JP3519642B2 - 巻上機用制動装置のパッド保持構造 - Google Patents
巻上機用制動装置のパッド保持構造Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description
置のパッド保持構造に関する。
の微小なギャップの集成による誤差や、ブレーキユニッ
トの取り付け方法による誤差、また、取付け後、ブレー
キユニットの重量アンバランスや、振動によって、被制
動体に対してブレーキユニットが不正確な寸法位置関係
になることがある。
ニットが不正確な寸法位置関係になると、制動時には、
被制動体に対して、ブレーキシューの当接面の全面が均
一に押し付けられなくなり、適正なブレーキ力が得られ
なくなる。また、非制動時には、被制動体に対して、ブ
レーキシューが均一な等間隔に保持されなくなり、被制
動体に対してブレーキシューの一部が接触して引き摺り
音が発生すると共に、ブレーキシューが偏摩耗する。
生を避けるために、被制動体とブレーキシューの間隔を
大きくすることによって、これらの問題を一応解決する
ことができる。しかし、非制動時から制動をかける時に
は、被制動体とブレーキシューとの間隔が大であると、
その運動量が大となるので、制動時の衝撃が大となり、
その時の衝撃音も大きくなるという問題があった。ま
た、間隙が大となることで、電磁力の低下を伴うため、
強力な電磁石と、弾発力の大きな制動用のスプリングが
必要とされる問題もあった。
ユニットに多少の軸ずれがあっても、制動時には、被制
動体に対して、ブレーキシューの当接面の全面が均一に
押し付けられ、かつ、非制動時には、(ブレーキシュー
が互いに均等な戻り量を確保でき、)被制動体に対し
て、ブレーキシューの当接面が、必要最小限(微小)の
均一な等間隔に保持されるようにして、作動音を極小に
すると共に、強力な制動力で、しかも、構成が簡易な、
巻上機用制動装置のパッド保持構造を提供することを目
的としている。
解決するために、以下のように構成している。すなわ
ち、押圧部材によって、被制動体に対し相互に接近離間
する方向に往復動する一対のブレーキシューに作用する
タンジェントフォースを受け持つためのブラケットが、
電磁石部と板状体との間に配設され、かつ、上記一対の
ブレーキシューが、その背面平面部と求心継手の可動側
部材の平面部とが互いに平面上での摺動を可能とする平
面摺接面部と、上記求心継手の首振摺接面部と、を介し
て、上記押圧部材に対して首振可能に支持されると共
に、該押圧部材の一端側に螺着された軸ボルトに装着さ
れた弾発部材を、ブレーキシュー本体に形成した一端開
放状の収納部内に収納し、該弾発部材により、上記押圧
部材の一端側に形成された固定側部材が、可動側部材と
共に、上記ブレーキシューに弾発的に引き寄せられて、
上記平面摺接面部と、首振摺接面部と、が密着状態に保
持され、かつ、上記ブレーキシューを、上記軸ボルトに
対して、スライド・着脱可能に構成している。
相互に接近離間する方向に往復動する一対のブレーキシ
ューに作用するタンジェントフォースを受け持つための
ブラケットが、電磁石部と板状体との間に配設され、か
つ、上記一対のブレーキシューが、その背面平面部と求
心継手の可動側部材の平面部とが互いに平面上での摺動
を可能とする平面摺接面部と、上記求心継手の首振摺接
面部と、を介して、上記押圧部材に対して首振可能に支
持されると共に、押圧部材の孔部に、軸ボルトを介して
配設した弾発部材により、上記押圧部材の一端側に形成
された固定側部材が、可動側部材と共に、上記ブレーキ
シューに弾発的に引き寄せられて、上記平面摺接面部
と、首振摺接面部と、が密着状態に保持され、上記ブレ
ーキシューを規制している規制部材を着脱可能に取り付
け、上記ブレーキシューに形成した一端開放状の横孔内
にて、上記軸ボルトのボルトヘッドによって弾発支持さ
れているブレーキシューを、上記軸ボルトに対して、ス
ライド・着脱可能に構成している。
構成を説明するための参考図から、本発明を説明する。
図2は正面参考図、図3は一部断面要部正面参考図で、
これらの図に於て、そのパッド保持構造は、従来のキャ
リパーを省略し、代りに、電磁石部1に対して、所定の
間隔をおいて略平行となるように板状体2を配設し、電
磁石部1の固定鉄芯3と板状体2とを、複数本のガイド
杆4…にて連結一体化して、コンパクトなユニットUを
形成している。なお、5は可動鉄芯である。
の間には、一対のブレーキシュー6,7のタンジェント
フォースFt を受け持つためのブラケット8(詳細は図
11参照)が配設され、そのブラケット8を、ネジ孔付き
取付座部13にてボルトにより、巻上機の基台(基枠)や
建造物等の固定他部材10に、固着している。
ラケット8の上辺両端の孔32にスライド可能に嵌挿され
たガイド杆4に装着されており、そのブラケット8の凹
溝部11( 図11(c) 参照) には、被制動体9が配設されて
いる。その被制動体9は、ディスク(円盤状)や板片
(帯板状)等に形成されるものである。
して対向し合うように配設され、かつ、板状体2、可動
鉄芯5の各々平面摺動部材(17と193 ,17と213)、及
び、球面摺動部材(191と193, 211と213)等を介して、弾
発部材X,Xによって一体化されて進退可能に装着され
ている。そして、この両ブレーキシュー6,7の側面6
a,7aが、ブラケット8の内空間15(図11(a) 参照)
のスライド面18,18に摺動(滑動)可能に当接してタン
ジェントフォースFt が受け持たれると共に、ガイドさ
れ(図1では紙面に垂直方向に)、相互に接近・離間動
作する。
1の固定鉄芯3のコイルに通電されて、電磁力によって
可動鉄芯5が(主バネ力を制して)吸着され、両ブレー
キシュー6,7が離間する。一方、制動時には、通電が
遮断されて電磁力は消滅すると同時に、可動鉄芯5を吸
着する力が消滅し、主バネ力によって、可動鉄芯5は電
磁石部1の固定鉄芯3から強制離反され、両ブレーキシ
ュー6,7が接近する。
杆4,4及び補強杆27によって一体的に固定されている
ため、制動時には、可動鉄芯5が、固定鉄芯3に対して
主バネ力によって強制的に離反されると、相対原理によ
り、板状体2に対して可動鉄芯5が引き寄せられること
となる。
Ft とは、被制動体9をその両側から押圧するブレーキ
シュー6,7が、制動時に被制動体9から受ける力の内
で、被制動体9の運動方向に向かう力を言い、被制動体
9が回転運動するいわゆるディスクの場合には、ディス
クから接線方向に向かう力がブレーキシュー6,7に作
用し、これがタンジェントフォースFt であり、図1に
矢印にて例示する。なお、被制動体9が直線運動する場
合には、タンジェントフォースの向きは、その直線運動
の方向である。
持する求心継手19,21は、互いに対向し合う上記板状体
2と電磁石部1の間に配設され、さらに、上記ブレーキ
シュー6,7を、求心継手19,21と共に、押圧部材20,
40側に付勢支持する弾発部材X,Xを配設している。
示すように、被制動体9に直接接触するブレーキパッド
部16と、これを固着したブレーキシュー本体17と、から
成り、夫々矩形板状に形成されて重合一体化されてい
る。そのブレーキシュー6,7が、押圧部材である軸部
材20及び調整ネジ40に首振可能に支持され、かつ、上記
ブレーキシュー6,7と上記軸部材20及び調整ネジ40と
が、弾発部材X,Xによって、互いに弾発的に引き寄せ
られ、各求心継手19,21の首振摺接面部Sが密着状態に
保持されている。
固定鉄芯3に進退自在に装着されており、その軸部材20
と固定側部材191 とは、可動鉄芯5と共に、軸ボルト22
によって一体的に固着されている。その固定側部材191
の凸状の球面192 は可動側部材193 の凹状の球面194 に
当接して、首振り(回動)自在となっており、その両球
面部間に首振摺接面部Sが形成されている。
キシュー6の背面平面部とが、当接して、相互に摺動自
在となっており、その両平面部間に平面摺接面部Qが形
成される。そして、その固定側部材191 と、可動側部材
193 と、ブレーキシュー本体17とが、弾発部材Xによっ
て一括して互いに引き付けられて、首振摺接面部Sと平
面摺接面部Qとが、空隙(ギャップ)を発生させること
なく、密着状態に保持される。
2に進退可能に螺着されており、その調整ネジ40と固定
側部材211 とは軸ボルト22によって一体的に固着されて
いる。その固定側部材211 の凸状の球面212 は可動側部
材213 の凹状の球面214 に当接して、首振り(回動)自
在となっており、その両球面部間に首振摺接面部Sが形
成されている。
キシュー7の背面平面部とが、当接して、相互に摺動自
在となっており、その両平面部間に平面摺接面部Qが形
成される。そして、その固定側部材211 と、可動側部材
213 と、ブレーキシュー本体17とが、弾発部材Xによっ
て一括して互いに引き付けられて、首振摺接面部Sと平
面摺接面部Qとが、空隙(ギャップ)を発生させること
なく、密着状態に保持される。
接面部Qとを密着状態に弾発付勢する弾発部材X,X
は、弾力性のある板金材に、打ち抜き加工や曲げ加工等
を施すことによって、図4及び図5の各参考図に示され
るように、外形が矩形状に形成され、その両側縁に折曲
形成された係合辺部41,41の先端が、ブレーキシュー本
体17,17の上下両辺部に係合し、かつ、円形状に打ち抜
き形成された円形孔部42,42の周辺に立ち上げて内方に
向けて折曲形成した4つの係合片43…が、求心継手19,
21の固定側部材191, 211の周縁部に係合して、上記ブレ
ーキシュー本体17,17が、首振可能な可動側部材193, 2
13を挟んで、固定側部材191, 211に引き付けられるよう
に付勢支持されている。
方のブレーキシュー6,7が、互いに、均等な戻り量を
各独立に(タンジェントフォースFt を受け持つブラケ
ット8には拘束されることなく)確保して、被制動体9
と、ブレーキパッド部16,16との間に、常時、必要最小
限(微小)の均一な間隔を形成することができる。従っ
て、ブレーキパッド部16,16の一部が、移動する被制動
体9と接触して引き摺り音を発生させるようなことがな
く、また、ブレーキパッド部16,16が偏摩耗するような
不具合もなくなった。
7に作用するタンジェントフォースFt が、ブラケット
8によって受け持たれると共に、両求心継手19,21の首
振摺接面部Sと、その両求心継手19,21とブレーキシュ
ー6,7間の平面摺接面部Qとにより、ブレーキパッド
部16,16の当接面の全面が、被制動体9に対して一旦平
行となるように首を振るとその状態を保って、常に、均
一に押し付けられるため、安定して高い制動力を発揮す
ることができる。
が、必要最小限(微小)の均一な間隔を保持して、浮動
することなく安定に支持されているため、制動時には、
ブレーキパッド部16,16が、応答性よく、被制動体9に
均等に全面接触し、電磁石部1のON−OFF切り換え
動作に伴って、部分的な接触により発生する騒々しい当
たり音を著しく低減することができる。
レーキシュー6,7間の間隔を変化させても、また、制
動時に、両ブレーキシュー6,7間の間隔が狭められて
も、弾発部材X,Xによる固定側部材191, 211に対する
ブレーキシュー本体17,17の付勢支持状態(付勢力)
は、何ら変化することがなく、常に、一定に保持される
ため、その支持状態が安定化し、安定した制動応答性を
確保できると共に、パッド保持構造にガタ付きや緩みが
発生することがなく、耐久性も一段と向上する。
aが、ブラケット8の内空間15にあるスライド面18,18
に当接し、この当接面で、タンジェントフォースFt が
支えられるため、ブレーキシュー6,7は、前後左右及
び斜め方向に動きが規制されているにもかかわらず、固
定他部材10に固定されたブラケット8に対して、ユニッ
トUが同一軸心上に多少のずれがあっても、上記、平面
摺接面部Qと首振摺接面部Sとによってずれが吸収され
るため、被制動体9に対して、当接面が、正しく、常
に、必要最小限の間隙で、平行に当接、離反をして、作
動音を微小に抑えると共に、強力な制動力を得ることが
できる。
ーキシュー6,7のタンジェントフォースFt を受け持
つためのブラケット8は、図11(a) に示すように、全体
が門型であり、かつ、図11(c) に示すように、被制動体
9が差し込まれる凹溝部11を有し、左右脚部12,12は上
記凹溝部11の存在によって、各々2本毎に分岐する。ま
た、左右脚部12,12の下端には、ネジ孔付き取付座部1
3,13が形成され、そのネジ孔にボルトを螺着すること
によって、(図1及び図2に示すように)前記固定他部
材10にブラケット8が固着される。
12と上辺部14にて包囲された内空間15に、ブレーキシュ
ー6,7が保持される。この矩形板状のブレーキシュー
6,7の4角部に於て、その側面6a,7aを、ブレー
キシュー6,7の押圧作動方向(図6に於ける左右方
向)へスライド可能に受けるスライド面18…が、ブラケ
ット8の内部寄りに設けられている。
をブラケット8にて包囲状として、かつ、ブレーキシュ
ー6,7の押圧作動方向へはスライド可能であって、か
つ、タンジェントフォースFt の方向へは不動状態に、
ブラケット8にて受け持たせるように構成している。な
お、ブレーキシュー6,7を矩形板状として、その4角
部に於て受持すると、安定して保持可能となる利点があ
る。
いて具体的に説明すると、図1に示すように略菱型を呈
し、その下端頂部に調整ネジ40を取付け、また、左右頂
部には、ガイド杆4,4を配設し、上方頂部には補強杆
27が配設されている。なお、調整ネジ40にはロックナッ
ト28が螺着されている。
は、長寸ボルト29と円管体30とから成り、ボルト29は、
固定鉄芯3のネジ孔31に螺着されると共に、円管体30の
両端部は、固定鉄芯3の座ぐり部及び板状体2の座ぐり
部に圧着する。
8の上辺両端の孔32,32に、上記ガイド杆4,4が夫々
挿入されて、孔32内周面と円管体30外周面とが、摺動可
能となっている。なお、図6に於ては、滑りブッシュ33
…を孔32に設けて、摺動をスムースとしている。このよ
うに、電磁石部1と板状体2とガイド杆4…とから成る
ユニットUが、微小寸法浮遊可能にブラケット8に取付
けられている。
キシュー6,7が押圧した際の強大な(矢印A方向の)
反力によって、菱型の板状体2の上方頂部と、電磁石部
1の間隔が減少する方向に板状体2が倒れるのを、阻止
するものである。言い換えると、補強杆27の一つの機能
は突張り杆としての機能である。
左右頂部に小突出片部34,34が形成され、他方、図11に
於て、ブラケット8の上辺左右端には同様の小突出片部
35,35が形成され、その小突出片部35,35には、夫々、
ネジ孔35a,35aが形成されている。
可能に───図6に示すように微小間隙B1 ,B2 分だ
け移動可能に───ブラケット8に取付けられている
が、このブラケット8に対して、板状体2が離れる方向
(図2の左方向)に弾発付勢する弾発部材36が設けられ
ている。なお、図2に於ては、その弾発部材36は、圧縮
コイルバネをもって構成される。
向へ過大に移動するのを規制するための規制部材37を設
けている。なお、図2に於ては、前記ネジ孔35aに螺着
されるボルト38と(ロック用)ナット39をもって、規制
部材37を構成している。
により、ユニットUのセンタリングを図るように構成し
て、ブレーキシュー6,7のブレーキパッド部16,16と
被制動体9との(非制動時の)エアーギャップを調整可
能としている。
ルバネに挿通して、弾発部材36と規制部材37を、コンパ
クトに一体状とすれば、構造の簡素化とコストダウンを
図り得る利点がある。
に於る凹凸状の球面192, 194間及び212, 214間に形成さ
れる首振摺接面部S,Sと、可動側部材193, 213の平面
部と、ブレーキシュー6,7の背面平面部との両平面部
間に形成される平面摺接面部Q,Qとが、常時、接触状
態に付勢されるため、ギャップが発生せず、非制動時に
は、互いに均等な戻り量を確保することができ、常に、
必要最小限の間隙を維持することができる。従って、制
動時には、作動音を微小に抑え、制動ON−OFF切換
時の作動音や引き摺れ音の発生を防止することができ、
かつ、応答性よく強力な制動力を得ることができる。
6,16との間の間隙を均一な必要最小限に設定できるた
め、電磁石部1に於ける電磁力を最大限有効に生かすこ
とができる。そして、求心継手19,21を薄型で構造簡素
なものとすることができ、全体の著しいコンパクト化が
可能となる。さらに、弾発部材X,Xによって、ブレー
キシュー6,7と求心継手19,21とを、予め一体化して
おくことができるため、特に、現地での組付け作業性が
顕著に向上する。
動装置のパッド保持構造の実施の一形態を示し、パッド
保持構造以外の基本的構成は、図1乃至図3及び図6に
於て、既に述べた構成と同様である。そして、図7乃至
図9に示す実施の一形成に於て、軸部材(押圧部材)20
は、固定鉄芯3に進退可能に装着されており(図3と図
6参照)、その軸部材20と固定側部材191 とは、可動鉄
芯5と共に、軸ボルト22によって一体的に固着されてい
る。また、調整ネジ(押圧部材)40は、板状体2に進退
可能に螺合されていて(図3と図6参照)、その押圧部
材40(20)の一端には固定側部材191(211)が形成されてお
り、固定側部材191(211)の凹状のテーパー面194t(214t)
が、可動側部材193(213)の凸状の球面192(212)に当接
し、その両面で、首振摺接面部Sを形成し、ブレーキシ
ュー6(7)が首振り自在となっている。そして、その
ブレーキシュー6(7)の背面平面部と、可動側部材19
3(213)の平面部とが、平面上で摺動可能に当接し、平面
摺接面部Qを形成している。
その軸ボルト22のボルトヘッド221の直下の軸部には、
弾発部材Xが嵌装され、その弾発部材Xがブレーキシュ
ー本体17内の収納部171 内に収納されている。その弾発
部材Xは、弾力性のある板金材に、打ち抜き加工や曲げ
加工等を施すことによって、図8に示すように、折り重
ね状の板バネに形成される。すなわち、矩形状に形成さ
れた基板45の一端側には、ボルト用の貫孔46を形成し
て、その一端縁には、略U字状に形成された弾発片部47
を折曲形成している。
47とを、軸ボルト22の段付き部を有するボルトヘッド22
1 の直下の軸部に嵌め込み、スナップリング(図示省
略)で係止され、かつ、その弾発片部47を、収納部171
の一側面172 に当接付勢させた状態としている。このよ
うな構成により、可動側部材193(213)と、ブレーキシュ
ー6(7)とを、押圧部材20(40)の方に引き寄せ、上述
の首振摺接面部Sと、平面摺接面部Qとを、空隙を発生
させることなく密着状態に保持することができ、前実施
の形態と同様の作用効果を得ることができる。
は、切欠部171aを有して一端開放状に形成されているの
で、ブレーキシュー6,7が挿脱可能であり、例えば、
図7の左方向へブレーキシュー6,7を引抜いて分解自
在であり、ブレーキパッド部16の摩耗時等に、交換・修
理・点検等が容易である。そして、組付け時には、弾発
部材Xを軸ボルト22に装着した状態にて、ブレーキシュ
ー6,7を右方向へ挿入することができる。
0,40の一端には固定側部材191, 211が形成されてお
り、ブレーキシュー6(7)を求心継手19(21)と共に押
圧部材20(40)側に弾発付勢する弾発部材X,Xを、押圧
部材20,40に形成した孔部197, 217内に配設している。
イルスプリングよりなり、それぞれ、ブレーキシュー本
体17,17と可動側部材193, 213と固定側部材191, 211と
を連結するための軸ボルト55,55に螺合しているナット
56,56と、固定側部材191, 211の孔部197, 217の端面19
7a, 217aと、の間に係入されている。
貫通して、そのボルトヘッド551, 551が、テーパーワッ
シャ57,57と共に、ブレーキシュー本体17,17に形成さ
れた一端開放の横孔174, 174内に収納されている。
あり、可動側部材193 にバカ孔(大径孔)を貫設すれば
よい。また、59は、ブレーキシュー6,7の上方への移
動を規制するための規制部材で、ばね鋼等から成り、ボ
ルト・ナットの締結により、その上部がブラケット8に
固定され、下方に延びた脚部591, 591の先端で、ブレー
キシュー本体17,17の上部を下方に向けて押圧してい
る。また、首振摺接面部Sと平面摺接面部Qの構成は、
図3及び図6に示す参考図の場合と同様であり、その説
明を省略する。
て、双方のブレーキシュー本体17,17が、それぞれ、可
動側部材193, 213を挟んで、各独立に、固定側部材191,
211に引き付けられて、首振摺接面部Sと平面摺接面部
Qとが、空隙を発生させることなく、密着状態に保持さ
れる。従って、この場合に於ても、前記各実施の形態と
同様の作用効果を得ることができる。そして、規制部材
59を取り外すことにより、ブレーキパッド部16,16の修
理・交換・点検が(分解にて)容易であるという利点を
有する。
大な効果を奏する。
発部材Xによって、ブレーキシュー6,7が、求心継手
19,21の首振摺接面部Sと平面摺接面部Qとを密着させ
る方向に付勢支持するので、非制動時には、ブレーキシ
ュー6,7が、互いに均等な戻り量を各独立に(タンジ
ェントフォースFt を受け持つブラケット8に拘束され
ることなく)確保することができ、しかも、一旦求心継
手19,21に於て首振修正されると被制動体9との平行ギ
ャップがそのまま維持されるので、被制動体9に当接面
を接触させることなく、被制動体9との間に必要最小限
(微小)の均一な間隔に保持することができ、従来のよ
うな引き摺れ音の発生をなくし、また、制動ON−OF
F切換時の度毎に発生する騒々しい当たり音をもなくす
ことができる。即ち、固定他部材10に固定されたブラケ
ット8に対して、ユニットUが同一軸心上に多少のずれ
があっても、平面摺接面部Qと首振摺接面部Sとによっ
てずれが吸収され、被制動体9に対して、当接面が、常
に、必要最小限の間隙で、平行に当接、離反をして、作
動音を微小に抑えると共に、強力な制動力を得ることが
できる。
ンジェントフォースFt は、ブラケット8を経由して受
けられ、板状体2及びガイド杆4には伝達されないた
め、その板状体2及びガイド杆4等を小型化、軽量化す
ることが出来る。さらに、従来の大きなブロック状のキ
ャリパーを省略できるため、全体として、構造の簡素化
とコンパクト化を顕著に図ることができ、特に、左右寸
法(厚み)を減少出来る。
レーキシュー6,7を、スライド・着脱可能としたの
で、修理・交換・点検が(分解にて)容易であるという
利点を有する。
参考図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 押圧部材20,40によって、被制動体9に
対し相互に接近離間する方向に往復動する一対のブレー
キシュー6,7に作用するタンジェントフォースFt を
受け持つためのブラケット8が、電磁石部1と板状体2
との間に配設され、かつ、上記一対のブレーキシュー
6,7が、その背面平面部と求心継手19,21の可動側部
材193, 213の平面部とが互いに平面上での摺動を可能と
する平面摺接面部Qと、上記求心継手19,21の首振摺接
面部Sと、を介して、上記押圧部材20,40に対して首振
可能に支持されると共に、該押圧部材20,40の一端側に
螺着された軸ボルト22,22に装着された弾発部材X, X
を、ブレーキシュー本体17,17に形成した一端開放状の
収納部171, 171内に収納し、該弾発部材X,Xにより、
上記押圧部材20,40の一端側に形成された固定側部材19
1, 211が、可動側部材193, 213と共に、上記ブレーキシ
ュー6,7に弾発的に引き寄せられて、上記平面摺接面
部Qと、首振摺接面部Sと、が密着状態に保持され、か
つ、上記ブレーキシュー6,7を、上記軸ボルト22,22
に対して、スライド・着脱可能に構成したことを特徴と
する巻上機用制動装置のパッド保持構造。 - 【請求項2】 押圧部材20,40によって、被制動体9に
対し相互に接近離間する方向に往復動する一対のブレー
キシュー6,7に作用するタンジェントフォースFt を
受け持つためのブラケット8が、電磁石部1と板状体2
との間に配設され、かつ、上記一対のブレーキシュー
6,7が、その背面平面部と求心継手19,21の可動側部
材193, 213の平面部とが互いに平面上での摺動を可能と
する平面摺接面部Qと、上記求心継手19,21の首振摺接
面部Sと、を介して、上記押圧部材20,40に対して首振
可能に支持されると共に、押圧部材20,40の孔部197, 2
17に、軸ボルト55,55を介して配設した弾発部材X,X
により、上記押圧部材20,40の一端側に形成された固定
側部材191, 211が、可動側部材193, 213と共に、上記ブ
レーキシュー6,7に弾発的に引き寄せられて、上記平
面摺接面部Qと、首振摺接面部Sと、が密着状態に保持
され、上記ブレーキシュー6,7を規制している規制部
材59,59を着脱可能に取り付け、上記ブレーキシュー
6,7に形成した一端開放状の横孔174, 174内にて、上
記軸ボルト55,55のボルトヘッド551, 551によって弾発
支持されているブレーキシュー6,7を、上記軸ボルト
55,55に対して、スライド・着脱可能に構成したことを
特徴とする巻上機用制動装置のパッド保持構造。
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