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JP3885116B2 - 蛋白チロシンキナーゼ媒介細胞増殖を抑制するためのピリド[2,3−d]ピリミジン類 - Google Patents

蛋白チロシンキナーゼ媒介細胞増殖を抑制するためのピリド[2,3−d]ピリミジン類 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は蛋白チロシンキナーゼ(PTK)媒介細胞増殖の抑制に関する。特に本発明は、ピリド〔2,3-d〕ピリミジンおよび細胞の増殖および蛋白チロシンキナーゼの酵素活性の抑制におけるその使用に関する。
発明の背景
多くの疾患は細胞の増殖と分化が制御不能であるという特徴を有する。これらの疾患の状態には種々の細胞およびガン、アテローム性動脈硬化症および再狭窄のような罹患状態が関与している。生育因子の刺激、自己リン酸化および細胞内蛋白基質のリン酸化が増殖性疾患の病理化学における重要な生物学的現象である。
正常細胞においては蛋白基質上のチロシン残基のリン酸化が、刺激された細胞外生育因子受容体により開始される細胞内生育シグナリング経路において重要な機能を果たす。例えば血小板由来生育因子(PDGF)、腺維芽細胞生育因子(FGF)、および表皮生育因子(EGF)のような生育因子とそれらに対応する各細胞外受容体との会合により、その受容体の細胞内チロシンキナーゼ酵素ドメインが活性化され、これにより各細胞内基質または受容体自身のリン酸化が触媒される。リガンド結合に応答した生育因子受容体のリン酸化は自己リン酸化として知られている。
例えば、EGF受容体はその2つの最重要リガンドとしてEGFおよび変換生育因子α(TGFα)を有する。受容体は正常な成人では最小限のみの機能しか有さないように思われるが、大部分のガン、特に結腸ガンおよび乳癌の疾患過程に関与している。緊密な関係を有するErb-B2およびErb-B3受容体はその主要リガンドとしてHeregulin族を有し、受容体の過剰発現および突然変移は予後不良の乳癌における主要な危険因子であることが明らかにされている。
血管平滑筋(VSMC)の増殖と指向性移行は血管リモデリング、再狭窄およびアテローム性動脈硬化症のような過程における重要な要素である。血小板由来生育因子は最も強力な内因性VSMC有糸分裂促進物質および化学誘引物質の1つとされている。PDGF-Aおよび-B鎖およびPDGF受容体の血管mRNA過剰発現はバルーン傷害ラット頸動脈において観察されている(J. Cell. Biol., 111:2149-2158(1990))。この傷害モデルにおいては、PDGFの注入により脈管内膜の肥厚化とVSMCの移行も大きく促進される(J. Clin. Invest., 89:507-511(1992))。更に、PDGF中和抗体はバルーン傷害後の脈管内膜の肥厚化を顕著に低減する(Science, 253:1129-1132(1991))。PDGFシグナルトランスダクション経路をブロックするチルホスチン(Tyrphostin)受容体チロシンキナーゼ阻害剤はラット腕傷害モデルにおいてin vivoでPDGF促進受容体チロシンキナーゼリン酸化を抑制することが解っている(Drug Develop. Res., 29:158-166(1993))。
酸性腺維芽細胞生育因子(aFGF)および塩基性腺維芽細胞生育因子(bFGF)は両方とも多くの生物学的活性、例えば、細胞の増殖および分化を促進する能力を有する。VSMCにFGFが関与していることを裏付ける直接の証拠は、LindnerとReidy(Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 88:3739-3743(1991))により報告されており、これらの研究者はラット頸動脈のバルーン血管形成術の前にbFGFに対する中和抗体を注射により全身投与することにより、障害の2日後の測定で80%より大きく傷害誘発中膜SMC増殖を抑制することを明らかにしている。損傷を受けた細胞から放出されたbFGFがパラクリン的に作用してVSMCの生育を誘発すると考えられる。最近LindnerとReidy(Cir. Res., 73:589-595(1993))はバルーン傷害ラット頸動脈の正面標本においてVSMCおよび内皮細胞を複製する際にbFGFのmRNAとFGFR-1の両方の発現が増大したことを報告している。データは傷害を受けた動脈においてbFGFおよびFGFR-1のリガンド/受容体系が新内膜形成につながるVSMCの継続的増殖応答に関与している可能性を示す証拠となっている。
Buchdunger等Proc. Natl. Acad. Sci., 92巻,1995年3月,2558-2562において、PDGF受容体チロシン蛋白キナーゼ阻害剤によるin vitroおよびin vivoの両方のPDGFシグナルトランスダクション経路の抑制について報告している。化合物は星状細胞腫細胞系統を用いた腫瘍モデルにおいて抗腫瘍活性を示している。
即ち、EGF、PDGF、FGFおよび他の生育因子はガン、アテローム性動脈硬化症および再狭窄のような細胞増殖性疾患の病理機序において中枢の役割をしている。対応する受容体と会合することにより、これらの生育因子はDNA合成および細胞分裂に至る最初の生化学的現象の1つとしてチロシンキナーゼ活性を促進する。これにより、細胞内生育因子シグナルトランスダクション経路を有する蛋白チロシンキナーゼを阻害する化合物は細胞増殖性疾患の治療に有用な薬剤となる。我々は今回特定のピリド〔2,3-d〕ピリミジン類が蛋白チロシンキナーゼを阻害し、アテローム性動脈硬化症、再狭窄およびガンの治療および予防に有用であることを発見した。
幾つかのピリド〔2,3-d〕ピリミジンが知られている。例えば、米国特許3,534,039号は一連の2,7−ジアミノ−6−アリールピリド〔2,3-d〕ピリミジン化合物を利尿剤として開示しており;米国特許3,639,401号は一連の6−アリール−2,7−ビス〔(トリアルキルシリル)アミノ〕ピリド〔2,3-d〕ピリミジン化合物を利尿剤として開示しており;米国特許4,271,164号は一連の6−置換アリールピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−アミンおよび誘導体を抗高血圧剤として開示しており;欧州特許出願0 537 463 A2号は除草剤として有用な一連の置換ピリド〔2,3-d〕ピリミジンを開示している。上記した参考文献の何れも本発明の化合物を記載しておらず、またこのような化合物がアテローム性動脈硬化症、再狭窄、乾癬およびガンの治療に有用であることも示唆していない。
発明の要約
本発明は蛋白チロシンキナーゼの阻害に有用であり、このためアテローム性動脈硬化症、再狭窄、乾癬およびガンの細胞増殖性疾患の治療に有効なピリド〔2,3-d〕ピリミジンとして特徴づけられる新しい化合物を提供する。特に本発明は、下記式I:
Figure 0003885116
〔式中、
XはNH、N−アシル、OまたはSであり;
R1はNR3R4、S(O)01または2-R3またはOR3であり;
R2、R3およびR4は独立して水素、(CH2nPhただしPhはフェニルまたは置換フェニルであり、そしてnは0、1、2または3であるもの;ヘテロ芳香族、シクロアルキル、C1−C6アルカノイル、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルおよびC2−C6アルキニルであり、ここでアルキル、アルケニルおよびアルキニル基はNR5R6、フェニル、置換フェニル、チオアルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、ハロゲン、シクロアルキルで置換されていてよく、そしてここでR5およびR6は独立して、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、(CH2nPhただしPhがフェニルまたは置換フェニルであり、そしてnが0、1、2または3であるもの、シクロアルキル、ヘテロ芳香族であり、そしてR5とR6はそれらが連結している窒素原子と一緒になって炭素原子3〜7個を有し場合により窒素、置換された窒素、酸素およびイオウから選択されるヘテロ原子1、2または3個を含むような環を形成することができ;
R4は更に-C(=O)R3、-C(=O)OR3、-SO2R3、-SO2NR5R6、-C(=O)NR5R6、-C(=S)NR5R6、-C(=NH)R3、-C(=NH)NR5R6であることもでき、そしてR3とR4はそれらが連結している窒素原子と一緒になって炭素原子3〜7個そして場合により窒素、酸素およびイオウから選択されるヘテロ原子1、2または3個を含むような環を形成でき;
Arはフェニル、置換フェニルまたはヘテロ芳香族である〕の化合物および医薬上許容されるその塩により定義される化合物に関する。
好ましい化合物は、ArがフェニルまたはC1−C6アルキルおよびハロから選択される基、特にクロロまたはブロモのようなハロ1個または2個で置換されているフェニルであるような上記式を有する。
更に好ましい化合物は、R2がC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、フェニルおよびベンジルのような(CH2nPh、またはシクロプロピルのようなC3−C6シクロアルキルであるような化合物である。
特に好ましい化合物群はXがOであるような上記式を有する。
別の好ましい化合物群はXがNHであるような化合物である。これらはイミンであり、XがOであるような化合物をもたらす中間体として特に有用である。
特に好ましい化合物は、R1がNH2またはNHR3であり、ここでR3が場合によりNR5R6で置換されたC1−C6アルキルであるような上記式を有する。
特に好ましい本発明の化合物群は下記式:
Figure 0003885116
〔式中、R1はNR3R4、OR3またはSR3であり、ここでR3は水素またはC1−C6アルキルであり、そしてR4は水素またはC1−C6アルカノイルであり;R2はC1−C6アルキルであり、そしてR7およびR8は独立してC1−C6アルキルまたはハロ、特にクロロ、フルオロまたはブロモである〕を有する。好ましいアルキル基はNR5R6で置換されており、ここでR5およびR6は水素またはアルキルであるか、またはそれらが連結している窒素原子と一緒になってヘテロ原子2個を有する環、例えば
Figure 0003885116
および
Figure 0003885116
を形成し、ここでR9は水素、C1−C6アルキルまたは(CH2nPhである。
別の好ましい化合物群は下記式:
Figure 0003885116
〔式中、R1、R2、R7およびR8は上記のとおり定義される〕を有する。
別の好ましい化合物群は下記式:
Figure 0003885116
〔式中、R1、R2、R7およびR8は上記のとおり定義される〕を有する。
R2が水素である場合は、化合物は下記:
Figure 0003885116
の互変異体として存在することができる。
最も好ましい本発明の化合物は、下記式:
Figure 0003885116
〔式中、R2、R7、R8およびArは上記のとおり定義される〕を有する。理想的にはR2はメチルまたはエチルのようなアルキルであり、そしてR7およびR8はクロロまたはブロモのようなハロである。最も好ましいAr基はフェニル、理想的にはハロ、C1−C6アルキル、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、カルボキシ、C1−C6アルコキシカルボニルおよびヒドロキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アミノ、C1−C6アルキルアミノおよびジ−C1−C6アルキルアミノで置換されたC1−C6アルキルから選択される基1個、2個または3個で置換されたフェニルである。特に好ましいこれらの化合物群は下記式:
Figure 0003885116
〔式中R10はフェニル、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、2−ジエチルアミノエトキシ、メトキシカルボニルメチル、カルボキシ、カルボキシメチル、エトキシカルボニル、2−カルボキシエチルまたは2−エトキシカルボニルエチルである〕を有する。
本発明はまた医薬上許容される担体、希釈剤、または賦形剤とともに式Iの化合物を含有する医薬製剤を提供する。
本発明の範囲に包含される化合物は、EGFおよびerb B2、3および4のような他の受容体のEGF族;FGF、PDGF、V-srcおよびC-srcのチロシンキナーゼドメインの基質部位の1つ以上に対して特異的な親和性を有する。本発明の範囲に包含される化合物は受容体のPDGF自己リン酸化を効果的に抑制し、そして血管平滑筋の増殖および移行を抑制した。
蛋白キナーゼの阻害剤として、本発明の化合物は哺乳類の白血病、ガン、乾癬、アテローム性動脈硬化症を伴う血管平滑筋増殖、および術後血管狭窄および再狭窄を含む増殖性疾患の抑制において有用である。
本発明の更に別の実施態様は、血管平滑筋増殖により誘発される疾患を有する対象の治療方法である。その方法は、治療を要する対象に式Iの化合物有効量を投与することにより血管平滑筋の増殖および/または移行を抑制することを包含する。
発明の詳細な記述
本発明の化合物は非溶媒和形態ならびに水和形態を含む溶媒和形態として存在することができる。一般的に、水和形態を含む溶媒和形態は非溶媒和形態と同等であり、本発明の範囲内に包含されるものとする。
式Iの化合物において、“C1−C6アルキル”という用語は炭素原子1〜6個を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等を包含する。
“ハロ”とはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを包含する。
“C2−C6アルケニル”とは炭素原子2〜6個および二重結合1個を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指し、エテニル、3−ブテン−1−イル、2−エテニルブチル、3−ヘキセン−1−イル等を包含する。典型的なC2−C6アルキニル基はプロピニル、2−ブテン−1−イル、3−ペンチン−1−イル等を包含する。
“C3−C6シクロアルキル”とはシクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシルおよびシクロペンチルのような環状ヒドロカルビル基を指す。
“C1−C6アルコキシ”とは酸素を介して結合した上記アルキル基を指し、その例としてはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ等が挙げられる。
“C1−C6アルカノイル”基はカルボニルを介して連結したアルキル、即ち、C1−C5アルキル
Figure 0003885116
である。このような基にはホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリルおよびイソブチリルが包含される。
“アシル”とはカルボニル基
Figure 0003885116
を介して結合したアルキルまたはアリール(Ar)を指す。例えば、アシルには置換アルカノイルを含むC1−C6アルカノイルが包含され、ここでアルキル部分はNR5R6またはカルボキシル基またはヘテロ環基で置換されることができる。典型的なアシル基にはアセチル、ベンゾイル等が包含される。
上記したアルキル、アルケニル、アルコキシおよびアルキニル基は置換されていてよい。アルキル、アルケニル、アルコキシおよびアルキニル基の一部となってよい置換基はNR5R6、フェニル、置換フェニル、チオアルキル(C1−C6)、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−C6アルコキシカルボニル、ハロ、シクロアルキルおよび5−または6員の炭素環または窒素、置換された窒素、酸素およびイオウから選択されるヘテロ原子1または2個を有するヘテロ環である。“置換された窒素”とはC1−C6アルキルまたは(CH2nPhを有する窒素である。
即ち置換されたアルキル基の例には、2−アミノエチル、2−ジエチルアミノエチル、2−ジメチルアミノプロピル、エトキシカルボニルメチル、3−フェニルブチル、メチルスルファニルメチル、メトキシメチル、3−ヒドロキシペンチル、2−カルボキシブチル、4−クロロブチル、3−シクロプロピルプロピル、3−モルホリノプロピル、ピペラジニルメチルおよび2−(4−メチルピペラジニル)エチルが包含される。
即ち置換されたアルケニル基の例には、2−ジエチルアミノエテニル、3−アミノ−2−ブテニル、3−(1−ピペラジニル)−1−プロペニル、3−ヒドロキシ−1−プロペニル、2−(1−s−トリアジニル)エテニル、3−フェニル−3−ペンテニル等が包含される。
置換されたアルキニル基の例には、2−メトキシエチニル、2−エチルスルファニルエチニル、4−(1−ピペラジニル)−3−(ブチニル)、3−フェニル−5−ヘキシニル、3−ジエチルアミノ−3−ブチニル、4−クロロ−3−ブチニル、4−シクロブチル−4−ヘキシニル等が包含される。
典型的な置換アルコキシ基にはアミノメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−ジエチルアミノエトキシ、2−エトキシカルボニルエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、6−カルボキシヘキシルオキシ等が包含される。
更に、置換アルキル、アルケニルおよびアルキニル基の例にはジメチルアミノメチル、カルボキシメチル、4−ジエチルアミノ−3−ブテン−1−イル、5−エチルメチルアミノ−3−ペンチン−1−イル、4−モルホリノブチル、4−テトラヒドロピリジニルブチル−3−イミダゾリジン−1−イルプロピル、4−テトラヒドロチアゾル−3−イル−ブチル、フェニルメチル、3−クロロフェニルメチル等が包含される。
“Ar”という用語は未置換または置換された芳香族およびヘテロ芳香族基を指す。ヘテロ芳香族基は環原子4〜9個を有し、うち1〜4個はO、SおよびNから選択される。好ましい基は5−または6員の芳香族環内に1または2個のヘテロ原子を有する。単環系および2環系が包含される。典型的なAr基には、フェニル、3−クロロフェニル、2,6−ジブロモフェニル、ピリジル、3−メチルピリジル、ベンゾチエニル、2,4,6−トリブロモフェニル、4−エチルベンゾチエニル、フラニル、3,4−ジエチルフラニル、ナフチル、4,7−ジクロロナフチル等が包含される。
好ましいAr基はフェニルおよびハロ、アルキル、アルコキシ、チオ、チオアルキル、ヒドロキシ、アルカノイル、-CN、-NO2、-COOR8、-CF3、アルカノイルオキシまたは式-NR5R6のアミノから独立して選択される基1、2または3個で置換されたフェニルである。アルキルおよびアルコキシ基は上記したとおり置換されることができる。例えば、典型的な基はカルボキシアルキル、即ち、
Figure 0003885116
アルコキシカルボニルアルキル
Figure 0003885116
ヒドロキシアルキルおよびヒドロキシアルコキシ、(O)0
Figure 0003885116
およびアルコキシアルキル、即ち、
Figure 0003885116
である。ジ置換フェニルが最も好ましく、そして2,6−ジ置換フェニルが特に好ましい。
即ち好ましい典型的なAr置換フェニル基には、2−アミノフェニル、3−クロロ−4−メトキシフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,6−ジエチルフェニル、2−n−ヘキシル−3−フルオロフェニル、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシメチルフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニル、4−(3−アミノプロポキシ)フェニル−、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロ−6−メチルフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、4−(ジエチルアミノエトキシ)フェニル、2,6−ジヒドロキシフェニル、2,6−ジブロモフェニル、2,6−ジニトロフェニル、2,6−ジ−(トリフルオロメチル)フェニル、3−(ジメチルアミノエチル)フェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,3,6−トリメチルフェニル、2,6−ジブロモ−4−メチルフェニルなどが包含される。
好ましい実施態様においては、式IのR1は基NR3R4であり、ここでR3およびR4は独立して、水素、C1−C6−アルキル、基NR5R6で置換されたC1−C6−アルキルであり、ここでR3は水素であり、そしてR4はC1−C5−アルカノイルまたはCOOHで置換されたアルカノイルである。このようなNR3R4の例にはアミノ、メチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、3−アミノプロピルアミノ、3−エチルアミノブチルアミノ、3−ジ−n−プロピルアミノ−プロピルアミノ、4−ジエチルアミノブチル、アミノ、および3−カルボキシプロピオニルアミノが包含される。R3およびR4はそれらが連結している窒素原子と一緒になって環を形成することができ、これはヘテロ原子、好ましくは窒素を2個以上含んでいてよい。このような環状NR3R4基の例には、ピロリジニル、ピペラジニル、4−メチルピペラジニル、4−ベンジルピペラジニル、ピリジニル、ピペリジニル、ピラジニル、モルホリニル等が包含される。R3およびR4は更にオキソ基1個または2個で置換された環状基を形成することもできる。例えば、R3が水素でありR4がアルカノイル(即ちC1−C5−アルキルC=O)であり、アルキルがカルボキシまたはハロのような置換基を有している場合は、このような基は環化されて環状ケトンとされることができる。典型的な基には2−ケトピロリジニルおよび1−ピロリジニル−2,5−ジオンが包含される。上記したとおり、好ましい化合物群はR3が水素でありR4がアリール、特にフェニルおよびアミノアルキルおよびアミノアルコキシ、例えばジメチルアミノエチルおよびジメチルアミノエトキシのような基で置換されたフェニルであるような化合物である。
式Iの化合物は更に医薬上許容される酸付加塩および/または塩基塩の両方を形成することができる。このような形態の全ては本発明の範囲内に包含される。
式Iの化合物の医薬上許容される酸付加塩は塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン等の無機酸から誘導した塩、並びに、脂肪族モノおよびジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカンジ酸、芳香族酸、脂肪族および芳香族のスルホン酸等のような有機酸から誘導した塩を包含する。即ち、このような塩には、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸1水素塩、リン酸2水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩等が包含される。更に、アミノ酸の塩、例えばアルギン酸塩など、およびグルコン酸塩、ガラクツロン酸塩(例えばBerge S.M., 等のPharmaceutical Salts, J. of Pharmaceutical Science, 66:1-19(1977)参照)も包含される。
塩基性化合物の酸付加塩は、従来の方法で十分な量の所望の酸と遊離の塩基型を接触させて塩を生成することにより調製する。遊離の塩基型は従来の方法で塩型を塩基に接触させ、遊離の塩基を単離することにより再生する。遊離の塩基型は極性溶媒中の溶解度のような特定の物性において対応する塩型とは有る程度異なるが、その他の点においては、本発明の目的のためには塩はその対応する遊離塩基と同等である。
医薬上許容される塩基付加塩はアルカリおよびアルカリ土類金属または有機アミンのような金属またはアミンを用いて形成する。カチオンとして使用する金属の例は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等である。適当なアミンの例は、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミンおよびプロカインである(例えばBerge S.M., 等のPharmaceutical Salts, J. of Pharmaceutical Science, 66:1-19(1977)参照)。
酸性化合物の塩基付加塩(例えばR3がカルボキシメチルまたは3−カルボキシブチルのようなカルボキシアルキル基である場合)は、従来の方法で十分な量の所望の塩基と遊離の酸型を接触させて塩を生成することにより調製する。遊離の酸型は従来の方法で塩型を酸に接触させ、遊離の酸を単離することにより再生する。遊離の酸型は極性溶媒中の溶解度のような特定の物性において対応する塩型とは有る程度異なるが、その他の点においては、本発明の目的のためには塩はその対応する遊離酸と同等である。
本発明の形態は現時点で好ましいと考えられる実施態様を構成しているが、他の多くの形態が考えられる。本明細書では考えられる同等の形態や本発明の派生形態の全てを記載するわけではない。本明細書で使用する用語は限定するのではなく説明することを意図しており、本発明の範囲内で多様な変更が可能であると考えられる。
式Iの化合物はスキームI−VIIに記載した合成に従って調製する。これらのスキームは厳密な構造を記載している場合が多いが、その方法は、有機化学で標準的な方法により反応性の官能基の保護と脱保護を適切に考慮すれば、式Iの類縁化合物にも広範に適用される。例えば、ヒドロキシ基は望ましくない副反応を防止するために、一般的には分子の他の部位における化学反応の間エーテルまたはエステルに変換することが必要である。ヒドロキシ保護基は容易に脱離され遊離のヒドロキシとなる。アミノ基およびカルボン酸基も同様に誘導して望ましくない副反応から保護する。典型的な保護基およびこれらを連結および脱離するための方法は、GreeneとWutsによりProtective Groups in Organic Synthesis, John Wiley and Sons, New York(第2版;1991)およびMcOmieによりProtective Groups of Organic Chemistry, Plenum Press, New York, 1973に詳細に記載されている。
スキームIはピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オンおよび本発明の7−(8H)−イミド、XがOまたはNHであるような式Iの化合物を調製するための典型的な方法を記載したものである。合成は、エチルエトキシメチレンシアノアセテートのようなシアノアセテートを2−メチル−2−チオシュード尿素スルフェートのようなチオシュード尿素と反応させて5−シアノ−4−ヒドロキシ−2−(メチルスルファニル)ピリミジンとすることにより開始する。この反応はHelv. Chim. Acta., 42:763-772(1959)に詳細に記載されている。次に4−ヒドロキシピリミジンをオキシ塩化リンまたはチオニルクロリドのようなハロゲン化剤と反応させて4−ハロピリミジン、例えば5−シアノ−4−クロロ−2−(メチルスルファニル)ピリミジンとする。次にハロピリミジンをアミンR2NH2と反応させて5−シアノ−4−置換アミノ−2−(メチルスルファニル)ピリミジンとする。使用するアミンは、R2を式Iの最終生成物で望ましいような基、例えば、メチルのようなアルキルとするか、または、R2は後で除去できる基、例えばベンジル等とすることによりR2が水素であるような式Iの化合物を生成することができる。R2が水素であるような化合物は常法によりアルキル化およびアシル化できる。
ハロピリミジンをアミンR2NH2との間の反応は典型的には等モル量のハロピリミジンとアミンをトルエン、キシレン、塩化メチレン等のような非反応性の有機溶媒中、約50℃〜約150℃の温度で混合することにより行う。所望により過剰のアミンを用いることができる。次に生成された4−アミノピリミジンをヒドラジンまたは置換ヒドラジンと反応させて2−メチルスルファニル基を置き換えることにより2−ヒドラジノ−4−置換アミノ−5−シアノピリミジンを得る。ヒドラジノピリミジンを水性無機酸中亜硝酸ナトリウムと反応させることによりヒドラジン基のジアゾ化を起こし、2−アジド−4−(置換アミノ)−5−シアノピリミジンを得る。この化合物をラネーニッケルのような還元剤と反応させることによりシアノ基とアジド基の両方の水素化が起こり、2−アミノ−4−(置換アミノ)−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドが得られる。
4−(置換アミノ)−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドは市販の4−ハロ−5−ピリミジンカルボン酸エステルを出発物質として調製することもできる。例えば、2−メチルスルファニル−4−クロロ−5−ピリミジンカルボン酸エチルエステル(Aldrich Co.より入手)をメチルアミン、ベンジルアミン等のようなアミンR2NH2と反応させて4−クロロ基を置き換え、相当する2−メチルスルファニル−4−(置換アミノ)−5−ピリミジンカルボン酸エチルエステルとすることができる。エステル基は例えばテトラヒドロフラン中リチウムアルミニウムハイドライドと反応させることによりアルコールに還元され、そして次にジクロム酸ナトリウム、酸化マグネシウム(II)のような酸化剤と反応させることによりアルコール基を酸化してアルデヒドとし、相当する2−メチルスルファニル−4−(置換アミノ)−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドとする。2−メチルスルファニル基はヒドラジンと置き換えられ、ヒドラジノ基は上記したとおりジアゾ化されその後還元されて所望の2−アミノ−4−(置換アミノ)−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドが得られる。
次に、スキームIに示すとおり、ピリミジンカルボキシアルデヒドを塩基の存在下、そして、キシレン、2−エトキシエタノール、ジオキサン等のような溶媒中、アリールアセトニトリルと反応させる。使用できる典型的な塩基には、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、金属ナトリウム、炭酸カリウム等が包含される。ピリミジンカルボキシアルデヒドおよびアリールアセトニトリルは典型的にはほぼ等モル量で使用する。使用できる典型的なアリールアセトニトリルにはフェニルアセトニトリル、2,6−ジクロロフェニルアセトニトリル、2,6−ジメチルフェニルアセトニトリル、o−トリルアセトニトリル、ピリジルアセトニトリル、フラニルアセトニトリル、ナフチルアセトニトリル等が包含される。反応は典型的には、メチルまたはエチルセロソルブ、ジグライム、ジメチルホルムアミド等のような非反応性溶媒中、約50℃〜約200℃の高温で行い、一般的には約2〜約24時間以内に実質的に終了する。生成物であるXがNHでありR1がNR3R4であるような式Iの6−アリール−7−イミノ−8−置換−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミンは反応混合物に水を添加することにより容易に単離され、その際一般的には生成物が析出する。生成物イミンは、所望により、酢酸エチル、アセトン、イソプロパノール等のような溶媒から再結晶させるか、またはシリカゲルのような固体支持体上のクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
このようにして調製された6−アリール−7−イミノ−8−置換−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミンは下記:
Figure 0003885116
〔式中R2、R3、R4およびArは上記の通り定義される〕の式を有する。このようにして得られた典型的なイミンには以下のものが包含される。
Figure 0003885116
6−アリール−7−イミノ−8−置換−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミンは有用な治療薬であり、同時に、塩酸、硫酸、リン酸等のような無機酸中単に加熱することにより相当する7−ケト誘導体に容易に変換されるため、中間体でもある。加水分解は一般的には約60℃〜約200℃の温度で行う場合は約5〜約24時間後に実質的に終了する。生成物である2−アミノ−6−アリール−8−置換ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オンは例えば減圧下の蒸発および酢酸エチル、アセトン、テトラヒドロフラン等のような共通の溶媒からの再結晶化により反応溶媒を除去することにより、容易に単離される。
あるいは本発明の7−オキソピリド〔2,3-d〕ピリミジンはスキームIIに示すとおり無機酸中7−アミノピリドピリミジンを単に加水分解することにより調製することもできる。7−アミノピリドピリミジンは米国特許3,534,039号に記載の方法により容易に得られる。7−アミノピリドピリミジンを濃塩酸、硫酸、リン酸等のような無機酸中に単に溶解する。加水分解反応は約80℃〜約200℃で行った場合一般的に約12時間〜約24時間で終了する。生成物は反応溶媒を除去し、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキサン等のような溶媒から結晶化することにより容易に単離される。
あるいは、7−オキソピリド〔2,3-d〕ピリミジンは以下:
Figure 0003885116
〔式中R2、R3、R4およびArは上記の通り定義され、そしてアルキルはメチル、エチル、イソブチル等のような低級アルキル基である〕に示すとおり、2,4−ジアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドをアリールアセトエステルと反応させることにより調製できる。反応体は一般的にジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたはエチルセロソルブ等のような非反応性溶媒中で混合し、そしてアリールアセトエステルは一般的にピリミジンに対して過剰量で、例えば0.5〜1.0モル過剰量で使用する。反応はナトリウムメトキシドまたは水素化ナトリウムのような塩基の存在下で行い、約50〜約120℃の高温で行った場合は一般的に約2時間〜約24時間以内に終了する。生成物である7−オキソピリド〔2,3-d〕ピリミジンは反応溶媒を除去し、メタノール、酢酸エチル等のような有機溶媒から生成物を結晶化することにより回収する。工程は2−オキシ(R1=-OR3)および2−チオ(R1=-SR3)4−アミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドを用いて相当する本発明の7−オキソ−2−オキシおよび2−チオピリド〔2,3-d〕ピリミジンを得ることにより実施することができる。
式IのR2が水素ではない本発明の化合物は、上記した反応において置換アミンR2NH2を用いるか、または、R2が水素であるようなピリドピリミジンをアルキル化することにより、例えばスキームIIに示すとおり、容易に調製される。反応は一般的に、ピリドピリミジンを等モル量または過剰量のアルキル化剤、例えばヨウ化メチル、ベンジルブロミド、ヨウ化3−ヘキセン−1−イル等のようなアルキルハライドと、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド等のような相互溶媒中で混合することにより行う。反応を触媒し、酸捕獲剤として機能させるために水素化ナトリウムのような塩基を添加することができる。生成物である8−置換ピリドピリミジンは、反応溶媒を除去することにより容易に単離され、所望によりクロマトグラフィーまたはトルエン、アセトン等からの結晶化により更に精製される。
スキームIIIは2−アミノピリドピリミジンとアシル化剤およびジアセチル化剤との反応によるアミドおよび環状アミノ系の形成を説明するものである。例えば、下記式:
Figure 0003885116
〔式中R2は水素ではなく、XはOまたはSであり、そしてArは上記の通り定義される〕の2−アミノピリドピリミジンを等モル量または僅かに過剰量の酸ハロゲン化物または酸無水物と反応させることにより、2−アミノ基のアシル化を行うことができる。典型的な酸ハロゲン化物にはアセチルクロリド、臭化ベンゾイル、ヨウ化プロピオニル等が包含される。一般的に用いられる無水物には、無水酢酸、無水プロピオニル、および無水酢酸酪酸のような混合無水物が包含される。無水コハク酸等のようなアシル化剤を用いてスキームIIIに示す通り環状イミドを形成することもできる。
XがSであるような本発明の化合物は、下記式:
Figure 0003885116
〔式中R1、R2およびArは上記のとおり定義される〕を有する。このようなピリドピリミジンチオンは相当する7−オキソ化合物(即ち、X=Oのもの)を等量のLawesson試薬または5硫化リンと溶媒中、好ましくはピリジンまたはトルエン中、約90℃〜約125℃の温度で、約1〜約24時間反応させることにより調製する。生成物は、全ての反応溶媒を単に除去することにより容易に単離され、そして所望により、結晶化、クロマトグラフィー等のような通常の方法により更に精製することができる。
また本発明の2−オキシ、2−チオおよび2−アミノピリドピリミジン、下記式:
Figure 0003885116
の化合物は、スキームIVおよびVに記載する通り調製することもできる。
スキームIVはピリド〔2,3-d〕ピリミジン環系の2位に塩基性側鎖を有する化合物、例えば、R1がNR3R4でありR3が水素またはNR5R6で置換されたC1−C6アルキルであり、R4が水素であるようなものの合成方法を説明するものである。第1段階では、4−メチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボアルデヒドのようなアルデヒドを、N,N−ジメチルホルムアミドのような相互溶媒中、そして1〜5モル過剰の塩基、好ましくは、粉末炭酸カリウムまたは炭酸セシウムの存在下、好ましくは110℃〜153℃の範囲の温度で、0.5〜25時間、2,6−ジクロロフェニルアセトニトリウのようなアリールアセトニトリル誘導体と縮合させる。得られた7−イミノ−2−メチルスルファニル誘導体は種々の2−アミノ誘導体の調製のために有用である。例えば、N,N−ジエチルアミノプロピルアミンのような第1アミン100〜500パーセントモル過剰量で100℃〜150℃の範囲の温度で約1〜約24時間処理することにより、相当する2−置換アミノ誘導体が得られる。約100℃未満の温度の沸点を有するアミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン等の場合、適切な加圧ボンベを用いることにより所望の反応温度に到達することができる。得られた2−アミノ−7−イミノ誘導体は所望により、6時間〜7日間の長時間、還流温度で、濃塩酸または硫酸のような無機の強酸と反応させることにより、容易に加水分解されて、2−アミノ−7−オキソ誘導体となる。
あるいは、7−イミノ−2−メチルスルファニル誘導体をアシルハライドまたはアシル無水物、例えばアセチルクロリドまたは無水プロピオン酸との反応によりアシル化することにより、相当する7−アシルイミノ−2−メチルスルファニルピリドピリミジンとすることができる。これらの化合物は上記したとおりアミンと反応させて、2−メチルスルファニル基の置換を行い、7位にアシルイミノ基を有する(即ちX=Nアシル)2−アミノピリドピリミジンとすることができる。7−アシルイミノ誘導体は上記したとおり強酸と反応させることにより7−アシルイミノ基を加水分解して7−オキソ基とすることができる。
式Iのスルファニル化合物、即ちR1がSR3であるような化合物は、m−クロロ過安息香酸、過酸化水素、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸水素カリウム等のような試薬と反応させることにより容易に酸化されて相当するスルホキシドおよびスルホンとなる。上記したとおり、式Iのスルファニル、スルフィニルおよびスルホニル誘導体は、それらが容易にアミン(HNR3R4)と反応して親核置換を起こすため、相当するアミノ誘導体を生成するために特に有用である。これは本発明の2−アリールアミノおよび2−ヘテロアリールアミノ化合物(例えばR3がフェニルまたはピリジル)を調製するための特に好ましい方法である。上記した酸化および親核置換反応は、スキームVIに示すとおりである。
式Iのスルファニル化合物の酸化は、これを等モル量の酸化剤、好ましくはm−クロロ過安息香酸と反応させて相当するスルホキシドとするか、または2モル当量と反応させて相当するスルホンとすることにより行う。酸化は典型的にはクロロホルムまたはジクロロメタンのような有機溶媒中で行い、25℃〜45℃で行った場合は典型的には1〜24時間以内に終了する。より大量の酸化剤を用いてより長く反応を行うことによりスルホンの形成の終了を確実に行うことができる。相当するスルホキシドまたはスルホンは濾過によるか、または減圧下蒸留による反応溶媒の除去により、容易に単離される。
アミンはスルファニル、スルフィニルおよびスルホニル基を容易に置換してR1がNR3R4であるような式Iの化合物を与える。これはアリールアミノ化合物、即ちフェニルアミノ、置換フェニルアミノ、ヘテロアリールアミノ(例えばピリジルアミノ、チエニルアミノ)および置換ヘテロアリールアミノ(例えばエチルピリジルアミノ)を生成するための特に好ましい方法である。置換はスルファニル、スルフィニルまたはスルホニル化合物をアミン、好ましくは第1または第2アミンと混合することにより行う。一般的にアミンはスルファニル、スルフィニルまたはスルホニル化合物に対して過剰量、例えば、約20〜500モル過剰量で使用する。反応体は一般的に純粋な状態で、または相互有機溶媒中、例えば、ジメチルホルムアミド、(エトキシエチル)エーテル、氷酢酸、ジメチルスルホキシド等の中で混合する。反応は約100℃〜約250℃の高温で行う場合は一般的に約5分〜約6時間後に終了する。生成物、即ちR1がNR3R4であるような式Iの化合物は、濾過により、または、反応溶媒を蒸発除去することにより、容易に単離される。生成物は、所望により結晶化、クロマトグラフィー等により更に精製することができる。
あるいは本発明の2−アミノピリドピリミジン(R1がNR3R4であるような式Iの化合物)は2,4−ジアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドをアリールアセトニトリル(ArCH2CN)と反応させることにより調製することもできる。2,4−ジアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドは容易に入手できる2−スルファニルまたはスルフィニルピリミジンからアミンを用いた親核置換により上記した通り調製することができる。例えば、2−スルファニル−4−置換アミノ−5−アルコキシカルボニルピリミジンをオキサジリジンのような酸化剤と反応させることにより、相当するスルホキシドまたはスルホンを得ることができる。スルホキシドまたはスルホン置換基はアミン(HNR3R4)との反応により容易に置き換えられ、相当する2,4−ジアミノ−5−アルコキシカルボニルピリミジンが得られる。アルコキシカルボニル部分は定法(即ち還元してアルコールとし、アルコールを酸化してアルデヒドとする方法)によりアルデヒドに変換することができる。2,4−ジアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒドはアリールアセトニトリルと容易に反応し、本発明の2−アミノ−6−アリールピリドピリミジンが得られる。以上の反応はスキームVIIに記載する。
上記したとおり、本発明の化合物の一部は塩基性の置換基、例えばアミノ基の存在により、本来は塩基性である。R1がNR3R4であるような式Iの化合物は、典型的には塩基性である。このような塩基性化合物は、多くの無機または有機性の酸とも医薬的に許容される塩を容易に形成する。塩は典型的には結晶性であり、一般的に水溶性であり、このため、経口投与等によく適している。
スキームVは2−オキシピリドピリミジンの合成を記載している。上記したとおり2−メチルスルファニル中間体は、一般的には等モル量の水素化ナトリウムおよびアルコールを用いて形成されるエトキシエタノールナトリウム塩のようなアルコレートと反応させることができる。エトキシエタノールは典型的には反応溶媒として使用される。反応は約100℃〜約150℃の高温で最も良好に行うことができ、通常は約15分〜6時間後に終了する。得られた2−(2−エトキシ)エトキシエーテルは約5分〜約1時間、無機の強酸、好ましくは6N塩酸と反応させることにより2−ヒドロキシ化合物に容易に変換される。2−ヒドロキシ−7−イミノ誘導体は無機の強酸、好ましくは濃塩酸との、還流温度での6時間〜7日間の長時間反応により、加水分解されて7−オキソ化合物とすることができる。2−ヒドロキシ誘導体(好ましくはR2が水素以外の場合)のアルキル化およびアラルキル化は、所望により、典型的には粉末炭酸カリウムのような塩基の存在下、相互溶媒中、好ましくはジメチルホルムアミド中、ヨウ化メチル、ベンジルブロミド、ジエチルアミノエチルクロリド等のようなアルキル化剤と反応させることにより行ってよい。このような反応は約25℃〜100℃の温度で行う場合、通常は約2時間以内に終了する。生成物は、反応溶媒を除去することにより容易に単離され、そして結晶化、クロマトグラフィーなどにより更に精製することができる。
Figure 0003885116
Figure 0003885116
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式中Lはクロロまたはブロモのような脱離基であり、mは1、2、3または4の整数である。
Figure 0003885116
Figure 0003885116
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Figure 0003885116
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以下の詳細な実施例は本発明の化合物の合成を更に説明するものである。実施例は説明を意図するのみであり、本発明をいかなる点においても制約するものではない。
実施例 1
5−シアノ−4−ヒドロキシ−2−(メチルスルファニル)ピリミジン
メタノール(800ml)中の新しく蒸留したエチルエトキシメチレンシアノアセテート(118.99g)の溶液に、5℃で2−メチル−2−チオシュード尿素(107.69g)を添加した。この混合物に、メタノール(800ml)中に金属ナトリウム(35.59g)を溶解することにより調製したメタノール中のナトリウムメトキシドの溶液を添加した。反応混合物を室温に戻し、6時間撹拌した。一夜放置した後、溶媒を減圧下に除去し、残存物を撹拌しながら50℃の水1500mlに溶解し、溶液を熱時濾過した。濾液を濃塩酸でpH2まで酸性化し、室温で一夜放置した。生成物を濾過して集め、乾燥し、5−アミノ−4−ヒドロキシ−2−メチルスルファニルピリミジン48.33gを得た。この生成物は更に精製することなく、次段階に直接用いた。
実施例 2
4−クロロ−5−シアノ−2−メチルスルファニルピリミジン
実施例1の5−シアノ−4−ヒドロキシ−2−メチルスルファニルピリミジン(48.33g)およびオキシ塩化リン(150ml)の混合物を3時間還流下に加熱した。反応混合物を室温に戻し、濾過し、濾液を真空下に濃縮乾固させた。残存物を塩化メチレンと氷水との間に分配した。有機層を分離し、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過し、減圧下に蒸発させた。残存物を撹拌しながらヘキサン(750ml)中還流下に加熱した。熱ヘキサン溶液を不溶性物質から傾瀉分取し、室温に戻し、標題化合物4−クロロ−5−シアノ−2−メチルスルファニルピリミジン32gを得た。
実施例 3
5−シアノ−4−メチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン
ジエチルエーテル(700ml)中の実施例2の4−クロロ−5−シアノ−2−メチルスルファニルピリミジンの冷溶液(5℃)に20分間メチルアミンガスをバブリングした。反応混合物を5℃で30分間撹拌し、次に、室温に戻し、一夜撹拌した。シリカゲルプレート上の薄層クロマトグラフィーによれば応は不完全であった。反応混合物を再度5℃に冷却し、メチルアミンガスを更に20分間撹拌しながら懸濁液にバブリングした。反応混合物を6時間25℃で撹拌し、次に一夜放置した。不溶生成物を集め撹拌しながら水中に懸濁した。懸濁液を濾過し、生成物を真空下に乾燥して標題化合物5−シアノ−4−メチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン25.87gを得た。融点185〜187℃
元素分析値:C7H8N4S:
計算値:C, 46.54; H, 4.47; N, 31.09
測定値:C, 46.62; H, 4.61; N, 31.43
実施例 4
5−シアノ−2−ヒドラジノ−4−メチルアミノピリミジン
エタノール(250ml)中の実施例3の5−シアノ−4−メチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン(25.86g)およびヒドラジン水和物(52ml)の混合物を3時間撹拌しながら還流下に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、不溶性の生成物を濾過して集め、冷水性エタノール(1:1)で洗浄し、標題化合物23gを得た。エタノールから結晶化させ5−シアノ−2−ヒドロジノ−4−メチルアミノピリミジンの分析上純粋な試料を得た。融点247〜249℃
元素分析値:C6H8N6
計算値:C, 43.90; H, 4.91; N, 51.21
測定値:C, 44.05; H, 4.92; N, 51.39
実施例 5
2−アジド−5−シアノ−4−メチルアミノピリミジン
水(260ml)および濃塩酸(26.5ml)の混合物中の実施例4の5−シアノ−2−ヒドロジノ−4−メチルアミノピリミジン(21.7g)の冷溶液(5℃)に水(25ml)中のNaNO2(10.03g)の溶液をオーバーヘッドメカニカルスターラーを用いながら滴下添加した。白色沈殿が形成され、添加終了後、反応混合物を更に20分間5℃で撹拌した。不溶性の生成物を濾過し、冷水で洗浄し、一夜高真空下で23℃で乾燥後、標題化合物を得た。エタノールから結晶化することにより、分析上純粋な2−アジド−5−シアノ−4−メチルアミノピリミジンの試料を得た。融点225〜230℃
元素分析値:C6H5N7
計算値:C, 41.14; H, 2.88; N, 55.99
測定値:C, 40.88; H, 2.81; N, 55.82
実施例 6
2−アミノ−4−メチルアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒド
50%水性ギ酸400ml中の実施例5の2−アジド−5−シアノ−4−メチルアミノピリミジン(22.24g)の懸濁液に、ラネーニッケル触媒(5g)を添加した。反応混合物をParr水素化装置中、水素雰囲気下(40.1psi)に撹拌した。混合物を室温で振盪するに従い、激しくガスが発生した。30分後装置を脱気し、更にラネーニッケル(5g)を添加し、装置に再度水素を充填し、混合物を一夜振盪した。触媒を濾過して除去し、濾液を高真空下に蒸発させた。残存物を水中に懸濁し濾過した。不溶性の物質を集め沸騰水450mlに溶解した。水溶液を濾過し、濾液のpHを1N水酸化ナトリウムで7に合わせた。沈殿した生成物を濾過して集め、エタノールから再結晶させ、2−アミノ−4−メチルアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒド5.0gを得た。
実施例 7
6−(2,6−ジメチルフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン
−10℃の2−エトキシエタノール(7ml)に撹拌しながら水素化ナトリウム(鉱物油中60%懸濁液、2.08ミリモル)を慎重に添加した。混合物を室温に戻し、2,6−ジメチルフェニルアセトニトリル(1.5g、10.33ミリモル)、次いで実施例6の2−アミノ−4−メチルアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒド(1.5g、9.86ミリモル)を添加した。得られた反応混合物を2時間還流下に加熱し、放冷して室温とし、水中に注ぎこんだ。不溶性の粗生成物を集め、フィルター上で乾燥した。生成物を沸騰酢酸エチル中に溶解し、沈殿形成直前まで熱ヘキサンに添加した。熱溶液を濾過し、冷却により生成物が析出し、6−(2,6−ジメチルフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン1.22gが得られた。融点197〜198℃
元素分析値:C16H17N5・0.15H2O:
計算値:C, 68.14; H, 6.18; N, 24.83
測定値:C, 68.19; H, 6.14; N, 24.60
実施例 8
6−(2−メチルフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン
2−メチルフェニルアセトニトリル(0.72g、5.45ミリモル)および2−アミノ−4−メチルアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒド(0.79g、5.19ミリモル)を出発物質として実施例7に記載した方法と同様の方法により標題化合物を調製した。上記したとおり、対応する塩基および溶媒として水素化ナトリウム(鉱物油中60%懸濁液、0.083g、2.08ミリモル)および2−エトキシエタノールを用いた。生成物を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させることにより精製し、6−(2−メチルフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン0.68gを得た。融点189〜190℃
元素分析値:C15H15N5
計算値:C, 67.91; H, 5.71; N, 26.40
測定値:C, 67.52; H, 5.71; N, 26.33
実施例 9
6−フェニル−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン
フェニルアセトニトリル(6.5ml)および2−アミノ−4−メチルアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒド(8.10g)を出発物質として実施例7に記載した方法と同様の方法により標題化合物を調製した。ただしここでは、この反応において水素化ナトリウムの代わりにナトリウムメトキシド(0.5g)を使用した。生成物はイソプロピルアルコールから再結晶させることにより精製し、6−フェニル−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン9.2gを得た。融点201〜203℃
元素分析値:C14H13N5
計算値:C, 66.91; H, 5.21; N, 27.87
測定値:C, 66.74; H, 5.22; N, 27.90
実施例 10
2,7−ジアミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン
(米国特許3,534,039号の方法により調製)ナトリウム0.14gおよび2−エトキシエタノール60mlから調製したナトリウム2−エトキシエトキシドの溶液に、2,4−ジアミノ−5−ピリミジンカルボキシアルデヒド2.07gおよび2,6−ジクロロフェニルアセトニトリル2.79gを添加した。混合物を4時間還流下に加熱し、放冷して室温とし、析出した生成物を濾過しジエチルエーテルで洗浄し、2,7−ジアミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジンを得た。融点325〜332℃
実施例 11
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オール
濃塩酸(200ml)中の実施例10の2,7−ジアミノー6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン(30.6g)の溶液を24時間還流下に加熱した。反応混合物を放冷して室温とし、濾過し、水で洗浄し、真空下に乾燥し、粗生成物を16.5gを得た。濾液を更に24時間還流し、冷却により、更に生成物8.8gを得た。2回の収量を合わせ、ジメチルホルムアミドから再結晶させ、ジエチルエーテルで2回洗浄し、真空下に乾燥して2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オールを得た。融点(分解)410℃
元素分析値:C13H8Cl2N4O:
計算値:C, 50.84; H, 2.62; N, 18.24
測定値:C, 50.45; H, 2.87; N, 18.09
実施例 12
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン
ジメチルホルムアミド中の実施例11の2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オール(3.7g)の混合物に水素化ナトリウム(鉱物油中50%懸濁液、0.64g)を添加した。形成したスラリーを溶液となるまで0.5時間65℃で加熱した。次に50℃に冷却し、ジメチルホルムアミド(10ml)中のヨウ化メチル(2.0g)の溶液を反応混合物に滴下添加した。反応混合物を加温し、3時間60℃〜80℃に保持した。室温に冷却後、反応混合物を氷水に注ぎこんだ。不溶性の白色の生成物を濾過し、水で洗浄し、チャコールを用いてエタノールから再結晶させ、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン1.9gを得た。融点235〜237℃
元素分析値:C14H10Cl2N4O:
計算値:C, 52.36; H, 3.14; N, 17.44
測定値:C, 52.03; H, 3.24; N, 17.46
実施例 13
2−アミノ−6−(2,6−ジメチルフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン
実施例7の6−(2,6−ジメチルフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン(0.96g)および水性6N塩酸(25ml)の混合物を2日間還流下に加熱した。混合物を放冷して室温とし、一夜雰囲気温度で放置した。不溶性の白色固体を濾過して集め、水で洗浄し、風乾した。粗生成物を熱エタノールに溶解し、沈殿形成直前まで熱酢酸エチルを添加し、熱溶液を濾過した。冷却により、純粋な生成物が晶出し、2−アミノ−6−(2,6−ジメチルフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン25mgが得られた。融点:235℃で徐々に分解
元素分析値:C16H16N4O・1HCl・0.15H2O:
計算値:C, 59.38; H, 5.53; N, 17.31
測定値:C, 59.42; H, 5.37; N, 17.53
実施例 14
2−アミノ−6−(2−メチルフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン
実施例8の6−(2−メチルフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン(0.30g)および濃塩酸(0.6ml)の混合物に、水(11ml)を添加した。反応混合物を20時間還流した後、放冷して室温とした。反応混合物から生じた白色沈殿を濾過し、水で洗浄した。生成物を真空下で乾燥し、2−アミノ−6−(2−メチルフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン0.21gを得た。融点239〜241℃
元素分析値:C15H14N4O・1.46HCl:
計算値:C, 56.45; H, 4.88; N, 17.55
測定値:C, 56.47; H, 4.68; N, 17.59
実施例 15
N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕アセトアミド
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(実施例12より)64.2mgおよび無水酢酸1mlの混合物を還流下に加熱した。得られた溶液を20分間還流下に維持し、常圧で濃縮して約0.25mlとした。溶液を25℃に冷却し、ジエチルエーテル(1ml)で希釈した。分離した結晶を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕アセトアミド44.0mgを得た。融点258〜260℃
質量スペクトル(CI)363(M++1)
元素分析値:C16H12Cl2N4O2
計算値:C, 52.91; H, 3.33; N, 15.43
測定値:C, 52.73; H, 3.47; N, 15.09
実施例 16
N−〔〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕コハク酸
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(実施例12より)0.40g(1.25ミリモル)および無水コハク酸2.00g(10.0ミリモル)の混合物を145℃で反応させた。10分後、均質な溶融物を冷却し、水25mlで磨砕した。混合物を5分間沸点で加熱することにより過剰の無水物を加水分解した。混合物を熱時濾過し、フィルターケーキを沸騰水10mlで洗浄した。乾燥したフィルターケーキ(0.50g)をメタノール:クロロホルム(1:20)8mlで磨砕した。不溶性の固体を濾過し、同じ溶媒1mlで洗浄し、純粋な標題化合物0.037gを得た。融点214〜218℃
元素分析値:C18H14Cl2N4O4・0.8H2O:
計算値:C, 49.62; H, 3.61; N, 12.86
測定値:C, 49.26; H, 3.16; N, 12.83
実施例 17
1−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕ピロリジン−2,5−ジオン
実施例16で得られたメタノール−クロロホルム濾液をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、1:20v/v メタノール:クロロホルムで溶離し、純粋な結晶性のN−〔〔6−(2,6−クロロフェニル)−7−オキソ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕ピロリジン−2,5−ジオン0.161gを得た。融点303〜305℃
元素分析値:C18H12Cl2N4O3
計算値:C, 53.62; H, 3.00; N, 13.89
測定値:C, 53.75; H, 2.90; N, 13.79
実施例 18
4−メチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボキシアルデヒド
50%水性ギ酸150ml中の5−シアノ−4−メチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン(実施例3)4.00g(0.022モル)の溶液を水湿潤ラネーニッケル6.0gと反応させた。混合物を12時間25℃で撹拌した。固体を濾過し、50%水性ギ酸40mlで洗浄した。氷浴で冷却しながら、固体が完全に析出するまで緑色の濾液にゆっくり冷炭酸カリウム飽和溶液を添加した。(pHはなお酸性;pH約5)。固体を酢酸エチル200ml中に抽出し、溶液を乾燥(炭酸カリウム)し、濾過し、濃縮した。収量2.30g(57%);融点98〜100℃;tlc(1:1 ヘキサン:酢酸エチル)1スポットRf 0.5
質量スペクトル(CI)184(M+1)
元素分析値:C7H9N3OS:
計算値:C, 45.89; H, 4.95; N, 22.93
測定値:C, 46.24; H, 4.88; N, 23.11
実施例 18A
4−メチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボキシアルデヒドの代替合成法
テトラヒドロフラン260ml中の4−クロロ−2−メチルスルファニル−5−ピリミジンカルボキシレートエチルエステル(18.66g、80.4ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(34ml、244ミリモル)、次いでメチルアミンの40%水溶液30mlを添加した。溶液を25℃で30分間撹拌し、真空下に濃縮し、クロロホルムと飽和水性重炭酸ナトリウムとの間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過し、濃縮して白色固体を得た。固体をヘキサンに懸濁し、濾過し、4−メチルアミノ−2−メチルスルファニル−5−ピリミジンカルボキシレートエチルエステル14.70g(81%)を得た。融点91〜93℃
元素分析値:C9H13N3O2S:
計算値:C, 47.56; H, 5.76; N, 18.49
測定値:C, 47.93; H, 5.67; N, 18.58
テトラヒドロフラン60ml中の4−メチルアミノ−2−メチルスルファニル−5−ピリミジンカルボキシレートエチルエステル(4.36g、19.3ミリモル)の溶液をテトラヒドロフラン40ml中のリチウムアルミニウムハイドライド(1.10g、29.0ミリモル)の室温懸濁液に滴下添加した。10分後、水2ml、15%NaOH 2ml、更に水7mlを用いて、反応を慎重にクエンチングした。混合物を1時間撹拌し、形成した白色沈殿を濾過して除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を、真空下に濃縮し、3:1 ヘキサン:酢酸エチルを添加した。固体を集め、4−メチルアミノ−2−メチルスルファニル−5−ピリミジンメタノール2.99g(84%)を得た。融点155〜157℃
元素分析値:C7H11N3OS:
計算値:C, 45.39; H, 5.99; N, 22.68
測定値:C, 45.42; H, 5.93; N, 22.42
酢酸7mlに溶解した4−メチルアミノ−2−メチルスルファニル−5−ピリミジンメタノール(2.40g、13.0ミリモル)を酢酸6ml中の2クロム酸ナトリウム−2水塩(1.30g、4.4ミリモル)の溶液に添加した。室温2時間の後、更に酢酸1ml中の2クロム酸ナトリウム−2水塩(0.30g、1.0ミリモル)を添加した。3.5時間の総反応時間後、明黄色の固体を濾過して除去した。濾液に水(30ml)を添加し、次いで塩基性(pH9.0)となるまで水性水酸化アンモニウムを添加した。混合物を冷蔵庫中で30分間冷却した。沈殿を集め、酢酸エチルに溶解し、溶液を硫酸マグネシウム上に乾燥した。濾過し、真空下に濃縮して4−メチルアミ−2−メチルスルファニル−5−ピリミジンカルボキシアルデヒド0.72g(30%)を得た。融点99〜101℃
元素分析値:C7H9N3OS:
計算値:C, 45.89; H, 4.95; N, 22.93
測定値:C, 45.80; H, 4.96; N, 22.86
実施例 19
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン
粉末炭酸カリウム(0.8g、5.8ミリモル)をジメチルホルムアミド2.0ml中の実施例18のアルデヒド0.220g(1.2ミリモル)および2,6−ジクロロフェニルアセトニトリル0.235g(1.26ミリモル)(約5%過剰)の溶液に添加した。混合物を6時間125℃で撹拌しながら加熱した。酢酸エチル(5ml)を冷却した溶液に添加し、固体を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下濃縮した。残存するガム状物を水10mlで磨砕し、得られた固体を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥した。この粗生成物をクロロホルムで湿潤させたシリカゲルカラム上にクロロホルム溶液を適用することによりクロマトグラフィーに付した。カラムは1:1(v/v)ヘキサン:酢酸エチルで溶離し、tlc(1:1 ヘキサン:酢酸エチル)でRf 0.25のスポットを有する画分を分取した。溶媒を蒸発させて固体を得た。固体生成物を約0.51の塩化メチレン中に溶解した。結晶が形成した。石油エーテル(約2ml)を添加し、結晶を濾過して6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン0.168g(40%)を得た。融点198〜200℃
質量スペクトル(CI)351(M+1)
元素分析値:C15H12Cl2N4S:
計算値:C, 51.29; H, 3.44; N, 15.95
測定値:C, 51.31; H, 3.41; N, 15.73
実施例 20
〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕−(3−ジエチルアミノプロピル)アミン
N,N−ジエチルアミノプロピルアミン3ml中の実施例19のメチルスルファニル誘導体0.275g(0.78ミリモル)の溶液を16時間135℃のオイルバス(ポット温度約125℃)中撹拌しながら加熱した。過剰のアミンを減圧下蒸発させ、残存する油状物をジエチルエーテル10mlに溶解した。混濁した溶液を「セライト」で清浄化し、濾過し、濃縮した。残存物を石油エーテルで磨砕し、濾過し、0.288g(85%収率)を得た。酢酸エチル−石油エーテルから再結晶させて〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕−(3−ジエチルアミノプロピル)アミンと同定された純粋な生成物を得た。融点154〜156℃
質量スペクトル(CI)433(M+)
元素分析値:C21H26Cl2N6・0.25H2O:
計算値:C, 57.60; H, 6.10; N, 19.19
測定値:C, 57.46; H, 5.85; N, 19.16
実施例 21
〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕−(3−ジエチルアミノプロピル)アミン
濃塩酸5ml中の実施例20のイミノ誘導体0.111g(0.25ミリモル)の溶液を6日間還流下に加熱した。水性の酸を減圧下に蒸発させ、残存物を水1.0mlに溶解した。10%炭酸カリウム水溶液を添加することによりガム状物を完全に沈殿させた。溶媒を傾瀉し、ガム状物を塩化メチレン15mlに溶解した。溶液を無水炭酸カリウム上に乾燥し、濾過し、濾液を蒸発させた。残存するガム状物をジエチルエーテル0.5mlに溶解した。形成した結晶性の生成物を濾過し、乾燥して〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕−(3−ジエチルアミノプロピル)アミンを得た。
質量スペクトル(CI)434(M+)
実施例 22
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(2−エトキシエトキシ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イリデンアミン
鉱物油中60%水素化ナトリウム40.0mg(1.0ミリモル)相当量をエトキシエタノール5.0mlに撹拌しながら添加した。水素の発生が終了した後、実施例19のメチルスルファニル誘導体0.351g(1.0ミリモル)を添加した。溶液を15分間135℃で加熱した。反応混合物を冷却した。氷水(50ml)を添加してガム状の固体を析出させた。この物質をジエチルエーテル中に抽出し、溶液を乾燥(炭酸カリウム)し、濃縮して15mlの容量とした。分離した結晶を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(2−エトキシエトキシ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミンと同定される生成物を得た。融点133〜135℃
質量スペクトル(CI)393(M+1)
元素分析値:C18H18Cl2N4O2
計算値:C, 54.97; H, 4.61; N, 14.25
測定値:C, 55.05; H, 4.65; N, 14.15
実施例 23
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン
6N塩酸1.0ml中の実施例22のエトキシエチルエーテル78.0mg(0.20ミリモル)の溶液を5分間還流下に加熱した。溶媒を減圧下に蒸発除去した。残存する固体塩酸塩をエタノール−酢酸エチルから再結晶させ結晶性の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン塩酸塩を得た。融点255〜260℃
質量スペクトル(CI)321(M+1)
元素分析値:C14H10Cl2N4O・HCl・0.3C2H5OH:
計算値:C, 47.21; H, 3.48; N, 15.08
測定値:C, 47.21; H, 3.40; N, 14.73
実施例 24
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
濃塩酸5.0ml中の実施例23のイミノ誘導体76.0mg(0.19ミリモル)の溶液を3日間還流下に加熱し、次に溶媒を蒸発除去した。残存物を水で磨砕し、濾過し、乾燥して水和物として6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンを得た。
質量スペクトル(CI)322(M+)
元素分析値:C14H9Cl2N3O2・1.25H2O:
計算値:C, 48.78; H, 3.37; N, 12.19
測定値:C, 48.68; H, 3.25; N, 11.96
実施例 25
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−〔2−(ジエチルアミノ)エトキシ〕−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例24の2−ヒドロキシ誘導体0.173g(0.5ミリモル)、2−ジエチルアミノエチルクロリド塩酸塩0.086g(0.5ミリモル)、ジメチルホルムアミド3mlおよび粉末無水炭酸カリウム1.0gの混合物を24時間室温で撹拌した。水(25ml)を添加し、粗生成物を沈殿させた。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−〔2−(ジエチルアミノ)エトキシ〕−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンと同定される所望の化合物を得た。
実施例 26
2−アミノ−6−フェニル−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン
実施例14の方法と同様の酸加水分解法により実施例9の6−フェニル−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミンから上記化合物を調製した。融点250〜255℃
実施例 27
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−チオン
ピリミジン10ml中の実施例12の2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン0.321g(1.0ミリモル)およびLawesson試薬0.404g(1.0ミリモル)の混合物を24時間撹拌しながら還流下に加熱した。溶媒を減圧下に除去し、残存物を水20mlで磨砕し、濾過し、フィルターケーキを水で十分洗浄した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−チオンと同定される所望の化合物を得た。
実施例 28
N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド
Figure 0003885116
実施例19の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン0.161g(0.46ミリモル)および無水酢酸1.0mlの混合物を沸点まで加熱して溶液とした。2分間還流後、溶液を半分の容量となるまで濃縮し、これにより結晶が生じた。混合物を冷却し、エーテル2mlを添加し、生成物を濾過し、エーテルで洗浄した。融点229〜231℃
質量スペクトル(CI)393(M+)
元素分析値:C17H14Cl2N4OS:
計算値:C, 51.92; H, 3.59; N, 14.25
測定値:C, 52.12; H, 3.62; N, 14.20
実施例 29
N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−ジエチルアミノブチルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド
Figure 0003885116
実施例28のN−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド0.112g(0.29ミリモル)および4−(ジエチルアミノ)ブチルアミン1.0ml(大過剰)の混合物を撹拌しながら135℃のオイルバス中加熱した。1時間後、溶液を減圧下に濃縮し、残存物を酢酸エチル1mlで磨砕した。石油エーテル(1ml)を添加し、生成物を濾過した。
質量スペクトル(CI)489(M+)
実施例 30
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン
ジメチルホルムアミド5ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、27mg)の懸濁液に、実施例11の2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(172mg、0.56ミリモル)を添加した。混合物を1時間50℃に加熱して透明な溶液とした。ヨウ化エチル(60μl、0.75ミリモル)を添加し、溶液を3.5時間50℃で撹拌し、室温に冷却し、氷水30ml中に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除去し、酢酸エチルと水との間に分配した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過し、真空下に濃縮した。酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーに付し、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン104mg(55%)を得た。融点207〜209℃
元素分析値:C15H12Cl2N4O:
計算値:C, 53.75; H, 3.61; N, 16.71
測定値:C, 53.84; H, 3.67; N, 16.57
実施例 31
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−プロピル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド6ml中のNaH(鉱物油中60%、31mg)の懸濁液に、実施例11の2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(205mg、0.67ミリモル)を添加した。混合物を1時間50℃に加熱して透明な溶液とした。1−ヨードプロパン(100μl、1.03ミリモル)を添加し、溶液を10分間50℃で撹拌し、室温に冷却し、氷水40ml中に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除去し、水で洗浄した。残存物を乾燥し、1:1 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−プロピル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン159mg(68%)を得た。融点196〜197℃
元素分析値:C16H14Cl2N4O:
計算値:C, 55.03; H, 4.04; N, 16.04
測定値:C, 55.28; H, 4.22; N, 15.81
実施例 32
2−アミノ−8−ブチル−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド6ml中のNaH(鉱物油中60%、34mg)の懸濁液に、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(202mg、0.66ミリモル)を添加した。混合物を50℃に加熱して透明な溶液とした。1−ヨードブタン(105μl、0.92ミリモル)を添加し、溶液を30分間50℃で撹拌し、室温に冷却し、氷水40ml中に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除去し、水で洗浄した。残存物を乾燥し、1:1 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、2−アミノ−8−ブチル−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン152mg(64%)を得た。融点202〜205℃
元素分析値:C17H16Cl2N4O・0.08EtOAc:
計算値:C, 56.18; H, 4.52; N, 15.13
測定値:C, 56.39; H, 4.64; N, 14.99
実施例 33
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−イソブチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド8ml中のNaH(鉱物油中60%、36mg)の懸濁液に、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(205mg、0.67ミリモル)を添加した。混合物を20分間60℃に加熱して透明な溶液とした。1−ヨード−2−メチルプロパン(110μL、0.94ミリモル)を添加し、溶液を30分間50℃で撹拌した。更に1−ヨード−2−メチルプロパン(40μL、0.34ミリモル)を添加し、溶液を40分間50℃で撹拌し、次に、室温に冷却し、氷水40ml中に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除去し、水で洗浄した。ガム状の残存物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過し、真空下に濃縮した。得られた固体を、1:1 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−イソブチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン123mg(51%)を得た。融点193〜195℃
元素分析値:C17H16Cl2N4O:
計算値:C, 56.21; H, 4.44; N, 15.42
測定値:C, 56.60; H, 4.59; N, 15.11
実施例 34
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−(3−ジメチルアミノプロピル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド8ml中のNaH(鉱物油中60%、50mg)の懸濁液に、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(319mg、1.04ミリモル)を添加した。混合物を1.5時間70℃に加熱して透明な溶液とした。ジメチルホルムアミド6ml中のNaH(鉱物油中60%、68mg)を含有する第2のフラスコに3−ジメチルアミノプロピルクロリド塩酸塩(248mg、1.56ミリモル)を添加した。この懸濁液を30分間室温で撹拌し、次に10分間70℃で加熱し、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オンのナトリウム塩の上記溶液に添加した。形成した懸濁液を3時間70℃で加熱し、次に室温に冷却し、濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下に濃縮し、酢酸エチルおよびヘキサンを添加した。得られた固体を濾過して集め、真空下に乾燥し、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−(3−ジメチルアミノプロピル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン216mg(53%)を得た。融点136〜141℃
元素分析値:C18H19Cl2N5O:
計算値:C, 55.11; H, 4.88; N, 17.85
測定値:C, 55.07; H, 5.00; N, 17.53
実施例 35
〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸メチルエステル
ジメチルホルムアミド6ml中のNaH(鉱物油中60%、38mg)の懸濁液に、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(203mg、0.66ミリモル)を添加した。混合物を40分間50℃に加熱して透明な溶液とした。メチルクロロアセテート(90μL、1.03ミリモル)を添加し、溶液を20分間50℃で加熱し、次に室温に冷却し、氷水30ml上に注ぎこんだ。形成した沈殿を濾過して除去し、水で洗浄した。水性の濾液を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過し、濃縮した。固体を合わせ、1:1 ヘキサン:酢酸エチル〜全酢酸エチルの勾配溶離によるフラッシュクロマトグラフィーで精製し、〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸メチルエステル152mg(61%)を得た。融点188〜190℃
元素分析値:C16H12Cl2N4O3
計算値:C, 50.68; H, 3.19; N, 14.77
測定値:C, 50.74; H, 3.31; N, 14.39
実施例 36
〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸t−ブチルエステル
ジメチルホルムアミド10ml中のNaH(鉱物油中60%、67mg)の懸濁液に、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(398mg、1.30ミリモル)を添加した。混合物を40分間45℃〜50℃に加熱して透明な溶液とした。t−ブチルブロモアセテート(250μL、1.69ミリモル)を添加し、溶液を数分間50℃で加熱し、次に室温に冷却し、氷水60ml上に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。固体を1:2 ヘキサン:酢酸エチル〜全酢酸エチルの勾配溶離によるフラッシュクロマトグラフィーで精製し、〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸t−ブチルエステル165mg(30%)を得た。融点171〜173℃
元素分析値:C19H18Cl2N4O3
計算値:C, 54.17; H, 4.31; N, 13.30
測定値:C, 54.17; H, 4.34; N, 13.08
実施例 37
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
6N塩酸2.0ml中の実施例28のN−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド0.20g(0.51ミリモル)溶液を沸点まで撹拌しながら加熱した。結晶を即座に分離した。濃厚な混合物を更に2分間沸点で加熱し、冷却し、濾過した。フィルターケーキを水で十分洗浄し、乾燥し、0.175g(92%)を得た。融点249〜251℃
質量スペクトル(CI)352(M+)
元素分析値:C26H11Cl2N3OS・1.4H2O:
計算値:C, 47.58; H, 3.57; N, 11.16
測定値:C, 47.60; H, 3.12; N, 11.14
実施例 38
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルアミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.152g(0.43ミリモル)および1−(3−アミノプロピル)−4−メチルピペラジン1.0g(6.40ミリモル)の混合物を170℃のオイルバス(ポット温度約160℃)中3時間撹拌しながら加熱した。過剰のアミンを減圧下蒸発させた。水(5ml)を添加し、分離したガム状物を10%塩化メチレン−エーテル50ml中に抽出した。有機層を水10mlで3回洗浄し、乾燥(炭酸カリウム)し、チャコール処理し、濾過し、濃縮した。残存するガム状物をエーテル3mlに溶解した。誘導により分離した結晶を濾過し、エーテルで洗浄し、0.033gを得た。融点170〜172℃
質量スペクトル(CI)461(M+)
元素分析値:C22H26Cl2N6O:
計算値:C, 57.27; H, 5.68; N, 18.21
測定値:C, 57.39; H, 5.70; N, 18.10
実施例 39
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
50%〜60%のm−クロロ過安息香酸の0.346g(1.00ミリモル)相当量(推定50%過酸存在)をクロロホルム15ml中の実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)の撹拌溶液に25℃で添加し、溶液を一夜撹拌した。ジメチルスルホキシド0.25g(3.20ミリモル)相当量を添加し、過剰な過酸が有る場合はそれが還元されるようにした。15分後、クロロホルム溶液を飽和重炭酸ナトリウム30ml、次いで水で洗浄した。分離した有機層を硫酸ナトリウム上に乾燥し、濾過し、濃縮して約5mlの容量とした。結晶が分離した。石油エーテル約5mlを添加し、濾過し、0.165g(92%)を得た。融点>290℃
質量スペクトル(CI)384(M+)
元素分析値:C15H11Cl2N3O3S:
計算値:C, 46.89; H, 2.89; N, 10.94
測定値:C, 47.14; H, 2.96; N, 10.87
実施例 40
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)相当量を磁気撹拌子の入った圧力試験管内に入れた。試験管をドライアイス−アセトンバス中で冷却し、モノメチルアミンガス約3mlを試験管内で凝集させた。ジメチルホルムアミド(1.0ml)を添加し、試験管を閉鎖し、放置して室温に戻した。撹拌しながら反応混合物を110℃オイルバス中遮蔽物後方で加熱した。10分後、固体は全て溶液に移行した。溶液を20時間オイルバス中で加熱した。試験管を氷−アセトンバス中で冷却し、開封し、加温して室温とし、過剰のアミンを排気した。ジメチルホルムアミドの大部分を減圧下に蒸発させ、結晶を得た。固体を水5mlで磨砕し、濾過し、水で洗浄し、乾燥して、0.128gを得た。酢酸エチル−石油エーテルから再結晶させることにより精製し、純粋な生成物0.081gを得た。融点243〜244℃
質量スペクトル(CI)335(M+)
元素分析値:C15H12Cl2N4O:
計算値:C, 53.75; H, 3.61; N, 16.71
測定値:C, 53.91; H, 3.64; N, 16.80
実施例 41
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−ジメチルアミノ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンおよびジメチルアミンガスを出発物質として実施例40に記載の方法と同様にして上記化合物を調製した。融点256〜258℃
質量スペクトル(CI)349(M+)
元素分析値:C16H14Cl2N4O:
計算値:C, 55.03; H, 4.04; N, 16.04
測定値:C, 55.13; H, 4.06; N, 16.03
実施例 42
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−エチルアミノ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンおよびエチルアミンガスを出発物質として実施例40に記載の方法と同様にして上記化合物を調製した。融点180〜182℃
質量スペクトル(CI)349(M+)
元素分析値:C16H14Cl2N4O:
計算値:C, 55.03; H, 4.04; N, 16.04
測定値:C, 55.17; H, 4.08; N, 16.07
実施例 43
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)、エタノールアミン1.0g(16.4ミリモル)およびジメチルホルムアミド0.5mlの混合物を1.5時間撹拌しながら125℃のオイルバス中で加熱した。形成した溶液を真空下に濃縮し、残存するガム状物を水5mlで磨砕した。粘着性の固体を濾過し、水で十分洗浄し、アセトン/石油エーテルから再結晶させて純粋な生成物0.071gを得た。融点128〜131℃
質量スペクトル(CI)365(M+)
元素分析値:C16H14Cl2N4O2・0.7C3H6O:
計算値:C, 53.56; H, 4.52; N, 13.81
測定値:C, 53.88; H, 4.46; N, 14.17
実施例 44
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−イソプロピルアミノ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンおよびイソプロピルアミンを出発物質として実施例40に記載の方法と同様にして上記化合物を調製した。融点194〜196℃
質量スペクトル(CI)363(M+)
元素分析値:C17H16Cl2N4O:
計算値:C, 56.21; H, 4.44; N, 15.42
測定値:C, 56.17; H, 4.48; N, 15.43
実施例 45
2−ブチルアミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.177g(0.50ミリモル)、n−ブチルアミン10mlおよびジメチルホルムアミド1.0mlの混合物を還流下(110℃のオイルバス)撹拌しながら加熱した。1時間後、溶液の形成が完了した。20時間の還流の後、過剰なアミンおよびジメチルホルムアミドを蒸発させ、残存物を水で磨砕し、濾過し、水で洗浄し、乾燥し、0.180gを得た。酢酸エチル/石油エーテルから再結晶させ、純粋な生成物0.116gを得た。融点184〜186℃
質量スペクトル(CI)377(M+)
元素分析値:C18H18Cl2N4O:
計算値:C, 57.31; H, 4.81; N, 14.85
測定値:C, 57.41; H, 4.81; N, 14.83
実施例 46
2−ベンジルアミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)、ベンジルアミン0.50g(4.70ml)およびジメチルホルムアミド0.5mlの混合物を120℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。5分後、溶液の形成が完了した。5時間の還流の後、過剰なアミンおよびジメチルホルムアミドを減圧下蒸発させ、残存物をアセトン1mlおよび石油エーテル2mlの溶液で磨砕した。粘着性の固体を濾過し、酢酸エチル/石油エーテルから再結晶させ、純粋な生成物0.092gを得た。融点217〜219℃
質量スペクトル(CI)411(M+)
元素分析値:C17H14Cl2N4O5
計算値:C, 61.33; H, 3.92; N, 13.62
測定値:C, 61.30; H, 4.02; N, 13.59
実施例 47
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(3−モルホリン−4−イルプロピルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)、N−(3−アミノプロピル)モルホリン1.00g(6.90ml)およびジメチルホルムアミド0.5mlの混合物を125℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。2分後、溶液の形成が完了した。1.5時間後、過剰なアミンおよびジメチルホルムアミドを減圧下蒸発させ、残存物を水5mlで磨砕した。ガム状物を酢酸エチル25mlに溶解し、溶液を水2×5mlで洗浄し、乾燥(炭酸カリウム)し、濃縮した。エーテル5ml中に溶解することにより純粋な生成物の結晶が分離し、0.101gを得た。融点140〜142℃
質量スペクトル(CI)448(M+)
元素分析値:C21H23Cl2N41O2
計算値:C, 56.26; H, 5.17; N, 15.62
測定値:C, 56.48; H, 5.24; N, 15.53
実施例 48
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルアミノ〕−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)、2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルアミン0.80g(4.40ミリモル)およびジメチルホルムアミド0.5mlの混合物を125℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。2分後、溶液の形成が完了した。5時間後、過剰なアミンおよびジメチルホルムアミドを減圧下蒸発させ、残存物を水10mlで磨砕した。ガム状物をエーテル75mlに溶解し、溶液を水2×10mlで洗浄し、乾燥(炭酸カリウム)した。このエーテル溶液に塩化水素ガスを通してガム状物を沈殿させることにより塩酸塩を調製した。エーテルを傾瀉し、ガム状物を2−プロパノール2.0mlに溶解した。結晶を誘導して分離した。エーテル(10ml)を添加し、純粋な結晶を濾過し、エーテルで洗浄し、0.034gを得た。融点152〜155℃
質量スペクトル(CI)485(M+)
元素分析値:C24H22Cl2N4O3・HCl・0.75C3H8O:
計算値:C, 55.61; H, 5.16; N, 9.88
測定値:C, 55.32; H, 5.28; N, 9.50
実施例 49
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔(ピリジン−2−イルメチル)アミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)、2−(アミノメチル)ピリジン1.08g(10.0ミリモル)およびジメチルホルムアミド0.5mlの混合物を130℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。2分後、溶液の形成が完了した。2時間後、過剰なアミンおよびジメチルホルムアミドを減圧下蒸発した。残存物にエーテル(5ml)を添加した。即座に結晶が形成した。水(5ml)を添加し、混合物全体を濾過した。フィルターケーキをエーテル5ml、水5mlで洗浄し、次に乾燥して0.164gを得た。酢酸エチルから再結晶させて純粋な生成物0.75gを得た。融点198〜201℃
質量スペクトル(CI)412(M+)
元素分析値:C20H15Cl2N5O:
計算値:C, 58.27; H, 3.67; N, 16.99
測定値:C, 58.36; H, 3.82; N, 16.82
実施例 50
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔(ピリジン−3−イルメチル)アミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)および3−(アミノメチル)ピリジン1.08g(10.0ミリモル)を出発物質として、実施例49に記載の方法と同様に操作して上記化合物を調製し、純粋な生成物0.053gを得た。融点224〜226℃
質量スペクトル(CI)412(M+)
元素分析値:C20H15Cl2N5O:
計算値:C, 58.27; H, 3.67; N, 16.99
測定値:C, 58.36; H, 3.78; N, 16.79
実施例 51
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(2−ピリジン−2−イルエチルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)および2−(2−アミノエチル)ピリジン1.00g(8.20ミリモル)を出発物質として、実施例49に記載の方法と同様にして上記化合物を調製し、純粋な生成物0.082gを得た。融点173〜174℃
質量スペクトル(CI)426(M+)
元素分析値:C21H17Cl2N5O:
計算値:C, 59.17; H, 4.02; N, 16.43
測定値:C, 59.28; H, 4.11; N, 16.29
実施例 52
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−{3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピルアミノ}−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)および1−(3−アミノプロピル)−4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン1.00g(4.00ミリモル)を出発物質として、実施例49に記載の方法と同様にして上記化合物を調製し、純粋な生成物0.103gを得た。融点187〜188℃
質量スペクトル(CI)553(M+)
元素分析値:C28H30Cl2N6O2
計算値:C, 60.76; H, 5.46; N, 15.18
測定値:C, 61.04; H, 5.41; N, 15.20
実施例 53
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルフィニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
この化合物は、実施例39と同様であるが反応時間を短くした1回の操作において、実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンのm−クロロ過安息香酸化の副生成物として単離した。融点244〜247℃
質量スペクトル(CI)368(M+)
元素分析値:C15H11Cl2N3O2S:
計算値:C, 48.93; H, 3.01; N, 11.41
測定値:C, 48.42; H, 3.20; N, 11.05
実施例 54
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
アニリン1.00g(10.70ミリモル)中の実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.113g(0.29ミリモル)の溶液を3分間還流温度(184℃)に維持した。過剰のアニリンの大部分を減圧下に蒸発させた。残存するガム状物を酢酸エチル1.0mlに溶解した。誘導により結晶が形成し、0.088gを得た。暗色を除くためクロロホルム、次いで50%ヘキサン−酢酸エチルを溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィーにより更に精製し、純粋な結晶性生成物0.046gを得た。融点247〜249℃
質量スペクトル(CI)397(M+)
元素分析値:C20H14Cl2N4O:
計算値:C, 60.47; H, 3.55; N, 14.10
測定値:C, 60.25; H, 3.64; N, 14.00
実施例 55
2−(3−ブロモフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
3−ブロモアニリン0.50g(2.90ミリモル)中の実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.155g(0.40ミリモル)の溶液を5分間還流温度(251℃)に維持した。過剰な3−ブロモアニリンの大部分を減圧下に蒸発させた。冷却した残ガム状物をエーテル1.0mlで磨砕した。形成した紫色の結晶を濾過し、エーテル2mlで洗浄し、0.186gを得た。暗色を除くため、クロロホルム、次いで50%ヘキサン/酢酸エチルを溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィーにより更に精製し、純粋な結晶性生成物0.104gを得た。融点246〜248℃
質量スペクトル(CI)447(M+)
元素分析値:C20H13BrCl2N4O:
計算値:C, 50.45; H, 2.75; N, 11.77
測定値:C, 50.53; H, 2.76; N, 11.52
実施例 56
2−(4−クロロフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
4−クロロアニリン0.50g(3.90ミリモル)中の実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.133g(0.29ミリモル)の混合物を5分間沸点(238℃)で撹拌しながら加熱した。冷却した暗青色の反応溶液に酢酸エチル(3ml)を添加した。石油エーテル(3ml)を添加することにより暗色固体の沈殿形成を完了した。これを濾過し、50%ヘキサン−酢酸エチルで洗浄し、0.078gを得た。粗製の固体をクロロホルム、次いで50%ヘキサン−酢酸エチルを溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して暗色を除き、純粋な結晶性生成物0.056gを得た。融点255〜256℃
質量スペクトル(CI)431(M+)
元素分析値:C20H13Cl3N4O:
計算値:C, 55.64; H, 3.04; N, 12.98
測定値:C, 55.75; H, 3.04; N, 12.97
実施例 57
2−(ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.113g(0.29ミリモル)および3,4−メチレンジオキシアニリン0.50g(3.70ミリモル)の混合物を200℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。得られた溶液を5分間加熱し、室温に冷却した。酢酸エチル(2ml)を添加し、痕跡量の固体を濾過した。濾液中ゆっくり形成した結晶を濾過し、酢酸エチル2mlで洗浄し、0.080gを得た。固体をクロロホルム、次いで50%ヘキサン/酢酸エチルを溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して暗色を除き、純粋な結晶性生成物0.054gを得た。融点240〜241℃
質量スペクトル(CI)441(M+)
元素分析値:C21H14Cl2N4O3
計算値:C, 57.16; H, 3.20; N, 12.70
測定値:C, 56.95; H, 3.11; N, 12.47
実施例 58
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(ピリジン−4−イルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.550g(1.25ミリモル)および4−アミノピリジン1.50g(16.0ミリモル)の混合物を150℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。得られた溶液を10分間加熱し、室温に冷却した。硬化した溶融物をメタノール3mlで磨砕した。24時間放置後、形成した顆粒状の固体を濾過し、メタノール2mlおよびエーテル2mlで洗浄し、0.471gを得た。塩酸塩を以下の通り調製した。すなわち、上記粗製の塩基をメタノール5mlに懸濁した。撹拌しながら、2N塩酸1mlを添加して完全な溶液とした。溶液が僅かに混濁するまで更に塩酸を添加した。誘導により分離した結晶を濾過し、10%メタノール−エーテル10ml次いでエーテルで洗浄し、0.485gを得た。メタノール/エーテルから再結晶させ、純粋な結晶性生成物0.405gを得た。融点338〜340℃
質量スペクトル(CI)398(M+)
元素分析値:C19H13Cl2N5O・HCl・H2O:
計算値:C, 50.40; H, 3.56; N, 15.47
測定値:C, 50.78; H, 3.18; N, 15.50
実施例 59
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブチルアミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.152g(0.435ミリモル)および1−(4−アミノブチル)−4−メチルピペラジン0.50g(2.90ミリモル)の混合物を170℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。2分後、溶液が形成した。2時間後、溶液を室温に冷却し、暗色のガム状物をエーテル25mlに溶解した。溶液を水4×5mlで洗浄した。着色物質の大部分は洗浄水中に排出された。エーテル溶液を炭酸カリウム上に乾燥し、濾過し、濃縮して約2mlの容量とした。誘導により分離した結晶を濾過し、エーテルで洗浄し、0.063gを得た。融点130〜132℃
質量スペクトル(CI)475(M+)
元素分析値:C23H28Cl2N6O:
計算値:C, 58.11; H, 5.94; N, 17.68
測定値:C, 58.39; H, 5.99; N, 17.53
実施例 60
2−シクロヘキシルアミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.100g(0.26ミリモル)およびシクロヘキシルアミン0.300g(3.00ミリモル)の混合物を沸点(134℃)で加熱した。形成した溶液を2分間還流下に加熱した。過剰なアミンの大部分を減圧下蒸発した。残存するガム状物を熱酢酸エチル2mlに溶解した。石油エーテル(2ml)を添加し、冷却した溶液から分離した結晶を濾過し、水で洗浄し、0.090gを得た。酢酸エチルから再結晶させて純粋な結晶性生成物0.048gを得た。融点242〜244℃
質量スペクトル(CI)403(M+)
元素分析値:C20H20Cl2N4O:
計算値:C, 59.56; H, 5.00; N, 13.89
測定値:C, 59.92; H, 5.03; N, 13.86
実施例 61
6−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕ヘキサン酸t−ブチルエステル
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.152g(0.40ミリモル)および5−アミノヘキサン酸t−ブチルエステル0.750g(4.00ミリモル)の混合物を120℃のオイルバス中撹拌しながら加熱して完全な溶液とした。10分後、溶液を室温に冷却し、10%重硫酸カリウム溶液20mlを氷片とともに添加した。分離したガム状物をエーテル30ml中に抽出した。有機層を水3×5mlで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、濃縮し、2mlとした、誘導により分離した結晶を濾過し、エーテル1mlで洗浄し、0.150gを得た。融点70〜75℃
質量スペクトル(CI)491(M+)
元素分析値:C24H28Cl2N4O3・0.2H2O:
計算値:C, 58.22; H, 5.78; N, 11.32
測定値:C, 57.84; H, 5.71; N, 11.04
実施例 62
6−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕ヘキサン酸
25℃のトリフルオロ酢酸0.75ml中の実施例61の6−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕ヘキサン酸t−ブチルエステルの溶液を1時間放置した。トリフルオロ酢酸の大部分を蒸発させた。残存するガム状物を水2mlで磨砕し、傾瀉した。メタノール(1ml)を添加し、ガム状物の大部分を溶解すると同時に、はっきりした輪郭の結晶が形成された。水(1ml)を添加し、固体を濾過し、乾燥し、0.100gを得た。融点240〜242℃
質量スペクトル(CI)435(M+)
元素分析値:C20H20Cl2N4O3・CF3CO2H・0.75CH3OH:
計算値:C, 47.65; H, 4.22; N, 9.77
測定値:C, 47.38; H, 4.28; N, 9.72
実施例 63
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−p−トリルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.113g(0.29ミリモル)および4−メチルアニリン0.50g(4.70ミリモル)の混合物を180℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。得られた溶液を10分間加熱した。過剰な4−メチルアニリンの多くを減圧下に蒸発させた。残存物を酢酸エチル1mlに溶解した。暗色溶液から分離した結晶を濾過し、酢酸エチル2ml、次いでエーテルで洗浄し、0.111gを得た。酢酸エチルから再結晶させ、純粋な生成物0.050gを得た。融点243〜245℃
質量スペクトル(CI)411(M+)
元素分析値:C21H16Cl2N4O:
計算値:C, 61.33; H, 3.92; N, 13.62
測定値:C, 61.11; H, 4.00; N, 13.41
実施例 64
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−メトキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.113g(0.29ミリモル)および4−メトキシアニリン0.50g(4.10ミリモル)の混合物を180℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。得られた溶液を10分間加熱した。過剰なアニリンの多くを減圧下に蒸発させた。残存物を酢酸エチル2mlに溶解した。暗色溶液から分離した結晶を濾過し、酢酸エチル2mlで洗浄し、0.102gを得た。酢酸エチルから再結晶させ、純粋な生成物0.047gを得た。融点221〜223℃
質量スペクトル(CI)427(M+)
元素分析値:C21H16Cl2N4O2
計算値:C, 59.03; H, 3.77; N, 13.11
測定値:C, 59.19; H, 3.84; N, 13.07
実施例 65
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン
粉末無水炭酸カリウム20g相当量をジメチルホルムアミド50ml中の4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボアルデヒド4.95g(0.025モル)および2,6−ジクロロフェニルアセトニトリル5.25g(0.028ミリモル)の溶液に添加した。混合物を16時間130℃のオイルバス中(ポット温度約120℃)撹拌しながら加熱した。混合物を冷却し、濾過した。フィルターケーキをジメチルホルムアミド30mlで洗浄した。僅かに混濁するまで水を濾液に添加した。誘導により分離した結晶を濾過し、50%ジメチルホルムアミド/水20ml、次いで水20mlで洗浄し、乾燥し、4.30gを得た。融点217〜219℃
質量スペクトル(CI)365(M+)
実施例 66
N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド
実施例65の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン2.70g(7.40ミリモル)および無水酢酸15mlの混合物を撹拌しながら沸点まで加熱した。形成した溶液を5分間還流下に加熱し、減圧下に濃縮し、約8mlの容量とした。溶液を冷却し、エーテル(8ml)を添加した。分離した輪郭の明確な結晶を濾過し、エーテル5mlおよび石油エーテル10mlで洗浄し、2.68gを得た。融点175〜177℃
質量スペクトル(CI)407(M+)
実施例 67
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例66のN−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド2.40g(5.90ミリモル)相当量を25℃の6N塩酸35mlに溶解した。溶液を沸点まで撹拌しながら加熱した。1分後、生成物の結晶が分離した。沸点で更に5分後、混合物を冷却し、濾過し、フィルターケーキを順次、6N塩酸5ml、水15ml、2−プロパノール5ml、そして、エーテル5mlで洗浄し、2.11g(98%)を得た。50%クロロホルム/酢酸エチルを溶離剤とするシリカゲルクロマトグラフィーにより純粋な生成物を単離した。融点233〜236℃
質量スペクトル(CI)366(M+)
元素分析値:C16H13Cl2N3OS・0.1C4H8O2・0.25H2O:
計算値:C, 51.89; H, 3.80; N, 11.07
測定値:C, 51.89; H, 3.58; N, 10.99
実施例 68
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メタンスルホニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
クロロホルム50mlの実施例67の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.66g(1.80ミリモル)の溶液を50%〜60%m−クロロ過安息香酸(推定過酸50%存在)1.50g(4.32ミリモル)で撹拌しながら処理した。溶液を16時間室温で放置した。ジメチルスルホキシド0.50g(6.80ミリモル)相当量を添加して過剰な過酸を還元した。15分後、溶液を重炭酸ナトリウム飽和溶液2×30ml、次いで水30mlで洗浄した。クロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウム上に乾燥し、濾過し、濃縮して10mlの容積とした。僅かに混濁するまで石油エーテルを添加した。分離した結晶を濾過し、エーテルで洗浄して0.401gを得た。融点214〜216℃
質量スペクトル(CI)398(M+)
元素分析値:C16H13Cl2N3O3S・0.25H2O:
計算値:C, 47.70; H, 3.38; N, 10.43
測定値:C, 47.41; H, 3.17; N, 10.23
実施例 69
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例68の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メタンスルホニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.134g(0.33ミリモル)およびアニリン0.500g(5.40ミリモル)の混合物を還流するまで195℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。形成した溶液を5分間還流下に維持した。過剰のアニリンの大部分を減圧下に蒸発させた。残存するガム状物を酢酸エチル15mlに溶解した。比較的少量の不溶性物質を濾過した後、溶液をシリカゲル層で濾過し、紫色を除いた。濾液を濃縮して2mlの容量とした。僅かに混濁するまで石油エーテルを添加した。誘導により分離した結晶を濾過し、50%エーテル/石油エーテルで洗浄し、0.068gを得た。融点223〜225℃
質量スペクトル(CI)411(M+)
元素分析値:C21H16Cl2N4O・0.25C4H8O2
計算値:C, 60.98; H, 4.19; N, 12.93
測定値:C, 61.19; H, 4.29; N, 12.57
実施例 70
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−〔3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルアミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例67の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.150g(0.41ミリモル)および1−(3−アミノプロピル)−4−メチルピペラジン0.500g(3.20ミリモル)の混合物を180℃のオイルバス中で加熱した。形成した溶液を0.5時間加熱した。過剰のアミンの大部分を減圧下に蒸発させた。残存するルガム状物を水2mlで磨砕し、傾瀉した。ガム状物をエーテル15mlに溶解した。溶液を水3×5mlで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過し、濃縮して2mlの容量とした。僅かに混濁するまで石油エーテルを添加した。誘導により分離した結晶を濾過し、75%エーテル/石油エーテル2mlで洗浄し、0.90gを得た。融点126〜128℃
質量スペクトル(CI)475(M+)
元素分析値:C23H28Cl2N6O・0.4H2O:
計算値:C, 57.24; H, 6.01; N, 17.42
測定値:C, 57.33; H, 6.04; N, 17.07
実施例 71
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(2−メトキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.113g(0.29ミリモル)および2−メトキシアニリン0.50g(4.10ミリモル)の混合物を175℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。得られた溶液を5分間加熱し、室温に冷却した。エーテル(2ml)を添加した。形成した結晶を濾過し、エーテル1mlで洗浄し、0.070gを得た。固体をクロロホルムを溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して暗色を除いた。エーテルから再結晶させて、純粋な生成物0.029gを得た。融点200〜201℃
質量スペクトル(CI)427(M+)
元素分析値:C21H16Cl2N4O2
計算値:C, 59.03; H, 3.77; N, 13.11
測定値:C, 59.09; H, 3.87; N, 13.02
実施例 72
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−メトキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.113g(0.29ミリモル)および3−メトキシアニリン0.50g(4.10ミリモル)の混合物を175℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。得られた溶液を5分間加熱し、室温に冷却した。エーテル(2ml)を添加した。形成した結晶を濾過し、エーテル2mlで洗浄し、0.083gを得た。固体をクロロホルムを溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して暗色を除いた。エーテルから再結晶させて、純粋な生成物0.037gを得た。融点203〜204℃
質量スペクトル(CI)427(M+)
元素分析値:C21H16Cl2N4O2・0.5H2O:
計算値:C, 57.81; H, 3.93; N, 12.84
測定値:C, 57.98; H, 3.82; N, 12.71
実施例 73
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−メトキシ−3−メチルフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.113g(0.29ミリモル)および3−メチル−4−メトキシアニリン0.40g(2.90ミリモル)の混合物を165℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。得られた溶液を5分間加熱し、室温に冷却した。エーテル(1ml)を添加した。形成した結晶を濾過し、エーテル2mlで洗浄し、0.109gを得た。クロロホルム次いで酢酸エチルを溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィーにより固体を精製して暗色を除いた。酢酸エチル溶出液を濃縮して3mlの容量とした。冷却により、純粋な生成物0.060gを分離した。融点218〜220℃
質量スペクトル(CI)441(M+)
元素分析値:C22H18Cl2N4O2
計算値:C, 59.88; H, 4.11; N, 12.70
測定値:C, 59.88; H, 4.14; N, 12.57
実施例 74
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(4−メトキシフェニルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド0.5ml中の実施例68の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メタンスルホニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.100g(0.25ミリモル)および4−メトキシアニリン0.061g(0.50ミリモル)の溶液を10分間還流下に加熱した。水3滴を添加した。誘導により結晶が形成した。更に水3滴を添加し、更に粘着性の固体を沈殿させた。傾瀉後、固体を酢酸エチル0.5mlおよび石油エーテル0.5mlで磨砕した。固体を濾過し、50%酢酸エチル/石油エーテルで洗浄し、乾燥し、0.080gを得た。シリカゲルの層を通して酢酸エチル溶液を濾過することにより精製した。濾液を1mlまで濃縮して純粋な結晶性生成物0.033gを得た。融点213〜215℃
質量スペクトル(CI)441(M+)
元素分析値:C22H18Cl2N4O2
計算値:C, 59.88; H, 4.11; N, 12.70
測定値:C, 59.52; H, 4.17; N, 12.56
実施例 75
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例74の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(4−メトキシフェニルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.048g(0.11ミリモル)および濃(48%)臭化水素酸15mlの混合物を3時間還流下撹拌しながら加熱した。得られた溶液を冷却したころ結晶が生じ、0.033gを得た。
質量スペクトル(CI)427(M+)
元素分析値:C21H16Cl2N4O2・HBr・H2O:
計算値:C, 47.93; H, 3.64; N, 10.65
測定値:C, 47.78; H, 3.29; N, 10.46
実施例 76
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−エトキシフェニルアミノ)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例68の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メタンスルホニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.150g(0.38ミリモル)および4−エトキシアニリン0.500g(3.60ミリモル)の混合物を10分間160℃のオイルバス中溶融した。暗紫色の溶融物を冷却し、温氷酢酸1mlに溶解した。この溶液を水で10mlとなるまで希釈し、固体を沈殿させた。固体を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥し、0.140gを得た。シリカゲル層を通して酢酸エチル溶液を濾過し、シリカゲルを酢酸エチルで洗浄することにより精製した。濾液を濃縮して2mlの容量とし、石油エーテル2mlを添加した。誘導により分離した結晶を濾過し、エーテルで洗浄し、0.094gを得た。融点192〜194℃
質量スペクトル(CI)455(M+)
元素分析値:C23H20Cl2N4O2
計算値:C, 60.67; H, 4.43; N, 12.30
測定値:C, 60.62; H, 4.53; N, 12.11
実施例 77
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3,4−ジメトキシフェニルアミノ)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例68の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メタンスルホニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.150g(0.38ミリモル)および3,4−ジメトキシアニリン0.500g(3.30ミリモル)の混合物を5分間160℃のオイルバス中加熱した。暗青色の溶液を冷却し、温氷酢酸2mlに溶解した。この溶液を水で10mlとなるまで希釈し、固体を沈殿させた。固体を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥し、0.200gを得た。シリカゲル層を通して酢酸エチル溶液(25ml)を濾過し、シリカゲルを酢酸エチルで洗浄することにより精製した。濾液を濃縮して3mlの容量とした。誘導により分離した結晶を濾過し、酢酸エチル1ml次いでエーテル1mlで洗浄し、0.116gを得た。融点221〜223℃
質量スペクトル(CI)471(M+)
元素分析値:C23H20Cl2N4O3
計算値:C, 58.61; H, 4.28; N, 11.89
測定値:C, 58.31; H, 4.31; N, 11.71
実施例 78
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例68の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メタンスルホニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.150g(0.38ミリモル)および3,4,5−トリメトキシアニリン0.500g(2.70ミリモル)の混合物を5分間160℃のオイルバス中加熱した。暗色の溶液を冷却し、温氷酢酸2mlに溶解した。この溶液を水で15mlとなるまで希釈し、紫色の固体を沈殿させた。固体を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥し、0.140gを得た。シリカゲル層を通して酢酸エチル溶液(30ml)を濾過し、シリカゲルを酢酸エチルで洗浄することにより精製した。濾液を濃縮して3mlの容量とした。誘導により分離した結晶を濾過し、酢酸エチル1mlおよびエーテル1mlで洗浄し、0.054gを得た。融点275〜278℃
質量スペクトル(CI)501(M+)
元素分析値:C22H22Cl2N4O4
計算値:C, 57.50; H, 4.42; N, 11.17
測定値:C, 57.41; H, 4.51; N, 10.98
実施例 79
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(ピリジン−3−イルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)、3−アミノピリジン塩基0.500g(5.30ミリモル)および3−アミノピリジン塩酸塩0.066g(0.50ミリモル)の混合物を1時間210℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。水(5ml)を冷却した反応混合物に添加し、固体を析出させた。固体を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥し、0.147gを得た。クロロホルム次いで酢酸エチルを溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。純粋な生成物を含有する酢酸エチル溶出液を濃縮して2mlとした。誘導により分離した結晶を濾過し、酢酸エチル0.5mlおよびエーテル1mlで洗浄し、0.810gを得た。融点247〜248℃
質量スペクトル(CI)398(M+)
元素分析値:C19H13Cl2N5O:
計算値:C, 57.30; H, 3.29; N, 17.59
測定値:C, 57.33; H, 3.38; N, 17.43
実施例 80
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−〔4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フェニルアミノ〕−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.155g(0.40ミリモル)、4−(2−ジエチルアミノエトキシ)アニリン0.167g(0.80ミリモル)および(2−メトキシエチル)エーテル(bp 162℃)1mlの混合物を150℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。固体は全て10分間かけて徐々に溶解した。溶液を更に10分間加熱し、100℃に冷却した。僅かに混濁するまで水を滴下添加した。誘導により分離した結晶を濾過し、エーテル0.51mlおよび水2mlで洗浄し、乾燥して0.105gを得た。クロロホルム、次いで酢酸エチル、そして最後に10%メタノール/クロロホルムを溶離剤とするクロマトグラフィーにより精製し、純粋な生成物を含有する画分を得た。溶出液を蒸発乾固させた。残存する不定型の固体を温酢酸エチル1mlに溶解した。誘導により分離した結晶を濾過し、酢酸エチルおよびエーテルで簡単に洗浄し、0.042gを得た。融点141〜143℃
質量スペクトル(CI)512(M+)
元素分析値:C26H27Cl2N5O2:
計算値:C, 60.94; H, 5.31; N, 13.67
測定値:C, 60.96; H, 5.36; N, 13.52
実施例 81
6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ペンチルアミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例37の6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.165g(0.47ミリモル)および1−(5−アミノペンチル)−4−メチルピペラジン0.50g(2.70ミリモル)の混合物を180〜185℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。2分後、溶液が形成した。0.5時間後、溶液を室温に冷却し、水5mlを添加してタフィーのようなガム状物を析出させた。傾瀉しガムを再度水5mlで磨砕した。傾瀉しガム状物をエーテル35ml中に溶解回収した。エーテル溶液を水2×50mlで洗浄し、乾燥(炭酸カリウム)し、濃縮して5mlとした。石油エーテルを添加して僅かに混濁させた。誘導により分離した結晶を濾過し、80%エーテル/酢酸エチルで洗浄し、0.060gを得た。融点110〜112℃
質量スペクトル(CI)489(M+)
元素分析値:C24H30Cl2N6O:
計算値:C, 58.90; H, 6.18; N, 17.17
測定値:C, 58.75; H, 6.14; N, 16.96
実施例 82
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−ヒドロキシメチルフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.155g(0.40ミリモル)および3−(ヒドロキシメチル)アニリン0.500g(4.10ミリモル)の混合物を10分間180℃のオイルバス中加熱した。約120℃で氷酢酸2mlを添加し、ガム状物を溶解させた。水(20ml)を添加し、固体を析出させた。混合物を濾過した。フィルターケーキを水で十分洗浄し、乾燥し、0.130gを得た。クロロホルム次いで酢酸エチルを溶離剤とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、純粋な生成物を含有する画分を得た。酢酸エチル溶出液を濃縮して1mlの容量とした。誘導により分離した結晶を濾過し、酢酸エチル0.5ml次いでエーテル1mlで洗浄し、0.059gを得た。融点215〜217℃
質量スペクトル(CI)427(M+)
元素分析値:C21H16Cl2N4O2:
計算値:C, 59.03; H, 3.77; N, 13.11
測定値:C, 59.14; H, 3.91; N, 12.78
実施例 83
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.155g(0.40ミリモル)および3,5−ジメトキシアニリン0.400g(2.60ミリモル)の混合物を5分間160℃のオイルバス中加熱した。約100℃で氷酢酸1mlを添加し、溶融物を溶解させた。水(10ml)を添加し、ガム状物を沈殿させた。傾瀉し、ガム状物を塩化メチレン35mlに溶解した。溶液を水2×20mlで洗浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、チャコール処理し、濾過し、濃縮した。残存するガム状物をクロロホルム次いで2:1 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、純粋な生成物を含有する画分を得た。溶出液をほぼ蒸発乾固させた時点で結晶が分離した。結晶を濾過し、エーテル0.5mlで洗浄し、0.059gを得た。融点228〜230℃
質量スペクトル(CI)457(M+)
元素分析値:C22H18Cl2N4O3:
計算値:C, 57.78; H, 3.97; N, 12.25
測定値:C, 57.93; H, 4.07; N, 12.16
実施例 84
{4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酢酸メチルエステル
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.226g(0.58ミリモル)および4−アミノフェニル酢酸メチルエステル塩基0.40g(2.80ミリモル)の混合物を160〜165℃のオイルバス中加熱した。得られた溶液を10分間加熱し、室温に冷却した。溶液を氷酢酸1mlで処理し、溶解した。水(10ml)を添加してガム状物を沈殿させた。混合物を傾瀉し、残存するガム状物をクロロホルム20mlに溶解した。クロロホルム溶液を水25mlで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、濃縮した。クロロホルム、次いで50%ヘキサン/酢酸エチルを溶離剤とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、純粋な生成物を含有する画分を得た。溶出液を濃縮乾固させ、固体0.141gを得た。酢酸エチルから再結晶させ、結晶0.054gを得た。融点224〜226℃
質量スペクトル(CI)469(M+)
元素分析値:C23H18Cl2N4O3:
計算値:C, 58.86; H, 3.87; N, 11.94
測定値:C, 59.10; H, 3.94; N, 11.85
実施例 85
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.155g(0.40ミリモル)および5−アミノ−2−メトキシピリジン0.50g(4.00ミリモル)の混合物を160℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。形成した溶液を10分間加熱し、室温に冷却した。水(10ml)を添加してガム状物を沈殿させた。混合物を傾瀉し、残存するガム状物を水5mlで磨砕した。形成した茶色の固体を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥し、0.135gを得た。クロロホルム、次いで酢酸エチルを溶離剤とするシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、純粋な生成物を含有する画分を得た。溶出液を濃縮した2mlとした。誘導により分離した結晶を濾過し、酢酸エチル0.2ml次いでエーテル0.5mlで洗浄し、0.045gを得た。融点233〜235℃
質量スペクトル(CI)428(M+)
元素分析値:C20H15Cl2N5O2:
計算値:C, 56.09; H, 3.53; N, 16.35
測定値:C, 56.07; H, 3.53; N, 16.06
実施例 86
{4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酢酸
実施例84の{4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酢酸メチルエステル0.065g(0.14ミリモル)相当量を撹拌しながら熱メタノール25mlに溶解した。沸点において、2N水酸化ナトリウム1mlを添加した。1時間還流後、溶液を濃縮して5mlとした(固体が溶液から形成した)。水(10ml)を添加して溶液を形成した。氷酢酸(0.25ml)を添加して固体の遊離酸生成物を析出させた。固体を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥し、0.060gを得た。50%メタノール/塩化メチレン60mlに溶解することにより精製した。痕跡量の固体を濾過し、濾液を撹拌しながら濃縮して2mlとした。分離した固体を濾過し、0.5mlのメタノールおよびエーテルで洗浄した。0.050gを得た。融点286〜290℃
質量スペクトル(CI)455(M+)
元素分析値:C22H16Cl2N4O3:
計算値:C, 58.04; H, 3.54; N, 12.31
測定値:C, 58.28; H, 3.59; N, 12.19
実施例 87
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.155g(0.40ミリモル)および3−アミノフェノール0.50g(4.60ミリモル)の混合物を10分間160℃のオイルバス中溶融した。溶融物を約100℃に冷却し、氷酢酸5mlを添加して溶解した。僅かに混濁するまで水を添加した。誘導により分離した結晶を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥して0.104gを得た。酢酸エチル/石油エーテルから再結晶させて純粋な結晶性生成物0.035gを得た。融点290〜292℃
質量スペクトル(CI)413(M+)
元素分析値:C20H14Cl2N4O2・0.25H2O:
計算値:C, 57.50; H, 3.50; N, 13.41
測定値:C, 57.68; H, 3.50; N, 13.36
実施例 88
4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕安息香酸エチルエステル
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.226g(0.58ミリモル)および4−アミノ安息香酸エチルエステル0.40g(2.42ミリモル)の混合物を170℃のオイルバス中溶融させて透明な溶融物とした。15分後熱溶融物中結晶が分離し始めた。反応混合物を冷却し、酢酸エチル2mlで磨砕した。石油エーテル(1ml)を添加した。混合物を濾過し、フィルターケーキをエーテル2mlで洗浄し、0.200gを得た。酢酸エチルから再結晶させて純粋な生成物0.078gを得た。融点278〜280℃
質量スペクトル(CI)469(M+)
元素分析値:C23H18Cl2N4O3・0.1H2O:
計算値:C, 58.63; H, 3.89; N, 11.89
測定値:C, 58.43; H, 4.01; N, 11.61
実施例 89
3−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕安息香酸エチルエステル
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.226g(0.58ミリモル)および3−アミノ安息香酸エチルエステル0.40g(2.42ミリモル)の混合物を170℃のオイルバス中溶融させて透明な溶融物とした。6分後溶融物を冷却して約100℃とした。氷酢酸(1ml)添加して溶融物を溶解した。水(5ml)を添加して固体を析出させた。固体を濾過し、水で十分洗浄し、メタノール2mlで磨砕した。混合物を濾過し、フィルターケーキを1mlのメタノール次いでエーテルで洗浄し、0.194gを得た。酢酸エチルから再結晶させて純粋な生成物0.075gを得た。融点238〜240℃
質量スペクトル(CI)469(M+)
元素分析値:C23H18Cl2N4O3:
計算値:C, 58.86; H, 3.87; N, 11.94
測定値:C, 58.91; H, 3.96; N, 11.87
実施例 90
3−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕安息香酸
実施例89の3−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕安息香酸エチルエステル0.065g(0.139ミリモル)相当量を沸騰メタノール75mlに溶解した。2N水酸化ナトリウム(2ml)を添加し、透明な溶液を2時間還流下に維持した。溶液を撹拌しながら濃縮し、約15mlとした。混濁した溶液を熱時濾過し、痕跡量の固体を除去した。濾液を濃縮して約4mlとした。水(5ml)を添加し、混濁した混合物とした。氷酢酸(1ml)を添加し、綿状の固体を沈殿させた。固体を濾過し、水で十分洗浄し、乾燥し、0.048gを得た。温ジメチルホルムアミド4ml中に溶解し、エーテル20mlを添加することにより精製した。透明な溶液から徐々に分離してきた結晶を濾過し、エーテル、次いで水で洗浄し(これにより、痕跡量の酢酸ナトリウムが存在する場合はそれを除き)、0.025gを得た。融点>300℃
質量スペクトル(CI)441(M+)
元素分析値:C21H14Cl2N4O3:
計算値:C, 57.16; H, 3.20; N, 12.70
測定値:C, 56.88; H, 3.42; N, 12.52
実施例 91
4−{4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酪酸エチルエステル
実施例39の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.452g(1.16ミリモル)および4−アミノフェニル酪酸エチルエステル塩基1.00g(4.83ミリモル)の混合物を160〜165℃のオイルバス中加熱した。1分後溶液が形成した。10分後、反応混合物を約100℃に冷却し、氷酢酸2mlを添加して粘稠な物質を溶解した。水(20ml)を添加してガム状物を沈殿させた。混合物を傾瀉し、残存するガム状物を水3×10mlで磨砕した。ガム状物を塩化メチレン25mlに溶解し、溶液を水25mlで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、蒸発させた。残存する物質を熱酢酸エチル2mlに溶解した。誘導により分離した結晶を濾過し、エーテル2mlで洗浄し、0.358gを得た。更にシリカゲルクロマトグラフィーで精製して痕跡量の不純物を除去する必要があった。化合物のクロロホルム溶液をカラムに入れ、生成物を50%ヘキサン/酢酸エチルで溶離した。溶出液を濃縮し、ガム状物を温エーテル5mlに溶解した。結晶種を使用することにより純粋な結晶0.256gを分離した。融点169〜170℃
質量スペクトル(CI)511(M+)
元素分析値:C26H24Cl2N4O3:
計算値:C, 61.06; H, 4.73; N, 10.96
測定値:C, 61.19; H, 4.76; N, 10.86
実施例 92
4−{4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酪酸
実施例91の4−{4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酪酸エチルエステル0.170g(0.33ミリモル)の熱撹拌溶液に2N水酸化ナトリウム5ml相当量を添加した。溶液を1時間還流下に維持した。氷酢酸(1ml)を添加し、反応溶液を蒸発させて約25mlとした。水(50ml)を添加し、固体を析出させた。混合物を濾過し、フィルターケーキを水で十分洗浄し、乾燥し、0.130gを得た。この条件下では加水分解は完了しなかった。1:20 メタノール:クロロホルムを溶離剤とするシリカゲルクロマトグラフィーにより生成物を精製して原料エステルを除去し、純粋な酸55mgを得た。融点169〜171℃
質量スペクトル(CI)483(M+)
元素分析値:C24H20Cl2N4O3:
計算値:C, 59.64; H, 4.17; N, 11.59
測定値:C, 59.77; H, 4.24; N, 11.44
実施例 93
(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(ピリジン−4−イルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例68の6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−エチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン0.126g(0.31ミリモル)および4−アミノピリジン0.300g(3.20ミリモル)の混合物を10分間150℃のオイルバス中撹拌しながら加熱した。3分後、結晶を分離した。混合物を冷却し、メタノール1mlを添加した。固体を濾過し、1mlのメタノール次いでエーテルで洗浄し、0.100gを得た。塩酸塩を以下の通り調製した。上記した精製の塩基をメタノール2mlに懸濁した。2N塩酸1mlを添加し、混合物を加温して溶液とした。更に2N塩酸2mlを添加した。誘導により分離した結晶を懸濁し、順次2N塩酸1ml、酢酸エチル2ml次にエーテルで洗浄し、0.110gを得た。メタノール/エーテルから再結晶させ、純粋な結晶性生成物0.063gを得た。融点325〜330℃
質量スペクトル(CI)412(M+)
元素分析値:C20H15Cl2N5O・HCl:
計算値:C, 53.53; H, 3.59; N, 15.61
測定値:C, 53.48; H, 3.74; N, 15.38
実施例 94
4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルボキシレートエチルエステル
テトラヒドロフラン150ml中の4−クロロ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルボキシレートエチルエステル(10.00g、43.10ミリモル)の室温溶液に、トリエチルアミン(18.5ml、133ミリモル)、次いでエチルアミンの70%水溶液9mlを添加した。溶液を30分間撹拌し、次に真空下に濃縮し、クロロホルムと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間に分配した。有機層を硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過し、濃縮して油状物として4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルボキシレートエチルエステル9.32g(90%)を得た。
元素分析値:C10H15N3O2S:
計算値:C, 49.77; H, 6.27; N, 17.41
測定値:C, 49.77; H, 6.24; N, 17.30
実施例 95
4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンメタノール
テトラヒドロフラン100ml中の4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルボキシレートエチルエステル(8.93g、37.1ミリモル)の溶液をテトラヒドロフラン100ml中のリチウムアルミニウムハイドライド(2.30g、60.5ミリモル)の室温懸濁液に滴加した。10分後、反応混合物を水4.5ml、15%水酸化ナトリウム4.5ml、および水16mlで慎重にクエンチングし、混合物を1.5時間撹拌した。白色沈殿を濾過して除き、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下に濃縮し、1:1 ヘキサン:酢酸エチルを添加した。固体を集めて4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンメタノール6.77g(92%)を得た。融点152〜156℃
元素分析値:C8H13N3OS:
計算値:C, 48.22; H, 6.58; N, 21.09
測定値:C, 48.14; H, 6.61; N, 20.85
実施例 96
4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ホルミルピリミジン
クロロホルム600ml中の4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンメタノール(6.44g、32.4ミリモル)に、3分間かけて酸化マンガン(21.0g、241ミリモル)を添加した。懸濁液を2時間室温で撹拌し、更に酸化マンガン5.5gを添加した。4.5時間撹拌を継続した。次に、混合物をセライトで濾過し、クロロホルムで洗浄した。濾液を真空下に濃縮し、4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ホルミルピリミジン6.25g(97%)を得た。融点58〜61℃
元素分析値:C8H11N3OS:
計算値:C, 48.71; H, 5.62; N, 21.30
測定値:C, 48.62; H, 5.60; N, 21.28
実施例 97
4−エチルアミノ−2−メタンスルフィニルピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル
クロロホルム70ml中の4−エチルアミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルボキシレートエチルエステル(2.011g、8.34ミリモル)の室温溶液に、(±)−トランス−2−(フェニルスルホニル)−3−フェニルオキサジリジン(2.70g、10.34ミリモル)を添加した。溶液を7時間室温で撹拌し、次に真空下に濃縮した。残存物を酢酸エチル〜酢酸エチル中3%メタノールの勾配溶離によるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4−エチルアミノ−2−メタンスルフィニルピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル2.07g(97g)を得た。融点54〜56℃
元素分析値:C10H15N3O3S:
計算値:C, 46.68; H, 5.88; N, 16.33
測定値:C, 46.56; H, 5.68; N, 16.23
実施例 98
4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル
アニリン4ml中の4−エチルアミノ−2−メタンスルフィニルピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル(166mg、0.65ミリモル)の溶液を30分間110℃に加熱した。溶液を室温に冷却し、真空下に濃縮した。2:1 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより得られた白色固体158mg(87%)はNMRによれば主に所望の生成物であった。
実施例 99
(4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−イル)メタノール
テトラヒドロフラン6ml中の4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル(109mg、0.38ミリモル)の溶液をテトラヒドロフラン5ml中のリチウムアルミニウムハイドライド(35mg、0.92ミリモル)の室温懸濁液に滴加した。25分後、更にリチウムアルミニウムハイドライド30mgを添加し、撹拌を30分間継続した。水120μL、15%水酸化ナトリウム200μL、そして水300μLで反応混合物を慎重にクエンチングした。1時間撹拌後、白色沈殿を濾過して除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空下に濃縮し、酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、(4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−イル)メタノール36mg(39%)を得た。融点174〜176℃
元素分析値:C13H16N4O:
計算値:C, 63.92; H, 6.60; N, 22.93
測定値:C, 63.97; H, 6.58; N, 22.79
実施例 100
4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボアルデヒド
クロロホルム15ml中の(4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−イル)メタノール(173mg、0.71ミリモル)の溶液に、酸化マンガン(600mg、6.89ミリモル)を添加した。一夜室温で撹拌した後、混合物をセライトのパッドで濾過し、クロロホルムで洗浄した。濾液を真空下に濃縮し、4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボアルデヒド170mg(99%)を得た。融点155〜157℃
元素分析値:C13H14N4O:
計算値:C, 64.45; H, 5.82; N, 23.12
測定値:C, 64.31; H, 6.01; N, 22.98
実施例 101
(8−エチル−7−イミノ−6−チオフェン−3−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン
2−エトキシエタノール5ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、27mg)の懸濁液に、3−チオフェンアセトニトリル(168mg、1.36ミリモル)を添加した。室温で5分間撹拌後、4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボアルデヒド(300mg、1.24ミリモル)を添加し、反応混合物を2時間120℃で加熱し、暗茶色溶液を得た。冷却した時点で溶液を水に注ぎ込み、沈殿を形成させた。得られた沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。粗生成物を5%メタノール/塩化メチレン、次いで10%メタノール/塩化メチレンを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を濃縮して(8−エチル−7−イミノ−6−チオフェン−3−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン340mg(78%)を得た。融点220〜222℃
質量スペクトル(CI)348(M+)
元素分析値:C19H17N5S:
計算値:C, 65.68; H, 4.93; N, 20.16
測定値:C, 64.42; H, 4.86; N, 19.78
実施例 102
8−エチル−2−フェニルアミノ−6−チオフェン−3−イル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例116の方法に従って、(8−エチル−7−イミノ−6−チオフェン−3−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミンから上記化合物を調製した。5%メタノール/塩化メチレン、次いで10%メタノール/塩化メチレンを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより生成物を精製した。融点223〜225℃
質量スペクトル(CI)349(M+)
元素分析値:C19H16N4OS:
計算値:C, 65.49; H, 4.63; N, 16.08
測定値:C, 65.33; H, 4.49; N, 15.73
実施例 103
(8−エチル−7−イミノ−6−チオフェン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン
2−エトキシエタノール5ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、27mg)の懸濁液に、2−チオフェンアセトニトリル(168mg、1.36ミリモル)を添加した。室温で5分間撹拌後、4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボアルデヒド(300mg、1.24ミリモル)を添加し、反応混合物を2時間120℃で加熱し、暗茶色溶液を得た。冷却した時点で溶液を水に注ぎ込み、沈殿を形成させた。得られた沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。粗生成物を5%メタノール/塩化メチレン、次いで10%メタノール/塩化メチレンを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を濃縮して(8−エチル−7−イミノ−6−チオフェン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン370mg(85%)を得た。融点204〜205℃
質量スペクトル(CI)348(M+)
元素分析値:C19H17N5S:
計算値:C, 65.68; H, 4.93; N, 20.16
測定値:C, 64.38; H, 4.90; N, 19.78
実施例 104
8−エチル−2−フェニルアミノ−6−チオフェン−2−イル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例116の方法に従って、(8−エチル−7−イミノ−6−チオフェン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミンから上記化合物を調製した。5%メタノール/塩化メチレン、次いで10%メタノール/塩化メチレンを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより生成物を精製した。融点223〜225℃
質量スペクトル(CI)349(M+)
元素分析値:C19H16N4OS:
計算値:C, 65.49; H, 4.63; N, 16.08
測定値:C, 65.36; H, 4.78; N, 15.72
実施例 105
(6−(2−ブロモ−6−クロロフェニル)−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン
2−エトキシエタノール5ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、12mg)の懸濁液に、2−ブロモ−6−クロロフェニルアセトニトリル(286mg、1.24ミリモル)を添加した。室温で5分間撹拌後、4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボアルデヒド(200mg、0.83ミリモル)を添加し、反応混合物を3時間130℃で加熱し、暗茶色溶液を得た。冷却した時点で形成した沈殿を水20mlで磨砕した。沈殿を濾過して除き、エーテルで洗浄し、(6−(2−ブロモ−6−クロロフェニル)−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン178mgを得た。
実施例 106
(6−(2−ブロモ−6−クロロフェニル)−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
(6−(2−ブロモ−6−クロロフェニル)−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン(150mg)を無水酢酸1mlに添加し、5分間還流下に加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮して得られた油状物を10分間6N塩酸10mlと共に還流下に加熱した。反応混合物を冷却し、水30mlを添加し、沈殿を形成した。沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。得られた固体を乾燥し、6−(2−ブロモ−6−クロロフェニル)−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン130mgを得た。融点:195℃で軟化、210℃〜214℃で融解
質量スペクトル(CI)457(M+)
元素分析値:C21H16N4OBrCl・HCl:
計算値:C, 51.24; H, 3.48; N, 11.38
測定値:C, 50.58; H, 3.51; N, 11.32
実施例 107
〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸
塩化メチレン4ml中の実施例36の〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸t−ブチルエステル(157mg、0.37ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸2mlを添加した。溶液を5時間室温で撹拌し、次に、真空下に濃縮した。形成した油状物を塩化メチレンと塩水との間に分配した。水層を酢酸エチルで洗浄し、有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過し、真空下に濃縮してガム様の固体を得た。ジエチルエーテルを添加し、形成した沈殿を集めた。ヘキサンを濾液に添加し、再度、形成した沈殿を集めた。固体を合わせて80℃で真空下に乾燥し、HPLCで97%より高純度の〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸71mg(52%)を得た。融点297〜300℃(分解)
元素分析値:C15H10Cl2N4O3:
計算値:C, 49.34; H, 2.76; N, 15.34
測定値:C, 46.01; H, 2.77; N, 13.28
実施例 108
2−アミノ−8−ベンジル−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド6ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、34mg)の懸濁液に2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(200mg、0.65ミリモル)を添加した。混合物を50℃に加熱し、透明な溶液とした。ベンジルブロミド(110μL、0.92ミリモル)を添加し、溶液を5分間50℃で加熱し、室温で2時間撹拌した後、氷水40ml上に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーで固体を精製し、生成物181mgを得た。酢酸エチルを溶離剤とする2回目のクロマトグラフィー、次いで真空下に乾燥することにより、2−アミノ−8−ベンジル−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン110mg(43%)を得た。融点220〜222℃
元素分析値:C20H14Cl2N4O:
計算値:C, 60.47; H, 3.55; N, 14.10
測定値:C, 60.55; H, 3.69; N, 13.93
実施例 109
2−アミノ−8−(3−ブロモベンジル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド8ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、38mg)の懸濁液に、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(200mg、0.65ミリモル)を添加した。混合物を20分間50℃に加熱し、透明な溶液とした。加熱マントルを外し、3−ブロモベンジルブロミド(240μL、0.96ミリモル)を添加した。10分後、反応混合物を氷水30ml上に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。1:1 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーで固体を精製し、次いで真空下に乾燥して、2−アミノ−8−(3−ブロモベンジル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン178mg(58%)を得た。融点195℃で軟化、215℃で融解
元素分析値:C20H13BrCl2N4O:
計算値:C, 50.45; H, 2.75; N, 11.77
測定値:C, 50.82; H, 2.91; N, 11.63
実施例 110
4−〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イルメチル〕安息香酸メチルエステル
ジメチルホルムアミド7ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、36mg)の懸濁液に、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(195mg、0.64ミリモル)を添加した。混合物を20分間40〜50℃に加熱し、透明な溶液とした。メチル4−(ブロモメチル)ベンゾエート(206mg、0.90ミリモル)を添加し、反応混合物を15分間40〜50℃加熱し、次に氷水30ml上に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。固体を1:1 ヘキサン:酢酸エチルから1:2 ヘキサン:酢酸エチルの勾配溶離によるフラッシュクロマトグラフィーで精製し、次に真空下に乾燥して0.16当量に酢酸エチルを含有する4−〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イルメチル〕安息香酸メチルエステル204mgを得た。融点235〜237℃
元素分析値:C22H16Cl2N4O3・0.16C4H8O2:
計算値:C, 57.95; H, 3.68; N, 11.93
測定値:C, 57.87; H, 3.74; N, 11.67
実施例 111
2−アミノ−8−(2,6−ジクロロベンジル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド8ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、36mg)の懸濁液に2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(208mg、0.68ミリモル)を添加した。混合物を10分間70℃に、次いで30分間50℃に加熱し、透明な溶液とした。α−ブロモ−2,6−ジクロロトルエン(215mg、0.90ミリモル)を添加し、反応混合物を25分間50℃に加熱し、次に氷水上に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。1:1 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーで固体を精製し、次に真空下に乾燥して2−アミノ−8−(2,6−ジクロロベンジル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン112mg(35%)を得た。融点274〜276℃
元素分析値:C20H12Cl2N4O:
計算値:C, 51.53; H, 2.59; N, 12.02
測定値:C, 51.92; H, 2.68; N, 11.84
実施例 112
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−(4−メトキシベンジル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド8ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、38mg)の懸濁液に2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(208mg、0.68ミリモル)を添加した。混合物を1時間50℃に加熱し、透明な溶液とした。4−メトキシベンジルクロリド(130μL、0.95ミリモル)を添加し、反応混合物を30分間50℃に加熱し、次に氷水上に注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。1:1 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーで固体を精製し、次に真空下に乾燥して2−アミノ−6−(2,6−ジクロロベンジル)−8−(4−メトキシベンジル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン208mg(72%)を得た。融点208〜209℃
元素分析値:C21H16Cl2N4O2:
計算値:C, 59.03; H, 3.77; N, 13.11
測定値:C, 59.39; H, 3.92; N, 12.88
実施例 113
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−ピリジン−4−イルメチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド6ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、32mg)の懸濁液に2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(200mg、0.65ミリモル)を添加し、混合物を70℃に加熱した。ジメチルホルムアミド4ml中トリエチルアミン(220μL、1.59ミリモル)を含有する第2のフラスコに、4−ピコリルクロリド塩酸塩(137mg、0.84ミリモル)を添加した。この暗赤色の混合物を2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オンのナトリウム塩の上記溶液に添加した。混合物を70℃に加熱し、次に室温に冷却した。混合物を氷水20mlに注ぎ込み、形成した沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。この固体を酢酸エチル中10%メタノールで洗浄し、粗生成物96mgを得た。濾液を濃縮して更に77mgの粗生成物を得た。酢酸エチル〜酢酸エチル中10%メタノールに勾配溶離によるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して分析用試料として2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−ピリジン−4−イルメチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンを得た。融点268〜270℃
元素分析値:C19H13Cl2N5O:
計算値:C, 57.30; H, 3.29; N, 17.59
測定値:C, 57.62; H, 3.57; N, 17.31
実施例 114
2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−(3−フェニルプロピル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
ジメチルホルムアミド10ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、58mg)の懸濁液に2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン(320mg、1.04ミリモル)を添加した。混合物を60℃に加熱し、透明な溶液とした。1−クロロ−3−フェニルプロパン(260μL、1.81ミリモル)を添加し、反応混合物を35分間60℃で加熱し、次に氷水上に注ぎ込んだ。形成したガム様の固体を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥した。濾過し、真空下に濃縮し、得られた油状物を1:3 ヘキサン:酢酸エチルを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、粗生成物345mgを得た。酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶させ、真空下に乾燥し、2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−(3−フェニルプロピル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン253mg(57%)を得た。融点161〜163℃
元素分析値:C22H18Cl2N4O:
計算値:C, 62.13; H, 4.27; N, 13.17
測定値:C, 62.08; H, 4.37; N, 13.15
実施例 115
(8−エチル−7−イミノ−6−フェニル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン
2−エトキシエタノール5ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、8mg)の懸濁液にフェニルアセトニトリル(100μL、0.87ミリモル)を添加した。室温で5分間撹拌後、4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボアルデヒド(200mg、0.83ミリモル)を添加し、反応混合物を24時間90℃で加熱し、暗茶色の溶液を得た。これを室温に冷却し、次に水20mlに注ぎ込んだ。形成した沈殿を濾過して除き水で洗浄した。残存物を乾燥し、3%メタノール/塩化メチレンを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(8−エチル−7−イミノ−6−フェニル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン145mg(51%)を得た。融点196〜197℃
質量スペクトル(CI)342(M+)
元素分析値:C21H19N5:
計算値:C, 73.88; H, 5.61; N, 20.51
測定値:C, 73.22; H, 5.59; N, 20.29
実施例 116
8−エチル−6−フェニル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
(8−エチル−7−イミノ−6−フェニル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン(150mg)を無水酢酸2mlに添加し、2分間還流下に加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、得られた油状物10分間6N塩酸10mlとともに還流下に加熱した。反応混合物を冷却し、水20mlを添加し、沈殿を生じさせた。沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。得られた固体を2時間45℃で真空オーブン中乾燥し、8−エチル−6−フェニル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン122mg(81%)を得た。融点197〜200℃(分解)
質量スペクトル(CI)343(M+)
元素分析値:C21H18N4O・0.5HCl:
計算値:C, 69.94; H, 5.17; N, 15.53; Cl, 4.92
測定値:C, 69.30; H, 5.07; N, 15.44; Cl, 5.21
実施例 117
(6−(3,5−ジメチルフェニル)−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン
2−エトキシエタノール5ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、16mg)の懸濁液に3,5−ジメチルフェニルアセトニトリル(126mg、0.87ミリモル)を添加した。室温で5分間撹拌後、4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボキシアルデヒド(200mg、0.83ミリモル)を添加し、反応混合物を2時間115℃で加熱し、暗茶色の溶液を得た。冷却により、溶液を固化させ、水30mlで磨砕した。形成した沈殿を濾過して除きジエチルエーテルで洗浄した。残存物を乾燥し、(6−(3,5−ジメチルフェニル)−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン232mg(76%)を得た。融点243〜244℃
元素分析値:C23H23N5:
計算値:C, 74.77; H, 6.27; N, 18.95
測定値:C, 73.84; H, 6.30; N, 18.72
実施例 118
6−(3,5−ジメチルフェニル)−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
(6−(3,5−ジメチルフェニル)−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン(150mg)を無水酢酸1mlに添加し、2分間還流下に加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、得られた油状物を10分間6N塩酸10mlと共に還流下に加熱した。反応混合物を冷却し、水20mlを添加し、沈殿を形成させた。沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。得られた固体を2時間45℃の真空オーブン中で乾燥し、6−(3,5−ジメチルフェニル)−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン140mg(93%)を得た。融点220〜223℃
質量スペクトル(CI)371(M+)
元素分析値:C23H22N4O・HCl:
計算値:C, 67.89; H, 5.70; N, 13.77
測定値:C, 67.58; H, 5.68; N, 13.59
実施例 119
(8−エチル−7−イミノ−6−ピリジン−4−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン
実施例115の方法に従い、4−ピリジルアセトニトリルおよび4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボアルデヒドから80%収率で調製した。
実施例 120
8−エチル−2−フェニルアミノ−6−ピリジン−4−イル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例116の方法に従い、(8−エチル−7−イミノ−6−ピリジン−4−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミンから60%収率で調製した。融点:230℃で軟化
質量スペクトル(CI)344(M+)
元素分析値:C20H17N5O・HCl:
計算値:C, 63.24; H, 4.78; N, 18.44
測定値:C, 63.92; H, 4.70; N, 18.66
実施例 121
(8−エチル−7−イミノ−6−ナフタレン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン
2−エトキシエタノール5ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、27mg)の懸濁液に2−ナフチルアセトニトリル(227mg、1.36ミリモル)を添加した。室温で5分間撹拌後、4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボアルデヒド(300mg、1.24ミリモル)を添加し、反応混合物を1時間110℃で加熱し、暗茶色の溶液を得た。冷却後、溶液を水30mlに注ぎ込み、沈殿を形成させた。形成した沈殿を濾過して除き水で洗浄した。粗生成物を5%メタノール/塩化メチレン、次いで10%メタノール/塩化メチレンを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を濃縮して、黄色固体として(8−エチル−7−イミノ−6−ナフタレン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン400mg(82%)を得た。融点236〜242℃
質量スペクトル(CI)392(M+)
元素分析値:C25H21N5:
計算値:C, 76.70; H, 5.41; N, 17.89
測定値:C, 75.58; H, 5.49; N, 17.58
実施例 122
8−エチル−6−ナフタレン−2−イル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
(8−エチル−7−イミノ−6−ナフタレン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン(150mg)を無水酢酸1mlに添加し、2分間還流下に加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、得られた油状物を10分間6N塩酸10mlとともに還流下に加熱した。反応混合物を冷却し、水40mlを添加し、沈殿を形成させた。沈殿を濾過して除き、水で洗浄した。得られた固体を真空オーブン中乾燥して8−エチル−6−ナフタレン−2−イル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンを得た。融点:254〜256℃
質量スペクトル(CI)393(M+)
元素分析値:C25H20N4O・HCl:
計算値:C, 70.00; H, 4.94; N, 13.06
測定値:C, 68.61; H, 4.97; N, 12.83
実施例 123
(6−ビフェニル−4−イル−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン
2−エトキシエタノール5ml中のNaH(鉱物油中60%懸濁液、27mg)の懸濁液に4−ビフェニルアセトニトリル(263mg、1.36ミリモル)を添加した。室温で5分間撹拌後、4−エチルアミノ−2−フェニルアミノピリミジン−5−カルボキシアルデヒド(300mg、1.24ミリモル)を添加し、反応混合物を1時間110℃で加熱し、暗茶色の溶液を得た。冷却後、溶液を水に注ぎ込み、沈殿を形成させた。形成した沈殿を濾過して除き水で洗浄した。粗生成物を5%メタノール/塩化メチレン、次いで10%メタノール/塩化メチレンを溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を濃縮して、(6−ビフェニル−4−イル−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン427mg(83%)を得た。融点245〜249℃
質量スペクトル(CI)418(M+)
元素分析値:C27H23N5:
計算値:C, 77.67; H, 5.55; N, 16.78
測定値:C, 76.16; H, 5.54; N, 16.36
実施例 124
6−ビフェニル−4−イル−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
実施例116の方法に従って、(6−ビフェニル−4−イル−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミンから調製した。融点235℃で軟化
質量スペクトル(CI)419(M+)
元素分析値:C27H22N4O・HCl:
計算値:C, 71.28; H, 5.10; N, 12.32
測定値:C, 69.22; H, 5.10; N, 11.85
式Iの化合物は価値ある蛋白チロシンキナーゼ阻害剤であり増殖性疾患の治療のために抗細胞増殖剤として治療上の価値を有する。これらの化合物は1つ以上の蛋白キナーゼ、PDGF、FGF、EGF、ウイルス−src(V-src)、および細胞−src(C-src)の強力な抑制剤である。すなわち本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症、再狭窄およびガンの治療において有用である。化合物の治療対象となる特定の腫瘍には、An. Rev. Respr. Dis., 142:554〜556(1990)に記載のもののような小型細胞肺癌;Cancer Research, 52:4773〜4778(1992)に記載のヒト乳癌;Cancer Research, 52:1457〜1462(1992)に記載の種類の低等級ヒト膀胱癌;J. Clin. Invest., 91:53〜60(1993)に記載のヒト結腸直腸癌;およびJ. Surg. Res., 54:293〜294に記載のものが包含される。
本発明の化合物はチロシンキナーゼ阻害を測定するために用いられる標準的な検定法において評価される。この検定法は以下の通り実施した。
表皮生育因子受容体チロシンキナーゼの精製
ヒトEGF受容体チロシンキナーゼを以下に方法によりA431表皮様癌腫細胞から単離した。細胞を50%Dulbeccoの変性イーグル培地および10%ウシ胎児血清含有50%HAM F-12栄養培地中ローラーボトル内で生育させた。約109個の細胞を20mM 2−(4N−〔2−ヒドロキシメチル〕ピペラジン−1−イル)エタンスルホン酸、pH7.4、5mMエチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)N,N,N′,N′−テトラ酢酸、1%トリトンX-100、10%グリセロール、0.1mMオルトバナジン酸ナトリウム、5mMフッ化ナトリウム、4mMピロホスフェート、4mMベンズアミド、1mMジチオスレイトール、80μg/mlアプロチニン、40μg/mlロイペプチドおよび1mMフェニルメチルスルホニルフロリドを含有する2倍容の緩衝液中で細胞溶解させた。10分間25,000×Gで遠心分離した後、上澄みを、予め50mM Hepes、10%グリセロール、0.1%トリトンX-100および150mM NaCl(平衡化緩衝液)で平衡化させておいた小麦胚芽アグルチニンセファロース10mlを用いて4℃で2時間平衡化させた。混入蛋白は平衡化緩衝液中1M NaClで樹脂から洗いだし、酵素は平衡化緩衝液中0.5M N−アセチル−1−D−グルコサミンで溶離させた。
IC50値の測定
IC50値を測定するための酵素検定を25mM Hepes、pH7.4、5mM MgCl2、2mM MnCl2、50μMバナジン酸ナトリウム、5〜10ng EGF受容体チロシンキナーゼ、200μM基質ペプチド(アミノ酸由来Ac-Lys-His-Lys-Lys-Leu-Ala-Glu-Gly-Ser-Ala-Tyr472-Glu-Glu-Val-NH2(Tyr472は受容体チロシンキナーゼによりホスホリル化されるPLC-g内の4つのチロシンのうち1つであることが解っている(Wahl, M.I.等、J. Biol. Chem., 265:3944〜3948(1990))、およびこの部位を包囲する酵素配列由来のペプチドは優れた酵素基質である)、1μCi〔32P〕ATP添加10μM ATPを含有する総容量0.1ml中で行い、室温で10分間インキュベートした。反応停止のために75mMリン酸2mlを添加し、2.5cmのホスホセルロースフィルターディスクを通すことによりペプチドを結合させた。フィルターを5回75mMリン酸で洗浄し、シンチレーション液(Ready gel Beckman)5mlとともにバイアルに入れた。
PDGFおよびFGFチロシンキナーゼ検定
マウスPDGF−βおよびヒトFGF-1(flg)の受容体チロシンキナーゼの全長cDNAはJ. Escobedoから入手し、そして、J. Biol. Chem., 262:1482〜1487(1991)に記載の通り調製し、そしてPCRプライマーは細胞内チロシンキナーゼドメインをコードするDNAのフラグメントを増幅するように設計した。フラグメントをバキュロウイルスベクターに組み込み、AcMNPV DNAにコントラストフェクトさせ、組み換えウイルスを単離した。SF9昆虫細胞をウイルスに感染させて蛋白を過剰発現させ、細胞溶解物を用いて検定を行った。検定は96穴プレート(100μL/インキュベーション/ウエル)中で行い。条件はγ32P-ATPからグルタメートチロシン共重合体基質への32Pの取り込みを測定するために最適なものとした。すなわち、各ウエルには、25mM Hepes(pH7.0)、150mM NaCl、0.1%トリトンX-100、0.2mM PMSF、0.2mM Na3VO3、10mM MnCl2および750μg/mlポリ(4:1)グルタメート−チロシン含有インキュベーション緩衝液82.5μL、次いで阻害剤2.5μLおよび酵素溶解物(7.5μg/μL FGF-TKまたは6.0μg/μL PDGF-TK)5μLを添加して反応を開始した。。25℃で10分間インキュベートした後、γ32P-ATP(0.4μCi+50μM ATP)10μLを各ウエルに添加し、試料を更に10分間25℃でインキュベートした。20mMピロリン酸ナトリウム含有30%トリクロロ酢酸(TCA)100μLを添加し、物質をガラス繊維フィルターマット(Wallac)上に沈殿させることにより、反応を停止した。フィルターを3回100mMピロリン酸含有15%TCAで洗浄し、フィルター上に保持された放射能をWallac 1250 Betaplateリーダーで計数した。非特異的活性は、緩衝液のみ(酵素非含有)の試料のインキュベーション後のフィルター上残存放射能として定義した。特異的酵素活性は総活性(酵素+緩衝液)−非特異的活性として定義した。特異的活性を50%阻害した化合物の濃度(IC50)を阻害曲線から求めた。
V-srcおよびC-srcのキナーゼ検定
V-srcおよびC-srcのキナーゼはN−末端2−17アミノ酸に対する抗ペプチドモノクローナル抗体を用いてバキュロウイルス感染昆虫細胞溶解物から精製した。0.65μmラテックスビーズに共有結合させた抗体を150mM NaCl、50mMトリスpH7.5、1mM DTT、1%NP-40、2mM EGTA、1mMバナジン酸ナトリウム、1mM PMSF、各々1μg/mlのロイペプチド、ペプスタチンおよびアプロチニンを含有する昆虫細胞溶解物緩衝液の懸濁液に添加した。C-srcまたはV-src蛋白の何れはを含有する昆虫細胞溶解物を回転しながら4℃で3〜4時間上記ビーズとともにインキュベートした。溶解物のインキュベーション終了時、ビーズを溶解緩衝液で3回洗浄し、10%グリセロール含有溶解緩衝液中に再懸濁し、凍結した。これらのラテックスビーズを解凍し、40mMトリスpH7.5、5mM MgCl2を含有する検定緩衝液中3回洗浄し、同じ緩衝液中に懸濁した。0.65μmポリビニリデン膜底部を有するミリポア95穴プレートに反応成分:10μL V-srcまたはC-srcビーズ、10μLの12.5mg/mlポリGluTyr基質、0.2μCi標識32P-ATP含有5μM ATP、阻害剤含有5μL DMSOまたはその溶媒対照および最終容量125μLとするための緩衝液を入れた。ATPを添加することにより室温で反応を開始し、10分後、氷上で5分間、125μLの30%TCA、0.1Mピロリン酸ナトリウムを添加することによりクエンチングした。次にプレートを濾過し、15%TCA、0.1Mピロホスフェート250μLずつで2回、ウエルを洗浄した。フィルターをパンチし、液体シンチレーションカウンターで計数し、エルブスタチンのような既知の阻害剤と比較しながら阻害活性についてデータを検討した。方法はJ. Med. Chem., 37:598〜609(1994)により詳細に記載されている。
細胞培養
RossのJ. Cell. Biol., 30:172〜186(1971)の方法に従ってラット大動脈平滑筋細胞(RASMC)をラットの胸部大動脈から単離摘出した。細胞を10%ウシ胎児血清(FBS, Hyclone, Logan, Utah)、1%グルタミン(Gibco)および1%ペニシリン/ストレプトマイシン(Gibco)を含有するDulbeccoの変性イーグル培地(DMEM, Gibco)中生育させた。細胞が平滑筋細胞であることの確認は、その「ヒルアンドバレー」生育パターンにより、そして、SMI∝−アクチン(Sigma)に特異的なモノクローナル抗体による蛍光染色により、行った。RASMCは全実験において継代培養5〜20代のものを用いた。被験化合物は溶媒の一貫性と化合物の溶解度を確保するためにジメチルスルホキシド(DMSO)中に調製した。適切なDMSO対照を被験化合物と同時に評価した。
3H〕−チミジン取り込み検定
RASMCを10%FBS含有DMEM中24穴プレートにプレーティングした(30,000個/ウエル)。4日後、細胞は全面培養状態に達し、更に2日間0.2%FBS含有DMEM/F12培地(Gibco)中インキュベートすることにより無活動状態とした。0.5ml/ウエル血清置換培地(DMEM/F12+1%CPSR-2、Sigma製)中、PDGF-BB、bFGFまたはFBS+被験化合物と共に、22時間細胞をインキュベートすることによりDNA合成を誘導した。18時間後、0.25μCi/ウエル〔3H〕チミジンを添加した。4時間後、放射性培地を除き、細胞を冷ホスフェート緩衝食塩水1mlで2回洗浄し、次に冷5%トリクロロ酢酸で2回洗浄することによりインキュベーションを停止した。酸可溶性画分を0.25N水酸化ナトリウム0.75ml中溶解し、放射能を液体シンチレーション計数により測定した。IC50値はグラフ上で求めた。
PDGF受容体自己リン酸化
RASMCを100mmのディッシュ中全面培養まで生育させた。生育培地を除去し、血清非含有培地と交換し、細胞を更に24時間37℃でインキュベートした。次に被験化合物を直接培地に添加し、細胞を更に2時間インキュベートした。2時間後、PDGF-BBを最終濃度30ng/mlで添加し、5分間37℃に保持してPDGF受容体の自己リン酸化を促進した。生育因子処理の後、培地を除去し、細胞を冷ホスフェート緩衝食塩水で洗浄し、即座に溶解緩衝液(50mM HEPES〔pH7.5〕、150mM NaCl、10%グリセロール、1%トリトンX-100、1mM EDTA、1mM EGTA、50mM NaF、1mMオルトバナジン酸ナトリウム、30mM p−ニトロフェニルホスフェート、10mMピロリン酸ナトリウム、1mMフェニルメチルスルホニルフロリド、10μg/mlアプロチニンおよび10μg/mlロイペプチド)1mlで溶解した。溶解物を10分間10,000×Gで遠心分離した。上澄みをウサギ抗ヒトPDGF型AB受容体抗体(1:1000)10μLと共に2時間インキュベートした。インキュベーション後、蛋白−A−セファロースビーズを添加して2時間連続混合し、ビーズに結合した免疫複合体を溶解洗浄緩衝液1mLで4回洗浄した。免疫複合体Laemmli試料緩衝液30μL中に溶解し、4〜20%SDSポリアクリルアミドゲル中電気泳動した。電気泳動後、分離した蛋白をニトロセルロースに移行させ、抗ホスホチロシン抗血清で免疫ブロッティングした。〔125I〕−プロテインAと共にインキュベートした後、チロシンリン酸化蛋白濃度をリン撮影分析により検知し、密度測定により蛋白のバンドを定量した。IC50値は密度測定データから求めた。
移植腫瘍試験
本発明の化合物の数値(例えば実施例54および80の化合物)は移植腫瘍に感染した動物の寿命を延長させている。試験ではF1雑種マウスを用いた。マウスには第0日に腹水または腫瘍ブライの希釈物を接種した。接種物の試料をチオグリコレート培地中インキュベートすることにより腫瘍物質の全体的汚染がないかどうか調べた。全供試動物に腫瘍を接種した後、試験のために無作為に割り付けた。対照群マウスには溶媒を、投与群マウスには溶媒に溶解した本発明の化合物を、主に尾部テザー(tether)から注入することにより投与した。全マウスとも毎日モニタリングして急性毒性および他の臨床兆候があるかどうか観察した。対照群および投与群の動物の生存は毎日確認した。試験は一般的に60日間継続し、その時点で全生存マウスを安楽死させた。
以下の表IおよびIIは上記の検定・試験において分析した本発明の代表的化合物の生物学的データを示すものである。
Figure 0003885116
Figure 0003885116
Figure 0003885116
Figure 0003885116
Figure 0003885116
Figure 0003885116
本発明の化合物はまた種々のヒト結腸腺癌から得た細胞を用いた試験において評価されている。3種のこのようなヒト細胞系統をHCT-8、SW-620およびHT-29とした。典型的な試験法では、種々の濃度で本発明の化合物を含有する0.3%軟質寒天に細胞を懸濁し、1%寒天充填物の入った6穴プレートにプレーティングした。細胞プレートを一般的には2週間湿潤二酸化炭素(5%)インキュベーター中37℃でインキュベートした。インキュベーション期間終了後、1mg/mlのp−ヨードニトロテトラゾリウムバイオレットでウエルを染色することにより細胞コロニーを検出した。細胞を光コロニーカウンターで計数した。被験化合物非含有対照プレートと比較して50%の水準で細胞コロニーの形成を抑制するために要する被験化合物の濃度をIC50として記録した。ヒト結腸腺癌細胞に対する幾つかの本発明の化合物のIC50を表IIIに記載した。
Figure 0003885116
上記した通り、式Iの化合物はガンおよび感染、再狭窄およびアテローム性動脈硬化症のような他の増殖性疾患の治療のために有用である。
本発明の化合物は閉塞動脈のバルーン血管形成後に再狭窄の治療のために特に有用である。石灰化した動脈の血管形成術を受けた者の約40%で再狭窄が起こり、このような心臓症状を有する患者のこの種の治療に関る重大問題となっている。本発明の化合物は以下に記載するような標準的な試験において評価した場合に良好な活性を示す。
ラット頚動脈バルーン血管形成術
雄性Sprague-Dawleyラット(350〜450g)を2群にわけ、1群のラット(n=10)には薬剤(100mg/kg PO、BID)を投与し、もう1群のラットにはビヒクルを与えた(2ml/kg PO、BID(n=10))。全ラットとも2日間予備投与した後に手術し、屠殺時まで毎日術後薬剤投与を続けた。
ラット頚動脈のバルーン傷害は以下の実施計画に従って行った。ラットをテラゾール(0.1ml/100g、IM)麻酔し、首上前方正中切開を介して頚動脈を露出させた。頚動脈を内部および外部の頚動脈分岐部で単離した。2F塞栓切除用カテーテルを外部頚動脈に挿入し、大動脈湾部の高さまで総頚動脈を下降前進させた。バルーンを膨張させ、カテーテルを侵入点まで引き戻し、次に収縮させた。この操作を更に2回反復した。次に塞栓切除用カテーテルを取り出し、内部頚動脈を通る血流に影響がないようにしながら外部頚動脈を結紮した。外科切開部を閉鎖し、ラットを麻酔から回復させた後、飼育ケージに戻した。
術後種々の時点でラットをCO2吸引により安楽死させ、頚動脈を灌流固定し、組織学的検査に付した。患者の大きさの形態学的測定は、ラット個体別に中膜の比として表した頚動脈内膜の面積を測定することにより行った。各ラットから最大16ケ所の切開部を作成し、頚動脈の長手方向に下行する患部の大きさを均一に表わすようにした。血管の断面積はPrinston Gamma Tech(Princeton, New Jersey)の画像分析プログラムを用いて定量した。
本発明の化合物は経皮および直腸投与を含む広範な種類の経口および非経腸剤形に製剤して投与できる。当業者の知るとおり、以下に記載する剤形は活性成分として式Iの化合物または式Iの化合物の相当する医薬上許容される塩または溶媒和物の何れかを含有することができる。
本発明の更に別の実施態様は、医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤とともに式Iの化合物を含有する医薬製剤である。本発明の化合物を用いて医薬組成物を調製するためには、医薬上許容される担体は個体または液体のいずれであることもできる。固体調製物には粉末、錠剤、丸薬、カプセル、カシェ剤、坐薬、および分散性顆粒が包含される。固体担体は希釈剤、フレーバー剤、バインダー、保存料、錠剤崩壊剤またはカプセル化剤として機能する1つ以上の物質であることができる。
粉末の場合は、担体は細密分割固体、例えばタルクまたは澱粉であり、これらは細密分割活性成分との混合物中に存在する。
錠剤の場合は、活性成分は適当な比率で必要なバインダー特性を有する担体と混合され、所望の形状と大きさになるように圧縮成形される。
本発明の製剤は好ましくは活性成分約5〜約70%以上含有する。適当な担体には、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオバター等が包含される。経口使用のための好ましい剤形は、カプセルであり、これは、活性成分が別の担体を伴うか伴うことなく担体により包囲され、これによりそれと組合わせられるような、担体としてカプセル化物質を有する活性化合物の製剤を包含する。同様にカシェ剤およびロゼンジ剤も包含される。錠剤、粉末、カプセル、丸薬、カシェ剤およびロゼンジは経口投与に適する個体剤形として使用できる。
坐薬を調製するためには、低融点ワックス、例えば脂肪酸グリセリドまたはカカオバターの混合物を溶融し、その中に活性成分を撹拌などにより均質に分散される。次に溶融した均質な混合物を都合よい大きさの型に注ぎ込み、冷却し、固化させる。
液体製剤には、溶液、懸濁液および乳液、例えば、水または水−プロピレングリコール溶液が包含される。非経腸注射のためには、液体調製物をポリエチレングリコール水溶液、等張性食塩水、5%グルコース水溶液などの中に溶解させて製剤することができる。
経口使用に適する水溶液は、水に活性成分を溶解し、適当な着色料、フレーバー剤、安定化剤および濃厚化剤を適宜添加することにより調製することができる。
経口使用に適する水性懸濁液は細密分割活性成分を粘稠な物質、例えば天然または合成のガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび他の良く知られた懸濁剤とともに水中に分散することにより調製できる。
更に使用直前に経口投与用液体製剤に変換することを意図した個体剤形も包含される。このような液体剤形には溶液、懸濁液および乳液が包含される。これらの調製物は活性成分のほかに、着色料、フレーバー、安定化剤、緩衝剤、人工および天然の甘味料、分散剤、濃厚化剤、可溶化剤などを含有してよい。ワックス、重合体、微粒子などを用いて徐放性剤形を調製することもできる。また、浸透性ポンプを用いて長時間にわたり活性化合物を均一に供給することもできる。
本発明の医薬調製物は好ましくは単位剤形である。このような剤形では調製物は活性成分適量を含有する単位用量に再分割される。単位剤形は、パッケージが異なる量の製剤を含むようなパッケージされた調製物、例えばパック入りの錠剤、カプセルおよびバイアルまたはアンプル入りの粉末であることができる。また、単位剤形はカプセル、錠剤、カシェ剤、またはロゼンジそのものであるか、またはこれらの適切な数量がパッケージされた形態であることができる。
式Iの化合物の治療有効量は、一般的に約1mg〜約100mg/kg体重/日である。典型的な成人の用量は、一日当たり約50〜約800mgである。単位用量調製物中の活性成分の量は、特定の用途および活性成分の力価に応じて、約0,1mg〜約500mg、好ましくは約0.5mg〜約100mgで変更または調節してよい。組成物は所望により、他の適合する治療薬も含有できる。式Iの化合物による治療の必要な対象には、単回投与により、または24時間にわたる副数回投与により、約1〜約500mg/日を投与する。
実施例 125
経口投与用ハードゼラチンカプセルの形態の医薬製剤を以下の成分を用いて調製した。
Figure 0003885116
上記した成分を混合し、460mgの量でハードゼラチンカプセルに充填した、典型的な活性成分は、6−(2−メチル−1−ナフチル)−7−イミノ−8−イソプロピル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミンであった。組成物を術後再狭窄治療のために1日2〜4回投与した。
実施例 126
Figure 0003885116
ソルビトール溶液を蒸留水40mlに添加し、ピリドピリミジンをそれに懸濁した。サッカリン、安息香酸ナトリウム、フレーバーを添加し、溶解した。蒸留水で100mlとした。シロップml当たり活性成分5mgを含有するものとした。
実施例 127
Figure 0003885116
活性成分、澱粉およびセルロースを45メッシュUSシーブに通し、十分混合した。得られた粉末にポリビニルピロリドン溶液を混合し、次にNo.14メッシュUSシーブを通した。顆粒を50〜60℃で乾燥し、No.18メッシュUSシーブに通した。予めNo.60メッシュUSシーブに通しておいてカルボキシメチル澱粉ナトリウム、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクを次に顆粒に添加し、混合後、錠剤成形器上で圧縮成形して、各150mgの錠剤を得た。
上記調製で用いた典型的な活性成分は実施例12の化合物であった。
実施例 128
注射による投与に適する非経腸組成物は、0.9%塩化ナトリウム水溶液250mlに2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−チオキソピリド〔2,3-d〕ピリミジン100mgを溶解し、溶液のpHを約7.0に調節することにより調製した。この製剤は乳癌の治療に特に適していた。
実施例 129
坐薬の調製
2−メチルスルファニル−6−(2,5−ジクロロフェニル)ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン500mgおよびテオプロマ油1500mgの混合物を60℃で均質に混合した。テーパーモールドで混合物を24℃に冷却した。各坐薬は約2gであり、細菌感染の治療のために毎日1〜2回投与できた。
実施例 130
Figure 0003885116
実施例 131
徐放性調製物
6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−〔4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フェニルアミノ〕−8−メトキシ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン塩酸塩500ミリグラムを浸透圧ポンプ錠剤に入れ、再狭窄の治療および防止のために経口投与した。

Claims (31)

  1. 下記式:
    Figure 0003885116
    〔式中XはNH、N−アシル、OまたはSであり;
    R1はNR3R4、S(O)01または2-R3またはOR3であり;
    R2、R3およびR4は独立して水素、(CH2nPhただしPhはフェニルまたは置換フェニルであり、そしてnは0、1、2または3であるもの、ヘテロ芳香族、シクロアルキル、C1−C6アルカノイル、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニルおよびC2−C6アルキニルであり、ここでアルキル、アルケニルおよびアルキニル基はNR5R6、フェニル、置換フェニル、チオアルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、ハロゲン、シクロアルキルで置換されていてよく、そしてここでR5およびR6は独立して、水素、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、(CH2nPhただしPhがフェニルまたは置換フェニルであり、そしてnが0、1、2または3であるもの、シクロアルキル、ヘテロ芳香族であり、そしてR5とR6はそれらが連結している窒素原子と一緒になって、炭素原子3〜7個を有し場合により窒素、酸素およびイオウから選択されるヘテロ原子1、2または3個を含む環を形成することができ、
    R4は更に-C(=O)R3、-C(=O)OR3、-SO2R3、-SO2NR5R6、-C(=O)NR5R6、-C(=S)NR5R6、-C(=NH)R3、-C(=NH)NR5R6であることもでき、そしてR3とR4はそれらが連結している窒素原子と一緒になって炭素原子3〜7個そして場合により窒素、酸素およびイオウから選択されるヘテロ原子1、2または3個を含むような環を形成でき;
    Arはフェニル、置換フェニルまたはヘテロ芳香族である;但し、R1がNR3R4で、XがNH、N−アシル又はOのときは、R2は水素以外である〕の化合物又は医薬上許容されるその塩。
  2. 下記式:
    Figure 0003885116
    〔式中R7およびR8は独立してC1−C6アルキルおよびハロであり、R1、R2およびXは請求項1記載の通り定義される〕の請求項1記載の化合物。
  3. R2がC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルである請求項2記載の化合物。
  4. R1がNR3R4である請求項3記載の化合物。
  5. R3が水素である請求項4記載の化合物。
  6. R4が水素である請求項5記載の化合物。
  7. XがNHである請求項6記載の化合物。
  8. 6−(2,6−ジメチルフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン;
    6−(2−メチルフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン;
    6−フェニル−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミン;
    N−〔〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕スクシナミック酸;
    1−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕ピロリジン−2,5−ジオン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(2−エトキシエトキシ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−〔2−(ジエチルアミノ)エトキシ〕−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデンアミン;
    6−(2,6-ジクロロフェニル)−2−メタンスルフィニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−メタンスルホニル−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メタンスルホニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド;
    N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−メチルスルファニル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド;または
    N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−ジエチルアミノブチルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−イリデン〕アセトアミド
    である請求項3記載の化合物。
  9. 下記式:
    Figure 0003885116
    〔式中R2はC1−C6アルキルであり、R3は水素またはC1−C6アルキルであり、R4はC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、そしてR7およびR8はC1−C6アルキルまたはハロである〕の請求項2記載の化合物。
  10. 6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルアミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−メチルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−ジメチルアミノ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−エチルアミノ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−イソプロピルアミノ−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−ブチルアミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−ベンジルアミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(3−モルホリン−4−イルプロピルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルアミノ〕−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔(ピリジン−2−イルメチル)−アミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(2−ピリジン−2−イルエチルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−{3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピルアミノ}−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブチルアミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕ヘキサン酸t−ブチルエステル;
    6−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕ヘキサン酸;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−〔3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルアミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−〔5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ペンチルアミノ〕−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    4−{4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酪酸エチルエステル;または
    4−{4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酪酸
    である請求項9記載の化合物。
  11. XがOである請求項6記載の化合物。
  12. 2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン;
    2−アミノ−6−フェニル−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン;
    2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン;
    2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−プロピル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−アミノ−8−ブチル−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−イソブチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−(3−ジメチルアミノプロピル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸メチルエステル;
    〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸t−ブチルエステル;
    〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕酢酸;
    2−アミノ−8−ベンジル−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−アミノ−8−(3−ブロモベンジル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    4−〔2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−オキソ−7H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イルメチル〕安息香酸メチルエステル;
    2−アミノ−8−(2,6−ジクロロベンジル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−(4−メトキシベンジル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−ピリジン−4−イルメチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−(3−フェニルプロピル)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−アミノ−6−(2,6−ジメチルフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン;
    2−アミノ−6−(2−メチルフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−オン;または
    2−アミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7(8H)−チオン
    である請求項6記載の化合物。
  13. R4がNR5R6で置換されたC1−C6アルキルである請求項5記載の化合物。
  14. R5およびR6が共にC1−C6アルキルである請求項13記載の化合物。
  15. XがNHである請求項14記載の化合物。
  16. 〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−イミノ−8−メチル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕−(3−ジエチルアミノプロピル)アミン;
    〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕−(3−ジエチルアミノプロピル)アミン;または
    N−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル〕アセトアミド
    である請求項5記載の化合物。
  17. XがOである請求項14記載の化合物。
  18. XがSである請求項6記載の化合物。
  19. XがOである請求項4記載の化合物。
  20. R1がOR3である請求項3記載の化合物。
  21. XがNHである請求項20記載の化合物。
  22. XがOである請求項20記載の化合物。
  23. R1がS-R3、SO-R3またはSO2-R3である請求項3記載の化合物。
  24. XがNHまたはOである請求項23記載の化合物。
  25. XがN−アシルである請求項23記載の化合物。
  26. 下記式:
    Figure 0003885116
    〔式中R2はC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、XはOまたはNHであり、そしてArはフェニル、置換フェニル、ピリジルまたは置換ピリジルである〕の請求項1記載の化合物。
  27. 6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−(3−ブロモフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−(4−クロロフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    2−(ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(ピリジン−4−イルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−p−トリルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−メトキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(2−メトキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−メトキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−メトキシ−3−メチルフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(4−メトキシフェニルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−エトキシフェニルアミノ)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3,4−ジメトキシフェニルアミノ)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(ピリジン−3−イルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2〔4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フェニルアミノ〕−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−ヒドロキシメチルフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    {4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酢酸メチルエステル;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    {4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕フェニル}酢酸;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    4−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕安息香酸エチルエステル;
    3−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕安息香酸エチルエステル;
    3−〔6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イルアミノ〕安息香酸;
    6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−エチル−2−(ピリジン−4−イルアミノ)−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    (6−(2−ブロモ−6−クロロフェニル)−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−8−イル〕フェニルアミン;
    (6−(2−ブロモ−6−クロロフェニル)−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    (8−エチル−7−イミノ−6−フェニル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン;
    8−エチル−6−フェニル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    (6−(3,5−ジメチルフェニル)−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン;または
    6−(3,5−ジメチルフェニル)−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
    である請求項26記載の化合物。
  28. 下記式:
    Figure 0003885116
    〔式中R2はC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、XはNHまたはOであり、そしてR4はフェニルまたは置換フェニルである〕の請求項1記載の化合物。
  29. 8−エチル−2−フェニルアミノ−6−チオフェン−3−イル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    8−エチル−7−イミノ−6−チオフェン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン;
    8−エチル−2−フェニルアミノ−6−チオフェン−2−イル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    (8−エチル−7−イミノ−6−ピリジン−4−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)−2−フェニルアミン;
    8−エチル−2−フェニルアミノ−6−ピリジン−4−イル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    (8−エチル−7−イミノ−6−ナフタレン−2−イル−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン;
    8−エチル−6−ナフタレン−2−イル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン;
    (6−ビフェニル−4−イル−8−エチル−7−イミノ−7,8−ジヒドロピリド〔2,3-d〕ピリミジン−2−イル)フェニルアミン;または
    6−ビフェニル−4−イル−8−エチル−2−フェニルアミノ−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オン
    である請求項28記載の化合物。
  30. R3が水素でありそしてR4がシクロアルキルである請求項1記載の化合物。
  31. 2−シクロヘキシルアミノ−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−8H−ピリド〔2,3-d〕ピリミジン−7−オンである請求項30記載の化合物。
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