JP4241996B2 - 耐久性に優れたゴルフボール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は耐久性とアイアンショット時のクラブフェースの溝による耐ささくれ性、耐カット性および耐久性に優れたゴルフボール特に練習用ゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、練習場で使用するゴルフボールは、耐久性を重視する観点から、ワンピースボールが主流を占めてきた。しかし、ワンピースボールは飛行性能や打球感がラウンド用ボールより著しく劣るという問題があった。
【0003】
ゴルファーは打球感、飛行性能に優れたラウンド用ボールをそのまま使用したいところであるが、糸巻きボールすなわちセンターに糸ゴムを巻き付けてその糸ゴム層の周囲をカバーで被覆したボールは、打球感は非常に良好であるものの耐久性が非常に悪く、高価であり、練習用ボールとしては適していなかった。
【0004】
一方コアに比較的硬質のアイオノマーカバーを被覆したラウンド用の2ピースボールは、糸巻きボールに比べて耐久性が良いものの、特にロフトのあるアイアンクラブで打撃される場合、カバー表面がクラブフェースの溝によって磨耗し、その結果ディンプルが浅くなり飛距離が落ちる。さらにゴルフボールは通常白色顔料を配合したペイントがカバー表面に塗布されているが、クラブ打撃時にクラブフェースに白いペイントが付着し、クラブフェースが汚れる等の問題がある。
【0005】
特開平8−322961号公報では、塗膜層の平均厚さ、あるいは塗膜の鉛筆硬度を特定の範囲にすることにより、打撃時の初期条件(打出角、SPIN量)の最適化を図るとともにゴルフボール表面に施されたマーク等の保護を向上することを提案している。しかしながらこの先行技術では、耐ささくれ性、耐磨耗性についての効果には言及していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ラウンド用ボールにおいては飛行特性および打球感に優れているが耐磨耗性(耐久性)の点やカバー表面の耐ささくれ性およびクラブフェースの汚れ等の点で練習場で使用するボールとしては適していない。そこで本発明は、ラウンドボールの飛行特性および打球感の特性を維持しながら耐磨耗性に優れ、アイアンショット時のクラブフェースの溝による耐ささくれ性、耐カット性に優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はコアを被覆するカバーをショアD硬度が50〜65、曲げ剛性率が1000〜2000Kgf/cm2に調製し、かつカバー表面に施されるペイントの10%モジュラスを5〜50Kgf/cm2に構成することにより耐ささくれ性、耐磨耗性を向上したことを特徴とするゴルフボールに関する。
【0008】
従来のゴルフボールではカバー材とペイントの硬度、曲げ剛性の値の差が大きく設計されている。この場合ゴルフボール打撃の際の変形に伴いカバーとペイントの界面に歪が発生しペイントの疲労、損傷の原因となる。そこで本発明はカバーを従来のものより軟らかくし打撃感を改善するとともにその表面に施されるペイントを前記カバー特性に合せて比較的柔軟な材料を用いたのでゴルフボールの打撃時の変形挙動において両者が一体となって、塗膜疲労を大幅に軽減させることができる。
【0009】
本発明において、カバーのショアD硬度が50ないし65と通常のレンジボールのカバーより軟らかい領域に調製する。ショアD硬度が50より小さい場合、ボールの反発が低下し、飛距離が低下する。一方ショアD硬度が60を超えるとボールの耐磨耗性、耐ささくれ性が低下する。
【0010】
なおショアD硬度は各カバー用組成物から作成された厚さ約2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、ASTM D−2240に準じて測定する。
【0011】
次にカバーの曲げ剛性率は1000〜2000Kgf/cm2の範囲で調製するが、1000Kgf/cm2より小さい場合、硬度とともに反発弾性が低下し、飛距離が低下する。また2000Kgf/cm2より大きい場合、耐久性が低下しまたささくれ性が悪くなる。
【0012】
ここで曲げ剛性率は各カバー用組成物から作製された厚さ約2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、JISK7106に準じて測定する。
【0013】
カバーはアイオノマー樹脂を基材とし、その1種を用いるかまたは2種以上をブレンドしてショアD硬度が50〜65、曲げ剛性率が1000〜2000Kgf/cm2となるように調製する。そして、アイオノマー樹脂以外には酸化チタン(TiO2)、光安定剤、着色剤、老化防止剤などが必要に応じて配合される。またアイオノマー樹脂の特性(たとえば、優れた耐カット性など)を損なわない範囲内でアイオノマー樹脂の一部をポリエチレン、ポリアミドなどの他のポリマーで置換してもよい。
【0014】
アイオノマー樹脂としてたとえば三井デュポンポリケミカル社製のハイミラン♯1605、ハイミラン♯1705、ハイミラン♯1706、などを使用できるが、これら単独ではショアD硬度を50〜65、曲げ剛性率を1000〜2000Kgf/cm2の範囲内に調整することが困難な場合が多いのでたとえば三井デュポンポリケミカル社製のハイミラン1855(曲げ剛性率:890Kgf/cm2)などのように曲げ剛性率の低いアイオノマー樹脂を併用して曲げ剛性率を上記範囲内に調整することが好ましい。
【0015】
また本発明ではアイオノマー樹脂としてたとえばエクソンケミカル社のESCORやIOTEKの商品名で市販されているものも使用することができる。なお、アイオノマー樹脂のブレンドにあたっては、ナトリウムイオン中和タイプのものと亜鉛イオン中和タイプのものをブレンドしてもよいが、亜鉛イオン中和タイプのもの同士をブレンドするのがより好ましい。
【0016】
なお本発明は単一層カバーに限らず、複層カバーにも同様に適用し得る。この場合ペイントと接する外層カバーのショアD硬度および曲げ剛性率が上記数値範囲に含まれることが必要である。
【0017】
次に本発明でカバー表面に塗布されるペイントは、10%モジュラスが5〜50Kgf/cm2、特に好ましくは15〜40Kgf/cm2の範囲に調製される。
【0018】
ペイントは単一層もしくは複数層のいずれで構成してもよいが、複数層の場合は外層の10%モジュラスが5〜50Kgf/cm2の範囲に設定されることが必要である。そしてペイントの厚さは打撃時の変形にカバーと一体となって追随できるように厚すぎるのは好ましくなく10〜40μmの範囲に設定する。特に複数層のペイントを用いる場合は少なくとも最外層は5〜20μmの範囲に設定される。
【0019】
次に本発明で用いられるペイント材料の種類は限定されないが、熱可塑性樹脂系塗料または熱硬化性樹脂系塗料を用いることが適当である。たとえばウレタン樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料、アクリル樹脂系塗料、酢酸ビニル樹脂系塗料、ポリエステル樹脂系塗料が使用できる。特にウレタン樹脂系塗料を用いる場合は基材樹脂であるポリエステルポリオールにイソシアネートを反応させて調整されるが、所定の10%モジュラスの値を得るには、主に基材樹脂の分子量および水酸基含量を変更することにより調整できる。
【0020】
一般の練習用ゴルフボールにおいて、カバー表面に白色顔料の配合されたペイントを使用した場合アイアンショット時にクラブフェースに白いペイントが付着し、フェースが汚れる。本発明ではペイントに白色顔料を含んでいないクリアペイントで1層または複数層塗布するとともに施されたペイントの10%モジュラスを5ないし50Kgf/cm2にしているため、アイアンショット時のクラブフェースの溝による耐ささくれ性、耐カット性等が向上する。10%モジュラスが上記範囲外の場合、ささくれしやすくなりまた磨耗も進行する。
【0021】
ここでペイントの10%モジュラスは、ペイントを平板状に塗布、硬化させて、0.25mmのシートを作製し、そのシートからダンベル45型で打ち抜いた厚み0.25mmのサンプルを50mm/分の引張り速度で測定した。
【0022】
本発明ではカバーで被覆される内芯の構造は糸巻き構造、ソリッドコア等特に限定されるものではないが、ツーピースやスリーピースなどのソリッドボール用コアが耐久性の観点から好ましい。コアはゴム組成物の架橋物で構成されるが、そのゴム組成物のゴム成分としては、シス−1,4−構造を有するブタジエンゴムを基材とするのが適している。ただし、上記ブタジエンゴムの他にたとえば天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、アクリルニトリルゴムなどをゴム成分100重量部中に40重量部以下でブレンドしたものであってもよい。
【0023】
前記ゴム組成物に用いられ架橋剤としてはたとえばアクリル酸、メタクリル酸などのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸と酸化亜鉛などの金属酸化物とをゴム組成物の調製中に反応させてα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩にしたものや、たとえばアクリル酸亜鉛、メタアクリル酸亜鉛などのようなα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩、多官能モノマー、N,N′−フェニルビスマレイミド、イオウなど、通常架橋剤として用いられるものが挙げられるが、特にα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩特に亜鉛塩が好ましい。たとえばα,β−エチレン不飽和カルボン酸の金属塩の場合、ゴム成分100重量部に対して20ないし40重量部が好ましく、一方α,β−エチレン性不飽和カルボン酸と金属酸化物とをゴム組成物の調製中に反応させる場合、α,βエチレン性不飽和カルボン酸を15〜30重量部と、該α,β−エチレン性不飽和カルボン酸100重量部に対して酸化亜鉛などの金属酸化物を15〜35重量部配合することが好ましい。
【0024】
前記ゴム組成物で用いる充填剤としては、たとえば硫酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、酸化亜鉛などの無機粉末の1種または2種以上を使用することができる。これらの充填剤の配合量はゴム成分100重量部に対して5〜50重量部の範囲が好ましい。
【0025】
また、作業性の改善や硬度調整などの目的で軟化剤や液状ゴムなどを適宜配合してもよいし、また老化などの目的で老化防止剤を適宜配合してもよい。
【0026】
また架橋開始剤としては、たとえばジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどの有機過酸化物が用いられる。これらの架橋開始剤の配合量はゴム成分100重量部に対して0.1〜5重量部、特に0.3〜3重量部が好ましい。
【0027】
そして、コアの作製にあたっては、上述の配合材料をロール、ニーダー、バンバリなどを用いてミキシングし、金型を用いて加圧下で145℃〜200℃、好ましくは150℃〜175℃で10分〜40分間加硫してコアを作製する。得られたコアはカバーとの密着をよくするため、表面に接着剤を塗布したりあるいは表面を粗面化してもよい。
【0028】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。ただし本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。次に示す工程を経て、実施例1〜7、参考例1および比較例1〜8のゴルフボールを作製した。
【0029】
▲1▼ コアの作製
ポリブタジエン[BR−18(商品名)、日本合成ゴム(株)製]100重量部に対して、アクリル酸亜鉛34重量部、酸化亜鉛5重量部、タングステン10重量部、硫黄化合物0.15重量部、ジクミルパーオキサイド1.5重量部および老化防止剤[ヨシノックス425(商品名)、吉富製薬(株)製]0.5重量部を配合したゴム組成物を160℃で15分間加熱することで加硫成形された平均直径39.0mmのソリッドコアを得た。
【0030】
▲2▼ カバー用組成物の調製
表1および表2に示す組成の配合材料を二軸混練型押出機によりミキシングして、ペレット状のカバー用組成物を調製した。表中の各成分の配合量は重量部であり、表1中に商品名で示したものについては、その詳細を表2の後に示す。押出条件はスクリュー径45mm、スクリュー回転数200rpm、スクリューL/D=35であり、配合物は押出機のダイの位置で220〜260℃に加熱された。
【0031】
得られたカバー用組成物の曲げ剛性率およびショアD硬度を測定した。その結果を表1にカバー用組成物の組成と共に示す。なお、曲げ剛性率、ショアD硬度の測定方法は前述のとおりである。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
▲3▼ ゴルフボールの作製
上記▲2▼で作製されたカバー用組成物を上記▲1▼で作製されたソリッドコア上に直接射出成形してソリッドコアを被覆し、得られたボールに組成1〜組成7のペイントを塗装して、外形が42.7mmで、ボール重量が45.4gのゴルフボールを作製した。
【0035】
得られたゴルフボールの耐磨耗性、耐ささくれ性を次の方法で測定した。その結果を表3、表4に示す。
【0036】
(1) 組成1(10%モジュラスが15Kgf/cm2)
重量平均分子量(Mw)が5000、水酸基価が120mgKOH/gのポリエステルポリオールからなる主剤と、ポリイソシアネートからなる硬化剤を、主剤の水酸基に対する硬化剤のイソシアネート基の等量比(NCO/OH)が1.2となるような配合比率にして用いた。
【0037】
ここで水酸基価は次の計算式で得られる。
水酸基価(mgKOH/g)=56.1×(B−A)×f/S
A:試料の滴定に要した1N水酸化ナトリム水溶液の量(ml)
B:ブランクの滴定に要した1N水酸化ナトリウム水溶液の量(ml)
f:1N水酸化ナトリウム水溶液のファクター
S:試料の重量(g)
(2) 組成2(10%モジュラスが10Kgf/cm2)
ポリエステルポリオールの重量平均分子量(Mw)が4000のものを用いる他は上記組成1と同じものを用いた。
【0038】
(3) 組成3(10%モジュラスが20Kgf/cm2)
ポリエステルポリオールの重量平均分子量(Mw)が6000のものを用いる他は上記組成1と同じものを用いた。
【0039】
(4) 組成4(10%モジュラスが30Kgf/cm2)
重量平均分子量(Mw)が27000、水酸基価が130mgKOH/gのアクリルポリオールとMwが3000、水酸基価が130mgKOH/gのポリエステルポリオールからなる主剤と、ポリイソシアネートからなる硬化剤を、主剤の水酸基に対する硬化剤のイソシアネート基の等量比(NCO/OH)が1.0となるような配合比率にして用いた。
【0040】
(5) 組成5(10%モジュラスが40Kgf/cm2)
アクリルポリオールの重量平均分子量(Mw)が3000、ポリエステルポリオールの重量平均分子量(Mw)が4000のものを用いる他は組成4と同じものを用いた。
【0041】
(6) 組成6(10%モジュラスが75Kgf/cm2)
重量平均分子量(Mw)が8000、水酸基価が70mgKOH/gのポリエステルポリオールからなる主剤と、ポリイソシアネートからなる硬化剤を、主剤の水酸基に対する硬化剤のイソシアネート基の等量比(NCO/OH)が0.7となるような配合比率にして用いた。
【0042】
(7) 組成7(10%モジュラスが480Kgf/cm2)
重量平均分子量(Mw)が4500、水酸基価が60mgKOH/gのポリエステルポリオールとMwが5000で水酸基が55mgKOH/gのポリエステルポリオールとからなる主剤と、ポリイソシアネートからなる硬化剤を、主剤の水酸基に対する硬化剤のイソシアネート基の等量比(NCO/OH)が1.2となるような配合比率にして用いた。
【0043】
[耐磨耗性]
ボールミル中に研磨石、ボール、水を入れ、8時間攪拌した。その後洗浄し、ディンプル容積を測定した。
【0044】
攪拌後のディンプル容積/攪拌前のディンプル容積×100(%)を算出し、ディンプルの残り具合を調べた。ディンプル容積の算出値が大きいほど耐磨耗性がよいことを示している。
【0045】
[耐ささくれ性]
ボールを23℃に保温し、アプローチウェッヂをロボットマシンに取付け、ヘッドスピード32m/sでボールの2ヶ所を各1回打撃し、2ヶ所の打撃部を観察し、以下の評価基準にて評価した。
【0046】
5点:ボール表面に全く変化が見られない。
4点:ごくわずかにクラブフェースの跡が残るが、ほとんどきにならない。
【0047】
3点:クラブフェースの跡がかなり残るが、カバー表面の毛羽立ちはない。
2点:表面がささくれ、毛羽立ちが目立つ。
【0048】
1点:表面がささくれ、亀裂もわずかに見られる。
表3から本発明の実施例は耐磨耗性の試験で高いディンプル総容積を維持しており、また高い耐ささくれ性を維持している。
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
一方表4において比較例1はペイントの10%モジュラスが高すぎるため、耐磨耗性、耐ささくれ性が著しく低下している。比較例2はペイントの内層の10%モジュラスを小さくしたものであり、耐磨耗性、耐ささくれ性の若干の改善は認められるものの、ペイントの外層の10%モジュラスを小さくした実施例8とほぼ同レベルである。比較例4ないし7はカバーのショアD硬度および曲げ剛性率の高い材料を用いた例である。比較例8はカバーのショアD硬度および曲げ剛性率の低い材料を用いた例である。
【0052】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0053】
【発明の効果】
本発明によればゴルフボールのカバーのショアD硬度および曲げ剛性率を特定範囲の比較的軟らかい材質を用いるとともにそれに合せて該カバー表面に添付されるペイントの10%モジュラスを調整したため、ラウンドゴルフボールの有する優れた打球感、飛行特性を維持しながら、耐ささくれ性および耐磨耗性(耐久性)を改善したゴルフボールを提供する。
Claims (3)
- コアとカバー、さらに該カバー上に形成される1層以上のペイントを有し、前記カバーはショアD硬度が50〜65、曲げ剛性率が1000〜2000Kgf/cm2 のアイオノマー樹脂であり、前記ペイントの少なくとも最外層は10%モジュラスが5〜30Kgf/cm2 の主剤がポリエステルポリオールのウレタン樹脂であることを特徴とする耐久性に優れたゴルフボール。
- ペイントは白色顔料を含まないクリアーペイントである請求項1記載のゴルフボール。
- ペイントの厚さは10〜40μmである請求項1記載のゴルフボール。
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