JP3882354B2 - 無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばアナログコードレス電話システムのように、親局と一又は複数の子局が無線接続され、該親局と該子局の間で各種データを送受信可能な無線通信システムの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、広く普及しているアナログコードレス電話システムにおいては、多数の通話チャネルの中から、未使用の通話チャネルを選択して親局と子局の間の通信を行い、選択された通話チャネルではFM変調された音声信号が全二重方式で送受信される。一方、通話中や通話の前後において音声以外のデータを親局と子局の間で送受信したいことがある。例えば、子局からダイヤル情報を親局に送信したり、親局から電話回線の接続状態を子局に送信したりする場合である。このような場合は、上記通話チャネルを用いてパケット化されたデータをMSK等を用いて送受信する。
【0003】
このとき、CPUの処理能力の制限などから、データパケットの送受信については半二重方式とするのが一般的である。従って、親局又は子局のうち一方が送信動作を行う場合は、他方からデータパケットを受信中でないことを確認後、データパケットを送信する。そして、他方がデータパケットを受信すると、応答パケットを返すようにする。送信を行った側は応答パケットが返ってこない場合は、データパケットを送信した時点から一定の再送待機時間経過後に、このデータパケットを再送するようにして確実にデータ送受信がなされるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方法でデータ送受信を行うアナログコードレス電話システムにおいては、親局と子局は互いに相手側からデータパケットを受信するタイミングは予測できないため、同時にデータパケットを送信する場合が起こり得る。この場合は、親局及び子局から送信されるデータパケットが衝突するので、共に相手からのデータパケットを受信できず、双方とも応答パケットが返ってこないため、データパケットの再送を試みることになる。
【0005】
このとき、親局及び子局で上記再送待機時間が同じに設定されている場合は、親局及び子局により再送されるデータパケットも再び衝突するという事態を招く。これを避けるため、再送待機時間をランダムに切り換える方法が考えられる。しかし、この方法では、データパケットが衝突した場合、親局と子局から再送されたデータパケットのうち、どちらが先に受信されるのか予想できず、再送に要する時間も伸び縮みし、再びデータパケットが衝突する可能性もあるので、データ送受信が不安定になるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、親局と子局の間で半二重方式によるデータ送受信を行う場合に、データパケットの衝突時に適切な再送を行うことができ、安定したデータ送受信を簡易な制御で行うことが可能な無線通信方法及び無線通信システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の無線通信方法は、親局と一又は複数の子局が無線接続され、該親局と該子局はそれぞれデータをパケット化して半二重方式によるデータ送受信を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記親局及び前記子局は、送信したデータパケットに対する応答パケットが受信されない場合は、該データパケットの送信後、所定の再送待機時間が経過した時点で、該データパケットを再送すると共に、前記親局と前記子局の一方の前記再送待機時間Tb1は、他方の前記再送待機時間Tb2、送信された前記データパケットが受信されるまでの遅延時間Td、及び該データパケットの時間幅Tpに対し、Tb1>Tb2+2Td+Tpの関係を満たすよう設定されることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、無線通信システムにおいて、親局から子局に、あるいは子局から親局にデータパケットを送信するとき、これに対する応答パケットを受信しない場合、所定の再送待機時間が経過するタイミングで送信済みのデータパケットを再送する。このとき、親局と子局のうち一方の再送待機時間Tb1を、他方の再送待機時間Tb2と、送信から受信までの遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信が衝突した場合でも、一方のデータパケットが確実に先に再送されるので、安定したデータの送受信を行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の無線通信方法は、請求項1に記載の無線通信方法において、前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定されることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、親局の再送待機時間Tb1を、子局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、子局のデータパケットが優先的に再送されるので、子局からダイヤル情報などのデータ送信が頻繁になされるコードレス電話システム等に適したデータ送受信を行うことができる。
【0011】
請求項3に記載の無線通信方法は、請求項1に記載の無線通信方法において、前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、子局の再送待機時間Tb1を、親局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、親局のデータパケットが優先的に再送されるので、親局からの回線接続情報などの重要度の高いデータを確実に送信したい場合に適したデータ送受信を行うことができる。
【0013】
請求項4に記載の無線通信方法は、請求項1に記載の無線通信方法において、前記親局及び前記子局は、データ送受信に際し該親局と該子局の何れを優先させるかを指示する優先コマンドを送受信すると共に、該優先コマンドにより前記子局の優先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定され、該優先コマンドにより前記親局の優先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定される特徴とする。
【0014】
この発明によれば、予め親局と子局の間で優先コマンドを送受信し、データ送受信の際、どちらを優先させるかを指示しておく。そして、親局と子局のうち優先が指示されない側の送信待機時間Tb1を、優先が指示される側の送信待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、状況に応じて優先させたい側のデータパケットが確実に先に再送されるので、安定かつ柔軟性の高いデータの送受信を行うことができる。
【0015】
請求項5に記載の無線通信システムは、親局と一又は複数の子局が無線接続され、該親局と該子局はそれぞれデータをパケット化して半二重方式によるデータ送受信を行う無線通信システムであって、前記親局及び前記子局は、送信したデータパケットに対する応答パケットが受信されない場合は、該データパケットの送信後、所定の再送待機時間が経過した時点で、該データパケットを再送する手段を備え、前記親局と前記子局の一方の前記再送待機時間Tb1は、他方の前記再送待機時間Tb2、送信された前記データパケットが受信されるまでの遅延時間Td、及び該データパケットの時間幅Tpに対し、Tb1>Tb2+2Td+Tpの関係を満たすよう設定されることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、無線通信システムにおいて、親局から子局に、あるいは子局から親局にデータパケットを送信するとき、これに対する応答パケットを受信しない場合、所定の再送待機時間が経過するタイミングで送信済みのデータパケットを再送する。このとき、親局と子局のうち一方の再送待機時間Tb1を、他方の再送待機時間Tb2と、送信から受信までの遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信が衝突した場合でも、一方のデータパケットが確実に先に再送されるので、無線通信システムにおけるデータの送受信が安定に行われる。
【0017】
請求項6に記載の無線通信システムは、請求項5に記載の無線通信システムにおいて、前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定されることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、親局の再送待機時間Tb1を、子局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、子局のデータパケットが優先的に再送されるので、子局からのダイヤル情報などのデータ送信頻度が高い場合に適切なデータ送受信を行うコードレス電話システム等の無線通信システムが提供される。
【0019】
請求項7に記載の無線通信システムは、請求項5に記載の無線通信システムにおいて、前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、子局の再送待機時間Tb1を、親局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、親局のデータパケットが優先的に再送されるので、親局からの回線接続情報などの重要度の高いデータを確実に送信する場合に適切なデータ送受信を行う無線通信システムが提供される。
【0021】
請求項8に記載の無線通信システムは、請求項5に記載の無線通信システムにおいて、前記親局及び前記子局は、データ送受信に際し該親局と該子局の何れを優先させるかを指示する優先コマンドを送受信する手段を備え、該優先コマンドにより前記子局の優先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定され、該優先コマンドにより前記親局の優先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、予め親局と子局の間で優先コマンドを送受信し、データ送受信の際、どちらを優先させるかを指示しておく。そして、親局と子局のうち優先が指示されない側の送信待機時間Tb1を、優先が指示される側の送信待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するようにした。よって、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、状況に応じて優先させたい側のデータパケットが確実に先に再送されるので、無線通信システムにおけるデータの送受信を安定にし、かつ柔軟性を高くすることができる。
【0023】
請求項9に記載の無線通信システムは、請求項5から請求項8の何れかに記載の無線通信システムにおいて、前記無線通信システムは、電話回線に接続されたコードレス電話システムであることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、コードレス電話システムにおいて、親局と子局の間でデータの送受信を行う場合に、上述したような再送待機時間の制御を行うようにした。よって、通話チャネルを利用して半二重で必要なダイヤル情報、回線接続情報等を伝送する場合に、コストを増大させず簡易な制御で安定なデータ送受信を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。ここでは、親局と複数の子局を備え、250MHz帯/380MHz帯を使用して、全二重方式による音声信号の送受信及び半二重方式による各種データの送受信を行うアナログコードレス電話システムに対して本発明を適用した場合の実施の形態を説明する。
【0026】
図1は、本実施形態に係るコードレス電話システムのシステム構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るコードレス電話システムは、電話回線に接続される親局1と、親局1と無線接続される子局2、子局3を含んで構成されている。なお、子局の台数は更に多くしてもよいが、簡単のため2台のみ子局を含む場合について説明する。
【0027】
図1において、親局1と子局2、3の間の無線接続に際し、親局1の送信周波数及び子局2、3の受信周波数は380MHz帯が用いられ、子局2、3の送信周波数及び親局1の受信周波数は250MHz帯が用いられる。そして、それぞれの周波数帯においては、全部で89チャネルの無線チャネルが確保される。無線チャネルのうち大部分は通話チャネルとして割り当てられるが、予め定められた一部の無線チャネルは制御チャネルとして使用される。親局1と子局2、3はまず制御チャネルを用いて無線接続を確立し、空きチャネルであることが確認された一の通話チャネルを用いて以後の無線通信を行う。
【0028】
例えば、子局2が親局1を介して電話回線による通話を行っている場合には、子局2からのマイク等の音声入力信号により、250MHz帯の所定の通話チャネルがFM変調されて親局1に送信され、親局1で受信後、これを復調して電話回線に送出する。一方、電話回線から親局1に到来する音声信号により、380MHz帯の所定の通話チャネルがFM変調されて子局2に送信され、子局2で受信後、これを復調してレシーバ等から音声出力する。このように親局1と子局2の間では、2周波を用いて音声信号が全二重方式により送受信されている。
【0029】
これに対し、例えば、通話開始前に子局2からダイヤル情報を親局1に伝送する場合には、子局2から押下されたダイヤルキーに対応するデータがパケット化されてデータパケットが生成される。そして、適当なタイミングでデータパケットに基づき250MHz帯の所定の通話チャネルをMSK変調して親局1に送信し、親局1で受信後、このデータパケットから必要な情報を抽出する。逆に、親局1から電話回線の切断情報等を子局2に伝送する場合には、対応するデータパケットを生成して、380MHz帯の所定の通話チャネルをMSK変調して子局2に送信し、子局2で受信後、このデータパケットから必要な情報を抽出する。
【0030】
このように、通話チャネルを用いたデータパケットの送受信に関しては、親局1と子局2、3の間で半二重通信方式により行われる。すなわち、親局1と子局2、3とはデータパケットの送信処理と受信処理を時間的に分けて行っている。これは、上記MSK変調は1200〜2400bps程度の変調速度が要求されるので、音声信号同様にデータパケットを全二重方式により送受信すると、親局1と子局2、3では共に非常に高速な処理が必要となり、部品コストの上昇等につながるためである。そのため、処理負担の軽減を図るべく、データパケットに関しては、親局1と子局2、3の間で半二重方式の送受信を行うようにしている。
【0031】
図2は、本実施形態において、親局1と子局2、3の間で送受信されるデータパケットのデータ構造を示す図である。図2に示すように、データパケットは、ID、BCH符号、子局番号、送信データ、BCH符号を含んで構成され、それぞれ所要のビット数が配分されている。
【0032】
図2のデータパケットにおいて、IDは個々のコードレス電話システムに固有の番号として付与されている。これにより、電波到達範囲内に複数のコードレス電話システムが存在する場合でも、親局1及び子局2、3がこのIDを解析することにより、受信されたデータパケットが自局の属するコードレス電話システム内で送信されたものであることを正しく認識することができる。
【0033】
子局番号は、コードレス電話システム内に含まれる子局を区別するために付与される番号である。図1では、子局2、3の2台のみ含まれるが、接続可能な最大数の子局を区別できる程度のビット数を配分する必要がある。この子局番号は、親局1から子局2、3に送信されるデータパケットでは、送信先の子局を意味するが、子局2、3から親局1に送信されるデータパケットでは、発信元の子局を意味する。
【0034】
送信データは、実際に送信すべきデータであり、所定の指示を伝えるコマンドや種々の状態等を示すステータスなどの種別がある。例えば、親局1から子局2、3に送信される呼び出しコマンドや子局2、3から親局1に送信されるダイヤルコードなどがある。なお、送信データの先頭に送信データの種別を示すコードを設けてもよい。
【0035】
IDに続くBCH符号、及び送信データに続くBCH符号は、データパケットを読み出す際に無線ノイズ等に起因する誤りを訂正するために付加されている。IDの部分とそれ以外の部分に分けてそれぞれ誤り訂正を行うようにしている。BCH符号に割り当てるビット数は多いほど強力な誤り訂正が行えるが、全体のビット配分との兼ね合いで適切なビット数が割り当てられる。
【0036】
以上のように構成されたデータパケットは、上述したように各要素に適宜にビット配分されるが、データパケットの総ビット数を一定値に設定しておくのが一般的である。このようにすると、変調速度が1200bpsあるいは2400bpsと一定であるため、データパケットの時間幅を一定に保つことができ、データ送受信の際のタイミング設計が簡単になる。
【0037】
図2に示すデータパケットを、親局1から子局2、3へ、あるいは子局2、3から親局1へそれぞれ送信する場合、通常はこれに対する応答パケットが送信先から返送される。そして、応答パケットが返送されない場合には、最初にデータパケットを送信したタイミングから所定の再送待機時間が経過したタイミングで、データパケットを再送する。本実施形態では、再送待機時間の設定を親局1と子局2、3とで互いに異なる設定としているが、より詳しくは後述する。
【0038】
次に、図3を用いて、本実施形態において、親局1から子局2、3に対しデータパケットを送信及び再送する場合の動作を説明する。ここでは、親局1から子局2に所定のデータパケットを送信、再送する場合を例にとって説明する。
【0039】
図3では、親局1と子局2が既に無線接続を確立し、所定の通話チャネルにおいて無線通信を行っているものとする。このような状況で、親局1に対し例えば電話回線の状態等を子局2に告知するべく、所定のデータパケットの送信要求があった場合、図3に示すように、ステップS1において、送信すべき送信データや相手先の子局番号を含むデータパケットを生成する。
【0040】
ステップS2では、親局1が現在、受信状態にあるか否かを判断する。すなわち、上述したように半二重方式による送受信が行われるので、現在データ受信状態にある場合は、データパケットの送信を行うことはできないので、受信終了を待つ必要がある。ステップS2の判断の結果、親局1が現在データパケットを受信中であるときは(ステップS2;YES)、ステップS2を繰り返して受信終了を待つ。一方、親局1が現在データパケットの受信中ではないときは(ステップS2;NO)、ステップS3へ進む。
【0041】
ステップS3では、送信すべきデータパケットの子局2に対する送信処理を行う。実際には使用中の通話チャネルに対し、図2に示すデータ構造を有するデータパケットのビット列により順次、MSK変調を施して送信する。なお、このデータパケットは上述した一定の時間幅Tpを有しているものとする。
【0042】
ステップS4では、ステップS3で送信したデータパケットに対し、子局2から応答パケットが受信されるか否かを判断する。すなわち、本実施形態に係るデータ送受信に際しては、データパケットを受信した場合には、所定パターンの応答パケットを相手側に送信することで、データパケットの受信を告知するようにしている。ステップS4の判断の結果、応答パケットの受信が確認されると(ステップS4;YES)、送信処理が終了する。一方、応答パケットの受信が確認されないと(ステップS4;NO)、直ちにステップS5に進む。
【0043】
ステップS5では、ステップS3でのデータパケットの送信タイミングから所定の再送待機時間Tb1が経過したか否かを判断する。すなわち、子局2とデータパケットの送信が互いに競合する場合を考慮し、子局2の再送待機時間Tb2に対し、後述するような関係を満たす再送待機時間Tb1を設定しておくことで、円滑なデータ送受信を保証している。ステップS5の判断の結果、まだ再送待機時間Tb1が経過していなければ(ステップS5;NO)、再びステップS4に戻る。一方、再送待機時間Tb1が経過していれば(ステップS5;YES)、ステップS6に進む。
【0044】
ステップS6では、ステップS3でのデータパケットの送信タイミングから再送待機時間Tb1か経過したので、このデータパケットを子局2に再送する。この場合の送信処理はステップS3と同様に行えばよい。ステップS6の終了後は、再送したデータパケットに対し子局2からの応答パケットの受信を監視するため、ステップS4に移行して同様の処理を繰り返す。
【0045】
ここで、データパケットを繰り返し再送しても、子局2から応答パケットが受信されない場合があるので、再送回数として適切な値を設定しておくことができる。この場合は、設定された再送回数だけデータパケットを再送しても、子局2から応答パケットが受信されなければ、送信処理が中止されることになる。
【0046】
なお、図3に示すフローチャートは、子局2、3おいてもデータパケットの再送時には、ほぼ同様の処理が行われる。ただし、ステップS5における再送待機時間として、親局1と異なる再送待機時間Tb2が設定されている点が異なっている。
【0047】
次に、図4及び図5を用いて、親局1と子局2のデータパケットの送受信に際して行われる再送処理のタイミングについて説明する。図4は、子局2から再送されたデータパケットが親局1により受信される場合、図5は、親局1から再送されたデータパケットが子局2により受信される場合のタイミングチャートをそれぞれ示している。
【0048】
図4は、親局1から子局2へのパケットAの送信と、子局2から親局1へのパケットBの送信とが衝突する場合において、子局2からパケットBの再送処理が最終的に優先されるケースに対応するタイミングチャートである。ここで、親局1と子局2が同時にデータパケットを送信すると衝突するのであるが、電波伝搬や無線回路で生じる遅延時間Tdをも考慮すると、親局1から見てタイミング上最も厳しい条件は、親局1のパケットAの送信タイミングから遅延時間Tdだけ遅れたタイミングで子局2がパケットBの送信を開始する場合である。なお、この遅延時間Tdは、親局1と子局2とでは、電波到達距離や無線回路の構成が概ね共通しているので、一定の値として考えることにする。
【0049】
図4に示すように、簡単のためタイミング0で親局1が子局2に対するパケットAの送信を開始するものとする。そして、子局2がタイミングt1でパケットBの送信を開始するのであるが、上述のようにt1=Tdとなるときが最も厳しい条件である。すなわち、これより遅れると子局2は親局1から送信されたパケットAの受信動作に移るので、子局2からのパケットBの送信は行われないはずだからである。このように、タイミング0で親局1から送信されたパケットAを子局2は受信することができない。
【0050】
また、タイミングt1で子局2から送信されたパケットBは、親局1が送信中でなければ、タイミングt2で親局1に受信されるはずである。ここで、t2=2Tdが成り立つ。しかし、上述のように親局1は送信動作中であるため、子局2からのパケットBを受信することができない。このように、子局2、親局1は共に相手からのデータパケットを受信できず、データ送受信の衝突が生じていることがわかる。
【0051】
次いで、親局1と子局2は共に相手からの応答パケットを待ち、所定の再送待機時間内に応答パケットが受信されない場合には、送信済みのデータパケットの再送処理を行う。本実施形態では、データ衝突時の再送処理は、親局1よりも子局2の方が優先度が高くなっている。換言すれば、子局2の再送待機時時間Tb2が親局1の再送待機時間Tb1よりも短く設定されているので、子局2の再送処理の方が親局1に比べ、先に行われることになる。
【0052】
よって、タイミングt3で子局2からのパケットBの再送が先に開始される。ここで、タイミングt3はタイミングt1から再送待機時間Tb2だけ経過した時点となるので、t3=t1+Tb2=Td+Tb2が成り立つ。子局2により再送されたパケットBは、親局1が他のデータパケット(例えば、子局3から送信されるデータパケット)を受信中でないとすると、タイミングt3から遅延時間Tdだけ遅れたタイミングt4で親局1により受信が開始される。ここで、t4=t3+Td=2Td+Tb2が成り立つ。
【0053】
ここで、本実施形態における親局1の再送待機時間Tb1は、Tb1=Tb2+2Td+Tpに設定される。ところが、親局1は、再送待機時間Tb2が到来する前に子局2からのパケットBの受信が行われた結果、パケットAの再送は中止される。このように、親局1と子局2のデータパケットの送信が衝突し、共にデータパケットの再送が必要となる場合には、子局2からの再送が優先されることになる。
【0054】
上述したようにデータパケットの時間幅Tpが共通であるので、子局2は、タイミングt3から時間幅Tpが経過するまで送信状態を持続した後、パケットBの送信を完了する。一方、親局1は、タイミングt4から時間幅Tpが経過するまで受信状態を持続した後、パケットBの受信を完了する。
【0055】
なお、本実施形態においては、データパケットの時間幅Tpには、実際のデータパケットの送出に要する時間に加えて、無線回路の立ち上げや無線周波数の安定に要する時間がマージンとして含まれているものとする。
【0056】
そして、親局1はパケットBの受信完了後、所定時間経過後のタイミングt5で、パケットACKの子局2への送信を開始する。このACKは、パケットBに対する応答パケットに相当し、親局1がパケットBを受信した旨を子局2に告知することができる。タイミングt5から遅延時間Tdだけ遅延したタイミングt6で、子局2は親局1からのACKの受信を開始する。子局2は、親局1からのACKを受信することにより、再送したパケットBが正しく親局1により受信されたことを判断できる。
【0057】
次に、図5は、親局1から子局2へのパケットAの送信が子局2により受信されない場合において、最終的に親局1からパケットAの再送処理が行われるケースに対応するタイミングチャートである。すなわち、子局2からパケットBの送信自体が行われなかった場合、あるいは図4の場合と同様、親局1と子局2のデータパケットが衝突したが、その後子局2からのパケットBの再送が親局1に受信されなかった場合などには、このような状況となる。
【0058】
図5において、親局1によるパケットAの送信、データパケットの送信が衝突する最も厳しい条件である子局2によるパケットBの送信、このパケットBの再送、及びこれらの受信に関連するタイミング0、t1、t2、t3、t4については、図4の場合と同様であるため説明を省略する。
【0059】
ここで、図4の場合とは異なり、タイミングt4で親局1により子局2から再送されたパケットBは受信されない。例えば、タイミングt1での子局2によるパケットBの送信が行われない場合、あるいはタイミングt3での子局2によるパケットBの再送が行われない場合が該当する。更に、タイミングt3で子局2からパケットBの再送が行われる場合であっても、無線ノイズ等により親局1が受信できない場合も同様である。
【0060】
この場合は、親局1は再送待機時間Tb1の経過を待ち続け、タイミングt7でパケットAの再送タイミングが到来する。つまり、t7=Tb1=Tb2+2Td+Tpとなる。一方、t7=t3+Tp+Tdの関係が成り立つので、上述した最悪条件で親局1と子局2の送信が衝突した場合に、子局2が再送処理を行っていると想定される時間帯を避けていることがわかる。これにより、再送されたデータパケットどうしが再び衝突するという事態を回避することができる。
【0061】
タイミングt7から遅延時間Tdが経過したタイミングt8で、再送されたパケットAの子局2による受信が開始される。そして、子局2が正しくパケットAの受信を完了すると、所定時間経過後に図5では図示されないACKを送信し、親局1に対しパケットAを受信した旨を告知する。
【0062】
以上説明したように、本実施形態に係る無線通信方法によれば、親局1と子局2のデータパケットの送信が衝突し、双方から応答パケットが送信されず、共にデータパケットを再送する場合に、再送待機時間が子局2の方が短く設定されているので、子局2からのデータパケットの再送が優先的に行われる。従って、衝突時にどちらのデータが再送されるか予測できないことによるデータ伝送の不安定性を招くことはない。また、何らかの事情で子局2からのデータパケットの再送が行われなかった場合でも、親局1からのデータパケットの再送が確実に行われるので、双方のデータパケットの送信が無駄になるという事態を防止することができる。
【0063】
なお、上述の実施形態では、親局1の再送待機時間Tb1を子局2、3の再送待機時間Tb2より長く設定した場合を説明したが、これとは逆に親局1が再送待機時間Tb2を、子局2、3が再送待機時間Tb1をそれぞれ設定し、親局1の再送処理を優先するようにしてもよい。通常は子局2、3の方がダイヤル情報等の送出を頻繁に行うので、子局を優先する意義があるが、親局1からの回線接続に関する情報等を確実に子局2、3に送信したい場合もあるので、このような場合には親局1を優先した設定とする意義がある。なお、図4と図5の親局1と子局2を置き換えて考えれば、このような場合の再送処理に対応する。
【0064】
また、上述の実施形態では、親局1と子局2、3の再送待機時間が固定的に設定されている場合を説明したが、これを状況に応じて可変設定できるようにしてもよい。例えば、親局1と子局2、3のどちらを優先するかを指示する優先コマンドを設け、これを送信データとして含むデータパケットを、親局1と子局2、3の相互間で送受信するようにしてもよい。これにより、上述の再送処理の自由度を一層高めることができ、状況に応じて親局1と子局2、3の優先の度合いを可変できる点で有利である。
【0065】
ここで、親局1が、優先コマンドにより親局1又は子局2、3の何れかを優先設定した優先コマンドをデータパケットとして子局2、3に送信する場合、送信した側の親局1と受信した側の子局2、3の双方で共通のデータテーブル等から再送待機時間を読み出して設定する。子局2、3から優先コマンドをデータパケットとして親局1に送信する場合も同様である。そして、優先コマンドに基づく設定終了後は、以降設定を変えるまで、いったん設定した再送待機時間による再送処理を行えばよい。
【0066】
また、上述の実施形態では、主に子局2により再送処理が行われる場合を説明したが、子局3についても同様であることはもちろんであり、更にN台の子局が含まれる場合であっても同様に適用可能である。
【0067】
また、上述の実施形態では、本発明をアナログコードレス電話システムに対して適用する場合を説明したが、これに限らず、親局と子局の間でデータの送受信を半二重方式により行い、所定の場合にデータの再送処理を行う無線通信システムに対して本発明を広く適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、親局と子局のうち一方の再送待機時間Tb1を、他方の再送待機時間Tb2と、送信から受信までの遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝突した場合でも、一方のデータパケットが確実に先に再送されるので、安定したデータの送受信を行うことができる。
【0069】
請求項2に記載の発明によれば、親局の再送待機時間Tb1を、子局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、子局のデータパケットの再送が優先され、子局からのダイヤル情報などの送出の頻度が高いコードレス電話システム等に好適なデータ送受信を行うことができる。
【0070】
請求項3に記載の発明によれば、子局の再送待機時間Tb1を、親局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、親局のデータパケットの再送が優先され、親局からの回線接続情報などの重要度の高いデータ送信の確実を図る場合に好適なデータ送受信を行うことができる。
【0071】
請求項4に記載の発明によれば、予め親局と子局の間で優先コマンドを送受信し、データ送受信の際優先する側を指示し、優先が指示されない側の送信待機時間Tb1を、優先が指示される側の送信待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、状況に応じて優先させたい側のデータパケットを確実に先に再送でき、安定かつ柔軟性の高いデータの送受信を行うことができる。
【0072】
請求項5に記載の発明によれば、親局と子局のうち一方の再送待機時間Tb1を、他方の再送待機時間Tb2と、送信から受信までの遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝突した場合でも、一方のデータパケットが確実に先に再送されるので、安定したデータ送受信が可能な無線通信システムを実現できる。
【0073】
請求項6に記載の発明によれば、親局の再送待機時間Tb1を、子局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、子局のデータパケットの再送が優先され、子局からのダイヤル情報などの送出の頻度が高いコードレス電話システム等に好適なデータ送受信が可能な無線通信システムを実現できる。
【0074】
請求項7に記載の発明によれば、子局の再送待機時間Tb1を、親局の再送待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅より大きく設定するようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、親局のデータパケットの再送が優先され、親局からの回線接続情報などの重要度の高いデータ送信の確実を図る場合に好適なデータ送受信が可能な無線通信システムを実現できる。
【0075】
請求項8に記載の発明によれば、予め親局と子局の間で優先コマンドを送受信し、データ送受信の際優先する側を指示し、優先が指示されない側の送信待機時間Tb1を、優先が指示される側の送信待機時間Tb2と、上記遅延時間の2倍と、データパケットの時間幅との和よりも大きく設定するようにしたので、親局と子局でデータパケットの送信が衝突する場合、状況に応じて優先させたい側のデータパケットを確実に先に再送でき、安定かつ柔軟性の高いデータ送受信が可能な無線通信システムを実現できる。
【0076】
請求項9に記載の発明によれば、コードレス電話システムにおいて、親局と子局の間でデータ送受信の際の再送待機時間を上述のように制御するようにしたので、通話チャネルを用いて必要なダイヤル情報、回線接続情報等を半二重伝送する場合であっても、コストを増大させず簡易な制御で安定なデータ送受信可能なコードレス電話システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるコードレス電話システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態におけるデータパケットのデータ構造を示す図である。
【図3】親局から子局に対するデータパケットの送信及び再送の処理を示すフローチャートである。
【図4】親局と子局のデータパケットの送受信に際し、子局から再送されたデータパケットが親局に受信される場合のタイミングチャートである。
【図5】親局と子局のデータパケットの送受信に際し、親局から再送されたデータパケットが子局に受信される場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…親局
2、3…子局
Claims (9)
- 親局と一又は複数の子局が無線接続され、該親局と該子局はそれぞれデータをパケット化して半二重方式によるデータ送受信を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記親局及び前記子局は、送信したデータパケットに対する応答パケットが受信されない場合は、該データパケットの送信後、所定の再送待機時間が経過した時点で、該データパケットを再送すると共に、
前記親局と前記子局の一方の前記再送待機時間Tb1は、他方の前記再送待機時間Tb2、送信された前記データパケットが受信されるまでの遅延時間Td、及び該データパケットの時間幅Tpに対し、Tb1>Tb2+2Td+Tpの関係を満たすよう設定されることを特徴とする無線通信方法。 - 前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
- 前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
- 前記親局及び前記子局は、データ送受信に際し該親局と該子局の何れを優先させるかを指示する優先コマンドを送受信すると共に、該優先コマンドにより前記子局の優先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定され、該優先コマンドにより前記親局の優先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
- 親局と一又は複数の子局が無線接続され、該親局と該子局はそれぞれデータをパケット化して半二重方式によるデータ送受信を行う無線通信システムであって、
前記親局及び前記子局は、送信したデータパケットに対する応答パケットが受信されない場合は、該データパケットの送信後、所定の再送待機時間が経過した時点で、該データパケットを再送する手段を備え、
前記親局と前記子局の一方の前記再送待機時間Tb1は、他方の前記再送待機時間Tb2、送信された前記データパケットが受信されるまでの遅延時間Td、及び該データパケットの時間幅Tpに対し、Tb1>Tb2+2Td+Tpの関係を満たすよう設定されることを特徴とする無線通信システム。 - 前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
- 前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
- 前記親局及び前記子局は、データ送受信に際し該親局と該子局の何れを優先させるかを指示する優先コマンドを送受信する手段を備え、
該優先コマンドにより前記子局の優先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb1、前記子局の再送待機時間はTb2にそれぞれ設定され、該優先コマンドにより前記親局の優先が指示される場合は、前記親局の再送待機時間はTb2、前記子局の再送待機時間はTb1にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。 - 前記無線通信システムは、電話回線に接続されたコードレス電話システムであることを特徴とする請求項5から請求項8の何れかに記載の無線通信システム。
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