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JP3666834B2 - 導光板及びサイドライト型面光源装置 - Google Patents

導光板及びサイドライト型面光源装置 Download PDF

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JP3666834B2
JP3666834B2 JP32920296A JP32920296A JP3666834B2 JP 3666834 B2 JP3666834 B2 JP 3666834B2 JP 32920296 A JP32920296 A JP 32920296A JP 32920296 A JP32920296 A JP 32920296A JP 3666834 B2 JP3666834 B2 JP 3666834B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイドライト型面光源装置に関し、例えば入射面より遠ざかるに従って板状部材の板厚が薄くなるように形成されたサイドライト型面光源装置に適用するものである。本発明は、入射面に沿って出射面側に所定幅により帯状に、隣接する領域に比して照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成することにより、併せて裏面側に、入射面に沿って所定幅により帯状に光拡散領域を形成することにより、出射光量の分布を均一化して高品位の照明光を出射することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば液晶表示装置においては、サイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明し、これにより全体形状を薄型化するようになされている。
【0003】
すなわちサイドライト型面光源装置は、棒状光源でなる一次光源を板状部材(すなわち導光板でなる)の側方に配置し、この一次光源より出射される照明光を導光板の端面より導光板に入射する。さらにサイドライト型面光源装置は、この照明光を屈曲して、導光板の平面より液晶表示パネルに向けて出射し、これにより全体形状を薄型化できるようになされている。
【0004】
このようなサイドライト型面光源装置は、ほぼ均一な板厚により導光板を形成した方式のものと、一次光源より遠ざかるに従って導光板の板厚を徐々に薄く形成した形式のものとがあり、後者は、前者に比して効率良く照明光を出射することができる。
【0005】
図4は、この後者のサイドライト型面光源装置1の一例を示す分解斜視図である。このサイドライト型面光源装置1は、光散乱導光板2の側方に一次光源3を配置し、反射シート4、光散乱導光板2、プリズムシート5、光拡散シート6、プリズムシート7を順次積層して形成される。
【0006】
一次光源3は、冷陰極管でなる蛍光ランプ8の周囲を、リフレクター9で囲って形成され、リフレクター9の開口側より光散乱導光板2の端面2Aに照明光を入射する。ここでリフレクター9は、入射光を正反射又は乱反射する例えばシート材により形成される。
【0007】
反射シート4は、金属箔等でなるシート状の正反射部材、又は白色PETフィルム等でなるシート状の乱反射部材により形成され、斜面2Bより漏れ出す照明光を反射して光散乱導光板2に入射し、これにより照明光の利用効率を向上する。
【0008】
光散乱導光板2は、断面楔型形状の導光板で、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)からなるマトリックス中に、これと屈折率の異なる透光性の微粒子が一様に混入分散されて形成される。これによりA−A線により切り取って図5に断面を示すように、この光散乱導光板2は、一次光源3側端面でなる入射面2Aより照明光Lを入射し、透光性の微粒子により照明光Lを散乱させながら、また乱反射部材による反射シート4を適用した場合は、この反射シート4により一部乱反射させながら、反射シート4側平面(以下斜面と呼ぶ)2Bとプリズムシート5側平面(以下出射面と呼ぶ)2Cとの間を繰り返し反射させながら照明光を伝搬する。
【0009】
この伝搬の際に、照明光Lは、斜面2Bで反射する毎に出射面に対する入射角が徐々に低下し、出射面に対して臨界角以下の成分が出射面2Cより出射される。この出射面2Cより出射される照明光は、光散乱導光板2の内部において透光性の微粒子により散乱され、また反射シート4により乱反射して伝搬されることにより、散乱光により出射される。しかしながらこの照明光Lは、出射面2Cに対して伝搬方向に傾いて形成された斜面2Bを反射して伝搬することにより、主たる出射方向が楔型形状の先端方向に傾いて形成される。すなわち出射光Lが指向性を有するようになり、これによりサイドライト型面光源装置1は、指向出射性を有するようになる。
【0010】
プリズムシート5及び7は、この照明光Lの指向性を補正するために配置される。すなわちプリズムシート5及び7は、ポリカーボネート等の透光性のシート材で形成され、それぞれ光散乱導光板2側の片面及びこれと逆側の片面にプリズム面が形成される。ここでプリズム面は、一方向にほぼ平行に延長する断面三角形形状の突起が繰り返されて形成される。プリズムシート5は、断面三角形形状の突起が入射面2Aと平行に延長するように、プリズムシート7は、断面三角形形状の突起が入射面2Aと直交する方向に延長するように形成される。
【0011】
これによりプリズムシート5及び7は、この三角形形状の突起の斜面で、出射光の主たる出射方向を出射面2Cの正面方向に補正する。なおプリズムシートとしては、両面にプリズム面を形成した構造のいわゆる両面プリズムシートを用いる場合もある。
【0012】
光拡散シート6は、出射光を拡散し、プリズムシート5及び7による指向性を緩和する。これによりこのサイドライト型面光源装置1では、ほぼ均一な板厚により光散乱導光板を形成した方式のサイドライト型面光源装置に比して、出射光を正面方向に効率良く出射できるようになされている。かくするにつきプリズムシート5及び7、光拡散シート6は、出射光の特性でなる照明光の指向性を補正する照明光補正部材を構成する。
【0013】
なお、このような指向出射性を有する導光板を用いたサイドライト型面光源装置として、透明部材又は半透明部材により、楔型形状又は楔型形状に近い形状に導光板を形成し、或いは平板形状の導光板を形成し、この導光板の出射面及び又は裏面に散乱膜、粗面等を形成したものもある。このようなサイドライト型面光源装置においても、同様に、出射光を正面方向に効率良く出射できるようになされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのようなサイドライト型面光源装置1は、出射面の入射面近傍に、輝度レベルの高い領域(以下明帯と呼ぶ)と輝度レベルの低い領域(以下暗帯と呼ぶ)とが帯状に形成され(図4)、これにより出射光量の分布が不均一になる問題があった。
【0015】
この問題を解決する1つの方法として、入射面に光拡散面を形成する方法も考えられるが、光散乱導光板の形状によっては、この方法でも充分に輝度ムラを抑圧できない場合がある。
【0016】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、出射光量の分布を均一化して高品位の照明光を出射することができるサイドライト型面光源装置を提案しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、板状部材の端面から照明光を入射し、この照明光を屈曲して板状部材の出射面より出射するサイドライト型面光源装置に適用する。このサイドライト型面光源装置において、板状部材の出射面側に、端面に沿って、光拡散の程度が、前記端面側の最初の暗帯の領域を覆い、続く明帯の一部領域を覆う範囲で一定に保持された後、前記端面から遠ざかるに従って徐々に低下するように、隣接する領域に比して照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成する。
【0018】
また請求項2の発明においては、請求項1の構成において、板状部材の出射面に、光拡散領域を形成する。また請求項の発明においては、板状部材の端面から照明光を入射し、前記照明光を屈曲して前記板状部材の出射面より出射するサイドライト型面光源装置に適用して、前記板状部材の出射面側に、前記端面に沿って帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成し、更に、前記出射面と対向する面側に、前記端面に沿って、前記出射面側の光拡散領域に比してほぼ前記端面の厚みの分だけ幅狭の帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成する。また請求項4の発明においては、請求項1、請求項2又は請求項3の構成において、前記板状部材の出射面に、前記出射面より射出される前記照明光の特性を補正する照明光補正部材を有し、前記出射面側の光拡散領域は、前記照明光補正部材に形成されてなるようにする。
【0019】
また請求項の発明においては、請求項1、請求項2又は請求項3の構成において、端面より遠ざかるに従って板厚が徐々に低減するように、板状部材を形成する。
【0020】
た請求項6の発明においては、端面から入射した照明光を出射面より出射するようにしてなる導光板に適用して、出射面側に、隣接する領域に比して照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を端面に沿って形成し、更に、前記出射面と対向する面に、前記端面に沿って、前記出射面側の光拡散領域に比してほぼ前記端面の厚みの分だけ幅狭の帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成する。
【0021】
請求項1の構成により、板状部材の出射面側に、端面に沿って、光拡散の程度が、前記端面側の最初の暗帯の領域を覆い、続く明帯の一部領域を覆う範囲で一定に保持された後、前記端面から遠ざかるに従って徐々に低下するように、隣接する領域に比して照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成すれば、この光拡散領域を透過する出射光の光量分布を均一化することができる。またこの光拡散領域で反射された後、出射面と対向する面で反射して出射される照明光についても、光量を均一化することができる。
【0022】
また請求項2の構成により、又は請求項4の構成により、板状部材の出射面に、又は出射面に配置された照明光補正部材に、光拡散領域を形成して、簡易に光拡散領域を形成することができる。
【0023】
また請求項3の構成により、サイドライト型面光源装置に適用して、前記板状部材の出射面側に、前記端面に沿って帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成し、更に、前記出射面と対向する面側に、前記端面に沿って、前記出射面側の光拡散領域に比してほぼ前記端面の厚みの分だけ幅狭の帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成すれば、出射面側だけでは完全に出射光量を均一化できない場合でも、一層均一化することができる。また請求項5の構成により、端面より遠ざかるに従って板厚が徐々に低減するように、板状部材を形成する場合に適用して、出射光の光量分布を均一化することができる。
【0024】
また請求項6の構成により、導光板に適用して、出射面側に、隣接する領域に比して照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を端面に沿って形成し、更に、前記出射面と対向する面に、前記端面に沿って、前記出射面側の光拡散領域に比してほぼ前記端面の厚みの分だけ幅狭の帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成すれば、この光拡散領域を透過する出射光の光量分布を均一化することができる。またこの光拡散領域で反射された後、出射面と対向する面で反射して出射される照明光についても、光量を均一化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0026】
(1)第1の実施の形態
図1は、本発明の実施の形態に係るサイドライト型面光源装置を示す斜視図である。このサイドライト型面光源装置10は、光散乱導光板11の側方に一次光源3を配置し、反射シート4、光散乱導光板11、プリズムシート5、光拡散シート6、プリズムシート7を順次積層して形成される。なおこの図1において、図4について上述した構成と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。また反射シート4は、白色PETフィルムが適用される。
【0027】
B−B線により切り取って図2に断面を示すように、このサイドライト型面光源装置10は、樹脂材料により枠状に形成されたフレーム12により全体が保持される。ここでフレーム12は、出射面側の縁が、光散乱導光板11の入射面側より所定の長さARだけ飛び出すように形成され、これにより光散乱導光板11の入射面11A側、下側エッジELより出射して直接出射面11Cより出射する照明光を遮光するようになされている。これによりサイドライト型面光源装置10では、照明光により明るく照らし出された下側エッジELが出射面より観察されてなる輝線の影響を実質的に除去する。
【0028】
さらにサイドライト型面光源装置10において、光散乱導光板11の入射面11A側、上側エッジEUに沿って、正反射部材でなる銀シート13が両面テープによりプリズムシート5に貼り着けられて配置される。これによりサイドライト型面光源装置10では、蛍光ランプ8より出射されて、上側エッジEUに到来する照明光を遮光して照明光により上側エッジEUが著しく照らし出されないようになされている。
【0029】
これに対して光散乱導光板11は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)からなるマトリックス中に、これと屈折率の異なる透光性の微粒子を一様に混入分散して、断面楔型形状に形成される。さらに光散乱導光板11は、出射面側の所定領域に光拡散領域14が形成され、この光拡散領域14を除いて、全ての面がほぼ鏡面により形成される。
【0030】
光拡散領域14は、マット面処理により所定の粗さのマット面(シボ面)に形成され、図2(B)に示すように、入射面より一定の粗さで形成された後、徐々に粗さが低減するようになされている。これにより光拡散領域14は、照明光を拡散するようになされ、その光拡散の程度が所定範囲で一定値に保持された後、徐々に低下するようになされている。
【0031】
ここでこの光拡散の程度が一定値に保持される範囲は、出射面において、入射面側エッジEUより連続する最初の暗帯の領域を覆い、続く明帯の一部を覆うように配置される(図2(A))。なおこの図2(A)においては、従来のサイドライト型面光源装置1における出射光量を点線により、サイドライト型面光源装置10における出射光量を実線により示す。
【0032】
これによりこの光拡散の程度が一定値に保持される範囲において、光拡散領域14は、照明光を散乱し、暗帯の領域においては、出射面11Cからの出射光量を増大する。これにより光拡散領域14は、この入射面11Aに近接した領域においては、出射面11Cの透過光量を補正して、出射光量を均一化する。また出射面11Cにおいて反射光を散乱させることにより、さらにはこの散乱を受けた照明光を透光性の微粒子により散乱させることにより、続く楔型先端側の領域についても出射光量を均一化する。
【0033】
これに対して、光拡散領域14は、楔型先端側で徐々に照明光を散乱する程度を低減し、これにより続く鏡面との境界を目立たなくする。なおこの光拡散の程度が徐々に低下する範囲においても、上述の光拡散の程度が一定値に保持される範囲程ではないものの、照明光を散乱することにより、透過光量を補正して、また反射光を散乱させて出射光量を均一化することになる。
【0034】
以上の構成において、蛍光ランプ8から射出された照明光は(図1)、直接に、又はリフレクター9で反射した後、入射面11Aより光散乱導光板11の内部に入射し、この照明光が透光性の微粒子により散乱を受けながら斜面11Bと出射面11Cとの間で反射を繰り返して光散乱導光板11の内部を伝搬する。このときこの照明光は、斜面11Bで反射する毎に出射面11Cに対する入射角が低下し、出射面11Cに対して臨界角以下の成分が出射面11Cより出射される。
【0035】
これにより照明光は、入射面11Aの直近の領域において、主に、入射面11A側より入射面より直接出射面11Cに到来した臨界角以下の成分が出射され、続く楔型先端側の領域では、主に、入射面11Aより直接斜面11Bに到来し、ここで反射されて出射面11Cに到来した臨界角以下の成分が出射される。サイドライト型面光源装置10では、何ら処理しない場合、主にこの直接の照明光が入射する領域に、また主に斜面で1回反射した照明光が入射する領域に最初の暗帯が形成される。さらに続く領域では、明帯が形成される。
【0036】
この最初の暗帯と明帯の一部領域において、照明光は、出射面11Cに形成された光拡散領域14により散乱を受け、これにより暗帯の領域においては、出射面11Cからの出射光量が増大する。これにより照明光は、この領域において出射光量が均一化される。
【0037】
またこの領域において、照明光は、反射光も散乱を受けることにより、また光散乱導光板11の内部においても散乱することにより、続く楔型先端側においても、出射光量が均一化される。
【0038】
さらにこの最初の明帯の残りの領域以降において、照明光は、出射面11Cにおける光拡散の程度が徐々に低下することにより、光拡散領域14の境界が目立たなくなるように保持され、またこの領域によっても出射光の光量分布が均一化される。
【0039】
このようにして均一な照明光を出射する際に、入射面11Aの下側エッジELにおいては、照明光により明るく照らし出され、このエッジELから出射して直接出射面11Cより出射される照明光がフレーム12により遮光される。またこの照明光のうちの出射面で反射した成分においては、出射面11Cにおいて光拡散領域14により拡散され、また内部の透光性微粒子により散乱され、これにより下側エッジELによる輝線が防止される。
【0040】
また入射面11Aの上側エッジEUにおいては、このエッジEUに沿って配置された銀シート13により上側エッジEUへの照明光の入射が防止され、これにより上側エッジEUによる輝線が防止される。
【0041】
以上の構成によれば、光散乱導光板11の入射面11Aに沿って、この光散乱導光板11の出射面11Cに、一定の幅で光拡散領域14を形成したことにより、暗帯の領域において出射光量を増大させることができ、これにより出射光量の分布を均一化して高品位の照明光を出射することができる。
【0042】
(2)第2の実施の形態
図3は、第2の実施の形態に係るサイドライト型面光源装置を示す断面図である。このサイドライト型面光源装置20では、光散乱導光板11の斜面側にも光拡散領域21を形成する。なおこの図3において、図2について上述した構成と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0043】
ここで光拡散領域21は、光散乱導光板11の入射面に沿って、帯状に、光拡散領域14に比して、ほぼ入射面11Aの板厚の分だけ幅狭に形成される。さらに光拡散領域21は、光拡散領域14と同様に、光拡散の程度を一定値に保持した領域が形成された後、徐々に光拡散の程度が低下するように形成される。
【0044】
すなわちこの種の断面楔型形状の導光板においては、基本的に、斜面及び出射面との間で照明光を反射させながら楔型先端方向に伝搬し、このとき臨界角以下の成分を出射面より出射する。従って入射面より入射する照明光の、導光板の形状に対する角度分布に応じて、明帯、暗帯の発生程度が変化することになる。これにより光散乱導光板11の形状(入射面の厚さ、楔型先端までの長さ等)によっては、単に出射面に光拡散領域14を形成しても充分に出射光量を均一化できない場合が発生する。
【0045】
ところがこの実施の形態においては、斜面側で反射する際に照明光を拡散することにより、出射面の明帯及び暗帯に対応する領域間における照明光の光量差を低減することができる。これにより第1の実施の形態に比してさらに一段と出射光量を均一化することができる。
【0046】
図3に示す構成によれば、出射面に加えて、斜面側にも光拡散領域を形成したことにより、さらに一段と高品位の照明光を出射することができる。
【0047】
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態では、光拡散の程度を一定に保持した後、徐々に低下するように光拡散領域を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光拡散の程度を一定に保持した後、段階的に低減して光拡散領域を形成してもよい。また実用上充分に光拡散領域と隣接する領域との間の境界が目立たない場合、単に光拡散の程度を一定に保持して光拡散領域を形成してもよい。
【0048】
また上述の実施の形態では、マット面処理により、光拡散領域を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、サンドペーパーによるブラスト処理、化学エッチング処理により粗面に形成する場合等、種々の粗面形成手段を広く適用することができる。また粗面化により照明光を拡散する場合に限らず、白色インク等の光拡散材料を付着させて光拡散領域を形成してもよい。
【0049】
さらに上述の実施の形態では、光散乱導光板に直接光拡散領域を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば斜面側においては反射シートに印刷を施し、反射シートと一体に光拡散領域を形成してもよい。また出射面側においては、プリズムシート5等の照明光補正部材に印刷を施し、これら照明光補正部材と一体に光拡散領域を形成してもよい。また斜面側においては、例えば斜面を粗面に形成して金属膜等を蒸着することにより、斜面と反射シートを一体化して光拡散領域を形成してもよい。
【0050】
また上述の実施の形態においては、光拡散領域以外の面については鏡面により光散乱導光板を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光散乱導光板の入射面に光拡散面を形成する場合にも広く適用することができる。
【0051】
さらに上述の実施の形態においては、白色PETフィルムにより反射シートを形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の乱反射部材を広く適用することができ、また銀を蒸着したフィルム等の正反射部材を使用する場合にも広く適用することができる。
【0052】
さらに上述の実施の形態においては、照明光補正部材としてプリズムシート5、光拡散シート6、プリズムシート7を順次積層して配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばプリズムシート5及び7に代えて両面にプリズム面を形成したいわゆる両面プリズムシートを配置する場合、プリズムシート5あるいはプリズムシート7のみを配置する場合等、種々の照明光補正部材を適用する場合に広く適用することができる。
【0053】
また上述の実施の形態においては、透光性微粒子を分散混入して光散乱導光板を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、シリカ等の微粒子を分散混入して光散乱導光板を形成する場合にも広く適用することができる。
【0054】
さらに上述の実施の形態では、断面楔型形状の板状部材でなる光散乱導光板を用いたサイドライト型面光源装置に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ほぼ均一な板厚により光散乱導光板を形成した方式のサイドライト型面光源装置、あるいはその他の指向出射性を有する導光板を用いたサイドライト型面光源装置にも広く適用することができる。
【0055】
また上述の実施の形態では、一端面より照明光を入射する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、併せて他の端面から照明光を入射する構成のサイドライト型面光源装置にも広く適用することができる。
【0056】
さらに上述の実施の形態では、液晶表示装置の面光源装置に本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の照明機器、表示装置等のサイドライト型面光源装置に広く適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、入射面に沿って、出射面側に帯状に、隣接する領域に比して照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成することにより、出射光量の分布を均一化して高品位の照明光を出射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るサイドライト型面光源装置を示す斜視図である。
【図2】図1のサイドライト型面光源装置をB−B線により切り取って示す断面図と、対応する特性曲線図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るサイドライト型面光源装置を示す断面図である。
【図4】従来のサイドライト型面光源装置を示す分解斜視図である。
【図5】図4をA−A線により切り取って示す断面図である。
【符号の説明】
1、10、20 サイドライト型面光源装置
2、11 光散乱導光板
2A、11A 入射面
2B、11B 斜面
3 一次光源
4 反射シート
5 プリズムシート
14、21 光拡散領域

Claims (6)

  1. 板状部材の端面から照明光を入射し、前記照明光を屈曲して前記板状部材の出射面より出射するサイドライト型面光源装置において、
    前記板状部材の出射面側に、前記端面に沿って、光拡散の程度が、前記端面側の最初の暗帯の領域を覆い、続く明帯の一部領域を覆う範囲で一定に保持された後、前記端面から遠ざかるに従って徐々に低下するように、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成した
    ことを特徴とするサイドライト型面光源装置。
  2. 前記光拡散領域は、
    前記板状部材の前記出射面に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のサイドライト型面光源装置。
  3. 板状部材の端面から照明光を入射し、前記照明光を屈曲して前記板状部材の出射面より出射するサイドライト型面光源装置において、
    前記板状部材の出射面側に、前記端面に沿って帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成し、
    更に、前記出射面と対向する面側に、前記端面に沿って、前記出射面側の光拡散領域に比してほぼ前記端面の厚みの分だけ幅狭の帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成した
    ことを特徴とするサイドライト型面光源装置。
  4. 前記板状部材の出射面に、前記出射面より射出される前記照明光の特性を補正する照明光補正部材を有し、
    前記出射面側の光拡散領域は、
    前記照明光補正部材に形成された
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のサイドライト型面光源装置。
  5. 前記板状部材は、
    前記端面より遠ざかるに従って板厚が徐々に低減するように形成された
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載のサイドライト型面光源装置。
  6. 端面から入射した照明光を出射面より出射するようにしてなる導光板であって、
    前記出射面側に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を前記端面に沿って形成し、
    更に、前記出射面と対向する面に、前記端面に沿って、前記出射面側の光拡散領域に比してほぼ前記端面の厚みの分だけ幅狭の帯状に、隣接する領域に比して前記照明光を散乱する程度の高い光拡散領域を形成した
    ことを特徴とする導光板。
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