JP4006765B2 - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽電池モジュールの製造方法、より詳しくは太陽電池モジュールの封止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池モジュールにおいては、正負極の収集電極として半田メッキ銅箔などの電極線が用いられている。これらの収集電極線は太陽電池モジュールの電力を効率的に取り出すため、また電力を取り出す端子箱との接続のために不可欠なものである。そして、これら正負極の電極線の取付けには、図8に示すように、熱あるいは基板の反りによる応力が加わった際にも剥離が生じないよう、基板1上に半田2を点付けし、これらの点付けされた半田2と電極線3とを熱融着する方法が採用されている。ところが、点付けされた電極線3と基板1の間には、空隙4が生じる。
【0003】
このため従来より、太陽電池モジュールの封止には点付けされた電極線3と基板1の間に生じた空隙4に樹脂を充填することを目的に、真空中において熱可塑性樹脂を加熱し圧力を加えて樹脂を融着させる真空ラミネート法が採用されている。すなわち、この封止方法によると、加熱により熱可塑性樹脂が軟化し、更に圧力を加えることにより電極線3と基板1との間の空隙4に樹脂が充填される。この真空ラミネート法は空隙4に樹脂を充填してほぼ完全に封止する方法としては最も優れているが、一つ一つ個別に真空にして封止しなければならず、生産性に劣るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、連続生産が可能であるという長所に着目し、例えばカーテンコーター等の方式を用いたコーティングタイプの封止方法の開発が、真空ラミネート法に代わる封止方法として進められている。このカーテンコーター方式で太陽電池モジュールを全面封止する方法は図9に示すように、基板1上に形成された素子面5の上部に樹脂6をカーテン状に連続的に流して、素子面5の上に樹脂6をコーティングする方法である。ところが、この方法によると、樹脂6は電極線3の上面も覆ってしまうことになる。
【0005】
そのため、封止後の状態は図10に示すように、電極線3と基板1の間の空隙4には樹脂6は充填されず、空隙4が残されたままとなる。これらの空隙は、太陽電池モジュールを使用している際に、水蒸気の溜まりになったり、あるいは封止樹脂6の剥離の原因になるなど、モジュールの信頼性の点で大きな問題となるものである。ここではカーテンコーター方式についてのみ記述したが、コンマコーターあるいはスクリーン印刷などの、素子面を上部あるいは下部からコーティングする方式においても同様の問題が発生する。
【0006】
本発明はかかる課題を解決し、もって連続生産に適するコーティングタイプの封止方法を適用可能とし、且つ信頼性の高い太陽電池モジュールの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法の要旨とするところは、絶縁基板上に形成された1又は複数の太陽電池素子の電力を取り出すための収集電極線が該基板上に半田付けされて成る太陽電池モジュールにおいて、少なくとも前記収集電極線と基板との間の空隙を封止する樹脂層と、前記基板上の少なくとも太陽電池素子全面を封止する樹脂層とを有することにある。
【0008】
次に、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法の要旨とするところは、絶縁基板上に形成された1又は複数の太陽電池素子の電力を取り出すための収集電極線が該基板上に半田付けされて成る太陽電池モジュールの製造方法において、少なくとも前記収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填する工程と、該基板上の少なくとも太陽電池素子全面を封止する工程とを有することにある。
【0009】
また、かかる太陽電池モジュールの製造方法において、前記収集電極線と基板との間の空隙に樹脂が充填される際の該樹脂の粘度が10000ps以下、好ましくは1000ps以下であることにある。
【0010】
更に、かかる太陽電池モジュールの製造方法において、前記少なくとも収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填する工程において、該収集電極線に沿って連続的に該樹脂を塗布して、該収集電極線と基板との間の空隙に該樹脂を充填することにある。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法の実施の形態を図面を参照しつつ、詳しく説明する。
【0012】
図1(a) 及び(b) は太陽電池モジュール10の内部配線(収集電極線)12の一例を表したものであり、太陽電池モジュール10を構成する図示を省略する太陽電池素子は、基板14上に成膜される第1の電極層、半導体層及び第2の電極層をレーザースクライブ法などを用いてパターニングされ、直列に接続されている。そして、これらの直列接続された太陽電池素子の電力を効率よく取り出すため、あるいは端子箱との接続のために、集積された太陽電池素子の正極及び負極には収集電極線12が取り付けられている。
【0013】
これらの収集電極線12は素子面側に形成されていて、銅リボンや銅箔などから成る収集電極線12は基板14に半田16によって複数箇所が点付けされ、他の箇所は半田付けされずに収集電極線12と基板14との間に空隙18が形成されている。半田16はセラミック半田又は金属ペーストなどが用いられ、特に銀ペーストが張力と剪断強さの点で強い接着力を示し好ましい。また、銅リボンや銅箔などは厚さが数百ミクロンのものが用いられる。なお、図では正負極の収集電極線12が一箇所に集められ、およそコの字形をしているが、他の形であっても良く、限定されないのは言うまでもない。
【0014】
次に、この収集電極線12と基板14との間の空隙18に図2及び図3に示すように、樹脂充填装置20により樹脂22が充填される。この樹脂充填装置20は同図2に示すように、直角2軸方向に移動させられるXYロボット24に、流動性を有する樹脂22が注入される樹脂容器26が固定されていて、この樹脂容器26の上部には図示しない空気圧縮機に接続された管28の付いた蓋30がされ、また、この樹脂容器26の下部には注射針のような針32が取り付けられて、構成されている。
【0015】
樹脂容器26内に注入される樹脂22は収集電極線12と基板14との間に形成される空隙18を充填し封止するための樹脂であり、特に熱硬化性樹脂が好ましい。樹脂22は流動性あるいは表面張力、あるいは基板14や収集電極線12の表面との親和性によって広がり流れ、図3に示すように、わずかな空隙18にも流れ込む特性を有するものが好ましく、その粘度は10000ps以下、より好ましくは1000ps以下が、空隙18に樹脂22が流れ込んで充填されるために好ましい。樹脂容器26の中に注入された樹脂22は、樹脂容器26内部に空気圧縮機によって圧縮空気を連続的あるいは断続的に送ることにより、内圧が高まり、その空気圧に押圧されて樹脂22が容器26の先に取り付けられた針32から吐出される。ここで、XYロボット24の動きはプログラムにより制御されて、基板14上の収集電極線12に沿って針32が移動するように構成されているのが好ましい。なお、このような樹脂充填装置20はディスペンサーと呼ばれている装置を利用することができる。
【0016】
この樹脂充填装置20を用いて、収集電極線12と基板14との間の空隙18に樹脂22を充填する工程について説明する。まず、XYロボット24を収集電極線12に沿って移動させながら、空気圧縮機により樹脂容器26の上部から圧縮空気を送り、その空気圧によって樹脂22を針32から収集電極線12に沿って吐出させる。このとき、樹脂22の吐出量はXYロボット24の移動速度、樹脂の粘度、上部より送る空気圧及び容器26に取り付けた針32の内径により決定される。したがって、これらのパラメーターを変えることにより、空隙18の体積に対して充分な樹脂量を吐出することが可能である。また、樹脂22は収集電極線12の上に被せるように針32から吐出させても良いが、収集電極線12と基板14との間の空隙18に向かって直接充填するように吐出させることも可能である。なお、XYロボット24の移動速度を約8cm/秒で設定しても、気泡を発生させずに樹脂22を充填することができることが確認されている。
【0017】
このように少なくとも空隙18に樹脂22を充填して封止した後、次に、太陽電池素子が形成された基板14全面が樹脂封止される。基板14全面の樹脂封止は前述同様に熱硬化性樹脂を用いて、図4に示すように、カーテンコーター方式で基板14上に形成された素子面34の上部に樹脂36をカーテン状に連続的に流すことによって行われる。樹脂36の厚さは樹脂36を押し出すダイの移動速度、樹脂の粘度、押出し圧力、ダイの内径などによって決定され、所望の厚さに設定される。樹脂36の種類は、空隙18に充填する樹脂22の種類と同一のものが好ましいが、異なっていても良い。熱硬化性樹脂である樹脂36と22の種類が異なっている場合は、いずれか硬化温度の高い方の温度で加熱されて、硬化させられる。この熱硬化性樹脂として、たとえばポリイソブチレン、ポリイソプレン、ポリブテンなどのポリオレフィン系オリゴマーを好ましく用いることができるが、限定されるものではない。なお、樹脂36の粘度は500ps〜1000psが被覆の安定性の点で最適である。
【0018】
基板14上の素子面34の上に樹脂36をコーティングした後、加熱することにより樹脂36が硬化させられる。この加熱温度と加熱時間は樹脂22,36の種類によって定められる。その際、図5に示すように、樹脂36だけでなく、空隙18に充填された樹脂22も同時に硬化させられる。その結果、収集電極線12と基板14との間の空隙18に充填されるとともに収集電極線12の表面を覆う樹脂22と全面封止した樹脂36との界面は一体となって、境界を識別し得ることはなく、また気泡などが発生することもない。得られた太陽電池モジュール10には、更に熱可塑性ブチルゴムなどの熱可塑性樹脂によってモジュール10の端部がカプセル封止をされた後、アルミニウムなどから成る枠が取り付けられ、最後にシリコン樹脂などを用いて端子箱が設置されて、太陽電池モジュール10が形成される。
【0019】
以上の構成によって得られた太陽電池モジュール10はほぼ完全に樹脂封止されていて、しかも収集電極線と基板との間に生ずる空隙部に樹脂が充填されていて気泡などがないため、温度や湿度などの影響を受けることなく、出力電力の変化が少ない、すなわち特性が安定し、且つ耐候性に優れた太陽電池モジュールが得られる。
【0020】
以上、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0021】
たとえば、封止用の樹脂22,36としてポリオレフィン系オリゴマーを用いる場合、このオリゴマーは弾力性に富み、カプセル封止に適しているが、かき傷などの機械的ストレスに弱い。このため、かかるオリゴマーによりカプセル封止した後、ガラスクロスなどのカバーフィルムをその上にラミネートするのが、太陽電池モジュール10を外力から保護するのに好ましい。
【0022】
また、少なくとも空隙18に樹脂22を充填して封止した後、一定の時間、静置させ又は振動を加えた後静置させて、空隙18部の樹脂22に気泡が残らないように構成することも可能である。また、特に、樹脂22を充填した収集電極線12の周辺部のみを減圧させるなどにより、少なくとも空隙18に樹脂22が充填された基板14を減圧下に静置して、積極的に脱泡するように構成することも可能である。
【0023】
更に、収集電極線12と基板14との間に生ずる空隙18に樹脂を充填する樹脂充填装置20において、充填する樹脂22の吐出を瞬時に遮断し得るように、針32の近傍部などにバルブその他の遮断弁などを取り付けることも可能である。また、樹脂22の吐出を空気圧によって行うだけでなく、ポンプを用いることも可能であり、特に限定されない。
【0024】
また、収集電極線12と基板14との間に生ずる空隙18に充填される樹脂は熱硬化性樹脂が最も好ましいが、それに限定されず、反応硬化性樹脂や熱可塑性樹脂であっても適切な硬化時間と硬化速度が得られるものであれば、使用することは可能である。
【0025】
その他、本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法はアモルファス太陽電池素子に限定されるものではなく、単結晶又は多結晶タイプの太陽電池素子にも適用し得るものである。また、本発明は各種のモジュール構造にも適用可能であるなど、その趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。
【0026】
【実施例1】
大きさが910mm×455mmの太陽電池モジュールを作製した。この太陽電池モジュールはガラス基板上に透明導電膜として酸化スズを被着させ、その上に半導体層としてp-a-SiC:H/i-a-Si:H /n-a-Si:H の順に積層してヘテロ結合太陽電池を構成し、これらをレーザースクライブ法によりパターン化した後、更に裏面電極としてアルミニウムを真空蒸着させてパターン化した。そして、銅リボンを銀ペーストを用いて点付けし、収集電極線を形成した。
【0027】
形成された収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填するため、前記図2に示す樹脂充填装置を用いた。XYロボットの移動速度は50mm/秒、樹脂の粘度は1040ps、空気圧は5kg/cm2 、針の内径は2.27mmであり、針からの吐出量は長さ1cm当たり約0.02cm3 であった。収集電極線に沿って吐出された樹脂は、その流動性、表面張力により広がり、収集電極線と基板の間の空隙を充填した。充填に要した時間は約2分間であった。空隙に充填した樹脂を硬化させずに、続いて熱硬化性樹脂を用いてカーテンコーター方式で全面封止を行った後、加熱して樹脂を硬化させた。その結果、収集電極線と基板との間の空隙に充填した樹脂と全面封止した樹脂の界面において、何ら問題は見られなかった。
【0028】
このように作製した太陽電池モジュールについて、85℃、90%RHの高温高湿試験を行った。サンプル数を5個とし、用いた太陽電池モジュールについて、端面の封止は行わなかった。2000時間後の太陽電池の特性を調べた結果、サンプルはいずれも初期特性の95%以上を保っていた。
【0029】
【比較例1】
実施例1と同様にして、収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填していない太陽電池モジュールを作製した。同様に、サンプル数5個について、85℃、90%RHの高温高湿試験を行った結果、最も特性の高いサンプルで初期値の83%であり、最も低いサンプルでは初期値の72%に特性が低下していた。
【0030】
【実施例2】
実施例1と同様にして、サイズ127mm×152mmの太陽電池モジュールを作製した。封止樹脂としてポリイソブチレン(PIB)を用い、硬化させるために太陽電池モジュールを130℃で1時間加熱した。得られた太陽電池モジュールについて、加速テストを行った。
【0031】
まず、初期加速の測定のためにプレッシャークッカーテストを行った。テスト中の圧力、湿度及び温度は最も一般的である2.0kg/cm2 、100%及び120.6℃にそれぞれ調整した。この条件は電子装置の耐久性のテストには厳しいものであるが、空気中の酸素の影響がなく、好ましい。また、この一般的なプレッシャークッカーテストに加えて、酸素と水蒸気の影響をチェックできる条件も選択した。この条件としては、湿度、温度及び水蒸気と空気の分圧をそれぞれ、80%、126.8℃、2.0kg/cm2 及び0.5kg/cm2 に調整した。それぞれの条件における太陽電池モジュールの出力電力の変化を図6に示す。同図に示すように、出力電力の変化は非常に小さく、また、外観においても変化が小さいのが確認された。
【0032】
【比較例2】
実施例2と同様にして太陽電池モジュールを作製した。但し、太陽電池モジュールの構成としてスーパーストレートタイプを採用し、モジュールの裏面をエチレンビニルアセテート(EVA)とフッ素樹脂フィルムにより被覆した。得られた太陽電池モジュールについて、実施例2と同様にして出力電力の変化を調べて図6に示した。
【0033】
【実施例3】
次に、実施例2で得た太陽電池モジュールを用い、熱サイクルテスト、温度湿度サイクルテスト、熱テスト、湿度テスト、日光テスト、塩水スプレーテストを行った。テストの前後で測定した出力電力の変化を各テスト毎に図7A〜Fに示した。同図に示すように、これらのテストによる出力電力の変化は、日光テストでサンプルがフロントガラスを通してカーボンアークランプに曝された場合を除いて、大変小さいものであった。
【0034】
【比較例3】
比較例2で用いた太陽電池モジュールにより、実施例3と同様に各種のテストを行った。その結果を同図7A〜Fに示した。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の製造方法は、絶縁基板上に形成された太陽電池において、その基板上の太陽電池素子全面を封止する工程と、正極及び負極の取り出し電極線である収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填する工程を別の工程とすることにより、コーティングタイプの全面封止方法を用いても空隙を残さずに完全封止が可能となる。したがって、太陽電池モジュールの封止が完全になされ、もって信頼性が高い太陽電池の生産が可能となる。また、空隙の充填方法として収集電極線に沿って連続的に樹脂を塗布することにより、コーティングタイプの封止方法の特長である連続生産性を損なうこともない。
【0036】
更に、収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填する工程に、樹脂の流動性あるいは表面張力を利用して充填する方法を用い、その際の樹脂の粘度が10000ps以下であり、その行程において収集電極線に沿って連続的に樹脂を塗布して充填することにより、連続封止に適したコーティングタイプの連続性を損なうことなく生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(a) は本発明の太陽電池モジュールの内部配線例を表す平面説明図であり、図(b) は内部配線である収集電極線及び基板部を拡大して示す要部断面説明図である。
【図2】収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填する工程に用いる樹脂充填装置の構造を説明するための斜視説明図である。
【図3】収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填した状態を示す要部拡大断面説明図である。
【図4】カーテンコーター方式により樹脂で全面封止する状態を説明するための要部斜視説明図である。
【図5】本発明に係る製造方法により得られた太陽電池モジュールの収集電極線と基板との間の空隙部の状態を示す要部拡大断面説明図である。
【図6】プレッシャークッカーテストにおける太陽電池モジュールの出力電力の変化をを示す図である。
【図7】JIS規格による6タイプの耐久テストの前後における太陽電池モジュールの出力電力の変化を示す図である。
【図8】従来の製造方法の前段階における内部配線である収集電極線及び基板部を拡大して示す要部断面説明図である。
【図9】従来の製造方法におけるカーテンコーター方式により樹脂で全面封止する状態を説明するための要部斜視説明図である。
【図10】従来の製造方法によって得られた太陽電池モジュールの収集電極線と基板との間に生ずる空隙を示す要部拡大断面説明図である。
【符号の説明】
10;太陽電池モジュール
12;収集電極線
14;基板
16;半田
18;空隙
20;樹脂充填装置
22;空隙封止用の樹脂
24;XYロボット
26;樹脂容器
32;針
36;全面封止用の樹脂
Claims (3)
- 絶縁基板上に形成された1又は複数の太陽電池素子の電力を取り出すための収集電極線が該基板上に半田付けされて成る太陽電池モジュールの製造方法において、少なくとも前記収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填する工程と、該基板上の少なくとも太陽電池素子全面を樹脂封止する工程とを有することを特徴とし
た太陽電池モジュールの製造方法。 - 前記収集電極線と基板との間の空隙に樹脂が充填される際の該樹脂の粘度が10000ps以下であることを特徴とする請求項1に記載する太陽電池モジュールの製造方法。
- 前記少なくとも収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填する工程において、該収集電極線に沿って連続的に該樹脂を塗布して、該収集電極線と基板との間の空隙に該樹脂を充填することを特徴とする請求項1又は2に記載する太陽電池モジュールの製造方法。
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