JP2006151978A - アニオン性界面活性剤を含有しないエアゾールフォーム形態のクレンジング用組成物、及び化粧品における使用 - Google Patents
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Abstract
【課題】皮膚、毛髪及び粘膜に対して優れた耐性を示し、水で容易にすすぐことができ、消費者が手に取り展伸した際に濃厚感や手入れ効果を付与する剛性のある泡を発生させる組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、化粧品的に許容可能な媒体に:
a)活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える、非ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤、
b)少なくとも一の非イオン性界面活性剤、
c)少なくとも一の噴霧剤、
を含有せしめ、アニオン性界面活性剤を含有しない、発泡するクレンジング用組成物に関する。また本発明は、このような組成物を含むエアゾール装置、さらには、特に皮膚、毛髪又は頭皮等のケラチン物質をクレンジングするための、化粧品又は皮膚科学におけるこの組成物の使用に関する。
【選択図】図1
Description
a)活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える、非ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤、
b)少なくとも一の非イオン性界面活性剤、
c)少なくとも一の噴霧剤、
を含有せしめ、アニオン性界面活性剤を含有しない、発泡するクレンジング用組成物に関する。
また本発明は、この組成物を含む装置、さらには、特に皮膚、毛髪又は頭皮等のケラチン物質をクレンジングするための、化粧品又は皮膚科学におけるこの組成物の使用に関する。
消費者の希望の一つは、同一の行動で、皮膚を清浄及び手入れすると同時に、容易にすすがれる多量の泡により快適感が付与されるといった利点を有する製品を有することである。提供されているエアゾールのクレンジング製品は、ボタンを押すことで、噴霧剤により、体上に展伸される多量の泡を急速に発生させることができる。
エアゾールの流出口に発生した泡の剛性は重要な特徴である。それは、このことで、消費者が手に取り展伸した際に、消費者に濃厚感や手入れ効果が付与されるためである。
国際公開第00/64404号には、アニオン性界面活性剤を含有しないエアゾールフォームの形態のコンディショニングシャンプーが既に提案されており、その洗浄ベースは、特にN-メチルアルキルアルキルグルカミド型の少なくとも一の非イオン性界面活性剤、場合によってはベタイン型の両性界面活性剤を含有している。
しかし、これらの公報のいずれも、水で容易にすすぐことができ、消費者が手に取り展伸した際に、消費者に濃厚感や手入れ効果を付与する、多量の剛性のある泡を発生可能とすることには関連していない。
驚くべきことに、本出願人は、活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える少なくとも一の非ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤、及び少なくとも一の非イオン性界面活性剤からなる洗浄ベースを含有する組成物を使用することにより、この目的を達成可能であることを見出した。
それらは、エアゾール装置の流出口に、水で容易にすすぐことができ、消費者が手に取り展伸した際に、消費者に濃厚感や手入れ効果を付与する、多量の剛性のある泡を発生させる。
この発見が本発明の基礎を形成する。
a)活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える、少なくとも一の非ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤、
b)少なくとも一の非イオン性界面活性剤、
c)少なくとも一の噴霧剤、
を含有せしめ、アニオン性界面活性剤を含有しない、発泡するクレンジング用組成物に関する。
また本発明の主題は、同じ区画に、発泡組成物を収容しているエアゾール装置にある。 さらに本発明の他の主題は、ケラチン物質をクレンジング及び/又はメークアップ除去する製品としての、前記組成物の使用からなる。
またさらに、本発明の他の主題は、本発明の組成物が包装されたエアゾール装置の流出口に泡を生じせしめ、それをケラチン物質に適用し、ついで、任意の適用時間後、すすぎを行うことからなる、ケラチン物質をクレンジングする方法からなる。
「ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤」なる用語は、アルキルベタイン類、N-アルキルアミドベタイン類、及びその誘導体、スルタイン類(sultaines)、又はそれらの混合物を意味することを意図している。
本発明のクレンジング用組成物は、エアゾール組成物を調製するために通常使用されている任意の噴霧剤の存在下、エアゾール装置に包装することができる。本発明において、噴霧ガスとして使用されるものとして、特に炭化水素ベースガス、例えばプロパン、n-ブタン、イソブタン及びそれらの混合物;フッ化ガス、例えばクロロジフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、クロロジフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン等、及びそれらの混合物;ヒドロフルオロカーボンベースガス;ジメチルエーテル及びジメチルエーテルと一又は複数の炭化水素ベースガスとの混合物;窒素、空気及び二酸化炭素及びそれらの混合物を挙げることができる。2〜6の炭素原子を有する炭化水素ベースガス、特にイソブタン、プロパン、及びn-ブタンの混合物が本発明において好ましく使用される。
噴霧ガス(類)は、組成物の全重量に対して0.1〜15重量%、より好ましくは1〜8重量%の割合で装置中に存在する。
図1に示す測定装置は、3つの主要部材からなり、直径50mmの透明な垂直パースペクスシリンダーを具備するもので:該主要部材は、バルブ15を配し、直径24mmの穴に貫通した基部1、基部にねじ止められた高さ104mmの下部シリンダー本体2、軸方向に伸長して、下部本体2にねじ止められた高さ95mmの上部シリンダー本体3であり、よってその頂部末端には、垂直円筒状ハウジング開口部が形成されている。
また測定装置は、円筒状ハウジングにおいて滑動する可動部も具備する。それはPVCから作製された頂部停止部12からなり、2つのステンレススチールピストンのサスペンションポスト11を降下する。停止部12は、その直径が円筒状ハウジングよりも大きな円板からなる。サスペンションポストは2つのねじ部13を介して停止部に取り付けられ、その底部末端で、重さ119.3g、直径45mmのPVCピストン4に埋設されている。重さ225g、長さ58.6mmのステンレススチールバラスト部材8は、このピストンに配されている。前記ピストンは、その周囲に放射状に広がって均等に分布する、PVCガイドブレード7を具備する。ブレードは円筒状ハウジングの軸に沿ってピストンを導くのに適している。
テストされるエアゾール装置を、20±1℃の水浴中に1.5時間配する。このエアゾール装置を5回前後に動かして振揺した後、エアゾール装置の95%の充填レベルを得るために、5%を空にする。ついで、テストされるエアゾール装置のバルブを、円筒状ハウジングを泡で満たすために、測定装置の下部本体の基部に配されたバルブに咬合する。この操作は、空気を含まないように行わなければならない。円筒状ハウジングの頂部表面を水平にする。ついで、上部本体を下部本体にねじ止める。バラストを具備する可動部を開口末端から円筒状ハウジングに入れる。可動部の基部が泡に接した時点でタイマー装置がスタートする。可動部が降下し終わった時点、すなわち停止部12が上部本体の頂部と接触した時点でタイマー装置を停止する。
剛性は、可動部が円筒状ハウジングを降下するのに要した秒時間として判定される。
ポリアミノカルボン酸アルキル(APACs)としては、アクゾ・ノーベル社(Akzo Nobel)からアンホラック(Ampholak)7CX/C(登録商標)及びアンホラック7CX(登録商標)の名称で販売されているココイルポリアミノカルボン酸ナトリウム;アクゾ・ノーベル社からアンホラック7TX/C(登録商標)の名称で販売されているステアリルポリアミドカルボン酸ナトリウム;アクゾ・ノーベル社からアンホラックXO7/C(登録商標)の名称で販売されているカルボキシメチルオレイルポリプロピルアミンナトリウムを挙げることができる。
特にアンホ酢酸アルキル、中でも、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、例えばローディア社からミラノール(登録商標)C2M濃縮物NP(登録商標)の商品名で販売されている製品(39%の活性物質を含有する溶液)が使用される。
ベタイン類は、好ましくはアルキルベタイン類、N-アルキルアミドベタイン類、及びその誘導体、スルタイン類、又はその混合物から選択される。
N-アルキルアミドベタイン及びその誘導体としては、例えばサンヨー社(Sanyo)からレボン(Lebon)2000HG(登録商標)の名称で、又はアルブライト・アンド・ウィルソン社(Albright & Wilson)からエンピゲン(Empigen)BB(登録商標)の名称で販売されているココアミドプロピルベタイン;ウィトコ社(Witco)からレヲテリック(Rewoteric)AMB12P(登録商標)の名称で販売されているラウラミドプロピルベタインを挙げることができる。
特にココベタイン、例えばコグニス社からデハイトンAB-30(登録商標)の名称で販売されている製品が使用される。
ポリクアテルニウム(Polyquaternium)5、例えばカルゴン社(Calgon)から販売されている製品メルクアット(Merquat)5;
ポリクアテルニウム6、例えばチバ社(Ciba)から販売されている製品サルケア(Salcare)SC30、及びカルゴン社から販売されている製品メルクアット100;
ポリクアテルニウム7、例えばカルゴン社から販売されている製品メルクアットS、メルクアット2200及びメルクアット550、及びチバ社から販売されている製品サルケアSC10;
ポリクアテルニウム10、例えばアメルコール社(Amerchol)から販売されている製品ポリマーJR400;
ポリクアテルニウム11、例えばISP社から販売されている製品ガフクアット(Gafquat)755、ガフクアット755N及びガフクアット734;
ポリクアテルニウム15、例えばローム社(Rohm)から販売されている製品ローハギット(Rohagit)KF720F;
ポリクアテルニウム16、例えばBASF社から販売されている製品ルビクアット(Luviquat)FC905、ルビクアットFC370、ルビクアットHM552及びルビクアットFC550;
ポリクアテルニウム22、例えばカルゴン社から販売されている製品メルクアット280;
ポリクアテルニウム28、例えばISP社から販売されている製品スタイリーズ(Styleze)CC10;
ポリクアテルニウム39、例えばカルゴン社から販売されている製品メルクアット・プラス3330;
ポリクアテルニウム44、例えばBASF社から販売されている製品ルビクアット・ケア;
ポリクアテルニウム46、例えばBASF社から販売されている製品ルビクアット・ホールド;
ポリクアテルニウム47、例えばカルゴン社から販売されている製品メルクアット2001;
を挙げることができる。
カチオン性ポリマーとして、カチオン性グアール、例えばローディア社(Rhodia)から販売されている製品ジャガー(Jaguar)を使用してもよい。
また本発明の組成物は、特にシャワー製品;バス製品;手のクレンジング製品;シャンプー;目及び/又は顔用のメークアップ除去製品として使用することができる。
よって、本発明の他の主題は、脂性肌のトリートメントに使用する組成物を調製するための、上述した組成物の使用にある。
またさらに、本発明の他の主題は、本発明の組成物が包装されたエアゾール装置の流出口に泡を生じせしめ、それをケラチン物質に適用し、ついで、任意の適用時間後、すすぎを行うことからなる、ケラチン物質をクレンジングする方法からなる。
次の実施例は本発明を例証するものであるが、制限するものではない。特に示さない限り、表示した量は重量%で付与しており、化合物の名称は、ケースによって、化学名又はCTFA(国際化粧成分辞書及びハンドブック)名として付与している。
(本発明の (本発明の (本発明品)
一部でな 一部でな
い) い)
ココアンホ二酢酸 0 4.794 4.794
二ナトリウム
PEG-200水素化 2.3265 0 2.3265
パルミチン酸グリセリル
PEG-7グリセリルコ 0.6345 0 0.6345
コアート
グリセロール 0.94 0.94 0.94
塩化ナトリウム 0.9165 2.7542 1.8377
グリコール酸ナトリウム 0 0.9588 0.9588
イソブタン 3.36 3.36 3.36
ブタン 1.44 1.44 1.44
プロパン 1.2 1.2 1.2
金属イオン封鎖剤 適量 適量 適量
防腐剤 適量 適量 適量
水 計100 計100 計100
Claims (29)
- 化粧品的に許容可能な水性媒体に:
a)活性物質として、組成物の全重量に対して2重量%を超える、少なくとも一の非ベタインである両性又は双性イオン性界面活性剤、
b)少なくとも一の非イオン性界面活性剤、
c)少なくとも一の噴霧剤、
を含有せしめ、アニオン性界面活性剤を含有しない、発泡するクレンジング用組成物。 - 噴霧剤が、炭化水素ベースガス、フッ化ガス、ヒドロフルオロカーボンベースガス、ジメチルエーテル、窒素、空気及び二酸化炭素、及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 噴霧剤が、2〜6の炭素原子を有する炭化水素ベースガスから選択される、請求項2に記載の組成物。
- 噴霧剤が、イソブタン、プロパン及びn-ブタンの混合物である、請求項3に記載の組成物。
- 噴霧剤が、組成物の全重量に対して0.1〜15重量%の割合で存在してる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
- 噴霧剤が、組成物の全重量に対して1〜8重量%の割合で存在してる、請求項5に記載の組成物。
- 一般的に25sよりも大きい剛性を有する泡を、エアゾール装置の流出口に生じせしめることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
- 50sよりも大きい剛性を有する泡を、エアゾール装置の流出口に生じせしめることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
- 非ベタイン性である両性又は双性イオン性界面活性剤が、ポリアミノカルボン酸アルキル、アルキルアンホアセタート類、及びそれらの混合物から選択される、請求項8に記載の組成物。
- 両性又は双性イオン性界面活性剤がアルキルアンホアセタート類から選択される、請求項9に記載の組成物。
- 両性又は双性イオン性界面活性剤がココアンホ二酢酸二ナトリウムである、請求項10に記載の組成物。
- 非イオン性界面活性剤が、
− 脂肪鎖を有するポリエトキシル化、ポリプロポキシル化又はポリグリセロール化された脂肪酸、アルキルフェノール類、アルファ-ジオール類又はアルコール類;
− エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー;
− 脂肪アルコールとエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;
− ポリエトキシル化脂肪アミド類;
− ポリグリセロール化脂肪アミド類;
− ポリエトキシル化脂肪アミン類;
− エトキシル化されたソルビタンの脂肪酸エステル;
− スクロースの脂肪酸エステル;
− ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;
− (C6-C24)アルキルポリグルコシド類;
− N-(C6-C24)アルキルグルカミン誘導体;
− アミンオキシド類;
− N-(C10-C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド類;
及びそれらの混合物から選択される、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の組成物。 - 非イオン性界面活性剤が、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、特にポリエチレングリコールのグリセロール化エステルから選択される、請求項12に記載の組成物。
- 非イオン性界面活性剤が、PEG-7-グリセリルココアート/PEG-200水素化グリセリルパルマートの混合物である、請求項13に記載の組成物。
- 少なくとも一のベタイン型界面活性剤をさらに含有している、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
- ベタイン型界面活性剤が、アルキルベタイン類、N-アルキルアミドベタイン類、及びその誘導体、スルタイン類、又はそれらの混合物から選択される、請求項15に記載の組成物。
- ベタイン型界面活性剤がココベタインである、請求項15に記載の組成物。
- 活性物質の重量としての両性及び非イオン性界面活性剤の全量が、組成物の全重量に対して5重量%を超える、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
- 活性物質の重量としての両性及び非イオン性界面活性剤の全量が、組成物の全重量に対して5.1〜50重量%、好ましくは6〜50重量%、より好ましくは6〜30重量%、さらに好ましくは8〜25重量%の範囲である、請求項15に記載の組成物。
- 香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤(EDTA)、顔料、真珠光沢剤又は乳白剤、マット剤、美白剤又は剥離剤、無機又は有機フィラー、可溶性染料、化粧品用又は皮膚科学用活性剤、非イオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、及び脂肪物質から選択される一又は複数の化粧品用アジュバントをさらに含有している、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
- ヒトのケラチン物質用のクレンジング及び/又はメークアップ除去製品としての、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物の美容的使用。
- バス又はシャワー製品としての、請求項21に記載の使用。
- 手のクレンジング製品としての、請求項21に記載の使用。
- シャンプーとしての、請求項21に記載の使用。
- 目、顔又は唇用のメークアップ除去製品としての、請求項21に記載の使用。
- 脂性肌のトリートメントに使用する組成物を調製するための、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物の使用。
- 請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物を、水の存在下、ケラチン物質に適用し、エアゾールの流出口に形成された泡を適用し、泡が形成されるようにマッサージを行い、形成された泡と残留している汚れを水ですすいで除去することを特徴とする、ヒトのケラチン物質から残留している汚れをクレンジングするための美容方法。
- 同じ区画に、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の発泡組成物を収容しているエアゾール装置。
- 発泡組成物が包装された単一の区画を有する、請求項28に記載の装置。
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