JP3905765B2 - アクリル酸及びポリアクリル酸製造プロセス廃出物の処理方法 - Google Patents
アクリル酸及びポリアクリル酸製造プロセス廃出物の処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3905765B2 JP3905765B2 JP2002020866A JP2002020866A JP3905765B2 JP 3905765 B2 JP3905765 B2 JP 3905765B2 JP 2002020866 A JP2002020866 A JP 2002020866A JP 2002020866 A JP2002020866 A JP 2002020866A JP 3905765 B2 JP3905765 B2 JP 3905765B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylic acid
- waste
- water
- gas
- production process
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/34—Chemical or biological purification of waste gases
- B01D53/38—Removing components of undefined structure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/34—Chemical or biological purification of waste gases
- B01D53/46—Removing components of defined structure
- B01D53/72—Organic compounds not provided for in groups B01D53/48 - B01D53/70, e.g. hydrocarbons
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/72—Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23G—CREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
- F23G5/00—Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor
- F23G5/006—General arrangement of incineration plant, e.g. flow sheets
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23G—CREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
- F23G7/00—Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals
- F23G7/001—Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals for sludges or waste products from water treatment installations
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23G—CREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
- F23G7/00—Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals
- F23G7/05—Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals of waste oils
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23G—CREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
- F23G7/00—Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals
- F23G7/06—Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals of waste gases or noxious gases, e.g. exhaust gases
- F23G7/061—Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals of waste gases or noxious gases, e.g. exhaust gases with supplementary heating
- F23G7/065—Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals of waste gases or noxious gases, e.g. exhaust gases with supplementary heating using gaseous or liquid fuel
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D2257/00—Components to be removed
- B01D2257/70—Organic compounds not provided for in groups B01D2257/00 - B01D2257/602
- B01D2257/702—Hydrocarbons
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F2103/00—Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
- C02F2103/34—Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32
- C02F2103/36—Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32 from the manufacture of organic compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F2103/00—Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
- C02F2103/34—Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32
- C02F2103/36—Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32 from the manufacture of organic compounds
- C02F2103/38—Polymers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Hydrology & Water Resources (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアクリル酸製造工程、及び該アクリル酸を用いたポリアクリル酸製造工程で排出される副生物を処理する技術に関する。より詳細には、反応,分離,精製などの各種工程を経て高純度アクリル酸を製造するプロセスで排出される廃ガス,廃油,廃水と、該アクリル酸を用いて吸水性樹脂などのポリアクリル酸を製造するプロセスにおいて排出される廃ガス,廃水を効率的に処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクリル酸は様々な方法によって製造されているが、原料から高純度の目的物を得るために、反応,分離,精製などが行なわれ、各段階において分離・除去された不純物が廃ガス,廃水,廃油(以下、廃水と廃油を合わせて「廃液」ということがある)として排出されている。特に高純度の目的物を安価でしかも大量に生産することが要求される工業的規模の製造においては、排出される廃ガス,廃液も大量である。これら廃ガス,廃液は高度に浄化処理することが環境汚染防止の観点から要求されると共に、製造コストを抑制する観点からは、廃ガス,廃液処理コストの低減が要求されている。係る要求に応えるべく、廃ガス,廃液を効率よく浄化処理できる技術が求められている。
【0003】
この様な技術として例えば特表2000−514419号には、(メタ)アクリル酸の製造時に副生するガス状の低沸点成分を燃焼させ、水に溶解している低沸点または中沸点の他の成分を該ガス状の低沸点成分の燃焼工程に供給する技術が開示されている。また特公昭63−67090号には、熱交換器を用いた廃ガスの処理装置が開示されている。
【0004】
従来より、製造されたアクリル酸は様々な化学製品の原料として用いられているが、特に近年、アクリル酸製造プラントから得られた高純度アクリル酸を原料として、該プラントと同一乃至隣接する場所に設置したポリアクリル酸製造プラントに供給して吸水性樹脂等の所望のポリアクリル酸が連続的な工程で製造されている。この様にアクリル酸製造設備と同一乃至隣接する場所でポリアクリル酸を製造する場合、該ポリアクリル酸製造プロセスにおいても廃ガス,廃水などの不純物が排出されており、これら不純物についても高度浄化処理を効率的に成し得る技術が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術に存する問題に鑑みてなされたものであって、その目的はアクリル酸製造プロセスから排出される廃ガス,廃油,廃水と、製造されたアクリル酸を用いて吸水性樹脂などのポリアクリル酸製造プロセスにおいて排出される廃ガス,廃水とを効率的に高度浄化処理する方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はアクリル酸製造プロセスに引き続いて、ポリアクリル酸製造プロセスを実施するに当り、前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃油,廃水,廃ガスよりなる群から選ばれる1種以上と、前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃水および/または廃ガスを合わせて燃焼処理することに要旨を有する廃出物の処理方法である。
【0007】
本発明を実施するにおいては前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃油を前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃水と混合してなる混合液を燃焼処理するか、或いは該混合液と前記廃ガスの全部または一部を合わせて燃焼処理することが推奨される。特に前記ポリアクリル酸製造プロセスが吸水性樹脂製造プロセスであって、該プロセスから排出される廃水および/または廃ガスであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、アクリル酸製造プロセスに引き続いて、ポリアクリル酸製造プロセスを実施するに当り、前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃油,廃水,廃ガスよりなる群から選ばれる少なくとも1種と、前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃水および/または廃ガスを合わせて燃焼処理することによって、これらを効率的に高度浄化処理できることを見出し、本発明に至った。
【0009】
本発明においてポリアクリル酸とは、アクリル酸および/またはその塩を主成分(好ましくはアクリル酸および/またはその塩が70モル%以上、更に好ましくは90モル%以上)とする(共)重合体であって、具体的には水溶性ポリアクリル酸(塩),吸水性樹脂(吸水性ポリアクリル酸(塩))が挙げられる。ここでポリアクリル酸としては、好ましくは一価塩、より好ましくはアルカリ金属塩,アンモニウム塩が挙げられる。これらポリアクリル酸は他の単量体と共重合させたり、0.001〜5モル%の架橋剤で架橋させてもよく、また澱粉やポリビニルアルコールなどの他の親水性ポリマーにグラフト重合させてもよい。尚、水溶性ポリアクリル酸(塩)とは実質的に100%が水に溶解する重合体であり、また吸水性樹脂とは水膨潤性水不溶性の架橋構造を有するポリアクリル酸(塩)であり、自重の3倍以上、好ましくは10〜1000倍の純水乃至生理食塩水を吸水し、実質的に水不溶性(水溶性成分が25質量%以下、より好ましくは10質量%以下)のヒドロゲルを生成するものを指す。これら吸水性樹脂の例示や物性測定法としては米国特許第607196号公報,同第6107358号公報,同第6174978号公報,同第6241928号公報の記載を参照する。
【0010】
本発明において廃ガスとは、可燃性化合物(例えば炭素数1〜6の炭化水素類,一酸化炭素及び有機酸,アルデヒド類,エステル類,アルコール類など)を含む気体をいい、例えばアクリル酸製造プロセスから排出される廃ガスとしては熱交換器などから排出されるガス,捕集塔から排出される残存ガスが挙げられる。またポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃ガスとしては、例えば重合機からの排出ガス,ポリアクリル酸(好ましくは吸水性樹脂)の乾燥に用いられた乾燥用ガス,乾燥後の改質工程(例えば表面架橋)からの排出ガスなどが挙げられるが、本発明では乾燥用ガスに適用するのが好ましい。また廃油とは、有機物を主成分とし、水は溶解度まで含有可能な液体をいい、例えば高沸点不純物を含む蒸留残渣液,軽沸点不純物を含む蒸留溜出液などが挙げられる。廃水とは、水を主成分とし、有機物は溶解度まで含有可能な液体をいい、例えばアクリル酸製造原料反応時に生成する生成水,プロセスに供給される水から生じる廃水(吸収水,抽剤,中和,空気中水分など),中和生成廃水,エジェクターなど装置を駆動させるために生じる廃水,廃ガスをNaOH水(尚、濃度は特に限定されないが、好ましくは0.01質量%〜飽和濃度、より好ましくは0.1〜40質量%の範囲内のNaOH濃度であることが望ましい。)などの溶媒で捕集して得られる廃水,装置洗浄時に生じる洗浄廃水などが挙げられる。この様に本発明では各種処理工程から生じる廃油,廃水を対象とするため、廃油,廃水に含有されている物質の種類については特に限定されない。
【0011】
本発明においてポリアクリル酸製造プロセスとは、アクリル酸モノマーを原料としたポリアクリル酸を製造するためのプロセスであって、好ましくはポリアクリル酸としてアクリル酸を原料とした吸水性樹脂が挙げられる。
【0012】
以下、本発明の方法をプロピレンおよび/またはアクロレインの反応性生物からアクリル酸を製造するプロセス、及び該プロセスで製造されたアクリル酸を用いて吸水性樹脂製造プロセスを例示する図1に基づいて説明するが、本発明は以下の製造プロセスに限定される趣旨ではなく、本発明の効果を阻害しない範囲で製造プロセスに適宜変更を加えることができる。したがってアクリル酸製造プロセスから排出される廃ガス,廃油,廃水、及び吸水性樹脂製造プロセスから排出される廃ガス,廃水は以下の種類に限定される趣旨ではなく、例示以外の廃ガス,廃油,廃水等についても同様に本発明の方法で好適に処理できる。
【0013】
プロピレンおよび/またはプロパン(以下、「プロピレン等」と略記することがある。)を用いて得られる生成物をライン1から捕集塔2に導入する。生成物としては通常、プロピレン等を分子状酸素含有ガス等と任意の条件で接触気相酸化させて生成した反応ガスである。捕集塔2には任意の捕集液をライン3から供給し、該捕集塔2内で任意の条件で生成物と捕集液を接触させてアクリル酸溶液を得ればよい。捕集液として例えば低沸点溶剤(アクリル酸より低沸点)を用いる場合、該低沸点溶剤(好ましくは水)と生成物とを捕集塔2内で接触させると、該生成物に含まれているアクリル酸が捕集されて、アクリル酸溶液が得られる。またアクリル酸を捕集した後の捕集塔2内の残存生成物はライン5を介して廃ガスとして排出される。尚、該廃ガスは未捕集の反応ガスであり、上記接触気相酸化に循環させるなど任意の工程に供給してもよく、後記する様な本発明の燃焼処理工程に供給してもよい。
【0014】
また捕集液として例えば高沸点溶剤(アクリル酸より高沸点)を用いる場合、図示しないが反応生成物を冷却器を介して/或いは介さずに捕集塔に供給すると共に、高沸点溶剤(例えばジフェニルエーテルとビフェニルとの混合溶剤)を該捕集塔に供給して気液接触させ、反応ガスの一部を高沸点溶剤中に捕集させてアクリル酸溶液を捕集してもよい。捕集塔に残存する反応ガスは、廃ガスとして排出される。尚、該廃ガスは接触気相酸化に循環させるなど任意の工程に供給してもよい。また該廃ガス,該廃水は任意の処理工程を介在させ、該処理残渣を本発明の燃焼処理工程に供給してもよい。
【0015】
アクリル酸溶液には、アクリル酸以外にも未反応状態で残存するプロピレン等の生成物,ホルムアルデヒド,アクロレイン,フルフラール,ベンズアルデヒド,蟻酸,酢酸,マレイン酸,アクリル酸ダイマーなどの副生物、更には重合防止剤などの添加剤が含まれている。
【0016】
反応生成物を捕集して得られたアクリル酸溶液はライン4を介して蒸留塔9に直接送液してもよいが、目的に応じて任意の工程を介在させてもよい。任意の工程を介在させた場合、該工程から生じる廃ガス,廃液も本発明の燃焼処理工程に供給して処理することができる。例えばアクリル酸溶液中に残存するアクロレインなどの軽沸物を低減するために図1に示す様に放散塔6を介在させてもよい。放散塔6でアクロレインなどの軽沸物が除去されたアクリル酸溶液はライン7を介して共沸分離塔4に導入される。また放散塔で除去された軽沸物はライン8,捕集塔2を通して系外へ廃ガスとして除去される。尚、該廃ガスは捕集塔から排出される廃ガスと共に、或いは個別に本発明の燃焼処理に供給してもよい。また廃ガスを任意の工程に供給してもよく特に限定されない。
【0017】
捕集液として水を用いた場合、共沸蒸留塔9で任意の共沸溶剤(任意の1種以上)を用いて共沸蒸留を行ない、アクリル酸溶液から水や酢酸などの軽沸物の除去を行なう。本発明では水と共沸する共沸溶剤を用いて脱水蒸留を行なう共沸分離塔を採用した例を説明するが、共沸蒸留に代えて任意の蒸留方法を採用してアクリル酸溶液から不純物を分離・除去してもよく、この際の蒸留方法,蒸留条件,蒸留操作回数,蒸留装置の組合せなどは目的に応じて適宜選択しもよい。
【0018】
共沸溶剤としては公知の共沸溶剤を用いればよく、特にアクリル酸とは共沸しない性質を有する共沸溶剤を用いることが望ましい。また共沸溶剤が水に難溶性であれば、共沸溶剤を回収,再利用する際に留出水相との分離が容易になるので推奨される。この様な共沸溶剤としてはトルエン,キシレン,ヘキサン,へプタン,シクロヘキサン,メチルイソブチルケトン,酢酸ブチルなどが例示される。また共沸溶剤は1種、或いは2種以上の混合物として用いてもよく、十分な分離効果が得られる量を用いることが共沸蒸留効率向上の観点から望ましい。
【0019】
該蒸留によって、アクリル酸よりも低沸点を有する副生物,水などの軽沸物は、共沸溶剤と共に塔頂から蒸留留出液(以下、留出液ということがある。)として排出(ライン11)される。またマレイン酸,アクリル酸ダイマーなどの高沸点不純物,アクリル酸,重合防止剤は塔底から粗製アクリル酸として抜き出され(ライン10)、次工程に供給される。尚、留出液は図示する様にライン11を介してデカンターなどの共沸溶剤分離手段12に供給し、該留出液を油相(共沸溶剤)と水相(捕集液)とに分離し、該水相を廃水として排出してもよい。勿論、該廃水中に溶解して残存する共沸溶剤成分を蒸留等により回収する処理工程を更に介在させ、残存物を廃水として排出してもよい。また共沸溶剤分離手段12にて分離された共沸溶剤は、ライン13を介して蒸留塔9に再循環しているが、図示しない他の工程に導入してもよく、或いは図示しないラインを介して別途共沸溶剤を蒸留塔9に供給してもよく、特に図示例に限定されない。また共沸分離塔9の運転条件は特に制限はなく、アクリル酸の製造プロセスにおいて採用され得る条件であればいずれも適用できる。
【0020】
粗製アクリル酸はライン10を介して蒸留塔(精留塔)15に導入される。尚、粗製アクリル酸に含まれる不純物量を低減すべく、蒸留塔15に導入する前に更に他の蒸留工程を介在させてもよく、例えば粗製アクリル酸を図示しない酢酸分離塔や高沸点不純物分離塔などの任意の工程に導入して不純物低減を図ってもよく、これら介在工程で排出される不純物含有液も廃油として処理される。勿論、蒸留塔15に換えて他の精製工程に粗製アクリル酸を供給してもよい。例えばアクリル酸溶液を共沸分離塔に導入して1回の蒸留操作により実質的に、酢酸,水,共沸溶剤を含まないアクリル酸を分離精製する工程に供給してもよい。即ち、通常のアクリル酸製造プロセスにおいて採用され得るアクリル酸の分離精製工程を目的,条件等に応じて任意に組合せてもよいことを意味する。
【0021】
本発明において粗製アクリル酸とは、上記の様にアクリル酸溶液を蒸留して得られたアクリル酸を主成分とする液体をいう。粗製アクリル酸は、例えば酢酸,ホルムアルデヒド,アクロレイン,プロピオン酸,マレイン酸,アセトン,フルフラール,ベンズアルデヒドなどの副生成物や不純物を含んでいるので、次にこの粗製アクリル酸を精製(蒸留,晶析など)することによってこれらを除去し、実質的にアルデヒドを含まないアクリル酸を高純度アクリル酸という。
【0022】
尚、本発明では粗製アクリル酸を蒸留塔15にて高純度アクリル酸を得ているが、粗製アクリル酸中にアクリル酸よりも高沸点である不純物と、低沸点である不純物とが含まれている場合は、上記した様に任意の蒸留工程に供給して、低沸点不純物および/または高沸点不純物を低減さておくことが高純度アクリル酸を精製するうえでは望ましい。
【0023】
図中、蒸留塔15では粗製アクリル酸から高純度アクリル酸の精製を目的とする蒸留(精留)操作が行なわれ、該蒸留によって高純度アクリル酸が得られる。図示例の場合、蒸留塔15に供給した粗製アクリル酸中に含まれるアクリル酸は蒸留操作によって蒸気となり、該蒸気は塔頂より留出した後、ライン18を介して任意の凝縮器19に導入され、該凝縮器で凝縮されて凝縮液となる。凝縮器19にて得られた凝縮液は、ライン20を介して還流タンク21に貯蔵される。還流タンク21内の凝縮液の一部は還流液として蒸留塔15や凝縮器19に循環させてもよい。また還流タンク12内の凝縮液の他の一部はライン23を介して更に他の処理工程を介在させ、或いは介在させずに吸水性樹脂製造工程に原料として供給される。該凝縮によって得られた凝縮液は不純物をほとんど含まない、高純度のアクリル酸(精製アクリル酸)である。高純度のアクリル酸の純度は精留条件によっても異なるが、通常99.5質量%以上の純度のアクリル酸が精製される。そして粗製アクリル酸に含まれている高沸点不純物や重合防止剤は該蒸留によりアクリル酸から分離されて塔底に蓄積され、廃油としてライン16を介して除去される。
【0024】
蒸留塔に外設する設備については特に限定されず、例えばリボイラー,薄層蒸発器,ヒーター,加熱ジャケットなどの加熱手段を必要に応じて適宜設置すればよい。尚、本発明では重合防止剤や不純物を含む塔底液の一部はリボイラー17に循環させて熱源の一部とすると共に、該塔底液の他の一部はライン16を介して抜き出して本発明の廃液処理工程に供給してもよく、或いは他の処理工程に付してもよい。
【0025】
本発明では図示しないが各種蒸留工程に供給するフィード液には重合防止に必要な量の重合防止剤を適宜添加することが望ましい。重合防止剤の投入方法は限定されず、例えば塔内に導入するアクリル酸溶液や還流液など塔内に導入される液体に予め添加しておき、塔内に供給してもよく、或いは重合防止剤(尚、重合防止剤は粉体、液体または気体などいずれの状態であってもよい)を塔内に直接供給してもよい。例えば重合防止剤として分子状酸素を塔内に供給する場合、エアーバブリングなどを採用して塔底からに直接供給してもよいし、また重合防止剤を他の溶媒に溶解させて間接的に供給してもよい。
【0026】
重合防止剤としては特に限定されず、アクリル酸の重合防止効果を有するものであればよく、ハイドロキノン,ハイドロキノンモノメチルエーテル,フェノチアジン,4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン,ニトロソフェノール,ジメチルジチオカルバミン酸銅などの銅塩化合物,酢酸マンガンなどのマンガン化合物などの重合防止剤が例示される。もちろん重合防止剤は1種または数種を組合せた混合物を用いてもよく、重合防止剤の組成等は目的に応じて適宜決定すればよい。
【0027】
高純度アクリル酸の一部はライン23を介して吸水性樹脂製造プロセス24に供給される。吸収性樹脂の製造プロセスにおいては該アクリル酸を中和工程25,重合工程26,乾燥工程27に導入して所望の処理を施すことによって吸水性樹脂が製造される。勿論、各種物性の改善を目的として所望の処理を施してもよく、例えば重合中,或いは重合後に架橋工程を介在させてもよい。本発明では高純度アクリル酸を用いた例を説明するが、一定の条件下では粗製アクリル酸、又はこれらアクリル酸と水の混合液を用いてもよい。
【0028】
中和工程は任意の工程であり、例えば所定量の塩基性物質の粉末や水溶液とアクリル酸や、得られたポリアクリル酸(塩)とを混合する方法が例示されるが、公知の方法を採用すればよく、特に限定されない。尚、中和工程は重合前或いは重合後のいずれで行なってもよく、また重合前後の両方で行なってもよい。
【0029】
アクリル酸の中和に用いられる塩基性物質としては、例えば炭酸(水素)塩,アルカリ金属の水酸化物,アンモニア,有機アミンなど公知の塩基性物質を適宜用いればよい。またポリアクリル酸の中和率についても特に限定されず、任意の中和率(例えば30〜100モル%の任意の値)となる様に調整すればよい。
【0030】
重合工程での重合方法は特に限定されず、ラジカル重合開始剤による重合,放射線重合,電子線重合,光増感剤による紫外線重合など公知の重合方法を用いればよい。また重合開始剤,重合条件など各種条件については任意に選択できる。勿論、必要に応じて架橋剤や他の単量体、更には水溶性連鎖移動剤や親水性高分子など公知の添加剤を添加してもよい。
【0031】
重合後のアクリル酸塩系ポリマー(以下、「吸水性樹脂」に代表する)は乾燥工程に付される。乾燥方法としては特に限定されず、熱風乾燥機,流動層乾燥機,ナウター式乾燥機など公知の乾燥手段を用いて、適宜所望の乾燥温度(好ましくは70〜230℃)で乾燥させればよい。また乾燥工程27に供給28し、排出29された高温ガスそのまま廃ガスとして排出して本発明の廃ガス処理処理工程に付してもよく、或いは該高温ガスを捕集塔30に導入し、該捕集塔に別途NaOH水溶液など任意の捕集溶液を導入し、捕集塔内での気液接触によって、廃ガスを捕集して廃水として排出し、本発明の廃液処理工程に供給してもよい。
【0032】
乾燥工程を経て得られた吸水性樹脂はそのままで使用してもよく、或いは更に所望の形状に造粒・粉砕,表面架橋をしてもよく、また還元剤,香料,バインダーなど各種添加剤を更に添加するなど、用途に応じた利用に供することができる。
【0033】
以上の様に一般的なアクリル酸の製造プロセス及びそれに続く吸水性樹脂の製造プロセスについて図1を例示しながら説明したが、以下、更に上記アクリル酸の製造工程で排出された廃ガス,廃液(廃水,廃油)と吸水性樹脂の製造工程で排出された廃ガス,廃水を燃焼処理する方法について説明する。
【0034】
尚、本発明ではアクリル酸製造プロセス及び吸水性樹脂製造プロセスから排出された廃ガス,廃水,廃油の全量を本発明の燃焼処理に供給してもよいが、燃焼処理能力に応じて適宜供給量を調整すればよく、排出された廃ガス,廃水,廃油の一部を任意の割合で燃焼処理に供給すればよい。また処理量を低減させるために廃油,廃水,廃ガス等は濃縮してから燃焼処理に供給することも好ましい。
【0035】
本発明において燃焼処理に用いる装置としては特に限定されないが、気液燃焼,液体燃焼の場合には縦型燃焼炉,横型燃焼炉など公知燃焼装置が推奨され、気体燃焼の場合には触媒を用いた燃焼が推奨される。
【0036】
本発明ではアクリル酸製造プロセスから排出される廃油(以下、「アクリル酸廃油」という)と吸水性樹脂製造プロセスから排出される廃水(以下、「吸水性樹脂廃水」という)を合わせて燃焼処理することが推奨される。吸水性樹脂廃水は燃焼性が微弱なため、従来では吸水性樹脂廃水を燃焼するには別途燃焼助剤を要し、燃焼コストが高くなっていたが、アクリル酸廃油と共に吸水性樹脂廃水を燃焼処理することによって、燃焼性の高いアクリル酸廃油を吸水性樹脂廃水の燃焼助剤として効率的に吸水性樹脂廃水を燃焼することができる。したがって吸水性樹脂廃水のみを燃焼する場合と比べて燃焼コストを低減できる。またアクリル酸廃油と共に吸水性樹脂廃水を燃焼処理することによって、アクリル酸廃油濃度が希釈され、またNaを含有しているために燃焼後のアクリル酸廃油残渣が燃焼装置内壁に付着するのを抑止でき、燃焼装置洗浄回数を著しく減少できる。
【0037】
尚、アクリル酸廃油と吸水性樹脂廃水は個別の供給管を介して燃焼装置に導入して該装置内にて該廃油と該廃水を混合させつつ燃焼してもよいが、予めアクリル酸廃油に吸水性樹脂廃水を混合した混合液を燃焼装置に導入すると、供給管内でのアクリル酸廃油の付着による管閉塞を抑止できると共に、燃焼装置に混合液を供給する手段(例えばノズルなど)先端部の閉塞を抑止できるので望ましい。更に混合液とすることによって、比較的粘性の高いアクリル酸廃油は希釈(粘性低下)されるため、ノズル等の供給手段を介して燃焼装置内に噴霧しても、該ノズル閉塞が抑制されると共に、混合液を燃焼に好適な程度にアトマイズできる。
【0038】
混合液とする場合、アクリル酸廃油と吸水性樹脂廃水の混合比率については特に限定されないが、吸水性樹脂廃水を高効率で燃焼すると共に、上記効果が十分得られる程度にアクリル酸廃油の粘度を低下させるには、アクリル酸廃油に対して吸水性樹脂廃水を3〜30容量%(廃水量/廃油量)添加することが望ましい。
【0039】
またアクリル酸製造プロセスからも、低燃焼性の廃水が排出されるため、該廃水(以下、「アクリル酸廃水」という)をアクリル酸廃油と吸水性樹脂廃水と共に燃焼してもよい。またアクリル酸廃水は吸水性樹脂廃水と同様、燃焼装置に吸水性樹脂廃水,アクリル酸廃油とは異なる供給管から燃焼装置に供給してもよく、或いは予めアクリル酸廃油又は吸水性樹脂廃水にアクリル酸廃水を混合して燃焼装置に供給してもよい。勿論、アクリル酸廃油と吸水性樹脂廃水との混合液にアクリル酸廃水を混合してから燃焼装置に供給してもよい。尚、アクリル酸廃水を吸水性樹脂廃水と共にアクリル酸廃油に混合する場合、アクリル酸廃水と吸水性樹脂廃水の合計量が上記の様にアクリル酸廃油(100%)に対して3〜30容量%となる様にすることが望ましい。またこの際のアクリル酸廃水と吸水性樹脂廃水の混合比率については特に限定されない。
【0040】
また更にアクリル酸製造プロセスから排出される廃ガス(以下、「アクリル酸廃ガス」という)をアクリル酸廃油及び吸水性樹脂廃水と合わせて燃焼処理してもよい。アクリル酸廃ガスには上記の様に有機物等が含有されているため、アクリル酸廃油及び吸水性樹脂廃水(また更にアクリル酸廃水を添加したもの)の燃焼時にアクリル酸廃ガスを燃焼装置に導入することによって、該アクリル酸廃ガスに含まれている有機物等の不純物を燃焼・除去できる。
【0041】
本発明ではアクリル酸廃油と共に、吸水性樹脂製造プロセスから排出される廃ガス(以下、「吸水性樹脂廃ガス」という)を燃焼処理してもよい。上記の様に吸水性樹脂廃ガスにはアクリル酸などの有機物が含有されているため、アクリル酸廃油と併せて燃焼処理すれば、該アクリル酸廃油の燃焼熱によって該吸水性樹脂廃ガス中の有機物を燃焼・除去できる。
【0042】
またアクリル酸廃油と吸水性樹脂廃ガスと共に、アクリル酸廃ガスを燃焼してもよい。アクリル酸廃ガスにも可燃性化合物などが含まれており、アクリル酸廃油の燃焼時にアクリル酸廃ガスを燃焼装置内に導入することによって、該アクリル酸廃ガスに含まれている有機物を燃焼・除去することができるので、排出される燃焼廃ガスは有機物が除去乃至低減されている。アクリル酸廃油とアクリル酸ガスを燃焼させる場合に比べて、アクリル酸廃ガスと吸水性樹脂廃ガスとの混合ガスをアクリル酸廃油と併せて燃焼処理すると、アクリル酸廃ガス中の可燃性化合物の濃度が吸水性樹脂廃ガスによって希釈されるために、被燃焼ガス中の可燃性化合物の燃焼・除去を高効率で行なうことができる。尚、アクリル酸廃油は高粘性であるため、供給管詰まりや燃焼装置内に燃焼残渣が付着することがあるので、上記の如く、アクリル酸廃油を他の廃水で希釈することが望ましく、アクリル酸廃水および/または吸水性樹脂廃水で希釈したアクリル酸廃油と、吸水性樹脂廃ガス、或いは吸水性樹脂廃ガスとアクリル酸廃ガスとの混合ガスを合わせて燃焼処理することが望ましい。
【0043】
本発明では、アクリル酸廃ガスと共に、吸水性樹脂廃ガスを燃焼処理してもよい。尚、アクリル酸廃ガスのみを燃焼処理する場合、該廃ガスに含まれる有機物等の濃度が高いため、燃焼装置や熱交換器などに有機物等が付着して目詰まりを起こすことがある。したがってアクリル酸廃ガスと吸水性樹脂廃ガス混合することによって、アクリル酸廃ガスに含まれる有機物濃度を低減でき、目詰まり等を抑止できると共に、アクリル酸廃ガスの希釈ガスとして吸水性樹脂廃ガスを用いることによって、コスト削減を図れると共に、該吸水性樹脂廃ガスに含まれる有機物の燃焼・除去が可能となる。アクリル酸廃ガスと共に吸水性樹脂廃ガスを燃焼する場合、該ガスのみでは燃焼性が低い場合、燃焼炉に別途プロパン,天然ガス,ケロシンなどの燃焼助剤を供給し、燃焼効率を向上させることが好ましい。また燃焼炉に変えて触媒燃焼装置を用いてもよい。該触媒燃焼装置とは、貴金属を担持させた、或いは担持させない公知の触媒を装置内に充填した装置であって、例えば昇温したアクリル酸廃ガスと吸水性樹脂廃ガスを触媒燃焼装置に導入して該廃ガスに含まれる有機物を燃焼によって酸化処理するものでる。また触媒燃焼置を用いる場合でも、アクリル酸廃ガスによる触媒の目詰まり等の問題が生じるため、上記の如くアクリル酸廃ガスを吸水性樹脂廃ガスで希釈することが有効である。
【0044】
また本発明では、アクリル酸廃水および/またはアクリル酸廃ガスと、吸水性樹脂廃水および/または吸水性樹脂廃ガスを任意に組み合わせて燃焼処理してもよい。例えばアクリル酸廃ガスと吸水性樹脂廃ガスと共に、吸水性樹脂廃水を燃焼処理すると、該廃ガスの燃焼に伴って吸水性樹脂廃水も燃焼でき、燃料コストを低減できる。またアクリル酸廃ガスと共に吸水性樹脂廃水の燃焼処理、或いはアクリル酸廃水と共に、吸水性樹脂廃ガスを燃焼処理してもよい。
【0045】
アクリル酸廃水に吸水性樹脂廃水を添加することによって、アクリル酸廃水に含まれる有機物濃度を更に低減できる。また燃焼効率を高めるために必要に応じてケロシンなどの助燃剤と空気とを燃焼炉に供給して燃焼させ、炉内温度を600〜1200℃程度に維持してアクリル酸廃水および/または吸水性樹脂廃水を炉内に噴霧供給してアクリル酸廃ガスおよび/または吸水性廃ガスと共に燃焼してもよい。
【0046】
【実施例】
以下、図2を用いて本発明の実施例について説明する。
【0047】
実施例1
プロピレンを含む原料ガスを気相酸化して得られたアクリル酸含有ガスをライン1を介して捕集塔2に導入すると共に、該捕集塔に捕集溶剤として蒸留塔留去水をライン3から供給して、アクリル酸溶液を得た。該アクリル酸溶液を蒸留塔9(共沸蒸留塔)に導入すると共に、該蒸留塔に共沸溶剤を供給13aした。該蒸留によって水を含む低沸点不純物を塔頂から留出(留出液)させた。該留出液を共沸溶剤分離装置(デカンター)12に導入して油水分離後、水相の一部を捕集塔2にて回収し、残部を廃水(廃水Aという)としてライン14から排出(1.7m3/h)した。尚、該廃水Aの組成はアクリル酸1.8質量%,酢酸5.7質量%,残部水(尚、微量の不純物を含む)であった。該蒸留塔の塔底から抜き出した缶出液はライン10を介して高沸点不純物分離塔31に導入した。該分離塔で蒸留を行ない、塔頂からアルデヒド類を含有する粗製アクリル酸を留出させると共に、塔底から抜き出した缶出液を薄層蒸発器32に導入した。該薄層蒸発器32で缶出液を濃縮し、廃油(廃油A)を排出(250kg/h)した。尚、該廃油Aの組成はアクリル酸3質量%,アクリル酸ダイマー37質量%,マレイン酸6質量%,その他有機液であった。得られた粗製アクリル酸の一部にヒドラジンヒドラート処理33を施した後、精留塔15に導入した。該精留塔での蒸留によって塔頂から高純度アクリル酸を留出させた。また塔底からは缶出液(一部はリボイラを介して塔に返送した)として廃油(廃油B)を排出(40kg/h)した。尚、該廃油Bの組成はアクリル酸45質量%,アクリル酸ダイマー32質量%,その他有機液であった。
【0048】
得られた高純度アクリル酸を吸水性樹脂製造プロセス24に供給し、該プロセスにてアクリル酸の中和25、重合26を行なった後、得られたポリアクリル酸(ウエット状態の吸水性樹脂,含水ゲル状重合体)を乾燥工程27に導入し、150〜200℃の高温ガスを吹付けて乾燥させ、吸水性樹脂を製造した。このとき乾燥工程に導入28し、適宜排出29される高温ガスを捕集塔30に導入し、別途捕集塔に導入(図示しない)した捕集液(5%NaOH水溶液)によって捕集され、廃水(廃水B)として排出(0.7m3/h)した。上記廃油A,廃油B,廃水A,廃水Bを図示しない廃液竪型燃焼炉に供給し、950℃で燃焼した。1ヶ月稼動後炉内点検した結果、炉内付着物はみられなかった。
【0049】
実施例2
上記実施例1のアクリル酸製造プロセスにおける捕集塔の塔頂から排出(555Nm3/min)された廃ガス(アクリル酸1000vol.ppm 水19.8vol%)、及び吸収性樹脂製造プロセスから排出(300Nm3/min)された高温ガス(アクリル酸30vol.ppm、水19.8vol%)をプレート熱交換器で昇温した後、触媒燃焼装置に供給して燃焼した。1ヶ月稼動後熱交換器内を点検した結果、付着物は見られなかった。
【0050】
実施例3
上記実施例1のアクリル酸製造プロセスにおける捕集塔の塔頂から排出(555Nm3/min)された廃ガス(アクリル酸1000vol.ppm 水19.8vol%)、共沸蒸留塔塔頂から留出させた留出液を分離した後の廃水A(1.7m3/h)、及び吸水性樹脂製造プロセスから排出(300Nm3/min)された高温ガス(アクリル酸30vol.ppm、水19.8vol%)を燃焼炉に供給する。また炉内温度が900℃になるように燃料として天然ガスを燃焼炉に供給し、廃ガス,該廃水A,高温ガスと共に燃焼して無害な浄化ガスを炉外に排出する。
【0051】
【発明の効果】
本発明によればアクリル酸製造プロセスから排出される廃ガス,廃油,廃水と、製造されたアクリル酸を用いて吸水性樹脂などのポリアクリル酸製造プロセスにおいて排出される廃ガス,廃水とを適宜組合せて燃焼処理することによって、これら廃ガス,廃油,廃水を効率的に高度浄化処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アクリル酸製造プロセス、及び該プロセスに引き続いて行なうポリアクリル酸製造プロセスを例示する概略工程図である。
【図2】 アクリル酸製造プロセス、及び該プロセスに引き続いて行なうポリアクリル酸製造プロセスを例示する概略工程図である。
Claims (9)
- アクリル酸製造プロセスに引き続いて、ポリアクリル酸製造プロセスを実施するに当り、前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃油,廃水,廃ガスよりなる群から選ばれる少なくとも1種と、前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃水および/または廃ガスを合わせて燃焼処理することを特徴とする廃出物の処理方法。
- 前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃油を前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃水と混合してなる混合液を燃焼処理するか、或いは該混合液と前記廃ガスの全部または一部を合わせて燃焼処理する請求項1に記載の方法。
- 前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃ガスと前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃ガスとの混合ガスを燃焼処理するか、或いは該混合ガスと前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃油を合わせて燃焼処理する請求項1に記載の方法。
- 前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃油に対する前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃水の添加量が3〜30容量%である請求項2に記載の方法。
- 前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃水が、ポリアクリル酸の乾燥に用いられた廃ガスとNaOH水溶液との気液接触により排出される廃水からなる請求項1,2および4のいずれかに記載の方法。
- 前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃油が、プロピレンおよび/またはプロパンを接触気相酸化させて生成した反応ガスを捕集液と接触させて得られるアクリル酸溶液を蒸留して得られる粗製アクリル酸に含まれる高沸点不純物や重合防止剤からなる請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 前記アクリル酸製造プロセスから排出される廃ガスが、プロピレンおよび/またはプロパンを接触気相酸化させて生成した反応ガスを捕集液と接触させて捕集した後の未捕集の反応ガスからなる請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 前記ポリアクリル酸製造プロセスから排出される廃ガスが、ポリアクリル酸の乾燥に用いられた廃ガスからなる請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 前記ポリアクリル酸製造プロセスが、吸水性樹脂製造プロセスである請求項1〜8のいずれかに記載の処理方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002020866A JP3905765B2 (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | アクリル酸及びポリアクリル酸製造プロセス廃出物の処理方法 |
TW091138101A TWI307701B (en) | 2002-01-30 | 2002-12-31 | A process for treating wastes form acrylic acid and polyacrylic acid production processes |
ZA200300213A ZA200300213B (en) | 2002-01-30 | 2003-01-08 | A process for treating wastes from acrylic acid and polyacrylic acid processes. |
SA03230518A SA03230518B1 (ar) | 2002-01-30 | 2003-01-21 | عملية لمعالجة نفايات عمليات إنتاج حمض الاكريليك acrylic acidو حمض البولي أكريليك polyacrylic acid |
US10/352,851 US20030143143A1 (en) | 2002-01-30 | 2003-01-29 | Process for treating wastes from acrylic acid and polyacrylic acid production processes |
CNB031034527A CN1311192C (zh) | 2002-01-30 | 2003-01-30 | 丙烯酸和聚丙烯酸生产工艺中的废物处理方法 |
BRPI0300170-9A BR0300170B1 (pt) | 2002-01-30 | 2003-01-30 | processo para tratamento de resìduos de um processo de produção de ácido acrìlico e de um processo de produção de ácido poliacrìlico. |
EP03100192A EP1415977B1 (en) | 2002-01-30 | 2003-01-30 | A process for treating wastes from acrylic acid and polyacrylic acid production processes |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002020866A JP3905765B2 (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | アクリル酸及びポリアクリル酸製造プロセス廃出物の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003222322A JP2003222322A (ja) | 2003-08-08 |
JP3905765B2 true JP3905765B2 (ja) | 2007-04-18 |
Family
ID=27606297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002020866A Expired - Fee Related JP3905765B2 (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | アクリル酸及びポリアクリル酸製造プロセス廃出物の処理方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20030143143A1 (ja) |
EP (1) | EP1415977B1 (ja) |
JP (1) | JP3905765B2 (ja) |
CN (1) | CN1311192C (ja) |
BR (1) | BR0300170B1 (ja) |
SA (1) | SA03230518B1 (ja) |
TW (1) | TWI307701B (ja) |
ZA (1) | ZA200300213B (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100425554C (zh) * | 2006-11-07 | 2008-10-15 | 南京大学 | 一种丙烯酸生产废水的处理方法 |
CN102091603B (zh) * | 2010-12-30 | 2015-02-18 | 广东工业大学 | 一种新型吸附树脂的制备方法及应用 |
CN106608922A (zh) | 2011-06-03 | 2017-05-03 | 巴斯夫欧洲公司 | 连续制备吸水聚合物颗粒的方法 |
CN102824835B (zh) * | 2012-09-08 | 2014-12-10 | 济宁阳光煤化有限公司 | 2-羟基-3-萘甲酸生产废气废热的回收利用 |
JP5961522B2 (ja) * | 2012-10-15 | 2016-08-02 | 株式会社日本触媒 | 廃ガスの処理方法 |
CN103127816B (zh) * | 2013-03-15 | 2015-04-15 | 金川集团股份有限公司 | 一种含有羰基铁废气的处理方法 |
JP2017006808A (ja) | 2013-11-14 | 2017-01-12 | 株式会社日本触媒 | ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂の製造方法 |
CN103697482B (zh) * | 2013-12-09 | 2016-08-17 | 浙江环科环境研究院有限公司 | 一种有机废气锅炉热力焚烧处理系统及处理工艺 |
CN106268250A (zh) * | 2015-06-04 | 2017-01-04 | 天津市雍阳减水剂厂 | 一种高性能减水剂生产设备的废气处理装置 |
CN105066151A (zh) * | 2015-07-20 | 2015-11-18 | 合肥科启环保科技有限公司 | 废旧轮胎的焚化及尾气处理工艺 |
CN106237817A (zh) * | 2016-09-06 | 2016-12-21 | 上海环境集团有限公司 | 一种恶臭气体处理方法及系统 |
US10968160B2 (en) * | 2016-12-22 | 2021-04-06 | Eastman Chemical Company | Separation of propionic acid from acrylic acid via azeotropic distillation |
CN107973443A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-05-01 | 郑州艾莫弗信息技术有限公司 | 一种塔式水性树脂生产用的废水处理设备 |
CN109437388A (zh) * | 2018-11-28 | 2019-03-08 | 山东大学 | 一种利用紫外光氧化分解聚丙烯酸的方法 |
CN110436690A (zh) * | 2019-08-15 | 2019-11-12 | 山东开泰石化股份有限公司 | 一种新型的丙烯酸废水处理工艺 |
US11332397B2 (en) * | 2020-04-14 | 2022-05-17 | EMG International, LLC | Treatment of acrolein and acrolein by-products in water and/or wastewater |
CN112535086A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-03-23 | 江苏利田科技股份有限公司 | 一种植物栽培基材及其制备方法 |
CN113606587A (zh) * | 2021-07-16 | 2021-11-05 | 泰兴苏伊士废料处理有限公司 | 一种丙烯酸重组分废料的处理方法 |
CN114394720A (zh) * | 2022-02-25 | 2022-04-26 | 岳阳天河环保科技有限公司 | 一种丙烯醛生产废水的处理工艺 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4418045A (en) * | 1980-09-19 | 1983-11-29 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. | Method for disposal of waste gas and apparatus therefor |
JPH0813777B2 (ja) * | 1986-12-11 | 1996-02-14 | 三菱化学株式会社 | アクリル酸の製造法 |
US5053577A (en) * | 1988-01-15 | 1991-10-01 | The Standard Oil Company | Oxidation catalyst and processes using same |
JP3045422B2 (ja) * | 1991-12-18 | 2000-05-29 | 株式会社日本触媒 | 吸水性樹脂の製造方法 |
US5830543A (en) * | 1994-05-30 | 1998-11-03 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Gelling material for aqueous fluids |
EP0812873B2 (en) * | 1995-12-27 | 2018-10-24 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Water absorbent and process and equipment for the production thereof |
DE19624674A1 (de) * | 1996-06-20 | 1998-01-02 | Basf Ag | Verfahren zur Entsorgung von bei der Acrylsäure- oder Methacrylsäure-Herstellung anfallenden Nebenkomponenten |
US6107358A (en) * | 1996-08-23 | 2000-08-22 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Water-absorbent resin and method for production thereof |
TW473485B (en) * | 1997-12-10 | 2002-01-21 | Nippon Catalytic Chem Ind | The production process of a water-absorbent resin |
US6241928B1 (en) * | 1998-04-28 | 2001-06-05 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of shaped hydrogel of absorbent resin |
JP2000084567A (ja) * | 1998-09-11 | 2000-03-28 | Fuji Heavy Ind Ltd | 切削油含有廃水の処理方法 |
JP4260976B2 (ja) * | 1999-04-05 | 2009-04-30 | 株式会社日本触媒 | 廃油の取扱い方法 |
JP3711229B2 (ja) * | 2000-06-30 | 2005-11-02 | 株式会社日本触媒 | 廃液処理方法 |
-
2002
- 2002-01-30 JP JP2002020866A patent/JP3905765B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2002-12-31 TW TW091138101A patent/TWI307701B/zh not_active IP Right Cessation
-
2003
- 2003-01-08 ZA ZA200300213A patent/ZA200300213B/xx unknown
- 2003-01-21 SA SA03230518A patent/SA03230518B1/ar unknown
- 2003-01-29 US US10/352,851 patent/US20030143143A1/en not_active Abandoned
- 2003-01-30 EP EP03100192A patent/EP1415977B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2003-01-30 CN CNB031034527A patent/CN1311192C/zh not_active Expired - Lifetime
- 2003-01-30 BR BRPI0300170-9A patent/BR0300170B1/pt not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1415977A1 (en) | 2004-05-06 |
US20030143143A1 (en) | 2003-07-31 |
BR0300170B1 (pt) | 2012-01-24 |
EP1415977B1 (en) | 2010-07-07 |
BR0300170A (pt) | 2003-09-09 |
ZA200300213B (en) | 2003-08-01 |
TW200302242A (en) | 2003-08-01 |
CN1311192C (zh) | 2007-04-18 |
TWI307701B (en) | 2009-03-21 |
CN1435594A (zh) | 2003-08-13 |
JP2003222322A (ja) | 2003-08-08 |
SA03230518B1 (ar) | 2007-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3905765B2 (ja) | アクリル酸及びポリアクリル酸製造プロセス廃出物の処理方法 | |
KR100535323B1 (ko) | (메타)아크릴산의 정제방법 | |
JP2663413B2 (ja) | アクリル酸およびそのエステルの製造プロセスからの蒸留残液中に存在する軽質有価物の回収方法 | |
JP2010503692A (ja) | アクリル酸の生成方法 | |
JP2001213839A (ja) | (メタ)アクリル酸の製造方法 | |
JP2000514419A (ja) | (メト)アクリル酸の製造の間に形成される第2成分の廃棄 | |
JP4056336B2 (ja) | アクリル酸及びアクリル酸エステルプロセス廃棄物の処理方法 | |
EA006900B1 (ru) | Способ получения (мет)акриловых кислот и способ их дистилляции | |
TWI627161B (zh) | 甲基丙烯酸與甲基丙烯酸酯的製備方法 | |
CN1093118C (zh) | 丙烯酸的制备方法 | |
EP2275400B1 (en) | Process for producing acrylic acid, and process for producing hydrophilic resin and process for producing water absorptive resin using the process | |
JP2005239574A (ja) | 蒸留塔の洗浄方法 | |
JP2003268011A (ja) | ポリアクリル酸の製造方法 | |
CN1332920C (zh) | 生产(甲基)丙烯酸衍生物的方法 | |
JPH11217350A (ja) | アクリル酸の製造方法 | |
JPS6022997B2 (ja) | 廃水の利用方法 | |
JP6029669B2 (ja) | メタクリル酸およびメタクリル酸エステルの製造方法 | |
JP2004339183A (ja) | 無水マレイン酸の蒸留残渣の処理方法 | |
JP4195163B2 (ja) | 廃液及び排ガス処理方法 | |
JPH07118198A (ja) | メタクリル酸の分離方法 | |
JPS5821896B2 (ja) | ハイスイノ リヨウホウホウ | |
JPS6038341A (ja) | アクリル酸の精製方法 | |
JPH0621102B2 (ja) | 反応生成ガスの凝縮方法 | |
MXPA00001954A (en) | Process for preparing acrylic acid |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040610 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060512 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060516 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3905765 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |