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JP2002292886A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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Publication number
JP2002292886A
JP2002292886A JP2001098878A JP2001098878A JP2002292886A JP 2002292886 A JP2002292886 A JP 2002292886A JP 2001098878 A JP2001098878 A JP 2001098878A JP 2001098878 A JP2001098878 A JP 2001098878A JP 2002292886 A JP2002292886 A JP 2002292886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
ink
recording head
ink jet
jet recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001098878A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Takahashi
優 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001098878A priority Critical patent/JP2002292886A/ja
Publication of JP2002292886A publication Critical patent/JP2002292886A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップ部材による目詰まり発生防止機能を
高めるとともに、記録ヘッドの小型化を図る。 【解決手段】 インク滴を吐出するノズル群51〜53
を有し印刷領域と非印刷領域との間を往復する記録ヘッ
ド5と、この記録ヘッド5のノズル群51〜53を封止
し吸引ポンプの負圧を受けてノズル群51〜53からイ
ンクを吸引排出するためのキャッピング手段6とを備
え、ノズル群51〜53を、ヘッド移動方向に隣接する
二つのノズル列51a〜53a,51b〜53bからな
るノズル列集合体によって形成し、各ノズル群51〜5
3の形成面に当接するシール部71a〜73aおよびこ
れらシール部71a〜73a内に連通するインク排出口
71b〜73bを有する複数のキャップ部材71〜73
をキャッピング手段6に配設した構成とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸引ポンプからの
負圧を受けて記録ヘッドからインクを吸引排出するため
のキャッピング手段を備えたインクジェット式記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成することができるため、昨今においてはカラー印刷
を含めた多くの印刷に使用されている。このようなイン
クジェット式記録装置には、インクカートリッジからの
インクの供給を受ける記録ヘッドと、この記録ヘッドに
対して記録用紙を相対的に移動させる紙送り手段とが備
えられている。そして、印字信号に応じて記録ヘッドを
移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させてドット
を形成することで記録が行われる。この場合、キャリッ
ジ上に例えばブラック,イエロー,シアンおよびマゼン
タのインクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、各イン
クの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可
能としている。
【0003】このように、インクジェット式記録装置に
おいては、インクをノズルからインク滴として記録用紙
に吐出させて印刷を行う関係上、次に示すような問題を
抱えている。すなわち、ノズル開口からのインク溶媒の
蒸発に起因するインク粘度の上昇やノズル形成面におけ
るインクの固化,塵埃の付着によってノズル開口に目詰
まりが発生し、さらには記録ヘッド内に気泡が混入し、
印刷不良を起こすという問題である。
【0004】このため、インクジェット式記録装置に
は、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するキ
ャッピング手段と、このキャッピング手段内にインクを
吸引排出する吸引ポンプと、この吸引ポンプによるイン
クの吸引排出後に記録ヘッドのノズル形成面を清掃する
ワイピング手段とを備えている。そして、前記したノズ
ル開口の目詰まり発生および記録ヘッド内への気泡混入
を防止するために、吸引ポンプによって記録ヘッドから
インクを強制的にキャッピング手段内に吸引排出させた
後、ワイピング手段によって記録ヘッドのノズル形成面
を払拭(ワイピング)することが行われる。
【0005】このような記録ヘッドの目詰まり解消のた
め、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合にな
されるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作
と呼ばれる。そして、記録装置における長時間の休止後
に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字
品質不良を認識してクリーニングスイッチを操作した場
合に実行される。
【0006】また、インクジェット式記録装置にあって
は、一定時間毎に記録ヘッドのノズル開口からキャッピ
ング手段内にインクを吐出させることにより、ノズル開
口の目詰まりを解消させる、いわゆるフラッシング(空
吐出)も行われている。
【0007】従来、この種のインクジェット式記録装置
には、例えば次に示すようなキャッピング手段を備えた
ものが採用されている。この記録装置のキャッピング手
段につき、図6を用いて説明する。図6は記録ヘッドを
キャッピング状態とした場合におけるキャッピング手段
の縦断面図である。図6に示すように、キャッピング手
段6は、上方に開口する角形箱状のキャップホルダ9
と、耐インク性を有する軟質性素材からなるキャップ部
材7とを備えている。
【0008】前記キャップ部材7には、記録ヘッド5の
ノズル形成面に当接する環状のシール部7aおよびこの
シール部7a内に連通する貫通孔(インク排出口)7b
が設けられている。このキャップ部材7内には、耐イン
ク性およびインク吸収性にすぐれた多孔質材料からなる
インク吸収シート8が収納されている。そして、前記キ
ャップホルダ9を支持するスライダ10を、キャリッジ
(図示せず)がキャッピング手段6の配置位置を移動し
たとき、ほぼ水平姿勢に保ったまま上方に回動アーム等
によって移動させ、記録ヘッド5における複数のノズル
群(ノズル形成面)をシール部材7bが封止し得るよう
に構成されている。
【0009】一方、キャップホルダ9には前記キャップ
部材7の内部空間に連通するインク排出口9aが設けら
れており、またこのインク排出口9aに連通して吸引ポ
ンプ(図示せず)に至るチューブ11が接続されてい
る。
【0010】前記した構成において、キャリッジがキャ
ッピング手段側へ移動することにより、スライダ10が
押し上げられ、キャップ部材7のシール部7aが記録ヘ
ッド5のノズル形成面を封止する。そして、吸引ポンプ
を動作させることで、チューブ11を介してキャップ部
材7によって形成された内部空間(気密空間)に負圧が
印加される。
【0011】これにより、記録ヘッド5のノズル開口
(図示せず)からインクがキャップ部材7の内部空間に
吸引排出され、キャップ部材7内のインク吸収シート8
に吸収されてキャップ部材7内に貯留される。また、記
録ヘッド5よりインクの吸引が終了した時点で、キャッ
ピング手段6を若干下方に移動させ、記録ヘッド5に対
するキャップ部材7による封止を解除し、吸引ポンプを
動作させることにより、キャップ部材7内に貯留された
インクを排出させる動作シーケンスが実行される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインク
ジェット式記録装置においては、単数のキャップ部材7
によって記録ヘッド5のノズル形成面を封止する構造で
あるため、キャップ部材7の内容積を大きくする必要が
あった。この結果、記録ヘッド5のノズル形成面がキャ
ッピング状態において乾燥し易くなり、キャップ部材7
によるノズル開口の目詰まり発生防止機能が低下すると
いう問題があった。
【0013】そこで、ノズル列数と同数のキャップ部材
を配置し、これら各キャップ部材の内容積を小さくする
ことが考えられるが、この場合には各キャップ部材が封
止時に当接するためのスペース(封止面積)を確保する
必要から、ノズル形成面が広くなり、記録ヘッドが大型
化する。
【0014】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、キャップ部材による目詰まり発生防止機
能を高めることができるとともに、記録ヘッドの小型化
を図ることができるインクジェット式記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明に係るインクジェット式記録装置
は、インク滴を吐出する複数のノズル群を有し印刷領域
と非印刷領域との間を往復するインクジェット式の記録
ヘッドと、この記録ヘッドのノズル群を封止し吸引ポン
プの負圧を受けて前記ノズル群からインクを吸引排出す
るためのキャッピング手段とを備えたインクジェット式
記録装置であって、前記各ノズル群を、ヘッド移動方向
に隣接する二つのノズル列からなるノズル列集合体によ
って形成し、これら各ノズル列集合体のノズル形成面に
当接するシール部およびこれら各シール部内に連通する
インク排出口を有する複数のキャップ部材を前記キャッ
ピング手段に配設したことを特徴とする。
【0016】このように構成されているため、複数のキ
ャップ部材が記録ヘッドのノズル形成面に当接し、各キ
ャップ部材に対応するノズル群が封止される。したがっ
て、各キャップ部材によって各ノズル群が湿潤状態を確
保するに十分な容積に各キャップ部材の内容積を設定す
ることができるため、キャップ部材によるノズル開口の
目詰まり発生防止機能を高めることができる。また、各
キャップ部材によって二つのノズル列を封止可能とした
ため、各キャップ部材によって各ノズル列を封止する場
合と比較してノズル形成面が広くならず、記録ヘッドの
小型化を図ることができる。なお、各キャップ部材が各
ノズル列を封止する場合には、キャップ部材の内容積が
小さくなり、各ノズル列から各キャップ部材内に吐出さ
れるインクがキャップ部材外に少量で溢れる。また、単
一のキャップ部材が三つ以上のノズル列を封止する場合
には、キャップ部材の内容積が大きくなり、記録ヘッド
のノズル形成面がキャッピング状態において乾燥し易
い。
【0017】この場合、前記ノズル群のうち互いに隣接
する二つのノズル群間の寸法が、前記各ノズル群のノズ
ル列間寸法より大きい寸法に設定されていることが望ま
しい。このように構成されているため、キャップ部材を
当接させる十分なスペースおよびノズル開口に対する特
定インク同士の混合を防止するに十分なスペースが記録
ヘッドのノズル形成面上に確保される。
【0018】また、前記ノズル群を、ブラック色・ブラ
ック色のノズル列からなるノズル列集合体,ブラック色
・シアン色のノズル列からなるノズル列集合体およびマ
ゼンタ色・イエロー色のノズル列からなるノズル列集合
体とすることが望ましい。このように構成されているた
め、濃度の高いブラックインクと濃度の低いイエローイ
ンクとの混合を防止するに十分なスペースが記録ヘッド
のノズル形成面上に確保される。
【0019】そして、前記インク排出口に連通するイン
ク吸入管を前記キャッピング手段に配設し、このインク
吸入管を前記吸引ポンプに接続した構成とされる。この
ように構成されているため、各キャップ部材内に吐出さ
れたインクが吸引ポンプによってインク排出口からイン
ク吸入管に吸入される。また、前記各インク排出口と前
記インク吸入管との間に介在する共通空間を前記キャッ
ピング手段に配設し、この共通空間にインクを吸収可能
なインク吸収体を装填した構成も採用し得る。このよう
に構成されているため、各キャップ部材内に吐出された
インクが共通空間に流入し、共通空間内のインク吸収体
に吸収される。
【0020】さらに、前記シール部の断面形状を半円形
または三角形とすることが望ましい。このように構成さ
れているため、封止時にノズル形成面に対する各キャッ
プ部材におけるシール部が圧接によって潰れやすくな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用されたインク
ジェット式記録装置につき、図に示す実施の形態に基づ
いて説明する。図1および図2は、同じく本発明の第一
実施形態に係るインクジェット式記録装置の非キャッピ
ング状態とキャッピング状態を示す側面図である。図3
および図4は、本発明の第一実施形態に係るインクジェ
ット式記録装置の要部を示す断面図と斜視図である。図
1および図2に示すように、符号1で示すキャリッジ
は、キャリッジモータ(図示せず)によって往復移動す
るタイミングベルト(図示せず)の一部に装着されてい
る。そして、ガイドロッド2に案内され、用紙ガイド板
3に対向して平行に往復移動し得るように構成されてい
る。このキャリッジ1の上面部には、ブラック色,シア
ン色,マゼンタ色およびイエロー色にそれぞれ対応する
インクカートリッジ(図示せず)が着脱自在に配設され
ている。また、キャリッジ1の下面部には、印刷時に用
紙ガイド板3上の記録用紙4に対向する記録ヘッド5が
装着されている。
【0022】前記記録ヘッド5は、図3および図4に示
すように、記録用紙4(図1,図2に図示)にインク滴
を吐出可能な三つのノズル群51〜53を有し、印刷領
域と非印刷領域との間を前記キャリッジ1(図1,図2
に図示)と共に移動し得るように構成されている。前記
ノズル群51は、ブラック(B)色のインクを吐出する
二つのノズル列51a,51b(ノズル列集合体)を有
し、これら両ノズル列51a,51bを前記記録ヘッド
5の移動方向に隣接させて印刷領域側に配置されてい
る。また、前記ノズル群52は、マゼンタ(M)色のイ
ンクを吐出するノズル列52aおよびイエロー(Y)色
のインクを吐出するノズル列52b(ノズル列集合体)
を有し、これら両ノズル列52a,52bを前記両ノズ
ル列51a,51bの並列方向に隣接させて非印刷領域
側に配置されている。そして、前記ノズル群53は、ブ
ラック色のインクを吐出するノズル列53aおよびシア
ン色のインクを吐出するノズル列53b(ノズル列集合
体)を有し、これら両ノズル列53a,53bを前記記
録ヘッド5の移動方向に隣接させて前記両ノズル群5
1,52間に配置されている。
【0023】前記ノズル群51〜53のうち互いに隣接
する二つのノズル群51,53間寸法(ノズル群52,
53間寸法)aは、前記各ノズル群51〜53のノズル
列間寸法(ノズル列51a,51b間寸法,ノズル列5
2a,52b間寸法およびノズル列53a,53b間寸
法)bより大きい寸法に設定されている。そして、両ノ
ズル群51,53(両ノズル群52,53)間にキャッ
プ部材(後述)の一部を当接させるに十分なスペースを
記録ヘッド5のノズル形成面上に確保し得るように構成
されている。また、特定のインク(濃度差の大きい例え
ばブラックインクとイエローインク)同士のノズル開口
への混入を防止するに十分なノズル列間寸法を記録ヘッ
ド5のノズル形成面上に確保し得るように構成されてい
る。
【0024】前記記録ヘッド5のノズル形成面(ノズル
群)を封止することが可能なキャッピング手段6は、記
録装置の片側端部における非印刷領域(ホームポジショ
ン)に配置されている。このキャッピング手段6は、前
記記録ヘッド5のノズル形成面を封止し得るキャップ部
材71〜73およびこれらキャップ部材71〜73を保
持するキャップホルダ9を有している。なお、キャップ
部材71〜73は、例えば二色成形法によってキャップ
ホルダ9に一体に設けられている。
【0025】前記キャップ部材71〜73はキャッピン
グ状態において前記記録ヘッド5の移動方向に並列して
配置されており、全体が例えばエラストマーなどの弾性
素材によって形成されている。これらキャップ部材71
〜73には、それぞれ前記ノズル群51〜53の形成面
(記録ヘッド5のノズル形成面)に当接するシール部7
1a〜73aおよびこれらシール部71a〜73a内に
連通するインク排出口71b〜73bが設けられてい
る。そして、非印刷時に記録ヘッド5の各ノズル群51
〜53を封止してノズル開口のインクの乾燥を防止する
機能と、クリーニング動作時に後述する吸引ポンプから
の負圧を受けて記録ヘッド5からインクを強制的に排出
させる機能とを備えている。
【0026】前記シール部71a〜73aは、非キャッ
ピング状態において断面三角形状のシール部によって形
成されている。これにより、キャッピング(封止)時に
ノズル形成面に対する各キャップ部材71〜73におけ
るシール部71a〜73aの圧接によってその先端部が
潰れ易くなるように構成されている。なお、前記シール
部71a〜73aを断面半円形状としても、キャッピン
グ時に断面三角形状である場合と同様にシール部の先端
部が潰れ易くなる。
【0027】前記インク排出口71b〜73bには、吸
引ポンプ(図示せず)の一部を構成するチューブ(図示
せず)の一方端部がインク吸入管12〜14を介して接
続されている。これにより、クリーニング指令を受けた
場合には、記録ヘッド5のノズル形成面を封止した状態
において吸引ポンプによる負圧がキャッピング手段6の
内部空間に印加され、記録ヘッド5からインクを強制的
に排出させることができる。
【0028】一方、キャップホルダ9は前記インク吸入
管12〜14を有する平面ほぼ矩形状の箱体からなり、
両側壁にはそれぞれ平板状のばね受部(図示せず)が水
平方向に突出して設けられている。このキャップホルダ
9は、全体が前記各キャップ部材71〜73の素材(エ
ラストマー)より硬い素材によって形成されている。そ
して、キャップホルダ9は、図1および図2に示すよう
にスライダ昇降機構を構成するスライダ10上に保持さ
れ、前記スライダ10と前記ばね受部(図示せず)との
間に弾装された圧縮ばね11によって記録ヘッド側に常
時付勢されている。
【0029】なお、前記キャップホルダ9の一端中央部
および他端両側部には係合部(図示せず)が設けられて
おり、これら係合部にそれぞれ対応する係止部材(図示
せず)が前記スライダ10に設けられている。これによ
り、キャップホルダ9は、各係合部が各係止部材によっ
て係止されることにより、上方移動すなわち記録ヘッド
側への移動が規制されている。
【0030】図1および図2に示すように、前記スライ
ダ10の底部には一対の長孔12がほぼ水平方向に延在
して形成されており、これら各長孔12にはスライダ回
動用のアーム14の自由端部に位置する一対の第一水平
軸15aがそれぞれ移動可能に保持されている。そし
て、前記アーム14の反自由端部は、フレーム部材13
に第二水平軸15bを介して回動可能に保持されてい
る。これにより、スライダ10がフレーム部材13に対
しアーム14を介して円弧状の軌跡をもって立ち上がる
ことができる。
【0031】また、前記スライダ10の非印刷領域側の
両側端部にはそれぞれガイド片10b(一方のみ図示)
が設けられている。これらガイド片10bは、前記フレ
ーム部材13に設けられた各案内溝16によって保持さ
れるように構成されている。これら各案内溝16の両端
部にはそれぞれ低所部16aと高所部16bが配置され
ており、これら両部16a,16b間には傾斜部16c
が配置されている。
【0032】さらに、前記両ガイド片10bのうち一方
のガイド片は、図2に示すように前記フレーム部材13
に引張ばね17を介して連結されている。これにより、
スライダ10が印刷領域方向に接近し、かつ記録ヘッド
5から離間する方向に、すなわち図2に示す状態から図
1に示す状態になるように下方に付勢されている。
【0033】そして、図1に示すように前記キャリッジ
1が前記キャッピング手段6の直上に移動した際、前記
キャリッジ1に設けられた係合体1aが前記スライダ1
0に直立するように設けられた係合部10cに当接する
ことで、図2に示すように引張ばね17の弾撥力に抗し
てスライダ10がアーム14を介して立ち上がる。これ
により、記録ヘッド5のノズル群51〜53(ノズル形
成面)をキャップ部材71〜73で封止することができ
る。
【0034】また、前記キャリッジ1が印刷領域側に移
動した場合には、前記係合部10cに対する前記係合体
1aの当接が解除され、前記スライダ10が引張ばね1
7の弾撥力によって図1に示す状態になされる。これに
より、キャップ部材7による記録ヘッド5におけるノズ
ル群51〜53の封止を解除することができる。
【0035】なお、前記キャップ部材71〜73におけ
るシール面、すなわち前記記録ヘッド5のノズル形成面
に当接する上方端面は、図1に示すように前記記録ヘッ
ド5のノズル形成面に対して非平行状態となるように配
置されている。換言すれば、前記キャップ部材7のシー
ル面は、ホームポジション側(図1における右側)端部
に対して印刷領域側端部が僅かに下方に位置するように
傾斜状態に配置されている。
【0036】そして、前記キャップ部材71〜73は、
記録ヘッド5のノズル形成面を封止する場合に、先ずホ
ームポジション側端部からノズル形成面に当接し、スラ
イダ10の上昇にしたがって記録ヘッド5のノズル形成
面の全体を封止するように作用する。また、前記キャッ
プ部材71〜73は、記録ヘッド5のノズル形成面を封
止解除する場合に、記録ヘッド5のノズル形成面に対し
て先ず印刷領域側端部から離間し、キャップ部材71〜
73の上方端面が非平行状態になされる。
【0037】一方、前記キャッピング手段6の印刷領域
側には、図2に示すように前記キャリッジ1の移動動作
に伴って前記記録ヘッド5のノズル形成面を払拭(ワイ
ピング)するワイピング手段(クリーナ)20が配置さ
れている。このワイピング手段20は、例えばゴム等の
弾性素材からなるワイピング部材(クリーニング部材)
21およびこのワイピング部材21を保持するホルダ2
2を有している。
【0038】このワイピング手段20は、前記キャリッ
ジ1の往復方向と直角な水平方向に移動し、前記記録ヘ
ッド5の移動経路内のワイピング位置に進行し、かつこ
の進行位置から移動経路外に退避するように構成されて
いる。したがって、クリーニング(ワイピング)時にワ
イピング部材21によってインク吸引前においてノズル
形成面に付着する塵埃や紙粉などが除去され、またイン
ク吸引後においてノズル形成面に付着するインクが払拭
される。
【0039】この場合、前記ワイピング手段20の移動
動作と、前記キャッピング手段6の内部空間を負圧にす
るポンプの吸引動作には、前記用紙ガイド3上の記録用
紙4を搬送する紙送りモータ(後述)の駆動力が利用さ
れる。そして、前記ワイピング手段20(ワイピング部
材21)は、吸引ポンプの駆動動作に伴い前記記録ヘッ
ド5の移動経路内外を前記キャリッジ1の往復方向と直
角な水平方向に進退するように構成されている。
【0040】以上の構成において、図1に示す状態から
キャリッジモータの駆動によってキャリッジ1が非印刷
領域(ホームポジション)側に移動すると、キャリッジ
1の係合体1aがスライダ10の係合部10cに係合す
る。そして、なおもキャリッジ1がホームポジション側
に移動することで、図2に示すように引張ばね17の弾
撥力に抗してスライダ10がアーム14を介して上昇す
る。この場合、スライダ10のガイド片10bが案内溝
16の低所部16aから傾斜部16cを経て高所部16
bに移動する。これにより、記録ヘッド5のノズル形成
面(ノズル群51〜53)がキャップ部材71〜73に
よって封止される。このようにして、キャップ部材71
〜73によるノズル形成面の封止が完了した段階でキャ
ップ部材71〜73が大気との連通を遮断して気密状態
となり、ノズル開口からのインクの蒸発を抑制し、記録
ヘッド5の目詰まりを防止する。
【0041】一方、図2に示す状態からキャリッジモー
タの駆動によってキャリッジ1が印刷領域側に移動する
と、キャリッジ1の係合体1aがスライダ10の係合部
10cから離間する。このため、引張ばね17の弾撥力
によってスライダ10がアーム14を介して下降する。
この場合、スライダ10のガイド片10bが高所部16
bから傾斜部16cを介して低所部16aに移動する。
これにより、記録ヘッド5のキャップ部材71〜73に
よる封止状態が解除される。
【0042】したがって、本実施形態においては、複数
のキャップ部材71〜73がキャッピング時に記録ヘッ
ド5のノズル形成面に当接し、各キャップ部材71〜7
3に対応するノズル群51〜53が封止される。このた
め、各キャップ部材71〜73によってノズル群51〜
53が湿潤状態を確保するに十分な容積に各キャップ部
材71〜73の内容積を設定することができるため、キ
ャップ部材71〜73によるノズル開口の目詰まり発生
防止機能を高めることができる。
【0043】また、本実施形態においては、キャップ部
材71〜73によってそれぞれノズル列51a〜53
a,51b〜53bを封止可能としたため、従来例(各
キャップ部材によって各ノズル列を封止する場合)と比
較してノズル形成面が広くならず、記録ヘッド5の小型
化を図ることができる。さらに、本実施形態において
は、ノズル群間寸法aがノズル列間寸法bより大きい寸
法に設定されているため、記録ヘッド5のノズル形成面
上にキャップ部材71〜73を当接させるに十分なスペ
ースが確保される。同時に、ノズル開口に対する特定の
インク(例えば、濃度の高いブラックインクと濃度の低
いイエローインク)同士の混入を防止するに十分なスペ
ースも確保される。
【0044】次に、本発明の第二実施形態につき、図5
を用いて説明する。図5は、本発明の第二実施形態に係
るインクジェット式記録装置の要部を示す断面図で、同
図において図3および図4と同一の部材については同一
の符号を付し、詳細な説明は省略する。図5において、
符号90で示すキャップホルダは、吸引ポンプ(図示せ
ず)のチューブ(図示せず)に連通するインク吸入管9
1を有する分割型の上下二つの箱体90a,90bから
なり、前記キャップホルダ9と同様に前記スライダ10
(図1,図2に図示)上に保持されている。このキャッ
プホルダ90内には、前記インク吸入管91および前記
インク排出口71b〜73bに連通する共通空間90c
が形成されている。この共通空間90c内には、インク
(インク廃液)を吸収可能なインク吸収体92が装填さ
れている。これにより、記録ヘッド5の各ノズル群51
〜53から吐出されたインクを吸収して共通空間90c
内に一時的に保持し得るように構成されている。なお、
前記キャップホルダ90の上下両箱体90a,90b間
には、前記共通空間90cの気密性を高めるためのシー
ル部材(図示せず)が介装されている。
【0045】この構成により、キャップ部材71〜73
がキャッピング時に記録ヘッド5のノズル形成面に当接
し、キャップ部材71〜73に対応するノズル群51〜
53が封止される。したがって、本実施形態において
は、第一実施形態と同様にキャップ部材71〜73によ
るノズル開口(ノズル群51〜53)の目詰まり発生防
止機能を高めることができるとともに、記録ヘッド5の
小型化を図ることができる。
【0046】また、本実施形態において、ノズル群間寸
法aがノズル列間寸法bより大きい寸法に設定されてい
るため、キャップ部材71〜73を当接させるに十分な
スペースおよびノズル開口に対する特定のインク同士の
混入を防止するに十分なスペースが記録ヘッド5のノズ
ル形成面上に確保されることは、第一実施形態と同様で
ある。さらに、本実施形態においては、キャップホルダ
90(共通空間90c)内のインク吸収体92によって
ノズル群51〜53からのインク溶媒の蒸発を抑制する
ことができ、ノズル開口の目詰まり発生防止機能を一層
効果的に高めることができる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
係るインクジェット式記録装置によると、キャップ部材
による目詰まり発生防止機能を高めることができるとと
もに、記録ヘッドの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
の非キャッピング状態を示す側面図である。
【図2】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
のキャッピング状態を示す側面図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式
記録装置の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式
記録装置の要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係るインクジェット式
記録装置の要部を示す断面図である。
【図6】従来のインクジェット式記録装置のキャッピン
グ手段による封止状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 ガイドロッド 3 用紙ガイド板 4 記録用紙 5 記録ヘッド 6 キャッピング手
段 9 キャップホルダ 10 スライダ 12 インク吸入管 20 ワイピング手段 21 ワイピング部材 22 ホルダ 51〜53 ノズル群 51a〜53a,51b〜53b ノズル列 71〜73 キャップ部材 71a〜73a シール部 71b〜73b インク排出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズル群を有
    し、印刷領域と非印刷領域との間を往復するインクジェ
    ット式の記録ヘッドと、 この記録ヘッドのノズル群を封止し、吸引ポンプの負圧
    を受けて前記ノズル群からインクを吸引排出するための
    キャッピング手段とを備えたインクジェット式記録装置
    であって、 前記各ノズル群を、ヘッド移動方向に隣接する二つのノ
    ズル列からなるノズル列集合体によって形成し、 これら各ノズル列集合体のノズル形成面に当接するシー
    ル部およびこれら各シール部内に連通するインク排出口
    を有する複数のキャップ部材を前記キャッピング手段に
    配設したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル群のうち互いに隣接する二つ
    のノズル群間の寸法が、前記各ノズル群のノズル列間寸
    法より大きい寸法に設定されていることを特徴とする請
    求項1に記載されたインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル群を、ブラック色・ブラック
    色のノズル列からなるノズル列集合体,ブラック色・シ
    アン色のノズル列からなるノズル列集合体およびマゼン
    タ色・イエロー色のノズル列からなるノズル列集合体と
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載さ
    れたインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インク排出口に連通するインク吸入
    管を前記キャッピング手段に配設し、このインク吸入管
    を前記吸引ポンプに接続したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載されたインクジェット式
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記各インク排出口と前記インク吸入管
    との間に介在する共通空間を前記キャッピング手段に配
    設し、この共通空間にインクを吸収可能なインク吸収体
    を装填したことを特徴とする請求項4に記載されたイン
    クジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記シール部の断面形状を半円形または
    三角形とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載さ
    れたインクジェット式記録装置。
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