JP3742984B2 - 油中水型乳化組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は油中水型乳化組成物に関し、さらに詳細には、肌に塗布後に清涼感を与え、かつ化粧持ちに優れた油中水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
乳化化粧料は油性化粧料に比べて成分中に水やエチルアルコール等を含んでいるため、肌に塗布後にみずみずしさや清涼感を与え、また油っぽさが抑えられ、優れた使用性を有している。特に油中水型乳化化粧料は、水中油型乳化化粧料に比べて油相成分が連続相であるため、使用に際しても皮膚表面上に水分透過性の低い油膜を残し、長時間にわたって肌を乾燥から保護するとともに、水浴、水仕事、発汗等によって水と接触しても再乳化を起こすことが少なく、化粧持ちに優れた特性を有している。
一方、近年被膜剤としてシリコーン化プルランに代表されるシリコーン化多糖化合物が用いられてきており、その優れた被膜能から擦れ等に対する化粧持ち向上のための有効な成分として使われている。また、シリコーン化多糖化合物は、それ自体で界面活性能を有しており、乳化剤としても用いることができる(特開平11−106310号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シリコーン化多糖化合物を十分な化粧持ち効果を持たせるだけの量を配合した系で水を高配合した場合には著しくべたつきが生じてしまい、またべたつかない程度の水だけを配合した場合には必然的に油相成分が多くなり、油っぽさが感じられてくる。そのため、シリコーン化多糖化合物を用いた乳化化粧料は使用性の観点から問題があった。
そのため、油中水型乳化化粧料は前述のような優れた特性を有しているにもかかわらず、十分な被膜を形成できるだけのシリコーン化多糖化合物を適量配合した油中水型乳化化粧料は、べたつきのため実際の使用に十分な使用性を提供するものは得られていないのが現状である。
【0004】
本発明は前記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、その目的はシリコーン化多糖化合物を配合し、肌に塗布後にべたつきが無く、清涼感を与え、化粧持ちに優れたシリコーン系油中水型乳化組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明者らは鋭意検討を行った結果、シリコーン化多糖化合物含有の油中水型乳化組成物において、水相中に用いる水をシリコーン化多糖化合物によるべたつきがでない程度の低配合量に押さえ、水が少ないために生じる油っぽさや清涼感のなさを補うべく、水相中にエチルアルコールを適量配合することにより、肌に塗布後べたつきや油っぽさがなく、清涼感を与え、しかも化粧持ちに優れた油中水型乳化組成物が得られることが判明した。
しかし、エチルアルコールを適量配合した系では、シリコーン化多糖類の乳化力では不十分であり、外観等に問題があり実使用に耐えうる乳化組成物は得られなかった。そこで、このようなシリコーン化多糖化合物とともに、特定のポリエーテル変性シリコーンを界面活性剤として用い、シリコーン系油分及び疎水化処理粉末等に代表される疎水性粉末を油相に配合することにより、塗布後にべたつきや油っぽさがなく、清涼感を与え、化粧持ちに優れ、しかも実使用に耐えうる安定性を有する油中水型乳化組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、下記一般式(1)の構造を有するシリコーン化多糖化合物と、下記一般式(2)の構造を有するポリエーテル変性シリコーンと、シリコーン系油分と、疎水性粉末と、エチルアルコールと、水と、を必須成分として配合することを特徴とする油中水型乳化組成物である。
【0007】
【化4】
【0008】
(式中、Glu は多糖化合物の糖残基、Xは2価の結合基、Yは2価脂肪族基を示し、R1は炭素数1〜8の1価有機基、R2、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜8の1価有機基又は−OSiR5R6R7で示されるシロキシ基を示す。ただし、R5、R6、R7はそれぞれ炭素数1〜8の1価有機基、aは0、1又は2を示す。)
【0009】
【化5】
【0010】
(式中、aは1〜5、bは7〜100、cは0〜100、mは10〜200、nは0〜100、oは1〜25の整数を示し、R8は炭素数1〜20のアルキル基、R9は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示す。)
【0011】
なお、本発明の油中水型乳化組成物において、シリコーン化多糖化合物は下記一般式(3)で示されるものであることが好ましい。
【0012】
【化6】
【0013】
(式中、Glu、Y、R1、R2、R3、R4及びaは前記化学式(1)と同じである。)
【0014】
式(3)において、Glu基はプルランのグルコース残基であることが好適である。また、a=0で、R2、R3及びR4がメチル基であることが好適である。また、Yは、−(CH2)3−で示される基であることが好適である。
【0015】
本発明において用いられるシリコーン化多糖化合物で、Glu基は多糖化合物の糖残基を表すが、このような多糖化合物としては、公知の各種多糖化合物を用いることができ、例えば、セルロース、ヘミセルロース、アラビアガム、トラガカントガム、タマリンドガム、ペクチン、デンプン、マンナン、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシードガム、アルギン酸、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸の他、これら多糖化合物の誘導体、例えば、カルボキシメチル化、硫酸化、リン酸化、メチル化、エチル化、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの付加、アシル化、カチオン化、低分子量化等を行った多糖化合物誘導体が挙げられる。これらの内、好ましくはエチルセルロースまたはプルランであり、特に好ましくはプルランである。なお、本発明において、多糖化合物の平均分子量は多糖化合物の種類により異なるが、通常約1,000〜5,000,000が好ましい。
【0016】
本発明において、シリコーン化多糖化合物は、1.0重量%以上、特に1.0〜5.0重量%配合することができるが、十分な擦れに対する化粧持ち効果およびべたつきのない優れた使用性を得るためには、1.5〜5.0重量%の範囲であることが望ましい。また、本発明において、十分な擦れに対する化粧持ち効果を得るには、使用性に著しく影響を与えない範囲内で、シリコーン化多糖化合物の配合量が粉末の配合量に対して、0.05倍重量以上であることが望ましい。
【0017】
シリコーン化多糖化合物は、例えば、特開平11−106310号公報に記載された方法で製造することができる。
【0018】
本発明で用いられるシリコーン化多糖化合物の代表例として、シリコーン化プルランについて簡単に説明する。シリコーン化プルランは下記一般式(4)で示される。
【0019】
【化7】
【0020】
(式中、Rは水素原子又は[(CH3)3SiO]3Si(CH2)3NHCO基を示し、その際、置換度は、0.1〜2.0であり、そしてnは、100〜20000の数である。ここで、置換度とは、基本単位:
【0021】
【化8】
【0022】
についた置換基[(CH3)3SiO]3Si(CH2)3NHCO基の平均数を示す。)
【0023】
このシリコーン化プルランは、水溶性多糖の一種であるプルランを原料として製造される。このプルランは、Aureobasidium pullulans によって生合成される水溶性の菌体外多糖であり、D−グルコピラノース残基からなる水溶性であり、中性の線状グルカンである。プルラン分子の分子量は、上記の菌体の培養条件やその菌の系統によって異なるが、本発明の油中水型乳化組成物に配合されるシリコーン化プルランの原料として用いられ得るプルランの分子量は、50000〜10000000であることが望ましい。
【0024】
シリコーン化プルランは、プルランから、例えば、特開平8−134103号公報に記載された方法、即ちプルランの水酸基と、イソシアナート基を含有するオルガノポリシロキサンとを反応させることにより、シリコーン化プルランを製造する方法を用いて製造することが可能である。その際、シリコーン化プルランの置換度は、0.1〜2.0、好ましくは1.5〜1.9である。
【0025】
本発明において、ポリエーテル変性シリコーンは上記式(2)で表され、ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体およびアルキル変性ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体に分けられる。
【0026】
ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体では、nは0であり、aは1〜5、bは7〜15、cは0〜4、mは20〜100、oは1〜5の数をそれぞれ示し、R9は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示すものが好ましい。アルキル変性ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体では、aは1〜5、bは7〜100、cは7〜100、mは10〜200、nは1〜100、oは1〜25の数をそれぞれ示し、R8は炭素数が2〜20のアルキル基を示し、R9は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示すものが好ましい。
【0027】
本発明のポリエーテル変性シリコーンは、油中水型乳化組成物中、0.2〜5.0重量%配合することができるが、乳化安定性およびべたつきのない優れた使用性の点からは、1.0〜5.0重量%配合することが望ましい。5.0重量%を越えた場合はその効果が飽和に達しており、不経済であり、さらにべたつきが生じてしまう。また、0.2重量%未満では効果が弱く、乳化安定性に乏しく、長期保存では粉末が沈降凝集してしまい、再分散が困難となる。
【0028】
好ましいジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体の具体例としては、信越化学社製のKF6017が挙げられ、好ましいアルキルジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体の具体例としては、ゴールドシュミット社製のABIL EM90等が挙げられる。
【0029】
本発明において用いられるシリコーン系油分としては、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサンの他、、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられるが、好ましくは下記式(5)および式(6)で示される低重合度シリコーン油である。本発明においては、これらのうち1種以上を用いることができる。
【0030】
【化9】
(式中、mは0〜5の整数を示す。)
【0031】
【化10】
(式中、nは3〜7の整数を示す。)
【0032】
本発明においては、シリコーン系油分以外の油分を配合することができる。かかる油分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン等の各種炭化水素油;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、バチルアルコール等の高級アルコール;セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリド、2−オクチルドデシルオレート、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、トリイソステアリン酸グリセリド、トリオレイン酸グリセリド、トリヤシ油脂肪酸グリセリド等のエステル類;オリーブ油、アボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、ヒマシ油等の油脂;モクロウ等のロウ類;パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン等のフッ素系油分;トリメチルシロキシケイ酸、MDQレジン等のシリコーンレジン;高分子シリコーンゴム、アクリル変性シリコーン共重合体等の高分子類等が挙げられる。
【0033】
油分の配合量は、油中水型乳化組成物中、10.0〜70.0重量%である。また、シリコーン系油分の配合量は、油相中の50.0重量%以上であることが好ましい。シリコーン系油分が少なすぎると、シリコーン化多糖化合物の溶解性が低下してしまう。
【0034】
本発明において用いられる疎水性粉末は、主に公知の化粧料粉体を表面撥水処理したもの、もしくは粉末自体が撥水性をもつものであり、化粧料粉体の例としては、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、アルミナ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、窒化ホウ素等の無機粉末;PMMA、シリコーン樹脂パウダー、シリコーンゴムパウダー、ナイロンパウダー、シルクパウダー、セルロースパウダー、ウールパウダー、ウレタンパウダー等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色系顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、バルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の無機パール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等のジルコニウムレーキ、バリウムレーキ、アルミニウムレーキ等の有機レーキ顔料;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。また、表面撥水処理剤の例としては、シリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミノ酸、アルキルフォスフェート、カチオン活性剤、パーフルオロアルキル、デキストリン脂肪酸エステル、アルキルトリクロロシラン、アルキルトリエトキシシラン等のシランカップリング剤等が挙げられる。
【0035】
疎水性粉末は、上記の化粧料粉末を、好ましくはシリコーン処理したものである。このようにして得られた疎水性粉末は撥水性が強く、実際に乳化物に適用した場合も、水や汗による化粧くずれが起きにくく、さらに油相中で安定に分散できる。また疎水性粉末以外に球状シリカ等の親水性粉末も本発明の効果を損なわない範囲で一種または二種以上組み合わせて配合することができる。
【0036】
本発明において、疎水性粉末の配合量は、5.0〜60.0重量%であることが好適であり、より好ましくは、10.0〜40.0重量%である。
【0037】
本発明において、水の配合量は5.0〜20.0重量%であることが好適であり、好ましくは、7.0〜15.0重量%である。また、エチルアルコールと水の重量比は、エチルアルコール/水=0.1〜1.8が好ましく、より好ましくは0.7〜1.5、特に好ましくは1.0〜1.5である。水の配合量が20.0重量%を越えた場合、シリコーン化多糖化合物によると思われるべたつきが生じ、使用性の点で問題がある。また、水の配合量がべたつきの観点から必然的に制限されてしまうために、エチルアルコールと水の重量比が0.1を下回った場合は、エタノール水溶液の配合量は少なくなり、十分な清涼感は得られない。また、エチルアルコールと水の重量比が1.8を上回った場合は、乳化が不安定になる。
【0038】
本発明の乳化組成物においては、水相中に必要に応じて、グリセリン、ソルビトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、グルコースなどの保湿剤を本発明の効果を損なわない範囲において少なくとも1種類以上配合することができる。
【0039】
本発明の乳化組成物においては、水相中に必要に応じて、乳化安定性向上のための補助剤としてグルタミン酸ナトリウム等のグルタミン酸塩、グリシン、塩化ナトリウム、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、クエン酸ナトリウムなどのクエン酸塩を本発明の効果を損なわない範囲において少なくとも1種類以上配合することができる。
【0040】
本発明の乳化組成物においては,油相中にソルビタン系界面活性剤を粉末分散を目的として、本発明の効果を損なわない範囲において少なくとも1種類以上配合することができる。具体的なソルビタン系界面活性剤としては、日清製油社製のエステモール182などが挙げられる。
【0041】
本発明の乳化組成物においては、通常化粧料や医薬品に用いられる成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。かかる成分としては、例えば、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、増粘剤、保湿剤、香料の他、ビタミン、ホルモン、美白剤、消炎剤等の薬剤等が挙げられる。
【0042】
本発明の油中水型乳化組成物に配合されるシリコーン化多糖化合物は、組成物を皮膚に適用した場合の耐水性、耐油性を高め、化粧持ちが良く二次付着も少ない組成物とすることができる。また、シリコーン化多糖化合物による被膜は適度な柔軟性を有し、保湿性にも優れてしっとりするという利点を有する。また、本発明にかかるシリコーン化多糖化合物は多糖化合物と低分子シロキサンを基体としているので、生分解性に優れ、生体に対する安全性も高い。
【0043】
本発明の油中水型乳化組成物は、塗布時にべたつきや油っぽさがなく、清涼感を有し、しかも水や汗や擦れによる化粧くずれがしにくい性能を有しており、その形状は液状やクリーム状等に限定されることはないが、粘度が低く常用の温度で液状のものが好ましい。粘度が高い場合は、適用時に清涼感に乏しくなりべたつきを感じやすくなる。また、本発明の油中水型乳化組成物は長時間静置した場合、上部に油相成分が多少分離することがある。しかし、軽い振とうにより、容易に均一化する程度の粘度の場合は、振とう型油中水型乳化組成物として使用可能である。
【0044】
本発明の油中水型乳化組成物の用途は、化粧品粉体を含む化粧料であればとくに限定されず、たとえばファンデーション、サンスクリーン、口紅、アイライナー、マスカラ、アイシャドウなどが挙げられる。また、その主な性能である清涼感や優れた化粧持ちが明確に知覚されるものとして、ファンデーションが挙げられ、特に夏用の液状ファンデーションとしての用途が好ましい。
【0045】
【実施例】
以下具体例を挙げて本発明を説明するが、この実施例により、本発明の技術的範囲は限定されない。なお、配合量は特に指定のない限り、重量%で示す。
【0046】
本実施例で用いられるシリコーン化多糖化合物の製造方法は次の通りである。
製造例1
分子量約20万のプルラン(商品名:プルランPF20、林原商事株式会社製)10gをN−メチルビロリドン300mlに融解し、触媒としてトリエチルアミン1gを加え、トリストリメチルシロキシシリルプロピルイソシアネート70gを滴下し、100℃で2時間反応させた。反応液を水に注ぎ、生じた析出物をメタノールで洗浄し、乾燥して下記一般式(7)(式中、PLは、プルラン残基を示す。)で示されるトリストリメチルシロキシシリルプロピルカルバミド酸プルラン58gを得た。なお、この生成物の単位グルコース当りのシリコーン化合物の置換度は1.7であった。
【0047】
【化11】
【0048】
本実施例の油中水型乳化組成物の製造方法は次の通りである。
粉体と油相を混合し、70℃でホモミキサーにより、9000rpmで攪拌分散し、水相添加後、ホモミキサーにより室温で9000rpmにて乳化した。
【0049】
本発明で用いた試験法は次の通りである。
(1)安定性
試料を0℃、50℃で保存し、外観を肉眼で観察した。また、軽く振とう後、粘度をB型粘度計を用い30℃にて測定した。
[外観評価基準]
◎:外観に変化なし。
○:外観に僅かに変化が認められた。
×:外観に著しい変化が認められた。
[粘度評価基準]
◎:粘度変化率が1.5以下であり、使用性に問題が無い。
○:粘度変化率が2以下であり、使用性に問題が無い。
×:粘度変化率が2以上であり、使用性に問題が認められた。
【0050】
【数1】
粘度変化率 =|(各温度で一ヶ月経過後の粘度/試料調製直後の粘度)×100|
【0051】
(2)官能評価
専門パネル20名によってべたつき、清涼感に着目して使用性を評価した。専門パネルに以下の質問に答えてもらい、それを次の基準で点数化して評価した。
[べたつき評価点]
▲1▼ 非常にべたつく(1点)
▲2▼ べたつく(2点)
▲3▼ ややべたつく(3点)
▲4▼ ほとんどべたつかない(4点)
▲5▼ まったくべたつかない(5点)
[べたつき評価基準]
◎:各パネルの評価点の平均が5〜4.1
○:各パネルの評価点の平均が4〜3.1
△:各パネルの評価点の平均が3〜2.1
×:各パネルの評価点の平均が2以下
【0052】
[清涼感評価基準]
専門パネルに以下の質問に答えてもらい、それを点数化して評価した。
[清涼感評価点]
▲1▼ まったく清涼感が無い(1点)
▲2▼ ほとんど清涼感が無い(2点)
▲3▼ やや清涼感がある(3点)
▲4▼ 清涼感がある(4点)
▲5▼ とても清涼感がある(5点)
[清涼感評価基準]
◎:各パネルの評価点の平均が5〜4.1
○:各パネルの評価点の平均が4〜3.1
△:各パネルの評価点の平均が3〜2.1
×:各パネルの評価点の平均が2以下
【0053】
(3)化粧持ち
人工皮膚上に一定量試料を塗布、乾燥後、木綿の試験布を用いて一定の力で擦れ試験を行い、試験前後の試験布の明度差(ΔY値)から化粧持ちを評価した。
【0054】
[評価基準]
◎:ΔYが3未満
○:ΔYが3以上10未満
×:ΔYが10以上
【0055】
実施例1〜10、比較例1,2
試料の安定性を検討するために、まずポリエーテル変性シリコーンの配合量の範囲の検討を行った。その結果を表1,2に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
*1:ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体(信越化学社製 KF6017)
*2:シリコーン化プルラン(製造例1で製造したもの)
*3:シリコーン処理酸化チタン7.0%、シリコーン処理タルク12.47%、シリコーン処理黄酸化鉄0.4%、シリコーン処理ベンガラ0.1%、シリコーン処理黒酸化鉄0.03%を用い、合計20.0重量%とした。
【0058】
【表2】
【0059】
*2:シリコーン化プルラン(製造例1で製造したもの)
*3:シリコーン処理酸化チタン7.0%、シリコーン処理タルク12.47%、シリコーン処理黄酸化鉄0.4%、シリコーン処理ベンガラ0.1%、シリコーン処理黒酸化鉄0.03%を用い、合計20.0重量%とした。
*4:アルキルジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体(ゴールドシュミット社製のABIL EM90)
【0060】
表1、表2より、ポリエーテル変性シリコーンの配合量が0重量%の場合は長期安定性に問題があり、特に粉末のケーキングにより再分散が困難な状態となる。また、ポリエーテル変性シリコーンの配合量が多くなるとべたつきが生じるようになることが分かる。
【0061】
実施例11〜16、比較例3
試料の安定性を検討するために、エチルアルコールと水の重量比の検討を行った。その結果を表3に示す。
【0062】
【表3】
【0063】
*1:ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体(信越化学社製 KF6017)
*2:シリコーン化プルラン(製造例1で製造したもの)
*3:シリコーン処理酸化チタン7.0%、シリコーン処理タルク12.47%、シリコーン処理黄酸化鉄0.4%、シリコーン処理ベンガラ0.1%、シリコーン処理黒酸化鉄0.03%を用い、合計20.0重量%とした。
【0064】
表3より、本発明において、エチルアルコール水溶液中のエチルアルコール/水の重量比が多いと系が不安定になる傾向がある。また、エチルアルコール/水の重量比が0.1を下回るとアルコールによる清涼感が感じられなくなることが分かる。
【0065】
実施例17〜22
試料のべたつきを検討するため、水の配合量の検討を行った。その結果を表4に示す。
【0066】
【表4】
【0067】
*1:ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体(信越化学社製 KF6017)
*2:シリコーン化プルラン(製造例1で製造したもの)
*3:シリコーン処理酸化チタン7.0%、シリコーン処理タルク12.47%、シリコーン処理黄酸化鉄0.4%、シリコーン処理ベンガラ0.1%、シリコーン処理黒酸化鉄0.03%を用い、合計20.0重量%とした。
【0068】
表4より、水の配合量が多くなるとべたつきが生じ、べたつきに伴って清涼感が減退する傾向がある。
【0069】
実施例23〜26、比較例4
試料の化粧持ち効果を検討するため、シリコーン化多糖化合物の配合量の検討を行った。その結果を表5に示す。
【0070】
【表5】
【0071】
*1:ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合体(信越化学社製 KF6017)
*2:シリコーン化プルラン(製造例1で製造したもの)
*3:シリコーン処理酸化チタン7.0%、シリコーン処理タルク12.47%、シリコーン処理黄酸化鉄0.4%、シリコーン処理ベンガラ0.1%、シリコーン処理黒酸化鉄0.03%を用い、合計20.0重量%とした。
【0072】
表5から分かるように、本発明において、シリコーン化多糖化合物を多く配合すると、べたつきが生じ、使用性の官能評価が劣るようになる。また、シリコーン化多糖化合物の配合量が少なくなると、十分な化粧持ち効果は得られない結果となった。
【0073】
以下、本発明の処方例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量は全て重量%である。
【0074】
(製法)
油相部を70℃に加熱、攪拌後、粉末部を添加後、70℃でホモミキサーで攪拌分散し、室温まで冷却し、水相添加後、ホモミキサーで乳化して、液状ファンデーションを調製した。得られた液状乳化型ファンデーションは、塗布後に清涼感があり、べたつかず、化粧持ちが良いものであった。
【0075】
(製法)
実施例27に準じて、サンスクリーンを調製した。得られた乳化型サンスクリーンは、塗布後に清涼感があり、べたつかず、化粧持ちが良いものであった。
【0076】
(製法)
実施例27に準じて、クリーム状ファンデーションを調製した。得られたクリーム状乳化型ファンデーションは、塗布後に清涼感があり、べたつかず、化粧持ちが良いものであった。
【0077】
(製法)
油相部を70℃に加熱、攪拌後、色材部を添加後、70℃でホモミキサーで攪拌分散し、室温まで冷却し、水相添加後、ホモミキサーで乳化して、アイライナーを調製した。得られたアイライナーは、塗布後に清涼感があり、べたつかず、化粧持ちが良いものであった。
【0078】
(製法)
実施例30に準じて、マスカラを調製した。得られたマスカラは、塗布後に清涼感があり、べたつかず、化粧持ちが良いものであった。
【0079】
(製法)
実施例30に準じて、液状口紅を調製した。得られた液状口紅は、塗布後に清涼感があり、べたつかず、化粧持ちが良いものであった。
【0080】
(製法)
実施例30に準じて、アイシャドウを調製した。得られたアイシャドウは、塗布後に清涼感があり、べたつかず、化粧持ちが良いものであった。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればシリコーン化多糖化合物と、ポリエーテル変性シリコーンと、シリコーン系油分と、疎水性粉末と、エチルアルコールと、水とをそれぞれ適量配合し、得られた乳化組成物は、塗布後に清涼感を与え、べたつかず、極めて化粧持ちに優れているという特性を有している。そのため、本発明の油中水型乳化組成物は、さまざまなメーキャップ化粧料やサンスクリーン等に応用可能である。
Claims (4)
- 下記一般式(1)の構造を有するシリコーン化多糖化合物と、下記一般式(2)の構造を有するポリエーテル変性シリコーンと、シリコーン系油分と、疎水性粉末と、エチルアルコールと、水と、を必須成分として配合し、水の配合量が5.0〜20.0重量%であり、エチルアルコールと水の重量比が、エチルアルコール/水=0.1〜1.8であることを特徴とする油中水型乳化化粧料。
- シリコーン化多糖化合物のYが−(CH2)3−で示される基である請求項1記載の油中水型乳化組成物。
- シリコーン化多糖化合物の配合量が1.0〜5.0重量%である請求項1記載の油中水型乳化組成物。
- ポリエーテル変性シリコーンの配合量が0.2〜5.0重量%である請求項1記載の油中水型乳化組成物。
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