JP4010648B2 - コンバインの穀粒排出操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインの穀粒排出操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチ操作により電動モーターが作動して籾排出クラッチ機構の断続を行わせるものとした電気式籾排出操作手段を備えたコンバインは存在している(特公平6−42807号公報参照)。
【0003】
上記コンバインにおいて、スイッチ操作により籾排出指令が制御装置に入力されると、籾排出クラッチ機構が続作動し、籾排出オーガ装置にエンジンの回転が伝達され、籾排出オーガ装置の籾排出口から籾タンク内の籾が排出される。
【0004】
逆にスイッチ操作により籾排出の停止指令が制御装置に入力されると、籾排出クラッチ機構が断作動し、籾排出オーガ装置へのエンジンの回転の伝達が断たれ、籾タンク内の籾の排出が停止される。
【0005】
上記スイッチは例えば操縦部と、籾排出オーガ装置の一部をなす横向きオーガの先端部との二個所に設けるようになされるのであり、このようにすれば操縦部及び横向きオーガ先端部の何れの場所からも籾排出クラッチ機構を断続させることができ、籾排出作業が便利に行えるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のコンバインでは、籾排出クラッチ機構が続状態となされて籾の排出が行われている途中で、籾排出操作用の電気系統が故障し前記クラッチ手段の操作が不可能になった場合、籾排出の停止操作はエンジンを停止させることにより行っているが、このような処置では籾排出の迅速な停止が困難となって不安全となるほか、籾排出オーガ装置に作用している籾抵抗がエンジンの再始動を妨げるため、円滑な籾排出作業が損なわれる。
【0007】
また籾排出クラッチ機構が断状態のときに、籾排出操作用の電気系統が故障すると、籾排出クラッチの断続操作が困難となり、籾排出作業が円滑に行えなくなってしまう。本発明は上記のような実情に対処し得るコンバインの穀粒排出操作装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、刈取部、操縦部、エンジン、脱穀選別処理部及び穀粒タンクを走行部に支持させると共に、穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させるための穀粒排出オーガ装置を具備し、この穀粒排出オーガ装置には穀粒排出クラッチ機構を介してエンジンの回転を伝達されるものとなされたコンバインであって、スイッチ操作により電気的に穀粒排出クラッチ機構の断続を行わせるようにした電気式穀粒排出操作手段に加えて、この電気式穀粒排出操作手段の作動状態の如何に拘わらず、操作レバーの操作により機械的に前記穀粒排出クラッチ機構の断続を行うことを可能とした機械式穀粒排出操作手段を設けたコンバインの穀粒排出操作装置において、前記穀粒排出クラッチ機構をインナー及びアウターからなる操作索を介して動作させるものとした操作レバーを設ける一方で、前記操作索のインナーを変位させることにより穀粒排出クラッチ機構を動作させるものとした電動モーター及びこの電動モーターを作動させるためのスイッチを設けるほか、前記操作索のアウターの一端部が通常位置と非通常位置の何れかに択一的に固定される構成となす。
【0009】
これによれば、スイッチ及び操作レバーの何れによっても穀粒排出クラッチ機構の断続操作が可能となる。さらに詳細に言うと、電動モーターが穀粒排出クラッチ機構の続状態で故障したときは単に操作レバーを操作するのみで、穀粒排出クラッチ機構が断続されるものとなり、一方、電動モーターが穀粒排出クラッチ機構の断状態で故障したときは、アウターの一端部を特定方向へ離れた他位置に位置保持させた状態の下で、操作レバーを操作することにより、穀粒排出クラッチ機構が断続されるものとなる。
【0010】
この発明はさらに次のように具体化させることができる。即ち、インナーの適当に離れた二個所を案内部材(一対のアウター受)に支持させると共に、この案内部材(一対のアウター受)間のインナー部分を電動モーターでインナーと交差する向きへ変位させることにより穀粒排出クラッチ機構が作動される構成となす。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は本発明の一実施例に係るコンバインに関するもので、図1は平面図、図2は右側面図、図3〜図6は穀粒排出オーガ装置の操作装置の一部を示す説明図である。
【0012】
図1及び図2において、1は走行部、2は走行部1に支持された機台、そして、3は機台2の前部に設けた刈取部である。機台2上には操縦部4、脱穀選別処理部5、排わら処理部6、穀粒タンク7及び穀粒排出オーガ装置8が設けてある。
【0013】
上記穀粒排出オーガ装置8についてさらに詳しく説明すると、穀粒タンク7の底部に前後向きに装設された下部コンベア9、穀粒タンク7の後部に起立状に設けられた縦向きオーガ10、及び、縦向きオーガ10の上端から接続筒部11を介して横向きに延出された横向きオーガ12からなっている。
【0014】
ここに、下部コンベア9は、操縦部4の後部に設けたエンジン13の回転を伝達されることにより、穀粒タンク7内の穀粒を縦向きオーガ10の下部へ向けて送り出すものとなしてある。
【0015】
縦向きオーガ10は、一定縦軸Y廻りの回転自在に支持された縦パイプ15を備えると共にこの縦パイプ15内に前記下部コンベア9と連動される縦向きコンベア10aを設け、この縦向きコンベア10aで穀粒を下方から上方へ搬送するようになすほか、機台2と同体部に設けられた電動モーター16により縦パイプ15が一定縦軸Y廻りへ回動されるようになしてある。
【0016】
上記電動モーター16の内部にはこれの回転を規制するためのブレーキ手段16aが組み込んであり、このブレーキ手段16aは電動モーター16への駆動用電力の通電が絶たれた状態のとき及び電動モーター16が回転するときに、縦パイプ15の自由な回転を許容する状態、即ち非規制状態となるようになされている。
【0017】
接続筒部11は、縦向きオーガ10と横向きオーガ12とを前記一定縦軸Yと直交した一定横軸X廻りの揺動可能に接続すると共に、内部には縦向きオーガ10内の縦向きコンベア10aと連動されて穀粒を縦向きオーガ10側から横向きオーガ12側へ搬送するものとした図示しない受継コンベアを設け、外部には横向きオーガ12を一定横軸X廻りへ起伏させるための油圧シリンダ17を設けた構成となしてある。
【0018】
そして横向きオーガ12については、次のようになしてある。即ち、元側オーガ18と先側オーガ19とを備えており、これらのオーガ18、17はそれぞれの側に固着されたフランジ18a、19aを介して結合されている。先側オーガ19の先端部には穀粒排出口20が設けてあり、この排出口20の下端周囲から撓み変形可能な樹脂シート21が垂下させてある。
【0019】
元側オーガ18と先側オーガ19の内方には、それぞれに対応させて元側コンベア18bと先側コンベア19bとが設けてあり、この際、元側コンベア18は接続筒部11の受継コンベアと連動連結させ、また元側コンベア18bと先側コンベア19bの各コンベア軸は一体状に結合させている。脱穀選別処理部5の側部には横向きオーガ12を格納姿勢状態に支持するための受止め具22が設けてある。
【0020】
上記エンジン13から下部コンベア9までの動力伝達機構は次のようになしてある。即ち、穀粒タンク7の下部近傍の機台2上に中間伝動装置23が設けてあり、この伝動装置23には機体左右方向の軸廻りへ回転される第一中間プーリ24と、このプーリ24と連動連結され機体前後方向の軸廻りへ回転される第二中間プーリ25とを備えている。
【0021】
そして第一中間プーリ24には、エンジン13の出力軸に固定された原動プーリ26に掛け回された無端状の伝動ベルト27が緊張状態に掛け回してあり、また第二中間プーリ25と下部コンベア9の前部に固定された入力プーリ28との間には、これらプーリ間の回転伝達を断続させるための穀粒排出クラッチ機構29が形成してある。
【0022】
このクラッチ機構29は図3に示すように第二中間プーリ25と入力プーリ28との間に弛緩状態に掛け回される無端状の伝動ベルト30と、この伝動ベルト30を緊張させるためのテンションローラ31とを備えている。この際、テンションローラ31は、機台2と同体に固定された支軸32に揺動可能に支持されたアーム部材33の先端に軸着されている。
【0023】
次に穀粒排出オーガ装置8用の操作装置について図1〜図6により説明する。34は電動モーター16及び油圧シリンダ17を作動させるための制御装置で、操縦部4近傍に設けてある。この制御装置34に所要の指令を入力するための操作手段35A、35Bが、操縦部4と、横向きオーガ12の先端部とに設けてある。
【0024】
操縦部4の操作手段35Aは前記クラッチ機構29を機械的に断続させるための操作レバー36と、前記クラッチ機構29を電気的に断続させるための穀粒排出スイッチ37と、横向きオーガ12を昇降及び旋回作動させるためのクロスレバースイッチ38とからなっている。
一方、横向きオーガ12先端部の操作手段35Bは前記クラッチ機構29を電気的に断続させるための穀粒排出スイッチ39と、このオーガ12を昇降させるための昇降スイッチ40と、このオーガ12の自由な旋回を規制するためのブレーキ手段16aを非規制状態にするものとした旋回規制解除スイッチ41とからなっている。
【0025】
上記操作レバー36は揺動操作されるもので、入り位置p1と切り位置p2の二位置で保持されるようになしてある。また上記昇降スイッチ40と穀粒排出スイッチ39とは横向きオーガ12先端部の側部に設けたスイッチボックス42に取り付けてある。そして、旋回規制解除スイッチ41は横向きオーガ12先端部に突出状に固定させた平面視コ字形の取手43の側辺部に取り付けてある。この際、取手43の内方には旋回規制解除スイッチ41を入り切りさせるためのレバー部材44を設ける。
【0026】
各スイッチ37、38、39、40、41について説明すると、穀粒排出スイッチ37、39は何れも二つのスイッチs1、s2からなり、一方のスイッチs1を押し操作すると穀粒排出指令が、そして他方のスイッチs2を押し操作すると穀粒排出の停止指令が制御装置34に入力されるようになしてある。
【0027】
クロスレバースイッチ38はレバー部材を前後左右に揺動させるものとなしてあって、レバー部材が前後に揺動されると、昇降指令が制御装置34に入力され、左右に揺動されると、旋回指令が制御装置34に入力されるようになしてある。
【0028】
昇降スイッチ40は上側スイッチ40aを押し操作しているときのみ上昇指令が制御装置34に入力され、下側スイッチ40bを押し操作しているときのみ下降指令が制御装置34に入力されるようになしてあり、また旋回規制解除スイッチ41はレバー部材44を取手43の握り部43aに近接させているときブレーキ手段16aが非規制状態となるようになしてある。
【0029】
図5において、45はバッテリ、46は電動モーター16を発停させるリレーボックス、47は前記クラッチ機構29を断続させるための電動モーター48を発停させるリレーボックス、そして49は前記油圧シリンダ17を伸縮させるための圧力油を供給排出するための油流れ方向切換弁を開閉させるためのソレノイドである。
【0030】
上記操作レバー36及び穀粒排出スイッチ37、39による操作機構について、さらに詳細に説明すると、次のとおりである。即ち、操作レバー36は図3に示す軸50廻りの揺動可能に装着してあり、その出力部36aと、前記アーム部材33の入力部33aに係着されたスプリング34の先端部とを操作索のインナー51をなすワイヤで結合させている。
【0031】
操作索のインナー51はフレキシブルな案内管をなした二つのアウター52、53に内挿させてあり、二つのアウター52、53の間にはモーターユニット54が設けてある。モーターユニット54は図6に示すように機体の適宜個所に固定された板部材55と、この板部材55に固定された電動モーター48と、このモーター48により作動されるインナー引張手段56と、各アウター52、53の端部を位置保持させるための一対のアウター受57、58とを備えている。
【0032】
各アウター受57、58は図6Bに示すような軸部aを有すると共に、この軸部aを板部材55の孔に挿着して軸部a廻りの揺動自在となしてある。そして、一方のアウター52は一端を前記アウター受57に支持させ、他端を、通常位置p3及び非通常位置p4の何れかに択一的に固定されるアウター受59に支持させたものとなし、他方のアウター53は一端を前記アウター受58に支持させ、他端を機体側に固定されたアウター受60に支持させたものとなしてある。
【0033】
上記インナー引張手段56は、電動モーター48で回転支持軸48a廻りへ回転されるクランクから引張ロッド62を延長させ、このロッド62の先端にインナー51に係合される円形体63を枢着し、電動モーター48の回転によりインナー51を仮想線k1のように引き寄せ或いは実線のように復帰させるものとなしてある。
【0034】
上記した操作装置は例えば次のように使用される。即ち、穀粒排出オーガ装置8を操縦部4から作動させても支障がない場合は、操縦部4の操作手段35Aを操作することにより所要の作動を行わせる。
【0035】
例えば横向きオーガ12を上昇させたいときは、クロスレバースイッチ38のレバー部材を後方へ、逆に下降させたいときはこれを前方へ揺動させる。
このレバー部材の前後揺動により、制御装置34がソレノイド49の通電状態を変化させて圧力油の流れ方向切換弁を切換作動させ、この切換作動により油圧シリンダ17が伸張或いは下降され、横向きオーガ12がX軸廻りへ揺動され、籾排出口20は予定どうりに上昇或いは下降されるものとなる。
【0036】
また横向きオーガ12を左方へ旋回させたいときは、レバー部材を左方へ揺動させ、逆に横向きオーガ12を右方へ旋回させたいときはこれを右方へ揺動させる。このレバー部材の左右揺動により制御装置34は電動モータ16に正転用或いは逆転用の通電を行い、
これによりブレーキ手段16aは非規制状態となって電動モーター16が正転又は逆転され、縦パイプ15がY軸廻りへ回動され、横向きオーガ12は予定された左右何れかの向きへ旋回されるものとなる。
【0037】
上記のようにして横向きオーガ12を昇降及び旋回作動させてこれを所要の位置に設定した後、穀粒タンク7内の籾を排出させるのである。通常使用の場合、操作レバー36は入り位置p1に保持させておき、アウタ受59は通常位置p3に固定しておく。この初期状態において電動モーター48が穀粒排出を停止させる状態となっているとき、インナー51は穀粒排出クラッチ機構29を続状態としない程度に矢印方向f1へ引かれた状態となっている。
【0038】
この初期状態の下で穀粒を排出させるときは穀粒排出スイッチ37の一方のスイッチs1を入り操作する。これにより制御装置34は電動モータ48を作動させ、この作動によりクランク60が回転されてインナー51が矢印方向f1へ引かれ、穀粒排出クラッチ機構29が続状態となり、エンジン13の回転は下部コンベア9に伝達される。下部コンベア9の回転は縦向きコンベア10a、受継コンベア、元側コンベア18b及び先側コンベア19bにこの順に伝達され、穀粒タンク7内の穀粒は穀粒排出口20から排出されるものとなる。
【0039】
穀粒排出を停止させるときは、他方のスイッチs2を入り操作するのであり、これにより制御装置34は電動モータ48を逆向きに作動させ、この作動によりクランク60が逆向きへ回転されてインナー51がテンションプーリ31の重さ等で矢印方向f1の逆へ引き戻され、穀粒排出クラッチ機構29が切り状態となり、エンジン13の回転は下部コンベア9から切り離され、穀粒排出は停止される。
【0040】
一方、穀粒排出口20から排出される穀粒を順次、別の袋に収容するように処理することがあるが、このような場合は横向きオーガ12先端部の操作手段35Bを操作することにより横向きオーガ12を作動させる。
【0041】
即ち、例えば横向きオーガ12を上昇させたいときは、昇降スイッチ28のうちの一方のスイッチ28aを押し操作するのであり、これにより制御装置23はクロスレバースイッチ38のレバー部材を後方へ揺動させたときと同様に作用し、スイッチ28aの押し操作中、油圧シリンダ17が伸張されて横向きオーガ12がX軸廻りの上方へ揺動され、穀粒排出口20が上昇されるものとなる。
【0042】
逆に横向きオーガ12を下降させたいときは、他方のスイッチ28bを押し操作するのであり、これにより制御装置23はクロスレバースイッチ38のレバー部材を後方へ揺動させたときと同様に作用し、スイッチ28bの押し操作中、油圧シリンダ17が短縮されて横向きオーガ12がX軸廻りの下方へ揺動され、穀粒排出口20が下降されるものとなる。
【0043】
また横向きオーガ12を旋回させたいときは、取手43の握り部43aをレバー部材44と一緒に握る。この際、レバー部材44が取手43を握った手により握り部43a側へ変位されるため、電動モーター16への通電が絶たれるのであり、これにより電動モーター16はたとえクロスレバースイッチ38を誤って操作しても回転しない状態になると共に、ブレーキ手段16aは非規制状態となって、横向きオーガ12は人為力で左右へ旋回変位されるものとなる。
【0044】
特に穀粒を袋詰めするようなときは籾排出口20を正確に袋の口に合わせることが必要であるが、穀粒排出口20近傍で作業をしている作業者は穀粒排出口20から離れることなく横向きオーガ12の旋回位置を自身の手で正確に微調整でき、穀粒排出口20は簡便に袋の口に合致されるものとなる。
【0045】
上記のようにして横向きオーガ12を所要の位置に設定した後、穀粒タンク7内の穀粒を排出させるのであり、先の初期状態の下で、穀粒排出スイッチ39の一方のスイッチs1をり操作する。これにより、操縦部4の穀粒排出スイッチ39の操作の場合と同様に、制御装置34は電動モーター48を作動させ、これに関連して穀粒タンク7内の穀粒が穀粒排出口20から排出されるものとなる。また他方のスイッチs2を入り操作すると、操縦部4の穀粒排出スイッチ37の操作の場合と同様に制御装置34が電動モーター48を逆作動させ、穀粒排出は停止される。
【0046】
ところで、操縦部4又は横向きオーガ12先端部の穀粒排出スイッチ37、39により穀粒排出クラッチ機構29を続状態として先の通常使用の状態下で穀粒排出を行っているとき、電気系統が故障して電動モーター48の作動が不可能となることがある。このような場合において、直ちに穀粒排出を停止させないと穀粒が受入れ容器から溢れ出る等の事故の発生が予想されることあるが、このようなときは操作レバー36を切り位置p2(図3参照)に操作するのである。
【0047】
この操作により、インナー51は操作レバー36で引かれていた長さだけテンションローラ31等の重量により矢印方向f1の逆向きへ引き戻され、穀粒排出クラッチ機構29はたとえ電動モーター48が作動しなくても断状態となり、穀粒排出は直ちに停止される。この後、継続して穀粒排出を行うときは操作レバー36の操作により穀粒排出クラッチ機構29を断続させるようにする。
【0048】
また穀粒排出クラッチ機構29の断状態で電気系統が故障して電動モーター48の作動が不可能となることがあるが、このような場合にも穀粒排出を行いたいことがある。この場合は、アウター受59を通常位置p3から取り外して非通常位置p4に固定させる。これにより、インナー51はアウター受59の移動距離に関連した一定寸法だけ矢印方向f1へ引かれた状態となる。
【0049】
この状態の下で、操作レバー36を操作して穀粒排出クラッチ機構29の断続を行わせ、穀粒排出を実施する。この際、操作レバー36の切り状態では、インナー51がテンションローラー31等の重量により矢印方向f1の逆向きへ引き戻されて穀粒排出クラッチ機構29は断状態となり、また操作レバー36の入り状態ではインナー51が矢印方向f1へ引かれるため、たとえ電動モーター48が作動しなくても、穀粒排出クラッチ機構29は続状態となる。
【0050】
次に上記操作装置の第一変形例を図1、図2、図4、図5、図7及び図8により説明する。ここに、図は7はこの変形例に係る操作装置を示す説明図、図8は図7の一部を示す図である。図7に示すように、操作レバー36の出力部36aとスプリング34の先端部とを結合させたインナー51は単一のアウター64に内挿させてあり、アウター64の途中には先のモータユニット54(図3参照)は設けられていない。
【0051】
上記アウター64の一端は機体に固定されたアウター受60に支持させ、他端は支持レバー65の一端に固定されたアウタ受59に支持させている。上記支持レバー65は機台2に固定された支軸66に揺動可能に装着されていて、この支持レバー65と機台2との間にはスプリング67が張設してある。
【0052】
そして、支持レバー65の他端は機体に固定された電動モーター48と引張手段68を介して連動連結させてあり、電動モータ48は回転して引張手段68をその長手方向へ変位させることにより支持レバー65及びアウター受59を図8に示す入り位置p5と切り位置p6の何れかへ択一的に移動させるものとなしてある。この際、引張手段を短縮させる等により、支持レバー65を電動モーター48の作動位置とは無関係に揺動させ、図示しない固定手段を介してアウター受59を入り位置p5に固定させ得るようになす。
【0053】
この変形例の操作装置により穀粒排出を行う場合の使用例を説明すると、通常使用の場合には、操作レバー36は先の実施例の場合と同様に入り位置p1に保持させておく。この初期状態において電動モーター48が穀粒排出の停止された状態となっているときは、インナー51は穀粒排出クラッチ機構29を続状態としない程度に矢印方向f1へ引かれた状態となっている。
【0054】
この状態の下で穀粒を排出させるときは、穀粒排出スイッチ37又は39の一方のスイッチs1を入り操作する。これにより制御装置34は電動モーター48を作動させ、この作動により支持レバー65が入り位置p5に揺動されてインナー51が矢印方向f1へ引かれ、穀粒排出クラッチ機構29が続状態となり、穀粒タンク7内の穀粒は穀粒排出口20から排出されるものとなる。
【0055】
穀粒排出を停止させるときは、他方のスイッチs2を入り操作するのであり、これにより制御装置34は電動モーター48を逆向きに作動させ、この作動により支持レバー65が切り位置p6に揺動されてインナー51がテンションローラー等の重量で矢印方向f1の逆へ引き戻され、穀粒排出クラッチ機構29が切り状態となり、穀粒排出は停止される。
【0056】
また操縦部4又は横向きオーガ12先端部の穀粒排出スイッチ37又は39により穀粒排出クラッチ機構29を続状態として先の通常使用の状態下で穀粒排出を行っているとき、電気系統が故障して電動モーター48の作動が不可能となった場合において直ちに穀粒排出を停止させる必要がるときは、操作レバー36を切り位置p2に操作する。
【0057】
この操作により、インナー51は操作レバー36で引かれていた長さだけテンションローラー31等の重量により矢印方向f1の逆向きへ引き戻され、穀粒排出クラッチ機構29はたとえ電動モーター48が作動しなくても断状態となり、穀粒排出は直ちに停止される。
この後、継続して穀粒排出を行うときは操作レバー36の操作により穀粒排出クラッチ機構29を断続させるようにする。
【0058】
また穀粒排出クラッチ機構29の断状態で電気系統が故障して電動モーター48の作動が不可能となることがあるが、このような場合において穀粒排出を行いたいときは、人為力で支持レバー65を揺動させて入り位置p5に固定させる。これにより、インナー51はアウター受59の移動距離に関連した一定寸法だけ矢印方向f1へ引かれた状態となる。
【0059】
この状態の下で、操作レバー36を操作して穀粒排出クラッチ機構29の断続を行わせ、穀粒排出を実施する。この際、操作レバー36の切り位置p2では、インナー51がテンションローラー31等の重量により引き戻されて穀粒排出クラッチ機構29は断状態となり、また操作レバー36の入り位置p1ではインナー51が矢印方向f1へ引かれるため、たとえ電動モーター48が作動しなくても、穀粒排出クラッチ機構29は続状態となる。
【0060】
次に上記操作装置の第二変形例を図1、図2、図4、図5及び図9により説明する。ここに、図は9はこの変形例に係る操作装置を示す説明図である。図9Aに示すように、穀粒排出クラッチ機構29のアーム部材33に係着されたスプリング34の先端部からインナー51が延出させてある。この際、インナー51は操縦部4の操作レバー36の出力部と結合され且つ図示しない単一のアウターに内挿されていることは先の変形例と変わりない。
【0061】
上記アウターの各端部は機体に固定されたアウター受に支持させてあり、操作レバー36は入り位置で穀粒排出クラッチ機構29を続状態となし、切り位置で穀粒排出クラッチ機構29を切り状態となすものとなしてある。また図9B及びCに示すように原動プーリ26と第一中間プーリ24との間にはこれらプーリ間の回転伝達を断続させるための穀粒排出入力クラッチ機構69が形成してある。
【0062】
この入力クラッチ機構69は原動プーリ26と第一中間プーリ24との間に弛緩状態に掛け回された伝動ベルト27と、これをを緊張させるためのテンションローラ70からなっている。この際、テンションローラ70は、機台2と同体に固定された支軸71に揺動可能に支持されたアーム部材72の先端に軸着してある。
【0063】
アーム部材72にはスプリング73が係着してあり、このスプリング73の先端部と機台2に固定された電動モーター48とは引張手段74を介して連動連結されている。電動モーター48は回転により引張手段74を変位させてアーム部材72を入り位置p7と切り位置p8の何れかへ択一的に移動させるものとなしてある。
【0064】
この際、引張手段74を矢印方向f2へ人為力で揺動させる等により、アーム部材74を図示しない固定手段を介して、電動モーター48の回転位置とは無関係に、入り位置p7に固定させ得るようになす。
【0065】
この変形例に係る操作装置により穀粒排出を行う場合の使用例を説明すると、通常使用の場合、操作レバー36は先の実施例の場合と同様に入り位置に固定させておく。
【0066】
この初期状態の下で穀粒を排出させるときは、穀粒排出スイッチ37又は39の一方のスイッチs1を入り操作する。これにより制御装置34は電動モーター48を作動させ、この作動によりアーム部材72が入り位置p7に揺動されて入力クラッチ機構69が続状態となり、穀粒タンク7内の籾は穀粒排出口20から排出されるものとなる。
【0067】
穀粒排出を停止させるときは、他方のスイッチs2を入り操作するのであり、これにより制御装置34は電動モーター48を逆向きに作動させ、この作動によりアーム部材72が切り位置p8に揺動されて入力クラッチ機構69が切り状態となり、穀粒排出は停止される。
【0068】
また操縦部4又は横向きオーガ12先端部の穀粒排出スイッチ37又は39により入力クラッチ機構69を続状態として先の通常使用の状態下で穀粒排出を行っているとき、電気系統が故障して電動モーター48の作動が不可能となった場合において直ちに穀粒排出を停止させる必要がるときは、操作レバー36を切り位置に操作する。
【0069】
この操作により、穀粒排出クラッチ機構29はたとえ電動モーター48が作動しなくても断状態となり、穀粒排出は直ちに停止される。この後、継続して穀粒排出を行うときは操作レバー36の操作により穀粒排出クラッチ機構29を断続させるようにする。
【0070】
また入力クラッチ機構69の断状態で電気系統が故障して電動モーター48の作動が不可能となることがあるが、このような場合において穀粒排出を行いたいときは、人為力でアーム部材72を揺動させて入り位置p7に固定させる。この状態の下で、操作レバー36を操作して穀粒排出クラッチ機構29の断続を行わせ、穀粒排出を実施する。
【0071】
【発明の効果】
以上のように構成した本発明によれば、穀粒排出中において穀粒の排出を停止させるための電気系統が故障したときは、操作レバーの操作により、穀粒の排出を機械的に非常停止させることができ、これにより穀粒が不用意に容器外へ溢れ出る等の事故を防止でき、穀粒排出中の安全が確保されるものとなる。また穀粒排出作動を操作するための電気系統が故障しても、操作レバーの操作により、穀粒排出作業を機械的且つ円滑に行うことができるものとなる。
【0072】
また、構造簡易であって確実に作動するものとなり、穀粒排出クラッチ機構を断続させるための電動モーター及びこれに関連した部材(クランク、インナー引張手段、案内部材)をユニット化し易く、しかも電動モーター等の取付場所がインナーの長さ途中であれば何処でもよいため多種のコンバインに適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るコンバインの平面図である。
【図2】 上記コンバインの右側面図である。
【図3】 上記コンバインの穀粒排出オーガ装置の操作装置の一部で、穀粒排出クラッチ機構を操作するための機構を示す説明図である。
【図4】 上記操作装置の一部で、横向きオーガの先端部に設けた操作手段を示し、Aは平面図、Bは側面図、Cは正面図である。
【図5】 上記操作装置の一部である電気系統を示す図である。
【図6】 上記操作装置の一部を示し、Aは穀粒排出クラッチ機構を操作するためのモーターユニットを示す図、BはAのx−x部を示す図である。
【図7】 上記操作装置の第一変形例を示す説明図である。
【図8】 図7の一部を示す図である。
【図9】 上記操作装置の第二変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 走行部
3 刈取部
4 操縦部
6 脱穀選別処理部
7 穀粒タンク
8 穀粒排出オーガ装置
13 エンジン
29 穀粒排出クラッチ機構
36 操作レバー
37、39 スイッチ
48 電動モーター
51 インナー
52、53、64 アウター
57、58 アウター受(案内部材)
p3 通常位置
p4 非通常位置
Claims (2)
- 刈取部、操縦部、エンジン、脱穀選別処理部及び穀粒タンクを走行部に支持させると共に、穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させるための穀粒排出オーガ装置を具備し、この穀粒排出オーガ装置には穀粒排出クラッチ機構を介してエンジンの回転を伝達されるものとなされたコンバインであって、スイッチ操作により電気的に穀粒排出クラッチ機構の断続を行わせるようにした電気式穀粒排出操作手段に加えて、この電気式穀粒排出操作手段の作動状態の如何に拘わらず、操作レバーの操作により機械的に前記穀粒排出クラッチ機構の断続を行うことを可能とした機械式穀粒排出操作手段を設けたコンバインの穀粒排出操作装置において、前記穀粒排出クラッチ機構をインナー及びアウターからなる操作索を介して動作させるものとした操作レバーを設ける一方で、前記操作索のインナーを変位させることにより穀粒排出クラッチ機構を動作させるものとした電動モーター及びこの電動モーターを作動させるためのスイッチを設けるほか、前記操作索のアウターの一端部が通常位置と非通常位置の何れかに択一的に固定される構成としたことを特徴とするコンバインの穀粒排出操作装置。
- 刈取部、操縦部、エンジン、脱穀選別処理部及び穀粒タンクを走行部に支持させると共に、穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させるための穀粒排出オーガ装置を具備し、この穀粒排出オーガ装置には穀粒排出クラッチ機構を介してエンジンの回転を伝達されるものとなされたコンバインであって、スイッチ操作により電気的に穀粒排出クラッチ機構の断続を行わせるようにした電気式穀粒排出操作手段に加えて、この電気式穀粒排出操作手段の作動状態の如何に拘わらず、操作レバーの操作により機械的に前記穀粒排出クラッチ機構の断続を行うことを可能とした機械式穀粒排出操作手段を設けたコンバインの穀粒排出操作装置において、前記穀粒排出クラッチ機構をインナー及びアウターからなる操作索を介して動作させるものとした操作レバーを設ける一方で、前記操作索のインナーを変位させることにより穀粒排出クラッチ機構を動作させるものとした電動モーター及びこの電動モーターを作動させるためのスイッチを設けるほか、前記操作索のアウターの一端部が通常位置と非通常位置の何れかに択一的に固定される構成とし、インナーの適当に離れた二個所を案内部材に支持させ、この案内部材間のインナー部分を電動モーターでインナーと交差する向きへ変位させることで穀粒排出クラッチ機構を作動させる構成としたことを特徴とするコンバインの穀粒排出操作装置。
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- 1998-05-20 JP JP15681298A patent/JP4010648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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