JP3793599B2 - 紙葉類区分装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランダムに並べられた紙葉類を所望の順序に並べ換える紙葉類区分装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
郵便物をその宛先に応じて配達順に並べ換える郵便物の配達道順組立作業は、人手に頼っていたが、郵便物の増加に伴い作業量が膨大になりこの作業を自動化することが望まれていた。郵便物等の紙葉類に設けられた区分情報を読み取って、投入された紙葉類を区分情報によって指示された順序に並べ換える装置として、特開昭51−105897号公報(文献1)に示されるような紙葉類供給取り出し装置が知られている。この文献には、ランダムに集積された紙葉類の順序を並べ換えるためには、集積された紙葉類を複数か並べ換えを行う必要があり、このため、供給部の直上に集積部を設け、集積部の底面を開放して集積された紙葉類を供給部に落下させて移載することによって区分(並べ換え)を繰り返し、投入された紙葉類を区分情報によって指示された順序に並べ換えることが記載されている。
【0003】
他方、カードの並べ換え装置として、特開平5-342422号公報(文献2)及び特開平1−113888号公報(文献3)に記載の技術が知られている。集積されたカードを複数のホッパ・スタッカに一旦分類して、その後、順番に取り出して順番に並べるものである。これは、分類項目毎にホッパ・スタッカを設けておき、かつそれぞれのホッパ・スタッカが一旦集積されたカードを分離して排出するための排出ローラが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記文献1では、一旦集積部に集積された書状を供給部に落下させるために、落下時の衝撃によって書状の姿勢が乱れやすく、その結果、書状を再び分離機構によって分離する際に斜行が発生したり、最悪の場合には書状を落下させた際に区分機の外に飛び出すという問題がある。
【0005】
また、文献2では、分類されたカードを単に項目毎に並べるのみであり、順番までは意識していない。さらに、文献3に記載の技術は、カードを1000枚単位に扱うようにされており、100の位が同一のカードを夫々一時スタッカに集積し、10箇所の喰わえ込み部を有する10セットの羽根車に、夫々の一時スタッカからのカードを喰わえ込ませることにより順序を並べ換えるものであるので、枚数が増加した場合、処理の速度が遅くなり、速くしようとすると一時スタッカや羽根車を増設しなければならないという問題がある。また、文献2及び文献3に記載された分類項目毎に設けられたホッパ・スタッカは、それぞれにカードを排出する排出ローラが必要であり、構成が複雑になるとともに、装置が大型化するという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、紙葉類を落下させることなく集積された紙葉類の順序を並べ換えることのできる紙葉類区分装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、区分された郵便物の配達道順組立作業を行うことができる小形の紙葉類区分装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、複数の紙葉類を区分して集積する複数の集積部を有し、それぞれの集積部に前記紙葉類が振り分けて投入される集積モード及び前記集積された紙葉類を一枚ずつ分離して排出する供給モードとを有する複数の供給集積手段と、前記分離された紙葉類に付された情報を読み取る読み取り手段と、前記分離された紙葉類を他の前記供給集積手段へ搬送する搬送手段と、それぞれの供給集積手段毎に設けられ夫々の集積部に前記搬送されてきた紙葉類を振り分けて投入する振り分け手段とを備え、前記複数の供給集積手段は互いに上下に重ねて配置された紙葉類区分装置において、前記供給集積手段は、集積モードにおいて内部を前記複数の集積部に仕切る仕切り板と区分集積された前記紙葉類を押さえる押さえ手段とがセットされ、前記供給モードにおいては、前記仕切り板および押さえ手段は、前記紙葉類を集積する範囲の外に引き込まれることにより達成される。
【0009】
また上記目的は、複数の紙葉類を区分して集積する複数の集積部を有し、それぞれの集積部に前記紙葉類が振り分けて投入される集積モード及び前記集積された紙葉類を一枚ずつ分離して排出する供給モードとを有する第一第二第三の供給集積手段と、前記分離された紙葉類に付された情報を読み取る読み取り手段と、前記分離された紙葉類を他の前記供給集積手段へ搬送する搬送手段と、それぞれの供給集積手段毎に設けられ夫々の集積部に前記搬送されてきた紙葉類を振り分けて投入する振り分け手段と、前記第一の供給集積手段を供給モードとし、この第一の供給集積手段に集積された紙葉類を集積モードにある前記第二の供給集積手段及び前記第三の供給集積手段に供給する際、前記読み取り手段により読みとられた前記情報が、前記第1の供給集積手段に集積された紙葉類に付された情報のうちの前半にあるか後半にあるかを判別し、前半の紙葉類を第二の供給集積手段へ、後半の紙葉類を第三の供給集積手段へ搬送区分させ、その後、前記第一の供給集積手段と前記第二の供給集積手段のモードを入れ替えながら区分を複数回繰り返すことにより情報が前半にある紙葉類の並べ換えを行い、その後、前記第一の供給集積手段と前記第三の供給集積手段のモードを入れ替えながら区分を複数回繰り返すことにより情報が後半にある紙葉類の並べ換えを行うように前記搬送手段及び振り分け手段を制御する制御手段とを備えたことにより達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の装置の一実施の形態を示す構成図である。この図1において、1は内部に複数の集積部をもち、それぞれの集積部毎に区分集積された紙葉類2を立位に保持することができ、かつ集積された紙葉類2を押しながら矢印イ方向に移動することができる移送手段を備えた第一の供給集積手段(ホッパとスタッカの機能を併せ持つ物を称する用語がないので本明細書では供給集積手段と呼ぶ。しかしながら、以下、単に、区分棚という場合もある。この場合、特に断りがない限り、供給機構も併せ持つ区分棚である。また単に集積手段という場合もある。この場合も、特に断りがない限り、供給機構をも備える集積手段を言う。)である。第一の供給集積手段は、搬送される紙葉類2を集積する際には集積モードであり、移送手段によって紙葉類2を移動する際には供給モードであるように、モード切り替えを行うことができるものとする。このモード切り替え動作の詳細については別途詳しく説明する。1’、1”も同様な構成であり、それぞれ互いに接して直上に配置されている第二の供給集積手段、および第三の供給集積手段である。
【0011】
4は第一の供給集積手段1に載置された紙葉類2のうち右端にある一枚のみを分離して下方に搬送することができる第一の分離手段である。このような紙葉類の分離手段は真空吸着ベルトを利用したサクション方式が一般的であり、真空チャンバ5を負圧にして紙葉類2を吸着ベルト6に吸着し、吸着ベルト6を例えば電動機のような駆動手段を用いて回転することによって紙葉類2のうち右端にある一枚のみを分離して搬送することができる。4’、4”も同様な構成を備えた第二の分離手段および第三の分離手段である。17は第一の分離手段4によって分離された紙葉類2を搬送する搬送手段であり、17’、17”はそれぞれ第二、第三の分離手段4’、4”によって分離された紙葉類2を搬送する搬送手段である。
【0012】
7は紙葉類2を搬送することができる搬送手段であり、搬送手段17、17’、17”によって搬送された紙葉類2を合流して搬送する。搬送手段7においては、分離手段4、4’、4”のいずれかによって分離された紙葉類2を例えば表裏をベルトに挟持して搬送する。8は、書状の位置、傾斜を修正することができる姿勢修正手段である。9は紙葉類2に予め付与された例えばバーコードのごとき区分情報を読み取る読み取り手段である。10は例えば姿勢修正手段8によって姿勢が十分に修正されなかった紙葉類2を集積するリジェクト集積箱である。
【0013】
13、13’、13”は読み取り手段9によって読み取られた区分情報に応じて紙葉類2を集積モードにある供給集積手段1、1’、1”のうちのいずれかの集積部に振り分けて投入させる第一、第二、第三の振り分け手段である。15、15’は区分情報20の読み取られた紙葉類2を搬送する搬送手段7’の途中にあって、読み取り手段9によって読み取られた区分情報に応じて紙葉類2をいずれかの供給集積手段1、1’、1”に振り分けるゲート手段である。18はリジェクトボックスであり、読み取り手段9によって区分情報を読みとれなかった紙葉類を集積する。19は動作の開始などを作業者が入力する操作パネルである。
【0014】
図2は、本発明を構成する紙葉類に予め付与された区分情報と読み取り手段9の構成の一例を示す図である。この図2において、9aは読み取り手段9の内部にあって、例えばバーの長短によって数字または記号を表すバーコードBARを読み取ることができるバーコード読み取り手段、9bはバーコード読み取り手段9aで読み取られたバーコードBARを元の数字または記号に復号化することができる復号化手段、20は復号化され元の数字または記号によって表された区分情報である。
【0015】
図3は、本発明を構成する供給集積手段1と、振り分け手段13の構成の一例を示す正面図である。この図3において、30a、30b、30c…は集積手段1の中を区分した集積部S1、S2、S3…を区切る仕切りである。31は搬送路7の一部をなし、紙葉類2を搬送するベルトであり、矢印32方向に移動する。33はベルト31を駆動するためのプーリであり、34a、34b、34cおよび34dはプーリであって、34aと34bとの間にはベルト40が巻き回されていて矢印42方向に回転する。34cおよび34dとの間にはベルト41が巻き回されていて矢印43方向に回転する。ここで、プーリ34aはベルト40を介してベルト31との間で紙葉類2を挟持してベルト31の移動とともに紙葉類2を矢印32方向に搬送する。プーリ34bはベルト40を介してベルト41との間で紙葉類2を挟持してベルト40および41の移動とともに紙葉類2を矢印44方向に搬送して集積部S1内に投入することができる。37は各集積部毎にあって集積部内部に投入された紙葉類2を仕切り30に対して適度に矢印K方向に押しつけて紙葉類2を仕切り30に沿って集積する押さえであって、回転軸38を中心として回転する構成である。
【0016】
35はベルト30とローラ34との間に挟持されて矢印32方向から搬送されてきた紙葉類2を所定の集積部S1、S2、S3…に振り分け投入するための切り替えゲートであり、回転中心36の回りに所定の角度だけ回転することができる。切り替えゲート35はベルト31の幅方向の両側に配置されるか、もしくはベルト31が複数のベルトが幅方向に平行に隙間をもって配置された構成である場合にはそれらのベルト31同士の隙間に配置され、切り替えゲート35が回転した際にもベルト31には接触しない位置関係にある。
【0017】
ここで、例えば、切り替えゲート35が35aまたは35bに示すようにベルト31に対して概略平行な位置にある時には、紙葉類2は切り替えゲート35a、35bとベルト31との間を通って切り替えゲート35cまで搬送される。ここで、切り替えゲート35cを回転中心36cの回りに所定角度回転させ、切り替えゲート35cの先端がベルト31よりもプーリ33側になるようにすると、紙葉類2’に示すように、紙葉類2’は切り替えゲート35cの供給集積手段1の側を通り、集積部S3の内部に投入される。このような構成を必要な集積部の数だけ供給集積手段1の長手方向に互いに間隔P毎に連続して設けることにより、例えば集積手段1を16の集積部に区分することができる。それぞれの集積部に区分投入された紙葉類2”は、それぞれの集積部S1からS16の仕切り30に沿って並び、押さえ37によって適度に仕切り30に押しつけられて、傾斜しながらほぼ立位状態で集積される。
【0018】
次に、本発明による紙葉類2の並べ換え動作(配達道順組立動作)の過程を以下に説明する。図4は、紙葉類区分装置における紙葉類2の配達道順組立動作の一例を示す模式図である。説明のため、区分情報20の内容を、00から99までの2桁の数字で表すものとし、不規則に並べられた00から99までの区分情報20が付与された100枚の紙葉類2を、区分情報20によって示された順序に並べ換える動作(配達道順組立動作)を示す。また、ここでは各構成要素の動作については詳細に述べず、紙葉類2の並べ換えの過程における区分情報20の並びについてのみ説明する。
【0019】
図4において、40,41,....48,49は第一の供給集積手段11の10の集積部に対応しているものとし、それぞれの集積部に0から9までの数を対応させる。搬送されてきた紙葉類2はそれぞれの区分情報20に従って集積部に区分投入されるものとする。まず1回目の区分の際には、集積部40,41,42...49には順次区分情報の1の位の0から9を割り当てる。次に、供給された紙葉類2を一枚ずつ分離して取り出し、その区分情報の1の位によって集積部40,41,42...49のいずれかに振り分け投入するものとする。すると、各集積部40,41,42...49には区分情報の1の位のみが同じ紙葉類2同士が集積される。ここでは10の位は揃っていない。
【0020】
2回目の区分の際には、集積部40,41,42...49には順次区分情報の10の位の0から9を割り当てる。ここで、1回目の区分が完了した紙葉類2を順序を変えないようにして、まず集積部40に集積されていた紙葉類2から順に一枚ずつ分離して取り出して、その区分情報の10の位によって集積部40’,41’,42’...49’のいずれかに振り分け投入するものとする。まず、集積部40から取り出された、1の位が0の紙葉類2のみを10の位によって集積部40’から49’のいずれかに振り分け投入する。次に集積部41から取り出された1の位が1の紙葉類2を10の位によって集積部40’から49’のいずれかに振り分け投入し、1の位が1の紙葉類2の上に積み重ねる。同様に、1の位が2から9までの紙葉類2を順に分離して取り出して10の位によって集積部40’から49’のいずれかに振り分け投入する。全ての紙葉類2の区分が完了すると、集積部40’には区分情報が00から09までの紙葉類2が順に集積され、集積部49’には区分情報が90から99までの紙葉類2が順に集積される。ここで、集積部40’から49’に集積された紙葉類2をすべて順に取り出せば、全ての紙葉類は区分情報が00から99までの順序に並べ換えられた状態になる。
【0021】
上記の説明では00から99までの100通りの並べ換え動作を10の集積部への区分を2回繰り返すことによって行う例を示したが、本動作はこれに限定されるものではなく、集積部の数をU、繰り返し回数をnとすれば、Uのn乗通りの並べ換えを行うことが可能である。例えば、U=10, n=3とすれば、1000通りの並べ換えが可能である。
【0022】
また、紙葉類2を並べ換えた結果、左端が区分情報99で右端が区分情報00であったが、集積部40から49に対応する数字の並びを全て逆に設定すれば、右端が区分情報00、左端が区分情報99となるように紙葉類2を並べ換えることができる。
【0023】
このような並べ換え手順は、一旦集積部に区分した紙葉類を順序を変えないように再び分離して区分を繰り返す手段を備えることによって実現することができ、例えば供給部と集積部を共用とし、内部に紙葉類を区分集積する集積モードと、内部に集積した紙葉類を順番を変えないように分離手段に供給する供給モードとを備え、それらを切り替えて、一旦集積した紙葉類を再度分離して区分を繰り返せばよい。
【0024】
並べ換えを行う場合には、上記説明のように区分を複数回繰り返す必要があり、かつその途中で紙葉類2の順序を変えたり追加したりすることができないため、処理する紙葉類2の量は、一時に供給集積手段に集積できる量に限られる。本実施の形態によれば、そのような条件を満足しつつ、装置の小型化を実現することができるので、以下に説明する。
【0025】
いま、説明のため供給モードにある供給集積手段を供給手段、集積モードにある供給集積手段を集積手段と称すると、紙葉類2の平均厚さを1mmであるとし、一時に処理すべき数量を2000枚とすれば、供給手段に全ての紙葉類2を間を詰めて供給するとして、供給手段の長さは2m以上必要である。ところで、これら2000枚の紙葉類2をそれぞれの宛先に応じて集積手段の集積部に振り分けて区分すると、それぞれの宛先によって量の多少があるために集積される枚数は集積部毎に均等にはならない。さらに、紙葉類2が紙詰まりを起こすことなく集積するには、それぞれの集積部において、ある程度の余裕空間が必要である。例えば、書状を80mmの厚さまで集積するためには集積部に120mm程度、すなわち1.5倍程度の空間が必要である。このことから、2m分の書状を一様に集積するためには、集積部には最低でも合計3m程度の空間が必要である。
【0026】
さらに、先に説明したように、紙葉類2は均等には集積されないので、例えばある集積部は満杯になり、別の集積部には僅かの枚数しか集積しないこともあり得る。したがって、集積部全体の集積容量は3mよりもさらに大きくしておかないと、供給手段に供給された紙葉類2を全て集積部に集積することができない。集積できなかった紙葉類2はリジェクトされてリジェクト集積部に集積されるので、一連の区分処理が終わってから別途処理する必要があり、区分作業の能率が低下する。リジェクトされる紙葉類2の数を減らすためには、集積部の満杯を防ぐために集積部全体の集積容量に余裕が必要である。そのような余裕を考慮すると、集積部全体として4m、すなわち供給手段長さの2倍の空間が必要となる。仮にそのような集積部を一列に設けたとすれば、区分機の幅は5m程度と大形になる。
【0027】
一方集積手段を分割して複数段にすれば、集積手段の幅を低減することができる。2段にすれば幅は約2m、4段であれば幅約1mでよい。ただし、搬送されてくる紙葉類2をそれぞれの段に振り分けるための振り分け搬送路が必要となり、その幅がおよそ50cm程度必要になる。
【0028】
集積手段を2段にすればその長さは約2mと、供給手段とほぼ同じ長さとなる。そこで、供給手段の上部に接して2段の集積手段を設ければ、供給手段、集積手段ともに約2000枚分の紙葉類2を収容でき、かつ区分機の幅をおよそ3m程度と小形にすることができる。さらに、供給手段および集積手段が幅2m程度の範囲にあるために、作業者はわずかに移動するだけで供給手段、および集積手段に手が届く。そのため、作業者の負担を低減し、労働環境を向上することができる。さらに、供給手段と集積手段はそれぞれ供給モードまたは集積モードにある供給集積手段であるとすれば、供給集積手段を3式備え、かつそれらを上下に接するように積み重ねた図1の形態は、上記にて説明したように供給手段の上部に接して2段の集積手段を設けた形態と等価であり、装置の小型化を計ることができる。さらに、それぞれの供給集積手段の底面の高さは、最下段がおよそ900mm、中段がおよそ1300mm、上段がおよそ1700mmとなり、動作開始時には最下段を供給モードとして紙葉類を供給すれば、作業者がかがんだり背伸びすることないため、最も作業性が良好である。
【0029】
図5は、本発明の紙葉類区分装置の1実施の形態の構成を示すブロック図である。この図5において、読み取り手段制御手段61は読み取り手段9を制御する。モード切り替え制御手段64は、供給集積手段1を書状を分離手段4に供給する供給モードと搬送された書状を区分集積する集積モードに切り替える動作を制御する。ゲート手段制御手段65はゲート手段15、15’を制御し、振り分け制御手段66は振り分け手段13、13’、13”を制御し、供給手段制御手段68は供給モードにある供給集積手段1を制御する。分離手段制御手段67は分離手段4、4’、4”を制御する。
【0030】
区分情報入力手段71は紙葉類2の区分情報を入力することができる。制御手段60は、読み取り手段制御手段61、モード切り替え制御手段64、ゲート手段制御手段65、振り分け制御手段66、分離手段制御手段67、供給手段制御手段68、区分情報入力手段71を制御する。
【0031】
まず、供給される紙葉類2を、配達を担当する配達人毎に区分する区分動作について説明する。第一の供給集積手段1を供給モードとし、第二、第三の供給集積手段1’、1”を集積モードとする。第二、第三の供給集積手段1’、1”の各集積部を配達人に個々に割り当て、紙葉類2を分離手段4によって分離する。もし、第二、第三の供給集積手段1’、1”に集積部が各16ずつ、計32あるものとすれば、配達人が32人以内であれば、各配達人に個別に集積部を割り当てることができる。読み取り手段9によって読みとった区分情報から担当する配達人がわかるので、その配達人に対応する集積部に投入する。それぞれの集積部に集積される紙葉類2を例えばトレーなどに移載すれば、トレー毎に各配達人毎に区分された紙葉類が集積されるので、配達人毎の区分を行うことができる。
【0032】
次に、既に配達人毎に区分された紙葉類2(1000通ないし2000通程度)を約1000箇所の配達先の配達順序に並べ換える道順組立区分動作について図6から図11を用いて説明する。
【0033】
図6は道順組立区分動作の一例を示す流れ図、図7〜11は、道順組立動作の途中経過を示す説明図である。まず第一の供給集積手段1を供給モードとし、第二の供給集積手段1’及び第三の供給集積手段1”を集積モードに設定する(手順149)。次に、区分情報入力手段71から各配達人の配達順序と区分情報20との対応を示す道順情報を入力し、第二の供給集積手段1’の各集積部に0から9を割り当てる(手順150)。かつ、第三の供給集積手段1”の各集積部にも0から9を割り当てる(手順151)。この設定が完了したら、次に、道順組立を行う紙葉類2を供給モードにある第一の供給集積手段1に人手により入れ(手順152)、分離手段4によって1枚ずつ分離して読み取り手段9によって区分情報を読み取る(手順153)。ここでは、図7に示したように、紙葉類2は第一の供給集積手段において第一の分離手段4に向かって矢印イの方向に移送され、第一の分離手段によって一枚ずつ分離されて矢印ロの方向に搬送される。
【0034】
次に、区分情報20が500以上かどうかを判定する(手順154)。区分情報20が500から999までであれば第三の供給集積手段1”に搬送され、区分情報20の1の桁に応じて該当する集積部に区分集積される(手順155〜手順156)。区分情報20が000から499までの紙葉類2は、第二の供給集積手段1’に搬送され、区分情報20の1の桁に応じて該当する集積部に区分集積される(手順157)。すなわち、図7において、ゲート手段15は動作せず、紙葉類2は矢印ハの方向に搬送される。ゲート手段15’は区分情報20が500以上かどうかに応じて動作し、紙葉類2を矢印ニ方向、あるいは矢印ホ方向に振り分ける。
【0035】
この手順157までが終了して、供給された全ての紙葉類2が第二の供給集積手段1’と第三の供給集積手段1”に集積されると、図7に示すように、第二の供給集積手段1’には区分情報20が000から499までの紙葉類2’が、第三の供給集積手段1”には区分情報20が500から999までの紙葉類2”が集積されている。いずれの集積手段においても、各集積部には区分情報20の1の桁のみが揃った紙葉類2が区分集積されている。本実施の形態では、10進数の場合について説明しているが、16進数でも可能である。また、集積部が10以上ある理由は、ある集積部の枚数が多い場合に複数集積部を割り当てたり、区分できなかった紙葉類を空いた集積部に保管するためである。
【0036】
全ての紙葉類の区分が終了して該当する集積部に集積されたら、モード切り替え制御手段64によって、第一の供給集積手段1を供給モードから集積モードに切り替え、第二の供給集積手段1’を集積モードから供給モードに切り替え(手順159)、第二の供給集積手段1’内の紙葉類2’を再び1枚ずつ分離して(手順160)読み取り手段9によって区分情報を読み取る(手順161)。今度は区分情報の10の桁によって区分を行い、第一の供給集積手段1内の集積部にそれぞれ区分集積する(手順162〜手順163)。ここまでの区分が完了した状態を図8に示している。
【0037】
全ての紙葉類の区分が終了して該当する集積部に集積されたら、モード切り替え制御手段64によって、第一の供給集積手段1を集積モードから供給モードに切り替え、第二の供給集積手段1’を供給モードから集積モードに切り替え(手順164)、第一の供給集積手段1内の紙葉類2を再び1枚ずつ分離して(手順165)読み取り手段9によって区分情報を読み取る(手順166)。今度は区分情報の100の桁によって区分を行い、第二の供給集積手段1’内の集積部にそれぞれ区分集積する(手順167〜手順168)。手順168までが完了すると、区分情報20が000から499までの紙葉類2は配達道順の並べ換えが完了するので、その状態を図9に示す。
【0038】
次に、モード切り替え制御手段64によって、第一の供給集積手段1を供給モードから集積モードに切り替え、第三の供給集積手段1”を集積モードから供給モードに切り替え(手順169)、第三の供給集積手段1”に集積されている、区分情報20が500から999までの紙葉類2”を、再び1枚ずつ分離して(手順170)読み取り手段9によって区分情報を読み取る(手順171)。
【0039】
これらの紙葉類2は手順156までに既に1の桁での区分が済んでいるので、10の桁での区分を行い、第一の供給集積手段1内の集積部にそれぞれ区分集積する(手順172〜手順173)。ここまでの区分が完了した状態を図10に示している。
【0040】
全ての紙葉類の区分が終了して該当する集積部に集積されたら、第一の供給集積手段1を集積モードから供給モードに切り替え、第三の供給集積手段1”を供給モードから集積モードに切り替え(手順174)、第一の供給集積手段1内の紙葉類2”を再び1枚ずつ分離して(手順175)読み取り手段9によって区分情報を読み取る(手順176)。今度は区分情報の100の桁によって区分を行い、第三の供給集積手段1’内の集積部にそれぞれ区分集積する(手順177〜手順178)。
【0041】
図11においては、手順178までが完了して、区分情報20が500から999までの紙葉類2の並べ換えが完了した状態を示している。ここで、まず第二の供給集積手段1’から区分情報20が000から499までの紙葉類2を取り出し、次に第三の供給集積手段1”から区分情報20が500から999までの紙葉類2を取り出してつなげれば、000から999までの全ての紙葉類2が配達道順に並べ換えられる(手順179)。
【0042】
ここでは、手順154において、区分情報20が500以上か否かで判定をおこなったが、例えば区分情報20が500以下の紙葉類2の量が比較的多いことが判っているような場合には、区分情報20が400以上か否かで判定を行った方が第二の供給集積手段1’に集積される紙葉類2の量と第三の供給集積手段1”に集積される紙葉類2の量の差が少なくなるため、より好適である。
【0043】
以上説明した動作によって供給された紙葉類の並べ替え作業を行うことが可能であるが、このような動作を実現するためには、供給集積手段1のそれぞれの集積部に集積された紙葉類を分離機構4まで移送することが必要である。しかし、図3でも説明したように、各集積部には仕切り30と押さえ37とがあるため、例えば図3における集積部S1に集積された紙葉類を、図の右側方向にある分離手段4まで移送するためには、仕切り30と押さえ37も共に分離機構4に至るまで移動するか、あるいは仕切り30と押さえ37が供給集積手段1内部から退避して、何らかの別の手段によって紙葉類2を分離機構まで移送する必要がある。 そこで次に、集積モードとした供給集積手段1に集積した紙葉類2を、供給集積手段1を供給モードに切り替えてから分離手段4に供給するモード切り替え手段の構成と動作について図12から図26を用いて説明する。
【0044】
この構成は、以下の3種類の動作、および逆方向に動作して元に復帰する動作を行うことができる構成(図3参照)である。すなわち、(1)押さえ37を仕切30の近傍に引き寄せる動作、(2)押さえ37および仕切30を短縮する動作、(3)押さえ37および仕切30を短縮した状態で、奥面に引き込む動作。まず最初に仕切30および押さえ37の構成について説明し、次に上記のそれぞれの動作に対応した構成について説明する。
【0045】
図12から図14は、仕切り30の構成を示す斜視図である。図12から図14において、301から309は仕切り30の構成の一例を表しており、301は仕切り板、302は長円穴304を備えた補助仕切り板、303a、303b、303cは仕切り板301に固定されたピンであって、補助仕切り板302に設けられた長円穴304a、304bとかん合しており、補助仕切り板302は仕切り板301に沿って矢印ハ方向に移動可能な構成である。なお、説明のため、仕切り板301の一部を切り欠いて図示している。
【0046】
305は補助仕切り板302の一辺に設けられたラックであって、306はラック305とかみ合った歯車Aであり、仕切り板301に固定された回転中心307のまわりに回転する構成である。308は歯車Bであって、歯車Aとかみ合っており、仕切り板301に固定された回転中心309のまわりに回転する構成である。E部は仕切り板301の一辺を折り曲げた部分である。
【0047】
50は供給集積手段1の奥面を形成する奥板であり、紙葉類2の側面を奥板50に沿って集積する。52a、52bは底板12に沿って矢印イ方向に移動できる底面ベルトである。55は奥板50に設けられた仕切り板301より一回り大きい穴であって、仕切り板301を矢印チ方向に移動可能な構成である。51は奥板50に設けられた溝であり、53は溝51に沿って移動可能に支持されたフォークであって、底面ベルト52と同期してイ方向に移動して、集積された紙葉類2を分離手段4に至るまで供給搬送することができる。図13は、補助仕切り板302を仕切り板301に沿って矢印ハ方向に移動し、短縮した状態を示している。
【0048】
図14は補助仕切り板302を短縮したまま、仕切り板301と補助仕切り板302を矢印チ方向に移動して、奥板50よりも奥側に退避した状態を示している。このとき、仕切り板301の折り曲げ部E部が奥板50と同一面になるように構成している。以上のような動作を行う機構構成の詳細については別途説明する。
【0049】
図15および図16は押さえ37の構成の一例を示す斜視図である。図15及び図16において、371から381は押さえ37の構成の一例を表しており、371は押さえカバー、372は押さえベース、373は押さえ板、374と375はピンであって押さえ板373に固定されており、押さえベース372に設けられた長円穴376にかん合しており、押さえ板373は押さえベース372に沿って矢印ニおよびト方向に移動可能な構成である。377は押さえシャフトであって、仕切り板301に対して回転可能に軸支されており、押さえカバー371および押さえベース372に固定された構成である。378は押さえベース372の一部をなし、バネ380の一端を掛けることができる。379は押さえ板373の一部をなし、バネ380の他端を掛けることができ、バネ380の発生する力によって、押さえ板373はピン374と375が長円穴376に沿って移動できる範囲内で矢印ト方向に付勢されている。381は押さえカバー371に設けられた穴であり、押さえ板373が移動するためのものである。
【0050】
図17、図19、図21は、供給集積手段1のうち、2つの集積部S1およびS2に相当する部分のみを示した部分正面図である。図17においては供給集積手段1は集積モードになっており、それぞれの集積部には紙葉類2が集積されている。図18、図20、図22はそれぞれ図17、図19、図21を矢印ホ方向から見た断面図である。図23および図24は裏面図であって、図18および図22の矢印ヘ方向から見た図である。ここで、仕切30a、30b、30cは既に図12から図14によって説明した構成である。ただし説明のため、仕切30b、30cについては折り曲げ部であるE部を取り去った状態を図示している。押さえ37b、37cは、既に図15から図16によって説明した構成である。
【0051】
382は板バネであって、一端を仕切り板301に固定されており、他端は押さえカバー371の仕切り板301側の面を所定の力で押す構成である。この構成により、補助仕切り板302の先端によって書状2を適切にK方向に押す力を生じさせることができる。また、集積モードにおいては、フォーク53は仕切り30および押さえ37の間に位置し、押さえ37を仕切り30の近傍に引き寄せた際に動作の妨げにならない位置にある。450は集積部底板であって、回転中心451の回りに回転可能に支持されており、角度を変化させることができる。この集積部底板450は、各集積部毎に設けられている。452は集積部底板450に設けられた長円穴である。454はリンクAであって、回転軸455に固定されており、回転軸455とともに回転可能に支持されている。453はピンであって、リンクA454の一端に固定されており、長円穴452にかん合している。回転軸455を反時計回りに回転させれば集積部底板450全体が反時計回りに回転して底板12と所定の角度をなし、回転軸455を時計回りに回転させれば集積部底板450全体を時計回りに回転して底板12と平行にすることができる。
【0052】
次に、(1)押さえ37を仕切り30の近傍に引き寄せる動作(図19の形態となす動作)、を行う構成について説明する。図23および図24において、382は押さえシャフト377に固定されているアームであって、押さえシャフト377は押さえカバー371および押さえベース372に固定されているため、アーム382を回転させれば押さえ37全体が回転する。390はスライド板であって、矢印リ方向に支持部材392によって直線移動可能に支持されている。391はスライド板390に固定されたピンであって、ピン391がスライド板390とともに矢印リ方向に移動すると、アーム382と接触してアーム382を回転させ、押さえ37全体を回転させ、押さえ板373の先端を補助仕切り板302の近傍まで引き寄せることができる構成である。456は一端を回転軸455に固定されており、他端にはピン457を備えたリンクBであって、ピン457はスライド板458に回転可能に軸支されている。図21と図24においては、スライド板458を矢印ヌ方向に移動させ、集積部底板450を底板12と平行にした状態を示している。
【0053】
次に、(2) 押さえ37および仕切30を伸縮する動作、を行う構成について説明する。仕切30および押さえ37の構成については先に図12から図16において説明したとおり、伸縮することが可能な構成としている。
【0054】
図18において、歯車309にはベルト310を巻きかけることができるプーリ311が固定されており、歯車309とプーリ311とは一体となって回転中心312の回りに回転する構成である。401はプーリであって、周囲にベルト310を巻きかけており、シャフト402のまわりに回転する構成である。図18において、シャフト402を時計回りに回転すると、ベルト310及びプーリ311、歯車309を介して歯車306が反時計方向に回転し、歯車306はラック305とかみ合っているために、補助仕切り板302は矢印ハ方向に移動する構成である。
【0055】
上記歯車306、309、およびプーリ311、401は各仕切り30ごとに一式ずつ設けられており、シャフト402を回転することによって全てのプーリ401が同時に回転し、全ての補助仕切り板302が同時に矢印ハ方向に移動する構成である。312は補助仕切り板302の一辺に設けられた突起であり、図19に示すように補助仕切り板302からT2の高さまで設けられている。図19に示すように、押さえ37を仕切30の近傍に引き寄せた後では、押さえ板373と補助仕切り板302の距離はT1であり、T2>T1なるようにすれば、補助仕切り板302を矢印ハ方向に移動する際に突起312が押さえ板373の先端に当たるので、押さえ板373は補助仕切り板302とともに矢印ハ方向に移動して、短縮される構成である。押さえ37および仕切30を短縮した状態を図20および図21に示す。
【0056】
次に、(3)押さえ37および仕切30を短縮した状態で奥面に引き込む動作、について説明する。図18、図20、図22において、320はスライドベースであって供給集積手段1の全幅にわたって設けられており、各集積部の仕切り板301が固定されているとともに、シャフト402が回転自在に軸支されている。321は固定部321aと固定部321aに沿って移動自在に支持された移動部321bとからなるスライダであり、固定部321aは固定されたベース322に固定されており、移動部321bはスライドベース320に固定されている。移動部321bを図示されていない例えば電動機のごとき動力手段によって矢印チ方向に移動させれば、スライドベース320とともに、スライドベース320に固定あるいは回転自在に支持された押さえ37および仕切30は矢印チ方向に移動することができる。図21のごとく、奥板50に設けられた穴55は仕切り板301より一回り大きいため、押さえ37および仕切30を短縮した状態で奥板50よりも奥に退避することができる構成である。
【0057】
次に、以上説明した構成によって、供給集積手段1のそれぞれの集積部に集積された紙葉類を分離機構4まで移送する動作について、図17から図24と、図25から図26の流れ図を用いて説明する。まず、図25の流れ図により、供給集積手段1の集積部S1、S2・・・・に集積した紙葉類2を、供給集積手段1の機能を集積モードから供給モードに変換して分離機構4まで移送する動作について説明する。
【0058】
まず、集積モードを備えた供給集積手段1に全ての紙葉類2が集積完了したら(手順120)、図23から図24に示すように、スライド板390を矢印リ方向に移動することによってピン391がアーム382を押して押さえ37を回転させ、仕切り30に引き寄せる(手順121)。このときの状態を図19に示す。次に、軸402を図18における時計方向に回転させ、仕切り30、押さえ37を矢印ハ方向に移動して短縮する(手順122)。このときの状態を図20に示す。次に、スライド板458を矢印ヌ方向に移動して、軸453、リンク454を図23及び図24における反時計方向に回転させ、集積部底板450を軸451のまわりに図19における時計方向に回転させて、底面12と平行に、すなわちほぼ水平になるようにする(手順123)。このときの状態を図21に示す。次に、フォーク53及び底面ベルト52を矢印イ方向に移動して、集積した紙葉類2と仕切り30との間に隙間uを作る(手順124)。こうすることによって、既に手順122において短縮された仕切り30および押さえ37を奥側に退避させる際に、紙葉類2が誤って一緒に引き込まれることを防止することができる。次に、図22において、スライダ321の移動部321bを矢印チ方向に移動させて、スライドベース320に固定または回転自在に軸支された仕切り30および押さえ37を奥側に退避させる(手順125)。
【0059】
ここまでの動作によって、仕切り30および押さえ37は奥板50の奥側に退避し、かつ紙葉類2は底面ベルト52とフォーク53によって支持された状態になっており、底面ベルト52とフォーク53を矢印イ方向に移動させれば供給集積手段1の端部にある分離手段4まで供給することが可能になる。すなわち、供給集積手段1は供給モードとなる(手順126)。このフォーク53は、図示しないチェーンに支持されており、紙葉類2を分離手段4まで搬送した後、奥板50の裏側にまわり込み、供給集積手段1の分離手段4と反対の端部から再び紙葉類を集積する側に現われる。
【0060】
次に、逆に供給集積手段1の機能を供給モードとして紙葉類2を分離機構4に供給し、全ての紙葉類2の分離が完了してから供給モードから集積モードに変換する動作について図26の流れ図により説明する。全ての紙葉類2の分離が完了して紙葉類2が供給集積手段1内に無くなったら(手順130)、フォーク53を移動して、図19に示すように仕切り30と押さえ37との間に位置するよう、位置合わせを行う(手順131)。次に、図22において、スライダ321の移動部321bを矢印ヘ方向に移動させて、スライドベース320に固定または回転自在に軸支された仕切り30および押さえ37を奥板50の奥側に退避した状態から押し出す(手順132)。ここまで完了すると、図20に示した状態となる。次に、スライド板458を図23、24の矢印リ方向に移動して、軸453、リンク454を図23及び図24の時計方向に回転させ、集積部底板450を軸451のまわりに図19における反時計方向に回転させて、底面12から所定の角度になるまで傾斜させる(手順133)。次に、軸402を図18における反時計方向に回転させ、仕切り30、押さえ37を矢印ハと反対方向に移動して伸張する(手順134)。次に、図23と図24に示すように、スライド板390を矢印ヌ方向に移動することによってアーム382はピン391から押されることから解放され(手順135)、図17に示すと同様に紙葉類2を仕切り30に沿って集積することが可能になる。すなわち、供給集積手段1は集積モードとなる(手順136)。ただし、図17との違いは、このときには紙葉類2はまだ集積されていないため、紙葉類2が無いことである。なお、手順133は必ずしも図26に示した順序で行われなくても良く、例えば手順131より前であっても良く、あるいは手順135の後であっても良く、あるいはその間のいずれの手順と同時に行われても良い。
【0061】
次に、集積部底板450を図17に示すごとくに傾斜させることの効果について、図27と図28を用いて説明する。図27、図28においては、集積手段1のうちの1つの集積部の構成を示している。図3により説明したと同様に、第一の振り分け手段13によって集積部S1に区分集積された紙葉類2の姿勢を表している。各集積部の仕切り30は底面12に対して垂直ではなく、例えばφ=70°としている。その理由の一つは第一の振り分け手段13によって矢印32方向に搬送される紙葉類2’を切り替えゲート35によって集積部の方に曲げ、集積部内部に導く必要がある。このとき、仕切り30が底板12に垂直の場合には、集積部に矢印44方向に導かれる紙葉類の方向をほぼ垂直に近づけなくてはならない。一方、搬送される紙葉類2’には剛性の大きいものもあるので、曲げ半径Rを例えば半径200mm程度よりも小さくすることはできないので、第一の振り分け手段13の高さH寸法を大きくしなければならず、装置高さを増大する必要がある。
【0062】
さらに、もし仕切り30を垂直にすると、集積された紙葉類2の上端が図の右側に倒れることがあり、矢印44方向に投入される次の紙葉類2’の先端と衝突してジャムを発生する恐れがある。そのような現象を避けるためには、仕切り30を例えばφ=70°に傾け、投入された紙葉類2’の先端が図の左側に倒れて、仕切り30にもたれかかる構成とするのが良い。このような構成とすれば、第一の振り分け手段13の高さH寸法も大きくする必要が無く、装置の小形化が実現できる。
【0063】
ところが、このような構成には問題がある。図27において、投入された紙葉類2’の先端は仕切り30、あるいは既に集積されている紙葉類2に沿って進み、先端が底面12に衝突する。すると、底面12と衝突する角度は垂直ではなく、仕切りに沿った角度φ=70°となる。紙葉類2は例えば3 m/s程度の速度で搬送されているとすれば、底面12と衝突したときに、先端が底面12に沿って滑るか、あるいは跳ね返ってイ方向にずれる。すると、集積された紙葉類2の底面12に沿った先端部の厚さqは、紙葉類2の合計厚さよりも広がって大きくなる。そうすると、集積部2がわずかな枚数を集積しただけで満杯状態となってしまう、という問題点がある。
【0064】
このような問題を避けるための構成について図28により説明する。図28は図27と同じ集積部の構成だが、図27との違いは角度θだけ傾斜した集積部底板450を備えたことのみである。図28の構成においては、例えばφ=70°、θ=20°とすれば、仕切り30、あるいは既に集積されている紙葉類2に沿って進む紙葉類2’の先端は、集積部底板450に対してほぼ直角に衝突する。したがって、この図28の場合には、集積部底板450に衝突した紙葉類2は集積部底板450に対して直角に、すなわち仕切り30、あるいは既に集積されている紙葉類2に平行に跳ね返るだけであり、図28に示したように、紙葉類2は仕切り30に沿って整列するため、図27にて説明したような先端部の厚さq が広がるという不具合は生じないため、良好に整列する。ここで、φ+θの合計が90°より小である場合には、図28で説明した先端広がりの防止効果は小さくなる。例えばφ=70°としたときに、θ=10°では紙葉類2先端のすべりが発生することがあり、望ましくはθ=15°以上が良く、さらに望ましくはθ=20°もしくはそれ以上にすれば、紙葉類先端の滑りを防止して、良好に集積することができる。
【0065】
次に、本発明の他の実施例について、図29から図31により説明する。図29から図31は、図1に示した紙葉類区分装置のうち供給集積手段1の分離手段4近傍に相当する部分のみを示す図であって、図示した部分以外は図1と同様な構成である。図1との相違は、図1においては分離手段4が各供給集積手段1毎に備えられており、計3式であったが、図29から図31の実施例では分離手段4は1式のみであり、分離手段4を各供給集積手段1に移動する手段を備えていることである。すなわち、供給集積手段のうち供給モードにあるものは1式のみであるため、供給モードにある供給集積手段まで分離手段を移動する構成であってもよい。
【0066】
図29においては、第三の供給集積手段1”が供給モードにあって分離手段4が上段の位置にある場合であり、420は分離手段4が載置された分離ベース、7bは分離ベース420上に載置された搬送路、421は垂直スライダであって、固定部421bに沿って移動部421aが矢印ル方向に移動する構造である。移動部421aは分離ベース420を載置しており、移動部421aを図示しない例えば電動機のごとき駆動手段によって矢印ル方向に移動可能な構造である。423a、423bは搬送接続手段であって、水平スライダ424a〜dに載置されており、図示しない例えば電動機のごとき駆動手段によって矢印ヲ方向に移動可能な構造である。搬送接続手段423a、423bはそれぞれ搬送路7c、7dを備えており、分離手段4にて単葉に分離された紙葉類2を搬送路7b、7c、7dと順次受け渡しながら矢印ル方向に搬送して搬送路7にいたり、矢印ワ方向に搬送できる構成である。
【0067】
次に、分離手段4を第三の供給集積手段1”から中段にある第二の供給集積手段1’に移動する動作について説明する。図29において、まず水平スライダ424a、424bを動作させ、搬送接続手段423aを矢印ヲ方向に移動させる。次に、垂直スライダ421を動作させ、分離ベース420を矢印ル方向に移動して、中段にある第二の供給集積手段1’に位置を合わせる。そのときの状態を図30に示す。このとき第二の供給集積手段1’は供給モードにあり、紙葉類2を分離手段4によって単葉に分離し、搬送路7b、7dと受け渡しながら矢印ル方向に搬送して搬送路7にいたり、矢印ワ方向に搬送できる。
【0068】
次に、分離手段4を第二の供給集積手段1’から下段にある第一の供給集積手段1に移動する動作について説明する。図30において、まず水平スライダ424c、424dを動作させ、搬送接続手段423bを矢印ヲ方向に移動させる。次に、垂直スライダ421を動作させ、分離ベース420を矢印ル方向に移動して、下段にある第一の供給集積手段1に位置を合わせる。そのときの状態を図31に示す。このとき第一の供給集積手段1は供給モードにあり、紙葉類2を分離手段4によって単葉に分離し、搬送路7bから矢印ル方向に搬送して搬送路7にいたり、矢印ワ方向に搬送できる。
【0069】
上記と逆の手順により、下段にある第一の供給集積手段1から第二の供給集積手段1’または第三の供給集積手段1”に分離手段4を矢印ルと逆方向に移動することができる。
【0070】
以上示したように、分離手段4を移動することができ、第一の供給集積手段1から第三の供給集積手段1”までの供給集積手段のうちいずれか供給モードにある供給集積手段から紙葉類2を単葉に分離することができる。分離した紙葉類2の処理については図1に示した実施例によって説明した内容と同様である。
【0071】
本実施の形態においては、一つの供給集積手段が複数の(例えば16の)集積部を備えているために、集積モードにある集積部の合計数に相当する区分が可能であり、かつ供給集積手段を供給モードに切り替えることによって、1式の分離手段によって複数の集積部に集積された紙葉類を集積された順序通りに一枚ずつ分離することができる。したがって、分離手段の数は供給集積手段の数と等しいだけでよく、集積部毎に分離手段を備える構成と比較して構成が簡素になる。さらに分離手段を移動可能な構成とすれば分離手段はただ1式だけでよく、さらに構成が簡素になる。
【0072】
本実施の形態においては、供給集積部の幅が2m程度の小形の区分機を用いて、区分情報が表示された紙葉類、例えば郵便物を、区分情報によって示された順序に並べ換えることが可能である。一例として区分情報が郵便物の配達先を表し、その並びを郵便物の配達道順に対応づければ、供給された郵便物を配達道順に並べ換えることができる。
【0073】
さらに、複数の供給集積手段は上下に接しているため、装置の全幅はたかだか3m程度であり、小規模な郵便局にも設置することができる。さらに、供給集積手段を集積モードから供給モードに切り替えれば、手作業を介在することなく区分された郵便物の区分を繰り返すことができ、郵便物の配達道順組立を自動的に行うことが可能になる。
【0074】
さらに、供給された紙葉類、例えば郵便物を所定の順序に並べ換えるために区分を複数回繰り返す場合にも、集積手段と供給手段が兼用であって供給モードと集積モードとを切り替えるだけでよく、一旦区分された紙葉類を集積部から供給部に移載する必要がないために、作業者の負担は小さく、処理を高速に行うことができる。
【0075】
さらに、区分情報が表示された紙葉類、例えば郵便物を、区分情報によって示された順序に並べ換えることが可能であり、その配達道順組立作業の効率を向上させることができる。さらに、供給部および集積部が幅2m程度の範囲にあるために、作業者はわずかに移動するだけで供給部、および集積部に手が届く。そのため、作業者の負担を低減し、労働環境を向上することができる。
【0076】
なお、上記の実施の形態では、供給集積手段毎、または、複数の供給集積手段に一つの分離手段を配することによって小型化を図っているが、特に小型化が問題ではない場合、各供給集積手段を上部供給下部排出として各集積部に紙葉類を横積みに集積するようにして、集積部下部毎に分離手段を設けても、道順組立性能は変わらない。但し、搬送路は、一方の下部から他方の上部に配設する必要があるので、供給集積手段が3台以上ある場合、搬送路が複雑になるという欠点はある。
【0077】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、いずれの区分棚にもホッパとスタッカの機能を有させ、いずれの区分棚がホッパとなってもスタッカとなっている区分棚に紙葉類を供給することができるように構成したので、紙葉類を落下させることなく集積された紙葉類の順序を並べ換えることができる。
【0078】
また、区分棚の仕切りを収納可能としたことで、そのまま紙葉類を多くとも区分棚毎に設けられた分離手段で分離することができるので、集積部毎に分離手段を設ける必要がないので、区分された郵便物の配達道順組立作業を行うことができる小形の紙葉類区分装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類区分装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】本発明の紙葉類区分装置を構成する区分情報と読み取り手段の構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の紙葉類区分装置を構成する集積手段と、振り分け手段の構成の一例を示す正面図である。
【図4】紙葉類の並べ換え動作の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の紙葉類区分装置の一実施例を示す説明図である。
【図6】本発明の紙葉類区分装置における配達道順組立動作の一例を示す流れ図である。
【図7】本発明の紙葉類区分装置における区分動作の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の紙葉類区分装置における配達道順組立動作の他の例を示す説明図である。
【図9】本発明の紙葉類区分装置における配達道順組立動作のさらに他の例を示す説明図である。
【図10】本発明の紙葉類区分装置における配達道順組立動作の他の例を示す説明図である。
【図11】本発明の紙葉類区分装置における配達道順組立動作のさらに他の例を示す説明図である。
【図12】本発明の紙葉類区分装置における仕切りの構成の一例を示す斜視図である。
【図13】本発明の紙葉類区分装置における仕切りの構成の他の例を示す斜視図である。
【図14】本発明の紙葉類区分装置における仕切りの構成のさらに他の例を示す斜視図である。
【図15】本発明の紙葉類区分装置における押さえの構成の一例を示す斜視図である。
【図16】本発明の紙葉類区分装置における押さえの構成の他の例を示す斜視図である。
【図17】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作の一例を示す正面図である。
【図18】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作の一例を示す断面図である。
【図19】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作の他の例を示す正面図である。
【図20】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作の他の例を示す断面図である。
【図21】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作のさらに他の例を示す正面図である。
【図22】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作のさらに他の例を示す断面図である。
【図23】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作の一例を示す裏面図である。
【図24】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作の他の例を示す裏面図である。
【図25】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作の一例を示す流れ図である。
【図26】本発明の紙葉類区分装置におけるモード切り替え動作の他の例を示す流れ図である。
【図27】本発明の紙葉類区分装置における供給集積手段の構成の一例を示す正面図である。
【図28】本発明の紙葉類区分装置における供給集積手段の構成の他の例を示す正面図である。
【図29】本発明の紙葉類区分装置における分離移動手段の構成の一例を示す正面図である。
【図30】本発明の紙葉類区分装置における分離移動手段の構成の他の例を示す正面図である。
【図31】本発明の紙葉類区分装置における分離移動手段の構成のさらに他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…供給集積手段、2…紙葉類、4…分離手段、7…搬送手段、8…姿勢修正手段、9…読み取り手段、12…底板、13…第一の振り分け手段、15…ゲート手段、17…搬送手段、18…リジェクトボックス、19…操作パネル、20…区分情報、30…仕切り、31…ベルト、35…切り替えゲート、40〜49…集積部、50…奥板、52…底面ベルト、53…フォーク、60…制御手段、61…読み取り手段制御手段、64…モード切り替え制御手段、66…振り分け制御手段、67…分離手段制御手段、68…供給手段制御手段、71…区分情報入力手段、301…仕切り板、302…補助仕切り板、303…ピン、304…長円穴、305…ラック、306、308、309…歯車、310…ベルト、311…プーリ、312…突起、320…スライドベース、321…スライダ、322…ベース、371…押さえカバー、372…押さえベース、373…押さえ板、374、375…ピン、376…長円穴、377…押さえシャフト、378…アーム、380…バネ、390…スライド板、391…ピン、401…プーリ、402…シャフト、420…分離ベース、421…垂直スライダ、423…搬送接続手段、424…水平スライダ、450…集積部底板、451…回転中心、454、456…リンク、455…回転軸、458…スライド板。
Claims (4)
- 複数の紙葉類を区分して集積する複数の集積部を有し、それぞれの集積部に前記紙葉類が振り分けて投入される集積モード及び前記集積された紙葉類を一枚ずつ分離して排出する供給モードとを有する複数の供給集積手段と、前記分離された紙葉類に付された情報を読み取る読み取り手段と、前記分離された紙葉類を他の前記供給集積手段へ搬送する搬送手段と、それぞれの供給集積手段毎に設けられ夫々の集積部に前記搬送されてきた紙葉類を振り分けて投入する振り分け手段とを備え、前記複数の供給集積手段は互いに上下に重ねて配置された紙葉類区分装置において、
前記供給集積手段は、集積モードにおいて内部を前記複数の集積部に仕切る仕切り板と区分集積された前記紙葉類を押さえる押さえ手段とがセットされ、前記供給モードにおいては、前記仕切り板および押さえ手段は、前記紙葉類を集積する範囲の外に引き込まれている紙葉類区分装置。 - 前記仕切り板および前記押さえ手段の長さを短縮および元の長さに復帰させる伸縮手段と、前記押さえ手段を前記仕切り板に沿って引き寄せる引き寄せ手段と、前記仕切り板を供給集積手段の奥面の奥側に引き込む引き込み手段とを備え、前記仕切り板および前記押さえ手段のセット及び引込みを行うものである請求項1記載の紙葉類区分装置。
- 前記集積モードにおいては、前記集積部に投入された紙葉類の先端部分を保持する集積部底面を前記仕切り板に対して略直角に配置し、供給モードにおいては、前記集積部底面を略水平とする請求項2に記載の紙葉類区分装置。
- 複数の紙葉類を区分して集積する複数の集積部を有し、それぞれの集積部に前記紙葉類が振り分けて投入される集積モード及び前記集積された紙葉類を一枚ずつ分離して排出する供給モードとを有する第一第二第三の供給集積手段と、前記分離された紙葉類に付された情報を読み取る読み取り手段と、前記分離された紙葉類を他の前記供給集積手段へ搬送する搬送手段と、それぞれの供給集積手段毎に設けられ夫々の集積部に前記搬送されてきた紙葉類を振り分けて投入する振り分け手段と、前記第一の供給集積手段を供給モードとし、この第一の供給集積手段に集積された紙葉類を集積モードにある前記第二の供給集積手段及び前記第三の供給集積手段に供給する際、前記読み取り手段により読みとられた前記情報が、前記第1の供給集積手段に集積された紙葉類に付された情報のうちの前半にあるか後半にあるかを判別し、前半の紙葉類を第二の供給集積手段へ、後半の紙葉類を第三の供給集積手段へ搬送区分させ、その後、前記第一の供給集積手段と前記第二の供給集積手段のモードを入れ替えながら区分を複数回繰り返すことにより情報が前半にある紙葉類の並べ換えを行い、その後、前記第一の供給集積手段と前記第三の供給集積手段のモードを入れ替えながら区分を複数回繰り返すことにより情報が後半にある紙葉類の並べ換えを行うように前記搬送手段及び振り分け手段を制御する制御手段とを備えた紙葉類区分装置。
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