JP4078550B2 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
上述した作動によりラッチ機構がロック動作状態(ロック位置)となり、押圧力解除方向〔前記一方向(制動力発生方向)と反対方向〕へのロータの回転が規制される。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、目標押圧力の保持を確実に行えて駐車ブレーキ機能を発揮できる電動ブレーキ装置を提供することを目的とする。
この場合、前記コントローラは、前記ツメ車の頂部を、モータに流れる電流により検出するように構成してもよい。また、1つの歯部の幅寸法以上の規定長に代えて、2つの歯部の幅寸法以上の規定長を用い、前記頂部が1つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させることに代えて、前記頂部が2つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させるようにしてもよい。
図1に示すこの実施の形態の電動ブレーキ装置70は、図示しない車両に搭載されている。
電動ブレーキ装置70は、図1に示すように、ディスクロータ(車両の回転部分)Dより車両内側に位置する車両の非回転部(ナックル等)に固定されたキャリア1と、キャリア1にディスクロータDの軸方向へ浮動可能に支持されたキャリパ2と、ディスクロータDの両側に配置された一対のブレーキパッド(摩擦部材)3,4と、を有している。
ブレーキパッド3,4はディスクロータDの軸方向に移動可能にキャリア1に支持されている。キャリパ2は、先端側に爪部5aを有する爪体5と、この爪体5の基端側にボルト(図示略)により結合された環状の基体6と、この基体6にボルト7により共に結合されたリング状支持板8及びモータケース9とからなる組立型のキャリパ本体10を備えており、前記爪体5の爪部5aが車両外側のブレーキパッド4の背面に近接して配置される。
なお、駐車ブレーキと区別するために、以下、適宜、当該電動ブレーキ装置70が実行する通常の電動ブレーキ作動を通常制動作動といい、また、前記通常の電動ブレーキを通常制動という。
ロック機構50は、ロータ26の外周面に一体に形成されたツメ車52と、このツメ車52の周りに配置され、キャリパ本体10にピン53を用いて基端部が軸着された揺動アーム54と、この揺動アーム54の長手方向中間部位にピン55を用いて基端部が軸着された係合爪56と、キャリパ本体10に設けられ、揺動アーム54の側面に当接して該揺動アーム54をロータ26の接線方向に起立させるストッパ部57と、係合爪56を常時は図3反時計方向へ付勢するねじりばね58と、前記ねじりばね58と協働して係合爪56をツメ車52に係合可能な起立姿勢に保持する突起59とを備えている。
ツメ車52は、外周部に複数の略山形状の歯部60を、歯底74を間にして連続的に形成している。ツメ車52の各歯部60は、押圧力解除時におけるロータ26の回転方向(図1の右方からみて反時計方向)L〔以下、適宜、押圧力解除方向Lという。〕の前側に径方向外方に延びて形成された壁面60aと、壁面60aの頂部から押圧力解除方向Lと逆方向(以下、適宜、押圧力発生方向Rという。)になるに従い高さ寸法が逓減する傾斜面60bとからなっている。一の歯部60の傾斜面60bと、前記一の歯部60に対して押圧力発生方向(図3方向R)の歯部60の壁面60aとの当接部分が歯底74とされている。
前記ロック機構50のロック動作は、コイル64への通電を停止し、非通電で係合爪56の先端部がツメ車52の壁面60aに係合して行われるので、押圧力の保持を機械的に行えるようになっている。
コイル64、65に対する通電又は非通電は、コントローラ73に制御される。コントローラ73は、図示しないパーキング操作スイッチ80からの停車指示信号を入力し、かつ、この際、図示しないイグニッションスイッチがエンジンなどの本体システムの非稼動を指示している場合、駐車ブレーキ機構16(ひいてはロック機構50)の作動を制御するようにしている。
通常制動時には、運転者のブレーキ操作(ブレーキペダルの踏込み操作)によりコントローラ73がモータ12を制御し、これにより、そのモータ12のロータ26が図1の右方向から見て時計方向に回転する。この時、コイル64には通電されておらず、プランジャ66は前進方向Aへ移動して、揺動アーム54がロータ26(ツメ車52)から離間する方向に揺動されており、係合爪56が壁面60aとわずかに係合離脱する状態に位置決めされ、これにより、ツメ車52(ロータ26)が押圧力発生方向Rへ回転し、電動ブレーキとしての機能が保証される。したがって、上述したようにロータ26が押圧力発生方向Rに回転すると、これと一体の偏心軸39に軸受40を介して取付けられている偏心板41が、オルダム機構42により自転せずに公転運動をし、この偏心板41の公転運動により、サイクロイドボール減速機構43が作動して、ボールランプ機構13の第1ディスク31が、ロータ26と一定の回転比Nをもってこれと逆方向(反時計方向)へ回転する。
電動ブレーキの解除時すなわち通常制動解除時には、運転者の解除操作(ブレーキペダルの踏込み停止操作)に応じてコントローラ73がモータ12を制御し、これによりモータ12のロータ26が図1の右方向から見て反時計方向に回転し、これに応じて皿ばね38の付勢力により第2ディスク32とピストン11とが一体的に後退し、ディスクロータDへの押付け力が解放され、通常制動が解除される。この時、ソレノイド機構51は非通電状態にあって、駐車ブレーキ機構16のロック機構50がアンロック動作状態を維持しているので、ロータ26は押圧力解除方向L(図4)へ円滑に回転する。
駐車ブレーキ作動は、係止爪56を歯底74に係合させることにより行われる。
駐車ブレーキを作動させる場合は、運転者の駐車ブレーキ操作により駐車ブレーキ(PKB)の作動要求が発生し〔時刻T0〕、モータ12のロータ26が図1の右方向から見て時計方向に回転され、上述した通常制動時と同様にピストン11が推進して、モータ12の回転角及びトルク(電流)に応じた押圧力が発生する。この押圧力発生(図5時刻T0〜T1参照)の際にはソレノイド機構51におけるコイル64には通電が行われていない。そして、その押圧力を大きくし要求推力(目標押圧力)〔当該車両を駐車し得る大きさのブレーキ力に相当するモータトルク〕にさせる〔時刻T1。図8(a)〕。さらに、モータ12(ロータ26)を押圧力発生方向Rに回転させ、1つの歯部60の長さ(図5の爪高さの変化波形における1つの波の長さ)分、進んだ段階〔時刻T2。図8(b)〕でコイル64に通電し、揺動アーム54をツメ車52側に傾動し係合爪56をツメ車52方向に移動させ、ツメ車52に係合させる(ロック機構50を保持位置にする)〔時刻T3〕。
前記時刻T1では、図8(a)に示すように、係合爪56が歯部k1の傾斜面60aに臨み、時刻T2では、図8(b)に示すように、係合爪56が歯部k2の傾斜面60aに臨む。
また、歯部60の頂部の2回目の検出時点(時刻T5)では、図8(d)に示すように、係合爪56が歯部k1の傾斜面60aにおける頂部近傍に臨んでいる。
上記駐車ブレーキを解除する場合は、運転者の駐車ブレーキ解除操作によりコイル65への一時的な通電が行われる。すると、プランジャ66が前進方向Aへ移動し、これによりロック機構50がアンロック動作状態となり、図4に示すようにロータ26の押圧力解除方向Lへの回転が自由となる。この時、モータ12に対する通電は停止されているので、制動の反力でピストン11が後退し、これに応じて第2ディスク32が後退してモータ12のロータ26が図1の右方向から見て反時計方向に回転し、モータ12の回転角が元に戻ると共に駐車ブレーキが解除される。
図6及び図7において、まずパーキング操作スイッチ80によるPKB作動要求があるか否かを判定し(ステップS1)、PKB作動要求がない(No)と判定すると再度ステップS1を実行する。ステップS1でPKB作動要求がある(Yes)と判定すると、目標推力(目標押圧力)が発生したか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2で目標推力が発生していない(No)と判定すると、モータ12(ロータ26)を押圧力発生方向Rに回転させ(前進させ)〔時刻T0〜T1〕、ステップS2に戻る。ステップS2で目標推力が発生した(Yes)と判定する〔時刻T1〕と、モータ12(ロータ26)の押圧力発生方向Rの回転をさらに進め(前進させ)、1つの歯部60の幅寸法の長さ分、モータ12(ロータ26)が回転した(Yes)か否(No)かを判定する(ステップS4)。ステップS4でNoと判定すると、モータ12(ロータ26)を制動力発生方向に回転させ(前進させ)〔ステップS5〕、ステップS4に戻る。ステップS4でYesと判定すると、コイル64に通電し(ロック機構50を作動し)〔ステップS7〕、モータ12(ロータ26)を押圧力発生方向Rに回転させ(前進させ)、さらに1つの歯部60の幅寸法の長さ分、モータ12が回転した(Yes)か否(No)かを判定する(ステップS8)。
ステップS10でYesと判定した段階では、係合爪56は、歯底74でなく、傾斜面60bの頂部近傍に臨んでいる〔図8(d)参照〕場合があり、係合爪56が歯底74に配置されるように、ステップS13及びS14の処理を行う。すなわち係合爪56が歯底74に配置されているか否かの判定(ステップS13)で、Noと判定すると、係合爪56が歯底74に配置されるまで、モータ12を前進させる〔時刻T6〜T7〕。
Claims (3)
- モータのロータの回転に応じてディスクロータへの押圧力を発生するブレーキ本体と、コントローラの制御により押圧力解除方向への前記ロータの回転のロック及びロック解除を行う駐車ブレーキ機構と、
駐車ブレーキ機構は、前記ロータに設けられたツメ車及び該ツメ車に係合可能に設けられた係合爪からなるロック機構と、前記係合爪を、ツメ車に対して係合及び係合離脱可能に移動させるソレノイド機構と、を有し、
ツメ車は、外周部に複数の略山形状の歯部を、歯底を間にして連続的に形成し、
前記歯部は、ロータの押圧力解除方向の前面側に径方向外方に延びて形成された壁面と、該壁面の頂部から押圧力解除方向と逆方向になるに従い高さ寸法が逓減する傾斜面と、を有する電動ブレーキ装置であって、
前記コントローラは、前記駐車ブレーキ機構の前記ロータのロックについて、予め定めた目標押圧力の発生後、前記ツメ車を前記押圧力発生方向にさらに回転させると共に、所定の回転位置で係合爪をツメ車に係合させ、1つの歯部の幅寸法以上の規定長、回転が進んだ段階で、前記ツメ車の回転を停止させ、次に、前記係合爪の係合位置に、前記頂部が1つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させて頂部位置を検出し、検出した頂部位置から歯底近傍までツメ車を押圧力発生方向に回転させることにより行うことを特徴とする電動ブレーキ装置。 - 前記コントローラは、前記ツメ車の頂部を、モータに流れる電流により検出することを特徴とする請求項1に記載の電動ブレーキ装置。
- 前記1つの歯部の幅寸法以上の規定長に代えて、2つの歯部の幅寸法以上の規定長を用い、前記頂部が1つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させることに代えて、前記頂部が2つ戻されるまで前記ツメ車を逆回転させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動ブレーキ装置。
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