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JP3323007B2 - 紙葉類区分装置、紙葉類区分方法 - Google Patents

紙葉類区分装置、紙葉類区分方法

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Publication number
JP3323007B2
JP3323007B2 JP25323294A JP25323294A JP3323007B2 JP 3323007 B2 JP3323007 B2 JP 3323007B2 JP 25323294 A JP25323294 A JP 25323294A JP 25323294 A JP25323294 A JP 25323294A JP 3323007 B2 JP3323007 B2 JP 3323007B2
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sheet
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JP25323294A
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太一郎 山下
康義 浜田
和司 吉田
忠史 尾坂
淳一 玉本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP25323294A priority Critical patent/JP3323007B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、郵便物等の紙葉類を、
その紙葉類に付与された宛先コードによって区分する紙
葉類区分装置及びその区分方法に係わり、特に、郵便物
をその宛先に応じて配達順に並べ替えるのに適した紙葉
類区分装置及びその区分方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、郵便物等の紙葉類に設けられた宛
先コードを読み取って、投入された紙葉類を宛先コード
によって指示された順序に並び替える装置には、例えば
特開昭63−287584号公報に示されるような紙葉類配達区
分システムがある。
【0003】この従来の技術は、紙葉類の配達宛先を入
力し、入力された配達宛先に従って宛先方面別に区分を
行う。この区分に当たっては、紙葉類区分システムの供
給手段に入れた紙葉類が、宛先に応じて区分されながら
集積手段(区分部)へ集積される。またこの区分の際
に、宛先と紙葉類の通数とを宛先方面別に記憶部に記憶
しておく。次に記憶した宛先を配達順に並べ変えて再度
記憶する。次に、宛先方面別に区分されている紙葉類を
集積手段から一旦取り出し、供給手段に再度紙葉類を供
給して配達宛先を再度読み取り、記憶部の中で配達順に
並んでいる宛先と照合して配達順宛先区分を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
配達道順組立を行う際には、一旦集積手段に区分された
郵便物等の紙葉類を取り出して供給手段に戻すことが必
要である。その手段としては、区分された紙葉類を集積
手段から供給手段まで運搬して再供給する方策が取られ
ているが、このためには紙葉類を3ないし6m程度移動
する必要がある。ところが、例えば配達人1人あたりの
郵便物が1000通程度と考えると、その重量は合計約
10kg程度にもなる。そのため、例えば集積手段の近
傍に郵便物を入れるかごを用意しておき、区分された郵
便物を順番を崩さないように注意しながらそのかごに投
入し、かごを供給手段近傍まで移動して、順番に供給手
段に供給する必要がある。このような作業は面倒である
上、かごへの出し入れの際に郵便物の順序を間違える
と、配達道順組立が正しく行われなくなるという問題が
ある。
【0005】本発明の目的は、郵便物等の紙葉類を、そ
の宛先コードによって効率よくかつ確実に区分できる紙
葉類区分装置及びその区分方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、複数の紙
葉類を立位に保持する供給手段と、該供給手段内の紙葉
類を分離し取り出す分離手段と、該分離手段によって取
り出された紙葉類に予め付与された宛先コードを読み取
る宛先コード読み取り手段と、上記供給手段の上部に配
置され、紙葉類を立位に集積する複数の区分領域を有す
る集積手段と、上記分離手段により取り出された紙葉類
を上記集積手段へ搬送する紙葉類の搬送手段と、上記宛
先コード読み取り手段によって読み取られた宛先コード
に応じて紙葉類を上記集積手段の区分領域のいづれかに
振り分けて投入する紙葉類振り分け手段とを備えた紙葉
類区分装置において、上記集積手段を上記供給手段の底
面に近接する下降方向への移動及びその逆の上昇方向へ
の移動を行うための集積手段移動手段を設けるととも
に、上記集積手段は、その内部を複数の区分領域に区分
する仕切り板を備え、かつ該仕切り板は、上記集積手段
移動手段による上記集積手段の下降または上昇に伴って
その傾斜角度が変化するようにしたことにより達成され
る。
【0007】
【作用】供給手段の上部に集積手段を配置し、その集積
手段を下降させて区分集積された紙葉類を供給手段に再
度供給することができるので、集積手段から供給手段へ
の紙葉類の移動が効率的かつ確実に行え、配達道順組立
などの作業効率を大幅に向上させることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明になる装置の一実施例を示す斜視
図で、供給手段は複数の紙葉類2を立位で保持する。フ
ォーク3は供給手段1に沿って矢印イ方向に移動可能に
支持されており、紙葉類2を押しながら紙葉類2を矢印
イ方向に移動する。底面移動手段14は、供給手段1の
底面にあって、フォーク3とともに動作し、紙葉類2の
底面を矢印イ方向に移動する。
【0009】分離手段4は、供給手段1に保持された紙
葉類2のうち、右端にある一枚のみを分離して上方に搬
送する。このような紙葉類の分離手段は、真空吸着ベル
トを利用したサクション方式が一般的であり、真空チャ
ンバ5を負圧にして紙葉類2を吸着ベルト6に吸着し、
吸着ベルト6を例えば電動機のような駆動手段を用いて
回転することによって、紙葉類2のうち右端にある一枚
のみを分離して搬送することができる。
【0010】搬送路7は紙葉類2を搬送するもので、分
離手段4により分離された紙葉類2を、例えば表裏をベ
ルトに挟持して搬送する。反転装置8は搬送路7途中に
設けられ、紙葉類2の進行方向を反転する。
【0011】宛先コード読み取り手段9は、紙葉類2に
予め付与された宛先コードを読み取る。ここで宛先コー
ドとしては、バーコード、印刷された数字、文字、ある
いは手書きの数字、文字等のいずれでもよく、読み取り
手段9としては、そのコードを読み取れるものであれば
よい。
【0012】紙葉類排出部10は、宛先コードが読み取
れなかった紙葉類2、もしくは宛先コードを誤って読み
取った紙葉類2、あるいは搬送に不適と判定された紙葉
類2を搬送路7の外に排出して集積する。ここで、宛先
コードの誤った読み取りというのは、例えば読み取り結
果が区分対象とする宛先コードのいずれにも該当しない
場合、あるいは読み取りが不能な場合等をいう。また、
搬送に不適というのは、例えば紙葉類の厚みを別に設け
た検出手段(図示していない)で検出し、その値が所定
の範囲内にないような場合である。
【0013】集積手段11は、読み取りが行われた後の
紙葉類2を集積する手段であって、供給手段1に接近し
てその上方に設置されている。この集積手段11の内部
は、仕切り30a、30b、…により区分領域S1(仕
切り30aの右側空間)、S2(30b右側空間)、…
に分割されており、それぞれの区分領域に紙葉類2をほ
ぼ立位に保持することができる構成である。それぞれの
区分領域S1、S2、…の間隔は、フォーク3の間隔と
等しく構成されている。底板12は集積手段11の底面
を構成する。
【0014】振り分け手段13は、宛先コード読み取り
手段9によって読み取られた宛先コードに応じて紙葉類
2を集積手段11のうちの分割されたいずれかの区分領
域に振り分けて投入する。
【0015】図2は、紙葉類に予め付与された宛先コー
ドと宛先コード読み取り手段9の構成の一例を示す図
で、宛先コードとしてはバーの長短によって数字または
記号を表すことができるバーコードBARを対象とする
ものである。バーコードBARは、バーコード読み取り
手段9aにより読み取られ、復号化手段9bで通常の数
字または記号によって表された宛先コード15へ復号さ
れる。
【0016】図3は、図1の集積手段11と振り分け手
段13の構成の一部を示す正面図である。集積手段11
の中は、仕切り30a、30b、30c…により区分領
域S1、S2、S3…に区切られている。ベルト31は
搬送路7の一部をなし、紙葉類2を搬送するもので、プ
ーリ33により駆動されて矢印32方向に移動する。プ
ーリ34a〜34dと、プーリ34aと34bとの間に
巻き回されていて矢印42方向に回転するベルト40、
およびプーリ34cと34dとの間に巻き回されていて
矢印43方向に回転するベルト41とが振り分け手段1
3の区分領域S1に対応する部分を構成している。ここ
でプーリ34aは、ベルト40を介してベルト31との
間で紙葉類2を挟持してベルト31の移動とともに紙葉
類2を矢印32方向に搬送することができる。またプー
リ34bは、ベルト40を介してベルト41との間で紙
葉類2を挟持してベルト40および41の移動とともに
紙葉類2を矢印44方向に搬送して区分領域S1内に投
入することができる。押え板37aは、区分領域S1内
部に投入された紙葉類2を仕切り30aに対して適度に
矢印K方向に押しつけて、紙葉類2を仕切り30aに沿
って集積するものであって、回転軸38aを中心として
回転することができる構成である。
【0017】切り替えゲート35aは、ベルト31とプ
ーリ34aとの間に挟持されて矢印32方向から搬送さ
れてきた紙葉類2を、所定の区分領域S1に振り分け投
入するためのゲートであり、回転中心36aの回りに所
定の角度だけ回転することができる。切り替えゲート3
5aはベルト31の幅方向の両側に配置されるか、もし
くはベルト31が、複数のベルトが幅方向に平行に隙間
をもって配置された構成である場合にはそれらのベルト
31同士の隙間に配置され、切り替えゲート35aが回
転した際にもベルト31には接触しない位置関係にあ
る。以上のような仕切り、プーリ、切り替えゲート等
は、他の区分領域にも同様に設けられている。
【0018】ここで、例えば、切り替えゲート35a、
35bがベルト31に対して概略平行な位置にある時に
は、紙葉類2は切り替えゲート35a、35bとベルト
31との間を通って切り替えゲート35cまで搬送され
る。一方、例えば、切り替えゲート35cを回転中心3
6cの回りに所定角度回転させ、切り替えゲート35c
の先端がベルト31よりもプーリ33側になるようにす
ると、紙葉類2Aに示すように、紙葉類は切り替えゲー
ト35cの集積手段11の側を通り、紙葉類2Bに示す
ように区分領域S3の内部に投入される。このような構
成によって、搬送路7経由で搬送されてきた紙葉類をそ
の宛先によって区分領域に区分できる。区分された紙葉
類2Bは、それぞれの区分領域S1、S2の仕切り30
a、30b…に沿って並び、押さえ板37a、37b…
によって適度に仕切り30a、30b…に押しつけられ
て、傾斜しながらほぼ立位状態で集積される。
【0019】次に、本実施例に於る紙葉類2の区分、即
ち並び替え動作(ソーティング;ここでは配達道順組立
動作)について、図4〜図10を用いて以下に説明す
る。説明のため、宛先コード15の内容は、000から
999までの3桁の数字であるとし、他の数字と区別す
るためCOD000からCOD999として表示するも
のとする。ここでは、不規則に並べられたCOD000
からCOD999までの宛先コード15が付与された1
000枚の紙葉類2を、宛先コード15によって示され
た順序に並び替える動作(配達道順組立動作)を示す。
説明を簡単にするため、ここでは紙葉類2の数量は供給
手段1に一時に投入可能な量とし、かつ各区分領域に投
入される紙葉類2はそれぞれの区分領域の容量を越えな
いものとする。また、ここでは各構成要素の動作につい
ては詳細に述べず、紙葉類2の並び替えの過程における
宛先コード15の並びについてのみ説明する。
【0020】また、図4〜図10においては、紙葉類2
の搬送手段7は、模式的に単なる実線または破線で示
す。ここで、搬送手段7を破線で示してあるものは、搬
送手段7上には紙葉類2が無い状態を表している。ま
た、集積手段11は10個の区分領域S1〜S10に分
割されており、それぞれの部分に0から9までの数を対
応させる。搬送されてきた紙葉はそれぞれの宛先コード
15に対応する区分領域に区分投入されるものとする。
【0021】図4は、COD000〜COD999まで
の3桁の宛先コード15が付与された1000枚の紙葉
類2が供給手段1に供給されている状態を示している。
ここで紙業類2の並びは不規則になっていて、右端の紙
葉類2は分離手段4に接している。分離手段4の真空吸
着ベルト6が回転すると、右端の紙葉1枚のみが分離さ
れ、搬送手段7に受け渡される。搬送された紙葉類2上
に予め付与された宛先コード15、すなわち本実施例で
はCOD000からCOD999のいずれかの数値は宛
先コード読み取り手段9により読み取られる。
【0022】ここで、ソーティングの第1段階の処理時
には、図5に示すように集積手段11内の区分領域S1
〜S10に番号0〜9を順に対応させるものとする。そ
して、宛先コード読み取り手段9によって宛先コード1
5を読み取られた紙葉類2は、宛先コード15のうちの
1桁目、すなわち1の位の数字をその番号としてもつ区
分領域に区分投入される。例えば宛先コードの1桁目が
「1」であれば、番号1の区分領域、即ち区分領域S2
に投入される。
【0023】全ての紙葉類2が、同様に宛先コード15
の1の位によって各区分領域S1からS10に区分投入
されると、それぞれの区分領域S1からS10には1の
位のみが揃った紙葉類2が集積される。ここで、図5の
宛先コードがCODXX0とは、1の位は全て0であるが、10
の位、および100の位は0〜9のいずれの数でもよい紙
葉類を表している。宛先コードCODXX1、CODXX2、…も同
様である。
【0024】以上のようにして第1段階の処理が終わる
と、全ての紙葉類2を、集積手段11の全ての区分領域
S1からS10内に集積されている状態と順序が変わら
ぬように供給手段1内に移動させる。この移動手段が本
発明の特徴とするものであり、その詳細は後述する。
【0025】図6は、紙葉類2の移動後の状態を示す。
この状態で供給手段1内の紙葉類2を分離手段4側に移
動すれば、再度右端の紙葉類1枚のみを分離して、搬送
手段7に沿って搬送することができる。この状態から次
の第2段階の処理が開始される。この第2段階の処理で
は、図7に示すように集積手段11内の区分領域S1〜
S10に番号9〜0を順に対応させる。そして、図6に
示したように、まず1の位だけが9に揃った紙葉類2が
分離手段4に供給され、宛先コード読み取り手段9で宛
先コードが読み取られ、宛先コードのうちの10の位の
数字をその番号としてもつ区分領域に区分投入される。
以下同様に、順次1の位が8から0の紙葉類2も宛先コ
ードの2桁目、すなわち10の位の数字に対応したS1
からS10のいずれかの区分領域に区分投入される。
【0026】その結果、区分領域S1には、下2桁が9
9の紙葉類2が集積され、その右側に下2桁が98の紙
葉類2が集積され、以下同様にして、最も右側には下2
桁が90の紙葉類2が集積される。但し100の位につ
いては全くランダムである。次に区分領域S2には、下
2桁が89の紙葉類2が集積され、その右側に下2桁が
88の紙葉類2が集積され、以下同様にして最も右側に
下2桁が80の紙葉類2が集積される。以下区分領域S
3〜S10も同様であり、宛先の100の位はランダム
であるが、下2桁が大きい程左にくるようにソートされ
た状態で集積手段11に集積される。従って、集積手段
11に集積された紙葉類2を供給手段1に移動すると、
図8のように、右端に下2桁が00の紙葉類2が、左端
に下2桁が99の紙葉類2が順番に並んだ状態となり、
第2段階の処理が終了する。
【0027】次のソーティングの第3段階の処理時に
は、図9に示したように、集積手段11内の区分領域S
1〜S10に番号0〜9を順に対応させる。そして図8
に示したように、まず下2桁が00に揃った紙葉類2が
分離手段4に供給され、宛先コード読み取り手段9で宛
先コードが読み取られ、宛先コードのうちの100の位
の数字をその番号としてもつ区分領域に区分投入され
る。以下同様に、100の位が8から0の紙葉類2も復
号された宛先コードのうちの100の位の数字に対応し
たS1からS10のいずれかの区分領域に区分投入され
る。
【0028】その結果、区分領域S1の内部には、10
0の位が0で下2桁が左から右へ順に大きくなるように
紙葉類2が集積され、区分領域S2の内部には100の
位が1で下2桁が左から右へ順に大きくなるように紙葉
類2が集積される。以下同様であって、最後の区分領域
S10の内部には、100の位が9で下2桁が左から右
へ順に大きくなるように紙葉類2が集積される。従っ
て、第3段階の処理が終了した時点では、図10に示し
たようにその宛先コードが左から右へと順に増大する値
となるように、宛先コードCOD000〜COD999の紙葉類2が
左から右へと順に集積される。
【0029】以上が並べ替え動作であり、このアルゴリ
ズム自体は周知のものである。そして、ここでの説明は
3桁の宛先コードを左方程小さくなるように並べ替える
場合を述べたが、例えば図5、図7、図9において区分
領域S1からS10に対応する番号の並びを全て逆に設
定すれば、右端がCOD000、左端がCOD999と
なるように紙葉類2を並び替えることができる。また、
COD000からCOD999までの3桁(1000通
り)の並び替え動作を、10個の区分領域への区分を3
回繰り返すことによって行う例を示したが、本動作はこ
れに限定されるものではなく、区分領域の数をU、繰り
返し回数をnとすれば、Un通りの並び替えを行うこと
が可能である。
【0030】以上の並べ替え動作に於て、集積手段11
に集積された紙葉類2を、人手を介さずに供給手段1に
移動する機構を有しているのが本発明の特徴であり、以
下この機構と動作を詳細に説明する。
【0031】図11は、集積手段11および底板12を
移動する機構の一例を示す斜視図で、図1の供給手段1
および集積手段11の近傍の詳細を示している。同図に
於て、供給手段底板50および供給手段1の奥面51
は、供給手段1の底面および奥面を形成するとともに、
奥面51は回転中心52の回りに回転自在に軸支された
奥面カバーである。この奥面カバー51の開閉動作はカ
バー開閉手段53により行われる。一方、集積手段11
は、集積手段奥板54と、集積手段奥板54に対して固
定されている集積手段側板55a、55bおよび底板1
2で囲まれている。底板支持部材56は、底板12の長
手方向両側に配置されており、それぞれ一端が集積手段
側板55a、55bに固定され、他端が底板12に固定
されて、底板12を矢印E方向のみに直線移動および復
帰可能に支持する。底板移動手段57は、集積手段奥板
54に固定されており、例えば電動機のごとき駆動手段
58の駆動により底板12を矢印E方向に移動および復
帰させる。底板移動手段側板59a、59bは、集積手
段奥板54および底板移動手段57に対して固定されて
いる。全体ベース60は、図11の機構全体を支持する
固定ベース、集積手段支持部材61a、61bは、その
一端が全体ベース60に固定され、他端が集積手段側板
55a、55bに固定され、集積手段側板55a、55
bを矢印FおよびG方向に直線移動自在に支持してい
る。集積手段支持部材62は、その一端が全体ベース6
0に固定され、他端が底板移動手段側板59a、59b
を矢印FおよびG方向に直線移動自在に支持している。
以上説明した如く、集積手段11の底板12と底板移動
手段57は一体となって全体ベース60に対して矢印F
または矢印G方向にのみ直線移動自在に支持される構造
である。
【0032】傾斜可変手段63は、仕切り30と押さえ
板37の傾斜角度を変化させる手段で、詳細は後述す
る。回転軸64は、AおよびB方向に回転自在に軸支さ
れ、この軸に取り付けられたプーリ66aおよび66b
は、その周囲にワイヤ67aおよび67bが巻き付けら
れ、そのワイヤの他端は底板移動手段57に固定されて
いる。回転駆動手段68は、回転軸64を回転させるこ
とができる例えば電動機であり、回転軸64が矢印A方
向に回転されるとワイヤ67aおよび67bを繰り出す
ことができ、逆に矢印B方向に回転されるとワイヤ67
aおよび67bを巻き上げることができる構成である。
以上の構成によれば、回転軸64を矢印A方向に回転さ
せれば、ワイヤ67aおよび67bを繰り出して集積手
段11、底板12および底板移動手段57を一体として
全体ベース60に対して上端から下端まで矢印G方向に
移動することができ、回転軸64を矢印B方向に回転さ
せれば、ワイヤ67aおよび67bを巻き上げて集積手
段11、底板12、底板移動手段57および傾斜可変手
段63を一体として全体ベース60に対して下端から上
端まで矢印F方向に移動することができる。
【0033】次に、図12から図15を用いて底板移動
手段57の構成例を詳細に説明する。図12および図1
4は、図11において底板移動手段57を矢印ア方向か
ら見た平面図、図13および図15はQ−Q部における
断面図である。図12から図15において、歯車70
a、70b、70c、70dは互いに噛み合っており、
カム板71aおよび71bは歯車70aおよび70dと
一体となって回転することができる。直線移動部材72
はその一端が底板12に固定されており、他端は移動可
能端であって矢印Cおよび矢印D方向にのみ直線移動可
能に支持されている。カム板71aおよび71bの一端
は直線移動部材72の移動可能端にピン73によって回
転自在に軸支されている構造である。以上の構成によれ
ば、歯車70cを例えば電動機のごとき駆動手段74に
よって矢印J方向に回転すれば、カム板71aおよび7
1bはピン73とともに歯車70a、70dの回転中心
75aおよび75dのまわりに矢印Lおよび矢印M方向
に回転する。底板12は矢印E方向にのみ直線移動自在
に支持されており、かつピン73は直線移動部材72の
移動可能端に軸支されているため、カム板71aおよび
71bが回転すれば、底板12は矢印E方向に移動す
る。
【0034】図14および図15は、図12および図1
3の状態(上死点と称する)から歯車70a、70b、
70c、70dを180゜回転して底板12を矢印E方
向に最も移動した状態(下死点と称する)を示してい
る。底板12のE方向への移動量は、ピン73の回転中
心75回りの回転直径に等しい。こうして図14および
図15の状態においては、底板12の先端は集積手段奥
板54よりもさらに底面移動手段57側に移動するた
め、集積手段11に集積された紙葉類2の底面12は解
放され、集積手段11に接して下方にある供給手段1に
落下することができる。そして、上記の下死点から歯車
70a、70b、70c、70dをさらに180゜回転
させれば、底板12はE方向とは逆方向に移動して、図
12および図13に示した上死点に復帰できる構成であ
る。
【0035】次に、図16および図17を用いて傾斜可
変手段63の構成例について説明する。図16は、仕切
り30と押さえ板37の傾斜角度を変化させる構成を示
す斜視図であり、図17は、図16を矢印N方向から見
た斜視図である。図16および図17において、仕切り
30は集積手段奥板54に固定された仕切回転軸80の
回りに回転して、傾斜角度θを変えることができる構造
である。移動部材81および82は、集積手段奥板54
に対して矢印R方向にのみ直線移動および復帰自在に支
持され、ピン83は第一の移動部材81に植立されてお
り、仕切り30と嵌合した構造である。押さえ板37
は、移動部材81に回転自在に軸支された回転軸38に
固定されている。回転軸38の他端には、アーム84が
固定されている。弾性部材85は、例えばばね等であ
り、一端がアーム84に固定され、他端は移動部材82
に固定されたピン86に固定されている。すなわち、弾
性部材85により生じる引っ張り力によって押さえ板3
7を回転軸83のまわりに回転させ、集積手段11内部
に集積した紙葉類2を仕切り30との間でK方向に所定
の力で押しつけることができる構造である。
【0036】移動部材81および82の一端には、それ
ぞれカムピン87、88が備えられ、各カムピン87お
よび88は、全体ベース60に固定されたカム板89に
設けられた溝90および91に嵌合して移動可能な構造
である。ここで、例えば回転軸64(図11参照)を矢
印A方向に回転させてワイヤ67を繰り出し、集積手段
11、底板12および底板移動手段57および傾斜可変
手段63を一体として、全体ベース60に対して矢印G
方向に移動すれば、カム板89のみは全体ベース60に
対して固定されているために、カムピン87、88はカ
ム板89に設けられた溝90および91に沿って移動す
る。ところで、ここで溝90および91の形状について
図17を用いて説明すると、溝90および91は矢印G
方向に平行でなく、それぞれz1およびz2だけ傾斜し
ている。従って、傾斜可変手段63が矢印G方向に移動
するに伴って、カムピン87および88は矢印R方向に
押され、移動部材81および82は、それぞれ図17に
示した距離z1およびz2だけ矢印R方向に移動する構
造である。
【0037】ここで、弾性部材85の一端は移動部材8
1に回転自在に軸支された回転軸83に固定されたアー
ム84に固定され、他端は移動部材82に固定されてい
る構造であるため、移動部材81の移動量z1と移動部
材82の移動量z2とがz1=z2であるときには、弾
性部材85の長さは移動の前後で変化はなく、押さえ板
37が集積手段11内部に集積した紙葉類2を押しつけ
る力は一定である。ところが、z1<z2であるときに
は、弾性部材85の長さは移動の後では短縮されるため
に弾性部材85から生じる引っ張り力は減少し、これに
伴って押さえ板37が集積手段11内部に集積した紙葉
類2を押しつける力も減少する。
【0038】次に、カバー開閉手段53の構成について
図18から図20を用いて説明する。図18は、集積手
段11が上端にあって奥面カバー51が閉じているとき
のカバー開閉手段53の構成を示すT方向矢視図、図1
9は、集積手段11が上端と下端の間にあるときのカバ
ー開閉手段53の構成を示すT方向矢視図である(図1
8において示した集積手段11の位置を記号11’とし
て1点鎖線によって示している)。図20は、集積手段
11が下端にあって奥面カバー51が開いているときの
カバー開閉手段53の構成を示すT方向矢視図である。
但し、T方向は図11に示された方向である。図18か
ら図20において、奥面カバー51は図11において示
したと同様に、回転中心52の回りに回転することがで
きる構成である。ピン100は集積手段側板59に固定
され、ブラケット101は全体ベース60に固定され、
溝穴102は奥面カバー51に設けられた穴である。リ
ンク103は、一端がブラケット101に固定された回
転中心軸104の回りに回転自在に軸支され、他端が奥
面カバー51に設けられた溝穴102に嵌合して移動自
在な支点105で支持されている。リンク107は、一
端がピン100の回りに回転自在に軸支されており、他
端がリンク103に設けられた溝穴106に嵌合して溝
穴106に沿って移動自在なピン108で支持されてい
る。
【0039】図18および図19において、集積手段1
1が上端からG方向に移動を始めると、集積手段側板5
9とともにピン100が移動し、リンク107もともに
移動することから、リンク103が回転中心軸104の
回りに矢印U方向に回転する。リンク103に設けられ
た支点105が奥面カバー51に設けられた溝穴102
に嵌合しているために、奥面カバー51は支点105が
矢印U方向に回転することによって矢印V方向に回転す
る。図19は奥面カバー51が開いた状態を示してい
る。集積手段11がさらにG方向に移動すると、リンク
107に設けられたピン108は、リンク103に設け
られた溝穴106に沿って移動する。図20は、集積手
段11が下端に至った状態を示している。奥面カバー5
1の状態は図19から図20の間で変化していない。集
積手段11が逆にF方向に移動すると、上記に説明とは
逆に、図20、図19、図18の順に奥面カバー51が
閉じる動作を行うことができる。以上説明したように、
カバー開閉手段53は、集積手段11の上端から下端の
移動に連動して奥面カバー51を開閉する構成である。
【0040】以上が、本発明の特徴とするところの、集
積手段11から供給手段1へ紙葉類を移動する機構であ
るが、次に本構成の動作について説明する。図21から
図24は、人手を介することなく集積手段11に集積さ
れた紙葉類2を供給手段1に移動する動作を説明した正
面図である。図21は、図5あるいは図7に対応してお
り、集積手段11に紙葉類2が集積された状態を示して
いる。この状態を、集積手段が上死点にある状態と称す
る。図22は、回転軸64を図11の矢印A方向に回転
させてワイヤ57を繰り出し、集積手段11、底板1
2、底板移動手段57および傾斜可変手段63を一体と
して全体ベース60に対して矢印G方向に下端まで移動
した状態を示す正面図である。この形態においては、集
積手段11は供給手段1に近接しており、図16および
図17を用いて説明したように、傾斜可変手段63によ
って仕切り30の傾斜角度θがより垂直に近くなるよう
角度θ’まで変化している。(θ<θ’)
【0041】さらに、z2>z1であるため、図22の
状態においては押し板37から紙葉類2に与える押さえ
力は小さくなっており、z1とz2を適切に選ぶことに
よって押さえ力を0とすることもできる。
【0042】次に、底板移動手段57を図13に示した
状態から図15に示した状態となるよう上死点から下死
点まで駆動手段74(図12参照)を動作させる。その
時の状態を図23に示す。ここでは底板12が引き抜か
れるため、集積手段12内部に集積されていた紙葉類2
は供給手段1内部に落下する。このとき、集積手段11
の各区分領域の間隔Pはフォーク3の間隔と等しく構成
されているため、集積手段12内部に集積されていた紙
葉類2は、各区分領域毎にフォーク3の間に対応して落
下し、紙葉類2が落下する際にフォーク3に当たって傾
斜する等、姿勢が悪化することがない。また、押し板3
7が紙葉類2に与える押さえ力は0もしくは非常に小さ
くすることができるため、紙葉類2の落下を妨げること
はない。
【0043】ここで、紙葉類2の落下する高さは、供給
手段1の高さから集積手段11の底板12の下降分を差
し引いた残りH(図22参照)だけであり、紙葉類2の
座屈を防止して安定に紙葉類2を集積手段11から供給
手段1に落下移動することができる。この際、例えば紙
葉類2の底板12に接する部分に折れ曲がりが生じた場
合であっても、落下移動時には底面12と接触しなくな
るために、折れ曲がりが無くなるという効果もある。
【0044】しかる後に、図23に示すように供給手段
1の底面移送手段14を矢印イ方向にXだけ移動させ
る。Xは例えば30ミリ程度である。このように動作す
ることによって、供給手段1に落下移動した後の紙葉類
2の底面移送手段のみを矢印イ方向に移動し、紙葉類2
を一様にその下端側が分離手段4に近接した方向に点線
2aと示したごとく傾斜させて、フォーク3にもたせか
けることができる。ここでは底面移送手段14のみを矢
印イ方向に移動したが、フォーク3とともに移動しても
よい。
【0045】次に、底板移動手段57を図14および図
15に示したままの状態で、すなわち底板12を引き抜
いたままの状態で回転軸64を図11における矢印B方
向に回転させてワイヤ67を巻き上げ、集積手段11、
底板移動手段57および傾斜可変手段63とを一体とし
て全体ベース60に対して矢印F方向に移動する。この
際に傾斜可変手段63によって、仕切り30の傾斜角
度、およびおよび押さえ板37が紙葉類2を押さえる力
も変化する。
【0046】集積手段11などが上端(上死点)まで移
動した後に底板移動手段57を再び動作させ、底板12
を元の状態へ復帰させる。ここまでで一連の動作が完了
し、集積手段11内部に集積されていた紙葉類2が順序
を変えないままで供給手段1に移載されて、かつ集積手
段11は再び紙葉類2を集積可能な状態となる。すなわ
ち、集積手段11は上死点位置に戻り、底面12も元の
位置に戻り、仕切り30の角度θ、および押さえ板37
が紙葉類2を押さえる力も図21と同様な元の状態に戻
る。その状態を図24に示している。
【0047】ここで、底板移動手段57によって底板1
2を移動する速度について説明すると、上死点から下死
点までの動作においては、底板12に載った紙葉類2を
落下移載するために、底板12を例えば0.3秒程度で
引き抜く必要がある。ゆっくり引き抜くと底面12の引
き抜きが完了しないうちに紙葉類2が落下し始めて底面
12の先端に紙葉類2が引っかかってしまう。しかし、
底板の元の状態への復帰は、紙葉類2がすでに供給手段
1に移載された後であるために、底板12の動作はゆっ
くりであってもよい。この復帰は、操作者側から見ると
底板12が奥側から手前側に飛び出してくる動作となる
ため、例えば3秒、あるいは5秒程度の時間をかけてゆ
っくりと動作させることが安全である。
【0048】本実施例によると、紙葉類の集積手段を供
給手段の上部に接して設け、紙葉類を集積手段から供給
手段に落下回収することができるため、並び替えのため
に人手で紙葉類を集積手段から供給手段に移動する必要
がなく、かつ移動が極めて短時間に完了するため、並び
替え動作に要する時間が短くて済みかつ確実に行えると
いう効果がある。例えば、10口程度の小形の区分機を
用いて、宛先コードが表示された郵便物を、宛先コード
によって示された順序に確実かつ短時間で並び替えるこ
とが可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、宛先コードが表示され
た紙葉類、例えば郵便物を、宛先コードによって示され
た順序に自動的にかつ正確に並び替えることが可能であ
り、その配達道順組立作業の効率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類区分装置の一実施例を示す斜視
図である。
【図2】宛先コード読み取り手段の構成例を示す図であ
る。
【図3】集積手段と振り分け手段の構成例を示す正面図
である。
【図4】紙葉類区分の手順の説明図である。
【図5】紙葉類区分の手順の説明図である。
【図6】紙葉類区分の手順の説明図である。
【図7】紙葉類区分の手順の説明図である。
【図8】紙葉類区分の手順の説明図である。
【図9】紙葉類区分の手順の説明図である。
【図10】紙葉類区分の手順の説明図である。
【図11】図1の実施例における集積手段と供給手段に
一実施例を示す斜視図である。
【図12】底板移動手段の構成例を示す平面図である。
【図13】底板移動手段の構成例を示す平面図である。
【図14】底板移動手段の構成例を示す平面図である。
【図15】底板移動手段の構成例を示す平面図である。
【図16】仕切り板傾斜角可変手段の構成例を示す斜視
図である。
【図17】仕切り板傾斜角可変手段の構成例を示す斜視
図である。
【図18】カバー開閉手段の構成例を示す断面図であ
る。
【図19】カバー開閉手段の構成例を示す断面図であ
る。
【図20】カバー開閉手段の構成例を示す断面図であ
る。
【図21】紙葉類を集積手段から供給手段へ移動する動
作の説明図である。
【図22】紙葉類を集積手段から供給手段へ移動する動
作の説明図である。
【図23】紙葉類を集積手段から供給手段へ移動する動
作の説明図である。
【図24】紙葉類を集積手段から供給手段へ移動する動
作の説明図である。
【符号の説明】
1 供給手段 2 紙葉類 4 分離手段 7 搬送手段 9 読み取り手段 11 集積手段 12 底板 S1 区分領域 S2 区分領域 S12 区分領域 13 振り分け手段 14 底面移送手段 15 宛先コード 30 仕切り板 35 切り替えゲート 37 押さえ板 50 供給手段底板 51 奥面カバー 54 集積手段奥板 57 底面移動手段 60 全体ベース 61 集積手段支持部材 62 集積手段支持部材 63 傾斜可変手段 64 回転軸 66 プーリ 67 ワイヤ 70 歯車 71 カム板 72 直線移動部材 73 ピン 80 仕切回転軸 81 移動部材 83 回転軸 84 アーム 85 弾性部材 87 カムピン 88 カムピン 89 カム板 90 溝 91 溝 101 ブラケット 102 溝穴 103 リンク 106 溝穴 107 リンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾坂 忠史 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 玉本 淳一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (56)参考文献 特開 昭51−105897(JP,A) 特開 平7−185472(JP,A) 特開 平8−99063(JP,A) 実開 昭55−147874(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07C 1/00 - 3/20 B65H 31/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の紙葉類を立位に保持する供給手段
    と、該供給手段内の紙葉類を分離し取り出す分離手段
    と、該分離手段によって取り出された紙葉類に予め付与
    された宛先コードを読み取る宛先コード読み取り手段
    と、上記供給手段の上部に配置され、紙葉類を立位に集
    積する複数の区分領域を有する集積手段と、上記分離手
    段により取り出された紙葉類を上記集積手段へ搬送する
    紙葉類の搬送手段と、上記宛先コード読み取り手段によ
    って読み取られた宛先コードに応じて紙葉類を上記集積
    手段の区分領域のいづれかに振り分けて投入する振り分
    け手段とを備えた紙葉類区分装置において、 上記集積手段を上記供給手段の底面に近接する下降方向
    への移動及びその逆の上昇方向への移動を行うための集
    積手段移動手段を設けるとともに、 上記集積手段は、その内部を複数の区分領域に区分する
    仕切り板を備え、かつ該仕切り板は、上記集積手段移動
    手段による上記集積手段の下降または上昇に伴ってその
    傾斜角度が変化するようにしたことを特徴とする紙葉類
    区分装置。
  2. 【請求項2】 上記仕切り板の傾斜角度は、上記集積手
    段が上記上死点にあるときよりも上記下死点にあるとき
    の方がより垂直に近い角度となることを特徴とする請求
    項1に記載の紙葉類区分装置。
  3. 【請求項3】 上記集積手段は、上記仕切り板に沿って
    集積された紙葉類に対して上記仕切り板とは反対側にあ
    って、上記仕切り板に対して押し力を与えることができ
    る押し板を備えるとともに、 上記押し力は、上記集積手段が上記上死点にあるときよ
    りも上記下死点にあるときの方が小さいことを特徴とす
    る請求項2に記載の紙葉類区分装置。
  4. 【請求項4】 上記供給手段は、紙葉類を移動して上記
    分離手段に供給するための等間隔に配置された供給移動
    手段を備えるとともに、 上記供給移動手段の間隔は上記仕切り板の間隔と等しい
    ことを特徴とする請求項2に記載の紙葉類区分装置。
  5. 【請求項5】 供給手段に立位に保持された複数の紙葉
    類から1枚づつ紙葉類を分離して当該紙葉類の付与され
    た宛先コードを読み取り、該読み取った宛先コードの第
    1の部分の内容に応じて集積手段内の該当する区分領域
    に投入することにより第1の区分を行い、こうして集積
    手段内の各区分領域に投入された紙葉類をその並んだ順
    序のまま上記供給手段へ移動させて立位に保持し、再び
    紙葉類の分離、宛先コードの読み取り、及び上記集積手
    段の区分領域への区分を行う第2の区分を行い、こうし
    て集積手段内の各区分領域に投入された紙葉類をその並
    んだ順序のまま上記供給手段へ移動させて立位に保持す
    る、という動作を繰り返して紙葉類を区分する紙葉類区
    分方法において、 内部に区分領域を仕切るための複数の仕切り板が設けら
    れた集積手段を上記供給手段の上部に配置し、かつ上記
    集積手段から上記供給手段へ紙葉類の移動を行うため、
    上記集積手段を上記供給手段方向へ下降させて下死点に
    移動させ、該下死点において上記集積手段の内部に集積
    された紙葉類を上記供給手段へ落下させ、該落下が終わ
    ると上記集積手段を上記供給手段から離れるように上昇
    させて上死点に移動させるとともに、 上記集積手段内部の仕切り板の傾斜角度を、上記集積手
    段の下降時と上昇時で変化させることを特徴とする紙葉
    類区分方法。
  6. 【請求項6】 上記仕切り板の傾斜角度を、上記集積手
    段が上記上死点にあるときよりも上記下死点にあるとき
    の方がより垂直に近い角度となるように制御することを
    特徴とする請求項5に記載の紙葉類区分方法。
  7. 【請求項7】 上記仕切り板に沿って集積された紙葉類
    を上記仕切り板の方向に押しつける押し力を与えるとと
    もに、 上記押し力は、上記集積手段が上記上死点にあるときよ
    りも上記下死点にあるときの方が小さいことを特徴とす
    る請求項5に記載の紙葉類区分方法。
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