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JP4246508B2 - 時計作動機構用年間日付機構 - Google Patents

時計作動機構用年間日付機構 Download PDF

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JP4246508B2
JP4246508B2 JP2003014699A JP2003014699A JP4246508B2 JP 4246508 B2 JP4246508 B2 JP 4246508B2 JP 2003014699 A JP2003014699 A JP 2003014699A JP 2003014699 A JP2003014699 A JP 2003014699A JP 4246508 B2 JP4246508 B2 JP 4246508B2
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ベルネイ フランク
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    • G04B19/00Indicating the time by visual means
    • G04B19/24Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars
    • G04B19/243Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars characterised by the shape of the date indicator
    • G04B19/247Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars characterised by the shape of the date indicator disc-shaped
    • G04B19/253Driving or releasing mechanisms
    • G04B19/25333Driving or releasing mechanisms wherein the date indicators are driven or released mechanically by a clockwork movement
    • G04B19/25353Driving or releasing mechanisms wherein the date indicators are driven or released mechanically by a clockwork movement driven or released stepwise by the clockwork movement
    • G04B19/2536Driving or releasing mechanisms wherein the date indicators are driven or released mechanically by a clockwork movement driven or released stepwise by the clockwork movement automatically corrected at the end of months having less than 31 days

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、日付表示ランナと、年カムと、この年カムを駆動するための手段と、修正機構とを具備する、時計作動機構用年間日付機構に関するものであり、前記日付表示ランナは、前記時計作動機構の歯車列と運動学的に接続されている駆動ランナと一日一回係合する三十一の位置をもっていて、前記年カムの輪郭は、三十一日の月を他の月から区別するように形作られており、前記年カムを駆動するための手段は、一年に一回転だけ年カムを駆動し、前記修正機構は、31日未満の各々の月の終わりに前記日付表示ランナを追加的な一つの位置だけ進ませるために前記年カムに接続されている。
【0002】
【従来の技術】
単純日付機構と永久的若しくは半永久的日付機構とを折衷したものであるこのタイプの日付機構は、従来から提案されてきており、前記永久的若しくは半永久的日付機構は、かなり多くの部品数で作られていて、面と高さに関する両方のスペースを非常に多く占める比較的複雑でそれ故手の込んだ機構を含んでいる。単純日付機構は、一年に五回、三十一日未満の月の終わりに日付をリセットすることを必要とするものである。年間日付機構は、二月の終わりにただ一回の修正を必要とするものである。
【0003】
このタイプの日付機構の中では、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6に言及がなされてよい。これら全ての機構は緩行式日付変化であり、更に“30”と“1”との間の推移は二相の飛び越しを介して生じるので、31日未満の月の終わりに“31”を“30”と“1”との間にかなりの時間出現させる。更に上述の機構のいくつかは比較的複雑である。瞬間移動の日付機構も知られているが、しかしそれらは単純日付機構である。
【0004】
【特許文献1】
スイス国特許第583932号(CH 583 932)
【特許文献2】
スイス国特許第684815号(CH 684 815)
【特許文献3】
スイス国特許第685585号(CH 685 585)
【特許文献4】
欧州特許第756217号(EP 756 217)
【特許文献5】
スイス国特許第581341号(CH 581 341)
【特許文献6】
欧州特許第987609号(EP 987 609)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、できるだけ少ない追加部品の追加による解決法を使用した、それ故信頼性のある動作と小さな体積とが保証された、好ましくは瞬間的な、簡素な年間日付機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明の主題は、請求項1に既定されるような、前述のタイプの日付機構である。
【0007】
この機構の主な長所は、その簡素なこととその有効性とその信頼性とにある。この機構が、瞬間移動機構と結び付けられてもよいこと、及び31日未満の月の終わりにやはり瞬間的な方法で自動的修正を可能とすることが、有利なことである。
【0008】
詳細な特徴及び特有な利点は、以下に続く説明と、本発明の主題である日付機構の実施例の一形態及び代替の形態を概略的に且つ一例として図示している添付図面とにより明らかになるであろう。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1から5に示された日付機構は、1から31の日付をもっている環状ランナ(日付表示ランナ)1を具備している。この環状ランナ1は、より一般的には日付ディスクとして知られており、通例の内歯群1bを持っておりそして環状の修正カム1aに固定されている。
【0010】
歯群1bは、一方で位置決めジャンパ2と係合し(図6)、他方で駆動歯車(駆動ランナ)5に同軸な瞬間移動カム4に固定されている駆動フィンガ3と係合する。駆動歯車5に確保された円弧形開口5aと、瞬間移動カム4に固定されたピン4aとは、この瞬間移動カムを駆動歯車に止めるのに役立つだけでなく、その目的が後で説明されることとなるいくらかの角度の遊隙も許容している。日付の瞬間的な変化のためのロッカ6のローラ6aは、ばね7によって瞬間移動カム4の外周に押し付けられている。
【0011】
この実施例では、日付ディスク1と同時に、第二フィンガ3aが七分岐の曜日星形車17を一日一回駆動するように使われることが意図されている。しかしながら、本発明はこの曜日星形車17の存在に制限されず、本発明による機構は日付だけを指し示すことができる。
【0012】
今説明された機構は、瞬間単純日付機構のものである。われわれはここで、単純日付機構から年間日付機構へ転換させることが可能な、一方で同時に少なくとも本質的には、つまり月の1日から30日まで、瞬間性を残している、機構のその部分について説明するつもりである。日付ディスクは、あらかじめ言及したように環状の修正カム1aに固定されており、ローラ8aを備える修正ロッカ8が、ばね9によって環状の前記修正カム1aに押し付けられる。この環状の修正カム1aは、修正ロッカのばね9を撓ませるように使うことが意図された長い円弧状ランプ1a’を具備している。この円弧状ランプ1a’は、ほとんど348度(30/31)の角度に亘って延在していて、日付ディスクの回転中心から徐々に広がって凹湾曲部1a*で終わっており、前記凹湾曲部1a*は、長い円弧状ランプの終端部を開始部に接続しており、そしてほとんど12度に亘って延在している。この凹湾曲部1a*は、ばね9によって押されているロッカ8がばね9に蓄積されたエネルギを使って日付ディスクを一ステップだけ進ませることを可能にする。円弧状ランプ1a’の二つの端部を接続している凹湾曲部1a*の形は、自動修正機構の動作に対して必須ではなく、単純な直線傾斜路に置き換え可能であることが、ここで留意されるべきである。
【0013】
凹湾曲部1a*と、円弧状ランプ1a’の開始点との接合点に向き合って、修正カム1aの内縁が、歯、指、もしくは突起10をもっており、前記突起10は、日付ディスク1の各々の回転中に、ばね13によって押されている位置決めジャンパ12と係合している修正星形車(ランナ)11と係合するように意図されている。
【0014】
この修正星形車11は、中間歯車(駆動歯車)15と噛み合っている中間歯車14に固定されており、前記中間歯車15はそれ自身が、曜日星形車17に同軸な月表示ランナ16と係合している。円弧状の年カム18は中間歯車15と同軸である。円弧状の年カム18は、中間歯車15に属する円弧形開口15aと係合しているピン18aをもっている。スプリング19は、その一方の端部が中間歯車15に固定されていてもう一方の端部が円弧状の年カム18に固定されており、そしてピン18aを開口15aの左端に接するように保持するのに役立っている。円弧状の年カム18は十二の扇形に角度を等分され、各々の扇形は一年の一ヶ月に対応する。31日の月は年カム18の大径部18’に対応しているのに対して30日以下の五つの月は小径部18*に対応しており、それゆえ五個所の凹部が年カム18の大径部18’に形作られている。
【0015】
修正ロッカ8は、ここで説明されるように各月の終わりに年カム18と協働することが意図されたフィンガ8bをもっている。8月30日に対応している図1で見ることができるように、修正ロッカ8のローラ8aはカム1aの円弧状ランプ1a’の終端部近くに到達する。修正ロッカ8のフィンガ8bは年カム18の大径部18’に向き合う。30日から31日に進行するのと同時に(図2)、修正ロッカ8のローラ8aが修正カム1aの円弧状ランプ1a’の終端部を通り過ぎるが、フィンガ8bに向き合って在る年カム18の大径部18’が、ロッカ8が修正カム1aの凹湾曲部1a*に沿って下り降りることを防ぐ。結果として、図3で見られるように瞬間移動カム4に固定された駆動フィンガ3の助けを受けて、8月31日から9月1日への進行が普通に生ずる。
【0016】
31日から翌月の1日へのこの転換の間に、修正ロッカ8のローラ8aは、修正カム1aの円弧状ランプ1a’の終端部から開始部へ移動する。同時に、この修正カム1aの突起10が修正星形車11を一ステップだけ進ませる。中間歯車14が修正星形車11に固定されているということを考えると、中間歯車15と月表示ランナ16とが修正星形車11と同時に駆動される。この回転は、修正ロッカ8のフィンガ8bを、31日未満の月でありこの場合は9月に対応する、年カム18の二つの大径部18’の間に挿入することを可能にする。各々の日が変化する際に、フィンガ3aが曜日星形車17を回転させる。
【0017】
図4及び5は9月30日から10月1日への推移を示している。図4では、修正ロッカ8と修正カム1aとが図1と同一の位置を占めているが、二つの大径部18’の間に設けられた凹部が修正ロッカのフィンガ8bと向き合って在るように、年カム18が配置されている。その結果、日付ディスク1が次に駆動されるとき、9月30日の深夜に、駆動フィンガ3が日付ディスクを一ステップだけ普通に移動させ、その結果修正ロッカのローラ8aを図2に示された位置に持ち込むが、修正ロッカ8のフィンガ8bが年カム18の小径部18*と向き合って在るということを考えると、ばね9がこの修正ロッカ8を押してそのフィンガ8bを年カム18の凹部に押し入れ、その結果ばね9の圧力を受けて生じるこの揺動の間、ローラ8aが修正カム1aの凹湾曲部1a*に沿って滑動し、そのことが日付ディスク1を第二のステップまで移動させて日付ディスクに10月1日を表示させる。
【0018】
日付ディスク1の第一のステップの直後に続くこの第二のステップの間に、修正星形車11が一ステップだけ動かされ、同時に中間歯車14、中間歯車15、及び月ランナ16も動かされる。修正ロッカ8のフィンガ8bが年カム18の凹部に係合していることを考えると、年カム18は回転することができない。このことが、年カム18が静止したままの状態である理由であり、中間歯車15に形作られた円弧形開口15aが、この中間歯車15と年カム18との間で相対角運動を可能にする理由である。翌月中に、修正ロッカ8は修正カム1aの円弧状ランプ1a’によって徐々に持ち上げられる。このロッカのフィンガ8bが年カム18の凹部から完全に離れるとすぐに、スプリング19が、年カム18のピン18aを中間歯車15に属する円弧形開口15aのもう一方の端部に接するように戻し、その結果修正ロッカ8のフィンガ8bの先端がそのとき後退して年カム18の大径部18’と向き合い、8月30日から31日への推移について本明細書で上に説明したように、フィンガ8bを10月31日に作動しないようにセットする。
【0019】
本明細書で上に説明された例では、31日から翌月の1日への日付ディスクの推移の間に、修正ロッカ8のフィンガ8bは、年カム18の凹部18*の中に落ちる。ばね9によって加えられている修正ロッカ8の圧力にもよるが、修正ロッカ8のフィンガ8bと年カムの大径部18’との間の摩擦が、スプリング19によって生じる偶力より大きく、このことは、中間歯車15が、突起10、修正星形車11、及び中間歯車14によって駆動される間に、フィンガ8bが、年カム18の凹部18*へまっすぐに落ちるかわりに、年カム18の大径部18’に残り、従ってスプリング19が撓められることを意味する。翌月の過程の間に、修正カム1aのランプ1a’が修正ロッカ8を十分に上げるやいなや、年カム18が、スプリング19の撓み解放により左回りに一ステップ分の角度を動かされ、その結果修正ロッカ8のフィンガ8bがそのとき、31日未満の月に対応する、年カム18の凹部18*に落下する。
【0020】
上述された瞬間日付機構の実施例では、日付機構のための駆動歯車5に作られた開口5aが、瞬間移動カム4のピン4aと係合して、日付ディスク1の瞬間移動が可能となるように、時計の表示器歯車列と運動学的接続にある駆動歯車5と、瞬間移動カム4との間の一ステップの相対角変位を可能とする。この日付ディスクの瞬間的移動の後、瞬間移動カム4に固定されている駆動フィンガ3は歯群1bの二つの歯の間に見出され、そしてカム4のピン4aが前記瞬間的移動中に駆動歯車5に属する円弧形開口5aの他方の端まで移動させられるので、日付ディスク1が二以上のステップで移動できないことが保証され、それゆえ駆動フィンガ3は固定部材として機能する。
【0021】
年間日付機構はこのバージョンにおいて瞬間的なものであるが、しかし30日月の場合における30日から1日への推移は二つの段階で生じ、駆動歯車が、進行して駆動フィンガ3を日付ディスク1の歯群1bから離れさせるまで、31がいくらかの時間表示される。
【0022】
図6は、30日から1日へのこの二段階の推移を避けること可能にする別の形態を示している。このために、日付ディスク1は、それが三つの案内ローラ20a、20b、20cに接して回動されるように取り付けられていて、前記案内ローラ20a、20b、20cは、カレンダー機構を載せている取付けプレートPの上に回動できるように取り付けられおり、日付ディスク1の位置決めジャンパ2の端部の両側面において、前記端部の両側面が日付ディスク1の歯群1bと接触しており、その結果、ジャンパ2と一体に形作られた可撓性アームから形作られたばね2aによって押されるこのジャンパ2が、この日付ディスク1をこれら案内ローラ20に押し付け、前記案内ローラが、この日付ディスク1の中心と一致する仮想軸の周りで日付ディスク1を案内する。矢印F1が、ジャンパ2の圧力に起因する日付ディスク1の歯群1bの一つに作用する力の、案内ローラ20aに関するモーメントを示すために使われている。矢印F2が、ばね9により押される修正ロッカ8から生じて修正カム1aの凹湾曲部1a*に対して作用する力の、この同一の案内ローラ20aに関するモーメントを同様に示すために使われている。力F2のモーメントの腕は、力F1のモーメントの腕よりかなり長く、そして力F2のモーメントが、力F1のモーメントの方向と反対の方向により大きな偶力を発生させており、このことは、日付ディスク1を図6の鎖線で示すようにローラ20aに対して揺動させることが可能なことを意味している。
【0023】
日付ディスク1の縁からいくらかの距離を離して設けられた第四ローラ20dが、日付ディスク1の揺動を限定する障害物として働く。30日から1日への推移の間の30日から31日への瞬間的移動の後、この揺動は、日付ディスク1の内歯群1bが駆動フィンガ3から離れることを可能とし、その結果日付ディスクのこの二段階移動がそのとき瞬間的なものになり、一方同時に別の場合には二日の瞬間移動を防ぐことが意図された固定が維持される。
【0024】
修正ロッカを修正カム1aと年カム18とに押し付けているばね9が二本腕のばねであり、その一方の腕が修正ロッカ8を押しているのに対して、他方が、巻上設定機構の引抜式時刻日付設定レバー21を押していることが、図5から更に分かるはずである。この引抜式設定レバー21は、通常図5の鎖線で示された位置にあり、この位置において巻上棒22が、時計の機構部分の中心の方に押される軸姿勢をとっている。この引抜式設定レバーが、引き抜かれて、時間及び日付設定位置に該当する、図5の連続線で描かれる位置にもって来られたとき、引抜式設定レバーを押しているばね9の腕が、修正ロッカ8を押しているこの同じばね9の腕に対してかなりの角度動き、この修正ロッカ8に対するばねの圧力をかなり減少させ、日付修正と時間設定との操作の間に、日付ディスク1の修正カム1aへのロッカ8の圧力を減少させることにより、前記操作を容易にして信頼性を向上させる。
【0025】
前述の説明を読んで分かるように、本発明による年カレンダー機構は、修正カム1a、及び修正ロッカ8、及び修正カム1aの働きを取り消したり取り消さなかったりすることがある年カム18、及びこの年カム18のための修正星形車11だけを含んで成るので非常に単純である。この単純さが、修正ロッカ8以外は歯車構成部品から成る全ての構成部品と、31日未満の月の終わりに追加のステップをもたらすことが必要とされそしてこの修正を瞬間的にする機構の信頼性を保証する。
【0026】
この機構は、面若しくは高さの点では非常に小さなスペースを占める。瞬間移動機構に結び付けられた年間日付機構が説明されてきたが、この発明は明らかに、半瞬間移動もしくは遅行式日付変化を使った他の日付機構に適用されることが可能である。同様に、理解されるはずであるが、この発明は、日付と曜日と月とを示すカレンダーに、及び日付だけに、若しくは日付と曜日とを示すカレンダーにも適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、8月30日に対応する第一位置における、この機構の平面図である。
【図2】図2は、この機構が8月31日に占める位置における、この機構の平面図である。
【図3】図3は、この機構が9月1日に占める位置における、この機構の平面図である。
【図4】図4は、この機構が9月30日に占める位置における、この機構の平面図である。
【図5】図5は、この機構が10月1日に占める位置における、この機構の平面図であり、同時にこの図は、日付の手動修正のための位置における機構を示してもいる。
【図6】図6は、日付ディスクの案内の別形の平面図である。
【符号の説明】
1…日付表示ランナ
1a…修正カム
1b…歯群
3…駆動フィンガ
8…修正ロッカ
9…ばね
18…年カム

Claims (6)

  1. 日付表示ランナと、年カムと、この年カムを駆動するための手段と、修正機構とを具備する、時計作動機構用年間日付機構であって、前記日付表示ランナが、前記時計作動機構の歯車列と運動学的に接続されている駆動ランナと一日一回係合する三十一の位置をもっていて、前記年カムの輪郭が、三十一日の月を他の月から区別するように形作られており、前記年カムを駆動するための手段が、一年に一回転だけ年カムを駆動し、前記修正機構が、31日未満の各々の月の終わりに前記日付表示ランナを追加的な一つの位置だけ進ませるために前記年カムに接続されている、前記時計作動機構用年間日付機構において、前記修正機構が、前記日付表示ランナと運動学的に接続されている修正カムと、一方では前記修正カムと係合していて他方では前記年カムと係合している修正ロッカと、前記修正ロッカを前記年カム及び前記修正カムに押し付けるためのばねとを具備していて、前記ばねを撓ませる部分であり且つ前記日付表示ランナを“31”と“1”との間で一ステップだけ前記ばねの圧力を受けて移動させるような形に作られた箇所が後に続いている部分を前記修正カムが具備している、時計作動機構用年間日付機構。
  2. 前記修正カムが、環状形のものであり、前記日付表示ランナと同軸で、前記日付表示ランナに固定されており、そして前記年カムを駆動するためのランナを一ステップだけ駆動するために前記ランナと前記日付表示ランナの各々の回転において係合するように意図された突起をもっているところの、請求項1に記載の年間日付機構。
  3. 前記年カムが、円形であり、そして31日月のための径が他の月のための径より大きい二つの異なったそれぞれの径を持っている十二の扇形に等分され、それ故31日未満の月に対応するより小さな径の五つの凹部を形作られており、前記修正カムが前記ばねの圧力に対して前記修正ロッカを自由にするとき、前記凹部が、前記ばねの圧力を受けた前記修正ロッカに固定されたフィンガにより入り込まれることが可能であり、そしてこの年カムが、駆動歯車と同軸であり、スプリングと相対角変位制限手段とが、前記年カムを前記駆動歯車に接続しているところの、請求項1に記載の年間日付機構。
  4. 前記ばねが二本の腕をもっており、一方が前記修正ロッカを押していて他方が前記時計作動機構の巻上設定機構の引抜式時刻日付設定レバーを押しており、その結果前記引抜式時刻日付設定レバーが時刻設定または日付設定位置に移動させられたとき、同時に前記引抜式時刻日付設定レバーが前記ばねを弛緩させるところの、請求項1に記載の年間日付機構。
  5. 前記駆動ランナが瞬間移動の機構によって前記日付表示ランナの歯群に接続されており、前記瞬間移動の機構が、前記駆動ランナと同軸の瞬間移動カムに固定された駆動フィンガを具備し、そして前記駆動フィンガの一ステップに等しい角度の自由度を前記駆動ランナに対してもっており、その結果前記瞬間移動の直後に、前記駆動フィンガが、日付表示ランナの歯群と係合した状態のままであり、そして前記日付表示ランナのどのような追加的な動きも防ぐのに十分な長さの時間、前記駆動ランナによってこの歯群の中に保持されるところの、請求項1に記載の年間日付機構。
  6. 前記日付表示ランナが、環状形であり、そして二つのローラを介して回動するように取り付けられていて、前記日付表示ランナの縁が、この日付表示ランナの位置決めジャンパによって作用されている圧力によって前記二つのローラに接して保持されており、前記日付表示ランナを一ステップだけ移動させるような形に作られた前記箇所と、前記修正ロッカとが係合するとき、前記位置決めジャンパによってこの日付表示ランナに加えられた力の、前記ローラの一方に関するモーメントが、前記修正ロッカによって生じた力のモーメントよりかなり小さくそして前記修正ロッカによって生じた力のモーメントに対して反対方向に偶力を生み出して、そのため前記修正ロッカにより生じた前記偶力が回りで作用している前記ローラの一方に対して前記修正ロッカが前記日付表示ランナを揺動させ、更に、この日付表示ランナが前記修正ロッカによって駆動されるときに前記日付表示ランナの歯群を前記駆動フィンガから分離させるために、前記駆動フィンガが、この前記ローラの一方と、前記日付表示ランナを一ステップだけ移動させるような形に作られた前記箇所に係合している前記修正ロッカの端部との間に配置されるところの、請求項5に記載の年間日付機構。
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