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JP3671584B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP3671584B2
JP3671584B2 JP07043097A JP7043097A JP3671584B2 JP 3671584 B2 JP3671584 B2 JP 3671584B2 JP 07043097 A JP07043097 A JP 07043097A JP 7043097 A JP7043097 A JP 7043097A JP 3671584 B2 JP3671584 B2 JP 3671584B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OHP合紙(普通紙)とOHPシート(オーバーヘッドプロジェクタ用紙)とが排紙トレイ上にて交互に重ねられるように画像形成動作シーケンスを制御するOHP合紙モードを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭62−59971号公報には、OHP合紙モ−ドに於いて、原稿画像複写済のOHP用紙と白紙のOHP合紙とが、排紙トレイ上で重なるように交互に排出される複写機が開示されている。
特開平4−362968号公報には、OHP合紙モ−ドに於いて、原稿画像複写済のOHP用紙と同一原稿画像複写済のOHP合紙とが、排紙トレイ上で重なるように排出される複写機が開示されている。
【0003】
その他、OHP合紙モ−ドに於いて、カラー原稿画像複写済のOHP用紙と同一原稿を単色で複写済のOHP合紙とが排紙トレイ上にて交互に重なるように排出される複写機や、配布用に作成するマルチコピー用紙とOHP用紙及びOHP合紙とが各々設定された複写モードで複写される複写機が、本出願人によって提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
OHPを用いて発表等を行う場合、スクリーンに投影中の画像が、先行及び/又は後続する他のOHPシートの画像に対して、どのように位置づけされるかを知りたい場合がある。しかし、従来の画像形成装置によってOHP合紙上に作成された画像は、対応するOHPシート上に形成された画像であり、先行及び/又は後続する他のOHPシートの画像ではない。したがって、他のOHPシートの画像を知るためには、当該他のOHPシートに対応するOHP合紙を見つけ出す必要がある。しかし、発表中に於いて、そのようなOHP合紙を速やかに見つけ出すことは困難である。
【0005】
本発明は、スクリーンに投影中の画像の位置づけを発表者が容易に把握できるようにするために、OHPシートの画像に関連する画像を、対応するOHP合紙上に形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、OHP合紙モードが設定されている場合は普通紙とOHPシートが排紙トレイにて交互に重ねられるように画像形成動作シーケンスを制御する合紙モード制御手段と、OHPシートに対しては原稿画像を形成し、普通紙に対しては対応するOHPシートに形成される原稿画像に対して原稿画像群の中から関連付けられた複数の原稿画像を形成するように、各々の画像形成動作を制御する作像制御手段と、を有する画像形成装置である。
【0007】
請求項2の発明は、OHP合紙モードが設定されている場合は普通紙とOHPシートが排紙トレイにて交互に重ねられるように画像形成動作シーケンスを制御する合紙モード制御手段と、OHP合紙モードに於いて、OHPシート上への作像対象の原稿画像に関連する原稿画像群の中の複数の原稿画像をOHPシート上への作像対象の原稿画像について各々指定するための関連画像入力手段と、複数の原稿画像を記憶する記憶手段と、前記OHPシート上への作像対象の原稿画像をOHPシート上に形成するとともに、前記関連画像入力手段により指定された当該OHPシート上への作像対象の原稿画像に関連する複数の原稿画像を前記記憶手段から読出して当該OHPシートに対応する1枚の普通紙上に形成する作像手段と、を有する画像形成装置である。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に於いて、前記関連画像入力手段により指定される複数の原稿画像は、OHPシート上に形成される原稿画像に先行及び又は後続する一連の原稿画像群の中から選択される原稿画像である、画像形成装置である。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2に於いて、
前記関連画像入力手段は、OHPシート上への作像対象の原稿画像に関連する複数の原稿画像を、当該OHPシート上への作像対象の原稿画像に対する一連の原稿群における相対位置として入力する手段である、
画像形成装置である。
相対位置の指定は、例えば、「前1」「0」「後1」「後2」のように行うことができる。「前1」とは直前の原稿画像、「0」とは当該原稿画像、「後1」とは直後の原稿画像、「後2」とは直後の原稿画像の直後の原稿画像の意味である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項2に於いて、前記関連画像入力手段は、OHPシート上への作像対象の原稿画像に関連する複数の原稿画像を、当該OHPシート上への作像対象の原稿画像に対する一連の原稿群における相対位置として入力する手段である、画像形成装置である。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5に於いて、前記設定手段により設定される複数の原稿画像は、OHPシート上に形成されるべき原稿画像に先行及び/又は後続する複数の原稿画像である、画像形成装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明を具体的に説明する。
【0015】
1.第1実施例.
図1〜図20は、本発明の画像形成装置を複写機として具体化した第1実施例の機構、制御回路、動作手順の概要、操作パネル、制御手順、及び、OHPシート・OHP合紙・配布用紙の画像例を示す。
【0016】
1-1.複写機の機構と動作の概要.
図1は第1実施例の複写機の機構を模式的に示す。図示の複写機は、原稿読取部IRと、プリンタ部PRT と、操作パネルOP(図1では不図示)とを有し、原稿台ガラス18の上部にADF(自動原稿搬送装置)500 がセットされている。
【0017】
原稿読取部IRは、原稿走査部10と、原稿走査部10から出力される画像信号を処理する画像信号処理部20と、画像信号処理部20での処理により生成された画像データを記憶するメモリユニット部30とを有する。
【0018】
即ち、原稿読取部IRは、原稿台ガラス18上の原稿を露光ランプ11と第1ミラー12を搭載する第1移動体19により露光走査して、反射光を第2ミラー13a,13b とレンズ系14を介してCCDラインイメージセンサ16に導いて結像させ、CCDラインイメージセンサ16により光電変換された画像信号を画像信号処理部20に送って処理することにより画像データを生成し、該画像データをメモリユニット部30のメモリに格納する装置である。なお、第1移動体19の副走査のための移動(図の左右方向の移動)は、スキャナモータM2によって行われる。また、CCDラインイメージセンサ16は、図の紙面直交方向に多数の光電変換素子を配列して成るものであり、例えば、400dpiで画像を読み取って、各画素に対応する電気信号を出力する。
【0019】
メモリユニット部30は、画像信号処理部20から受信される画像データを圧縮して記憶するとともに、該記憶した圧縮データを伸長し、必要に応じて回転・変倍等の編集処理を施して、プリンタ部PRT へ送る。画像信号処理部20とメモリユニット部30については後述する。
【0020】
プリンタ部PRT は、メモリユニット部30から読み出した画像データに基づいて画像記録信号を生成する印字処理部40と、印字処理部40から出力される画像記録信号に基づいてレーザダイオード62を駆動して該レーザダイオード62から出力されるレーザビームにより感光体ドラム71の表面に静電潜像を書き込むプリントヘッド部60と、プリントヘッド部60により感光体ドラム71の表面に形成された静電潜像をトナー現像して用紙上に転写した後に定着して機外に排出する画像形成部70とを有する。
【0021】
つまり、プリンタ部PRT では、感光体ドラム71上に画像記録信号に対応する静電潜像を書き込む動作、該静電潜像をトナーで現像する動作、現像されたトナー像を用紙上に転写する動作、トナー像を用紙上に定着させる動作、用紙を転写位置に給紙するとともにトナー像を転写された用紙を定着位置まで搬送して定着後に排出する動作が行われる。
【0022】
感光体ドラム71の表面に静電潜像を形成する動作は、メモリ回路30から読み出した画像データを、印字処理部40にてレーザ駆動用の画像記録信号に変換し、この画像記録信号でレーザダイオード62を駆動することにより画像に対応するレーザビームを出力させ、このレーザビームを、ポリゴンミラー65、光学系69,67a,67bを介して、回転駆動されている感光体ドラム71の帯電表面に結像させることで実現される。なお、感光体ドラム71の表面は、レーザビームの入射位置の上流側に於いて、帯電チャージャ72によって一様に帯電されている。
【0023】
静電潜像をトナーで現像する動作は、回転駆動されている感光体ドラム71の表面に形成された静電潜像に、現像器73内のトナーを付着させることにより実現される。また、感光体ドラム71の表面に現像されたトナー像を用紙上に転写する動作は、該トナー像を転写チャージャ74により吸引して、転写位置に給紙されて来る用紙上に転写することにより実現される。また、用紙上に転写されたトナー像を定着する動作は、トナー像を転写された用紙を分離チャージャ75により感光体ドラム71から分離した後、搬送ベルト83により定着装置84まで搬送して、該定着装置84にて熱圧着による画像定着処理を施すことにより実現される。なお、トナー像の転写後に於いて感光体ドラム71上に残留しているトナーは、下流側に設けられたクリーナ76によって除去される。また、感光体ドラム71はメインモータM1によって一定速度で回転されるものとする。
【0024】
用紙を搬送する動作は、選択された何れか一方の用紙トレイ80a,80b から捌き出した用紙を、搬送路を通して搬送し、タイミングローラ対82の位置で一旦停止させた後、所定のタイミングで感光体ドラム71と転写チャージャ74との間の転写位置に給紙し、転写後、搬送ベルト83により定着装置84まで搬送し、定着後、排出ローラ対85により再給紙ユニット(=ソータユニット)600 へ排出するように行われる。なお、用紙トレイ80a,80b 内の用紙の有無はセンサSE13,SE14 により各々検出され、用紙サイズは、センサSE11,SE12 により各々検出される。
【0025】
本例では、用紙トレイ80a,80b の何れか一方にはOHPシートが収納されており、他方にはOHPシートと同サイズの普通紙が収納されている。普通紙は、OHP合紙として用いられるとともに配布用の用紙としても用いられる。なお、図では、用紙トレイが2個の場合が示されているが、3個以上でもよい。また、OHP合紙及び/又は配布用紙は、OHPシートと同サイズでもよく、異なるサイズであってもよい。OHPシートとOHP合紙が同サイズの場合は後の取り扱いが容易である。また、上述の用紙の搬送経路には、搬送状態を検出するためのセンサ群が設けられている。例えば、タイミングローラ対82の直前にはセンサSE15が、搬送ベルト83の位置にはセンサSE16が、排出ローラ対85の直後にはセンサSE17が、各々設けられている。
【0026】
排出ローラ85から排出される用紙(OHPシート又は普通紙)は、再給紙ユニット(=ソーターユニット)600 に送り込まれる。用紙の片面に画像を形成する片面複写モードの場合、又は用紙の両面に画像を形成する両面モードで第2面に画像を形成した後の場合であれば、用紙は、切換爪601 の上面に案内されてソータ部に送られ、該ソータ部にてノンソートトレイ(通常の排紙トレイ)621 、又は、ソートトレイ群630 の何れかのトレイに排出される。なお、用紙がソータ部へ送られたことは、センサSE62によって検出される。本例では、OHPシートとOHP合紙はノンソートトレイ621 に排出され、配布用にプリントされた用紙はソートトレイ群630 に排出される。
【0027】
一方、用紙の両面に画像を形成する両面モードで第1面に画像を形成された後の用紙は、切換爪601 の図中左面に案内されて再給紙部に送られる。再給紙部では、用紙は、搬送ローラ602 により搬送されて反転ローラ603 に到り、次に、用紙後端が反転ローラ603 の直前のセンサSE61を通過したタイミングで反転ローラ603 の回転方向が逆転される。これにより、用紙は進行方向を逆転されて、再給紙通路側へ送り込まれ、再給紙ローラ群86a,86b,86c により搬送されて、タイミングローラ対82に到る。その後は、通常の給紙の場合と同様に、所定のタイミングで転写位置に送り込まれて、第2面への画像形成を施される。複数枚の用紙が連続給紙された場合は、各用紙が重ならないように、用紙間隔を空けて再給紙ユニット600 に送り込まれる。用紙の搬送経路長は一定であるため、上記の如く再給紙ユニット600 により循環され得る用紙枚数は、用紙サイズに依存することになる。なお、切換爪601 を上述の如く作用させるための切換動作は、不図示のソレノイドによって行われるものとする。
【0028】
本複写機では、原稿台ガラス18の上に原稿自動搬送装置(ADF)500 が設けられている。ADF500 が起動されると、原稿トレイ510 上に画像面を上向きにセットされている原稿(1枚以上の原稿)のうち、下層側の原稿が給紙ローラ501 によって送り出され、その中から、捌きローラ502 と捌きパッド503 とによって最下層の1枚のみが捌き出され、さらに中間ローラ504 により給送されてレジストローラ505 に到り、該レジストローラ505 で一旦停止されて斜行を補正された後、搬送ベルト506 によって原稿台ガラス18上へ送り出される。原稿がレジストローラ505 の位置に達したことは、センサSE15によって検出されるとともに、その幅サイズはセンサSE53によって検出される。
【0029】
原稿の後端が原稿スケール512 を通過すると、搬送ベルト506 が僅かに逆転され、これにより、原稿の後端が、原稿スケール512 の端縁に位置決めされる。この時、次原稿が有る場合には、該次原稿の先端はレジストローラ505 に達しており、該レジストローラ505 の位置で待機されている。これにより、次原稿の搬送所要時間が短縮される。
【0030】
原稿が原稿スケール512 により位置決めされて原稿台ガラス18上にセットされると、自動原稿搬送装置500 の下方に設けられて連携して制御されている複写機のスキャナ19が動作されて、原稿画像面が読み取られる。スキャナ19による原稿の読取動作が終了して、その旨の信号が複写機側からADF500 のCPU107(図2参照)へ送られて来ると、再び搬送ベルト506 が駆動される。これにより、原稿は、図中の左方へ搬送されて反転ローラ507 に到る。
【0031】
その後、切換爪508 の上面に案内されて、排紙ローラ509 により排紙トレイ511 上へ画像面を上向きに排出される(片面原稿モード、又は両面原稿モードの第2面読取終了後)。又は、切換爪508 の下面に案内されて表裏反転されて再び原稿ガラス18上にセットされる(両面原稿モードの第1面読取終了後)。
【0032】
1-2.制御回路.
図2及び図3は本複写機の制御回路の全体構成、図4は図2の画像信号処理部20の構成、図5は図2のメモリユニット部30の構成を示す。また、図9は、本複写機の操作パネルOPを示し、図10は操作パネルOP内の液晶パネル91の関連画像入力モードに於ける画面表示例を示す。
【0033】
図9に示すように、操作パネルOP上には、複写枚数や複写倍率等の置数を入力するためのテンキー92、置数等を標準値に戻すためのクリアキー93、複写装置内部に設定された設定値を標準値に戻すパネルリセットキー94、動作の中止を入力するためのストップキー95、動作の開始を入力するためのスタートキー96、OHP合紙モードの設定を指令するためのOHP合紙モードキー97、OHP合紙モードが設定されたことを点灯して表示するOHP合紙モード表示LED97a 、関連画像入力モードの起動を指令するための関連画像登録起動キー98、OHP合紙に出力される関連画像が登録されていることを点灯して表示する関連画像登録表示LED98a 、用紙サイズを選択するための用紙サイズ選択キー99、選択された用紙サイズ(例えば、A4YはA4サイズの横置き、B5TはB5サイズ縦置き;横置きは長手方向と用紙の搬送方向とが交わる方向、縦置きは同一方向)を点灯して表示する用紙サイズ表示LED99a 、液晶パネル91が設けられている。
【0034】
液晶タッチパネル91には、ジャム発生・サービスマンコール・ペーパーが少ないことを示すニアエンプティ・ペーパーエンプティ発生・トラブル発生等の複写機の各種の状態や、露光レベル・倍率・用紙等の複写機の動作モード、その他の種々の情報が表示されるとともに、例えば、OHP合紙モードに於いて原稿画像に関連する複数の画像(関連画像)を選択して登録するためのタッチパネルスイッチ(ボタン)やメッセージ等の動作モード選択画面が表示される。OHP合紙に出力されるべき関連画像の登録については後述する。
【0035】
図2及び図3に示すように、本複写装置の制御回路は、第1CPU101 、第2CPU102 、第4CPU104 〜第8CPU108 の7個のCPUを用いて構成される。各CPU101 、102 、104 〜108 には、各々プログラムの格納されたROM111 、112 、114 〜118 や、作業エリアとなるRAM121 、122 、124 〜128 等が接続されている。
【0036】
第1CPU101 、第2CPU102 、及び第6CPU106 は、シリアルI/O190 に接続されたコマンドラインによって相互に接続されている。このシリアルI/O190 には、第5CPU105 が接続されているとともに、第7CPU107 と第8CPU108 とを接続するコマンドラインが接続されている。また、第4CPU104 と第5CPU105 は、コマンドラインによって相互に接続されている。
【0037】
第1CPU101 は、操作パネルOPの各操作キー92〜99や液晶パネル91の各タッチパネルスイッチ(ボタン)からの入力の受け付け、各表示用LEDや液晶パネル91の表示制御を行う。このため、第1CPU101 用のI/Oには、操作パネルOPの各キースイッチ、LED素子、及び液晶パネル91が接続されている。
【0038】
第2CPU102 は画像信号処理部20を制御するとともに、走査系10の動作を制御する。このため、第2CPU102 のI/Oには、図4に示すように、走査系10のスキャナ(移動体)19等を副走査方向へ移動させるスキャナモータM2の駆動回路等が接続されているとともに、スキャナの位置を検出するセンサからの信号が入力されている。スキャン速度は、操作パネルOPから設定されてCPU105 から与えられる倍率に応じて定まる。また、原稿サイズは公知の予備スキャンにより検出される。また、第2CPU102 に接続されている画像信号処理部20には、CCD16からの画像信号が入力され、所定の処理を施されて画像データD2 に変換される。この画像データD2 はメモリユニット部30に送られる。
【0039】
画像信号処理部20は、図4に示すように、アンプ23、A/D変換器25、シェーディング補正部26、濃度変換部27、電気変倍部28、編集加工部29、画像モニタメモリ24、及び、これらに画像読取同期信号を供給するタイミング制御部21を有する。CCD16から入力される電気信号は、アンプ23で増幅された後、A/D変換部25で8ビットのディジタルデータに変換される。このディジタル信号は、シェーディング補正部26により素子ムラ等を補正された後、濃度変換部27にて反射データから濃度データへの変換や、γ補正を施される。次に、電気変倍部28へ送られて、設定されている倍率情報に基づいて、主走査方向の電気的変倍処理を施され、さらに編集加工部29にて画像編集処理を施される。このようにして処理された画像データD2が、メモリユニット部30へ送られる。画像モニタメモリ24は、CPU102 の指示に応じて、シェーディング補正用のサンプルデータ等の1ライン分の画像データを記憶する。CPU102 は、上記各処理部26〜28へのパラメータの設定や、スキャナモータM2の駆動によるスキャン制御、ホストCPU105 との通信等、画像読取動作にかかわる全体制御を行う。
【0040】
第4CPU104 は、印字処理部40を含むプリンタ部PRT の制御を行う。このため、第4CPU104 用のI/Oには、プリンタ部PRT 内の各種の部材を動作させるためのメインモータM1や作像系各部のクラッチの駆動回路、プリンタ部PRT 内の各部の動作状況等を検出するためのセンサ(作像系センサ・用紙サイズ等検出センサ・用紙有無センサ)回路が接続されている。また、印字処理部40には、メモリユニット部30から送られて来る画像データD3が入力されるとともに、レーザダイオード62の駆動回路が接続されている。
【0041】
第5CPU105 は、制御回路100 の全体的なタイミング調整や動作モードの設定のための処理を行う。このため、第5CPU105 は第4CPU104 とコマンドラインで接続されている。また、他のCPU101,102,106,107,108 との間でシリアル通信を行って、制御に必要なコマンドやレポートを送受する。
【0042】
第6CPU106 はメモリユニット部30の制御を行う。即ち、画像信号処理部20から送られて来る画像データD2を圧縮して符号メモリ306 に格納する。また、プリント動作時には、符号メモリ306 から圧縮データを読み出して伸長して、印字処理部40へ出力する。
【0043】
メモリユニット部30は、図5に示すように、バス切換部301 、CPU106 からのパラメータ設定に基づいて2値データを作成する2値化処理部302 、400dpiでA4サイズ2ページ分の容量を有するマルチポートの画像メモリ304 、各々独立に動作可能な圧縮器311 と伸長器312 を有する符号処理部305 、マルチポートの符号メモリ306 、回転処理部307 、CPU106 からのパラメータ設定に基づいて多値データを作成する多値化処理部308 、変倍部309 、及びこれらを制御する第6CPU106 等から構成される。即ち、メモリユニット部30では、画像データは、圧縮された状態で符号メモリ306 に記憶される。
【0044】
2値化処理部302 では、画像信号処理部20からバス切換部301 を介して入力される8ビットの画像データD2 が、例えば、ディザ法等により、多値の画像データD3を復元可能な範囲で2値化する処理がCPU106 からのパラメータ設定に基づいて行われる。
【0045】
符号処理部305 は、画像メモリ304 に書き込まれた画像データを読み出して圧縮器311 にて圧縮し、これを、符号メモリ306 に書き込む。また、CPU106 からの指令に応じて、プリントの対象となる符号データを符号メモリ306 から読み出して、伸長器312 にて伸長し、これを、画像メモリ304 に書き込む。画像メモリ304 に複数頁分の画像データを書き込むときは、書き込み位置及び書き込みエリアに応じて伸長を制御することができる。例えば、操作パネルOPからの設定に応じてOHP合紙に画像を出力する場合であれば、CPU101 からシリアル通信で送られて来る情報と、管理テーブルMT1 の情報に基づいて、必要な画像が符号メモリ306 から読み出されて、画像メモリ304 に書き込まれる。圧縮器311 及び伸長器312 は、プリント速度向上のために独立して、且つ、並行に動作可能に構成されており、これらと符号メモリ306 との間では、不図示のDMAコントローラによって、データがDMA転送される。また、ハード回路は圧縮器311 と伸長器312 とで同じ構成のものを用いているので、圧縮処理と伸長処理とを同じ時間で処理することができる。
【0046】
符号メモリ306 から読み出された符号が伸長されて1頁分の画像データが生成されると、その画像データがCPU106 からの指令に応じて画像メモリ304 から読み出されて、必要に応じて回転処理部308 にて回転処理を施され、多値化処理部309 にて多値の画像データに復元され、これが、変倍処理部309 を通って画像データD3として印字処理部40へ出力される。変倍処理部309 では、主・副両方向の電気変倍処理が可能である。
【0047】
符号メモリ306 は、32KB単位のメモリ領域に区分されており、各メモリ領域には、ページ単位の符号データが格納される。これは、書込みと読出しの同時制御を可能にするためである。この符号メモリ306 は、RAM126 内の図6に示す管理テーブルMT1 によって管理される。
【0048】
管理テーブルMT1 には、符号メモリ306 の各メモリ領域を示す領域番号、書込み順に付与される各原稿画像のページ番号PN、或るメモリ領域に格納されている符号データが別のメモリ領域に格納されている符号データに繋がる同一ページの符号データである場合に当該別のメモリ領域の領域番号を示す「前連結」、或るメモリ領域に格納されている符号データが別のメモリ領域に格納されている符号データに先行する同一ページの符号データである場合に当該別のメモリ領域の領域番号を示す「後連結」、画像登録番号や圧縮方式及びデータ長等の圧縮・伸長処理に必要な各種の付加情報が格納される。各頁内に於ける32KB毎の前方向への繋がりを示す「前連結」が「00」の場合には1ページ分の符号データの最初の格納領域であることを示す。また、各頁内に於ける32KB毎の後方向への繋がりを示す「後連結」が「FF」の場合には1ページ分の符号データの最終の格納領域であることを示す。これらの情報に基づいて、符号メモリ306 が動的に管理される。
【0049】
第6CPU106 は、画像メモリ304 から画像データを読み出して圧縮する際に管理テーブルMT1 の情報を作成しつつ、圧縮器311 を制御して符号メモリ306 に格納する。また、画像データを出力する際には、上記と逆の動作によって符号メモリ306 から符号データを読み出す。管理テーブルMT1 の情報は、当該ページのデータが正常に読み出され、且つ、指定されている枚数のプリントが完了したときに消去される。
【0050】
第7CPU107 は、原稿自動搬送装置500 による原稿の搬送・停止・排出動作を制御する。第8CPU108 は、再給紙ユニット(ソータユニット)600 の動作を制御する。
【0051】
1-3.複写動作のシーケンス.
次に、複写機の動作シーケンスを、図7と図8に示す各CPU間で送受される要求コマンドQと、これに対するレポートAを参照して説明する。
【0052】
まず、シーケンス管理用の第5CPU105 が、メモリユニット部30管理用の第6CPU106 に対して、メモリの準備を要求する。これを受けて、第6CPU106 は、メモリユニット部30のハードウェアに対して、画像信号処理部20から画像メモリ304 へ画像データD2を転送させるためのバス接続状態、2値化処理のためのモード(例:誤差分散法,地肌消去のための閾値,2値化閾値等)、画像メモリ304 の書込領域の開始アドレス、XYレングス情報等を設定する。
【0053】
上記設定が終了すると、第6CPU106 は、第5CPU105 に対してメモリ準備の完了を通知する。これにより、第5CPU105 は、第6CPU106 と第2CPU102 に対して、原稿画像の読み取りを要求する。この要求に応じて、第2CPU102 は、その内部の原稿走査制御部に対してスキャンを要求する。これにより、原稿走査制御部による原稿画像走査が行われ、該走査により読み取られた画像信号が、第2CPU102 により設定された画像処理モードに従って画像信号処理部20にて処理される。また、この処理により生成された画像データD2(読取データ)が、メモリユニット部30に転送される。
【0054】
原稿画像走査が終了すると、その旨が第2CPU102 内部の原稿走査制御部から第2CPU102 内部の制御部に通知される。また、これにより、第2CPU102 と第6CPU106 から第5CPU105 に対して各々読取動作が完了した旨が通知される。この通知を受けて、第5CPU105 は、第6CPU106 に対して、画像メモリ304 内の画像データを圧縮すべき旨を要求する。これに応答して、第6CPU106 は、画像メモリ304 の読出アドレス、XYレングス情報、符号メモリ306 の書込アドレス、圧縮器311 の圧縮モード(例:算術符号化方式,MH方式等)等を設定して各部を起動する。これにより、圧縮処理が行われて、符号データが符号メモリ306 に格納される。
【0055】
圧縮処理が完了すると、第6CPU106 から第5CPU105 に対して、圧縮処理の完了が通知される。なお、符号メモリ306 が一杯になった場合は、圧縮不可能を示すパラメータを付加された圧縮完了レポートが、第6CPU106 から第5CPU105 に送られる。これにより、第5CPU105 は、符号メモリ306 のフル状態を知ることができる。
【0056】
上述の如く符号メモリ306 内に格納された符号データは、第5CPU105 から第6CPU106 に対して送られる伸長要求に応答して読み出される。
即ち、第5CPU105 から第6CPU106 に対して伸長要求が送られると、第6CPU106 は、符号メモリ306 の読出アドレス、XYレングス情報、画像メモリ304 の書込アドレス、伸長器312 の伸長モード(例:算術符号化方式,MH方式)等を設定して各部を起動する。これにより、伸長処理が行われて、画像データが画像メモリ304 に書き込まれる。
【0057】
伸長処理が完了すると、第6CPU106 から第5CPU105 に対して、伸長処理の完了が通知される。これを受けて、第5CPU105 は、第6CPU106 に対して、画像メモリ304 内の画像データD3を読み出すためのメモリの準備を要求する。これを受けて、第6CPU106 は、メモリユニット部30のハードウェアに対して、画像メモリ304 から印字処理部40へ画像データD3を転送させるためのバス接続状態、回転処理のモード、画像メモリ304 の読出領域の開始アドレス、XYレングス情報等を設定する。
【0058】
上記設定が終了すると、第6CPU106 は、第5CPU105 に対してメモリ準備の完了を通知する。これにより、第5CPU105 は、第6CPU106 と第4CPU104 に対して、プリント動作を要求する。この要求に応じて、第4CPU104 から第5CPU105 に対して、用紙の搬送状態を知らせる給紙レポートが送られる。その後、画像メモリ304 から読み出された画像データD3が、印字処理部40に出力されて、プリント動作が行われる。
【0059】
プリント動作が終了すると、第6CPU106 と第4CPU104 から第5CPU105 に対して、プリント完了が通知される。また、第4CPU104 から第5CPU105 に対して、イジェクト完了レポートが送られる。これらのレポートを受けた第5CPU105 は、必要に応じて、第6CPU106 に対して、メモリクリア要求を送る。
このようにして、複写動作のシーケンスが行われる。
【0060】
1-4.フロ−チャ−トに即した概要説明.
次に、第1CPU101 、第4CPU104 、第5CPU105 、第6CPU106 の処理に即して、本複写機の特徴的な制御を説明する。
【0061】
1-4-1.第1CPU101.
図11に示すように、電源が投入されると、第1CPU101 では、まず、RAM121 やレジスタ等を初期化する初期設定が行われる(S11) 。
【0062】
次に、1ルーチンの実行時間を規定する内部タイマのセット(S12) 、キー操作を受け付けるキー入力処理(S13) 、キー操作等に応じてLED素子の点消灯や液晶パネル91の表示を行うパネル表示処理(S14) 、及び、これらの処理以外のその他の処理(S15) が行われる。その他の処理(S15) には、OHP合紙モードに於いて、OHP合紙に出力されるべき複数の画像を登録する処理(登録キー処理)が含まれる。登録キー処理の詳細については、図10と図15〜図17を参照して後に詳述する。
【0063】
上記各処理は、ステップS12 でセットされる内部タイマで規定される時間毎に繰り返して実行される。また、その間、適時に他のCPUとの通信処理が、割込によって行われる。
【0064】
1-4-2.第4CPU104.
図12に示すように、電源が投入されると、第4CPU104 では、まず、RAM124 やレジスタ等を初期化する初期設定が行われる(S41) 。
次に、1ルーチンの実行時間を規定する内部タイマのセット(S42) 、現像・転写系の制御(S43) 、搬送系の制御(S44) 、定着系の制御(S45) 、印字処理部の制御(S46) 、及び、これらの処理以外のその他の処理(S47) が行われる。これらの各処理は、ステップS42 でセットされる内部タイマで規定される時間毎に繰り返して実行される。
【0065】
1-4-3.第5CPU105.
図13に示すように、電源が投入されると、第5CPU105 では、まず、RAM125 やレジスタ等を初期化する初期設定が行われる(S51) 。
次に、1ルーチンの実行時間を規定する内部タイマのセット(S52) 、他のCPUからの入力データをチェックする入力データの解析処理(S53) 、操作内容に応じて動作モードを定めるモード設定処理(S54) 、割込切換処理(S55) 、モードに応じたコマンドを設定するコマンド設定処理(S56) 、コマンドを通信ポートに待機させる出力データセット処理(S57) 、及びこれらの処理以外のその他の処理(S58) が行われる。これらの各処理は、ステップS52 でセットされる内部タイマで規定される時間毎に繰り返して実行される。
【0066】
1-4-4.第6CPU106.
図14に示すように、電源が投入されると、第6CPU106 では、まず、RAM126 やレジスタ等を初期化する初期設定が行われる(S61) 。
次に、コマンド受信処理(S62) 、ステータス送信処理(S63) 、画像メモリ書込処理(S64) 、圧縮制御処理(S65) 、伸長制御処理(S66) 、画像メモリ読出処理(S67) 、及びこれらの処理以外のその他の処理(S68) が繰り返して実行される。画像メモリ読出処理(S67) には、OHP合紙モードに於いてメモリユニット部30から所望の画像データ(OHPシート用/OHP合紙用/配布用紙用)を読み出す際に実行される合紙モード読出制御(図18)も含まれる。この合紙モード読出制御の詳細については後述する。
【0067】
1-5.登録キー処理.
図15は図11のステップS15 に含まれる登録キー処理を示し、図16〜図17は図15のステップS1521 の原稿登録キー処理を示す。また、図10は、登録キー処理に於いて操作パネルOPの液晶パネル91に表示される画面例を示す。
【0068】
登録キー処理(S15a)では、まず、状態Aがチェックされる(S1501) 。状態Aは電源投入時の初期状態では0であり、OHP合紙モードに於いてOHP合紙に出力する複数の画像(関連画像)を登録するモード(関連画像入力モード)が設定されているか否かを示す。
【0069】
状態Aが0の場合に於いて、OHP合紙モードが設定されていない場合は(S1511;NO)、状態Aに0がセットされ(S1515) 、関連画像入力モードが設定されていることを点灯して示すLED98a が消灯される(S1516) 。なお、OHP合紙モードは、先述のように、OHP合紙モードキー97の操作によって設定され/解除されるモードであり、その設定状態はLED97a の点灯によって表示される。
【0070】
状態Aが0の場合に於いて、OHP合紙モードが設定されている状態で(S1511;YES) 、登録起動キー98の操作が待機され(S1512;NO →リターン) 、登録起動キー98が押された場合には(S1512;YES) 、状態Aに1がセットされ(S1513) 、OHP合紙に出力する複数の画像(関連画像)を登録するための原稿登録画面が表示される(S1514) 。
【0071】
こうして、状態Aが1にされると、ステップS1501 から、ステップS1521 へ進み、図16〜1図17に示す原稿登録処理が行われる。
【0072】
原稿登録処理(S1521) では、まず、状態Bがチェックされる(S1551) 。状態Bは、図10に示すタッチパネルスイッチ(ボタン)911 、912 、913 、914 からの入力の有無を示す。状態Bは電源投入時の初期状態では0とされている。
【0073】
状態Bが0の場合に於いて、ボタン入力が無い場合は(S1561;NO)、原稿登録画面の初期画面が表示され(S1562) 、状態Bに0がセットされて(S1563) 、本サブルーチンが終了する。一方、ボタン入力が有った場合は(S1561;YES) 、状態Bに1がセットされて(S1564) 、本サブルーチンが終了する。
【0074】
状態Bが1にされると、ステップS1561 からステップS1571 に進み、ボタン入力のチェックが行われる。入力が無い場合は、本サブルーチンが終了する。ボタン入力が有った場合は、その種別に応じた処理が行われる。
【0075】
例えば、対象OHP指定ボタン911 が押された場合は、ステップS1581 〜S1583 の処理が行われる。つまり、現在画面で設定されているデータが格納され(S1581) 、テンキー入力に関して対象OHPを指定するテンキー入力以外の受付を禁止するとともに表示の変更を禁止する処理が行われ(S1582) 、さらに、対象OHP原稿を指定するためのテンキー入力の受付を許可するとともに表示部910a、表示部911aへの表示を許可する処理が行われる(S1583) 。これ以後、テンキー92から入力された数値は対象OHP原稿を指定するデータとして扱われ、表示部910aと911aに表示される。図10では、各々「2」が表示されている。
【0076】
また、原稿指定ボタン912 が押された場合は、ステップS1584 〜S1588 の処理が行われる。つまり、現在画面で設定されているデータが格納され(S1584) 、テンキー入力に関して原稿(OHP合紙に出力するための複数の関連原稿)を指定するテンキー入力以外の受付を禁止するとともに表示の変更を禁止する処理が行われ(S1585) 、さらに、関連原稿の既登録数が3以下であることを条件として(S1586;YES) 、関連原稿を指定するためのテンキー入力の受付を許可するとともに表示部912aへの表示を許可する処理が行われる(S1587) 。これ以後、テンキー92から入力された数値は関連原稿を指定するデータとして扱われ、表示部912aに表示される。図10では、「6」が表示されている。なお、本装置の場合、OHP合紙に出力する関連原稿は最大4個(即ち、面積を合紙サイズの1/4に縮小して図20(a)の合紙用紙の如く表示する)であり、且つ、その中の1個はOHP用紙に出力する画像と同一であり既に専有されているため、ステップS1586 で関連原稿の既登録数が3を越えたと判定された場合は(S1586;NO)、テンキーの受付が禁止される(S1588) 。上記で最大4個とした理由は、OHP合紙に出力した場合の見易さを考慮したものであり、他の設定(2,3,5,6,・・・等)も当然に可能である。
【0077】
また、原稿登録ボタン913 が押された場合は、ステップS1589 の処理が行われる。つまり、登録されている関連原稿の原稿番号を、表示部913aに表示する処理が行われる。図10では、「2」「3」「6」が表示されている。なお、その中の左上部欄に表示されている「2」は、上述のように、OHPシートへの出力画像と同じである。
【0078】
以上の処理により、OHPシートへの出力対象として指定された原稿画像について、当該OHPシートに対応する(=対として重ねられる)OHP合紙に出力すべき画像(複数の関連画像)が登録され、該登録された画像を当該OHP合紙へ出力する処理が可能となる。ここで、設定された情報は、シリアル通信によりメモリユニット部30の制御CPU106 へ転送される。
【0079】
登録終了ボタン914 が押された場合は、図15のステップS1531 の判定が「YES 」となって、ステップS1532 〜S1536 の処理が実行される。つまり、原稿登録画面に設定されているデータが格納され(S1532) 、状態AとBに各々0がセットされ(S1533,S1534) 、OHP合紙へ出力する画像の登録が行われた旨を示すLED98a が点灯されて(S1535) 、液晶パネル91が基本画面に戻される(S1536) 。
【0080】
1-6.合紙モード読出制御.
図18は、図14のステップS67 に含まれる合紙モード読出制御を示す。合紙モード読出制御では、OHP合紙モードに於いて、メモリユニット部30から画像データを読み出すための処理が行われる。
【0081】
OHP合紙モードに於いて(S6701;YES) 、画像データを符号メモリ306 から読み出す旨の要求が有った場合は(S6703;YES) 、ステートが確認され(S6711) 、その結果に応じた処理が行われる。なお、OHP合紙モードでない場合や(S6701;NO)、画像データを符号メモリ306 から読み出す旨の要求が無かった場合は(S6703;NO)、ステートが0にされて、本サブルーチンが終了される。また、上記ステートは、電源投入時の初期状態では0とされている。
【0082】
ステートが0の場合は、ステートに1がセットされ(S6721) 、読出モードが確認される(S6722) 。つまり、OHP合紙へ出力するための画像を読み出す場合であるか、OHP合紙以外(OHPシート/配布用紙)へ出力する画像を読み出す場合であるかの確認が行われる。その結果、OHP合紙へ出力するための画像でない場合はステップS6723 に進み、対象原稿の画像データを管理テーブルMT1 で確認して読み出す処理が開始される。
【0083】
一方、読出モードがOHP合紙へ出力するための画像を読み出すモードの場合は、ステップS6724 に進み、登録されている画像(関連画像)データと対象原稿の画像データを管理テーブルMT1 で確認して、最大4個の画像を1枚の用紙(OHP合紙)上に合成して形成するべく読み出す処理、換言すれば、各画像をOHP合紙サイズの1/4の面積に縮小して各縮小画像がOHP合紙上で重ならないように形成するべく読み出す処理が開始される。
【0084】
ステップS6711 でステートが1の場合は、ステップS6731 へ進み、上述のステップS6723 又はS6724 で読み出しを開始された画像データを読み出す処理が継続され(S6731) 、読み出しが終了すると(S6732;YES) 、ステートに0がセットされて(S6733) 、読出動作の終了がCPU105 に通知される(S6734) 。
【0085】
1-7.排紙トレイ切換処理.
図19は、CPU108 の処理の中で実行されるサブルーチンである排紙トレイ切換制御を示す。この処理では、OHP合紙モードであるか否か等に応じて、複写機本体から排出される用紙の排出先が切り換えれる。
【0086】
複写機本体からの用紙排出を検出するセンサSE17のオンエッジ(信号の状態がオフからオンに変化したときの状態変化をいい、以下同様とする)が検出された場合に於いて(S7001;YES) 、OHP合紙モードが設定されている場合は(S7011;YES) 、排出された用紙の種類とソートモード設定の有無に応じて、用紙の排出先のトレイが切り換えられる。
【0087】
例えば、OHP合紙が排出された場合(S7012;YES) や、OHPシートが排出さされた場合は(S7014;YES) は、通常のトレイ(ノンソートトレイ)621 が排出先のトレイとして設定される(S7013) 。また、OHP合紙やOHPシートでなく配布用紙が排出された場合であっても(S7012;NO,and,S7014;NO) 、ソートモードが設定されていない場合は(S7015;NO)、ノンソートトレイ621 が排出先のトレイとして設定される(S7013) 。
【0088】
一方、配布用紙が排出された場合であって(S7012;NO,and,S7014;NO) 、ソートモードが設定されている場合は(S7015;YES) 、前回のソートトレイから1つインクリメントしたトレイ(=ソートトレイを1ビン下げたトレイ/シフトトレイをシフトさせたトレイ)が排出先として設定される(S7016) 。
【0089】
このように制御される結果、ノンソートトレイ621 には、図20(a)に示すように、対象原稿を作像したOHPシートと、関連原稿を縮小合成して作像したOHP合紙とが、対応するOHPシートとOHP合紙とが対になるように、交互に重ねて排出される。また、ソートトレイ群630 には、図20(b)に示すように、対象原稿を作像した配布用紙が、設定されているマルチコピーの部数(必要部数)排出される。なお、図20内の中抜き数字は原稿番号である。
【0090】
2.第2実施例.
図21〜図30は、本発明の画像形成装置を複写機として具体化した第2実施例の制御回路、動作手順の概要、制御手順、操作パネル、及びOHPシート・OHP合紙・配布用紙の画像例を示す。なお、第2実施例の機構やメモリユニット部30の構成は第1実施例と同じであるため図示を省略する。
【0091】
第2実施例は、第1実施例の装置を簡略化したものである。即ち、前述の第1実施例では、登録起動キー98のオンにより関連画像入力モードを起動して、該関連画像入力モードにて登録された当該対象画像を含む最大4画像をOHP合紙に縮小合成して作像している。これに対して、第2実施例では、OHP合紙モードに於いて、対象原稿に対して相対的に固定された当該対象画像を含む最大4個の関連画像(当該対象画像と、当該対象画像に続く3個の画像)をOHP合紙に縮小合成して作像している。このため、第2実施例では関連画像入力モードが不要であり、図9と図30の対比から明らかなように、関連画像入力モードを起動するための登録起動キー98も設けられていない。
【0092】
以下、第1実施例と異なる点を主として説明し、第1実施例と同様の点についての説明は省略もしくは簡略化する。
【0093】
図21〜図22に示すように、制御部100 は、第2実施例では、CPU101 〜CPU108 の8個のCPUを用いて構成されている。つまり、第1実施例では走査系10の制御を第2CPU102 で行っていたのに対して、第2実施例では、第2CPU102 に第3CPU103 を接続して設け、この第3CPU103 により走査系10を制御している。したがって、図4と図29の対比から明らかなように、第2実施例の第2CPU102 には、走査系10のスキャナを駆動するためのスキャナモータM2が接続されていない。また、走査系10に設けられてスキャナの位置を検出するセンサからの信号も入力されない。また、図7と図24の対比から明らかなように、第2実施例では、第2CPU102 から第3CPU103 に対してスキャン要求が出され、スキャンが終了すると、第3CPU103 から第2CPU102 に対してスキャン終了レポートが出される。
【0094】
図23に示すように、画像メモリ304 から画像データを読み出して圧縮する際にRAM126 に作成される管理テーブルMT1 の構成や機能は、第1実施例と同様である。つまり、管理テーブルMT1 には、符号メモリ306 の領域を示す番号、頁番号、連結されている領域の番号、及び圧縮時間やコピー用紙等の圧縮伸長処理に必要な各種の付加情報が格納されており、これらの情報に基づいて符号メモリ306 が動的に管理される。管理テーブルMT1 内の情報は、該当頁の情報が必要部数全てに正常に排出されたときに消去される。
【0095】
本第2実施例では、対象原稿の画像と該対象原稿画像に続く3個の画像をOHP合紙に各々1/4に縮小して合成して作像するために、図26〜図27に示す手順で、OHP合紙モード時の動作が制御される。以下、同図のフロ−チャ−トに即して説明する。
【0096】
コピー動作中でない場合に於いて(S601;NO) 、プリントキー92のオンエッジが検出されると(S602;YES)、OHP合紙モードが設定されている場合には(S603;YES)、OHP合紙用の給紙口がセットされ(S604)、4頁分の読出モードがセットされる(S605)。つまり、対象原稿と該対象原稿に続く3頁分の原稿を縮小してOHP合紙上に合成して作像するための処理が行われる。
【0097】
上記の如くOHP合紙モードに於いてOHP合紙へのプリント動作が開始された後は(S601;YES,and,S606;YES) 、OHP合紙へのプリント動作が完了するまで待機され、OHP合紙へのプリント動作が完了すると(S607;YES)、OHPシートの給紙口がセットされ(S608)、1頁分の読出モードがセットされる(S609)。つまり、対象原稿をOHPシート上に作像するための処理が行われる。
【0098】
上記の如くOHP合紙モードに於いてOHPシートへのプリント動作が開始された後は(S601;YES,and,S606;YES) 、OHPシートへのプリント動作が完了するまで待機され、OHPシートへのプリント動作が完了すると(S610;YES)、原稿が改頁され(S611)、原稿画像データが終了でないことを条件として(S612;NO) 、OHP合紙用の給紙口がセットされ(S613)、4頁分の読出モードがセットされる(S614)。つまり、改頁された対象原稿と該対象原稿に続く3頁分の原稿を縮小してOHP合紙上に合成して作像するための処理が行われる。
【0099】
以下、対象原稿を先頭とする4頁分の縮小画像を合成してOHP合紙に作像するための処理(S613,S614) と、対象原稿をOHPシートに作像するための処理(S608,S609) が繰り返される。
【0100】
上記繰り返しの後、OHPシートへのプリント動作が完了して(S610;YES)、原稿が改頁されたときに於いて(S611)、原稿画像データが終了した場合には(SS612;YES) 、配布用のマルチコピーの設定の有無が判定される。その結果、マルチコピーが設定されている場合には(S615;YES)、記憶されている原稿画像の先頭頁がセットされ(S616)、マルチコピー用の給紙口がセットされ(S617)、2頁分の読出モードがセットされる(S618)。つまり、記憶されている原稿画像の先頭頁とその次の頁の画像を各々1/2に縮小して配布用紙上に作像するための処理が行われる。なお、本例では、図1に示すように給紙口は2個であり、その一方にはOHPシートが収納されているため、OHP合紙と配布用紙は同じ給紙口から給紙される同じサイズの普通紙であるが、給紙口が多数あり、OHP合紙と配布用紙のサイズを変更したい場合には、当然、両給紙口は異なるように設定される。
【0101】
上記の如くOHP合紙モードに於いて配布用紙へのマルチプリント動作が開始された後は(S601;YES,and,S606;YES) 、配布用紙への当該マルチプリント動作が完了するまで待機され、配布用紙への当該マルチプリント動作が完了すると(S619;YES)、原稿が2頁分改頁され(S620)、原稿画像データが終了でないことを条件として(S621;NO) 、次の2頁についてマルチプリントが行われる。
【0102】
なお、前記ステップS615でマルチプリントが設定されないないと判定された場合や(S615;NO) 、上記ステップS621で原稿画像データ終了と判定された場合は(S621;NO) 、ステップS613に進み、前回の原稿画像データの終了以後に記憶された画像データについて、対象原稿と該対象原稿に続く3頁分の原稿を縮小してOHP合紙上に合成して作像するための処理が行われる。
【0103】
以上のような手順で動作を制御される結果、ノンソートトレイ621 には、図28(a)に示すように、対象原稿を作像したOHPシートと、該対象原稿とその後の3原稿を各々1/4に縮小して合成作像したOHP合紙とが、対応するOHPシートとOHP合紙とが対になるように、交互に重ねて排出される。また、ソートトレイ群630 には、図28(b)に示すように、対象原稿とその次頁の原稿を各々1/2に縮小して合成作像した配布用紙が、設定されているマルチコピーの部数(必要部数)排出される。なお、排出先のトレイを切り換える制御は第1実施例の場合(図19)と同じであるため、説明は省略する。また、図28内の中抜き数字は、図20の場合と同様に原稿番号を示す。
【0104】
本発明は、上述の2実施例に限定されない。例えば、対象原稿に関連する複数の画像を対象原稿からの相対位置(・・・2画面前、1画面前、対象原稿、1画面後、2画面後、・・・)として指定して、連続して給紙される各原稿について自動的に上記相対位置関係にある原稿を関連原稿として登録するように構成してもよい。また、関連画像入力モードを設けずに(=登録起動キー98を設けない第2実施例の場合)関連画像を固定する簡略化した構成に於いて、固定位置をシフトさせ得るように構成してもよい。つまり、対象原稿とそれに続く3画像のように固定するのではなく、連続する4画像として固定し、開始画像位置(第2実施例では対象原稿画像)を前後にシフトできるように構成してもよい。また、OHP合紙に出力する画像数を簡単な操作でユーザが任意に選択できるように構成してもよい。また、上記の何れかの構成を簡単な操作でユーザが選択できるように構成してもよい。
【0105】
また、上記の実施例では、OHP合紙上に関連画像自体を作像しているが、関連画像自体に代えて、又は、関連画像自体とともに、関連画像の頁番号等を作像するように構成してもよい。
【0106】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置では、OHPシートの画像に関連する複数の画像が対応するOHP合紙上に形成されるため、OHPシートからスクリーンに投影されている画像の位置づけは、当該OHPシートに対応するOHP合紙の画像を見ることにより、容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例と第2実施例の複写機の機構を模式的に示す断面図。
【図2】第1実施例の複写機の制御回路の一部を示すブロック図。
【図3】第1実施例の複写機の制御回路の残部を示すブロック図。
【図4】第1実施例の複写機の画像信号処理部を示すブロック図。
【図5】第1実施例の複写機のメモリユニット部30を示すブロック図。
【図6】メモリユニット部30のRAM126 内に設けられる符号メモリ306 用の管理テーブルMT1 の説明図(a) と、符号メモリ306 内のメモリ領域を示す説明図(b) 。
【図7】第1実施例の複写機の画像読取動作シーケンスを各CPU間の要求コマンドとレポートの送受により示す説明図。
【図8】第1実施例の複写機の画像形成動作シーケンスを各CPU間の要求コマンドとレポートの送受により示す説明図。
【図9】第1実施例の複写機の操作パネルOPの説明図。
【図10】操作パネルOPの液晶パネル91の関連画像入力モードの表示を示す説明図。
【図11】第1実施例の複写機の第1CPU101 の処理を示すフロ−チャ−ト。
【図12】第1実施例の複写機の第4CPU104 の処理を示すフロ−チャ−ト。
【図13】第1実施例の複写機の第5CPU105 の処理を示すフロ−チャ−ト。
【図14】第1実施例の複写機の第6CPU106 の処理を示すフロ−チャ−ト。
【図15】図11のステップS15 内で実行される登録キー処理を示すフロ−チャ−ト。
【図16】図15のステップS1521 で実行される原稿登録処理の一部を示すフロ−チャ−ト。
【図17】図15のステップS1521 で実行される原稿登録処理の残部を示すフロ−チャ−ト。
【図18】図14のステップS67 内で実行される合紙モード読出制御を示すフロ−チャ−ト。
【図19】第1実施例の複写機の第8CPU108 により実行される排紙トレイ切換処理を示すフロ−チャ−ト。
【図20】第1実施例の複写機のOHP合紙モードで排紙トレイ(ノンソートトレイ)621 に排出されるOHPシート及びOHP合紙の画像例と、ソートトレイ群630 に排出される配布用紙の画像例を示す説明図。
【図21】第2実施例の複写機の制御回路の一部を示すブロック図。
【図22】第2実施例の複写機の制御回路の残部を示すブロック図。
【図23】メモリユニット部30のRAM126 内に設けられる符号メモリ用の管理テーブルMT1 の説明図(a) と、符号メモリ内のメモリ領域を示す説明図(b) 。
【図24】第2実施例の複写機の画像読取動作シーケンスを各CPU間の要求コマンドとレポートの送受により示す説明図。
【図25】第2実施例の複写機の画像形成動作シーケンスを各CPU間の要求コマンドとレポートの送受により示す説明図。
【図26】第2実施例の複写機の画像形成動作シーケンス内のメモリ読出手順と給紙口セット手順を示すフロ−チャ−トの一部。
【図27】第2実施例の複写機の画像形成動作シーケンス内のメモリ読出手順と給紙口セット手順を示すフロ−チャ−トの残部。
【図28】第2実施例の複写機のOHP合紙モードで排紙トレイ(ノンソートトレイ)621 に排出されるOHPシート及びOHP合紙の画像例と、ソートトレイ群630 に排出される配布用紙の画像例を示す説明図。
【図29】第2実施例の複写機の画像信号処理部を示すブロック図。
【図30】第2実施例の複写機の操作パネルOPの説明図。
【符号の説明】
500 自動原稿搬送装置
IR 画像読取部
PRT プリンタ部
20 画像信号処理部
30 メモリユニット部
40 印字処理部
71 感光体ドラム
600 再給紙部(排紙部)

Claims (6)

  1. OHP合紙モードが設定されている場合は普通紙とOHPシートが排紙トレイにて交互に重ねられるように画像形成動作シーケンスを制御する合紙モード制御手段と、
    OHPシートに対しては原稿画像を形成し、普通紙に対しては対応するOHPシートに形成される原稿画像に対して原稿画像群の中から関連付けられた複数の原稿画像を形成するように、各々の画像形成動作を制御する作像制御手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. OHP合紙モードが設定されている場合は普通紙とOHPシートが排紙トレイにて交互に重ねられるように画像形成動作シーケンスを制御する合紙モード制御手段と、
    OHP合紙モードに於いて、OHPシート上への作像対象の原稿画像に関連する原稿画像群の中の複数の原稿画像をOHPシート上への作像対象の原稿画像について各々指定するための関連画像入力手段と、
    複数の原稿画像を記憶する記憶手段と、
    前記OHPシート上への作像対象の原稿画像をOHPシート上に形成するとともに、前記関連画像入力手段により指定された当該OHPシート上への作像対象の原稿画像に関連する複数の原稿画像を前記記憶手段から読出して当該OHPシートに対応する1枚の普通紙上に形成する作像手段と、
    を有する画像形成装置。
  3. 請求項2に於いて、
    前記関連画像入力手段により指定される複数の原稿画像は、OHPシート上に形成される原稿画像に先行及び又は後続する一連の原稿画像群の中から選択される原稿画像である、
    画像形成装置。
  4. 請求項2に於いて、
    前記関連画像入力手段は、OHPシート上への作像対象の原稿画像に関連する複数の原稿画像を、当該OHPシート上への作像対象の原稿画像に対する一連の原稿群における相対位置として入力する手段である、
    画像形成装置。
  5. OHP合紙モードが設定されている場合は普通紙とOHPシートが排紙トレイにて交互に重ねられるように画像形成動作シーケンスを制御する合紙モード制御手段と、
    OHP合紙モードに於いて、OHPシート上に形成されるべき原稿画像に関連する原稿画像群の中の複数の原稿画像を自動設定する設定手段と、
    複数の原稿画像を記憶する記憶手段と、
    前記OHPシート上に形成されるべき原稿画像をOHPシート上に形成するとともに、前記設定手段により自動設定された当該OHPシート上に形成されるべき原稿画像に関連する複数の原稿画像を前記記憶手段から読出して当該OHPシートに対応する1枚の普通紙上に形成する作像手段と、
    を有する画像形成装置。
  6. 請求項5に於いて、
    前記設定手段により設定される複数の原稿画像は、OHPシート上に形成されるべき原稿画像に先行及び/又は後続する複数の原稿画像である、
    画像形成装置。
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