JP3644871B2 - Container with easy peel laminated film lid and lid - Google Patents
Container with easy peel laminated film lid and lid Download PDFInfo
- Publication number
- JP3644871B2 JP3644871B2 JP2000133477A JP2000133477A JP3644871B2 JP 3644871 B2 JP3644871 B2 JP 3644871B2 JP 2000133477 A JP2000133477 A JP 2000133477A JP 2000133477 A JP2000133477 A JP 2000133477A JP 3644871 B2 JP3644871 B2 JP 3644871B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- container
- lid
- polypropylene
- laminated film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Packages (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部開口の容器のフランジ部に積層フィルム蓋材を熱シールして被せてなる積層フィルム蓋材付き容器の構造に関するものであり、ガスバリヤー性を有し、開封時に、シール部分で剥がして容器から取除く際に、界面剥離によるイージーピール性を有し、かつフィルム蓋材が裂けない構造を有する新しいタイプの合成樹脂製積層フィルム蓋材付き容器の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、固形カレールウ等を収容する容器として、容器のフランジ部に積層フィルム蓋材を被せた容器が使用されている。この種の容器の構造は、底壁とその周りに立設した周壁と上部開口を備え、更に当該周壁の上端縁より水平方向に延出したフランジ部を備えた容器本体と、積層フィルム蓋材とを組み合わせて、当該容器本体のフランジ部に積層フィルム蓋材を熱シールして容器の上部開口に施蓋した構造を有している。
【0003】
一般に、この種の容器に用いられる蓋材として、多層にラミネートされた積層フィルム蓋材が開発されており、種々のタイプのものが利用されている。
例えば、容器に固形カレールウ等の内容物を収容し、蓋材を被せて密封シールした製品を製造する場合、特に、製品の製造技術上の問題として、安定したシール強度が得られること、安全性及び衛生上の問題がないこと、包装袋として高い強度を有すること、製品の流通過程で破袋しないこと、蓋材が成形性、耐熱性、保形性、ガスバリアー性、ヒートシール性、製膜性、容器材料及び使用条件への適合性、などに優れていること、コストアップとならないこと、また、製品の利用上の問題として、簡単に開封できること、易開封性(イージーピール性)であること、開封時に、蓋材が裂けることなく単一操作で容易に開封できること、蓋材のシーラントが容器のフランジ部に残ることがないこと、などがあげられる。
【0004】
各種の製品が上市されその包装の目的、用途などが多様化するのに応じて、上記の特性を具備した各種の複合フィルム蓋材が提案されているが、その中で、優れたフィルム素材の開発と製品の低価格化競争が激化するに伴い、高品質及び高性能で低コストを満たす新しいタイプのシーラントフィルムの開発が重要課題となりつつある。また、商品価値を高める上で、このような蓋材に求められる特性の中でも、特に、易開封性は、商品の利用時の便利性を左右する重要な機能であり、開封性が優れているほど、製品の商品価値を高め、他商品との差別化の面でプラスの要因となり得ると考えられる。
しかし、易開封性は、蓋材の本来の技術目的であるシール密封性と相反する機能であり、実際に、安定したシール強度が得られ、かつ、易開封性に優れた包装容器を、その高品質を保持させて、しかも、低コストで製造することは、決して容易なことではない。
【0005】
即ち、従来、易開封性を目的とした複合フィルムが種々開発されているが、それらの製品は、シール強度の確保を重視する必要性から、容器と複合フィルムのシーラント層の間で剥離させる凝集破壊(剥離)型のフィルム蓋材がほとんどである。即ち、これらの製品では、複合フィルム蓋材のシーラント層の破壊強度よりも、容器のフランジ部に当接するシーラント層によるシール強度、及び複合フィルム蓋材の各層の素材の破壊強度及び各層間のラミネート強度(ラミ強度)を強くして、複合フィルム蓋材のシーラント層の破壊を優先させること、即ち、蓋材の基材とシーラント層との接着強度を容器とのシール強度より強くすること、あるいはシーラントの樹脂の凝集力を他層の凝集力及び層間の接着強度より弱くすること、によって、安定したシール強度と易開封性をバランスさせている。したがって、これらの製品は、開封時に手で容器の蓋材を剥がした場合、蓋材のシーラントの破壊により、容器のフランジ部に蓋材のシーラントが残り、外観が悪いとともに、残ったシーラントが内容物に混入する恐れがあるため、安全性及び食品衛生上の問題が残る可能性がある。
【0006】
このような問題を回避するために、蓋材と容器とのシール界面で微視的に融着部と非融着部とを形成することによって、シール界面で剥離させる界面剥離による方法も検討されているが、そのためには、安定なシール密封性を確保し、しかも、易開封性を実現する必要があるために、特殊な素材及び構造の複合フィルムを使用せざるを得ず、この方式の実際の商品への適用はコスト的に見て困難である場合がほとんどであり、したがって、上記特殊な素材及び構造の複合フィルムの品質性能を保持し、しかも、低コスト化の可能な新しいタイプの界面剥離による易開封性の蓋材付き容器の開発が強く要請されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、安定したシール強度を有し、しかも、易開封性を有する界面剥離型の蓋材付き容器を低コストで実現することを可能とする新しいタイプの蓋材付き容器の構造を開発することを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、容器と蓋材とのシール界面のシール強度と中間層の層間のラミ強度を調整した特定の素材及び構造のシーラント層及び中間層を採用することにより所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、安定したシール強度を有し、開封時に、容器と蓋材のシール界面が剥離し、蓋材とシーラント層を貼り合わせた中間層の層間が剥離する構造により、蓋材が裂けないようにした界面剥離型の蓋材付き容器の構造を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、開封時に、界面剥離によりイージーピールし、同時に基材から破れが走って蓋材が破れそうになると、中間層の部分が層間剥離して、蓋材の破れを防止するようにした蓋材付き容器の構造を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、開封時に、容器と蓋材のシール界面の界面剥離と、中間層の層間の層間剥離とが、一定のタイムラグで協動的に起こるようにして、蓋材の破れの防止とイージーピール性を付与した蓋材付き容器の構造を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、以上の構造の容器を構成するために用いられるイージーピール積層フィルム蓋材を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、以下の手段からなる。
(1)易開封性の積層フィルム蓋材付き容器の構造であって、積層フィルム蓋材が、容器との熱シール面に当接するポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイからなるシーラント層(イ)と、ポリプロピレン系樹脂を主体とするポリマーアロイの形態をとらない樹脂からなる、上記シーラント層(イ)に貼り合わせてこれを支持するための支持層(ロ)と、該支持層(ロ)と基材層(ニ)とを貼り合わせるための中間層(ハ)とを構成要素として含み、上記シーラント層(イ)のポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイと容器との熱シール面における界面剥離性と上記中間層(ハ)を構成する層の層間及び中間層(ハ)と隣接する上下の層との層間の1つ以上のラミネート強度を調整して積層し、開封時に、1)容器とシーラント層(イ)の間のシール面から界面剥離が起こり、容器と蓋材のシール界面が剥離し、次いで、協動的に基材とシーラント層を貼り合わせた中間層の層間が剥離し、2)剥離部分において基材層(ニ)に破れが走って蓋材が裂けそうになった場合には、中間層(ハ)を構成する層の層間及び中間層(ハ)と隣接する上下の層との層間の1つ以上の層間剥離により上記の破れを吸収して、フィルム蓋材が裂けることを防止するようにしたことを特徴とするイージーピール積層フィルム蓋材付き容器の構造。
(2)シーラント層(イ)及び支持層(ロ)の厚さが10〜20μmである前記(1)に記載の蓋材付き容器。
(3)積層フィルム蓋材が、シーラント層(イ)と支持層(ロ)と、該支持層(ロ)と基材層(ニ)とを貼り合わせるための印刷層/接着層からなる中間層(ハ)と、基材層(ニ)とを備えたことを特徴とする前記(1)に記載の蓋材付き容器。
(4)支持層(ロ)が、ポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーである前記(1)に記載の蓋材付き容器。
(5)中間層(ハ)が、ポリエチレン系樹脂で、基材層(ニ)が、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、アルミニウム箔、紙の単体又はこれらの2以上の複合材である前記(1)に記載の蓋材付き容器。
(6)容器が、熱シール面となる上部がポリプロピレンのフランジ部を備えたものである前記(1)に記載の蓋材付き容器。
(7)前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の蓋材付き容器を構成するために用いられるイージーピール積層フィルム蓋材であって、容器との熱シール面に当接するポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイからなるシーラント層(イ)と、ポリプロピレン系樹脂を主体とするポリマーアロイの形態をとらない樹脂からなる、上記シーラント層(イ)に貼り合わせてこれを支持するための支持層(ロ)と、該支持層(ロ)と基材層(ニ)とを貼り合わせるための中間層(ハ)とを構成要素として含むことを特徴とする積層フィルム蓋材。
(8)熱シール面となる上部がポリエチレンのフランジ部を備えた容器に食品を充填する工程、上記シーラント層(イ)の熱シール面における界面剥離と上記中間層(ハ)の層間の層間剥離が一定のタイムラグで起こるシール強度/ラミ強度の条件で、該容器のフランジ部と上記積層フィルム蓋材を熱シール処理する工程により、上記積層フィルム蓋材付き容器を製造する方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の蓋材付き容器の構造において、当該容器は、周壁の上端縁より水平方向に延出したフランジ部を備えた上部開口の容器本体と、当該容器のフランジ部に熱シールによりシールされた蓋材からなり、当該蓋材は、シーラント層(イ)、このシーラント層を支持する支持層(ロ)、基材(ニ)と支持層(ロ)を貼り合わせて接着する、接着層及び印刷層からなる中間層(ハ)を備え、上記シーラント層(イ)のポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイのブレンド化による界面剥離性と上記中間層(ハ)の層間のラミ強度を調整して、開封時に、1)容器とシーラント層(イ)の間のシール面から界面剥離が起こり、2)剥離部分において基材層(ニ)に破れが生じた場合には、中間層(ハ)の層間剥離が起こる構造とすることにより、フィルム蓋材が裂けることを防止するようにしたことを最大の特徴点としている。
【0011】
本発明では、まず、特定の界面剥離性シーラント層(イ)と支持層(ロ)との組み合わせがポイントとなる。
シーラント層(イ)として、ポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイを採用することで、適正な界面剥離を達成することが可能となる。一方、例えば、シーラント層(イ)が薄層となると、ポリマーアロイの強度が充分でなく、破断したり、安定に界面剥離できない問題がある。本発明では、ポリプロピレン系樹脂を主体とするポリマーアロイの形態をとらない樹脂からなる支持層(ロ)を、シーラント層(イ)に貼り合わせて適当に支持することで上記問題を解消し、それにより、シーラントの強度及び安定な界面剥離性を達成できるようにしている。
【0012】
ここで、ポリマーアロイについて説明すると、ポリマーアロイとは、マトリックスポリマーの海の中に少量成分が島状に分散した多層構造の、いわゆる海島構造をとるものを意味する。ポリプロピレンとポリエチレンのブレンド比率は、ポリエチレンが80重量%を越えるようにすることが望ましく、85〜90%が最も好ましい。残りをポリプロピレンとするが、約5%までエラストマー等を加えて熱シール性を調整することが可能である。これらにより、安定に界面剥離によるイージーピールが可能となる。この、ポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイのブレンド比率は、中間層(ハ)の層間のラミ強度との組み合わせで、その好適な範囲を定めることが重要である。
【0013】
シーラント層(イ)及び支持層(ロ)の組み合わせによる上記相乗効果により、両層の厚さが各々10〜20μmと薄層でも、充分なフィルムの強度とシール強度を達成し、かつ安定な界面剥離性を得ることが可能となり、コスト面でも有利となる。
上記支持層(ロ)に、更に、中間層(ハ)と基材層(ニ)を貼り合わせて、即ち、シーラント層(イ)とバリヤー性や強度を有する基材層(ニ)とを、中間層(ハ)により必要な強度で貼り合わせて、各種用途のイージーピール包装用積層フィルム材を供給することが可能となる。これにより、ガスバリヤー性や耐熱性や防透湿性等を付与した蓋材付き容器の提供が可能となる。
【0014】
本発明では、シーラント層(イ)と支持層(ロ)の材質として、上記構成を満たす限り、その他の層の材質は任意であり、特に制限されない。支持層(ロ)としてポリプロピレン−ポリエチレンの混合物を採用すれば、シーラント層(イ)あるいは中間層(ハ)との相溶性及び接着性がよくなるので好ましい。
また、中間層(ハ)として、ポリエチレン系樹脂を用いると、支持層(ロ)及び基材層(ニ)との相溶性及び接着性がよくなるので好ましい。基材層(ニ)としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、アルミニウム箔、紙の単体又はこれらの2以上の複合材を採用することが可能である。アルミニウムや酸化アルミニウム(アルミナ)を樹脂に蒸着した材質も使用可能である。特に、ポリエステル、中でもポリエチレンテレフタレートが好ましく、上記蒸着樹脂とすることが好ましい。これらの材質を適当に選択することにより目的及び用途に応じて強度やガスバリヤー性や耐熱性や防湿性を付与することが可能となる。
【0015】
次に、フィルムのシール方法と各フィルムの厚みについて説明すると、シール方法は、容器及び蓋材を熱シールする方法であれば任意であり、特に制限されない。フィルムの厚みは、好適には、シーラント層(イ)が5〜30μm、支持層(ロ)が5〜30μm、中間層(ハ)が10〜30μm及び基材層(ニ)が12〜50μmである。容器は、少なくとも熱シール面となる上部がポリプロピレンであるフランジを備えたもので、これを満たせば、任意の材料、積層構造のシート材で任意の形状に形成されたものとすることができる。
また、容器フランジ部への熱シールについては、シール温度は140〜145℃が好適である。
中間層(ハ)の層間のラミネート強度の調整は、中間層(ハ)と隣接するフィルム層と間のラミネート強度を他の層間のものより弱くし、これにより、開封時に容器からシーラント層(イ)が界面剥離するのと協動的に、上記中間層(ハ)の層間において層間剥離が起こるように適宜行えばよい。上記のラミネート強度の弱い部分は、中間層(ハ)と隣接する上下いずれのフィルム層と間に設けてもよく、また、上下の両方に設けてもよいが、基材層(ニ)と中間層(ハ)との間に設けることが好ましい。
【0016】
上記中間層(ハ)のラミネート強度の弱い部分を形成するには、接着剤を含む各々の層の材料の選定、各種ラミネート法で各層をラミネートする際の条件の選択等により適宜行えばよい。この場合、基材層(ニ)と中間層(ハ)との間に、アンカーコート等を塗布した印刷層(ホ)を、該塗布面を中間層(ハ)側にして設けて、印刷層(ホ)と中間層(ハ)との間にラミネート強度の弱い部分を形成することも適宜可能である。
上記の構成により、開封の際、シーラント層(イ)がポリプロピレンの容器に対して確実に界面剥離を起こし、それによりイージーピール性を達成することができる。この場合、支持層(ロ)がシーラント層(イ)を支持し、あるいは、更に、上の中間層(ハ)等との結合性を高めて、フィルム材全体の強度保持と、これによる界面剥離(イージーピール)の安定と均一化及びフィルム材の裂け防止を図ることが可能となる。また、適当な基材層を貼り合わせて適正なガスバリヤー性等を達成することができる。
【0017】
【作用】
従来、各種の易開封性積層フィルム蓋材が開発されているが、シーラント層及び支持層として、特定のポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイ/ポリプロピレンとポリエチレンの混合物を用いて開封時に界面剥離を起こさせ、次いで、一定のタイムラグで、中間層の層間で層間剥離を起こさせるようにした点については、これまで報告されていない。このように、本発明では、容器と蓋材のシール界面のシーラント層とその支持層に、特定の材質、即ち、前者にポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイを使用し、後者にポリプロピレンとポリエチレンの混合物を使用し、薄層フィルムにかかわらず、安定なシール強度を達成し、しかも、開封時に、シーラント層が界面剥離によりイージーピールし、同時に基材から破れが走って蓋材が破れそうになると、中間層の層間のラミ強度が弱いので、この部分で層間剥離が起こり、破れの力が分散、吸収され、トータルとして破れが防止されて安定かつ均一なイージーピールが達成される。
【0018】
本発明は、特に、容器と蓋材とのシール界面のシーラント層及びその支持層に特定のポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイ及びポリプロピレンとポリエチレンの混合物を使用し、かつ、シーラント層のシール強度と中間層の層間のラミ強度を調整することが重要であり、単に、シーラント層の材質をポリマーアロイに特定しただけでは、安定かつ均一なイージーピール性を達成することはできない。このように、本発明は、上記シーラント層及び支持層の材質を特定しただけではなく、シール界面のシール強度と中間層の層間のラミ強度を調整して、シール界面の界面剥離と中間層の層間剥離が一定のタイムラグで起こるようにしたことを特徴とするものであり、それにより、蓋材の破れの防止と、安定かつ均一なイージーピール性を得ることを可能とするものである。
【0019】
【実施例】
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
実施例
ポリプロピレン及びポリエチレンを含有するブレンドポリマーアロイ(三菱化学社製:商品名“VMX”)とポリプロピレンのランダムコポリマー70%及びポリエチレン30%の混合物とを共押出し法で貼り合わせて製膜した。更に、上記フィルムのポリプロピレンの混合物側に、アルミナを蒸着したポリエチレンテレフタレートと印刷層を重ね、印刷層側にアンカーコートを塗布したものを溶融したポリエチレンで貼り合わせて、フィルム蓋材を作製した。
【0020】
得られたフィルム材は、上記のポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイ(シーラント層(イ))15μm、ポリプロピレンの混合物(支持層(ロ))15μm、ポリエチレン(中間層(ハ))25μm、印刷層(ホ)(厚さは基材層(ニ)の厚さに含まれる)及びポリエチレンテレフタレート(基材層(ニ))16μmの積層構造からなるものであった。
これをフィルム蓋材として、常法によりカレールウを充填したポリプロピレン製のトレイ容器のフランジ部に被せ、145℃、3Kg/cm2 、1秒間で熱シールした。
この蓋材付き容器において、蓋材を構成する各層のシール強度は、次の通りであった。
A:容器フランジ部とシーラント層(イ)とのシール強度 6N
B:中間層(ハ)と基材層(ニ)とのシール強度 1.5N
フィルム蓋材は、ガスバリヤー性を有し、開封時にシール部分を剥がして容器から取除く際は、界面剥離によるイージーピール性を有し、かつフィルム蓋材が裂けない良好な性能のものであった。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明は、易開封性の積層フィルム蓋材付き容器の構造であって、積層フィルム蓋材が、容器との熱シール面に当接するポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイからなるシーラント層(イ)と、ポリプロピレン系樹脂を主体とするポリマーアロイの形態をとらない樹脂からなる、上記シーラント層(イ)に貼り合わせてこれを支持するための支持層(ロ)と、該支持層(ロ)と基材層(ニ)とを貼り合わせるための中間層(ハ)とを構成要素として含み、上記シーラント層(イ)のポリプロピレン−ポリエチレンのブレンドポリマーアロイの界面剥離性と上記中間層(ハ)の層間のラミネート強度を調整して、開封時に、1)容器とシーラント層(イ)の間のシール面から界面剥離が起こり、2)剥離部分において基材層(ニ)に破れが生じた場合には、中間層(ハ)の層間剥離により上記の破れを吸収して、フィルム蓋材が裂けることを防止するようにしたことを特徴とするイージーピール積層フィルム蓋材付き容器の構造に係るものであり、本発明によれば、1)安定したシール強度を有し、開封時に、容器と蓋材のシール界面が剥離し、協動的に蓋材とシーラント層を貼り合わせた中間層の層間が剥離するようにした界面剥離型の蓋材付き容器の構造を提供することができる、2)開封時に、界面剥離によりイージーピールし、同時に基材から破れが走って蓋材が破れそうになると、中間層の部分が層間剥離して、蓋材の破れを防止するようにした蓋材付き容器の構造を提供することができる、3)開封時に、容器と蓋材のシール界面の界面剥離と、中間層の層間の層間剥離とが、一定のタイムラグで共動的に起こるようにして、蓋材の破れの防止とイージーピール性を付与した蓋材付き容器の構造を提供することができる、4)開封時にシール界面の界面剥離が起こり、次いで、中間層の層間の層間の層間剥離が一定のタイムラグで起こり、トータルとして、蓋材の破れを防止して安定かつ均一なイージーピール性を達成できる蓋材付き容器の構造を提供することができる、等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋材付き容器の構造における蓋材の一例を示す説明図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a container with a laminated film lid material formed by heat-sealing a laminated film lid material on a flange portion of a container having an upper opening, has a gas barrier property, and has a sealing portion at the time of opening. The present invention relates to the structure of a new type synthetic resin-made container with a laminated film lid material which has an easy peel property due to interfacial peeling when peeled off and removed from the container and has a structure in which the film lid material does not tear.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a container in which a laminated film lid is covered on a flange portion of a container is used as a container for storing solid curry wax and the like. This type of container structure includes a bottom wall, a peripheral wall erected around the bottom wall, an upper opening, a container body including a flange extending horizontally from the upper edge of the peripheral wall, and a laminated film lid And a laminated film lid material is heat-sealed on the flange portion of the container body, and the lid is applied to the upper opening of the container.
[0003]
In general, as a cover material used for this type of container, a multilayer film cover material laminated in multiple layers has been developed, and various types are used.
For example, when manufacturing a product that contains the contents such as solid curry wax in a container and covers and seals the lid, stable sealing strength can be obtained, especially as a problem in product manufacturing technology, safety No sanitary problems, high strength as a packaging bag, no bag breaking during product distribution, lid material is moldable, heat-resistant, shape-retaining, gas barrier, heat-sealable, manufactured Excellent film properties, compatibility with container materials and conditions of use, no cost increase, easy use as a problem in product use, easy openability (easy peelability) For example, the lid material can be easily opened by a single operation without tearing at the time of opening, and the sealant of the lid material does not remain on the flange portion of the container.
[0004]
As various products are marketed and their packaging purposes and uses are diversified, various composite film lids with the above properties have been proposed. As competition for development and product price reduction intensifies, the development of a new type of sealant film that satisfies high cost with high quality and high performance is becoming an important issue. In addition, among the characteristics required for such a lid material in order to increase the commercial value, in particular, easy-openability is an important function that affects convenience during use of the product, and has excellent openability. It can be said that the product value of the product can be increased and it can be a positive factor in differentiation from other products.
However, easy-openability is a function that is contrary to the seal-sealing property, which is the original technical purpose of the lid. In fact, a packaging container that can provide stable seal strength and has excellent easy-openability can be obtained. It is never easy to maintain high quality and manufacture at low cost.
[0005]
In other words, various composite films aimed at easy opening have been developed in the past, but these products are agglomerated to peel between the container and the sealant layer of the composite film because of the need to ensure the sealing strength. Most of them are destructive (peeling) type film cover materials. That is, in these products, rather than the breaking strength of the sealant layer of the composite film lid material, the sealing strength by the sealant layer contacting the flange portion of the container, the breaking strength of the material of each layer of the composite film lid material, and the laminate between the layers Strengthen the strength (lamination strength) and give priority to the destruction of the sealant layer of the composite film lid material, that is, make the adhesive strength between the base material of the lid material and the sealant layer stronger than the seal strength with the container, or By making the cohesive strength of the resin of the sealant weaker than the cohesive strength of the other layers and the adhesive strength between the layers, a stable seal strength and easy-openability are balanced. Therefore, in these products, if the lid of the container is peeled off by hand at the time of opening, the sealant of the lid remains on the flange part of the container due to the destruction of the sealant of the lid. There is a possibility that problems in safety and food hygiene may remain due to the possibility of contamination in food.
[0006]
In order to avoid such a problem, an interfacial delamination method is also considered, in which a fused portion and a non-fused portion are formed microscopically at the seal interface between the lid and the container so as to peel at the seal interface. However, for this purpose, it is necessary to use a composite film of a special material and structure because it is necessary to secure a stable sealing performance and to realize easy opening. In most cases, application to actual products is difficult in terms of cost. Therefore, the quality performance of the composite film made of the above-mentioned special materials and structures is maintained, and yet a new type that can be reduced in cost. There has been a strong demand for the development of a container with an easily openable lid by interfacial peeling.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Under such circumstances, the present inventors have realized a low-cost interface-peeled container having a stable sealing strength and an easy-opening property in view of the prior art. As a result of intensive research with the goal of developing a new type of lidded container structure, the seal strength at the seal interface between the container and the lid and the laminar strength between the interlayers were adjusted. It has been found that the intended purpose can be achieved by employing a sealant layer and an intermediate layer of a specific material and structure, and the present invention has been completed.
[0008]
The present invention has a stable seal strength, and when opened, the seal interface between the container and the cover material is peeled off, and the interlayer between the cover material and the sealant layer is peeled off, so that the cover material does not tear. An object of the present invention is to provide a structure of the interface-detached container with a lid material.
In addition, the present invention makes it easy to peel by interfacial peeling at the time of opening, and at the same time when the tearing runs from the base material and the lid material is about to tear, the intermediate layer part is delaminated to prevent the lid material from being torn An object of the present invention is to provide a structure of a container with a lid material.
In addition, the present invention prevents the tearing of the lid material by causing the interfacial delamination at the seal interface between the container and the lid material and the delamination between the intermediate layers to occur cooperatively at a certain time lag at the time of opening. The object of the present invention is to provide a structure of a container with a lid provided with easy peel properties.
Another object of the present invention is to provide an easy peel laminated film lid material used for constructing a container having the above structure.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention for solving the above problems comprises the following means.
(1) A structure of a container with an easily openable laminated film lid, wherein the laminated film lid is made of a polypropylene-polyethylene blend polymer alloy in contact with a heat sealing surface with the container; A support layer (b) for bonding to and supporting the sealant layer (a), which is made of a resin that does not take the form of a polymer alloy mainly composed of a polypropylene resin, the support layer (b), and a base material And an intermediate layer (c) for bonding the layer (d) together as a constituent element, the interfacial peelability on the heat seal surface between the polypropylene-polyethylene blend polymer alloy of the sealant layer (a) and the container and the intermediate adjust one or more lamination strength between the layers of the upper and lower layers adjacent to the layer a layer and between the intermediate layer of layers constituting the (c) (c) is laminated, upon opening, ) Occurs boundary separation from the sealing surface between the container and the sealant layer (b), peeling the seal interface between the container and the lid, then the interlayer cooperating dynamically intermediate layer bonded to the substrate and the sealant layer detached, 2) adjacent to the case where tear the base layer (d) in the peeling portion was almost torn lid running, an interlayer and an intermediate layer of layers constituting the intermediate layer (c) and (c) The structure of the container with the easy peel laminated film lid material, wherein the tear is absorbed by one or more delaminations between the upper and lower layers to prevent the film lid material from being torn .
(2) The container with a lid according to (1), wherein the sealant layer (A) and the support layer (B) have a thickness of 10 to 20 μm.
(3) An intermediate layer in which the laminated film cover material comprises a sealant layer (a), a support layer (b), and a printed layer / adhesive layer for bonding the support layer (b) and the base material layer (d). (C) and a base material layer (d), The container with a lid material according to (1) above.
(4) The lidded container according to (1), wherein the support layer (b) is a polypropylene-polyethylene blend polymer.
(5) The intermediate layer (c) is a polyethylene resin, and the base material layer (d) is polyester, polypropylene, polyethylene, polycarbonate, polyamide, aluminum foil, a single piece of paper, or a composite material of two or more thereof. The container with a lid material according to (1).
(6) The container with a lid according to (1), wherein the container is provided with a flange portion made of polypropylene at an upper portion serving as a heat sealing surface.
(7) An easy-peel laminated film lid used for constituting the lidded container according to any one of (1) to (6), wherein the polypropylene is in contact with a heat sealing surface with the container -Support for bonding and supporting the sealant layer (a) made of polyethylene blend polymer alloy and the above-mentioned sealant layer (a) made of a polymer alloy mainly composed of polypropylene resin. A laminated film cover material comprising a layer (b) and an intermediate layer (c) for bonding the support layer (b) and the base material layer (d) as constituent elements.
(8) A step of filling a container having a polyethylene flange with a heat seal surface on top, interfacial delamination on the heat seal surface of the sealant layer (a) and delamination between layers of the intermediate layer (c) A method for producing the container with a laminated film cover material by a step of heat-sealing the flange portion of the container and the laminated film cover material under the conditions of seal strength / lamination strength that occurs at a constant time lag.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the present invention will be described in more detail.
In the structure of the container with a lid according to the present invention, the container is sealed by a heat seal to the container body of the upper opening provided with the flange portion extending in the horizontal direction from the upper end edge of the peripheral wall, and the flange portion of the container. It consists of a cover material, and the cover material comprises a sealant layer (A), a support layer (B) that supports the sealant layer, and a base material (D) and a support layer (B) that are bonded and bonded together. An intermediate layer (c) consisting of layers is prepared, and the sealant layer (a) is adjusted by adjusting the interfacial peelability of the polypropylene-polyethylene blend polymer alloy and the laminar strength between layers of the intermediate layer (c). Occasionally, 1) Interfacial peeling occurs from the sealing surface between the container and the sealant layer (a), and 2) When the base material layer (d) is torn at the peeling part, the interlayer peeling of the intermediate layer (c) The structure where By, it has a maximum point, characterized in that so as to prevent the film lid tearing.
[0011]
In the present invention, first, a combination of a specific interfacial peelable sealant layer (A) and a support layer (B) is a point.
By adopting a polypropylene-polyethylene blend polymer alloy as the sealant layer (a), it is possible to achieve proper interfacial peeling. On the other hand, for example, when the sealant layer (a) is a thin layer, the strength of the polymer alloy is not sufficient, and there is a problem that it cannot be broken or cannot be stably peeled off at the interface. In the present invention, the above-mentioned problem is solved by adhering a support layer (b) made of a resin mainly composed of a polypropylene resin to a sealant layer (b), which does not take the form of a polymer alloy. Thus, the strength of the sealant and stable interfacial peelability can be achieved.
[0012]
Here, the polymer alloy will be described. The polymer alloy means a so-called sea-island structure having a multilayer structure in which a small amount of components are dispersed in an island shape in the matrix polymer sea. The blend ratio of polypropylene and polyethylene is desirably such that polyethylene exceeds 80% by weight, and most preferably 85-90%. Although the remainder is polypropylene, it is possible to adjust the heat sealability by adding an elastomer or the like up to about 5%. As a result, an easy peel can be stably achieved by interfacial peeling. It is important that the blend ratio of the polypropylene-polyethylene blend polymer alloy is determined in combination with the laminar strength between the interlayers (c).
[0013]
Due to the above-mentioned synergistic effect of the combination of the sealant layer (a) and the support layer (b), sufficient film strength and sealing strength can be achieved even when the thickness of both layers is 10 to 20 μm and a stable interface. It becomes possible to obtain peelability, which is advantageous in terms of cost.
Further, the intermediate layer (c) and the base material layer (d) are bonded to the support layer (b), that is, the sealant layer (a) and the base material layer (d) having barrier properties and strength, It is possible to supply an easy peel packaging laminated film material for various uses by laminating with an intermediate layer (c) with a required strength. As a result, it is possible to provide a container with a lid material to which gas barrier properties, heat resistance, moisture permeability, and the like are imparted.
[0014]
In the present invention, as the material of the sealant layer (A) and the support layer (B), the material of the other layers is arbitrary and is not particularly limited as long as the above configuration is satisfied. It is preferable to employ a polypropylene-polyethylene mixture as the support layer (b) because the compatibility and adhesion with the sealant layer (b) or the intermediate layer (c) are improved.
Moreover, it is preferable to use a polyethylene-based resin as the intermediate layer (c) because the compatibility and adhesiveness with the support layer (b) and the base material layer (d) are improved. As the base material layer (d), it is possible to employ polyester such as polyethylene terephthalate, polypropylene, polyethylene, polycarbonate, polyamide, aluminum foil, a simple substance of paper, or a composite material of two or more of these. A material obtained by vapor-depositing aluminum or aluminum oxide (alumina) on a resin can also be used. In particular, polyester, particularly polyethylene terephthalate is preferable, and the above-described vapor deposition resin is preferable. By appropriately selecting these materials, it is possible to impart strength, gas barrier properties, heat resistance and moisture resistance according to the purpose and application.
[0015]
Next, the film sealing method and the thickness of each film will be described. The sealing method is not particularly limited as long as it is a method for heat-sealing the container and the lid. The thickness of the film is preferably 5 to 30 μm for the sealant layer (b), 5 to 30 μm for the support layer (b), 10 to 30 μm for the intermediate layer (c), and 12 to 50 μm for the substrate layer (d). is there. The container includes a flange having at least an upper portion serving as a heat sealing surface made of polypropylene, and can be formed into an arbitrary shape using an arbitrary material and a sheet material having a laminated structure as long as this is satisfied.
Moreover, about the heat seal to a container flange part, 140-145 degreeC is suitable for sealing temperature.
Adjustment of the laminate strength between the layers of the intermediate layer (c) makes the laminate strength between the intermediate layer (c) and the adjacent film layer weaker than that of the other layers, so that the sealant layer (i.e. ) May be appropriately performed so that delamination occurs between the layers of the intermediate layer (c) in cooperation with the interfacial delamination. The portion having a weak laminate strength may be provided between the upper and lower film layers adjacent to the intermediate layer (c), or may be provided on both the upper and lower sides. It is preferable to provide between the layers (c).
[0016]
In order to form the weak part of the laminate strength of the intermediate layer (c), it may be appropriately carried out by selecting the material of each layer including the adhesive, selecting the conditions for laminating each layer by various laminating methods, and the like. In this case, a printing layer (e) coated with an anchor coat or the like is provided between the base material layer (d) and the intermediate layer (c) with the coated surface facing the intermediate layer (c), It is also possible to appropriately form a portion having a weak laminate strength between (e) and the intermediate layer (c).
With the above configuration, when the sealant is opened, the sealant layer (A) surely causes interfacial peeling with respect to the polypropylene container, thereby achieving easy peel properties. In this case, the support layer (b) supports the sealant layer (b), or further enhances the bondability with the upper intermediate layer (c), etc., thereby maintaining the strength of the entire film material and interfacial peeling due to this. (Easy peel) can be stabilized and made uniform, and the film material can be prevented from tearing. Further, an appropriate base material layer can be attached to achieve an appropriate gas barrier property.
[0017]
[Action]
Conventionally, various easy-open laminated film lid materials have been developed. As the sealant layer and the support layer, a specific polypropylene-polyethylene blend polymer alloy / polypropylene and polyethylene mixture is used to cause interfacial peeling. Then, no point has been reported so far about delamination between the intermediate layers with a certain time lag. Thus, in the present invention, a specific material, that is, a blend polymer alloy of polypropylene-polyethylene is used for the former, and a mixture of polypropylene and polyethylene is used for the latter, for the sealant layer and the support layer at the seal interface between the container and the lid. Regardless of the thin film, it achieves a stable seal strength, and when opening, the sealant layer peels easily due to interfacial peeling, and at the same time, tearing from the base material causes the lid to be torn, Since the laminar strength between the intermediate layers is weak, delamination occurs at this portion, the breaking force is dispersed and absorbed, and the total breaking is prevented and a stable and uniform easy peel is achieved.
[0018]
In particular, the present invention uses a specific polypropylene-polyethylene blend polymer alloy and a mixture of polypropylene and polyethylene for the sealant layer at the seal interface between the container and the lid and the support layer, and the seal strength of the sealant layer is intermediate. It is important to adjust the laminar strength between the layers, and it is not possible to achieve a stable and uniform easy peel property simply by specifying the material of the sealant layer as a polymer alloy. As described above, the present invention not only identifies the material of the sealant layer and the support layer, but also adjusts the seal strength at the seal interface and the laminar strength between the interlayers so that the interface peeling at the seal interface and the intermediate layer It is characterized in that the delamination occurs at a constant time lag, thereby making it possible to prevent the lid material from being torn and to obtain a stable and uniform easy peel property.
[0019]
【Example】
Next, the present invention will be specifically described based on examples.
Example A blend polymer alloy containing polypropylene and polyethylene (Mitsubishi Chemical Corporation: trade name “VMX”) and a mixture of 70% polypropylene random copolymer and 30% polyethylene were bonded together by a coextrusion method to form a film. Further, polyethylene terephthalate vapor-deposited with alumina and a printing layer were stacked on the polypropylene mixture side of the above film, and an anchor coat applied on the printing layer side was bonded together with molten polyethylene to produce a film lid.
[0020]
The obtained film material was made of the above-mentioned polypropylene-polyethylene blend polymer alloy (sealant layer (I)) 15 μm, polypropylene mixture (support layer (B)) 15 μm, polyethylene (intermediate layer (C)) 25 μm, printing layer ( E) (the thickness is included in the thickness of the base material layer (d)) and polyethylene terephthalate (base material layer (d)) having a laminated structure of 16 μm.
This was covered with a flange part of a polypropylene tray container filled with Carreau by a conventional method as a film lid, and heat sealed at 145 ° C., 3 kg / cm 2 for 1 second.
In this container with a lid material, the sealing strength of each layer constituting the lid material was as follows.
A: Sealing strength between container flange and sealant layer (A) 6N
B: Seal strength between intermediate layer (c) and base material layer (d) 1.5N
The film lid has a gas barrier property, has an easy peel property due to interfacial peeling when the seal is peeled off and removed from the container at the time of opening, and has a good performance that does not tear the film lid. It was.
[0021]
【The invention's effect】
As described above in detail, the present invention is a structure of an easily openable container with a laminated film lid material, and the laminated film lid material is made of a polypropylene-polyethylene blend polymer alloy that comes into contact with a heat seal surface with the container. A sealant layer (b), a support layer (b) made of a resin that does not take the form of a polymer alloy mainly composed of a polypropylene resin, and bonded to and supports the sealant layer (b), and the support An intermediate layer (c) for bonding the layer (b) and the base material layer (d) as a constituent element, the interfacial peelability of the polypropylene-polyethylene blend polymer alloy of the sealant layer (a) and the intermediate 1) Interfacial peeling occurs from the sealing surface between the container and the sealant layer (a) at the time of opening by adjusting the laminate strength between layers of layer (c). 2) Peeling part In the case where tearing occurs in the base material layer (d) in the above, the tearing is absorbed by delamination of the intermediate layer (c) to prevent the film lid material from being torn. According to the structure of the container with the easy peel laminated film lid material, according to the present invention, 1) it has a stable sealing strength, and the seal interface between the container and the lid material peels off at the time of opening. It is possible to provide a structure of an interface peeling type container with a lid material in which an interlayer between a lid material and a sealant layer is peeled off. 2) Easy peeling by interface peeling at the time of opening, When the cover material is torn and the cover material is about to be torn, the intermediate layer part is delaminated to provide a structure of the container with the cover material to prevent the cover material from being torn. 3) Opening Sometimes the seal interface between the container and the lid Providing a lidded container structure that prevents lid tearing and provides easy peelability by allowing surface peeling and interlayer peeling to occur synergistically with a certain time lag. 4) Interfacial debonding occurs at the seal interface at the time of opening, then delamination between the intermediate layers occurs with a certain time lag, and as a whole, the lid material is prevented from being torn and stable and uniform easy peel The effect of being able to provide the structure of the container with a lid | cover material which can achieve property is show | played.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing an example of a lid in the structure of a container with a lid according to the present invention.
Claims (7)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000133477A JP3644871B2 (en) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | Container with easy peel laminated film lid and lid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000133477A JP3644871B2 (en) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | Container with easy peel laminated film lid and lid |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001315833A JP2001315833A (en) | 2001-11-13 |
JP3644871B2 true JP3644871B2 (en) | 2005-05-11 |
Family
ID=18641966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000133477A Expired - Fee Related JP3644871B2 (en) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | Container with easy peel laminated film lid and lid |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3644871B2 (en) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4572660B2 (en) * | 2004-11-02 | 2010-11-04 | 凸版印刷株式会社 | Separable lid |
KR101384302B1 (en) * | 2012-10-22 | 2014-04-10 | 대림산업 주식회사 | Lid film for package having excellent heat adhesion and stiffness |
KR101429220B1 (en) | 2013-09-06 | 2014-08-14 | 대림산업 주식회사 | Oriented co-extrusion film having excellent heat adhesion |
-
2000
- 2000-05-02 JP JP2000133477A patent/JP3644871B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001315833A (en) | 2001-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9278793B2 (en) | Sealing member with removable portion for exposing and forming a dispensing feature | |
JP3715175B2 (en) | Easy peel packaging laminated film material | |
US11878502B2 (en) | Fracture film for peelable membrane containers | |
JPH04503639A (en) | Synthetic resin sheet for container manufacturing and synthetic resin containers made from the same | |
JPH11165765A (en) | Sealed packaging bag with opening part | |
JP3644871B2 (en) | Container with easy peel laminated film lid and lid | |
JP3654966B2 (en) | Lid material | |
JP3771421B2 (en) | Laminated film lid for easy peel packaging and container covered with the same | |
JP4843865B2 (en) | Lid material | |
JP2003237816A (en) | Lid material | |
JP2002193316A (en) | Heat resistant lid material | |
JP2007030933A (en) | Paper-made lid material | |
JPH111270A (en) | Cover material for heat-sealing | |
JP2571569B2 (en) | Easy-open sealed container with drop lid for container | |
JP2004010146A (en) | Lid material for paper cup | |
JPH09286460A (en) | Easily-unsealable container | |
JP2023086365A (en) | Composite film, lid material, and lidded container containing content | |
JPH09254987A (en) | Packaging container | |
JP2001019023A (en) | Lid material | |
JPH092464A (en) | Structure of mouth part of paper container for liquid and method for forming the mouth part | |
JP2885914B2 (en) | Easy-open peel cover material | |
JPH0995364A (en) | Packaging container | |
JPH0459221B2 (en) | ||
JPH10100336A (en) | Easy peel composite film for deep drawing | |
JPH0999977A (en) | Lid member |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041101 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210 Year of fee payment: 9 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |