JP3660501B2 - 建設機械のエンジン回転数制御装置 - Google Patents
建設機械のエンジン回転数制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3660501B2 JP3660501B2 JP14750598A JP14750598A JP3660501B2 JP 3660501 B2 JP3660501 B2 JP 3660501B2 JP 14750598 A JP14750598 A JP 14750598A JP 14750598 A JP14750598 A JP 14750598A JP 3660501 B2 JP3660501 B2 JP 3660501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control valve
- pilot
- direction control
- pressure
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D29/00—Controlling engines, such controlling being peculiar to the devices driven thereby, the devices being other than parts or accessories essential to engine operation, e.g. controlling of engines by signals external thereto
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02F—DREDGING; SOIL-SHIFTING
- E02F9/00—Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
- E02F9/20—Drives; Control devices
- E02F9/22—Hydraulic or pneumatic drives
- E02F9/2246—Control of prime movers, e.g. depending on the hydraulic load of work tools
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02F—DREDGING; SOIL-SHIFTING
- E02F9/00—Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
- E02F9/20—Drives; Control devices
- E02F9/22—Hydraulic or pneumatic drives
- E02F9/2221—Control of flow rate; Load sensing arrangements
- E02F9/2239—Control of flow rate; Load sensing arrangements using two or more pumps with cross-assistance
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02F—DREDGING; SOIL-SHIFTING
- E02F9/00—Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
- E02F9/20—Drives; Control devices
- E02F9/22—Hydraulic or pneumatic drives
- E02F9/2278—Hydraulic circuits
- E02F9/2285—Pilot-operated systems
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02F—DREDGING; SOIL-SHIFTING
- E02F9/00—Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
- E02F9/20—Drives; Control devices
- E02F9/22—Hydraulic or pneumatic drives
- E02F9/2278—Hydraulic circuits
- E02F9/2292—Systems with two or more pumps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mining & Mineral Resources (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられ、アクチュエータの駆動を制御する方向制御弁の全てが中立保持されるときには、エンジンの回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持するオートアイドル制御が可能なエンジン制御装置を備えた建設機械のエンジン回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として実公平3−52284号公報に示されるものがある。図3は、この従来の建設機械のエンジン回転数制御装置を示す油圧回路図である。
【0003】
この従来のエンジン回転数制御装置は、エンジン40と、このエンジン40によって駆動する複数のメイン油圧ポンプ、すなわち第1メインポンプ41、第2メインポンプ42と、これらの第1メインポンプ41、第2メインポンプ42のそれぞれから供給される圧油によって駆動する複数のアクチュエータ、すなわち油圧系アクチュエータ55〜58,62,63と、第1メインポンプ41に接続され、この第1メインポンプ41から油圧系アクチュエータ55〜58のそれぞれに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁、すなわち切換操作弁51〜54と、第2メインポンプ42に接続され、この第2メインポンプ42から油圧系アクチュエータ62,63,58のそれぞれに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁、すなわち切換操作弁59〜61と、タンク77を有する建設機械の油圧回路に備えられている。
【0004】
上述した油圧系アクチュエータ55〜58,62,63のうちの油圧系アクチュエータ55は一対の走行モータのうちの一方の走行モータを構成し、油圧系アクチュエータ62は他方の走行モータを構成し、油圧系アクチュエータ56,57,58,63は、上述の走行モータとは異なる他のアクチュエータを構成している。
【0005】
上述のように、一方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ55は第1メインポンプ41に接続され、他方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ62は第2メインポンプ42に接続されている。
【0006】
このような油圧回路に備えられる従来のエンジン回転数制御装置は、エンジン40の回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に設定するオートアイドル制御をおこなうとともに、このオートアイドル制御を解除する制御が可能なエンジン制御装置を備えている。このエンジン制御装置は、例えば調速機67から成り、この調速機67は、燃料噴射量を調整する調速レバー69と、この調速レバー69を付勢するばね68などを備えている。
【0007】
また、パイロット圧を供給可能なパイロットポンプ64と、このパイロットポンプ64から供給されるパイロット圧を導くパイロット用配管65と、このパイロット用配管65中に設けられるとともに、上述した切換操作弁51〜54,59〜61のそれぞれに関連して個別に設けられ、該当する切換操作弁と連動するパイロット弁70〜76と、これらのパイロット弁70〜76の切換操作に伴ってパイロット用配管65に発生した圧力を検出し、検出信号として上述の調速機67に出力する圧力検出手段、例えば管路78とを備えている。
【0008】
この従来のエンジン回転数制御装置は、例えば同図3に示すように、全ての切換操作弁51〜54,59〜61が中立保持されているときは、パイロット用配管65はタンク77に連通することからタンク圧となり、このタンク圧が管路78を介して調速機67に与えられ、タンク圧による力に比べて大きいばね68の力により調速レバー69は同図3の「イ」の位置となり、これによって、エンジン40の回転数が所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持され、燃料消費量の低減を実現できる。
【0009】
また、例えば油圧系アクチュエータ55〜58,62,63のいずれかを駆動させるために、切換操作弁51〜54,59〜61の該当するものを操作したときには、該当する切換操作弁と連動するパイロット弁70〜76のいずれかが同時に切換えられ、これに伴ってパイロット用配管65中において最上流に設置される切換操作弁74とパイロットポンプ64との間の当該パイロット用配管65の部分に圧力が発生し、その圧力が管路78を介して調速機67に与えられ、ばね68がたわめられて調速レバー69が同図3の「ロ」の位置となり、上述のようにアイドル回転数に保持する制御すなわちオートアイドル制御が解除される制御が実施される。これにより、エンジン40を例えば定格回転数等の所望の回転数で駆動することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述した従来技術にあっては、第1メインポンプ41に一方の走行モータを構成する油圧アクチュエータ55の駆動を制御する切換操作弁51と、複数の他のアクチュエータを構成する油圧系アクチュエータ56〜58の駆動を制御する切換操作弁52〜54とが接続され、また第2メインポンプ42に他方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ62の駆動を制御する切換操作弁59と、他のアクチュエータを構成する油圧系アクチュエータ63,58の駆動を制御する切換操作弁60,61が接続されている。
【0011】
このために走行単独操作時には、第1メインポンプ41から吐出される圧油が油圧系アクチュエータ55に係る切換操作弁51に供給され、第2メインポンプ42から吐出される圧油が油圧系アクチュエータ62に係る切換操作弁59に供給され、これにより所望の走行単独操作を実施することができる。
【0012】
しかし、このような走行単独操作の状態から、例えば走行と、油圧系アクチュエータ56の駆動によっておこなわれる操作との複合操作を実施しようとするときには、第1メインポンプ41から吐出される圧油は一方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ55に係る切換操作弁51と、油圧系アクチュエータ56に係る切換操作弁52の双方に供給され、一方、第2メインポンプ42から吐出される圧油は他方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ62に係る切換操作弁59のみに供給される。したがって、このような走行と他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に走行独立性を確保することができず、当該建設機械の走行に際して蛇行を生じてしまう問題がある。
【0013】
本発明は上記した従来技術における実状に鑑みてなされたもので、その目的は、エンジン回転数を所定の低速回転数に自動的に設定するオートアイドル制御と、このオートアイドル制御の解除とを実現できるものにあって、走行独立性を確保することができる建設機械のエンジン回転数制御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の請求項1に係る発明は、エンジンと、このエンジンによって駆動する複数のメイン油圧ポンプと、これらのメイン油圧ポンプから供給される圧油によって駆動する複数のアクチュエータと、上記メイン油圧ポンプから上記アクチュエータのそれぞれに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁とを備え、
上記複数のアクチュエータが一対の走行モータ、及びこれらの走行モータとは異なる複数の他のアクチュエータを含み、上記方向制御弁が上記一対の走行モータのうちの一方の走行モータの駆動を制御する第1走行用方向制御弁と、上記一対の走行モータのうちの他方の走行モータの駆動を制御する第2走行用方向制御弁と、上記複数の他のアクチュエータのそれぞれの駆動を制御する他のアクチュエータ用方向制御弁とを含み、しかも上記第1走行用方向制御弁及び上記他のアクチュエータ用方向制御弁のうちの所定のアクチュエータ用方向制御弁は、上記複数のメイン油圧ポンプのうちの第1メインポンプに接続され、上記第2走行用方向制御弁及び上記他のアクチュエータ用方向制御弁のうちの別のアクチュエータ用方向制御弁は、上記複数のメイン油圧ポンプのうちの第2メインポンプに接続される建設機械の油圧回路に備えられるものであって、
上記エンジンの回転数を制御可能なエンジン制御装置と、パイロット圧を供給可能なパイロットポンプと、このパイロットポンプから供給されるパイロット圧を導くパイロット用配管と、このパイロット用配管中に設けられるとともに、上記方向制御弁のそれぞれに関連して個別に設けられ、該当する方向制御弁と連動するパイロット弁と、これらのパイロット弁の切換操作に伴って上記パイロット用配管に発生した圧力を検出し、検出信号として上記エンジン制御装置に出力する圧力検出手段とを備え、
上記エンジン制御装置は、上記圧力検出手段から出力された検出信号に基づいて、上記エンジンの回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持するオートアイドル制御、及びこのオートアイドル制御を解除する制御をおこなう建設機械のエンジン回転数制御装置において、
上記建設機械の油圧回路が、上記第1走行用方向制御弁の入力ポートと上記第2走行用方向制御弁の入力ポートとを接続する連絡管路と、この連絡管路を連通状態、しゃ断状態のいずれかに保持可能な走行連通弁とを備えたものであり、 上記パイロット用配管が、第1パイロット用配管と第2パイロット用配管とを含み、
上記第1パイロット用配管中に、上記第1走行用方向制御弁と連動する上記パイロット弁、上記第2走行用方向制御弁と連動する上記パイロット弁をそれぞれ設け、
上記第2パイロット用配管中に、上記複数の他のアクチュエータの駆動をそれぞれ制御する上記他のアクチュエータ用方向制御弁と連動する上記パイロット弁を設けるとともに、
上記第2パイロット用配管に発生した圧力を上記走行連通弁の切換操作用圧力として導く信号管路を設け、
上記走行連通弁は、上記信号管路に上記切換操作用圧力が導かれたとき、上記連絡管路を上記連通状態に保持する切換位置を有する構成にしてある。
【0015】
このように構成した請求項1に係る発明では、例えば全ての方向制御弁が中立保持される状態にあっては、第1、第2パイロット用配管に圧が立たず、このことが圧力検出手段によって検出され、これに応じてエンジン制御装置は、エンジンの回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持するオートアイドル制御を実施する。
【0016】
このように全ての方向制御弁が中立保持される状態から、例えば走行直進操作を実施しようとして第1走行用方向制御弁と第2走行用方向制御弁の双方を操作すると、第1メインポンプから吐出される圧油が第1走行用方向制御弁に供給され、第2メインポンプから吐出される圧油が第2走行用方向制御弁に供給され、これにより一対の走行モータのそれぞれに圧油が供給されて所望の走行直進操作、すなわち走行単独操作を実施できる。
【0017】
このとき第1走行用方向制御弁、第2走行用方向制御弁のそれぞれと連動するパイロット弁のそれぞれの切換操作に伴って第1パイロット用配管に圧が立つものの、第2パイロット用配管には圧が立たず、したがって信号管路を介して走行連通弁に切換操作用圧力が導かれることがなく、走行連通弁は連絡管路をしゃ断状態に保つ。
【0018】
なおこのとき、上述のように第1パイロット用配管に圧が立ったことが圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に出力される。これにより、エンジン制御装置は、上述したオートアイドル制御を解除し、エンジン回転数を走行直進操作に好適な所望の回転数に設定する制御をおこなう。
【0019】
また、例えば上述のような走行操作とともに、他のアクチュエータを駆動して他の操作も併せておこなう場合、すなわち走行を含む複合操作を実施しようする場合、第1走行用方向制御弁、第2走行用方向制御弁、及び該当する他のアクチュエータに係る他のアクチュエータ用方向制御弁が操作されるが、このとき第1走行用方向制御弁、第2走行用方向制御弁に連動するパイロット弁の切換操作に伴って上述したように第1パイロツト用配管に圧が立ち、他のアクチュエータ用方向制御弁に連動するパイロット弁の切換操作に伴って第2パイロット用配管に圧が立つ。これらの第1、第2パイロット用配管に圧が立ったことが圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に出力される。これによりエンジン制御装置は、上述したオートアイドル制御を解除する状態に保ち、エンジンの回転数を走行を含む複合操作に好適な所望の回転数に設定する制御を実施する。
【0020】
またこのとき、第2パイロット用配管に発生した圧が信号管路を介して走行連通弁に切換操作用圧力として与えられ、これにより走行連通弁は連絡管路を連通状態とするように切換えられる。これに伴って第1走行用方向制御弁の入力ポートと第2走行用方向制御弁の入力ポートとが連絡管路を介して連通する。
【0021】
したがって、例えば第1メインポンプから吐出される圧油が第1走行用方向制御弁に供給されるとともに、連絡管路、走行連通弁を介して第2走行用方向制御弁にも供給される。一方、第2メインポンプから吐出される圧油が他のアクチュエータ用方向制御弁に供給される。すなわち、第1メインポンプから吐出される圧油を第1走行用方向制御弁、第2走行用方向制御弁を通して一対の走行モータに供給して、所望の走行操作を実施でき、また第2メインポンプから吐出される圧油を他のアクチュエータ用方向制御弁を通して該当する他のアクチュエータに供給して、この他のアクチュエータの駆動を介して該当する操作を実施でき、所望の走行を含む複合操作を走行独立性を確保した状態で実現できる。
【0022】
また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記第1パイロット用配管の圧力と上記第2パイロット用配管の圧力のうちの高い方の圧力を選択可能な高圧選択手段を設け、
上記圧力検出手段が上記高圧選択手段から取り出される圧力を検出する構成にしてある。
【0023】
このように構成した請求項2に係る発明では、走行単独操作に際して、第1、第2走行用方向制御弁の少なくとも一方が操作されて該当するパイロット弁が切換えられ、第1パイロット用配管に圧が立ったとき、あるいは、走行を含む複合操作に際して、第1、第2走行用方向制御弁の少なくとも一方が操作されて該当するパイロット弁が切換えられ、第1パイロット用配管に圧が立つとともに、他のアクチュエータ用方向制御弁が操作されて該当するパイロット弁が切換えられ、第2パイロット用配管に圧が立ったとき、あるいは、他のアクチュエータの単独操作、これらの他のアクチュエータどうしの複合操作に際して、他のアクチュエータ用方向制御弁が操作されて該当するパイロット弁が切換えられ第2パイロット用配管に圧が立ったときには、上述の圧が高圧選択手段で取り出され、この取り出された圧が圧力検出手段で検出され、その検出信号がエンジン制御装置に与えられる。これにより、エンジン制御装置は、オートアイドル制御を解除する制御をおこなう。
【0024】
また、本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、上記他のアクチュエータが第1ブームシリンダ、第2ブームシリンダ、バケットシリンダ、及びアームシリンダを含むとともに、
上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記第1ブームシリンダの駆動を制御する第1ブーム用方向制御弁、第2ブームシリンダの駆動を制御する第2ブーム用方向制御弁、上記バケットシリンダの駆動を制御するバケット用方向制御弁、及び上記アームシリンダの駆動を制御するアーム用方向制御弁を含み、
上記第1メインポンプに、上記第1ブーム用方向制御弁及び上記バケット用方向制御弁を接続し、
上記第2メインポンプに、上記第2ブーム用方向制御弁、及び上記アーム用方向制御弁を接続した構成にしてある。
【0025】
また、本発明の請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において、上記複数のメインポンプが第3メインポンプを含み、
上記他のアクチュエータが上記第3メインポンプから吐出される圧油によって駆動する旋回モータを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記旋回モータの駆動を制御する旋回用方向制御弁を含むとともに、
上記パイロット用配管が第3パイロット用配管を含み、この第3パイロット用配管中に設けられ、上記旋回用方向制御弁と連動するパイロット弁と、このパイロット弁の切換操作に伴って上記第3パイロット用配管に発生した圧力を検出し、検出信号として上記エンジン制御装置に出力可能な圧力検出手段とを備えた構成にしてある。
【0026】
このように構成した請求項4に係る発明では、旋回モータを第3メインポンプに接続したことから、旋回と、走行を含む他のアクチュエータの操作との複合操作に際して、第3のメインポンプから吐出される圧油を旋回モータに供給することによって旋回の独立性も確保することができる。
【0027】
また、旋回モータを駆動するために旋回用方向制御弁を操作したときには、該当するパイロット弁が切換えられて第3パイロット用配管に圧が立ち、この圧が圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に与えられる。これにより、エンジン制御装置は、オートアイドル制御を解除し、エンジンの回転数を旋回操作を含む操作に好適な回転数に設定する。
【0028】
また、本発明の請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、上記他のアクチュエータがブレード駆動用シリンダを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記ブレード駆動用シリンダの駆動を制御するブレード用方向制御弁を含むとともに、
このブレード用方向制御弁を上記第3メインポンプに接続した構成にしてある。
【0029】
このように構成した請求項5に係る発明では、ブレード駆動用シリンダを第3メインポンプに接続したことから、排土操作と、走行を含む他のアクチュエータの操作との複合操作に際して、第3のメインポンプから吐出される圧油をブレード駆動用シリンダに供給することによって排土操作の独立性も確保することができる。
【0030】
また、ブレード駆動用シリンダを作動させるためにブレード用方向制御弁を操作したときには、該当するパイロット弁が切換えられて第3パイロット用配管に圧が立ち、この圧が圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に与えられる。これにより、エンジン制御装置は、オートアイドル制御を解除し、エンジンの回転数を排土操作を含む操作に好適な回転数に設定する。
【0031】
また、本発明の請求項6に係る発明は、請求項4または5に係る発明において、上記他のアクチュエータがオフセットシリンダを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記オフセットシリンダの駆動を制御するオフセット用方向制御弁を含むとともに、
このオフセット用方向制御弁を上記第3メインポンプに接続した構成にしてある。
【0032】
このように構成した請求項6に係る発明では、オフセットシリンダを第3メインポンプに接続したことから、オフセット操作と、走行を含む他のアクチュエータの操作との複合操作に際して、第3のメインポンプから吐出される圧油をオフセットシリンダに供給することによってオフセット操作の独立性も確保することができる。
【0033】
また、オフセットシリンダを作動させるためにオフセット用方向制御弁を操作したときには、該当するパイロット弁が切換えられて第3パイロット用配管に圧が立ち、この圧が圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に与えられる。これにより、エンジン制御装置は、オートアイドル制御を解除し、エンジンの回転数をオフセット操作を含む操作に好適な回転数に設定する。
【0034】
また、本発明の上記各請求項に係る発明は、建設機械のうちの特に油圧ショベルに好適である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の建設機械のエンジン回転数制御装置の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明のエンジン回転数制御装置の一実施形態を示す油圧回路図、図2は図1に示す一実施形態に備えられるエンジン制御装置の要部構成を示す図である。
【0036】
本実施形態は例えば油圧ショベルに備えられるものである。本実施形態が備えられる油圧ショベルの油圧回路は図1に示すように、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する複数のメイン油圧ポンプ、例えば第1メインポンプ2と、第2メインポンプ3と、第3メインポンプ4とを備えている。
【0037】
第1メインポンプ2には、最上流に図示しない一対の走行モータのうちの一方の走行モータに供給される圧油の流れを制御する第1走行用方向制御弁すなわち左走行用方向制御弁5を接続させてあり、この左走行用方向制御弁5の下流に、図示しないブームシリンダに供給される圧油の流れを制御する第1ブーム用方向制御弁6をタンデムに接続させてあり、また図示しないバケットシリンダに供給される圧油の流れを制御するバケット用方向制御弁7を当該第1メインポンプ2に対しパラレルに接続させてある。
【0038】
第2メインポンプ3には、最上流に、上述した図示しないブームシリンダに接続される圧油の流れを制御する第2ブーム用方向制御弁8を接続させてあり、この第2ブーム用方向制御弁8に、図示しない一対の走行モータのうちの他方の走行モータに供給される圧油の流れを制御する第2走行用方向制御弁すなわち右走行用方向制御弁9を接続させてあり、また図示しないアームシリンダに供給される圧油の流れを制御するアーム用方向制御弁10と、予備アクチュエータ用方向制御弁11とを当該第2メインポンプ3に対してパラレルに接続させてある。なお、上述したバケット用方向制御弁7の下流は上述したアーム用方向制御弁10の入力ポートに連絡させてある。
【0039】
第3メインポンプ4には、排土操作に活用される図示しないブレード駆動用シリンダに供給される圧油の流れを制御するブレード用方向制御弁12と、図示しない旋回モータに供給される圧油の流れを制御する旋回用方向制御弁13と、図示しないオフセットシリンダに供給される圧油の流れを制御するオフセット用方向制御弁14とをパラレルに接続してある。
【0040】
また、左走行用方向制御弁5の入力ポートと右走行用方向制御弁10の入力ポートとを接続する連絡管路15を備えるとともに、この連絡管路15を連通状態、あるいはしゃ断状態のいずれかに保持する切換位置を有する走行連通弁16を備えている。なお、図1中、25はタンクである。
【0041】
本実施形態のエンジン回転数制御装置は、例えば上述したような油圧ショベルの油圧回路に備えられるものであって、エンジン1の回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に設定するオートアイドル制御をおこなうとともに、このオートアイドル制御を解除する制御が可能なエンジン制御装置24を備えている。このエンジン制御装置24は、例えばエンジン回転数を制御する電気信号を出力するもので、図2に示すようにオア回路24aを内蔵している。
【0042】
また、パイロット圧を供給可能なパイロットポンプ17と、このパイロットポンプ17の吐出管路に点33で接続され、パイロットポンプ17から供給されるパイロット圧を導く第1パイロット用配管18と、この第1パイロット用配管18に点34で接続され、パイロットポンプ17から供給されるパイロット圧を導く第2パイロット用配管19と、第1パイロット用配管18と点33で接続され、パイロットポンプ17から供給されるパイロット圧を導く第3パイロット用配管22とを備えている。
【0043】
上述した第1パイロット用配管18中には、左走行用方向制御弁5と連動してこの第1パイロット用配管18を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁5aと、右走行用方向制御弁9と連動して第1パイロット用配管18を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁9aとを設けてある。
【0044】
上述した第2パイロット用配管19中には、第1ブーム用方向制御弁6と連動してこの第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁6aと、バケット用方向制御弁7と連動して第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁7aと、第2ブーム用方向制御弁8と連動して第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁8aと、アーム用方向制御弁10と連動して第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁10aと、予備アクチュエータ用方向制御弁11と連動して第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁11aとを設けてある。
【0045】
上述した第3パイロット用配管22中には、ブレード用方向制御弁12と連動してこの第3パイロット用配管22を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁12aと、旋回用方向制御弁13と連動して第3パイロット用配管22を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁13aと、オフセット用方向制御弁14と連動して第3パイロット用配管22を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁14aとを設けてある。
【0046】
また、第2パイロット用配管19に発生した圧力を走行用連通弁16の切換操作用圧力として導く信号管路26を、点35で第2パイロット用配管19に接続させてある。
【0047】
第1パイロット用配管18上の点34と右走行用方向制御弁9のパイロット弁9aとの間に位置する第1パイロット用配管18部分に絞り30を設けてあるとともに、この絞り30とパイロット弁9aとの間に位置する第1パイロット用配管18上の点36に管路20aを接続させてある。
【0048】
点34と点35との間に位置する第2パイロット用配管19部分に絞り31を設けてあるとともに、この絞り31と点35との間に位置する第2パイロット用配管19上の点37に管路20bを接続させてある。
【0049】
上述した管路20a,20bの圧のうちの大きい方を選択する高圧選択手段、例えばシャトル弁20を設けてあり、また、このシャトル弁20から取り出された圧を検出し、前述したエンジン制御装置24のオア回路24aに電気信号すなわち検出信号を出力する第1圧力検出装置21を備えている。
【0050】
また、同図1の点33と点38との間に位置する第3パイロット用配管22部分に絞り32を設けてあるとともに、この絞り32とブレード用方向制御弁12のパイロット弁12aとの間に位置する第3パイロット用配管22上の点38に管路23aを接続させてある。この管路23aの圧を検出し、前述したエンジン制御装置24のオア回路24aに電気信号すなわち検出信号を出力する第2圧力検出装置23を備えている。
このように構成した実施形態の動作について以下に説明する。
(1)全ての方向制御弁の中立時
同図1に示すように、全ての方向制御弁5〜14が中立状態に保持されているときには、これらの方向制御弁5〜14と連動するパイロット弁5a〜14aも中立位置に、すなわち第1、第2、第3パイロット用配管18,19,22のそれぞれを連通状態にする位置に保持される。したがって、第1パイロット用管路18、管路20aを通してシャトル弁20に与えられる圧と、第2パイロット用配管19、管路20bを通してシャトル弁20に与えられる圧の双方がほぼタンク圧となり、この低圧が第1圧力検出装置21で検出され、エンジン制御装置24の図2に示すオア回路24aに出力される。同様に、第3パイロット用管路22、管路23aを通してほぼタンク圧に相当する圧が第2圧力検出装置23で検出され、エンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。エンジン制御装置24は、圧力検出装置21,23の双方から出力される検出信号が中立状態に相当する信号であることから、エンジン回転数を所定の低速回転数とするオートアイドル制御を実施する。これにより、エンジン1の回転数は所定の低速回転数に保持される。
【0051】
(2)走行単独操作
上述した(1)の中立状態から、例えば直進走行(前進)を実施するために、左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9を操作すると、これらと連動してパイロット弁5a,9aが切換えられ、これらの切換え動作に伴って同図1の絞り30とパイロット弁9aとの間に位置する第1パイロット用配管18部分に圧が立ち、この圧が管路20a、シャトル弁20を介して第1圧力検出装置21で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0052】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、走行直進操作に好適な回転数まで上昇する。
【0053】
この動作の間、第2パイロット用配管19上の点35部分には圧が発生せず、したがって信号管路26を介して切換操作用圧力が走行連通弁16に与えられることがなく、同図1に示すように走行連通弁16はしゃ断位置に保持される。これにより、第1メインポンプ2の圧油が左走行用方向制御弁5を介して図示しない左走行モータに与えられ、第2メインポンプ3の圧油が右走行用方向制御弁9を介して図示しない右走行モータに与えられ、所望の直進走行が実施される。
【0054】
なお、例えば左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9のうちの一方のみを操作すれば、ターン等を実施でき、左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9の双方を上述とは逆方向に操作すれば後退をおこなわせることができる。
【0055】
(3)ブーム、アーム操作等の他のアクチュエータの駆動に係る単独操作、あるいはこれらの複合操作
上述した(1)の中立状態から、例えばブーム上げ単独操作を実施するために、第1ブーム用方向制御弁6と第2ブーム用方向制御弁8とを操作すると、これらと連動してパイロット弁6a、8aが切換えられ、この切換操作に伴って同図1の絞り31の下流の第2パイロット用配管19部分に圧が立ち、この圧が管路20b、シャトル弁20を介して第1圧力検出装置21で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0056】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、ブーム上げ操作に好適な例えば定格回転数まで上昇する。
【0057】
この動作の間、第2パイロット用配管19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられるが、右走行用方向制御弁9が操作されていないので連絡管路15はブロックされた状態に保たれる。これにより、第1メインポンプ2の圧油が第1ブーム用方向制御弁6を介して、また第2メインポンプ3の圧油が第2ブーム用方向制御弁8を介して、それぞれ図示しないブームシリンダに供給される。すなわち、ブームシリンダは第1メインポンプ2、第2メインポンプ3からの合流された圧油により所望のブーム上げ操作を実施するように駆動する。
【0058】
また、例えば上述した(1)の中立状態から、例えばアーム・バケットの複合操作を実施するために、バケット用方向制御弁7とアーム用方向制御弁10とを操作すると、これらと連動してパイロット弁7a,10aが切換えられ、この切換操作に伴って同図1の絞り31の下流の第2パイロット用配管19部分に圧が立ち、この圧が管路20b、シャトル弁20を介して第1圧力検出装置21で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0059】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、アーム・バケット複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0060】
この動作の間、第2パイロット管路19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられるが、右走行用方向制御弁9が操作されていないので連絡管路15はブロックされた状態に保たれる。これにより、第1メインポンプ2の圧油がバケット用方向制御弁7を介して図示しないバケツトシリンダに供給され、また第2メインポンプ3の圧油がアーム用方向制御弁10を介して図示しないアームシリンダに供給され、所望のバケット・アーム複合操作が実施される。
【0061】
(4)走行と他のアクチュエータの駆動により操作との複合操作
上述した(1)の中立状態から、例えば走行・アーム複合操作を実施するために、左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9、及びアーム用方向制御弁10を操作すると、これらと連動してパイロット弁5a,9a,10aが切換えられ、これらの切換え動作に伴って第1、第2パイロット用配管18019に圧が立ち、この圧が同図1の絞り30,31を介してシャトル弁20に与えられ、これらの圧のうちの高い方が第1圧力検出装置21で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0062】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、走行・アーム複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0063】
この動作の間、第2パイロット用配管19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられる。これにより、第1メインポンプ2の圧油が左走行用方向制御弁5に供給されるとともに、連絡管路15、走行連通弁16を介して右走行用方向制御弁9に供給されて図示しない一対の走行モータのそれぞれに供給され、また、第2メインポンプ3の圧油がアーム用方向制御弁10に供給されて図示しないアームシリンダに供給され、所望の走行・アーム複合操作が実施される。
【0064】
(5)旋回・排土操作・オフセット操作のそれぞれの単独操作
上述した(1)の中立状態から、例えば旋回単独操作を実施するために、旋回用方向制御弁13を操作すると、これと連動してパイロット弁13aが切換えられ、この切換え動作に伴って同図1の絞り32の下流に圧が立ち、この圧が管路23aを介して第2圧力検出装置23で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0065】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は旋回操作に好適な回転数まで上昇する。
【0066】
そして、第3メインポンプ4の圧油が旋回用方向制御弁13に供給されて図示しない旋回モータに供給され、所望の旋回操作が実施される。
【0067】
また、上述した(1)の中立状態から、排土単独操作あるいはオフセット単独操作を実施するために、ブレード用方向制御弁12あるいはオフセット用方向制御弁14を操作すると、これと連動してパイロット弁12a、あるいはパイロット弁14aが切換えられ、これらの切換え動作に伴って前述と同様に同図1の絞り32の下流に圧が立ち、この圧が管路23aを介して第2圧力検出装置23で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0068】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は排土操作あるいはオフセット操作に好適な回転数まで上昇する。
【0069】
そして、第3メインポンプ4の圧油がブレード用方向制御弁に、あるいはオフセット用方向制御弁14に供給されて、図示しないブレード駆動用シリンダあるいはオフセットシリンダに供給され、所望の排土操作あるいはオフセット操作が実施される。
【0070】
(6)旋回と他のアクチュエータの駆動による操作との複合操作
上述した(1)の中立状態から、例えば旋回・ブーム上げ複合操作を実施するために、旋回用方向制御弁13と、第1ブーム用方向制御弁6、第2ブーム用方向制御弁8とを操作すると、これらと連動してパイロット弁13a,6a,8aが切換えられ、これらの切換動作に伴って、同図1の絞り32,31の下流に圧が立ち、これらの圧が第1圧力検出装置21、第2圧力検出装置23によってそれぞれ検出され、検出信号としてエンジン制御装置24aに出力される。
【0071】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、旋回・ブーム上げ複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0072】
この動作の間、第2パイロット用配管19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられるが、右走行用方向制御弁9が操作されていないので連絡管路15はブロックされた状態に保たれる。これにより、第1メインポンプ2の圧油が第1ブーム用方向制御弁6を介して、また第2メインポンプ3の圧油が第2ブーム用方向制御弁8を介して、それぞれ図示しないブームシリンダに供給される。すなわち、ブームシリンダは第1メインポンプ2、第2メインポンプ3から合流された圧油により所望のブーム上げ操作を実施するように駆動する。
【0073】
また、第3メインポンプ3の圧油が旋回用方向制御弁13を介して図示しない旋回モータに供給され、所望の旋回操作が実施される。
すなわち、上述のようにして旋回・ブーム上げ複合操作が実施される。
【0074】
(7)排土操作と他のアクチュエータの駆動による操作との複合操作
上述した(1)の状態から、例えば排土・直進走行複合操作を実施するために、ブレード用方向制御弁12と、左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9とを操作すると、これらと連動してパイロット弁12a,5a,9aが切換えられ、これらの切換動作に伴って、同図1の絞り30,32の下流に圧が立ち、これらの圧が第1圧力検出装置21、第2圧力検出装置23でそれぞれ検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0075】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに対してエンジン1の回転数は、排土・直進走行複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0076】
この動作の間、第2パイロット用配管19には圧が発生しないので信号管路26に走行連通弁16を切換える圧が導かれることがなく、したがって連絡管路15は走行連通弁16でしゃ断された状態に保たれる。これにより第1メインポンプ2の圧油が左走行用方向制御弁5を介して図示しない左走行モータに与えられ、第2メインポンプ3の圧油が右走行用方向制御弁9を介して図示しない右走行モータに与えられ、所望の直進走行が実施される。
【0077】
また、第3メインポンプ3の圧油がブレード用方向制御弁12を介して図示しないブレードシリンダに供給され、所望の排土操作が実施される。
すなわち、上述のようにして排土・走行直進複合操作が実施される。
【0078】
(8)オフセット操作と他のアクチュエータの駆動による操作との複合操作
上述した(1)の中立状態から、例えばオフセット・ブーム上げ複合操作を実施するために、オフセット用方向制御弁14と、第1ブーム用方向制御弁6、第2ブーム用方向制御弁8とを操作すると、これらと連動してパイロット弁14a,6a,8aが切換えられ、これらの切換動作に伴って同図1の絞り32,31の下流に圧が立ち、これらの圧が第1圧力検出装置21、第2圧力検出装置23でそれぞれ検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24に出力される。
【0079】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、オフセット・ブーム上げ複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0080】
この動作の間、第2パイロット用配管19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられるが、右走行用方向制御弁9が操作されていないので連絡管路15はブロックされた状態に保たれる。これにより、第1メインポンプ2の圧油が第1ブーム用方向制御弁6を介して、また第2メインポンプ3の圧油が第2ブーム用方向制御弁8を介して、それぞれ図示しないブームシリンダに供給される。すなわち、ブームシリンダは第1メインポンプ2、第2メインポンプ3から合流された圧油により所望のブーム上げ操作を実施するように駆動する。
【0081】
また、第3メインポンプ3の圧油がオフセット用方向制御弁14を介して図示しないオフセットシリンダに供給され、所望のオフセット操作が実施される。 すなわち、上述のようにしてオフセット・ブーム上げ複合操作が実施される。
【0082】
なお、上記以外のアクチュエータの組み合わせによる複合操作も、上述のいずれかの複合操作と同様に実施される。
【0083】
このように構成した本実施形態にあっては、上述したように左走行用方向制御弁5の入力ポートと右走行用方向制御弁9の入力ポートとを連絡する連絡管路15と、この連絡管路15を連通状態、及びしゃ断状態のいずれかに保持可能な走行連通弁16を設け、この走行連通弁16は第1メインポンプ2に接続される他のアクチュエータに係る方向制御弁、すなわち第1ブーム用方向制御弁6、バケット用方向制御弁6のいずれかが切換えられたとき、あるいは第2メインポンプ3に接続される他のアクチュエータに係る方向制御弁、すなわち第2ブーム用方向制御弁8、アーム用方向制御弁10、予備アクチュエータ用方向制御弁11のいずれかが切換えられたとき、連通位置に切換えられるようになっていることから、走行と他のアクチュエータに係る操作との複合操作時には、第1メインポンプ2から吐出される圧油が左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9を介して一対の走行モータに供給され、第2メインポンプ2から吐出される圧油は他のアクチュエータに供給される。したがって、他のアクチュエータの作動、あるいは負荷圧の変動等に影響を受けることなく走行操作をおこなわせることができる。すなわち、走行と他のアクチュエータに係る操作との複合操作時であっても、走行独立性を確保することができ、蛇行を生じることがない。これにより精度の高い作業を実現させることができる。
【0084】
また、第1パイロット用配管18の圧と、第2パイロット用配管19の圧のうちの大きい方の圧を取り出すシャトル弁20を設けたことから、第1パイロット用配管18の圧の検出と、第2パイロット用配管19の圧の検出を1つの圧力検出装置21を設けることで実現できる。
【0085】
また、第3メインポンプ4を設け、この第3メインポンプ4に旋回用方向制御弁13を接続してあることから、上述したように旋回と、ブーム、アーム、バケット、走行などとの複合操作時に、第3メインポンプ4の圧油を旋回用方向制御弁13を介して図示しない旋回モータに供給し、他のアクチュエータの作動とか負荷圧の変動に関わりなく旋回モータを駆動させることができ、旋回操作の独立性を確保することができる。
【0086】
同様に、第3メインポンプ4にブレード用方向制御弁13、及びオフセット用方向制御弁14を接続してあることから、上述したように排土操作あるいはオフセット操作と、走行、ブーム、アームなどの操作との複合操作時に、第3メインポンプ4の圧油をブレード用方向制御弁13あるいはオフセット用方向制御弁14を介して図示しないブレード駆動用シリンダ、あるいは図示しないオフセットシリンダに供給し、他のアクチュエータの作動とか負荷圧の変動に関わりなく、これらのブレード駆動用シリンダ、あるいはオフセットシリンダを駆動させることができ、排土操作の独立性、あるいはオフセット操作の独立性を確保することができる。
【0087】
なお、上述した実施形態にあっては、第1メインポンプ2側に左走行用方向制御弁5、第1ブーム用方向制御弁6、バケット用方向制御弁7を接続し、第2メインポンプ3側に第2ブーム用方向制御弁8、右走行用方向制御弁9、アーム用方向制御弁10、予備アクチュエータ用方向制御弁11を接続してあるが、第1メインポンプ2、第2メインポンプ3に対する他のアクチュエータに係る方向制御弁の接続の組み合わせは種々のものをとり得る。例えば、ブームシリンダの駆動を制御するブーム用方向制御弁を1つだけ設けるとともに、第1メインポンプ2に、左走行用方向制御弁5と、前述のブーム用方向制御弁と、アーム用方向制御弁10とを接続し、第2メインポンプ3に、右走行用方向制御弁9とともに、バケットシリンダ等の他のアクチュエータに係る方向制御弁を接続した構成にしてもよい。このように構成したものも、前述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0088】
【発明の効果】
以上のように構成したことにより、本発明の各請求項に係る発明によれば、エンジン回転数を所定の低速回転数に自動的に設定するオートアイドル制御と、このオートアイドル制御の解除とを実現できるものにあって、走行独立性を確保することができ、したがって走行と、他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に蛇行を生じることがなく、これにより従来に比べて優れた作業精度を得ることができる。
【0089】
また特に、請求項4に係る発明においては、旋回と、他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に、旋回の独立性も確保することができる。
【0090】
また特に、請求項5に係る発明においては、排土操作と、他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に、排土操作の独立性も確保することができる。
【0091】
また特に、請求項6に係る発明においては、オフセット操作と、他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に、オフセット操作の独立性も確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械のエンジン回転数制御装置の一実施形態を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す一実施形態に備えられるエンジン制御装置の要部構成を示す図である。
【図3】従来の建設機械のエンジン回転数制御装置を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 第1メインポンプ(メイン油圧ポンプ)
3 第2メインポンプ(メイン油圧ポンプ)
4 第3メインポンプ(メイン油圧ポンプ)
5 左走行用方向制御弁(第1走行用方向制御弁)
5a パイロット弁
6 第1ブーム用方向制御弁
6a パイロット弁
7 バケット用方向制御弁
7a パイロット弁
8 第2ブーム用方向制御弁
8a パイロット弁
9 右走行用方向制御弁(第2走行用方向制御弁)
9a パイロット弁
10 アーム用方向制御弁
10a パイロット弁
11 予備アクチュエータ用方向制御弁
11a パイロット弁
12 ブレード用方向制御弁
12a パイロット弁
13 旋回用方向制御弁
13a パイロット弁
14 オフセット用方向制御弁
14a パイロット弁
15 連絡管路
16 走行連通弁
17 パイロットポンプ
18 第1パイロット用配管
19 第2パイロット用配管
20 シャトル弁(高圧選択手段)
20a 管路
20b 管路
21 第1圧力検出装置(圧力検出手段)
22 第3パイロット用配管
23 第2圧力検出装置(圧力検出手段)
23a 管路
24 エンジン制御装置
24a オア回路
25 タンク
26 信号管路
30 絞り
31 絞り
32 絞り
33 点
34 点
35 点
36 点
37 点
38 点
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられ、アクチュエータの駆動を制御する方向制御弁の全てが中立保持されるときには、エンジンの回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持するオートアイドル制御が可能なエンジン制御装置を備えた建設機械のエンジン回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として実公平3−52284号公報に示されるものがある。図3は、この従来の建設機械のエンジン回転数制御装置を示す油圧回路図である。
【0003】
この従来のエンジン回転数制御装置は、エンジン40と、このエンジン40によって駆動する複数のメイン油圧ポンプ、すなわち第1メインポンプ41、第2メインポンプ42と、これらの第1メインポンプ41、第2メインポンプ42のそれぞれから供給される圧油によって駆動する複数のアクチュエータ、すなわち油圧系アクチュエータ55〜58,62,63と、第1メインポンプ41に接続され、この第1メインポンプ41から油圧系アクチュエータ55〜58のそれぞれに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁、すなわち切換操作弁51〜54と、第2メインポンプ42に接続され、この第2メインポンプ42から油圧系アクチュエータ62,63,58のそれぞれに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁、すなわち切換操作弁59〜61と、タンク77を有する建設機械の油圧回路に備えられている。
【0004】
上述した油圧系アクチュエータ55〜58,62,63のうちの油圧系アクチュエータ55は一対の走行モータのうちの一方の走行モータを構成し、油圧系アクチュエータ62は他方の走行モータを構成し、油圧系アクチュエータ56,57,58,63は、上述の走行モータとは異なる他のアクチュエータを構成している。
【0005】
上述のように、一方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ55は第1メインポンプ41に接続され、他方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ62は第2メインポンプ42に接続されている。
【0006】
このような油圧回路に備えられる従来のエンジン回転数制御装置は、エンジン40の回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に設定するオートアイドル制御をおこなうとともに、このオートアイドル制御を解除する制御が可能なエンジン制御装置を備えている。このエンジン制御装置は、例えば調速機67から成り、この調速機67は、燃料噴射量を調整する調速レバー69と、この調速レバー69を付勢するばね68などを備えている。
【0007】
また、パイロット圧を供給可能なパイロットポンプ64と、このパイロットポンプ64から供給されるパイロット圧を導くパイロット用配管65と、このパイロット用配管65中に設けられるとともに、上述した切換操作弁51〜54,59〜61のそれぞれに関連して個別に設けられ、該当する切換操作弁と連動するパイロット弁70〜76と、これらのパイロット弁70〜76の切換操作に伴ってパイロット用配管65に発生した圧力を検出し、検出信号として上述の調速機67に出力する圧力検出手段、例えば管路78とを備えている。
【0008】
この従来のエンジン回転数制御装置は、例えば同図3に示すように、全ての切換操作弁51〜54,59〜61が中立保持されているときは、パイロット用配管65はタンク77に連通することからタンク圧となり、このタンク圧が管路78を介して調速機67に与えられ、タンク圧による力に比べて大きいばね68の力により調速レバー69は同図3の「イ」の位置となり、これによって、エンジン40の回転数が所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持され、燃料消費量の低減を実現できる。
【0009】
また、例えば油圧系アクチュエータ55〜58,62,63のいずれかを駆動させるために、切換操作弁51〜54,59〜61の該当するものを操作したときには、該当する切換操作弁と連動するパイロット弁70〜76のいずれかが同時に切換えられ、これに伴ってパイロット用配管65中において最上流に設置される切換操作弁74とパイロットポンプ64との間の当該パイロット用配管65の部分に圧力が発生し、その圧力が管路78を介して調速機67に与えられ、ばね68がたわめられて調速レバー69が同図3の「ロ」の位置となり、上述のようにアイドル回転数に保持する制御すなわちオートアイドル制御が解除される制御が実施される。これにより、エンジン40を例えば定格回転数等の所望の回転数で駆動することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述した従来技術にあっては、第1メインポンプ41に一方の走行モータを構成する油圧アクチュエータ55の駆動を制御する切換操作弁51と、複数の他のアクチュエータを構成する油圧系アクチュエータ56〜58の駆動を制御する切換操作弁52〜54とが接続され、また第2メインポンプ42に他方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ62の駆動を制御する切換操作弁59と、他のアクチュエータを構成する油圧系アクチュエータ63,58の駆動を制御する切換操作弁60,61が接続されている。
【0011】
このために走行単独操作時には、第1メインポンプ41から吐出される圧油が油圧系アクチュエータ55に係る切換操作弁51に供給され、第2メインポンプ42から吐出される圧油が油圧系アクチュエータ62に係る切換操作弁59に供給され、これにより所望の走行単独操作を実施することができる。
【0012】
しかし、このような走行単独操作の状態から、例えば走行と、油圧系アクチュエータ56の駆動によっておこなわれる操作との複合操作を実施しようとするときには、第1メインポンプ41から吐出される圧油は一方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ55に係る切換操作弁51と、油圧系アクチュエータ56に係る切換操作弁52の双方に供給され、一方、第2メインポンプ42から吐出される圧油は他方の走行モータを構成する油圧系アクチュエータ62に係る切換操作弁59のみに供給される。したがって、このような走行と他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に走行独立性を確保することができず、当該建設機械の走行に際して蛇行を生じてしまう問題がある。
【0013】
本発明は上記した従来技術における実状に鑑みてなされたもので、その目的は、エンジン回転数を所定の低速回転数に自動的に設定するオートアイドル制御と、このオートアイドル制御の解除とを実現できるものにあって、走行独立性を確保することができる建設機械のエンジン回転数制御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の請求項1に係る発明は、エンジンと、このエンジンによって駆動する複数のメイン油圧ポンプと、これらのメイン油圧ポンプから供給される圧油によって駆動する複数のアクチュエータと、上記メイン油圧ポンプから上記アクチュエータのそれぞれに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁とを備え、
上記複数のアクチュエータが一対の走行モータ、及びこれらの走行モータとは異なる複数の他のアクチュエータを含み、上記方向制御弁が上記一対の走行モータのうちの一方の走行モータの駆動を制御する第1走行用方向制御弁と、上記一対の走行モータのうちの他方の走行モータの駆動を制御する第2走行用方向制御弁と、上記複数の他のアクチュエータのそれぞれの駆動を制御する他のアクチュエータ用方向制御弁とを含み、しかも上記第1走行用方向制御弁及び上記他のアクチュエータ用方向制御弁のうちの所定のアクチュエータ用方向制御弁は、上記複数のメイン油圧ポンプのうちの第1メインポンプに接続され、上記第2走行用方向制御弁及び上記他のアクチュエータ用方向制御弁のうちの別のアクチュエータ用方向制御弁は、上記複数のメイン油圧ポンプのうちの第2メインポンプに接続される建設機械の油圧回路に備えられるものであって、
上記エンジンの回転数を制御可能なエンジン制御装置と、パイロット圧を供給可能なパイロットポンプと、このパイロットポンプから供給されるパイロット圧を導くパイロット用配管と、このパイロット用配管中に設けられるとともに、上記方向制御弁のそれぞれに関連して個別に設けられ、該当する方向制御弁と連動するパイロット弁と、これらのパイロット弁の切換操作に伴って上記パイロット用配管に発生した圧力を検出し、検出信号として上記エンジン制御装置に出力する圧力検出手段とを備え、
上記エンジン制御装置は、上記圧力検出手段から出力された検出信号に基づいて、上記エンジンの回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持するオートアイドル制御、及びこのオートアイドル制御を解除する制御をおこなう建設機械のエンジン回転数制御装置において、
上記建設機械の油圧回路が、上記第1走行用方向制御弁の入力ポートと上記第2走行用方向制御弁の入力ポートとを接続する連絡管路と、この連絡管路を連通状態、しゃ断状態のいずれかに保持可能な走行連通弁とを備えたものであり、 上記パイロット用配管が、第1パイロット用配管と第2パイロット用配管とを含み、
上記第1パイロット用配管中に、上記第1走行用方向制御弁と連動する上記パイロット弁、上記第2走行用方向制御弁と連動する上記パイロット弁をそれぞれ設け、
上記第2パイロット用配管中に、上記複数の他のアクチュエータの駆動をそれぞれ制御する上記他のアクチュエータ用方向制御弁と連動する上記パイロット弁を設けるとともに、
上記第2パイロット用配管に発生した圧力を上記走行連通弁の切換操作用圧力として導く信号管路を設け、
上記走行連通弁は、上記信号管路に上記切換操作用圧力が導かれたとき、上記連絡管路を上記連通状態に保持する切換位置を有する構成にしてある。
【0015】
このように構成した請求項1に係る発明では、例えば全ての方向制御弁が中立保持される状態にあっては、第1、第2パイロット用配管に圧が立たず、このことが圧力検出手段によって検出され、これに応じてエンジン制御装置は、エンジンの回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持するオートアイドル制御を実施する。
【0016】
このように全ての方向制御弁が中立保持される状態から、例えば走行直進操作を実施しようとして第1走行用方向制御弁と第2走行用方向制御弁の双方を操作すると、第1メインポンプから吐出される圧油が第1走行用方向制御弁に供給され、第2メインポンプから吐出される圧油が第2走行用方向制御弁に供給され、これにより一対の走行モータのそれぞれに圧油が供給されて所望の走行直進操作、すなわち走行単独操作を実施できる。
【0017】
このとき第1走行用方向制御弁、第2走行用方向制御弁のそれぞれと連動するパイロット弁のそれぞれの切換操作に伴って第1パイロット用配管に圧が立つものの、第2パイロット用配管には圧が立たず、したがって信号管路を介して走行連通弁に切換操作用圧力が導かれることがなく、走行連通弁は連絡管路をしゃ断状態に保つ。
【0018】
なおこのとき、上述のように第1パイロット用配管に圧が立ったことが圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に出力される。これにより、エンジン制御装置は、上述したオートアイドル制御を解除し、エンジン回転数を走行直進操作に好適な所望の回転数に設定する制御をおこなう。
【0019】
また、例えば上述のような走行操作とともに、他のアクチュエータを駆動して他の操作も併せておこなう場合、すなわち走行を含む複合操作を実施しようする場合、第1走行用方向制御弁、第2走行用方向制御弁、及び該当する他のアクチュエータに係る他のアクチュエータ用方向制御弁が操作されるが、このとき第1走行用方向制御弁、第2走行用方向制御弁に連動するパイロット弁の切換操作に伴って上述したように第1パイロツト用配管に圧が立ち、他のアクチュエータ用方向制御弁に連動するパイロット弁の切換操作に伴って第2パイロット用配管に圧が立つ。これらの第1、第2パイロット用配管に圧が立ったことが圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に出力される。これによりエンジン制御装置は、上述したオートアイドル制御を解除する状態に保ち、エンジンの回転数を走行を含む複合操作に好適な所望の回転数に設定する制御を実施する。
【0020】
またこのとき、第2パイロット用配管に発生した圧が信号管路を介して走行連通弁に切換操作用圧力として与えられ、これにより走行連通弁は連絡管路を連通状態とするように切換えられる。これに伴って第1走行用方向制御弁の入力ポートと第2走行用方向制御弁の入力ポートとが連絡管路を介して連通する。
【0021】
したがって、例えば第1メインポンプから吐出される圧油が第1走行用方向制御弁に供給されるとともに、連絡管路、走行連通弁を介して第2走行用方向制御弁にも供給される。一方、第2メインポンプから吐出される圧油が他のアクチュエータ用方向制御弁に供給される。すなわち、第1メインポンプから吐出される圧油を第1走行用方向制御弁、第2走行用方向制御弁を通して一対の走行モータに供給して、所望の走行操作を実施でき、また第2メインポンプから吐出される圧油を他のアクチュエータ用方向制御弁を通して該当する他のアクチュエータに供給して、この他のアクチュエータの駆動を介して該当する操作を実施でき、所望の走行を含む複合操作を走行独立性を確保した状態で実現できる。
【0022】
また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記第1パイロット用配管の圧力と上記第2パイロット用配管の圧力のうちの高い方の圧力を選択可能な高圧選択手段を設け、
上記圧力検出手段が上記高圧選択手段から取り出される圧力を検出する構成にしてある。
【0023】
このように構成した請求項2に係る発明では、走行単独操作に際して、第1、第2走行用方向制御弁の少なくとも一方が操作されて該当するパイロット弁が切換えられ、第1パイロット用配管に圧が立ったとき、あるいは、走行を含む複合操作に際して、第1、第2走行用方向制御弁の少なくとも一方が操作されて該当するパイロット弁が切換えられ、第1パイロット用配管に圧が立つとともに、他のアクチュエータ用方向制御弁が操作されて該当するパイロット弁が切換えられ、第2パイロット用配管に圧が立ったとき、あるいは、他のアクチュエータの単独操作、これらの他のアクチュエータどうしの複合操作に際して、他のアクチュエータ用方向制御弁が操作されて該当するパイロット弁が切換えられ第2パイロット用配管に圧が立ったときには、上述の圧が高圧選択手段で取り出され、この取り出された圧が圧力検出手段で検出され、その検出信号がエンジン制御装置に与えられる。これにより、エンジン制御装置は、オートアイドル制御を解除する制御をおこなう。
【0024】
また、本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、上記他のアクチュエータが第1ブームシリンダ、第2ブームシリンダ、バケットシリンダ、及びアームシリンダを含むとともに、
上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記第1ブームシリンダの駆動を制御する第1ブーム用方向制御弁、第2ブームシリンダの駆動を制御する第2ブーム用方向制御弁、上記バケットシリンダの駆動を制御するバケット用方向制御弁、及び上記アームシリンダの駆動を制御するアーム用方向制御弁を含み、
上記第1メインポンプに、上記第1ブーム用方向制御弁及び上記バケット用方向制御弁を接続し、
上記第2メインポンプに、上記第2ブーム用方向制御弁、及び上記アーム用方向制御弁を接続した構成にしてある。
【0025】
また、本発明の請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において、上記複数のメインポンプが第3メインポンプを含み、
上記他のアクチュエータが上記第3メインポンプから吐出される圧油によって駆動する旋回モータを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記旋回モータの駆動を制御する旋回用方向制御弁を含むとともに、
上記パイロット用配管が第3パイロット用配管を含み、この第3パイロット用配管中に設けられ、上記旋回用方向制御弁と連動するパイロット弁と、このパイロット弁の切換操作に伴って上記第3パイロット用配管に発生した圧力を検出し、検出信号として上記エンジン制御装置に出力可能な圧力検出手段とを備えた構成にしてある。
【0026】
このように構成した請求項4に係る発明では、旋回モータを第3メインポンプに接続したことから、旋回と、走行を含む他のアクチュエータの操作との複合操作に際して、第3のメインポンプから吐出される圧油を旋回モータに供給することによって旋回の独立性も確保することができる。
【0027】
また、旋回モータを駆動するために旋回用方向制御弁を操作したときには、該当するパイロット弁が切換えられて第3パイロット用配管に圧が立ち、この圧が圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に与えられる。これにより、エンジン制御装置は、オートアイドル制御を解除し、エンジンの回転数を旋回操作を含む操作に好適な回転数に設定する。
【0028】
また、本発明の請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、上記他のアクチュエータがブレード駆動用シリンダを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記ブレード駆動用シリンダの駆動を制御するブレード用方向制御弁を含むとともに、
このブレード用方向制御弁を上記第3メインポンプに接続した構成にしてある。
【0029】
このように構成した請求項5に係る発明では、ブレード駆動用シリンダを第3メインポンプに接続したことから、排土操作と、走行を含む他のアクチュエータの操作との複合操作に際して、第3のメインポンプから吐出される圧油をブレード駆動用シリンダに供給することによって排土操作の独立性も確保することができる。
【0030】
また、ブレード駆動用シリンダを作動させるためにブレード用方向制御弁を操作したときには、該当するパイロット弁が切換えられて第3パイロット用配管に圧が立ち、この圧が圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に与えられる。これにより、エンジン制御装置は、オートアイドル制御を解除し、エンジンの回転数を排土操作を含む操作に好適な回転数に設定する。
【0031】
また、本発明の請求項6に係る発明は、請求項4または5に係る発明において、上記他のアクチュエータがオフセットシリンダを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記オフセットシリンダの駆動を制御するオフセット用方向制御弁を含むとともに、
このオフセット用方向制御弁を上記第3メインポンプに接続した構成にしてある。
【0032】
このように構成した請求項6に係る発明では、オフセットシリンダを第3メインポンプに接続したことから、オフセット操作と、走行を含む他のアクチュエータの操作との複合操作に際して、第3のメインポンプから吐出される圧油をオフセットシリンダに供給することによってオフセット操作の独立性も確保することができる。
【0033】
また、オフセットシリンダを作動させるためにオフセット用方向制御弁を操作したときには、該当するパイロット弁が切換えられて第3パイロット用配管に圧が立ち、この圧が圧力検出手段によって検出され、その検出信号がエンジン制御装置に与えられる。これにより、エンジン制御装置は、オートアイドル制御を解除し、エンジンの回転数をオフセット操作を含む操作に好適な回転数に設定する。
【0034】
また、本発明の上記各請求項に係る発明は、建設機械のうちの特に油圧ショベルに好適である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の建設機械のエンジン回転数制御装置の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明のエンジン回転数制御装置の一実施形態を示す油圧回路図、図2は図1に示す一実施形態に備えられるエンジン制御装置の要部構成を示す図である。
【0036】
本実施形態は例えば油圧ショベルに備えられるものである。本実施形態が備えられる油圧ショベルの油圧回路は図1に示すように、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する複数のメイン油圧ポンプ、例えば第1メインポンプ2と、第2メインポンプ3と、第3メインポンプ4とを備えている。
【0037】
第1メインポンプ2には、最上流に図示しない一対の走行モータのうちの一方の走行モータに供給される圧油の流れを制御する第1走行用方向制御弁すなわち左走行用方向制御弁5を接続させてあり、この左走行用方向制御弁5の下流に、図示しないブームシリンダに供給される圧油の流れを制御する第1ブーム用方向制御弁6をタンデムに接続させてあり、また図示しないバケットシリンダに供給される圧油の流れを制御するバケット用方向制御弁7を当該第1メインポンプ2に対しパラレルに接続させてある。
【0038】
第2メインポンプ3には、最上流に、上述した図示しないブームシリンダに接続される圧油の流れを制御する第2ブーム用方向制御弁8を接続させてあり、この第2ブーム用方向制御弁8に、図示しない一対の走行モータのうちの他方の走行モータに供給される圧油の流れを制御する第2走行用方向制御弁すなわち右走行用方向制御弁9を接続させてあり、また図示しないアームシリンダに供給される圧油の流れを制御するアーム用方向制御弁10と、予備アクチュエータ用方向制御弁11とを当該第2メインポンプ3に対してパラレルに接続させてある。なお、上述したバケット用方向制御弁7の下流は上述したアーム用方向制御弁10の入力ポートに連絡させてある。
【0039】
第3メインポンプ4には、排土操作に活用される図示しないブレード駆動用シリンダに供給される圧油の流れを制御するブレード用方向制御弁12と、図示しない旋回モータに供給される圧油の流れを制御する旋回用方向制御弁13と、図示しないオフセットシリンダに供給される圧油の流れを制御するオフセット用方向制御弁14とをパラレルに接続してある。
【0040】
また、左走行用方向制御弁5の入力ポートと右走行用方向制御弁10の入力ポートとを接続する連絡管路15を備えるとともに、この連絡管路15を連通状態、あるいはしゃ断状態のいずれかに保持する切換位置を有する走行連通弁16を備えている。なお、図1中、25はタンクである。
【0041】
本実施形態のエンジン回転数制御装置は、例えば上述したような油圧ショベルの油圧回路に備えられるものであって、エンジン1の回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に設定するオートアイドル制御をおこなうとともに、このオートアイドル制御を解除する制御が可能なエンジン制御装置24を備えている。このエンジン制御装置24は、例えばエンジン回転数を制御する電気信号を出力するもので、図2に示すようにオア回路24aを内蔵している。
【0042】
また、パイロット圧を供給可能なパイロットポンプ17と、このパイロットポンプ17の吐出管路に点33で接続され、パイロットポンプ17から供給されるパイロット圧を導く第1パイロット用配管18と、この第1パイロット用配管18に点34で接続され、パイロットポンプ17から供給されるパイロット圧を導く第2パイロット用配管19と、第1パイロット用配管18と点33で接続され、パイロットポンプ17から供給されるパイロット圧を導く第3パイロット用配管22とを備えている。
【0043】
上述した第1パイロット用配管18中には、左走行用方向制御弁5と連動してこの第1パイロット用配管18を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁5aと、右走行用方向制御弁9と連動して第1パイロット用配管18を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁9aとを設けてある。
【0044】
上述した第2パイロット用配管19中には、第1ブーム用方向制御弁6と連動してこの第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁6aと、バケット用方向制御弁7と連動して第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁7aと、第2ブーム用方向制御弁8と連動して第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁8aと、アーム用方向制御弁10と連動して第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁10aと、予備アクチュエータ用方向制御弁11と連動して第2パイロット用配管19を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁11aとを設けてある。
【0045】
上述した第3パイロット用配管22中には、ブレード用方向制御弁12と連動してこの第3パイロット用配管22を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁12aと、旋回用方向制御弁13と連動して第3パイロット用配管22を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁13aと、オフセット用方向制御弁14と連動して第3パイロット用配管22を選択的に連通、しゃ断可能なパイロット弁14aとを設けてある。
【0046】
また、第2パイロット用配管19に発生した圧力を走行用連通弁16の切換操作用圧力として導く信号管路26を、点35で第2パイロット用配管19に接続させてある。
【0047】
第1パイロット用配管18上の点34と右走行用方向制御弁9のパイロット弁9aとの間に位置する第1パイロット用配管18部分に絞り30を設けてあるとともに、この絞り30とパイロット弁9aとの間に位置する第1パイロット用配管18上の点36に管路20aを接続させてある。
【0048】
点34と点35との間に位置する第2パイロット用配管19部分に絞り31を設けてあるとともに、この絞り31と点35との間に位置する第2パイロット用配管19上の点37に管路20bを接続させてある。
【0049】
上述した管路20a,20bの圧のうちの大きい方を選択する高圧選択手段、例えばシャトル弁20を設けてあり、また、このシャトル弁20から取り出された圧を検出し、前述したエンジン制御装置24のオア回路24aに電気信号すなわち検出信号を出力する第1圧力検出装置21を備えている。
【0050】
また、同図1の点33と点38との間に位置する第3パイロット用配管22部分に絞り32を設けてあるとともに、この絞り32とブレード用方向制御弁12のパイロット弁12aとの間に位置する第3パイロット用配管22上の点38に管路23aを接続させてある。この管路23aの圧を検出し、前述したエンジン制御装置24のオア回路24aに電気信号すなわち検出信号を出力する第2圧力検出装置23を備えている。
このように構成した実施形態の動作について以下に説明する。
(1)全ての方向制御弁の中立時
同図1に示すように、全ての方向制御弁5〜14が中立状態に保持されているときには、これらの方向制御弁5〜14と連動するパイロット弁5a〜14aも中立位置に、すなわち第1、第2、第3パイロット用配管18,19,22のそれぞれを連通状態にする位置に保持される。したがって、第1パイロット用管路18、管路20aを通してシャトル弁20に与えられる圧と、第2パイロット用配管19、管路20bを通してシャトル弁20に与えられる圧の双方がほぼタンク圧となり、この低圧が第1圧力検出装置21で検出され、エンジン制御装置24の図2に示すオア回路24aに出力される。同様に、第3パイロット用管路22、管路23aを通してほぼタンク圧に相当する圧が第2圧力検出装置23で検出され、エンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。エンジン制御装置24は、圧力検出装置21,23の双方から出力される検出信号が中立状態に相当する信号であることから、エンジン回転数を所定の低速回転数とするオートアイドル制御を実施する。これにより、エンジン1の回転数は所定の低速回転数に保持される。
【0051】
(2)走行単独操作
上述した(1)の中立状態から、例えば直進走行(前進)を実施するために、左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9を操作すると、これらと連動してパイロット弁5a,9aが切換えられ、これらの切換え動作に伴って同図1の絞り30とパイロット弁9aとの間に位置する第1パイロット用配管18部分に圧が立ち、この圧が管路20a、シャトル弁20を介して第1圧力検出装置21で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0052】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、走行直進操作に好適な回転数まで上昇する。
【0053】
この動作の間、第2パイロット用配管19上の点35部分には圧が発生せず、したがって信号管路26を介して切換操作用圧力が走行連通弁16に与えられることがなく、同図1に示すように走行連通弁16はしゃ断位置に保持される。これにより、第1メインポンプ2の圧油が左走行用方向制御弁5を介して図示しない左走行モータに与えられ、第2メインポンプ3の圧油が右走行用方向制御弁9を介して図示しない右走行モータに与えられ、所望の直進走行が実施される。
【0054】
なお、例えば左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9のうちの一方のみを操作すれば、ターン等を実施でき、左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9の双方を上述とは逆方向に操作すれば後退をおこなわせることができる。
【0055】
(3)ブーム、アーム操作等の他のアクチュエータの駆動に係る単独操作、あるいはこれらの複合操作
上述した(1)の中立状態から、例えばブーム上げ単独操作を実施するために、第1ブーム用方向制御弁6と第2ブーム用方向制御弁8とを操作すると、これらと連動してパイロット弁6a、8aが切換えられ、この切換操作に伴って同図1の絞り31の下流の第2パイロット用配管19部分に圧が立ち、この圧が管路20b、シャトル弁20を介して第1圧力検出装置21で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0056】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、ブーム上げ操作に好適な例えば定格回転数まで上昇する。
【0057】
この動作の間、第2パイロット用配管19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられるが、右走行用方向制御弁9が操作されていないので連絡管路15はブロックされた状態に保たれる。これにより、第1メインポンプ2の圧油が第1ブーム用方向制御弁6を介して、また第2メインポンプ3の圧油が第2ブーム用方向制御弁8を介して、それぞれ図示しないブームシリンダに供給される。すなわち、ブームシリンダは第1メインポンプ2、第2メインポンプ3からの合流された圧油により所望のブーム上げ操作を実施するように駆動する。
【0058】
また、例えば上述した(1)の中立状態から、例えばアーム・バケットの複合操作を実施するために、バケット用方向制御弁7とアーム用方向制御弁10とを操作すると、これらと連動してパイロット弁7a,10aが切換えられ、この切換操作に伴って同図1の絞り31の下流の第2パイロット用配管19部分に圧が立ち、この圧が管路20b、シャトル弁20を介して第1圧力検出装置21で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0059】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、アーム・バケット複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0060】
この動作の間、第2パイロット管路19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられるが、右走行用方向制御弁9が操作されていないので連絡管路15はブロックされた状態に保たれる。これにより、第1メインポンプ2の圧油がバケット用方向制御弁7を介して図示しないバケツトシリンダに供給され、また第2メインポンプ3の圧油がアーム用方向制御弁10を介して図示しないアームシリンダに供給され、所望のバケット・アーム複合操作が実施される。
【0061】
(4)走行と他のアクチュエータの駆動により操作との複合操作
上述した(1)の中立状態から、例えば走行・アーム複合操作を実施するために、左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9、及びアーム用方向制御弁10を操作すると、これらと連動してパイロット弁5a,9a,10aが切換えられ、これらの切換え動作に伴って第1、第2パイロット用配管18019に圧が立ち、この圧が同図1の絞り30,31を介してシャトル弁20に与えられ、これらの圧のうちの高い方が第1圧力検出装置21で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0062】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、走行・アーム複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0063】
この動作の間、第2パイロット用配管19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられる。これにより、第1メインポンプ2の圧油が左走行用方向制御弁5に供給されるとともに、連絡管路15、走行連通弁16を介して右走行用方向制御弁9に供給されて図示しない一対の走行モータのそれぞれに供給され、また、第2メインポンプ3の圧油がアーム用方向制御弁10に供給されて図示しないアームシリンダに供給され、所望の走行・アーム複合操作が実施される。
【0064】
(5)旋回・排土操作・オフセット操作のそれぞれの単独操作
上述した(1)の中立状態から、例えば旋回単独操作を実施するために、旋回用方向制御弁13を操作すると、これと連動してパイロット弁13aが切換えられ、この切換え動作に伴って同図1の絞り32の下流に圧が立ち、この圧が管路23aを介して第2圧力検出装置23で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0065】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は旋回操作に好適な回転数まで上昇する。
【0066】
そして、第3メインポンプ4の圧油が旋回用方向制御弁13に供給されて図示しない旋回モータに供給され、所望の旋回操作が実施される。
【0067】
また、上述した(1)の中立状態から、排土単独操作あるいはオフセット単独操作を実施するために、ブレード用方向制御弁12あるいはオフセット用方向制御弁14を操作すると、これと連動してパイロット弁12a、あるいはパイロット弁14aが切換えられ、これらの切換え動作に伴って前述と同様に同図1の絞り32の下流に圧が立ち、この圧が管路23aを介して第2圧力検出装置23で検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0068】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は排土操作あるいはオフセット操作に好適な回転数まで上昇する。
【0069】
そして、第3メインポンプ4の圧油がブレード用方向制御弁に、あるいはオフセット用方向制御弁14に供給されて、図示しないブレード駆動用シリンダあるいはオフセットシリンダに供給され、所望の排土操作あるいはオフセット操作が実施される。
【0070】
(6)旋回と他のアクチュエータの駆動による操作との複合操作
上述した(1)の中立状態から、例えば旋回・ブーム上げ複合操作を実施するために、旋回用方向制御弁13と、第1ブーム用方向制御弁6、第2ブーム用方向制御弁8とを操作すると、これらと連動してパイロット弁13a,6a,8aが切換えられ、これらの切換動作に伴って、同図1の絞り32,31の下流に圧が立ち、これらの圧が第1圧力検出装置21、第2圧力検出装置23によってそれぞれ検出され、検出信号としてエンジン制御装置24aに出力される。
【0071】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、旋回・ブーム上げ複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0072】
この動作の間、第2パイロット用配管19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられるが、右走行用方向制御弁9が操作されていないので連絡管路15はブロックされた状態に保たれる。これにより、第1メインポンプ2の圧油が第1ブーム用方向制御弁6を介して、また第2メインポンプ3の圧油が第2ブーム用方向制御弁8を介して、それぞれ図示しないブームシリンダに供給される。すなわち、ブームシリンダは第1メインポンプ2、第2メインポンプ3から合流された圧油により所望のブーム上げ操作を実施するように駆動する。
【0073】
また、第3メインポンプ3の圧油が旋回用方向制御弁13を介して図示しない旋回モータに供給され、所望の旋回操作が実施される。
すなわち、上述のようにして旋回・ブーム上げ複合操作が実施される。
【0074】
(7)排土操作と他のアクチュエータの駆動による操作との複合操作
上述した(1)の状態から、例えば排土・直進走行複合操作を実施するために、ブレード用方向制御弁12と、左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9とを操作すると、これらと連動してパイロット弁12a,5a,9aが切換えられ、これらの切換動作に伴って、同図1の絞り30,32の下流に圧が立ち、これらの圧が第1圧力検出装置21、第2圧力検出装置23でそれぞれ検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24aに出力される。
【0075】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに対してエンジン1の回転数は、排土・直進走行複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0076】
この動作の間、第2パイロット用配管19には圧が発生しないので信号管路26に走行連通弁16を切換える圧が導かれることがなく、したがって連絡管路15は走行連通弁16でしゃ断された状態に保たれる。これにより第1メインポンプ2の圧油が左走行用方向制御弁5を介して図示しない左走行モータに与えられ、第2メインポンプ3の圧油が右走行用方向制御弁9を介して図示しない右走行モータに与えられ、所望の直進走行が実施される。
【0077】
また、第3メインポンプ3の圧油がブレード用方向制御弁12を介して図示しないブレードシリンダに供給され、所望の排土操作が実施される。
すなわち、上述のようにして排土・走行直進複合操作が実施される。
【0078】
(8)オフセット操作と他のアクチュエータの駆動による操作との複合操作
上述した(1)の中立状態から、例えばオフセット・ブーム上げ複合操作を実施するために、オフセット用方向制御弁14と、第1ブーム用方向制御弁6、第2ブーム用方向制御弁8とを操作すると、これらと連動してパイロット弁14a,6a,8aが切換えられ、これらの切換動作に伴って同図1の絞り32,31の下流に圧が立ち、これらの圧が第1圧力検出装置21、第2圧力検出装置23でそれぞれ検出され、検出信号としてエンジン制御装置24のオア回路24に出力される。
【0079】
これにより、エンジン制御装置24は、それまで実施されていたオートアイドル制御を解除する制御をおこなう。これに伴い、エンジン1の回転数は、オフセット・ブーム上げ複合操作に好適な回転数まで上昇する。
【0080】
この動作の間、第2パイロット用配管19で発生した圧が信号管路26を介して走行連通弁16の駆動部に与えられ、連通位置に切換えられるが、右走行用方向制御弁9が操作されていないので連絡管路15はブロックされた状態に保たれる。これにより、第1メインポンプ2の圧油が第1ブーム用方向制御弁6を介して、また第2メインポンプ3の圧油が第2ブーム用方向制御弁8を介して、それぞれ図示しないブームシリンダに供給される。すなわち、ブームシリンダは第1メインポンプ2、第2メインポンプ3から合流された圧油により所望のブーム上げ操作を実施するように駆動する。
【0081】
また、第3メインポンプ3の圧油がオフセット用方向制御弁14を介して図示しないオフセットシリンダに供給され、所望のオフセット操作が実施される。 すなわち、上述のようにしてオフセット・ブーム上げ複合操作が実施される。
【0082】
なお、上記以外のアクチュエータの組み合わせによる複合操作も、上述のいずれかの複合操作と同様に実施される。
【0083】
このように構成した本実施形態にあっては、上述したように左走行用方向制御弁5の入力ポートと右走行用方向制御弁9の入力ポートとを連絡する連絡管路15と、この連絡管路15を連通状態、及びしゃ断状態のいずれかに保持可能な走行連通弁16を設け、この走行連通弁16は第1メインポンプ2に接続される他のアクチュエータに係る方向制御弁、すなわち第1ブーム用方向制御弁6、バケット用方向制御弁6のいずれかが切換えられたとき、あるいは第2メインポンプ3に接続される他のアクチュエータに係る方向制御弁、すなわち第2ブーム用方向制御弁8、アーム用方向制御弁10、予備アクチュエータ用方向制御弁11のいずれかが切換えられたとき、連通位置に切換えられるようになっていることから、走行と他のアクチュエータに係る操作との複合操作時には、第1メインポンプ2から吐出される圧油が左走行用方向制御弁5、右走行用方向制御弁9を介して一対の走行モータに供給され、第2メインポンプ2から吐出される圧油は他のアクチュエータに供給される。したがって、他のアクチュエータの作動、あるいは負荷圧の変動等に影響を受けることなく走行操作をおこなわせることができる。すなわち、走行と他のアクチュエータに係る操作との複合操作時であっても、走行独立性を確保することができ、蛇行を生じることがない。これにより精度の高い作業を実現させることができる。
【0084】
また、第1パイロット用配管18の圧と、第2パイロット用配管19の圧のうちの大きい方の圧を取り出すシャトル弁20を設けたことから、第1パイロット用配管18の圧の検出と、第2パイロット用配管19の圧の検出を1つの圧力検出装置21を設けることで実現できる。
【0085】
また、第3メインポンプ4を設け、この第3メインポンプ4に旋回用方向制御弁13を接続してあることから、上述したように旋回と、ブーム、アーム、バケット、走行などとの複合操作時に、第3メインポンプ4の圧油を旋回用方向制御弁13を介して図示しない旋回モータに供給し、他のアクチュエータの作動とか負荷圧の変動に関わりなく旋回モータを駆動させることができ、旋回操作の独立性を確保することができる。
【0086】
同様に、第3メインポンプ4にブレード用方向制御弁13、及びオフセット用方向制御弁14を接続してあることから、上述したように排土操作あるいはオフセット操作と、走行、ブーム、アームなどの操作との複合操作時に、第3メインポンプ4の圧油をブレード用方向制御弁13あるいはオフセット用方向制御弁14を介して図示しないブレード駆動用シリンダ、あるいは図示しないオフセットシリンダに供給し、他のアクチュエータの作動とか負荷圧の変動に関わりなく、これらのブレード駆動用シリンダ、あるいはオフセットシリンダを駆動させることができ、排土操作の独立性、あるいはオフセット操作の独立性を確保することができる。
【0087】
なお、上述した実施形態にあっては、第1メインポンプ2側に左走行用方向制御弁5、第1ブーム用方向制御弁6、バケット用方向制御弁7を接続し、第2メインポンプ3側に第2ブーム用方向制御弁8、右走行用方向制御弁9、アーム用方向制御弁10、予備アクチュエータ用方向制御弁11を接続してあるが、第1メインポンプ2、第2メインポンプ3に対する他のアクチュエータに係る方向制御弁の接続の組み合わせは種々のものをとり得る。例えば、ブームシリンダの駆動を制御するブーム用方向制御弁を1つだけ設けるとともに、第1メインポンプ2に、左走行用方向制御弁5と、前述のブーム用方向制御弁と、アーム用方向制御弁10とを接続し、第2メインポンプ3に、右走行用方向制御弁9とともに、バケットシリンダ等の他のアクチュエータに係る方向制御弁を接続した構成にしてもよい。このように構成したものも、前述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0088】
【発明の効果】
以上のように構成したことにより、本発明の各請求項に係る発明によれば、エンジン回転数を所定の低速回転数に自動的に設定するオートアイドル制御と、このオートアイドル制御の解除とを実現できるものにあって、走行独立性を確保することができ、したがって走行と、他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に蛇行を生じることがなく、これにより従来に比べて優れた作業精度を得ることができる。
【0089】
また特に、請求項4に係る発明においては、旋回と、他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に、旋回の独立性も確保することができる。
【0090】
また特に、請求項5に係る発明においては、排土操作と、他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に、排土操作の独立性も確保することができる。
【0091】
また特に、請求項6に係る発明においては、オフセット操作と、他のアクチュエータに係る操作との複合操作時に、オフセット操作の独立性も確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械のエンジン回転数制御装置の一実施形態を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す一実施形態に備えられるエンジン制御装置の要部構成を示す図である。
【図3】従来の建設機械のエンジン回転数制御装置を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 第1メインポンプ(メイン油圧ポンプ)
3 第2メインポンプ(メイン油圧ポンプ)
4 第3メインポンプ(メイン油圧ポンプ)
5 左走行用方向制御弁(第1走行用方向制御弁)
5a パイロット弁
6 第1ブーム用方向制御弁
6a パイロット弁
7 バケット用方向制御弁
7a パイロット弁
8 第2ブーム用方向制御弁
8a パイロット弁
9 右走行用方向制御弁(第2走行用方向制御弁)
9a パイロット弁
10 アーム用方向制御弁
10a パイロット弁
11 予備アクチュエータ用方向制御弁
11a パイロット弁
12 ブレード用方向制御弁
12a パイロット弁
13 旋回用方向制御弁
13a パイロット弁
14 オフセット用方向制御弁
14a パイロット弁
15 連絡管路
16 走行連通弁
17 パイロットポンプ
18 第1パイロット用配管
19 第2パイロット用配管
20 シャトル弁(高圧選択手段)
20a 管路
20b 管路
21 第1圧力検出装置(圧力検出手段)
22 第3パイロット用配管
23 第2圧力検出装置(圧力検出手段)
23a 管路
24 エンジン制御装置
24a オア回路
25 タンク
26 信号管路
30 絞り
31 絞り
32 絞り
33 点
34 点
35 点
36 点
37 点
38 点
Claims (7)
- エンジンと、このエンジンによって駆動する複数のメイン油圧ポンプと、これらのメイン油圧ポンプから供給される圧油によって駆動する複数のアクチュエータと、上記メイン油圧ポンプから上記アクチュエータのそれぞれに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁とを備え、
上記複数のアクチュエータが一対の走行モータ、及びこれらの走行モータとは異なる複数の他のアクチュエータを含み、上記方向制御弁が上記一対の走行モータのうちの一方の走行モータの駆動を制御する第1走行用方向制御弁と、上記一対の走行モータのうちの他方の走行モータの駆動を制御する第2走行用方向制御弁と、上記複数の他のアクチュエータのそれぞれの駆動を制御する他のアクチュエータ用方向制御弁とを含み、しかも上記第1走行用方向制御弁及び上記他のアクチュエータ用方向制御弁のうちの所定のアクチュエータ用方向制御弁は、上記複数のメイン油圧ポンプのうちの第1メインポンプに接続され、上記第2走行用方向制御弁及び上記他のアクチュエータ用方向制御弁のうちの別のアクチュエータ用方向制御弁は、上記複数のメイン油圧ポンプのうちの第2メインポンプに接続される建設機械の油圧回路に備えられるものであって、
上記エンジンの回転数を制御可能なエンジン制御装置と、パイロット圧を供給可能なパイロットポンプと、このパイロットポンプから供給されるパイロット圧を導くパイロット用配管と、このパイロット用配管中に設けられるとともに、上記方向制御弁のそれぞれに関連して個別に設けられ、該当する方向制御弁と連動するパイロット弁と、これらのパイロット弁の切換操作に伴って上記パイロット用配管に発生した圧力を検出し、検出信号として上記エンジン制御装置に出力する圧力検出手段とを備え、
上記エンジン制御装置は、上記圧力検出手段から出力された検出信号に基づいて、上記エンジンの回転数を所定の低速回転数であるアイドル回転数に保持するオートアイドル制御、及びこのオートアイドル制御を解除する制御をおこなう建設機械のエンジン回転数制御装置において、
上記建設機械の油圧回路が、上記第1走行用方向制御弁の入力ポートと上記第2走行用方向制御弁の入力ポートとを接続する連絡管路と、この連絡管路を連通状態、しゃ断状態のいずれかに保持可能な走行連通弁とを備えたものであり、
上記パイロット用配管が、第1パイロット用配管と第2パイロット用配管とを含み、
上記第1パイロット用配管中に、上記第1走行用方向制御弁と連動する上記パイロット弁、上記第2走行用方向制御弁と連動する上記パイロット弁をそれぞれ設け、
上記第2パイロット用配管中に、上記複数の他のアクチュエータの駆動をそれぞれ制御する上記他のアクチュエータ用方向制御弁と連動する上記パイロット弁を設けるとともに、
上記第2パイロット用配管に発生した圧力を上記走行連通弁の切換操作用圧力として導く信号管路を設け、
上記走行連通弁は、上記信号管路に上記切換操作用圧力が導かれたとき、上記連絡管路を上記連通状態に保持する切換位置を有することを特徴とする建設機械のエンジン回転数制御装置。 - 上記第1パイロット用配管の圧力と上記第2パイロット用配管の圧力のうちの高い方の圧力を選択可能な高圧選択手段を設け、
上記圧力検出手段が上記高圧選択手段から取り出される圧力を検出することを特徴とする請求項1記載の建設機械のエンジン回転数制御装置。 - 上記複数の他のアクチュエータが第1ブームシリンダ、第2ブームシリンダ、バケットシリンダ、及びアームシリンダを含むとともに、
上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記第1ブームシリンダの駆動を制御する第1ブーム用方向制御弁、第2ブームシリンダの駆動を制御する第2ブーム用方向制御弁、上記バケットシリンダの駆動を制御するバケット用方向制御弁、及び上記アームシリンダの駆動を制御するアーム用方向制御弁を含み、
上記第1メインポンプに、上記第1ブーム用方向制御弁及び上記バケット用方向制御弁を接続し、
上記第2メインポンプに、上記第2ブーム用方向制御弁、及び上記アーム用方向制御弁を接続したことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械のエンジン回転数制御装置。 - 上記複数のメインポンプが第3メインポンプを含み、
上記複数の他のアクチュエータが上記第3メインポンプから吐出される圧油によって駆動する旋回モータを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記旋回モータの駆動を制御する旋回用方向制御弁を含むとともに、
上記パイロット用配管が第3パイロット用配管を含み、この第3パイロット用配管中に設けられ、上記旋回用方向制御弁と連動するパイロット弁と、このパイロット弁の切換操作に伴って上記第3パイロット用配管に発生した圧力を検出し、検出信号として上記エンジン制御装置に出力可能な圧力検出手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建設機械のエンジン回転数制御装置。 - 上記複数の他のアクチュエータがブレード駆動用シリンダを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記ブレード駆動用シリンダの駆動を制御するブレード用方向制御弁を含むとともに、
このブレード用方向制御弁を上記第3メインポンプに接続したことを特徴とする請求項4記載の建設機械のエンジン回転数制御装置。 - 上記複数の他のアクチュエータがオフセットシリンダを含み、上記他のアクチュエータ用方向制御弁が上記オフセットシリンダの駆動を制御するオフセット用方向制御弁を含むとともに、
このオフセット用方向制御弁を上記第3メインポンプに接続したことを特徴とする請求項4または5記載の建設機械のエンジン回転数制御装置。 - 上記建設機械が油圧ショベルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の建設機械のエンジン回転数制御装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14750598A JP3660501B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 建設機械のエンジン回転数制御装置 |
US09/321,217 US6176126B1 (en) | 1998-05-28 | 1999-05-27 | Engine speed control system for construction machine |
KR1019990019177A KR100324108B1 (ko) | 1998-05-28 | 1999-05-27 | 건설 기계의 엔진 회전수 제어 장치 |
EP99201688A EP0997584A3 (en) | 1998-05-28 | 1999-05-27 | Engine speed control system for construction machine |
CNB991081056A CN1200208C (zh) | 1998-05-28 | 1999-05-28 | 建筑机械的发动机转速控制系统 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14750598A JP3660501B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 建設機械のエンジン回転数制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11336136A JPH11336136A (ja) | 1999-12-07 |
JP3660501B2 true JP3660501B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=15431894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14750598A Expired - Fee Related JP3660501B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 建設機械のエンジン回転数制御装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6176126B1 (ja) |
EP (1) | EP0997584A3 (ja) |
JP (1) | JP3660501B2 (ja) |
KR (1) | KR100324108B1 (ja) |
CN (1) | CN1200208C (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210052282A (ko) | 2019-10-29 | 2021-05-10 | 닛테츠 케미컬 앤드 머티리얼 가부시키가이샤 | 실리카 입자, 수지 조성물, 수지 필름 및 금속 피복 적층판 |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3748775B2 (ja) * | 2001-01-05 | 2006-02-22 | 株式会社クボタ | バックホウの油圧装置 |
JP4318170B2 (ja) * | 2003-08-25 | 2009-08-19 | 株式会社小松製作所 | 建設機械 |
KR100800080B1 (ko) * | 2006-08-11 | 2008-02-01 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | 건설기계의 유압회로 |
KR100886476B1 (ko) * | 2007-03-12 | 2009-03-05 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | 건설기계용 유압회로 |
KR100939802B1 (ko) * | 2007-09-17 | 2010-02-02 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | 중장비용 유압회로 |
WO2010071344A1 (ko) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | 두산인프라코어 주식회사 | 건설 기계의 유압펌프 유량 제어장치 |
KR101687418B1 (ko) * | 2010-12-21 | 2016-12-19 | 두산인프라코어 주식회사 | 건설중장비의 오토 아이들 제어방법 |
CN102392746A (zh) * | 2011-07-01 | 2012-03-28 | 长沙中联重工科技发展股份有限公司 | 越野轮胎起重机以及控制其发动机的方法、装置和系统 |
DE102012025253A1 (de) * | 2012-12-21 | 2014-07-10 | Liebherr-Werk Ehingen Gmbh | Verfahren zur Drehzahlnachführung eines Kranantriebs und Kranantrieb |
KR101744709B1 (ko) * | 2013-03-25 | 2017-06-08 | 히다치 겡키 가부시키 가이샤 | 작업 기계의 엔진 회전수 제어 장치 |
GB2522050B (en) * | 2014-01-13 | 2016-12-14 | Jc Bamford Excavators Ltd | A method of operating a material handling machine |
KR20160144695A (ko) | 2015-06-09 | 2016-12-19 | 두산인프라코어 주식회사 | 건설기계의 엔진 제어 장치 및 엔진 제어 방법 |
US10233951B2 (en) | 2016-10-05 | 2019-03-19 | Caterpillar Inc. | Method to detect uncommanded spool valve positioning and stop fluid flow to hydraulic actuators |
CN109183892B (zh) * | 2018-09-21 | 2021-05-14 | 柳州柳工挖掘机有限公司 | 工作装置驱动油路及挖掘机 |
JP7112996B2 (ja) * | 2019-09-17 | 2022-08-04 | 日立建機株式会社 | 作業機械 |
CN111456146B (zh) * | 2020-04-13 | 2021-11-09 | 上海三一重机股份有限公司 | 挖掘机怠速控制方法、装置及控制设备 |
CN113833051B (zh) * | 2021-10-29 | 2023-08-29 | 徐州徐工矿业机械有限公司 | 一种基于发动机adtc主动控制功能的液压挖掘机转速调节及测试系统和方法 |
CN115012469A (zh) * | 2022-04-19 | 2022-09-06 | 徐州徐工矿业机械有限公司 | 无档位控制、工况自适应液压挖掘机智能控制系统及方法 |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4549400A (en) * | 1982-04-19 | 1985-10-29 | King Alex C | Electro-hydraulic engine throttle control |
US4588357A (en) * | 1984-07-24 | 1986-05-13 | Power Draulics-Nielsen, Inc. | Hydraulic throttle control |
KR910009257B1 (ko) * | 1985-09-07 | 1991-11-07 | 히다찌 겡끼 가부시기가이샤 | 유압건설기계의 제어시스템 |
KR920001170B1 (ko) * | 1986-10-05 | 1992-02-06 | 히다찌 겡끼 가부시기가이샤 | 유압식 건설기계용 구동제어 시스템 |
JP2815115B2 (ja) | 1989-07-20 | 1998-10-27 | キヤノン株式会社 | 発光装置及びその作製方法 |
US5477679A (en) * | 1990-10-16 | 1995-12-26 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Apparatus for controlling revolution speed of prime mover for hydraulically propelled work vehicle |
GB2250611B (en) * | 1990-11-24 | 1995-05-17 | Samsung Heavy Ind | System for automatically controlling quantity of hydraulic fluid of an excavator |
EP0528042B1 (en) * | 1991-02-05 | 1996-05-15 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | System for controlling revolution frequency of prime mover in hydraulically driven vehicle |
US5638677A (en) * | 1991-03-29 | 1997-06-17 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Control device for hydraulically propelled work vehicle |
JPH05187042A (ja) * | 1992-01-08 | 1993-07-27 | Yutani Heavy Ind Ltd | 建設機械の油圧回路 |
US5214916A (en) * | 1992-01-13 | 1993-06-01 | Caterpillar Inc. | Control system for a hydraulic work vehicle |
JPH06306892A (ja) * | 1993-04-23 | 1994-11-01 | Yutani Heavy Ind Ltd | 建設機械の走行制御装置 |
JPH0971978A (ja) * | 1995-09-07 | 1997-03-18 | Kubota Corp | 建機の油圧回路 |
JPH09151757A (ja) * | 1995-11-30 | 1997-06-10 | Samsung Heavy Ind Co Ltd | 油圧式建設機械のエンジン回転数制御装置及び制御方法 |
JP3137318B2 (ja) * | 1996-04-08 | 2001-02-19 | 株式会社小松製作所 | 油圧駆動機械の制御装置 |
JP3535667B2 (ja) * | 1996-08-24 | 2004-06-07 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械の油圧駆動装置 |
JP3414945B2 (ja) * | 1996-09-02 | 2003-06-09 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械の制御回路 |
JP3752326B2 (ja) * | 1996-09-25 | 2006-03-08 | カヤバ工業株式会社 | 油圧駆動機械の制御装置 |
EP0879968B1 (en) * | 1996-11-15 | 2004-02-18 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Hydraulic drive apparatus |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP14750598A patent/JP3660501B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-05-27 US US09/321,217 patent/US6176126B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-05-27 EP EP99201688A patent/EP0997584A3/en not_active Withdrawn
- 1999-05-27 KR KR1019990019177A patent/KR100324108B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1999-05-28 CN CNB991081056A patent/CN1200208C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210052282A (ko) | 2019-10-29 | 2021-05-10 | 닛테츠 케미컬 앤드 머티리얼 가부시키가이샤 | 실리카 입자, 수지 조성물, 수지 필름 및 금속 피복 적층판 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1200208C (zh) | 2005-05-04 |
JPH11336136A (ja) | 1999-12-07 |
EP0997584A2 (en) | 2000-05-03 |
EP0997584A3 (en) | 2001-04-11 |
US6176126B1 (en) | 2001-01-23 |
KR100324108B1 (ko) | 2002-02-16 |
CN1247280A (zh) | 2000-03-15 |
KR19990088595A (ko) | 1999-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3660501B2 (ja) | 建設機械のエンジン回転数制御装置 | |
JP3992612B2 (ja) | バックホウの油圧回路構造 | |
JP4825765B2 (ja) | バックホーの油圧システム | |
US6619037B1 (en) | Hydraulic driving device of civil engineering and construction machinery | |
CN106989081A (zh) | 油压驱动系统 | |
JP2010101095A (ja) | 作業機械の油圧制御装置 | |
CN105492779A (zh) | 建筑机械的多联换向阀 | |
KR100797315B1 (ko) | 굴삭기의 주행 및 프론트작업의 복합작업용 유압제어장치 | |
JPH0216416B2 (ja) | ||
JP3607529B2 (ja) | 建設機械の油圧制御装置 | |
JP7071198B2 (ja) | 作業車両の油圧回路 | |
JP3961123B2 (ja) | 油圧作業機械の油圧回路 | |
JPH07167104A (ja) | 可変容量型油圧ポンプ制御装置 | |
GB2581737A (en) | Drive system for construction machinery | |
JPH08218443A (ja) | 建設機械の油圧駆動装置 | |
JP2001355257A (ja) | バックホウの油圧装置 | |
JPH11336135A (ja) | 建設機械の油圧制御回路 | |
JP4073191B2 (ja) | 作業機 | |
JP2006083696A (ja) | バックホウの油圧装置 | |
JP3876294B2 (ja) | ブーム式作業車のブーム制御装置 | |
JP3142640B2 (ja) | 油圧作業機の油圧回路 | |
JP3119293B2 (ja) | 作業機械の油圧回路 | |
JP3992611B2 (ja) | バックホウの油圧回路構造 | |
JP2760702B2 (ja) | 作業車の油圧回路構造 | |
JP2001262630A (ja) | ショベルのドーザ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050307 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050317 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |