JP4159643B2 - 生強度を迅速に発現するアルコキシ官能シーラント - Google Patents
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Description
【産業の利用分野】
本発明は、ケイ素に結合したアルコキシ官能価及びチタン触媒を有する水分硬化性で室温硬化性(RTV)の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
室温でエラストマー材料に硬化するオルガノポリシロキサン組成物は周知である。かかる組成物は、シラノール基のような反応性基を有するポリジオルガノシロキサンを、例えば、アルコキシシラン、アセトキシシラン、オキシモシラン又はアミノシランのようなポリジオルガノシロキサン用シラン架橋剤と混合することによって得られる。これらの組成物は、次に室温で大気水分にさらすことによって硬化され、特定の成分に依存して、該組成物を水分から保護する容器中に貯蔵し、その後水分暴露によって硬化される(ワンパッケージ組成物);又は2つ以上の容器に貯蔵し、続いて混合し、混合時に直ちに硬化される(ツ−パッケージ組成物)。
【0003】
水分硬化性組成物はそれらのシーラントとしての用途は周知である。シーラントは、2mm以上の厚さをもった弾性体を提供するために、比較的厚い層で硬化できることが重要である。多くのシーラント組成物は、硬化して数時間以内にシールを提供するが、シーラント組成物の塗布後に表面が必要な形状に成形できない程迅速に硬化しないことが望ましい。かかる組成物に必要な寄与には、迅速な表面硬化速度、形成される表皮層の良好な弾性、及び24時間の硬化後に表面の非粘着性が含まれる。用途によっては、透明、半透明又は白色生成物を有して、それが使用中にその半透明を保ち、色が無いことが望ましい。
【0004】
アルコキシシラン含有シリコーン組成物を硬化速度を高めるためには、加水分解及び縮合反応用触媒として有機チタン化合物を使用するのが一般的である。チタンによっては、メトキシシランと反応して組成物の白色沈殿物を生成するものがある、この問題は変色をもたらし、さらに組成物の硬化能を制限する。また、一般に望ましいチタン化合物は第一級又は第二級アルコール、例えば、イソプロピルアルコールおよびn−ブチルアルコールから誘導されるものであるが、これらのチタン化合物は、しばしば十分に速く及び/又は深部の硬化を促進するには不適当である。その上、チタン化合物の促進剤および安定剤としてアセチルアセトネートのようなキレート剤を使用するのが普通である。
【0005】
また、アセチルアセトネートは、チタン化合物と混合又は反応して錯体を与える。これらのアセチルアセトネート含有材料は必然的に黄色の硬化シリコーン製品を生じる黄変問題の解決策は長年追求されてきた。EP−A0743443号は、原子価が4で周期表の第IVB族から選んだ(例えば、チタン)元素の限定されたクラスの化合物がアセチルアセトネート促進剤−安定剤の不存下で無黄色と共に必要な硬化速度特性を達成できることを教示している。それらは、また半透明の白色硬化品も与える。これらの化合物は一般式M〔OR′〕a〔OR″〕bを有する(式中のMは原子価が4の金属を示し周期表第IVB族から選ぶ金属である;aは0〜1の平均値を有し、bは3〜4の平均値を有し、a+b=4であり、R″は一価の第三級又は分枝第二級脂肪族炭化水素基を示し;R′は炭素原子数が1〜6の一価の線状脂肪族炭化水素基を示す)。
【0006】
EP−A0747443号によると、R″が大きな構造、即ち第三級又は分枝第二であって金属原子が金属原子間にオキソブリッジ形成を介したオリゴマー化を最少にさせることが重要である。中位の加水分解条件下で加水分解および縮合反応に安定な物質として4−配置金属化合物を維持することができる。これは、チタンエステル触媒を安定化させるリガンドとしてアセチルアセトネートを回避させると共に、黄変を回避し、硬化速度を高める。金属化合物の各分子に数個のR″基が存在することが望ましい。チタンが望ましい金属である。OR″基は第三級又は分枝‐第二級アルコールから生じる。望ましいR″は一般式CR6R7R8(R6,R7およびR8の各々は単位基当り炭素原子数が1〜6の一価の脂肪族炭化水素基である)によって表されるものである。最適の金属化合物はaが0でbが4のもので、R″基の全てが第三級脂肪族基のものである。金属化合物の望ましい基は、一般式Ti(OR′)a(OR″)b(R″は−C(CH3)3又は−C(C2H5)(CH3)2であり、R′はイソプロピルである)によって表されるものである。
【0007】
さらに、上記の化合物は後述の重合体材料100重量部当り0.2〜10重量部の量で使用される。この重合体材料は典型的に一般式X−A−X(式中のAは必要な有機又はシロキサン分子鎖である)によって示される。例えば、シロキサン単位R9 sSiO(4−s)/2〔式中のR9は単位基当り炭素原子数が1〜6のアルキル基、ビニル、フエニル又はフッ素化アルキル基を表わし、sは0、1、又は2である〕を含むポリオキシアルキレン鎖又はさらに望ましくはポリジオルガノシロキサン鎖である。好適な線状重合材料はsが2の単位をもった線状である。これらの好適な線状ポリジオルガノシロキサン鎖は一般式−(R9 2SiO)t−〔式中の各R9はメチルを表わし、tは200〜1500の値を有する〕によって示される。重合材料のXはSi‐結合ヒドロキシル又はアルコキシ基を含有するシリル基である。これらのシリル基は−Si(R9)2OH、−SiR9(OR11)2、−Si(OR10)3、−Si(R9)2(OR10)、および−Si(R9)2−R11−Si(R9)p(OR10)(3−p)〔式中のR9は前記定義の通りであってメチルが望ましい〕によって示される。R11は、Si原子が6個以下の1個以上のシロキサンスペーサ−が割込んだ二価の炭化水素基である;R10はアルキル基が1〜6の炭素原子数を有するアルキル又はアルコキシアルキルであり;pは0、1又は2である。
【0008】
さらに、EP−A0747443号は、一般式R9 (4−n)Si(OR10)n〔式中のR9およびR10は前記定義の通り、そしてnは2、3又は4である〕のアルコキシシラン硬化剤を含有する組成物を提供する。好適なアルコキシシランはR9がメチル、エチル又はビニルのものである。R10はメチル又はエチルそしてnは3である。したがってアルコキシシランはメチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシランおよびビニルトリエトキシシランである。貯蔵中に組成物の適当な安定性及び大気水分にさらされたときに適当な組成物架橋を保障する十分な量のアルコキシシランが使用される。
【0009】
前記用途に望ましい組成物は、好適な触媒(金属化合物)を使用し補助触媒又はキレート剤を含有しないものである。これらは、許容される速い速度で適切に硬化して、2mm以上の厚さで半透明又は白色の硬化エラストマー反応生成物を与える。さらに速い硬化が必要な場合には、その混合物にキレート剤、例えばアセチルアセトネートの添加もできる。アセチルアセトネートは促進剤および/又は安定剤として使用されるが、生成物の黄変をもたらす。
【0010】
さらに、EP−A0747443号は、これらの組成物が任意にシリコーンシーラントの組成に従来から使用される他の成分を含有することを記載している。例えば、これらの任意成分は、補強又は増量用充てん剤のよう微細充てん剤、例えば、高表面積のヒュームドおよび沈殿シリカ、破砕石英、ケイそう土、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化鉄、二酸化チタンおよびカーボンブラックである。かかる充てん剤の量は、エラストマー形成組成物および硬化エラストマーに必要な性質に依存する。一般に、この組成物の含量は重合材料100重量部当り5〜150重量部の範囲である。
【0011】
硬化速度を高める補助触媒、顔料、可塑剤、充てん剤処理剤(一般に有機ケイ素化合物)、成形性改良用レオロジー添加物および接着性改良物質、例えばγ−アミノプロピルトリエトキシシランのような他の成分も含まれる。適当な補助触媒は既知であって、カルボン酸の金属塩、例えばオクタン酸鉛又はジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジアセテートおよびオクタン酸第一スズを含む。可塑剤として使用又は硬化エラストマーのモジュラスを下げる成分は末端トリオルガノシロキシ単位(有機基がメチル、ビニル又はフエニルおよびこれら基の組合せである)を有するポリジメチルシロキサンを含む。例えば、可塑剤又はモジュラス低減剤として使用するポリジメチルシロキサンは25℃での測定値が100〜100,000mPa・sの粘度を有して、重合材料100重量部当り80重量部以下の量で使用される。
【0012】
EP−A0747443号の組成物は、成分は適当な順序で混合し、適当な混合装置を用いて調製される。一般に、重合材料と硬化剤シランを一緒に混合後に金属化合物を添加することが望ましい。任意成分はこの混合操作のいずれの段階でも添加できるが、触媒の後に添加するのが望ましい。混合後、組成物は使用するまで実質的に無水状態、例えば、密封容器に貯蔵する。これらの組成物は、貯蔵中に安定であるが、大気水分に暴露時に硬化する単部混合体として配合して、塗料、コーキング材料および封入材料として使用される。それらは特に相対移動を受ける品物および構造物における継目、キヤビテイ、および他のスペースを密封するのに適する。それらは艶出シーラントおよび建築構造物の密封用として有用である。それらは、大部分の工業基準に対して十分低いモジュラスおよび大部分の工業基準に対して十分高い破断時の伸びをもった硬化特性を有する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
EP−A0747443号は、金属化合物を使用して作られる極めて有用な組成物を教示しているが、製造後に組立部品の包装および輸送をするために生強度を迅速に生じるシーラントを提供する要求が続いている。酢酸、ケトキシム又はアミンを含むシリコーンシーラント組成物のようなこれまでに使用されたシーラント組成物の多くは、敏感な金属やプラスチックの腐食をもたらす。これら前者のシーラント組成物は、硬化プロセス中、特に絶縁ガラス窓ユニットのようなアセンブリを製造する場合のように限定された領域で使用されるときに、不快臭を伴う。
【0014】
チタン化合物で触媒して硬化時にアルコールを遊離する化合物の使用は低腐食性であると考えられ、それらは、硬化プロセスを中に酢酸、ケトキシム又はアミンを放出するものより快適な臭いを放出する。しかしながら、チタン触媒で触媒されるアルコキシ官能シリコーンシーラント組成物の硬化は遅いことが知られている。それらは20分以下の不粘着性時間(TFT)をもつものは滅多に見られず、それらはしばしば30分以上のゴム状時間(TTR)を有する。かかる性質は、製造が迅速なアセンブリ、包装および輸送を要する用途に従来のシーラントに代えるには不適当である。
【0015】
従って、製造したアセンブリの保全性を維持するために生強度を迅速に発現し、低腐食性で黄変又は変色せず、かつ、アセンブリの構成に使用される材料の多くに匹敵するシーラント組成物を提供する即時要求がある。迅速に硬化し、黄変しないRTVシーラント組成物を作るために大きなアルコキシ基をもった金属化合物のこれまでの発見から見て、我々は迅速に硬化し、生強度を迅速に発現し、黄変せず、かつ低腐食性のシーラント組成物の製造法を見出す研究を行った。
【0016】
本発明のために、生強度を迅速に発現する組成物は、構成要素が形成され、比較的短い硬化時間後に永久変形を示すことなく取扱い、包装および輸送をしても必要な形状を維持するのに十分強度の迅速形成高モジュラス表皮層を示すものである。
【0017】
予想外に、我々は、硬化開始時に生強度を迅速に発現し、迅速に硬化し、黄変せずかつ低腐食性であるRTVシーラント組成物のクラスがあることを見出した。したがって、本発明の目的は、Si−結合アルコキシ官能基含有組成物を主成分とし、EP−A0747443のチタン触媒を効果的に使用する室温硬化性組成物を提供することである。
【0018】
本発明は、(A)分子当たり平均少なくとも1.2の(RO)(3−x)R1 xSi−連鎖末端(Rはメチル又はエチルであり、R1はメチル、エチル又はビニルであり、xは0〜1の平均値を有する)を含有する重合体;
(B)平均式Ti(OR2)(4−y)(OR3)y(R2は一価の第三級脂肪族炭化水素基又は一価の分枝第二級脂肪族炭化水素基から選び、R3は基当たり炭素原子数が1〜6の一価の線状脂肪族炭化水素基であり、yは0〜1の平均値を有する)のチタン触媒;
(C)共有結合ヒドロキシル基、吸着水、又は共有結合ヒドロキシル基及び吸着水の両方から成る群から選んだヒドロキシル基から誘導されたヒドロキシル基分を有する充てん剤;及び
(D)平均式R4 zSi(OR5 )(4−z)(R4 はメチル、エチル又はビニルであり、R5 はメチル又はエチルであり、zは1〜2の平均値を有する)のアルコキシシランを混合することによって得られる生成物から成り;
前記成分(A),(B),(C),(D)の各々が、下記のモル比(I)が0.9〜5であり、下記のモル比(II)が0.6〜2であるような量で存在することを特徴とする組成物に関する:
モル比(I)=(チタン触媒のモル+アルコキシシランのモル)/成分(C)のヒドロキシル基のモル)
モル比(II)=(チタン触媒のモル)/(アルコキシシランのモル)+成分(A)のシリコン−結合アルコキシ単位連鎖末端のモル)。
本発明の組成物は、末端基当りSi原子を含んだ少なくとも2つのSi−結合アルコキシ基をもった少なくとも60%の末端基を有する重合体;アルコキシがメトキシ又はエトキシである場合のSi−結合アルコキシ基を1分子当り少なくとも2個有する架橋剤;充てん剤;前記組成物の室温硬化を促進し平均式Ti
(OR2)(4−y)(OR3)yを有するチタン触媒から成り、成分が前記モル比(I)および(II)を満たす量で存在する室温硬化性シーラント組成物である。
【0019】
重合体(A)は、一般式Y−B−Yで表わされる、式中のBは必要な有機又はシロキサン分子鎖である、例えば、シロキサン単位R9 sSiO(4−s)/2を含むポリオキシアルキレン鎖又はポリジオガノシロキサンである。ここでR9は単位基当り炭素原子数が1〜6のアルキル基、フエニル、又はフッ素化アルキル基を表わし、sは0、1又は2である。望ましい重合体はsの平均が2のシロキサン単位をもつポリシオルガノシロキサンである、これらの好適なポリジオルガノシロキサンは一般式−(R9 2SiO)t−〔式中のRはメチルを表わし、tは200〜1500の値を有する〕によって示される。重合体のY基の数の少くとも60%が、少くとも2個のSi−結合アルコキシ基を含有するシリル基である。Si−結合アルコキシ基を有するもの以外の連鎖末端を有する重合体は、トリメチルシリル、ジメチルビニルシリル、又はメチルフエニルビニルシリル単位のようなトリオルガノシリルが望ましい。Si−結合アルコキシ基を含有するシリル基は−SiR1(OR)2、−Si(OR)3および−Si(R1)2−R11−Si(R1)v(OR)(3−v)〔式中のR1は前記定義の通りでメチルが望ましい、R11はSi原子数が6以下の1個以上のシロキサン・スペーサ−が割込んだ二価の炭化水素基であり、Rはメチル又はエチルであり、vは0又は1である。
【0020】
我々のRTVシリコーンシーラント組成物に有用なポリジオルガノシロキサン並びに架橋剤、充てん剤および他の任意成分は一般に次の米国特許に示されている:3,151,099;3,161,614;3,175,993;3,334,067;4,871,827;4,898,910および4,956,435、そしてそれらはRTVシリコーンシーラント組成物成分およびそれらの製造法を示している。しかしながら、これらの先行技術特許は有用ないくつかの成分のみを記載している、本発明に有用な成分はこの記載によってさらに確認される。 我々のRTVシリコーンシーラント組成物のポリジオルガノシロキサンは、単位末端基当り少くとも2個のアルコキシ基をもったSi原子を含有する末端基を有するポリジオルガノシロキサンである。これらのポリジオルガノシロキサンは、重合体鎖のSi原子間の結合が連鎖末端のシリル単位への結合を含む酸素原子であるものを含む。それらのポリジオルガノシロキサンは、連鎖末端が2つのSi原子間の二価の炭化水素基の少なくとも1つの結合を含有する重合体も含む。これらのポリジオルガノシロキサンは周知であって、さらに検討する必要はない。これらのポリジオルガノシロキサンは、重合体の混合物、例えば、トリオルガノシロキシ単位としてトリメチルシロキシ又はビニルジメチルシロキシのような1つの末端基とSi−結合アルコキシ含有単位である他の末端基を有するポリジオルガノシロキサンの混合物にすることもできる。その場合の該混合物には1分子当り平均少くとも1.2のアルコキシ含有シリル鎖末端が存在する。1分子当り平均少くとも1.5のアルコキシ含有シリル鎖末端が存在することが望ましい。これらの混合物では、全末端基の40%以下、望ましくは25%以下がトリオルガノシロキシである。好適な末端基はトリメチルシリル又はジメチルビニルシリルであって、全末端基の25%以下存在することが望ましい。アルコキシ基はメトキシ又はエトキシである。
【0021】
Si原子を含有する末端基を有しSi末端基当り少くとも2個のSi−結合アルコキシ基を有し、重合体連鎖のSi原子が酸素原子によって結合されるポリジオルガノシロキサンは、米国特許第3,161,614号の開示により例示され、次の平均式によって示される:
【化1】
又は(I)式のポリオルガノシロキサンの混合物および次の一般式のポリジオルガノシロキサンによって示される:
【化2】
上式において、Rはメチル又はエチルであり;R2はメチル、エチル又はビニルであり;R9は炭素原子数が1〜6のアルキル基、フエニル又はフッ素化アルキル基であり;gは2〜3の平均値を有し;fは少くとも200の平均値を有する。この種の好適なポリジオルガノシロキサンはポリジオルガノシロキサンであり、特に25℃で5〜150Pa・sの粘度を有するものである。
【0022】
重合体連鎖のSi原子間に二価の炭化水素基の結合を含有する末端セグメントを有するポリジオルガノシロキサン(A)は、米国特許第3,175、993号;第4,871,827号および第4,898,910号に記載されたものを含む、そしてそれらは、重合体連鎖のSi原子間に少くとも1つの二価の炭化水素基結合をもった末端セグメントをもつポリジオルガノシロキサンおよびそれらの製造法を開示している。かかるポリジオルガノシロキサンは次の一般平均式で示される:
【化3】
上式のR,R9、gおよびfは前記の通りであり;R19はメチル又はエチルであり;Zは二価の炭化水素基又は二価の炭化水素基とSi原子数が2〜7のシロキサン・セグメンントの組合せである。二価の炭化水素基は炭素原子数が2〜18のものであって、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンおよびヘキシレンであって、エチレンが望ましい。Zが二価の炭化水素基とシロキサンセグメントの組合せであるとき、二価の炭化水素結合を含有する末端セグメントおよび重合体連鎖のSi原子間に少くとも二価の炭化水素結合を有する二価のシロキサンセグメントを有するポリジオルガノシロキサンは、Zとして次の一般式を有する末端セグメントを有する。
【0023】
【化4】
上式のcは平均値が1〜6であって、R19は前記定義の通り、Gは脂肪族不飽和を含まず、炭素原子が2〜18の二価の炭化水素基である。
【0024】
これらのポリジオルガノシロキサンは、水素、末端封鎖ポリジオルガノシロキサンをアルケニル基を有するシランと白金化合物又は錯体のようなヒドロキシリル化触媒の共存下で反応さすことによって調製される、又はビニルのようなアルケニル末端基を有するポリジオルガノシロキサンが白金触媒の共存下でSi−結合水素原子を有する末端封鎖Si−含有基と反応される。次の一般平均式のシランを使用する場合には、米国特許第3,175,993号に記載されたポリジオルガノシロキサンが調製される:
【化5】
上式のeは1〜16;dは0又は1;そしてR,R2,R19およびgは前記定義の通りである。次の一般平均式のようなエンドキャッパーを使用する場合には、米国特許第4,871,827号および第4,898,910号に記載されたポリジオルガノシロキサンが製造される:
【化6】
上式のR,R19およびgは前記定義の通りである。この種の好適なポリジオルガノシロキサンは前記のものであって、二価の炭化水素基がエチレンであって、25℃で5〜150Pa・sの粘度を有する。
【0025】
米国特許第4,898,910号は、ビニル含有末端基と式(III)の重合体について記載した末端基の両方を有する我々の成分(A)に有用な重合体を記載している。かかる重合体は、少なくとも2種類の重合体の混合物であって、重合体の1種は両端部にアルコキシ官能基を有し、他の重合体は一端にアルコキシ官能基、そして他端にビニルを有する。これらの重合体は次の一般平均式で表される:
【化7】
上式のR9はメチル又はエチルであり、Dはビニル又は次の一般平均式の基から選択される:
【化8】
上式のR19はメチル又はエチルであり、gは2〜3の平均値を有する。これらの重合体において、Dがビニルの場合、全末端基の40%以下、望ましくは25%以下がビニルである。
【0026】
重合体(A)は、前記ポリアルコキシ官能Si含有連鎖末端をもった有機重合体を含む。かかる重合体の特定クラスの1つは米国特許第5,403,881号に記載されているようなポリオキシアルキレンである。該特許はポリアルコキシシリル末端基をもったポリオキシアルキレン重合体を示す。これらの集合体は数平均分子量が500〜16,000のポリオキシアルキレンであり、その主鎖は式−R180−をもつ単位を有する〔式中のR18は炭素原子数が1〜4のアルキレン基である〕、そして連鎖末端セグメントが次の一般平均式を有する:
【化9】
上式のR、R19およびgは前記定義の通りである;R17は二価の炭化水素基;R21は水素原子又は一価の炭化水素基;R22は一価の炭化水素基、Wは二価の有機基;rは0又は正の値であって、少なくとも1の値が望ましい;uは0又は1;R18はC1〜C4アルキレン基であって、メチレン、エチレン、1−メチルエチレン、1−エチルエチレン、および1,1−ジメチル−エチレンが例示される。R17は二価の炭化水素基であってメチレン、エチレン、プロピレンおよびブチレンが例示される。R21は水素原子又は一価の炭価水素基であって、後者はメチル、エチルおよびプロピルのようなアルキル基;シクロヘキシルのようなシクロアルキル基;フエニル、トリルおよびキシリルのようなアリール基;およびベンジル又はフエネチルのようなアラルキル基によって例示される。それぞれの場合のR22はR21で定義した一価の炭化水素基である。前記式の基Wは二価の有機基であって、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、フエニレン、および置換フエニレンによって例示される。
【0027】
米国第5,403,881号のポリオキシアルキレンは、次の一般平均式を有するSiH含有オルガノシロキサン;
【化10】
(式中のR22、R、R19、W、gおよびrは前記定義の通り)と、各分子の分子鎖末端位置に次式の少なくとも1.1個の不飽和基を含有するポリオキシアルキレン(数平均分子量=400〜15,000)間の付加反応によって合成される:
【化11】
上式のR21は前記定義の通りてある。
【0028】
チタン触媒(B)は次の平均式を有する:Ti(OR2)4−y(OR3)y〔式中のR2は一価の第三級脂肪族炭化水素基又は一価の分枝第二級脂肪族炭化水素基から選ぶ;R3は単位基当り炭素原子数が1〜6の一価の線状脂肪族炭化水素基であり;yは0〜1の平均値を有する〕。本発明に有用なチタン触媒(B)はEP−A0747443号に記載されているものである。各分子に数個のR2基があることが望ましい。OR2基はHOCH(CH3)CH2CH(CH3)2のような第三級又は分枝第二級アルコールから誘導される。望ましいR2は一般式−CR6R7R8によって表されるものである〔式中のR6、R7およびR8は単位基当り炭素原子数が1〜6の一価の脂肪族炭化水素基である〕。最適のチタン化合物は、yが0〜1の平均値を有し、全てのR2基が第三級脂肪族基であるものである。チタン触媒の好適な基は一般式Ti(OR2)4−y(OR3)y〔式中のR2は−C(CH3)3又は−C(C2H5)(CH3)2であり;R3はイソプロピルである〕によって表されるものである。最適のチタン触媒はR2が−C(CH3)3又は−C(CH3)2(CH2CH3)であり、yが0のものである。
【0029】
チタン触媒(B)は、我々のRTVシーラント組成物にモル比(I)が0.9〜5、望ましくは1〜2.5でモル比(II)が0.6〜2、望ましくは0.8〜1であるような量で存在する。特許請求したRTVシーラント組成物に存在するチタン触媒のモルは両方のモル比に重要である。モル比(I)は、チタン触媒(B)のモルとアルコキシシラン(D)のモルの和を(C)のヒドロキシル基のモルで割った値である。モル比(II)は、チタン触媒のモルをアルコキシシラン(D)のモルと(A)におけるSi−結合アルコキシ単位連鎖末端のモルの和で割った値である。従って、チタン触媒の量が増すと、他の成分が一定の場合にはモル比も増す。
【0030】
チタン触媒は高価であるから、少量の触媒が望ましい。少量のチタン触媒(B)は本発明のRTVシーラント組成物が加水分解安定性が増すので望ましい。高量のチタン触媒は、高チタン触媒濃度でTi−O−Si結合の量が増してこれらの結合が湿潤条件下で開裂を受けやすいから加水分解安定性が劣る。しかしながら、モル比(I)とモル比(II)は、モル比(I)に基づく許容される保存安定性およびモル比(II)に基づく生強度の迅速発現をもつためにそれらの規定パラメータ−を満たす必要がある。本発明における保存安定性は容器内の安定性を意味する。未硬化の組成物は貯蔵中そのレオロジーを維持し、硬化したときの性質は貯蔵期間、即ち製造時点から水分への暴露および硬化時点まで本質的に同一である。我々のRTVシーラント組成物を硬化させるチタン触媒の量は、しばしばシーラント組成物の全重量を基準にして0.1〜5重量%であるように存在する。
【0031】
チタン触媒(B)は、テトライソプロポキシチタンのようなテトラアルコキシチタン又はテトラクロロチタンを選択した分枝第二級又は第三級アルコール、例えば、第三級ブタノール又は第三アミルアルコールと反応さすことによって調製される。かかる反応は塩酸又はアルコール、例えば、イソプロパノールを副生する、それらは反応媒質から除去して所望のチタン触媒(B)を得ることが望ましい。アルコキシ置換法において、出発のテトラアルコキシチタンは、副生アルコールを真空脱蔵によって容易に除去できるように選ぶことが望ましい。従って、副生アルコールは、チタン触媒(B)の調製を妨げることなく反応混合物から容易に除去できる沸点を有する。
【0032】
従って、反応するアルコールの沸点と副生アルコールの沸点が近いためにチタン触媒(B)の調製に使用するのに全てのアルコキシチタネートが適するわけではない。例えば、イソプロパノール(iPrOH)、第三級ブタノール(t−BuOH)、第三級アミルアルコールおよびn−ブタノールの沸点は、それぞれ82℃、83℃、120℃および118℃である。第三級アミルアルコールの反応は、テトライソプロピルチタネート(TiPT)、テトラエチルチタネートおよびテトラメチルチタネートのアルコキシ基を置換してテトラ−第三級アミルチタネートを生成することが望ましい。置換反応は、第三級ブタノールをテトラメチルチタネートと反応させてテトラ第三級ブチルチタネートを生成するのが有利であるが、他のアルコキシチタネートとの場合は不利である。第三級ブタノールとテトライソプロピルチタネート間の反応は、チタン触媒(B)の生成に有利に使用できる、その場合テトライソプロピルチタネートのイソプロポキシ基は(−OiPr)全て第三級ブトキシ基(−OtBu)と置換されない。その特定の反応は次のように示される:
【化12】
上記のyの値は0〜1の平均値を有し、高いy値の場合よりも速い硬化速度のように、さらに望ましい結果を与えるには0.85が望ましい。チタン原子にイソプロポキシと第三級ブトキシ基の両方が存在するさらに望ましいチタン触媒(B)は0.6以下のy値を有するものである。
【0033】
従来技術のアルコキシ含有RTVシリコーンシーラント組成物の硬化を促進する従来のチタン触媒は米国特許第3,151,099号;第3,161,614号;および第3,175,993号に記載されているものである。それらのチタン触媒はテトラアルコキシチタネート又はキレート化チタン化合物を含む、それらの例は、テトラエチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、テトラ−n−プロピルチタネート、テトラブチルチタネート、ビス−アセチルアセトニルジイソプロピルチタネート、2,5−ジイソプロピル−ビス−エチルアセトアセテートチタン、および1,3−ジオキシプロパン−チタン−ビス(エチルアセトアセテート)を含む、後者は米国特許第4,722,967号に記載されている。該特許に記載されているチタン触媒は本発明のRTVシーラント組成物に有用でない。
【0034】
また、我々のRTVシーラント組成物は充てん剤(C)から成る、それはRTVシーラントに有用であることが知られているものから選ぶ。これらの充てん剤は炭酸カルシウム(粉砕、沈殿およびコロイド炭酸カルシウムであって、それらはステアレートで処理又は無処理のもの);破砕石英;粉砕石英、アルミナ;水酸化アルミニウム;二酸化チタン;ケイそう土;ヒュームドシリカ、沈殿シリカおよび疎水化補強用シリカのような補強用シリカ;酸化鉄;カーボンブラック;黒鉛、等を含む。充てん剤の量は、粘度、チキソトロピー、着色のような未硬化組成物に必要な性質を与えるような量である。我々のRTVシーラント組成物に使用する充てん剤の量も引張強度、伸びおよびジュロメータ−のように必要な硬化した物理的性質に依存する。この充てん剤の量はRTVシリコーンシーラント組成物の全重量を基準にして5〜50重量%が望ましい。
【0035】
許容される充てん剤の量は、さらに充てん剤のヒドロキシル含量に依存する。ヒドロキシル含量は充てん剤に共有結合した充てん剤のヒドロキシル基および吸着水から得られる。ヒドロキシル含量に含まれる共有結合ヒドロキシルは、反応に利用され、充てん剤粒子内に隠されるものを除く、従って反応に利用されない共有結合ヒドロキシル基である。そのヒドロキシル含量は反応に利用される吸着水も含む。吸着水は充てん剤表面の会合水および反応に利用される充てん剤内から利用できるようになる水も含む。使用する充てん剤の量は、モル比(I)を0.9〜5、望ましくは1〜2.5にするのに必要な量である。モル比(I)は、チタン触媒(B)のモルとアルコキシシラン(D)のモルの和を充てん剤(C)のヒドロキシル基のモルで割ることによって得られる。モル比(I)の式は前記の通りである。
【0036】
特定の充てん剤は反応に利用される吸着水を有する、そして反応に利用される共有結合ヒドロキシル基を有さない。しかしながら、多くの充てん剤は反応に利用される共有結合ヒドロキシル基と吸着水の両方を有する、例えば無処理のヒュームドシリカ充てん剤である。反応に利用されるヒドロキシル含量は、充てん剤を乾燥させる及び/又は共有結合ヒドロキシル基及び吸着水と反応する疎水性化剤、例えばヘキサメチルジシラザン等で充てん剤を前処理することによって変わる(それらは技術的に周知である)。炭酸カルシウム充てん剤はしばしばステアリン酸で処理してヒドロキシル含量を下げる。これらの被処理充てん剤、例えばシリカ及び炭酸カルシウムは市販されている。ヒドロキシル含量が低い充てん剤を使用することが望ましいが、実用的見地から、大部分の充てん剤は若干のヒドロキシ含量を有する、そして全てのヒドロキシル含量を除去するのは費用が非常にかかる。従って、実用的見地から、全ての充てん剤は反応に利用される若干のヒドロキシル含量を有しうる。低ヒドロキシル含量の充てん剤の使用は、ゴム状時間(TTR)の短い時間によって観察される生強度の迅速発現を提供するのに必要なモル比(I)と(II)を満たすのに必要なようにチタン触媒(B)の量を最少にすることになってコストを下げることができる。重合体(A)の量も下げることができる。
【0037】
低ヒドロキシル含量の充てん剤の使用によって観察される別の性質はポリビニルクロリドヘのRTVシーラントの接着性の改善である。補強用ヒュームドシリカ充てん剤と粉砕炭酸カルシウムの配合物は、優れた未硬化及び硬化RTVシーラント特性を維持しながら低ヒドロキシル含量の有用な充てん剤混合物を提供する。モル比(I)が0.9〜5のRTVシーラント組成物が保存安定性を示すと考えられる。用語「保存安定性」はRTVシーラント組成物が包装したときに予想される貯蔵期間中に調製したとき観察された未硬化特性を保ち、かつ硬化特性が調製直後に硬化したとき貯蔵期間後と実質的に同一であることを意味する。充てん剤(C)におけるヒドロキシル基のモルは、モル比(I)の分母にあるから、低ヒドロキシ含量の充てん剤の使用はRTVシーラント組成物により少量でチタン触媒(B)とアルコキシシラン(D)を組合せ使用してチタン触媒(B)とアルコキシシラン(D)のより多量の場合と本質的に同一の未硬化、硬化用および硬化特性を得ることができることがわかる。
【0038】
我々のRTVシーラント組成物の架橋剤は、分子当り少なくとも2個のアルコキシ基(メトキシ又はエトキシ)を有するアルコキシシランである。これらのアルコキシシランは分子当り3つのアルコキシ基を含有することが望ましく、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシランおよびこれらのアルコキシシラン又はそれらの部分水解物の混合物が例示される。アルコキシシランはメチルトリメトキシシラン又は他のアルコキシシランとの混合物が望ましい、メチルトリメトキシシランは混合物においてアルコキシシランの過半数を占める。本発明のRTV組成物に使用する重合体はアルコキシ含有シリル連鎖末端に少なくとも2つのアルコキシ基を有するから、架橋剤はジメチルジメトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシランおよびメチルエチルジエトキシシランのような分子当り2つのSi−結合アルコキシ基を有するものにすることもできる。
【0039】
アルコキシシラン架橋剤の量は、モル比(I)が0.9〜5、望ましくは1〜2.5、そしてモル比(II)が0.6〜2、望ましくは0.8〜1の範囲内の量である。これらのモル比を満たす場合に、架橋剤の重量%はRTVシーラント組成物の全重量を基準にして0.1〜10重量%、望ましくは0.1〜3重量%の範囲内にあることがわかる。アルコキシシラン(D)量の増加は生強度の発現速度を下げ硬化速度をゆっくりにさせる。RTVシーラント組成物の望ましいグループに対して、組成物の全重量を基準にして1.5重量%以下の使用が望ましい生強度発現速度を示す。
【0040】
接着促進剤、殺菌剤、着色剤、顔料、可塑剤、等のようなRTVシーラント組成物に従来から使用される他の成分は、これらが生強度の迅速発現を妨げない、未硬化組成物又は硬化生成物の変色をさせない;硬化特性を劣化させない;硬化物理特性を損わない;又は硬化シーラントと基材間の有効接着性を低減させない限り添加できる。有機官能トリアルコキシシランを接着促進剤として使用し、それらの量がアルコキシシラン架橋剤(D)に関して著しい場合には、モル比(I)と(II)の決定においてアルコキシシランのモルの部分のような接着促進剤のモルを含むことが望ましい。
【0041】
本発明のRTVシーラント組成物は、硬化30分後に少なくとも2700Pa、望ましくは少なくとも5400Paの重ねせん断値によって見られる生強度を迅速に発現する。ゴム状までの時間(TTR)も10分以下である。これらのRTVシーラント組成物は黄変せず、かつ多くの基材に対し低腐食性である。
【0042】
次の実施例における「部」は重量部(「pbw」で示す)を意味し、粘度は全て25℃で測定した。Meはメチルを表わし、t−Buは第三級ブチルを表わし、iprはイソプロピルを表わす。
【0043】
【実施例】
実施例の成分
重合体1は、1つの重合体が次式を有し:
【化13】
もう1つの重合体が次式を有した:
【化14】
ポリジメチルシロキサンの混合体である。その重合体混合体は20%のビニルの末端基を含有した、そしてgは粘度が60Pa・sであるような平均値を有した。両末端がビニルである重合体の小比率が調製から副生物として存在する。
【0044】
重合体2は次式(gは粘度か12.5Pa・sであるような平均値を有した)を有するポリジメチルシロキサンである:
【化15】
重合体3は次式(gは粘度が10Pa・sであるような平均値を有した)を有するポリジメチルシロキサンである:
【化16】
重合体4は、次式(gは粘度が60Pa・sであるような平均値を有した)を有するポリジメチルシロキサンである:
【化17】
重合体5は、次式gは粘度が20Pa・sであるような平均値を有した)を有するポリジメチルシロキサンである。
【0045】
【化18】
重合体6は、重合3と重合体4の配合物で20Pa・sの粘度を有するポリジメチルシロキサンである。
【0046】
重合体7は、次式(gは粘度が20Pa・sであるような平均値を有した)を有するポリジメチルシロキサンである:
【化19】
触媒1は、平均式Ti(Ot−Bu)3.6(OiPr)0.4を有するチタン分子の混合体である。
【0047】
触媒2は、Ti(OiPr)4である。
【0048】
触媒3は、次式のものである:
【化20】
アルコキシシラン1=メチルトリメトキシシラン
アルコキシシラン2=ジメチルメトキシシラン
シリカ充てん剤=表面積が150m2 /gで水含量が1.0重量%のヒュームドシリカ充てん剤
G.CaCO3=平均粒度が2〜3μm,ステアリン酸で表面処理し、0.1重量%の吸着水をもつ粉砕炭酸カルシウム
pptCaCO3=表面積が22m2/g,ステアリン酸で表面処理し、吸着水含量が0.4重量%の沈殿炭酸カルシウム
重ねせん断による生強度測定
2.54cm×7.62cmのアルミニウムパネルを2.54cmの重なりをもつ重ねせん断ジョイントに組立てた。接着剤層の厚さは0.254cmであった。試料は大気条件(25℃で相対湿度50%)にさらすことによって30分間硬化させて、生強度値を得た。それらの値はインストロン引張試験機を使用し引張速度1.27cm/分で測定して得た。それらの値はpsiで得てパスカルに変換して得た。
【0049】
押出量
押出量は、未硬化RTVシリコーンシーラント組成物について試験法MIL−S−8802Dにより該組成物を0.3175cmのオリフイスのノズルを介して620.5kPaの圧力を用いて押出し、1分間の押出量(g/分)を測定することによって決定した。
【0050】
ゴム時間(TTR)
TTRは、RTVシーラント組成物を相対湿度50%、25℃の大気条件に暴露時点から暴露した組成物の表面に弾性スキン層が形成する時点までの時間である。硬化するRTVシーラント組成物の表面が0.635cm変形して、未硬化組成物から割れ、裂け、等がなく弾性回復を示すとき、表面はゴム時間(time−to−rubber)又は弾性スキン点に達した。TTRは分で示す。
【0051】
実施例1〜5
表1のRTVシーラント組成物は水分を除去する条件下で成分を混合することによって作った。それらの成分は、最初にアルコキシシランとチタン触媒を重合体に添加し、充てん剤を添加し、混合そして真空に引いて全ての副生アルコールヲ除去することによって混合した。表1において、グループおよび成分のモルはRTVシーラント組成物の100gを基準にした、そして表1に重量部の下にカッコ内に示す。モル比(I)及び(II)も表に示す。調製したRTVシーラント組成物はその後大気水分が入らない容器に貯蔵した。試験は25℃で2日間の貯蔵後に行った。RTVシーラント組成物の各々の押出量(g/分)も測定して表1に示す。RTVシーラント組成物の各々のTTRおよび生強度(重ねせん断)を測定し、これらの値を表1に示す。3枚の重ねせん断パネルを平均して表1の実施例の各々に生強度として示す。実施例4はジオルガノジアルコキシシランの架橋剤としての有用性を示す。
【0052】
比較例2,3および5はそれぞれ0.6以下のモル比を有し、2700Pa以下の非許容生強度および10分以上の非許容TTRを示す。比較例2,3はチタン触媒の量が許容範囲内にある0.9〜5であっても、本発明のチタン触媒を使用しないので生強度値およびTTR値が許容されないことを示す。比較例2,3のモル比(II)も零であって、本発明のチタン触媒でなかったから許容されなかった。
【0053】
実施例6−10
RTVシーラント組成物を調製し実施例1〜5と同じ方法で試験した、成分、それらの量および性質を測定して表2に示す。実施例6はシリカ自身が充てん剤として有用性を示した、実施例7は粉砕炭酸カルシウム自身が充てん剤として有用なことを示した。
【0054】
比較例8は0.9以下のモル比(I)と5g/分の非許容押出量を有した。比較例9は0.6以下のモル比(II)と、2700Pa以下の非許容生強度および10以上の非許容TTRを示した。比較例10は、許容生強度およびTTR値が沈殿炭酸カルシウム単独使用で得られることを示した。
【0055】
実施例11−16
RTVシーラント組成物を調製し、成分およびそれらの量が表3に示した値であることを除いて実施例1〜5に記載のように試験した。この試験結果を表3に示す。
【0056】
実施例1および実施例11〜16は、ポリアルコキシ官能連鎖末端を有する種々の重合体が0.9〜5のモル比(I)およひ0.6〜2のモル比(II)を有したとき許容生強度値と許容TTR値をもったRTVシーラント組成物を与えることを示す。
【0057】
実施例17−19
実施例1−5と同じ方法でRTVシーラント組成物を調製して試験した、成分、それらの量および性質を測定して表4に示す。
【0058】
実施例1および実施例17〜19は、レオロジー添加物、接着促進剤の添加又はこれら添加物の併用が許容される生強度値およびTTR値を与えることを示す。実施例20及び21
実施例1−5と同じ方法でRTVシーラント組成物を調製して試験して、成分、それらの量および性質を測定して表5に示す。表5の「TES」はテトラエトキシシランを表わす。
【0059】
比較例20および21は、アルキルトリアルコキシシランに代わるテトラアルコキシシランの使用により実施例20の低生強度値をもたらし、実施例21の低生強度と長TTR値の両方を与えることを示す。テトラアルコキシシランは本発明に有用でないと結論された。
【0060】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
Claims (1)
- (A)分子当たり平均少なくとも1.2の(RO)(3−x)R1 xSi−連鎖末端(Rはメチル又はエチルであり、R1はメチル、エチル又はビニルであり、xは0〜1の平均値を有する)を含有する重合体;
(B)平均式Ti(OR2)(4−y)(OR3)y(R2は一価の第三級脂肪族炭化水素基又は一価の分枝第二級脂肪族炭化水素基から選び、R3は基当たり炭素原子数が1〜6の一価の線状脂肪族炭化水素基であり、yは0〜1の平均値を有する)のチタン触媒;
(C)共有結合ヒドロキシル基、吸着水、又は共有結合ヒドロキシル基及び吸着水の両方から成る群から選んだヒドロキシル基から誘導されたヒドロキシル基分を有する充てん剤;及び
(D)平均式R4 zSi(OR5 )(4−z)(R4 はメチル、エチル又はビニルであり、R5 はメチル又はエチルであり、zは1〜2の平均値を有する)のアルコキシシランを混合することによって得られる生成物から成り;
前記成分(A),(B),(C),(D)の各々が、下記のモル比(I)が0.9〜5であり、下記のモル比(II)が0.6〜2であるような量で存在することを特徴とする組成物:
モル比(I)=(チタン触媒のモル+アルコキシシランのモル)/成分(C)のヒドロキシル基のモル)
モル比(II)=(チタン触媒のモル)/(アルコキシシランのモル+成分 (A)のシリコン−結合アルコキシ単位連鎖末端のモル)。
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