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JP3985186B2 - 電子機器 - Google Patents

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JP3985186B2
JP3985186B2 JP2001180132A JP2001180132A JP3985186B2 JP 3985186 B2 JP3985186 B2 JP 3985186B2 JP 2001180132 A JP2001180132 A JP 2001180132A JP 2001180132 A JP2001180132 A JP 2001180132A JP 3985186 B2 JP3985186 B2 JP 3985186B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子機器として、CD(Compact Disk)プレーヤと、CD−R(Compact Disk Recordable)/CD−RW(Compact Disk Rewritable)レコーダと、MD(Mini Disk)レコーダとを備えた音響装置が知られている。この音響装置は、音響装置本体内に、CDを載置して音響装置本体内と音響装置本体前面外側との間を移動可能な可動部と、電子部品が配置されるプリント基板とを備え、メッキ部材からなる複数の操作ボタンが音響装置外部に露出するよう設けられている。また、この音響装置は音響装置本体と分離可能な分離部を有し、この分離部にもメッキ部材からなる操作ボタンが音響装置外部に露出するよう設けられている。
【0003】
ところで、前記音響装置の前記各操作ボタンはメッキ部を有しているので、メッキ部が静電気等により帯電するおそれがある。このため、各操作ボタンには、一端側がグランド側と電気的に接続された、アース用の接続線がそれぞれ接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記音響装置では、音響装置本体内に各操作ボタンごとに接続されたアース用の接続線が配されるので、音響装置本体へのCDの出し入れに際し、各接続線と可動部とが干渉するおそれがあった。また、音響装置本体内の各部品と各接続線との接触を回避するように、音響装置本体を形成したり、音響装置本体内の各部品を配置したりしなければならず、装置の設計自由度が低いという問題点もある。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アース用の接続線が他の部品と干渉することがなく、装置の設計自由度を向上することのできる電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、電子部品が配置されるプリント基板を電子機器本体内に備え、複数のメッキ部材を有する電子機器において、前記メッキ部材のメッキ部分と接触する導電性のアースプレートを介して、前記各メッキ部材の前記メッキ部分が互いに電気的に接続されるよう構成し、前記各メッキ部材の前記メッキ部分または前記アースプレートと、グランド側とを電気的に接続するアース用の接続線を設け、前記電子機器本体と、前記電子機器本体から分離可能な分離部とにそれぞれ前記メッキ部材が配置されたものであり、前記アースプレートとして、前記電子機器本体に配置された前記メッキ部材と接触する本体側アースプレートと、前記分離部に配置された前記メッキ部材と接触する分離側アースプレートとが設けられたものであって、前記本体側アースプレートと前記分離側アースプレートとが接触するよう構成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の電子機器において、前記プリント基板は前記電子機器本体にねじにより固定されるものであって、前記メッキ部材のメッキ部分と、これに接触する前記アースプレートとを、前記電子機器本体と前記プリント基板とにより挟圧したことを特徴とする。
【0009】
請求項記載の発明では、請求項1または2記載の電子機器において、前記分離部は前記電子機器本体にねじにより固定されるものであって、前記本体側アースプレートと前記分離側アースプレートとを、前記電子機器本体と前記分離部とにより挟圧したことを特徴とする。
【0010】
請求項記載の発明では、請求項1乃至の何れか1項記載の電子機器において、前記アースプレートにおける前記メッキ部材の前記メッキ部分との接触部分が、前記メッキ部分側へ付勢されるよう構成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1乃至図15は本発明の一実施形態を示すもので、図1は音響装置の外観斜視図である。
【0012】
図1に示すように、この音響装置1は、音響装置本体2と、音響装置本体2内に収納されたCDのデータを読み込むCDプレーヤ3と、音響装置本体2内に収納されたCD−R/CD−RWにデータを書き込むCD−R/CD−RWレコーダ4と、音響装置本体2内に収納されたMDのデータを読み込む、または、MDにデータを書き込むMDレコーダ5とを有している。本実施形態においては、音響装置1はCDを載置して音響装置本体2内と音響装置本体2前面外側との間を移動可能な可動部を有しており、CD−R/CD−RWレコーダ4は、この可動部に載置されたCDにデータを書き込むようになっている。
【0013】
図2に示すように、音響装置本体2はその前面側をなす前面パネル6を有し、前面パネル6には、CDを装置外部から音響装置本体2内へ収納可能なCD用開口部7と、MDを装置外部から音響装置本体2内へ収納可能なMD用開口部8とが形成されている。即ち、前述の可動部はCD用開口部7を通じて、音響装置本体2の内外を移動するようになっている。本実施形態においては、音響装置本体2は正面視で略L字状に形成され、前面パネル6も略L字状に形成されている。CD用開口部7は、前面パネル6の左右に延びる部分に横長に形成され、CDは略水平の状態で音響装置本体2内へ収納される。また、MD用開口部8は、前面パネルの上下に延びる部分に縦長に形成され、MDは略垂直の状態で音響装置本体2内へ収納される。
【0014】
図3に示すように、前面パネル6の外縁は、後方へ延びる鍔部を有している。前面パネル6の左右に延びる部分における上部外縁の鍔部は分離パネル9をなし、前面パネル6から分離可能に構成される。前面パネル6のCD用開口部7の上方には、略左右に延び後方へ延出する延出部10が設けられ、延出部10の後端には左右一対のねじ孔10aが形成されている。また、分離パネル9の後端には、下方へ延びる左右一対の連結部11が設けられ、各連結部11には連結孔11aが形成されている。図4に示すように、前面パネル6と分離パネル9は、連結孔11aを挿通しねじ孔10aと螺合するねじ12により締結される。
【0015】
音響装置本体2内には、前面パネル6に形成された第1の孔6a及び第2の孔6bからそれぞれ装置外部に露出する第1の操作ボタン13及び第2の操作ボタン14と、分離パネル9に形成された第3の孔9aから装置外部に露出する第3の操作ボタン15とが備えられている。メッキ部材としての各操作ボタン13〜15は、各パネル6,9側にメッキ部分13a,14a,15aを有し、各メッキ部分13a,14a,15aには各パネル6,9側に突出した操作部13b,14b,15bが形成され、各操作部13b,14b,15bが各孔6a,6b,9aから装置外部に露出するようになっている。
【0016】
第1の孔6aは前面パネル6のCD用開口部7の左方に形成され、第1の操作ボタン13の操作部13bは第1の孔6aから装置外部に露出している。
【0017】
図8に示すように、第1の操作ボタン13は、その下部に形成され前後にわたって延びる円筒部13cと、その右上に形成され前後にわたって延びる円筒部13dとを有している。尚、本実施形態においては、右上の円筒部13dの上部は切り欠かれている。図3に示すように、前面パネル6は、これら各円筒部13c,13dの内面と当接し、後方に延びる略円筒状に形成されたねじ止め部6d,6eを有している。各ねじ止め部6d,6eの内周面は雌ねじ部が形成され、第1のプリント基板16に各ねじ止め部6d,6eに対応して形成された各ねじ孔16aを挿通する各ねじ17と螺合するようになっている。第1のプリント基板16には、第1の操作ボタン13に対応する電子部品等が配置されている。
【0018】
また、音響装置本体2内には、第1の操作ボタン13のメッキ部分13aと接触する第1の本体側アースプレート18が設置される。図9に示すように、本体側アースプレート18は導電性の材料からなり、第1の操作ボタン13と接触し前面パネル6の裏側に沿って左右に延びる第1接触部18aと、第1接触部18aの右端から後方へ延びる電気案内部18bと、電気案内部18bの後端から右方へ延び他のアースプレートと接触可能な第2接触部18cとを有している。即ち、本体側アースプレート18は、第1接触部18a、電気案内部18b及び第2接触部18cにより、略矩形状に形成されている。
【0019】
第1接触部18aには位置決め用の孔18dが形成され、この孔18dに前面パネル6に後方に突出して形成されたボス6fが挿通している。また、図12に示すように、第1接触部18aの左端側は、メッキ部分13aの上部右端側と面接触するようになっている。また、第2接触部18cには位置決め用の孔18eが形成され、この孔18eに前面パネル6の延出部10に後方に突出して形成されたボス10bが挿通している。ここで、延出部10は本体側アースプレート18の電気案内部18bと干渉しないよう、電気案内部18bの上方は左上がりに傾斜して形成されている。また、第2接触部18cには延出部10の左側のねじ孔10aに対応して、ねじ12を挿通する挿通孔18fが形成されている。
【0020】
第2の孔6bは、前面パネル6の左右に延びる部分と上下に延びる部分の会合部付近に形成され、第2の操作ボタン14の操作部14bは第2の孔6dから装置外部に露出している。
【0021】
図10に示すように、第2の操作ボタン14は、その右側下部に形成され前後わたって延びるとともに、下方が半円筒状に形成され上方が半四角筒状に形成された筒部14cを有している。図5に示すように、前面パネル6は、この筒部14cの内面と当接し、後方に延びる略円筒状に形成されたねじ止め部6gを有している。ねじ止め部6gの内周面は雌ねじ部が形成され、第2のプリント基板19にねじ止め部6gに対応して形成されたねじ孔19aを挿通するねじ20と螺合するようになっている。第2のプリント基板19には、第2の操作ボタン14に対応する電子部品等が配置されている。
【0022】
また、音響装置本体2内には、第2の操作ボタン14のメッキ部分14aと接触する集電アースプレート21が設置される。図11に示すように、集電アースプレート21は導電性の材料からなり、第2の操作ボタン14と接触し前面パネル6の裏側に沿って形成された平板状の第1接触部21aと、第1接触部21aの左端上部から略後方へ延びる電気案内部21bと、第1接触部21aの左端中央部から略後方へ延びる取付部21cとを有している。
【0023】
図15に示すように、第1接触部21aは、メッキ部分14aの左側と面接触するようになっている。また、第1接触部21aの下端にはアース接続孔21dが形成され、このアース接続孔21dにアース接続線22が接続される。電気案内部21bの後端側には、左斜め後方へ延びるよう屈曲した第2接触部21eが形成され、第2接触部21eは分離パネル9に配置される第3の操作ボタン15のメッキ部分15aと接触するようになっている。即ち、第2接触部21eは、図15中の矢印に示すように、左方に付勢された状態で、メッキ部分15aと接触している。また、取付部21cは、後端が左方に屈曲し、さらに、左方に屈曲した部分の左端が前方に屈曲した、略矩形状に形成されている。取付部21cは、前面パネル6に後方へ突出して形成された突出部6hに、後方より嵌合するようになっている。
【0024】
また、図7に示すように、第3の孔9aは、分離パネル9の左右に並んで複数形成されている。即ち、第3の操作ボタン15の操作部15bは、各第3の孔9aに対応して複数設けられ、各操作部15bがそれぞれ各第3の孔9aから装置外部に露出している。
【0025】
図7に示すように、第3の操作ボタン15は分離パネル9の裏側後部を略左右に延びる連結部15cを有し、この連結部15cの前端に、前方に延びそれぞれ操作部15bを有する複数の延長部15dが左右に並設されている。また、第3の操作ボタン15は、その左側後部、右側後部及び右側前部にそれぞれ形成され上下にわたって延びる略円筒状の円筒部15eを有している。さらに、第3の操作ボタン15は、その左右中央側後部に、後部が切り欠かれ前部が半四角筒状に形成された半筒部15fを有している。分離パネル9は、各円筒部15e及び半筒部15fの内面と当接し、下方に延びる略円筒状に形成された複数のねじ止め部9bを有している。各ねじ止め部9bの内周面は雌ねじ部が形成され、第3のプリント基板23に各ねじ止め部9bに対応して形成されたねじ孔22aまたは切欠22bを挿通するねじ24と螺合するようになっている。第3のプリント基板23には、第3の操作ボタン15に対応する電子部品等が配置されている。
【0026】
また、音響装置本体2内には、第3の操作ボタン15のメッキ部分15aと接触する分離側アースプレート25が設置される。分離側アースプレート25は導電性の材料からなり、第3の操作ボタン15の連結部15cと接触し分離パネル9の裏側に沿って左右に延びる第1接触部25aと、第1接触部25aの上端右側から下方へ延びる第2接触部25bとを有している。
【0027】
第1接触部25aには位置決め用の孔25cが形成され、この孔25cに分離パネル9に下方に突出して形成されたボス9cが挿通している。また、図13に示すように、第1接触部25aの後面は、メッキ部分15aの上面左側と面接触するようになっている。第2接触部25bは左側の連結部11の下面に沿うよう形成され、延出部10の左側のねじ孔10aに対応して、ねじ12を挿通する挿通孔25dが形成されている。そして、図14に示すように、第2接触部25bの下面と、本体側アースプレート18の第2接触部18cの上面とが面接触するようになっている。
【0028】
また、図6に示すように、前面パネル6の下部右側には第4のプリント基板26が、ねじ27により固定されている。第4のプリント基板26にはアース用のねじ孔26aが形成され、このねじ孔26aには、一端が集電アースプレート21に接続されたアース接続線22の他端側と、略L字状に形成されたアース金具28の一端側とが、アースねじ26により固定される。即ち、アース接続線22と、アース金具28とは電気的に接続されている。アース金具28の他端側は、図示しないビスにより、グランド側である音響装置1のシャシに接続される。
【0029】
以上のように構成された音響装置1において、前面パネル6に分離パネル9及び各部品を組み付ける手順について、特に図2乃至図7を参照して説明する。
【0030】
まず、前面パネル6の裏側が上方となるようにした状態で、図3に示すように、ボス6fに孔18dを挿通するとともに、ボス10bに孔18eを挿通して、前面パネル6に本体側アースプレート18を載置する。これにより、本体側アースプレート18の前面パネル6に対する位置決めが行われる。
【0031】
次に、各ねじ止め部6d,6eの外面に各円筒部13c,13dの内周面が当接するように、前面パネル6に第1の操作ボタン13を載置する。これにより、第1の操作部13のメッキ部分13aと本体側アースプレート18が面接触するとともに、第1の操作ボタン13の前面パネル6に対する位置決めが行われる。
【0032】
そして、図3に示すように、各ねじ止め部6d,6eに各ねじ17を螺合させ、第1のプリント基板16を前面パネル6に締結固定する。このとき、図12に示すように、本体側アースプレート18と第1の操作ボタン13のメッキ部分13aは、前面パネル6と第1のプリント基板16とにより挟圧され、本体側アースプレート18とメッキ部分13aとが密着する。
【0033】
次に、分離パネル9の裏側が上方となるようにした状態で、図7に示すように、各ボス9cに各孔25cを挿通して、分離パネル9に分離側アースプレート25を載置する。これにより、分離側アースプレート25の分離パネル9に対する位置決めが行われる。
【0034】
次に、各ねじ止め部9bの外面に各円筒部15e及び半筒部15fの内周面が当接するように、分離パネル9に第3の操作ボタン15を載置する。これにより、第3の操作部15のメッキ部分15aと分離側アースプレート25が面接触するとともに、第3の操作ボタン15の分離パネル9に対する位置決めが行われる。
【0035】
そして、図7に示すように、各ねじ止め部9bに各ねじ24を螺合させ、第3のプリント基板23を分離パネル9に締結固定する。このとき、図13に示すように、分離側アースプレート25と第3の操作ボタン15のメッキ部分15aは、分離パネル9と第3のプリント基板23とにより挟圧され、分離側アースプレート25とメッキ部分15aとが密着する。
【0036】
次に、図4に示すように、各ねじ孔10aに各ねじ12を螺合させ、第3の操作ボタン15、分離側アースプレート25及び第3のプリント基板26が固定された状態の分離パネル9を、第1の操作ボタン13、本体側アースプレート18及び第1のプリント基板16が固定された状態の前面パネル6に固定する。このとき、図14に示すように、左側のねじ12は各アースプレート18,25の挿通孔18f,25dを挿通し、各アースプレート18,25は前面パネル6と分離パネル9とにより挟圧され、各アースプレート18,25が互いに面接触した状態で密着する。
【0037】
次に、図5に示すように、取付部21cを突出部6hに嵌め込んで、前面パネル6に集電アースプレート21を固定する。このとき、図15に示すように、第2接触部21eは弾性変形して第3の操作ボタン15と接触し、第2接触部21eがメッキ部分15a側に付勢された状態となっている。
【0038】
次に、ねじ止め部6gの外面に筒部14cの内周面が当接するように、前面パネル6に第2の操作ボタン14を載置する。これにより、第2の操作ボタン14のメッキ部分14aと集電アースプレート21が面接触するとともに、第2の操作ボタン14の前面パネル6に対する位置決めが行われる。
【0039】
そして、図5に示すように、ねじ止め部6gにねじ20を螺合させ、第2のプリント基板19を前面パネル6に締結固定する。このとき、図15に示すように、集電アースプレート21と第2の操作ボタン14のメッキ部分14aは、前面パネル6と第2のプリント基板19とにより挟圧され、集電アースプレート21とメッキ部分14aとが密着する。
【0040】
そして、図6に示すように、第4のプリント基板26をねじ27により前面パネル6に締結固定した後、集電アースプレート21に一端が接続されたアース接続線22と、アース金具28とをアースねじ26により第4のプリント基板26のねじ孔26aに固定する。これにより、図2に示すように、前面パネル6に全ての部品が組み込まれた状態となり、前面パネル6への分離パネル9及び各部品の組み付けを終了する。
【0041】
このように、本実施形態の音響装置1によれば、各操作ボタン13〜15のメッキ部分13a,14a,15aは各アースプレート18,21,25を介して電気的に接続されるようにしたので、各操作ボタン13〜15のメッキ部分13a,14a,15aに静電気等が発生すると、各アースプレート18,21,25を介してアース接続線22からグランド側へ電流が流れる。即ち、静電気等により各操作ボタン13〜15のメッキ部分13a,14a,15aが帯電することはない。ここで、各メッキ部分13a,14a,15aは互いに電気的に接続されているので、複数の操作ボタン13〜15に対して1つのアース接続線22によりアースをとることができる。即ち、各操作ボタンごとにアース接続線を設けた従来のもののように、アース接続線が音響装置本体内の他の部品と干渉したり、各アース接続線の配置により他の部品の配置が制限されることはない。
【0042】
従って、音響装置本体2内の他の部品等の配置の自由度が増し、音響装置1の設計自由度が飛躍的に向上し、また、アース接続線22が音響装置本体2内を移動する可動部と干渉するおそれもない。
【0043】
また、本実施形態の音響装置1によれば、各操作ボタン13〜15のメッキ部分13a,14a,15aと各アースプレート18,21,25とは互いに面接触するようにしたので、これらは確実に電気的に接続され、各メッキ部分13a,14a,15aと各アースプレート18,21,25の接触を確実に保つことができる。
【0044】
また、本実施形態の音響装置1によれば、各操作ボタン13〜15のメッキ部分13a,14a,15aと各アースプレート18,21,25の接触部分は、各プリント基板16,19,22により各パネル6,9側に対して所定の挟圧力で固定されるようにしたので、例えば、音響装置1に振動が加わった際にも、各操作ボタン13〜15及び各アースプレート18,21,25が互いに離隔することはなく、これによっても各メッキ部分13a,14a,15aと各アースプレート18,21,25の接触を確実に保つことができる。
【0045】
また、本実施形態の音響装置1によれば、音響装置1の組立時に、各アースプレート18,21,25を音響装置1に組み込むことで、各操作ボタン13〜15のアースに関する作業を終了することができる。即ち、従来のもののように、各操作ボタンごとにアース接続線を接続するという煩わしい作業を行う必要はない。さらにまた、音響装置本体2内に他の部品等を組み付ける際に、他の部品等をアース接続線22に引っ掛けるおそれがなく、実用に際して極めて有利である。
【0046】
また、本実施形態の音響装置1によれば、前面パネル6の本体側アースプレート18と、分離パネル6の分離側アースプレート21とが接触するよう構成したので、前面パネル6への分離パネル9の組み付けにより、前面パネル6側における第1の操作ボタン13のメッキ部分13aと、分離パネル9側における第3の操作ボタン15のメッキ部分15aとを電気的に接続することができる。
【0047】
また、本実施形態の音響装置1によれば、本体側アースプレート18の第2接触部18cと、分離側アースプレート25の第2接触部25bとが面接触するようにしたので、これらは確実に電気的に接続され、各アースプレート18,25の互いの接触を確実に保つことができる。
【0048】
また、本実施形態の音響装置1によれば、本体側アースプレート18と分離側アースプレート25との接触部分は、各パネル6,9により所定の挟圧力で固定されるようにしたので、例えば、音響装置1に振動が加わった際にも、各アースプレート18,25が互いに離隔することはなく、これによっても各アースプレート18,25の接触を確実に保つことができる。
【0049】
また、本実施形態の音響装置1によれば、集電アースプレート21の第2接触部21eが、第2の操作ボタン14のメッキ部分14a側へ付勢されるようにしたので、メッキ部分14aと集電アースプレート21との接触を確実に保つことができる。
【0050】
尚、前記実施形態においては、音響装置1に本発明を適用したものを示したが、カーナビゲーション装置、携帯電話端末等のような他の電子機器であってもよいことは勿論である。
【0051】
また、前記実施形態においては、各操作ボタン13〜15を電気的に接続したものを示したが、装飾等に用いる他のメッキ部材を電気的に接続してもよく、メッキ部材は操作ボタンに限られるものではない。
【0052】
また、前記実施形態における各アースプレート18,21,25の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0053】
以上詳述したように、本実施形態の音響装置によれば、複数のメッキ部材に対して1つのアース接続線でアースをとるようにしたので、アース接続線が電子機器本体内の他の部品と干渉したり、各アース接続線の配置により他の部品の配置が制限されることはない。従って、アース接続線が電子機器本体内を移動する可動部等と干渉するおそれはないし、また、電子機器本体内の他の部品等の配置の自由度が増し、電子機器の設計自由度が飛躍的に向上する。
【0054】
【発明の効果】
この発明によれば、アース用の接続線が他の部品と干渉することがなく、装置の設計自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す音響装置の外観斜視図である。
【図2】音響装置本体の前面パネルの裏側を示す斜視図である。
【図3】第1の操作ボタン、本体側アースプレート等の組み付け状態を示す前面パネルの分解斜視図である。
【図4】分離パネルの組み付け状態を示す前面パネルの分解斜視図である。
【図5】第2の操作ボタン、集電アースプレート等の組み付け状態を示す前面パネルの分解斜視図である。
【図6】アース金具、アース接続線等の組み付け状態を示す前面パネルの分解斜視図でる。
【図7】第3の操作ボタン、分離側アースプレート等の組み付け状態を示す分離パネルの分解斜視図である。
【図8】第1の操作ボタンの斜視図である。
【図9】本体側アースプレートの斜視図である。
【図10】第2の操作ボタンの斜視図である。
【図11】集電アースプレート及びアース接続線の斜視図である。
【図12】第1の操作ボタンと本体側アースプレートとの接触状態を示す断面図である。
【図13】第3の操作ボタンと分離側アースプレートとの接触状態を示す断面図である。
【図14】本体側アースプレートと分離側アースプレートとの接触状態を示す断面図である。
【図15】第2の操作ボタンと集電アースプレートとの接触状態、並びに第3の操作ボタンと集電アースプレートとの接触状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 音響装置
2 音響装置本体
6 前面パネル
9 分離パネル
12 ねじ
13 第1の操作ボタン
13a メッキ部分
14 第2の操作ボタン
14a メッキ部分
15 第3の操作ボタン
15a メッキ部分
16 第1のプリント基板
17 ねじ
18 本体側アースプレート
19 第2のプリント基板
20 ねじ
21 集電アースプレート
21e 第2接触部
22 アース接続線
23 第3のプリント基板
24 ねじ
25 分離側アースプレート

Claims (4)

  1. 電子部品が配置されるプリント基板を電子機器本体内に備え、複数のメッキ部材を有する電子機器において、
    前記メッキ部材のメッキ部分と接触する導電性のアースプレートを介して、前記各メッキ部材の前記メッキ部分が互いに電気的に接続されるよう構成し、
    前記各メッキ部材の前記メッキ部分または前記アースプレートと、グランド側とを電気的に接続するアース用の接続線を設け
    前記電子機器本体と、前記電子機器本体から分離可能な分離部とにそれぞれ前記メッキ部材が配置されたものであり、
    前記アースプレートとして、前記電子機器本体に配置された前記メッキ部材と接触する本体側アースプレートと、前記分離部に配置された前記メッキ部材と接触する分離側アースプレートとが設けられたものであって、
    前記本体側アースプレートと前記分離側アースプレートとが接触するよう構成した
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記プリント基板は前記電子機器本体にねじにより固定されるものであって、
    前記メッキ部材のメッキ部分と、これに接触する前記アースプレートとを、前記電子機器本体と前記プリント基板とにより挟圧した
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記分離部は前記電子機器本体にねじにより固定されるものであって、
    前記本体側アースプレートと前記分離側アースプレートとを、前記電子機器本体と前記分離部とにより挟圧した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電子機器。
  4. 前記アースプレートにおける前記メッキ部材の前記メッキ部分との接触部分が、前記メッキ部分側へ付勢されるよう構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の電子機器。
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