JP3711192B2 - 排水装置 - Google Patents
排水装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3711192B2 JP3711192B2 JP33640797A JP33640797A JP3711192B2 JP 3711192 B2 JP3711192 B2 JP 3711192B2 JP 33640797 A JP33640797 A JP 33640797A JP 33640797 A JP33640797 A JP 33640797A JP 3711192 B2 JP3711192 B2 JP 3711192B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drainage
- pipe
- pipe part
- connecting pipe
- rising
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明はキッチンシンク,洗面器等水槽からの排水を外部に排出するための排水装置に関し、詳しくは排水管トラップを備えた排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
キッチンシンク,洗面器等の水槽からの排水を外部に排出するための排水装置として、従来、図16に示すような装置が用いられている。
同図において200はキッチンシンク,洗面器等の水槽で、その排水口に対して排水管トラップ204及び排水本管206を有する排水装置202が接続され、水槽200からの排水がこの排水装置202を通じて外部に排出されるようになっている。
【0003】
排水管トラップ202は、立下り管部208と、これに続く底部210と、底部210から上向きに立ち上がる立上り管部212と、これに続く連絡管部214とを備えており、その連絡管部214において排水管トラップ204と排水本管206とが連絡されている。
【0004】
而して排水管トラップ204は、立下り管部208及び立上り管部212の下部と底部210とにおいて封水を保持し、下流からの臭気の逆流を防止するようになっている。
【0005】
この排水装置202の場合、水槽200内の水の排水時に排水本管206における流下水によって排水管トラップ204内部に負圧が作用し、排水管トラップ204内部の糸屑等の異物が同排水管トラップ204内部の排水とともにサイフォン現象によって下流側、つまり排水本管206側に引き込まれ、良好に外部に排出される。
そして排水末期の水槽200からの落下水が排水管トラップ204内部に一定量保持されて水封を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの排水装置の場合、従来次のような問題が生じていた。
即ち、上記排水管トラップ204においてサイフォン現象が発生したときに、水槽200の排水口やオーバーフロー孔等から空気を巻き込んで「ゴボゴボ」といった騒音を発生し、或いはまたサイフォン現象が強く起きたときに、排水管トラップ204に保持される封水が排水本管206側に強く引き込まれて封水量が少なくなるといった問題を生じていた。
特に図17に示すような形態の排水管トラップを有するものの場合、場合によって封水切れを生じるおそれがあった。
【0007】
図17に示す形態の排水装置202Aは、排水管トラップ204Aにおける底部210Aが略水平な直状形態、つまり図16に示す従来の排水管トラップ204のように底部210が上向きの湾曲状を成しておらず、略水平な直状形態を成しているもので、この排水管トラップ204Aの場合、底部210Aの下面位置を上方に位置させることができ、従ってこれを洗面化粧台の洗面器の排水装置に適用した場合、キャビネットにおける排水管トラップ204Aの下側の収納空間を広く確保できる利点が得られるが、一方で封水深が浅くなることによって上記のような封水切れを起こしやすい。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の発明はこのような課題を解決するためになされたものである。
而して請求項1の排水装置は、キッチンシンク,洗面器等水槽からの排水を下向きに流通案内する立下り管部と、該立下り管部に続く底部と、該底部より立ち上がる立上り管部と、該立上り管部に続く横向きの連絡管部とを備えた排水管トラップに対し、少なくとも上部が立下り形状をなす排水本管を該連絡管部で連絡した形態の排水装置において、前記立上り管部の上部に、該立上り管部の管軸と直角方向に急拡大し且つ前記連絡管部の該立上り管部側の端よりも上向きに突出した形状の容器部を形成して、該容器部を、排水時に排水の一部を収容保持し、排水終了時に該保持した排水を前記底部側に返水する補給タンク部となしたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の排水装置は、請求項1において、前記連絡管部の少なくとも前記立上り管部に続く部分を、該立上り管部に向かって下向きに傾斜する傾斜形状となしたことを特徴とする。
【0010】
請求項3の排水装置は、請求項1において、前記連絡管部の少なくとも前記排水本管に続く部分を、該排水本管に向かって下向きに傾斜する傾斜形状となしたことを特徴とする。
【0011】
請求項4の排水装置は、請求項2,3の何れかにおいて、前記連絡管部を前記立上り管部側と前記排水本管側とに分け、該立上り管部側の部分を該立上り管部に向かって、また該排水本管側の部分を該排水本管に向かってそれぞれ下向きに傾斜した形状となしたことを特徴とする。
【0012】
【作用及び発明の効果】
請求項1の排水装置は、排水管トラップに、排水時に排水の一部を収容保持し、排水終了時にその保持した排水を排水管トラップの底部側に返水する補給タンク部を設けたもので、この排水装置によれば、サイフォン現象に基づく排水管トラップにおける封水切れを良好に防止することができる。
【0013】
またこの排水装置は、立上り管部の上部をその管軸と直角方向に急拡大した形態で補給タンク部を形成したので、この排水装置の場合、排水中に含まれる砂やごみ等が補給タンク部に残り、堆積するといった問題を生じない利点を有する。
更にこの排水装置では、補給タンク部の上部が連絡管部の立上り管部側の端よりも上向きに突出した形態をなしているため、その上向きに突出した部分の内部を主として空気溜り部として作用させることができ、その空気溜り部としての作用によりサイフォン現象を抑制でき、騒音の発生及び封水切れの発生を抑制することができる。
【0014】
請求項2の排水装置は、上記連絡管部の少なくとも一部、具体的には立上り管部側の部分を、その立上り管部に向かって下向きに傾斜した形状となしたもので、このようにした場合、連絡管部内部の砂やごみ等をその傾斜形状に基づいて排水本管に向けて円滑に排出することができ、連絡管部内にそれらが残って堆積するのを抑制することができる。
【0015】
更にまたこの連絡管部は、排水本管側の部分をその排水本管に向かって下向きに傾斜した形状となすこともできる(請求項3)。このようにした場合にも、連絡管部内部の砂やごみ等を排水本管に向けて排出することができる。
【0016】
上記のように連絡管部を傾斜させる場合において、その連絡管部を立上り管部側と排水本管側とに分け、その立上り管部側の部分を立上り管部に向かって、また排水本管側の部分を排水本管に向かってそれぞれ下向きに傾斜した形状となすことができる(請求項4)。
【0017】
連絡管部が比較的長い場合、それら全体を一定方向に傾斜させた場合、連絡管部内の砂やごみ等を全部排水本管側に排出することは難しい。
【0018】
しかるに請求項4に従って連絡管部を立上り管部側と排水本管側とに分けて、それぞれを逆向きに傾斜させるようにした場合、連絡管部内部の砂やごみ等を全体的に且つ良好に排出させることができる。
【0019】
【実施例】
次に本発明の実施例を参考例とともに図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は洗面化粧台で、12は洗面器、14は洗面器水栓である。16は洗面化粧台10におけるキャビネットであって、内部に排水管トラップ18と排水本管20とを有する排水装置22(参考例)が設けられている。
【0020】
図2は上記排水装置22の構成を具体的に示したものである。
同図において、24は洗面器12の底部に形成された開口で、この開口24に対してフランジ26を備えた金属製且つ円筒形状の排水口部材28が下向きに挿通されており、この排水口部材28によって排水口30が形成されている。
【0021】
排水口部材28は、下端部外周面に雄ねじ部を有しており、その雄ねじ部に対して、洗面器12の裏面側から締付ナット32が締め込まれており、その締付ナット32の締付力によって排水口部材28がパッキン34,36及びスリップワッシャ33を介して洗面器12の底部に固定されている。
【0022】
締付ナット32には、下向きに開口した環状溝38が形成されており、そこに排水管トラップ18における立下り管部40の上端部の環状突部42がシール材としてのOリング44を介して水密に且つ相対回転可能に嵌合した状態で組み付けられている。ここで環状突部42の外周面には下向きの段付面46が形成されている。
【0023】
一方締付ナット32の、環状溝38より外側部分には、図3にも示しているように嵌込溝48が形成されており、その嵌込溝48内部に抜止部材として弾性Cリング50が嵌め込まれてその内周部が段付面46に対して係合され、以て排水管トラップ18の上端部が締付ナット32から抜止めされている。
【0024】
上記排水管トラップ18は、排水口部材28に続いて真直ぐ下向きに立ち下がる上記立下り管部40と、これに続く底部52と、底部52の図中右端から起立状態に真直ぐ立ち上がる立上り管部54と、その上端に続いて水平方向に延びる連絡管部56とを有しており、その連絡管部56の末端部下面に対して前記排水本管20が連絡されている。
【0025】
本例において、底部52は図16に示す従来の排水管トラップの底部のように湾曲形状を成しておらず、左右方向に直状に延びる直状形態を成している。
【0026】
尚、本例において立下り管部40,立上り管部54及び排水本管20のそれぞれの内径寸法D1,D2及びD3はそれぞれ34mmφ,28mmφ,28mmφとされている。
【0027】
本例においては、連絡管部56の末端部が上向きに部分的に突出させられており、その突出部58の内側に空気溜り部60が形成されている。また連絡管部56の末端部底面から排水本管20の、連絡管部56側の内側壁面20Aにかけての部分が下向きに直角に折れ曲がった角形状とされている。
即ち、連絡管部56の底面と排水本管20の内側壁面20Aとの交差部が90°で交わる角部62とされている。
【0028】
尚、連絡管部56における末端部の底面56A及び排水本管20の内側壁面20Aの上端部は、これを図9(B),(C)に示しているように平坦面としておくことが望ましい。
【0029】
図4は本例の排水装置における排水時の水の流れを模式的に表したもので、同図に示しているように本例の排水装置の場合、排水時において空気溜り部60に空気が閉じ込められて保持された状態となる。即ちそこに空気溜りが生成する。そしてその空気溜りの作用によって、排水時におけるサイフォン現象が抑制される。
【0030】
更にまた本例の排水装置の場合、連絡管部56を水平方向に流通した排水の流れは、自身の水勢で排水本管20における内側壁面20Aとは反対側の外側壁面20Bに突き当たるようにして排水本管20内部に流れ込む。
【0031】
この結果、図4に示しているように角部62の下側において排水本管20内部を上下に通る空気層64が形成される。そしてこの空気層64によってもサイフォン現象が抑制される。
【0032】
このため本例の排水装置22の場合、排水時において空気を巻き込んだ騒音、即ち「ゴボゴボ音」の発生が抑制されると同時に、排水管トラップ18における封水切れが防止される。
【0033】
本例においては、連絡管部56の一部を部分的に上向きに突出させて、その突出部58の内側に空気溜り部60を形成するようにしているため、その空気溜り部60を大きく形成することができ、排水時のサイフォン作用を効果的に抑制することができる。しかもその空気溜り部60を簡単に構成することができる。
【0034】
そしてまた上記空気層64の存在がサイフォン現象の抑制を助けるように作用し、サイフォン作用が強すぎることによって発生する大きな「ゴボゴボ音」や封水切れの発生を更に有効に防止する。
【0035】
図5は上記突出部58を連絡管部56の左右方向中間部に設けて、その内側に空気溜り部60を設けた場合の例で、このようにした場合にも、排水時において空気溜り部60に空気を閉じ込めた状態に保持することができ、従って図5のようにした場合にもその空気溜り部60の作用によって、排水時のサイフォン現象を抑制でき、上記実施例と同様に騒音の発生や封水切れを抑制することができる。
【0036】
尚、この実施例では連絡管部56の末端上部が下向きに折れ曲がった形状を成していて、そこに角部66が形成されている。そしてこの角部66の内部が空気溜り部68とされている。
【0037】
従ってこの例の排水装置の場合、排水時においてその角部66の内側にも空気が閉じ込められて保持され、その空気溜り部68内の空気の作用でサイフォン作用が更に抑制される。
【0038】
上記突出部58及び空気溜り部60は、図6(A)に示しているように連絡管部56の末端部を水平方向に横向き(後方向き)に突出させて形成することもできる。
また連絡管部56は、これを正しく水平向きに形成するのみならず、図6(B)に示しているように若干傾斜した形状に形成することもできる。
【0039】
そして上記突出部58及び空気溜り部60は、図6(B)に示しているようにその若干傾斜した形状の連絡管部56の末端部に形成しても良いし、或いは(C)に示しているようにその中間部分に上向きに形成することもできる。
【0040】
ここで図7に示しているように連絡管部の一部を部分的に突出させた形態の突出部及びその内部の空気溜り部を設けることなく、連絡管部56の末端上部を角形状に形成して、その角部66の内側にのみ空気溜り部68を形成するといったことも可能である。
【0041】
このようにした場合であっても、洗面器12からの排水の勢いが著しく強い場合でないとき、十分に騒音の発生と封水切れの発生を抑制することができる。
【0042】
即ち、洗面器12を満水とした状態でその排水栓を上側に浮き上がらせて排水口と排水栓との間に隙間を形成し、その隙間から満水状態の水を流すような場合においても、十分に上記騒音の発生と封水切れの発生を防止することが可能である。
そして上記のような突出部58及びその内側の空気溜り部60を付加した場合には、更にそれらの効果を高めることができる。
【0043】
図8及び図9は他の参考例を示している。
この例は、排水時において排水の一部を一時的に収容保持し、そして排水終了時にその収容保持した排水を排水管トラップ18の底部52側に自動的に返水する容器状の補給タンク部70を立上り管部54と連絡管部56にまたがる形態でその連絡管部56の下側に設けたものである。
ここで補給タンク部70は、上面及び図中左端面が連絡管部56及び立上り管部54に開放された形態で設けられている。
【0044】
ここで補給タンク部70及び連絡管部56は、図9(A)に示しているようにそれぞれ断面形状が円形状をなしており、開口部72においてそれらが上下に互いに連通させられている。
即ち補給タンク部70及び連絡管部56、厳密には連絡管部56における補給タンク部70の上側部分は、全体として断面だるま形状をなしており、それら補給タンク部70と連絡管部56との境界部にくびれ部74が形成されている。
【0045】
尚、連絡管部56における末端部の底面56Aの形状は、図9(B)に示しているようにフラットな形状とされている。
また(C)に示しているように、排水本管20における内側壁面20Aの上端部形状もまたフラットな形状とされている。
【0046】
図10は上記図8,図9の排水装置における排水時の水の流れの挙動を模式的に表したものである。
図に示しているようにこの例の排水装置の場合、洗面器12内部の水が勢い良く排水されるとき、その排水の一部が補給タンク部70内に収容保持される。
そして排水終了時、即ち排水の流れの勢いが弱くなったとき、補給タンク部70に一時的に収容保持されていた水が排水管トラップ18における底部52側に返水される。
【0047】
本例の排水装置は次のような知見の下に案出されたものである。
洗面器12内部に水を満水状態に溜めた状態で、排水口30の栓体を抜き取って排水口30を完全な開放状態とし、その状態で洗面器12内部の満水状態の水を排水すると、その排水は激しい勢いで配水管トラップ18及び排水本管20内を流れる。
この状態においてサイフォン現象を十分に抑制することは困難であり、上記例示した実施例の排水装置では封水切れを完全に防止することは難しい。
【0048】
そこで図8及び図9の装置は、サイフォン現象を抑制することで封水切れを防止するのではなく、排水終了時において水の流れの勢いが弱まったところで、それまでに一時的に収容保持していた排水を排水管トラップ18の底部52側へと返水することで、封水切れを防止するようになしたものである。
従ってこの例の排水装置の場合、水の流れの勢いが著しく強く、サイフォン現象が過剰に起こるような条件の下でも、十分に封水切れを防止することが可能である。
【0049】
尚、本例の装置においては連絡管部56の末端部に角部66,62及び角部66の内側の空気溜り部68が形成されており、従って排水の勢いが中間程度、具体的には洗面器12内部に水を満水状態に湛えた状態で、底部の栓体を僅かに浮き上がらせることで排水を行うような場合にはサイフォン現象を十分に抑制でき、空気の巻き込みによる騒音の発生やサイフォン現象に基づく封水切れを十分に防止することが可能である。
【0050】
図11は補給タンク部の他の形態例を示したもので、このうち(A)に示すものは、立上り管部54の上端部を図中左向きに突出させて補給タンク部76を形成した例であり、また図11(B)の例は、立上り管部54の上端部を立上り管部54及び連絡管部56の各管軸方向と直角方向に突出する容器部を形成して補給タンク部78と成した例である。
また更に(C)の例は、図11(B)の例と図8及び図9の例を組み合わせた例を示している。
【0051】
尚、図12に示しているように排水管トラップにおける立上り管部54と排水本管20とのそれぞれの管軸間の距離Lを様々に変化させることが可能であるし、また(B)に示しているように排水本管20の一部ないし全体を蛇腹管80にて構成することもできる。
【0052】
図13は本発明の実施例を示したものである。
この例では連絡管部56の一部、詳しくは立上り管部54側の一部を立上り管部54に向かって下向きに傾斜する傾斜部82とするとともに、立上り管部54の上端部に空気溜り部兼用の補給タンク部84を設けた例である。
【0053】
ここで補給タンク部84は、図14にも示しているように立上り管部54及び連絡管部56よりも水平方向の幅が大きく形成されている。即ちこの例では、立上り管部54の水路をその立上り管部54の管軸と直角な二方向に急拡大して容器部を形成し、その容器部にて補給タンク部84を形成している。
この補給タンク部84は、また、その上部が連絡管部82の図中左端よりも上向きに突出した形態を成している。
【0054】
而して本例においては、その上向きに突出した部分の内部において主として空気溜り部としての作用が行われ、他の部分が補給タンク部として作用する。
【0055】
この補給タンク部84は、排水が勢い良く行われるときに、その排水の一部を排水時において内部に一時的に収容保持し、排水終了時にその収容保持した排水を排水管トラップにおける底部側へ返水する。
【0056】
この例の排水装置の場合、補給タンク部84が立上り管部54の上端部に縦向きに形成されているため、排水時においてその一部を補給タンク部84内に収容保持し、排水終了時にその収容保持した排水を排水管トラップ18の底部52側に戻す際に、その補給タンク部84内に排水中に含まれていた砂やごみ等が残ってしまい、それらが次第に堆積していくといった問題を生じない利点を有している。
【0057】
更にまたこの実施例においては、連絡管部56における立上り管部54側の部分がその立上り管部54に向かって下向きに傾斜した傾斜部82とされているため、連絡管部56においてもその内部に砂やごみ等が残って次第に堆積するといった問題を生じない利点を有する。
即ち、連絡管部56をほぼ水平にした場合、その内部に砂やごみ等が残って次第に堆積する問題を生じるが、本例の排水装置では連絡管部56内部の砂やごみ等が、傾斜部82を流れる水の作用で排水本管20側へと排出され、連絡管部56内に残るのが防止されている。
【0058】
図15は本発明の更に他の実施例を示したもので、この例は、連絡管部56が左右方向に長くなる場合において、その連絡管部56を互いに逆向きに傾斜する二つの傾斜部82,86で形成した例である。
即ち本例では、連絡管部56が立上り管部54側と排水本管20側とに分けられ、そして立上り管部54側の部分がその立上り管部54に向かって下向きに傾斜する傾斜部82とされ、また、排水本管20側の部分が排水本管20に向かって下向きに傾斜する傾斜部86とされている。
【0059】
このように連絡管部56を互いに逆向きに傾斜する傾斜部82,86とすることで、かかる連絡管部56を長く形成した場合においてもその連絡管部56内部に砂やごみ等が溜るのを防止でき、それら砂,ごみ等を排水本管20に向かって良好に排出することができる。
【0060】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はキッチンシンクからの排水を外部に排出する排水装置として適用することも可能である等、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一参考例である排水装置を洗面化粧台の洗面器に連結した状態で示す図である。
【図2】 図1における排水装置の具体的構成を示す図である。
【図3】 図2の排水装置の要部を各部材に分解して示す図である。
【図4】 同参考例の排水装置の作用を示す図である。
【図5】 他の参考例における空気溜り部と周辺部をその作用とともに示す図である。
【図6】 更に他の参考例における空気溜り部とその周辺部を示す図である。
【図7】 更に他の参考例における空気溜り部と周辺部をその作用とともに示す図である。
【図8】 更に他の参考例の排水装置を示す図である。
【図9】 図8の排水装置の要部の断面図である。
【図10】 図8の排水装置の作用説明図である。
【図11】 更に他の参考例における空気溜り部とその周辺部を示す図である。
【図12】 更に他の参考例の排水装置を示す図である。
【図13】 本発明の実施例の排水装置を示す図である。
【図14】 図13の排水装置の要部の断面図である。
【図15】 本発明の更に他の実施例における排水装置の要部の断面図である。
【図16】 従来の排水装置の例を示す図である。
【図17】 本発明の利点を比較説明するための比較例図である。
【符号の説明】
12 洗面器
18 配水管トラップ
20 排水本管
20A 内側壁面
20B 外側壁面
22 排水装置
40 立下り管部
52 底部
54 立上り管部
56 連絡管部
58 突出部
60,68 空気溜り部
62,66 角部
64 空気層
70 補給タンク部
74 くびれ部
82,86 傾斜部
Claims (4)
- キッチンシンク,洗面器等水槽からの排水を下向きに流通案内する立下り管部と、該立下り管部に続く底部と、該底部より立ち上がる立上り管部と、該立上り管部に続く横向きの連絡管部とを備えた排水管トラップに対し、少なくとも上部が立下り形状をなす排水本管を該連絡管部で連絡した形態の排水装置において
前記立上り管部の上部に、該立上り管部の管軸と直角方向に急拡大し且つ前記連絡管部の該立上り管部側の端よりも上向きに突出した形状の容器部を形成して、該容器部を、排水時に排水の一部を収容保持し、排水終了時に該保持した排水を前記底部側に返水する補給タンク部となしたことを特徴とする排水装置。 - 請求項1において、前記連絡管部の少なくとも前記立上り管部に続く部分を、該立上り管部に向かって下向きに傾斜する傾斜形状となしたことを特徴とする排水装置。
- 請求項1において、前記連絡管部の少なくとも前記排水本管に続く部分を、該排水本管に向かって下向きに傾斜する傾斜形状となしたことを特徴とする排水装置。
- 請求項2,3の何れかにおいて、前記連絡管部を前記立上り管部側と前記排水本管側とに分け、該立上り管部側の部分を該立上り管部に向かって、また該排水本管側の部分を該排水本管に向かってそれぞれ下向きに傾斜した形状となしたことを特徴とする排水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33640797A JP3711192B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33640797A JP3711192B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 排水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152778A JPH11152778A (ja) | 1999-06-08 |
JP3711192B2 true JP3711192B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=18298822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33640797A Expired - Fee Related JP3711192B2 (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 排水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3711192B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110003924A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-07-12 | 宝钢湛江钢铁有限公司 | 一种焦炉上升管水封系统 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4779073B2 (ja) * | 2005-10-29 | 2011-09-21 | 丸一株式会社 | 排水装置 |
JP5953132B2 (ja) * | 2012-06-07 | 2016-07-20 | Toto株式会社 | 操作装置 |
JP6454848B2 (ja) * | 2014-03-06 | 2019-01-23 | 丸一株式会社 | 排水配管 |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP33640797A patent/JP3711192B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110003924A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-07-12 | 宝钢湛江钢铁有限公司 | 一种焦炉上升管水封系统 |
CN110003924B (zh) * | 2019-03-14 | 2021-06-01 | 宝钢湛江钢铁有限公司 | 一种焦炉上升管水封系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11152778A (ja) | 1999-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6019273B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP3711192B2 (ja) | 排水装置 | |
JP5348715B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP2011094359A (ja) | 排水トラップ | |
JP7181505B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JPH1143975A (ja) | 浴室ユニットの浴槽排水構造 | |
JP4399522B2 (ja) | オーバーフロー装置 | |
JP3319962B2 (ja) | 洗面化粧台 | |
JP2003253722A (ja) | 浴室ユニットの排水構造 | |
JP4388441B2 (ja) | 浴室の排水配管 | |
JPH10183716A (ja) | 洗面器、流し、手洗い器等の排水管構造 | |
CN221054365U (zh) | 一种阻逆芯及阻逆装置 | |
CN213014533U (zh) | 一种水槽下水器后置横排水头 | |
JP2008291540A (ja) | 排水トラップ | |
JP2000051134A (ja) | 組込み形食器洗浄機 | |
JP7276735B2 (ja) | 排水装置 | |
KR20010077633A (ko) | 다기능 수도꼭지 | |
JP6029210B2 (ja) | 浴槽パン用排水トラップおよびこの浴槽パン用排水トラップが用いられた浴室ユニット | |
JP2009079386A (ja) | 接続構造 | |
JP2000234374A5 (ja) | ||
KR200375988Y1 (ko) | 세면기용 트랩의 배수 연결관 | |
JPH0315660Y2 (ja) | ||
JP3317257B2 (ja) | 衛生設備機器の排水構造 | |
JPH116185A (ja) | 水槽用排水管継ぎ手 | |
KR200311242Y1 (ko) | 하수관의 악취차단장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050329 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080819 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120819 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120819 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130819 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |