JPH06334142A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体記憶装置及びその製造方法Info
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- JPH06334142A JPH06334142A JP5116030A JP11603093A JPH06334142A JP H06334142 A JPH06334142 A JP H06334142A JP 5116030 A JP5116030 A JP 5116030A JP 11603093 A JP11603093 A JP 11603093A JP H06334142 A JPH06334142 A JP H06334142A
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- polysilicon
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Landscapes
- Semiconductor Memories (AREA)
- Dram (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大きなキャパシタが不要で、リフレッシュの
必要のない、安定動作可能で、消費電力が小さい半導体
記憶装置を提供する。 【構成】 ワード線WLが“H”レベルになると、MO
SFET10がオンし、ビット線BL上の書込みデータ
が、MOSTFTT20及び抵抗30からなる双安定回
路に保持される。記憶されたデータを読出す場合、ワー
ド線WLが“H”レベルとなり、MOSFET10がオ
ンし、ノードN1に記憶されたデータが、MOSTFT
40及び抵抗50からなる増幅回路で増幅され、ビット
線BLへ出力される。
必要のない、安定動作可能で、消費電力が小さい半導体
記憶装置を提供する。 【構成】 ワード線WLが“H”レベルになると、MO
SFET10がオンし、ビット線BL上の書込みデータ
が、MOSTFTT20及び抵抗30からなる双安定回
路に保持される。記憶されたデータを読出す場合、ワー
ド線WLが“H”レベルとなり、MOSFET10がオ
ンし、ノードN1に記憶されたデータが、MOSTFT
40及び抵抗50からなる増幅回路で増幅され、ビット
線BLへ出力される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリ(以下、DRAMという)のメモ
リセル等といった半導体記憶装置及びその製造方法に関
するものである。
ム・アクセス・メモリ(以下、DRAMという)のメモ
リセル等といった半導体記憶装置及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のDRAMにおけるメモリ
セルの一構成例を示す回路図である。このメモリセル
は、ワード線WL及びビット線BLを有し、その交差部
には電荷転送用のNチャネルMOSFET(MOS型電
界効果トランジスタ)1のゲート及び一方の拡散層がそ
れぞれ接続されている。MOSFET1の他方の拡散層
には、ノードNを介して電荷蓄積用のキャパシタ2が接
続され、そのキャパシタ2の一方の電極がセルプレート
電位Vcpに接続されている。ビット線BLには寄生容量
Cb が存在する。この種のメモリセルでは、通常、1/
2・Vccプリチャージ方式で駆動されるため、該メモリ
セルのキャパシタ2に記憶された信号電荷を読出す際の
出力ΔVは、
セルの一構成例を示す回路図である。このメモリセル
は、ワード線WL及びビット線BLを有し、その交差部
には電荷転送用のNチャネルMOSFET(MOS型電
界効果トランジスタ)1のゲート及び一方の拡散層がそ
れぞれ接続されている。MOSFET1の他方の拡散層
には、ノードNを介して電荷蓄積用のキャパシタ2が接
続され、そのキャパシタ2の一方の電極がセルプレート
電位Vcpに接続されている。ビット線BLには寄生容量
Cb が存在する。この種のメモリセルでは、通常、1/
2・Vccプリチャージ方式で駆動されるため、該メモリ
セルのキャパシタ2に記憶された信号電荷を読出す際の
出力ΔVは、
【数1】 となる。ところが、自然放電あるいはソフトエラー等に
より失われる放電電荷QL があるため、一定期間毎に、
再書込み(リフレッシュ)が行われる。
より失われる放電電荷QL があるため、一定期間毎に、
再書込み(リフレッシュ)が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
DRAMでは、次のような課題があった。図2の出力Δ
Vを大きくし、安定動作をさせるためには、キャパシタ
2が大きいことが望ましい。ところが、集積度の向上に
伴ない、キャパシタ2の容量の確保が難しくなり、動作
が不安定になると共に、リフレッシュ時の消費電流が大
きくなるという問題があり、未だ技術的に十分満足のい
く半導体記憶装置を得ることが困難であった。本発明
は、前記従来技術が持っていた課題として、集積度の向
上によってキャパシタが小さくなり、動作が不安定にな
ること、及びリフレッシュが必要なために消費電力が大
きいという点について解決した半導体記憶装置及びその
製造方法を提供するものである。
DRAMでは、次のような課題があった。図2の出力Δ
Vを大きくし、安定動作をさせるためには、キャパシタ
2が大きいことが望ましい。ところが、集積度の向上に
伴ない、キャパシタ2の容量の確保が難しくなり、動作
が不安定になると共に、リフレッシュ時の消費電流が大
きくなるという問題があり、未だ技術的に十分満足のい
く半導体記憶装置を得ることが困難であった。本発明
は、前記従来技術が持っていた課題として、集積度の向
上によってキャパシタが小さくなり、動作が不安定にな
ること、及びリフレッシュが必要なために消費電力が大
きいという点について解決した半導体記憶装置及びその
製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、DRAMメモリセル等の半導体記憶
装置において、ゲートがワード線に、一方の拡散層が第
1のノードに、他方の拡散層が第2のノード及び第2の
抵抗を介してビット線にそれぞれ接続された第1導電型
のMOSFETと、ゲート及び拡散層が第1のノード
に、該拡散層が第1の抵抗を介して半導体基板に、基板
電位が固定電位にそれぞれ接続された第2導電型のMO
STFTT(Thin Film Tannel Transistor )と、ゲー
トが前記第2のノードに、一方の拡散層が前記固定電位
に、他方の拡散層が前記ビット線にそれぞれ接続された
第1導電型のMOSTFT(Thin Film Transistor)と
を、備えている。第2の発明では、第1の発明のMOS
TFTT及び第1の抵抗によって双安定回路を構成して
いる。第3の発明では、第1の発明のMOSTFT及び
第2の抵抗によって増幅回路を構成している。第4の発
明では、第1の発明の第1導電型をNチャネル型、及び
第2導電型をPチャネル型にしている。第5の発明で
は、第1の発明のMOSTFTTを、セルコンタクトに
対し自己整合的に形成している。第6の発明では、第1
の発明のMOSTFT及び第2の抵抗を、ビットコンタ
クトに対し自己整合的に形成している。
を解決するために、DRAMメモリセル等の半導体記憶
装置において、ゲートがワード線に、一方の拡散層が第
1のノードに、他方の拡散層が第2のノード及び第2の
抵抗を介してビット線にそれぞれ接続された第1導電型
のMOSFETと、ゲート及び拡散層が第1のノード
に、該拡散層が第1の抵抗を介して半導体基板に、基板
電位が固定電位にそれぞれ接続された第2導電型のMO
STFTT(Thin Film Tannel Transistor )と、ゲー
トが前記第2のノードに、一方の拡散層が前記固定電位
に、他方の拡散層が前記ビット線にそれぞれ接続された
第1導電型のMOSTFT(Thin Film Transistor)と
を、備えている。第2の発明では、第1の発明のMOS
TFTT及び第1の抵抗によって双安定回路を構成して
いる。第3の発明では、第1の発明のMOSTFT及び
第2の抵抗によって増幅回路を構成している。第4の発
明では、第1の発明の第1導電型をNチャネル型、及び
第2導電型をPチャネル型にしている。第5の発明で
は、第1の発明のMOSTFTTを、セルコンタクトに
対し自己整合的に形成している。第6の発明では、第1
の発明のMOSTFT及び第2の抵抗を、ビットコンタ
クトに対し自己整合的に形成している。
【0005】第7の発明では、半導体記憶装置用MOS
TFTTを、次の第1、第2及び第3の工程を順に施す
ことにより製造するようにしている。即ち、第1の工程
では、半導体基板上にセルコンタクトを開口した後、第
1のポリシリコン(PolySi)を成長させ、該第1
のPolySiに低濃度の第1導電型(N型またはP
型)不純物を拡散し、該第1のPolySi上に第1の
絶縁膜を成長させ、該第1の絶縁膜におけるセルコンタ
クトのくぼみ部分上にのみ選択的にレジストを形成す
る。第2の工程では、前記レジストをマスクとして前記
第1の絶縁膜を除去し、該レジスト下の第1の絶縁膜を
マスクとして前記第1のPolySiを酸化してゲート
絶縁膜を形成した後、前記第1の絶縁膜を除去して前記
第1のPolySiを露出させ、その上に第2のPol
ySiを成長させ、該第2のPolySiを介して前記
第1のPolySiに高濃度の第2導電型(P型または
N型)不純物を拡散してドレインを形成し、該第2のP
olySi上にマスク用の第2の絶縁膜を成長させる。
さらに、第3の工程では、前記第2のPolySiとそ
の上の前記第2の絶縁膜をパターニングし、該第2の絶
縁膜をマスクとして前記第1のPolySiに高濃度の
第1導電型不純物を導入する。
TFTTを、次の第1、第2及び第3の工程を順に施す
ことにより製造するようにしている。即ち、第1の工程
では、半導体基板上にセルコンタクトを開口した後、第
1のポリシリコン(PolySi)を成長させ、該第1
のPolySiに低濃度の第1導電型(N型またはP
型)不純物を拡散し、該第1のPolySi上に第1の
絶縁膜を成長させ、該第1の絶縁膜におけるセルコンタ
クトのくぼみ部分上にのみ選択的にレジストを形成す
る。第2の工程では、前記レジストをマスクとして前記
第1の絶縁膜を除去し、該レジスト下の第1の絶縁膜を
マスクとして前記第1のPolySiを酸化してゲート
絶縁膜を形成した後、前記第1の絶縁膜を除去して前記
第1のPolySiを露出させ、その上に第2のPol
ySiを成長させ、該第2のPolySiを介して前記
第1のPolySiに高濃度の第2導電型(P型または
N型)不純物を拡散してドレインを形成し、該第2のP
olySi上にマスク用の第2の絶縁膜を成長させる。
さらに、第3の工程では、前記第2のPolySiとそ
の上の前記第2の絶縁膜をパターニングし、該第2の絶
縁膜をマスクとして前記第1のPolySiに高濃度の
第1導電型不純物を導入する。
【0006】第8の発明では、半導体記憶装置用の増幅
回路を構成するMOSTFT及び抵抗を、次の第1〜第
7の工程を順に施すことにより製造するようにしてい
る。即ち、本発明では、半導体基板上のビットコンタク
ト部に第1のPolySiを成長させ、該第1のPol
ySiに高濃度の第1導電型不純物を拡散した後、層間
絶縁膜を成長させる第1の工程と、前記層間絶縁膜に対
しビットコンタクトのパターニングを行い、コンタクト
ホールを開口して前記第1のPolySiを露出させ、
チャネルとなる第2のPolySiを成長させ、該第2
のPolySiにチャネルドープとして低濃度の第2導
電型不純物を拡散する第2の工程と、異方性エッチング
により、前記第2のPolySiをコンタクトホール側
壁にのみ残置させると共に、前記第1のPolySiを
除去して前記半導体基板を露出させる第3の工程とを、
実行する。さらに、ゲート絶縁膜を成長させ、異方性エ
ッチングにより、該ゲート絶縁膜を前記第2のPoly
Siの側壁にのみ残置させる第4の工程と、第1導電型
不純物が拡散された第3のPolySiを成長させ、エ
ッチバックすることにより、ゲートとなる第1のPol
ySiプラグを形成した後、該第1のPolySiプラ
グをマスクとして高濃度の第1導電型不純物を前記第2
のPolySi上部に拡散する第5の工程と、第4のP
olySiを成長させ、エッチバックすることにより、
前記第1のPolySiプラグ直上に、抵抗となる第2
のPolySiプラグを形成し、該第2のPolySi
プラグに対し低濃度の第1導電型不純物を拡散する第6
の工程と、前記第2のPolySiプラグ上に、ビット
線を選択的に形成する第7の工程とを、実行する。
回路を構成するMOSTFT及び抵抗を、次の第1〜第
7の工程を順に施すことにより製造するようにしてい
る。即ち、本発明では、半導体基板上のビットコンタク
ト部に第1のPolySiを成長させ、該第1のPol
ySiに高濃度の第1導電型不純物を拡散した後、層間
絶縁膜を成長させる第1の工程と、前記層間絶縁膜に対
しビットコンタクトのパターニングを行い、コンタクト
ホールを開口して前記第1のPolySiを露出させ、
チャネルとなる第2のPolySiを成長させ、該第2
のPolySiにチャネルドープとして低濃度の第2導
電型不純物を拡散する第2の工程と、異方性エッチング
により、前記第2のPolySiをコンタクトホール側
壁にのみ残置させると共に、前記第1のPolySiを
除去して前記半導体基板を露出させる第3の工程とを、
実行する。さらに、ゲート絶縁膜を成長させ、異方性エ
ッチングにより、該ゲート絶縁膜を前記第2のPoly
Siの側壁にのみ残置させる第4の工程と、第1導電型
不純物が拡散された第3のPolySiを成長させ、エ
ッチバックすることにより、ゲートとなる第1のPol
ySiプラグを形成した後、該第1のPolySiプラ
グをマスクとして高濃度の第1導電型不純物を前記第2
のPolySi上部に拡散する第5の工程と、第4のP
olySiを成長させ、エッチバックすることにより、
前記第1のPolySiプラグ直上に、抵抗となる第2
のPolySiプラグを形成し、該第2のPolySi
プラグに対し低濃度の第1導電型不純物を拡散する第6
の工程と、前記第2のPolySiプラグ上に、ビット
線を選択的に形成する第7の工程とを、実行する。
【0007】
【作用】第1〜第4の発明によれば、以上のように半導
体記憶装置を構成したので、双安定回路は記憶した情報
を保持する働きがあり、さらに増幅回路は読出し出力を
大きくする働きがある。第5及び第6の発明によれば、
コンタクト部に対し自己整合的に形成された素子は、半
導体記憶装置の構造の簡単化を図る働きがある。第7及
び第8の発明によれば、各素子がコンタクト部に対し自
己整合的に形成され、製造工程数を少なくする働きがあ
り、さらに半導体基板に対して垂直方向に形成される素
子は、メモリサイズの縮小化を図る働きがある。従っ
て、前記課題を解決できるのである。
体記憶装置を構成したので、双安定回路は記憶した情報
を保持する働きがあり、さらに増幅回路は読出し出力を
大きくする働きがある。第5及び第6の発明によれば、
コンタクト部に対し自己整合的に形成された素子は、半
導体記憶装置の構造の簡単化を図る働きがある。第7及
び第8の発明によれば、各素子がコンタクト部に対し自
己整合的に形成され、製造工程数を少なくする働きがあ
り、さらに半導体基板に対して垂直方向に形成される素
子は、メモリサイズの縮小化を図る働きがある。従っ
て、前記課題を解決できるのである。
【0008】
【実施例】図1(a),(b)の構成 図1(a),(b)は、本発明の実施例を示す半導体記
憶装置におけるメモリセルの構成図であり、同図(a)
は回路図、及び同図(b)はその概略の断面図である。
図1(a)に示すように、この半導体記憶装置のメモリ
セルは、ワード線WLと、それと交差するビット線BL
とを有し、該ワード線WLにはデータ転送用のNチャネ
ルMOSFET10のゲート10Gが接続され、そのド
レイン10Dが第1のノードN1に、ソース10Sが第
2のノードN2にそれぞれ接続されている。第1のノー
ドN1には、PチャネルMOSTFTT20のゲート2
0G及びドレイン20Dが接続されると共に、該ノード
N1が第1の抵抗30を介して基板電位Vbbに接続さ
れ、さらにその基板電極20Bが固定電位(例えば、電
源電位Vcc)に接続されている。第2のノードN2に
は、NチャネルMOSTFT40のゲート40Gが接続
されると共に、第2の抵抗50を介してビット線BLが
接続されている。MOSTFT40のドレイン40Dは
電源電位Vccに接続され、そのソース40Sがビット線
BLに接続されている。MOSTFTT20及び第1の
抵抗30は、記憶したデータの保持を行う双安定回路を
構成している。また、MOSTFT40及び第2の抵抗
50は、出力増幅用の増幅回路を構成している。
憶装置におけるメモリセルの構成図であり、同図(a)
は回路図、及び同図(b)はその概略の断面図である。
図1(a)に示すように、この半導体記憶装置のメモリ
セルは、ワード線WLと、それと交差するビット線BL
とを有し、該ワード線WLにはデータ転送用のNチャネ
ルMOSFET10のゲート10Gが接続され、そのド
レイン10Dが第1のノードN1に、ソース10Sが第
2のノードN2にそれぞれ接続されている。第1のノー
ドN1には、PチャネルMOSTFTT20のゲート2
0G及びドレイン20Dが接続されると共に、該ノード
N1が第1の抵抗30を介して基板電位Vbbに接続さ
れ、さらにその基板電極20Bが固定電位(例えば、電
源電位Vcc)に接続されている。第2のノードN2に
は、NチャネルMOSTFT40のゲート40Gが接続
されると共に、第2の抵抗50を介してビット線BLが
接続されている。MOSTFT40のドレイン40Dは
電源電位Vccに接続され、そのソース40Sがビット線
BLに接続されている。MOSTFTT20及び第1の
抵抗30は、記憶したデータの保持を行う双安定回路を
構成している。また、MOSTFT40及び第2の抵抗
50は、出力増幅用の増幅回路を構成している。
【0009】この種のメモリセルでは、データを書込む
場合、ワード線WLを“H”レベルにすると、MOSF
ET10がオン状態となり、ビット線BL上のデータが
該MOSFET10を介してMOSTFTT20へ送ら
れ、該MOSTFTT20で書込まれたデータの保持が
行われる。また、記憶データを読出す場合、ワード線W
Lを“H”レベルにすると、MOSFET10がオン状
態となり、MOSTFTT20及び第1の抵抗30で構
成される双安定回路に保持された記憶データが、該MO
SFET10を介して第2のノードN2へ送られる。す
ると、第2のノードN2上のデータが、MOSTFT4
0及び第2の抵抗50で構成される増幅回路で増幅さ
れ、ビット線BLへ出力される。図1(a)のMOSF
ET10、MOSTFTT20、及びMOSTFT40
は、図1(b)に示すように、同一のP- 型半導体基板
100に形成され、それらがいずれもメモリセルに対し
て自己整合的に垂直方向に形成されている。即ち、MO
STFTT20はセルコンタクトに対し自己整合的に形
成され、さらにMOSTFT40及び第2の抵抗50が
ビットコンタクトに対し自己整合的に形成されている。
第1の抵抗30は、P- 型半導体基板100と、MOS
FET10のN+ 型拡散層からなるドレイン10Dとの
間の、N+ −P- 接合の拡散電流成分で構成されてい
る。第2の抵抗50は、N- 型低不純物濃度のPoly
Siで形成されている。なお、図1(b)中のハッチン
グは、絶縁膜を表わしている。
場合、ワード線WLを“H”レベルにすると、MOSF
ET10がオン状態となり、ビット線BL上のデータが
該MOSFET10を介してMOSTFTT20へ送ら
れ、該MOSTFTT20で書込まれたデータの保持が
行われる。また、記憶データを読出す場合、ワード線W
Lを“H”レベルにすると、MOSFET10がオン状
態となり、MOSTFTT20及び第1の抵抗30で構
成される双安定回路に保持された記憶データが、該MO
SFET10を介して第2のノードN2へ送られる。す
ると、第2のノードN2上のデータが、MOSTFT4
0及び第2の抵抗50で構成される増幅回路で増幅さ
れ、ビット線BLへ出力される。図1(a)のMOSF
ET10、MOSTFTT20、及びMOSTFT40
は、図1(b)に示すように、同一のP- 型半導体基板
100に形成され、それらがいずれもメモリセルに対し
て自己整合的に垂直方向に形成されている。即ち、MO
STFTT20はセルコンタクトに対し自己整合的に形
成され、さらにMOSTFT40及び第2の抵抗50が
ビットコンタクトに対し自己整合的に形成されている。
第1の抵抗30は、P- 型半導体基板100と、MOS
FET10のN+ 型拡散層からなるドレイン10Dとの
間の、N+ −P- 接合の拡散電流成分で構成されてい
る。第2の抵抗50は、N- 型低不純物濃度のPoly
Siで形成されている。なお、図1(b)中のハッチン
グは、絶縁膜を表わしている。
【0010】図1(a)の双安定回路の内容 MOSTFTT20及び第1の抵抗30で構成される双
安定回路について、図3〜図6を参照しつつ説明する。
図3は、図1(a)に示す双安定回路の動作説明図であ
る。Vcp(≧Vcc)はセルプレート電位、Vsub (≦G
ND)は基板電位、IT はMOSTFTT20を流れる
電流、Ir は第1の抵抗30を流れる電流である。図4
は、図1(a)に示すMOSTFTT20の電圧−電流
特性図である。Vg はMOSTFTT20のゲート電
位、Vb は基板電位、Vd はドレイン電位、Vdsはドレ
イン・ソース間電圧である。図5(a),(b)は、図
1(a)に示す双安定回路のメモリ機能を説明する図で
ある。VN1はノードN1の電位、Vcrt は臨界電圧、I
aNはノードN1に対する充電能力である。図6は、従来
例と本実施例のデータ保持特性図である。
安定回路について、図3〜図6を参照しつつ説明する。
図3は、図1(a)に示す双安定回路の動作説明図であ
る。Vcp(≧Vcc)はセルプレート電位、Vsub (≦G
ND)は基板電位、IT はMOSTFTT20を流れる
電流、Ir は第1の抵抗30を流れる電流である。図4
は、図1(a)に示すMOSTFTT20の電圧−電流
特性図である。Vg はMOSTFTT20のゲート電
位、Vb は基板電位、Vd はドレイン電位、Vdsはドレ
イン・ソース間電圧である。図5(a),(b)は、図
1(a)に示す双安定回路のメモリ機能を説明する図で
ある。VN1はノードN1の電位、Vcrt は臨界電圧、I
aNはノードN1に対する充電能力である。図6は、従来
例と本実施例のデータ保持特性図である。
【0011】図3において、ノードN1の電位によって
MOSTFTT20の電流IT が制御されるが、このM
OSTFTT20はPチャネル型であるため、ノードN
1の電位VN1が電源電位Vccに近いとき、図4に示すよ
うに流れる。これに第1の抵抗30を流れる電流Ir を
重ねると、図5(a)に示すようになり、臨界電圧V
crt を境にして、Vcc側では電流IT が多く、GND側
では第1の抵抗30を流れる電流Ir が多いため、図5
(b)に示すように、ノードN1に対する充電能力IaN
が双安定状態となる。従って、図6に示すように、ノー
ドN1の電圧保持特性は“1”記憶時にセルプレート電
位Vcpに固定され、“0”記憶時に基板電位Vbbに固定
されることになる。これは、従来例において“1”記憶
時の電圧が経時的に減少したためにリフレッシュが必要
であったのに対し、リフレッシュが不要であることを示
している。
MOSTFTT20の電流IT が制御されるが、このM
OSTFTT20はPチャネル型であるため、ノードN
1の電位VN1が電源電位Vccに近いとき、図4に示すよ
うに流れる。これに第1の抵抗30を流れる電流Ir を
重ねると、図5(a)に示すようになり、臨界電圧V
crt を境にして、Vcc側では電流IT が多く、GND側
では第1の抵抗30を流れる電流Ir が多いため、図5
(b)に示すように、ノードN1に対する充電能力IaN
が双安定状態となる。従って、図6に示すように、ノー
ドN1の電圧保持特性は“1”記憶時にセルプレート電
位Vcpに固定され、“0”記憶時に基板電位Vbbに固定
されることになる。これは、従来例において“1”記憶
時の電圧が経時的に減少したためにリフレッシュが必要
であったのに対し、リフレッシュが不要であることを示
している。
【0012】図1(a)の増幅回路の内容 図1(a)に示すMOSTFT40及び第2の抵抗50
からなる増幅回路におけるメモリセル出力のゲイン機能
を、図7を参照しつつ説明する。図7は、図1(a)に
示すMOSTFT40及び第2の抵抗50からなる増幅
回路の動作説明図である。Cs はMOSTFTT20に
対応する電荷蓄積用キャパシタ、Cb はビット線BLの
寄生容量、Cg はMOSTFT40のゲート容量、Vt
はMOSTFT40の閾値電圧、Io はMOSTFT4
0のオン電流である。図2に示す従来のメモリセルで
は、電荷蓄積用キャパシタ2(Cs )のみでビット線B
Lの寄生容量Cb を駆動している。これに対し、本実施
例では電荷蓄積用キャパシタCs が駆動するのはMOS
TFT40のゲート容量Cg のみである。このゲート容
量Cg の値は、ビット線BLの寄生容量Cb の1/10
0以下であるため、ノードN2の電位を大きく振幅させ
ることが可能である。第2の抵抗50は、ノードN2と
ビット線BLの電位差を電圧降下によって保つものであ
り、例えば50KΩ〜1MΩの値を持つが、MOSTF
T40の駆動能力に応じた最適値に設定する必要があ
る。メモリセルの出力ΔVはMOSTFT40のオン電
流Io で決まる。この電流Io の値は、電荷蓄積用キャ
パシタCs の放電により得られるものに比べ10倍以上
大きいので、該MOSTFT40及び第2の抵抗50か
らなる増幅回路を設けることにより、ビット線電位差の
検知、増幅を行うセンスアンプにおける読出し動作を高
速かつ高安定化できる。以上のように、本実施例では、
PチャネルMOSTFTT20及び第1の抵抗30で構
成される双安定回路を設けたので、記憶されたデータを
的確に保持できる。そのため、従来のようにリフレッシ
ュをする必要がなく、消費電力を低減できる。しかも、
メモリセル出力部に、NチャネルMOSTFT40及び
第2の抵抗50からなる増幅回路を設けたので、メモリ
セルの出力が大きくなって安定動作が可能となる。
からなる増幅回路におけるメモリセル出力のゲイン機能
を、図7を参照しつつ説明する。図7は、図1(a)に
示すMOSTFT40及び第2の抵抗50からなる増幅
回路の動作説明図である。Cs はMOSTFTT20に
対応する電荷蓄積用キャパシタ、Cb はビット線BLの
寄生容量、Cg はMOSTFT40のゲート容量、Vt
はMOSTFT40の閾値電圧、Io はMOSTFT4
0のオン電流である。図2に示す従来のメモリセルで
は、電荷蓄積用キャパシタ2(Cs )のみでビット線B
Lの寄生容量Cb を駆動している。これに対し、本実施
例では電荷蓄積用キャパシタCs が駆動するのはMOS
TFT40のゲート容量Cg のみである。このゲート容
量Cg の値は、ビット線BLの寄生容量Cb の1/10
0以下であるため、ノードN2の電位を大きく振幅させ
ることが可能である。第2の抵抗50は、ノードN2と
ビット線BLの電位差を電圧降下によって保つものであ
り、例えば50KΩ〜1MΩの値を持つが、MOSTF
T40の駆動能力に応じた最適値に設定する必要があ
る。メモリセルの出力ΔVはMOSTFT40のオン電
流Io で決まる。この電流Io の値は、電荷蓄積用キャ
パシタCs の放電により得られるものに比べ10倍以上
大きいので、該MOSTFT40及び第2の抵抗50か
らなる増幅回路を設けることにより、ビット線電位差の
検知、増幅を行うセンスアンプにおける読出し動作を高
速かつ高安定化できる。以上のように、本実施例では、
PチャネルMOSTFTT20及び第1の抵抗30で構
成される双安定回路を設けたので、記憶されたデータを
的確に保持できる。そのため、従来のようにリフレッシ
ュをする必要がなく、消費電力を低減できる。しかも、
メモリセル出力部に、NチャネルMOSTFT40及び
第2の抵抗50からなる増幅回路を設けたので、メモリ
セルの出力が大きくなって安定動作が可能となる。
【0013】図1(b)のMOSTFTTの製造方法 図8(a)〜(c)は、図1(b)に示すMOSTFT
T20の製造方法を示す工程図である。このMOSTF
TT20は、図8(a)〜(c)の製造工程に従い、次
のようにして製造される。 (1) 図8(a)の工程 P- 型半導体基板100上に素子分離領域101を形成
し、ゲート絶縁膜102、ゲート10G、及び層間絶縁
膜103を順次形成する。そして、層間絶縁膜103に
コンタクトを開口し、半導体基板100内にN+ 型不純
物を拡散してN+ 型拡散層からなるドレイン10Dを形
成し、MOSFET10を作成する。その後、セルコン
タクト104を開口し、第1のPolySi105を成
長させ、その第1のPolySi105に、低濃度(<
1E17cm-3)のN- 型不純物を拡散する。そして、第
1のPolySi105上に第1の絶縁膜(例えば、窒
化膜)106を成長させ、全面にレジスト107を塗布
し、露光することにより、セルコンタクト104のくぼ
み部分上にのみ選択的に該レジスト107を残す。
T20の製造方法を示す工程図である。このMOSTF
TT20は、図8(a)〜(c)の製造工程に従い、次
のようにして製造される。 (1) 図8(a)の工程 P- 型半導体基板100上に素子分離領域101を形成
し、ゲート絶縁膜102、ゲート10G、及び層間絶縁
膜103を順次形成する。そして、層間絶縁膜103に
コンタクトを開口し、半導体基板100内にN+ 型不純
物を拡散してN+ 型拡散層からなるドレイン10Dを形
成し、MOSFET10を作成する。その後、セルコン
タクト104を開口し、第1のPolySi105を成
長させ、その第1のPolySi105に、低濃度(<
1E17cm-3)のN- 型不純物を拡散する。そして、第
1のPolySi105上に第1の絶縁膜(例えば、窒
化膜)106を成長させ、全面にレジスト107を塗布
し、露光することにより、セルコンタクト104のくぼ
み部分上にのみ選択的に該レジスト107を残す。
【0014】(2) 図8(b)の工程 レジスト107をマスクとして窒化膜106を選択的に
除去し、そのレジスト107下の窒化膜106をマスク
として第1のPolySi105を酸化し、MOSTF
TT20のゲート絶縁膜108を選択的に成長させる。
次に、レジスト107及びその下の窒化膜106を除去
し、第1のPolySi105のコンタクト面109を
露出させ、第2のPolySi110を成長させる。成
長させた第2のPolySi110に、高濃度のP+ 型
不純物を拡散し、コンタクト面109を介して第1のP
olySi105内にMOSTFTT20のP+ 型ドレ
イン20Dを形成する。その後、第2のPolySi1
10上に、後のイオン注入時のマスクとなる第2の絶縁
膜(例えば、酸化膜)111を成長させる。
除去し、そのレジスト107下の窒化膜106をマスク
として第1のPolySi105を酸化し、MOSTF
TT20のゲート絶縁膜108を選択的に成長させる。
次に、レジスト107及びその下の窒化膜106を除去
し、第1のPolySi105のコンタクト面109を
露出させ、第2のPolySi110を成長させる。成
長させた第2のPolySi110に、高濃度のP+ 型
不純物を拡散し、コンタクト面109を介して第1のP
olySi105内にMOSTFTT20のP+ 型ドレ
イン20Dを形成する。その後、第2のPolySi1
10上に、後のイオン注入時のマスクとなる第2の絶縁
膜(例えば、酸化膜)111を成長させる。
【0015】(3) 図8(c)の工程 第2のPolySi110とその上の酸化膜111をパ
ターニングし、該酸化膜111をマスクとして第1のP
olySi105に、高濃度のN+ 型不純物を拡散し、
N+ 領域からなるMOSTFTT20の基板電極20B
を形成すれば、PチャネルMOSTFTT20の製造が
終了する。なお、セルコンタクト104の面は、ドレイ
ン20DのP+ 型不純物と、N+型拡散層からなるドレ
イン10Dの不純物とにより、ツェナー伝導状態になっ
ているか、あるいはその界面に導伝性の拡散バリア材料
(例えば、TiN等)が挟まれているかのいずれかでな
ければならない。以上のようなMOSTFTT20の製
造方法では、該MOSTFTT20がセルコンタクト1
04に対し自己整合的に形成されているので、製造工程
数を少なくできる。さらに、MOSTFTT20を半導
体基板100に対して垂直方向に形成したので、メモリ
形成の占有面積を小さくでき、高集積化が可能となる。
ターニングし、該酸化膜111をマスクとして第1のP
olySi105に、高濃度のN+ 型不純物を拡散し、
N+ 領域からなるMOSTFTT20の基板電極20B
を形成すれば、PチャネルMOSTFTT20の製造が
終了する。なお、セルコンタクト104の面は、ドレイ
ン20DのP+ 型不純物と、N+型拡散層からなるドレ
イン10Dの不純物とにより、ツェナー伝導状態になっ
ているか、あるいはその界面に導伝性の拡散バリア材料
(例えば、TiN等)が挟まれているかのいずれかでな
ければならない。以上のようなMOSTFTT20の製
造方法では、該MOSTFTT20がセルコンタクト1
04に対し自己整合的に形成されているので、製造工程
数を少なくできる。さらに、MOSTFTT20を半導
体基板100に対して垂直方向に形成したので、メモリ
形成の占有面積を小さくでき、高集積化が可能となる。
【0016】図1(b)のMOSTFT及び抵抗の製造
方法 図9(a)〜(g)は、図1(b)に示すMOSTFT
40及び第2の抵抗50からなる増幅回路の製造方法を
示す製造工程図である。この増幅回路は、図9(a)〜
(g)の製造工程に従い、次のようにして製造される。 (1) 図9(a)の工程 図8(a)のセルコンタクト104と同時に、P- 型半
導体基板100上にセルコンタクト204が開口され、
N+ 不純物が該半導体基板100内に拡散され、図8
(a)のMOSFET10のドレイン10Dと同時にソ
ース10Sが形成される。次に、図8(a)の第1のP
olySi105を成長させ、その第1のPolySi
105にN- 型不純物を拡散した後、図8(c)の基板
電極20Bの形成時に、同時に、N+ 型不純物を第1の
PolySi105に拡散してMOSTFT40のドレ
イン40Dを形成する。そして、図8(c)の工程の終
了後、全面に層間絶縁膜212を成長させる。 (2) 図9(b)の工程 セルコンタクト204上の層間絶縁膜212に対してビ
ットコンタクトのパターニングを行い、コンタクトホー
ル213を開口し、第1のPolySiに形成されたド
レイン40Dを露出させ、MOSTFT40のチャネル
となる第2のPolySi214を成長させ、チャネル
ドープとして低濃度のP- 型不純物を拡散させる。 (3) 図9(c)の工程 異方性エッチングにより、第2のPolySi214を
平面部から除去し、該第2のPolySi214をコン
タクトホール213の側壁のみに残し、さらにドレイン
40Dを除去し、コンタクトホール213の底部21
5、即ち半導体基板100を露出させる。
方法 図9(a)〜(g)は、図1(b)に示すMOSTFT
40及び第2の抵抗50からなる増幅回路の製造方法を
示す製造工程図である。この増幅回路は、図9(a)〜
(g)の製造工程に従い、次のようにして製造される。 (1) 図9(a)の工程 図8(a)のセルコンタクト104と同時に、P- 型半
導体基板100上にセルコンタクト204が開口され、
N+ 不純物が該半導体基板100内に拡散され、図8
(a)のMOSFET10のドレイン10Dと同時にソ
ース10Sが形成される。次に、図8(a)の第1のP
olySi105を成長させ、その第1のPolySi
105にN- 型不純物を拡散した後、図8(c)の基板
電極20Bの形成時に、同時に、N+ 型不純物を第1の
PolySi105に拡散してMOSTFT40のドレ
イン40Dを形成する。そして、図8(c)の工程の終
了後、全面に層間絶縁膜212を成長させる。 (2) 図9(b)の工程 セルコンタクト204上の層間絶縁膜212に対してビ
ットコンタクトのパターニングを行い、コンタクトホー
ル213を開口し、第1のPolySiに形成されたド
レイン40Dを露出させ、MOSTFT40のチャネル
となる第2のPolySi214を成長させ、チャネル
ドープとして低濃度のP- 型不純物を拡散させる。 (3) 図9(c)の工程 異方性エッチングにより、第2のPolySi214を
平面部から除去し、該第2のPolySi214をコン
タクトホール213の側壁のみに残し、さらにドレイン
40Dを除去し、コンタクトホール213の底部21
5、即ち半導体基板100を露出させる。
【0017】(4) 図9(d)の工程 CVD法等により、MOSTFT40のゲート絶縁膜2
16を成長させ、該ゲート絶縁膜216の上部を異方性
エッチングによって除去し、該ゲート絶縁膜216を第
2のPolySi214の側壁にのみ残す。 (5) 図9(e)の工程 N+ 型不純物が拡散された厚い第3のPolySiを全
面に成長させ、エッチバックすることにより、第1のP
olySiプラグからなるMOSTFT40のゲート4
0Gを形成する。そして、ゲート40Gをマスクとし
て、イオン注入等によってN+ 型不純物を第2のPol
ySi214の上部に高濃度に拡散し、該第2のPol
ySi214の上部にN+ 型拡散層からなるMOSTF
T40のソース40Sを形成する。 (6) 図9(f)の工程 全面に厚い第4のPolySiを成長させ、エッチバッ
クすることにより、第1のPolySiプラグからなる
ゲート40Gの直上に、抵抗となる第2のPolySi
プラグ217を形成し、該第2のPolySiプラグ2
17に対し、低濃度のN--型不純物を拡散する。 (7) 図9(g)の工程 N+ 型PolySi218を成長させると、第2のPo
lySiプラグ217がN- 型の抵抗50になり、さら
に、該N+ 型PolySi218上に、ビット線BLと
なるシリサイド219を形成すれば、図1(b)のMO
STFT40及び第2の抵抗50の製造が終了する。
16を成長させ、該ゲート絶縁膜216の上部を異方性
エッチングによって除去し、該ゲート絶縁膜216を第
2のPolySi214の側壁にのみ残す。 (5) 図9(e)の工程 N+ 型不純物が拡散された厚い第3のPolySiを全
面に成長させ、エッチバックすることにより、第1のP
olySiプラグからなるMOSTFT40のゲート4
0Gを形成する。そして、ゲート40Gをマスクとし
て、イオン注入等によってN+ 型不純物を第2のPol
ySi214の上部に高濃度に拡散し、該第2のPol
ySi214の上部にN+ 型拡散層からなるMOSTF
T40のソース40Sを形成する。 (6) 図9(f)の工程 全面に厚い第4のPolySiを成長させ、エッチバッ
クすることにより、第1のPolySiプラグからなる
ゲート40Gの直上に、抵抗となる第2のPolySi
プラグ217を形成し、該第2のPolySiプラグ2
17に対し、低濃度のN--型不純物を拡散する。 (7) 図9(g)の工程 N+ 型PolySi218を成長させると、第2のPo
lySiプラグ217がN- 型の抵抗50になり、さら
に、該N+ 型PolySi218上に、ビット線BLと
なるシリサイド219を形成すれば、図1(b)のMO
STFT40及び第2の抵抗50の製造が終了する。
【0018】以上のようなMOSTFT40及び第2の
抵抗50からなる増幅回路の製造方法では、それらのM
OSTFT40及び第2の抵抗50が、ビットコンタク
トに対し自己整合的に形成されるので、製造工程数が少
なく、その上、該MOSTFT40及び第2の抵抗50
が半導体基板100に対して垂直方向に形成されるの
で、メモリセルサイズが小さくなって高集積化が可能と
なる。なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。例えば、図1のメモリセルでは、M
OSFET10及びMOSTFT40がNチャネル型、
MOSTFTT20がPチャネル型であるが、それらの
導電型を全て反転させても、上記実施例とほぼ同様の作
用、効果が得られる。また、図8及び図9の製造方法に
おいて、各構成要素の導電型を全て反転させたり、他の
材料で形成したり、あるいは図1(b)のメモリセルの
断面構造を他の形に変更することも可能である。
抵抗50からなる増幅回路の製造方法では、それらのM
OSTFT40及び第2の抵抗50が、ビットコンタク
トに対し自己整合的に形成されるので、製造工程数が少
なく、その上、該MOSTFT40及び第2の抵抗50
が半導体基板100に対して垂直方向に形成されるの
で、メモリセルサイズが小さくなって高集積化が可能と
なる。なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。例えば、図1のメモリセルでは、M
OSFET10及びMOSTFT40がNチャネル型、
MOSTFTT20がPチャネル型であるが、それらの
導電型を全て反転させても、上記実施例とほぼ同様の作
用、効果が得られる。また、図8及び図9の製造方法に
おいて、各構成要素の導電型を全て反転させたり、他の
材料で形成したり、あるいは図1(b)のメモリセルの
断面構造を他の形に変更することも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜第4
の発明によれば、MOSTFTT及び第1の抵抗からな
る双安定回路と、MOSTFT及び第2の抵抗からなる
増幅回路とを設けたので、該双安定回路によって記憶さ
れた情報を保持でき、従来のDRAMのメモリセルのよ
うにリフレッシュの必要がなく、それによって消費電力
を低減できる。しかも、増幅回路を設けたので、読出し
出力を大きくでき、それによって安定動作が可能とな
る。第5及び第6の発明によれば、MOSTFTTやM
OSTFT等がコンタクト部に対し自己整合的に形成さ
れているので、構造が簡単になり、製造工程数を少なく
できる。第7及び第8の発明によれば、MOSFET、
MOSTFTT、及びMOSTFT等がコンタクト部に
対し自己整合的に形成されるので、製造工程数が少な
い。しかも、素子が半導体基板に対して垂直方向に形成
されるので、メモリサイズを小さくでき、高集積化が可
能となる。
の発明によれば、MOSTFTT及び第1の抵抗からな
る双安定回路と、MOSTFT及び第2の抵抗からなる
増幅回路とを設けたので、該双安定回路によって記憶さ
れた情報を保持でき、従来のDRAMのメモリセルのよ
うにリフレッシュの必要がなく、それによって消費電力
を低減できる。しかも、増幅回路を設けたので、読出し
出力を大きくでき、それによって安定動作が可能とな
る。第5及び第6の発明によれば、MOSTFTTやM
OSTFT等がコンタクト部に対し自己整合的に形成さ
れているので、構造が簡単になり、製造工程数を少なく
できる。第7及び第8の発明によれば、MOSFET、
MOSTFTT、及びMOSTFT等がコンタクト部に
対し自己整合的に形成されるので、製造工程数が少な
い。しかも、素子が半導体基板に対して垂直方向に形成
されるので、メモリサイズを小さくでき、高集積化が可
能となる。
【図1】本発明の実施例を示す半導体記憶装置における
メモリセルの構成図である。
メモリセルの構成図である。
【図2】従来のDRAMにおけるメモリセルの回路図で
ある。
ある。
【図3】図1(a)に示す双安定回路の動作説明図であ
る。
る。
【図4】図1(a)に示すMOSTFTTの電圧−電流
特性図である。
特性図である。
【図5】図1(a)に示す双安定回路のメモリ機能を説
明する図である。
明する図である。
【図6】従来例と本実施例のデータ保持特性図である。
【図7】図1(a)に示す増幅回路の動作説明図であ
る。
る。
【図8】図1(b)に示すMOSTFTTの製造方法を
示す製造工程図である。
示す製造工程図である。
【図9】図1(b)に示すMOSTFT及び抵抗の製造
方法を示す製造工程図である。
方法を示す製造工程図である。
10 MOSFET 10D ドレイン 10G ゲート 10S ソース 20 MOSTFTT 20D ドレイン 20G ゲート 20B 基板電極 30 第1の抵抗 40 MOSTFT 40D ドレイン 40G ゲート 40S ソース 50 第2の抵抗 N1,N2 第1,第2のノード
Claims (8)
- 【請求項1】 ゲートがワード線に、一方の拡散層が第
1のノードに、他方の拡散層が第2のノード及び第2の
抵抗を介してビット線にそれぞれ接続された第1導電型
のMOSFETと、 ゲート及び拡散層が第1のノードに、該拡散層が第1の
抵抗を介して半導体基板に、基板電位が固定電位にそれ
ぞれ接続された第2導電型のMOSTFTTと、 ゲートが前記第2のノードに、一方の拡散層が前記固定
電位に、他方の拡散層が前記ビット線にそれぞれ接続さ
れた第1導電型のMOSTFTとを、 備えたことを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項2】 前記MOSTFTT及び第1の抵抗によ
って双安定回路を構成したことを特徴とする請求項1記
載の半導体記憶装置。 - 【請求項3】 前記MOSTFT及び第2の抵抗によっ
て増幅回路を構成したことを特徴とする請求項1記載の
半導体記憶装置。 - 【請求項4】 前記第1導電型がNチャネル型、及び前
記第2導電型がPチャネル型であることを特徴とする請
求項1記載の半導体記憶装置。 - 【請求項5】 前記MOSTFTTは、セルコンタクト
に対し自己整合的に形成されていることを特徴とする請
求項1記載の半導体記憶装置。 - 【請求項6】 前記MOSTFT及び第2の抵抗は、ビ
ットコンタクトに対し自己整合的に形成されていること
を特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 【請求項7】 半導体基板上にセルコンタクトを開口し
た後、第1のポリシリコンを成長させ、該第1のポリシ
リコンに低濃度の第1導電型不純物を拡散し、該第1の
ポリシリコン上に第1の絶縁膜を成長させ、該第1の絶
縁膜におけるセルコンタクトのくぼみ部分上にのみ選択
的にレジストを形成する第1の工程と、 前記レジストをマスクとして前記第1の絶縁膜を除去
し、該レジスト下の第1の絶縁膜をマスクとして前記第
1のポリシリコンを酸化してゲート絶縁膜を形成した
後、前記第1の絶縁膜を除去して前記第1のポリシリコ
ンを露出させ、その上に第2のポリシリコンを成長さ
せ、該第2のポリシリコンを介して前記第1のポリシリ
コンに高濃度の第2導電型不純物を拡散してドレインを
形成し、該第2のポリシリコン上にマスク用の第2の絶
縁膜を成長させる第2の工程と、 前記第2のポリシリコンとその上の前記第2の絶縁膜を
パターニングし、該第2の絶縁膜をマスクとして前記第
1のポリシリコンに高濃度の第1導電型不純物を導入す
る第3の工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体記憶装置用MOSTF
TTの製造方法。 - 【請求項8】 半導体基板上のビットコンタクト部に第
1のポリシリコンを成長させ、該第1のポリシリコンに
高濃度の第1導電型不純物を拡散した後、層間絶縁膜を
成長させる第1の工程と、 前記層間絶縁膜に対しビットコンタクトのパターニング
を行い、コンタクトホールを開口して前記第1のポリシ
リコンを露出させ、チャネルとなる第2のポリシリコン
を成長させ、該第2のポリシリコンにチャネルドープと
して低濃度の第2導電型不純物を拡散する第2の工程
と、 異方性エッチングにより、前記第2のポリシリコンをコ
ンタクトホール側壁にのみ残置させると共に、前記第1
のポリシリコンを除去して前記半導体基板を露出させる
第3の工程と、 ゲート絶縁膜を成長させ、異方性エッチングにより、該
ゲート絶縁膜を前記第2のポリシリコンの側壁にのみ残
置させる第4の工程と、 第1導電型不純物が拡散された第3のポリシリコンを成
長させ、エッチバックすることにより、ゲートとなる第
1のポリシリコンプラグを形成した後、該第1のポリシ
リコンプラグをマスクとして高濃度の第1導電型不純物
を前記第2のポリシリコン上部に拡散する第5の工程
と、 第4のポリシリコンを成長させ、エッチバックすること
により、前記第1のポリシリコンプラグ直上に、抵抗と
なる第2のポリシリコンプラグを形成し、該第2のポリ
シリコンプラグに対し低濃度の第1導電型不純物を拡散
する第6の工程と、 前記第2のポリシリコンプラグ上に、ビット線を選択的
に形成する第7の工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体記憶装置用の増幅回路
を構成するMOSTFT及び抵抗の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5116030A JPH06334142A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5116030A JPH06334142A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06334142A true JPH06334142A (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=14677021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5116030A Withdrawn JPH06334142A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06334142A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005175494A (ja) * | 2003-12-11 | 2005-06-30 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | ゲート制御ダイオード・メモリ・セル |
KR100506338B1 (ko) * | 2002-04-04 | 2005-08-05 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 리프레시 동작이 불필요한 메모리셀을 구비한 반도체 기억장치 |
KR100512545B1 (ko) * | 2002-03-28 | 2005-09-07 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 리프레쉬 동작이 불필요한 메모리 셀을 구비하는 반도체기억 장치 |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP5116030A patent/JPH06334142A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100512545B1 (ko) * | 2002-03-28 | 2005-09-07 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 리프레쉬 동작이 불필요한 메모리 셀을 구비하는 반도체기억 장치 |
KR100506338B1 (ko) * | 2002-04-04 | 2005-08-05 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 리프레시 동작이 불필요한 메모리셀을 구비한 반도체 기억장치 |
JP2005175494A (ja) * | 2003-12-11 | 2005-06-30 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | ゲート制御ダイオード・メモリ・セル |
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