JP4158262B2 - 情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体 - Google Patents
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- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
- Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体に関し、詳しくは、ヘッドの位置をステッピングモータに出力したパルスの数により管理するような情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、光学ピックアップからレーザ光を照射して、光ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生装置が提供されている。
【０００３】
情報記録再生装置は、光学ピックアップがリードエリアにアクセスできる基準位置を基準として、光ディスクに対する情報の記録または再生をおこなう。情報記録再生装置においては、上記位置への移動は、光学ピックアップを光ディスクの最内周に突入させ、光ディスクの最内周に取り付けられた検出スイッチで光学ピックアップを検出し、光学ピックアップの移動を停止させた後、光学ピックアップを光ディスク外周に向かって規定量の移動をさせることによりおこなっていた。
【０００４】
また、情報記録再生装置において、光ディスクの種類を判別する際には、レーザ光の熱によっていわゆるＣＤ−Ｒの光ディスク上の情報を破壊しないために、光学ピックアップを所定位置まで移動させることが必要である。さらに、情報記録再生装置において、トラッキングバランス調整の際には、無偏芯ディスクでも確実にトラッキングエラーを出力させるために、光学ピックアップを移動させることが必要である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の情報記録再生装置においては、光学ピックアップの位置を管理していなかったので、光学ピックアップをリードエリアにアクセス可能な基準位置に移動する度に、光学ピックアップを光ディスクの最内周に突入させる必要があった。このため、光学ピックアップを光ディスク最内周に突入させる度に、光学ピックアップを駆動するステッピングモータが脱調するとともに、衝突音が発生していた。この方法だと、光学ピックアップを光ディスクの最内周から光ディスクの外周に向けて移動する時間がかかるという問題がある。また、衝突音は商品としての品位を欠き、好ましくないという問題もある。
【０００６】
一方、ディスクのタイプの判別動作、またはトラッキングバランスの調整動作のために光学ピックアップを所定の位置まで移動する必要がある。従来の情報記録再生装置においては、光学ピックアップの位置を管理していなかったので、上記判別動作や調整動作が終了した後に、システムコントローラーが改めて光学ピックアップを移動するようにサーボコントローラーに指示する必要があり、その分の手続きと時間を必要としていた。
【０００７】
本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、光学ピックアップを光ディスク上の所望の位置まで衝突音を発生することなく迅速に移動するとともに、ディスクのタイプの判別動作やトラッキングバランスの調整動作が終了した後であっても光学ピックアップを所望の位置まで直接に移動するような情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明は、ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生装置において、支持部材により少なくとも上記ディスクの径方向に変位自在に支持され、レーザ光を上記ディスクに対して照射して情報を記録または再生するヘッドと、上記ヘッドを上記ディスクの径方向へ駆動信号によって規定された距離にわたって移動する駆動手段と、上記ヘッドの上記ディスクの径方向についてヘッドが移動可能な最も内側の位置の第１の位置を検出する位置検出手段と、上記ヘッドの移動を上記駆動手段に与える駆動信号により制御する制御手段とを有し、上記位置検出手段で検出した第１の位置から上記ヘッドを外周に向かって移動させた第２の位置を基準位置とし、上記制御手段は、上記第２の位置を基準位置とする現在のヘッド位置に基づき、上記ヘッドを移動させる駆動信号を上記駆動手段に与えるように制御し、上記制御手段は、ディスクタイプ判別を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、該ディスク上の情報が記録される領域において、上記ヘッドから上記ディスクに照射されるレーザ光による熱を分散し該ディスク上の情報が破壊されることを防ぐように上記ヘッドを径方向に移動させながらフォーカスサーチによってディスクタイプ判別動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【００１０】
本発明を適用した光ディスク装置は、図１に示すように、光ディスク１を所定の速度で回転するスピンドルモータ８と、内蔵するレーザダイオードより出射されたレーザ光を対物レンズを介して光ディスク１に照射して、情報を記録または再生する光学ピックアップ５と、光学ピックアップ５を光ディスク１の径方向に移動可能に支持するリードスクリュー９と、光学ピックアップ５をリードスクリュー９に沿って、光ディスク１の半径方向に移送する、スレッドモータ４と、光学ピックアップ５が光ディスク１の最内周に位置することを検出する最内周検出スイッチ７とを備えている。スレッドモータ５には、ステッピングモータが採用されている。
【００１１】
また、光ディスク装置は、光学ピックアップ７の出力する信号から、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成するサーボアンプ２と、サーボアンプ２からのフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号からフォーカス制御信号、トラッキング制御信号およびスレッド制御信号を生成するサーボプロセッサー３と、サーボプロセッサー３から出力されるフォーカス制御信号、トラッキング制御信号およびスレッド制御信号からそれぞれフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号およびスレッドドライブ信号を生成するフォーカスドライバ１１、トラッキングドライバ１２およびスレッドドライバ１０と、光ディスク装置の各部を制御するシステムコントローラー６とを備えている。
【００１２】
続いて、光ディスク装置の動作について説明する。光学ピックアップ５によって読み取られた信号は、サーボアンプ２に入力される。この信号はサーボアンプ２で増幅され、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号が生成される。フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号はサーボプロセッサー３に入力される。サーボプロセッサー３は、入力された信号を処理して、フォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号およびスレッドドライブ信号を出力する。なお、サーボプロセッサー３からのトラッキングエラー制御信号は、サーボプロセッサー３に帰還するようになされている。
【００１３】
フォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号およびスレッドドライブ信号によって、光学ピックアップ５の対物レンズをフォーカス方向に駆動するフォーカスアクチュエータ、対物レンズをトラッキング方向に駆動するトラッキングアクチュエータ、および光学ピックアップをリードスクリュー９にそって光ディスク１の径方向に駆動するスレッドモータ４をそれぞれ駆動する。
【００１４】
ステッピングモータ４はリードスクリュー９を通して、光学ピックアップ５を移動させる。また、光ディスク１はスピンドルモータ８によって回転する。ステッピングモータ４は、駆動信号のパルス信号により回転数を規定される。したがって、ステッピングモータは、光学ピックアップ５を駆動信号により規定された距離にわたって移動させる。
【００１５】
光学ピックアップをリードスクリュー５によって光ディスク１の径方向に移動させるスレッド送り機構の最内周についている最内周検出スイッチ７は、光学ピックアップ５が最内周に到達したことを検出し、検出信号がサーボプロセッサー３に入力される。システムコントローラー６は、サーボプロセッサー３に、たとえば、光ディスク１の内周側にＮステップ移動、または外周側にＮステップ移動というようなコマンドを送ることで実現する。ただし、Ｎは自然数とする。
【００１６】
まず、システムコントローラー６は、光ディスク装置のイニシャライズ時に、光学ピックアップ５を光ディスク１の最内周位置に移動するように制御する。このとき、位置検出手段としての最内周検出スイッチ７により、サーボプロセッサー３は、光学ピックアップ５が光ディスク１の最内周に位置することを認識し、スレッドモータ４を停止させ、この位置を光学ピックアップ５の位置とする。すなわち、最内周検出スイッチ７は、光ディスク１の径方向に光学ピックアップ５が移動可能な最も内側の第１の位置を検出する位置検出手段として用いられる。
【００１７】
光ディスク１には、内周側にリードインエリアがあり、光学ピックアップ５が最初に光ディスク１にアクセスするときに、リードインエリアにアクセスできる位置を基準位置として光学ピックアップ５を移動しておく必要がある。すなわち、リードインエリアにアクセスできるような光学ピックアップ５の第２の位置を基準位置という。
【００１８】
サーボプロセッサー３は、スレッドモータ４にパルスを出力することで、スレッドモータ４を駆動するが、サーボプロセッサー３がこのパルスをカウントすることで、光学ピックアップ５の位置を特定することができる。システムコントローラー６は、光学ピックアップ５の位置の情報をサーボプロセッサー３から読み出すことで、光学ピックアップ５の位置を認識することができる。
【００１９】
システムコントローラー６は、上述のように光学ピックアップ５の第１の位置を認識しているので、光学ピックアップ５を光ディスク１の最内周に突入させることなく第２の位置、すなわち基準位置に移動させることができる。すなわち、図２のフローチャートに示すように、システムコントローラー６は、ステップＳ１１において、光学ピックアップ５の現在の位置の情報をサーボプロセッサー３から読み出す。システムコントローラー６は、ステップＳ１２において、現在の光学ピックアップ５の位置と基準位置の差の距離を算出する。システムコントローラー６は、ステップＳ１３において、サーボプロセッサー３に差の距離を移動するようにコマンドを送る。こうすることによって、光学ピックアップ５を光ディスク１の最内周に突入させることなく、基準位置に移動させることができる。
【００２０】
光ディスク装置は、いわゆるＣＤやいわゆるＤＶＤなど、種類が異なるディスクを判別する必要がある。このようにディスクの種類を判別することをディスクタイプ判別という。ディスクタイプ判別は、図３のフローチャートに示すような手順でおこなわれる。システムコントローラー６は、最初のステップＳ２１においては、サーボプロセッサー３に光学ピックアップ５の位置を格納するように制御する。
【００２１】
システムコントローラー６は、ステップＳ２２において、サーボプロセッサー３に光学ピックアップ５を移動するようにコマンドを発行する。システムコントローラー６は、ステップＳ２３において、光学ピックアップ５に備えられるレーザダイオードをオンして、光ディスク１に対するフォーカスサーチにより光ディスク１の種類を判別する。システムコントローラー６は、ステップＳ２４においては、フォーカスサーチ前の位置に光学ピックアップ５を移動するようにサーボプロセッサー３にコマンドを発行する。
【００２２】
ステップＳ２３のフォーカスサーチでは、光ディスク１が記録可能なＣＤ−Ｒであると、レーザ光が当たった場所の情報が熱によって破壊される可能性がある。そこで、システムコントローラー６は、フォーカスサーチ中は、スレッドモータ７とリードスクリュー９にて構成され、光学ピックアップ５を光ディスク１の径方向に移動させるスレッド送り機構で光学ピックアップ５を移動している。すなわち、ステップＳ２２で光学ピックアップ５を移動させ、ステップＳ２４で前の位置の光学ピックアップ５を移動している。このことにより、光ディスク１に照射されるレーザ光による熱を分散し、光ディスク１上の情報が破壊させることを防いでいる。
【００２３】
また、フォーカスサーボがかかり、光学ピックアップ５から照射されるレーザ光が光ディスク１の情報記録面上で合焦状態にある状態において、レーザ光の焦点の上記情報記録面上に形成された記録トラックからの変位を表すトラッキングエラー信号がセンター電圧を中心に触れるようにトラッキング制御信号にオフセット電圧を加えて調整することを、トラッキングバランス調整という。
【００２４】
トラッキングバランス調整では、無偏芯ディスクでも確実にトラッキングエラー信号が出るように、スレッド送り機構で光学ピックアップ５を移動させる必要がある。トラッキングバランス調整における手順は、図４のフローチャートに示すようになる。システムコントローラー６は、最初のステップＳ３１においては、サーボプロセッサー３に光学ピックアップ５の位置を格納するように制御する。
【００２５】
システムコントローラー６は、ステップＳ３２において、サーボプロセッサー３に光学ピックアップ５を移動するようにコマンドを発行する。システムコントローラー６は、ステップＳ３３において、トラッキングバランス調整をおこなうように制御する。システムコントローラー６は、ステップＳ３４においては、トラッキングバランス調整前の位置に光学ピックアップ５を移動するようにサーボプロセッサー３にコマンドを発行する。
【００２６】
続いて、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態について説明する。記録媒体は、支持部材により少なくとも上記ディスクの径方向に変位自在に支持されているヘッドを用い、ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上記情報記録再生処理プログラムは、上記コンピュータに、上記ヘッドの上記ディスクの径方向についてヘッドが移動可能な最も内側の位置の第１の位置を位置検出手段により検出する位置検出処理と、上記位置検出工程で検出した第１の位置から上記ヘッドを外周に向かって規定量移動させた第２の位置を基準位置とする処理と、上記ヘッドの上記ディスクの径方向への移動を駆動手段に与える駆動信号により制御する制御処理とを実行させ、上記制御処理では、上記ヘッドを上記基準位置へ移動する際に、上記ヘッドの現在の位置と上記第２の位置との差の距離を算出して、この差の距離だけ上記ヘッドを移動させる駆動信号を上記駆動手段に与えるように制御し、上記制御処理では、ディスクタイプ判別を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、ヘッド移動を伴うディスクタイプ判別動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御するものである。
【００２７】
記録媒体としては、磁気ディスクやＣＤ−ＲＯＭ、固体メモリなどの記録媒体を利用することができる。
【００２８】
以上説明したように本実施の形態は、ステッピングモータ４によって駆動されるスレッド送り機構を用い、ステッピングモータ４に出力したパルスの数によって光学ピックアップ５の位置を管理している。
【００２９】
すなわち、本実施の形態においては、光学ピックアップ５の現在の位置の情報を用いることにより、最内周までの距離を算出し、光学５ピックアップをリードインエリアの位置で停止させている。
【００３０】
また、移動開始時の光学ピックアップ５の位置と、判別動作や調整動作終了時の光学ピックアップ５の位置から移動量を検出し、光学ピックアップ５をその分だけ移動させることで、光学ピックアップ５を元の位置に戻している。
【００３１】
なお、本実施の形態においては、ステッピングモータ４によって駆動されるスレッド送り機構を用い、ステッピングモータ４に出力したパルスをカウントすることで、光学ピックアップ５を任意の位置に移動させるような場合にも適用することができる。
【００３２】
なお、本実施の形態においては、ヘッドを光学ピックアップ５として例示したが、このヘッドは光学ピックアップ５および光学ピックアップに備えられる対物レンズを含んでいる。これら光学ピックアップ５および対物レンズにより、光ディスク１上のレーザ光を集光する点の位置が決まるので、この位置を移動するように制御するものである。
【００３３】
【発明の効果】
本発明では、装置のイニシャライズ時に一度だけ光学ピックアップを最内周に突入させて、光学ピックアップの基準点を定めるため、これ以降は光学ピックアップを最内周に突入させる必要がない。これにより、光学ピックアップが基準位置に移動するときに、移動にかかる時間を短縮することができ、光学ピックアップが最内周に突入するときの衝突音を防止することができる。
【００３４】
光ディスクのタイプの判別、またはトラッキングバランスの調整では、これらの動作が終了すると同時に、サーボプロセッサーが光学ピックアップを移動分だけ移動させて元の位置に戻す。このため、システムコントローラーは、サーボプロセッサーにディスクタイプの判別、またはトラッキングバランスの調整後にシステムコントローラーが改めて光学ピックアップを移動させるコマンドを発行する必要がなくなり、イニシャライズ動作にかかる時間を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】情報記録再生装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図２】光学ピックアップを基準位置まで送る処理を示すフローチャートである。
【図３】光ディスクのタイプを判別する処理を示すフローチャートである。
【図４】光ディスクのトラッキングバランスを調整する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ 光ディスク、２ サーボアンプ、３ サーボプロセッサー、４ システムコントローラー
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体に関し、詳しくは、ヘッドの位置をステッピングモータに出力したパルスの数により管理するような情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、光学ピックアップからレーザ光を照射して、光ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生装置が提供されている。
【０００３】
情報記録再生装置は、光学ピックアップがリードエリアにアクセスできる基準位置を基準として、光ディスクに対する情報の記録または再生をおこなう。情報記録再生装置においては、上記位置への移動は、光学ピックアップを光ディスクの最内周に突入させ、光ディスクの最内周に取り付けられた検出スイッチで光学ピックアップを検出し、光学ピックアップの移動を停止させた後、光学ピックアップを光ディスク外周に向かって規定量の移動をさせることによりおこなっていた。
【０００４】
また、情報記録再生装置において、光ディスクの種類を判別する際には、レーザ光の熱によっていわゆるＣＤ−Ｒの光ディスク上の情報を破壊しないために、光学ピックアップを所定位置まで移動させることが必要である。さらに、情報記録再生装置において、トラッキングバランス調整の際には、無偏芯ディスクでも確実にトラッキングエラーを出力させるために、光学ピックアップを移動させることが必要である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の情報記録再生装置においては、光学ピックアップの位置を管理していなかったので、光学ピックアップをリードエリアにアクセス可能な基準位置に移動する度に、光学ピックアップを光ディスクの最内周に突入させる必要があった。このため、光学ピックアップを光ディスク最内周に突入させる度に、光学ピックアップを駆動するステッピングモータが脱調するとともに、衝突音が発生していた。この方法だと、光学ピックアップを光ディスクの最内周から光ディスクの外周に向けて移動する時間がかかるという問題がある。また、衝突音は商品としての品位を欠き、好ましくないという問題もある。
【０００６】
一方、ディスクのタイプの判別動作、またはトラッキングバランスの調整動作のために光学ピックアップを所定の位置まで移動する必要がある。従来の情報記録再生装置においては、光学ピックアップの位置を管理していなかったので、上記判別動作や調整動作が終了した後に、システムコントローラーが改めて光学ピックアップを移動するようにサーボコントローラーに指示する必要があり、その分の手続きと時間を必要としていた。
【０００７】
本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、光学ピックアップを光ディスク上の所望の位置まで衝突音を発生することなく迅速に移動するとともに、ディスクのタイプの判別動作やトラッキングバランスの調整動作が終了した後であっても光学ピックアップを所望の位置まで直接に移動するような情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明は、ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生装置において、支持部材により少なくとも上記ディスクの径方向に変位自在に支持され、レーザ光を上記ディスクに対して照射して情報を記録または再生するヘッドと、上記ヘッドを上記ディスクの径方向へ駆動信号によって規定された距離にわたって移動する駆動手段と、上記ヘッドの上記ディスクの径方向についてヘッドが移動可能な最も内側の位置の第１の位置を検出する位置検出手段と、上記ヘッドの移動を上記駆動手段に与える駆動信号により制御する制御手段とを有し、上記位置検出手段で検出した第１の位置から上記ヘッドを外周に向かって移動させた第２の位置を基準位置とし、上記制御手段は、上記第２の位置を基準位置とする現在のヘッド位置に基づき、上記ヘッドを移動させる駆動信号を上記駆動手段に与えるように制御し、上記制御手段は、ディスクタイプ判別を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、該ディスク上の情報が記録される領域において、上記ヘッドから上記ディスクに照射されるレーザ光による熱を分散し該ディスク上の情報が破壊されることを防ぐように上記ヘッドを径方向に移動させながらフォーカスサーチによってディスクタイプ判別動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【００１０】
本発明を適用した光ディスク装置は、図１に示すように、光ディスク１を所定の速度で回転するスピンドルモータ８と、内蔵するレーザダイオードより出射されたレーザ光を対物レンズを介して光ディスク１に照射して、情報を記録または再生する光学ピックアップ５と、光学ピックアップ５を光ディスク１の径方向に移動可能に支持するリードスクリュー９と、光学ピックアップ５をリードスクリュー９に沿って、光ディスク１の半径方向に移送する、スレッドモータ４と、光学ピックアップ５が光ディスク１の最内周に位置することを検出する最内周検出スイッチ７とを備えている。スレッドモータ５には、ステッピングモータが採用されている。
【００１１】
また、光ディスク装置は、光学ピックアップ７の出力する信号から、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成するサーボアンプ２と、サーボアンプ２からのフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号からフォーカス制御信号、トラッキング制御信号およびスレッド制御信号を生成するサーボプロセッサー３と、サーボプロセッサー３から出力されるフォーカス制御信号、トラッキング制御信号およびスレッド制御信号からそれぞれフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号およびスレッドドライブ信号を生成するフォーカスドライバ１１、トラッキングドライバ１２およびスレッドドライバ１０と、光ディスク装置の各部を制御するシステムコントローラー６とを備えている。
【００１２】
続いて、光ディスク装置の動作について説明する。光学ピックアップ５によって読み取られた信号は、サーボアンプ２に入力される。この信号はサーボアンプ２で増幅され、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号が生成される。フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号はサーボプロセッサー３に入力される。サーボプロセッサー３は、入力された信号を処理して、フォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号およびスレッドドライブ信号を出力する。なお、サーボプロセッサー３からのトラッキングエラー制御信号は、サーボプロセッサー３に帰還するようになされている。
【００１３】
フォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号およびスレッドドライブ信号によって、光学ピックアップ５の対物レンズをフォーカス方向に駆動するフォーカスアクチュエータ、対物レンズをトラッキング方向に駆動するトラッキングアクチュエータ、および光学ピックアップをリードスクリュー９にそって光ディスク１の径方向に駆動するスレッドモータ４をそれぞれ駆動する。
【００１４】
ステッピングモータ４はリードスクリュー９を通して、光学ピックアップ５を移動させる。また、光ディスク１はスピンドルモータ８によって回転する。ステッピングモータ４は、駆動信号のパルス信号により回転数を規定される。したがって、ステッピングモータは、光学ピックアップ５を駆動信号により規定された距離にわたって移動させる。
【００１５】
光学ピックアップをリードスクリュー５によって光ディスク１の径方向に移動させるスレッド送り機構の最内周についている最内周検出スイッチ７は、光学ピックアップ５が最内周に到達したことを検出し、検出信号がサーボプロセッサー３に入力される。システムコントローラー６は、サーボプロセッサー３に、たとえば、光ディスク１の内周側にＮステップ移動、または外周側にＮステップ移動というようなコマンドを送ることで実現する。ただし、Ｎは自然数とする。
【００１６】
まず、システムコントローラー６は、光ディスク装置のイニシャライズ時に、光学ピックアップ５を光ディスク１の最内周位置に移動するように制御する。このとき、位置検出手段としての最内周検出スイッチ７により、サーボプロセッサー３は、光学ピックアップ５が光ディスク１の最内周に位置することを認識し、スレッドモータ４を停止させ、この位置を光学ピックアップ５の位置とする。すなわち、最内周検出スイッチ７は、光ディスク１の径方向に光学ピックアップ５が移動可能な最も内側の第１の位置を検出する位置検出手段として用いられる。
【００１７】
光ディスク１には、内周側にリードインエリアがあり、光学ピックアップ５が最初に光ディスク１にアクセスするときに、リードインエリアにアクセスできる位置を基準位置として光学ピックアップ５を移動しておく必要がある。すなわち、リードインエリアにアクセスできるような光学ピックアップ５の第２の位置を基準位置という。
【００１８】
サーボプロセッサー３は、スレッドモータ４にパルスを出力することで、スレッドモータ４を駆動するが、サーボプロセッサー３がこのパルスをカウントすることで、光学ピックアップ５の位置を特定することができる。システムコントローラー６は、光学ピックアップ５の位置の情報をサーボプロセッサー３から読み出すことで、光学ピックアップ５の位置を認識することができる。
【００１９】
システムコントローラー６は、上述のように光学ピックアップ５の第１の位置を認識しているので、光学ピックアップ５を光ディスク１の最内周に突入させることなく第２の位置、すなわち基準位置に移動させることができる。すなわち、図２のフローチャートに示すように、システムコントローラー６は、ステップＳ１１において、光学ピックアップ５の現在の位置の情報をサーボプロセッサー３から読み出す。システムコントローラー６は、ステップＳ１２において、現在の光学ピックアップ５の位置と基準位置の差の距離を算出する。システムコントローラー６は、ステップＳ１３において、サーボプロセッサー３に差の距離を移動するようにコマンドを送る。こうすることによって、光学ピックアップ５を光ディスク１の最内周に突入させることなく、基準位置に移動させることができる。
【００２０】
光ディスク装置は、いわゆるＣＤやいわゆるＤＶＤなど、種類が異なるディスクを判別する必要がある。このようにディスクの種類を判別することをディスクタイプ判別という。ディスクタイプ判別は、図３のフローチャートに示すような手順でおこなわれる。システムコントローラー６は、最初のステップＳ２１においては、サーボプロセッサー３に光学ピックアップ５の位置を格納するように制御する。
【００２１】
システムコントローラー６は、ステップＳ２２において、サーボプロセッサー３に光学ピックアップ５を移動するようにコマンドを発行する。システムコントローラー６は、ステップＳ２３において、光学ピックアップ５に備えられるレーザダイオードをオンして、光ディスク１に対するフォーカスサーチにより光ディスク１の種類を判別する。システムコントローラー６は、ステップＳ２４においては、フォーカスサーチ前の位置に光学ピックアップ５を移動するようにサーボプロセッサー３にコマンドを発行する。
【００２２】
ステップＳ２３のフォーカスサーチでは、光ディスク１が記録可能なＣＤ−Ｒであると、レーザ光が当たった場所の情報が熱によって破壊される可能性がある。そこで、システムコントローラー６は、フォーカスサーチ中は、スレッドモータ７とリードスクリュー９にて構成され、光学ピックアップ５を光ディスク１の径方向に移動させるスレッド送り機構で光学ピックアップ５を移動している。すなわち、ステップＳ２２で光学ピックアップ５を移動させ、ステップＳ２４で前の位置の光学ピックアップ５を移動している。このことにより、光ディスク１に照射されるレーザ光による熱を分散し、光ディスク１上の情報が破壊させることを防いでいる。
【００２３】
また、フォーカスサーボがかかり、光学ピックアップ５から照射されるレーザ光が光ディスク１の情報記録面上で合焦状態にある状態において、レーザ光の焦点の上記情報記録面上に形成された記録トラックからの変位を表すトラッキングエラー信号がセンター電圧を中心に触れるようにトラッキング制御信号にオフセット電圧を加えて調整することを、トラッキングバランス調整という。
【００２４】
トラッキングバランス調整では、無偏芯ディスクでも確実にトラッキングエラー信号が出るように、スレッド送り機構で光学ピックアップ５を移動させる必要がある。トラッキングバランス調整における手順は、図４のフローチャートに示すようになる。システムコントローラー６は、最初のステップＳ３１においては、サーボプロセッサー３に光学ピックアップ５の位置を格納するように制御する。
【００２５】
システムコントローラー６は、ステップＳ３２において、サーボプロセッサー３に光学ピックアップ５を移動するようにコマンドを発行する。システムコントローラー６は、ステップＳ３３において、トラッキングバランス調整をおこなうように制御する。システムコントローラー６は、ステップＳ３４においては、トラッキングバランス調整前の位置に光学ピックアップ５を移動するようにサーボプロセッサー３にコマンドを発行する。
【００２６】
続いて、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態について説明する。記録媒体は、支持部材により少なくとも上記ディスクの径方向に変位自在に支持されているヘッドを用い、ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上記情報記録再生処理プログラムは、上記コンピュータに、上記ヘッドの上記ディスクの径方向についてヘッドが移動可能な最も内側の位置の第１の位置を位置検出手段により検出する位置検出処理と、上記位置検出工程で検出した第１の位置から上記ヘッドを外周に向かって規定量移動させた第２の位置を基準位置とする処理と、上記ヘッドの上記ディスクの径方向への移動を駆動手段に与える駆動信号により制御する制御処理とを実行させ、上記制御処理では、上記ヘッドを上記基準位置へ移動する際に、上記ヘッドの現在の位置と上記第２の位置との差の距離を算出して、この差の距離だけ上記ヘッドを移動させる駆動信号を上記駆動手段に与えるように制御し、上記制御処理では、ディスクタイプ判別を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、ヘッド移動を伴うディスクタイプ判別動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御するものである。
【００２７】
記録媒体としては、磁気ディスクやＣＤ−ＲＯＭ、固体メモリなどの記録媒体を利用することができる。
【００２８】
以上説明したように本実施の形態は、ステッピングモータ４によって駆動されるスレッド送り機構を用い、ステッピングモータ４に出力したパルスの数によって光学ピックアップ５の位置を管理している。
【００２９】
すなわち、本実施の形態においては、光学ピックアップ５の現在の位置の情報を用いることにより、最内周までの距離を算出し、光学５ピックアップをリードインエリアの位置で停止させている。
【００３０】
また、移動開始時の光学ピックアップ５の位置と、判別動作や調整動作終了時の光学ピックアップ５の位置から移動量を検出し、光学ピックアップ５をその分だけ移動させることで、光学ピックアップ５を元の位置に戻している。
【００３１】
なお、本実施の形態においては、ステッピングモータ４によって駆動されるスレッド送り機構を用い、ステッピングモータ４に出力したパルスをカウントすることで、光学ピックアップ５を任意の位置に移動させるような場合にも適用することができる。
【００３２】
なお、本実施の形態においては、ヘッドを光学ピックアップ５として例示したが、このヘッドは光学ピックアップ５および光学ピックアップに備えられる対物レンズを含んでいる。これら光学ピックアップ５および対物レンズにより、光ディスク１上のレーザ光を集光する点の位置が決まるので、この位置を移動するように制御するものである。
【００３３】
【発明の効果】
本発明では、装置のイニシャライズ時に一度だけ光学ピックアップを最内周に突入させて、光学ピックアップの基準点を定めるため、これ以降は光学ピックアップを最内周に突入させる必要がない。これにより、光学ピックアップが基準位置に移動するときに、移動にかかる時間を短縮することができ、光学ピックアップが最内周に突入するときの衝突音を防止することができる。
【００３４】
光ディスクのタイプの判別、またはトラッキングバランスの調整では、これらの動作が終了すると同時に、サーボプロセッサーが光学ピックアップを移動分だけ移動させて元の位置に戻す。このため、システムコントローラーは、サーボプロセッサーにディスクタイプの判別、またはトラッキングバランスの調整後にシステムコントローラーが改めて光学ピックアップを移動させるコマンドを発行する必要がなくなり、イニシャライズ動作にかかる時間を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】情報記録再生装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図２】光学ピックアップを基準位置まで送る処理を示すフローチャートである。
【図３】光ディスクのタイプを判別する処理を示すフローチャートである。
【図４】光ディスクのトラッキングバランスを調整する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ 光ディスク、２ サーボアンプ、３ サーボプロセッサー、４ システムコントローラー
Claims (7)
- ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生装置において、
支持部材により少なくとも上記ディスクの径方向に変位自在に支持され、レーザ光を上記ディスクに対して照射して情報を記録または再生するヘッドと、
上記ヘッドを上記ディスクの径方向へ駆動信号によって規定された距離にわたって移動する駆動手段と、
上記ヘッドの上記ディスクの径方向についてヘッドが移動可能な最も内側の位置の第１の位置を検出する位置検出手段と、
上記ヘッドの移動を上記駆動手段に与える駆動信号により制御する制御手段とを有し、
上記位置検出手段で検出した第１の位置から上記ヘッドを外周に向かって移動させた第２の位置を基準位置とし、
上記制御手段は、上記第２の位置を基準位置とする現在のヘッド位置に基づき、上記ヘッドを移動させる駆動信号を上記駆動手段に与えるように制御し、
上記制御手段は、ディスクタイプ判別を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、該ディスク上の情報が記録される領域において、上記ヘッドから上記ディスクに照射されるレーザ光による熱を分散し該ディスク上の情報が破壊されることを防ぐように上記ヘッドを径方向に移動させながらフォーカスサーチによってディスクタイプ判別動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御すること
を特徴とする情報記録再生装置。 - 上記第２の位置は、上記ディスクの内周側のリードインエリアにアクセスできる位置であることを特徴とする請求項１記載の情報記録再生装置。
- 上記駆動手段は、パルス信号により回転ステップ数を規定されるステッピングモータを用い、上記制御手段はパルス信号を駆動信号として上記駆動手段を制御することを特徴とする請求項１記載の情報記録再生装置。
- 上記制御手段は、トラッキングバランス調整を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、ヘッド移動を伴うトラッキングバランス調整動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御することを特徴とする請求項１記載の情報記録再生装置。
- 支持部材により少なくとも上記ディスクの径方向に変位自在に支持され、レーザ光を上記ディスクに対して照射して情報を記録または再生するヘッドを用い、ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生方法において、
上記ヘッドの上記ディスクの径方向についてヘッドが移動可能な最も内側の位置の第１の位置を位置検出手段により検出する位置検出工程と、
上記位置検出工程で検出した第１の位置から上記ヘッドを外周に向かって移動させた第２の位置を基準位置とする工程と、
上記ヘッドの上記ディスクの径方向への移動を駆動手段に与える駆動信号により制御する制御工程とを有し、
上記制御工程では、上記第２の位置を基準位置とする現在のヘッド位置に基づき、上記ヘッドを移動させる駆動信号を上記駆動手段に与えるように制御し、
上記制御工程では、ディスクタイプ判別を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、該ディスク上の情報が記録される領域において、上記ヘッドから上記ディスクに照射されるレーザ光による熱を分散し該ディスク上の情報が破壊されることを防ぐように上記ヘッドを径方向に移動させながらフォーカスサーチによってディスクタイプ判別動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御すること
を特徴とする情報記録再生方法。 - 上記制御工程では、トラッキングバランス調整を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、ヘッド移動を伴うトラッキングバランス調整動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御することを特徴とする請求項５記載の情報記録再生方法。
- 支持部材により少なくとも上記ディスクの径方向に変位自在に支持され、レーザ光を上記ディスクに対して照射して情報を記録または再生するヘッドを用い、ディスクに対して情報を記録または再生する情報記録再生処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
上記情報記録再生処理プログラムは、上記コンピュータに、
上記ヘッドの上記ディスクの径方向についてヘッドが移動可能な最も内側の位置の第１の位置を位置検出手段により検出する位置検出処理と、
上記位置検出処理で検出した第１の位置から上記ヘッドを外周に向かって移動させた第２の位置を基準位置とする処理と、
上記ヘッドの上記ディスクの径方向への移動を駆動手段に与える駆動信号により制御する制御処理とを実行させ、
上記制御処理では、上記第２の位置を基準位置とする現在のヘッド位置に基づき、上記ヘッドを移動させる駆動信号を上記駆動手段に与えるように制御し、
上記制御処理では、ディスクタイプ判別を行う際に、現在のヘッド位置を記憶し、該ディスク上の情報が記録される領域において、上記ヘッドから上記ディスクに照射されるレーザ光による熱を分散し該ディスク上の情報が破壊されることを防ぐように上記ヘッドを径方向に移動させながらフォーカスサーチによってディスクタイプ判別動作を行った後に、上記記憶されたヘッド位置と動作終了時のヘッド位置から移動量を検出し、この移動量だけ上記ヘッドを移動させることで上記記憶されたヘッド位置に移動するように、上記駆動手段を駆動信号により制御すること
を特徴とする記録媒体。
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