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JP3745933B2 - 積層成形体の成形方法 - Google Patents

積層成形体の成形方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用ドアトリム等の自動車用内装部品に好適な積層成形体の成形方法に係り、特に、ドアアームレスト等、深絞り部分における表皮材にシワ等が生じることがなく、成形性を高めた積層成形体の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、自動車用ドアトリム1の構成を示す断面図であり、自動車用ドアトリム1は、車体パネルへの取付剛性並びに保形性を備えた樹脂芯材1aの表面に良好な手触り感並びにクッション性を備えた表皮材1bを貼着して構成されており、樹脂芯材1aとして、ポリプロピレン(PP)複合樹脂が使用されており、木粉を混入したPP樹脂をTダイ押出成形機によりシート状に押し出し、このシート状原反を予熱軟化処理した後、コールドプレス成形型内で所要形状に絞り成形される。また、表皮材1bとしては、発泡塩ビシートが使用され、樹脂芯材2の成形時に一体成形される。
【0003】
次に、ドアトリム1の成形工法並びに成形装置の従来例について説明する。図14は、成形装置2の概略構成図であり、成形装置2は、上下一対のプレス上型3、プレス下型4、芯材原反投入機5とから大略構成されている。更に、プレス上型3は、上下方向に所定ストローク上下動可能な可動テーブル3aの下面に取り付けられており、上型3の外周壁面に沿って表皮原反シートSをセットする表皮セットピン6が設けられているとともに、表皮セットピン6の更に外周に沿って、可動テーブル3aの下面に下方に向けてガイドポスト7が立設され、このガイドポストに異形刃8が設けられている。
【0004】
また、プレス下型は、固定テーブル4aの上面に取り付けられており、この固定テーブル4aには、プレス上型3の昇降時、ガイドポスト7が貫通する貫通孔7aが設けられている。
【0005】
そして、まず図14に示すように、表皮材1bの素材である表皮原反シートSをプレス上型3の外周に設けたセットピン6に差し込んで保持した後、図15に示すように、芯材原反投入機5がスライド動作して、樹脂芯材1aの芯材原反Mをプレス下型4の型面上に載置する。
【0006】
その後、図示しない昇降用シリンダの駆動により、図16に示すように、可動テーブル3aが下降することにより、プレス上型3とプレス下型4とで芯材原反Mと表皮原反シートSとを絞り成形し、樹脂芯材1aと表皮材1bとの積層体からなるドアトリム1を所要形状にプレス成形する。このコールドプレス成形時に、ガイドポスト7が貫通孔7a内に挿通し、このガイドポスト7に支持されている異形刃8により余剰の芯材原反Mがトリムカット処理される。
【0007】
そして、成形完了後、図17に示すように、プレス上型3が上昇したときに、ドアトリム1もプレス上型3とともに上昇するが、作業者は表皮材1bの周縁をセットピン6から取り外すことにより、ドアトリム1の脱型操作を行なっている。
【0008】
また、所望により、図18に示すように、プレス上型3の上昇時に表皮材1bからセットピン6が離脱して、プレス下型4上にドアトリム1が載置され、ドアトリム1をプレス下型4から取り出す場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のドアトリム1の成形方法並びに成形装置2においては、表皮材1bの周縁を保持するセットピン6は、プレス上型3の外周に沿って所定間隔をおいて設けられており、このセットピン6がプレス上型3に固定されているため、プレス上下型3,4の型締め時、表皮材1bに適切なテンションを付与することができず、特に、ドアトリム1のアームレスト等、深絞り部分において表皮材1bにシワが発生する等の成形不良が多発するという欠点が指摘されている。
【0010】
この成形不良の対策として、伸縮性の優れたグレードの高価な素材を表皮材1bの素材に使用することが考えられるが、材料コストが嵩み、実用的な対策ではなかった。
【0011】
更に、プレス成形後、成形体の周縁に位置する表皮材1bをセットピン6から外す作業が面倒であり、成形体を円滑に脱型操作しづらいという問題点もあった。
【0012】
この発明は、このような問題点に着目してなされたもので、表皮原反シートと加熱軟化処理した芯材原反とをコールドプレス成形型内に供給して、所要形状にコールドプレス成形してなる積層成形体の成形方法において、深絞り部分においても表皮材にシワ等が発生することがなく、優れた成形性が得られるとともに、成形後、セットピンと表皮材との離脱が円滑に行なわれ、円滑な脱型操作性が期待できる積層成形体の成形方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明は、プレス上下型内に、表皮原反シートと芯材原反とを供給し、プレス上下型の型締めにより、樹脂芯材と表皮材とからなる積層成形体を所要形状に成形する積層成形体の成形方法において、プレス上型の外周に沿って設けられた表皮セット機構におけるセットピンに表皮原反シートをセットした後、プレス下型上に芯材原反を載置し、表皮セット機構における進退動作用シリンダの駆動により、セットピンを型センターから離れる方向に移行させ、表皮原反シートにテンションを付与した状態でプレス上下型を型締めして、樹脂芯材と表皮材とのプレス一体化を行なう樹脂芯材と表皮材とのプレス成形工程後、表皮セット機構における上下動作用シリンダの駆動により、セットピンを上昇操作して、表皮材の周縁部をセットピンから離脱させることを特徴とする
【0016】
従って、本発明によれば、表皮セット機構を備えた成形装置を使用して、積層成形体の成形を行なうというものであり、表皮セット機構は、セットピンを上下動作させる上下動作用シリンダと、少なくとも一部のセットピンをプレス上型と接離する方向に動作させる進退動作用シリンダとが備わっているため、プレス成形前に進退動作シリンダを動作させて表皮原反シートにテンションを付与することができ、表皮原反シートに適切なテンションを付与して、深絞り部分等の成形を忠実に行なえ、表皮材にシワ等が発生することがない。
【0017】
また、プレス成形後、上下動作用シリンダを動作させてセットピンを上昇させれば、表皮材の周縁部に刺さっているセットピンを自動的に離脱させることができ、プレス上型の上昇時、プレス上型に成形体がもっていかれることがなく、円滑な脱型操作が可能となる。
【0018】
従って、脱型時に表皮材の周縁部をセットピンから手作業で取り外す必要がなく、作業が簡素化でき、かつ積層成形体の表皮材がセットピンに引っ掛かり落下するという不具合を有効に解決できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る積層成形体の成形方法について、自動車用ドアトリムの成形方法に適用して以下説明する。
【0020】
図1,図2は本発明方法により成形した自動車用ドアトリムを示す正面図並びに断面図、図3は本発明方法に使用する成形装置の一実施形態を示す構成説明図、図4は同成形装置における表皮セット機構の配置を示す説明図、図5乃至図12は本発明方法を自動車用ドアトリムの成形方法に適用した各工程を示す説明図である。
【0021】
図1,図2において、この自動車用ドアトリム10は、乗用車のフロント側ドアパネルに内装されるもので、この自動車用ドアトリム10は、適度の保形性とドアパネルへの取付剛性を備えた樹脂芯材11と、この樹脂芯材11の表面に一体貼着され、クッション性並びに良好な手触り感、及び製品意匠性を付与する表皮材12とから構成されている。
【0022】
更に詳しくは、上記樹脂芯材11は、木粉を混入したポリプロピレン樹脂をTダイ押出成形機によりシート状に押し出し、このシート原反を加熱軟化処理後、コールドプレス成形により図示する所要形状に成形されており、表皮材12としては、発泡塩ビシート12aの裏面にメリヤス布12bがバッキング処理された廉価な材料が使用されており、ホットメルトフィルム(例えばポリエチレン樹脂フィルム)13を接着媒体としてコールドプレス成形時に表皮材12は樹脂芯材11の製品表面側に一体化される。
【0023】
そして、上記自動車用ドアトリム10は、アームレスト部10a等、深絞り部分においても、製品表面にシワ等が発生することがなく、外観上、手触り感も良好であり、以下に示す成形方法を適用することにより製作できる。
【0024】
上記自動車用ドアトリム10の成形方法の実施形態について説明する前に、図3,図4において成形装置20の大略構成について説明する。成形装置20は、可動側であるプレス上型30と、プレス上型30の外周に沿って設けられている表皮セット機構40と、プレス上型30の下方側に位置する固定側であるプレス下型50と、樹脂芯材11の素材である芯材原反を供給する芯材原反搬送用コンベア60とから大略構成されている。
【0025】
更に詳しくは、プレス上下型30,50には、図示はしないが冷却用配管が配設されているとともに、プレス上型30は、可動テーブル31の下面に取り付けられており、この可動テーブル31は、図示しない昇降用シリンダと連結して、所定ストローク上下動可能に構成されている。
【0026】
次いで、プレス上型30の外周に沿って設けられる表皮セット機構40は、従来の固定式に替えて、可動式のセットピン41を採用したことが特徴であり、プレス上型30の外周に沿って所定ピッチ間隔毎に設けられるセットピン41は、その駆動方向によって、上下方向に加えてプレス上型30に対して接離する方向の2方向に沿って可動する2方向セットピン41aと、上下方向のみ可動できる1方向セットピン41bとが併用されている。尚、図4に2方向セットピン41aと1方向セットピン41bの配置を示したが、成形品の造形面、並びに表皮材12の素材を考慮して、2方向セットピン41aと1方向セットピン41bの組み合わせを適宜選択して良い。
【0027】
次に、図3を基に2方向セットピン41aの構成について説明すると、2方向セットピン41aは上下動作用シリンダ42の図示しないピストンロッドに連結され、この上下動作用シリンダ42のブラケット42aは、セットピン41をプレス上型30に対して接離する方向に駆動する進退動作用シリンダ43のピストンロッド44と連結されている。
【0028】
すなわち、進退動作用シリンダ43のピストンロッド44が、上下動作用シリンダ42のブラケット42aと連結され、進退動作用シリンダ43のブラケット43aは、可動テーブル31の下面に固定される一方、上下動作用シリンダ42のブラケット42aは、可動テーブル31の下面に設けられているLMガイド45に沿って摺動するスライダ46に接続されている。
【0029】
このように、2方向セットピン41aは、上下動作用シリンダ42、及び進退動作用シリンダ43の動作により、上下方向及びこれと直交するプレス上型30に対して接離する方向の2方向に沿って可動できる。尚、上下方向セットピン41bは、図示はしないが、上下動作用シリンダのみにより1方向のみ可動する。また、表皮セット機構40の外周部には、異形刃32を支持するガイドポスト33が可動テーブル31の下面に取り付けられている。
【0030】
一方、プレス下型50は、固定テーブル51の上面に取り付けられており、この固定テーブル51には、プレス上型30が下降動作した時、ガイドポスト33が貫通するガイド孔52が形成されている。また、芯材原反搬送用コンベア60は、芯材原反の供給時のみ型内に進入し、材料の供給が完了すれば外方に回避するように往復動作を行なうように構成されている。
【0031】
次いで、上述した成形装置20を使用して、図1,図2に示す自動車用ドアトリム10の成形工程について説明すると、まず、図5に示すように、プレス上型30が最上方位置にあるとき、表皮材12の素材である表皮原反シートSをプレス上型30側にセットする。このとき、表皮セット機構40は、上下動作用シリンダ42及び進退動作用シリンダ43の双方がそれぞれ伸長状態であり、2方向セットピン41aは内側で、かつ下方に位置している。従って、上記2方向セットピン41aと図示しない1方向セットピン41bに表皮原反シートSを簡単に係着固定できる。
【0032】
そして、表皮セット機構40に表皮原反シートSをセットした後、図6に示すように、樹脂芯材11の素材である芯材原反Mを載置した芯材原反搬送用コンベア60をプレス上下型30,50内に進入させ、図7に示すように、搬送用コンベア60が所定位置にきたとき、搬送用コンベア60を停止させる。
【0033】
次いで、図8に示すように、この搬送用コンベア60から芯材原反Mの一端を保持し、プレス下型50の一端に位置決めした状態で、搬送用コンベア60をプレス上下型30,50の外部に回避させれば、プレス下型50上に芯材原反Mを載置できる。尚、この芯材原反Mは、ヒーターにより予め所定温度に加熱軟化処理されている。
【0034】
また、芯材原反Mのプレス下型50上への載置時には、表皮原反シートSは、成形時に必要な所望のテンションが付与される。すなわち、表皮セット機構40における進退動作用シリンダ43が所定ストローク収縮動作することにより、2方向セットピン41aは図8中矢印方向に移行することにより、表皮原反シートSはストレッチ状態を維持して保持される。
【0035】
このとき、表皮セット機構40における進退動作用シリンダ43の動作により、そのピストンロッド44に取り付けられている上下動作用シリンダ42のブラケット42aはLMガイド45に沿って、スライダ46が円滑にスライド動作するため、表皮セット機構40は、表皮原反シートSからの引張り荷重に対しても、表皮原反シートSを良好に保持でき、テンションを付与しても、表皮原反シートSの確実な保持が可能である。
【0036】
次に、図9に示すように、可動テーブル31が下方向に可動して、プレス上下型30,50間で表皮原反シートSと芯材原反Mとが所要形状に絞り成形されるとともに、プレス上下型30,50の型締め時、可動テーブル31の下降に応じてガイドポスト33がプレス下型50のガイド孔52内に挿通し、異形刃32により樹脂芯材11の余剰部分がカット除去される。
【0037】
そして、プレス成形が完了すれば、表皮セット機構40における上下動作用シリンダ42が動作して、2方向セットピン41aが上昇し、図示しない1方向セットピン41bも上昇することにより、セットピン41は自動的に表皮材12から外れ、従来のように手作業で表皮材12を取り外す必要がなく、また、プレス上型30とともに成形体が持ち上がることがない。
【0038】
その後、図11に示すように、表皮セット機構40における進退動作用シリンダ43が伸長して、2方向セットピン41aがプレス上型30に近接する位置まで移行して、初期位置に戻り、更に、図12に示すように、プレス上型30が上昇して、それに伴ない異形刃32によりドアトリム10が保持されて、プレス下型50から脱型される。
【0039】
このように、本発明方法によれば、樹脂芯材11と表皮材12とのコールドプレス成形時、表皮材12に適切なテンションを付与できることから、ドアトリム10におけるアームレスト部10aのように深絞り形状の成形が可能となり、深絞り部を有する複雑な曲面形状の成形体についてもシワが生じることなく良好な成形を実現でき、生産性を高めることができるとともに、表皮材12としてそれ程伸縮性を有しない廉価な材料の使用も可能となり、造形自由度、並びに材料の選定自由度も広げることができる。
【0040】
また、セットピン41a,41bは、プレス成形後上昇して自動的に表皮材12から外れるため、プレス上下型30,50から自動車用ドアトリム10を円滑に脱型することができ、従来のように表皮材をセットピンから手作業で取り外すという面倒な脱型作業を強いられることなく、しかも成形体が落下して損傷を招くという不具合を有効に解決でき、脱型作業を手際良く行なうことができる。
【0041】
更に、本発明方法は自動車用ドアトリムに適用したが、樹脂芯材と表皮材とをコールドプレス成形により一体化する構造であれば、ドアトリム以外の各種内装部品の用途に適用できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る積層成形体の成形方法によれば、プレス上型の周囲に設けられる表皮セット機構として、セットピンは上下動可能で、かつその中の一部のものは上下方向に加えて、プレス上型と接離する方向にも可動できる、いわゆる2方向セットピンを採用することにより、セットピンの動作により表皮材に適切なテンションを付与することができ、複雑な形状の積層成形体においても表皮材にシワが発生することなく、良好な成形が可能となり、生産性を高めることができるとともに、製品の造形自由度や表皮材料の選定自由度を高めることができるという効果を有する。更に、セットピンの動作により、自動的に表皮材とセットピンの離脱が可能となり、成形体における脱型操作性を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して製作した自動車用ドアトリムを示す正面図である。
【図2】図1中II−II線断面図であり、自動車用ドアトリムの構成を示す断面図である。
【図3】 本発明方法に使用する成形装置の一実施形態の構成を示す概要図である。
【図4】図3に示す成形装置における表皮サポート機構の配置を示す説明図である。
【図5】本発明方法における表皮原反シートのセット工程を示す説明図である。
【図6】本発明方法における芯材原反の投入状態を示す説明図である。
【図7】本発明方法における芯材原反の型内への供給状態を示す説明図である。
【図8】本発明方法における下型への芯材原反のセット作業を示す説明図である。
【図9】本発明方法におけるコールドプレス成形工程を示す説明図である。
【図10】本発明方法におけるプレス成形後のセットピンの引抜き工程を示す説明図である。
【図11】本発明方法におけるプレス成形後のセットピンの初期位置への戻し操作を示す説明図である。
【図12】本発明方法における積層成形体の脱型工程を示す説明図である。
【図13】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面図である。
【図14】従来のドアトリムの成形方法における表皮原反シートのセット工程を示す説明図である。
【図15】従来のドアトリムの成形方法における芯材原反のセット工程を示す説明図である。
【図16】従来のドアトリムの成形方法におけるプレス成形工程を示す説明図である。
【図17】従来のドアトリムの脱型工程を示す説明図である。
【図18】
従来のドアトリムの脱型工程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム
11 樹脂芯材
12 表皮材
20 成形装置
30 プレス上型
31 可動テーブル
32 異形刃
33 ガイドポスト
40 表皮セット機構
41 セットピン
41a 2方向セットピン
41b 1方向セットピン
42 上下動作用シリンダ
43 進退動作用シリンダ
45 LMガイド
46 スライダ
50 プレス下型
51 固定テーブル
52 ガイド孔
60 芯材原反搬送用コンベア
S 表皮原反シート
M 芯材原反

Claims (1)

  1. プレス上下型(30,50)内に、表皮原反シート(S)と芯材原反(M)とを供給し、プレス上下型(30,50)の型締めにより、樹脂芯材(11)と表皮材(12)とからなる積層成形体(10)を所要形状に成形する積層成形体の成形方法において、
    プレス上型(30)の外周に沿って設けられた表皮セット機構(40)におけるセットピン(41)に表皮原反シート(S)をセットした後、プレス下型(50)上に芯材原反(M)を載置し、表皮セット機構(40)における進退動作用シリンダ(43)の駆動により、セットピン(41)を型センターから離れる方向に移行させ、表皮原反シート(S)にテンションを付与した状態でプレス上下型(30,50)を型締めして、樹脂芯材(11)と表皮材(12)とのプレス一体化を行なう樹脂芯材(11)と表皮材(12)とのプレス成形工程後、表皮セット機構(40)における上下動作用シリンダ(42)の駆動により、セットピン(41)を上昇操作して、表皮材(12)の周縁部をセットピン(41)から離脱させることを特徴とする積層成形体の成形方法。
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