[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4151992B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4151992B2
JP4151992B2 JP54260798A JP54260798A JP4151992B2 JP 4151992 B2 JP4151992 B2 JP 4151992B2 JP 54260798 A JP54260798 A JP 54260798A JP 54260798 A JP54260798 A JP 54260798A JP 4151992 B2 JP4151992 B2 JP 4151992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
misfet
region
film
integrated circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP54260798A
Other languages
English (en)
Inventor
浩三 渡部
淳史 荻島
昌弘 茂庭
俊一 橋本
雅之 児島
静憲 大湯
謙一 黒田
望 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Micron Memory Japan Ltd
Original Assignee
Elpida Memory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Elpida Memory Inc filed Critical Elpida Memory Inc
Application granted granted Critical
Publication of JP4151992B2 publication Critical patent/JP4151992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/03Making the capacitor or connections thereto
    • H10B12/033Making the capacitor or connections thereto the capacitor extending over the transistor
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/09Manufacture or treatment with simultaneous manufacture of the peripheral circuit region and memory cells
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/03Making the capacitor or connections thereto
    • H10B12/033Making the capacitor or connections thereto the capacitor extending over the transistor
    • H10B12/0335Making a connection between the transistor and the capacitor, e.g. plug
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/05Making the transistor
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/30DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/31DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor
    • H10B12/315DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor with the capacitor higher than a bit line
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/30DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/48Data lines or contacts therefor
    • H10B12/485Bit line contacts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S257/00Active solid-state devices, e.g. transistors, solid-state diodes
    • Y10S257/90MOSFET type gate sidewall insulating spacer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Description

技術分野
本発明は、半導体集積回路装置およびその製造技術に関し、特に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)あるいは電気的書き換え可能な不揮発性メモリの高集積化および高性能化、またはロジック回路とDRAMあるいは電気的書き換え可能な不揮発性メモリとが混載された高集積半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関するものである。
背景技術
大容量メモリを代表する半導体メモリとしてDRAMがある。このDRAMのメモリ容量は益々増大する傾向にあり、それに伴ってDRAMのメモリセルの集積度を向上させる観点からメモリセルの専有面積も縮小せざるを得ない方向に進んでいる。
しかし、DRAMのメモリセルにおける情報蓄積用容量素子(キャパシタ)の蓄積容量値は、DRAMの動作マージンやソフトエラー等を考慮する観点等から世代によらず一定量が必要であり、一般に比例縮小できないことが知られている。
そこで、限られた小さな占有面積内に必要な蓄積容量を確保できるようなキャパシタ構造の開発が進められており、その構造として、ポリシリコン等からなる2層の電極を容量絶縁膜を介して積み重ねてなる、いわゆるスタックトキャパシタ等のような立体的なキャパシタ構造が採用されている。
スタックトキャパシタは、キャパシタ電極をメモリセルの選択MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の上層に配置する構造が一般的であり、この場合、小さな占有面積で大きな蓄積容量を確保できるとともに、必要とする蓄積容量が小さくて済むという特徴がある。
このようなスタックトキャパシタ構造として、たとえばキャパシタをビット線の上方に配置する、いわゆるキャパシタ・オーバー・ビットライン(Capacitor Over Bitline;以下、COBと略す)構造と、キャパシタをビット線の下方に配置するキャパシタ・アンダー・ビットライン(Capacitor Under Bitline;以下、CUBと略す)構造とがある。
これらのCOB、CUB構造のDRAMにおいて、そのキャパシタ用接続孔内の導体膜またはビット線がワード線と短絡しないようにその接続孔を形成する必要があるために、互いに隣接するワード線の間隔を、接続孔の位置合わせずれ等を考慮して、ある程度広くしなければならず、素子集積度の向上やチップサイズの縮小を阻害する。したがって、高集積化を実現するためには、高度な合わせ技術や工程管理が必要となっている。
そこで、このような問題を回避すべく、ワード線の上面および側壁を、窒化膜等のような層間絶縁膜とは異種の絶縁材料で被覆することにより、キャパシタ用接続孔およびビット線接続孔をエッチング処理によってワード線に対して自己整合的に形成する技術がある。
この技術の場合、キャパシタ用接続孔およびビット線接続孔をエッチング処理によって穿孔する場合に、その接続孔が平面的にはワード線にかかるようであってもワード線の周りの窒化膜がエッチングストッパとして機能するので、その接続孔からワード線が露出してしまうこともなく、接続孔を形成することができる。
なお、キャパシタ用接続孔およびビット線接続孔をワード線に対して自己整合的に形成する技術については、特開平9−55479号公報に記載がある。
ところで、本発明者は、上記したキャパシタ用接続孔またはビット線接続孔をワード線に対して自己整合的に形成する技術について検討した。以下は公知とされた技術ではないが、本発明者によって検討された技術であり、その概要は次のとおりである。
前述のDRAMは、以下のプロセスフローによって形成される。
まず、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して、導体層を形成する。その導体層上に第1窒化膜を堆積する。第1窒化膜と導体膜とを同一マスクでパターニングすることにより、メモリセル選択用MISFETのゲート電極と周辺回路用MISFETのゲート電極を形成する。ここで、メモリセルアレイの行方向に配置された複数のメモリセルのゲート電極は、一体に形成され、DRAMのワード線として機能する。次に、メモリセル選択用MISFETのゲート電極と周辺回路用MISFETのゲート電極に対して自己整合的にメモリセル選択用MISFET及び周辺回路用MISFETの低濃度半導体領域を形成する。次に、半導体基板上に第2窒化膜を堆積し、第2窒化膜に異方性エッチングを施すことによって、メモリセル選択用MISFETのゲート電極と周辺回路用MISFETのゲート電極の側壁に窒化膜のサイドウォールスペーサを形成する。サイドウォールスペーサに対して自己整合的に周辺回路用MISFETの高濃度半導体領域を形成する。半導体基板上に、酸化膜系の層間絶縁膜を堆積し、メモリセル領域に、ビット線接続孔及びキャパシタ用接続孔をワード線に対して自己整合的に開口する。この、層間絶縁膜に対するビット線接続孔及びキャパシタ用接続孔の開口工程は、サイドウォールを構成する窒化膜と層間絶縁膜を構成する酸化膜とのエッチング選択比が大となる条件で行われるので、ワード線を露出することなく、ビット線接続孔及びキャパシタ用接続孔を形成することが可能となる。
一方、DRAMのメモリセルの集積度を向上する為には、ワード線間隔も小さくする必要が有る。このワード線間隔が小となったワード線上に前述の第2窒化膜を所定の膜厚以上堆積すると、メモリセル領域においてワード線間が第2窒化膜で完全に埋まってしまい、サイドウォールスペーサを形成するために異方性エッチングを施しても、半導体基板表面が露出しない。または、露出面積が非常に小さくビット線またはキャパシタ電極との接触抵抗が大となるという問題がある。
また、メモリセル選択用MISFETのゲート電極と周辺回路用MISFETのゲート電極の側壁に形成されるサイドウォールスペーサは、LDD構造を有する周辺回路用MISFETの低濃度半導体領域の長さを決めており、このサイドウォールスペーサ幅が小になると、周辺回路用MISFETのショートチャネル効果が顕著になるとか、ソース/ドレイン間のパンチスルー耐圧が低下するという問題がある。従って、サイドウォールスペーサを形成するための第2窒化膜の膜厚は、所定の厚さ以上必要となる。
すなわち、MISFETの所定の性能を確保するためにはLDD構造を最適化する必要がある。DRAMのメモリセル選択用MISFETの微細化で、サイドウォールスペーサの幅を小さくするとき、周辺回路用MISFETの高濃度半導体領域が低濃度半導体領域を越えて拡散することを防止するため、サイドウォールスペーサの幅は所定の幅以上にする必要がある。つまり、サイドウォールスペーサの幅に下限が存在する。
一方、メモリアレイの微細化を進めると必然的にゲート電極の間隔、すなわち、隣接するメモリセルの選択MISFET間の間隔が狭くなり、自己整合接続される部分の幅も狭くなる。接続面積の狭小化はコンタクト抵抗の顕著な増加を来すため、サイドウォールスペーサの幅はできるだけ小さくしたいという要求が生じる。このような要求は、最適化されたLDD構造を実現するための要求とは相反するものであり、極端な場合には、最適化されたLDD構造を実現しようとすればメモリアレイ領域において隣接するサイドウォールスペーサが重なり、自己整合接続が実現できない状況も生じる。
本発明の目的は、DRAMを搭載した半導体集積回路装置において、DRAMのメモリセルを微細化して高集積化するとともに高速動作可能な半導体集積回路技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、DRAMの他に電気的書き換え可能な不揮発性メモリをも搭載した半導体集積回路装置において、メモリセルを微細化して高集積化するとともに高速動作可能な半導体集積回路技術を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、DRAMのリフレッシュ特性に優れるとともに高性能な半導体集積回路技術を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、接続孔開孔の際の半導体基体の素子分離領域の過剰エッチングを防止して、信頼性の高い半導体集積回路技術を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、DRAMおよび電気的書き換え可能な不揮発性メモリをも搭載した半導体集積回路装置において、その製造工程を簡略化する技術を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、DRAMを搭載した半導体集積回路装置において、DRAMのメモリセルを微細化して高集積化するとともに、周辺回路用MISFETの信頼性を向上することが可能な半導体集積回路技術を提供することにある。
本発明の目的は、高集積化されたDRAMのメモリセル領域においても、接続孔を自己整合的に形成するとともに、接続孔底部の素子分離領域の過剰エッチングを防止する技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、接続孔を自己整合的に形成するとともに接続孔底部の素子分離領域の過剰エッチングを防止する場合に、その接続孔の加工マージンを向上させることのできる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、接続孔を自己整合的に形成するとともに接続孔底部の素子分離領域の過剰エッチングを防止する場合に、工程の増加を抑制することのできる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、半導体集積回路装置の高集積化を実現するとともに、DRAMのリフレッシュ特性を向上し、メモリセル領域のトランジスタ特性を向上することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
発明の開示
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(1)本発明の半導体集積回路装置は、半導体基体の主面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極およびゲート電極下部の半導体基体の主面のチャネル領域に接する半導体領域を含む第1MISFETと、半導体基体の主面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極、ゲート電極下部の半導体基体の主面のチャネル領域に接する低濃度半導体領域および低濃度半導体領域の外側に設けられた高濃度半導体領域を含む第2MISFETと、を有する半導体集積回路装置であって、第1および第2MISFETのゲート電極の上面にはキャップ絶縁膜が形成され、第2MISFETのゲート電極の側面には、第1の絶縁膜で形成した第1サイドウォール、およびその外側に第1の絶縁膜とは異なる部材からなる第2の絶縁膜で形成された第2サイドウォールが形成され、第1MISFETの半導体領域と第1MISFETの上層に形成された部材とを接続する導体部が、第1の絶縁膜で形成された第3サイドウォールに対して自己整合で形成され、第2MISFETの高濃度半導体領域が、第2の絶縁膜で形成された第2サイドウォールに対して自己整合で形成されているものである。
このような半導体集積回路装置によれば、ゲート電極側面に第1および第2の絶縁膜を形成し、第1のMISFETについてはその上層に形成された部材との接続部を第1の絶縁膜で形成した第3サイドウォールに対して自己整合で形成し、第2のMISFETについては高濃度半導体領域を第2の絶縁膜で形成した第2サイドウォールに対して自己整合で形成するため、半導体集積回路装置の集積度を向上するとともにその性能を向上することができる。
すなわち、第1の絶縁膜で形成した第3サイドウォールにより第1のMISFETの半導体領域と第1のMISFETの上層に形成された部材とを接続する導体部の自己整合性を確保し、第2の絶縁膜で形成した第2サイドウォールにより第2のMISFETのいわゆるLDDを形成するに必要な高濃度半導体領域の位置を最適化して第2MISFETの性能を高く保持することが可能となる。つまり、第1の絶縁膜として、一般的な層間絶縁膜の材料であるシリコン酸化膜に対してエッチング選択比を持つ材料たとえばシリコン窒化膜を用いることができ、第2の絶縁膜としてLDDを形成するに必要な注入イオンの阻止能を有するシリコン酸化膜を用いることができ、第1のMISFETに対しては第2の絶縁膜は自己整合接合を行うための障害とはならず、一方、第2のMISFETに対しては第1および第2の絶縁膜はLDD形成のための有効なスペーサとして作用させることができる。したがって、第1の絶縁膜については、LDD構造を形成するに必要なスペースを考慮して設計する必要がなく、自己整合接続を実現するに十分な膜厚とすればよいため、その膜厚を低減して、第1のMISFETを高集積に形成することができ、一方、第2の絶縁膜については、第1のMISFET形成領域におけるゲート電極配線間の間隔を考慮する必要がなく、第2のMISFETの性能保持に必要な十分な膜厚のサイドウォールスペーサスペーサを形成することが可能となって、第2のMISFETの性能を高性能なものとすることが可能となる。
なお、第1の絶縁膜は、ゲート電極の側面に形成されたシリコン窒化膜からなる第1および第3のサイドウォールスペーサとし、第2の絶縁膜は、第1のサイドウォールスペーサを挟んでゲート電極の側面に形成されたシリコン酸化膜からなる第2のサイドウォールスペーサとすることができる。
また、第1の絶縁膜は、ゲート電極の側面を含む半導体基体に形成されたシリコン窒化膜とし、第2の絶縁膜は、シリコン窒化膜を挟んでゲート電極の側面に形成されたシリコン酸化膜からなるサイドウォールスペーサとすることができる。このような場合、MISFETに接続するための接続孔の開口の際に、エッチング工程をシリコン酸化膜をエッチングするための第1のエッチング工程と、シリコン窒化膜をエッチングするための第2のエッチング工程との2段階のエッチング工程に分け、シリコン窒化膜を第1のエッチング工程のエッチングストッパに用いることが可能である。このようにエッチング工程を2段階に分離することにより、第1のエッチング工程を確実に開口するとともに、第2のエッチング工程において過剰なエッチングを防止することが可能となる。
さらに、本発明の半導体集積回路装置は、第2のMISFETにNチャネルMISFETおよびPチャネルMISFETを含み、C(Complementary)MISFET構造を有するものとすることができる。このような半導体集積回路装置によれば、CMISFET構造により高性能かつ低消費電力の半導体集積回路装置とすることができ、第2のMISFETによりDRAMの周辺回路のみならず、ロジック回路をも構成することができ、メモリおよびロジック混載形の半導体集積回路装置とすることもできる。
(2)本発明の半導体集積回路装置は、前記(1)記載の半導体集積回路装置であって、第1のMISFETをDRAMセルのメモリアレイ領域に配置されたDRAMの選択MISFETとし、第1のMISFETの上層に形成された部材をDRAMの蓄積容量またはビット線とするものである。
このような半導体集積回路装置によれば、DRAMメモリセルの集積度を向上するとともに、前記第2のMISFETにより形成される周辺回路の性能を向上し、高速動作等が可能な高性能なDRAM集積回路装置とすることができる。
また、選択MISFETの半導体領域にドープされた不純物はリンとし、第2のMISFETのうちNチャネルMISFETの低濃度半導体領域または高濃度半導体領域には、少なくともヒ素がドープされているものとすることができる。また、NチャネルMISFETは、第1のNチャネルMISFETと第2のNチャネルMISFETとを含み、第1のNチャネルMISFETは、ヒ素がドープされた低濃度半導体領域およびヒ素がドープされた高濃度半導体領域を含み、第2のNチャネルMISFETは、リンがドープされた低濃度半導体領域およびヒ素がドープされた高濃度半導体領域を含むことができる。さらに、第1のNチャネルMISFETは低濃度半導体領域の下部の高濃度半導体領域に接する領域にボロンがドープされた半導体領域を含み、第2のNチャネルMISFETはボロンがドープされた半導体領域を含まないものとすることができる。
このように、選択MISFETの半導体領域にドープされる不純物をリンとすることにより選択MISFETの耐圧を向上することができ、ソース、ドレイン間のリーク電流を減少してDRAMのリフレッシュ特性を向上することができる。また、第1のNチャネルMISFETの低濃度半導体領域および高濃度半導体領域の双方にヒ素をドープすることにより、第1のNチャネルMISFETのチャネル長を短くすることができ、第2のNチャネルMISFETの低濃度半導体領域にリンをドープし高濃度半導体領域にヒ素をドープすることにより、第2のNチャネルMISFETを高耐圧なMISFETとすることができる。さらに、第1のNチャネルMISFETにパンチスルーストッパとなるボロンがドープされた半導体領域を形成することによりさらにチャネル長を短くすることが可能となり、第2のNチャネルMISFETにパンチスルーストッパを設けないことによりさらに高耐圧化することが可能となる。
また、選択MISFETの半導体領域の表面にはシリサイド層が形成されず、高濃度半導体領域の表面にはシリサイド層が形成されているものとすることができる。選択MISFETの半導体領域の表面にシリサイド層を設けないことによりチャネル間リークを抑制してリフレッシュ特性に優れたDRAMを形成することができ、高濃度半導体領域の表面にシリサイド層を設けることにより、第2のMISFETの接続孔における接続抵抗および半導体領域のシート抵抗を低減して、高速動作可能なMISFETとすることができ、半導体集積回路装置の性能を向上することが可能となる。
さらに、選択MISFETのゲート絶縁膜の膜厚は、第2のMISFETのゲート絶縁膜の膜厚に比較して厚いものとすることができる。第2のMISFETのゲート絶縁膜の膜厚を薄くすることにより第2のMISFETのチャネル長を短くすることができ、選択MISFETのゲート絶縁膜の膜厚を厚くすることにより耐圧に優れたMISFETとすることができ、リフレッシュ特性に優れたDRAMを形成することが可能となる。なお、第2のMISFETのチャネル長を短くすることは、MISFETの駆動電流を増加する作用を有し、高性能なすなわち高速動作可能な半導体集積回路装置とすることができるという効果を有するものである。
(3)本発明の半導体集積回路装置は、前記(1)記載の半導体集積回路装置であって、第1のMISFETを、そのゲート絶縁膜がトンネル絶縁膜であり、ゲート電極にフローティングゲート電極およびフローティングゲート電極上に絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極を含む不揮発性メモリセルのメモリアレイ領域に配置されたフローティングゲート形MISFETとするものである。
このような半導体集積回路装置によれば、前記(2)に記載したDRAMと同様に、不揮発性メモリセルのメモリアレイ領域を高集積化することができるとともに、第2のMISFETで構成される不揮発性メモリの周辺回路のMISFETを高性能化することが可能である。
なお、第2のMISFETのゲート絶縁膜の膜厚は、第1のMISFETのゲート絶縁膜の膜厚に比較して厚いものとすることができる。このように第2のMISFETのゲート絶縁膜の膜厚を厚くすることにより、一般的に高い電圧で駆動される不揮発性メモリの周辺回路用MISFETを高耐圧なMISFETとすることができる。
(4)本発明の半導体集積回路装置は、前記(2)および(3)に記載したDRAMおよび不揮発性メモリを両方含むものである。すなわち、第1のMISFETには、選択MISFETおよびフローティングゲート形MISFETの両方が含まれるものである。
このような半導体集積回路装置によれば、DRAMおよび不揮発性メモリのメモリアレイ領域において高集積化が実現され、それらの周辺回路あるいはロジック回路領域において高性能化された半導体集積回路装置を形成することができる。
なお、DRAMのビット線とフローティングゲート形MISFETの上層に形成された配線とは、同一の工程で形成されたものとすることができる。これにより工程を短縮することが可能である。
また、選択MISFET、フローティングゲート形MISFET、DRAMを駆動する周辺回路またはロジック回路のMISFETおよびフローティングゲート形MISFETを駆動する周辺回路のMISFETの各ゲート絶縁膜の膜厚は相互に相違し、フローティングゲート形MISFETを駆動する周辺回路のMISFETのゲート絶縁膜の膜厚は、フローティングゲート形MISFETのゲート絶縁膜の膜厚に比較して厚く、フローティングゲート形MISFETのゲート絶縁膜の膜厚は、選択MISFETのゲート絶縁膜の膜厚に比較して厚く、選択MISFETのゲート絶縁膜の膜厚は、DRAMを駆動する周辺回路またはロジック回路のMISFETのゲート絶縁膜の膜厚に比較して厚いものとすることができる。これにより、選択MISFET、フローティングゲート形MISFET、DRAMを駆動する周辺回路またはロジック回路のMISFETおよびフローティングゲート形MISFETを駆動する周辺回路のMISFETの各MISFETに最適なゲート絶縁膜の膜厚とすることができる。
なお、前記(1)〜(4)記載の半導体集積回路装置は、第2のMISFETが形成された領域に、第2のMISFETおよび半導体基体を覆うシリコン窒化膜が形成されているものとすることができる。
このような半導体集積回路装置によれば、周辺回路あるいはロジック回路領域において、半導体基体上にシリコン窒化膜が形成されているため、半導体基体の素子分離領域上に接続孔が形成された場合であっても、素子分離領域を過剰にエッチングすることがなく、素子間リークを発生することがない。この結果、半導体集積回路装置の不良発生を防止し、その信頼性および性能を向上することができる。
(5)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、(a)半導体基体の主面にゲート絶縁膜を形成する工程、(b)ゲート絶縁膜上に、ゲート電極およびキャップ絶縁膜を形成する工程、(c)ゲート電極に対して自己整合で第1および第2MISFETの低濃度半導体領域を形成する工程、(d)ゲート電極の側面に第1のサイドウォールスペーサを形成する工程、(e)第1のサイドウォールスペーサの外側に第2のサイドウォールスペーサを形成する工程、(f)第2MISFETの第2のサイドウォールスペーサに対して自己整合で高濃度半導体領域を形成する工程、(g)半導体基体の全面にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜を堆積する工程、(h)第1MISFETの第1のサイドウォールスペーサに対して自己整合で層間絶縁膜および第2のサイドウォールスペーサをエッチングし、接続孔を開口する工程、(i)接続孔に導体部を形成する工程、を含むものである。
また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、(a)半導体基体の主面にゲート絶縁膜を形成する工程、(b)ゲート絶縁膜上に、ゲート電極およびキャップ絶縁膜を形成する工程、(c)ゲート電極に対して自己整合で第1および第2MISFETの低濃度半導体領域を形成する工程、(d)ゲート電極の側面を含む半導体基体の全面にシリコン窒化膜を堆積する工程、(e)シリコン窒化膜を挟んだゲート電極の側面にサイドウォールスペーサを形成する工程、(f)第2MISFETのサイドウォールスペーサに対して自己整合で高濃度半導体領域を形成する工程、(g)半導体基体の全面にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜を堆積する工程、(h)シリコン窒化膜に対して自己整合で層間絶縁膜およびサイドウォールスペーサをエッチングして開口を形成し、さらに開口底部のシリコン窒化膜をエッチングして接続孔を開口する工程、(i)接続孔に導体部を形成する工程、を含むものである。
このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、前記した(1)記載の半導体集積回路装置を形成することができる。
(6)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、前記(c)工程において、第1のMISFETの半導体領域にリンを注入し、第2のMISFETの低濃度半導体領域のうち少なくとも1つ以上の低濃度半導体領域にヒ素を注入することができる。このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、第1のMISFETの耐圧を向上し、第2のMISFETの低濃度半導体領域にヒ素が注入されたものについてはチャネル長を短くすることが可能となる。
また、前記(a)工程において、第1のMISFETのゲート絶縁膜と、第2のMISFETのゲート絶縁膜とは、同一の工程で形成することができる。
このような場合、ゲート絶縁膜の形成工程を短縮して工程を簡略化することができる。
また、(a)工程においてゲート絶縁膜の形成を、第1および第2のMISFETが形成される領域に第1のゲート絶縁膜を形成する工程、第2のMISFETが形成される領域の第1のゲート絶縁膜を選択的に除去する工程、第2のMISFETが形成される領域に第2のゲート絶縁膜を形成する工程が含まれるものとすることができる。このような場合、第1および第2のMISFETのゲート絶縁膜の膜厚を相互に異なるものとすることができ、第1のゲート絶縁膜を形成した後に第2のゲート絶縁膜を形成するため、第2のゲート絶縁膜を第1のゲート絶縁膜よりも薄く形成することが可能である。
(7)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、前記(5)記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、ゲート絶縁膜を不揮発性メモリを構成するフローティングゲート形MISFETのトンネル絶縁膜とし、ゲート電極の形成には、トンネル絶縁膜上にフローティングゲート形MISFETのフローティングゲート電極を形成する工程およびフローティングゲート電極上に絶縁膜を介してフローティングゲート形MISFETの制御ゲート電極を形成する工程を含めることができる。このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、メモリアレイ領域において高集積化し、周辺回路領域において高性能化を実現した不揮発性メモリを形成することができる。
(8)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、前記(5)または(6)記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)工程の前に、半導体基体の主面上に不揮発性メモリを構成するフローティングゲート形MISFETのトンネル絶縁膜を形成し、トンネル絶縁膜上にフローティングゲート形MISFETのフローティングゲート電極を形成する工程を有するものである。
このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、メモリアレイ領域において高集積化し、周辺回路領域において高性能化を実現したDRAMおよび不揮発性メモリが混載された半導体集積回路装置を製造することができる。
なお、(b)工程におけるゲート電極の形成と、フローティングゲート形MISFETの制御ゲート電極の形成とを、同一の工程で形成し、工程を簡略化することも可能である。
さらに、トンネル絶縁膜の膜厚を、(a)工程におけるゲート絶縁膜の膜厚よりも厚く形成することも可能である。
(9)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、前記(5)〜(8)記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、(g)工程の前に、第2のMISFETが形成される領域に第2のシリコン窒化膜を堆積し、第2のMISFETとその上層に形成される部材とを接続する導電部が形成される領域の層間絶縁膜を第2のシリコン窒化膜に対してエッチング選択比がとれる条件でエッチングして開口を形成し、さらに開口底部の第2のシリコン窒化膜をエッチングして接続孔を開口し、導電部を形成する工程を有するものとすることができる。
このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、第2のシリコン窒化膜により層間絶縁膜のエッチングをストップし、層間絶縁膜に比較して極めて薄くすることができる第2のシリコン窒化膜をその後エッチングすることができるため、エッチングのオーバーエッチは第2のシリコン窒化膜の膜厚の2分の1に相当する程度で十分であり、接続孔が半導体基体の素子分離領域にかかった場合であっても素子分離領域が過剰にエッチングされることがない。この結果、エッチング工程のプロセスマージンが確保されるとともに、素子分離領域の素子分離能が確保され、半導体集積回路装置の性能および信頼性を確保することができる。
なお、第2のシリコン窒化膜は、第1の絶縁膜として形成されるシリコン窒化膜と同一の工程で形成することが可能である。
以上開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単にまとめて説明すれば以下のとおりである。
(1)DRAMまたは不揮発性メモリを搭載した半導体集積回路装置において、DRAMまたは不揮発性メモリのメモリセルを微細化して高集積化するとともに高速動作可能な半導体集積回路技術を提供することができる。
(2)DRAMおよび電気的書き換え可能な不揮発性メモリを搭載した半導体集積回路装置において、メモリセルを微細化して高集積化するとともに高速動作可能な半導体集積回路技術を提供することができる。
(3)DRAMのリフレッシュ特性に優れるとともに高性能な半導体集積回路技術を提供することができる。
(4)接続孔開孔の際の半導体基体の素子分離領域の過剰エッチングを防止して、信頼性の高い半導体集積回路技術を提供することができる。
(5)DRAMおよび電気的書き換え可能な不揮発性メモリを搭載した半導体集積回路装置において、その製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の一例を示した要部断面図であり、図2は、実施の形態1の半導体集積回路装置に含まれるDRAMのメモリセル領域における平面図であり、図3は、実施の形態1の半導体集積回路装置のブロック図であり、図4は、実施の形態1の半導体集積回路装置に含まれるDRAMの等価回路図であり、図5〜図25は、実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法の一例をその工程順に示した断面図または平面図であり、図48および図49は、実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法の他の一例を工程順に示した断面図である。
また、図26は、本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の一例をその要部について示した断面図であり、図27〜図29は、実施の形態2の半導体集積回路装置の製造方法の一例をその工程順に示した断面図である。
また、図30は、本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の一例をその要部について示した断面図であり、図31〜図33は、実施の形態3の半導体集積回路装置の製造方法の一例をその工程順に示した断面図である。
また、図34は、本発明の実施の形態4である半導体集積回路装置の一例をその要部について示した断面図であり、図35は、図34における領域Cおよび領域Dの拡大断面図であり、図36は、実施の形態4の半導体集積回路装置に含まれる電気的書き換え可能な一括消去形不揮発性メモリいわゆるフラッシュメモリのメモリアレイ領域の平面図であり、図37は、フラッシュメモリの部分の等価回路図であり、図38〜図46は、実施の形態4の半導体集積回路装置の製造方法の一例を工程順に示した平面図または断面図である。
また、図47は、本発明の実施の形態5である半導体集積回路装置の一例をその要部について示した断面図である。
また、図50(a)は、本発明の実施の形態6であるDRAMの一例をそのメモリセル領域について示した断面図であり、図50(b)は、実施の形態6のDRAMの周辺回路領域について示した断面図であり、図51は、実施の形態6のDRAMのメモリセル領域の平面図であり、図52(a)は、図51におけるIIIa-IIIa線断面、図52(b)は、図51におけるIIIb-IIIb線断面であり、図35〜図79は、実施の形態6のDRAMの製造方法の一例を工程順に示した断面図である。
また、図80および図81は、本発明の実施の形態7であるDRAMの製造方法の一例を示した断面図であり、図82〜図84は、本発明の実施の形態8であるDRAMの製造方法の一例を示した断面図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の一例を示した要部断面図である。図2は本実施の形態1の半導体集積回路装置に含まれるDRAMのメモリセル領域における平面図であり、図3は本実施の形態1の半導体集積回路装置のブロック図である。また、図4は本実施の形態1の半導体集積回路装置に含まれるDRAMの等価回路図である。
本実施の形態1の半導体集積回路装置は、図1の領域Aに示すように、DRAMのメモリセルを構成する情報記憶用蓄積容量素子C2,C3と、これに接続された選択MISFETQs2,Qs3およびこれらに隣接するワード線WL1,WL4を含むものである。図1に示すDRAMの断面は、図2に示すDRAMのメモリセル領域の平面図のI−I線断面を示したものである。また、本実施の形態1の半導体集積回路装置は、図1の領域Bに示すように、DRAMのメモリセル以外の周辺回路あるいは他の論理回路を構成するためのNチャネルMISFETQn1、PチャネルMISFETQp1および第2のNチャネルMISFETQn2を含むものである。
また、本実施の形態1の半導体集積回路装置は、図3に示すように、情報処理部CPU、入出力部PORT、アナログデジタル回路部ADC、タイマー等の他の論理回路部LG、OS等のデータ記憶用のROMおよびメモリとしてのDRAMを同一の半導体基体1に形成されたマイクロコンピュータであり、各々の回路はバスBUSにより相互に接続されている。そして、NチャネルMISFETQn1とPチャネルMISFETQp1とは情報処理部CPU等の論理構成に使用することができる。
また、図4の等価回路に示すように、1ビットのメモリセルは情報記憶用蓄積容量素子Cと選択MISFETQs(Qs2,Qs3)とで構成され、情報記憶用蓄積容量素子Cと選択MISFETQs(Qs2,Qs3)は直列に接続される。選択MISFETQsのゲート電極はワード線WL(WL0,WL1,WLn)に電気的に接続され、かつ、一体に構成される。ワード線WLは、ワード線ドライバWDに接続されている。選択MISFETQsのソースまたはドレイン領域の一方は、情報記憶用蓄積容量素子Cの一方の電極と電気的に接続される。また選択MISFETQsのソースまたはドレイン領域の他方はビット線BLに接続され、ビット線BLはセンスアンプSAに接続されている。このように、1ビットのメモリセルは、ワード線WLとビット線BLとの交点に配置される。後述するように、ワード線WLは第1方向に延在し、ビット線BLは第1方向に垂直な第2方向に延在する。
なお、センスアンプSAは特に限定はされないが、前記NチャネルMISFETQn1とPチャネルMISFETQp1で構成することができる。ワード線ドライバWDを構成するNチャネルMOSFETは後述するようにNチャネルMISFETQn1とは低濃度の半導体領域の不純物が異なるNチャネルMISFETQn2で構成することができる。さらにこのNチャネルMISFETQn2はチャージポンプ回路や必要に応じて入出力部PORT等で、NチャネルMISFETQn1よりも高い電圧で動作する回路部に使用される。
次に図1の要部断面図を用いて各部の構成を説明する。
1ビットのメモリセルは情報記憶用蓄積容量素子C(C2,C3)と選択MISFETQs(Qs2,Qs3)とから構成される。選択MISFETQsはP形の半導体基体1の主面に形成されたP形ウエル領域5に形成される。メモリセルのP形ウエル領域5はN形のN形半導体領域3でP形の半導体基体1から電気的に分離されている。これにより同一の半導体基体1に搭載された他の回路からのノイズの防止やDRAMのビット線蓄積容量を低減するために選択MISFETQsのチャネル領域であるP形ウエル領域5に基板バイアスを印加するにとができる。
選択MISFETQsは、P形ウエル領域5においてフィールド絶縁膜2で規定された活性領域5bに形成され、P形ウエル領域5(チャネル形成領域)、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7およびソース・ドレイン領域を構成する一対の低濃度に不純物がドープされた低濃度N形半導体領域9から構成される。ゲート電極7は低抵抗化のためにリン(P)等からなる不純物を含んだシリコン膜あるいはシリコン膜上部にタングステンシリサイド(WSi)等のシリサイドまたはタングステン(W)等の金属膜を形成した多層構造とすることができる。
ゲート電極7の上部は窒化シリコン膜8で覆われ、ゲート電極7および窒化シリコン膜8の側面には窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14と酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15とが形成されている。なお、窒化シリコン膜8は、ゲート電極7上に同じパターンを有するように構成される。
低濃度N形半導体領域9には不純物として、たとえばリンをドープすることができる。これにより、ゲート電極7の端部とP形ウエル領域5との間での電界強度(ドレイン端部における電界強度)を弱め、さらに不純物注入時に発生する結晶欠陥の発生を防止してリーク電流を減らし、リフレッシュ時間を長くすることができる。
また、後述する図6に示すように、選択MISFETQsは、2つのメモリセルを一単位としてフィールド絶縁膜2でメモリセルと電気的に分離され、活性領域5bはフィールド絶縁膜2で規定されている。
選択MISFETQsの一方の低濃度N形半導体領域9は接続孔19を介して導電体20に接続され、導電体20は情報記憶用蓄積容量素子Cの一方の電極に接続されている。
導電体20は窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で形成されている。すなわち接続孔19がゲート電極7の側面に形成された窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で形成されている。このように、導電体20が第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で低濃度N形半導体領域9と接続できるのは第2サイドウォールスペーサ15が後に説明する絶縁膜18と同一の材料である酸化シリコンで形成され、かつ、第2サイドウォールスペーサ15および絶縁膜18は、第1サイドウォールスペーサ14とエッチングレートが異なる材料で形成されているためである。すなわち、絶縁膜18および第2サイドウォールスペーサ15をエッチングするとき、第1サイドウォールスペーサ14は酸化シリコンに比べてエッチングされにくい条件で行う。これにより、エッチングにより接続孔19を形成するとき、導電体20が第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で接続されているため接続孔19の開口を大きくし、マージンを大きくとれるためゲート電極7の間隔を小さくして集積度を向上することが可能となる。すなわち、図18を用いて後述するように、第2方向に隣接するワード線WL間の間隔、すなわちゲート電極7間の間隔を小さくして集積度を向上しても、接続孔19の開口を大きくとることができ、コンタクト抵抗を低減することができる。また、接続孔19をリソグラフィで形成する際に、第2方向における合わせ余裕を小さくすることができるので、第2方向における間隔を縮小することができる。
なお、本実施の形態1においては接続孔19はゲート電極7の上部に位置しないように形成されているが、ゲート電極7の上部にも窒化シリコン膜8が形成されているので接続孔19をゲート電極7に位置するように開孔してもよい。これによりマージンをさらに大きくすることができる。
選択MISFETQsの他方の低濃度N形半導体領域9は接続孔21を介してビット線BLと一体に構成されて導電体22に接続されている。
導電体22は導電体20と同様に、ゲート電極7の側面に形成された窒化シリコンからなる第一サイドウォールスペーサに対して自己整合で形成されている。また、前記接続孔19と同様に、ビット線BLへの接続孔21もゲート電極7の上部に延びて位置するようにしてもよい。これにより、接続孔19と同様に接続孔21の開口を大きくし、マージンを大きくとれるため、ゲート電極7の間隔(ワード線WLの間隔)を小さくして集積度を向上することが可能となる。すなわち、図20を用いて後述するように、第2方向に隣接するメモリセルの選択MISFETQsの間隔、すなわちゲート電極7間の間隔を小さくして集積度を向上させても、接続孔21の開口を大きくとることができ、コンタクト抵抗を低減することができる。また、接続孔21をリソグラフィで形成する際に、第2方向における合わせ余裕を小さくすることができるので、第2方向における間隔を縮小できる。
また、導電体20および導電体22は低抵抗化のためにリン等からなる不純物を含んだシリコンあるいはWSi等のシリサイドとしてもよい。
情報記憶用蓄積容量素子Cは一方の電極(下部電極)を構成する導電体25と導電体27、誘電体膜28と他方の電極を構成する上部電極29とから構成されている。図22を用いて後述するように、導電体25および導電体27は接続孔24を介して導電体20に接続され、他の情報記憶用蓄積容量素子Cの一方の電極と一つずつ電気的に分離され、各々の一方の電極はこれに対応した一つの選択MISFETQsの一方の低濃度N形半導体領域9に接続されている。情報記憶用蓄積容量素子Cの他方の電極は複数のメモリセル間で電気的に接続され、図示しない領域において、たとえば電源電圧の1/2であるプレート電位の発生回路に接続されている。
導電体25、導電体27および上部電極29は、たとえば低抵抗化のためにリン等からなる不純物を含んだシリコン膜から形成されている。誘電体膜28は、たとえば窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とからなる積層膜、あるいは酸化タンタル膜等から形成されている。
NチャネルMISFETQn1はP形ウエル領域5に形成され、P形ウエル領域5(チャネル形成領域)、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソースおよびドレインを構成する一対の低濃度N形半導体領域10および高濃度N形半導体領域16から構成される。低濃度N形半導体領域10の下部にはNチャネルMISFETQn1のゲート長を短くして短チャネルなNチャネルMISFETを得るためにP形半導体領域11が形成されている。P形半導体領域11はいわゆるMISFETのパンチスルーストッパの働きをしている。
DRAMの選択MISFETQsと同様にゲート電極7の上部には窒化シリコン膜8が形成され、ゲート電極7の側面には窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14と酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15が形成されている。そして、高濃度N形半導体領域16は後述するように酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15に対して自己整合で形成されている。このように高濃度N形半導体領域16を第2サイドウォールスペーサ15に対して自己整合で形成するため、第2サイドウォールスペーサ15の厚さを最適化してNチャネルMISFETQn1の性能を向上することができる。
低濃度N形半導体領域10はゲート長の短チャネルなNチャネルMISFETを得るためにたとえばヒ素(As)が不純物として注入されている。ヒ素はリンに比べて熱拡散係数が小さいので横方向の拡散を短くできるため、ゲート長の短チャネルなNチャネルMISFETを得ることができる。さらに熱拡散係数が小さいことから低濃度N形半導体領域10の濃度を高くでき、この結果寄生抵抗も小さくできるので高性能なNチャネルMISFETを得ることができる。なお、低濃度N形半導体領域10は、ゲート電極7および窒化シリコン膜8に対して自己整合的に形成される。
低濃度N形半導体領域10の下部にパンチスルーストッパとして作用するP形半導体領域11はボロン(B)を不純物として注入して形成されている。このP形半導体領域11が設けられているため空乏層の延びを抑えることができ、さらに短チャネル特性を良好にすることができる。
PチャネルMISFETQp1はN形ウエル領域4内に形成され、N形ウエル領域4(チャネル形成領域)、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソースおよびドレインを構成する一対の低濃度P形半導体領域12および高濃度P形半導体領域17から構成される。低濃度P形半導体領域12は、チャネル形成領域と高濃度P形半導体領域17との間に形成される。低濃度P形半導体領域12の下部にはPチャネルMISFETQp1のゲート長を短くして短チャネルなPチャネルMISFETを得るためにN形半導体領域13が形成されている。N形半導体領域13はいわゆるMISFETのパンチスルーストッパの働きをしている。DRAMの選択MISFETQsと同様にゲート電極7の上部には窒化シリコン膜8が形成され、ゲート電極7および窒化シリコン膜8の側面には窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14と酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15が形成されている。そして、高濃度P形半導体領域17は後述するように酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15に対して自己整合で形成されている。このように高濃度P形半導体領域17を第2サイドウォールスペーサ15に対して自己整合で形成するため、第2サイドウォールスペーサ15の厚さを最適化してPチャネルMISFETQp1の性能を向上することができる。これにより、高濃度P形半導体領域17が低濃度P形半導体領域12を越えて拡散しないようにすることができる。
低濃度P形半導体領域12はボロンを不純物として注入されている。低濃度P形半導体領域12の下部にパンチスルーストッパとして作用するN形半導体領域13はヒ素またはリンを不純物として注入して形成されている。このN形半導体領域13が設けられているため空乏層の延びを抑えることができ、さらに短チャネル特性を良好にすることができる。
NチャネルMISFETQn2はP形ウエル領域5に形成され、P形ウエル領域5(チャネル形成領域)、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソースおよびドレインを構成する一対の低濃度N形半導体領域10bおよび高濃度N形半導体領域16bから構成される。低濃度N形半導体領域10bは、チャネル形成領域と高濃度N形半導体領域16bとの間に形成される。DRAMの選択MISFETQsと同様にゲート電極7の上部には窒化シリコン膜8が形成され、ゲート電極7の側面には窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14と酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15が形成されている。そして、低濃度N形半導体領域10bはゲート電極7および窒化シリコン膜8に対して自己整合で形成され、高濃度N形半導体領域16bは後述するように酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15に対して自己整合で形成されている。このように高濃度N形半導体領域16bを第2サイドウォールスペーサ15に対して自己整合で形成して、高濃度N形半導体領域16bが低濃度N形半導体領域10bを越えて拡散せずに、かつ、低濃度N形半導体領域10bで電界強度を緩和するとともに所定の抵抗値を持つように第2サイドウォールスペーサ15の厚さを最適化してNチャネルMISFETQn2の性能を向上することができる。すなわち、NチャネルMISFETQn2の性能を向上するため、第2サイドウォールスペーサ15の厚さを最適化したとしても、メモリセルアレイにおいて、第2方向におけるワード線WL間すなわち選択MISFETQsのゲート電極7間の間隔を小さくできるとともに、接続孔19,21の開口を大きくし、マージンを大きくとれるので、コンタクト抵抗を低減することができる。
低濃度N形半導体領域10bには不純物としてたとえばリンを注入し、その下部にはP形半導体領域のパンチスルーストッパが設けられていない。このように、NチャネルMISFETQn2の低濃度N形半導体領域10bの不純物がリンで形成されているので、同じ低濃度N形半導体領域10をヒ素で形成したNチャネルMISFETQn1よりも耐圧を高くできる。また、パンチスルーストッパが設けられていないため耐圧を高くすることができる。このNチャネルMISFETQn2はDRAMのワード線ドライバWDやチャージポンプ回路あるいは入出力部PORT等、NチャネルMISFETQn1よりも高い電圧での動作が必要な回路に使用することができる。
NチャネルMISFETQn1、NチャネルMISFETQn2、PチャネルMISFETQp1の各ソースおよびドレインを構成する半導体領域は接続孔30を介して、第一の配線32に接続される接続部材31に接続されている。接続部材31は必要に応じてMISFETのゲート電極7の側面に形成された窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で形成することができる。図1においてはPチャネルMISFETQp1の左側の接続領域が該当する。
さらに、各々の第一の配線32は接続孔34を介して、第二の配線36と接続される接続部材35に接続され、各々の第二の配線36は接続孔38を介して、第三の配線40と接続される接続部材39に接続されている。そして、その上部にはパッシベーション膜41が形成され、パッシベーション膜41にはボンディング領域42が形成されている。
上下の配線を接続する接続部材31,35,39は特に限定されないがタングステン(W)を用いることができる。配線32,36,40は特に限定されないが窒化チタン(TiN)と銅(Cu)を含むアルミニウム(Al)との積層膜で形成することができる。
各々の配線32,36,40は、絶縁膜18,23,33,37により絶縁され、絶縁膜18,23,33,37は酸化シリコン膜あるいはボロン、リンの一方または両方を含むドープされた酸化シリコン膜で形成することができる。パッシベーション膜41は酸化シリコン膜あるいはボロン、リンの一方または両方を含むドープされた酸化シリコン膜またはその上部に形成された窒化シリコン膜で形成することができる。
次に、本実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法を図5〜図25を用いて説明する。図5〜図25は、本実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法の一例をその工程順に示した断面図または平面図である。
まず、図5および図6に示すように、P形の半導体基体1の所定領域にフィールド絶縁膜2を形成する。フィールド絶縁膜2は公知の窒化シリコンによる選択酸化法によるLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法あるいは次に概要を説明する浅溝アイソレーション法等により形成することができる。
浅溝アイソレーション法はP形の半導体基体1の主平面に図示しない酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を順次形成する。そしてフォトレジスト等によりフィールド絶縁膜2の形成領域の前記酸化シリコン膜と窒化シリコン膜を除去した後、P形の半導体基体1を深さ方向にたとえば0.3〜0.4μmの溝を形成する。次に前記窒化シリコン膜を酸化マスクとして前記溝の側面と底面に熱酸化シリコンを形成する。そして、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により全面に酸化シリコン膜を堆積した後に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法あるいはドライエッチング法により溝以外の領域の前記CVD法による酸化シリコン膜を除去して、構内に酸化シリコンを選択的に埋め込む。酸化性雰囲気で前記CVD法による酸化シリコン膜のデンシファイ(緻密化のための熱処理)を行う。そして、前記窒化シリコン膜を除去することにより浅溝アイソレーション法によるフィールド絶縁膜2を形成することができる。残った部分は活性領域5bを形成する。
次に、図7に示すように、N形半導体領域3を形成する。N形半導体領域3は、たとえばフォトレジストをマスクにして、リンをイオン注入法により、加速エネルギ500〜1000keV、ドーズ量約1×1012atoms/cm2の条件で1回あるいは条件を変えて数回注入することにより形成することができる。この後、1000℃程度の熱処理により不純物の活性化を行う。この場合、1%程度の酸素を含む窒素雰囲気で20〜30分程度行うことができる。望ましくは赤外線による加熱を用いたRTA(Rapid Thermal Annealing)法により短時間で熱処理を行い、不純物分布の制御を行うことができる。
次にN形ウエル領域4とP形ウエル領域5を形成する。N形ウエル領域4はたとえばフォトレジストをマスクにして、リンをイオン注入法により、加速エネルギ300〜500keV、ドーズ量約1×1013atoms/cm2の条件で1回あるいは条件を変えて数回注入することにより形成することができる。P形ウエル領域5はたとえばフォトレジストをマスクにして、ボロンをイオン注入法により、加速エネルギ200〜300keV、ドーズ量約1×1013atoms/cm2の条件で1回あるいは条件を変えて数回注入することにより形成することができる。この後、1000℃程度の熱処理により不純物の活性化を行う。この場合、1%程度の酸素を含む窒素雰囲気で20〜30分程度行うことができる。望ましくはRTA法により短時間熱処理を行い、不純物分布の制御を行うことができる。
次に、図8および図9に示すように、P形の半導体基体1上の酸化シリコン膜を除去して新たに清浄なゲート絶縁膜6を形成する。ゲート絶縁膜6は700〜800℃の熱酸化法で酸化シリコン膜を形成した後に、NOあるいはN2Oからなる酸化窒素雰囲気にて熱処理することにより窒素を含んだ酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜6を形成する。酸化窒素雰囲気の熱処理はNO雰囲気の場合は900〜1000℃、N2O雰囲気の場合は1000〜1100℃で20〜30分程度行うことができる。あるいはRTA法により1000〜1100℃の短時間熱処理を行う。この熱処理によりゲート絶縁膜6とP形の半導体基体1の界面が良好となり、MISFETの動作により発生するホットキャリアによるゲート絶縁膜6の劣化を抑制できる。この界面が良好になるのは、ゲート絶縁膜6と半導体基体1との界面にSi−O結合よりも強い結合を有するSi−N結合が形成されるからと考えられている。
ゲート絶縁膜6の膜厚は動作時の最大電界が5MeV/cm以下になるように設定する。たとえば、3.3Vで動作する場合は7〜9nm、2.5Vで動作する場合は5〜7nm、1.8Vで動作する場合には4〜5nmに設定することができる。
次にゲート電極7と窒化シリコン膜8とを順次形成する。ゲート電極7は低抵抗化のためにリン等からなる不純物を含んだシリコン膜あるいはシリコン膜の上部にWSi等のシリサイドまたはW等の金属を形成した多層構造で構成されている。これらの導体膜をCVD法あるいはスパッタ法で全面に堆積させ、次に、窒化シリコン膜8をCVD法あるいはプラズマCVD法で全面に堆積させた後、たとえばフォトレジストをマスクにして窒化シリコン膜および導電膜を順次所定のパターンでパターニングを行う。これによりDRAMのメモリセルの選択MISFETQs、NチャネルMISFETQn1、NチャネルMISFETQn2やPチャネルMISFETQp1等のゲート電極7、第1方向に延在するワード線WLを形成する。ゲート電極7のチャネル長は0.2〜0.4μm程度に形成する。このゲート電極7、ワード線WLの上部には窒化シリコン膜8が同じ平面パターンを有するように形成される。
なお、MISFETのしきい値(Vth)を制御するチャネル不純物の注入はゲート絶縁膜6の形成前あるいはゲート電極7の形成後にイオン注入法で形成することができる。
次に、図10および図11に示すように、選択MISFETQsの低濃度N形半導体領域9とNチャネルMISFETQn2の低濃度N形半導体領域10bをフォトレジストをマスクにして選択的に形成する。低濃度N形半導体領域9,10bは、たとえばイオン注入法により、リンを加速エネルギ20〜40keV、ドーズ量約5×1013atoms/cm2の条件で注入して形成する。このように低濃度N形半導体領域9,10bは、ゲート電極7および窒化シリコン膜8に対して自己整合的に不純物を導入することにより形成される。すなわち、低濃度N形半導体領域9,10bは、ゲート電極7および窒化シリコン膜8に対して自己整合的に形成される。
次に、NチャネルMISFETQn1の低濃度N形半導体領域10とその下部のP形半導体領域11をフォトレジストをマスクにして選択的に形成する。低濃度N形半導体領域10は、たとえばイオン注入法により、ヒ素を加速エネルギ20〜40keV、ドーズ量約1×1014atoms/cm2の条件で注入して形成する。この場合、特に限定されないがゲート電極7の側面に対して30〜50度傾けて(P形半導体領域の垂線に対して30〜50度傾けて)注入することができる。これによりゲート電極7の下部にも低濃度N形半導体領域10が形成されるのでホットキャリア耐性を良くすることができる。このように、低濃度N形半導体領域10は、ゲート電極7および窒化シリコン膜8に対して自己整合的に不純物を導入することにより形成される。すなわち、低濃度N形半導体領域10は、ゲート電極7および窒化シリコン膜8に対して自己整合的に形成される。
P形半導体領域11は、たとえばイオン注入法により、ボロンを加速エネルギ10〜20keV、ドーズ量約1×1013atoms/cm2の条件で注入して形成する。この場合、特に限定されないがゲート電極7の側面に対して30〜50度傾けて(P形半導体領域の垂線に対して30〜50度傾けて)注入することができる。これにより低濃度N形半導体領域10の下部に充分に回り込ませることができるので良好な短チャネル特性を得ることができる。
さらに、PチャネルMISFETQp1の低濃度P形半導体領域12とその下部のN形半導体領域13を形成する。低濃度P形半導体領域12は、たとえばイオン注入法により、ボロンを加速エネルギ5〜10keV、ドーズ量約5×1013atoms/cm2の条件で注入して形成する。この場合、特に限定されないがゲート電極7の側面に対して30〜50度傾けて(P形半導体領域の垂線に対して30〜50度傾けて)注入することができる。N形半導体領域13は、たとえばイオン注入法により、リンを加速エネルギ50〜80keV、ドーズ量約1×1013atoms/cm2の条件で注入して形成する。この場合、特に限定されないがゲート電極7の側面に対して30〜50度傾けて(P形半導体領域の垂線に対して30〜50度傾けて)注入することができる。これにより低濃度P形半導体領域12の下部に充分に回り込ませることが出来るので良好な短チャネル特性を得ることができる。
この後、850℃程度の熱処理により不純物の活性化を行う。この場合、1%程度の酸素を含む窒素雰囲気で20〜30分程度行う。望ましくはRTA法により1000℃程度の短時間熱処理を行い、不純物分布の制御を行うことができる。
なお、好ましくは、前記各低濃度半導体領域を形成する前に700〜800℃程度で酸化性雰囲気で熱処理を行うことができる。これによりゲート電極7のパターニング時に薄くなったゲート電極7の端部を補強でき、そのためゲート耐圧を向上することができる。
次に、図12および図13に示すように、ゲート電極7および窒化シリコン膜8の側面に窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14を形成する。第1サイドウォールスペーサ14はCVD法あるいはプラズマCVDで窒化シリコン膜を全面に堆積した後に異方性ドライエッチングでエッチングすることにより形成することができる。窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14の厚さはゲート電極7の下部でチャネル長方向(第2方向)における厚さt1が0.04〜0.08μm程度になるように形成する。これによりゲート電極7は上部を窒化シリコン膜8、側面を窒化シリコン膜からなる第1サイドウォールスペーサ14で覆われることとなり、後に説明する接続孔19,21の開口の際に自己整合な接続孔の開口を実現できる。また、第1サイドウォールスペーサ14の厚さt1を0.04〜0.08μm程度に薄く形成することができるため、第2方向における選択MISFETQsのゲート電極7間の間隔を小さくして半導体集積回路装置の高集積化を図ることができる。
なお、窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14を薄く形成して、前記低濃度の半導体領域をこの第1サイドウォールスペーサ14の形成後に形成してもよい。この場合にはさらに短チャネルな特性を得ることができる。すなわち、図48に示すように、第1サイドウォールスペーサ14を形成した後、図49に示すように低濃度N形半導体領域9,10,10bおよび低濃度P形半導体領域12は、第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合的に形成することにより、第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合的に形成される。
次に、図14および図15に示すように、第1サイドウォールスペーサ14の側面に酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15を形成する。第2サイドウォールスペーサ15は、CVD法あるいはプラズマCVDで酸化シリコン膜を全面に堆積した後に異方性ドライエッチングによりエッチングすることで形成することができる。第2サイドウォールスペーサ15は、その厚さ(幅)が第1サイドウォールスペーサ14よりも大となるようにする。窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14と酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15を合わせた厚さt2はゲート電極7の下部でチャネル方向における厚さt2が0.1−0.15μm程度になるように形成する。この時、第2方向において選択MISFETQsの二つのゲート電極7の間が酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15で埋められても、後述するように問題はない。すなわち窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14の隙間(スペース)t3があればよい。すなわち、接続孔19,21は第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で開口することができるので、図13に示すように、第2方向における第1サイドウォールスペーサ14の間隔t3が接続孔19,21の開口になる。すなわち、第1サイドウォールスペーサ14の厚さt1を十分小さくして、第2方向に厚さt1を微細化するとともに、第1サイドウォールスペーサ14間の間隔t3が所定のコンタクト抵抗をとれる大きさにまで小さくすることができる。
次に、図16に示すように、NチャネルMISFETQn1の高濃度N形半導体領域16とNチャネルMISFETQn2の高濃度N形半導体領域16bを形成する。高濃度N形半導体領域16,16bは、たとえばイオン注入法により、ヒ素を加速エネルギ20〜60keV、ドーズ量約1〜5×1015atoms/cm2の条件で注入して形成する。この時、選択MISFETQsには高濃度の半導体領域を形成しない。これにより高濃度の半導体領域を形成するときのイオン注入により発生する結晶欠陥を抑制し、PN接合のリーク電流が増加してDRAMのリフレッシュ時間を短くするという不具合の発生を防止することができる。
さらに、PチャネルMISFETQp1の高濃度P形半導体領域17を形成する。高濃度P形半導体領域17は、たとえばイオン注入法により、ボロンを加速エネルギ10〜20keV、ドーズ量約1〜5×1015atoms/cm2の条件で注入して形成する。この後、850℃程度の熱処理により不純物の活性化を行う。この場合、1%程度の酸素を含む窒素雰囲気で20〜30分程度行う。望ましくはRTA法により1000℃程度の短時間熱処理を行い、不純物分布の制御を行うことができる。
このように、第2サイドウォールスペーサ15を設け、最適なサイドウォールスペーサの長さt2で高濃度の半導体領域を形成できるので高性能なNチャネルMISFETQn1,Qn2およびPチャネルMISFETQp1を得ることができる。一方、メモリアレイにおいては、第1サイドウォールスペーサ14の厚さt1を小さくするとともに、第1サイドウォールスペーサ14間の間隔t3を小さくできるので、第2方向における微細化を図ることができ、かつ、接続孔19,21の開口マージンを大きくし、コンタクト抵抗を低減することができる。
次に、図17および図18に示すように、酸化シリコン膜またはボロンとリンの両方あるいは一方を含むドープされた酸化シリコン膜からなる絶縁膜18を形成する。絶縁膜18は、たとえばCVD法あるいはプラズマCVD法により全面に酸化シリコン膜あるいはボロンとリンの両方あるいは一方を含むドープされた酸化シリコン膜を堆積した後、リフローあるいはCMP法により、全面において基体表面からの高さが均一になるように平坦化する。
さらに、DRAMのメモリセルの情報記憶用蓄積容量素子Cの一方の電極に接続するための接続孔19を形成する。接続孔19はドライエッチングにより行い、ゲート電極7上部の窒化シリコン膜8や窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14と、酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15および酸化シリコンからなる絶縁膜18との選択比を大きくした条件で行う。つまり、窒化シリコンのエッチング速度(エッチング量)を小さく、酸化シリコンのエッチング速度(エッチング量)が速くなるエッチング条件で行う。このようなエッチングは、たとえばC48とO2の混合ガスにArスパッタを併用することで達成できる。このような条件でエッチングを行うことにより、接続孔19を第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で開口することができる。すなわち光リソグラフィを用いて接続孔19を形成するために第2方向における合わせ余裕を小さくでき、第2方向において微細化を図ることができる。
さらに、半導体基体1の全面に低抵抗化のためのリン等の不純物を含んだ多結晶シリコン膜を形成する。そして異方性エッチングにより接続孔19以外の前記多結晶シリコン膜を除去して、接続孔19内に導電体20を形成する。
次に、図示しない絶縁膜(シリコン酸化膜)を堆積し、導電体20を被覆する。
次に、図19および図20に示すように、DRAMのメモリセルのビット線BLに接続するための接続孔21を形成する。接続孔21はドライエッチングにより行い、前記接続孔19の場合と同様に窒化シリコンと酸化シリコンとの選択比を大きくした条件で行う。これにより接続孔21を第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で開口することができる。これにより、接続孔19と同様に、光リソグラフィを用いて接続孔21を形成する際に、第2方向における合わせ余裕を小さくでき、第2方向において微細化を図ることができる。
さらに、低抵抗化のためのリン等の不純物を含んだシリコン膜あるいはWSi等のシリサイド膜を形成する。そしてフォトレジストをマスクに接続孔21内に導電体22を形成するとともにワード線WLと垂直方向(第2方向)に延在してビット線BLとなるようパターニングする。
次に、図21および図22に示すように、酸化シリコンまたはボロンとリンの両方あるいは一方を含むドープされた酸化シリコンからなる絶縁膜23を形成する。絶縁膜23は、たとえば前記絶縁膜18と同様にCVD法あるいはプラズマCVD法により、全面に酸化シリコン膜またはボロンとリンの両方あるいは一方を含むドープされた酸化シリコン膜を堆積した後、リフローあるいはCMP法により、全面において基体表面からの高さが均一になるように平坦化する。そしてDRAMのメモリセルの情報記憶用蓄積容量素子Cの一方の電極に接続するための接続孔24を形成する。接続孔24はドライエッチングによりエッチングを行い、導電体20に達する孔を形成する。このようなエッチングはCF4とCHF3の混合ガスにArスパッタを併用することで達成できる。
さらに、DRAMのメモリセルの情報記憶用蓄積容量素子Cの一方の電極となる導電体25を形成する。導電体25は低抵抗化のためのリン等の不純物を含んだ多結晶シリコン膜あるいはWSi等のシリサイド膜で形成する。次に、たとえば酸化シリコンからなる絶縁膜26を形成し、そしてフォトレジストをマスクに接続孔24内に導電体25を形成するとともに絶縁膜26と前記導電体25を情報記憶用蓄積容量素子Cの一方の電極となるようパターニングする。
次に、図23に示すように、低抵抗化のためのリン等の不純物を含んだ多結晶シリコン膜あるいはWSi等のシリサイド膜を形成する。そして異方性のドライエッチングを行うことにより、絶縁膜26の側面に導電体25に接続された導電体27を形成する。導電体25と導電体27で情報記憶用蓄積容量素子Cの一方の電極を形成する。
次に、図24に示すように、絶縁膜26を除去した後、情報記憶用蓄積容量素子Cの誘電体膜28と上部電極29を順次形成する。誘電体膜28は酸化シリコンと窒化シリコンからなる積層膜、あるいは酸化タンタル(Ta23)膜で形成する。上部電極29は低抵抗化のためのリン等の不純物を含んだ多結晶シリコン膜あるいはWSi等のシリサイド膜を形成する。
次に、図25に示すように、第一の配線32とゲート電極あるいは半導体領域とを接続するための接続孔30を形成する。接続孔30は前記接続孔19,21の形成時と同様に窒化シリコン膜8や窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14と、酸化シリコンからなる第2サイドウォールスペーサ15および酸化シリコンからなる絶縁膜18との選択比を大きくした条件で行う。そして、接続孔30内に接続部材31を形成する。接続部材31はたとえばスパッタ法でチタン(Ti)膜を10〜50nmとチタンナイトライド(TiN)膜を約100nm形成した後にCVD法でタングステン(W)膜を形成し、ドライエッチングあるいはCMP法で接続孔30以外の前記タングステン膜を除去する。
さらに、第一の配線32を形成する。第一の配線はスパッタ法によりチタンナイトライド(TiN)膜と銅(Cu)を含むアルミニウム(AL)膜の積層膜で形成することができる。
最後に、絶縁膜33、接続孔34、接続部材35、第二の配線36、絶縁膜37、接続孔38、接続部材39と第二の配線40を順次形成する。絶縁膜33と37は前記絶縁膜23と同様に形成する。接続孔34と38は前記接続孔30と同様に形成する。接続部材35と39および第二の配線36と第三の配線40は前記接続部材31および第一の配線32と同様に形成する。そしてプラズマCVD法により、窒化シリコンあるいはその下部に酸化シリコンからなる積層のパッシベーション膜41を形成した後、ボンディング領域42を形成して図1に示す半導体集積回路装置がほぼ完成する。
(実施の形態2)
図26は、本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の一例をその要部について示した断面図である。
本実施の形態2の半導体集積回路装置が前記実施の形態1の半導体集積回路装置と異なる点は、NチャネルMISFETQn1、NチャネルMISFETQn2およびPチャネルMISFETQp1の上部に窒化シリコン膜104が形成され、この窒化シリコン膜104を接続孔30を形成する時のエッチングストッパとして使用している点である。したがって、その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。本実施の形態2の半導体集積回路装置では、窒化シリコン膜104を設けているため、たとえば図26においてPチャネルMISFETQp1の右側に示すように接続孔30の一部がフィールド絶縁膜2に重なっても、接続孔30の開口の際にフィールド絶縁膜2を過剰にエッチングすることがなく、過剰エッチングに起因するリーク電流等を発生せず、半導体集積回路装置の性能と信頼性を保持することができる。
本実施の形態2の半導体集積回路装置の製造方法の一例を図27〜図29を用いて説明する。図27〜図29は、本実施の形態2の半導体集積回路装置の製造方法の一例をその工程順に示した断面図である。
実施の形態1の製造方法と同様に、図16に示す選択MISFETQs、NチャネルMISFETQn1,Qn2およびPチャネルMISFETQp1を形成した後、NチャネルMISFETQn1,Qn2およびPチャネルMISFETQp1の上層に約50nmの膜厚の窒化シリコン膜104を堆積する。次に、フォトレジスト等をマスクにして、少なくともDRAMのメモリセルの接続孔19,21が形成される領域の窒化シリコン膜104を除去する。(図27)。
その後、絶縁膜18、ビット線BL、情報記憶用蓄積容量素子Cを形成するまでは、実施の形態1と同様である。その後、接続孔30を開口するに際して、まず、第1段階のエッチングを行う(図28)。第1段階のエッチングでは、窒化シリコンに対して酸化シリコンのエッチング速度が高いいわゆるエッチング選択比の大きくなる条件でエッチングする。これにより、接続孔30は、窒化シリコン膜104の上面まで確実に開口することができる。また、この第1段階のエッチングの際には、窒化シリコン膜104がエッチングストッパとして作用するため、オーバーエッチングの危険を考慮する必要がなく、十分な時間のエッチングを行ってプロセスマージンを大きくとることができる。
次に、第2段階のエッチングを行って、接続孔30の底面の窒化シリコン膜104をエッチングする(図29)。この第2段階のエッチングの条件は、窒化シリコンがエッチングされる条件とするが、酸化シリコンに対してエッチング選択比がとれる必要はない。この時のエッチング量を窒化シリコン膜104の膜厚よりも若干だけ多くする。たとえば窒化シリコン膜104の膜厚の110〜130%にする。このようなエッチングはCF4とCHF3の混合にArスパッタを併用することで達成できる。この結果フィールド絶縁膜2がほとんどエッチングされない。これによりエッチングされた接続孔30の底面がソースおよびドレインを構成する半導体領域よりも深い位置に来ることがなくなる。すなわち、窒化シリコン膜104の膜厚はフィールド絶縁膜2の膜厚に対して十分に薄い膜厚とすることができ、窒化シリコン膜104を十分にエッチングするためにオーバーエッチングを行ったとしても、フィールド絶縁膜2がエッチングされる量は、高々窒化シリコン膜104の膜厚の半分以下であり、このようなオーバーエッチングはプロセス上ほとんど問題とはならない。
このように窒化シリコン膜104を用いて2段階のエッチングを行うことにより、接続孔30を確実にかつ十分なプロセスマージンをもって開口することができ、半導体集積回路装置の性能と信頼性を保持することが可能となる。
なお、この後の製造方法は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
(実施の形態3)
図30は、本発明のさらに他の実施の形態である半導体集積回路装置の一例をその要部について示した断面図である。
本実施の形態3の半導体集積回路装置が実施の形態1および実施の形態2と異なる点は、少なくともDRAMのメモリセルの選択MISFETQsのソースおよびドレインを構成する低濃度N形半導体領域9を除く、半導体領域の上部にシリサイド層105が形成されていることである。また本実施の形態3においては実施の形態2と同様に窒化シリコン膜104も設けられている。これにより、DRAMのメモリセルのリーク電流を増加することなく、MISFETQn1,Qn2,Qp1のソースおよびドレインを構成する半導体領域の寄生抵抗を低減してMISFETQn1,Qn2,Qp1を高性能化できる。
次に、本実施の形態3の半導体集積回路装置の製造方法の一例を図31〜図33を用いて説明する。図31〜図33は、本実施の形態3の半導体集積回路装置の製造方法の一例をその工程順に示した断面図である。
まず、実施の形態1と同様に、図16に示す高濃度N形半導体領域16,16bと高濃度P形半導体領域17まで形成する。次に絶縁膜106を形成した後、フォトレジスト等をマスクにして、少なくともDRAMのメモリセルの以外の絶縁膜106を除去する(図31)。なお、絶縁膜106の形成以前に半導体領域の上部に絶縁膜がある場合には、絶縁膜106を形成せずに前記絶縁膜の選択的な除去に代えることができる。
次に、たとえばチタン(Ti)またはコバルト(Co)からなる金属膜107をスパッタ法等により全面に堆積する(図32)。次に、約500℃の不活性雰囲気で第一のシリサイド反応を行った後、半導体領域以外の未反応な金属膜107を除去する。次に700〜900℃の不活性雰囲気で第二のシリサイド反応を行い低抵抗化し、シリサイド層105を形成する(図33)。これにより、DRAMのメモリセルの選択MISFETQsのソースおよびドレインを構成する低濃度N形半導体領域9を除くMISFETQn1,Qn2,Qp1のソースおよびドレインを構成する半導体領域上にシリサイド層105が形成される。なお、出力回路の出力MISFET、入力保護用MISFETのソースおよびドレインを構成する半導体領域上にはシリサイド層105を設けなくてよい。
その後の工程は、実施の形態2における図27以降の工程と同様であるため、説明を省略する。
(実施の形態4)
図34は、本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の一例をその要部について示した断面図である。
本実施の形態4の半導体集積回路装置は、実施の形態1の図3のブロック図においてROMとしてフラッシュメモリを使用した場合の例であり、図34において領域Aおよび領域Bは、各々実施の形態1の領域Aおよび領域Bと同様である。そのため該当部分の説明は省略する。
図35は、図34における領域Cおよび領域Dの拡大図である。また、図36は、本実施の形態4の半導体集積回路装置に含まれる電気的に書き換え可能な一括消去形不揮発性メモリいわゆるフラッシュメモリのメモリアレイ領域の平面図であり、図37は、フラッシュメモリの部分の等価回路図である。以下図35〜図37に基づいて説明する。
本実施の形態4のフラッシュメモリは、1ビットのメモリセルがトンネル絶縁膜202、フローティングゲート電極203、層間絶縁膜204、ワード線と一体に構成された制御ゲート電極7、P形ウエル領域5(チャネル形成領域)とソースおよびドレインを構成する一対のN形半導体領域を有するフローティングゲート形MISFETQfから構成されている。
フローティングゲート形MISFETQfのソースは実施の形態1におけるNチャネルMISFETQn1と同様な低濃度N形半導体領域10、その下部のP形半導体領域11および高濃度N形半導体領域16から形成されている。フローティングゲート形MISFETQfのドレインは高濃度N形半導体領域205から形成されている。トンネル絶縁膜202はその膜厚が9〜10nmに設定されている。高濃度N形半導体領域205は、低濃度N形半導体領域10よりも高い不純物濃度を有し、かつ、情報書き込み時にフローティングゲート電極203下において、高濃度N形半導体領域205の表面がデプレション化するのを低減する程度に高い不純物濃度を有する。
フローティングゲート形MISFETQfのドレインは接続孔30を介して第一の配線32に接続されている。第一の配線32は本実施の形態4では副ビット線subBLを構成している。副ビット線subBLには16ビット〜64ビットのメモリセルが選択MISFETQsfを介して、第二の配線36からなる主ビット線BLに接続されている。すなわち本実施の形態4のフラッシュメモリは選択MISFETQsfでブロックに分割された構成となっている。ブロック選択線tWL1,tWL2は、選択MISFETQsfのゲート電極203と一体に構成される。
またメモリセルのソースは接続孔21を介してソース線SLに接続され、前記の分割された単位毎にブロック共通ソース線BSLに接続されている。
ブロックの選択は選択MISFETQsfで行う。すなわち、メモリセルへの主ビット線BLの電位の供給は主ビット線BLの電位を選択MISFETQsfを介して行う。図36に示すように、ワード線MWL(7)、ブロック選択線tWL1,tWL2、ソース線SLは、第1方向に延在し、副ビット線subBL(32)は、第2方向に延在する。
選択MISFETQsfはゲート絶縁膜201と、フローティングゲート電極203と同層のゲート電極203と、ソースおよびドレインを構成する高濃度N形半導体領域205とから構成される。図34においてゲート電極が2層構造となっているが、図示しない領域においてワード線と一体に構成された制御ゲート電極7は第一の配線32に接続され、さらに第三の配線40によりシャントされている。ゲート絶縁膜201の膜厚は約20nmに設定されている。
フローティングゲート形MISFETQfのソースおよびドレインへ接続するための接続孔21,30は、後述する図45、図46に示すように、実施の形態1の接続孔19,21と同様に窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合で形成される。また、これらのメモリセルは次に述べる書き込みと消去の動作を行うためにN形半導体領域3で分離されている。
本発明のフラッシュメモリの書き込みはフローティングゲート電極203から電子を放出してしきい値(Vth)を下げることで行う。すなわち、制御ゲート電極7に9V程度の負電圧を加える。そしてドレインに7V程度の正電圧を加えることでトンネル絶縁膜を介したFN(ファウラーノルドハイム)トンネルにより、フローティングゲート電極203からドレインである高濃度N形半導体領域205へ電子を放出してしきい値(Vth)を下げる。
消去はフローティングゲート電極203に電子を注入してしきい値を上げることで行う。すなわち、制御ゲート電極7に9V程度の正電圧を加える。そしてソースおよびP形ウエル領域5に9V程度の負電圧を加えることでトンネル絶縁膜を介したFNトンネルにより、チャネル領域に形成される反転層からフローティングゲート電極に電子を注入し、しきい値を上げる。
NチャネルMISFETQn3とPチャネルMISFETQp2はフラッシュメモリの書き込みと消去を行う回路に使用するMISFETである。
このような半導体集積回路装置により、フラッシュメモリを搭載した場合でも第1サイドウォールスペーサ14および第2サイドウォールスペーサ15を形成してそのメモリセル領域を微細化し、周辺回路領域のMISFETQn1,Qn2,Qn3,Qp1,Qp2に最適なLDD構造を形成することが可能となり、半導体集積回路装置の微細化と性能向上をともに実現することができる。
次に、本実施の形態4の半導体集積回路装置の製造方法の一例を図38〜図46を用いて説明する。図38〜図46は、本実施の形態4の半導体集積回路装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図または平面図である。
まず、実施の形態1と同様に、フィールド絶縁膜2、N形半導体領域3、N形ウエル領域4とP形ウエル領域5を形成する。フィールド絶縁膜2を形成した後のフラッシュメモリ領域の平面図を図38に示す。
次に、図39および図40に示すように、熱酸化法によりゲート絶縁膜201を形成する。そして選択MISFETQsf、NチャネルMISFETQn3とPチャネルMISFETQp2以外のゲート絶縁膜201を除去した後、新たにトンネル絶縁膜202を熱酸化法により形成する。このようにゲート絶縁膜201を除去した後にトンネル絶縁膜202を形成することにより、ゲート絶縁膜201の膜厚よりも薄い膜厚のトンネル絶縁膜202を容易に形成することができる。そして、フラッシュメモリのフローティングゲート電極203、選択MISFETQsf、NチャネルMISFETQn3とPチャネルMISFETQp2のフローティングゲート電極203となる導電体206を形成する。導電体206は低抵抗化のためのリン等の不純物を注入したシリコン膜で形成する。この後、フォトレジストをマスクにしてパターニングを行う。
次に、図41に示すように、フラッシュメモリのフローティングゲート電極203と制御ゲート電極7の間の層間絶縁膜204を形成する。層間絶縁膜204は酸化シリコン膜と窒化シリコン膜とを順次積層した多層膜で形成する。次にDRAMメモリセルの選択MISFETQs、NチャネルMISFETQn1、NチャネルMISFETQn2とPチャネルMISFETQp1の形成される領域の層間絶縁膜204を選択的に除去する。そして、層間絶縁膜204の上部の窒化シリコン膜を耐酸化のマスクとして使用し、実施の形態1と同様にしてゲート絶縁膜6を形成する。
次に、図42および図43に示すように、制御ゲート電極7とその上部の窒化シリコン膜8を形成して、フォトレジストをマスクにパターニングを行う。これにより、フラッシュメモリのフローティングゲート電極203および制御ゲート電極7を形成する。
この後の工程は、実施の形態1における図10以降の工程とほぼ同様である。すなわち、図44に示すように、第1サイドウォールスペーサ14および第2サイドウォールスペーサ15をDRAMのメモリセル領域に形成すると同時にフラッシュメモリのメモリセル領域にも形成する。これにより工程を短縮することができる。
次に、実施の形態1と同様にして、絶縁膜18を形成した後、図45に示すように、接続孔21を形成する。
次に、絶縁膜23を形成した後、図46に示すように、接続孔30を形成する。
接続孔21,30は、実施の形態1の接続孔19,21と同様に、窒化シリコンからなる第1サイドウォールスペーサ14に対して自己整合的に形成されるため、第2方向におけるワード線WL(ゲート電極7)の間隔t3、ワード線WL(ゲート電極7)とブロック選択線tWL1,tWL2との間隔t3、ブロック選択線tWL1,tWL2間の間隔t3を縮小することができ、第2方向において微細化することができる。
また、第2方向における合わせ余裕を小さくすることができるので、第2方向において微細化することができる。すなわち、第2方向におけるメモリセル間の間隔を縮小することができ、高集積化をすることができる。
次に、実施の形態1と同様にして第1の配線32を形成する。これにより、DRAMメモリセルのビット線BLとフラッシュメモリのソース線SLとを同一工程で形成することができので、工程を短縮することが可能である。
本実施の形態4の半導体集積回路装置の製造方法によれば、フラッシュメモリが搭載された半導体集積回路装置を実施の形態1と同様に製造することができ、フラッシュメモリにおいてメモリセルアレイを高集積化することができる。また、MISFETの要求に応じてゲート絶縁膜の膜厚を変えることができる。
なお、本実施の形態4の半導体集積回路装置および製造方法に、実施の形態2〜3で説明した窒化シリコン膜104あるいはシリサイド層105を組み合わせてもよいことはいうまでもない。また、本実施の形態4では、DRAMおよびフラッシュメモリの双方を有する半導体集積回路装置について説明したが、フラッシュメモリのみを有する半導体集積回路装置にも本発明が適用できることはいうまでもない。
(実施の形態5)
図47は、本発明のさらに他の実施の形態である半導体集積回路装置の一例をその要部について示した断面図である。
本実施の形態5の半導体集積回路装置が実施の形態1の半導体集積回路装置と異なる点は、第1サイドウォールスペーサ14の代わりに窒化シリコン膜(第1サイドウォールスペーサ)207が形成されている点である。したがって、その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。本実施の形態5の半導体集積回路装置では、厚さt1の窒化シリコン膜(第1サイドウォールスペーサ)207を設けているため、実施の形態1と同様にメモリセル領域の集積度を向上するとともに、第2サイドウォールスペーサ15によりメモリセル領域以外のMISFETのLDD構造を最適化して半導体集積回路装置の性能を向上することができる。
なお、本実施の形態5の半導体集積回路装置の製造方法は、実施の形態1における図12の第1サイドウォールスペーサ14の形成工程の代わりに、半導体基体1の全面に窒化シリコン膜207を堆積する工程を置き換えることにより行うことができる。このため、異方性エッチング等の工程を省略し、工程を簡略化することができる。ただし、接続孔19、21の開口の工程においては、実施の形態2で説明したような2段階のエッチングが必要となる。このため、工程は増加するものの、接続孔19、21の底面の半導体基体1を過剰にエッチングすることがなく、コンタクトを信頼性高くすることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、上記実施の形態1〜5では、Complementary(相補形)MISFETにより周辺回路あるいはロジック回路を構成した例を説明したが、NチャネルMISFETあるいはPチャネルMISFETのみで周辺回路等を構成してもよい。
また、上記実施の形態1〜5では、DRAMのメモリセル領域の選択MISFETQsのゲート絶縁膜の膜厚をNチャネルMISFETQn1,Qn2およびPチャネルMISFETQp1のゲート絶縁膜の膜厚と同じものとした例を示したが、これらゲート絶縁膜の膜厚を相互に異なるものとしてもよい。特に、NチャネルMISFETQn1,Qn2およびPチャネルMISFETQp1のゲート絶縁膜の膜厚を選択MISFETQsのゲート絶縁膜の膜厚よりも薄くすると、NチャネルMISFETQn1,Qn2およびPチャネルMISFETQp1をさらに短チャネル化することが可能となり、半導体集積回路装置の性能をより向上することとが可能である。この際のゲート絶縁膜の製造方法は、実施の形態4で説明したフラッシュメモリ領域とDRAM領域とのゲート絶縁膜を別工程で形成した方法と同様の製造方法を用いることができる。
また、上記実施の形態1〜5のメモリセルは、DRAMまたは不揮発性メモリであるフラッシュメモリを用いて説明したが、これに限定されず、SRAM(Static RAM)、マスクROM等、たとえばワード線間にサイドウォールスペーサを用いて自己整合的に導電対をMISFETのソースまたはドレイン領域に接続させるメモリセル構造に適用して良いのは無論である。
(実施の形態6)
図50(a)は、本発明の一実施の形態であるDRAMの一例をそのメモリセル領域について示した断面図であり、(b)は、周辺回路領域について示した断面図である。また、図51は、本実施の形態6のDRAMのメモリセル領域の平面図である。さらに、図52は、本実施の形態6のDRAMのメモリセル領域の断面図であり、(a)は、図51におけるIIIa-IIIa線断面、(b)は、図51におけるIIIb-IIIb線断面を示す。なお、図51において、図面を見やすくするため、一部の部材についてはハッチングを施し、あるいは破線で示しており、図51におけるIa-Ia線は、図50(a)に示す断面図の切断部を示す。
本実施の形態6のDRAMのメモリセル領域には、半導体基板301の主面上にメモリセルの選択用MISFETQtが形成され、選択用MISFETQtに接続される電荷蓄積用の容量素子およびビット線BLが形成されている。
また、DRAMの周辺回路領域には、周辺回路を構成するn形MISFETQnが形成されている。なお、周辺回路にp形MISFET(図示せず)を形成し、n形MISFETQnとp形MISFETとでCMISFETを構成してもよい。また、n形MISFETQnの他に、高耐圧用のn形MISFET(図示せず)を形成してもよい。
半導体基板301は、たとえばp-形のシリコン(Si)単結晶からなり、その主面には浅溝302aが形成されている。また、浅溝302aには、たとえば二酸化シリコン(SiO2)からなる素子分離用絶縁膜302bが埋め込まれ、浅溝素子分離領域が形成されている。
半導体基板301の上部には、pウェル303が形成されている。pウェル303には、たとえばp形不純物のホウ素が導入されている。また、メモリセルの選択用MISFETQtが形成される領域のpウェル303の下部にはディープウェル303bが形成されている。ディープウェル303bには、n形不純物のリンが導入されており、選択用MISFETQtを基板電位から絶縁して、耐ノイズ性を向上することができる。
なお、p形MISFETが形成される場合には、p形MISFETが形成される領域にたとえばリンが導入されたnウェル(図示せず)が形成される。また、pウェル303およびそれが存在する場合にはnウェルには、MISFETのしきい値制御層が形成されていてもよい。
メモリセルの選択用MISFETQtは、素子分離用絶縁膜302bで囲まれた活性領域上に形成され、1つの活性領域に2個の選択用MISFETQtが形成されている。また、選択用MISFETQtは、pウェル303の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜304を介して半導体基板301上に形成された多結晶シリコン膜305aおよびタングステンシリサイド(WSi2)膜305bからなるゲート電極305と、ゲート電極305の両側のpウェル303に互いに離間して形成された一対のn形半導体領域306a,306bとを有する。
ゲート電極305は、DRAMのワード線WLとして作用するものである。また、n形半導体領域306a,306bにはn形不純物が導入されるが、リンまたはヒ素(As)の何れの不純物が導入されてもよい。ただし、選択用MISFETQtのチャネル間耐圧を向上してDRAMのリフレッシュ特性を向上するためには、リンを導入することが好ましい。
n形半導体領域306aは、2個の選択用MISFETQtに共有され、また、n形半導体領域306a,306bの間に選択用MISFETQtのチャネル領域が形成される。ゲート絶縁膜304は、たとえばSiO2からなり、後に説明する周辺回路領域のn形MISFETQnのゲート絶縁膜304よりも厚くして選択用MISFETQtの絶縁耐圧を向上してもよい。このような場合には、選択用MISFETQtの絶縁耐圧が向上し、DRAMのリフレッシュ特性を向上することができる。
ゲート電極305(ワード線WLでもある)の上面は、たとえばSiO2からなる絶縁膜307aを介して、たとえば窒化シリコンからなるキャップ絶縁膜307bが形成されている。キャップ絶縁膜307bは、後に説明する接続孔311a,311bの開口工程において、接続孔をゲート電極305に対して自己整合的に開口するためのブロッキング膜として作用するものであり、プラグ等の接続部材とゲート電極305とのショートを防止するためのものである。
キャップ絶縁膜307bの上面およびゲート電極305の側面ならびに半導体基板301の主面は、接続孔311a,311bの底面部を除き、たとえばシリコン窒化膜からなる自己整合加工用絶縁膜309により被覆されている。自己整合加工用絶縁膜309は、接続孔311aおよび接続孔311bをワード線に対して自己整合的に開口する際のエッチングストッパとして作用するとともに、接続孔311aおよび接続孔311bの開口の際の半導体基板301、特に素子分離用絶縁膜302bの過剰エッチングを防止する作用を有する。
なお、ゲート電極305の側面と自己整合加工用絶縁膜309との界面には、たとえばSiO2からなる絶縁膜(図示せず)が形成されていてもよい。このような絶縁膜および絶縁膜307aは、キャップ絶縁膜307bおよび自己整合加工用絶縁膜309を形成する際のWSi2膜305bを構成する金属による成膜処理装置の汚染防止、およびキャップ絶縁膜307bおよび自己整合加工用絶縁膜309への熱応力の緩和のために設けられるものである。
自己整合加工用絶縁膜309は、たとえばSOG(Spin On Glass)からなる層間絶縁膜310aによって被覆されている。層間絶縁膜310aは、BPSG(Boro Phospho Silicate Glass)であってもよいが、窒化珪素膜に対してエッチング選択比が確保できる酸化珪素膜とする。そして、層間絶縁膜310aには、半導体基板301の上層部のn形半導体領域306aが露出するような接続孔311aおよび半導体基板301の上層部のn形半導体領域306bが露出するような接続孔311bが形成されている。
なお、キャップ絶縁膜307bおよび自己整合加工用絶縁膜309を、接続孔311aおよび接続孔311bを自己整合的に開口する際のエッチングストッパとして作用させることができるのは前記したとおりである。また、自己整合加工用絶縁膜309が形成され、後に説明するように接続孔311aおよび接続孔311bを、層間絶縁膜310aがエッチングされやすく(エッチング量、エッチング速度が大)自己整合加工用絶縁膜309がエッチングされにくい(エッチング量、エッチング速度が小)第1のエッチング工程と自己整合加工用絶縁膜309がエッチングされやすく、層間絶縁膜310aまたはシリコン基板または素子分離用絶縁膜302bがエッチングされにくい条件での第2のエッチング工程との2段階エッチングにより開口するため、図52(a)および(b)に示すように接続孔311aおよび接続孔311bの底部が半導体基板301の活性領域から外れ、素子分離用絶縁膜302bの一部にかかるような場合でも、そのような接続孔311aおよび接続孔311bの底部にかかる素子分離用絶縁膜302bの過剰なエッチングが防止され、接続孔311aおよび接続孔311bの底部は素子分離用絶縁膜302bの深い領域には至らない。すなわち、素子分離用絶縁膜302bが過剰にエッチングされるとしてもプロセス上問題とはならない程度、たとえば自己整合加工用絶縁膜309の膜厚相当分以下の過剰エッチングに抑えることができる。
接続孔311bには、たとえばリンが高濃度に導入された多結晶シリコンからなるプラグ314が形成されている。プラグ314の底面は、素子分離用絶縁膜302bが過剰にエッチングされた領域にも形成されるが、その深さは前記したとおりプロセス上問題とはならない程度であり、DRAMのリフレッシュ特性等の性能にはほとんど問題を生じない。
層間絶縁膜310aおよびプラグ314の上には層間絶縁膜310bが形成されている。層間絶縁膜310bはたとえばTEOS(テトラエトキシシシラン)を用いて熱CVD法により堆積したシリコン酸化膜とすることができる。
層間絶縁膜310b上には、ビット線BLが形成されている。このビット線BLは、多結晶シリコン膜312およびWSi2膜313から構成され、接続孔311aを介してn形半導体領域306aと電気的に接続されている。多結晶シリコン膜312の底面は、前記したプラグ314と同様に、素子分離用絶縁膜302bが過剰にエッチングされた領域にも形成されるが、その深さは前記したとおりプロセス上問題とはならない程度であり、DRAMの性能にはほとんど問題を生じない。
このビット線BLは、たとえばTEOSを用いて熱CVD法により堆積したシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜310cで覆われ、さらに層間絶縁膜310cの上層には、たとえばCMP法により研磨されて平坦化された層間絶縁膜310dが形成されている。層間絶縁膜310dは、たとえばTEOSを用いてプラズマCVD法により堆積したシリコン酸化膜をCMP法により研磨したものである。なお、層間絶縁膜310dは、SOGあるいはBPSG等を用いることができ、その平坦化にはエッチバック法等を用いることができる。
層間絶縁膜310d上には、たとえばシリコン窒化膜からなる層間絶縁膜310eが形成されている。層間絶縁膜310eは、後に説明するクラウン形状の蓄積容量SNを形成する際のブロッキング膜となるものである。
層間絶縁膜310dの上層には、円筒形のクラウン形状を有する蓄積容量SNが形成されている。蓄積容量SNは、接続孔311cを介してn形半導体領域306bに接続される第1電極320aおよび半導体基板301に対して垂直方向に立設された第2電極320bからなるキャパシタ電極320と、キャパシタ絶縁膜321と、所定の配線と電気的に接続されているプレート電極322とから構成される。第1電極320aおよび第2電極320bは、たとえばリンが高濃度に導入された多結晶シリコン膜とすることができる。キャパシタ絶縁膜321は、たとえば窒化シリコン膜上にSiO2膜が堆積された積層膜とすることができるが、酸化タンタル等の高誘電率薄膜を用いてもよい。プレート電極322は、たとえばリンが高濃度に導入された多結晶シリコン膜とすることができるが、タングステンシリサイド等の金属化合物を用いてもよい。
なお、第1電極320aの下部には、多結晶シリコン膜320cおよび多結晶シリコンからなるサイドウォール320dが形成され、キャパシタ電極320の一部となっている。多結晶シリコン膜320cおよびサイドウォール320dは、接続孔311cを開口する際のハードマスクとして作用するものであり、接続孔311cの開口径をフォトリソグラフィの解像度以下の微小な開口径とすることができる。
一方、周辺回路領域のn形MISFETQnは、素子分離用絶縁膜302bで囲まれた活性領域上に形成され、pウェル303の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜304を介して半導体基板301上に形成された多結晶シリコン膜305aおよびWSi2膜305bからなるゲート電極305と、ゲート電極305の両側のpウェル303に互いに離間して形成された一対のn形半導体領域306cとを有する。
ゲート電極305は、ワード線WLと同時に形成されるものである。n形半導体領域306cは、低濃度n形半導体領域306c−1と、後に説明する第2のサイドウォール323bに対して自己整合的に形成された高濃度n形半導体領域306c−2(低濃度n形半導体領域306c−1よりも高濃度)とを含むものである。すなわち、n形半導体領域306cは、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造を有するものである。また、低濃度n形半導体領域306c−1の下部の高濃度n形半導体領域306c−2とチャネル領域の間には、パンチスルーストッパとして機能するp形半導体領域306dが形成されている。n形半導体領域306cには、たとえばリンまたはヒ素が導入される。ただし、n形MISFETQnのチャネル長を短くしてその高性能化を図るためにはヒ素を導入することが好ましい。なお、高耐圧n形MISFETを形成する場合には、低濃度n形半導体領域306c−1に導入される不純物はリンとすることが好ましい。これによりチャネル間の耐圧を向上することが可能となる。
ゲート絶縁膜304は、前記した選択用MISFETQtのものと同様であるため説明を省略する。
ゲート電極305の上面に絶縁膜307aを介してキャップ絶縁膜307bが形成されていることも前記した選択用MISFETQtのものと同様であるため説明を省略する。
ゲート電極305の側面には、第1のサイドウォール323aが形成され、その外側には第2のサイドウォール323bが形成されている。
第1のサイドウォール323aは、後に説明するように自己整合加工用絶縁膜309を異方性エッチングして形成されるものであり、たとえばシリコン窒化膜からなる。この第1のサイドウォール323aは、周辺回路領域において接続孔を形成する際に、ゲート電極305に対して自己整合的に接続孔を開口するためのサイドウォールとして作用させることも可能である。
第2のサイドウォール323bは、たとえばシリコン酸化膜からなり、高濃度n形半導体領域306c−2を形成するための不純物をイオン注入する際のマスクとして作用させ、高濃度n形半導体領域306c−2を自己整合的に形成するために用いることができる。この第2のサイドウォール323bの膜厚を制御することによりLDD構造を最適化し、n形MISFETQnの性能を向上することができる。
なお、前記したとおり、半導体基板301上の自己整合加工用絶縁膜309は異方性エッチングにより除去し、周辺回路領域には自己整合加工用絶縁膜309は設けられていない。これにより周辺回路領域の接続孔の開口を2段階で行う必要がなく、容易に開口することができる。また、周辺回路領域のゲート電極305と上層の配線を接続する場合にも、その接続孔の開口を容易に行うことができる。このように周辺回路領域に自己整合加工用絶縁膜309を設ける必要がないのは、周辺回路領域に形成されるMISFETにはあまり高い集積度は要求されず、その配置間隔に余裕があるため、活性領域の形成にも余裕があり、接続孔の目外れを考慮して設計することができることに基づく。したがって、周辺回路領域にも高い集積度が要求される場合には、実施の形態2で説明したエッチングストッパ104を第2のサイドウォールス323b形成後に周辺回路領域に選択的に形成してもよいことはいうまでもない。
また、p形MISFETが形成される場合には、前記n形MISFETQnの場合と導電性を逆にした構成で、同様に構成されることもいうまでもない。
また、ゲート電極305の側面と第1のサイドウォール323aとの界面には、たとえばSiO2からなる絶縁膜(図示せず)が形成されていてもよく、このような絶縁膜および絶縁膜307aは、キャップ絶縁膜307bおよび第1のサイドウォール323aを形成する際のWSi2膜305bを構成する金属による成膜処理装置の汚染防止、およびキャップ絶縁膜307bおよび第1のサイドウォール323aへの熱応力の緩和のために設けられるものである。
n形MISFETQnは、たとえばTEOSを用いて熱CVD法により堆積したシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜310fで覆われ、さらに層間絶縁膜310fの上層には、たとえばCMP法により平坦化された層間絶縁膜310gが形成されている。層間絶縁膜310gは、たとえばTEOSを用いてプラズマCVD法により堆積したシリコン酸化膜とすることができる。なお、層間絶縁膜310gは、SOGあるいはBPSG等を用いることができ、その平坦化にはエッチバック法等も用いることができる。
層間絶縁膜310g上には、前記した層間絶縁膜310bが形成され、層間絶縁膜310b上には、前記したビット線BLが形成されている。また、ビット線BLは、前記した層間絶縁膜310cで覆われ、さらに層間絶縁膜310cの上層には、前記した層間絶縁膜310dが形成されている。
層間絶縁膜310dおよびプレート電極322の上層には、たとえばBPSGからなる層間絶縁膜324が形成されている。層間絶縁膜324は、リフローにより平坦化されている。
周辺回路領域の層間絶縁膜324上には第1配線層325が形成されている。第1配線層325は、接続孔326を介してn形MISFETQnの高濃度n形半導体領域306c−2に接続されている。第1配線層325は窒化チタン、チタンあるいはアルミニウム等金属膜の積層膜とすることができ、たとえばスパッタ法により堆積することができる。なお、接続孔326内に、たとえばタングステンからなるプラグを形成してもよい。タングステンプラグはタングステンCVD法により形成することができる。この際、窒化チタンを接着層として接続孔326内にあらかじめ形成することが好ましい。
第1配線層325は、層間絶縁膜327により覆われ、層間絶縁膜327上には第2配線層328が形成されている。第2配線層328は接続孔329を介して第1配線層325に接続される。層間絶縁膜327は、たとえばシリコン酸化膜とSOGからなるシリコン酸化膜とすることができるが、そのシリコン酸化膜をTEOSを用いてプラズマCVD法により堆積されたシリコン酸化膜でサンドイッチした構成の積層膜とすることが好ましい。なお、第2配線層328は第1配線層325と同様の構成とすることができる。
第2配線層328は、層間絶縁膜330により覆われ、層間絶縁膜330上には第3配線層331が形成されている。第3配線層331は接続孔332を介して第2配線層328に接続される。層間絶縁膜330は層間絶縁膜327と同様の構成とすることができ、第3配線層331は第1配線層325と同様の構成とすることができる。
第3配線層331はパッシベーション膜333により覆われている。パッシベーション膜333はシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜とすることができる。
次に、前記DRAMの製造方法について、図53〜図79を用いて説明する。図53〜図79は、本実施の形態6のDRAMの製造方法の一例を工程順に示した断面図である。なお、図53〜図79は、図63、図65、図67、図69、図71を除き、(a)において図51におけるIa-Ia線断面に相当する部分を表し、(b)において周辺回路領域の断面を表す。また、図63、図65、図67、図69、図71は、(a)において図51におけるIIIa-IIIa線断面に相当する部分を表し、(b)において図51におけるIIIb-IIIb線断面に相当する部分を表す。
まず、図53に示すように、半導体基板301の所定領域に浅溝素子分離領域を形成する。浅溝素子分離領域は、半導体基板301の主面に図示しない酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を順次形成する。そしてフォトレジスト等により浅溝302aの形成領域の前記酸化シリコン膜と窒化シリコン膜とを除去した後、半導体基板301を深さ方向にたとえば0.3〜0.4μmの溝を形成する。次に前記窒化シリコン膜を酸化マスクとして前記溝の側面と底面に熱酸化シリコン(図示せず)を形成する。そして、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により半導体基板301の全面にシリコン酸化膜を堆積した後に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法あるいはドライエッチング法により浅溝302a以外の領域の前記シリコン酸化膜を除去して、浅溝302aにシリコン酸化膜を選択的に埋め込む。
なお、酸化性雰囲気で素子分離用絶縁膜302bのデンシファイを行うことが好ましい。そして、前記窒化シリコン膜を熱リン酸により除去し、素子分離用絶縁膜302bを形成する。この際、素子分離用絶縁膜302bも熱リン酸により若干エッチングされて半導体基板301の活性領域よりも低くなる。これによりゲート電極305のパターニングが良好となり、MISFETの性能を向上することができる。
次に、図54に示すように、フォトレジストをマスクにして、n形不純物たとえばリンをイオン注入により半導体基板301のメモリセルアレイの形成領域に導入し、次いで、上記フォトレジストを除去した後に、p形不純物たとえばボロンをイオン注入により半導体基板301のメモリセルアレイの形成領域およびn形MISFETQnが形成される領域に導入する。さらに、上記フォトレジストを除去した後に、半導体基板301に熱拡散処理を施すことによりディープウェル303bおよびpウェル303を形成する。なお、p形MISFETを形成する場合には、当該領域にたとえばリンを導入し、nウェルを形成する。
なお、チャネル領域での不純物濃度を最適化して、所望するメモリセル選択用MISFETQtあるいはn形MISFETQnのしきい値電圧を得るために、pウェル303の活性領域の主面にp形不純物たとえばボロンをイオン注入することができる。
次に、図55に示すように、半導体基板301の表面にゲート絶縁膜304を形成する。このゲート絶縁膜304は熱酸化法で形成され、その膜厚は約7nmである。さらに、半導体基板301の全面にリンが導入された多結晶シリコン膜305aおよびWSi2膜305bを順次堆積する。多結晶シリコン膜305aおよびWSi2膜305bはCVD法で形成され、これらの膜厚は、たとえばそれぞれ40nmおよび100nmである。次に、WSi2膜305b上に酸化シリコン膜からなる絶縁膜307aおよび窒化シリコン膜からなるキャップ絶縁膜307bを順次堆積する。絶縁膜307aおよびキャップ絶縁膜307bはCVD法で形成され、これらの膜厚は、たとえばそれぞれ10nmおよび160nmである。
次に、図56に示すように、フォトレジストをマスクにして、キャップ絶縁膜307b、絶縁膜307a、WSi2膜305bおよび多結晶シリコン膜305aからなる積層膜を順次エッチングすることにより、多結晶シリコン膜305aおよびWSi2膜305bからなるメモリセルの選択用MISFETQtおよび周辺回路用MISFETQnのゲート電極305を形成する。
次に、上記フォトレジストを除去した後、半導体基板301に熱酸化処理を施すことにより、ゲート電極305を構成する多結晶シリコン膜305aおよびWSi2膜305bの側壁に薄い酸化シリコン膜を形成することができる。
次に、図57に示すように、上記積層膜およびフォトレジストをマスクにして、周辺回路領域のn形MISFETQnが形成される領域のpウェル303の主面にp形不純物たとえばボロンをイオン注入し、次いでn形不純物たとえばヒ素をイオン注入する。さらに上記フォトレジストを除去した後、上記積層膜およびフォトレジストをマスクにして選択用MISFETQtが形成されるpウェル303の主面にn形不純物たとえばリンをイオン注入する。これら不純物を引き伸ばし拡散することにより、n形MISFETQnの低濃度n形半導体領域306c−1およびp形半導体領域306dならびに選択用MISFETQtのn形半導体領域306a,306bを形成する。なお、高耐圧用のn形MISFETを形成する場合には当該領域にリンを注入する。また、p形MISFETを形成する場合には、当該領域にパンチスルーストッパ用のヒ素および低濃度半導体領域用のボロン(BF2)を注入する。周辺回路用のMISFETQnの低濃度n型半導体領域306c−1およびメモリセル選択用MISFETQtのn型半導体領域306a、306bは、ゲート電極に自己整合的に形成される。
次に、図58に示すように、シリコン窒化膜334を堆積する。シリコン窒化膜334の膜厚はたとえば80nmとすることができる。次いで、SOG膜335を堆積し、その後、フォトレジストでメモリアレイ領域をマスクして、SOG膜335およびシリコン窒化膜334をエッチングする。前記エッチングは、RIE(Reactive Ion Etching)等の異方性エッチングを用いることができ、これにより周辺回路領域のSOG膜335およびシリコン窒化膜334を除去し、メモリアレイ領域に自己整合加工用絶縁膜309および層間絶縁膜310aを形成する。層間絶縁膜310aは、SOGからなるため、ゲート電極305、キャップ絶縁膜307bにより形成された表面の凹部を埋め込んで平坦化することができる。また、エッチングには異方性エッチングを用いるため、周辺回路領域のn形MISFETQnのゲート電極305およびキャップ絶縁膜307bの側面には、シリコン窒化膜からなる第1のサイドウォール323aが形成される。
次に、図59に示すように、半導体基板301の全面にTEOSシリコン酸化膜(図示せず)を形成し、これを異方性エッチングでエッチングして、第1のサイドウォール323aの側面に第2のサイドウォール323bを形成する。第2のサイドウォール323bの厚さ(幅)は、第1のサイドウォール323aの厚さ(幅)よりも大とする。これにより、メモリセルの微細化と周辺回路用MISFETの特性向上を図ることができる。
次に、図60に示すように、ゲート電極305、キャップ絶縁膜307bおよび第2のサイドウォール323bならびにフォトレジストをマスクにして、周辺回路領域のn形MISFETQnが形成される領域にn形不純物たとえばヒ素およびリンをイオン注入する。さらに上記フォトレジストを除去した後、不純物を引き伸ばし拡散することにより、n形MISFETQnの高濃度n形半導体領域306c−2を形成する。なお、p形MISFETを形成する場合には、当該領域に高濃度半導体領域用のボロン(BF2)を注入する。この高濃度n形半導体領域306c−2は、第2のサイドウォール323bに対して自己整合で形成される。
次に、図61に示すように、TEOSシリコン酸化膜を堆積し、層間絶縁膜310fを形成する。さらにプラズマCVD法によりTEOSを用いてシリコン酸化膜を堆積し、前記シリコン酸化膜をCMP法(研磨)により平坦化して層間絶縁膜310gを形成する。メモリセル部は、SOG膜335を残したまま、TEOSシリコン酸化膜310fおよび酸化シリコン膜を堆積し、CMP法により平坦化する。平坦化後、メモリセル部には、SOG膜335、TEOSシリコン酸化膜310fおよび研磨された酸化シリコン膜が残る。この3層の絶縁膜を層間絶縁膜310gと称す。
次に、図62〜図65に示すように、フォトレジストをマスクとして層間絶縁膜310aをエッチングし、接続孔311bを形成する。接続孔311bの開口は、2段階のエッチングにより行う。
まず、第1のエッチング工程として、シリコン酸化膜がエッチングされやすく、シリコン窒化膜がエッチングされにくい条件でエッチングを行う。このようなエッチングは、たとえばC48およびアルゴンを含む混合ガスを原料ガスとした異方性プラズマエッチングにより実現することが可能である。この第1のエッチング工程では、シリコン窒化膜がエッチングされにくい条件であるためシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜310aのエッチングはシリコン窒化膜からなる自己整合加工用絶縁膜309が露出する段階まで進行する。この状態を図62および図63に示す。すなわち、自己整合加工用絶縁膜309は、第1のエッチング工程でのエッチングストッパとして機能する。
次に、第2のエッチング工程として、シリコン窒化膜がエッチングされる条件でエッチングを行う。このようなエッチングは、たとえばCHF3、CF4およびアルゴンを含む混合ガスを原料ガスとした異方性プラズマエッチングにより実現することが可能である。この第2のエッチング工程では、第1のエッチング工程により厚い層間絶縁膜310aがすでに除去されているため、薄い自己整合加工用絶縁膜309のみをエッチングすればよいこととなる。すなわち、自己整合加工用絶縁膜309の下地へのオーバーエッチングを抑制して、プロセスマージンの十分とれた状態でエッチングを実施することができる。つまり、シリコン窒化膜がエッチングされる条件では、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜とのエッチング選択比がとれず、シリコン窒化膜をエッチングするとともに、シリコン酸化膜をエッチングしてしまうこととなるため、図65に示すように、接続孔311bの底部が素子分離用絶縁膜302bにかかる場合には、シリコン酸化膜からなる素子分離用絶縁膜302bをもエッチングしてしまうこととなる。理想的には自己整合加工用絶縁膜309のみをエッチングして、自己整合加工用絶縁膜309が除去された直後にエッチングを終了するジャストエッチとすることが望ましいが、エッチング速度の基板内分布等の存在により基板面内全ての領域で確実に接続孔311bが開口され、かつジャストエッチとすることは一般には困難である。そのため、ある程度のオーバーエッチングが必要となる。このため、接続孔311bの底部が活性領域からはみ出し素子分離用絶縁膜302bにかかる場合には、素子分離用絶縁膜302bが過剰にエッチングされる恐れがあるが、本方法では、自己整合加工用絶縁膜309が80nm程度と薄く、かつ、自己整合加工用絶縁膜309のみのエッチングでよいため、オーバーエッチングの量は自己整合加工用絶縁膜309の膜厚の30〜50%程度で十分であり、多くても自己整合加工用絶縁膜309の膜厚相当分で十分である。そのため素子分離用絶縁膜302bの過剰エッチングを最小限に抑制することができ、この結果、DRAMのリフレッシュ特性等を向上してDRAMの性能を高くすることが可能である。
また、第2のエッチング工程においては、図64に示すように、ゲート電極305が自己整合加工用絶縁膜309およびキャップ絶縁膜307bにより覆われた状態となっているため、接続孔311bがゲート電極305にかかるように設計されていてもゲート電極305を露出することはなく、したがって、接続孔311bは自己整合的に開口することが可能である。すなわち、自己整合加工用絶縁膜309は、接続孔311bをゲート電極305に対して自己整合的に開口する機能とともに、素子分離用絶縁膜302bの過剰エッチングを抑制する機能とを併せ持っているものである。
このような、自己整合加工用絶縁膜309を用いて2段階エッチングを行う方法は、集積度が向上され、ゲート電極305の間隔が狭くなっているDRAMにおいては特に有効である。すなわち、ゲート電極305に対する自己整合的な開口のためのサイドウォールをゲート電極305の側面に形成した場合には、さらに素子分離用絶縁膜302bの過剰エッチングを抑制するためのストッパ膜を形成しようとすると、接続孔311bを形成するべきゲート電極305の間が埋まってしまうか、あるいは埋まらないにしても接続孔311bの底面積が極端に小さくなり十分な接続導電性を確保することが難しくなる。ところが、本実施の形態6の製造方法では、ゲート電極305に対する自己整合的な開口のためのサイドウォールを形成せず、自己整合加工用絶縁膜309に自己整合的な開口のための機能を持たせているため、ゲート電極305の間に十分なスペースを確保することができ、接続孔311bの開口のためのプロセスマージンを保持しつつ十分な接続信頼性を得ることが可能である。
次に、図66および図67に示すように、接続孔311bにプラグ314を形成する。プラグ314はリンが導入された多結晶シリコンとすることができ、半導体基板301の全面に多結晶シリコン膜を堆積した後に、これをエッチバックすることにより形成することができる。なお、接続孔311bの底部が素子分離用絶縁膜302bの深い部分にまで形成されることがないため、プラグ314の底面は、接続孔311bが素子分離用絶縁膜302bにかかる領域においても浅い領域で形成されており、DRAMの信頼性を向上することができる。
次に、図68および図69に示すように、半導体基板301の全面にTEOSシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜310bを形成した後、接続孔311aを形成する。接続孔311aの形成は接続孔311bと同様に2段階のエッチング工程で行う。接続孔311aにおいても、接続孔311bと同様に、素子分離用絶縁膜302bの深い部分に形成されることはない。
次に、図70および図71に示すように、リンが導入された多結晶シリコン膜312およびWSi2膜313をCVD法で順次堆積し、これをパターニングしてビット線BLを形成する。ビット線BLは、接続孔311aを通じてメモリセル選択用MISFETQtの一方のn形半導体領域306aに接続されている。多結晶シリコン膜312もプラグ314と同様に、その底面は、接続孔311aが素子分離用絶縁膜302bにかかる領域においても浅い領域で形成されており、DRAMの信頼性を向上することができる。
次に、図72に示すように、半導体基板301上に酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜310cおよび層間絶縁膜310dをCVD法で堆積した後、この層間絶縁膜310dの表面を、たとえばCMP法によって平坦化し、次いで、半導体基板301上にシリコン窒化膜からなる層間絶縁膜310eを形成する。
次に、図73に示すように、シリコン酸化膜336を堆積した後、多結晶シリコン膜320cを堆積し、フォトレジストをマスクにして多結晶シリコン膜320cをパターニングする。さらに多結晶シリコン膜(図示せず)を堆積して、これを異方性エッチングによりエッチングし、サイドウォール320dを形成する。このようにサイドウォール320dを形成することにより、フォトリソグラフィの最小分解能でパターニングした多結晶シリコン膜320cの開口よりもさらに小さな口径を有する開口を得ることができる。
次に、図74に示すように、多結晶シリコン膜320cおよびサイドウォール320dをマスクとして接続孔311cを開口する。
次に、図75に示すように、半導体基板301上にリンが導入された第1電極320aおよびシリコン酸化膜337をCVD法で順次堆積する。上記第1電極320aは接続孔311c内に堆積されて、プラグ314に接続される。
次に、図76に示すように、フォトレジストをマスクにして、シリコン酸化膜337をエッチングし、続いて第1電極320aおよび多結晶シリコン膜320cを順次エッチングする。加工された第1電極320aおよび多結晶シリコン膜320cは、メモリセル領域においては情報蓄積用容量素子の蓄積電極の一部を形成する。
次に、上記フォトレジストを除去した後、図77に示すように、多結晶シリコン膜(図示せず)を半導体基板301上にCVD法で堆積し、これを異方性エッチングして第2電極320bを形成する。さらに、たとえば、フッ酸溶液を用いたウエットエッチングによりシリコン酸化膜336,337を除去して、第1電極320a、第2電極320b、多結晶シリコン膜320cおよびサイドウォール320dからなるクラウン形状のキャパシタ電極320を形成する。
次に、図78に示すように、キャパシタ電極320に粒径40nm程度の多結晶シリコン粒を成長させ、その後、窒化シリコン膜(図示せず)をCVD法で半導体基板301上に堆積し、続いて、酸化処理を施すことにより、窒化シリコン膜の表面に酸化シリコン膜を形成して、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜からなるキャパシタ絶縁膜321をキャパシタ電極320の表面に形成する。その後、半導体基板301上に多結晶シリコン膜(図示せず)をCVD法で堆積し、この多結晶シリコン膜をフォトレジストをマスクにしてエッチングすることにより、プレート電極322を形成する。
次に、図79に示すように、BPSG膜を堆積し、これをアニールすることによって層間絶縁膜324を形成し、フォトレジストをマスクにしてエッチングすることにより接続孔326を開口する。接続孔326の開口の際には、第1のサイドウォール323aを用いて周辺回路領域のゲート電極305に対し自己整合的に接続孔326を開口することが可能である。さらに、チタン、窒化チタン、アルミニウムおよびチタンを順次堆積し、これをパターニングすることにより第1配線層325を形成する。なお、接続孔326の内面に窒化チタンを堆積し、CVD法によるタングステン膜を形成してこれをエッチバックし、タングステンプラグを形成してもよい。なお、チタン、窒化チタン、アルミニウムおよびチタンの堆積にはスパッタ法を用いることができる。
最後に、プラズマCVD法によるTEOSシリコン酸化膜を堆積し、さらにSOG膜をコートした後、プラズマCVD法によるTEOSシリコン酸化膜を堆積して層間絶縁膜327を形成する。その後、前記第1配線層の場合と同様に接続孔329、第2配線層328、層間絶縁膜330、接続孔332、第3配線層331を形成し、プラズマCVD法によるTEOSシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜を堆積してパッシベーション膜333を形成し、図50に示すDRAMがほぼ完成する。
本実施の形態6のDRAMによれば、自己整合加工用絶縁膜309を用いて2段階エッチングにより接続孔311a,311bを開口するため、ゲート電極305に対して自己整合的にプラグ314およびビット線BLを形成することができるとともに、素子分離用絶縁膜302bの過剰エッチングを防止し、DRAMのリフレッシュ特性等その性能を向上することができる。また、メモリセル領域においてゲート電極305の側面にサイドウォールを形成しないため、DRAMの高集積化にも対応することができる。
また、自己整合加工用絶縁膜309にゲート電極305に対する自己整合コンタクトの形成機能と素子分離用絶縁膜302bの過剰エッチング防止機能の2つの機能を併有させるため、個々の機能を実現するための個別の部材を形成する必要がなく、工程を少なくし、プロセスの増加を抑制することができる。
なお、本実施の形態6において、プラグ314を用いた例を示したが、プラグ314を用いず、キャパシタ電極320が接続孔311bを介して直接n形半導体領域306bに接続されるものであってもよい。この場合、接続孔311bの深さが相当程度に深くなるため、エッチングマージンが小さくなり、その加工が困難になるが、本実施の形態6の製造方法の2段階エッチングを用いることにより、エッチングマージンを増加し、深い接続孔の開口にも対応することが可能となる。すなわち、プラグ314を用いない場合に本発明の効果がより顕著となる。
また、前記した2段階のエッチングは連続プロセスで行ってもよいことはいうまでもない。
なお、図60において、n型MISFETQnの高濃度n型半導体領域6c−2を形成した後、実施の形態2に示す窒化シリコン膜104を周辺回路領域に選択的に形成して、その後に、図61に示すTEOSシリコン酸化膜を堆積して、層間絶縁膜310fを形成し、それに続く工程を実施することも可能である。
また、図60において、n型MISFETQnの高濃度n型半導体領域6c−2を形成した後、実施の形態3を実施することも可能である。
つまり、n型MISFETQnの高濃度n型半導体領域6c−2を形成した後、周辺回路領域上にモリブデン、コバルト等の高融点金属を堆積し、周辺回路用のn型MISFETQnの高濃度n型半導体領域6c−2の表面にシリサイド層を形成し、その後、未反応の高融点金属を除去してから、図61に示すTEOSシリコン酸化膜を堆積して、層間絶縁膜310fを形成し、それに続く工程を実施することも可能である。
また、後述する実施の形態7または8の場合にも、上記の例を適用することは可能である。
(実施の形態7)
図80および図81は、本発明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法の一例を示した断面図である。
本実施の形態7の製造方法は、ゲート電極305およびキャップ絶縁膜307bの形成(図57)までは実施の形態6の製造方法と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態7の製造方法は、メモリアレイ領域でのゲート電極305の配列が密な場合を示し、周辺回路領域における自己整合加工用絶縁膜309の除去をマスクなしに行う例を示したものである。
ゲート電極305およびキャップ絶縁膜307bの形成の後、図80に示すように、自己整合加工用絶縁膜309となるシリコン窒化膜を堆積し、さらにシリコン酸化膜339を堆積する。メモリアレイ領域においては、図80(a)に示すように、ゲート電極305の配列が密なためシリコン酸化膜339が凹部に完全に埋め込まれ、その表面が平坦となっている。これに対し、周辺回路領域では、図80(b)に示すように、ゲート電極305はメモリアレイ領域に比べて疎に形成されているため、凹凸形状をほぼ忠実に反映した表面形状となっている。
次に、図81に示すように、シリコン窒化膜309およびシリコン酸化膜339を異方性エッチングによりエッチングする。エッチングはシリコン窒化膜がエッチングされる条件たとえばCHF3、CF4およびアルゴンの混合ガスを用いたエッチングとする。メモリアレイ領域においてはシリコン酸化膜339の表面が平坦であるためシリコン酸化膜339の平坦表面およびキャップ絶縁膜307b表面のシリコン窒化膜309がエッチングされるのみである。このため、メモリアレイ領域においては半導体基板301の主面上にシリコン窒化膜309が残り、自己整合加工用絶縁膜309として機能する。一方、周辺回路領域においては、ゲート電極305の側面を除き、半導体基板301の主面上およびキャップ絶縁膜307bの表面のシリコン窒化膜309およびシリコン酸化膜339がエッチングされ、シリコン窒化膜309およびシリコン酸化膜339は、ゲート電極305の側面の第1のサイドウォール323aおよび第2のサイドウォール323bとして残留するのみである。
すなわち、本実施の形態7の製造方法によれば、フォトマスク等を用いなくても、メモリセルアレイ領域に自己整合加工用絶縁膜309を形成し、同時に周辺回路領域のゲート電極305の側面に第1のサイドウォール323aおよび第2のサイドウォール323bを形成することが可能である。これにより工程を簡略化することが可能となる。
なお、この後の工程は実施の形態6における図60以降の工程と同様であるため説明を省略する。
(実施の形態8)
図82〜図84は、本発明のさらに他の実施の形態であるDRAMの製造方法の一例を示した断面図である。
本実施の形態8の製造方法は、ゲート電極305およびキャップ絶縁膜307bの形成(図57)までは実施の形態6の製造方法と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態8の製造方法は、メモリアレイ領域でのゲート電極305の配列が疎な場合を示し、周辺回路領域における自己整合加工用絶縁膜309の除去をマスクを用いて行う例を示したものである。
ゲート電極305およびキャップ絶縁膜307bの形成の後、図82に示すように、自己整合加工用絶縁膜309となるシリコン窒化膜を堆積し、メモリアレイ領域にフォトマスク340を形成する。
次に、図83に示すように、フォトマスク340をマスクにして自己整合加工用絶縁膜309を異方性エッチングによりエッチングする。エッチングはシリコン窒化膜がエッチングされる条件たとえばCHF3、CF4およびアルゴンの混合ガスを用いたエッチングとする。これにより、周辺回路領域のゲート電極305の側面に第1のサイドウォール323aが形成される。
さらに、フォトマスク340を除去した後、半導体基板301の全面にシリコン酸化膜341を堆積する。
次に、図84に示すように、シリコン酸化膜341を異方性エッチングによりエッチングする。エッチングはシリコン窒化膜がエッチングされにくい条件たとえばC48およびアルゴンの混合ガスを用いたエッチングとすることができる。これにより、周辺回路領域のみならずメモリセルアレイ領域のゲート電極305の側面に第2のサイドウォール323bが形成される。
このような製造方法によれば、周辺回路領域の自己整合加工用絶縁膜309を除去し、ゲート電極305の側面に第2のサイドウォール323bを形成することができる。なお、第2のサイドウォール323bの厚さを調整してLDD構造を最適化することができることは実施の形態6で説明したとおりである。
なお、この後の工程は実施の形態6における図60以降の工程と同様であるため説明を省略する。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、上記実施の形態6〜8では、素子分離領域が浅溝素子分離領域の場合を説明したが、LOCOS法による厚いフィールド絶縁膜による素子分離領域であってもよい。本発明は、浅溝素子分離領域の浅溝がフィールド絶縁膜のバーズビークに比較して急峻に形成されていることから、僅かの目外れにより多大な影響を受ける可能性の大きい浅溝素子分離領域に適用して顕著な効果が得られるものではあるが、フィールド絶縁膜による素子分離領域に適用してもその効果が得られることに何ら変わりはない。
本願には、以下の発明も含まれている。
(1)本発明の半導体集積回路装置は、その主面に素子分離領域と素子分離領域に囲まれた活性領域とを有する半導体基板に、主面上に形成されたゲート絶縁膜、ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極、ゲート電極上に形成されたキャップ絶縁膜、およびゲート電極の両側の活性領域に形成された半導体領域を含むMISFETが形成され、MISFETとその上層に形成された導電性部材とを絶縁する層間絶縁膜を有する半導体集積回路装置であって、MISFETの全部または一部の領域におけるキャップ絶縁膜の上面および側面ならびにゲート電極の側面を含む半導体基板の主面上に、層間絶縁膜に対してエッチング選択比を有する自己整合加工用絶縁膜が形成され、自己整合加工用絶縁膜を、導電性部材と半導体領域とを接続するための接続孔をゲート電極に対して自己整合で開口するためのものであるとともに、接続孔の底部が活性領域から外れた素子分離領域にかかる部分の過剰エッチングを防止するためのものとしたものである。
このような半導体集積回路装置によれば、自己整合加工用絶縁膜をゲート電極の側面および半導体基板の主面に形成し、自己整合的に接続孔を加工するためのゲート電極のサイドウォールとして、および、半導体基板の素子分離領域の過剰エッチングを防止するためのストッパ膜として併用するため、ゲート電極の間隔が短い高集積化された半導体集積回路装置、特に高集積化されたDRAMのメモリマット領域のMISFETにおいても十分な接続孔底面の接続領域が確保できる。この結果、高集積化された半導体集積回路装置においても自己整合コンタクトの技術と素子分離領域の過剰エッチングの防止技術とをともに用いることができ、半導体集積回路装置の高集積化と高信頼性を実現することが可能となる。
(2)前記半導体集積回路装置において、自己整合加工用絶縁膜は、キャップ絶縁膜およびゲート電極の側面に接して、または自己整合加工用絶縁膜の膜厚に比較して十分薄い膜厚の薄膜を介して形成することができ、自己整合加工用絶縁膜とキャップ絶縁膜およびゲート電極の側面との間にはサイドウォールを形成する必要がない。すなわち、自己整合加工用絶縁膜をゲート電極のサイドウォールとして用いることができ、別にサイドウォールを形成する必要がない。このため、接続孔の開口マージンを増加することができ、また、工程を簡略化して工程の増加を最小限にすることができる。
(3)また、自己整合加工用絶縁膜はシリコン窒化膜とし、層間絶縁膜はシリコン酸化膜とすることができる。このように、従来半導体集積回路装置の製造工程において頻繁に使用され、その物性が熟知されたシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜を用いることにより、確立された製造工程を用いて工程の設計および条件の選択を容易に行って、生産工程を速やかに立ち上げることが可能となる。
(4)また、素子分離領域は浅溝素子分離構造を有する浅溝素子分離領域、または選択酸化法を用いて形成された厚いフィールド絶縁膜を有する素子分離領域とすることができる。特に、浅溝素子分離領域の場合には、活性領域と素子分離領域との境界領域において浅溝素子分離領域が急峻に形成されているため、接続孔の形成の際の僅かな目はずれにより素子分離領域に形成される過剰エッチング部分が厚いフィールド絶縁膜等に比較して深くなり、前記目はずれによる過剰エッチングの問題が顕著となる。よって、浅溝素子分離領域を有する半導体集積回路装置の本発明を適用して素子分離領域の過剰エッチングを防止する場合には、その効果が顕著である。
(5)また、本発明の半導体集積回路装置は、DRAMのメモリマット領域を含み、自己整合加工用絶縁膜がメモリマット領域にのみ形成されているものである。すなわち、高集積化の要求が強いメモリマット領域にのみ自己整合加工用絶縁膜を形成して、メモリマット領域の高集積化と高信頼性化を実現し、比較的高集積化の要求が強くない周辺回路領域等には、自己整合加工用絶縁膜を形成しないものである。
このような半導体集積回路装置によれば、メモリマット領域においては高集積化と高信頼性化を実現するとともに、周辺回路領域等では自己整合加工用絶縁膜を形成しないため、ゲート電極と同時に形成される配線層と上層との接続孔形成工程あるいは周辺回路領域のMISFETの半導体領域と上層との接続孔形成工程を簡略化することができる。すなわち、周辺回路領域にも自己整合加工用絶縁膜を形成した場合には、半導体領域と上層との接続孔を形成する際に自己整合加工用絶縁膜をエッチングするための2段階エッチングが必要となり、また、ゲート電極と同時に形成される配線層と上層との接続孔を形成する際にゲート電極の上面に形成されているキャップ絶縁膜のエッチングに加えて自己整合加工用絶縁膜のエッチングを行う必要があり、工程が複雑化する可能性がある。しかし、本発明では、周辺回路領域には自己整合加工用絶縁膜を形成しないため、工程が複雑化することがない。
(6)また、本発明の半導体集積回路装置は、DRAMのメモリマット領域を含み、メモリマット領域以外の領域に形成されたMISFETのゲート電極の側面には、自己整合加工用絶縁膜と同一工程で堆積された絶縁膜を介して、または側面に接してサイドウォールが形成されているものである。
このような半導体集積回路装置によれば、メモリマット領域以外の領域に形成されたMISFETのLDD(Lightly Doped Drain)構造を最適化して、メモリマット領域以外の領域のMISFETの短チャネル化を実現してその性能を向上することができる。
(7)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、(a)半導体基板の主面に素子分離領域を形成する工程、(b)半導体基板の全面にゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜、ゲート電極となる多結晶シリコン膜を主とする導電膜およびキャップ絶縁膜となるシリコン窒化膜を順次堆積してそれらの積層膜を形成し、積層膜をパターニングしてゲート絶縁膜、ゲート電極およびキャップ絶縁膜を形成する工程、(c)ゲート電極をマスクとして不純物をイオン注入し、素子分離領域に囲まれた半導体基板の主面の活性領域に半導体領域を形成する工程、(d)半導体基板の全面に自己整合加工用絶縁膜を堆積する工程、(e)自己整合加工用絶縁膜が形成された半導体基板の全面に層間絶縁膜を堆積する工程、(f)自己整合加工用絶縁膜のエッチング速度が層間絶縁膜のエッチング速度に対して十分小さくなる条件で層間絶縁膜を選択的にエッチングし、接続孔の一部をゲート電極に対して自己整合的に開口する第1のエッチング工程、(g)接続孔の底部の自己整合加工用絶縁膜を異方性エッチングする第2のエッチング工程、を含むものである。
このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、ゲート電極およびキャップ絶縁膜を形成した後に、サイドウォールを形成することなく自己整合加工用絶縁膜を堆積するため、ゲート電極間のコンタクトマージンを十分にとることが可能である。この結果、半導体集積回路装置の接続孔に形成される部材と活性領域に形成される半導体領域との接続信頼性を向上することができる。
また、接続孔を第1のエッチング工程および第2のエッチング工程の2段階に分けて開口するため、接続孔をゲート電極に対して自己整合的に開口することができるとともに、接続孔の底部にかかる素子分離領域の過剰なエッチングを防止することができる。この結果、半導体集積回路装置の集積度を向上するとともに、半導体集積回路装置のMISFETの特性を向上し信頼性を向上することができる。なお、前記第1のエッチング工程および第2のエッチング工程は、連続した工程とすることができることはいうまでもない。
(8)また、(a)工程の素子分離領域の形成は、浅溝を形成した後に浅溝をシリコン酸化膜により埋め込み、シリコン酸化膜をエッチバックまたはCMP法により研磨することにより浅溝内部にのみシリコン酸化膜を残す第一の構成、または、パターニングされたシリコン窒化膜をマスクとして選択的に厚いフィールド絶縁膜を熱酸化法により形成する第2の構成、の何れかの構成とすることができる。このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、浅溝素子分離領域あるいはLOCOS法による厚いフィールド絶縁膜を有する半導体集積回路装置を製造することができる。
(9)また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法において、自己整合加工用絶縁膜をシリコン窒化膜とし、層間絶縁膜をシリコン酸化膜とし、第1のエッチング工程におけるエッチングをC48およびアルゴンを含む混合ガスを用いたプラズマエッチングにより行い、第2のエッチング工程におけるエッチングをCHF3、CF4およびアルゴンを含む混合ガスを用いたプラズマエッチングにより行うことができる。
このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、第1のエッチング工程をC48およびアルゴンを含む混合ガスを用いたプラズマエッチングにより行うため、シリコン窒化膜がエッチングされにくい条件でシリコン酸化膜をエッチングすることができ、つまりシリコン窒化膜に対して十分なエッチング選択比を有する条件でシリコン酸化膜をエッチングすることができ、接続孔領域の層間絶縁膜のエッチングをストッパ膜である半導体基板主面上の自己整合加工用絶縁膜まで、十分な加工マージンを持ってエッチングすることができる。また、第2のエッチング工程をCHF3、CF4およびアルゴンを含む混合ガスを用いたプラズマエッチングにより行うため、シリコン窒化膜からなる自己整合加工用絶縁膜を容易にエッチングすることができる。第2のエッチング工程においては比較的薄いシリコン窒化膜のみをエッチングするため、十分な加工マージンをもって接続孔を開口し、その結果素子分離領域の過剰エッチングを少なくできることは前記したとおりである。
(10)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、第2のエッチング工程において、自己整合加工用絶縁膜の全膜厚分をエッチングするに必要なエッチング時間以下のオーバーエッチングを加えるものである。
このようなオーバーエッチングを加えることができるのは、前記したとおり自己整合加工用絶縁膜をストッパ膜として接続孔を2段階エッチングにより開口するためであるが、オーバーエッチングを加えることにより活性領域を若干エッチングするものの接続孔の開口を確実に行うことができ、接続孔底部での接続信頼性を向上することができる。なお、活性領域のエッチング量は、加えるオーバーエッチングが自己整合加工用絶縁膜の全膜厚分をエッチングするに必要なエッチング時間以下であるため、自己整合加工用絶縁膜の膜厚相当以下であり、自己整合加工用絶縁膜の膜厚を30〜50nmと薄くすることが可能なことから、工程上そのような過剰エッチングは問題とならない。
(11)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体集積回路装置にDRAMのメモリマット領域を含み、自己整合加工用絶縁膜の堆積の後に、メモリマット領域以外のゲート電極およびキャップ絶縁膜の側面に自己整合加工用絶縁膜を挟んでサイドウォールを形成する工程を含むものである。
このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、メモリマット領域以外のMISFETに適正なLDD構造を形成することが可能となる。その結果、メモリマット領域以外のMISFETたとえば周辺回路領域のMISFETの短チャネル化を行って、そのMISFETの性能を向上することが可能である。なお、周辺回路領域のゲート電極間の間隔は一般に余裕が存在するため、周辺回路領域のMISFETのゲート電極の側面に自己整合加工用絶縁膜が形成されていてもサイドウォールを形成することが可能である。
(12)また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体集積回路装置にDRAMのメモリマット領域を含み、自己整合加工用絶縁膜の堆積の後に、少なくともメモリマット領域以外の半導体基板の主面上の自己整合加工用絶縁膜を除去する工程を含むものである。
このような半導体集積回路装置の製造方法によれば、少なくともメモリマット領域以外の半導体基板の主面上の自己整合加工用絶縁膜を除去する工程を含むため、たとえばDRAMの周辺回路領域の自己整合加工用絶縁膜を除去することができ、周辺回路領域のMISFETの半導体領域あるいはゲート電極に接続する接続孔の開口を容易に行うことが可能となる。
(13)なお、サイドウォールの形成は、自己整合加工用絶縁膜の堆積の後に、メモリマット領域を覆うフォトレジストをマスクとして自己整合加工用絶縁膜をエッチングし、フォトレジストを除去した後、半導体基板の全面に絶縁膜を堆積し、絶縁膜を異方性エッチングして行うことができる。なお、自己整合加工用絶縁膜のエッチングはゲート電極の側面にサイドウォールとして残る状態の異方性エッチングでもよく、また、サイドウォールとして残らない等方性エッチングでもよい。
また、サイドウォールの形成は、自己整合加工用絶縁膜の堆積の後に、メモリマット領域に形成されたゲート電極およびキャップ絶縁膜による凹凸を埋め込む絶縁膜を堆積し、絶縁膜を異方性エッチングして行うことができる。このような場合、メモリマット領域のゲート電極間を絶縁膜により埋め込むため、その後の異方性エッチングによりメモリマット領域のゲート電極間の半導体基板主面上に形成された自己整合加工用絶縁膜がエッチングされることはなく、一方、メモリマット領域以外の領域たとえば周辺回路領域の自己整合加工用絶縁膜は、周辺回路領域のゲート電極の間隔に余裕があるためサイドウォール形成のための絶縁膜の異方性エッチングの際に同時にエッチングすることが可能である。すなわち、周辺回路領域の自己整合加工用絶縁膜のみをエッチングするためのマスク形成工程を省略することが可能である。これにより、工程を簡略化することができる。
これらの発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単にまとめて説明すれば以下のとおりである。
(1)高集積化されたDRAMのメモリセル領域においても、接続孔を自己整合的に形成するとともに、接続孔底部の素子分離領域の過剰エッチングを防止することができる。
(2)接続孔を自己整合的に形成するとともに接続孔底部の素子分離領域の過剰エッチングを防止する場合に、その接続孔の加工マージンを向上させることができる。
(3)接続孔を自己整合的に形成するとともに接続孔底部の素子分離領域の過剰エッチングを防止する場合に、工程の増加を抑制することができる。
(4)半導体集積回路装置の高集積化を実現するとともに、DRAMのリフレッシュ特性を向上し、メモリセル領域のトランジスタ特性を向上することができる。
本発明者が、本発明の後に行った公知例調査の結果、キャパシタの一方の電極の接続孔及びビット線接続孔をワード線に対して自己整合的に形成する技術は、特開平4−342164号公報に記載されている。
また、層間絶縁膜に対して、キャパシタの一方の電極の接続孔及びビット線接続孔を開口する際に、窒化珪素膜を設けて半導体基板又は素子分離用絶縁膜のオーバーエッチを防止する技術が、特願平8−264075号及び特願平8−344906号に開示されている。また、MOSFET上の絶縁膜に対して、ソース又はドレインへの接続孔を開口する際に、窒化珪素膜を設ける技術が特開平6−53162号公報に開示されている。
また、ゲート電極の側壁に窒化珪素膜及び酸化珪素膜からなる2重側壁膜を有する半導体装置の製法が、特開平3−276729号及び特開平6−168955号公報及び米国登録公報5,364,804号に開示されている。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明の半導体集積回路装置およびその製造方法は、微細加工、高集積化および高信頼性化に適しているものであり、特にDRAMあるいは電気的書き換え可能な不揮発性メモリまたはロジック回路とDRAMあるいは電気的書き換え可能な不揮発性メモリとが混載された高集積な半導体集積回路装置に適用して好適なものである。

Claims (4)

  1. 半導体基体の主面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極および前記ゲート電極下部の前記半導体基体の主面のチャネル領域に接する半導体領域を含む第1MISFETと、
    前記半導体基体の主面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極、前記ゲート電極下部の前記半導体基体の主面のチャネル領域に接する低濃度半導体領域および前記低濃度半導体領域の外側に設けられた高濃度半導体領域を含む第2MISFETと、を有する半導体集積回路装置であって、
    前記第1および第2MISFETの前記ゲート電極の上面にはキャップ絶縁膜が形成され、前記第2MISFETのゲート電極の側面には、シリコン窒化膜からなる第1の絶縁膜で形成した第1サイドウォールスペーサ、およびその外側に、前記第1サイドウォールスペーサを覆う、シリコン酸化膜からなる第2の絶縁膜で形成された第2サイドウォールスペーサが形成され、前記第1MISFETのゲート電極の側面には、前記第1の絶縁膜で形成された第3サイドウォールスペーサが形成され、
    前記第1MISFETの半導体領域と前記第1MISFETの上層に形成された部材とを接続する第1の導体部が、前記第1の絶縁膜で形成された前記第3サイドウォールスペーサに対して自己整合的なエッチングにより形成された接続孔に埋設され
    前記第2MISFETの半導体領域と前記第2MISFETの上層に形成された部材とを接続する第2の導体部が形成され、
    前記第1の導体部と前記第2の導体部は埋設部材が異なり、
    前記第2MISFETの前記高濃度半導体領域が、前記第2の絶縁膜で形成された前記第2サイドウォールスペーサに対して自己整合的なイオン注入により形成されており、
    前記第1MISFETは、DRAMセルのメモリアレイ領域に配置されたDRAMの選択MISFETであり、前記第1MISFETの上層に形成された部材は、DRAMの蓄積容量またはビット線であり、
    前記第2MISFETは、前記DRAMを駆動する周辺回路に含まれ、
    前記選択MISFETの半導体領域にドープされた不純物はリンであり、
    前記第2MISFETのNチャネルMISFETは、第1のNチャネルMISFETと第2のNチャネルMISFETとを含み、前記第1のNチャネルMISFETは、ヒ素がドープされた低濃度半導体領域およびヒ素がドープされた高濃度半導体領域を含み、前記第2のNチャネルMISFETは、リンがドープされた低濃度半導体領域およびヒ素がドープされた高濃度半導体領域を含み、
    前記第1の導体部は多結晶シリコンを埋設した導体部であり、前記第2の導体部は高融点金属を埋設した導体部であることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置であって、
    前記第1のNチャネルMISFETは前記低濃度半導体領域の下部の前記高濃度半導体領域に接する領域にボロンがドープされた半導体領域を含み、前記第2のNチャネルMISFETは前記ボロンがドープされた半導体領域を含まないことを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項1または2記載の半導体集積回路装置であって、
    前記選択MISFETの半導体領域の表面にはシリサイド層が形成されず、前記第2MISFETの前記高濃度半導体領域の表面にはシリサイド層が形成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 請求項1、2または3記載の半導体集積回路装置であって、
    前記選択MISFETのゲート絶縁膜の膜厚は、前記第2MISFETのゲート絶縁膜の膜厚に比較して厚いことを特徴とする半導体集積回路装置。
JP54260798A 1997-04-10 1998-04-10 半導体集積回路装置 Expired - Fee Related JP4151992B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9260897 1997-04-10
JP9260797 1997-04-10
PCT/JP1998/001671 WO1998045876A1 (fr) 1997-04-10 1998-04-10 Circuit integre a semi-conducteur et son procede de fabrication

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007330172A Division JP2008160129A (ja) 1997-04-10 2007-12-21 半導体集積回路装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP4151992B2 true JP4151992B2 (ja) 2008-09-17

Family

ID=26434005

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54260798A Expired - Fee Related JP4151992B2 (ja) 1997-04-10 1998-04-10 半導体集積回路装置
JP2007330172A Pending JP2008160129A (ja) 1997-04-10 2007-12-21 半導体集積回路装置およびその製造方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007330172A Pending JP2008160129A (ja) 1997-04-10 2007-12-21 半導体集積回路装置およびその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (4) US6503794B1 (ja)
JP (2) JP4151992B2 (ja)
KR (1) KR100755911B1 (ja)
CN (1) CN1132228C (ja)
TW (1) TW468273B (ja)
WO (1) WO1998045876A1 (ja)

Families Citing this family (78)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7633162B2 (en) * 2004-06-21 2009-12-15 Sang-Yun Lee Electronic circuit with embedded memory
US8018058B2 (en) * 2004-06-21 2011-09-13 Besang Inc. Semiconductor memory device
US8058142B2 (en) * 1996-11-04 2011-11-15 Besang Inc. Bonded semiconductor structure and method of making the same
US20050280155A1 (en) * 2004-06-21 2005-12-22 Sang-Yun Lee Semiconductor bonding and layer transfer method
TW378345B (en) * 1997-01-22 2000-01-01 Hitachi Ltd Resin package type semiconductor device and manufacturing method thereof
TW468273B (en) * 1997-04-10 2001-12-11 Hitachi Ltd Semiconductor integrated circuit device and method for manufacturing the same
US6838320B2 (en) * 2000-08-02 2005-01-04 Renesas Technology Corp. Method for manufacturing a semiconductor integrated circuit device
JP2001085625A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP5775018B2 (ja) * 1999-10-13 2015-09-09 ソニー株式会社 半導体装置
US6410437B1 (en) * 2000-06-30 2002-06-25 Lam Research Corporation Method for etching dual damascene structures in organosilicate glass
US6455363B1 (en) * 2000-07-03 2002-09-24 Lsi Logic Corporation System to improve ser immunity and punchthrough
US6545310B2 (en) * 2001-04-30 2003-04-08 Motorola, Inc. Non-volatile memory with a serial transistor structure with isolated well and method of operation
JP2003031684A (ja) * 2001-07-11 2003-01-31 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置およびその製造方法
US7294567B2 (en) * 2002-03-11 2007-11-13 Micron Technology, Inc. Semiconductor contact device and method
US20100133695A1 (en) * 2003-01-12 2010-06-03 Sang-Yun Lee Electronic circuit with embedded memory
KR100527668B1 (ko) * 2003-03-07 2005-11-28 삼성전자주식회사 캐패시터-언더-비트라인 구조를 갖는 반도체 장치 및 그제조방법
US8071438B2 (en) * 2003-06-24 2011-12-06 Besang Inc. Semiconductor circuit
JP4176593B2 (ja) * 2003-09-08 2008-11-05 株式会社東芝 半導体装置及びその設計方法
JP2005142484A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Hitachi Ltd 半導体装置および半導体装置の製造方法
US7957348B1 (en) * 2004-04-21 2011-06-07 Kineto Wireless, Inc. Method and system for signaling traffic and media types within a communications network switching system
US7158410B2 (en) * 2004-08-27 2007-01-02 Micron Technology, Inc. Integrated DRAM-NVRAM multi-level memory
JP2006165365A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Renesas Technology Corp 半導体装置および半導体装置の製造方法
US7183159B2 (en) * 2005-01-14 2007-02-27 Freescale Semiconductor, Inc. Method of forming an integrated circuit having nanocluster devices and non-nanocluster devices
US20110143506A1 (en) * 2009-12-10 2011-06-16 Sang-Yun Lee Method for fabricating a semiconductor memory device
US8367524B2 (en) * 2005-03-29 2013-02-05 Sang-Yun Lee Three-dimensional integrated circuit structure
KR100652793B1 (ko) 2005-03-31 2006-12-01 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자 제조 방법
JP4890838B2 (ja) * 2005-11-17 2012-03-07 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路のレイアウト設計方法、及びレイアウト設計ツール
JP2007329232A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘電体メモリ及びその製造方法
US7514740B2 (en) * 2006-07-10 2009-04-07 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Logic compatible storage device
US7948021B2 (en) * 2007-04-27 2011-05-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device and method of fabricating the same
JP2009135217A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置
US9174791B2 (en) * 2007-12-11 2015-11-03 Tokitae Llc Temperature-stabilized storage systems
JP2009272407A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
CN102160103B (zh) * 2008-09-19 2013-09-11 株式会社半导体能源研究所 显示装置
US8305829B2 (en) * 2009-02-23 2012-11-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory power gating circuit for controlling internal voltage of a memory array, system and method for controlling the same
US8305790B2 (en) * 2009-03-16 2012-11-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Electrical anti-fuse and related applications
US8957482B2 (en) * 2009-03-31 2015-02-17 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Electrical fuse and related applications
US8912602B2 (en) * 2009-04-14 2014-12-16 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. FinFETs and methods for forming the same
US8461015B2 (en) * 2009-07-08 2013-06-11 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. STI structure and method of forming bottom void in same
US8472227B2 (en) * 2010-01-27 2013-06-25 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Integrated circuits and methods for forming the same
US8759943B2 (en) 2010-10-08 2014-06-24 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Transistor having notched fin structure and method of making the same
US8629478B2 (en) * 2009-07-31 2014-01-14 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Fin structure for high mobility multiple-gate transistor
US8623728B2 (en) 2009-07-28 2014-01-07 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method for forming high germanium concentration SiGe stressor
US9484462B2 (en) 2009-09-24 2016-11-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Fin structure of fin field effect transistor
US8298925B2 (en) 2010-11-08 2012-10-30 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Mechanisms for forming ultra shallow junction
US8440517B2 (en) 2010-10-13 2013-05-14 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. FinFET and method of fabricating the same
US8264032B2 (en) * 2009-09-01 2012-09-11 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Accumulation type FinFET, circuits and fabrication method thereof
US8187928B2 (en) 2010-09-21 2012-05-29 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Methods of forming integrated circuits
US8497528B2 (en) 2010-05-06 2013-07-30 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method for fabricating a strained structure
US8980719B2 (en) 2010-04-28 2015-03-17 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Methods for doping fin field-effect transistors
US8264021B2 (en) * 2009-10-01 2012-09-11 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Finfets and methods for forming the same
US8482073B2 (en) * 2010-03-25 2013-07-09 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Integrated circuit including FINFETs and methods for forming the same
US20110097867A1 (en) * 2009-10-22 2011-04-28 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method of controlling gate thicknesses in forming fusi gates
US9040393B2 (en) 2010-01-14 2015-05-26 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method of forming semiconductor structure
JP5549410B2 (ja) * 2010-06-18 2014-07-16 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
KR101134819B1 (ko) 2010-07-02 2012-04-13 이상윤 반도체 메모리 장치의 제조 방법
CN102412206B (zh) * 2010-09-19 2013-10-09 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 快闪存储器的制造方法
US8603924B2 (en) 2010-10-19 2013-12-10 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Methods of forming gate dielectric material
US9048181B2 (en) 2010-11-08 2015-06-02 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Mechanisms for forming ultra shallow junction
US8769446B2 (en) 2010-11-12 2014-07-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method and device for increasing fin device density for unaligned fins
US8877602B2 (en) 2011-01-25 2014-11-04 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Mechanisms of doping oxide for forming shallow trench isolation
US8592915B2 (en) 2011-01-25 2013-11-26 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Doped oxide for shallow trench isolation (STI)
US8431453B2 (en) 2011-03-31 2013-04-30 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Plasma doping to reduce dielectric loss during removal of dummy layers in a gate structure
KR20200054336A (ko) 2011-12-22 2020-05-19 인텔 코포레이션 반도체 구조
CN104124172B (zh) * 2013-04-28 2017-07-14 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 鳍式场效应晶体管及其形成方法
FR3005979B1 (fr) * 2013-05-22 2015-10-30 Egelia Boitier d'etancheite
DE202013007676U1 (de) * 2013-08-28 2014-12-01 Huwer GmbH Verbindungselement für Profilschienen
JP2015103708A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路装置およびその製造方法
US9985042B2 (en) * 2016-05-24 2018-05-29 Silicon Storage Technology, Inc. Method of integrating FinFET CMOS devices with embedded nonvolatile memory cells
KR102307127B1 (ko) * 2017-06-14 2021-10-05 삼성전자주식회사 반도체 소자
CN109755245B (zh) * 2017-11-08 2020-12-01 华邦电子股份有限公司 存储器装置及其制造方法
KR102185116B1 (ko) * 2017-12-19 2020-12-01 엘지디스플레이 주식회사 표시 장치
CN111725208B (zh) * 2019-03-21 2023-09-19 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种半导体结构及其形成方法
CN112510031B (zh) * 2019-04-30 2024-10-25 长江存储科技有限责任公司 具有处理器和nand闪存的键合半导体器件及其形成方法
CN112542372A (zh) * 2019-09-23 2021-03-23 东莞新科技术研究开发有限公司 一种延长半导体元件防护隔板使用寿命的方法
TWI730725B (zh) * 2020-04-15 2021-06-11 力晶積成電子製造股份有限公司 半導體結構以及積體電路及半導體結構
TWI725891B (zh) * 2020-07-09 2021-04-21 力晶積成電子製造股份有限公司 半導體裝置及其製造方法
US20220395953A1 (en) * 2021-06-11 2022-12-15 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Simplified Carrier Removable by Reduced Number of CMP Processes

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US503794A (en) * 1893-08-22 Combined pencil-sharpening and erasing implement
JP2569115B2 (ja) * 1988-04-15 1997-01-08 株式会社日立製作所 半導体装置
JP2886875B2 (ja) * 1989-02-20 1999-04-26 株式会社日立製作所 半導体集積回路装置の製造方法
JP2859288B2 (ja) * 1989-03-20 1999-02-17 株式会社日立製作所 半導体集積回路装置及びその製造方法
JPH0821687B2 (ja) * 1989-05-31 1996-03-04 富士通株式会社 半導体装置及びその製造方法
JPH03276729A (ja) * 1990-03-27 1991-12-06 Matsushita Electron Corp Mos型半導体装置およびその製造方法
JPH03278729A (ja) 1990-03-28 1991-12-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衛星放送受信機選局回路
JP2956147B2 (ja) * 1990-07-10 1999-10-04 ソニー株式会社 半導体装置
US5237187A (en) * 1990-11-30 1993-08-17 Hitachi, Ltd. Semiconductor memory circuit device and method for fabricating same
JP3105288B2 (ja) * 1991-05-10 2000-10-30 株式会社日立製作所 半導体集積回路装置の製造方法
JPH0590537A (ja) * 1991-09-27 1993-04-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置とその製造方法
JPH05226334A (ja) * 1992-02-13 1993-09-03 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置,およびその製造方法
JPH06177360A (ja) * 1992-10-07 1994-06-24 Mitsubishi Electric Corp 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JPH06151742A (ja) * 1992-11-02 1994-05-31 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH06163535A (ja) * 1992-11-26 1994-06-10 Rohm Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JPH06177349A (ja) * 1992-12-02 1994-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高密度dramの製造方法および高密度dram
JP3279000B2 (ja) * 1993-09-27 2002-04-30 ソニー株式会社 半導体装置の製法
US5364804A (en) * 1993-11-03 1994-11-15 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Nitride cap sidewall oxide protection from BOE etch
JPH08139314A (ja) * 1994-11-09 1996-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JPH08148564A (ja) * 1994-11-22 1996-06-07 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JPH08213478A (ja) * 1994-12-07 1996-08-20 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2663900B2 (ja) * 1995-02-28 1997-10-15 日本電気株式会社 半導体装置の製造方法
JP3522926B2 (ja) * 1995-12-04 2004-04-26 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2809183B2 (ja) * 1996-03-27 1998-10-08 日本電気株式会社 半導体記憶装置の製造方法
JP3146993B2 (ja) * 1996-08-20 2001-03-19 日本電気株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP3869089B2 (ja) * 1996-11-14 2007-01-17 株式会社日立製作所 半導体集積回路装置の製造方法
JPH10242420A (ja) * 1997-02-27 1998-09-11 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
TW468273B (en) * 1997-04-10 2001-12-11 Hitachi Ltd Semiconductor integrated circuit device and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
CN1255236A (zh) 2000-05-31
TW468273B (en) 2001-12-11
US6800888B2 (en) 2004-10-05
US6743673B2 (en) 2004-06-01
US20020137281A1 (en) 2002-09-26
KR100755911B1 (ko) 2007-09-06
US20050017274A1 (en) 2005-01-27
US6503794B1 (en) 2003-01-07
WO1998045876A1 (fr) 1998-10-15
US7081649B2 (en) 2006-07-25
KR20010005925A (ko) 2001-01-15
JP2008160129A (ja) 2008-07-10
US20040147077A1 (en) 2004-07-29
CN1132228C (zh) 2003-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4151992B2 (ja) 半導体集積回路装置
US6344692B1 (en) Highly integrated and reliable DRAM adapted for self-aligned contact
US6235574B1 (en) High performance DRAM and method of manufacture
US7521318B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US7145193B2 (en) Semiconductor integrated circuit device and process for manufacturing the same
US20010025973A1 (en) Semiconductor integrated circuit device and process for manufacturing the same
KR100702869B1 (ko) 반도체집적회로장치의 제조방법
JPH11354749A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
US6657265B2 (en) Semiconductor device and its manufacturing method
JPH10144886A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2000208729A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US6815762B2 (en) Semiconductor integrated circuit device and process for manufacturing the same including spacers on bit lines
US6020228A (en) CMOS device structure with reduced short channel effect and memory capacitor
JP2000174225A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP4266089B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
JPH1079492A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4077966B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPWO2006035503A1 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP4394177B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
WO1998050951A1 (fr) Circuit integre a semi-conducteur et procede pour produire ce circuit
JPH11354748A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2000156477A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR19990039228A (ko) 비휘발성 메모리 장치의 제조 방법
JP2004221170A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000323681A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071221

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20071205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080207

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 4

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 5

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 5

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316803

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees