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JP3629650B2 - 車両用開閉体の開閉装置 - Google Patents

車両用開閉体の開閉装置 Download PDF

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JP3629650B2
JP3629650B2 JP31037099A JP31037099A JP3629650B2 JP 3629650 B2 JP3629650 B2 JP 3629650B2 JP 31037099 A JP31037099 A JP 31037099A JP 31037099 A JP31037099 A JP 31037099A JP 3629650 B2 JP3629650 B2 JP 3629650B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後部ドア等のように、上下に回動して開閉する開閉体を、駆動手段により開閉させるようにした車両用開閉体の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワゴン車等の後端部において、上下に回動して開閉するように設けられた後部ドアは、開放時、その下端部が後方に大きく突出するように円弧を描く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、車両の荷物室に荷物の出し入れを行う場合に、車両の後方に障害物があって、後部ドアを大きく開放することができないときには、後部ドアを、障害物にぶつからない程度まで開け、作業者は、自重により閉じたり、ガスステーの付勢力により開いたりしないように、作業者は、後部ドアを押さえながら作業をしなければならない。
【0004】
また、モータ等の駆動源により後部ドアを開閉させるようにした開閉装置は、ドアの開閉を自動的に行いうる利便性はあるものの、後部ドアを、全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置に停止させることができないため、上述のように車両の後方に障害物がある場合には、荷物の出し入れができない(例えば、実開平6−71852号公報参照)。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、開閉体を、全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置に停止させることができ、かつ安全性及び操作性の向上を図った、車両用開閉体の開閉装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 車体に上下方向に開閉可能に支持された開閉体を、駆動手段により開閉しうるようにした車両用開閉体の開閉装置において、停止スイッチの指令に基づいて作動し、前記開閉体を、全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置において停止させる制動手段と、前記開閉体の開閉位置を検出する位置検出手段と、
前記開閉体の開閉移動時の過負荷を検出する過負荷検出手段と、前記開閉体の中間停止位置を記憶する記憶手段と、前記開閉体が中間停止位置から開閉移動しているとき、前記過負荷検出手段が過負荷を検出することにより、前記駆動手段を反転制御し、前記記憶手段により記憶されている中間停止位置と前記位置検出手段の検出位置とを比較してほぼ同一と判断したとき、前記駆動手段の作動を停止させるとともに、前記制動手段を作動させる制御装置とを備えるものとする。
【0007】
(2) 車体に上下方向に開閉可能に支持された開閉体を、駆動手段により開閉しうるようにした車両用開閉体の開閉装置において、停止スイッチの指令に基づいて作動し、前記開閉体を、全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置において停止させる制動手段と、前記開閉体の開閉位置を検出する位置検出手段と、前記開閉体の開閉移動時の過負荷を検出する過負荷検出手段と、前記開閉体の中間停止位置及び前記過負荷検出手段が過負荷を検出した過負荷検出位置を記憶する記憶手段と、前記開閉体が中間停止位置から開閉移動しているとき、前記過負荷検出手段が第1の過負荷検出位置において過負荷を検出することにより、前記駆動手段を反転制御するとともに、第1の過負荷検出位置を記憶手段に記憶させ、前記記憶手段に記憶されている中間停止位置と前記位置検出手段の検出位置とを比較し、前記位置検出手段が前記中間停止位置を検出する前に、前記過負荷検出手段が第2の過負荷検出位置において過負荷を検出することにより、前記駆動手段を再度反転制御し、前記位置検出手段が第1の過負荷検出位置の手前の位置に達したことを検出することにより、前記駆動手段の作動を停止させるとともに、前記制動手段を作動させる制御装置とを備えるものとする。
【0008】
(3) 上記(1)または(2)項において、駆動手段を、正逆回転可能なモータと、該モータの回転を減速して出力部に伝達する減速機構と、該減速機構の出力部の回転力により開閉体を開閉させる開閉機構と、前記モータから開閉機構までの動力伝達経路の途中に設けられ、前記動力伝達経路を断続するクラッチとを備えるものとし、かつ制動手段を、前記モータの停止中に、前記クラッチを接続させたときの前記動力伝達経路により形成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1において、(1)は、ワゴン車等の車両のルーフ(2)の後端部に、上端が左右方向を向くヒンジ軸(3)をもって枢着され、車両の後端開口部を閉塞する全閉位置(A)と、後上方に開いた全開位置(B)とに開閉可能な開閉体である後部のドア、(4)は、ドア(1)と車体との間に伸縮自在に設けられ、ドア(1)を開扉方向に付勢して、ドア(1)を全開位置に保持しうるガスステーである。
【0010】
(5)は、ルーフ(2)の内側に固定され、後述する開閉機構(10)を介してドア(1)に連結された駆動手段で、後述する操作スイッチ(19)の操作により電源が供給されて駆動し、ドア(1)を自動開閉させるものである。
【0011】
ドア(1)の下端部中央には、車体側に固着されたストライカ(図示略)に係合することによって、ドア(1)を全閉状態に拘束するドアロック(図示略)と、ドアロックとストライカとの係合を解除させる電動式のアクチュエータ(図示略)と、ストライカにドアロックが辛うじて係合するハーフラッチ状態になったとき、ストライカがドアロックに完全に係合するフルラッチ状態まで、ドアロックを閉め込む方向に強制的に作動させる電動式のクロージャ(図示略)とを備える公知のロックシステム(6)が装着されている。
【0012】
駆動手段(5)は、図2及び図3に示すように、前後方向に向けて水平に配置された正逆回転可能なモータ(7)と、モータ(7)の出力軸(7a)の回転を減速して出力部に伝達する減速機構(8)と、減速機構(8)の出力部の回転により、ドア(1)を開閉させる開閉機構(10)と、モータ(7)の出力軸(7a)から開閉機構(10)までの動力伝達経路の途中に設けられ、その経路を断続するクラッチ(9)とを備えている。
【0013】
減速機構(8)は、具体的には、モータ(7)の出力軸(7a)に固着されたウォーム(7b)と、ウォーム(7b)に噛合し、かつクラッチ(9)の入力軸(9a)に固嵌されたウォームホイール(8a)と、クラッチ(9)の出力軸(9b)に固嵌されたピニオン(8b)と、このピニオン(8b)に噛合する大径歯車(8c)とからなっている。
【0014】
モータ(7)を停止させ、かつクラッチ(9)を接続させたときにおける開閉機構(10)側からクラッチ(9)を経て、モータ(7)の出力軸(7a)に至るまでの動力伝達経路により、ドア(1)を、全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置において停止させ、かつその位置で保持する制動手段(11)が形成されている。
【0015】
このような制動手段(11)に代えて、またはそれと併設させ、例えば後述するプーリ(12)(14)の回転を機械的に制動する公知のブレーキ(図示略)を設けてもよい。
【0016】
クラッチ(9)は、常時はモータ(7)から開閉機構(10)までの動力伝達経路の連係を断っており、電源が供給されると、動力伝達経路を接続して、モータ(7)の回転を開閉機構(10)に伝達することができるようになっている。
【0017】
開閉機構(10)は、車体に設けられた前後方向を向く基板(13)の後部に垂直軸(12a)をもって軸支され、かつ大径歯車(8c)と一体的に連結されて、正逆回転可能な駆動プーリ(12)と、基板(13)の前端部に垂直軸(14a)をもって軸支された従動プーリ(14)と、駆動プーリ(12)と従動プーリ(14)とに掛け回された無端のベルト(15)とからなっている。ベルト(15)は、その内面に平歯状の凹凸が形成されたタイミングベルトとするのが好ましい。
【0018】
ベルト(15)の下側走行路には、前後方向を向くリンク(16)の前端部が、連結具(16a)により連結されている。リンク(16)は、駆動プーリ(12)と従動プーリ(14)との間において、ベルト(15)とともに、図3に実線で示す閉扉位置と、想像線で示す全開位置とにほぼ直線移動可能であり、その後端部は、ドア(1)の上部前面に枢着(16b)されている。
【0019】
ドア(1)が全閉位置(A)にあるとき、モータ(7)及びクラッチ(9)に電源が供給されて、モータ(7)が正転すると、減速機構(8)、クラッチ(9)、駆動プーリ(12)を介して、リンク(16)は閉扉位置から開扉位置に向けて移動し、ドア(1)は、リンク(16)を介して後方に押され、ヒンジ軸(3)を中心に、全開位置(B)に向けて上向回動させられる。
【0020】
また、ドア(1)が全開位置(B)にあるとき、モータ(7)及びクラッチ(9)に電源が供給されて、モータ(7)が逆転すると、減速機構(8)、クラッチ(9)、駆動プーリ(12)を介して、リンク(16)は、開扉位置から閉扉位置に向けて移動し、ドア(1)は、リンク(16)を介して全閉位置(A)に移動させられる。
【0021】
ドア(1)が、全閉位置(A)と全開位置(B)との間の任意の中間位置(C)にあるときにおいて、制動手段(11)が作動し、モータ(7)の作動が停止して、クラッチ(9)に電源が供給された状態になると、ドア(1)は、自重やガスステー(4)の付勢力により開閉移動させられることなく、制動手段(11)が作動したときの任意の中間位置(C)に保持される。
【0022】
また、クラッチ(9)が動力伝達経路の連係を断っているときは、ドア(1)を、手動操作により、軽力で自由に開閉することができる。
【0023】
図2及び図3に示すように、大径歯車(8c)には、小径歯車(17)が噛合し、この小径歯車(17)の回転軸(17a)には、その回転角度を計測することによって、そのときのドア(1)の位置、移動量、及び移動方向を検出しうるようにした扉位置検出センサ(18)が設けられている。
【0024】
扉位置検出センサ(18)としては、ドア(1)の位置だけでなく、移動量と移動方向とを検出しうるために、位相が90度異なる2個の2相パルス信号を発生しうるロータリエンコーダが好適である。
【0025】
図4は、制御装置の一例を示す。(19)は、図7に示すように、リヤのコンビネーションランプ(20)と並設された停止用スイッチを兼ねる操作スイッチで、オープン用スイッチ(19a)とクローズ用スイッチ(19b)とを有している。
【0026】
両スイッチ(19a)(19b)の出力信号は、両スイッチ(19a)(19b)の操作状況を判別して、モータ(7)及びクラッチ(9)の作動態様を決定する操作判別及び作動決定回路(21)に送られる。
【0027】
必要に応じて、図4に想像線で示すように、ドア(1)の中間停止専用の中間停止スイッチ(19c)を、操作スイッチ(19)中に組み込むか、図7に示す遠隔操作スイッチ(22)に組み込むか、または、ドア(1)の遊端部に設けるかして、その出力信号を、操作判別及び作動決定回路(21)に送るようにしてもよい。
【0028】
図4において、ロックシステム(6)におけるロックセンサ(図示略)からは、ドアロックがロックされているときに発するロック信号、及び同じくロックが解除されているときに発するアンロック信号が、操作判別及び作動決定回路(21)、及び後述する扉位置検出回路(23)に送られる。
【0029】
扉位置検出センサ(18)の出力信号は、扉位置検出回路(23)に送られる。
【0030】
同回路(23)においては、扉位置検出センサ(18)の出力信号である出力パルスのパルス数を、ドア(1)が全閉位置(A)にあり、ドアロックがロックされているとき、すなわち、ロックシステム(6)からロック信号が出力されているときを初期値として、それからドア(1)が全開位置に達するまでのパルス数を連続して計数し、ドア(1)の位置に関する情報を出力信号として出力し、その出力信号は、操作判別及び作動決定回路(21)に送られる。なお、ドア(1)が全閉位置に向かって閉じる際は、上記パルス数は減算される。
【0031】
メモリ(24)には、ドア(1)が全開位置(A)から全閉位置(B)まで移動する際に発する基準となる全開時パルス数、その他の必要な情報が記憶されるようになっており、ドア(1)が全開位置に達したことは、計数中のパルス数が、メモリ(24)に記憶されている上記全開時パルス数に到達することにより検出するようにしている。
【0032】
また、メモリ(24)には、操作スイッチ(19)の中間停止指令により停止させられたときのドア(1)の中間停止位置(C)、及び後述する過負荷検出手段(28)の作動により停止させられたときのドア(1)の過負荷検出位置(D)(図1参照)等も記憶される。
【0033】
(28)は、モータ(7)の電流が予め定めた設定値より上昇したこと、またはモータ(7)の作動中における扉位置検出センサ(18)のパルス間隔が設定値より大となったことを監視する過負荷検出手段である過負荷検出センサで、駆動手段(5)によるドア(1)の開閉移動中に、ドア(2)が障害物に衝突したり、ドア(1)と車体との間に物を挟み込んで、ドア(1)の開閉移動に対して過負荷が生じたことを検出して、その過負荷検出信号を操作判別及び作動決定回路(21)に送るようになっている。
【0034】
操作判別及び作動決定回路(21)の主要な作用は次のとおりである。
〔1〕ロックシステム(6)からロック信号が送られてきている状態で、オープン用スイッチ(19a)が1回だけ閉じられたとき。
このときは、ロックシステム(6)のアクチュエータを作動させて、ドアロックを解錠させ、それによって、ロックシステム(6)からアンロック信号が出力されると、それを確認した上で、開扉作動制御回路(25)を作動させ、扉位置検出回路(23)からドア(1)が全開位置(B)に達したことを示す出力信号が発せられることにより、開扉作動制御回路(25)の作動を停止させる。
【0035】
開扉作動制御回路(25)は、作動させられているとき、クラッチ(9)を接続状態とし、かつモータ(7)を正転させる作用を有している。
したがって、ドア(1)は、駆動手段(5)により、開く方向に移動させられる。
【0036】
〔2〕ロックシステム(6)からアンロック信号が出力されており、かつ扉位置検出回路(23)から、ドア(1)が全開位置(B)に位置していることを検出している状態で、クローズ用スイッチ(19b)が1回だけ閉じられたとき。
【0037】
このときは、閉扉作動制御回路(26)を作動させ、扉位置検出回路(23)からドア(1)が全閉位置(A)に到達したことを示す出力信号が発せられることにより、閉扉作動制御回路(26)の作動を停止させる。
【0038】
閉扉作動制御回路(26)は、作動させられているとき、クラッチ(9)を接続状態とし、かつモータ(7)を逆転させる作用を有している。したがってドア(1)は、駆動手段(5)により、閉じる方向に移動させられる。
【0039】
〔3〕オープン用スイッチ(19a)が1回閉じられて、上述のようにして、開扉作動制御回路(25)が作動させられている間、またはクローズ用スイッチ(19b)が1回閉じられて、上述のようにして、閉扉作動制御回路(26)が作動させられている間に、オープン用スイッチ(19a)、クローズ用スイッチ(19b)、及び中間停止スイッチ(19c)のいずれか1個が閉じられたとき。
【0040】
このときは、それまでの開扉作動制御回路(25)または閉扉作動制御回路(26)の作動を停止し、かつ中間停止制御回路(27)を作動させ、その後、オープン用スイッチ(19a)とクローズ用スイッチ(19b)とのいずれか一方が閉じられることにより、中間停止制御回路(27)の作動を停止させる。
【0041】
中間停止制御回路(27)は、作動させられているとき、クラッチ(9)を接続状態とし、かつモータ(7)を停止状態とする作用を有している。また、上述したように、制動手段(11)として、その他のブレーキ(図4において、符号(28)をもって示す)を併設する場合は、そのブレーキ(28)をも同時に作動させるようにする。
【0042】
この状態では、駆動手段(5)における動力伝達経路が制動手段(11)となり、ドア(1)を、その自重やガスステー(4)の付勢力に抗して、任意の中間位置で停止させ、かつ保持することができる。
【0043】
〔4〕中間停止制御回路(27)が作動させられて、ドア(1)が中間停止位置(C)に停止させられている状態で、オープン用スイッチ(19a)またはクローズ用スイッチ(19b)が操作させられたとき。
【0044】
このときは、中間停止制御回路(27)の作動を停止し、代りに、開扉作動制御回路(25)または閉扉作動制御回路(26)を作動させる。
これによって、ドア(1)は、中間停止位置(C)から、開く方向または閉じる方向へ移動させられる。
この移動を開始する前に、中間停止位置(C)の位置情報はメモリ(24)に記憶される。
〔5〕上記〔4〕の作動の途中、すなわち、ドア(1)が中間停止位置(C)から開く方向または閉じる方向へ移動させられている途中で、過負荷検出手段(28)が過負荷を検出したとき。
【0045】
このときには、その時のドア(1)の位置情報を、過負荷検出位置(D)として、メモリ(24)に記憶させた後、それまで作動していた開扉作動制御回路(25)または閉扉作動制御回路(26)の作動を停止し、代りに、それと逆の閉扉作動制御回路(26)、または開扉作動制御回路(25)を作動させる。
これによって、ドア(1)は、それまで閉じる方向へ移動していた場合は、開く方向へ、また開く方向へ移動していた場合は閉じる方向へ、それぞれ反転させられる。
【0046】
ドア(1)が元の中間停止位置(C)に到達し、そのことが扉位置検出回路(23)により検出されると、それまでの閉扉作動制御回路(26)または開扉作動制御回路(25)の作動を停止し、代りに、中間停止制御回路(27)を作動させる。これによって、ドア(1)は、元の中間停止位置(C)に停止させられる。
【0047】
〔6〕上記〔5〕の最後の作動途中、すなわち、ドア(1)が過負荷検出位置(D)から中間停止位置(C)に向かって移動させられている途中で、再度過負荷検出センサ(28)が過負荷を検出したとき。
【0048】
このときは、まず、その第2の過負荷検出位置をメモリ(24)に記憶させた後、それまで作動していた開扉作動制御回路(25)と閉扉作動制御回路(26)とのいずれか一方の作動を停止し、他方を作動させる。
これによって、ドア(1)は再度反転させられて、最初の過負荷検出位置(D)に向かって移動させられる。
【0049】
ドア(1)が、最初の過負荷検出位置(D)の直前の予め設定した近接距離まで到達し、そのことが扉位置検出回路(23)により検出されると、それまで作動していた開扉または閉扉作動制御回路(25)または(26)の作動を停止し、代りに、中間停止制御回路(27)を作動させる。
【0050】
これによって、ドア(1)は、第1の過負荷検出位置(D)の直前の位置で停止させられる。したがって、ドア(1)が第1の過負荷検出位置(D)まで到達して、再度反転させられることのないようにすることができる。
【0051】
次に、図5及び図6に示すフローチャートを参照して、上記のように構成された車両用開閉体の開閉装置の動作の流れについて説明する。
ドア(1)が全閉位置(A)にあるとき、ステップ(S1)において、操作スイッチ(19)のオープン用スイッチ(19a)を操作すると、ロックシステム(6)のアクチュエータによりドアロックとストライカとの係合が解除された後、ステップ(S2)において、クラッチ(9)が接続するとともに、モータ(7)が正転して、ドア(1)は開扉移動する。
【0052】
ステップ(S3)において、操作スイッチ(19)による中間停止操作がなければ、ドア(1)は開扉移動を継続し、ステップ(S4)において、扉位置検出センサ(18)によりドア(1)の全開位置(B)が検出されると、ステップ(S5)において、クラッチ(9)は切断されるとともに、モータ(7)は回転を停止して、ドア(1)はガスステー(4)の付勢力により全開位置(B)に保持される。
【0053】
ステップ(S3)において、車両の後方に障害物があり、開扉スペースが小さく、ドア(1)を中間位置に止める必要があるときには、操作スイッチ(19)のオープン用スイッチ(19a)、またはクローズ用スイッチ(19b)のいずれかを操作すると、操作スイッチ(19)は停止スイッチとして働き、ステップ(S6)において、クラッチ(9)を接続状態に保持したまま、モータ(7)の回転は停止することにより、ドア(1)は、制動手段(11)により任意の中間停止位置(C)に停止させられ、ステップ(S7)において、中間停止位置(C)をメモリ(24)が記憶する。
【0054】
ドア(1)が中間位置に保持されることにより、作業者は、ドア(1)を押さえることなく、容易に荷物の出し入れ作業を行うことができる。
【0055】
ステップ(S8)において、操作スイッチ(19)のクローズ用スイッチ(19b)を操作すると、ステップ(S9)においてモータ(7)が逆転し、ドア(1)は閉扉移動する。ステップ(S10)において、過負荷検出センサ(28)が過負荷を検出しなければ、ステップ(S11)において扉位置検出センサ(18)が全閉位置を検出することにより、モータ(7)及びクラッチ(9)は停止制御され、ドア(1)は、ドアロックがストライカに係合した全閉状態になる。
【0056】
ステップ(S13)において、操作スイッチ(19)のオープン用スイッチ(19a)が操作されると、ステップ(S14)においてモータ(7)は正転し、ドア(1)は開扉移動し、その後、操作スイッチ(19)の中間停止操作がなければ、全開状態となる。
【0057】
ステップ(S10)において、ドア(1)と車体との間に荷物等が挟み込まれるか、または、人為的にドア(1)が押えられて、過負荷検出位置(D)において、過負荷検出センサ(28)が1回目の過負荷を検出すると、ステップ(S15)においてメモリ(24)が過負荷検出位置(D)を記憶し、ドア(1)は反転させられる。
【0058】
反転動作は、ステップ(S16)において、モータ(7)が正転させられることにより行なわれ、ドア(1)は開扉移動する。ステップ(S17)において、開扉移動中、1回目の過負荷とは別の2回目の過負荷を検出しなければ、ステップ(S18)において、扉位置検出センサ(18)が中間停止位置(C)を検出すると、ステップ(S19)において、モータ(7)は停止し、ドア(1)は、制動手段(11)により中間停止位置(C)に停止する。
【0059】
従って、過負荷検出により反転動作するとき、ドア(1)は、障害物の手前で停止するので、障害物に衝突等して損傷を受けることがない。
【0060】
ステップ(S17)において、反転動作中、中間停止位置(C)に達する前に、ドア(1)が障害物に接触する等して、2回目の過負荷を検出すると、ステップ(S20)においてモータ(7)が逆転制御され、再度、ドア(1)は、閉扉方向に向けて反転動作する。ステップ(S21)において、扉位置検出センサ(22)が記憶手段(23)が記憶した過負荷検出位置(D)の僅か手前の位置を検出すると、ステップ(S22)において、モータ(7)は停止され、ドア(1)は、制動手段(11)により過負荷検出位置(D)の手前で停止する。
【0061】
従って、再度反転動作するとき、1回目に挟み込んだ荷物等を、再度挟み込むことがなく安全である。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によると、開閉体を制動手段により、任意の中間位置に停止させることができるので、狭い開閉スペースの場所であっても、作業者は開閉体を押さえないでも、荷物の出し入れ等を容易に行うことができる。
【0063】
さらに、開閉体を中間停止位置から開閉移動させている途中で、過負荷を検出して開閉体が反転動作しても、開閉体は元の中間停止位置で停止させられるので、開閉体が障害物に衝突する等して、損傷を受けることがない。
【0064】
(b)請求項2記載の発明によると、上述(a)に加えて、過負荷検出により開閉体が反転動作している途中で、再度過負荷が検出されても、開閉体が前回検出した過負荷検出位置の手前で停止するので、同じ過負荷検出を繰り返すことがなく安全性が向上する。
【0065】
(c)請求項3記載の発明によると、制動手段が駆動手段内に設けられているため、開閉装置の小型化は可能となり、かつコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を備える車両の後部の概略側面図である。
【図2】同じく、駆動手段の一部切欠平面図である。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の制御装置の一例を示すブロック図である。
【図5】同じく、開閉装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】同じく、図5のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】車両後部の概略斜視図である。
【符号の説明】
(1)ドア(開閉体)
(2)ルーフ
(3)ヒンジ軸
(4)ガスステー
(5)駆動手段
(6)ロックシステム
(7)モータ
(7a)出力軸
(7b)ウォーム
(8)減速機構
(8a)ウォームホイール
(8b)ピニオン
(8c)大径歯車(出力部)
(9)クラッチ
(9a)入力軸
(9b)出力軸
(10)開閉機構
(11)制動手段
(12)駆動プーリ
(12a)垂直軸
(13)基板
(14)従動プーリ
(14a)垂直軸
(15)ベルト
(16)リンク
(16a)連結具
(16b)枢着(部)
(17)小径歯車
(18)扉位置検出センサ
(19)操作スイッチ(停止用スイッチ)
(19a)オープン用スイッチ
(19b)クローズ用スイッチ
(19c)中間停止用スイッチ
(20)コンビネーションランプ
(21)操作判別及び作動決定回路
(22)遠隔操作スイッチ
(23)扉位置検出回路
(24)メモリ
(25)開扉作動制御回路
(26)閉扉作動制御回路
(27)中間停止制御回路
(28)過負荷検出センサ(過負荷検出手段)

Claims (3)

  1. 車体に上下方向に開閉可能に支持された開閉体を、駆動手段により開閉しうるようにした車両用開閉体の開閉装置において、
    停止スイッチの指令に基づいて作動し、前記開閉体を、全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置において停止させる制動手段と、
    前記開閉体の開閉位置を検出する位置検出手段と、
    前記開閉体の開閉移動時の過負荷を検出する過負荷検出手段と、
    前記開閉体の中間停止位置を記憶する記憶手段と、
    前記開閉体が中間停止位置から開閉移動しているとき、前記過負荷検出手段が過負荷を検出することにより、前記駆動手段を反転制御し、前記記憶手段により記憶されている中間停止位置と前記位置検出手段の検出位置とを比較してほぼ同一と判断したとき、前記駆動手段の作動を停止させるとともに、前記制動手段を作動させる制御装置
    とを備えることを特徴とする車両用開閉体の開閉装置。
  2. 車体に上下方向に開閉可能に支持された開閉体を、駆動手段により開閉しうるようにした車両用開閉体の開閉装置において、
    停止スイッチの指令に基づいて作動し、前記開閉体を、全閉位置と全開位置との間の任意の中間位置において停止させる制動手段と、
    前記開閉体の開閉位置を検出する位置検出手段と、
    前記開閉体の開閉移動時の過負荷を検出する過負荷検出手段と、
    前記開閉体の中間停止位置及び前記過負荷検出手段が過負荷を検出した過負荷検出位置を記憶する記憶手段と、
    前記開閉体が中間停止位置から開閉移動しているとき、前記過負荷検出手段が第1の過負荷検出位置において過負荷を検出することにより、前記駆動手段を反転制御するとともに、第1の過負荷検出位置を記憶手段に記憶させ、前記記憶手段に記憶されている中間停止位置と前記位置検出手段の検出位置とを比較し、前記位置検出手段が前記中間停止位置を検出する前に、前記過負荷検出手段が第2の過負荷検出位置において過負荷を検出することにより、前記駆動手段を再度反転制御し、前記位置検出手段が第1の過負荷検出位置の手前の位置に達したことを検出することにより、前記駆動手段の作動を停止させるとともに、前記制動手段を作動させる制御装置
    とを備えることを特徴とする車両用開閉体の開閉装置。
  3. 駆動手段を、正逆回転可能なモータと、該モータの回転を減速して出力部に伝達する減速機構と、該減速機構の出力部の回転力により開閉体を開閉させる開閉機構と、前記モータから開閉機構までの動力伝達経路の途中に設けられ、前記動力伝達経路を断続するクラッチとを備えるものとし、かつ制動手段を、前記モータの停止中に、前記クラッチを接続させたときの前記動力伝達経路により形成した請求項1または2に記載の車両用開閉体の開閉装置。
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