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JP3835774B2 - Pcブロック設置装置の支援システム - Google Patents

Pcブロック設置装置の支援システム Download PDF

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JP3835774B2
JP3835774B2 JP04731997A JP4731997A JP3835774B2 JP 3835774 B2 JP3835774 B2 JP 3835774B2 JP 04731997 A JP04731997 A JP 04731997A JP 4731997 A JP4731997 A JP 4731997A JP 3835774 B2 JP3835774 B2 JP 3835774B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PCブロックを吊上げて所定箇所に設置するPCブロック設置装置の操作を支援するシステムに関し、特にPCブロック設置装置の遠隔操作を支援するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、多数のPCブロックを互いに間隔をおいて水平方向で直線状に並べて2つのPCブロック列を作り、両PCブロック列の間にコンクリートフィニッシャによりコンクリート層を形成し、両PCブロック列の間でコンクリート層を順次積み上げ、コンクリート層が高くなるにつれてPCブロック列にPCブロックを積み重ねてPCブロックの高さを大きくしていき、このようなコンクリート層とPCブロックの積み重ねの繰り返しにより効率良く砂防ダムの越流部を構築する工法を研究、開発している。
このような工法では、PCブロックは、車両に搭載した多関節アームにより吊り上げ、多関節アームを操作して移動させ、所定位置に設置する。そのため、各PCブロックの上面には吊り金具が取り付けられており、この吊り金具に、多関節アームの先端に装着したPCブロック把持装置の係脱ピンを挿通係合させることで、PCブロックを吊上げる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、危険地域における砂防ダム工事などでは、安全確保のため、種々の建設機械を遠隔で操作することが有効であり、上述のような多関節アームを備えたPCブロック設置装置の場合にも、遠隔操作により危険地域でも安全に作業を行うことができる。
しかし、PCブロック設置装置を遠隔で操作する場合、コントロールセンタのオペレータは現場のテレビカメラで撮影した映像をテレビモニタで見ながらすべての操作を行わなければならず、したがって作業能率は低下せざるを得ない。
例えば、PCブロックを吊り上げる場合には、PCブロック上面の吊り金具の孔に、多関節アーム先端の係脱ピンを挿通する必要があり、したがって、多関節アームを遠隔操作して係脱ピンの位置と方向を吊り金具の孔に対して正確に設定する必要がある。しかし、この作業をテレビモニタを見ながら行うのは必ずしも容易ではない。
【0004】
また、多数のPCブロックを互いに隣接させて設置する場合、すでに設置されているPCブロックの隣に側部を接して新たなPCブロックを設置することになるが、その際、吊り上げたPCブロックを、既設PCブロックの隣に下降させるとき、PCブロックを円滑に下降させるためには、既設PCブロックとの間に若干の隙間が確保されていなければならない。この隙間は狭すぎるとPCブロックを円滑に下降させることができず、逆に広すぎると、PCブロックを下降させた後の位置調整に時間がかかる。したがって、適切な隙間が確保されるようにある程度の精密さで多関節アームを遠隔操作する必要がある。
【0005】
さらに、PCブロックを設置する場合、その設置位置の確認を単にテレビカメラで撮影した映像だけを見て行うのでは十分な精度を確保することは難しく、また時間がかかる。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、PCブロック設置装置を遠隔操作してPCブロックを設置する作業を効率良く、かつ高い精度で行えるようにするPCブロック設置装置の支援システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、PCブロック上面の吊り金具の孔に係脱ピンを挿通して前記PCブロックを吊り上げ、所定位置に設置するPCブロック設置装置の遠隔操作を支援するシステムであって、前記PCブロックの上面に互いに色が異なる第1、第2、第3のマークが形成され、前記第1のマークは、前記吊り金具孔の開口面の方向に前記吊り金具を挟んで延在し、前記第2のマークは、前記第1のマークと約90度の角度を成し、前記吊り金具の箇所を始点として延在し、前記第3のマークは、前記第2のマークと平行に、前記吊り金具の箇所を始点とし、前記吊り金具を挟んで前記第2のマークとは反対の方向に延在し、前記第2および第3のマークは、前記第1のマークの延在方向において相互に変位した位置に形成され、前記第2および第3のマークのそれぞれの一方の縁は、前記吊り金具孔の中心線の位置にほぼ一致し、前記係脱ピンの近傍に、少なくとも前記係脱ピンの周辺を撮影するテレビカメラが設けられ、前記テレビカメラによる撮影結果を送信する送信装置が設けられていることを特徴とする。
本発明はまた、前記テレビカメラとして2台のテレビカメラが設けられ、前記2台のテレビカメラのうちの少なくとも一方が、前記係脱ピンが前記吊り金具に係合している状態で、前記PCブロックの側端部を上方より撮影可能な位置に配置されていることを特徴とする。
本発明はまた、前記2台のテレビカメラが、斜め上方より少なくとも前記係脱ピンの周辺を撮影すべく配置され、かつ、上方より見て前記2台のテレビカメラのレンズの方向が互いに直交するように配置されていることを特徴とする。
本発明はまた、前記吊り金具が旋回機構を介して多関節アームの先端に取り付けられており、前記テレビカメラは前記旋回機構の前記吊り金具側に固定され、前記吊り金具と共に旋回することを特徴とする。
【0007】
本発明はまた、前記係脱ピンが、前記吊り金具孔に挿通した場合の第1の位置と、前記吊り金具孔に挿通していない場合の第2の位置とに配置され、前記係脱ピンが前記第1および第2の位置のいずれに配置されているかを検出するピンセンサと、前記ピンセンサによる検出結果にもとづき、前記係脱ピンが前記第1の位置に配置されているとき作動する第1の回転灯と、前記ピンセンサによる検出結果にもとづき、前記係脱ピンが前記第2の位置に配置されているとき作動する第2の回転灯と、第1および第2の回転灯を撮影する第2のテレビカメラと、前記第2のテレビカメラによる撮影結果を送信する第2の送信装置とをさらに備え、前記第1および第2の回転灯は互いに色が異なっていることを特徴とする。 本発明はまた、前記吊り金具を介して吊り上げた前記PCブロックの重量を検出する重量センサと、前記重量センサによる検出結果にもとづき、前記PCブロックが所定の重量を越えているとき作動する第3の回転灯とを備え、前記第2のテレビカメラは前記第3の回転灯をも撮影することを特徴とする。
本発明はまた、前記係脱ピンの近傍に設けられた前記テレビカメラを含む各種装置の電源が投入されているとき作動する第4の回転灯を備え、前記第2のテレビカメラは前記第4の回転灯をも撮影することを特徴とする。
本発明はまた、PCブロックを吊上げて所定位置に設置するPCブロック設置装置の遠隔操作を支援するシステムであって、前記PCブロックの異なる箇所に装着された2つの光の反射体と、前記PCブロックの前記反射体に光を照射し、その反射光を受光して、各反射体までの距離と、各反射体の水平角と、各反射体の垂直角とを測定する測量装置と、前記測量装置による測量結果を無線で送信する送信装置と、前記測量装置の制御信号を無線で受信して前記測量装置に供給する受信装置とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明のPCブロック設置装置の支援システムでは、テレビカメラにより係脱ピンの周辺が撮影され、その映像が無線で送信されるので、その映像を受信することで例えばコントロールルームのテレビモニタで、係脱ピン周辺を詳細に見ることができ、コントロールルームのオペレータは、このテレビカメラの映像にもとづいてPCブロック設置装置を操作し、係脱ピンをPCブロックの吊り金具に係合させることができる。
そして、PCブロック設置装置のオペレータは、係脱ピンを吊り金具に係合させるために係脱ピンを吊り金具に接近移動させるとき、PCブロック上面の吊り金具の位置を、第1のマークと、第2および第3のマークとの交点として容易に把握することができる。
また、係脱ピンを吊り金具の孔に挿通する際、第2および第3のマークの上記縁に沿って係脱ピンを配置することで、吊り金具の孔と係脱ピンとを容易に位置合わせすることができる。
【0009】
そして、本発明のPCブロック設置装置の支援システムでは、2台のテレビカメラのうちの少なくとも一方は、係脱ピンが吊り金具に係合している状態で、PCブロックの側端部を上方より撮影可能な位置に配置されている。したがって、オペレータは、このテレビカメラによる撮影映像を見ることで、すでに設置されているPCブロックと、新たに設置するために吊り上げているPCブロックとの間隔を容易に把握でき、適切な間隔を確保してPCブロックを円滑に下降させることができる。
また、本発明のPCブロック設置装置の支援システムでは、測量装置が、測量用の受信装置からの制御信号にもとづき、PCブロックの2つの反射体に光を照射し、その反射光を受光して、各反射体までの距離と、各反射体の水平角と、各反射体の垂直角とを測定する。そして、測量結果は、測量用の送信装置により無線で送信される。したがって、この測量結果を受信することで、オペレータはPCブロックの位置や向きを正確に、そして容易かつ迅速に把握することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図3は、本発明の支援システムを備えたPCブロック設置装置の一例を示す側面図である。
この図に示すように、PCブロック設置装置2は、無人車両4に多関節アーム6を装備して構成され、多関節アーム6の先端部にPCブロック把持装置8が取り付けられている。
無人車両4の運転台10の上部には、レンズを前方に向けてテレビカメラ12が設置されている。
無人車両4にはまた、送受信機能を備えた無線装置14が搭載され、パソリンクアンテナ16を通じ、通信中継車などを介して、作業現場から離れた箇所に設置されたコントロールルームとの間で制御信号や、上記テレビカメラ12からの映像信号などを授受する構成となっている。
コントロールルームでは上記映像信号により現場の映像がテレビモニタに写し出され、オペレータはその映像を見ながらPCブロック設置装置2を遠隔的に制御し、無人車両4の操縦、多関節アーム6の操作などを行う。
【0011】
図1は、本発明によるPCブロック設置装置の支援システムで用いるPCブロックの一例を示す平面図、図2は同側面図である。
これらの図に示すように、このPCブロック設置装置2の支援システムにより設置するPCブロック56は、概ね直方体に形成され、その上面のほぼ中央に、PCブロック56を吊り上げるための吊り金具18が突設されている。
吊り金具18は、本実施例では概ね短冊形の鋼板の上部に孔20を形成したものであり、この孔20に、PCブロック把持装置8の後述する係脱ピンを挿通して、PCブロック56を吊り上げる。また、PCブロック56の上面には本発明に係わるマークが形成されているが、これについては後に詳しく説明する。
【0012】
図4、図5はそれぞれ、PCブロック把持装置8を直交する異なる方向から見た状態を示す側面図である。
これらの図に示すように、PCブロック把持装置8は、連結手段22、24、旋回機構26、係脱部28などにより構成されている。
旋回機構26は連結手段22を介して多関節アーム6の先端に吊り下げられ、係脱部28は連結手段24を介して旋回機構26の下に吊り下げられている。
【0013】
旋回機構26は油圧モータ30(図5)を備え、旋回部32はこの油圧モータ30により駆動されて連結手段24および係脱部28と共に旋回する。
係脱部28は、本体ブロック36、係脱ピン38、アクチュエータ40などにより構成されている。
本体ブロック36の下部には二股部42が形成され、二股部42を構成する2つの支持片44には係脱ピン挿通孔46が形成されている。
係脱ピン38はこの係脱ピン挿通孔46に挿通され、アクチュエータ40を構成する油圧シリンダ48により、動力伝達機構50を介して駆動される。
そして、油圧シリンダ48のピストンロッド52が突出すると、動力伝達機構50のアーム54が、図4に2点鎖線により示したように揺動し、係脱ピン38は、図中、右方向に移動し、2つの支持片44の間の箇所から退避する。
【0014】
PCブロックにPCブロック把持装置8を装着する場合には、この状態で、図5に示したように、PCブロック56の上面に設けられた吊り金具18が支持片44の間に配置されるようにし、油圧シリンダ48のピストンロッド52を短縮させる。
その結果、アーム54が上述の場合とは逆の方向に揺動し、係脱ピン38が吊り金具18の孔20に挿通され吊り金具18に係合する。
【0015】
旋回機構26の旋回部32には、本実施例では2台のテレビカメラ58、60が取り付けられている。
テレビカメラ58、60はそれらのレンズが共に斜め下に向けられ、少なくとも係脱ピン38の周辺を斜め上方より撮影するように配置されている。そして本実施例では、テレビカメラ58、60は共に、その撮影領域内に、図5に示したPCブロック56の側端部(テレビカメラ58の場合は側端部62)が含まれるようにレンズの方向が設定されている。
【0016】
さらに、テレビカメラ58、60は、それぞれのレンズ58A、60Aの方向が上方より見て互いに直交するように配置されている。より詳しくは、テレビカメラ58のレンズの方向は、係脱ピン38の延在方向に直交し、一方、テレビカメラ60のレンズの方向は、上から見て係脱ピン38の延在方向に一致している。
テレビカメラ58、60が出力する映像信号は共に、無線装置14(図3)によりパソリンクアンテナ16からコントロールルームに送信される。
【0017】
図1に示したように、PCブロック56の上面64には互いに色が異なる第1、第2、第3のマーク66,68,70が形成されている。各マークの色は、本実施例では第1のマーク66が黄、第2のマーク68が青、第3のマーク70が赤となっている。
第1のマーク66は、吊り金具18に形成された孔20の開口面、すなわち吊り金具18の板面の方向に吊り金具18を挟んで延在している。
一方、第2のマーク68は、第1のマーク66と約90度の角度を成し、吊り金具18の箇所を始点として延在し、第3のマーク70は、第2のマーク68と平行に、吊り金具18の箇所を始点とし、吊り金具18を挟んで第2のマーク68とは反対の方向に延在している。
そして、第2および第3のマーク68,70は、第1のマーク66の延在方向において相互に変位した位置に形成され、第2および第3のマーク68,70のそれぞれの一方の縁72、74は、図1の平面図において吊り金具18の孔20の中心線Cの位置にほぼ一致している。
【0018】
本実施例のPCブロック設置装置の支援システムでは次のようにしてPCブロック56の設置を行う。
コントロールルームでは、テレビカメラ58、60、12などで撮影された映像がコントロールルームに設置された複数のテレビモニタにそれぞれ映し出され、オペレータはその映像を見ながら、無人車両4やPCブロック把持装置8を遠隔的に操作する。
【0019】
オペレータはまず、無人車両4を走行させ、多関節アーム6を揺動、屈伸、あるいは旋回させて、PCブロック把持装置8を、移動すべきPCブロック56の近傍に配置する。
そして、油圧シリンダ48のピストンロッド52を突出させ、係脱ピン38を支持片44の間から退避させた上で、多関節アーム6を操作して、支持片44を吊り金具18の真上に配置し、さらに旋回機構26により支持片44を旋回して、係脱ピン38と吊り金具18の板面とが直交する状態とする。
ここで、オペレータは、第1のマーク66と、第2および第3のマーク68,70との交点として吊り金具18の位置を把握できるので、支持片44を容易に吊り金具18の真上に配置することができる。
さらに、第1のマーク66にもとづいて吊り金具18の板面の向きを把握できるので、支持片44の旋回操作も容易かつ的確に行うことができる。
【0020】
その後、支持片44を下降させて、吊り金具18が2つの支持片44の間に挿入された状態とし、そして係脱ピン挿通孔46のPCブロック56上面からの高さを吊り金具18の孔20の高さに一致させ、さらに、第2および第3のマーク68,70の縁72、74によって、吊り金具18の孔20の位置を把握して、係脱ピン挿通孔46、したがって係脱ピン38の位置を第2および第3のマーク68,70の縁72、74に一致させることで、吊り金具18の孔20と係脱ピン38との位置合わせを行う。
次に、オペレータは油圧シリンダ48のピストンロッド52を短縮させ、係脱ピン38を吊り金具18の孔20および係脱ピン挿通孔46に挿通し、係脱ピン38を吊り金具18に係合させる(図5の状態)。
これによりPCブロック把持装置8のPCブロック56に対する装着は完了し、オペレータは多関節アーム6を操作してPCブロック56を吊り上げ、所定位置に移動して設置する。
【0021】
ここで、図6に示したように、すでに設置されているPCブロック76に隣接してPCブロック56を配置する場合、PCブロック56の側端部62はテレビカメラ60の撮影領域内に入っているので、オペレータはテレビカメラ60による映像を見ることで、すでに設置されているPCブロック76と新たに設置するPCブロック56との間隔を把握でき、2つのPCブロック56、76の間隔が適切なものとなるようにPCブロック56の位置を的確に調整することが可能である。その結果、PCブロック56を円滑に下降させることができ、また、PCブロック56を下降させた後の位置調整も効率よく行うことができる。
【0022】
このように本実施例のPCブロック設置装置2の支援システムでは、PCブロック設置装置2のオペレータは、係脱ピン38を吊り金具18に係合させるために係脱ピン38を吊り金具18に接近移動させるとき、PCブロック56上面の吊り金具18の位置を、第1のマーク66と、第2および第3のマーク68,70との交点として容易に把握することができる。
また、係脱ピン38を吊り金具18の孔に挿通する際、第2および第3のマーク68,70の縁72、74に沿って係脱ピン38を配置することで、吊り金具18の孔と係脱ピン38とを容易に位置合わせすることができる。
そして、オペレータは、テレビカメラ60による撮影映像を見ることで、すでに設置されているPCブロック76と、新たに設置するために吊り上げているPCブロック56との間隔を容易に把握でき、適切な間隔を確保してPCブロックを円滑に下降させることができる。
【0023】
次に第2の実施例について説明する。
図7は第2の実施例の要部を示す正面図であり、PCブロック把持装置8を運転台10から見た状態を示している。なお、図中、上記実施例と同一の要素には同一の符号を付し、それらに関する説明はここでは省略する。
第2の実施例は、上記実施例に対して、PCブロック設置装置2の各部の状態を表示する第1ないし第4の回転灯78,80,82,84などをさらに設けたものである。
第1ないし第4の回転灯78,80,82,84は、図4、図5に示したPCブロック把持装置8の旋回機構26上部の、運転台10側に並設されている。
各回転灯の色は互いに異なっており、本実施例では、第1の回転灯78は青、第2の回転灯80は黄、第3の回転灯82は赤、第4の回転灯84は緑となっている。
【0024】
また、PCブロック把持装置8のアーム54近傍には、係脱ピン38が吊り金具18に挿通されているか否かを、アーム54の揺動状態により検出するピンセンサ86が設けられている。
さらに、PCブロック把持装置8の所定箇所には、吊り金具18を介して吊り上げたPCブロック56の重量を検出する重量センサ(図示せず)が装備されている。
そして、無人車両4には、これらの回転灯やセンサとケーブル88Aにより接続された点灯制御装置88(図7)が搭載されており、この点灯制御装置88は、ピンセンサ86および上記重量センサによる検出結果、およびテレビカメラ58、60など、PCブロック設置装置2に搭載された各種装置の電源が投入されているか否かにもとづいて第1ないし第4の回転灯78,80,82,84を制御する。
【0025】
具体的には、点灯制御装置88は、ピンセンサ86による検出結果にもとづき、係脱ピン38が支持片44の間の位置(本発明に係わる第1の位置)にあるとき第1の回転灯78を点灯し、かつ回転させ、一方、ピンセンサ86による検出結果にもとづき、係脱ピン38が支持片44の間から退避されているとき(本発明に係わる第2の位置)第2の回転灯80を作動させる。
また、上記重量センサによる検出結果にもとづき、吊り上げたPCブロック56が所定の重量を越えているときは第3の回転灯82を作動させる。
さらに、点灯制御装置88は、テレビカメラ58、60など、PCブロック設置装置2に搭載された各種装置の電源が投入されているとき第4の回転灯84を点灯し、回転させる。
これらの第1ないし第4の回転灯78,80,82,84は、運転台10に設置された上記テレビカメラ12により撮影され、撮影された映像は、無線装置14によりパソリンクアンテナ16を通じ、通信中継車などを介して、作業現場から離れた箇所に設けられたコントロールルームに送信される。
【0026】
したがって、この第2の実施例では、コントロールルームのオペレータは、テレビモニタに表示されたテレビカメラ12による映像により、係脱ピン38が支持片44の間に在るか否か、吊り上げたPCブロック56が過重量となっていないか、また、テレビカメラ58、60などの電源が投入されているかを容易に把握することができ、PCブロック設置装置2の遠隔操作に役立てることができる。
【0027】
次に第3の実施例について説明する。
図8は第3の実施例を示す構成図である。
第3の実施例のPCブロック設置装置の支援システム90は、PCブロック56の位置を測定するための測量装置92、PCブロック56に装着された光の反射体、ならびに無線装置94により構成されている。
反射体としては、図9に示したように、2枚のシール状の反射体96が、PCブロック56の1側面の右上および左上の角の箇所に貼り付けられている。
測量装置92には、例えばトータルステーションと呼ばれるものなどを用いることができ、PCブロック56の設置現場に設置する。
この測量装置92は、PCブロック56に貼り付けられた上記反射体96に向けてレーザ光を発射し、反射体96で反射したそのレーザ光を受光して、PCブロック56までの距離、PCブロック56の水平角、PCブロック56の垂直角をそれぞれ測定する。
そして、測量装置92には無線装置94を接続し、コントロールルームから無線で送信された制御信号を受信して測量装置92に供給し、また、測量装置92による測定結果を無線でコントロールルームに送信する。
【0028】
したがって、この第3の実施例では、コントロールルームのオペレータは、制御信号を送信することで測量装置92を制御して測定を行わせ、そして測定結果を受信してPCブロック56の正確な位置を把握することができる。
その際、2つの反射体96に対して測定を行うことで、PCブロック56の向きを正確に知ることもできる。
そのため、オペレータは適宜、測量装置92による測定を行って、設置したPCブロック56の正確な位置を確認したり、あるいは位置に関する必要な修正量を把握することができ、PCブロック56の設置作業を効率良く、かつ高精度で行うことが可能となる。
【0029】
なお、上述した各実施例はそれぞれあくまでも一例であり、本発明はこれらの例に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施例ではPCブロック把持装置8に2台のテレビカメラ58、60を設けたが、テレビカメラの数を1台にしてコストダウンを図ったり、逆にテレビカメラの数を例えば4台として吊り金具18の箇所を四方から撮影し、操作性の一層の向上を図ることも無論可能である。
また、第1ないし第3のマーク66,68,70や、第1ないし第4の回転灯78,80,82,84の色は上述した色に限らず必要に応じて種々に選択すればよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のPCブロック設置装置の支援システムでは、テレビカメラにより係脱ピンの周辺が撮影され、その映像が無線で送信されるので、その映像を受信することで例えばコントロールルームのテレビモニタで、係脱ピン周辺を詳細に見ることができ、コントロールルームのオペレータは、このテレビカメラの映像にもとづいてPCブロック設置装置を操作し、係脱ピンをPCブロックの吊り金具に係合させることができる。
そして、PCブロック設置装置のオペレータは、係脱ピンを吊り金具に係合させるために係脱ピンを吊り金具に接近移動させるとき、PCブロック上面の吊り金具の位置を、第1のマークと、第2および第3のマークとの交点として容易に把握することができる。
また、係脱ピンを吊り金具の孔に挿通する際、第2および第3のマークの上記縁に沿って係脱ピンを配置することで、吊り金具の孔と係脱ピンとを容易に位置合わせすることができる。
【0031】
そして、本発明のPCブロック設置装置の支援システムでは、2台のテレビカメラのうちの少なくとも一方は、係脱ピンが吊り金具に係合している状態で、PCブロックの側端部を上方より撮影可能な位置に配置されている。
したがって、オペレータは、このテレビカメラによる撮影映像を見ることで、すでに設置されているPCブロックと、新たに設置するために吊り上げているPCブロックとの間隔を容易に把握でき、適切な間隔を確保してPCブロックを円滑に下降させることができる。
また、本発明のPCブロック設置装置の支援システムでは、測量装置が、測量用の受信装置からの制御信号にもとづき、PCブロックの2つの反射体に光を照射し、その反射光を受光して、各反射体までの距離と、各反射体の水平角と、各反射体の垂直角とを測定する。
そして、測量結果は、測量用の送信装置により無線で送信される。したがって、この測量結果を受信することで、オペレータはPCブロックの位置や向きを正確に、そして容易かつ迅速に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPCブロック設置装置の支援システムで用いるPCブロックの一例を示す平面図である。
【図2】図1のPCブロックの側面図である。
【図3】PCブロック設置装置の一例を示す側面図である。
【図4】図3のPCブロック設置装置が備えているPCブロック把持装置を示す側面図である。
【図5】図4のPCブロック把持装置を示す他の側面図である。
【図6】PCブロックの設置作業を示す説明図である。
【図7】第2の実施例の要部を示す正面図である。
【図8】第3の実施例を示す構成図である。
【図9】第3の実施例で用いる反射体が貼り付けられたPCブロックを示す側面図である。
【符号の説明】
2 PCブロック設置装置
4 無人車両
6 多関節アーム
8 PCブロック把持装置
14 無線装置
18 吊り金具
20 孔
56 PCブロック
58 テレビカメラ
60 テレビカメラ
66 第1のマーク
68 第2のマーク
70 第3のマーク

Claims (8)

  1. PCブロック上面の吊り金具の孔に係脱ピンを挿通して前記PCブロックを吊り上げ、所定位置に設置するPCブロック設置装置の遠隔操作を支援するシステムであって、
    前記PCブロックの上面に互いに色が異なる第1、第2、第3のマークが形成され、
    前記第1のマークは、前記吊り金具孔の開口面の方向に前記吊り金具を挟んで延在し、
    前記第2のマークは、前記第1のマークと約90度の角度を成し、前記吊り金具の箇所を始点として延在し、
    前記第3のマークは、前記第2のマークと平行に、前記吊り金具の箇所を始点とし、前記吊り金具を挟んで前記第2のマークとは反対の方向に延在し、
    前記第2および第3のマークは、前記第1のマークの延在方向において相互に変位した位置に形成され、前記第2および第3のマークのそれぞれの一方の縁は、前記吊り金具孔の中心線の位置にほぼ一致し、
    前記係脱ピンの近傍に、少なくとも前記係脱ピンの周辺を撮影するテレビカメラが設けられ、
    前記テレビカメラによる撮影結果を送信する送信装置が設けられている、
    ことを特徴とするPCブロック設置装置の支援システム。
  2. 前記テレビカメラとして2台のテレビカメラが設けられ、
    前記2台のテレビカメラのうちの少なくとも一方は、前記係脱ピンが前記吊り金具に係合している状態で、前記PCブロックの側端部を上方より撮影可能な位置に配置されている請求項1記載のPCブロック設置装置の支援システム。
  3. 前記2台のテレビカメラは、斜め上方より少なくとも前記係脱ピンの周辺を撮影すべく配置され、かつ、上方より見て前記2台のテレビカメラのレンズの方向が互いに直交するように配置されている、
    請求項2記載のPCブロック設置装置の支援システム。
  4. 前記吊り金具は旋回機構を介して多関節アームの先端に取り付けられており、前記テレビカメラは前記旋回機構の前記吊り金具側に固定され、前記吊り金具と共に旋回する請求項1ないし3のいずれかに記載のPCブロック設置装置の支援システム。
  5. 前記係脱ピンは、前記吊り金具孔に挿通した場合の第1の位置と、前記吊り金具孔に挿通していない場合の第2の位置とに配置され、前記係脱ピンが前記第1および第2の位置のいずれに配置されているかを検出するピンセンサと、前記ピンセンサによる検出結果にもとづき、前記係脱ピンが前記第1の位置に配置されているとき作動する第1の回転灯と、前記ピンセンサによる検出結果にもとづき、前記係脱ピンが前記第2の位置に配置されているとき作動する第2の回転灯と、第1および第2の回転灯を撮影する第2のテレビカメラと、前記第2のテレビカメラによる撮影結果を送信する第2の送信装置とをさらに備え、前記第1および第2の回転灯は互いに色が異なっている請求項1記載のPCブロック設置装置の支援システム。
  6. 前記吊り金具を介して吊り上げた前記PCブロックの重量を検出する重量センサと、前記重量センサによる検出結果にもとづき、前記PCブロックが所定の重量を越えているとき作動する第3の回転灯とを備え、前記第2のテレビカメラは前記第3の回転灯をも撮影する請求項5記載のPCブロック設置装置の支援システム。
  7. 前記係脱ピンの近傍に設けられた前記テレビカメラを含む各種装置の電源が投入されているとき作動する第4の回転灯を備え、前記第2のテレビカメラは前記第4の回転灯をも撮影する請求項5記載のPCブロック設置装置の支援システム。
  8. 記PCブロックの異なる箇所に装着された2つの光の反射体と、前記PCブロックの前記反射体に光を照射し、その反射光を受光して、各反射体までの距離と、各反射体の水平角と、各反射体の垂直角とを測定する測量装置と、前記測量装置による測量結果を無線で送信する測量用の送信装置と、前記測量装置の制御信号を無線で受信して前記測量装置に供給する測量用の受信装置とを備えたことを特徴とする請求項1ない し7のいずれかに記載のPCブロック設置装置の支援システム。
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