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JP3700146B2 - 薄型ディスプレイ用スタンド - Google Patents

薄型ディスプレイ用スタンド Download PDF

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JP3700146B2
JP3700146B2 JP2001375320A JP2001375320A JP3700146B2 JP 3700146 B2 JP3700146 B2 JP 3700146B2 JP 2001375320 A JP2001375320 A JP 2001375320A JP 2001375320 A JP2001375320 A JP 2001375320A JP 3700146 B2 JP3700146 B2 JP 3700146B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば証券会社、病院、オフィス等において複数台の薄型ディスプレイを同時に使用する際に好適な薄型ディスプレイ用スタンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
薄型ディスプレイを支持するスタンドとして、特開平4-15680号公報に記載された平面形ディスプレイ装置や、特開平9-326980号公報に記載の情報モニター装置などが提案されている。
【0003】
前者の平面形ディスプレイ装置は、屈曲自在なアーム部の先端に平面形ディスプレイを支持する装置で、このアーム部を屈曲して、先端部に支持した平面形ディスプレイの位置を調整できるようにしたものである。
【0004】
後者の情報モニター装置は、支柱の両端を天井部と床部に当接させて固定し、この支柱に薄板状の情報表示部を上下位置調整可能に保持する装置である。この装置は、多関節アームを使用して情報モニターを支持する他、上下左右に屈曲する継ぎ手を介し、薄型モニターを直接支柱に連結することもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、薄型ディスプレイを支持する従来のスタンドでは、いずれも屈曲自在なアーム部や、多関節アームを用いて薄型ディスプレイを支持する装置であるため、複数の薄型ディスプレイを同時に支持する場合には、これらの薄型ディスプレイを支持する複数のアームが必要になる。そこで、証券会社、病院、オフィス等において、一人の使用者が複数台の薄型ディスプレイを同時に使用するために、各薄型ディスプレイのレイアウトを好みの位置に調整するような場合には、複数本のアームが薄型ディスプレイの後方で嵩張る上、各アームが互いの妨げになる不都合もある。したがって、一台のスタンドに、複数台の薄型ディスプレイを縦並びや横並びに併設する場合、従来の屈曲自在なアーム類の使用は適当ではなかった。
【0006】
一方、後者の情報モニター装置の如く、上下左右に屈曲する継ぎ手を使用して、薄型モニターを支柱に直接連結する手段も提案されているが、この場合、薄型モニターを支持する継ぎ手の支持強度に課題を残している。すなわち、薄型ディスプレイの重量は、画面の大きさにより異なるが、証券会社、病院、オフィス等において一般に使用されている薄型モニターは、平均7〜10kgのものが使用されている。このような重量の薄型ディスプレイを上下左右に角度調整し、且つ、調整した位置に薄型ディスプレイを固定しておくには、相応の支持強度を有した継ぎ手が必要になる。
【0007】
ところが、従来提案されている継ぎ手の構造は、揺動軸を介して軸着した構造を成しているので、薄型ディスプレイの上下、左右の角度調整は可能でも、調整後の薄型ディスプレイが自重で傾いてしまう虞がある。このため、調整した位置でそのまま薄型ディスプレイを固定することが困難な構造になっており、調整した位置をそのままの状態に保つには、何らかのロック機構や、支持荷重を分散できる前述のアーム類の使用が不可欠になっていた。
【0008】
そこで本発明は、上述の課題を解消すべく創出されたもので、複数台の薄型ディスプレイをレイアウト自在に支持することが可能で、しかも、調整した位置をそのまま固定することができる薄型ディスプレイ用スタンドの提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本発明の第1の手段は、ベース盤10に立設する支柱20と、該支柱20に固着する複数個のクランプ体30と、各クランプ体30に連結して複数台の薄型ディスプレイPを角度調整自在に支持する複数個の支持体40とを有する薄型ディスプレイ用スタンドにおいて、支持体40は、クランプ体30側に固定する側面略コ字形状の連結具41と、該連結具41に上下端部を軸着されて左右揺動自在に保持されたピボット軸受42と、該ピボット軸受42を介して薄型ディスプレイPに固定する平面略コ字形状のヒンジ体43とを有し、ピボット軸受42の左右側面の内部に装着した複数枚の皿ばね42Aを介してヒンジ体43をピボット軸受42に軸着し、該ヒンジ体43の先端に固定した薄型ディスプレイPをピボット軸受42にて上下揺動自在に支持することにある。
【0010】
第2の手段は、支柱20に略水平に装着する支持杆50を前記クランプ体30にて固定し、該支持杆50に複数個の支持体40を併設するものである。
【0011】
第3の手段は、ピボット軸受42の左右両側面の内部に、固定ナット42Bと、平円錐状に成形したドーナツ形の複数枚の皿ばね42Aとを順次埋設し、板状のヒンジ体43を貫通する締付ボルト44で固定ナット42Bを締め付けることにより、圧縮される皿ばね42Aで板状のヒンジ体43がピボット軸受42側に付勢された状態で固定する。
【0012】
第4の手段は、ピボット軸受42において、埋設した皿ばね42Aをピボット軸受42内部に封じ込めるふさぎ板45をピボット軸受42の左右側面に装着し、該ふさぎ板45と前記ヒンジ体43との間に合成樹脂製のワッシャー46を介して締付ボルト44で軸着することを課題解消のための手段とする。
【0013】
本発明によると、薄型ディスプレイPに固定する平面略コ字形状のヒンジ体43は、ピボット軸受42の左右側面の内部に装着した複数枚の皿ばね42Aを介してピボット軸受42に上下揺動自在に軸着され、薄型ディスプレイPを支持した状態で、調整した角度に薄型ディスプレイPを保持するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本発明スタンドは、ベース盤10に立設した一本の支柱20に複数台の薄型ディスプレイPを併設できるようにしている(図2、図5参照)。
【0015】
ベース盤10は、床面の任意の位置に載置するもので、このベース盤10に立設した支柱20や、支柱20に連結した支持杆50に複数台の薄型ディスプレイPを装着する(図5参照)。そのため、図示例のベース盤10は、略正方形状に形成すると共に、薄型ディスプレイPの支持バランスをとるために、支柱20の立設位置をベース盤10の中央より後方位置に設置している(図3、6参照)。
【0016】
クランプ体30は、支柱20に固着する金具で、このクランプ体30に支持体40を連結保持する(図1参照)。図1、図3に示すクランプ体30は、支柱20の上下に一対固着し、各クランプ体30に支持体40を連結している。この場合、支柱20の上下に一対の薄型ディスプレイPを併設することができる。また、クランプ体30の数を増してより多くの薄型ディスプレイPを併設することも可能である。図示のクランプ体30は、支柱20の側面を挟着する一対の挟着板31を連結ねじ32で固定し、挟着板31の先端部に連結した連結体33に支持体40を固定している(図3参照)。
【0017】
一方、図4乃至6に示すように、クランプ体30を使用して支柱20に支持杆50を連結し、この支持杆50に左右一対の支持体40を装着してもよい。この場合、支持杆50に設けた長孔51を利用して薄型ディスプレイPの装着位置を調整することができる。図示のクランプ体30は、支柱20を介して支持杆50にねじ止めするタイプのクランプ体30を使用している。また、支持杆50には、長孔51を通して支持杆50に支持体40をスライド自在に固定する調整ツマミ52を設けてあり、この調整ツマミ52の先端に支持体40を固着している(図4、図7参照)。図示例では1本の支持杆50を装着しているが、複数本の支持杆50を支柱20の上下に装着することも可能である。
【0018】
支持体40は、クランプ体30や支持杆50に連結して複数台の薄型ディスプレイPを角度調整自在に軸支するものであり、連結具41、ピボット軸受42、ヒンジ体43で構成されている(図8参照)。
【0019】
連結具41は、クランプ体30側に固定する側面略コ字形状の部材である。すなわち、前記クランプ体30の連結体33や、支持杆50の調整ツマミ52に連結具41を固定する(図1、図4参照)。
【0020】
ピボット軸受42は、連結具41に上下端部を軸支されて左右揺動自在に保持される部材である。このピボット軸受42の左右側面の内部には、複数枚の皿ばね42Aが装着されており、この皿ばね42Aを介して後述するヒンジ体43が軸着されている(図8、図9参照)。すなわち、ピボット軸受42の左右両側面の内部に、固定ナット42Bと、平円錐状に成形したドーナツ形の複数枚の皿ばね42Aとを順次埋設する。そして、板状のヒンジ体43を貫通する締付ボルト44を皿ばね42Aのセンター孔に挿通し、締付ボルト44の先端を固定ナット42Bに締め付けることにより、圧縮される皿ばね42Aで板状のヒンジ体43がピボット軸受42側に付勢された状態で固定するものである(図9参照)。このように、ヒンジ体43の角度調整時の支点を、皿ばね42Aによる大きな押し付け荷重で保持することで、高い操作性及び位置安定性と高剛性とを得ることができる。
【0021】
このとき、埋設した皿ばね42Aをピボット軸受42内部に封じ込めるふさぎ板45をピボット軸受42の左右側面に装着し、該ふさぎ板45と前記ヒンジ体43との間に合成樹脂製のワッシャー46を介して締付ボルト44で軸着することで、角度調整操作をスムーズに行うことができる(図8、図9参照)。尚、図示例では、前述した連結具41とピボット軸受42との軸着部分にも、固定ナット42Ba、皿ばね42Aa、ふさぎ板45a、ワッシャー46aを使用し、締付ボルト44aで連結具41に軸着している。各締付ボルト44、44aの頭部には、六角レンチを挿入するための六角穴44A、44bが形成されている。
【0022】
ヒンジ体43は、ピボット軸受42を介して薄型ディスプレイPに固定する平面略コ字形状の部材であり、特に、ピボット軸受42に接する部分を平板状に形成している。そして、ヒンジ体43の先端に固定した薄型ディスプレイPをピボット軸受42にて上下揺動自在に支持する(図8参照)。図示のヒンジ体43は、ピボット軸受42のふさぎ板45やワッシャー46の直径と略等しい円板形状の挟着板43Aを一対形成している。さらに、ヒンジ体43を貫通する連結ボルト48にて薄型ディスプレイPの裏面に固着せしめ固着体47に連結している。このとき、ヒンジ体43と固着体47との間に合成樹脂製のワッシャー49を介すると共に、薄型ディスプレイP側の連結ボルト48先端に、固着体47側からスラストナット、皿バネ、Uナットを順に装着することで(図示せず)、連結ボルト48を中心軸として、固着体47に固定した薄型ディスプレイPを回転自在に支持している。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、上述の如く構成したことにより当初の目的を達成する。すなわち支持体40は、クランプ体30側に固定する側面略コ字形状の連結具41と、該連結具41に上下端部を軸着されて左右揺動自在に保持されたピボット軸受42と、該ピボット軸受42を介して薄型ディスプレイPに固定する平面略コ字形状のヒンジ体43とを有し、ピボット軸受42の左右側面の内部に装着した複数枚の皿ばね42Aを介してヒンジ体43をピボット軸受42に軸着し、該ヒンジ体43の先端に固定した薄型ディスプレイPをピボット軸受42にて上下揺動自在に支持するから、複数台の薄型ディスプレイPを極めてコンパクトに配置することができる。
【0024】
しかも、各薄型ディスプレイPを支持する際に、従来のアーム類を使用していないので、複数本のアームが薄型ディスプレイの後方で嵩張り、あるいは、各アームが互いの妨げになるなどといった不都合は解消された。
【0025】
また、支柱20に略水平に装着する支持杆50を前記クランプ体30にて固定し、該支持杆50に複数個の支持体40を併設することにより、複数の薄型ディスプレイPを横並びに配置したり、支柱20に沿って縦並びに配置することが自由に選択可能になる。この結果、1本の支柱20に、複数台の薄型ディスプレイをレイアウト自在に支持することができる。
【0026】
さらに、ピボット軸受42の左右両側面の内部に、固定ナット42Bと、平円錐状に成形したドーナツ形の複数枚の皿ばね42Aとを順次埋設し、板状のヒンジ体43を貫通する締付ボルト44で固定ナット42Bを締め付けることにより、圧縮される皿ばね42Aによって、板状のヒンジ体43がピボット軸受42側に付勢された状態で固定できるので、薄型ディスプレイPを支持した状態で調整した角度に薄型ディスプレイPを保持することが可能になった。
【0027】
しかも、ピボット軸受42において、埋設した皿ばね42Aをピボット軸受42内部に封じ込めるふさぎ板45をピボット軸受42の左右側面に装着し、該ふさぎ板45と前記ヒンジ体43との間に合成樹脂製のワッシャー46を介して締付ボルト44で軸着することにより、ピボット軸受42とヒンジ体43との摩擦による損傷を防止すると共に、調整したヒンジ体43の位置を安定した状態で固定することができる。
【0028】
このように本発明によると、複数台の薄型ディスプレイをレイアウト自在に支持することが可能で、しかも、調整した位置をそのまま固定することができるなどといった有益な種々の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す側面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す背面図である。
【図8】本発明のピボット軸受を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の支持体を示す断面図である。
【符号の説明】
P 薄型ディスプレイ
10 ベース盤
20 支柱
30 クランプ体
40 支持体
41 連結具
42 ピボット軸受 42A 皿ばね
42Aa皿ばね
42B 固定ナット
42Ba固定ナット
43 ヒンジ体 43A 挟着板
43B 連結板
44 締付ボルト 44A 六角穴
44a締付ボルト 44b 六角穴
45 ふさぎ板
46 ワッシャー
46aワッシャー
47 固着体
48 連結ボルト
49 ワッシャー
50 支持杆
51 長孔
52 調整ツマミ

Claims (4)

  1. ベース盤に立設する支柱と、該支柱に固着するクランプ体と、クランプ体を介して複数台の薄型ディスプレイを角度調整自在に支持する複数個の支持体とを有する薄型ディスプレイ用スタンドにおいて、支持体は、クランプ体側に固定する側面略コ字形状の連結具と、該連結具に上下端部を軸着されて左右揺動自在に保持されたピボット軸受と、該ピボット軸受を介して薄型ディスプレイに固定する平面略コ字形状のヒンジ体とを有し、ピボット軸受の左右側面の内部に装着した複数枚の皿ばねを介してヒンジ体をピボット軸受に軸着し、該ヒンジ体の先端に固定した薄型ディスプレイをピボット軸受にて上下揺動自在に支持することを特徴とする薄型ディスプレイ用スタンド。
  2. 前記支柱に略水平に装着する支持杆を前記クランプ体にて固定し、該支持杆に複数個の支持体を併設した請求項1記載の薄型ディスプレイ用スタンド。
  3. 前記ピボット軸受の左右両側面の内部に、固定ナットと、平円錐状に成形したドーナツ形の複数枚の皿ばねとを順次埋設し、板状のヒンジ体を貫通する締付ボルトで固定ナットを締め付けることにより、圧縮される皿ばね体で板状のヒンジ体がピボット軸受側に付勢された状態で固定される請求項1記載の薄型ディスプレイ用スタンド。
  4. 前記ピボット軸受において、埋設した皿ばね体をピボット軸受内部に封じ込めるふさぎ板をピボット軸受の左右側面に装着し、該ふさぎ板と前記ヒンジ体との間に合成樹脂製のワッシャーを介して締付ボルトで軸着された請求項3記載の薄型ディスプレイ用スタンド。
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