JP3943308B2 - 車両用灯具および車両用灯具システム - Google Patents
車両用灯具および車両用灯具システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3943308B2 JP3943308B2 JP2000082952A JP2000082952A JP3943308B2 JP 3943308 B2 JP3943308 B2 JP 3943308B2 JP 2000082952 A JP2000082952 A JP 2000082952A JP 2000082952 A JP2000082952 A JP 2000082952A JP 3943308 B2 JP3943308 B2 JP 3943308B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lamp
- point
- light
- distribution pattern
- light distribution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60Q—ARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
- B60Q1/00—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
- B60Q1/02—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
- B60Q1/04—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
- B60Q1/18—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights being additional front lights
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21S—NON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
- F21S41/00—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
- F21S41/30—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by reflectors
- F21S41/32—Optical layout thereof
- F21S41/33—Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature
- F21S41/334—Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature the reflector consisting of patch like sectors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、所定の配光パターンで前方へビーム照射を行うように構成された車両用灯具および車両用灯具システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に車両用前照灯は、車両走行状況に応じて異なる配光パターンで前方へビーム照射を行い得るように構成されている。具体的には、ロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとのビーム切換えが可能な前照灯が従来より知られている。
【0003】
ところで、雨天走行時等のように路面が濡れている場合には、前照灯からの前方照射光の大半が路面で正反射してしまい、自車ドライバへの再帰反射光が少なくなるので、車両前方路面の視認性が悪くなり車両運転がしづらいものとなる。
【0004】
ただし、一般に舗装道路にはレーンマーク(すなわち車両走行レーンを仕切るための白線等)が形成されており、このレーンマークは路面が濡れている場合においても比較的視認性が良好である。したがって、前照灯からの前方照射光量を増大させるようにすれば、レーンマークに対する視認性を高めることができ、その分だけ車両運転もしやすくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように前照灯からの前方照射光量を単に増大させただけでは、車両前方路面での正反射光も増大して対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうこととなるので、対向車ドライバは車両運転がしづらいものとなってしまう、という問題がある。
【0006】
なお、特開平5−338487号公報には、車両前方路面を撮影して画像処理を行うことによりレーンマークの位置検出を行い、その検出結果に基づいてレーンマークのある方向へ前照灯の光軸を向ける制御を行うように構成された車両照明装置が開示されている。このような装置を採用すれば、レーンマークに対する視認性を高めることは可能であるが、対向車ドライバに与えるグレアの低減効果は得ることができず、しかも装置構成が非常に複雑なものとなってしまう。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなく、雨天走行時等における車両前方路面の視認性向上を図ることができる車両用灯具および車両用灯具システムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、レーンマーク照射に適した配光パターンで前方へビーム照射を行う車両用灯具を採用することにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
光源からの光をリフレクタで前方へ反射させることにより、レーンマーク照射用の配光パターンで車両前方路面へ向けてビーム照射を行うように構成された車両用灯具において、
上記リフレクタの反射面が、灯具中心を通る前後方向軸線を中心軸としかつ上記光源の後方近傍に焦点を有する回転放物面であると仮定した場合に、該反射面の各点からの反射光により灯具前方のスクリーンに形成される光源像を基にして、上記配光パターンが形成されるように構成されており、
上記配光パターンの、灯具中心を通る前後方向軸線の前方延長点であるH−V点に対して所定角度下向きの第1角度位置における左右方向の光度分布が、該H−V点の左右両側に1対のピークを有する光度分布に設定されており、
上記配光パターンにおいて上記H−V点に近い位置の光度が該H−V点から離れた位置の光度よりも相対的に高くなるよう、上記配光パターンを構成する複数の配光パターン要素のうち、上記H−V点に近い位置に形成される小さい光源像を基にして形成される配光パターン要素が、上記配光パターンにおいて上記H−V点に近い位置に配置されている、ことを特徴とするものである。
【0010】
上記「車両用灯具」は、実際の車両においては、通常の前照灯(すなわちロービームとハイビームとのビーム切換えが可能な前照灯)等と併用されることとなるが、その使用の態様としては、前照灯と同時に点灯させて使用するようにしてもよいし、該車両用灯具のみを点灯させて使用するようにしてもよい。
【0012】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用灯具は、所定の配光パターンで前方へビーム照射を行うように構成されているが、上記配光パターンの、灯具中心を通る前後方向軸線の前方延長点であるH−V点に対して所定角度下向きの第1角度位置における左右方向の光度分布が、H−V点の左右両側に1対のピークを有する光度分布に設定されているので、上記第1角度位置に対応する車両前方路面の灯具正面領域への照射光量を抑えた上で、その左右領域への照射光量を増大させることができる。
【0013】
このため、雨天走行時等のように路面が濡れている場合において、車両前方路面における灯具正面領域での正反射光により対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうのを防止した上で、その左右領域に存在するレーンマークを明るく照射することができる。
【0014】
このように本願発明によれば、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなく、雨天走行時等における車両前方路面の視認性向上を図ることができる。しかも本願発明においては、上記配光パターンにおいてH−V点に近い位置の光度がH−V点から離れた位置の光度よりも相対的に高くなるよう、上記配光パターンを構成する複数の配光パターン要素のうち、H−V点に近い位置に形成される小さい光源像を基にして形成される配光パターン要素が、上記配光パターンにおいてH−V点に近い位置に配置されているので、左右1対のレーンマークを極近距離領域から中距離領域まで比較的均一な照度で照射することができる。
【0015】
上記「第1角度位置」のH−V点に対する下向き角度は特に限定されるものではないが、これを例えば下向き4°の位置に設定した場合、この位置は、灯具中心の地上高が仮に0.7mであるとすると、車両前方路面においては灯具から前方約10mの位置に相当する。この前方約10mという近距離領域に照射されるビームは、灯具正面領域で正反射すると対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまう反面、その左右領域に存在するレーンマークの照射には適したものとなる。したがって、上記第1角度位置を下向き4°の位置に設定することが上記作用効果を得る上で特に効果的である。
【0016】
上記構成において、上記配光パターンの第1角度位置よりも所定角度下向きの第2角度位置における左右方向の光度分布を、H−V点の左右両側に1対のピークを有する光度分布に設定するとともに、これら1対のピークの位置を、第1角度位置における1対のピークよりもH−V点から離れた位置に設定すれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0017】
すなわち、上記車両用灯具から車両前方路面を見た状態において、レーンマークはH−V点から左下および右下へ向けて放射状(ハ字状)に延びるものとなる。したがって、第2角度位置における各ピークの位置を第1角度位置における各ピークよりもH−V点から離れた位置に設定すれば、H−V点から左下および右下へ向けて放射状に延びる配光パターンを得ることができ、これにより車両前方路面をレーンマークに沿って明るく照射することができる。
【0018】
例えば、上記第2角度位置をH−V点に対して下向き8°の位置に設定した場合、この位置は、灯具中心の地上高が仮に0.7mであるとすると、車両前方路面においては灯具から前方約5mの位置に相当するので、レーンマークを灯具前方約5mという極近距離領域まで確実に照射することができる。
【0019】
また上記第1角度における各ピークの光度を上記第2角度の位置における各ピークよりも高い値に設定すれば、レーンマークをその長手方向に沿って比較的均一な照度で照射することができる。
【0020】
ところで、車両前方へビーム照射を行う灯具においては、その前後方向軸線に沿って延びる線分光源が用いられることが多い。このような灯具においては、これを後方から見た状態において、該灯具における灯具中心の右上および左下に位置する領域からのビームにより前方へ照射される配光パターンは、右上から左下へ斜めに延びる像を基本としたものとなり、また、該灯具における灯具中心の左上および右下に位置する領域からのビームにより前方へ照射される配光パターンは、左上から右下へ斜めに延びる像を基本としたものとなる。
【0021】
そこで、上記灯具を後方から見た状態において、該灯具における灯具中心の右上および/または左下に位置する領域からのビームを左方向へ照射するとともに、該灯具における灯具中心の左上および/または右下に位置する領域からのビームを右方向へ照射するように構成すれば、車両前方路面を左右両側のレーンマークに沿って効率よく照射することができる。
【0022】
4輪車両等においては、車両の左右前端部に1対の灯具が設けられるのが普通であるので、上述したように1つの車両用灯具で左右両側のレーンマーク照射を行う代わりに、左右1対の灯具を車両用灯具システムとして捉え、両灯具を機能分離してレーンマーク照射を行うようにすることも可能である。
【0023】
すなわち、左側の灯具により形成される配光パターンの、該灯具における灯具中心を通る前後方向軸線の前方延長点であるH−V点に対して所定角度下向きの第1角度位置における左右方向の光度分布を、H−V点の左側にピークを有する光度分布に設定するとともに、右側の灯具により形成される配光パターンの、上記第1角度位置における左右方向の光度分布を、該灯具における灯具中心を通る前後方向軸線の前方延長点であるH−V点の右側にピークを有する光度分布に設定すれば、左側の灯具からの照射ビームにより左側のレーンマーク照射を行うとともに右側の灯具からの照射ビームにより右側のレーンマーク照射を行うことができるので、各灯具から前方へ照射されるビームを左右方向に大きく偏向させることなく左右両側のレーンマーク照射を行うことができ、これにより効率よくかつより正確にレーンマーク照射を行うことができる。その際、上記各配光パターンにおいてH−V点に近い位置の光度がH−V点から離れた位置の光度よりも相対的に高くなるよう、上記各配光パターンを構成する複数の配光パターン要素のうち、H−V点に近い位置に形成される小さい光源像を基にして形成される配光パターン要素が、上記各配光パターンにおいてH−V点に近い位置に配置された構成とすれば、左右1対のレーンマークを極近距離領域から中距離領域まで比較的均一な照度で照射することができる。
【0024】
この場合においても、上記第1角度位置をH−V点に対して下向き4°の位置に設定することが、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなくレーンマークをより明るく照射する観点から好ましい。
【0025】
また、このような車両用灯具システムを採用した場合においても、左側の灯具により形成される配光パターンの、第1角度位置よりも所定角度下向きの第2角度位置における左右方向の光度分布を、H−V点の左側にピークを有する光度分布に設定するとともに、このピークの位置を第1角度位置におけるピークよりも左側に設定し、一方、右側の灯具により形成される配光パターンの、第2角度位置における左右方向の光度分布を、H−V点の右側にピークを有する光度分布に設定するとともに、このピークの位置を第1角度位置におけるピークよりも右側に設定すれば、車両前方路面をレーンマークに沿って明るく照射することができる。
【0026】
この場合においても、上記第2角度位置をH−V点に対して下向き8°の位置に設定すれば、レーンマークを極近距離領域まで確実に照射することができる。
【0027】
また、上記第1角度位置における各ピークの光度を上記第2角度位置における各ピークよりも高い値に設定すれば、レーンマークをその長手方向に沿って比較的均一な照度で照射することができる。
【0028】
さらに、左側の灯具を、これを後方から見た状態において、該灯具における灯具中心の右上および/または左下に位置する領域からのビームを左方向へ照射するように構成するとともに、右側の灯具を、これを後方から見た状態において、該灯具における灯具中心の左上および/または右下に位置する領域からのビームを右方向へ照射するように構成すれば、車両前方路面をレーンマークに沿って効率よく照射することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0030】
まず、本願発明の第1実施形態について説明する。
【0031】
図1は、本実施形態に係る車両用灯具10が組み込まれたコンビネーションヘッドランプ50を示す正面図である。
【0032】
本実施形態に係る車両用灯具10は、後述するようなレーンマーク照射灯であって、図示のように、前照灯30と共にコンビネーションヘッドランプ50を構成している。
【0033】
このコンビネーションヘッドランプ50は、車両右前端部に設けられる灯具であって、ランプボディ52の前端開口部に素通しの透明カバー54が取り付けられてなり、その灯室には、レーンマーク照射灯10用のリフレクタユニット12と前照灯30用のリフレクタユニット32とが並列に配置されている。
【0034】
上記前照灯30用のリフレクタユニット32は、光源バルブ34と、この光源バルブ34を支持するリフレクタ36と、光源バルブ34から前方へ照射される直射光を遮蔽するシェード38とを備えてなっている。
【0035】
上記光源バルブ34は、その灯具中心を通る前後方向軸線Axbに沿って延びるロービーム用フィラメントおよびハイビーム用フィラメントを有するH4タイプのハロゲンバルブである。また、上記リフレクタ36は、複数の反射素子36sからなる反射面36aを有しており、該反射面36aにより上記光源バルブ34からの光を前方へ拡散偏向反射させることにより、所定の配光パターンで車両前方へビーム照射を行うようになっている。
【0036】
すなわち、上記光源バルブ34のロービーム用フィラメントを点灯することにより、図2(a)に示すようなカットオフライン(明暗境界線)CLを有するロービーム配光パターンP(L)でビーム照射を行い、また、ハイビーム用フィラメントへの点灯切換えを行うことにより、同図(b)に示すようなハイビーム配光パターンP(H)でビーム照射を行うようになっている。
【0037】
一方、上記レーンマーク照射灯10用のリフレクタユニット12は、光源バルブ14と、この光源バルブ14を支持するリフレクタ16とを備えてなっている。
【0038】
上記光源バルブ14は、その灯具中心を通る前後方向軸線Axaに沿って延びるシングルフィラメントを有するH7タイプのハロゲンバルブである。また、上記リフレクタ16は、複数の反射素子16sからなる反射面16aを有しており、該反射面16aにより光源バルブ14からの光を前方へ拡散偏向反射させることにより、図2(a)および(b)に示すような左右1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)で車両前方へビーム照射を行うようになっている。
【0039】
上記コンビネーションヘッドランプ50においては、前照灯30の点灯および消灯とレーンマーク照射灯10の点灯および消灯とが独立して行い得るように構成されている。
【0040】
すなわち、上述したように、前照灯30はロービームとハイビームとのビーム切換えが可能な構成となっているので、レーンマーク照射灯10を前照灯30と同時点灯させることにより、図2(a)または(b)に示すように、ロービーム配光パターンP(L)またはハイビーム配光パターンP(H)に、左右1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)を重畳させた配光パターンを得ることができるが、レーンマーク照射灯10のみを点灯させて両レーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)のみを形成することも可能である。
【0041】
ところで、図2は、車両が片側1車線(両側2車線)の直線舗装道路を走行している場合において、車両右側に配置されたコンビネーションヘッドランプ50の位置(正確にはレーンマーク照射灯10の灯具中心)から車両前方路面を透視的に見て示す図に、該コンビネーションヘッドランプ50によって形成される配光パターンを重ねて示す図である。
【0042】
同図において透視図の消点であるH−V点(H−H線とV−V線との交点)は、レーンマーク照射灯10の灯具中心を通る前後方向軸線Axaおよび前照灯30の灯具中心を通る前後方向軸線Axbの前方延長点と一致するものとなる。
【0043】
同図に示すように、車両前方路面には、その中央に位置するセンタラインLMcと、その両側に位置する1対のサイドラインLMs1、LMs2とが、車両走行レーンを仕切るレーンマークとして形成されている。センタラインLMcは、間欠的なレーンマークとして形成されており、各サイドラインLMs1、LMs2は、連続的なレーンマークとして形成されている。
【0044】
晴天の夜間走行時やトンネル内走行時等のように路面が乾いている場合には、前照灯30のみを点灯すれば十分であり、その際、走行状況(対向車の有無等)に応じて適宜ビーム切換えを行い、ロービーム配光パターンP(L)とハイビーム配光パターンP(H)とのいずれかでビーム照射を行うようにすればよい。
【0045】
一方、雨天の夜間走行時等のように路面が濡れている場合には、前照灯30からの前方照射光はその大半が路面で正反射してしまい、自車ドライバへの再帰反射光が少なくなるので、車両前方路面の視認性が悪くなり車両運転がしづらいものとなる。ただし、自車線レーンを仕切る1対のレーンマーク(すなわち左側のサイドラインLMs1およびセンタラインLMc)は、路面が濡れている場合においても比較的視認性が良好であるので、仮に前照灯30からの前方照射光量を増大させるようにすれば、両レーンマークLMs1、LMcに対する視認性を高めることができ、その分だけ車両運転もしやすくなる。しかしながら、このようにした場合には、車両前方路面での正反射光も増大して対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうこととなるので、対向車ドライバは車両運転がしづらいものとなってしまう。
【0046】
この場合において、対向車ドライバに対して大きなグレアとなる正反射光は、図2(a)および(b)に破線で示すように、車両前方路面におけるV−V線近傍の正面近距離領域Nにおいて正反射した光である。
【0047】
すなわち、この正面近距離領域Nで正反射した光は、対向車ドライバの目への到達光量が多く、しかもその正反射の方向が対向車ドライバの視線方向(通常は車両前方を注視している)に近いため、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうこととなる。これに対し、上記正面近距離領域Nの左右両側に外れた領域で正反射した光は、対向車ドライバの目に到達しないかあるいはその正反射の方向が対向車ドライバの視線方向から外れるので、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことはない。
【0048】
そこで本実施形態においては、レーンマーク照射灯10により、上記正面近距離領域Nの左右両側に外れた領域に上記1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)を形成することにより、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなく、車両前方路面の視認性向上を図るようにしている。
【0049】
その際、車両前方路面において、自車走行レーンを仕切るレーンマークLMs1、LMcは、H−V点から左下および右下へ向けて放射状(ハ字状)に延びるものとなるので、両レーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)の形状も、左側のサイドラインLMs1およびセンタラインLMcに沿ってH−V点から左下および右下へ向けて延びる形状に設定されている。
【0050】
図3は、上記レーンマーク照射灯10による上記両レーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)の形成方法を説明するための図であって、車両前方路面と共に該レーンマーク照射灯10のリフレクタユニット12を、その後方斜め上方から透視的に示す図である。
【0051】
同図に示すように、リフレクタユニット12のリフレクタ16の反射面16aにおける灯具中心の右上領域A1a、A1b、右側方領域A1c、A1dおよび左下領域A1e、A1fは、光源14a(光源バルブ14のフィラメント)からの光を適宜偏向拡散反射させて、その反射光を前後方向軸線Axaに対して左方向へ照射し、各々配光パターン要素p1a〜p1fを形成するようになっている。そして、これら配光パターン要素p1a〜p1fの合成として左側のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)を形成するようになっている。
【0052】
具体的には、配光パターン要素p1a、p1eは、左下方へ延びる比較的小さい配光パターン要素であって、レーンマーク照射配光パターンP(LM1)の右上部分を構成している。また、配光パターン要素p1b、p1fは、左下方へ延びる比較的大きい配光パターン要素であって、レーンマーク照射配光パターンP(LM1)の左下部分を構成している。さらに、配光パターン要素p1c、p1dは、水平方向に延びる配光パターン要素であって、比較的小さい配光パターン要素p1cがレーンマーク照射配光パターンP(LM1)の右上端部を構成し、比較的大きい配光パターン要素p1dがレーンマーク照射配光パターンP(LM1)の中央やや右上寄り部分を構成している。
【0053】
図4は、上記リフレクタ16の反射面16aが、その前後方向軸線Axaを中心軸としかつ光源14aの後方近傍に焦点を有する回転放物面であると仮定した場合において、反射面16aの各点からの反射光により灯具前方のスクリーンに形成される光源14aの像を示す図である。
【0054】
図示のように、光源14aは前後方向軸線Axaに沿って延びる線分光源であり、かつ上記焦点よりも前方に配置されているので、反射面16aの右上領域A1a、A1bの中心点a、bからの反射光により形成される光源14aの像Ia、Ibは、H−V点の左下領域において左下方へ延びる反転像となる。その際、反射面16aにおいて前後方向軸線Axaから離れた右上領域A1aの中心点aからの反射光により形成される像Iaは、前後方向軸線Axaに近い右上領域A1bの中心点bからの反射光により形成される像Ibよりも小さくかつH−V点に近い位置に形成される。
【0055】
同様に、反射面16aの右側方領域A1c、A1dの中心点c、dからの反射光により形成される光源14aの像Ic、Idは、H−V点の左側方領域において左方へ延びる反転像となる。その際、反射面16aにおいて前後方向軸線Axaから離れた右側方領域A1cの中心点cからの反射光により形成される像Icは、前後方向軸線Axaに近い右側方領域A1dの中心点dからの反射光により形成される像Idよりも小さくかつH−V点に近い位置に形成される。
【0056】
さらに、反射面16aの左下領域A1e、A1fの中心点e、fからの反射光により形成される光源14aの像Ie、Ifは、H−V点の右上領域において右上方へ延びる反転像となる。その際、反射面16aにおいて前後方向軸線Axaから離れた左下領域A1eの中心点eからの反射光により形成される像Ieは、前後方向軸線Axaに近い左下領域A1fの中心点fからの反射光により形成される像Ifよりも小さくかつH−V点に近い位置に形成される。
【0057】
そして、これら各像Ia〜Ifを、各領域A1a〜A1fに形成された反射素子16sにより偏向拡散させて、図3に示すような各配光パターン要素p1a〜p1fを形成するようになっている。このように各配光パターン要素p1a〜p1fの形成に際して、その各々の形状に近い像Ia〜Ifを利用することにより、反射素子16sに大きな負担をかけることなく、各配光パターン要素p1a〜p1fを容易に形成可能としている。その際、H−V点に近い位置に小さい像Ia、Ic、Ieを基に形成される配光パターン要素p1a、p1c、p1eを、レーンマーク照射配光パターンP(LM1)においてH−V点寄りの位置に配置することにより、レーンマーク照射配光パターンP(LM1)内においてH−V点寄りの部分の光度がH−V点から離れた部分よりも相対的に高くなるようにしている。
【0058】
一方、図3において、リフレクタユニット12のリフレクタ16の反射面16aにおける灯具中心の左上領域A2a、A2b、左側方領域A2c、A2dおよび右下領域A2e、A2fは、光源14aからの光を偏向拡散反射させて、その反射光を前後方向軸線Axaに対して右方向へ照射し、各々配光パターン要素p2a〜p2fを形成するようになっている。そして、これら配光パターン要素p2a〜p2fの合成として右側のレーンマーク照射配光パターンP(LM2)を形成するようになっている。このレーンマーク照射配光パターンP(LM2)は、左側のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)と前後方向軸線Axaに関して左右対称に配置されている。
【0059】
上記各配光パターン要素p2a〜p2fを形成するにあたり、各領域A2a〜A2fに形成された反射素子16sに付与される偏向拡散機能は、上記左側のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)を構成する各配光パターン要素p1a〜p1fを形成する場合と全く同様である。
【0060】
図3に示すように、上記両レーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)は、H−V点から左下および右下へ向けて挟角約120°、H−H線に対して下向き約2°の位置から約10°の位置まで延びている。
【0061】
図5は、上記レーンマーク照射灯10によって照射される左右1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)の左右方向の光度分布を示す図であって、同図(a)がH−V点から下向き4°の位置の光度分布I(4)を示し、同図(b)がH−V点から下向き8°の位置の光度分布I(8)を示している。なお、これら各光度分布は、縦軸に光度、横軸にH−H線方向の位置をとって示している。
【0062】
図示のように、左右1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)は、これらを合成した状態において、下向き4°および下向き8°の位置における左右方向の光度分布I(4)、I(8)が、いずれもV−V線(前後方向軸線Axa)の左右両側に1対のピークM(4)、M(8)を有する光度分布に設定されている。そして、車両前方路面の正面近距離領域Nは、下向き4°の位置においては1対のピークM(4)の間の光度が低い部分に位置しており、下向き8°の位置においては1対のピークM(8)の間の光度が低い部分に位置している。
【0063】
図示のように、下向き4°の位置の光度分布I(4)における両ピークM(4)の位置は、下向き8°の位置の光度分布I(8)における両ピークM(8)よりもV−V線に近い位置に設定されている。すなわち、V−V線から両ピークM(4)までの間隔D(4)とV−V線から両ピークM(8)までの間隔D(8)とは、D(4)<D(8)の関係になっている。
【0064】
また、下向き4°の位置における各ピークM(4)の光度I(4)max は、下向き8°の位置における各ピークM(8)の光度I(8)max よりも高い値に設定されている、
上記レーンマーク照射灯10の灯具中心の地上高が0.7mであるとすると、車両前方路面において、下向き2°、4°、8°、10°は、各々灯具前方約20m、約10m、約5m、約4mの位置に相当する。したがって、上記レーンマーク照射灯10を点灯させて、左右1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)を形成することにより、車両両側のレーンマークLMs1、LMcを車両前方約4m(極近距離)から約20m(中距離)までの範囲にわたって照射することができる。しかも、その際、各レーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)は、H−V点寄りの部分の光度がH−V点から離れた部分の光度よりも相対的に高くなるように設定されているので、レーンマークLMs1、LMcを極近距離領域から中距離領域まで比較的均一な照度で照射することができる。
【0065】
図3においては、上記各領域A1a〜A1f、A2a〜A2fを楕円で囲んだ領域として図示したが、実際のリフレクタ16においては、その反射面16aを構成する各反射素子16sと上記各領域A1a〜A1f、A2a〜A2fとの具体的な対応関係は図6に示すようになっている。なお、同図は、上記リフレクタ16を単品で後方側から見て示す図である。
【0066】
以上詳述したように、本実施形態に係るレーンマーク照射灯10は、車両前方路面における正面近距離領域Nへの照射光量を抑えた上で、その左右領域への照射光量を増大させることができるので、雨天走行時等のように車両前方路面が濡れている場合において、正面近距離領域Nでの正反射光により対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうのを防止した上で、その左右領域に存在するレーンマークLMs1、LMcを明るく照射することができる。
【0067】
このように本実施形態によれば、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことなく、雨天走行時等における車両前方路面の視認性向上を図ることができる。
【0068】
しかも本実施形態に係るレーンマーク照射灯10は、該灯具を後方から見た状態において、そのリフレクタ16の反射面16aにおける右上領域A1a、A1bおよび左下領域A1e、A1fからのビームを左方向へ照射するとともに左上領域A2a、A2bおよび右下領域A2e、A2fからのビームを右方向へ照射するように構成されているので、左右両側のレーンマークLMs1、LMcに沿ったレーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)を容易に形成することができる。
【0069】
さらに本実施形態においては、上記反射面16aの右側方領域A1c、A1dおよび左側方領域A2c、A2dからのビームを、各レーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)におけるH−V点寄りの部分に照射するようになっているので、各レーンマーク照射配光パターンP(LM1)、P(LM2)を、H−V点寄りの部分の光度がH−V点から離れた部分の光度よりも相対的に高くなるように設定することが容易となる。
【0070】
ところで本実施形態においては、上記リフレクタ16が、複数の反射素子16sからなる反射面16aを有するいわゆるステップリフレクタである場合について説明したが、このように複数の反射素子16sに区切られていない自由曲面からなる反射面を有するリフレクタを採用することも可能である。この場合には、その反射面における上記各領域A1a〜A1f、A2a〜A2fに対応する反射領域からの反射光によって、本実施形態と同様の配光パターン形成を行うようにすればよい。
【0071】
なお本実施形態においては、レーンマーク照射灯10が、車両右側のコンビネーションヘッドランプ50に組み込まれている場合について説明したが、車両左側のコンビネーションヘッドランプに組み込まれる場合においても、本実施形態と同様の構成を採用することにより本実施形態と同様のレーンマーク照射配光パターンを得ることができる。その際、車両左側のコンビネーションヘッドランプの位置から透視的に見た車両前方路面は、左右のコンビネーションヘッドランプ相互間の間隔の分だけ左右にずれたものとなるが、車両前方路面を左右両側のレーンマークLMs1、LMcに沿って効率よく照射することができる点に関しては、上記レーンマーク照射灯10と同様である。
【0072】
次に、本願発明の第2実施形態について説明する。
【0073】
図7は、本実施形態に係る車両用灯具システム100を示す図であって、車両の左右中心位置から車両前方路面を、該車両用灯具システム100により形成されるレーンマーク照射配光パターンと共に透視的に見て示す図である。
【0074】
この車両用灯具システム100は、車両の左右前端部に設けられた1対の灯具10L、10Rを備えてなっている。これら各灯具10L、10Rは、第1実施形態のレーンマーク照射灯10と同様の基本構成を有するレーンマーク照射灯であって、各々前照灯(図示せず)と共にコンビネーションヘッドランプ(図示せず)を構成している。
【0075】
図示のように、左側のレーンマーク照射灯10Lは、車両前方路面を左側のレーンマークLMs1に沿って照射するようになっており、右側のレーンマーク照射灯10Rは、車両前方路面を右側のレーンマークLMcに沿って照射するようになっている。
【0076】
左側のレーンマーク照射灯10Lは、そのリフレクタユニット12のリフレクタ16の反射面16aにおける灯具中心の右上領域B1a、B1b、右側方領域B1c、B1dおよび左下領域B1e、B1fが、光源14aからの光を適宜偏向拡散反射させて、その前後方向軸線Axaに対して左方向へ照射し、各々配光パターン要素p1a〜p1fを形成するようになっている。そして、これら配光パターン要素p1a〜p1fの合成として左側のレーンマーク照射配光パターンP(LM−L)を形成するようになっている。
【0077】
このレーンマーク照射配光パターンP(LM−L)は、上記第1実施形態のレーンマーク照射配光パターンP(LM1)と同様であり、これを構成する各配光パターン要素p1a〜p1fおよびその形成方法も上記第1実施形態の場合と同様である。
【0078】
一方、右側のレーンマーク照射灯10Rは、そのリフレクタユニット12のリフレクタ16の反射面16aにおける灯具中心の左上領域B2a、B2b、左側方領域B2c、B2dおよび右下領域B2e、B2fが、光源14aからの光を偏向拡散反射させて、その前後方向軸線Axaに対して右方向へ照射し、各々配光パターン要素p2a〜p2fを形成するようになっている。そして、これら配光パターン要素p2a〜p2fの合成として右側のレーンマーク照射配光パターンP(LM−R)を形成するようになっている。
【0079】
このレーンマーク照射配光パターンP(LM−R)は、上記第1実施形態のレーンマーク照射配光パターンP(LM2)と同様であり、これを構成する各配光パターン要素p2a〜p2fおよびその形成方法も上記第1実施形態の場合と同様である。
【0080】
図8は、上記各レーンマーク照射灯10によって照射される左右1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM−L)、P(LM−R)の左右方向の光度分布を示す図であって、同図(a)がH−V点から下向き4°の位置の光度分布I(L4)、I(R4)を示し、同図(b)がH−V点から下向き8°の位置の光度分布I(L8)、I(R8)を示している。なお、これら各光度分布は、縦軸に光度、横軸にH−H線方向の位置をとって示している。
【0081】
図示のように、左側のマーク照射配光パターンP(LM−L)は、下向き4°および下向き8°の位置における左右方向の光度分布I(L4)、I(L8)が、いずれもV−V線の左側にピークM(L4)、M(L8)を有する光度分布に設定されている。そして、下向き4°の位置の光度分布I(L4)におけるピークM(L4)の位置は、下向き8°の位置の光度分布I(L8)におけるピークM(L8)よりもV−V線に近い位置に設定されている。すなわち、V−V線からピークM(L4)までの間隔D(L4)とV−V線からピークM(L8)までの間隔D(L8)とは、D(L4)<D(L8)の関係になっている。さらに、下向き4°の位置におけるピークM(L4)の光度I(L4)max は、ピークM(L8)の光度I(L8)max よりも高い値に設定されている。
【0082】
一方、右側のマーク照射配光パターンP(LM−R)は、下向き4°および下向き8°の位置における左右方向の光度分布I(R4)、I(R8)が、いずれもV−V線の右側にピークM(R4)、M(R8)を有する光度分布に設定されている。そして、下向き4°の位置の光度分布I(R4)におけるピークM(R4)の位置は、下向き8°の位置の光度分布I(R8)におけるピークM(R8)よりもV−V線に近い位置に設定されている。すなわち、V−V線からピークM(R4)までの間隔D(R4)とV−V線からピークM(R8)までの間隔D(R8)とは、D(R4)<D(R8)の関係になっている。さらに、下向き4°の位置におけるピークM(R4)の光度I(R4)max は、ピークM(R8)の光度I(R8)max よりも高い値に設定されている。
【0083】
そして、車両前方路面の正面近距離領域Nは、下向き4°の位置においてはピークM(L4)とピークM(R4)との間の光度が低い部分に位置しており、下向き8°の位置においては1対のピークM(L8)とピークM(R8)との間の光度が低い部分に位置している。
【0084】
このように本実施形態においても、左右1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM−L)、P(LM−R)により、車両両側のレーンマークLMs1、LMcを車両前方約4m(極近距離)から約20m(中距離)までの範囲にわたって照射することができる。しかも、その際、各レーンマーク照射配光パターンP(LM−L)、P(LM−R)は、H−V点寄りの部分の光度がH−V点から離れた部分の光度よりも相対的に高くなるように設定されているので、レーンマークLMs1、LMcを極近距離領域から中距離領域まで比較的均一な照度で照射することができる。
【0085】
図9に示すように、本実施形態においては、さらに、両レーンマーク照射灯10L、10Rにおいて上記レーンマーク照射配光パターンP(LM−L)、P(LM−R)の形成に使用しなかった反射領域を利用して、該レーンマーク照射配光パターンP(LM−L)、P(LM−R)の周辺をより広くカバーする配光パターンを形成するようになっている。
【0086】
すなわち、左側のレーンマーク照射灯10Lにおいては、そのリフレクタユニット12のリフレクタ16の反射面16aにおける灯具中心の左上領域B2a´、B2b´、左側方領域B2c´、B2d´および右下領域B2e´、B2f´が、光源14aからの光を偏向拡散反射させて、配光パターンP(L1)、P(L2)、P(L3)を付加的に形成するようになっている。
【0087】
上記配光パターンP(L1)は、レーンマーク照射配光パターンP(LM−L)の近距離部分において左方向へ広がるかなり大きな配光パターンであって、左上領域B2a´、B2b´および左側方領域B2e´、B2f´からの反射光により形成されるようになっている。また、上記配光パターンP(L2)は、レーンマーク照射配光パターンP(LM−L)の中距離部分においてやや右方向へ広がる比較的小さい配光パターンであって、左側方領域B2d´からの反射光により形成されるようになっている。そして、上記配光パターンP(L3)は、レーンマーク照射配光パターンP(LM−L)の遠距離部分において右方向へV−V線を越える位置まで広がる小さい配光パターンであって、左側方領域B2c´からの反射光により形成されるようになっている。
【0088】
一方、右側のレーンマーク照射灯10Rにおいては、そのリフレクタユニット12のリフレクタ16の反射面16aにおける灯具中心の右上領域B1a´、B1b´、右側方領域B1c´、B1d´および左下領域B1e´、B1f´が、光源14aからの光を偏向拡散反射させて、配光パターンP(R1)、P(R2)、P(R3)を形成するようになっている。
【0089】
これら配光パターンP(R1)、P(R2)、P(R3)は、上記配光パターンP(L1)、P(L2)、P(L3)とV−V線に関して左右対称に配置されており、その形成方法も左側のレーンマーク照射灯10Lの場合と同様である。
【0090】
ところで本実施形態においては、車両前方路面における正面近距離領域Nの左右両側のみならず、その遠方領域にも配光パターンP(L3)、P(R3)が付加的に形成されている。しかしながら上記正面近距離領域Nよりもさらに遠方の領域で正反射した光は、対向車ドライバの目に到達することがあっても、光源14aからの距離が十分離れているので、その到達光量はあまり多くない。したがって上記配光パターンP(L)、P(R3)を形成したことにより、対向車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことはない。
【0091】
本実施形態のように、左右1対のレーンマーク照射配光パターンP(LM−L)、P(LM−R)に対して、配光パターンP(L1)、P(L2)、P(L3)およびP(R1)、P(R2)、P(R3)を付加的に形成することにより、車両前方路面の正面近距離領域Nへのビーム照射を回避しつつ、レーンマーク照射配光パターンP(LM−L)、P(LM−R)を左右に広げることができ、これにより直線路を走行する場合のみならず曲線路を走行する場合においても、車両両側のレーンマークLMs1、LMcを確実に照射することが可能となり、より車両運転がしやすくなる。
【0092】
上記各実施形態においては、そのレーンマーク照射灯10、10L,10Rが、前照灯と共にコンビネーションヘッドランプに組み込まれた構成となっているが、これらレーンマーク照射灯10、10L,10Rを前照灯とは別体で構成するようにしてもよく、このようにした場合においても上記各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0093】
また、上記各実施形態においては、そのレーンマーク照射灯10、10L,10Rが、ロービームとハイビームとのビーム切換えが可能な前照灯と組み合わされた構成について説明したが、レーンマーク照射灯10、10L,10Rをロービームおよびハイビーム以外のビームが照射可能な前照灯と組み合わせるようにすることももちろん可能である。
【0094】
さらに、上記各実施形態においては、そのレーンマーク照射灯10、10L,10Rおよび前照灯30の光源バルブとしてハロゲンバルブが用いられているが、光源バルブとして放電バルブ等を用いた場合においても上記各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態に係る車両用灯具(レーンマーク照射灯)が組み込まれたコンビネーションヘッドランプを示す正面図
【図2】車両右側のコンビネーションヘッドランプの位置から車両前方路面をその配光パターンと共に透視的に見て示す図
【図3】上記レーンマーク照射灯により形成されるレーンマーク照射配光パターンを、そのリフレクタユニットの後方斜め上方から透視的に示す図
【図4】上記レーンマーク照射配光パターンの形成方法を説明するための図であって、灯具前方のスクリーンに形成される光源の像を示す図
【図5】上記レーンマーク照射配光パターンの左右方向の光度分布を示す図
【図6】上記レーンマーク照射灯のリフレクタを単品で示す背面図
【図7】本願発明の第2実施形態に係る車両用灯具システムにおいて、車両の左右中心位置から車両前方路面を、該システムにより形成されるレーンマーク照射配光パターンと共に透視的に見て示す図
【図8】上記車両用灯具システムによって形成されるレーンマーク照射配光パターンの左右方向の光度分布を示す図
【図9】上記車両用灯具システムによって付加的に形成される配光パターンを示す、図7と同様の図
【符号の説明】
10 車両用灯具(レーンマーク照射灯)
12 リフレクタユニット
14 光源バルブ
14a 光源(フィラメント)
16 リフレクタ
16a 反射面
16s 反射素子
30 前照灯
50 コンビネーションヘッドランプ
Axa 前後方向軸線
A1a、A1b、B1a、B1b、B1a´、B1b´ 右上領域
A1c、A1d、B1c、B1d、B1c´、B1d´ 右側方領域
A1e、A1f、B1e、B1f、B1e´、B1f´ 左下領域
A2a、A2b、B2a、B2b、B2a´、B2b´ 左上領域
A2c、A2d、B2c、B2d、B2c´、B2d´ 左側方領域
A2e、A2f、B2e、B2f、B2e´、B2f´ 右下領域
I(4)、I(8) 光度分布
I(4)max 、I(8)max ピークの光度
Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If 光源の像
LMc センタライン(レーンマーク)
LMs1、LMs2 サイドライン(レーンマーク)
M(4)、M(8) ピーク
N 正面近距離領域
P(L) ロービーム配光パターン
P(H) ハイビーム配光パターン
P(LM1)、P(LM2) レーンマーク照射配光パターン
a、b、c、d、e、f 中心点
p1a、p1b、p1c、p1d、p1e、p1f 配光パターン要素
100 車両用灯具システム
10L 左側の灯具(レーンマーク照射灯)
10R 右側の灯具(レーンマーク照射灯)
I(L4)、I(L8)、I(R4)、I(R8) 光度分布
I(L4)max 、I(L8)max 、I(R4)max 、I(R8)max ピークの光度
P(LM−L)、P(LM−R) レーンマーク照射配光パターン
P(L1)、P(L2)、P(L3)、P(R1)、P(R2)、P(R3)付加的な配光パターン
M(L4)、M(L8)、M(R4)、M(R8) ピーク
Claims (12)
- 光源からの光をリフレクタで前方へ反射させることにより、レーンマーク照射用の配光パターンで車両前方路面へ向けてビーム照射を行うように構成された車両用灯具において、
上記リフレクタの反射面が、灯具中心を通る前後方向軸線を中心軸としかつ上記光源の後方近傍に焦点を有する回転放物面であると仮定した場合に、該反射面の各点からの反射光により灯具前方のスクリーンに形成される光源像を基にして、上記配光パターンが形成されるように構成されており、
上記配光パターンの、灯具中心を通る前後方向軸線の前方延長点であるH−V点に対して所定角度下向きの第1角度位置における左右方向の光度分布が、該H−V点の左右両側に1対のピークを有する光度分布に設定されており、
上記配光パターンにおいて上記H−V点に近い位置の光度が該H−V点から離れた位置の光度よりも相対的に高くなるよう、上記配光パターンを構成する複数の配光パターン要素のうち、上記H−V点に近い位置に形成される小さい光源像を基にして形成される配光パターン要素が、上記配光パターンにおいて上記H−V点に近い位置に配置されている、ことを特徴とする車両用灯具。 - 上記第1角度位置が、上記H−V点に対して下向き4°の位置である、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
- 上記配光パターンの、上記第1角度位置よりも所定角度下向きの第2角度位置における左右方向の光度分布が、上記H−V点の左右両側に1対のピークを有する光度分布に設定されており、
これら1対のピークの位置が、上記第1角度位置における上記1対のピークよりも上記H−V点から離れた位置に設定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。 - 上記第2角度位置が、上記H−V点に対して下向き8°の位置である、ことを特徴とする請求項3記載の車両用灯具。
- 上記第1角度位置における上記各ピークの光度が、上記第2角度位置における上記各ピークよりも高い値に設定されている、ことを特徴とする請求項3または4記載の車両用灯具。
- 上記灯具を後方から見た状態において、該灯具における灯具中心の右上および/または左下に位置する領域からのビームを左方向へ照射するとともに、該灯具における灯具中心の左上および/または右下に位置する領域からのビームを右方向へ照射するように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の車両用灯具。
- 車両の左右前端部に設けられ、光源からの光をリフレクタで前方へ反射させることにより、レーンマーク照射用の配光パターンで車両前方路面へ向けてビーム照射を行うように構成された1対の灯具を備えてなる車両用灯具システムにおいて、
上記リフレクタの反射面が、灯具中心を通る前後方向軸線を中心軸としかつ上記光源の後方近傍に焦点を有する回転放物面であると仮定した場合に、該反射面の各点からの反射光により灯具前方のスクリーンに形成される光源像を基にして、上記配光パターンが形成されるように構成されており、
上記左側の灯具により形成される配光パターンの、該灯具における灯具中心を通る前後方向軸線の前方延長点であるH−V点に対して所定角度下向きの第1角度位置における左右方向の光度分布が、該H−V点の左側にピークを有する光度分布に設定されるとともに、
上記右側の灯具により形成される配光パターンの、上記第1角度位置における左右方向の光度分布が、該灯具における灯具中心を通る前後方向軸線の前方延長点である上記H−V点の右側にピークを有する光度分布に設定されており、
上記各配光パターンにおいて上記H−V点に近い位置の光度が該H−V点から離れた位置の光度よりも相対的に高くなるよう、上記各配光パターンを構成する複数の配光パターン要素のうち、上記H−V点に近い位置に形成される小さい光源像を基にして形成される配光パターン要素が、上記各配光パターンにおいて上記H−V点に近い位置に配置されている、ことを特徴とする車両用灯具システム。 - 上記第1角度位置が、上記H−V点に対して下向き4°の位置である、ことを特徴とする請求項7記載の車両用灯具システム。
- 上記左側の灯具により形成される配光パターンの、上記第1角度位置よりも所定角度下向きの第2角度位置における左右方向の光度分布が、上記H−V点の左側にピークを有する光度分布に設定されるとともに、このピークの位置が、上記第1角度位置におけるピークよりも左側に設定されており、
上記右側の灯具により形成される配光パターンの、上記第2角度位置における左右方向の光度分布が、上記H−V点の右側にピークを有する光度分布に設定されるとともに、このピークの位置が、上記第1角度位置におけるピークよりも右側に設定されている、ことを特徴とする請求項7または8記載の車両用灯具システム。 - 上記第2角度位置が、上記H−V点に対して下向き8°の位置である、ことを特徴とする請求項9記載の車両用灯具システム。
- 上記第1角度位置における上記各ピークの光度が、上記第2角度位置の位置における上記各ピークよりも高い値に設定されている、ことを特徴とする請求項9または10記載の車両用灯具システム。
- 上記左側の灯具が、該灯具を後方から見た状態において、該灯具における灯具中心の右上および/または左下に位置する領域からのビームを左方向へ照射するように構成されており、
上記右側の灯具が、該灯具を後方から見た状態において、該灯具における灯具中心の左上および/または右下に位置する領域からのビームを右方向へ照射するように構成されている、ことを特徴とする請求項7〜11いずれか記載の車両用灯具システム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082952A JP3943308B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 車両用灯具および車両用灯具システム |
DE10114009A DE10114009B4 (de) | 2000-03-23 | 2001-03-22 | Spurmarkierungsbestrahlungsleuchte |
US09/816,907 US6543922B2 (en) | 2000-03-23 | 2001-03-23 | Vehicle lamp and vehicle lamp unit |
FR0103925A FR2806782B1 (fr) | 2000-03-23 | 2001-03-23 | Lampe de vehicule et unite a lampes pour eclairage de marques de voies |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082952A JP3943308B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 車両用灯具および車両用灯具システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001260744A JP2001260744A (ja) | 2001-09-26 |
JP3943308B2 true JP3943308B2 (ja) | 2007-07-11 |
Family
ID=18599684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000082952A Expired - Fee Related JP3943308B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 車両用灯具および車両用灯具システム |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6543922B2 (ja) |
JP (1) | JP3943308B2 (ja) |
DE (1) | DE10114009B4 (ja) |
FR (1) | FR2806782B1 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2853716B1 (fr) * | 2003-04-11 | 2006-10-27 | Valeo Vision | Ensemble projecteur multifonction pour vehicule automobile |
JP4624257B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2011-02-02 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
JP2008251351A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Stanley Electric Co Ltd | 車両用灯具 |
JP2008302810A (ja) * | 2007-06-07 | 2008-12-18 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用前照灯 |
EP3296155A1 (en) | 2008-05-08 | 2018-03-21 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Automotive headlamp apparatus |
JP2010003620A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Koito Mfg Co Ltd | 灯具ユニット |
JP5714346B2 (ja) * | 2011-01-27 | 2015-05-07 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
JP5673510B2 (ja) * | 2011-11-29 | 2015-02-18 | 豊田合成株式会社 | 車両用前照灯 |
DE102012003999A1 (de) * | 2012-02-28 | 2013-09-12 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) | Verfahren und Vorrichtung zum Ermitteln einer Strahlcharakteristik für eine Leuchtvorrichtung eines Fahrzeugs |
DE102014100886A1 (de) * | 2014-01-27 | 2015-07-30 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Scheinwerfereinheit |
DE102014209771A1 (de) * | 2014-05-22 | 2015-11-26 | Hella Kgaa Hueck & Co. | Verfahren zur Steuerung eines Kurvenlichts und Beleuchtungsvorrichtung |
KR102348896B1 (ko) * | 2015-05-22 | 2022-01-11 | 에스엘 주식회사 | 차량용 헤드램프 |
JP6751307B2 (ja) * | 2016-05-17 | 2020-09-02 | スタンレー電気株式会社 | 車両用灯具 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56124901A (en) * | 1980-03-06 | 1981-09-30 | Chino Works Ltd | Setting system of controller and the like |
FR2564946B3 (fr) * | 1984-05-24 | 1986-07-18 | Ducellier & Cie | Dispositif d'eclairage pour vehicules automobiles. |
FR2609146B1 (fr) * | 1986-12-30 | 1990-01-05 | Cibie Projecteurs | Projecteur de vehicule automobile comportant un reflecteur parabolique a fond modifie |
DE4112988C2 (de) * | 1991-04-20 | 2002-06-27 | Bosch Gmbh Robert | Kraftfahrzeugscheinwerfer für Abblendlicht |
JP2753914B2 (ja) * | 1992-02-05 | 1998-05-20 | 株式会社小糸製作所 | 自動車用前照灯 |
JP3085326B2 (ja) | 1992-06-10 | 2000-09-04 | 富士通株式会社 | 車両照明装置 |
JP2862766B2 (ja) | 1993-08-03 | 1999-03-03 | 株式会社小糸製作所 | 自動車用ヘッドランプの配光制御装置 |
JP3145925B2 (ja) * | 1996-07-18 | 2001-03-12 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用前照灯 |
DE19642467B4 (de) * | 1996-10-15 | 2010-04-08 | Automotive Lighting Reutlingen Gmbh | Scheinwerferanlage für Fahrzeuge zur Aussendung eines veränderlichen Lichtbündels |
DE19813032A1 (de) * | 1998-03-25 | 1999-09-30 | Bosch Gmbh Robert | Scheinwerferanlage für Fahrzeuge zur Aussendung veränderlicher Lichtbündel |
JP3943260B2 (ja) * | 1998-09-17 | 2007-07-11 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
-
2000
- 2000-03-23 JP JP2000082952A patent/JP3943308B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-03-22 DE DE10114009A patent/DE10114009B4/de not_active Expired - Fee Related
- 2001-03-23 FR FR0103925A patent/FR2806782B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 2001-03-23 US US09/816,907 patent/US6543922B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001260744A (ja) | 2001-09-26 |
DE10114009B4 (de) | 2009-01-22 |
DE10114009A1 (de) | 2001-10-18 |
US6543922B2 (en) | 2003-04-08 |
US20010026454A1 (en) | 2001-10-04 |
FR2806782B1 (fr) | 2005-09-09 |
FR2806782A1 (fr) | 2001-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2101107B1 (en) | Vehicle headlamp apparatus | |
ES2361700T3 (es) | Procedimiento de adaptación automática al tráfico viario de un haz luminoso de un dispositivo proyector. | |
CN1676987B (zh) | 车辆用照明灯具 | |
US6402355B1 (en) | Vehicular headlamp having improved low-beam illumination | |
EP2196726B1 (en) | Vehicular illumination lamp | |
JP5394901B2 (ja) | 車両用前照灯システム | |
JP3943308B2 (ja) | 車両用灯具および車両用灯具システム | |
EP2281718B1 (en) | Light distribution control system for automotive headlamp | |
CN107606579B (zh) | 车辆用灯具 | |
JP7057674B2 (ja) | 前照灯装置 | |
JP5415237B2 (ja) | 車両用前照灯システム | |
US20030174493A1 (en) | Vehicular cornering lamp | |
US7021791B1 (en) | Vehicular headlamp apparatus | |
US6913377B2 (en) | Projection-type vehicular headlamp | |
JP2010235108A (ja) | 車両用前照灯装置 | |
JP2002109915A (ja) | 車両用前照灯 | |
US6354718B1 (en) | Vehicular headlamp having improved low-beam light distribution pattern | |
US6742920B2 (en) | Vehicle headlamp having extended illumination on both sides of a horizontal cut-line | |
JP7115255B2 (ja) | 車両用前照灯装置 | |
JP4683650B2 (ja) | 車輌用灯具 | |
JP4387157B2 (ja) | 車両用前照灯 | |
JP4261448B2 (ja) | 車両用前照灯 | |
JP5478227B2 (ja) | 車両用照明灯具 | |
JP2003059317A (ja) | 車輌用前照灯装置 | |
US20090316415A1 (en) | Lamp unit |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060511 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070405 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |