JP3929004B2 - 容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体にカバー体が装着された液化ガス、ヘアスプレー、殺虫剤スプレー等の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液化ガス、ヘアスプレー、殺虫剤スプレー等のエアゾール容器には、容器本体の上端部に、肩部を介して口部が設けられ、口部に該口部の開口を塞ぐようにマウンテンキャップが嵌着され、このマウンテンキャップの中央部に、容器本体内の内容液を外部に噴射する噴射ステムが上方突設されものがあり、この種の容器では、容器本体の上端部に、容器本体の肩部及びマウンテンキャップの外周部を覆うようにカバー体が嵌合装着されると共に、前記噴射ステムに、ノズルを有するノズルボタンが外嵌され、ノズルボタンの押圧部を下方に押圧操作することにより、噴射ステムから噴射された内溶液がノズルボタンのノズルを通して外部に噴出させるように構成されものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、容器本体はアルミ、スチール、硝子等で構成され、カバー体、ノズルボタンはポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂により構成されており、容器本体とカバー体とは材質が異なっているため、容器を使用し終わって該容器を廃棄する場合や再利用する場合には、容器本体からカバー体を分離する必要があるが、カバー体は容器本体に対して不測に外れることがないように強固に外嵌装着されているため、容器本体からカバー体を分離するためには、ペンチ等の工具を使用する必要があり、カバー体と容器本体を分離するための作業が非常に面倒であった。
【0004】
そこで、容器本体とカバー体との間にコイン溝を設けておき、カバー体と容器本体を分離する際にこのコイン溝にコインを挿入して、コインでカバー体をこじることによってカバー体と容器本体を分離するするようにしたものがある(例えば特開平10−35750)が、この場合も、分離する際にコイン等の特別の用具が必要であり、やはりカバー体と容器本体を分離するための作業が面倒であった。
また、カバー体に分離操作するための把手を設け、この把手を操作することによってカバー体と容器本体を分離するようにしたものもある(例えば特開平9−221181)が、この場合、カバー体に分離操作するための特別操作具として把手を設ける必要があり、このためカバー体がそれだけ複雑になり、カバー体の製造が面倒で製造費も高く付いた。また、この場合把手を使って分離操作するために比較的大きな力を要し、この点から分離するための作業が面倒でもあった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、ペンチ等の工具やコイン等の用具を使用することなく、しかもカバー体に分離操作するたの特別の操作具を設けることなく、カバー体と容器本体とを比較的弱い力で簡単に分離することができるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するため、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明の容器1は、容器本体2に、容器本体2内の内容物を外部に噴射する噴射ステム10が突設されると共に、噴射ステム10の周囲を取り囲むカバー体3と、噴射ステム10を押圧操作するノズルボタン4とが設けられ、前記カバー体3は、噴射ステム10を取り囲む筒状部11と、筒状部11の下端部から下方突出した環状の嵌着部14と、筒状部11の上端から内方突出した天壁部15とを有し、カバー体3の嵌着部14が容器本体2側に嵌着された容器において、
前記カバー体3の天壁部15に、ノズルボタン4が挿通される開口窓16が設けられ、ノズルボタン4が開口窓16から上方に抜脱しないように、ノズルボタン4の下端部外周に、ノズルボタン10の開口窓16の開口縁部に下側から係合する係合部23が外方突出状に設けられ、カバー体3の嵌着部14の一部に、嵌着部14の容器本体2側への嵌着を外すための嵌着解除部28が設けられ、カバー体3の嵌着解除部28側に、天壁部15下面から筒状部11内面に跨るリブ32が設けられ、ノズルボタン4を、前記嵌着解除部28とは反対側にたおす方向に操作することにより、前記係合部23の嵌着解除部28側の一部が、前記リブ32を介して前記開口窓16の開口縁部に下側から係合してカバー体3の天壁部15の嵌着解除部28側を上方に引っ張って嵌着部13の容器本体2側への嵌着が嵌着解除部28から外れるように構成されている点にある。
【0007】
従って、容器1を使用し終わって容器本体2からカバー体3を分離させる場合、ノズルボタン4をたおす方向に操作すれば、ノズルボタン4の係合部23とカバー体3の開口窓16の開口縁部26側とが係合し、この係合によりカバー体3が容器本体2から外れる方向に引っ張られ、その結果、容器本体2とカバー体3との嵌着を嵌着部14の嵌着解除部28から外すことが可能になる。その結果、ペンチ等の工具やコイン等の用具を使用することなく、しかもカバー体3に分離操作するたの特別の操作具を設けることなく、容器本体2に対してカバー体3を分離させることができる。
【0008】
また、ノズルボタン4を嵌着解除部25とは反対側にたおす方向に操作することを促す表示29が、カバー体3の外面であってノズルボタン4と嵌着解除部28間に設けられている点にある。
従って、容器本体2からカバー体3を分離させる場合、表示29を設けているため、ひとめみて容器本体2からカバー体3を分離できる方向、即ち、ノズルボタンを操作する方向がわかり、表示29に従ってノズルボタン4を特定の方向に操作するようにすれば、ノズルボタン4の係合部23とカバー体3の開口窓16の開口縁部26側とが係合し、この係合によりカバー体3が容器本体2から外れる方向に引っ張られる。その結果、容器本体2とカバー体3との嵌着が嵌着部14の嵌着解除部28から簡単に外れ、容器本体2からカバー体3を簡単に分離できる。なお、その表示29に示されている以外の方向にノズルボタン4を操作等をしても、嵌着部14が強固に容器本体2側に嵌着されているため、カバー体3が容器本体2から外れたりしない。
【0009】
また、開口縁部26をリブ32により補強しており、また、このリブ32を介して係合部23と開口縁部26との係合を行うことにより、カバー体3が容器本体2から外れる方向に、カバー体3を確実にかつしっかり持ち上げることができ、容器本体2とカバー体3との分離を確実なものとすることができる。
また、前記係合部23は、例えば、ノズルボタン4外周から環状に外方突出した鍔体22により構成させることや、ノズルボタン4の周方向に間隔おいて設けられたリブ33により構成させることや、ノズルボタン4の外周から外方突出した段部34等により構成させることができる。また、前記係合部23をノズルボタン4の外周から上側に向けて徐々に小径となるようなテーパ部35とし、前記開口窓16の開口縁部26に、前記テーパ部35に当接または近接するようなテーパ状になったリブ32により構成させることもできる。
【0010】
また、前記係合部23と開口縁部26側との係合は、少なくとも特定の方向で行われるようにするとよい。
これは、ノズルボタン4を前記特定の方向に押圧する力が、カバー体3が容器本体2から外れる方向に引っ張られる力となるため、係合部23と開口縁部26側との係合が前記特定の方向で行われると、力のロスがなく弱い押圧力で確実にノズルボタン4がカバー体3を容器本体2から外れる方向に持ち上げることができる。また、ノズルボタン4の操作する側の反対に位置する係合部23が容器本体2の嵌着部の上面に当たるようにすると、てこの原理を利用して、ノズルボタン4の操作する側に位置する係合部23を持ち上げることができ、より弱い力でカバー体3を容器本体2から分離することができる。
【0011】
また、前記嵌着解除部28がカバー体3の嵌着部14にスリット27を設けることにより構成とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1〜図7においては、本発明の第一実施形態を示しており、本発明に係る容器1は、容器本体2と、カバー体3と、ノズルボタン4とから構成されている。
容器本体2は、液化ガス、ヘアスプレー、殺虫剤スプレー等のエアゾール容器であって、アルミ、スチール、硝子等により形成されている。容器本体2は、図7に示すように、円筒状に形成され、その上端部には上側に向けて徐々に小径となるように先窄まり状に傾斜した肩部5を介して小径の口部6が形成されている。口部6に該口部6の開口を塞ぐようにマウンテンキャップ7が嵌合固着されている。マウンテンキャップ7はその外周部に口部6に卷回された環状の卷回凸部8を有し、マウンテンキャップ7の中央部には凸部9を介して噴射ステム10が上方突設されている。噴射ステム10は下方に押圧操作されることにより、殺虫剤等の内容物を上方に向けて噴射するようになっている。
【0013】
なお、マウンテンキャップ7は容器本体2と同様にアルミ、スチール、硝子等により形成されている。
カバー体3は、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂により円筒状に形成され、容器本体2の上端部に外嵌固着されている。カバー体3は、噴射ステム10の周囲を取り囲むように容器本体2の肩部5及びマウンテンキャップ7の外周部を覆っている。カバー体3は円筒状の筒状部11と、筒状部11の下端部から段部12を介して径方向外方に広がるように下方突出したスカート部13と、筒状部11の下端部から段部12を介して下方突出した環状の嵌着部14と、筒状部11の上端から内方突出した天壁部15と、天壁部15からノズルボタン4が上下移動自在に挿通できるように円形状に開口した開口窓16とを有している。
【0014】
カバー体3の嵌着部14はマウンテンキャップ7の卷回凸部8に外嵌され、その下端部には内方向きに係止突起17が設けられ、この係止突起17がマウンテンキャップ7の卷回凸部8の下端縁に下側から係合されて、嵌着部14をマウンテンキャップ7に対して抜脱不能にし、これによりカバー体3は容器本体2の上端部に不測に外れないように強固に嵌合固着されている。スカート部13は嵌着部14の外周を取り囲み、スカート部13の下端は、容器本体2の肩部5の基端に当接又は近接されている。
【0015】
ノズルボタン4は、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂により有底円筒状に形成され、内容物を噴射させるノズル18と、ノズル18から連通孔19を介して噴射ステム10に外嵌固着される嵌合部20と、嵌合部20の外周を取り囲む筒状の外周壁21と、外周壁21下端部にカバー体3の開口窓16から抜脱しないように環状に外方突出した鍔体22から構成される係合部23とを有している。
嵌合部20に、噴射ステム10を外嵌する部分が上側に向かって小径となるようなテーパ部24が設けられている。
【0016】
ノズル18は連通孔19及び嵌合部20を介して噴射ステム10に連通されている。また,ノズルボタン4の上面が押圧部25とされており、押圧部25を下方に押圧操作することによって、噴射した容器本体2の内容物を噴射ステム10を通してノズル18から外部に噴射するようになっている。
図6に示すように、ノズルボタン4を特定の方向(図に示す矢印A方向)に押圧操作すると、カバー体3の開口窓16の開口縁部26とノズルボタン4を操作する側に位置する係合部23とが係合し、更にノズルボタン4を押圧操作すると、前記係合によりカバー体3が容器本体2側から外れる方向に引っ張られるように持ち上げられ、カバー体3とノズルボタン4とが互いに連係された状態となる。この際、ノズルボタン4を操作する側の反対側に位置する係合部23が卷回凸部8の上面に当たり、てこの原理を利用して、ノズルボタン4を操作する側に位置する係合部23を持ち上げるようにしており、弱い力でカバー体3が容器本体2側から外れる方向に引っ張られるようになっている。
【0017】
前記嵌着部14の、ノズルボタン4を操作する側に位置する部分に、上下方向のスリット27が間隔をおいて3個形成され、これらスリット27により、嵌着部14の一部、即ち、嵌着部14の、ノズルボタン4を操作する側の位置する部分に、ノズルボタン4を、特定の方向(ノズルボタン4をたおす方向である図6に示す矢印A方向)に押圧操作することにより、マウンテンキャップ7の卷回凸部8から容易に外れる嵌着解除部28が形成されている。
なお、前記スリット27は3個に限定されるものでなく、1個でもよいし、2個でもよいし、4個以上であってもよい。
【0018】
また、カバー体3の天壁部15上面に、例えば、矢印等のマークを施すことによって、ノズルボタン4を前記特定の方向(矢印A方向)に操作するための表示29が設けられている。
なお、図2に二点鎖線で示すように、カバー体3の筒状部11にオーバーキャップ30を着脱自在に外嵌するように設けてもよい。
上記実施の形態によれば、容器1を使用し終わって容器本体2からカバー体3を分離する場合、表示29に従ってノズルボタン4を、特定の方向(矢印A方向)に押圧操作すれば、図6に示すように、嵌着部20下端に設けられたテーパ部24が噴射ステム10の上端部に沿うようにたおされ、ノズルボタン4が噴射ステム10付近を中心に矢印B方向に回動して、ノズルボタン4の操作する側に位置する係合部23とカバー体3の開口窓16の開口縁部26とが係合すると共に、ノズルボタン4の操作する側の反対に位置する係合部23が卷回凸部8の上面に当たるようになる。更にノズルボタン4を前記特定方向に押圧操作すると、てこの原理を利用してノズルボタン4の操作する側に位置する係合部23を持ち上げ、前記係合によりノズルボタン4がカバー体3を矢印C方向に持ち上げる。その結果、嵌着部14の嵌着解除部28が外側に広がるように弾性変形して、嵌着解除部28部分の係止突起17がマウンテンキャップ7下端縁からたやすく外れて、嵌着部14の容器本体2側への嵌着が嵌着解除部28側(マウンテンキャップ7)から容易に外れる。その結果、ペンチ等の工具やコイン等の用具を使用することなく、しかもカバー体3に分離操作するたの特別の操作具を設けることなく、容器本体2対してカバー体3を容易に分離させることができる。
【0019】
図8及び図9は、本発明の第二の実施形態を示すものであり、ノズルボタン4を操作する側に位置する部分に、カバー体3の天壁部15から嵌着部14上端部に跨がるように内方に突出したリブ31が設けられている。このリブ31は、ノズルボタン4がカバー体3を矢印C方向(図6参照)に引っ張るのを安定させて、嵌着解除部28が外側に広がるように弾性変形して嵌着解除部28が容器本体2側(マウンテンキャップ7)から外れるのを助けるようになっている。
その他の点は前記第一の実施形態と同様な構成である。
【0020】
図10及び図11は、本発明の第三の実施形態を示すものであり、カバー体3の開口窓16の開口縁部26に、開口窓16の周方向にある一定間隔をおいてリブ32が設けられている。このリブ32は開口窓16の開口縁部26を補強するものであって、このリブ32を介して係合部23と開口縁部26との係合が行われる。
従って、リブ32を介して係合部23と開口縁部26とが係合することにより、係合を強固なものとでき、ノズルボタン4がカバー体3を嵌着解除部28から嵌着が解除される方向に確実に持ち上げることができ、確実にカバー体3と容器本体2とを分離できる。
【0021】
なお、リブ32をノズルボタン4を押圧操作する特定方向にすくなくとも設けるようにするとよい。これは、ノズルボタン4を前記特定の方向に押圧操作する力がカバー体3を持ち上げる力となるため、係合部23とリブ32を介して開口縁部26との係合が嵌着解除部28から嵌着が解除される位置付近で行われると、力のロスがなく弱い押圧力でノズルボタン4がカバー体3を嵌着解除部28から嵌着が解除される方向に持ち上げることができ、確実にカバー体3と容器本体2とを分離できる。
【0022】
その他の点は前記第一の実施形態と同様な構成である。
図12及び図13は、本発明の第四の実施形態を示すものであり、前記係合部23が、ノズルボタン4の外周壁21下端部に、周方向にある一定間隔おいて外方突出したリブ33により構成されている。
従って、リブ33からなる係合部23と開口縁部26とが係合することにより、ノズルボタン4がカバー体3を嵌着解除部28から嵌着が解除される方向に持ち上げることができ、カバー体3と容器本体2との分離を確実なものとできる。
【0023】
なお、カバー体3と容器本体2とを分離させるために、このリブ33からなる係合部23をノズルボタン4を押圧操作する特定方向側に設けるようにするとよい。
これは、ノズルボタン4を前記特定の方向に押圧する力がカバー体3を持ち上げる力となるため、リブ33からなる係合部23と開口縁部26との係合が嵌着解除部28から嵌着が解除される位置付近で行われると、力のロスがなく弱い押圧力でノズルボタン4がカバー体3を嵌着解除部28から嵌着が解除される方向に持ち上げられ、カバー体3と容器本体2との分離を確実にできる。
【0024】
ここで、リブ33からなる係合部23が前記特定方向に向いて設けられているようにするためには、ノズルボタン4等にマークを施し、そのマークを合わせることによりリブ33からなる係合部23が前記特定方向に向いて設けられた状態になる。また、リブ33からなる係合部23が前記特定方向に設けられていると共に、ノズルボタン4とカバー体3とが相対回動しない状態にすればよい。カバー体34とノズルボタン4とが相対回動不能とするには、カバー体3とノズルボタン4とに相対回動をさせない回動規制片等を設けるようにしてもよいし、開口窓16とノズルボタン4とを円形状ではなく、多角形状にするようにしてもよい。
【0025】
その他の点は前記第一の実施形態と同様な構成である。
図14は、本発明の第五の実施形態を示すものであり、前記係合部23が、ノズルボタン4の外周壁21下端部に段部34により構成されている。
従って、段部34からなる係合部23と開口縁部26とが係合することにより、ノズルボタン4がカバー体3を嵌着解除部28から嵌着が解除される方向に持ち上げることができ、カバー体3と容器本体2とを分離を確実にできる。
なお、段部34からなる係合部23も第四実施形態と同様に、ノズルボタン4の周方向にある一定間隔おいて設けるようにしてもよい。
【0026】
その他の点は前記第一の実施形態と同様な構成である。
図15は、本発明の第六の実施形態を示すものであり、前記係合部23が、ノズルボタン4の外周壁21下端部に、上側に向かって徐々に小径となるテーパ部35とし、前記開口窓16の開口縁部26に、前記テーパ部35に当接または近接するテーパ状になったリブ32により構成させている。
従って、テーパ部35からなる係合部23とテーパ状のリブ32を介して開口縁部26とが係合することにより、確実にノズルボタン4がカバー体3を嵌着解除部28から嵌着が解除される方向に持ち上げることができ、カバー体3と容器本体2とを分離をより確実にできる。
【0027】
なお、テーパ部35からなる係合部23も第四実施形態と同様に、ノズルボタン4の周方向にある一定間隔おいて設けるよにしてもよい。
その他の点は前記第一の実施形態と同様な構成である。
図16及び図17は、本発明の第七の実施形態を示すものであり、カバー体3の天壁部15の内周縁部に、環状の嵌着部14が下方突設され、この嵌着部14がマウントキャップ7の卷回凸部8に内嵌されるようになっている。嵌着部14の下端部には外方向きに係止突起17が設けられ、この係止突起17がマウントキャップ7の卷回凸部8の内側下端縁に下側から係合されて、嵌着部14をマウントキャップ7に対して抜脱不能にし、これによりカバー体3は容器本体2の上端部に不測に外れないように強固に固着されている。
【0028】
スカート部13は嵌着部14及びマウンテンキャップ7の卷回凸部8の外周を取り囲み、スカート部13の下端は、容器本体2の肩部5の中途部に当接又は近接されている。
その他の点は前記第一の実施形態と同様な構成である。
図18は、本発明の第八の実施形態を示すものであり、カバー体3は、円筒状の筒状部11と、筒状部11の上端から内方突出した天壁部15と、天壁部15からノズルボタン4が上下移動自在に挿通できるように円形状に開口した開口窓16と、筒状部11の下端から図2に示すオーバーキャップ30が嵌合できる凹部36と、凹部36から段部形状のスカート部13とを有している。
【0029】
スカート部13の下端は、容器本体2の肩部5の基端に当接又は近接されている。
筒状部11の下端が嵌着部14とされ、嵌着部14とされた筒状部11下端内側には内方向きに係止突起17が設けられ、この係止突起17がマウントキャップ7の卷回凸部8の下端縁に下側から係合されて、嵌着部14をマウンテンキャップ7に対して抜脱不能にし、これによりカバー体3は容器本体2の上端部に不測に外れないように強固に嵌合固着されている。
【0030】
嵌着部14の、カバー体3を外すためノズルボタン4の操作する側に位置するする部分に、上下方向のスリット27が1個形成され、このスリット27によりノズルボタン4を特定方向に押圧操作すると、弾性変形してマウントキャップ7の卷回凸部8から容易に外れるようになっている。このスリット27が嵌着解除部28とされている。
その他の点は前記第一の実施形態と同様な構成である。
なお、上記実施形態では、カバー体3と容器本体2とを分離させる場合、ノズルボタン4をたおす方向の一部である特定方向にのみ操作することによって、嵌着部14の容器本体2側への嵌着が外れるようにしているが、ノズルボタン4をたおす方向に操作することにより、嵌着部14の容器本体2側への嵌着を外すことができるように構成されていればよく、嵌着部14の容器本体2側への嵌着を外すために、ノズルボタン4を操作する方向は複数であってもよく、ノズルボタン4を操作する方向は任意に設定できる。
【0031】
本発明は上記実施形態に限定されるもことなく、適宜設計変更可能である。
例えば、本発明では、カバー体3の天壁部15上面に表示29を設けているが、ノズルボタン4を相対回動不能とさせ、ノズルボタン4の上面に表示29を設けるようにしてもよい。
また、嵌着解除部28が、カバー体3の嵌着部14にスリット27を設けることにより構成れているが、これに変え、嵌着部14の一部を肉薄に形成することにより、弾性変形して容器本体2側(マウントキャップ7)から容易に外れる嵌着解除部28を構成するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、容器1を使用し終わって容器本体2からカバー体3を分離させる場合、ノズルボタン4をたおす方向に操作すれば、ノズルボタン4の係合部23とカバー体3の開口窓16の開口縁部26側とが係合し、この係合によりカバー体3が容器本体2から外れる方向に引っ張られ、その結果、容器本体2とカバー体3との嵌着を嵌着部14の嵌着解除部28から簡単に外すことが可能になる。その結果、ペンチ等の工具やコイン等の用具を使用することなく、しかもカバー体3に分離操作するたの特別の操作具を設けることなく、比較的弱い力で容器本体2に対してカバー体3を容易に分離させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態を示す容器の平面図である。
【図2】 同側面断面図である。
【図3】 同カバー体の側面断面図である。
【図4】 同カバー体の底面図である。
【図5】 同ノズルボタンを操作した状態の容器の平面図である。
【図6】 同ノズルボタンを操作した状態の容器の側面断面図である。
【図7】 同容器本体の側面断面図である。
【図8】 本発明の第二実施形態を示すカバー体の側面断面図である。
【図9】 同カバー体の底面図である。
【図10】 本発明の第三実施形態を示す容器の側面断面図である。
【図11】 同カバー体の底面図である。
【図12】 本発明の第四実施形態を示す容器の側面断面図である。
【図13】 同ノズルボタンの平面図である。
【図14】 本発明の第五実施形態を示す容器の側面断面図である。
【図15】 本発明の第六実施形態を示す容器の側面断面図である。
【図16】 本発明の第七実施形態を示す容器の平面図である。
【図17】 同側面断面図である。
【図18】 本発明の第八実施形態を示す容器の側面断面図である。
【符号の説明】
1 容器
2 容器本体
3 カバー体
4 ノズルボタン
10 噴射ステム
11 筒状部
14 嵌着部
15 天壁部
16 開口窓
22 鍔体
23 係合部
26 開口縁部
27 スリット
28 嵌着解除部
29 表示
32 リブ
33 リブ
Claims (5)
- 容器本体(2)に、容器本体(2)内の内容物を外部に噴射する噴射ステム(10)が突設されると共に、噴射ステム(10)の周囲を取り囲むカバー体(3)と、噴射ステム(10)を押圧操作するノズルボタン(4)とが設けられ、前記カバー体(3)は、噴射ステム(10)を取り囲む筒状部(11)と、筒状部(11)の下端部から下方突出した環状の嵌着部(14)と、筒状部(11)の上端から内方突出した天壁部(15)とを有し、カバー体(3)の嵌着部(14)が容器本体(2)側に嵌着された容器において、
前記カバー体(3)の天壁部(15)に、ノズルボタン(4)が挿通される開口窓(16)が設けられ、ノズルボタン(4)が開口窓(16)から上方に抜脱しないように、ノズルボタン(4)の下端部外周に、ノズルボタン(10)の開口窓(16)の開口縁部に下側から係合する係合部(23)が外方突出状に設けられ、カバー体(3)の嵌着部(14)の一部に、嵌着部(14)の容器本体(2)側への嵌着を外すための嵌着解除部(28)が設けられ、カバー体(3)の嵌着解除部(28)側に、天壁部(15)下面から筒状部(11)内面に跨るリブ(32)が設けられ、ノズルボタン(4)を、前記嵌着解除部(28)とは反対側にたおす方向に操作することにより、前記係合部(23)の嵌着解除部(28)側の一部が、前記リブ(32)を介して前記開口窓(16)の開口縁部に下側から係合してカバー体(3)の天壁部(15)の嵌着解除部(28)側を上方に引っ張って嵌着部(13)の容器本体(2)側への嵌着が嵌着解除部(28)から外れるように構成されていることを特徴とする容器。 - ノズルボタン(4)を嵌着解除部(25)とは反対側にたおす方向に操作することを促す表示(29)が、カバー体(3)の外面であってノズルボタン(4)と嵌着解除部(28)間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
- 前記係合部(23)は、ノズルボタン(4)外周から環状に外方突出した鍔体(22)により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
- 前記係合部(23)は、ノズルボタン(4)の周方向に間隔おいて設けられたリブ(33)により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
- 前記嵌着解除部(28)がカバー体(3)の嵌着部(14)にスリット(27)を設けることにより構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器。
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