urea): Eiwa Chemical Industry Co., Ltd. Cell paste K5
Thermoplastic resin: PE (polyethylene)
As a result of the test, the studless tire of Example 1 to which the present invention is applied has better wear resistance and less uneven wear than the studless tire of Comparative Example 1 in which all the long closed cells are oriented in the tire circumferential direction. It was proved.
[0113]
Similarly, the summer tire of Example 2 to which the present invention is applied has better wear resistance and less uneven wear than the summer tire of Comparative Example 2 in which all the long closed cells are oriented in the tire circumferential direction. Proved.
[0114]
【The invention's effect】
As described above, since the pneumatic tire according to claim 1 has the above-described configuration, it is possible to suppress uneven wear while improving on-ice performance and wet performance, and to prevent a change in performance between when new and after running. It has an excellent effect that it can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a pneumatic tire according to a first embodiment to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a plan view of a tread of the pneumatic tire according to the first embodiment.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of an outer rubber layer.
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a tread on the inner side in the tire width direction.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of the tread on the outer side in the tire width direction.
FIG. 6 is a perspective view of a long resin.
FIG. 7 is an explanatory diagram illustrating the principle of aligning the direction of a long resin.
FIGS. 8A to 8D are explanatory views illustrating the order in which long closed cells are formed.
FIG. 9 is a graph showing the relationship between temperature (vulcanization time) and the viscosity of rubber and resin.
FIG. 10 is an enlarged sectional view of a worn outer rubber layer.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a pneumatic tire according to a second embodiment.
FIG. 12 is a plan view of a tread of a pneumatic tire according to a second embodiment.
[Explanation of symbols]
          4 Bead core
          6 Carcass
          8 belt
          10Pneumatic tire
          12 tread
          24 long closed cells
          26 Protective layer
          32 resin
          40Pneumatic tire

Claims (1)

1対のビードコア間にトロイド状をなして跨がるカーカス層のクラウン部外周にベルト層とトレッドゴムを順次配置した空気入りタイヤであって、
前記トレッドゴムは、樹脂からなる保護層により被覆された無数の長尺状独立気泡を有し、
前記長尺状独立気泡は、最大長さLと平均中空径Dとの比L/Dが3以上に設定され、かつ、前記トレッドゴムのタイヤ幅方向内側ではタイヤ周方向に、タイヤ幅方向外側ではタイヤ幅方向に配向していることを特徴とする空気入りタイヤ。
A pneumatic tire in which a belt layer and a tread rubber are sequentially arranged on the outer periphery of a crown portion of a carcass layer straddling a toroidal shape between a pair of bead cores,
The tread rubber has innumerable elongated closed cells covered with a protective layer made of resin,
In the long closed cells, the ratio L / D between the maximum length L and the average hollow diameter D is set to 3 or more, and the tread rubber has a tire circumferential direction on the inner side in the tire width direction and an outer side in the tire width direction. Then, a pneumatic tire characterized by being oriented in the tire width direction.
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