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JP4176317B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木綿衣料に対する柔軟化効果に優れ、更にカラーケア効果に優れる液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、液体洗浄剤は衣類に対してソフトなイメージがあり、そのため、衣類に対する柔軟化効果を有する液体洗浄剤の開発が以前から行われてきた。特開昭60−215099号公報、特開平9−67594号公報にはアミノ変性シリコーン又はその誘導体を配合した洗浄剤が優れた柔軟化効果又は優れたフェルト収縮防止効果を有していることが記載されている。また特開平10−60480号公報にはアミノ変性シリコーン誘導体と特定の非イオン界面活性剤とを配合した洗浄剤が適度な洗浄力を有し、風合いと寸法安定性に優れていることが記載されている。しかしながら、これらの技術による衣類、特に木綿繊維製品の柔軟化効果は不充分であり、更に優れた柔軟化効果を付与した液体洗浄剤の開発が望まれる。また、洗浄剤組成物は、上記柔軟化効果に加え、繰り返し洗濯による衣料の色あせを防止するカラーケア効果にも優れることが望ましいが、上記技術はカラーケア効果の向上については言及されていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)下記一般式(I)で示されるシリコーン誘導体〔以下、(a)成分という〕、(b)炭素数8〜36の炭化水素基を1個以上有する4級アンモニウム塩及び炭素数8〜36の炭化水素基を1個以上有する3級アミンもしくはその酸塩から選ばれる少なくとも1種〔以下、(b)成分という〕を含有する液体洗浄剤組成物に関する。
【0004】
【化3】
Figure 0004176317
【0005】
〔式中、l=100〜600であり、m,nはl:m=100:1〜10:1、且つm:n=1:10〜10:1となる数である。Rは炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基又はアルコキシ基であり、R1は炭素数1〜4のアルキル基であり、それぞれ異なってもよい。Aは下記(イ)で表される基又は(イ)及び(ロ)で表される基であり、後者の場合、A中の(ロ)の割合は50モル%以下である。
【0006】
【化4】
Figure 0004176317
【0007】
(ここで、a=2〜6、b=2〜6、R2は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、p=1〜6、q=1〜20、r=0〜20、R3は炭素数1〜18のアルキル基)、Bは-(CH2)a-O-(C24O)s-(C36O)t-R2'又はR2(ここで、R2'は炭素数1〜10のアルキル基、s=1〜20、t=0〜20)を示す。尚、式(I)中に-C24O-及び-C36O-が存在する場合は、ブロック付加でもランダム付加でも良い。〕
【0008】
【発明の実施の形態】
<(a)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分である前記式(I)で表されるシリコーン誘導体を、0.05〜15重量%、更に0.05〜10重量%、特に0.1〜5重量%含有するのが、衣類に対する柔軟化効果の点で好ましい。前記式(I)のシリコーン誘導体としては、柔軟化効果の点でl=100〜400、l:m=60:1〜10:1、m:n=1:5〜5:1、R及びR1はメチル基、Aは(イ)、又は(イ)及び(ロ)の混合〔ここで(イ)/(ロ)=5/1〜1/1(モル比)、a=2〜4、R2は水素原子、p=1〜3、q=1〜15、r=0〜10、R3は炭素数6〜16のアルキル基〕、Bは-(CH2)a-O-(C24O)s-(C36O)t-R1'又はR1(ここでR1'はメチル基、s=5〜20、t=0〜10)のものが好ましい。尚、一般式(I)中に-C24O-及び-C36O-が存在する場合は、ブロック付加でもランダム付加でも良いが、配合安定性の点で、ブロック付加が好ましい。
【0009】
前記式(I)のシリコーン誘導体は、特公昭56−29691号の請求項1記載の方法等により得ることができる。
【0010】
<(b)成分>
本発明の(b)成分としては、分子中にエステル基及び/又はアミド基を1個以上有するものが好ましく、特に下記一般式(II)で表される化合物及び/又は下記一般式(III)若しくはその塩で表される化合物が好ましい。
【0011】
【化5】
Figure 0004176317
【0012】
〔式中R4は炭素数8〜36、好ましくは10〜24、特に好ましくは12〜20のアルキル基又はアルケニル基であり、R5は炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基であり、Xは−COO−、−CONR9−、−OCO−、−NR9CO−から選ばれる基である。ここでR9は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくは水素原子である。R6、R7はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR4−X−R5−、R8は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を示し、Y-は無機又は有機の陰イオン、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオンであり、特に好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオンである。〕。
【0013】
前記式(II)で表される化合物及び/又は前記一般式(III)で表される化合物は、特開平05−230001号の段落0008〜0020に記載の方法等により得ることができる。
【0014】
本発明の液体洗浄剤組成物は、(b)成分、好ましくは前記式(II)及び/又は(III)で表される化合物を、0.05〜15重量%、更に0.05〜10重量%、特に0.1〜5重量%含有するのが、衣類に対する柔軟化効果の点で好ましい。
【0015】
本発明の(a)成分と(b)成分の総量は、好ましくは組成物中に0.1〜30重量%、より好ましくは0.1〜20重量%、特に好ましくは0.2〜10重量%であり、(a)成分/(b)成分の重量比は、1/5〜5/1、更に1/3〜3/1、より更に1/2〜2/1、特に1/1.2〜1.2/1、より特に約1/1であることが衣類、特に木綿製品に対する柔軟化効果の点で好ましい。
【0016】
<その他の成分>
本発明では、従来、液体洗浄剤組成物に配合することが知られている界面活性剤を使用することができる。なお洗浄性を高める上で界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤を主界面活性剤として使用することが好ましい。更に柔軟性を高めるために陽イオン界面活性剤と併用する場合は、非イオン界面活性剤を主界面活性剤とすることが好ましい。
【0017】
陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルキル鎖を持つ直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルファスルホ脂肪酸アルキル(例えばメチル)エステル塩等のアルカリ金属塩が好ましく、牛脂やヤシ由来の脂肪酸塩を少量配合してもよい。
【0018】
陰イオン界面活性剤の対イオンとしてはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属以外に、マグネシウム等のアルカリ土類金属及び/又はモノ、ジ、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン等を使用するが、特にアルカノールアミンを用いることで液安定性が向上することから好適である。その場合、組成物中の陰イオン界面活性剤の含有量は5〜50重量%、特に10〜50重量%が好ましい。
【0019】
非イオン界面活性剤としては、下記(1)〜(4)のようなものが使用できる。
(1)平均炭素数が8〜20の直鎖1級アルコールまたは直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキサイド(以下、EOと表記する)を平均で1〜20モルを付加したポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル。
(2)平均炭素数が8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有し、EOを平均で1〜15モル及びプロピレンオキサイド(以下、POと表記する)を平均で1〜5モル付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル。この場合、EO及びPOはランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよい。
(3)次の一般式(IV)で表されるアルキル多糖界面活性剤。
10−(OR11)ij (IV)
〔式中、R10は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、R11は炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数5又は6の還元糖に由来する残基、iは平均値0〜6の数、jは平均値1〜10の数を示す。〕
(4)脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド。
【0020】
特に、油性汚れ洗浄力の点で、(1)または(2)のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。また、組成物中の非イオン界面活性剤の含有量は5〜50重量%、特に10〜50重量%が好ましい。
【0021】
また、更に衣類などへの柔軟性向上させるためには、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤を、組成物中0.5〜10重量%、特に1〜5重量%含有することが好ましい。柔軟性向上効果の点で、長鎖アルキル基が炭素数12〜22、特に14〜20のアルキル基である長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。陽イオン界面活性剤の対イオンとしては、ハロゲンイオン、CH3SO4 -、C25SO4 -、CH3COO-又はHCOO-が好ましい。更に柔軟性を高めるため、陽イオン界面活性剤を陰イオン界面活性剤に対して、陽イオン界面活性剤/陰イオン界面活性剤=3/1〜1/2、更に2/1〜1/2、特に1.2/1〜1/1.2のモル比で配合することが好ましい。
【0022】
その他界面活性剤として、液の安定性及び泥汚れ洗浄性の点で、両性界面活性剤を配合してもよい。両性界面活性剤としてアルキルカルボベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン及びアルキルイミダゾリン型ベタインなどが配合できる。両性界面活性剤は、組成物中1〜20重量%含有されるのが好ましい。
【0023】
更に本発明の洗浄剤組成物には、次の成分を配合することができる。アルカリ金属の水酸化物、ケイ酸塩、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、及びアルカノールアミン等のアルカリ剤0.01〜10重量%;エタノール等のアルコール類、エチレングリコール及びプロピレングリコール等のグリコール類、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)並びに尿素等の減粘剤及び可溶化剤0.01〜30重量%;ポリオキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシアルキレンフェニルエーテル等の相調整剤及び洗浄力向上剤0.01〜10重量%;ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩及びトリエチレンテトラミン六酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、マロン酸、コハク酸、ジグリコール酸、リンゴ酸、酒石酸及びクエン酸等の塩等の金属イオン捕捉剤0.1〜20重量%;ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロース、平均分子量5000以上のポリエチレングリコール、無水マレイン酸−アクリル酸共重合体、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体、無水マレイン酸―酢酸ビニル共重合体、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、及び特開昭59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載のポリマー等の再汚染防止剤及び分散剤0.01〜10重量%;ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤0.01〜10重量%;過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム等の漂白剤0.01〜10重量%;テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)、(I−3)、(I−4)、(I−5)、(I−6)、(I−7)で示される漂白活性化剤等の漂白活性化剤0.01〜10重量%;アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ及びセルラーゼ等の酵素0.001〜2重量%;塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤0.001〜2重量%;チノパールCBS(チバガイギー社製)やホワイテックスSA(住友化学社製)等の蛍光染料0.001〜1重量%;シリカ、(a)成分以外のシリコーン等の消泡剤0.01〜2重量%;ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤0.01〜2重量%;青味付け剤;香料;抗菌防腐剤等が挙げられる。
【0024】
本発明の液体洗浄剤組成物は上記(a)、(b)成分と任意成分と残部の水とからなる。本発明の液体洗浄剤組成物のpHは7.5〜9(25℃)が好ましく、pHはアルカリ剤又は酸剤により調整することが好ましい。アルカリ剤としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルモノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、3−アミノプロパノール等のアルカノールアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等、珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩類を使用することができ、特にモノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれる1種以上が好ましい。酸剤としては、硫酸、塩酸、リン酸、炭素数1〜12の脂肪酸、炭素数1〜3のアルキル硫酸から選ばれる1種以上が好ましい。
【0025】
【実施例】
表1に示す液体洗浄剤組成物を調製し、得られた組成物を用いて下記の柔軟化効果、及びカラーケア(色あせ防止)効果についての評価を行った。その結果を表1に示す。
【0026】
〔柔軟化効果の評価〕
(1−1)前処理布の調製
自動二槽式洗濯機(東芝銀河3.6 VH−360S1)を準備し、洗濯槽に40Lの水道水を入れ、これに合計2.0kgになるように木綿タオル、木綿メリアス未着用肌着を混ぜて入れた。更にコンパクト型粉末洗剤(アタック、花王(株))を標準使用量に従い投入し、10分洗濯、1分脱水、8分流水すすぎし(15L/分の水量)、乾燥機で乾燥させた。この洗濯サイクルを5回繰り返し、前処理布とした。
【0027】
(1−2)評価法
上記洗濯機の洗濯槽に30Lの水道水を入れ、柔軟性評価用前処理布のうち木綿タオル2枚、木綿メリアス未着用肌着3枚を入れる。更に表1の液体洗浄剤組成物を20mL入れ10分間普通洗浄した。次に1分間脱水し、30Lの水道水で5分間×2回ためすすぎした。最後に1分間脱水し、屋内で自然乾燥させ、20℃/65%RHの恒温恒湿室に一日間静置した。
【0028】
(1−3)柔軟化効果判定基準
木綿タオル2枚、木綿メリアス未着用肌着3枚の計5枚についてそれぞれ未洗浄品と手触りを比較することにより下記のごとく評点した。
Figure 0004176317
以上の評点は熟練したパネラー5人により行われ、判定した衣類計5枚の平均合計点で柔軟化効果を比較した。
【0029】
〔色あせ防止効果の評価〕
(2−1)試験布
試験布としては、木綿ブロード2023布を染料Cibacron Blue F-GFN(チバガイギー社製)5%水溶液で染色した布を6cm×6cmに裁断したものを数枚用意し、試験布とした。
【0030】
(2−2)洗浄条件
二槽式洗濯機(東芝銀河3.6 VH−360S1)を準備し、洗濯槽に40Lの20℃水道水を入れ、これに1.4kgの綿製の未着用肌着及び0.6kgの綿/ポリエステル混紡の未着用肌着ワイシャツを入れる。また、30cm×30cmの綿布に評価用の試験布を5枚縫い付けたものを1枚用意し洗濯槽に入れ、更に表1の液体洗浄剤組成物を26.67mL入れ、10分間普通洗浄する。その後1分脱水し、4分間ためすすぎを2回繰り返す。その後5分間脱水し、室内で自然乾燥させる。この工程を1工程とし、5回累積洗浄を行った。
【0031】
(2−3)測色方法
測色は、色差計(日本電色工業株式会社:ND(F)-300A)を用いて試験布のL値、a値及びb値を測色し、5枚の試験布の各平均値から、次式によりΔE値を求めた。ΔE値が小さいほど、累積洗浄による変褪色が少ないことを意味する。
ΔE={(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)21/2
ΔL;〔洗浄後の試験布のL値(平均値)〕−〔洗浄前の試験布のL値(平均値)〕
Δa;〔洗浄後の試験布のa値(平均値)〕−〔洗浄前の試験布のa値(平均値)〕
Δb;〔洗浄後の試験布のb値(平均値)〕−〔洗浄前の試験布のb値(平均値)〕
【0032】
【表1】
Figure 0004176317
【0033】
表1に用いた成分を下記に示す。
・化合物a−1:一般式(I)中の構造が以下の化合物。
〔R:CH3、R5:CH3、A:(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C2H4O)5-C12H25及び、(ロ)-(CH2)3-NH2の混合、(イ)/(ロ)=7/3(モル比)、B:-(CH2)3-O-(C2H4O)10-CH3、l=300、m=7、n=4〕
・化合物a−2:一般式(I)中の構造が以下の化合物。
〔R:CH3、R5:CH3、A:(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C2H4O)5-C12H25、B:-CH3、l=300、m=7、n=4〕
・化合物a−3:一般式(I)中の構造が以下の化合物。
〔R:CH3、R5:CH3、A:(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C2H4O)5-C12H25及び、(ニ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C2H4O)5-C14H29の混合、(イ)/(ニ)=7/3(モル比)、B:-(CH2)3-O-(C2H4O)10-CH3、l=200、m=14、n=8〕・化合物b−1:一般式(II)中の構造が以下の化合物。
〔R4:炭素数17及び15が混合したアルキル基(炭素数17/炭素数15=60/40)、R5はエチレン基、Xは−COO−基、R6はR4−X−R5−基、R7、R8はメチル基、Y-は塩化物イオン〕
・化合物b−2:一般式(III)中の構造が以下の化合物。
〔R4:炭素数17及び15が混合したアルキル基(炭素数17/炭素数15=60/40)、R5はエチレン基、Xは−COO−基、R6はR4−CONH−C36−基、R7はメチル基〕
・化合物b−3:一般式(III)中の構造が以下の化合物。
〔R4:炭素数17及び15が混合したアルキル基(炭素数17/炭素数15=60/40)、R5はプロピレン基、Xは−CONH−基、R6はヒドロキシエチル基、R7はメチル基〕
・非イオン界面活性剤1:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均8モル、POを平均2モルランダム付加させたもの
・非イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均7モル、POを平均2モル、EOを平均3モルの順にブロック付加させたもの・非イオン界面活性剤3:炭素数10〜14の直鎖第2級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの
・非イオン界面活性剤4:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの
・陽イオン界面活性剤:炭素数16〜18のモノアルキルトリメチルアンモニウムクロリド(炭素数16と18の比率は3/7)
・LAS−S剤:炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
・ES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(アルキル炭素数12、EO平均付加モル数3)
・脂肪酸:炭素数12〜14のヤシ油系脂肪酸
・高分子化合物:無水マレイン酸ジイソブチレン共重合体、平均分子量5000・ポリエチレングリコールフェニルエーテル:ポリオキシエチレンモノフェニルエーテル(EO平均付加モル数3)
・酵素:デュラザイム16.0L(プロテアーゼ、ノボザイム社製)
・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバスペシャリティケミカルス株式会社製)
【0034】
【発明の効果】
本発明の液体洗浄剤組成物は、木綿衣料に対する柔軟化効果に優れ、更にカラーケア効果に優れる。

Claims (2)

  1. (a)下記一般式(I)で示されるシリコーン誘導体、(b)下記一般式( III )で表される3級アミンもしくはその酸塩から選ばれる少なくとも1種を含有する、pHが7.5〜9(25℃)の液体洗浄剤組成物。
    Figure 0004176317
    〔式中、l=100〜600であり、m,nはl:m=100:1〜10:1、且つm:n=1:10〜10:1となる数である。Rは炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基又はアルコキシ基であり、R1は炭素数1〜4のアルキル基であり、それぞれ異なってもよい。Aは下記(イ)で表される基又は(イ)及び(ロ)で表される基であり、後者の場合、A中の(ロ)の割合は50モル%以下である。
    Figure 0004176317
    (ここで、a=2〜6、b=2〜6、R2は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、p=1〜6、q=1〜20、r=0〜20、R3は炭素数1〜18のアルキル基)、Bは-(CH2)a-O-(C24O)s-(C36O)t-R2'又はR2(ここで、R2'は炭素数1〜10のアルキル基、s=1〜20、t=0〜20)を示す。尚、式(I)中に-C24O-及び-C36O-が存在する場合は、ブロック付加でもランダム付加でも良い。〕
    Figure 0004176317
    〔式中R 4 は炭素数12〜20のアルキル基又はアルケニル基であり、R 5 は炭素数1〜3のアルキレン基であり、Xは−CONR 9 −である。ここでR 9 は水素原子である。R 6 、R 7 はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。〕
  2. (a)/(b)の重量比が1/5〜5/1である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
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