JP3746229B2 - 受信データ記録再生装置及び受信データ記録再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送コンテンツを受信する受信装置であり、特に放送コンテンツを暗号化して記録する受信データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、放送コンテンツをデジタルデータとして扱う受信データ処理装置の普及が進んでいる。特開2000−293936号公報では、記録媒体上のデジタル信号の著作権を保護できる記録装置、再生装置、及び記録媒体が開示されており、デジタル信号を記録媒体上に記録または再生するデジタル信号記録装置、再生装置及び記録媒体において、記録時には鍵データに所定の演算を施して得られた鍵でデジタル信号を暗号化して、前記鍵データとともに記録媒体に記録し、再生時には記録媒体から再生した前記鍵データに前記所定の演算を施して得られた鍵で、再生したデジタル信号を復号化して出力することにより達成される。
【0003】
この装置では、入出力回路が記録するパケットデータをデータ暗号回路に出力する。データ暗号回路では、デバイス鍵発生器及びブロック鍵発生器により発生される鍵に基づき制御回路において生成されるデータ鍵によって、入力されたパケットデータを暗号化し、これを入出力制御回路に出力する。そして、入出力制御回路では、タイミング生成回路からの時刻データに基づき入力されたパケットデータにタイムスタンプを施し、これを記録信号処理回路に出力する。記録信号処理回路では、制御回路で判断された記録モードに応じて、誤り訂正符号、IDデータ、サブコード、暗号化に使用したブロック鍵データ等を含む記録データの生成を行いかつ記録信号を生成して回転ヘッドによりテープに記録する。
【0004】
ところで受信機が放送を受信し、この放送コンテンツを受信機で一時記録し、その後再生する場合、著作権者が放送コンテンツを受信機が一時蓄積して再生できる時間に制限をもたせるという仕様で利用される形態が定着しつつあり、このときコンテンツが放送され受信記録した時刻を受信機の記録装置に記録コンテンツと関連づけて記録する必要があり、この時刻が改竄されてはならない。
【0005】
しかしこの従来装置においては、改竄を防ぐために受信記録時刻を暗号化して記録する工夫があるものの、記録したコンテンツを再生する場合に、再生しようとするコンテンツの受信時刻データに暗号がかかっているため、その都度この暗号を解読しなくては時刻データの読み出しができないため、時刻データのアクセスに時間がかかりすぎるという不具合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち上述した従来技術は、媒体にコンテンツを暗号化して記録することに主眼を置いているため、コンテンツの各部の受信時刻データへのアクセスの容易性と受信時刻データの改竄に対する安全性との二つを両立することができないという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するべく、コンテンツを受信するチューナ部と、前記コンテンツを検出すると、一定時刻の単位で、又は、コンテンツの映像単位で現在時刻を読み出し、鍵元データを読み出し、前記読み出した時刻情報と鍵元データに基づく演算を行い暗号鍵を求め、この暗号鍵を用いて前記コンテンツを暗号化する暗号部と、前記コンテンツを検出したタイミングの前記コンテンツの位置情報を求め、そのタイミングの時刻情報を求め、時刻情報ファイルを作成して記録する時刻情報ファイル作成部と、ユーザからの再生指示に応じて、前記時刻情報ファイルを読み出し、ユーザの指示する再生位置の時刻と前記現在時刻とを比較して、再生可能範囲に入っているかどうかをチェックし、再生可能範囲に入っていれば、前記時刻情報ファイルに対応する鍵元データを読み出す時刻情報ファイル検索部と、前記再生位置の時刻と前記鍵元データに基づき演算を行って復号鍵を求め、この復号鍵により前記暗号化されたコンテンツを復号して再生する復号部とを具備することを特徴とする受信データ記録再生装置である。
【0008】
本発明は上述した構造により、受信記録時刻を暗号化することなくすぐ参照することができ、更に、高いセキュリティも補償することできる。従って、受信の時刻データに対するアクセス容易性と時刻データの改竄に対する安全性とを両立させることを可能とした受信データ記録再生装置を提供することが可能となる。
【0009】
本発明に係る受信データ処理装置は、時刻データをそのままコンテンツの暗号化に用いるのではなく、鍵元データと時刻データとを用いて所定の演算を施して得られたデータを暗号鍵データとして使用してコンテンツを暗号化する。これにより時刻データを暗号化コンテンツデータと共にハードディスクに格納しても、時刻データから直接、コンテンツデータを復号化することができるわけではないので、安全性が低下することはない。従って、時刻データに対するアクセス容易性と改竄に対する安全性を両立することが可能となる。
【0010】
又本発明は、鍵元データを発生する発生手段と、暗号化されたコンテンツと、前記コンテンツに付随した時刻データとを含んでいるデータを格納している格納手段と、前記格納手段から前記データを読み出す読出手段と、前記発生手段の発生した前記鍵元データと前記読出手段が読み出した時刻データとを用いて所定の演算を行うことにより、暗号化されたコンテンツを復号化する復号化手段とを具備することを特徴とする受信データ処理装置である。
【0011】
本発明に係る受信データ処理装置は、上述した受信データ処理装置により、アクセス容易性と改竄に対する安全性を両立して暗号化したコンテンツデータを復号化し再生することを可能とするものであり、同様にアクセス容易性と安全性との両立を可能とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態の受信データ記録再生装置を説明する。図1は本発明に係る受信データ記録再生装置の一実施の形態の概要を示すブロック図である。
【0013】
<受信データ処理装置の構成>
この図に示される本発明に係る受信データ記録再生装置においては、まず初めにチューナ1により放送コンテンツを受信する。CPU4はユーザからの指示をリモコン3から読み取る。ユーザから記録の指示を受けると、CPU4は現在時刻タイマー2から受信時刻を読み出し、受信コンテンツに関連づけ、コンテンツをハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、以下、HDDとする)10にファイルとして記録する。ただし、時刻情報はシステム内の時刻タイマー2の代わりに、デジタル放送で送信パケットに含まれる時刻データを用いることも好適である。CPU4は後述されるフローチャートに従って処理を行い、暗号鍵を発生し、暗号、復号装置5によりコンテンツを暗号化し、暗号化されたコンテンツデータをHDD10に記録する。
【0014】
コンテンツによっては、放送が開始されてから例えば90分前までならばさかのぼって視聴を許す、という時間制限を著作権者が指定しているものがある。例えば、このようなコンテンツ(番組)が放送されると、そのコンテンツ(番組)の放送が開始され、現在時刻が放送開始後90分以内であれば、このコンテンツ(番組)の最初にさかのぼって視聴することができるが、現在時刻が放送開始後100分であれば、このコンテンツ(番組)の開始後10分の位置からの視聴を許す、ということになる。従って、コンテンツの部分部分に関してコンテンツの受信記録時刻を求める必要がある。この部分部分の単位は映像フレームやフィールドでもよいし、一定の時間単位、例えば1秒単位としてもよい。
【0015】
CPU4はユーザからの指示に応じて、CPU4は後述されるフローチャートに従って処理を行い、再生を開始しようとするコンテンツの当該部分が再生可能時間の範囲内である場合には、復号鍵を発生し、HDD10からファイルを読み出し、暗号、復号装置5によりコンテンツを復号化し、デコード装置7を通してデータのデコードを行い、表示出力デバイス7によりコンテンツを表示し、音声の場合はこれが再生される。
【0016】
コピー可能の場合は出力IF(インターフェース)9を通じ、外部出力端子12からコンテンツデータを出力する。
【0017】
コンテンツのHDD10への記録に際しては、コンテンツデータそのものに記録時刻を付加してもよいし、またコンテンツデータに関連づけて時刻データファイルを生成してコンテンツとは別のファイルとして記録してもよい。
【0018】
本願で着目している著作権保護のためには記録時点と再生時点との差が重要であるため、現在時刻タイマー2の値は、世界または日本の標準時に一致している必要はなく、現在時刻タイマー2は装置の中で単純に時間を刻んでいるカウンタで実現してもよい。
【0019】
又、図2は本発明に係る時刻データファイルの内容の一例を示す図である。ここでは、時刻データファイルの内容の例を、コンテンツがMPEG圧縮された映像を仮定して示す。映像データ1フレームを受信する毎に、ファイルに一行づつ追加されていく。一行は、ピクチャ番号と、そのピクチャの先頭バイト位置を示すデータ、そのピクチャのタイプ、そのピクチャを受信した時刻を時、分、秒、1/30秒のそれぞれの桁にて示す。そして、CCIフィールドは著作権データということで、CopyNever,CopyOnce,CopyFreeの状態を2bitで、そして、時間制限付きの蓄積再生を許可するかどうかを1bitで表現している。この例では、CopyNeverで時間制限付きの蓄積再生を許可とする。
【0020】
図2の例では、2001年、11月、22日、1時、00分、00秒から開始されている例となっている。このデータファイルは、コンテンツの再生において、コンテンツにおけるその再生しようとする部分がいつ何時に受信したものか(放送されたものか記録されたものか)のデータを得るために使用される。ピクチャ番号も同様の目的で使用することができる。この場合は、コンテンツの記録開始時刻を別途記録し、その値をTsとし、ピクチャの周波数は29.98Hzであることから、ピクチャ番号をNとすると、そのピクチャの受信時刻あるいは記録時刻はTs+N/29.98(秒)として求められる。ピクチャ番号は、先頭から順番に1づつ増加する規則性を持っているため、あえて記録する必要もない。
【0021】
時刻ファイルの1エントリーはピクチャ番号4byte、バイト数7byte、タイプ1byte、年月日時刻7byte、CCI1byte(内3byteのみ使用)の合計20byteとなっている。
【0022】
アクセスしようとするコンテンツ位置が例えば記録開始後10秒目の場所であるとすると、そこは10×29.98=約300ピクチャ目であることがわかる。300ピクチャ目のデータは時刻データファイルの先頭から300×20byte=6000byte目にエントリーがある。そのエントリーをアクセスすることで、そのピクチャの先頭バイト位置とピクチャタイプ、ピクチャ番号、年月日時刻データを得ることができる。これらのデータは暗号化されていないため、読み出し後、直ちに用いることができる。
【0023】
MPEGデータの場合、再生の先頭のピクチャタイプがIでないと復号ができない。従って、10秒目のピクチャのタイプがIでない場合、その前後でピクチャタイプがIのピクチャを検索する必要がある。
【0024】
仮にこれらのデータが暗号化されていると、その復号のための復号鍵を求める必要があるが、更にこの時刻データファイルが部分毎に異なる鍵を用いて暗号化されていたりすると、コンテンツのアクセスしようとする部分がどこかを判定して鍵を求める必要があり、時間がかかる。しかし、本発明では、暗号化する必要が無く、復号化のための時間の消費が発生することはない。
【0025】
更に図3は、本発明に係る時刻データファイルの内容の他の一例を示す図である。映像や音声やデータ放送などのデータ1秒を受信する毎に、ファイルに一行づつ追加されていく。一行は、その時刻における先頭バイト位置を示すデータ、そのピクチャを受信した時刻を時、分、秒、のそれぞれの桁にて示す。図3の例では、2001年、11月、22日、1時、00分、00秒から開始されている例となっている。このデータは、コンテンツの再生において、コンテンツにおけるその再生しようとする部分がいつ何時に受信したものか(記録されたものか)のデータを得るために使用される。
【0026】
例えば、2001年、11月、22日、1時、00分、10秒からのデータを読み出そうとした場合、時刻データファイルの先頭データが2001年、11月、22日、1時、00分、00秒であるため、11行目のデータをアクセスすることで10秒目のデータに関するデータが得られる。11行目のデータから、そのデータが記録データの先頭から何バイト目かがわかり、そしてその受信記録時刻が確認できる。
【0027】
時刻ファイルの1エントリーはピクチャ番号4byte、バイト数7byte、タイプ1byte、年月日時刻7byte、CCI1byte(内3byteのみ使用)の合計15byteとなっている。
【0028】
更に図7は、時刻データファイルの別の例を示す。ファイルは記録開始時刻と、その後の各ピクチャの位置を示すデータとで構成される。記録開始から10秒の時点から再生を開始しようとする場合、そこは10×29.98=約300ピクチャ目であることがわかる。300ピクチャ目のデータは時刻データファイルの先頭から300×20byte=6000byte目にエントリーがある。そのエントリーをアクセスすることで、そのピクチャの先頭バイト位置とピクチャタイプ、ピクチャ番号を得ることができる。
【0029】
図8は、時刻データファイルの内容の別の例を示す。映像や音声やデータ放送などのデータ1秒を受信する毎に、ファイルに一行づつ追加されていく。一行は、その時刻における先頭バイト位置を示すデータ、そのピクチャを受信した時刻を時、分、秒、のそれぞれの桁にて示す。
【0030】
例えば、2001年、11月、22日、1時、00分、10秒からのデータを読み出そうとした場合、時刻データファイルの先頭データが2001年、11月、22日、1時、00分、00秒であるため、11行目のデータをアクセスすることで10秒目のデータに関するデータが得られる。11行目のデータから、そのデータが記録データの先頭から何バイト目かがわかる。
【0031】
<記録処理>
次に、記録処理について図4のフローチャートを用いて説明する。CPU4がユーザからHDD記録を行うとする記録開始指示をリモコン3を通して受ける(S11)。ステップS12にて、コンテンツが記録不可能でかつポーズ(pause)不可能がどうか判定する。“ポーズ可能”とは、「恒久的な蓄積ではなく、ユーザが視聴時間を一時的にずらすことを目的として一時的に受信機のHDDなどに蓄積してもよい」とすることを意味する。ここでは、この「一時的」は90分と仮定し、以後説明する。
【0032】
ここで、YESの場合は記録できないので、ステップS13を実行し、記録できない旨を画面に表示する。
【0033】
ステップS12の結果がNOの場合は、ステップS14を実行しCopyFreeかどうかを判定する。CopyFreeならとくにコピーの制限はないため、保護のための処理は必要なく、ステップS15に行き、記録を開始する旨を表示し、記録を開始する。ステップS14の結果、NOの場合、ステップS16を実行し、ユーザから記録停止の指示が来ているかどうかをチェックする。来ていなければ、ステップS17を実行する。
【0034】
時刻データファイルの形式はピクチャ毎につくるか、一定時間毎に作るかの二通りがある。ピクチャ毎に作る場合はピクチャの先頭を検出する。一定時間毎の場合は、例えばこれが1秒ごとの場合は、ステップS17においては時刻の計数が1秒ごとの区切りを示すタイミングになることを検出する。これは、現在時刻タイマー2から現在時刻を読み出すことによって行ってもよいし、単に1秒をカウントすることで行ってもよい。
【0035】
ステップS18に進み、現在時刻を現在時刻タイマー2から読み出す。
【0036】
ステップS19を実行し、鍵の元データを鍵元データレジスタ13から読み出し、これと先に読み出した現在時刻とCCI値とを演算し、コンテンツの暗号鍵を求める。演算は排他論理和や加算やかけ算でもよいが、単純な演算は見破られることがあるので、DESなどの演算が望ましい。例えば、鍵元データを現在時刻とCCIをビット連結し不要bitを捨てて56bitにした値を鍵にして暗号化演算する。ここで暗号鍵を求める演算処理は、所定時刻毎に行うことが好適であり、こうすることで、コンテンツを分割しても時刻の不正を防ぐことが可能となる。更に、この演算処理はコンテンツの所定の映像単位毎に行うことも好適であり、こうすることで、コンテンツを分割しても時刻の不正を防ぐことが可能となる。
【0037】
ステップS20で、ステップS19で求めた暗号鍵を使って記録コンテンツを暗号化する。ステップS21で暗号化されたコンテンツをHDD10に記録する。
【0038】
ステップS22で、先に求められた鍵を使って暗号化を開始するデータが何バイト目かを求め、図2,図3で示した形式の時刻データファイルを作成し、HDD10に記録する。
【0039】
以上の説明では、受信コンテンツ毎に共通の鍵元データを用いることになるが、受信コンテンツ毎に異なる鍵元データを用いることも可能である。その場合には、鍵元データレジスタ13を乱数発生器で構成し、受信コンテンツ毎に異なる鍵元データを発生するようにすればよい。記録時に用いた鍵元データは再生時にも必要なので、図示せぬ機器固有鍵で暗号化してHDD10に記録するとよい。こうすることで、受信コンテンツ毎に異なる鍵を用いることができ、万が一、一つのコンテンツの鍵元データが暴露しても、他のコンテンツまで解読されてしまうことを防止することができる。
【0040】
又逆に、鍵元データレジスタ13を乱数発生器で構成し、ここで発生したデータを暗号化された鍵元データと見なし、これをHDD10に記録し、これを図示せぬ機器固有鍵で復号化したデータを鍵元データとして用いてもよい。
【0041】
再生時には、HDD10に記録された暗号化鍵元データを読み出し、図示せぬ機器固有鍵で復号し、鍵元データレジスタ13の読み出し値の代わりにこれを鍵元データとして用いればよい。
【0042】
<再生処理>
次に、再生処理について図5のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
ステップS31にて、CPU4がユーザからの再生開始指示をリモコン3を通して受ける。ステップS32でユーザから再生終了の指示が来ているか判定し、NOの場合はステップS35へ進む。
【0044】
ステップS35でユーザからの再生指定位置を検出する。そして、ステップS36で時刻データファイルを読み出し、ユーザから指示された指定位置の時刻データファイル上のデータを読み込む。
【0045】
ユーザからの再生位置指定は、記録時点の直接指定、記録開始時点からの相対時間、現在時刻からの相対時間などの方法がある。
【0046】
ユーザからの指定が記録時点を直接示す形で指定された場合、時刻データファイルの受信記録データフィールドを検索する。また、特に図7,図8の形式の時刻データファイルの場合は、指定時刻の時刻データファイルに記載される受信記録開始時刻からの相対時間を求める。
【0047】
記録開始からの相対時間を用いる場合は、また、ユーザからの指定が記録開始時点からの相対時間による場合を説明する。それが例えば記録開始後10秒目の場所であるとする。時刻データファイルの先頭の行の時刻フィールドを参照し、そこは10×29.98=約300ピクチャ目であることがわかる。300ピクチャ目のデータは時刻データファイルの先頭から300×20byte=6000byte目にエントリーがある。そのエントリーをアクセスすることで、そのピクチャの先頭バイト位置とピクチャタイプ、ピクチャ番号、年月日時刻データを得ることができる。
【0048】
時刻データファイルが図6,図8の形式の場合、データの一行が1秒なので、10秒の場所は11行目をアクセスすることで求めることができる。図6の形式の場合は当該行に記録時刻が記載されているので、これと照合して、再生可能範囲内かどうか再確認することができる。
【0049】
ユーザから指定される再生位置が現在時刻に対して相対的な時間で指定される場合(例えば現在より10分前など)は、現在時刻を現在時刻タイマー2からまず読み出し、現在時刻から指定時刻を引き算することで再生すべき指定コンテンツの記録時点を求める。そして、時刻データファイルの受信記録データフィールドを検索するか、受信記録開始時刻からの相対時間を求め、その後前述と同様の方法で指定位置のデータを読み出す。
【0050】
ここで、時刻データファイルが改竄され、例えば3時間前に記録されていたものが1時間前に記録されたように変更されている場合、これを再生しようとすると、本来ならば「3時間前のコンテンツを再生する」ようにユーザが指定しなくてはならないところが、「1時間前のコンテンツを再生する」ように指定を変更することができる。その結果、後述のステップS38での再生可能範囲かどうかの判定は正しくできないことになる。また、時刻データファイルのCCIフィールドが改竄されてCopyFreeに仮に書き換えられたとすると、これによっても時間範囲のチェックを解除することができてしまう。
【0051】
図7,図8の形式の場合、コンテンツの編集などを行ってコンテンツの長さが変わった場合、先頭からの長さが変わった部分に関しては正しくその記録時間が求められないという欠点がある。相対的な位置でファイルを検索するため、例えば3時間前に記録を開始したコンテンツがあると、そのファイルの開始1分後に2時間57分のコンテンツを編集あるいはファイルシステム操作にて挿入すると、元のコンテンツの2分後の部分つまり2時間58分前に記録された部分は現在より1分前に記録されたということになってしまい、記録時刻を正しく判定できない。こういう問題を解決するには、部分部分で時刻が記載されており、その値を使って求めた暗号鍵にて暗号化する必要があり、図3,図4に示す時刻ファイルの形式が有効である。
【0052】
次に、ステップS37で現在時刻を現在時刻タイマー2から読み出す。ステップS38でユーザから指定された位置と現在時刻とを比較し、90分以内の範囲に入っているかをチェックする。
【0053】
ステップS39で、再生指定位置の時刻とCCIデータと鍵元データ13から読み出した鍵の元データとを演算し、復号鍵を求める。演算は記録時に用いた方法と同様の方法とする。
【0054】
ここで、前述の時刻データファイルが改竄され、記録時刻やCCI値が変更されたとすると、ステップS39での復号鍵が正しく求められなくなる。その結果、最終的には、不正に再生することを防ぐことができる。
【0055】
ステップS40では、ステップS39で求めた復号鍵でコンテンツを復号する。復号したコンテンツのデータ形式を調べて、正しいデータでないようならば、CPU4は「正しく復号できなかった」あるいは、「データが壊れています」あるいは「データベースが壊れています」などの内容のメッセージを表示デバイス6に表示することが好適である。
【0056】
データ形式を調べる方法は、記録データがMPEGのTSやPESの場合は、そのデータの先頭にヘッダデータが存在しているので、その内容にあり得ないコードが存在しているかなどの矛盾をチェックするなどにより可能である。
【0057】
最後にステップS41で、復号したコンテンツをデコーダ7や出力IF(インターフェース)9に送信する。
【0058】
以上に述べた再生方法によれば、受信記録時刻データの改竄があっても不正に再生されることを防止することができる。
【0059】
(処理に応じた構成図)
又、図6は、データの処理に沿って表現した本発明の構成の説明図である。この図において、初めに記録処理を説明する。チューナ1からコンテンツを受信する。ステップS17でピクチャの先頭を検出する。このタイミングで現在時刻タイマー2を読み出し、鍵元データレジスタ13を読み出し、ステップS19にて演算を行い暗号鍵を求める。この暗号鍵を用いて暗号器5で受信コンテンツを暗号化し、HDD10に記録する。
【0060】
また、ピクチャ先頭位置検出のタイミングで記録データがバイト目かを求め、その時刻と、ピクチャのタイプを求め、ステップS22にて時刻データファイルを作成する。これもHDD10に記録する。
【0061】
次に再生処理について、ユーザ指示をリモコン3から受け時刻データファイルをHDD10から読み出し、ユーザの指示する再生位置の時刻と現在時刻タイマー2からの読み出した時刻とを比較して、再生可能範囲に入っているかどうかをチェックする。入っていれば、時刻データファイルを検索し、鍵の元データを鍵元データレジスタ13から読み出し、ステップS39で演算を行って復号鍵を求め、復号器5でHDD10の暗号化コンテンツを復号する。
【0062】
以上に説明した記録方法及び再生方法によれば、受信記録時刻を暗号化することなくすぐ参照することができ、更に、高いセキュリティも補償することできる。従って、受信の時刻データに対するアクセス容易性と時刻データの改竄に対する安全性とを両立させることを可能とした受信データ処理装置を提供することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、受信記録時刻を暗号化せずにHDD等に記録でき、後で参照するときに復号化する必要もなくただちに知ることができる。これと共に鍵元データと時刻データとの演算結果による鍵データに基づいてコンテンツを暗号化することで、高いセキュリティを確保することも同時に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受信データ記録再生装置の一実施の形態の概要を示すブロック図。
【図2】本発明に係る時刻データファイルの内容の一例を示す図。
【図3】本発明に係る時刻データファイルの内容の他の一例を示す図。
【図4】本発明に係る受信データ記録再生装置の記録処理を説明するフローチャート。
【図5】本発明に係る受信データ記録再生装置の再生処理を説明するフローチャート。
【図6】本発明に係る受信データ記録再生装置の他の一実施の形態の概要を示すブロック図。
【図7】本発明に係る時刻データファイルの内容の他の一例を示す図。
【図8】本発明に係る時刻データファイルの内容の他の一例を示す図。
【符号の説明】
1 … チューナ、 2 … 現在時刻タイマー、 3 … ユーザ指示部
4 … CPU、 5 … 暗号/復号部、 6 … 表示出力デバイス
7 … デコーダ、 10 … HDD、 12 … 出力IF
Claims (2)
- コンテンツを受信するチューナ部と、
前記コンテンツを検出すると、一定時刻の単位で、又は、コンテンツの映像単位で現在時刻を読み出し、鍵元データを読み出し、前記読み出した時刻情報と鍵元データに基づく演算を行い暗号鍵を求め、この暗号鍵を用いて前記コンテンツを暗号化する暗号部と、
前記コンテンツを検出したタイミングの前記コンテンツの位置情報を求め、そのタイミングの時刻情報を求め、時刻情報ファイルを作成して記録する時刻情報ファイル作成部と、
ユーザからの再生指示に応じて、前記時刻情報ファイルを読み出し、ユーザの指示する再生位置の時刻と前記現在時刻とを比較して、再生可能範囲に入っているかどうかをチェックし、再生可能範囲に入っていれば、前記時刻情報ファイルに対応する鍵元データを読み出す時刻情報ファイル検索部と、
前記再生位置の時刻と前記鍵元データに基づき演算を行って復号鍵を求め、この復号鍵により前記暗号化されたコンテンツを復号して再生する復号部と、
を具備することを特徴とする受信データ記録再生装置。 - コンテンツを受信し、
前記コンテンツを検出すると、一定時刻の単位で、又は、コンテンツの映像単位で現在時刻を読み出し、鍵元データを読み出し、前記読み出した時刻情報と鍵元データに基づく演算を行い暗号鍵を求め、この暗号鍵を用いて前記コンテンツを暗号化し、
前記コンテンツを検出したタイミングの前記コンテンツの位置情報を求め、そのタイミングの時刻情報を求め、時刻情報ファイルを作成して記録する時刻情報ファイルを作成して記録し、
ユーザからの再生指示に応じて、前記時刻情報ファイルを読み出し、ユーザの指示する再生位置の時刻と前記現在時刻とを比較して、再生可能範囲に入っているかどうかをチェックし、再生可能範囲に入っていれば、前記時刻情報ファイルに対応する鍵元データを読み出し、
前記再生位置の時刻と前記鍵元データに基づき演算を行って復号鍵を求め、この復号鍵により前記暗号化されたコンテンツを復号して再生することを特徴とする受信データ記録再生方法。
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