JP4251815B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体記憶装置に関し、特に、メモリセルを構成するキャパシタの蓄電の有無によって記憶情報を記憶する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体記憶装置の代表格の1つであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)は、メモリセルの構成が1素子型(1トランジスタおよび1キャパシタ)であり、メモリセル自体の構造が単純であることから、半導体デバイスの高集積化・大容量化に最適なものとして、様々な電子機器において使用されている。
【0003】
図9は、DRAMにおけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【0004】
図9を参照して、メモリセル500は、NチャネルMOSトランジスタ502と、キャパシタ504とを備える。NチャネルMOSトランジスタ502は、ビット線508およびキャパシタ504に接続され、ゲートがワード線506に接続される。キャパシタ504のNチャネルMOSトランジスタ502との接続端と異なるもう一端は、セルプレート510に接続される。
【0005】
NチャネルMOSトランジスタ502は、データ書込時およびデータ読出時のみ活性化されるワード線506によって駆動され、データ書込時およびデータ読出時のみONし、それ以外のときはOFFする。
【0006】
キャパシタ504は、電荷を蓄積しているか否かに応じて、2進情報“1”,“0”を記憶する。ビット線508からNチャネルMOSトランジスタ502を介して2進情報“1”,“0”に対応した電圧がキャパシタ504に印加されることによってキャパシタ504の充放電が行なわれ、データの書込みが行なわれる。
【0007】
すなわち、データ“1”の書込みが行なわれるときは、ビット線508が電源電圧Vccにプリチャージされ、ワード線506が活性化されることによってNチャネルMOSトランジスタ502がONし、ビット線508からNチャネルMOSトランジスタ502を介してキャパシタ504に電源電圧Vccが印加され、キャパシタ504に電荷が蓄電される。そして、このキャパシタ504に電荷が蓄電されている状態がデータ“1”に対応する。
【0008】
また、データ“0”の書込みが行なわれるときは、ビット線508が接地電圧GNDにプリチャージされ、ワード線506が活性化されることによってNチャネルMOSトランジスタ502がONし、キャパシタ504からNチャネルMOSトランジスタ502を介してビット線508に電荷が放電される。そして、このキャパシタ504に電荷が蓄電されていない状態が記憶データ“0”に対応する。
【0009】
一方、データの読出しが行なわれるときは、予めビット線508が電圧Vcc/2にプリチャージされ、ワード線506が活性化されることによってNチャネルMOSトランジスタ502がONし、ビット線508とキャパシタ504が通電する。これによって、キャパシタ504の蓄電状態に応じた微小な電圧変化がビット線508に現われ、図示しないセンスアンプがその微小な電圧変化を電圧Vccまたは接地電圧GNDに増幅する。このビット線508の電圧レベルが読出されたデータの状態に対応する。
【0010】
なお、上述したデータの読出動作は破壊読出であるので、読出されたデータに応じてビット線508が電圧Vccまたは接地電圧GNDに増幅されている状態で、再びワード線506が活性化され、上述したデータの書込動作と同様の動作でキャパシタ504への再チャージが行なわれる。これによって、データの読出に応じて一旦破壊されたデータが元の状態に復帰する。
【0011】
ここで、DRAMのメモリセルにおいては、記憶データに相当するキャパシタ504の電荷が種々の要因によってリークし、徐々に失われていく。すなわち、時間とともに記憶データが失われる。このため、DRAMにおいては、データの読出しにおいて、記憶データに対応したビット線508の電圧変化が検出できなくなる前に、データを一旦読出して再度書込むというリフレッシュ動作が実施される。
【0012】
DRAMは、このリフレッシュ動作を常時周期的にすべてのメモリセルに対して行なう必要があり、この点で高速化・低消費電力化に対する欠点を有し、リフレッシュ動作を必要としないSRAM(Static Random Access Memory)に対して高速化・低消費電力化の観点からは劣る。しかしながら、DRAMは、上述したように、メモリセルの構造が単純で高集積化が可能であることから、1ビット当りのコストが他のメモリデバイスと比較して格段に安く、現在のRAMの主流となっている。
【0013】
一方、DRAMとともに代表的な半導体記憶装置の1つであるSRAMは、上述したように、DRAMにおいて不可欠なリフレッシュ動作が不要なRAMである。
【0014】
図10は、6トランジスタSRAMにおけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【0015】
図10を参照して、メモリセル700は、NチャネルMOSトランジスタ702〜708と、PチャネルMOSトランジスタ710,712と、記憶ノード714,716とを備える。
【0016】
メモリセル700は、NチャネルMOSトランジスタ702およびPチャネルMOSトランジスタ710からなるインバータと、NチャネルMOSトランジスタ704およびPチャネルMOSトランジスタ712からなるインバータとを交差接続したフリップフロップが、トランスファゲートである2個のNチャネルMOSトランジスタ706,708を介してビット線対718,720に接続される構成となっている。
【0017】
メモリセル700においては、記憶ノード714,716の電圧レベルの状態が記憶データに対応し、たとえば記憶ノード714,716がそれぞれHレベル,Lレベルであるときが記憶データ“1”に対応し、その逆の状態が記憶データ“0”に対応する。交差接続された記憶ノード714,716上のデータは、双安定状態であり、所定の電源電圧が供給されている限りは状態が維持され続けるため、この点において、キャパシタに蓄電された電荷が時間とともに消失していくDRAMと根本的に異なるものである。
【0018】
メモリセル700においては、データの書込みが行なわれるときは、ビット線対718,720に書込データに対応した相反する電圧を印加し、ワード線722を活性化してトランスファゲート706,708をONすることによって、フリップフロップの状態を設定する。一方、データの読出しは、ワード線722を活性化してトランスファゲート706,708をONし、記憶ノード714,716の電位をビット線718,720に伝達し、このときのビット線718,720の電圧変化を検出することによって行なわれる。
【0019】
このメモリセル700は、6個のバルクのトランジスタで構成されるが、4個のバルクのトランジスタで構成可能なメモリセルを備えるSRAMも存在する。
【0020】
図11は、4トランジスタSRAMにおけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【0021】
図11を参照して、メモリセル750は、メモリセル700におけるPチャネルMOSトランジスタ710,712に代えて、それぞれPチャネル薄膜トランジスタ(PチャネルTFT(Thin Film Transistor):以下、薄膜トランジスタを「TFT」と称する。)730,732を備える。このPチャネルTFT730,732には、高抵抗が用いられることもある。なお、4トランジスタSRAMの「4トランジスタ」とは、1つのメモリセルがバルクのトランジスタを4個備えているという意味で用いている。また、「バルク」とは、TFTが基板上に形成されるのに対し、シリコン基板中にトランジスタが作りこまれているものという意味で用いている。以下においては、TFTのように基板上に形成される薄膜素子に対し、シリコン基板中に作りこまれるトランジスタを「バルクトランジスタ」と称する。
【0022】
メモリセル750の動作原理は、メモリセル700と基本的に同じであるので、説明は繰り返さない。
【0023】
このPチャネルTFT730,732は、NチャネルMOSトランジスタ702,704の上層に形成されるため、4トランジスタSRAMは、6トランジスタSRAMと比較してセル面積を小さくできるという利点を有する一方、6トランジスタSRAMと比較して低電圧特性に劣るため、近年の半導体記憶装置に要求される低電圧化の傾向に対応できず、現在はあまり使用されていない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、現在主流のシングルメモリセルのDRAMは、メモリセルの構造が単純であることから高集積化・大容量化に適しているが、リフレッシュ動作が不可欠である。
【0025】
また、従来のDRAMにおいては、データを読出す際、メモリセルのキャパシタが保持する電荷の状態をビット線に完全に伝えるために、アクセストランジスタを駆動するワード線の電圧を電源電圧からブーストする必要があり、データ読出し後のキャパシタの電位は、ビット線のプリチャージ電圧1/2Vccに近くなる。したがって、データは読出されるとともに破壊され、データを読出した後、データの再書込動作が必要となる。
【0026】
一方、SRAMは、リフレッシュ動作が不要であるが、6個または4個のバルクトランジスタを必要とする。また、SRAMは、動作を安定化するため、図10,11においてドライバトランジスタと呼ばれるNチャネルMOSトランジスタ702,704とアクセストランジスタと呼ばれるNチャネルMOSトランジスタ706,708との電流駆動能力比(セルレシオと称される。)を2〜3以上とする必要があり、ドライバトランジスタのゲート幅を大きく設計する必要がある。したがって、SRAMは、メモリセルが大型化し、高集積化・大容量化に対応できない。
【0027】
このように、従来のDRAMおよびSRAMは、ともに、その特性および構造に一長一短がある。
【0028】
しかしながら、今後、IT技術のさらなる発展とあいまって、高性能化(高速化かつ低消費電力化)および高集積化・大容量化をともに満足する半導体記憶装置への期待は大きい。
【0029】
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、リフレッシュ動作を必要とせず、かつ、高集積化・大容量化を実現するメモリセルを備える半導体記憶装置を提供することである。
【0030】
また、この発明の別の目的は、リフレッシュ動作を必要とせず、さらに、記憶データへのアクセスを高速化し、動作速度の高速化をさらに図ったメモリセルを備える半導体記憶装置を提供することである。
【0031】
さらに、この発明の別の目的は、リフレッシュ動作を必要とせず、さらに、記憶データを破壊することなく読出すことができ、動作速度の高速化をさらに図ったメモリセルを備える半導体記憶装置を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明によれば、半導体記憶装置は、行列状に配列された複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、メモリセルの行および列ごとにそれぞれ配列される複数のワード線および複数のビット線対とを備え、複数のメモリセルの各々は、2進情報で表わされる記憶情報の1ビット分のデータを記憶する第1のメモリセルと、データが反転された反転データを記憶する第2のメモリセルとを含み、第1のメモリセルは、データの論理レベルに応じた電荷を保持する第1の容量素子と、ワード線に印加される電圧によって駆動され、ビット線対の一方のビット線と第1の容量素子との間で電荷のやり取りを行なう第1のアクセストランジスタと、第1の容量素子から漏洩する電荷を補填する第1の電荷補填回路とからなり、第2のメモリセルは、反転データの論理レベルに応じた電荷を保持する第2の容量素子と、ワード線に印加される電圧によって駆動され、ビット線対の他方のビット線と第2の容量素子との間で電荷のやり取りを行なう第2のアクセストランジスタと、第2の容量素子から漏洩する電荷を補填する第2の電荷補填回路とからなる。
【0033】
この発明による半導体記憶装置においては、複数のメモリセルの各々は、互いに反転したデータを記憶する第1および第2のメモリセルを含み、第1のメモリセルは、第1の容量素子から漏洩する電荷を補填する第1の電荷補填回路を含み、第2のメモリセルは、第2の容量素子から漏洩する電荷を補填する第2の電荷補填回路を含む。
【0034】
したがって、この発明によれば、リフレッシュ動作を行なうことなく、電荷の漏洩による記憶情報の消失を防止することができる。
【0035】
好ましくは、第1および第2の電荷補填回路は、それぞれ第1および第2のインバータで構成され、第1の電荷補填回路の出力ノードは、第1の容量素子を第1のアクセストランジスタに接続する第1の記憶ノードに接続され、第1の電荷補填回路の入力ノードは、第2の容量素子を第2のアクセストランジスタに接続する第2の記憶ノードに接続され、第2の電荷補填回路の出力ノードは、第2の記憶ノードに接続され、第2の電荷補填回路の入力ノードは、第1の記憶ノードに接続される。
【0036】
第1および第2の電荷補填回路は、それぞれ第1および第2のインバータで構成され、第1および第2のインバータは、交差接続される。
【0037】
したがって、この発明によれば、第1および第2のインバータによってラッチ機能が構成され、第1および第2の記憶ノードに記憶情報を安定して保持することができる。
【0038】
好ましくは、第1および第2のアクセストランジスタの各々は、第1のNチャネルMOSトランジスタであり、第1および第2のインバータの各々は、一方が電源ノードに接続され、他方が出力ノードに接続される、多結晶ポリシリコンで構成された抵抗素子と、一方が出力ノードに接続され、他方が接地ノードに接続される第2のNチャネルMOSトランジスタとからなる。
【0039】
第1および第2のメモリセルに含まれるバルクトランジスタは、すべてNチャネルMOSトランジスタから構成され、さらに、第1および第2のインバータの各々の一部に多結晶ポリシリコンで構成された抵抗素子が用いられる。
【0040】
したがって、この発明によれば、メモリセルを形成する際に2つの導電型のウェル領域を設ける必要がなく、さらに、多結晶ポリシリコンで構成された抵抗素子はバルクトランジスタの上層に形成できるので、メモリセルのサイズをさらに縮小できる。
【0041】
好ましくは、第2のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力は、第1のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力の1倍以上2倍以下である。
【0042】
このメモリセルは容量素子を備えるので、ドライバトランジスタである第2のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力がアクセストランジスタである第1のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力の1倍以上2倍以下であっても、データの読出動作が安定して行われる。
【0043】
したがって、この発明によれば、第1のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力に対して、第2のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力を通常必要とされる2〜3倍以上とする必要がなく、第2のNチャネルMOSトランジスタを小型化でき、メモリセルのサイズを縮小できる。
【0044】
好ましくは、複数のメモリセルの各々からデータを読出すとき、複数のメモリセルの各々に対応するワード線は、電源電圧以下の電圧が印加される。
【0045】
このメモリセルは、電荷補填回路を備えるため、アクセストランジスタを駆動するワード線の電圧をブーストすることなく、電源電圧以下の電圧でデータの読出しを行うことができる。
【0046】
したがって、この発明によれば、データの読出時に記憶ノードの電位変化を小さくすることができ、非破壊読出しが実現される。
【0047】
好ましくは、複数のメモリセルの各々に対応するワード線に印加される電圧は、第1のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力が第2のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力の半分以上になるように設定される。
【0048】
メモリセルに記憶されるデータへのアクセス性を劣化させないように、アクセストランジスタの電流駆動能力はある程度確保される必要がある。一方、アクセストランジスタの電流駆動能力がドライバトランジスタである第2のNチャネルMOSトランジスタの電流駆動能力の半分以上になるようにワード線に印加される電圧が設定されることによって、ドライバトランジスタとアクセストランジスタとのセルレシオは2以下となるが、このメモリセルは容量素子を備えるので、メモリセルの動作が安定化される。
【0049】
したがって、この発明によれば、データへのアクセス性を劣化させないようにアクセストランジスタの電流駆動能力を確保しつつ、セルレシオが2以下となっても、メモリセルの動作は安定する。
【0050】
好ましくは、抵抗素子は、Pチャネル薄膜トランジスタで構成される。
したがって、この発明によれば、Pチャネル薄膜トランジスタをバルクトランジスタの上層に形成できるので、メモリセルのサイズを縮小できる。
【0051】
好ましくは、抵抗素子は、第1および第2の記憶ノードから漏洩するリーク電流の10倍以上の電流供給能力を有する。
【0052】
抵抗素子は、記憶ノードの充電状態が十分に維持されるのに必要な電流を供給可能であり、記憶ノードの状態を安定させる。
【0053】
したがって、この発明によれば、安定してメモリセルにデータを記憶することができる。
【0054】
好ましくは、第1および第2の電荷補填回路は、それぞれ第1および第2のPチャネル薄膜トランジスタで構成され、第1のPチャネル薄膜トランジスタは、一方が電源ノードに接続され、第1の容量素子を第1のアクセストランジスタに接続する第1の記憶ノードに他方が接続され、第2の容量素子を第2のアクセストランジスタに接続する第2の記憶ノードにゲートが接続され、第2のPチャネル薄膜トランジスタは、一方が電源ノードに接続され、他方が第2の記憶ノードに接続され、ゲートが第1の記憶ノードに接続される。
【0055】
第1および第2の電荷補填回路は、それぞれ第1および第2のPチャネル薄膜トランジスタで構成され、第1および第2のPチャネル薄膜トランジスタは、交差接続される。
【0056】
したがって、この発明によれば、第1および第2のPチャネル薄膜トランジスタによってラッチ機能が構成され、第1および第2の記憶ノードに記憶情報を保持することができる。
【0057】
好ましくは、第1および第2のメモリセルは、隣接して配置され、一方のビット線および他方のビット線は、並行して配線される。
【0058】
したがって、この発明によれば、データ読出動作時にビット線対のノイズの低減を図ることができる。
【0059】
また、この発明によれば、半導体記憶装置は、行列状に配列された複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、メモリセルの行および列ごとにそれぞれ配列される複数のワード線および複数のビット線と、メモリセルの行ごとに配列される複数の内部信号線とを備え、複数のメモリセルの各々は、2進情報で表わされる記憶情報の1ビット分のデータについて、その論理レベルに応じた電荷を保持する容量素子と、ワード線に印加される電圧によって駆動され、ビット線と容量素子との間で電荷のやり取りを行なう第1のトランジスタと、容量素子から漏洩する電荷をデータの論理レベルに応じて補填する電荷補填回路と、容量素子を第1のトランジスタと接続する記憶ノードと電荷補填回路との間に接続される第2のトランジスタとを含み、第2のトランジスタは、内部信号線に印加される電圧によって駆動され、データの読出時に電荷補填回路を記憶ノードと分離する。
【0060】
この発明による半導体記憶装置においては、複数のメモリセルの各々は、記憶情報の論理レベルに対応した電荷を保持する容量素子から漏洩する電荷を補填する電荷補填回路と、容量素子をアクセストランジスタと接続する記憶ノードと電荷補填回路との間に接続され、データの読出時に電荷補填回路を記憶ノードと分離する第2のトランジスタとを含む。
【0061】
したがって、この発明によれば、リフレッシュ動作を行なうことなく、電荷の漏洩による記憶情報の消失を防止することができ、さらに、非破壊でデータを読出すことができる。
【0062】
好ましくは、電荷補填回路は、第2のトランジスタに入力ノードが接続される第1のインバータと、第1のインバータの出力ノードに入力ノードが接続され、第1のインバータの入力ノードに出力ノードが接続される第2のインバータとを含み、第1および第2のトランジスタは、それぞれ第1および第2のNチャネルMOSトランジスタであり、第1および第2のインバータの各々は、一方が電源ノードに接続され、他方が出力ノードに接続されるPチャネル薄膜トランジスタと、一方が出力ノードに接続され、他方が接地ノードに接続される第3のNチャネルMOSトランジスタとからなる。
【0063】
メモリセルに含まれるバルクトランジスタは、すべてNチャネルMOSトランジスタから構成され、さらに、第1および第2のインバータの各々の一部にPチャネル薄膜トランジスタが用いられる。
【0064】
したがって、この発明によれば、メモリセルを形成する際に2つの導電型のウェル領域を設ける必要がなく、さらに、Pチャネル薄膜トランジスタはバルクトランジスタの上層に形成できるので、メモリセルのサイズをさらに縮小できる。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0066】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
【0067】
図1を参照して、半導体記憶装置10は、制御信号端子12と、クロック端子14と、アドレス端子16と、データ入出力端子18とを備える。また、半導体記憶装置10は、制御信号バッファ20と、クロックバッファ22と、アドレスバッファ24と、入出力バッファ26とを備える。さらに、半導体記憶装置10は、制御回路28と、行アドレスデコーダ30と、列アドレスデコーダ32と、センスアンプ/入出力制御回路34と、メモリセルアレイ36とを備える。
【0068】
なお、図1においては、半導体記憶装置10について、データ入出力に関する主要部分のみが代表的に示される。
【0069】
制御信号端子12は、チップセレクト信号/CS、行アドレスストローブ信号/RAS、列アドレスストローブ信号/CASおよびライトイネーブル信号/WEのコマンド制御信号を受ける。クロック端子14は、外部クロックCLKおよびクロックイネーブル信号CKEを受ける。アドレス端子16は、アドレス信号A0〜An(nは自然数)を受ける。
【0070】
クロックバッファ22は、外部クロックCLKを受けて内部クロックを発生し、制御信号バッファ20、アドレスバッファ24、入出力バッファ26および制御回路28へ出力する。制御信号バッファ20は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、チップセレクト信号/CS、行アドレスストローブ信号/RAS、列アドレスストローブ信号/CASおよびライトイネーブル信号/WEを取込んでラッチし、制御回路28へ出力する。アドレスバッファ24は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、アドレス信号A0〜Anを取込んでラッチし、内部アドレス信号を発生して行アドレスデコーダ30および列アドレスデコーダ32へ出力する。
【0071】
データ入出力端子18は、半導体記憶装置10において読み書きされるデータを外部とやり取りする端子であって、データ書込時は外部から入力されるデータDQ0〜DQi(iは自然数)を受け、データ読出時はデータDQ0〜DQiを外部へ出力する。
【0072】
入出力バッファ26は、データ書込時は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、データDQ0〜DQiを取込んでラッチし、内部データIDQをセンスアンプ/入出力制御回路34へ出力する。一方、入出力バッファ26は、データ読出時は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、センスアンプ/入出力制御回路34から受ける内部データIDQをデータ入出力端子18へ出力する。
【0073】
制御回路28は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、制御信号バッファ20からコマンド制御信号を取込み、取込んだコマンド制御信号に基づいて行アドレスデコーダ30、列アドレスデコーダ32および入出力バッファ26を制御する。これによって、データDQ0〜DQ15のメモリセルアレイ36への読み書きが行なわれる。
【0074】
行アドレスデコーダ30は、制御回路28からの指示に基づいて、アドレス信号A0〜Anに対応するメモリセルアレイ36上のワード線を選択し、図示されないワードドライバによって選択されたワード線を活性化する。また、列アドレスデコーダ32は、制御回路28からの指示に基づいて、アドレス信号A0〜Anに対応するメモリセルアレイ36上のビット線対を選択する。
【0075】
センスアンプ/入出力制御回路34は、データ書込時は、入出力バッファ26から受ける内部データIDQの論理レベルに応じて、列アドレスデコーダ32によって選択されたビット線対を電源電圧Vccまたは接地電圧GNDにプリチャージする。これによって、行アドレスデコーダ30によって活性化されたワード線と、列アドレスデコーダ32によって選択され、センスアンプ/入出力制御回路34によってプリチャージされたビット線対とに接続されるメモリセルアレイ36上のメモリセルに内部データIDQの書込みが行なわれる。
【0076】
一方、センスアンプ/入出力制御回路34は、データ読出時は、データ読出前に列アドレスデコーダ32によって選択されたビット線対を電圧Vcc/2にプリチャージし、選択されたビット線対において読出データに対応して発生する微小電圧変化を検出/増幅して読出データの論理レベルを判定し、入出力バッファ26へ出力する。
【0077】
メモリセルアレイは36は、後述するメモリセルが行列状に配列された記憶素子群であり、各行に対応するワード線を介して行アドレスデコーダ30と接続され、また、各列に対応するビット線対を介してセンスアンプ/入出力制御回路34と接続される。
【0078】
図2は、半導体記憶装置10におけるメモリセルアレイ36上に行列上に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【0079】
図2を参照して、半導体記憶装置10におけるメモリセルは、1ビットのデータに対して、そのデータと、そのデータを反転したデータとをそれぞれ記憶する2つのメモリセル50A,50Bが割り当てられたツインメモリセルの構成をとる。メモリセル50Aは、NチャネルMOSトランジスタ52Aと、キャパシタ54Aと、電荷補填回路56Aとを備え、メモリセル50Bは、NチャネルMOSトランジスタ52Bと、キャパシタ54Bと、電荷補填回路56Bとを備える。
【0080】
NチャネルMOSトランジスタ52Aは、ビット線対68A,68Bの一方のビット線68Aおよびキャパシタ54Aに接続され、ゲートがワード線66に接続される。NチャネルMOSトランジスタ52Aは、データ書込時およびデータ読出時のみ活性化されるワード線66によって駆動され、データ書込時およびデータ読出時のみONし、それ以外のときはOFFする。
【0081】
キャパシタ54Aは、電荷を蓄積しているか否かに応じて、2進情報“1”,“0”を記憶する。キャパシタ54Aは、一端がNチャネルMOSトランジスタ52Aに接続され、もう一端がセルプレート70に接続される。そして、ビット線68AからNチャネルMOSトランジスタ52Aを介して2進情報“1”,“0”に対応した電圧をキャパシタ54Aに印加することによって、キャパシタ54Aの充放電が行なわれ、データの書込みが行なわれる。
【0082】
電荷補填回路56Aは、PチャネルTFT562およびNチャネルMOSトランジスタ564からなるインバータで構成され、このインバータの入力ノードおよび出力ノードは、それぞれノード64,62に接続される。
【0083】
NチャネルMOSトランジスタ52Bは、ビット線対68A,68Bのもう一方のビット線68Bおよびキャパシタ54Bに接続され、ゲートがワード線66に接続される。NチャネルMOSトランジスタ52Bは、NチャネルMOSトランジスタ52Aと共通のワード線66によって駆動され、データ書込時およびデータ読出時のみONし、それ以外のときはOFFする。
【0084】
キャパシタ54Bは、電荷を蓄積しているか否かに応じて、2進情報“1”,“0”を記憶する。キャパシタ54Bは、一端がNチャネルMOSトランジスタ52Bに接続され、もう一端がセルプレート70に接続される。そして、ビット線68BからNチャネルMOSトランジスタ52Bを介して2進情報“1”,“0”に対応した電圧をキャパシタ54Bに印加することによって、キャパシタ54Bの充放電が行なわれ、データの書込みが行なわれる。キャパシタ54Bは、キャパシタ54Aが記憶する記憶データが反転されたデータを記憶する。
【0085】
電荷補填回路56Bは、PチャネルTFT566およびNチャネルMOSトランジスタ568からなるインバータで構成され、このインバータの入力ノードおよび出力ノードは、それぞれノード62,64に接続される。
【0086】
なお、NチャネルMOSトランジスタ52Aおよびキャパシタ54A並びにNチャネルMOSトランジスタ52Bおよびキャパシタ54Bの構成は、一般的なDRAMの構成と同じである。
【0087】
PチャネルTFT562,566は、多結晶ポリシリコンで構成された、スイッチング機能を備える抵抗素子であり、T(テラ、「T」は1012を表わす。)ΩオーダのOFF抵抗とG(ギガ、「G」は109を表わす。)ΩオーダのON抵抗とを有する高抵抗素子である。
【0088】
なお、この発明においては、抵抗素子といった場合、スイッチング機能を備えるものと定抵抗のものとの両方を示すものとする。
【0089】
PチャネルTFT562は、電源ノード72およびノード62に接続され、ゲートがノード64に接続される。また、NチャネルMOSトランジスタ564は、ノード62および接地ノード74に接続され、ゲートがノード64に接続される。
【0090】
PチャネルTFT566は、電源ノード72およびノード64に接続され、ゲートがノード62に接続される。また、NチャネルMOSトランジスタ568は、ノード64および接地ノード74に接続され、ゲートがノード62に接続される。
【0091】
半導体記憶装置10におけるメモリセルにおいては、このPチャネルTFT562およびNチャネルMOSトランジスタ564で構成されるインバータと、PチャネルTFT566およびNチャネルMOSトランジスタ568で構成されるインバータとによるラッチ機能によって、互いに反転したデータを保持するキャパシタ54A,54Bのリーク電流が補填され、リフレッシュ動作を行なうことなく記憶データが保持される。
【0092】
以下、この半導体記憶装置10におけるメモリセルの動作について説明する。
(1)データの書込み
このメモリセル50A,50Bにおいては、バルクトランジスタのON電流は3×10-5A(アンペア)程度であり、TFTのON電流およびOFF電流は、それぞれ1×10-11Aおよび1×10-13A程度である。また、バルクトランジスタのOFF電流によるノード62,64からのリーク電流は1×10-15A程度である。なお、ここに示した各電流値は、これらの数値に限定されるものではなく、これらの程度の次数であることを示すものである。
【0093】
上述した各電流値であれば、PチャネルTFT562,566のON電流は、それぞれノード62,64からのリーク電流を4桁上回るため、電源ノード72からノード62,64を電源電圧に充電することができる。
【0094】
いま、メモリセル50Aにデータ“0”が書込まれると、ノード62の電圧は0Vとなるが、ノード62が0Vとなることのみによっては、ノード64は、通常の書込動作時間であるn(ナノ、「n」は10-9を表わす。)秒オーダで電源ノード72から電源電圧に充電されない。これは、次式において示される。
【0095】
電源ノード72の電源電圧を2Vとし、ノード64の容量を数fF(f(フェムト)ファラド、「f」は10-15を表わす。)、たとえば5fFとした場合、ノード64において次式が成り立つ。
【0096】
電荷Q=容量C×電圧V=5f×2=1×10-14
PチャネルTFT582のON電流I=1×10-11アンペア
充電時間t=Q/I=1×10-3秒 …▲1▼
したがって、ノード62が0Vとなることのみによっては、ノード64が充電されるためには、μ(マイクロ、「μ」は10-6を表わす。)秒からm(ミリ)秒オーダの時間を要するため、ノード62の電圧が0Vになっても直ちにノード64は充電されず、ノード62は、PチャネルTFT562を介して再び充電されてしまう。
【0097】
しかしながら、この半導体記憶装置10におけるメモリセルにおいては、メモリセル50Aにデータ“0”が書込まれるのと同時に、メモリセル50Bにデータ“1”が書込まれ、ノード64は、ビット線68BからNチャネルMOSトランジスタ52Bを介してn(ナノ)秒オーダの書込動作時間で電源電圧に直ちに充電される。そうすると、NチャネルMOSトランジスタ564が直ちにONし、これによってノード62は0Vに保持される。また、ノード62が直ちに0Vになり、その状態が維持されることに応じて、NチャネルMOSトランジスタ568はOFFし、かつ、その状態を維持するので、ノード64は電源電圧に保持される。
【0098】
このようにして、メモリセル50A,50Bにそれぞれ書込まれたデータ“0”,“1”に対応して、ノード62,64はそれぞれ0Vおよび電源電圧となり、これらの電圧状態は、電荷補填回路56A,56Bが連動することによってラッチされ、その後リフレッシュ動作することなく、書込まれたデータの状態が保持される。
【0099】
メモリセル50A,50Bは、その回路構成が同じであるので、メモリセル50Aにデータ“1”が書込まれ、それに対応してメモリセル50Bにデータ“0”が書込まれるときは、上述したメモリセル50A,50Bの動作が互いに入れ替わるだけで、上述した動作と同様の動作が行なわれるので、その説明は繰り返さない。
【0100】
(2)データの読出し
半導体記憶装置10におけるメモリセルからのデータの読出しは、メモリセル50A,50Bにおいて、一般的なDRAMと同じ動作で行なわれる。すなわち、予めビット線68A,68Bが電圧Vcc/2にプリチャージされ、データの読出しに際して、ブーストされた電源電圧がワード線66に印加されてワード線66が活性化される。これによって、メモリセル50A,50BにおいてNチャネルMOSトランジスタ52A,52BがそれぞれONし、キャパシタ54A,54Bの蓄電状態に応じてビット線68A,68Bにそれぞれ現われた微小な電圧変化が図示しないセンスアンプによって比較され、プリチャージ電圧1/2Vccからの電圧変化の方向に応じて、ビット線対68A,68Bの電圧が電圧Vccおよび接地電圧GNDのいずれかまで増幅される。このビット線68Aの電圧レベルが記憶データの状態に対応する。
【0101】
ここで、ツインメモリセルの構成をとる半導体記憶装置10においては、シングルメモリセルの半導体記憶装置と比較してデータを高速に読出すことができる。これは、以下の理由による。シングルメモリセルの半導体記憶装置においては、ビット線の電圧はプリチャージ電圧1/2Vccと比較される。これに対して、半導体記憶装置10においては、メモリセル50A,50Bはそれぞれ互いに反転されたデータを記憶しているので、データの読出しにおいて、ビット線対68A,68Bの電圧はプリチャージ電圧1/2Vccからそれぞれ反対方向に微小変化し、ビット線対68A,68Bの電位差がセンスアンプによって直接比較される。したがって、半導体記憶装置10においては、シングルメモリセルの半導体記憶装置と比較して、センスアンプによって2倍の振幅でデータが検出されることになり、メモリセルから高速にデータが読出される。
【0102】
また、データが読出されると、ビット線対68A,68Bの電圧がそれぞれ電圧Vccおよび接地電圧GNDのいずれかに増幅されている状態で、再びワード線66が活性化され、NチャネルMOSトランジスタ52A,52Bを介してキャパシタ54A,54Bがそれぞれ再チャージされる。こうして、上述した(1)と同様の動作で、データの再書込みが行なわれる。
【0103】
ここで、この半導体記憶装置10においては、データ読出時にワード線66に印加される電圧は、電源電圧をブーストした電圧とすることなく、電源電圧以下の電圧とすることができる。
【0104】
ワード線66への印加電圧を電源電圧がブーストされた電圧とすると、データの読出しに際してメモリセル50A,50Bに記憶されていたデータが破壊され、データの再書込みが必要となる。これは、次の理由による。すなわち、データ読出後のノード62の電位は、ビット線68Aの容量とキャパシタ54Aの容量とによって決まり、データ読出後のノード64の電位は、ビット線68Bの容量とキャパシタ54Bの容量とによって決まる。ここで、ビット線対68A,68Bの容量は、キャパシタ54A,54Bの容量の10倍以上はあるため、データ読出後のノード62,64の電位は、データ読出前の電位よりビット線対68A,68Bの電位に近くなるからである。
【0105】
しかしながら、この半導体記憶装置10におけるメモリセルは、一般的なDRAMと異なり、電荷補填回路56A,56Bを備え、電荷補填回路56A,56Bは、それぞれノード62と接続されたNチャネルMOSトランジスタ564およびノード64と接続されたNチャネルMOSトランジスタ568を含む。そして、これらのNチャネルMOSトランジスタ564,568の作用によって、ワード線66の電圧をブーストすることなく電源電圧以下にすることができる。以下、その理由について説明する。
【0106】
メモリセル50A,50Bにそれぞれデータ“0”,“1”が記憶されているときは、NチャネルMOSトランジスタ564,568はそれぞれON,OFFしており、NチャネルMOSトランジスタ564は、ノード62から電荷を引き抜き、NチャネルMOSトランジスタ568は、ノード64から電荷を引き抜かない。
【0107】
一方、メモリセル50A,50Bにそれぞれデータ“1”,“0”が記憶されているときは、NチャネルMOSトランジスタ564,568はそれぞれOFF,ONしており、NチャネルMOSトランジスタ564は、ノード62から電荷を引き抜かず、NチャネルMOSトランジスタ568は、ノード64から電荷を引き抜いている。
【0108】
したがって、この電荷補填回路56A,56Bは、データの読出時に、NチャネルMOSトランジスタ564,568によってノード62,64の電荷を引き抜くか否かという機能も有する。そして、この機能によって、キャパシタ54A,54Bの電荷の状態をそれぞれビット線68A,68Bに完全に伝えなくてもデータの読出しが可能となる。
【0109】
以下、メモリセル50A,50Bにそれぞれデータ“0”,“1”が記憶されており、データの読出しが行なわれる場合について説明する。なお、メモリセル50A,50Bにそれぞれデータ“1”,“0”が記憶されている場合については、メモリセル50A,50Bの動作が入れ替わるだけであるので、その場合の説明は繰り返さない。
【0110】
データの読出時、メモリセル50Aにおいては、ビット線68AからNチャネルMOSトランジスタ52Aを介して流入する電荷をNチャネルMOSトランジスタ564が引き抜くので、ワード線66の電圧がブーストされていなくても、ビット線68Aの電圧は、データ“0”が検出できる程度にプリチャージ電圧1/2Vccから低下する。一方、ノード62の電圧変化は、NチャネルMOSトランジスタ564がノード62上の電荷を引き抜いているため、0Vから小さい範囲に抑えられる。
【0111】
一方、メモリセル50Bにおいては、NチャネルMOSトランジスタ564によるノード62上の電荷の引抜き効果によってノード62の電圧変化が0Vから小さい範囲に抑えられることから、NチャネルMOSトランジスタ568はOFF状態を維持し、NチャネルMOSトランジスタ568はノード64から電荷を引抜かない。そして、ノード64からNチャネルMOSトランジスタ52Bを介してビット線68Bに流出する電荷をPチャネルTFT566が補充するので、ワード線66の電圧がブーストされていなくても、ビット線68Bの電圧は、データ“1”が検出できる程度にプリチャージ電圧1/2Vccから上昇する。
【0112】
なお、PチャネルTFT566のON電流は、NチャネルMOSトランジスタ52BのON電流に比較して小さいので、NチャネルMOSトランジスタ52BがONした直後はノード64の電圧がプリチャージ電圧1/2Vccに近い値に低下するが、電源電圧Vccが2Vであり、電荷補填回路56Aを構成するインバータの論理しきい値電圧(出力電圧が急激に変化するときの入力電圧)が0.3V程度に設計されるので、メモリセル50AにおけるNチャネルMOSトランジスタ564がOFFすることはない。また、データ読出動作が終了し、NチャネルMOSトランジスタ52BがOFFした後は、PチャネルTFT566がノード64上に電荷を補充するので、ノード64は電源電圧Vccに復帰する。
【0113】
このように、ワード線66の電圧がブーストされていなくても、メモリセル50A,50Bからのデータの読出しが可能であり、メモリセル50A,50Bに記憶されているデータの状態を破壊することなく、ビット線68A,68Bへデータを読出すことができる。
【0114】
以上のようにして、半導体記憶装置10におけるメモリセルに対するデータの読み書きが行なわれ、また、ワード線66の電圧をブーストせずにデータの非破壊読出しを行なうこともできる。
【0115】
なお、ワード線66への印加電圧の下限については、後述するセルレシオの関係から、アクセストランジスタであるNチャネルMOSトランジスタ52A,52Bの電流駆動能力がドライバトランジスタであるNチャネルMOSトランジスタ564,568の電流駆動能力の半分以上(セルレシオが2以下)になるように決定すればよい。
【0116】
このメモリセル50A,50Bにおいて、PチャネルTFT562,566を用いたのは、PチャネルTFT562,566はNチャネルMOSトランジスタ564,568の上層に形成することができ、ツインメモリセル化によるセル面積の増大を抑えるためである。これによって、1ビット当りのバルクトランジスタ数は4個となり、6個のバルクトランジスタから構成される標準のSRAMに比べてセル面積が縮小される。
【0117】
さらに、このメモリセル50A,50Bにおける特徴の1つとして、セルレシオを1に近い値(レシオレス)とすることができる。
【0118】
セルレシオとは、メモリセルにおけるドライバトランジスタ(図10,11に示したSRAMのメモリセル700,750におけるNチャネルMOSトランジスタ702,704、および図2に示したメモリセル50A,50BにおけるNチャネルMOSトランジスタ564,568)と、アクセストランジスタ(図10,11に示したSRAMのメモリセル700,750におけるNチャネルMOSトランジスタ706,708、および図2に示したメモリセル50A,50BにおけるNチャネルMOSトランジスタ52A,52B)との電流駆動能力比であり、一般に、SRAMにおいては、メモリセルの動作を安定させるために、セルレシオは2〜3以上にすることとされている。このことは、SRAMにおいては、一定のセルレシオを確保するために、ドライバトランジスタのゲート幅をアクセストランジスタのゲート幅より大きくする必要があることを意味する。
【0119】
一方、このメモリセル50A,50Bにおいては、ノード62,64にそれぞれ接続されるキャパシタ54A,54Bが設けられる。このため、アクセストランジスタ52A,52Bがそれぞれノード62,64を駆動する能力は、キャパシタ54A,54Bによって抑えられる。すなわち、ドライバトランジスタ564,568およびアクセストランジスタ52A,52B自体をレシオレスとしても、キャパシタ54A,54Bによって、セルレシオを設けたのと同等の効果が得られる。したがって、従来のSRAMのように、セルレシオを確保するためドライバトランジスタのゲート幅をアクセストランジスタのゲート幅より大きくする必要がなく、セル面積の縮小を図ることができる。
【0120】
なお、メモリセルの動作の安定性を考慮すると、メモリセル50A,50Bにおいても、SRAMと同等のセルレシオを有する必要はないが、多少のセルレシオを設けることは、動作の安定化をさらに高めるためには望ましい。
【0121】
これまでは、電荷補填回路56A,56BにおいてTFTを用いる構成について説明したが、TFTに代えて高抵抗を用いても同様の効果を有するメモリセルを実現することができる。
【0122】
図3は、図2のメモリセル50A,50BにおけるPチャネルTFT562,566に代えて、それぞれ高抵抗3562,3566を含む電荷補填回路56C,56Dをそれぞれ備えたメモリセル50C,50Dの回路構成を示した回路図である。高抵抗3582,3602以外のメモリセル50C,50Dの回路構成は、それぞれメモリセル50A,50Bの回路構成と同じであるので、それらの説明は繰り返さない。
【0123】
なお、以下の説明では、メモリセル50C,50Dにそれぞれデータ“0”,“1”が書込まれている状態について説明する。メモリセル50C,50Dにそれぞれデータ“1”,“0”が書込まれている状態についても、同様に考えることができるので、その場合の説明は繰り返さない。
【0124】
図3を参照して、メモリセル50C,50Dにそれぞれデータ“0”,“1”が書込まれている状態では、ノード62の電圧は0Vであり、ノード64の電圧は電源電圧Vccである。ここで、メモリセル50Cにおいて、電源ノード72から高抵抗3562およびNチャネルMOSトランジスタ564を介して常時電流が流れることになるので、高抵抗3562として抵抗値の高い抵抗を用いなければ、データの読み書きを行なっていないスタンバイ期間中の電流(以下、スタンバイ電流と称する。)が増加することとなる。
【0125】
一方、高抵抗3566の抵抗値が高すぎると、ノード64においてNチャネルMOSトランジスタ568からリークするリーク電流が無視できなくなり、ノード64の電位が低下する。
【0126】
したがって、少なくとも、リーク電流の10倍程度の電流を高抵抗3566から供給することが、ノード64の状態を安定させるために必要となる。電源電圧を2Vとし、リーク電流を1×10-15Aとすると、高抵抗3566にリーク電流の10倍の電流1×10-14Aを流すためには、高抵抗3566の抵抗値は2×1014Ω(オーム)以下であればよいことになる。
【0127】
以上の説明は、メモリセル50C,50Dにそれぞれデータ“1”,“0”が書込まれている状態について考えれば、高抵抗3562についてもあてはまる。
【0128】
一方、高抵抗3562,3566の抵抗値の下限は、このメモリセル50C,50Dが搭載される半導体記憶装置10のメモリ容量とスタンバイ電流の仕様によって定められる。たとえば、メモリ容量が4M(メガ、「M」は106を表わす。)ビットである場合に、スタンバイ電流を10μAに抑えるためには、1メモリセル当りの高抵抗を流れる電流Iは、I=(10×10-6A)/(4×106ビット)=2.5×10-12Aとなる。したがって、電源電圧が2Vであるので、高抵抗3562,3566の抵抗値は、R=2V/(2.5×10-12A)=8×1011Ωとなる。以上より、上記条件においては、高抵抗3562,3566の抵抗値は、8×1011Ω〜2×1014Ωであればよい。
【0129】
以上のように、実施の形態1による半導体記憶装置10によれば、電荷補填回路56A,56Bをそれぞれ含むメモリセル50A,50Bによるツインメモリセルを備えるので、従来のDRAMと比較してリフレッシュ動作が不要であり、また、高速にデータの読出しが可能であり、さらに、データの非破壊読出しが可能なメモリセルが実現できる。
【0130】
また、実施の形態1による半導体記憶装置10によれば、電荷補填回路56A,56Bの一部にTFTもしくは高抵抗を用い、さらに、ドライバトランジスタおよびアクセストランジスタのセルレシオをレシオレスとしたので、従来のSRAMと比較してセル面積が縮小されたメモリセルが実現できる。
【0131】
[実施の形態2]
実施の形態2による半導体記憶装置110は、実施の形態1による半導体記憶装置10のメモリセル50A,50Bにおいて、電荷補填回路56A,56BにおけるNチャネルMOSトランジスタ564,568を含まないメモリセルを備える。
【0132】
実施の形態2による半導体記憶装置110の全体構成は、図1に示された実施の形態1による半導体記憶装置10の全体構成と同じであるので、その説明は繰り返さない。
【0133】
図4は、半導体記憶装置110におけるメモリセルアレイ36上に行列上に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【0134】
図4を参照して、半導体記憶装置110におけるメモリセルは、メモリセル150A,150Bのツインメモリセルで構成される。メモリセル150A,150Bの回路構成は、実施の形態1で説明したメモリセル50A,50Bの電荷補填回路56A,56Bにおいて、それぞれNチャネルMOSトランジスタ564,568を備えない構成となっている。メモリセル150A,150Bにおけるその他の回路構成は、実施の形態1で説明したメモリセル50A,50Bの回路構成とそれぞれ同じであるので、その説明は繰り返さない。
【0135】
また、メモリセル150A,150BにおけるPチャネルTFT562,566以外の部分であるNチャネルMOSトランジスタ52A,52Bおよびキャパシタ54A,54Bの構成および機能並びにノード62,64の接続構成についても、実施の形態1と同じであるので、それらの説明は繰り返さない。
【0136】
メモリセル150A,150Bにおいては、このPチャネルTFT562,566によって、ノード62,64からのリーク電流が補填され、リフレッシュ動作を行なうことなく記憶データが保持される。
【0137】
以下、このメモリセル150A,150Bの動作について説明する。
(1)データの書込み
以下の説明では、メモリセル150A,150Bにそれぞれデータ“0”,“1”が書込まれる場合について説明するが、メモリセル150A,150Bにそれぞれデータ“1”,“0”が書込まれる場合についても、同様に考えることができるので、その場合の説明は省略する。
【0138】
データ書込時のビット線68A,68B、ワード線66、NチャネルMOSトランジスタ52A,52Bおよびキャパシタ54A,54Bの動作もしくは状態については、実施の形態1と同じである。
【0139】
データの書込みに際してワード線66が活性化されると、メモリセル150AにおいてNチャネルMOSトランジスタ52Aが駆動され、ビット線68AからNチャネルMOSトランジスタ52Aを介してノード62に0Vの電圧が印加されることによって、メモリセル150BのPチャネルTFT566がONする。
【0140】
一方、メモリセル150AにおいてNチャネルMOSトランジスタ52Aが駆動されるのと同時に、メモリセル150BにおいてもNチャネルMOSトランジスタ52Bが駆動され、ビット線68BからNチャネルMOSトランジスタ52Bを介してノード64に電源電圧Vccが印加されることによって、メモリセル150AのPチャネルTFT562がOFFする。
【0141】
したがって、その後、データの書込は終了したものとしてワード線66が非活性化され、NチャネルMOSトランジスタ52A,52BがOFFしても、ノード62はLレベルに維持され、ノード64はHレベルに維持される。
【0142】
ここで、メモリセル150Aにおいては、ノード62をLレベルに強力にプルダウンするNチャネルMOSトランジスタが備えられていないため、PチャネルTFT562のOFF電流によるキャパシタ54への電流リークが考えられるが、PチャネルTFT562のOFF電流をキャパシタ54の蓄電状態に影響を与えるリーク電流と比較して十分小さくすることで、具体的には、PチャネルTFT562のOFF電流をノード62からのリーク電流の1/10より小さくなるように設定することで、ノード62をLレベルに強力にプルダウンするNチャネルMOSトランジスタを備えなくてもノード62はLレベルに維持される。
【0143】
(2)データの読出し
データの読出動作については、基本的な動作に関しては実施の形態1と同じであるので、その説明は省略するが、実施の形態2においては、実施の形態1におけるメモリセル50A,50Bにそれぞれ含まれるNチャネルMOSトランジスタ564,568を備えていないため、実施の形態2におけるメモリセル150A,150Bは、実施の形態1で説明したようなNチャネルMOSトランジスタ564,568によるノード62,64の電荷の引抜き機能を有さず、実施の形態2では、実施の形態1のようにワード線66の電圧を下げることはできない。したがって、この半導体記憶装置110においては、一般的なDRAMと同様に、ワード線66には電源電圧をブーストした電圧が印加される。
【0144】
以上のようにして、メモリセル150A,150Bに対する記憶データの読み書きが行なわれる。
【0145】
この実施の形態2による半導体記憶装置110の1ビットあたりのバルクトランジスタ数は2個であり、6個のバルクトランジスタから構成される標準のSRAMに比べて大幅にセル面積を縮小できる。
【0146】
以上のように、実施の形態2による半導体記憶装置110によれば、電荷の補填が可能なPチャネルTFT562,566をそれぞれ含むメモリセル150A,150Bによるツインメモリセルを備えるので、従来のDRAMと比較してリフレッシュ動作が不要であり、特に、従来のSRAMと比較してセル面積が大幅に縮小されるメモリセルが実現できる。
【0147】
[実施の形態3]
実施の形態1,2による半導体記憶装置10,110のメモリセルがツインメモリセルで構成されるのに対し、実施の形態3による半導体記憶装置210のメモリセルはシングルメモリセルで構成され、データ読出時に電荷補填回路がキャパシタから分離されることによって、データの非破壊読出しが実現される。
【0148】
図5は、半導体記憶装置210におけるメモリセルアレイ36上に行列上に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【0149】
図5を参照して、メモリセル250は、NチャネルMOSトランジスタ52と、キャパシタ54と、電荷補填回路256と、NチャネルMOSトランジスタ76とを備える。電荷補填回路256は、インバータ58,60と、ノード262,264とを含み、インバータ58は、PチャネルTFT582およびNチャネルMOSトランジスタ584からなり、インバータ60は、PチャネルTFT602およびNチャネルMOSトランジスタ604からなる。
【0150】
NチャネルMOSトランジスタ52は、ビット線68およびキャパシタ54に接続され、ゲートがワード線66に接続される。NチャネルMOSトランジスタ52は、データ書込時およびデータ読出時に活性化されるデータ線66によって駆動され、データ書込みおよびデータ読出時にメモリセル250をビット線68と電気的に接続するアクセストランジスタであり、その機能および動作は、実施の形態1,2で説明したNチャネルMOSトランジスタ52Aと同じである。
【0151】
キャパシタ54は、一端がNチャネルMOSトランジスタ52に接続され、もう一端がセルプレート70に接続される。キャパシタ54の機能も、実施の形態1,2で説明したキャパシタ54Aと同じである。
【0152】
NチャネルMOSトランジスタ76は、キャパシタ54をNチャネルMOSトランジスタ52と接続するノード78およびノード262に接続され、ゲートが内部信号線80に接続される。NチャネルMOSトランジスタ76は、図示されない制御回路から内部信号線80に出力された内部信号/Rによって駆動され、内部信号/RがLレベルであるとき、電荷補填回路256をノード78から分離する。
【0153】
図6は、内部信号/Rの状態変化を示すタイミングチャートである。
図6を参照して、内部信号/Rは、チップセレクト信号/CSおよびライトイネーブル信号/WEがいずれもHレベルであるスタンバイ期間中(タイミングT1以前)は、Hレベルとなる。また、内部信号/Rは、チップセレクト信号/CSおよびライトイネーブル信号/WEがそれぞれLレベル,Hレベルであるデータ読出動作中(タイミングT1〜T2)は、Lレベルとなる。さらに、内部信号/Rは、チップセレクト信号/CSおよびライトイネーブル信号/WEがいずれもLレベルであるデータ書込動作中(タイミングT2〜T3)は、Hレベルとなる。
【0154】
したがって、再び図5を参照して、NチャネルMOSトランジスタ76は、データ読出動作時のみ非活性化され、データ読出動作中は、電荷補填回路256をノード78と分離する。
【0155】
PチャネルTFT582は、電源ノード72およびノード264に接続され、ゲートがノード262に接続される。また、NチャネルMOSトランジスタ584は、ノード264および接地ノード74に接続され、ゲートがノード262に接続される。
【0156】
PチャネルTFT602は、電源ノード72およびノード262に接続され、ゲートがノード264に接続される。また、NチャネルMOSトランジスタ604は、ノード262および接地ノード74に接続され、ゲートがノード264に接続される。
【0157】
メモリセル250においては、このインバータ58とインバータ60とによって構成されるラッチ機能によって、キャパシタ54のリーク電流が補填され、リフレッシュ動作を行なうことなく記憶データが保持される。
【0158】
以下、このメモリセル250の動作について説明する。
(1)データ“0”の書込み
データ書込時は、内部信号/Rに応じてNチャネルMOSトランジスタ76がONしており、電荷補填回路256は、ノード78と電気的に接続されている。
【0159】
このメモリセル250においては、バルクトランジスタのON電流は3×10-5A(アンペア)程度であり、TFTのON電流およびOFF電流は、それぞれ1×10-11Aおよび1×10-13A程度である。また、キャパシタ54およびバルクトランジスタのOFF電流によるノード262,264からのリーク電流は1×10-15A程度である。なお、ここに示した各電流値は、これらの数値に限定されるものではなく、これらの程度の次数であることを示すものである。
【0160】
上述した各電流値であれば、TFTのON電流は、ノード262,264からのリーク電流を4桁上回るため、電源ノード72からノード262,264を電源電圧に充電することができる。
【0161】
ノード262の容量は、キャパシタ54の容量、トランジスタのゲート容量、活性領域の接合容量などによるものであるが、記憶データが安定的に読出されるために、ノード262の容量は、少なくとも5fF(5f(フェムト)ファラド、「f」は10-15を表わす。)以上になるように設計される。一方、ノード264の容量は、トランジスタのゲート容量、活性領域の接合容量などによるものであるが、ノード264の容量は、一般的なSRAMと同様に、1fF程度である。ノード262の容量が上述した最小値の5fFであり、ノード264の容量が1fFであれば、ノード262,264の容量比は5となる。
【0162】
この容量比をどの程度にするのが好ましいかは、このメモリセル250にデータ“0”を書込むことができる条件によって決まる。以下、この条件について説明する。
【0163】
メモリセル250にデータ“0”が書込まれると、ノード262の電圧は0Vとなるが、通常の書込動作時間であるn(ナノ、「n」は10-9を表わす。)秒オーダでは、ノード264は、電源ノード72から電源電圧に充電されない。これは、次式において示される。
【0164】
いま、電源ノード72の電源電圧を2Vとした場合、ノード264において次式が成り立つ。
【0165】
電荷Q=容量C×電圧V=1f×2=2×10-15
PチャネルTFT582のON電流I=1×10-11アンペア
充電時間t=Q/I=2×10-4秒 …▲2▼
したがって、ノード264が充電されるためには、μ(マイクロ、「μ」は10-6を表わす。)秒オーダの時間を要する。そうすると、ノード262の電圧が0Vになっても、直ちにノード264は電源電圧に充電されないので、ノード262は、電源ノード72からPチャネルTFT602を介して充電され始める。そして、ノード264に比べてノード262の充電速度が速いと、ノード264が充電されてPチャネルTFT602がOFFする前にノード262が再充電されてしまうことになり、一旦ノード262に書込まれたデータ“0”は、最終的にデータ“1”となって、書込エラーが発生する。
【0166】
しかしながら、上述したノード262,264の容量比が大きければ、ノード264の充電速度がノード262の充電速度を上回り、ノード262が再充電される前にPチャネルTFT602がOFFし、また、NチャネルMOSトランジスタ604がONするので、ノード262はNチャネルMOSトランジスタ604によって0Vにプルダウンされ、書込エラーは発生しない。
【0167】
このノード62,64の容量比は、NチャネルMOSトランジスタ584とNチャネルMOSトランジスタ604とのしきい値電圧のばらつきを考慮すると、最低限5程度あればよいと考えられる。そして、データの書込みをさらに安定的に実現するために、ノード262と接続されるキャパシタ54が設けられ、キャパシタ54の容量を一般的なDRAMと同等の20fF程度にすれば、ノード262,264の容量比は20程度となり、データの書込みはさらに安定化される。なお、PチャネルTFT582とPチャネルTFT602とのON電流の比が10倍程度ばらつくこと、およびNチャネルMOSトランジスタ584とNチャネルMOSトランジスタ604とのしきい値電圧がばらつくことを考慮すると、ノード62,64の容量比は20以上であることが望ましい。
【0168】
以上のように、ノード262,264に容量比を設けることによって、ノード264が電源電圧に充電される前にワード線66を非活性化しても、データ“0”の書込みにおける書込エラーは発生しない。そして、ノード264の電圧が所定の電圧を超えるとNチャネルMOSトランジスタ604がONし、これによってノード262は0Vに保持され、その後リフレッシュ動作することなく、書込まれたデータ“0”の状態が保持される。
【0169】
なお、この実施の形態3では、データの書込みを安定的に実現するためにキャパシタ54を設けているが、キャパシタ54を設けることなくトランジスタのゲート容量などでノード262,264の容量比が十分に確保できれば、キャパシタ54を不要とすることもできる。
【0170】
(2)データ“1”の書込み
メモリセル250にデータ“1”が書込まれるときは、ノード262は、ビット線68からNチャネルMOSトランジスタ52を介して直ちに充電され、これに応じてNチャネルMOSトランジスタ584が直ちにONし、ノード264は直ちに0Vとなる。したがって、ノード262,264の電圧は早期に安定し、データ“1”の書込みの際にTFTの性能による影響を受けることはない。
【0171】
そして、上述したように、PチャネルTFT602のON電流は、ノード262からのリーク電流を4桁上回るため、ノード262はPチャネルTFT602によって電源電圧に保持され、その後リフレッシュ動作することなく、書込まれたデータ“1”の状態が保持される。
【0172】
図7,8は、上述した書込動作におけるノード62,64の電位変化を示す図である。図7は、メモリセル250にデータ“0”が書込まれるときのノード262,264の電位変化を示す図であり、図8は、メモリセル250にデータ“1”が書込まれるときのノード262,264の電位変化を示す図である。
【0173】
まず、メモリセル250にデータ“0”が書込まれるときのノード262,264の電位変化について説明する。
【0174】
図7を参照して、破線はノード262の電位変化を示し、実線はノード264の電位変化を示す。また、電源電圧は2Vとし、インバータ60の論理しきい値電圧(出力電圧が急激に変化するときの入力電圧)は0.3Vとする。そして、時刻T1でワード線66が活性化されるとする。
【0175】
時刻T1においてワード線66が活性化されると、ノード262の電荷は、NチャネルMOSトランジスタ52を介してビット線68へ引き抜かれ、ノード262の電位は直ちに0Vとなる。これに応じて、ノード264は、電源ノード72からPチャネルTFT582を介して充電され始めるが、TFTのON電流はバルクトランジスタのON電流よりも小さく、ノード264は直ちに充電されないため、ノード262も、電源ノード72からPチャネルTFT602を介して充電され始める。ただし、ノード262,264の容量比の関係上、ノード262の充電速度は、ノード264の充電速度に比べて遅い。そして、ワード線66は、時刻T1の数10μ秒後に非活性化される。
【0176】
ノード264の電位が時刻T1から約30μ秒の時刻T2においてインバータ60の論理しきい値電圧0.3Vを超えると、NチャネルMOSトランジスタ604がONし、これに応じてノード262は0Vとなり、書込まれたデータ“0”の状態が安定する。なお、ノード264の電位がインバータ60の論理しきい値電圧0.3Vを超えるまでにかかる時間約30μ秒は、次式に基づいて確認される。
【0177】
ノード264の電荷Q=容量C×電圧V=1f×0.3=3×10-16
PチャネルTFT582のON電流I=1×10-11A
論理しきい値電圧0.3Vに達するまで時間t=Q/I=3×10-5秒 …▲3▼
一方、ノード264は、PチャネルTFT582によって充電され続け、上述した式▲2▼で示されたように、ノード264の充電が開始される時刻から約200μ秒後の時刻T3で電源電圧の2Vに充電される。
【0178】
次に、メモリセル250にデータ“1”が書込まれる際のノード262,264の電位変化について説明する。
【0179】
図8を参照して、破線および実線は、それぞれノード262,264の電位変化を示し、時刻T1でワード線66が活性化されるとする。時刻T1においてワード線66が活性化されると、ノード262は、ビット線68からNチャネルMOSトランジスタ52を介して電源電圧の2Vに直ちに充電される。これによって、NチャネルMOSトランジスタ584が直ちにONし、ノード264は直ちに0Vとなる。したがって、データ“1”の書込時は、TFTの特性の影響を受けない。
【0180】
(3)データの読出し
上述したように、データ読出時は、内部信号/RがLレベルとなるので、NチャネルMOSトランジスタ76はOFFし、電荷補填回路256は、ノード78から分離される。そして、電荷補填回路256は、分離されたときの内部状態を維持する。
【0181】
電荷補填回路256がノード78から分離されたときのNチャネルMOSトランジスタ52およびキャパシタ54は、従来のDRAMと同じ構成であり、データの読出動作も従来のDRAMと同じように行なうことができる。すなわち、予めビット線68が電圧Vcc/2にプリチャージされ、データの読出しに際して、ブーストされた電源電圧がワード線66に印加されてワード線66が活性化される。これによってNチャネルMOSトランジスタ52がONし、キャパシタ54の蓄電状態に応じたビット線68の微小電圧変化が図示しないセンスアンプによって検出され、ビット線68の電圧が電源電圧Vccまたは接地電圧GNDまで増幅される。このビット線68の電圧レベルが記憶データの状態に対応する。
【0182】
ここで、データ読出後、ノード78の電圧はプリチャージ電圧Vcc/2に近くなり、データ読出前のノード78の電圧状態は維持されていない。従来のDRAMにおいては、このような状態は記憶データの破壊を意味し、データ読出後にビット線68の電圧が電圧Vccまたは接地電圧GNDに増幅されている状態で、再びワード線66を活性化してキャパシタ54を再チャージし、上述した(1)または(2)と同様の動作でデータの再書込みが行なわれる。
【0183】
一方、このメモリセル250においては、データの読出しが完了した後、内部信号/RがHレベルになり、電荷補填回路256がノード78に再び接続される。そうすると、電荷補填回路256はデータ読出し前の状態を維持しているので、記憶されていたデータが“1”であったときは、電源ノード72からPチャネルTFT602を介してノード78が電源電圧に充電される。
【0184】
なお、NチャネルMOSトランジスタ76が接続された直後は、ノード262の電圧は1/2Vcc近くに一旦低下するが、インバータ58の論理しきい値電圧0.3Vより高いので、インバータ58が反転することはなく、電荷補填回路256の内部状態が変わることはない。また、記憶されていたデータが“0”であったときは、ノード78およびキャパシタ54の電荷がNチャネルMOSトランジスタ604によって直ちに引抜かれ、インバータ58が反転することなく、ノード78は0Vになる。
【0185】
このように、メモリセル250においては、データ読出時、電荷補填回路256がデータ読出前の状態を保持しつつノード78から分離され、データの読出動作におけるNチャネルMOSトランジスタ52の動作およびキャパシタ54の状態は従来のDRAMと全く同じでありながら、データ読出動作終了後は、電荷補填回路256がノード78に再び接続され、キャパシタ54およびノード78の状態は、電荷補填回路256によって電荷が充電または放電されてデータ読出前の状態に復帰するので、従来のDRAMのように再書込動作によって記憶データをメモリセルの外部から再度書込む必要がなく、データの非破壊読出しが実現される。
【0186】
このメモリセル250において、PチャネルTFT582,602を用いたのは、実施の形態1と同様に、PチャネルTFT582,602はNチャネルMOSトランジスタ584,604の上層に形成することができ、従来のDRAMに比べて、バルクトランジスタであるNチャネルMOSトランジスタ584,604,76によるセル面積の増加があるものの、メモリセルにおけるバルクトランジスタ数は4個であり、6個のバルクトランジスタから構成される標準のSRAMに比べてセル面積を縮小できるからである。
【0187】
さらに、このメモリセル250における特徴の1つとして、セルレシオを1に近い値(レシオレス)とすることができる。
【0188】
上述したように、このメモリセル250においては、キャパシタ54が設けられることによってメモリセルの動作が安定化されることから、SRAMのようにセルレシオを2〜3以上とする必要がなく、基本的にはレシオレスにすることができる。そして、セルレシオを小さくできるということは、ドライバトランジスタのゲート幅を従来のSRAMと比較して小さくできるということであり、この点からもさらなるセル面積の縮小が実現される。
【0189】
なお、メモリセルの動作の安定性を考慮すると、メモリセル250においても、SRAMと同等のセルレシオを有する必要はないが、多少のセルレシオを設けることは、動作の安定化をさらに高めるためには望ましい。
【0190】
以上のように、実施の形態3による半導体記憶装置210によれば、メモリセル250は、データ読出時にデータ読出前の状態を保持しつつキャパシタ54から分離され、かつ、データ読出終了後に再びキャパシタ54に接続されてキャパシタ54の電荷状態をデータ読出前の状態に復帰させる電荷補填回路256を備えるので、データの非破壊読出しが可能となり、また、リフレッシュ動作も不要となる。
【0191】
なお、実施の形態1では、メモリセル50A,50Bは、隣接して配置されるが、ビット線に接続されるセンスアンプの配置などにより、メモリセル50A,50Bは、隣接することなく配置されるようにしてもよい。
【0192】
この場合、ノード62,64は、配線長が長くなることによって配線容量が大きくなるため、ノード62,64の容量が配線容量によって5fF程度以上得られれば、キャパシタ54A,54Bを特別に設けなくてもよい。これによって、メモリセルの構造が簡素化される。
【0193】
一方、メモリセル50A,50Bを隣接して配置する場合は、ビット線68A,68Bを近接して並行に配線することができ、一方のビット線に外部ノイズがのってもビット線68A,68Bにおいて同相のノイズとなるため、差動式のセンスアンプにおいてノイズは相殺され、ノイズに対する耐性が向上する。
【0194】
また、データ読出時のビット線のプリチャージ電圧は、1/2Vccとしたが、プリチャージ電圧は、電源電圧Vccであってもよい。この場合、記憶データが“1”であって、記憶ノードの電圧が電源電圧Vccであるときは、データ読出動作によって記憶ノードの電位が下がらないため、より安定した非破壊読出しが実現できる。
【0195】
なお、上述したメモリセルの配置およびプリチャージ電圧に関する記述は、実施の形態2についても同様である。
【0196】
さらに、実施の形態1〜3では、バルクトランジスタは、全てNチャネルMOSトランジスタで構成されるが、全てPチャネルMOSトランジスタで構成されるようにしてもよい。この場合、実施の形態1,2においてはPチャネルTFT562,566に代えてNチャネルTFTが用いられ、実施の形態3においてはPチャネルTFT582,602に代えてNチャネルTFTが用いられる。なお、実施の形態2では、PチャネルTFT562,566に代えて用いられるNチャネルTFTは、電源ノード72に接続されず、接地ノード74に接続される。
【0197】
また、さらに、図1に示した半導体記憶装置10は、行アドレスストローブ信号/RASおよび列アドレスストローブ信号/CASの各信号に対応する端子を制御端子12に含むが、これらの信号の各々に対応する端子を備えず、行および列アドレスが同時に入力されるものであってもよい。
【0198】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 実施の形態1による半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【図3】 実施の形態1による半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの他の構成を示す回路図である。
【図4】 実施の形態2による半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【図5】 実施の形態3による半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【図6】 図5に示す内部信号線上の内部信号/Rの状態変化を示すタイミングチャートである。
【図7】 図5に示すメモリセルにデータ“0”が書込まれるときのノード262,264の電位変化を示す図である。
【図8】 図5に示すメモリセルにデータ“1”が書込まれるときのノード262,264の電位変化を示す図である。
【図9】 DRAMにおけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【図10】 6トランジスタSRAMにおけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【図11】 4トランジスタSRAMにおけるメモリセルアレイ上に行列状に配列されるメモリセルの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10,110,210 半導体記憶装置、12 制御信号端子、14 クロック端子、16 アドレス端子、18 データ入出力端子、20 制御信号バッファ、22 クロックバッファ、24 アドレスバッファ、26 入出力バッファ、28 制御回路、30 行アドレスデコーダ、32 列アドレスデコーダ、34 センスアンプ/入出力制御回路、36 メモリセルアレイ、50A〜50D,150A,150B,250,500,700,750 メモリセル、52,52A,52B,76,502,564,568,702〜708 NチャネルMOSトランジスタ、54,54A,54B,504 キャパシタ、56A〜56D,256 電荷補填回路、58,60 インバータ、62,64,78,262,264,714,716 ノード、66,506,722 ワード線、68,68A,68B,508,718,720 ビット線、70,510 セルプレート、72 電源ノード、74 接地ノード、80 内部信号線、562,566,730,732 PチャネルTFT、710,712 PチャネルMOSトランジスタ、3562,3566 高抵抗。
Claims (1)
- 行列状に配列された複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記メモリセルの行および列ごとにそれぞれ配列される複数のワード線および複数のビット線と、
前記メモリセルの行ごとに配列される複数の内部信号線とを備え、
前記複数のメモリセルの各々は、
セルプレートに一端が接続され、2進情報で表わされる記憶情報の1ビット分のデータについて、その論理レベルに応じた電荷を保持する容量素子と、
前記ワード線に印加される電圧によって駆動され、前記ビット線と前記容量素子との間で前記電荷のやり取りを行なう第1のNチャネルMOSトランジスタと、
前記容量素子から漏洩する電荷を前記データの論理レベルに応じて補填する電荷補填回路と、
前記容量素子を前記第1のNチャネルMOSトランジスタと接続する記憶ノードと前記電荷補填回路との間に接続される第2のNチャネルMOSトランジスタとを含み、
前記第2のNチャネルMOSトランジスタは、前記内部信号線に印加される電圧によって駆動され、前記データの読出時に前記電荷補填回路を前記記憶ノードと分離し、
前記電荷補填回路は、
前記第2のNチャネルMOSトランジスタに入力ノードが接続される第1のインバータと、
前記第1のインバータの出力ノードに入力ノードが接続され、前記第1のインバータの入力ノードに出力ノードが接続される第2のインバータとを含み、
前記第1および第2のインバータの各々は、
一方が電源ノードに接続され、他方が出力ノードに接続されるPチャネル薄膜トランジスタと、
一方が前記出力ノードに接続され、他方が接地ノードに接続される第3のNチャネルMOSトランジスタとからなる、半導体記憶装置。
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