JP2004297111A - 無人化施工システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線LANを利用する無人化施工システムにおいて、無線伝送による伝送遅延を抑え、無線中継装置への電力供給を非接触方式とするシステムを提供する。
【解決手段】施工範囲に敷設され、中継器を所定の間隔で接続した光通信ケーブルと、作業機械を遠隔制御するためのパケット・データを送受信する光通信手段を備え、それらを介して作業機械を遠隔操作できるリモコン装置と、作業機械が備えている通信手段と無線LANで接続し、且つ、作業機械とリモコン装置との間で送受信されるパケット・データを中継する無線中継装置とから構成し、ケーブルに接続される中継器は、無線中継装置より中継されるパケット・データを光信号に変換してリモコン装置へ送出し、リモコン装置から送られてくる光信号を変換して無線中継装置へ無線伝送する信号変換手段を具備した構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】施工範囲に敷設され、中継器を所定の間隔で接続した光通信ケーブルと、作業機械を遠隔制御するためのパケット・データを送受信する光通信手段を備え、それらを介して作業機械を遠隔操作できるリモコン装置と、作業機械が備えている通信手段と無線LANで接続し、且つ、作業機械とリモコン装置との間で送受信されるパケット・データを中継する無線中継装置とから構成し、ケーブルに接続される中継器は、無線中継装置より中継されるパケット・データを光信号に変換してリモコン装置へ送出し、リモコン装置から送られてくる光信号を変換して無線中継装置へ無線伝送する信号変換手段を具備した構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無人化施工システムに関するものである。詳しくは、無線LANを利用する無人化施工システムにおいて、無線伝送による伝送遅延を抑え、無線中継装置への電力供給を容易に行うことができる無人化施工システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術において、災害救援・復旧作業、崩壊や崩落などの危険な環境下における機械土工作業に際し、作業機械を遠隔操縦して施工場所に作業者を存在させない「無人施工」を行うための無人化施工システムがある。
【0003】
無人化施工システムは、施工場所から離れた操作所に作業機械を遠隔操作するためのリモートコントロール装置を設置し、施工場所や作業機械に設置したカメラから送られてくる映像を見ながら、リモートコントロール装置によって作業機械を遠隔操作するものである。
【0004】
このとき、カメラで撮影された映像データやリモートコントロール装置からの制御データ、施工を支援するための各種計測データの伝送には、無線通信を用いたデータ伝送が用いられ、最近では、インターネット技術における汎用的な通信プロトコルであるTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などを用いた無線LAN(Local Area Network)による無人化施工システムなども考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−61192号公報(第4−5頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無線通信を利用する無人化施工システムでは、操作所と施工場所との距離が大きく離れていたり、施工場所が広範囲である場合、また、障害物などを回避する場合には、無線通信を中継するための無線中継局を設置してデータ伝送を行っており、操作所と施工場所との距離や施工場所の広さに応じて、無線中継局の中継段数を増やす必要がある。
【0007】
特に、無線LANを利用した無人化施工システムは、無線中継局と作業機械との通信可能な範囲が数百メートル四方程度と小さいため、施工場所の範囲が広範囲であったり、操作所との距離が離れている場合、無線中継局の中継段数を多くしなければならないので、中継段数の増加に比例し、伝送遅延時間が増加してしまうという問題がある。
【0008】
一般的に無人化施工システムでは、無線伝送による伝送遅延時間を200ミリ秒以下に抑えるべきであるとされているが、無線LANを利用した無人化施工システムにおいて、この伝送遅延時間を超えないようにする為には、無線中継局の中継段数を制限しなければならないという問題がある。
【0009】
また、無線中継局を設置する場合、無線中継装置に電力を供給する必要があるが、災害救援・復旧作業、崩壊や崩落などの危険な環境下では、固定的な中継局を設置することは困難なことが多いため、遠隔操作可能な作業機械(作業車)に無線中継装置を搭載して施工場所に配置しておき、定期的に安全な場所へ移動して燃料補給(電力供給)を行わなければならないので、中継段数が多くなると手間やコストがかかってしまうという問題もある。
【0010】
従って、無線LANを利用する無人化施工システムにおいて、無線伝送による伝送遅延を抑え、無線中継装置への電力供給を容易に行うことができるようにすることに解決しなければならない課題を有する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る無人化施工システムは次のような構成にすることである。
【0012】
(1)施工範囲に応じて敷設され、中継器を所定の間隔で接続した光通信可能なケーブルと、前記ケーブルと接続し、作業機械を遠隔制御するためのパケット・データを光信号で送受信できる光通信手段を備え、該光通信手段を介して前記作業機械を遠隔操作できるリモートコントローラを具備するリモコン装置と、前記作業機械が備えている通信手段と無線LANで接続し、且つ、前記中継器との通信を無線通信によって行い、前記作業機械と前記リモコン装置との間で送受信される前記パケット・データを無線伝送で中継する無線中継手段を備えた無線中継装置と、から構成され、前記ケーブルに接続される中継器は、前記無線中継装置の無線中継手段により無線伝送で中継されるパケット・データを受信すると、該受信したパケット・データを光信号に変換して前記リモコン装置へ送出し、前記リモコン装置の光通信手段から送られてくる光信号を受信すると、該受信した光信号を変換して前記無線中継装置へ無線伝送する信号変換手段を具備していることを特徴とする無人化施工システム。
(2)前記無線中継装置の無線中継手段は、前記ケーブルに所定の間隔で設けられた中継器のうち、最適な通信状態の中継器を選択して無線伝送を行う機能を備えていることを特徴とする(1)に記載の無人化施工システム。
(3)前記中継器は、前記ケーブルを介して供給される電力を前記中継装置に非接触方式で供給することができる給電手段を備え、前記無線中継装置は、前記中継器から非接触方式で電力の供給を受けることができる受電手段を備えていることを特徴とする(1)に記載の無人化施工システム。
(4)前記無線中継装置の受電手段及び前記中継器の給電手段は、電磁誘導を利用した非接触方式により電力の供給を行うことを特徴とする(3)に記載の無人化施工システム。
(5)前記リモコン装置は、前記ケーブルを介して前記中継器に電力を供給する電力供給手段を備えていることを特徴とする(1)に記載の無人化施工システム。
【0013】
このような構成の無人化施工システムにより、施工範囲に応じて敷設されるケーブルに所定の間隔で中継器を設け、リモコン装置と中継器との間を光信号で伝送するので、リモコン装置までの間の無線中継装置の中継段数(個数)を必要最小限にすることが可能となり、無線伝送による伝送遅延を抑えることができる。
【0014】
また、中継器の給電手段及び無線中継装置の受電手段は、ケーブルを介して供給される電力を電磁誘導などの非接触方式により供給することができるので、無線中継装置への電力供給の手間やコストを低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る無人化施工システムにおける実施の形態について図面を参照して説明する。但し、図面は専ら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】
図1は、本発明に係る無人化施工システムを用いた実施形態の一例であり、施工範囲10aに配置される作業機械A100a、作業機械B100b、中継局40aと、施工範囲10bに配置される作業機械C100c、作業機械D140d、中継局40b、中継局40cと、遠隔操作所20に設置されるリモコン装置200と、中継器300(300a〜300f)が接続されているケーブル30とから構成される。
【0017】
このような無人化施工システムについて図2及び図3を参照しながら説明する。
【0018】
図2は、無線中継装置への電力供給を行う場合の構成を簡略化して示したブロック図であり、図3は、無線中継装置への電力供給が不要な場合の構成を簡略化して示したブロック図である。
【0019】
まず、図2の無線中継装置への電力供給を行う場合の構成について説明する。
【0020】
作業機械100は、掘削や積み込み作業を行うショベル、運搬作業を行うトラック、押土・集積作業などを行うブルドーザなどの作業機械(重機)であり、無線LAN(Local Area Network)装置110、制御装置120、計測器130等を搭載している。
【0021】
なお、作業機械100に搭載される制御装置120、計測器130、無線中継装置150には、それぞれ固有のIP(インターネットプロトコル)アドレス情報が割り当てられている。
【0022】
作業機械100に搭載される無線LAN装置110(図1のWLa〜WLdに相当)は、中継局40の無線中継装置150と無線LANで接続され、無線中継装置150との間で制御装置120の制御データや計測器130からの計測データなどのパケット・データを送受信する。
【0023】
また、無線LAN装置110は、同じ施工範囲に中継局40が複数存在している場合(例えば、図1の施工範囲10b)には、中継局40に搭載(設置)している無線中継装置150のなかで最適な通信状態の無線中継装置150を選択し、選択した無線中継装置150との間でパケット・データの送受信を行う機能を備えている。
【0024】
作業機械100に搭載される制御装置120は、無線LAN装置110から送られてくる制御データ(パケット・データ)に従い、作業機械100の各部の動作制御を行ったり、カメラ装置(図示せず)により施工範囲を撮影した映像データ(パケット・データ)を無線LAN装置110に送出する。
【0025】
作業機械100に搭載される計測器130は、作業機械100の各部に取り付けるセンサや計測器であり、これらで計測した計測データ(パケット・データ)、例えば、燃料、油圧、水温、エンジン音、作業機械の機体の傾斜状態、ブームや廃土板などに作用する外力負荷などを計測したデータ、計測したデータに基づいて生成される警報データなどを無線LAN装置110に送出する。
【0026】
無線中継装置150(図1の150x〜150y)は、図1の中継局40(40a〜40c)に搭載(設置)され、無線中継部151と受電部152を備えている。
【0027】
例えば、図1の作業機械100(100a〜100d)、または、遠隔操作可能な自動車(中継車)などに搭載して移動可能な中継局としたり、図1の施工範囲10aや10bに固定的に設けられる中継局に設置する。
【0028】
無線中継装置150の無線中継部151は、一方を作業機械100が搭載している無線LAN装置110と無線LANで接続し、他方は中継器300との無線伝送を行い、作業機械100とリモコン装置200との間で送受信されるパケット・データを無線中継する。
【0029】
また、無線中継部151は、ケーブル30に接続されている複数の中継器300のなかから、最適な通信状態の中継器300を適宜選択(例えば、図1の300a〜300fの何れかを選択)し、選択した中継器300との間で無線伝送を行う機能を備えている。
【0030】
無線中継装置150の受電部152は、ケーブル30の給電ケーブルにより供給される電力を電磁誘導などによる非接触方式によって中継器300(例えば、図1の300a〜300fの何れか)から適宜受電し、無線中継部151に給電する。
【0031】
リモコン装置200は、リモートコントローラ210、光通信部220、電力供給部230などを備えている。
【0032】
リモートコントローラ210は、作業機械100の制御装置120に対する制御データ(パケット・データ)を光通信部220を介して送出し、また、各作業機械100の制御装置120や計測器130から送られてくる映像データや計測データ(パケット・データ)を光通信部220を介して受信してモニタすることにより、施工範囲に配置されている所望の作業機械100を遠隔操作する。
【0033】
リモコン装置200の光通信部220は、ケーブル30が接続され、ケーブル30に取り付けてある中継器300との間を光信号で通信する光通信機能を備えている。
【0034】
そして、リモートコントローラ210から送られてくる制御データ(パケット・データ)を光信号に変換し、光ファイバケーブルを介して中継器300に送出し、また、光ファイバケーブルを介して中継器300から送られてくる光信号、即ち、施工範囲に配置されている作業機械100から送られてくる計測データや映像データを所定のパケット・データに変換してリモートコントローラ210に送る。
【0035】
リモコン装置200の電力供給部230は、接続したケーブル30の給電ケーブルに給電しており、供給された電力は、ケーブル30に接続されている中継器300の給電部320を介して中継局の無線中継装置150の受電部152に給電される。
【0036】
なお、電力供給部230は、リモコン装置200とは別体の装置にすることも可能である。
【0037】
ケーブル30は、施工範囲に応じて予め適当な間隔で複数個の中継器300が接続されており(例えば、図1の300a〜300f)、リモコン装置200の光通信部220と中継器300との間で光通信を行うための光ファイバケーブルと、リモコン装置200の電力供給部230から供給される電力を、中継器300を介して中継局の無線中継装置150に給電するための給電ケーブルから構成されている。
【0038】
そして、ケーブル30の片端は、リモコン装置200の光通信部220及び電力供給部230に接続され、遠隔操作可能な作業機械100などによって施工範囲の所定位置に敷設される。
【0039】
中継器300は、予め施工範囲に応じた所定の間隔でケーブル30に接続されており、信号変換部310、給電部320を備えている。
【0040】
中継器300の信号変換部310は、ケーブル30の光ファイバケーブルが接続され、中継局に搭載(設置)してある無線中継装置150の無線中継部151から受信した電波を光信号に変換してリモコン装置200又は隣接する中継器300に送出し、また、リモコン装置200又は隣接する中継器300からケーブル30の光ファイバケーブルを介して送られてくる光信号を電波に変換して無線中継装置150の無線中継部151に送出する。
【0041】
中継器300の給電部320は、ケーブル30の給電ケーブルが接続され、リモコン装置200の電力供給部230から供給される電力を、電磁誘導などを利用した非接触方式により中継局に搭載(設置)してある無線中継装置150の受電部152に供給する。
【0042】
次に、図3の無線中継装置への電力供給が不要な場合の構成について説明する。
【0043】
無線中継装置への電力供給が不要な場合とは、施工範囲に中継局40を固定的に設置し、無線中継装置150への電力供給が安定的に確保できるようなときである。
【0044】
このような場合は、図3に示すように、ケーブル30が光ファイバケーブルのみとなり、図2における中継器300の給電部320及び無線中継装置150の受電部152、リモコン装置200の電力供給部230が不要となる構成となる。なお、その他の装置の構成、動作、機能などは図2と同様であるので、その説明を省略する。
【0045】
次に、図2又は図3のような構成からなる無人化施工システムにより無人化施工を実施する場合の具体的な手順について説明する。
【0046】
まず、予め施工範囲に応じてケーブル30の敷設形態を決定し、決定した敷設形態に応じて中継器300をケーブル30に接続しておく。
【0047】
次に、このケーブル30を、例えば、バックホウなどの遠隔操作可能な作業機械100のローラ装置に巻き付け、遠隔操作によって所定の敷設範囲の所定場所に敷設して行く。
【0048】
なお、ケーブル30を保護するため、ケーブル30を敷設する場所に予め溝を掘削しておき、掘削した溝にケーブル30を敷設するようにしておいてもよい。また、無線操作可能なヘリコプタなどで空中から敷設することも可能である。
【0049】
例えば、図1のように、中継器300a〜300fを所定間隔で接続したケーブル30を施工範囲10aと施工範囲10bに挟まれた場所に「コ」の字型に敷設する。
【0050】
敷設されたケーブル30の片端は、遠隔操作所20に設置されるリモコン装置200に接続する。
【0051】
ケーブル30の光ファイバーケーブルは、リモコン装置200の光通信部220と接続し、ケーブル30の給電ケーブルはリモコン装置200の電力供給部230に接続される。
【0052】
ケーブル30を予め決めた所定の敷設形態に敷設すると、リモコン装置200の電力供給部230は、ケーブル30の給電ケーブルを介して、各中継器300a〜300fの給電部320に電力の供給を行う(図2の構成のみ)。
【0053】
続いて、施工範囲10a、10bにそれぞれ各作業機械100a〜100d及び中継局40a〜40cを配置する。なお、各中継局40a〜40cは、中継器300との無線伝送及び給電可能な位置(移動範囲)に配置する。
【0054】
各中継局40a〜40cは、搭載(設置)している無線中継装置150x〜150zの受電部152によって、最も近い位置にある中継器300の給電部320から電磁誘導などを利用した非接触方式により電力の供給を受ける(図2の構成のみ)。
【0055】
図1では、中継局40aが中継器300b、中継局40bが中継器300f、中継局40cが中継器300eから電力の供給を受けている状態となる(図2の構成のみ)。
【0056】
なお、中継局40a〜40cが作業機械(重機)や無線中継車のように移動可能な中継局である場合、中継局40a〜40cの無線中継装置150x〜150zは、最適な通信状態である中継器300(300a〜300f)を適宜選択し、選択した中継器300との間で無線伝送や給電(図2の構成のみ)が行われる。
【0057】
このようにして、ケーブル30に接続されている中継器300と施工範囲に設置される無線中継装置150との間は、電磁誘導などを利用した非接触方式で電力を供給することができるようにしてあるので、中継局に搭載(設置)した無線中継装置に対する電力供給の手間が大幅に軽減されることになる(図2の構成のみ)。
【0058】
続いて、図1に示す実施形態の無人化施工システムにおける遠隔操作の具体的な動作について図2及び図3を参照しながら説明する。
【0059】
図1において、例えば、遠隔操作所20のリモコン装置200を操作し、作業機械A100aを遠隔操作して施工する場合、操作者は、リモコン装置200のリモートコントローラ210により、作業機械A100aに対する所定の動作を指示する。
【0060】
リモコン装置200のリモートコントローラ210からは、上記指示に応じて作業機械A100aの制御装置120を制御するための制御データ(パケット・データ)が送出され、光通信部220によって光信号に変換されてケーブル30の光ファイバーケーブルに送出される。
【0061】
光通信部220から送出された光信号は、作業機械A100aと無線LANで接続された中継局40aが現在通信している中継器300b、即ち、最適な通信状態である中継器300bへ中継される。
【0062】
中継器300bは、光通信部220から送出され、隣接する中継器300aを介して中継されてきた光信号を信号変換部310によって電波に変換して中継局40aに搭載(設置)した無線中継装置150xに無線伝送(中継)する。
【0063】
中継局40aに搭載(設置)されている無線中継装置150xでは、無線中継部151によって中継器300bからの電波を受信すると、受信した電波、即ち、リモートコントローラ210からのパケット・データ(制御データ)を無線LANで接続されている作業機械A100aの無線LAN装置110aへ送出(中継)する。
【0064】
作業機械A100aの無線LAN装置110aでは、無線LANで接続された中継局40aの無線中継装置150xから送られてくる(中継されてくる)パケット・データ(制御データ)を受信すると、アドレス情報に従ってパケット・データ(制御データ)を制御装置120に送る。
【0065】
作業機械A100aの制御装置120は、無線LAN装置110aからのパケット・データ、即ち、リモコン装置200からの制御データに従って各部を動作させ、所定の作業、例えば、機体を回転させたり、角度や向きを変えたりして、土砂の削除、積み込み、運搬作業、礫の破砕作業などを実行する。
【0066】
また、作業機械A100aでは、制御装置120によりカメラ装置(図示せず)の動作を制御し、撮像部(レンズ部)を旋回(前後左右)、俯仰(上下)したり、パン、チルティング、ズーム、フォーカスなどの動作を行ったり、撮影の解像度を適宜変更して撮影した映像データや、計測器130で計測した計測データ(例えば、燃料、油圧、水温、エンジン音、作業機械の機体の傾斜状態、ブームや廃土板などに作用する外力負荷などのデータ、この計測データに基づいて生成した警報データなど)を無線LAN装置110aに送る。
【0067】
そして、作業機械A100aの無線LAN装置110aは、制御装置120や計測器130から送られてくる映像データ、計測データなどをパケット・データとして、無線LANで接続している中継局40aの無線中継装置150xに送出する。
【0068】
中継局40aでは、無線中継装置150xの無線中継部151によって作業機械A100aの無線LAN装置110aからの電波を受信する、即ち、映像データ、計測データなどのパケット・データを受信すると、受信したパケット・データを現在通信している中継器300bへ無線伝送(中継)する。
【0069】
中継器300bでは、信号変換部310によって、中継局40aの無線中継装置150xから無線伝送(中継)されてくるパケット・データ(映像データや計測データなど)を受信すると、所定の光信号に変換し、変換した光信号を隣接する中継器300(この場合、中継器300a)に送出し、送出された光信号は、中継器300(この場合、中継器300a)で中継されてリモコン装置200に送られる。
【0070】
リモコン装置200は、光通信部220によって中継器300を介して中継されてきた光信号を受信すると、受信した光信号を所定のパケット・データに変換してリモートコントローラ210に送り、リモートコントローラ210では、このパケット・データを所定のデータに再構成することにより、作業機械A100aの制御装置120や計測器130からの映像データ、計測データなどをモニタすることができる。
【0071】
このように、リモコン装置200と無線中継装置150との間は、中継器300を介して光ファイバーケーブルにより接続されているので、施工範囲からリモコン装置200までの無線中継の中継段数が低減されるとともに伝送遅延を極めて小さくすることが可能となる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、リモコン装置と中継器との間は、光ファイバーケーブルにより接続されているので、施工範囲に配置される作業機械からリモコン装置間の無線中継の中継段数を必要最小限に低減することが可能となり、また、光通信であるため伝送遅延時間が極めて小さくなるので、操作所と無人施工する場所との距離が離れていたり、無人施工する範囲が広範囲であっても、無線LANを用いた無人化施工システムによる施工が可能となる。
【0073】
また、ケーブルを介して電力を供給し、ケーブルに接続した中継器と無人施工する範囲に設置する無線中継装置との間で電磁誘導などを利用した非接触方式により給電することにより、施工範囲と離れた場所に設置した操作所から無線中継装置に対して電力の供給を自動的に行うことが可能となり、電力供給の手間やコストが大幅に軽減されるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無人化施工システムを用いた実施形態の一例を略示的に示した説明図である。
【図2】図1に示す無人化施工システムにおいて、無線中継装置への電力供給する場合の構成を略示的に示したブロック図である。
【図3】図1に示す無人化施工システムにおいて、無線中継装置への電力供給が不要であるの場合の構成を略示的に示したブロック図である。
【符号の説明】
10a/10b;施工範囲、100(100a〜100d);作業機械、110(110a〜110d);無線LAN装置、120;制御装置、130;計測器、40a〜40c;中継局、150(150x〜150z);無線中継装置、151;無線中継部、152;受電部、200;リモコン装置、210;リモートコントローラ、220;光通信部、230;電力供給部、230A;電力供給装置、30;ケーブル、300(300a〜300f);中継器、310;信号変換部、320;給電部
【発明の属する技術分野】
本発明は、無人化施工システムに関するものである。詳しくは、無線LANを利用する無人化施工システムにおいて、無線伝送による伝送遅延を抑え、無線中継装置への電力供給を容易に行うことができる無人化施工システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術において、災害救援・復旧作業、崩壊や崩落などの危険な環境下における機械土工作業に際し、作業機械を遠隔操縦して施工場所に作業者を存在させない「無人施工」を行うための無人化施工システムがある。
【0003】
無人化施工システムは、施工場所から離れた操作所に作業機械を遠隔操作するためのリモートコントロール装置を設置し、施工場所や作業機械に設置したカメラから送られてくる映像を見ながら、リモートコントロール装置によって作業機械を遠隔操作するものである。
【0004】
このとき、カメラで撮影された映像データやリモートコントロール装置からの制御データ、施工を支援するための各種計測データの伝送には、無線通信を用いたデータ伝送が用いられ、最近では、インターネット技術における汎用的な通信プロトコルであるTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などを用いた無線LAN(Local Area Network)による無人化施工システムなども考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−61192号公報(第4−5頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無線通信を利用する無人化施工システムでは、操作所と施工場所との距離が大きく離れていたり、施工場所が広範囲である場合、また、障害物などを回避する場合には、無線通信を中継するための無線中継局を設置してデータ伝送を行っており、操作所と施工場所との距離や施工場所の広さに応じて、無線中継局の中継段数を増やす必要がある。
【0007】
特に、無線LANを利用した無人化施工システムは、無線中継局と作業機械との通信可能な範囲が数百メートル四方程度と小さいため、施工場所の範囲が広範囲であったり、操作所との距離が離れている場合、無線中継局の中継段数を多くしなければならないので、中継段数の増加に比例し、伝送遅延時間が増加してしまうという問題がある。
【0008】
一般的に無人化施工システムでは、無線伝送による伝送遅延時間を200ミリ秒以下に抑えるべきであるとされているが、無線LANを利用した無人化施工システムにおいて、この伝送遅延時間を超えないようにする為には、無線中継局の中継段数を制限しなければならないという問題がある。
【0009】
また、無線中継局を設置する場合、無線中継装置に電力を供給する必要があるが、災害救援・復旧作業、崩壊や崩落などの危険な環境下では、固定的な中継局を設置することは困難なことが多いため、遠隔操作可能な作業機械(作業車)に無線中継装置を搭載して施工場所に配置しておき、定期的に安全な場所へ移動して燃料補給(電力供給)を行わなければならないので、中継段数が多くなると手間やコストがかかってしまうという問題もある。
【0010】
従って、無線LANを利用する無人化施工システムにおいて、無線伝送による伝送遅延を抑え、無線中継装置への電力供給を容易に行うことができるようにすることに解決しなければならない課題を有する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る無人化施工システムは次のような構成にすることである。
【0012】
(1)施工範囲に応じて敷設され、中継器を所定の間隔で接続した光通信可能なケーブルと、前記ケーブルと接続し、作業機械を遠隔制御するためのパケット・データを光信号で送受信できる光通信手段を備え、該光通信手段を介して前記作業機械を遠隔操作できるリモートコントローラを具備するリモコン装置と、前記作業機械が備えている通信手段と無線LANで接続し、且つ、前記中継器との通信を無線通信によって行い、前記作業機械と前記リモコン装置との間で送受信される前記パケット・データを無線伝送で中継する無線中継手段を備えた無線中継装置と、から構成され、前記ケーブルに接続される中継器は、前記無線中継装置の無線中継手段により無線伝送で中継されるパケット・データを受信すると、該受信したパケット・データを光信号に変換して前記リモコン装置へ送出し、前記リモコン装置の光通信手段から送られてくる光信号を受信すると、該受信した光信号を変換して前記無線中継装置へ無線伝送する信号変換手段を具備していることを特徴とする無人化施工システム。
(2)前記無線中継装置の無線中継手段は、前記ケーブルに所定の間隔で設けられた中継器のうち、最適な通信状態の中継器を選択して無線伝送を行う機能を備えていることを特徴とする(1)に記載の無人化施工システム。
(3)前記中継器は、前記ケーブルを介して供給される電力を前記中継装置に非接触方式で供給することができる給電手段を備え、前記無線中継装置は、前記中継器から非接触方式で電力の供給を受けることができる受電手段を備えていることを特徴とする(1)に記載の無人化施工システム。
(4)前記無線中継装置の受電手段及び前記中継器の給電手段は、電磁誘導を利用した非接触方式により電力の供給を行うことを特徴とする(3)に記載の無人化施工システム。
(5)前記リモコン装置は、前記ケーブルを介して前記中継器に電力を供給する電力供給手段を備えていることを特徴とする(1)に記載の無人化施工システム。
【0013】
このような構成の無人化施工システムにより、施工範囲に応じて敷設されるケーブルに所定の間隔で中継器を設け、リモコン装置と中継器との間を光信号で伝送するので、リモコン装置までの間の無線中継装置の中継段数(個数)を必要最小限にすることが可能となり、無線伝送による伝送遅延を抑えることができる。
【0014】
また、中継器の給電手段及び無線中継装置の受電手段は、ケーブルを介して供給される電力を電磁誘導などの非接触方式により供給することができるので、無線中継装置への電力供給の手間やコストを低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る無人化施工システムにおける実施の形態について図面を参照して説明する。但し、図面は専ら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】
図1は、本発明に係る無人化施工システムを用いた実施形態の一例であり、施工範囲10aに配置される作業機械A100a、作業機械B100b、中継局40aと、施工範囲10bに配置される作業機械C100c、作業機械D140d、中継局40b、中継局40cと、遠隔操作所20に設置されるリモコン装置200と、中継器300(300a〜300f)が接続されているケーブル30とから構成される。
【0017】
このような無人化施工システムについて図2及び図3を参照しながら説明する。
【0018】
図2は、無線中継装置への電力供給を行う場合の構成を簡略化して示したブロック図であり、図3は、無線中継装置への電力供給が不要な場合の構成を簡略化して示したブロック図である。
【0019】
まず、図2の無線中継装置への電力供給を行う場合の構成について説明する。
【0020】
作業機械100は、掘削や積み込み作業を行うショベル、運搬作業を行うトラック、押土・集積作業などを行うブルドーザなどの作業機械(重機)であり、無線LAN(Local Area Network)装置110、制御装置120、計測器130等を搭載している。
【0021】
なお、作業機械100に搭載される制御装置120、計測器130、無線中継装置150には、それぞれ固有のIP(インターネットプロトコル)アドレス情報が割り当てられている。
【0022】
作業機械100に搭載される無線LAN装置110(図1のWLa〜WLdに相当)は、中継局40の無線中継装置150と無線LANで接続され、無線中継装置150との間で制御装置120の制御データや計測器130からの計測データなどのパケット・データを送受信する。
【0023】
また、無線LAN装置110は、同じ施工範囲に中継局40が複数存在している場合(例えば、図1の施工範囲10b)には、中継局40に搭載(設置)している無線中継装置150のなかで最適な通信状態の無線中継装置150を選択し、選択した無線中継装置150との間でパケット・データの送受信を行う機能を備えている。
【0024】
作業機械100に搭載される制御装置120は、無線LAN装置110から送られてくる制御データ(パケット・データ)に従い、作業機械100の各部の動作制御を行ったり、カメラ装置(図示せず)により施工範囲を撮影した映像データ(パケット・データ)を無線LAN装置110に送出する。
【0025】
作業機械100に搭載される計測器130は、作業機械100の各部に取り付けるセンサや計測器であり、これらで計測した計測データ(パケット・データ)、例えば、燃料、油圧、水温、エンジン音、作業機械の機体の傾斜状態、ブームや廃土板などに作用する外力負荷などを計測したデータ、計測したデータに基づいて生成される警報データなどを無線LAN装置110に送出する。
【0026】
無線中継装置150(図1の150x〜150y)は、図1の中継局40(40a〜40c)に搭載(設置)され、無線中継部151と受電部152を備えている。
【0027】
例えば、図1の作業機械100(100a〜100d)、または、遠隔操作可能な自動車(中継車)などに搭載して移動可能な中継局としたり、図1の施工範囲10aや10bに固定的に設けられる中継局に設置する。
【0028】
無線中継装置150の無線中継部151は、一方を作業機械100が搭載している無線LAN装置110と無線LANで接続し、他方は中継器300との無線伝送を行い、作業機械100とリモコン装置200との間で送受信されるパケット・データを無線中継する。
【0029】
また、無線中継部151は、ケーブル30に接続されている複数の中継器300のなかから、最適な通信状態の中継器300を適宜選択(例えば、図1の300a〜300fの何れかを選択)し、選択した中継器300との間で無線伝送を行う機能を備えている。
【0030】
無線中継装置150の受電部152は、ケーブル30の給電ケーブルにより供給される電力を電磁誘導などによる非接触方式によって中継器300(例えば、図1の300a〜300fの何れか)から適宜受電し、無線中継部151に給電する。
【0031】
リモコン装置200は、リモートコントローラ210、光通信部220、電力供給部230などを備えている。
【0032】
リモートコントローラ210は、作業機械100の制御装置120に対する制御データ(パケット・データ)を光通信部220を介して送出し、また、各作業機械100の制御装置120や計測器130から送られてくる映像データや計測データ(パケット・データ)を光通信部220を介して受信してモニタすることにより、施工範囲に配置されている所望の作業機械100を遠隔操作する。
【0033】
リモコン装置200の光通信部220は、ケーブル30が接続され、ケーブル30に取り付けてある中継器300との間を光信号で通信する光通信機能を備えている。
【0034】
そして、リモートコントローラ210から送られてくる制御データ(パケット・データ)を光信号に変換し、光ファイバケーブルを介して中継器300に送出し、また、光ファイバケーブルを介して中継器300から送られてくる光信号、即ち、施工範囲に配置されている作業機械100から送られてくる計測データや映像データを所定のパケット・データに変換してリモートコントローラ210に送る。
【0035】
リモコン装置200の電力供給部230は、接続したケーブル30の給電ケーブルに給電しており、供給された電力は、ケーブル30に接続されている中継器300の給電部320を介して中継局の無線中継装置150の受電部152に給電される。
【0036】
なお、電力供給部230は、リモコン装置200とは別体の装置にすることも可能である。
【0037】
ケーブル30は、施工範囲に応じて予め適当な間隔で複数個の中継器300が接続されており(例えば、図1の300a〜300f)、リモコン装置200の光通信部220と中継器300との間で光通信を行うための光ファイバケーブルと、リモコン装置200の電力供給部230から供給される電力を、中継器300を介して中継局の無線中継装置150に給電するための給電ケーブルから構成されている。
【0038】
そして、ケーブル30の片端は、リモコン装置200の光通信部220及び電力供給部230に接続され、遠隔操作可能な作業機械100などによって施工範囲の所定位置に敷設される。
【0039】
中継器300は、予め施工範囲に応じた所定の間隔でケーブル30に接続されており、信号変換部310、給電部320を備えている。
【0040】
中継器300の信号変換部310は、ケーブル30の光ファイバケーブルが接続され、中継局に搭載(設置)してある無線中継装置150の無線中継部151から受信した電波を光信号に変換してリモコン装置200又は隣接する中継器300に送出し、また、リモコン装置200又は隣接する中継器300からケーブル30の光ファイバケーブルを介して送られてくる光信号を電波に変換して無線中継装置150の無線中継部151に送出する。
【0041】
中継器300の給電部320は、ケーブル30の給電ケーブルが接続され、リモコン装置200の電力供給部230から供給される電力を、電磁誘導などを利用した非接触方式により中継局に搭載(設置)してある無線中継装置150の受電部152に供給する。
【0042】
次に、図3の無線中継装置への電力供給が不要な場合の構成について説明する。
【0043】
無線中継装置への電力供給が不要な場合とは、施工範囲に中継局40を固定的に設置し、無線中継装置150への電力供給が安定的に確保できるようなときである。
【0044】
このような場合は、図3に示すように、ケーブル30が光ファイバケーブルのみとなり、図2における中継器300の給電部320及び無線中継装置150の受電部152、リモコン装置200の電力供給部230が不要となる構成となる。なお、その他の装置の構成、動作、機能などは図2と同様であるので、その説明を省略する。
【0045】
次に、図2又は図3のような構成からなる無人化施工システムにより無人化施工を実施する場合の具体的な手順について説明する。
【0046】
まず、予め施工範囲に応じてケーブル30の敷設形態を決定し、決定した敷設形態に応じて中継器300をケーブル30に接続しておく。
【0047】
次に、このケーブル30を、例えば、バックホウなどの遠隔操作可能な作業機械100のローラ装置に巻き付け、遠隔操作によって所定の敷設範囲の所定場所に敷設して行く。
【0048】
なお、ケーブル30を保護するため、ケーブル30を敷設する場所に予め溝を掘削しておき、掘削した溝にケーブル30を敷設するようにしておいてもよい。また、無線操作可能なヘリコプタなどで空中から敷設することも可能である。
【0049】
例えば、図1のように、中継器300a〜300fを所定間隔で接続したケーブル30を施工範囲10aと施工範囲10bに挟まれた場所に「コ」の字型に敷設する。
【0050】
敷設されたケーブル30の片端は、遠隔操作所20に設置されるリモコン装置200に接続する。
【0051】
ケーブル30の光ファイバーケーブルは、リモコン装置200の光通信部220と接続し、ケーブル30の給電ケーブルはリモコン装置200の電力供給部230に接続される。
【0052】
ケーブル30を予め決めた所定の敷設形態に敷設すると、リモコン装置200の電力供給部230は、ケーブル30の給電ケーブルを介して、各中継器300a〜300fの給電部320に電力の供給を行う(図2の構成のみ)。
【0053】
続いて、施工範囲10a、10bにそれぞれ各作業機械100a〜100d及び中継局40a〜40cを配置する。なお、各中継局40a〜40cは、中継器300との無線伝送及び給電可能な位置(移動範囲)に配置する。
【0054】
各中継局40a〜40cは、搭載(設置)している無線中継装置150x〜150zの受電部152によって、最も近い位置にある中継器300の給電部320から電磁誘導などを利用した非接触方式により電力の供給を受ける(図2の構成のみ)。
【0055】
図1では、中継局40aが中継器300b、中継局40bが中継器300f、中継局40cが中継器300eから電力の供給を受けている状態となる(図2の構成のみ)。
【0056】
なお、中継局40a〜40cが作業機械(重機)や無線中継車のように移動可能な中継局である場合、中継局40a〜40cの無線中継装置150x〜150zは、最適な通信状態である中継器300(300a〜300f)を適宜選択し、選択した中継器300との間で無線伝送や給電(図2の構成のみ)が行われる。
【0057】
このようにして、ケーブル30に接続されている中継器300と施工範囲に設置される無線中継装置150との間は、電磁誘導などを利用した非接触方式で電力を供給することができるようにしてあるので、中継局に搭載(設置)した無線中継装置に対する電力供給の手間が大幅に軽減されることになる(図2の構成のみ)。
【0058】
続いて、図1に示す実施形態の無人化施工システムにおける遠隔操作の具体的な動作について図2及び図3を参照しながら説明する。
【0059】
図1において、例えば、遠隔操作所20のリモコン装置200を操作し、作業機械A100aを遠隔操作して施工する場合、操作者は、リモコン装置200のリモートコントローラ210により、作業機械A100aに対する所定の動作を指示する。
【0060】
リモコン装置200のリモートコントローラ210からは、上記指示に応じて作業機械A100aの制御装置120を制御するための制御データ(パケット・データ)が送出され、光通信部220によって光信号に変換されてケーブル30の光ファイバーケーブルに送出される。
【0061】
光通信部220から送出された光信号は、作業機械A100aと無線LANで接続された中継局40aが現在通信している中継器300b、即ち、最適な通信状態である中継器300bへ中継される。
【0062】
中継器300bは、光通信部220から送出され、隣接する中継器300aを介して中継されてきた光信号を信号変換部310によって電波に変換して中継局40aに搭載(設置)した無線中継装置150xに無線伝送(中継)する。
【0063】
中継局40aに搭載(設置)されている無線中継装置150xでは、無線中継部151によって中継器300bからの電波を受信すると、受信した電波、即ち、リモートコントローラ210からのパケット・データ(制御データ)を無線LANで接続されている作業機械A100aの無線LAN装置110aへ送出(中継)する。
【0064】
作業機械A100aの無線LAN装置110aでは、無線LANで接続された中継局40aの無線中継装置150xから送られてくる(中継されてくる)パケット・データ(制御データ)を受信すると、アドレス情報に従ってパケット・データ(制御データ)を制御装置120に送る。
【0065】
作業機械A100aの制御装置120は、無線LAN装置110aからのパケット・データ、即ち、リモコン装置200からの制御データに従って各部を動作させ、所定の作業、例えば、機体を回転させたり、角度や向きを変えたりして、土砂の削除、積み込み、運搬作業、礫の破砕作業などを実行する。
【0066】
また、作業機械A100aでは、制御装置120によりカメラ装置(図示せず)の動作を制御し、撮像部(レンズ部)を旋回(前後左右)、俯仰(上下)したり、パン、チルティング、ズーム、フォーカスなどの動作を行ったり、撮影の解像度を適宜変更して撮影した映像データや、計測器130で計測した計測データ(例えば、燃料、油圧、水温、エンジン音、作業機械の機体の傾斜状態、ブームや廃土板などに作用する外力負荷などのデータ、この計測データに基づいて生成した警報データなど)を無線LAN装置110aに送る。
【0067】
そして、作業機械A100aの無線LAN装置110aは、制御装置120や計測器130から送られてくる映像データ、計測データなどをパケット・データとして、無線LANで接続している中継局40aの無線中継装置150xに送出する。
【0068】
中継局40aでは、無線中継装置150xの無線中継部151によって作業機械A100aの無線LAN装置110aからの電波を受信する、即ち、映像データ、計測データなどのパケット・データを受信すると、受信したパケット・データを現在通信している中継器300bへ無線伝送(中継)する。
【0069】
中継器300bでは、信号変換部310によって、中継局40aの無線中継装置150xから無線伝送(中継)されてくるパケット・データ(映像データや計測データなど)を受信すると、所定の光信号に変換し、変換した光信号を隣接する中継器300(この場合、中継器300a)に送出し、送出された光信号は、中継器300(この場合、中継器300a)で中継されてリモコン装置200に送られる。
【0070】
リモコン装置200は、光通信部220によって中継器300を介して中継されてきた光信号を受信すると、受信した光信号を所定のパケット・データに変換してリモートコントローラ210に送り、リモートコントローラ210では、このパケット・データを所定のデータに再構成することにより、作業機械A100aの制御装置120や計測器130からの映像データ、計測データなどをモニタすることができる。
【0071】
このように、リモコン装置200と無線中継装置150との間は、中継器300を介して光ファイバーケーブルにより接続されているので、施工範囲からリモコン装置200までの無線中継の中継段数が低減されるとともに伝送遅延を極めて小さくすることが可能となる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、リモコン装置と中継器との間は、光ファイバーケーブルにより接続されているので、施工範囲に配置される作業機械からリモコン装置間の無線中継の中継段数を必要最小限に低減することが可能となり、また、光通信であるため伝送遅延時間が極めて小さくなるので、操作所と無人施工する場所との距離が離れていたり、無人施工する範囲が広範囲であっても、無線LANを用いた無人化施工システムによる施工が可能となる。
【0073】
また、ケーブルを介して電力を供給し、ケーブルに接続した中継器と無人施工する範囲に設置する無線中継装置との間で電磁誘導などを利用した非接触方式により給電することにより、施工範囲と離れた場所に設置した操作所から無線中継装置に対して電力の供給を自動的に行うことが可能となり、電力供給の手間やコストが大幅に軽減されるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無人化施工システムを用いた実施形態の一例を略示的に示した説明図である。
【図2】図1に示す無人化施工システムにおいて、無線中継装置への電力供給する場合の構成を略示的に示したブロック図である。
【図3】図1に示す無人化施工システムにおいて、無線中継装置への電力供給が不要であるの場合の構成を略示的に示したブロック図である。
【符号の説明】
10a/10b;施工範囲、100(100a〜100d);作業機械、110(110a〜110d);無線LAN装置、120;制御装置、130;計測器、40a〜40c;中継局、150(150x〜150z);無線中継装置、151;無線中継部、152;受電部、200;リモコン装置、210;リモートコントローラ、220;光通信部、230;電力供給部、230A;電力供給装置、30;ケーブル、300(300a〜300f);中継器、310;信号変換部、320;給電部
Claims (5)
- 施工範囲に応じて敷設され、中継器を所定の間隔で接続した光通信可能なケーブルと、
前記ケーブルと接続し、作業機械を遠隔制御するためのパケット・データを光信号で送受信できる光通信手段を備え、該光通信手段を介して前記作業機械を遠隔操作できるリモートコントローラを具備するリモコン装置と、
前記作業機械が備えている通信手段と無線LANで接続し、且つ、前記中継器との通信を無線通信によって行い、前記作業機械と前記リモコン装置との間で送受信される前記パケット・データを無線伝送で中継する無線中継手段を備えた無線中継装置と、から構成され、
前記ケーブルに接続される中継器は、前記無線中継装置の無線中継手段により無線伝送で中継されるパケット・データを受信すると、該受信したパケット・データを光信号に変換して前記リモコン装置へ送出し、前記リモコン装置の光通信手段から送られてくる光信号を受信すると、該受信した光信号を変換して前記無線中継装置へ無線伝送する信号変換手段を具備していること
を特徴とする無人化施工システム。 - 前記無線中継装置の無線中継手段は、前記ケーブルに所定の間隔で設けられた中継器のうち、最適な通信状態の中継器を選択して無線伝送を行う機能を備えていること
を特徴とする請求項1に記載の無人化施工システム。 - 前記中継器は、前記ケーブルを介して供給される電力を前記中継装置に非接触方式で供給することができる給電手段を備え、
前記無線中継装置は、前記中継器から非接触方式で電力の供給を受けることができる受電手段を備えていること
を特徴とする請求項1に記載の無人化施工システム。 - 前記無線中継装置の受電手段及び前記中継器の給電手段は、電磁誘導を利用した非接触方式により電力の供給を行うこと
を特徴とする請求項3に記載の無人化施工システム。 - 前記リモコン装置は、前記ケーブルを介して前記中継器に電力を供給する電力供給手段を備えていること
を特徴とする請求項1に記載の無人化施工システム。
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