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JP4156622B2 - アニオン性界面活性剤を含有しないエアゾールフォーム形態のクレンジング用組成物、及び化粧品における使用 - Google Patents

アニオン性界面活性剤を含有しないエアゾールフォーム形態のクレンジング用組成物、及び化粧品における使用 Download PDF

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Description

本発明は、化粧品的に許容可能な水性媒体に:
a)活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える、非ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤、
b)少なくとも一の非イオン性界面活性剤、
c)少なくとも一の噴霧剤、
を含有せしめ、アニオン性界面活性剤を含有しない、発泡するクレンジング用組成物に関する。
また本発明は、この組成物を含む装置、さらには、特に皮膚、毛髪又は頭皮等のケラチン物質をクレンジングするための、化粧品又は皮膚科学におけるこの組成物の使用に関する。
現在、2つの区画を有するエアゾール装置に包装された自己発泡性洗浄ゲルが、体の衛生市場に存在している。また、単一の区画を有するエアゾール装置に包装されたシャワー製品も既知である。
消費者の希望の一つは、同一の行動で、皮膚を清浄及び手入れすると同時に、容易にすすがれる多量の泡により快適感が付与されるといった利点を有する製品を有することである。提供されているエアゾールのクレンジング製品は、ボタンを押すことで、噴霧剤により、体上に展伸される多量の泡を急速に発生させることができる。
エアゾールの流出口に発生した泡の剛性は重要な特徴である。それは、このことで、消費者が手に取り展伸した際に、消費者に濃厚感や手入れ効果が付与されるためである。
エアゾールにて付与されるシャワー製品が市場に存在している。これらの製品は全て、緻密な高密度の泡を生じせしめるアニオン性界面活性剤を含有しているが、アニオン性界面活性剤の存在により、アトピー又は過敏性及び/又は乾燥性の肌の個人の皮膚及び/又は毛髪に対して耐性の問題を引き起こすといった欠点を有する。
米国特許第6395258号では、非イオン性界面活性剤、脂肪アルコール型のエモリエント、他の種類のエモリエント、保湿剤、及び水溶性噴霧剤(酸化窒素)をベースにした、エアゾール形態の比較的発泡しない優しい洗浄製品を製造することが既に提案されている。これらの製品は、水ですすぐ必要のない非常に低密度の泡を生じせしめることを意図している。
国際公開第00/64404号には、アニオン性界面活性剤を含有しないエアゾールフォームの形態のコンディショニングシャンプーが既に提案されており、その洗浄ベースは、特にN-メチルアルキルアルキルグルカミド型の少なくとも一の非イオン性界面活性剤、場合によってはベタイン型の両性界面活性剤を含有している。
また独国特許出願第19818797号には、例えばアニオン性界面活性剤を含有せず、2%のココアンホアセタート、3%のココアミドプロピルベタイン、5%のラウレス(laureth)-7及び5%のアルキルポリグルコシド、及び炭化水素及び二酸化炭素からなる噴霧系を含有する洗浄ベースを含む、エアゾールフォームの形態のコンディショニングシャンプーが開示されている。
しかし、これらの公報のいずれも、水で容易にすすぐことができ、消費者が手に取り展伸した際に、消費者に濃厚感や手入れ効果を付与する、多量の剛性のある泡を発生可能とすることには関連していない。
よって、エアゾールフォームの形態をしており、ケラチン物質、特に皮膚を優しくクレンジングし、洗浄ベースがアニオン性界面活性剤を含有しておらず、エアゾール装置の流出口で、現在市販されているアニオン性界面活性剤をベースにしたエアゾール洗浄用組成物により生成されるものと同程度の多量の泡を発生させることができ、また同程度に水で容易に除去することができ、上述したような皮膚及び/又は毛髪に対する耐性の欠点も有さない組成物を製造することが必要とされている。
驚くべきことに、本出願人は、活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える少なくとも一の非ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤、及び少なくとも一の非イオン性界面活性剤からなる洗浄ベースを含有する組成物を使用することにより、この目的を達成可能であることを見出した。
このようにして得られた本発明の組成物は、皮膚、毛髪及び粘膜に対して優れた耐性を示す。
それらは、エアゾール装置の流出口に、水で容易にすすぐことができ、消費者が手に取り展伸した際に、消費者に濃厚感や手入れ効果を付与する、多量の剛性のある泡を発生させる。
この発見が本発明の基礎を形成する。
本発明は、化粧品的に許容可能な水性媒体に:
a)活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える、少なくとも一の非ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤、
b)少なくとも一の非イオン性界面活性剤、
c)少なくとも一の噴霧剤、
を含有せしめ、アニオン性界面活性剤を含有しない、発泡するクレンジング用組成物に関する。
また本発明の主題は、同じ区画に、発泡組成物を収容しているエアゾール装置にある。 さらに本発明の他の主題は、ケラチン物質をクレンジング及び/又はメークアップ除去する製品としての、前記組成物の使用からなる。
またさらに、本発明の他の主題は、本発明の組成物が包装されたエアゾール装置の流出口に泡を生じせしめ、それをケラチン物質に適用し、ついで、任意の適用時間後、すすぎを行うことからなる、ケラチン物質をクレンジングする方法からなる。
「アニオン性界面活性剤を含有しない組成物」なる用語は、アニオン性界面活性剤を5重量%未満、好ましくは1重量%未満しか含有しない、特にアニオン性界面活性剤を完全に欠いた任意の組成物を意味することを意図している。
「ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤」なる用語は、アルキルベタイン類、N-アルキルアミドベタイン類、及びその誘導体、スルタイン類(sultaines)、又はそれらの混合物を意味することを意図している。
本発明の目的において、ケラチン物質には、皮膚(体及び顔)、頭皮及び毛髪が含まれる。
本発明のクレンジング用組成物は、エアゾール組成物を調製するために通常使用されている任意の噴霧剤の存在下、エアゾール装置に包装することができる。本発明において、噴霧ガスとして使用されるものとして、特に炭化水素ベースガス、例えばプロパン、n-ブタン、イソブタン及びそれらの混合物;フッ化ガス、例えばクロロジフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、クロロジフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン等、及びそれらの混合物;ヒドロフルオロカーボンベースガス;ジメチルエーテル及びジメチルエーテルと一又は複数の炭化水素ベースガスとの混合物;窒素、空気及び二酸化炭素及びそれらの混合物を挙げることができる。2〜6の炭素原子を有する炭化水素ベースガス、特にイソブタン、プロパン、及びn-ブタンの混合物が本発明において好ましく使用される。
噴霧ガス(類)は、組成物の全重量に対して0.1〜15重量%、より好ましくは1〜8重量%の割合で装置中に存在する。
本発明の組成物により、泡を手で取った場合に、使用者に濃厚感を付与する程の高い剛性を有する泡が生じる。本発明の発泡組成物は、一般的に25s、好ましくは50sよりも大きい剛性を有する泡を、エアゾール装置の流出口に生じせしめるもので、該剛性は、次の装置及び方法により測定される。
剛性を測定するための装置
図1に示す測定装置は、3つの主要部材からなり、直径50mmの透明な垂直パースペクスシリンダーを具備するもので:該主要部材は、バルブ15を配し、直径24mmの穴に貫通した基部1、基部にねじ止められた高さ104mmの下部シリンダー本体2、軸方向に伸長して、下部本体2にねじ止められた高さ95mmの上部シリンダー本体3であり、よってその頂部末端には、垂直円筒状ハウジング開口部が形成されている。
また測定装置は、円筒状ハウジングにおいて滑動する可動部も具備する。それはPVCから作製された頂部停止部12からなり、2つのステンレススチールピストンのサスペンションポスト11を降下する。停止部12は、その直径が円筒状ハウジングよりも大きな円板からなる。サスペンションポストは2つのねじ部13を介して停止部に取り付けられ、その底部末端で、重さ119.3g、直径45mmのPVCピストン4に埋設されている。重さ225g、長さ58.6mmのステンレススチールバラスト部材8は、このピストンに配されている。前記ピストンは、その周囲に放射状に広がって均等に分布する、PVCガイドブレード7を具備する。ブレードは円筒状ハウジングの軸に沿ってピストンを導くのに適している。
上述した測定装置を使用して剛性を測定する方法
テストされるエアゾール装置を、20±1℃の水浴中に1.5時間配する。このエアゾール装置を5回前後に動かして振揺した後、エアゾール装置の95%の充填レベルを得るために、5%を空にする。ついで、テストされるエアゾール装置のバルブを、円筒状ハウジングを泡で満たすために、測定装置の下部本体の基部に配されたバルブに咬合する。この操作は、空気を含まないように行わなければならない。円筒状ハウジングの頂部表面を水平にする。ついで、上部本体を下部本体にねじ止める。バラストを具備する可動部を開口末端から円筒状ハウジングに入れる。可動部の基部が泡に接した時点でタイマー装置がスタートする。可動部が降下し終わった時点、すなわち停止部12が上部本体の頂部と接触した時点でタイマー装置を停止する。
剛性は、可動部が円筒状ハウジングを降下するのに要した秒時間として判定される。
本発明の非ベタイン性である両性又は双性イオン性界面活性剤は、好ましくは、ポリアミノカルボン酸アルキル(APACs)、アルキルアンホアセタート類、及びそれらの混合物から選択される。
ポリアミノカルボン酸アルキル(APACs)としては、アクゾ・ノーベル社(Akzo Nobel)からアンホラック(Ampholak)7CX/C(登録商標)及びアンホラック7CX(登録商標)の名称で販売されているココイルポリアミノカルボン酸ナトリウム;アクゾ・ノーベル社からアンホラック7TX/C(登録商標)の名称で販売されているステアリルポリアミドカルボン酸ナトリウム;アクゾ・ノーベル社からアンホラックXO7/C(登録商標)の名称で販売されているカルボキシメチルオレイルポリプロピルアミンナトリウムを挙げることができる。
アルキルアンホアセタート類としては、例えばN-二ナトリウム-N-ココイル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミン(CTFA名:ココアンホ二酢酸二ナトリウム)、例えばローディア・シミー社(Rhodia Chimie)からミラノール(Miranol)C2M濃縮物NP(登録商標)の名称で販売されている製品;及びN-ナトリウム-N-ココイル-N-ヒドロキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミン(CTFA名:ココアンホ酢酸ナトリウム)を挙げることができる。
特にアンホ酢酸アルキル、中でも、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、例えばローディア社からミラノール(登録商標)C2M濃縮物NP(登録商標)の商品名で販売されている製品(39%の活性物質を含有する溶液)が使用される。
また本発明の組成物は、一又は複数の非イオン性界面活性剤をさらに含有している。これらはそれら自身よく知られている化合物[これに関して、特にブラッキー・アンド・サン出版社(グラスゴー及びロンドン)からの、エム・アール・ポーター(M.R. Porter)による「界面活性剤ハンドブック(Handbook of Surfactants)」、1991年、116-178頁を参照]である。しかして、それらは、特に、例えば8〜18の炭素原子を有する脂肪鎖を有するポリエトキシル化、ポリプロポキシル化又はポリグリセロール化された脂肪酸、アルキルフェノール類、アルファ-ジオール類又はアルコール類から選択可能で、特に、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が2〜50の範囲にあり、グリセロール基の数が2〜30の範囲にあるものとすることができる。また、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、脂肪アルコールとエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミド類、好ましくは平均1〜5、特に1.5〜4のグリセロール基を有するポリグリセロール化脂肪アミド類;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミン類;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するエトキシル化されたソルビタンの脂肪酸エステル;スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、(C-C24)アルキルポリグルコシド類、N-(C-C24)アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド類、例えば(C10-C14)アルキルアミンオキシド類又はN-(C10-C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド類、及びそれらの混合物を挙げることもできる。
使用されるアルキルポリグルコシド類は、好ましくは6〜30の炭素原子、より好ましくは8〜16の炭素原子を有するアルキル基、及び好ましくは1、2又は3の糖類単位を含む親水性(グルコシド)基を有するものである。アルキルポリグルコシド類としては、例えばデシルグルゴシド(C/C11アルキルポリグルコシド(1.4))、例えばカオ・ケミカルズ社(Kao Chemicals)からミドール(Mydol)10(登録商標)の名称で、コグニス社(Cognis)からプランタレン(Plantaren)2000UP(登録商標)の名称で、セピック社(Seppic)からオラミックス(Oramix)NS10(登録商標)の名称で販売されている製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例えばセピック社からオラミックスCG110(登録商標)の名称で販売されている製品;ラウリルグルコシド、例えばコグニス社からプランタレン1200N(登録商標)及びプランタケア(Plantacare)1200(登録商標)の名称で販売されている製品;及びココグルコシド、例えばコグニス社からプランタケア818/UP(登録商標)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
マルトース誘導体は、例えば欧州特許出願第566438号公報に記載されているもの、特にO-オクタノイル-6'-D-マルトース、又は仏国特許第2739556号公報に記載されているO-ドデカノイル-6'-D-マルトースである。
ポリグリセロール化脂肪アルコール類としては、ポリグリセロール化ドデカンジオール(3.5モルのグリセロール)、シメックス社(Chimex)からシメキサン(Chimexane)NF(登録商標)の名称で生産されている製品を挙げることができる。
ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルとしては、特にポリエチレングリコールのグリセロール化エステル、例えばPEG-7-グリセリルココアート/PEG-200水素化グリセリルパルマート(CTFA名)の混合物、例えばデガッサ・ケア・スペシャリティーズ社(Degussa Care Specialties)の市販品レヲダーム(Rewoderm)LI S80が選択されるであろう。
特に好ましい形態において、本発明の組成物はベタイン型界面活性剤をさらに含有している。
ベタイン類は、好ましくはアルキルベタイン類、N-アルキルアミドベタイン類、及びその誘導体、スルタイン類、又はその混合物から選択される。
アルキルベタイン類としては、例えばココベタイン、例えばコグニス社からデハイトン(Dehyton)AB-30(登録商標)の名称で販売されている製品;ラウリルベタイン、例えばクラリアント社(Clariant)からゲナゲン(Genagen)KB(登録商標)の名称で販売されている製品;オキシエチレン化(10EO)ラウリルベタイン、例えば新日本理化社(Shin Nihon Rica)からラウリルエーテル(10OE)ベタイン(登録商標)の名称で販売されている製品;オキシエチレン化(10EO)ステアリルベタイン、例えば新日本理化社からステアリルエーテル(10OE)ベタイン(登録商標)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
N-アルキルアミドベタイン及びその誘導体としては、例えばサンヨー社(Sanyo)からレボン(Lebon)2000HG(登録商標)の名称で、又はアルブライト・アンド・ウィルソン社(Albright & Wilson)からエンピゲン(Empigen)BB(登録商標)の名称で販売されているココアミドプロピルベタイン;ウィトコ社(Witco)からレヲテリック(Rewoteric)AMB12P(登録商標)の名称で販売されているラウラミドプロピルベタインを挙げることができる。
スルタイン類としては、クロダ社(Croda)からクロスルタイン(Crosultaine)C-50(登録商標)の名称で販売されているココイルアミドプロピルヒドロキシスルホベタインを挙げることができる。
特にココベタイン、例えばコグニス社からデハイトンAB-30(登録商標)の名称で販売されている製品が使用される。
活性物質の重量としての両性及び非イオン性界面活性剤の全量は、一般的に5重量%を超える。例えば、組成物の全重量に対して5.1〜50重量%、好ましくは6〜50重量%、より好ましくは6〜30重量%、さらに好ましくは8〜25重量%の範囲とすることができる。
本発明の組成物の化粧品的に許容可能な水性媒体は、水の他に、1〜6の炭素原子を有する低級アルコール類、例えばエタノール;ポリオール類、例えばグリセロール;グリコール類、例えばブチレングリコール、イソプレングリコール、又はプロピレングリコール、又はポリエチレングリコール、例えばPEG-8;ソルビトール;糖類、例えばグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース又はスクロース;及びそれらの混合物から選択される、一又は複数の溶媒をさらに含有してよい。本発明の組成物の溶媒(類)の量は、組成物の全重量に対して0.5〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲とすることができる。好ましくは、組成物は、組成物の全重量に対して50〜95重量%の水を含有する。
本発明の組成物は、化粧品の分野で通常使用されているアジュバント、特にクレンジング製品に使用されているものを含有可能である。アジュバントとしては、例えば、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤(EDTA)、顔料、真珠光沢剤又は乳白剤、マット剤、美白剤又は剥離剤、無機又は有機フィラー、可溶性染料、化粧品用又は皮膚科学用活性剤、非イオン性ポリマー、例えばポリビニルピロリドン(PVP)、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、脂肪物質、例えば油又はロウを挙げることができる。これら種々のアジュバントの量は、考慮される分野で従来から使用されている量、例えば組成物の全重量に対して0.01〜20%である。これらのアジュバント及びその濃度は、一般的に本発明の組成物に所望される特性を変化させないようにすべきである。
油の例としては、植物由来(ホホバ、アボカド、ゴマ、ヒマワリ、トウモロコシ、大豆、紅花、グレープシード)の油、鉱物性油(ワセリン、水素化していてもよいイソパラフィン類)、合成油(ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セテアリル、ポリイソブチレン、エチルヘキシルパルミタート、安息香酸アルキル)、揮発性又は非揮発性のシリコーン油、例えばポリジメチルシロキサン類(PDMS)及びシクロジメチルシロキサン類又はシクロメチコーン類、及びフルオロ又はフルオロシリコーン油、及びこれらの油の混合物を挙げることができる。
カチオン性ポリマーとして、次のポリマー:
ポリクアテルニウム(Polyquaternium)5、例えばカルゴン社(Calgon)から販売されている製品メルクアット(Merquat)5;
ポリクアテルニウム6、例えばチバ社(Ciba)から販売されている製品サルケア(Salcare)SC30、及びカルゴン社から販売されている製品メルクアット100;
ポリクアテルニウム7、例えばカルゴン社から販売されている製品メルクアットS、メルクアット2200及びメルクアット550、及びチバ社から販売されている製品サルケアSC10;
ポリクアテルニウム10、例えばアメルコール社(Amerchol)から販売されている製品ポリマーJR400;
ポリクアテルニウム11、例えばISP社から販売されている製品ガフクアット(Gafquat)755、ガフクアット755N及びガフクアット734;
ポリクアテルニウム15、例えばローム社(Rohm)から販売されている製品ローハギット(Rohagit)KF720F;
ポリクアテルニウム16、例えばBASF社から販売されている製品ルビクアット(Luviquat)FC905、ルビクアットFC370、ルビクアットHM552及びルビクアットFC550;
ポリクアテルニウム22、例えばカルゴン社から販売されている製品メルクアット280;
ポリクアテルニウム28、例えばISP社から販売されている製品スタイリーズ(Styleze)CC10;
ポリクアテルニウム39、例えばカルゴン社から販売されている製品メルクアット・プラス3330;
ポリクアテルニウム44、例えばBASF社から販売されている製品ルビクアット・ケア;
ポリクアテルニウム46、例えばBASF社から販売されている製品ルビクアット・ホールド;
ポリクアテルニウム47、例えばカルゴン社から販売されている製品メルクアット2001;
を挙げることができる。
カチオン性ポリマーとして、カチオン性グアール、例えばローディア社(Rhodia)から販売されている製品ジャガー(Jaguar)を使用してもよい。
本発明の組成物における活性剤としては、化粧品及び皮膚科学の分野で通常使用されている任意の活性剤、例えば水溶性又は脂溶性のビタミン類又はプロビタミン類、例えばビタミンA(レチノール)、C(アスコルビン酸)、B3又はPP(ナイアシンアミド)、B5(パンテノール)、E(トコフェロール)、K1、ベータ-カロテン、及びこれらのビタミン類の誘導体、特にそれらのエステル;ステロイド類、例えばDHEA及び7α-ヒドロキシDHEA;消毒剤;抗脂漏剤及び抗菌剤、例えば過酸化ベンゾイル、サリチル酸、トリクロサン、トリカルバン、アゼライン酸;保湿剤、例えばグリセロール、ヒアルロン酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)及びその塩、ナトリウムピドラート(sodium pidolate)、セリン、キシリトール、トレハロース、エクトイン(ectoin)、セラミド類、尿素;角質溶解剤及び抗加齢剤、例えばアルファ-ヒドロキシ酸、例えばグリコール酸、クエン酸、乳酸、ベータ-ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸及びその誘導体;酵素及び補酵素、特にコエンザイムQ10;サンスクリーン剤;蛍光増白剤;痩身用活性剤、例えばカフェイン、テオフィリン(theophyline)、テオブロミン、抗炎症剤、例えば18-β-グリシルレチン酸、及びウルソル酸、及びそれらの混合物が使用され得る。これらの活性剤の2又はそれ以上の混合物を使用してもよい。活性剤(類)は、組成物の全重量に対して、例えば0.01〜20%、好ましくは0.1〜10%、さらに好ましくは0.5〜5%の範囲の濃度で存在してもよい。
フィラーとしては、無機フィラー、例えばタルク又はケイ酸マグネシウム(粒子径:5ミクロン)、特にルゼナック社(Luzenac)からルゼナック15M00(登録商標)の名称で販売されているもの、カオリン又はケイ酸アルミニウム、例えばイメリス社(Imerys)からカオリン・サプリーメ(Kaolin Supreme)(登録商標)の名称で販売されているもの、又は有機フィラー、例えばデンプン、特にロケテ社(Roquette)からアミドン・デ・マイス(Amidon De Mais)B(登録商標)の名称で販売されている製品、ナイロンマイクロスフェア、例えばアトケム社(Atochem)からオルガソール(Orgasol)2002UD NAT COS(登録商標)の名称で販売されているもの、イソブタンを含有する塩化ビニリデン/アクリロニトリル/メタクリロニトリルのコポリマーをベースにした膨張マイクロスフェア、例えばエクスパンセル社(Expancel)からエクスパンセル551DE(登録商標)の名称で販売されているものを挙げることができる。また本発明の組成物に、繊維、例えばナイロン繊維(エタブリッセメンツ・ポール・ボンテ社(Etablissements Paul Bonte)から販売されているポリアミド0.9DTEX 0.3MM)、セルロース繊維又は「レーヨン」(クレアモント・フロック・コーポレーション(Claremont Flock Corporation)から販売されているレーヨン・フロック・レシス(RCISE)NOOO3MO4(登録商標))を添加することもできる。
真珠光沢剤又は乳白剤としては、パルミチン酸ナトリウム又はパルミチン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム及びヒドロキシステアリン酸ナトリウム又はステアリン酸マグネシウム及びヒドロキシステアリン酸マグネシウム、脂肪鎖を有するアシル化誘導体、例えばエチレングリコールモノステアラート又はジステアラート、又はポリエチレングリコールモノステアラート又はジステアラート、脂肪鎖を有するエーテル、例えばジステアリルエーテル又は1-(ヘキサデシルオキシ)-2-オクタデカノール、脂肪アルコール類、特にステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、及びそれらの混合物を挙げることができる。
本発明の発泡組成物は、化粧品及び皮膚科学の分野で使用可能であり、特に化粧品用組成物、中でも皮膚(体、顔、目)、頭皮及び/又は毛髪用のクレンジング又はメークアップ除去製品を構成してよい。それらは、あらゆる種類の皮膚(乾燥、正常、混合又は脂性)に使用することができる。
また本発明の組成物は、特にシャワー製品;バス製品;手のクレンジング製品;シャンプー;目及び/又は顔用のメークアップ除去製品として使用することができる。
本発明の他の主題は、ヒトのケラチン物質、特に皮膚用のクレンジング及び/又はメークアップ除去製品として、上述した組成物を美容的に使用することからなる。
また本発明の組成物は、特に脂性肌をトリートメントするのに特異的な活性剤、例えば抗脂漏剤、中でもサリチル酸とその誘導体、アゼライン酸、トリクロサン、トリカルバン、ピロクトンオラミン、ナイアシンアミド(ビタミンPP)をそこに添加することにより、脂性肌をトリートメントするために使用することもできる。
よって、本発明の他の主題は、脂性肌のトリートメントに使用する組成物を調製するための、上述した組成物の使用にある。
本発明の組成物は、一般的に3〜10の最終的なpHを有する。好ましくは、このpHは4〜8である。pHは、組成物に塩基(有機又は無機)、例えばアンモニア水、又は第1級、第2級又は第3級(ポリ)アミン、特にモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン又は1,3-プロパンジアミンを添加することにより、もしくは無機又は有機酸、好ましくはカルボン酸、例えばクエン酸を添加することにより、便宜的に所望の値に調節することができる。
本発明の他の主題は、同じ区画に、本発明の発泡組成物を収容しているエアゾール装置からなる。特定の実施態様において、本発明のエアゾール装置は、本発明の発泡組成物が包装された単一の区画を有する装置である。
またさらに、本発明の他の主題は、本発明の組成物が包装されたエアゾール装置の流出口に泡を生じせしめ、それをケラチン物質に適用し、ついで、任意の適用時間後、すすぎを行うことからなる、ケラチン物質をクレンジングする方法からなる。
次の実施例は本発明を例証するものであるが、制限するものではない。特に示さない限り、表示した量は重量%で付与しており、化合物の名称は、ケースによって、化学名又はCTFA(国際化粧成分辞書及びハンドブック)名として付与している。
成分 実施例1 実施例2 実施例3
(本発明の (本発明の (本発明品)
一部でな 一部でな
い) い)
ココアンホ二酢酸 0 4.794 4.794
二ナトリウム
PEG-200水素化 2.3265 0 2.3265
パルミチン酸グリセリル
PEG-7グリセリルコ 0.6345 0 0.6345
コアート
グリセロール 0.94 0.94 0.94
塩化ナトリウム 0.9165 2.7542 1.8377
グリコール酸ナトリウム 0 0.9588 0.9588
イソブタン 3.36 3.36 3.36
ブタン 1.44 1.44 1.44
プロパン 1.2 1.2 1.2
金属イオン封鎖剤 適量 適量 適量
防腐剤 適量 適量 適量
水 計100 計100 計100
エアゾール装置の流出口にある泡の剛性を、上述した測定装置及び方法に従い測定する。結果を次の表1に付与する。
Figure 0004156622
本発明の非ベタイン性である両性界面活性剤/非イオン性界面活性剤の組合せを収容した本発明のエアゾール装置(実施例3)を用いることで、両性の非ベタイン性又は非イオン性界面活性剤を単独で収容している、従来技術のエアゾール装置と比較して、泡の剛性に関して相乗効果が観察された。
図1は、泡の剛性を測定するための装置を表す。

Claims (24)

  1. 化粧品的に許容可能な水性媒体に:
    a)活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える、アルキルアンホアセタート類から選択される少なくとも一の両性又は双性イオン性界面活性剤、
    b)グリセロール化ポリエチレングリコールエステルから選択される少なくとも一の非イオン性界面活性剤、
    c)少なくとも一の噴霧剤、
    を含有せしめ、アニオン性界面活性剤を含有しない、発泡するクレンジング用組成物。
  2. 噴霧剤が、炭化水素ベースガス、フッ化ガス、ヒドロフルオロカーボンベースガス、ジメチルエーテル、窒素、空気及び二酸化炭素、及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 噴霧剤が、2〜6の炭素原子を有する炭化水素ベースガスから選択される、請求項2に記載の組成物。
  4. 噴霧剤が、イソブタン、プロパン及びn-ブタンの混合物である、請求項3に記載の組成物。
  5. 噴霧剤が、組成物の全重量に対して0.1〜15重量%の割合で存在してる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 噴霧剤が、組成物の全重量に対して1〜8重量%の割合で存在してる、請求項5に記載の組成物。
  7. 25sよりも大きい剛性を有する泡を、エアゾール装置の流出口に生じせしめることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 50sよりも大きい剛性を有する泡を、エアゾール装置の流出口に生じせしめることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  9. 両性又は双性イオン性界面活性剤がココアンホ二酢酸二ナトリウムである、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 非イオン性界面活性剤が、PEG-7-グリセリルココアート/PEG-200水素化グリセリルパルマートの混合物である、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 少なくとも一のベタイン型界面活性剤をさらに含有している、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. ベタイン型界面活性剤が、アルキルベタイン類、N-アルキルアミドベタイン類、及びその誘導体、スルタイン類、又はそれらの混合物から選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. ベタイン型界面活性剤がココベタインである、請求項11に記載の組成物。
  14. 活性物質の重量としての両性及び非イオン性界面活性剤の全量が、組成物の全重量に対して5重量%を超える、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 活性物質の重量としての両性及び非イオン性界面活性剤の全量が、組成物の全重量に対して5.1〜50重量%範囲である、請求項14に記載の組成物。
  16. 香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤(EDTA)、顔料、真珠光沢剤又は乳白剤、マット剤、美白剤又は剥離剤、無機又は有機フィラー、可溶性染料、化粧品用又は皮膚科学用活性剤、非イオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、及び脂肪物質から選択される一又は複数の化粧品用アジュバントをさらに含有している、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. ヒトのケラチン物質用のクレンジング及び/又はメークアップ除去製品としての、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物の美容的使用。
  18. バス又はシャワー製品としての、請求項17に記載の使用。
  19. 手のクレンジング製品としての、請求項17に記載の使用。
  20. シャンプーとしての、請求項17に記載の使用。
  21. 目、顔又は唇用のメークアップ除去製品としての、請求項17に記載の使用。
  22. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物を、水の存在下、ケラチン物質に適用し、エアゾールの流出口に形成された泡を適用し、泡が形成されるようにマッサージを行い、形成された泡と残留している汚れを水ですすいで除去することを特徴とする、ヒトのケラチン物質から残留している汚れをクレンジングするための美容方法。
  23. 同じ区画に、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の発泡組成物を収容しているエアゾール装置。
  24. 発泡組成物が包装された単一の区画を有する、請求項23に記載の装置。
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