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JP3799879B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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JP3799879B2
JP3799879B2 JP19593299A JP19593299A JP3799879B2 JP 3799879 B2 JP3799879 B2 JP 3799879B2 JP 19593299 A JP19593299 A JP 19593299A JP 19593299 A JP19593299 A JP 19593299A JP 3799879 B2 JP3799879 B2 JP 3799879B2
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報に基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出し画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図25には、従来のインクジェット記録装置の一例が部分的に示されている(特開平10−995126号参照)。
【0003】
このインクジェット記録装置では、記録ヘッドを搭載した記録ヘッドキャリッジ110に対応して、キャップ部材114を搭載したキャップキャリッジ112が設けられている。そして、記録ヘッドの非使用時には、図25(d)に示すように、キャップ部材114によって記録ヘッドのノズル部116をキャッピングし、インクの乾燥やノズル部116の目詰まりを防止している。
【0004】
また、記録ヘッドキャリッジ110には凸部118が、キャップキャリッジ112には係合ピン120がそれぞれ設けられている。図25(b)にも示すように、記録ヘッドキャリッジ110が記録ヘッドキャリッジ走査方向(矢印A方向)に移動すると、係合ピン120が凸部118に係合し、キャップキャリッジ112が記録ヘッドキャリッジ110に対して、記録ヘッドキャリッジ走査方向に位置決めされる。これにより、キャップ部材114によってノズル部116を確実にキャッピングできる。
【0005】
しかし、このインクジェット記録装置では、係合ピン120と凸部118との係合によって、記録媒体走査方向(記録ヘッドキャリッジ走査方向と直交する方向)へは位置決めされるようにはなっていない。従って、記録媒体走査方向への位置決めは、キャップキャリッジ112を構成する部品の部品精度等に依存することになる。このため、部品精度を高めておく必要があり、コスト高になるおそれがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮し、低コストで、しかもキャップ部材をノズルに対して記録ヘッドキャリッジ走査方向と記録媒体走査方向の双方向に確実に位置決めできるインクジェット記録装置を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、画像情報に基づいてノズルからインク滴を記録媒体に吐出しこの記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッドが搭載され記録媒体走査方向と交差する記録ヘッド走査方向に移動可能な記録ヘッドキャリッジと、前記ノズルを被覆可能なキャップ部材と、前記キャップ部材が搭載されたキャップキャリッジと、前記キャップキャリッジに設けられたキャップ側位置決め部材と、前記記録ヘッドキャリッジに設けられ、前記キャップ側位置決め部材と係合することで前記キャップ部材を前記記録媒体走査方向と前記記録ヘッド走査方向の2方向において前記ノズルを被覆可能な位置に位置決めするヘッド側位置決め部材と、前記キャップキャリッジが取り付けられたハウジングと、前記ハウジングに設けられ前記キャップキャリッジを前記記録ヘッド走査方向へ付勢する付勢手段と、前記ハウジングに形成された被係合部と、前記キャップキャリッジに形成され、前記キャップ側位置決め部材と前記ヘッド側位置決め部材との非係合状態で前記付勢手段の付勢力によってキャップキャリッジが前記ハウジングに対して相対移動すると前記被係合部に係合してキャップキャリッジをハウジングに対して位置決めする係合部と、を有することを特徴とする。
【0008】
すなわち、ヘッド側位置決め部材がキャップ側位置決め部材と係合することで、キャップ部材は、記録媒体走査方向及び記録ヘッド走査方向の双方向において、ノズルを被覆可能な位置に位置決めされる。キャップ部材の、記録媒体走査方向への位置決めを、部品精度に依存することなく行えるので、キャップ部材の位置決めのために部品精度を高める必要がなくなり、低コストとなる。しかも、キャップ側位置決め部材とヘッド側位置決め部材との非係合状態でも、付勢手段の付勢力によってキャップキャリッジをハウジングに対して相対移動させ、被係合部を係合部に係合させてキャップキャリッジをハウジングに対して位置決めすることができるので、ノズルを被覆可能な位置へとキャップ部材を位置決めするときに、キャップ部材の移動量が少なくなる。なお、このようにキャップ部材の位置決め時の移動量を少なくするためには、キャップキャリッジがハウジングに対して概略の位置に位置決めされればよい。
【0009】
このように、ノズルを被覆可能な位置へとキャップ部材を位置決めする構成としては、例えば、請求項2に記載のように、前記キャップキャリッジが前記記録ヘッド走査方向へ移動可能とされ、前記キャップ側位置決め部材が、前記記録ヘッドキャリッジの前記記録ヘッド走査方向への移動によってヘッド側位置決め部材と係合しキャップキャリッジを記録ヘッド走査方向へと移動させて位置決めする構成とすることができる。すなわち、記録ヘッドキャリッジが記録ヘッド走査方向へ移動すると、キャップ側位置決め部材がヘッド側位置決め部材と係合して、キャップキャリッジが記録ヘッドキャリッジに対し記録ヘッド走査方向へと移動する。この移動に伴い、キャップキャリッジは記録ヘッドキャリッジに対して、記録媒体走査方向へも移動する。これら2方向への移動によって、キャップ部材がノズルに対して位置決めされる。
【0010】
キャップ部材を位置決めする別の構成としては、例えば、請求項3に記載のように、前記キャップキャリッジが前記記録媒体走査方向へ移動可能とされ、前記キャップ側位置決め部材が、前記記録ヘッドキャリッジの前記記録媒体走査方向への移動によってヘッド側位置決め部材と係合しキャップキャリッジを記録媒体走査方向へと移動させて位置決めする構成とすることができる。すなわち、記録ヘッドキャリッジが記録媒体走査方向へ移動すると、キャップ側位置決め部材がヘッド側位置決め部材と係合して、キャップキャリッジが記録ヘッドキャリッジに対し記録媒体走査方向へと移動する。この移動に伴い、キャップキャリッジは記録ヘッドキャリッジに対して、記録ヘッド走査方向へも移動する。これら2方向への移動によって、キャップ部材がノズルに対して位置決めされる。
【0011】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の、キャップ側位置決め部材及びヘッド側位置決め部材の具体的構成としては、例えば、請求項4に記載のように、前記キャップ側位置決め部材と前記ヘッド側位置決め部材の少なくとも一方が、前記キャップキャリッジの前記記録ヘッドキャリッジに対する相対移動によってキャップキャリッジを記録ヘッドキャリッジに対して前記記録媒体走査方向と前記記録ヘッド走査方向の双方向に移動させる傾斜面を有するように構成することができる。このような傾斜面を設けることで、記録ヘッドキャリッジとキャップキャリッジとの一方向の相対移動を、記録ヘッド走査方向及び記録媒体走査方向の2方向への移動に変換できるので、効率的にキャップ部材を位置決めすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置が、その記録ヘッドキャリッジ3の近傍を拡大して示されている。
【0014】
図3にも示すように、このインクジェット記録装置は、記録媒体P(例えば用紙等)を一定の方向に搬送する記録媒体搬送部材1と、この記録媒体Pの搬送経路に対向して、且つ記録媒体Pの搬送方向と垂直な方向に沿って設けられた1組のガイド部材2と、これらのガイド部材2により支持された記録ヘッドキャリッジ3と、ガイド部材2の下で且つ記録媒体Pの搬送経路に隣接した位置に配設されたメンテナンスステーション4と、これらを一体に保持するハウジング5とを有している。また、記録ヘッドキャリッジ3には、フレキシブル基板に形成された信号線を通じて画像情報が送られるようになっている。さらに、メンテナンスステーション4に対向する位置には記録ヘッドキャリッジ3のホームポジションが設定されており、この位置をホームポジションセンサ7で検出するようになっている。
【0015】
図2に示すように、記録ヘッドキャリッジ3は、1組のガイド部材2に沿って移動可能に配設されたヘッドキャリッジフレーム3aと、このヘッドキャリッジフレーム3aの下面(記録媒体Pの搬送経路に対向する面)よりも下に突出するように配設された2つのノズル部3b,3cと、フレーム3aに着脱可能に配設され各ノズル部3b,3cにインクを供給する2つのインクタンク3d,3eとからなる。
【0016】
なお、図面において、記録ヘッドキャリッジ3の移動方向(走査方向)を矢印Mで、記録媒体Pの移動方向(走査方向)を矢印Sでそれぞれ示している。
【0017】
各ノズル部3b,3cにはそれぞれ多数のノズルが形成されている。本実施形態では一例として、一方のノズル部3b(図3において右側)では、ノズル部3bに接続されたインクタンク3dが黒色インクを供給するので、画像情報に応じて1種類のインクを飛翔させる。これに対し、他方のノズル部3c(図3において左側)では、このノズル部3cに接続されたインクタンク3eがイエローインク、マゼンタインク、シアンインクを供給するので、画像情報に応じて3種類のインクを飛翔させる。なお、本実施形態に係る図面においては、上記した各色(イエロー、マゼンタ、シアン)用の複数のノズルを便宜上1つのノズルとして表示している(黒色用の複数のノズル(ノズル群)は3f、イエロー用の複数のノズルは3g、マゼンタ用の複数のノズルは3h、シアン用の複数のノズルは3iである)。
【0018】
そして、図3に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置は、記録媒体搬送部材1で記録媒体Pを搬送し、且つ、記録ヘッドキャリッジ3を往復動作させながら、画像情報に応じてインクを飛翔させて、記録媒体P上に所定の画像を形成する。
【0019】
図4に示すように、メンテナンスステーション4は、ステーション本体4aと、このステーション本体4aから排出されるインクを吸収保持する排インク吸収体4bとからなる。
【0020】
図5に示すように、ステーション本体4aは、ユニットハウジング8と、それに取り付けられた各種の部材とにより構成されている。
【0021】
キャップ部材9dは、スポンジで形成されたインク保持体9aと、このインク保持体9aが収容される凹部が形成され且つこの凹部から側面に貫通する連通孔9fが形成されたゴム製のキャップ9b、及びこのキャップ9bを収容すると共に保持する樹脂製のキャップホルダー9cで構成されている。また、キャップ部材9dとキャップキャリッジアッパー42との間には図示しないバネが配設されており、キャップ部材9dを上方へ付勢している。
【0022】
また、図5に示すように、ステーション本体4aは2つのキャップ部材9dを有し、それらはキャップキャリッジ10上に保持されている。
【0023】
キャップキャリッジ10は、2つのキャップ部材9dが取り付けられたキャップキャリッジアッパー42と、このキャップキャリッジアッパー42を下側から支持するキャップキャリッジロワー44と、で構成されている。キャップキャリッジロワー44は、その一辺の両端に配設された一対のアーム部10bと、キャップキャリッジロワー44の下に配設されたガイド部10cと、キャップキャリッジロワー44の下に且つガイド部10cに隣接して配設された支点部10dとを有している。図6に示すように、支点部10dにL字アーム11が接続されており、アーム部10bのシャフト10gがユニットハウジング8に形成されたU溝8aと係合し、ガイド部10cがユニットハウジング8に形成されたリブ8bと係合した状態を維持しつつ、L字アーム11をカム12aにより揺動させることにより姿勢を一定に保ったまま上下に移動させることができる。以下において、このカム12aが形成された部材をカム駆動伝達部材12と呼ぶ。
【0024】
また、図7に示すように、キャップキャリッジロワー44は、記録ヘッドキャリッジ3の移動方向と同じ方向(図7における左右方向、以下、適宜「左右方向」とも呼ぶ)に移動可能に配設されると共に、バネ13により、ユニットハウジング8の側壁8cに向かって(図7の右側方向に)付勢されている。
【0025】
キャップキャリッジロワー44の上面には、記録媒体Pの搬送方向が長手方向とされた長孔46が、複数(本実施形態では、記録ヘッドキャリッジ3の走査方向及び記録媒体Pの搬送方向にそれぞれ2個ずつ合計4つ)形成されている。
【0026】
これに対し、図6に示すように、キャップキャリッジアッパー42の底面からは、長孔46に対応した位置に、長孔46と同数のピン48が形成されている。ピン48は長孔46に収容されており、キャップキャリッジアッパー42をキャップキャリッジロワー44に対して、記録媒体Pの搬送方向に一定範囲内で移動可能にしている。なお、このようにキャップキャリッジアッパー42をキャップキャリッジロワー44に対して移動可能とするためには、長孔46及びピン48はそれぞれ1つ設けられていればよいが、本実施形態では、上記したように複数の長孔46及びピン48を設けることで、キャップキャリッジアッパー42とキャップキャリッジロワー44との不用意なガタ付きや位置ずれを防止している。
【0027】
記録ヘッドキャリッジ3には、2つのノズル部3b,3cに隣接した位置にの位置決め壁14a,14bが形成されている。そして、キャップキャリッジロワー44には、これらの位置決め壁14a,14bの移動経路に対応する位置に係合ピン14cが配設されている。図21に詳細に示すように、位置決め壁14a、14bは、バネ13による付勢方向と反対の方向(図7では左方向)に向かって開放され、図7右側に向かって次第に側壁50が接近するように傾斜された、全体として先窄まりの略馬蹄形とされている。
【0028】
なお、位置決め壁14a,14b及び係合ピン14cの数(記録媒体Pの搬送方向に見た数)は特に限定されないが、本実施形態ではそれぞれ2つとすることで、ガタつきを無くして確実に位置決めできるようにしている。従って、かかる観点からは3つ以上でもよい。
【0029】
図5及び図8に示すように、ステーション本体8には、この係合ピン14cの近傍に且つ上下方向に移動可能に固定ピン15が配設されている。なお、固定ピン15は、図8に示すように、ユニットハウジング8との間に挿入されたバネ16により上方へ付勢される。また、固定ピン15は、カム駆動伝達部材12のギアの溝部と係合して、その高さが設定されるようになっている。
【0030】
図7(b)に示すように、ステーション本体4aは、まず、係合ピン14cが位置決め壁14aの内側に収容される高さまでキャップキャリッジ10を上昇させ、次に、図7(c)に示すように、記録ヘッドキャリッジ3を左側に移動させて係合ピン14cと右側の位置決め壁14aとを係合させる。このとき、位置決め壁12aは略馬蹄形とされているので、例えば図21に実線で示すように係合ピン14cが位置決め壁14aとが記録媒体Pの搬送方向に位置ずれしていても、記録ヘッドキャリッジ3の移動に伴って位置決め壁14aも移動すると、図21に二点鎖線で示すように係合ピン14cが位置決め壁14aの側壁50に沿って位置決め壁14aの中央へと移動する。これにより、キャップキャリッジアッパー42も記録媒体Pの搬送方向に移動し、キャップ部材9dはノズル部3c、3dに対して、記録媒体Pの搬送方向に位置決めされる。なお、位置決め壁14bの場合も、位置決め壁14aと同様に作用する。
【0031】
更に、ステーション本体4aは、キャップキャリッジ10を左側に少し移動させる。これにより、キャップキャリッジ10が(キャップキャリッジアッパー42とキャップキャリッジロワー44とが一体で)記録ヘッドキャリッジ3の移動方向(走査方向)に移動し、キャップ部材9dがノズル部3b,3cに対して、この方向にも位置決めされる。このようにして、キャップ部材9dがノズル部3b,3cが記録媒体Pの搬送方向及び、記録ヘッドキャリッジ3の移動方向の2方向において確実に位置決めされた状態で、図8(d)に示すように、キャップキャリッジ10を上昇させて、キャップ部材9dをノズル部3b,3cに圧接させる。このとき、キャップ部材9dとキャップキャリッジアッパー42との間に配設された図示しないバネの付勢力で、キャップ部材9dのノズル部3b,3cに対する密着性が確保される。
【0032】
以上の動作により、キャップ部材9はノズル部3b、3cを確実にキャッピングすることができる。また、ステーション本体4aでは、キャップ部材9dをノズル部3b,3cに圧接する際に、固定ピン15を上昇させて左側の凸部14gとを係合させることにより、2つの凸部14a,14bの間に係合ピン14c及び固定ピン15を挿入して記録ヘッドキャリッジ3を固定することができる。
【0033】
図5及び図16に示すように、キャップキャリッジアッパー42には、ユニットハウジング8の側壁8cに向かって次第に幅狭とされた、平面視にて台状のくさび部52が形成されている。また、ユニットハウジング8の側壁8cには、くさび部52に対応した位置に、位置決め孔54が形成されている。係合ピン14cが位置決め壁14aと係合していないときには、ばね13によってキャップキャリッジアッパー42が図7右側に付勢されて、ユニットハウジング8の側壁8cに向かって移動し、側壁8cに押しつけられている。キャップキャリッジアッパー42がこのように側壁8cに向かって移動するとき、くさび部52の側縁52bが位置決め孔54の孔壁に接触してキャップキャリッジアッパー42が記録媒体Pの搬送方向に移動し、キャップキャリッジアッパー42が概略位置決めされる。このため、係合ピン14cと位置決め壁14aとを係合させてキャップキャリッジアッパー42を記録媒体Pの搬送方向に位置決めするとき、キャップキャリッジアッパー42の移動量が少なくて済む。
【0034】
ポンプ部材17は、図5に示すように、ポンプ17aと、ポンプ17aと各キャップ部材9dとを接続する2つのホース17bと、で構成されている。そして、1つのポンプ17aにより各キャップ部材9d内のインクを吸引するようになっている。また、ポンプ17aの排出口23には排インク導体18が接続され、この排インク導体18から排インク吸収体4b(図4及び図9参照)に対してインクが排出されるように構成されている。
【0035】
図10に示すように、排インク導体18は、ポンプ17aと排インク吸収体4bとが略水平な位置に配設される。このため、排インク吸収体4bを交換する際に排インクが垂れることがないように、排インク導体18の排出口にスポンジ18bが配設されている。
【0036】
図9及び図11に示すように、ポンプ17aは、シリンダ20の上部に2つのインク吸引口21,22が形成されると共に、インクを排出し易いようにその中央下部にインク排出口23が形成されている(以下において、図9に示す右側のキャップ部材9dに接続されたインク吸引口21を右側のインク吸引口と呼び、左側のキャップ部材9dに接続されたインク吸引口22を左側のインク吸引口と呼ぶ)。
【0037】
また、図12に示すように、シリンダ20内には、シリンダ20の内周面に当接する大きさに形成され、且つ、その中心部分に貫通孔26が形成されたピストンヘッド37と、当該貫通孔26よりも小径d2 (<d1 ≒d1')に形成されたピストンロッド24とからなるピストンが配設されている。
【0038】
ピストンヘッド37は、その周面の両端部分に一対のゴム製のピストンリング25が配設されると共に、それらの間の側面に上記貫通孔26に連通するインク流出口27が形成されている。
【0039】
ピストンロッド24は、ピストンヘッドの貫通孔26を塞ぐ大きさに形成された一対の密閉部材28を有し、且つ、これら2つの密閉部材28はピストンヘッドの貫通孔26の長さl1 よりも若干長い間隔l2 (>l1 )に配設されている。また、ピストンロッド24は駆動伝達アーム19を介して上記カム駆動伝達部材12のカムに連結されている。
【0040】
そして、図13に示すように、ポンプ17aは、ピストンロッド24が引っ張られることで、右側のインク吸引口21からインクを吸引し、且つ、ピストンの左側の左室29に収容されていた排インクを貫通孔26及びインク流出口27を介してインク排出口23から排出する。また、図14に示すように、ポンプ17aは、ピストンロッド24が押し戻されることで、左側のインク吸引口22からインクを吸引し、且つ、ピストンの右側の右室30に収容されていた排インクを貫通孔26及びインク流出口27を介してインク排出口23から排出する。
【0041】
なお、本実施の形態では、右側のインク吸引口21は、シリンダ20の中央寄りに形成されており、ピストンヘッド37がある程度移動した時に初めてシリンダ20内と連通するように構成されている。このため、図16のグラフの線(a)に示すように非常に高い圧力が瞬時に作用する。これに対し、左側のインク吸引口22は、シリンダ20の端部寄りに配設されており、常にシリンダ20内と連通するように構成されている。このため、図16のグラフの線(b)に示すように低い圧力が比較的長い時間作用する。従って、右側のインク吸引口21は、ノズル部内に詰まった増粘インク等を吸引するのに適し、左側のインク吸引口22は、キャップ部材9内に溜まったインクを吸引するのに適している。
【0042】
図5に示すように、キャップキャリッジ10の上には、右側のキャップ部材9dの連通孔9fを封止するキャップ連通孔封止部材31が配設されている。このキャップ連通孔封止部材31は、図16に示すように、キャップキャリッジ10が記録ヘッドキャリッジ3に押されて左側に移動することによって、連通孔9fを封止するように構成されている。
【0043】
図17に示すように、ステーション本体4aは、右側の位置決め壁14aと係合ピン14cとを係合させて黒用のノズル部3bを右側のキャップ部材9dで被覆する(同図(a)〜(d)を参照)と共に、記録ヘッドキャリッジ3を左側に移動させて右側のキャップ部材9dの貫通孔9fをキャップ連通孔封止部材31で封止し(図16(c)を参照)、その状態で上記ポンプ17aを動作させることで、黒用のノズル部3b内の増粘したインク等の異物を吸引することができる。
【0044】
また、図18に示すように、ステーション本体4aは、左側の位置決め壁14bと係合ピン14cとを係合させてカラー用のノズル部3cを右側のキャップ部材9dで被覆する(同図(a)〜(d)を参照)と共に、記録ヘッドキャリッジ3を左側に移動させて、右側のキャップ部材9dの貫通孔9fをキャップ連通孔封止部材31で封止し(図16(c)を参照)、その状態で上記ポンプ17aを動作させることで、カラー用のノズル部3c内の増粘したインク等の異物を吸引することができる。
【0045】
更に、ステーション本体4aは、図17(a)に示すように、各キャップ部材9dに各ノズル部3b,3cを対向させるように記録ヘッドキャリッジ3を位置決めし、その状態でポンプ17aを動作させることで、各ノズル部3b,3cから飛翔させたインクを各キャップ部材9dで受けて、且つ、このインクをポンプ17aにて吸引することができる。
【0046】
図5及び図19(a)にも示すように、ユニットハウジング8には、ゴムブレードを有するワイパー部材32が設けられている。ワイパー部材32は、ステーション本体4aとの間に設けられたバネ33により上方へ付勢されると共に、カム駆動伝達部材12により下方に押し下げられてその高さが設定されるようになっている。また、図19(b)に示すように、スポンジからなるインク吸収体3j,3kが、ノズル部3b、3cの近傍に取り付けられている。
【0047】
そして、図19からも分かるように、ステーション本体4aが、ワイパー部材32を、そのブレード先端がノズル部3b,3cの移動経路上に位置するように移動させると共に、記録ヘッドキャリッジ3をホームポジションから右側に移動させることで、各ノズル部3b,3cの先端にブレードを当接させることができる。また、ブレードは、各ノズル部先端に接触した後、インク吸収体3j,3kに当接することでクリーニングされるので、黒インクが各カラーインクに混色したりすることはない。
【0048】
最後に、図5において、符号34はパルスモータ、12はカム駆動伝達部材、35は当該パルスモータ34の回転をカム駆動伝達部材12に伝達するギア列、36はカム駆動伝達部材12の回転位相を検出するセンサであり、これらにより駆動手段が構成されている。
【0049】
カム駆動伝達部材12には、上述したように、キャップ部材9d等を上下移動させるためのキャッピング用カム12a(図6参照)と、固定ピン15を上下移動させるためのギアの溝部と、ポンプ17aを駆動するためのポンピング用カムと、ワイパー部材32を上下移動させるためのワイピング用カムと、センサ36用のカム部材と、が設けられている。
【0050】
そして、これら各カム及び溝は、図20に示すように、カム駆動伝達部材12の所定の回転位相に対して各部材を移動(駆動)させるように形成されている。具体的に上図を説明すると、カムの回転位相350〜10°には全ての部材9d,14c,15,32が退避ポジションにある画像形成モードが割り付けられ、30〜50°にはキャップキャリッジ10をハーフポジションまで上昇させるキャップ位置決めモードが割り付けられ、70〜120°にはキャップ部材等9d,14c及び固定ピン15を上昇させるキャリッジ停止モードが割り付けられ、120〜200°にはキャップ部材等9d,14c及び固定ピン15を上昇させた状態でポンプ17aを駆動させるバキュームモードが割り付けられ、280〜350°にはキャップ部材等9d,14c及び固定ピン15を退避させた状態でポンプ17aを駆動させるキャップ内空バキュームモードが割り当てられ、更に、320〜330°にはワイパー部材32を上昇させるワイピングモードが割り当てられている。なお、上記キャップ内空バキュームモードは、ダミージェットにより吐出されたインクを吸引するために使用される。
【0051】
そして、本実施形態では、非画像形成時には記録ヘッドキャリッジ3をホームポジションに設定すると共にキャリッジ停止モードに設定し、画像形成を開始する際には、ダミージェット及びワイピングモードを実行してから画像形成モードに入るように設定し、画像形成終了後はキャップ位置決めモードを実行してからキャリッジ停止モードとなるように設定し、更に、ユーザの司令に基づいてバキュームモードを実行するように設定して実験を行なった。
【0052】
その結果、本実施形態のインクジェット方式の画像形成装置では、長期に渡ってノズル部3b,3cの詰まりや画像形成不良が発生することはなく、また、ノズル部3b,3cの詰まりが発生しても直ちに回復させることができた。
【0053】
また、本実施形態のインクジェット記録装置では、1つのパルスモータでキャップ部材9d、ワイパー部材32、キャリッジ位置固定部材15及びキャップ連通孔封止部材31を記録ヘッドキャリッジの移動経路に対して進退させて位置決めすると共に、ポンプ17aを作動させるようにしたので、各部材毎に個別に駆動手段を設ける必要が無く、装置を非常に小型化することができた。
【0054】
また、本実施形態では、位置決め壁14aと係合ピン14cとを係合させることで、記録ヘッドキャリッジ3の移動によって、キャップ部材9dを記録ヘッドキャリッジ3の移動方向(走査方向)だけでなく、記録媒体Pの走査方向へも位置決めするようにしている。すなわち、従来のように部品精度に依存することなく、キャップ部材9dを記録媒体Pの走査方向へ確実に位置決めすることができる。キャップ部材9dの位置決めのために部品精度を高めておく必要が無くなるので、低コストとなる。
【0055】
図22には、本発明の第2実施形態の記録ヘッドキャリッジ60及びキャップキャリッジ62が示されている。第2実施形態では、インクの種類に対応して4つのノズル部が設けられ、これに対応して、キャップ部材も4つ設けられている。なお、この「インクの種類」とは、例えば、インクの色(黒、イエロー、マゼンタ、シアン)が挙げられるが、必ずしもこれに限られず、例えば、画像の階調性を高めるために、インク粘度の異なる同色のインクを使用してもよい。本実施形態では、インクの色に応じて、黒用のノズル部64b、イエロー用のノズル部64y、マゼンタ用のノズル部64m、シアン用のノズル部64cを設け、キャップ部材も4つ(66b、66y、66m、66c)設けている。
【0056】
また、位置決め壁も、ノズル部の間隔と同じ間隔をあけて4つ(68b、68y、68m、68c)設けられている。
【0057】
第2実施形態では、上記以外は、第1実施形態と同様の構成とされているため、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0058】
従って、この第2実施形態のインクジェット記録ヘッドにおいても、位置決め壁68aと係合ピン14cとを係合させることで、記録ヘッドキャリッジ3の移動によって、キャップ部材9dを記録ヘッドキャリッジ3の移動方向(走査方向)だけでなく記録媒体Pの走査方向へも位置決めし、4つのノズル部64b、64y、64m、64cのそれぞれを、対応するキャップ部材66b、66y、66m、66cで被覆することができる。
【0059】
また、最も右側の位置決め壁68bと係合ピン14cとを係合させて黒用の黒用のノズル部64bを右側のキャップ部材9dで被覆すると共に、記録ヘッドキャリッジ3を左側に移動させて右側のキャップ部材9dの貫通孔9fをキャップ連通孔封止部材31で封止し(図16(c)を参照)、その状態で上記ポンプ17aを動作させることで、黒用のノズル部3b内の増粘したインク等の異物を吸引することができる。
【0060】
そして、位置決め壁68y、68m、68cのいずれかと係合ピン14cとを係合させることで、位置決め壁壁68y、68m、68cに対応するノズル部64y、64m、64cを右側のキャップ部材9dで被覆すると共に、記録ヘッドキャリッジ3を左側に移動させて右側のキャップ部材9dの貫通孔9fをキャップ連通孔封止部材31で封止し(図16(c)を参照)、その状態で上記ポンプ17aを動作させることで、黒用のノズル部3b内の増粘したインク等の異物を吸引することができる。
【0061】
このように、ノズル部及びキャップ部材の数は特に限定されず、画像の種類や画質及びコスト等を考慮して最も最適な数が選択される。そして、ノズル部及びキャップ部材の数と同数の位置決め壁をノズル部と同じ間隔で設けることで、各ノズル部の被覆及び吸引を行うことが可能となる。
【0062】
なお、このようにして、記録ヘッドキャリッジ3の移動でキャップ部材を記録ヘッドキャリッジ3の移動方向及び、記録媒体Pの移動方向の2方向に同時に移動させて位置決めするための具体的構成は、必ずしも上記したものに限られない。例えば、図21に示す位置決め壁14aから一方の側壁50を省略して、図23に示すように略「J」字状の位置決め壁70と形成すると共に、残された側壁50に向かって(図23では上方へ)、バネ等の付勢手段でキャップキャリッジアッパー42を付勢するようにしてもよい。要するに、記録ヘッドキャリッジ3、60の移動によってキャップ部材又はキャップキャリッジ10、62に力を作用させると共に、この力の方向を記録ヘッドキャリッジ3、60の移動方向及び、記録媒体Pの移動方向に2方向に分散させて、キャップ部材をこれら2方向に同時に移動させればよい。
【0063】
また、キャップキャリッジアッパー42をユニットハウジング8に対して概略位置決めするための具体的構成としても、上記したものに限られない。例えば、くさび部52の側縁52bの一方をキャップキャリッジアッパー42の側面に対して垂直にして図24に示す形状としてもよい。この場合には、バネ13に付勢されてキャップキャリッジアッパー42が側壁8cに向かって移動するときに、側縁52bが位置決め孔54の孔壁に確実に当たるように、キャップキャリッジアッパー42を付勢する付勢手段を別途設ければよい。
【0064】
位置決め壁14a、14b,68b,68y,68m,68c及び係合ピン14cを設ける部材も、上記したものの逆、すなわち、記録ヘッドキャリッジ3に係合ピン14cを設け、キャップキャリッジアッパー42に位置決め壁14a、14b,68b,68y,68m,68cを設けるようにしてもよい。同様に、キャップキャリッジアッパー42に位置決め孔52を設け、ユニットハウジング8の側壁8cにくさび部52を設けてもよい。
【0065】
さらに、位置決め壁の数は1つとし、係合ピン14cを、ノズル部の数と同数設ける構成としてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明では、画像情報に基づいてノズルからインク滴を記録媒体に吐出しこの記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、前記記録ヘッドが搭載され記録媒体走査方向と交差する記録ヘッド走査方向に移動可能な記録ヘッドキャリッジと、前記ノズルを被覆可能なキャップ部材と、前記キャップ部材が搭載されたキャップキャリッジと、前記キャップキャリッジに設けられたキャップ側位置決め部材と、前記記録ヘッドキャリッジに設けられ、前記キャップ側位置決め部材と係合することで前記キャップ部材を前記記録媒体走査方向と前記記録ヘッド走査方向の2方向において前記ノズルを被覆可能な位置に位置決めするヘッド側位置決め部材と、前記キャップキャリッジが取り付けられたハウジングと、前記ハウジングに設けられ前記キャップキャリッジを前記記録ヘッド走査方向へ付勢する付勢手段と、前記ハウジングに形成された被係合部と、前記キャップキャリッジに形成され、前記キャップ側位置決め部材と前記ヘッド側位置決め部材との非係合状態で前記付勢手段の付勢力によってキャップキャリッジが前記ハウジングに対して相対移動すると前記被係合部に係合してキャップキャリッジをハウジングに対して位置決めする係合部と、を有するので、キャップ部材の、記録媒体走査方向への位置決めを部品精度に依存することなく行うことができ、キャップ部材の位置決めのために部品精度を高める必要がなくなって低コストとなる。しかも、ノズルを被覆可能な位置へとキャップ部材を位置決めするときに、キャップ部材の移動量が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジ及びその近傍を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジを示す断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジの動作を示す断面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンスステーションを示す斜視図である。
【図5】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のメンテナンスステーションを示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のキャッピング動作を示す説明図である。
【図7】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のキャッピング動作を示す説明図である。
【図8】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のロック動作を示す説明図である。
【図9】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のインク排出経路を示す概略説明図である。
【図10】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の排インク導体の構成を示し、(a)は一部切欠斜視図、(b)は断面図である。
【図11】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のポンプを示す正面図である。
【図12】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のポンプを示す分解図である。
【図13】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のポンプの動作説明図である。
【図14】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のポンプの動作説明図である。
【図15】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のポンプの吸引圧力と時間との関係を示すグラフである。
【図16】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のキャップ部材が連通孔を封鎖する動作を示す説明図である。
【図17】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のポンプのバキューム動作を説明する説明図である。
【図18】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のポンプのバキューム動作を説明する説明図である。
【図19】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のワイピング動作を説明する説明図である。
【図20】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のカム駆動伝達手段の回転位相に対する各動作の割り付けを示すタイミングチャートである。
【図21】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の位置決め壁及び係合ピンを拡大して示す平面図である。
【図22】 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドキャリッジ及びキャップキャリッジを示す一部破断正面図である。
【図23】 本発明のインクジェット記録装置の位置決め壁の別の例を拡大して示す平面図である。
【図24】 本発明のインクジェット記録装置のくさび部の別の例を示す平面図である。
【図25】 従来のインクジェット記録装置の記録ヘッドキャリッジ及びキャップキャリッジを示す正面図である。
【符号の説明】
3 記録ヘッドキャリッジ(記録ヘッド)
3a ヘッドキャリッジフレーム(記録ヘッド)
3b ノズル部(ノズル、記録ヘッド)
3c ノズル部(ノズル、記録ヘッド)
8 ユニットハウジング(ハウジング)
9d キャップ部材
10 キャップキャリッジ
13 バネ(付勢手段)
14a 位置決め壁(ヘッド側位置決め部材)
14b 位置決め壁(ヘッド側位置決め部材)
14c 係合ピン(キャップ側位置決め部材)
50 側壁(傾斜面)
52 くさび部(係合部)
54 位置決め孔(被係合部)
60 記録ヘッドキャリッジ(記録ヘッド)
62 キャップキャリッジ
64b ノズル部(ノズル、記録ヘッド)
64y ノズル部(ノズル、記録ヘッド)
64m ノズル部(ノズル、記録ヘッド)
64c ノズル部(ノズル、記録ヘッド)
66b キャップ部材
66y キャップ部材
66m キャップ部材
66c キャップ部材
68b 位置決め壁(ヘッド側位置決め部材)
68y 位置決め壁(ヘッド側位置決め部材)
68m 位置決め壁(ヘッド側位置決め部材)
68c 位置決め壁(ヘッド側位置決め部材)

Claims (4)

  1. 画像情報に基づいてノズルからインク滴を記録媒体に吐出しこの記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドが搭載され記録媒体走査方向と交差する記録ヘッド走査方向に移動可能な記録ヘッドキャリッジと、
    前記ノズルを被覆可能なキャップ部材と、
    前記キャップ部材が搭載されたキャップキャリッジと、
    前記キャップキャリッジに設けられたキャップ側位置決め部材と、
    前記記録ヘッドキャリッジに設けられ、前記キャップ側位置決め部材と係合することで前記キャップ部材を前記記録媒体走査方向と前記記録ヘッド走査方向の2方向において前記ノズルを被覆可能な位置に位置決めするヘッド側位置決め部材と、
    前記キャップキャリッジが取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジングに設けられ前記キャップキャリッジを前記記録ヘッド走査方向へ付勢する付勢手段と、
    前記ハウジングに形成された被係合部と、
    前記キャップキャリッジに形成され、前記キャップ側位置決め部材と前記ヘッド側位置決め部材との非係合状態で前記付勢手段の付勢力によってキャップキャリッジが前記ハウジングに対して相対移動すると前記被係合部に係合してキャップキャリッジをハウジングに対して位置決めする係合部と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記キャップキャリッジが前記記録ヘッド走査方向へ移動可能とされ、
    前記キャップ側位置決め部材が、前記記録ヘッドキャリッジの前記記録ヘッド走査方向への移動によってヘッド側位置決め部材と係合しキャップキャリッジを記録ヘッド走査方向へと相対移動させて位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記キャップキャリッジが前記記録媒体走査方向へ移動可能とされ、
    前記キャップ側位置決め部材が、前記記録ヘッドキャリッジの前記記録媒体走査方向への移動によってヘッド側位置決め部材と係合しキャップキャリッジを記録媒体走査方向へと相対移動させて位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記キャップ側位置決め部材と前記ヘッド側位置決め部材の少なくとも一方が、
    前記キャップキャリッジの前記記録ヘッドキャリッジに対する相対移動によってキャップキャリッジを記録ヘッドキャリッジに対して前記記録媒体走査方向と前記記録ヘッド走査方向の双方向に移動させる傾斜面を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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