JP3686551B2 - 端子金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、雄端子金具を嵌合する際、弾性接触片を該雄端子金具に弾性的に接触させて案内し、雄端子金具との接触を安定させることにより接触抵抗の増大を防ぎ、電気的接続を安定させることのできる端子金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の端子金具は、図4及び図5に示す如き構成を有している。
図において、雌端子金具1は、図示していない雄端子金具を嵌入するための挿入口2が開口している箱形の端子金具本体3と、この端子金具本体3の底板4の挿入口2の端部から延出する部分を端子金具本体3内に折り返すことによって形成される弾性接触片5とからなる。弾性接触片5は、挿入口2の下側端部において端子金具本体3内側に曲げられた撓み部6と、この撓み部6から端子金具本体3内を斜め後方延設された斜面部7と、この斜面部7の先端において底板4側に回曲して底板4に当接する弾性支持部8とを有している。
このような雌端子金具1に雄端子金具を挿入すると、雄端子金具の先端が斜面部7に弾性的に当接することによって挿入抵抗が生じ、この挿入抵抗に抗して挿入が完了すると斜面部7の頂上部に設けられた突起状の接触部9に弾性的に接触することによって所定の接触荷重が確保されている。
【0003】
この弾性接触片5には、端子金具本体3の底板4との連続部分から先端に亘って雄端子金具の挿入方向に沿ったスリット10が形成されており、このスリット10により、撓み部6、斜面部7及び弾性支持部8が幅方向に2つに分断された状態に構成されている。
【0004】
このように弾性接触片5がスリット10で2つに分断された構造になっていると、雄端子金具が弾性接触片5に対して傾斜しながら挿入されたときに、雄端子金具が弾性接触片5の側部寄り部分から接触する片当たり状態のときに、雄端子金具が先に当接した方の弾性接触片5がより大きく撓んで変形し、雄端子金具の挿入力を大きく分担することから、1枚板状の弾性接触片の全体で挿入力を受ける構造に比べると挿入抵抗が小さくすることができる。
【0005】
また、スリット10によって弾性接触片5を2つに分断したことに伴い、雄端子金具の挿入完了時に雄端子金具と接触する弾性接触片5の接触部9がそれぞれの斜面部7,7の頂上部に突出するように設けられており、この接触部9により、雄端子金具を挿着完了した状態において、雄端子金具に対しては、分断された2つの弾性接触片5,5からの弾力が作用するため、大きな接触荷重が確保されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の端子金具にあっては、雄端子金具を雌端子金具に挿入する場合、図5に示す如く雌端子金具1の挿入口2から挿入した雄端子金具は、その先端がまず、雌端子金具1の弾性接触片5の斜面部7に当接する。この弾性接触片5の斜面部7に当接した雄端子金具をさらに挿入すると、雄端子金具の先端は、斜面部7に案内され、斜面部7上をスライドしながら雄端子金具の先端によって弾性接触片5を底板4方向に押圧しながら雌端子金具1の内部に進み、やがて雄端子金具の先端が斜面部7の頂上部に設けられた接触部9に当接する。この接触部9に当接した状態で、さらに雄端子金具の先端を中に押し込むと、雄端子金具の先端が接触部9の表面部を、あるいはその殆どを削り取るという現象が生じる。
【0007】
このように雄端子金具の先端によって接触部9の表面部(一部)でも削り取ってしまうと、接触部9の接触面における接触が不安定となり、この接触の不安定さが接触抵抗の増加を招き、電気的接続が不安定となるという問題がある。
【0008】
本願発明の目的は、弾性接触片の斜面部の頂上部に設けられた接触部を雄端子金具の先端で削り取ることがなく、接触部と雄端子金具との接触を安定させ、接触部と雄端子金具との接触抵抗の増大を防ぎ、電気的接続を安定させようというものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の端子金具は、一端に雄端子金具を嵌入するための挿入口を備え箱形に形成される端子金具本体内に、底板を前記挿入口端部から延出する部分で端子金具本体内側に折り返し曲げて形成する撓み部と、該撓み部から端子金具本体内を後方に傾きをもって延設する傾斜部と、該傾斜部の先端で底板側に回曲して該底板に当接させる弾性支持部とからなる弾性接触片を形成してなり,
前記弾性接触片の先端側の連結部を残して複数のスリットを設け、
前記複数のスリットによって弾性接触片を前記雄端子金具の挿入方向に沿って複数片に分断し、該複数片に分断した弾性接触片の少なくとも両端部に位置する弾性接触片のそれぞれの傾斜部に、接触部を前記傾斜部の回曲部近傍から前記雄端子金具を前記挿入口から挿入する際に該雄端子金具の先端が当接する傾斜部の該雄端子金具の先端当接位置より下部に向かって延設して帯状に形成したものである。
このように構成することにより、請求項1に記載の端子金具によると、接触部を、弾性接触片の接触部の起点を傾斜部の先端近傍から雄端子金具の先端の当接位置より下部の範囲で形成し、傾斜部の支持部方向に延設して設けてあり、しかも、弾性接触片の先端側の連結部を残して複数のスリットを設け、この複数のスリットによって弾性接触片を雄端子金具の挿入方向に沿って複数片に分断してあるため、雄端子金具の先端で削り取ることがなく、接触部と雄端子金具との接触を安定させ、雄端子金具の先端を挿入した際、分断された弾性接触片の撓み変形がバラバラになるのを防止することができ、接触部と雄端子金具との接触抵抗の増大を防ぎ、電気的接続を安定にすることができる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の端子金具は、複数のスリットを、前記弾性接触片の撓み部から傾斜部、弾性支持部にかけて設けたものである。
このように構成することにより、請求項2に記載の端子金具によると、スリットで分断する範囲を雄端子金具が直接接触する傾斜部だけに限定せず、撓み部にも及ぼしてあるため、雄端子金具の挿入中における双方の傾斜部の撓み変形の独立性を高くでき、挿入抵抗の低減を図ることができる。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の端子金具は、複数片に分断した弾性接触片の少なくとも嵌合相手雄端子当接面部に接触部を形成してなる弾性接触片の傾斜部を、雄端子金具を挿入した際に雄端子金具の先端が当接する前記傾斜部の位置より上方で該傾斜部の底板に対する傾斜角度より小さい傾斜角度に曲げて形成したものである。
このように構成することにより、請求項3に記載の端子金具によると、雄端子金具の先端による弾性接触片の傾斜部の起点を回曲部近傍から雄端子金具の先端の当接位置より下部の範囲で形成し、傾斜部の支持部方向に延設して設けた接触部の削り取りを小さくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。
図1〜図3には、本発明に係る端子金具の一実施の形態が示されている。
【0014】
図において、端子金具は、電気的導通性を有する所定形状の金属板材を曲げ加工することによって成形され、全体としては図示が省略されている電線接続部と端子金具本体1と弾性接触片5とからなっている。
端子金具本体1は、図示していない電線接続部よりも前方に配置されており、全体として方形断面の箱形をなし、一端には雄端子金具(図示せず)の端子20が進入可能な挿入口2が全面に亘って開口されている。
【0015】
弾性接触片5は、図3に示す如き構成を有しており、端子金具本体1の底板4を挿入口2の端部から長さ方向に一定幅の帯状に延出した部分を端子金具本体1の内側に曲げ加工することによって形成されている。すなわち、弾性接触片5は、挿入口2の端部において上方へU字形に回曲した撓み部6と、この撓み部6から端子金具本体1の中空内を斜め上向きに後方へ延びる傾斜部7と、この傾斜部7の先端から下方へU字形に回曲して傾斜部7と略平行状態に弾性支持部8を形成し、この弾性支持部8の先端を底板4に当接して構成されている。
そして、この弾性接触片5は、撓み部6から傾斜部7に亘り、さらに弾性支持部8にかけて傾斜部延在方向(雄端子金具の挿入方向)に沿ってスリット10、11が形成されている。この2つのスリット10、11によって弾性接触片5は、幅方向において、係止片14を中に挟んで弾性接触片5A、弾性接触片5Bの2つに分断されている。
【0016】
したがって、弾性接触片5Aは、挿入口2の端部において上方へU字形に回曲した撓み部6Aと、この撓み部6Aから端子金具本体1の中空内を斜め上向きに後方へ延びる傾斜部7Aと、この傾斜部7Aの先端から下方へU字形に回曲して傾斜部7Aと略平行状態に弾性支持部8Aが形成されている。そして、弾性接触片5Aの傾斜部7Aには、その頂上部から撓み部6Aに向かって、雄端子金具の端子20を挿入する際に雄端子金具の端子20の先端が弾性接触片5Aの傾斜部7Aの当接する位置より下方の位置(撓み部6A寄りの位置)にかけて接触部12Aが形成されている。さらに、この弾性接触片5Aの傾斜部7Aは、雄端子金具の端子20を挿入する際に雄端子金具の端子20の先端が弾性接触片5Aの傾斜部7Aの当接する位置より上方の位置で頂上部に至る手前の位置から傾斜部7Aの傾斜が底板4に、より平行になるように曲げられて、傾斜部7Aが急傾斜部7Aaと緩傾斜部7Abとに別れた、くの字状に形成されている。
この弾性接触片5Aの傾斜部7Aを、雄端子金具を挿入の際に雄端子金具の端子20の先端が弾性接触片5Aの傾斜部7Aの当接する位置より上方の位置で頂上部に至る手前の位置から傾斜部7Aの傾斜が底板4に、より平行になるように曲げる(急傾斜部7Aaと緩傾斜部7Abを形成する)のは、雄端子金具の端子20の先端が傾斜部7Aの当接する位置より上方の位置で底板4に対する傾斜角度を小さくすることにより、雄端子金具の端子20の先端によって弾性接触片5Aの傾斜部7Aに形成されている接触部12Aの削りを傾斜部7Aの頂上部付近で少なくすることができるからである。
この緩傾斜部7Abは、図1では底板4に対して所定の角度をもって構成されているが、この底板4に対する角度は、0゜すなわち底板4と平行になるように形成しても良く、緩傾斜部7Abの曲げ角度を底板4と平行になるように形成すると、雄端子金具の端子20を挿入した際に雄端子金具の端子20の先端が弾性接触片5Aの傾斜部7Aの急傾斜部7Aaに当接し、接触部12Aに当接した状態で、雄端子金具の端子20がさらに押込まれ、傾斜部7Aの急傾斜部7Aaを超えたところで挿入負荷を小さくすることができるという効果がある。
【0017】
また、弾性接触片5Bは、挿入口2の端部において上方へU字形に回曲した撓み部6Bと、この撓み部6Bから端子金具本体1の中空内を斜め上向きに後方へ延びる傾斜部7Bと、この傾斜部7Bの先端から下方へU字形に回曲して傾斜部7Bと略平行状態に弾性支持部8Bが形成されている。そして、弾性接触片5Bの傾斜部7Bには、その頂上部から撓み部6Bに向かって、雄端子金具の端子20を挿入する際に雄端子金具の端子20の先端が弾性接触片5Bの傾斜部7Bの当接する位置より下方の位置(撓み部6B寄りの位置)にかけて接触部12Bが形成されている。さらに、この弾性接触片5Bの傾斜部7Bは、雄端子金具の端子20を挿入する際に雄端子金具の端子20の先端が弾性接触片5Bの傾斜部7Bの当接する位置より上方の位置で頂上部に至る手前の位置から傾斜部7Bの傾斜が底板4に、より平行になるように曲げられて傾斜部7Bがが急傾斜部7Baと緩傾斜部7Bbとに別れた、くの字状に形成されている。
この弾性接触片5Bの傾斜部7Bを、雄端子金具を挿入の際に雄端子金具の端子20の先端が弾性接触片5Bの傾斜部7Bの当接する位置より上方の位置で頂上部に至る手前の位置から傾斜部7Bの傾斜が底板4に、より平行になるように曲げる(急傾斜部7Baと緩傾斜部7Bbを形成する)のは、雄端子金具の端子20の先端が傾斜部7Bの当接する位置より上方の位置で底板4に対する傾斜角度を小さくすることにより、雄端子金具の端子20の先端によって弾性接触片5Bの傾斜部7Bに形成されている接触部12Bの削りを傾斜部7Bの頂上部付近で少なくすることができるからである。
この緩傾斜部7Bbは、図1では底板4に対して所定の角度をもって構成されているが、この底板4に対する角度は、0゜すなわち底板4と平行になるように形成しても良く、緩傾斜部7Bbの曲げ角度を底板4と平行になるように形成すると、雄端子金具の端子20を挿入した際に雄端子金具の端子20の先端が弾性接触片5Bの傾斜部7Bの急傾斜部7Baに当接し、接触部12Bに当接した状態で、雄端子金具の端子20がさらに押込まれ、傾斜部7Bの急傾斜部7Baを超えたところで挿入負荷を小さくすることができるという効果がある。
【0018】
そして、弾性接触片5Aの弾性支持部8Aの先端と弾性接触片5Bの弾性支持部8Bの先端は、連結部13によって一体に形成されている。このように弾性支持部8Aの先端と弾性支持部8Bの先端を連結部13によって一体に形成することにより雄端子金具の端子20の先端を挿入した際、分断された弾性接触片5A、5Bの撓み変形がバラバラになるのを防止することができる。これによって、接触部12A、12Bと雄端子金具の端子20との接触抵抗の増大を防ぐことができ、電気的接続を安定にすることができる。
【0019】
一方、14は、雄端子金具を挿入した際に雄端子金具と係合する係止片で、挿入した雄端子金具が抜けてしまうのを防止するためのものである。この係止片14は、弾性接触片5A、5Bと同様に挿入口2の端部において上方へU字形に回曲した撓み部15と、この撓み部15から端子金具本体1の中空内を斜め上向きに後方へ延びる傾斜部16によって構成されている。この係止片14の上面には図示しない雄端子金具と係合部と係合する係止部17が設けられている。
【0020】
このように構成される雌端子金具の端子金具本体1内に挿入口2から雄端子金具の端子20が挿入されると、雄端子金具の端子20が弾性接触片5A、5Bの傾斜部7A、7Bの上面と、係止部17の傾斜部16の上面に押圧するように接触する。これに伴い、弾性接触片5A、5Bの撓み部6A、6Bと、係止部17の撓み部14に撓みが生じると共に、弾性支持部8A、8Bにも撓みが生じ、その弾力によって雄端子金具の端子20と弾性接触片5A、5Bとの間には挿入抵抗が生じる。
【0021】
このとき、弾性接触片5A、5Bの傾斜部7A、7Bは、弾性支持部8A、8Bによって雄端子金具の端子20を端子金具本体1の天井板18に強く押圧することになる。すなわち、弾性接触片5A、5Bが雄端子金具の端子20を端子金具本体1の天井板18に強く押圧している側の傾斜部7A、7Bとこの傾斜部7A、7Bに連続している撓み部6A、6Bと弾性支持部8A、8Bが挿入力を大きく分担しており、主に撓み部6A、6Bと弾性支持部8A、8Bの弾力が挿入抵抗として作用している。
【0022】
また、端子金具本体1内に挿入口2から図1に示す如く、雄端子金具の端子20を挿入すると、雄端子金具の端子20の先端は、まず、図2に示す如く、弾性接触片5A、5Bの急傾斜部7Aa、7Baに設けられている接触部12A、12Bに当接し、この当接した位置で、雄端子金具の端子20の先端に対して弾性接触片5A、5Bの急傾斜部7Aa、7Baが挿入抵抗となるため、雄端子金具の端子20の先端が接触部12A、12Bを削ることになる。さらに雄端子金具の端子20の先端を端子金具本体1内に押し込むと、当接している接触部12A、12Bを削りながら進み、急傾斜部7Aa、7Baから緩傾斜部7Ab、7Bbに変化したところで雄端子金具の端子20の先端に対する弾性接触片5A、5Bの傾斜部7A、7Bの押圧力が減少し挿入抵抗が小さくなる。これによって、雄端子金具の端子20の先端による接触部12A、12Bの削りが無くなり、雄端子金具の端子20の先端は、緩傾斜部7Ab、7Bbに形成されている接触部12A、12Bに案内されて挿入されることになる。
【0023】
ところが、本実施の形態では、2つのスリット10、11によって弾性接触片5を弾性接触片5A、弾性接触片5Bの2つの弾性接触片に分断した例を示しているが、弾性接触片5の分断は2つに限らず、スリットを3つ設けることによって3つの弾性接触片に分断することも、スリットを4つ設けることによって4つの弾性接触片に分断することもできる。この弾性接触片5の分断数は、弾性接触片による端子金具本体の天井板への押圧力に応じて決められるものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】
請求項1に記載の発明によれば、弾性接触片の傾斜部の起点を回曲部近傍から雄端子金具の先端の当接位置より下部の範囲で形成し、傾斜部の支持部方向に延設して設けた接触部を雄端子金具の先端で削り取ることがなく、接触部と雄端子金具との接触を安定させ、雄端子金具の先端を挿入した際、分断された弾性接触片の撓み変形がバラバラになるのを防止することができ、接触部と雄端子金具との接触抵抗の増大を防ぎ、電気的接続を安定にすることができる。
【0027】
請求項2に記載の発明によれば、スリットで分断する範囲を雄端子金具が直接接触する傾斜部だけに限定せず、撓み部にも及ぼしてあるため、雄端子金具の挿入中における双方の傾斜部の撓み変形の独立性を高くでき、挿入抵抗の低減を図ることができる。
【0028】
請求項3に記載の発明によれば、雄端子金具の先端による弾性接触片の起点を傾斜部の回曲部近傍から雄端子金具の先端の当接位置より下部の範囲で形成し、傾斜部の支持部方向に延設して設けた接触部の削り取りを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る端子金具の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1に図示のA部の拡大図である。
【図3】図1に図示の弾性接触片の斜視図である。
【図4】従来の弾性接触片の斜視図である。
【図5】従来の雌端子金具の断面図である。
【図6】図5に図示の雌端子金具に雄端子金具の端子を挿入した状態を示す図である。
【符号の説明】
1……………………………………雌端子金具
2……………………………………挿入口
3……………………………………端子金具本体
4……………………………………底板
5A,5B…………………………弾性接触片
6A,6B…………………………撓み部
7A,7B…………………………傾斜部
7Aa,7Ba……………………急傾斜部
7Ab,7Bb……………………緩傾斜部
8A,8B…………………………弾性支持部
10,11…………………………スリット
12A,12B……………………接触部
13…………………………………連結部
18…………………………………天井板
20…………………………………端子
Claims (3)
- 一端に雄端子金具を嵌入するための挿入口を備え箱形に形成される端子金具本体内に、底板を前記挿入口端部から延出する部分で端子金具本体内側に折り返し曲げて形成する撓み部と、該撓み部から端子金具本体内を後方に傾きをもって延設する傾斜部と、該傾斜部の先端で底板側に回曲して該底板に当接させる弾性支持部とからなる弾性接触片を形成してなり,
前記弾性接触片の先端側の連結部を残して複数のスリットを設け、
前記複数のスリットによって弾性接触片を前記雄端子金具の挿入方向に沿って複数片に分断し、該複数片に分断した弾性接触片の少なくとも両端部に位置する弾性接触片のそれぞれの傾斜部に、接触部を前記傾斜部の回曲部近傍から前記雄端子金具を前記挿入口から挿入する際に該雄端子金具の先端が当接する傾斜部の該雄端子金具の先端当接位置より下部に向かって延設して帯状に形成したことを特徴とする端子金具。 - 前記複数のスリットは、前記弾性接触片の撓み部から傾斜部、弾性支持部にかけて設けたものである請求項1に記載の端子金具。
- 前記複数片に分断した弾性接触片の、少なくとも嵌合相手雄端子当接面部に接触部を形成してなる弾性接触片の傾斜部は、該雄端子金具を挿入した際に雄端子金具の先端が当接する前記傾斜部の位置より上方で該傾斜部の底板に対する傾斜角度より小さい傾斜角度に曲げたものである請求項1又は2に記載の端子金具。
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