JP4055279B2 - 蓄圧式燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の蓄圧式燃料噴射制御装置に関し、特に過渡状態での燃料噴射制御の精度向上を図ることができる内燃機関の蓄圧式燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平6−93915号公報には、コモンレール式ディーゼルエンジンの過渡時の燃料噴射量を算出する際に、燃料噴射圧力(以下「レール圧」ともいう。)の変化分を補償する補正した値を用いることが記載されている。特開平10−299557号公報には、コモンレール式ディーゼルエンジンの過渡時の燃料噴射量を算出する際に、燃料噴射圧の予測値を用いることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平6−93915号公報では、運転条件の急変時である過渡運転状態においては燃料噴射圧力の変化も急激であるため、運転条件の急変時には予め燃料噴射圧力の実測のタイミングとインジェクタが燃料を噴射するタイミングとの間における燃料噴射圧力の変化分を考慮した燃料噴射圧力を予測した予測値を用いて過渡時の燃料噴射量を算出している。
【0004】
しかし、予測値と実測値との間には誤差、環境条件による予測のずれがあるため、過渡時において噴射直前の実測値があるにもかかわらず予測値を用いると燃料噴射制御量の精度が悪化し、排気、騒音等が発生するという課題が生ずる。
【0005】
その一方で、燃料噴射制御量の演算精度を高めるため常に燃料噴射圧の実測値を利用しようにも、インジェクタが燃料を噴射するタイミングと燃料噴射圧実測値の測定タイミングとの間に十分な時間がなければ、燃料噴射圧実測値を燃料噴射制御へ反映できない。それを解決するために、燃料噴射圧実測値の測定タイミングを運転条件すなわち燃料噴射時期に応じて変える、即ち、燃料噴射時期が早まれば、燃料噴射圧実測値の測定タイミングもそれに応じて早める方法が考えられる。
【0006】
しかし、その方法では、燃料噴射圧実測値の測定タイミングを早めると、測定タイミングがポンプ圧送行程中となり、ポンプ圧送行程中の燃料噴射圧が測定されることとなり、ポンプ圧送行程中の燃料噴射圧は、燃料噴射開始時の燃料噴射圧と異なるので、燃料噴射圧実測値の測定タイミングを早くすると燃料噴射制御量の精度が悪化する。
【0007】
さらに、燃料噴射圧実測値の測定タイミングを運転条件すなわち燃料噴射時期に応じて変えることは制御の煩雑さを伴う。
【0008】
本発明の目的は、過渡時における燃料噴射制御の精度が良好で簡素な蓄圧式燃料噴射制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る蓄圧式燃料噴射制御装置は、エンジンに噴射される燃料の燃料噴射圧の実測値を測定する実測値測定手段と、該燃料噴射圧の予測値を算出する予測値算出手段と、該実測値と該予測値とのいずれかを使用して該燃料の燃料噴射制御量を算出する燃料噴射制御量算出手段と、該燃料噴射制御量算出手段により算出された該燃料噴射制御量に基づいて該エンジンに該燃料を噴射する燃料噴射手段とを備え、該燃料噴射制御量算出手段は、該燃料噴射手段の燃料噴射時期に基づいて該実測値と該予測値とを使い分け、このことにより上記目的が達成される。
【0010】
該実測値測定手段は、第1タイミングで該実測値を測定し、該燃料噴射手段は、第2タイミングで該燃料を噴射し、該燃料噴射制御量算出手段は、該第1タイミングで測定された該実測値の演算処理が該第2タイミングに間に合う場合には該実測値の該演算処理の結果を使用して該燃料噴射制御量を算出し、該演算処理が該第2タイミングに間に合わない場合には該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出してもよい。
【0011】
該燃料噴射制御量算出手段は、該第1タイミングと該第2タイミングとの間の第1時間と該演算処理に要する第2時間とに基づいて、該実測値を使用して該燃料噴射制御量を算出するか、該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出するかを決定してもよい。
【0012】
該燃料噴射制御量算出手段は、該第1時間が該第2時間よりも長いときは該実測値を使用して該燃料噴射制御量を算出し、該第1時間が該第2時間以下であるときは該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出してもよい。
【0013】
該燃料噴射制御量算出手段は、該エンジンの回転数に基づいて、該実測値を使用して該燃料噴射制御量を算出するか、該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出するかを決定してもよい。
【0014】
該燃料噴射制御量算出手段は、該エンジンの回転数が所定値よりも低いときは該実測値を使用して該燃料噴射制御量を算出し、該エンジンの回転数が該所定値以上であるときは該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出してもよい。
【0015】
該蓄圧式燃料噴射制御装置は、該燃料噴射手段に該燃料を供給するポンプをさらに備え、該予測値算出手段は、該ポンプの作動状態と該燃料の体積弾性係数とに基づいて該予測値を算出してもよい。
【0016】
該燃料噴射制御量は燃料噴射量でもよいし、燃料噴射率でもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の内燃機関の蓄圧式燃料噴射制御装置の実施の形態を説明する。
【0018】
図1により、本発明の前提となる内燃機関の蓄圧式燃料噴射制御装置100の概略構成を説明する。内燃機関(以下「エンジン」ともいう。)1には、各気筒の燃焼室に対して高圧の燃料を噴射するインジェクタ2が配置される。この場合には4気筒エンジンが示されている。インジェクタ2からエンジン1への燃料噴射は、噴射制御用電磁弁3の開弁/閉弁により制御される。インジェクタ2は各気筒共通の高圧蓄圧配管、いわゆるコモンレール4に接続される。噴射制御用電磁弁3が開いている間、コモンレール4内の燃料は、インジェクタ2からエンジン1の燃焼室内に噴射される。
【0019】
コモンレール内の燃料圧力が即ち燃料噴射圧力となるため、コモンレール4には運転状態に見合った適切な燃料圧力が蓄圧される必要がある。このため、コモンレール4には供給配管6、2個のチェックバルブ5を経て高圧燃料を供給可能な高圧ポンプ7が接続される。このチェックバルブ5は高圧ポンプ7からコモンレール4への流れのみを許容する。
【0020】
圧力センサ14は、インジェクタ2からエンジン1の燃焼室内に噴射される燃料の噴射圧力すなわちコモンレール内の燃料圧力を測定する。
【0021】
高圧ポンプ7は、燃料タンク8から公知の低圧供給ポンプ9を経て吸入した燃料を、エンジン1の回転に同期する図示しない2つの異なる位相のリフト特性(図2、3を参照)を有するカムによって2つのプランジャを往復運動させて要求される燃料量をコモンレール4に圧送する。
【0022】
高圧ポンプ7は、前記2つのプランジャに対応する2個の吐出量制御装置10を備える。吐出量制御装置10は、高圧ポンプ7の吸入ポートを開閉する高圧ポンプ弁(図示せず)を備える。この高圧ポンプ弁により高圧ポンプ7の有効圧送ストロークが調節されて吐出量が制御される。この吐出量を制御することで、燃料噴射によりコモンレールから排出される燃料量と高圧ポンプより供給される燃料量との差によりコモンレール内の圧力が決定される。
【0023】
噴射制御用電磁弁3と吐出量制御装置10の高圧ポンプ弁とは、電子制御ユニット(以下単に「ECU」という)11から出力される制御信号によりその作動が制御される。ECU11には、エンジン回転数センサ12及びアクセル開度センサ13からの検出信号が入力されると共に、燃料噴射圧の実測値を測定する圧力センサ14、及び水温、吸気温、吸気圧等の各種センサ15からの入力信号が入力される。ECU11は、これらの入力信号に基づいてエンジンの運転状態を判断し、所定のプログラムに従って演算処理を行い、噴射制御用電磁弁3及び吐出量制御装置10に対する最適制御信号を出力する。また、ECU11は、図示しないが、検出データ、制御プログラム等を記憶するメモリ(RAM,ROM)を備える。
【0024】
ECU11は、後述する燃料噴射量算出部21と燃料噴射圧予測値算出部22とを備える。
【0025】
図2は、実測値を使用して燃料噴射量を算出する場合の、燃料噴射タイミングと燃料噴射圧の実測値測定タイミングとの関係を説明するグラフである。図3は、予測値を使用して燃料噴射量を算出する場合の、燃料噴射タイミングと燃料噴射圧の実測値測定タイミングとの関係を説明するグラフである。
【0026】
レール圧は、燃料の噴射によりレール内の燃料量が減少することにより下降した後、ハッチング部で示す区間でのポンプの圧送によりレール圧は上昇する。
【0027】
圧力センサ14は、第1タイミングt1でインジェクタ2からエンジン1の燃焼室内に噴射される燃料の燃料噴射圧(レール圧P2)を実測する。
【0028】
タイミングt120で燃料噴射量算出部21は、エンジンの運転状況よりインジェクタ2が燃料噴射を開始する第2タイミングt2を算出する。ここで、燃料噴射のパルスが2回あるのはパイロット噴射とメイン噴射を想定した場合である。燃料噴射量算出部21は第1タイミングt1と第2タイミングt2との差に対応する第1時間T1と第1タイミングt1で実測された燃料噴射圧実測値に基づく燃料噴射量演算処理に要する第2時間T2とを比較する。
【0029】
図2に示すように、第1タイミングt1で実測された燃料噴射圧実測値に基づく燃料噴射量演算処理がインジェクタ2からの燃料噴射時期である第2タイミングt2に間に合う場合、即ち、第1時間T1>第2時間T2が成立すると判定した場合には、燃料噴射量算出部21は第1タイミングt1で実測された燃料噴射圧実測値の演算処理の結果を使用して第2タイミングt2での燃料噴射量を算出する。
【0030】
図3に示すように、第1タイミングt1で実測された燃料噴射圧実測値に基づく燃料噴射量演算処理がインジェクタ2からの燃料噴射時期である第2タイミングt2に間に合わない場合、即ち、第1時間T1<第2時間T2が成立すると燃料噴射量算出部21が判定した場合には、燃料噴射圧予測値算出部22は前サイクルの燃料噴射圧の実測値(レール圧P1)に基づいてタイミングtexpにおいて第1タイミングt1での燃料噴射圧の予測値を算出するとともに燃料噴射量算出部21は、燃料噴射圧予測値算出部22により算出された燃料噴射圧の予測値を使用して第2タイミングt2での燃料噴射量を算出する。
【0031】
タイミングtexpでの噴射制御演算の結果は、パイロット噴射での燃料噴射量の実行に用いられる。噴射制御演算は、第1タイミングt1においても実行される。第1タイミングt1での噴射制御演算の結果は、メイン噴射での燃料噴射量の算出に用いられる。このメイン噴射の燃料噴射量の算出の時点では実測値が利用可能なタイミングとなるため、燃料噴射圧の実測値が用いられる。
【0032】
図2に示すように、燃料噴射圧実測値の演算処理がインジェクタ2が燃料を噴射する第2タイミングt2に間に合う場合には、パイロット噴射とメイン噴射との噴射制御演算はまとめて処理され、共に最新の燃料噴射圧実測値が演算に用いられる。
【0033】
このように燃料噴射量算出部21は、第1タイミングt1と第2タイミングt2との間の第1時間T1と、第1タイミングt1で実測された燃料噴射圧実測値に基づく燃料噴射量の演算処理に要する第2時間T2とに基づいて、燃料噴射圧実測値を使用して燃料噴射量を算出するか、燃料噴射圧の予測値を使用して燃料噴射量を算出するかを決定する。
【0034】
実測値を使用できる場合、即ち、第1タイミングt1で実測された燃料噴射圧実測値に基づく燃料噴射量の演算処理がインジェクタ2が燃料を噴射する第2タイミングt2に間に合う場合には、予測値ではなく実測値を使用して燃料噴射量を算出する。このため、常に予測値を使用する場合に比較して燃料噴射制御の精度が向上する。
【0035】
インジェクタ2の燃料噴射時期に対応するクランク角が早いと、図3に示すように第2タイミングt2が燃料噴射圧実測値に基づく燃料噴射量の演算処理が終了するタイミング(t1+T2)よりも早くなるので実測値を使用できない。よって、燃料噴射量算出部21は燃料噴射圧予測値算出部22により算出された予測値を使用して燃料噴射量を算出する。
【0036】
図4は、所定クランク角毎に実行される燃料噴射制御ルーチンのうち、燃料噴射圧の算出と燃料噴射量の演算の部分を示している。より詳細には、第1タイミングt1で測定された燃料噴射圧力実測値に基づく燃料噴射量の演算処理が第2タイミングt2に間に合う場合には実測値を使用して燃料噴射量を算出し、第1タイミングt1で測定された燃料圧力実測値に基づく燃料噴射量演算処理が第2タイミングt2に間に合わない場合には燃料噴射圧予測値を使用して燃料噴射量を算出する手順を示すフローチャートである。
【0037】
燃料噴射量算出部21は、インジェクタ2が燃料を噴射する第2タイミングt2を算出するタイミングt120になったか否かを判定する(S41)。タイミングt120になったと判定した場合には、燃料噴射量算出部21はエンジンの運転条件などに基づきインジェクタ2が燃料を噴射する第2タイミングt2を算出し(S42)、t120になっていないと判定した場合にはS47へ進む。
【0038】
前記S42では、エンジンの運転条件により燃料噴射を1回に行うか2回に分割して行ういわゆるパイロット噴射とするかも決定する。
【0039】
燃料噴射量算出部21は、燃料噴射圧力の実測値が得られる第1タイミングt1からその実測値に基づいて燃料噴射量の演算に必要な時間T2後の(t1+T2)タイミングが、燃料噴射時期である第2タイミングt2より早いか否かを判断する(S43)。ここで、燃料噴射時期と燃料噴射量の演算に必要な時間とを毎回算出して比較することもできるが、燃料噴射量の演算にかかる時間がエンジンの運転状態によらずほぼ一定である場合には、燃料噴射時期が燃料噴射圧の実測タイミングとの差で判断することができ、さらに、燃料噴射圧の実測タイミングもエンジンの運転状態によらず一定の場合には燃料噴射時期のクランク角がどのタイミングかだけで判断することも可能である。
【0040】
燃料噴射量算出部21は、燃料噴射圧の実測値に基づく燃料噴射量の演算処理が燃料噴射時期である第2タイミングt2までに完了すると判定した場合には、フラグをオフに設定し(S45)、逆に、燃料噴射圧の実測値に基づく燃料噴射量の演算処理が燃料噴射時期である第2タイミングt2までに完了しないと判定した場合には、燃料噴射量算出部21はフラグをオンに設定する(S44)。
【0041】
ここで、前記フラグがオンの場合すなわち燃料噴射時期が燃料噴射圧の実測値を反映させることができないタイミングである時には、燃料噴射量算出部21は、燃料噴射圧予測値算出部22により算出された燃料噴射圧の予測値を使用して第2タイミングt2での燃料噴射量を算出する(S46)。このステップは前述の図4中のtexpでの作業に該当しており、このステップでの具体的な予測値の算出手法については、後に図5を用いて説明する。
【0042】
S41で、インジェクタ2が燃料を噴射する第2タイミングt2を算出するタイミングt120になっていないと判定した後、S43における判断の結果フラグをオフに設定した(S45)後、または予測値を使用して第2タイミングt2での燃料噴射量を算出した(S46)後に、インジェクタ2からエンジン1の燃焼室内に噴射される燃料の噴射圧を圧力センサ14により実測する第1タイミングt1になったか否かを判断する(S47)。
【0043】
第1タイミングt1になったと判断した場合には、圧力センサ14によりインジェクタ2からエンジン1の燃焼室内に噴射される燃料の燃料噴射圧を実測し(S48)、そうでなければ、燃料噴射圧の測定や燃料噴射圧の実測値に基づく燃料噴射量の算出のステップをとばして、本ルーチン内の燃料噴射実行などのためのステップ(図中省略)へ進む。S48における燃料噴射圧の実測とは、圧力センサ14のアナログ出力をA/D変換し、ECU11に取り込むことを含む。
【0044】
次に、燃料噴射量算出部21は、前述のS44、S45にてオン、オフされるフラグがオフに設定されているか否かを判断する(S49)。フラグがオフに設定されていると判断した場合には、燃料噴射量算出部21は前記S48で求めた燃料噴射圧の実測値の演算処理結果を使用して燃料噴射量を算出する(S50)。
【0045】
前記S49にてフラグがオフに設定されていないと判断した後、または、燃料噴射圧の実測値の演算処理結果を使用して燃料噴射圧を算出した後(S50)には、本ルーチン内の燃料噴射実行などのためのステップ(図中省略)へ進む。
【0046】
図5は、燃料噴射圧の予測値を算出する手順を示すフローチャートである。図5で算出手順を説明する燃料噴射圧の予測値は、図4のS46で使用する燃料噴射圧の予測値に対応する。
【0047】
図5に示す手順は、本出願人が特開平10−299557号公報で開示している、燃料の体積弾性係数と内燃機関の運転条件とに基づいて予測レール圧(蓄圧室(コモンレール)内の燃料圧力変動)を推定する方法を利用することができるが、必ずしもその方法に限るものではない。
【0048】
ここでは、特開平10−299557号公報に記載された方法による燃料噴射圧予測値算出部22での作動について、以下に具体的に説明する。
【0049】
燃料噴射圧予測値算出部22は、高圧ポンプ7のポンプ圧送量を燃料吸入量、燃温、エンジン回転数および前サイクルレール圧に基づいて算出する(S51)。燃料噴射圧予測値算出部22は、インジェクタリーク量を通電期間、燃温、エンジン回転数および前サイクルレール圧に基づいて算出する(S52)。ここでのインジェクタリーク量とはコモンレール4よりインジェクタより排出される(主に燃料噴射燃料噴射)燃料の量のことである。ついで、燃料噴射圧予測値算出部22は、コモンレール4内の燃料の体積弾性係数を燃温および前サイクルレール圧に基づいて算出する(S53)。
【0050】
以上の各ステップで算出された各パラメータにより、予め決まっているコモンレール4の体積内に前回の燃料圧測定の後、どれだけの燃料が供給され、どれだけの燃料が排出されたかが算出され、その結果前回の燃料圧測定の時点よりどれだけ燃料量が変化したかが算出できる。その変化した燃料量によりコモンレール4内の燃料圧力に変化が生じるが、その際にコモンレール内の燃料の体積弾性による影響を考慮して、最終的なコモンレール内の燃料圧力が予測される(S54)。この考え方は、下記の式(1)にて示される。
【0051】
【数1】
Pexp=Ppre+((Pp−Pr)×Kp)/Vr
ここで、
Pexp:燃料噴射圧の予測値
Ppre:前サイクルレール圧
Pp :ポンプ圧送量
Pr :インジェクタリーク量
Kp :体積弾性係数
Vr :レール容積
である。
【0052】
以上のように本実施の形態によれば、燃料噴射量算出部21は、第1時間T1が第2時間T2よりも長いときは燃料噴射圧の実測値を使用して燃料噴射量を算出し、第1時間T1が第2時間T2以下であるときは燃料噴射圧の予測値を使用して燃料噴射量を算出するので、燃料噴射圧力の測定タイミングを変えなくとも、可能な限り燃料噴射圧の実測値を使用して燃料噴射量を算出することができる。このため、過渡時において不確定な予測値を使用した制御頻度が低減し、燃料噴射制御の精度が向上し、燃料噴射タイミングに応じた予測値を利用できる。
【0053】
また、燃料噴射時期と制御完了のタイミングを直接比較するため、後述の図6の手順の場合に比してもさらに、燃料噴射圧の実測値を使える頻度が高まる。
【0054】
図6は、エンジンの回転数に基づいて、実測値を使用して燃料噴射量を算出するか、予測値を使用して燃料噴射量を算出するかを決定する手順を示すフローチャートである。
【0055】
図6に示す燃料噴射制御処理は、図4を参照して前述した燃料噴射制御処理の変形例である。
【0056】
エンジンの高回転時は、低回転時に比べて、同一クランク角に対する時間が短くなる。そこで、燃料噴射圧力の実測タイミング(t1)と燃料噴射時期(t2)とがクランク角で設定されるのに対して、燃料噴射量の演算時間(T2)はクランク角ではなく時間で決まるため、燃料噴射圧力の実測タイミング(t1)と燃料噴射時期(t2)とが同じクランク角であるとしても、エンジン回転数により燃料実測タイミング(t1)から燃料噴射時期(t2)までの時間(T1)が異なることになり、したがって、エンジン回転数により燃料実測タイミング(t1)から燃料噴射時期(t2)までの時間(T1)と燃料噴射量の演算時間(T2)との大小関係が変化するということが生じる。
【0057】
図6に示す変形例では、図2、3に示す第1タイミング(t1)と第2タイミング(t2)との間の第1時間(T1)と演算処理に要する第2時間(T2)とに基づいて実測値を使用して燃料噴射量を算出するか予測値を使用して燃料噴射量を算出するかを決定する代わりに、エンジンの回転数に基づいて、実測値を使用して燃料噴射量を算出するか予測値を使用して燃料噴射量を算出するかを決定する方法を示しており、それを以下に説明する。
【0058】
このルーチンも図4と同様に所定クランク角毎に実行される燃料噴射制御ルーチンのうち、燃料噴射圧の算出と燃料噴射量の演算の部分を示している。本実施例は燃料噴射圧の実測値を用いるか予測値を用いるかの判断の部分を除いて他の部分は図4と同じである。
【0059】
燃料噴射量算出部21は、インジェクタ2が燃料を噴射する第2タイミングt2を算出するタイミングt120になったか否かを判定する(S61)。タイミングt120になったと判定した場合には、燃料噴射量算出部21はインジェクタ2が燃料を噴射する第2タイミングt2を算出する(S62)。
【0060】
燃料噴射量算出部21は、エンジン回転数センサ12からの検出信号に基づいてエンジン回転数がN1rpm未満か否かを判定する(S63)。燃料噴射量算出部21は、エンジン回転数がN1rpm未満であると判定した場合には、フラグをオフに設定する(S65)。ここでのN1という回転数は任意に選択可能であるが、その回転数領域の前後で燃料圧力を測定するタイミング(図2、3中のt1)と燃料噴射時期とのクランク角度の差をその時の回転数で時間換算した値が燃料噴射量演算に要する時間を越えるような燃料噴射時期が設定される頻度が変化するような回転数が好ましい。
【0061】
エンジン回転数がN1rpm以上であると判定した場合には、燃料噴射量算出部21はフラグをオンに設定する(S64)。燃料噴射量算出部21は、燃料噴射圧予測値算出部22により算出された燃料噴射圧の予測値を使用して第2タイミングt2での燃料噴射量を算出する(S66)。
【0062】
インジェクタ2が燃料を噴射する第2タイミングt2を算出するタイミングt120になっていないと判定した場合(S61でNO)、フラグをオフに設定した場合(S65)、または、予測値を使用して第2タイミングt2での燃料噴射量を算出した場合(S66)には、圧力センサ14がインジェクタ2からエンジン1の燃焼室内に噴射される燃料の燃料噴射圧を実測する第1タイミングt1になったか否かを判定する(S67)。
【0063】
タイミングt1になったと判定した場合には、圧力センサ14がインジェクタ2からエンジン1の燃焼室内に噴射される燃料の燃料噴射圧を実測する(S6
8)。
【0064】
燃料噴射量算出部21は、フラグがオフに設定されているか否かを判定する
(S69)。フラグがオフに設定されていると判定した場合には、燃料噴射量算出部21はインジェクタ2からエンジン1の燃焼室内に噴射された燃料の燃料噴射圧の実測値の演算処理結果を使用して燃料噴射量を算出する(S70)。
【0065】
タイミングt1になっていないと判定した場合(S67でNO)、フラグがオフに設定されていないと判定した場合(S69でNO)、または燃料噴射圧の実測値の演算処理結果を使用して燃料噴射圧を算出した場合(S70)には、本ルーチン内の燃料噴射実行などのためのステップ(図中省略)へ進む。
【0066】
燃料噴射圧の予測値を算出する手順は、図5に示すフローチャートで前述した手順と同様である。
【0067】
このように、図6に示す手順により燃料噴射量を算出すると、エンジン回転数センサ12からの検出信号が所定回転数よりも小さいか否かの判定のみによって実測値と予測値とを使い分けるので、燃料噴射タイミングt2を算出し、算出した燃料噴射タイミングt2に実測値演算処理が間に合うか否かを判定する必要のある図4に示す手順と比較して、ECUの演算負荷を低減させることができる。
【0068】
以上のように本実施の形態によっても、可能な限り燃料噴射圧の実測値を使用して燃料噴射量を算出することができるうえに、ECUの演算負荷を低減させることができる。
【0069】
また、図6の実施例において回転数だけでなく、回転数と燃料噴射時期の2次元マップなどにより、燃料噴射圧力の実測値と予測値の使い分けを判断することも可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、過渡時における燃料噴射制御の精度が良好な蓄圧式燃料噴射制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃機関の蓄圧式燃料噴射制御装置の構成図である。
【図2】本発明に係る、実測値を使用して燃料噴射量を算出する場合の、燃料噴射タイミングと燃料噴射圧の実測値測定タイミングとの関係を説明するグラフである。
【図3】本発明に係る、予測値を使用して燃料噴射量を算出する場合の、燃料噴射タイミングと燃料噴射圧の実測値測定タイミングとの関係を説明するグラフである。
【図4】本発明に係る、第1タイミングで測定された実測値の演算処理が第2タイミングに間に合う場合には実測値の演算処理の結果を使用して燃料噴射量を算出し、演算処理が第2タイミングに間に合わない場合には予測値を使用して燃料噴射量を算出する手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る、燃料噴射圧の予測値を算出する手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る、エンジンの回転数に基づいて、実測値を使用して燃料噴射量を算出するか、予測値を使用して燃料噴射量を算出するかを決定する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 インジェクタ
3 噴射制御用電磁弁
4 コモンレール(高圧蓄圧配管)
5 チェックバルブ
6 供給配管
7 高圧ポンプ
8 燃料タンク
9 低圧供給ポンプ
10 吐出量制御装置
11 電子制御ユニット(ECU)
12 回転数センサ
13 アクセル開度センサ
14 圧力センサ
21 燃料噴射量算出部
22 燃料噴射圧予測値算出部
Claims (6)
- エンジンに噴射される燃料の燃料噴射圧の実測値を測定する実測値測定手段と、
該燃料噴射圧の予測値を算出する予測値算出手段と、
該実測値と該予測値とのいずれかを使用して該燃料の燃料噴射制御量を算出する燃料噴射制御量算出手段と、
該燃料噴射制御量算出手段により算出された該燃料噴射制御量に基づいて該エンジンに該燃料を噴射する燃料噴射手段と
を備え、
該実測値測定手段は、第1タイミングで該実測値を測定し、
該燃料噴射手段は、第2タイミングで該燃料を噴射し、
該燃料噴射制御量算出手段は、該第1タイミングで測定された該実測値の演算処理が該第2タイミングに間に合う場合には該実測値の該演算処理の結果を使用して該燃料噴射制御量を算出し、該演算処理が該第2タイミングに間に合わない場合には該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出する蓄圧式燃料噴射制御装置。 - 該燃料噴射制御量算出手段は、該第1タイミングと該第2タイミングとの間の第1時間と該演算処理に要する第2時間とに基づいて、該実測値を使用して該燃料噴射制御量を算出するか、該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出するかを決定する、請求項1記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
- 該燃料噴射制御量算出手段は、該第1時間が該第2時間よりも長いときは該実測値を使用して該燃料噴射制御量を算出し、該第1時間が該第2時間以下であるときは該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出する、請求項2記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
- エンジンに噴射される燃料の燃料噴射圧の実測値を測定する実測値測定手段と、
該燃料噴射圧の予測値を算出する予測値算出手段と、
該実測値と該予測値とのいずれかを使用して該燃料の燃料噴射制御量を算出する燃料噴射制御量算出手段と、
該燃料噴射制御量算出手段により算出された該燃料噴射制御量に基づいて該エンジンに該燃料を噴射する燃料噴射手段と
を備え、
該燃料噴射制御量算出手段は、該エンジンの回転数が所定値よりも低いときは該実測値を使用して該燃料噴射制御量を算出し、該エンジンの回転数が該所定値以上であるときは該予測値を使用して該燃料噴射制御量を算出する蓄圧式燃料噴射制御装置。 - 該蓄圧式燃料噴射制御装置は、該燃料噴射手段に該燃料を供給するポンプをさらに備え、該予測値算出手段は、該ポンプの作動状態と該燃料の体積弾性係数とに基づいて該予測値を算出する、請求項1〜4の何れかに記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
- 該燃料噴射制御量は燃料噴射量である、請求項1〜5の何れかに記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
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