JP3500631B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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- JP3500631B2 JP3500631B2 JP2002097882A JP2002097882A JP3500631B2 JP 3500631 B2 JP3500631 B2 JP 3500631B2 JP 2002097882 A JP2002097882 A JP 2002097882A JP 2002097882 A JP2002097882 A JP 2002097882A JP 3500631 B2 JP3500631 B2 JP 3500631B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源装
置、特に過負荷時、負荷短絡時又は起動時に各素子に加
わる電気的なストレスを軽減できるスイッチング電源装
置に属する。
置、特に過負荷時、負荷短絡時又は起動時に各素子に加
わる電気的なストレスを軽減できるスイッチング電源装
置に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から広く使用されているスイッチン
グ電源装置として他励式フライバック型DC−DCコン
バータの一例を図19に示す。図19に示す他励式フラ
イバック型DC−DCコンバータは、交流電源(1a)に入
力フィルタ回路(1b)を介して接続された整流ブリッジ回
路(1c)及び入力平滑コンデンサ(1d)で構成された直流電
源(1)と、直流電源(1)に対して直列に接続されたトラン
ス(2)の1次巻線(2a)及びスイッチング素子としてのM
OS-FET(MOS型電界効果トランジスタ)(3)と、
トランス(2)の2次巻線(2b)に接続された整流ダイオー
ド(4)及び出力平滑コンデンサ(5)から成り且つ直流出力
電圧VOUTを発生する出力整流平滑回路(6)と、直流出力
電圧VOUTを検出する電圧検出手段としての出力電圧検
出回路(7)と、出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFB
を受信し且つ出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUT
が略一定となるようにMOS-FET(3)のオン・オフ期
間を制御する制御回路(8)と、トランス(2)の1次巻線(2
a)又はMOS-FET(3)に流れる電流IDを負電圧とし
て検出する電流検出手段としての電流検出用抵抗(9)
と、直流電源(1)を構成する整流ブリッジ回路(1c)に接
続され且つ起動時に制御回路(8)へ駆動用電力を供給す
る起動手段としての起動抵抗(10)と、トランス(2)の1
次巻線(2a)及び2次巻線(2b)と電磁的に結合する駆動巻
線(2c)と、駆動巻線(2c)に接続された整流ダイオード(1
1)及び駆動用平滑コンデンサ(12)から成り且つ制御回路
(8)を駆動する直流電圧VINを出力する補助整流平滑回
路(13)とを備えている。出力電圧検出回路(7)の検出出
力は、フォトカプラ(14)を構成する発光素子(14a)及び
受光素子(14b)を介してトランス(2)の1次側に伝達さ
れ、受光素子(14b)及び直列抵抗(15)の接続点に発生す
る電圧VFBが出力電圧検出回路(7)からの検出信号とし
て制御回路(8)に入力される。
グ電源装置として他励式フライバック型DC−DCコン
バータの一例を図19に示す。図19に示す他励式フラ
イバック型DC−DCコンバータは、交流電源(1a)に入
力フィルタ回路(1b)を介して接続された整流ブリッジ回
路(1c)及び入力平滑コンデンサ(1d)で構成された直流電
源(1)と、直流電源(1)に対して直列に接続されたトラン
ス(2)の1次巻線(2a)及びスイッチング素子としてのM
OS-FET(MOS型電界効果トランジスタ)(3)と、
トランス(2)の2次巻線(2b)に接続された整流ダイオー
ド(4)及び出力平滑コンデンサ(5)から成り且つ直流出力
電圧VOUTを発生する出力整流平滑回路(6)と、直流出力
電圧VOUTを検出する電圧検出手段としての出力電圧検
出回路(7)と、出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFB
を受信し且つ出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUT
が略一定となるようにMOS-FET(3)のオン・オフ期
間を制御する制御回路(8)と、トランス(2)の1次巻線(2
a)又はMOS-FET(3)に流れる電流IDを負電圧とし
て検出する電流検出手段としての電流検出用抵抗(9)
と、直流電源(1)を構成する整流ブリッジ回路(1c)に接
続され且つ起動時に制御回路(8)へ駆動用電力を供給す
る起動手段としての起動抵抗(10)と、トランス(2)の1
次巻線(2a)及び2次巻線(2b)と電磁的に結合する駆動巻
線(2c)と、駆動巻線(2c)に接続された整流ダイオード(1
1)及び駆動用平滑コンデンサ(12)から成り且つ制御回路
(8)を駆動する直流電圧VINを出力する補助整流平滑回
路(13)とを備えている。出力電圧検出回路(7)の検出出
力は、フォトカプラ(14)を構成する発光素子(14a)及び
受光素子(14b)を介してトランス(2)の1次側に伝達さ
れ、受光素子(14b)及び直列抵抗(15)の接続点に発生す
る電圧VFBが出力電圧検出回路(7)からの検出信号とし
て制御回路(8)に入力される。
【0003】制御回路(8)は、トランス(2)の1次巻線(2
a)又はMOS-FET(3)に流れる最大電流値を規定する
基準電圧VRCを発生する基準電圧発生手段としての基準
電源(16)と、電流検出用抵抗(9)により検出された負電
圧のレベルを変換するレベルシフト用抵抗(17,18)と、
電流検出用抵抗(9)の検出信号VOCPの電圧レベルが基準
電源(16)の基準電圧VRCのレベルに達したときにMOS
-FET(3)をオフ状態にする高い電圧(H)レベルの信号
V1を出力する過電流制限手段としての過電流制限用コ
ンパレータ(19)と、電流検出用抵抗(9)の検出信号VOCP
の電圧レベルが出力電圧検出回路(7)からの検出信号V
FBの電圧レベルに達したときに高い電圧(H)レベルの信
号V2を出力する電流モード制御用コンパレータ(20)
と、過電流制限用コンパレータ(19)の出力信号V1と電
流モード制御用コンパレータ(20)の出力信号V2との論
理和信号V3を出力するORゲート(21)と、MOS-FE
T(3)がオフしてから一定時間が経過する毎にパルス信
号V4を出力するパルス発生器(22)と、パルス発生器(2
2)のパルス信号V4によりセット状態となりMOS-FE
T(3)のゲート端子に高い電圧(H)レベルのオン信号VG
を出力し、ORゲート(21)の論理和信号V3によりリセ
ット状態となりMOS-FET(3)のゲート端子に低い電
圧(L)レベルのオフ信号VGを出力するR-Sフリップフ
ロップ(23)と、起動抵抗(10)又は補助整流平滑回路(13)
からの直流電圧VINが駆動電圧VSRTに達したときに制
御回路(8)を構成する各素子(16〜23)に駆動用直流電力
を供給し且つ直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低下し
たときに前記の各素子(16〜23)への駆動用直流電力の供
給を停止する制御電源回路(24)とを有する。制御電源回
路(24)は、図20に示すように、駆動電圧VSRT(18
[V])及び停止電圧VSTP(10[V])を規定する基準
電圧を発生する基準電源(24a)と、起動抵抗(10)又は補
助整流平滑回路(13)からの直流電圧VINと基準電源(24
a)の基準電圧とを比較し、直流電圧VINが駆動電圧V
SRTに達したときに高い電圧(H)レベルの駆動信号を出
力し、直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低下したとき
に低い電圧(L)レベルの停止信号を出力するヒステリシ
スコンパレータ(24b)と、ヒステリシスコンパレータ(24
b)からの駆動信号により駆動され又は停止信号により停
止され且つ制御回路(8)を構成する各素子(16〜23)に供
給する電圧+VCCの駆動用直流電力を発生するレギュレ
ータ回路(24c)とから構成される。直流電圧VINに対す
るレギュレータ回路(24c)の出力電圧特性及びレギュレ
ータ回路(24c)の出力電流特性をそれぞれ図21及び図
22に示す。
a)又はMOS-FET(3)に流れる最大電流値を規定する
基準電圧VRCを発生する基準電圧発生手段としての基準
電源(16)と、電流検出用抵抗(9)により検出された負電
圧のレベルを変換するレベルシフト用抵抗(17,18)と、
電流検出用抵抗(9)の検出信号VOCPの電圧レベルが基準
電源(16)の基準電圧VRCのレベルに達したときにMOS
-FET(3)をオフ状態にする高い電圧(H)レベルの信号
V1を出力する過電流制限手段としての過電流制限用コ
ンパレータ(19)と、電流検出用抵抗(9)の検出信号VOCP
の電圧レベルが出力電圧検出回路(7)からの検出信号V
FBの電圧レベルに達したときに高い電圧(H)レベルの信
号V2を出力する電流モード制御用コンパレータ(20)
と、過電流制限用コンパレータ(19)の出力信号V1と電
流モード制御用コンパレータ(20)の出力信号V2との論
理和信号V3を出力するORゲート(21)と、MOS-FE
T(3)がオフしてから一定時間が経過する毎にパルス信
号V4を出力するパルス発生器(22)と、パルス発生器(2
2)のパルス信号V4によりセット状態となりMOS-FE
T(3)のゲート端子に高い電圧(H)レベルのオン信号VG
を出力し、ORゲート(21)の論理和信号V3によりリセ
ット状態となりMOS-FET(3)のゲート端子に低い電
圧(L)レベルのオフ信号VGを出力するR-Sフリップフ
ロップ(23)と、起動抵抗(10)又は補助整流平滑回路(13)
からの直流電圧VINが駆動電圧VSRTに達したときに制
御回路(8)を構成する各素子(16〜23)に駆動用直流電力
を供給し且つ直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低下し
たときに前記の各素子(16〜23)への駆動用直流電力の供
給を停止する制御電源回路(24)とを有する。制御電源回
路(24)は、図20に示すように、駆動電圧VSRT(18
[V])及び停止電圧VSTP(10[V])を規定する基準
電圧を発生する基準電源(24a)と、起動抵抗(10)又は補
助整流平滑回路(13)からの直流電圧VINと基準電源(24
a)の基準電圧とを比較し、直流電圧VINが駆動電圧V
SRTに達したときに高い電圧(H)レベルの駆動信号を出
力し、直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低下したとき
に低い電圧(L)レベルの停止信号を出力するヒステリシ
スコンパレータ(24b)と、ヒステリシスコンパレータ(24
b)からの駆動信号により駆動され又は停止信号により停
止され且つ制御回路(8)を構成する各素子(16〜23)に供
給する電圧+VCCの駆動用直流電力を発生するレギュレ
ータ回路(24c)とから構成される。直流電圧VINに対す
るレギュレータ回路(24c)の出力電圧特性及びレギュレ
ータ回路(24c)の出力電流特性をそれぞれ図21及び図
22に示す。
【0004】図23(A)〜(D)は、MOS-FET(3)に
流れる電流ID、ORゲート(21)の論理和信号V3、パル
ス発生器(22)のパルス信号V4及び電流検出用抵抗(9)の
検出信号のレベルシフト用抵抗(17,18)の接続点での電
圧VOCPの各波形をそれぞれ示す。即ち、図23(C)に
示すパルス発生器(22)のパルス信号V4がR-Sフリップ
フロップ(23)のセット端子(S)に入力され、MOS-FE
T(3)がオン状態になると、図23(A)に示すようにM
OS-FET(3)に流れる電流IDが直線的に増加すると
共に、電流検出用抵抗(9)の検出信号のレベルシフト用
抵抗(17,18)の接続点での電圧VOCPが図23(D)に示す
ように直線的に低下する。レベルシフト用抵抗(17,18)
の接続点の電圧VOCPのレベルが基準電源(16)の基準電
圧VRCのレベル以下になると、過電流制限用コンパレー
タ(19)から高い電圧(H)レベルの信号V1が出力され
る。このとき、出力電圧検出回路(7)からの検出信号V
FBの電圧レベルが図23(D)に示すように略ゼロである
から、電流モード制御用コンパレータ(20)は作動せず、
低い電圧(L)レベルの信号V2が出力される。このた
め、図23(B)に示すようにORゲート(21)から高い電
圧(H)レベルの論理和信号V 3が出力され、R-Sフリッ
プフロップ(23)のリセット端子(R)に入力され、MOS-
FET(3)がオフ状態となる。これにより、MOS-FE
T(3)に流れる電流I Dが図23(A)に示すように略ゼロ
となる。MOS-FET(3)がオフしてから一定時間が経
過すると、図23(C)に示すパルス発生器(22)のパルス
信号V4が再びR-Sフリップフロップ(23)のセット端子
(S)に入力され、MOS-FET(3)が再びオン状態とな
る。次に、図23(D)に示すように出力電圧検出回路
(7)からの検出信号VFBの電圧レベルがゼロから直線的
に上昇して基準電源(16)の基準電圧VRCのレベルを上回
ると、電流モード制御用コンパレータ(20)が作動し、レ
ベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベル
が出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベ
ル以下になると、電流モード制御用コンパレータ(20)か
ら高い電圧(H)レベルの信号V2が出力される。このと
き、過電流制限用コンパレータ(19)から低い電圧(L)レ
ベルの信号V1が出力されるので、図23(B)に示すよ
うにORゲート(21)から高い電圧(H)レベルの論理和信
号V3が出力され、R-Sフリップフロップ(23)のリセッ
ト端子(R)に入力され、MOS-FET(3)がオフ状態と
なる。前記のように、出力電圧検出回路(7)からの検出
信号VFBの電圧レベルが基準電源(16)の基準電圧VRCの
レベル以上のときは、電流モード制御用コンパレータ(2
0)によりMOS-FET(3)のオン期間が制御され、出力
整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが略一定に保持さ
れる。
流れる電流ID、ORゲート(21)の論理和信号V3、パル
ス発生器(22)のパルス信号V4及び電流検出用抵抗(9)の
検出信号のレベルシフト用抵抗(17,18)の接続点での電
圧VOCPの各波形をそれぞれ示す。即ち、図23(C)に
示すパルス発生器(22)のパルス信号V4がR-Sフリップ
フロップ(23)のセット端子(S)に入力され、MOS-FE
T(3)がオン状態になると、図23(A)に示すようにM
OS-FET(3)に流れる電流IDが直線的に増加すると
共に、電流検出用抵抗(9)の検出信号のレベルシフト用
抵抗(17,18)の接続点での電圧VOCPが図23(D)に示す
ように直線的に低下する。レベルシフト用抵抗(17,18)
の接続点の電圧VOCPのレベルが基準電源(16)の基準電
圧VRCのレベル以下になると、過電流制限用コンパレー
タ(19)から高い電圧(H)レベルの信号V1が出力され
る。このとき、出力電圧検出回路(7)からの検出信号V
FBの電圧レベルが図23(D)に示すように略ゼロである
から、電流モード制御用コンパレータ(20)は作動せず、
低い電圧(L)レベルの信号V2が出力される。このた
め、図23(B)に示すようにORゲート(21)から高い電
圧(H)レベルの論理和信号V 3が出力され、R-Sフリッ
プフロップ(23)のリセット端子(R)に入力され、MOS-
FET(3)がオフ状態となる。これにより、MOS-FE
T(3)に流れる電流I Dが図23(A)に示すように略ゼロ
となる。MOS-FET(3)がオフしてから一定時間が経
過すると、図23(C)に示すパルス発生器(22)のパルス
信号V4が再びR-Sフリップフロップ(23)のセット端子
(S)に入力され、MOS-FET(3)が再びオン状態とな
る。次に、図23(D)に示すように出力電圧検出回路
(7)からの検出信号VFBの電圧レベルがゼロから直線的
に上昇して基準電源(16)の基準電圧VRCのレベルを上回
ると、電流モード制御用コンパレータ(20)が作動し、レ
ベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベル
が出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベ
ル以下になると、電流モード制御用コンパレータ(20)か
ら高い電圧(H)レベルの信号V2が出力される。このと
き、過電流制限用コンパレータ(19)から低い電圧(L)レ
ベルの信号V1が出力されるので、図23(B)に示すよ
うにORゲート(21)から高い電圧(H)レベルの論理和信
号V3が出力され、R-Sフリップフロップ(23)のリセッ
ト端子(R)に入力され、MOS-FET(3)がオフ状態と
なる。前記のように、出力電圧検出回路(7)からの検出
信号VFBの電圧レベルが基準電源(16)の基準電圧VRCの
レベル以上のときは、電流モード制御用コンパレータ(2
0)によりMOS-FET(3)のオン期間が制御され、出力
整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが略一定に保持さ
れる。
【0005】図19に示す他励式フライバック型DC−
DCコンバータの動作は以下の通りである。起動時に、
直流電源(1)から起動抵抗(10)を介して補助整流平滑回
路(13)の駆動用平滑コンデンサ(12)に充電電流が流れ、
図24(B)に示すように駆動用平滑コンデンサ(12)の充
電電圧VINが駆動電圧VSRTに達すると、制御回路(8)内
の制御電源回路(24)が駆動され、制御回路(8)を構成す
る各素子(16〜23)に駆動用直流電力が供給される。これ
により、パルス発生器(22)が駆動され、パルス発生器(2
2)のパルス信号V4がR-Sフリップフロップ(23)のセッ
ト端子(S)に入力されてセット状態となり、R-Sフリッ
プフロップ(23)からMOS-FET(3)のゲート端子に高
い電圧(H)レベルのオン信号VGが付与されてMOS-F
ET(3)がオン状態となる。このとき、図24(A)に示
すようにMOS-FET(3)に流れる電流IDが直線的に
増加すると共に、図24(E)に示すように電流検出用抵
抗(9)の検出信号のレベルシフト用抵抗(17,18)の接続点
での電圧VOCPが直線的に減少する。レベルシフト用抵
抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが基準電源(16)
の基準電圧VRCのレベルに達すると、過電流制限用コン
パレータ(19)から高い電圧(H)レベルの信号V1が出力
される。一方、起動時の出力電圧検出回路(7)からの検
出信号VFBの電圧レベルは、図24(E)に示すように略
ゼロであるから、電流モード制御用コンパレータ(20)か
ら低い電圧(L)レベルの信号V2が出力される。これに
より、ORゲート(21)から高い電圧(H)レベルの論理和
信号V 3が出力され、R-Sフリップフロップ(23)のリセ
ット端子(R)に入力されてリセット状態となり、R-Sフ
リップフロップ(23)からMOS-FET(3)のゲート端子
に低い電圧(L)レベルのオフ信号VGが付与されてMO
S-FET(3)がオフ状態となる。このとき、図24(A)
に示すようにMOS-FET(3)に流れる電流I Dが略ゼ
ロとなる。MOS-FET(3)がオフしてから一定時間が
経過すると、パルス発生器(22)のパルス信号V4が再び
R-Sフリップフロップ(23)のセット端子(S)に入力され
てセット状態となり、R-Sフリップフロップ(23)から
MOS-FET(3)のゲート端子に高い電圧(H)レベルの
オン信号VGが付与されてMOS-FET(3)が再びオン
状態となる。以上のMOS-FET(3)のオン・オフ動作
の繰り返しにより、2次側の出力整流平滑回路(6)の直
流出力電圧VOUTが図24(C)に示すように直線的に上
昇し、これに伴って駆動用平滑コンデンサ(12)の充電電
圧VINは図24(B)に示すように直線的に低下するが、
トランス(2)の2次巻線(2b)の電圧に比例する電圧が駆
動巻線(2c)に発生するため、直流出力電圧V OUTの上昇
に伴って補助整流平滑回路(13)からの直流電圧VINが直
線的に上昇する。このため、制御回路(8)内の制御電源
回路(24)に印加される直流電圧VINは図24(B)に示す
ように停止電圧VSTP付近まで低下した後、再び直線的
に上昇して行く。したがって、起動時以降は補助整流平
滑回路(13)からの直流電圧VINにより制御回路(8)内の
制御電源回路(24)が駆動される。2次側の出力整流平滑
回路(6)の直流出力電圧VOUTの上昇に伴って、出力電圧
検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧も図24(E)に
示すように0[V]から直線的に上昇して行く。
DCコンバータの動作は以下の通りである。起動時に、
直流電源(1)から起動抵抗(10)を介して補助整流平滑回
路(13)の駆動用平滑コンデンサ(12)に充電電流が流れ、
図24(B)に示すように駆動用平滑コンデンサ(12)の充
電電圧VINが駆動電圧VSRTに達すると、制御回路(8)内
の制御電源回路(24)が駆動され、制御回路(8)を構成す
る各素子(16〜23)に駆動用直流電力が供給される。これ
により、パルス発生器(22)が駆動され、パルス発生器(2
2)のパルス信号V4がR-Sフリップフロップ(23)のセッ
ト端子(S)に入力されてセット状態となり、R-Sフリッ
プフロップ(23)からMOS-FET(3)のゲート端子に高
い電圧(H)レベルのオン信号VGが付与されてMOS-F
ET(3)がオン状態となる。このとき、図24(A)に示
すようにMOS-FET(3)に流れる電流IDが直線的に
増加すると共に、図24(E)に示すように電流検出用抵
抗(9)の検出信号のレベルシフト用抵抗(17,18)の接続点
での電圧VOCPが直線的に減少する。レベルシフト用抵
抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが基準電源(16)
の基準電圧VRCのレベルに達すると、過電流制限用コン
パレータ(19)から高い電圧(H)レベルの信号V1が出力
される。一方、起動時の出力電圧検出回路(7)からの検
出信号VFBの電圧レベルは、図24(E)に示すように略
ゼロであるから、電流モード制御用コンパレータ(20)か
ら低い電圧(L)レベルの信号V2が出力される。これに
より、ORゲート(21)から高い電圧(H)レベルの論理和
信号V 3が出力され、R-Sフリップフロップ(23)のリセ
ット端子(R)に入力されてリセット状態となり、R-Sフ
リップフロップ(23)からMOS-FET(3)のゲート端子
に低い電圧(L)レベルのオフ信号VGが付与されてMO
S-FET(3)がオフ状態となる。このとき、図24(A)
に示すようにMOS-FET(3)に流れる電流I Dが略ゼ
ロとなる。MOS-FET(3)がオフしてから一定時間が
経過すると、パルス発生器(22)のパルス信号V4が再び
R-Sフリップフロップ(23)のセット端子(S)に入力され
てセット状態となり、R-Sフリップフロップ(23)から
MOS-FET(3)のゲート端子に高い電圧(H)レベルの
オン信号VGが付与されてMOS-FET(3)が再びオン
状態となる。以上のMOS-FET(3)のオン・オフ動作
の繰り返しにより、2次側の出力整流平滑回路(6)の直
流出力電圧VOUTが図24(C)に示すように直線的に上
昇し、これに伴って駆動用平滑コンデンサ(12)の充電電
圧VINは図24(B)に示すように直線的に低下するが、
トランス(2)の2次巻線(2b)の電圧に比例する電圧が駆
動巻線(2c)に発生するため、直流出力電圧V OUTの上昇
に伴って補助整流平滑回路(13)からの直流電圧VINが直
線的に上昇する。このため、制御回路(8)内の制御電源
回路(24)に印加される直流電圧VINは図24(B)に示す
ように停止電圧VSTP付近まで低下した後、再び直線的
に上昇して行く。したがって、起動時以降は補助整流平
滑回路(13)からの直流電圧VINにより制御回路(8)内の
制御電源回路(24)が駆動される。2次側の出力整流平滑
回路(6)の直流出力電圧VOUTの上昇に伴って、出力電圧
検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧も図24(E)に
示すように0[V]から直線的に上昇して行く。
【0006】図24(E)に示すように、出力電圧検出回
路(7)からの検出信号VFBの電圧レベルが基準電源(16)
の基準電圧VRCのレベルを超え、レベルシフト用抵抗(1
7,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが出力電圧検出回路
(7)からの検出信号VFBの電圧レベルに達すると、電流
モード制御用コンパレータ(20)から高い電圧(H)レベル
の信号V2が出力される。一方、過電流制限用コンパレ
ータ(19)からは低い電圧(L)レベルの信号V1が出力さ
れるので、ORゲート(21)から高い電圧(H)レベルの論
理和信号V3が出力され、R-Sフリップフロップ(23)の
リセット端子(R)に入力されてリセット状態となり、R-
Sフリップフロップ(23)からMOS-FET(3)のゲート
端子に低い電圧(L)レベルのオフ信号VGが付与されて
MOS-FET(3)がオフ状態となる。これにより、図2
4(A)に示すようにMOS-FET(3)に流れる電流ID
が略ゼロとなる。このとき、トランス(2)の2次巻線(2
b)から出力整流平滑回路(6)を介して図示しない負荷に
出力電流IOUTが流れ、図24(D)に示すように直線的
に増加して行く。そして、図24(C)に示すように2次
側の出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが出力電
圧検出回路(7)を構成する各素子の諸定数で決定される
検出電圧(例えば、出力端子間の分圧抵抗の分圧比をR
2/(R1+R2)、ツェナダイオードのツェナ電圧をV
Z[V]、NPNトランジスタのベース・エミッタ間の電
圧をVBE(0.6〜0.7程度)[V]とすると、{(R1+
R2)/R2}×(VZ+VBE)[V])に達すると、起動状態か
ら通常動作状態に移行し、図24(B)に示すように補助
整流平滑回路(13)からの直流電圧VINが略一定になると
共に、2次側の出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧V
OUTが図24(C)に示すように略一定となる。このと
き、図24(E)に示すように出力電圧検出回路(7)から
の検出信号VFBの電圧レベルが高いため、レベルシフト
用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの変化幅が小さくな
り、MOS-FET(3)のオン期間が短くなる。このた
め、図24(A)に示すようにMOS-FET(3)に流れる
電流IDの最大値が低くなる。
路(7)からの検出信号VFBの電圧レベルが基準電源(16)
の基準電圧VRCのレベルを超え、レベルシフト用抵抗(1
7,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが出力電圧検出回路
(7)からの検出信号VFBの電圧レベルに達すると、電流
モード制御用コンパレータ(20)から高い電圧(H)レベル
の信号V2が出力される。一方、過電流制限用コンパレ
ータ(19)からは低い電圧(L)レベルの信号V1が出力さ
れるので、ORゲート(21)から高い電圧(H)レベルの論
理和信号V3が出力され、R-Sフリップフロップ(23)の
リセット端子(R)に入力されてリセット状態となり、R-
Sフリップフロップ(23)からMOS-FET(3)のゲート
端子に低い電圧(L)レベルのオフ信号VGが付与されて
MOS-FET(3)がオフ状態となる。これにより、図2
4(A)に示すようにMOS-FET(3)に流れる電流ID
が略ゼロとなる。このとき、トランス(2)の2次巻線(2
b)から出力整流平滑回路(6)を介して図示しない負荷に
出力電流IOUTが流れ、図24(D)に示すように直線的
に増加して行く。そして、図24(C)に示すように2次
側の出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが出力電
圧検出回路(7)を構成する各素子の諸定数で決定される
検出電圧(例えば、出力端子間の分圧抵抗の分圧比をR
2/(R1+R2)、ツェナダイオードのツェナ電圧をV
Z[V]、NPNトランジスタのベース・エミッタ間の電
圧をVBE(0.6〜0.7程度)[V]とすると、{(R1+
R2)/R2}×(VZ+VBE)[V])に達すると、起動状態か
ら通常動作状態に移行し、図24(B)に示すように補助
整流平滑回路(13)からの直流電圧VINが略一定になると
共に、2次側の出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧V
OUTが図24(C)に示すように略一定となる。このと
き、図24(E)に示すように出力電圧検出回路(7)から
の検出信号VFBの電圧レベルが高いため、レベルシフト
用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの変化幅が小さくな
り、MOS-FET(3)のオン期間が短くなる。このた
め、図24(A)に示すようにMOS-FET(3)に流れる
電流IDの最大値が低くなる。
【0007】図示しない負荷が過負荷状態になると、図
24(D)及び(C)に示すように2次側の出力電流IOUT
の増加と共に出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUT
が低下し、これに伴って出力電圧検出回路(7)からの検
出信号VFBの電圧が低下する。このため、トランス(2)
の駆動巻線(2c)に発生する電圧も低下し、図24(B)に
示すように制御回路(8)内の制御電源回路(24)に印加さ
れる直流電圧VINが低下する。2次側の出力電流IOUT
が更に増加すると共に出力整流平滑回路(6)の直流出力
電圧VOUTが更に低下し、図24(E)に示すように出力
電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベルが基
準電源(16)の基準電圧VRCのレベルを下回ると、電流モ
ード制御用コンパレータ(20)が動作しなくなり、代わっ
て過電流制限用コンパレータ(19)が動作される。レベル
シフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが基
準電源(16)の基準電圧VRCのレベルに達すると、過電流
制限用コンパレータ(19)から高い電圧(H)レベルの信号
V1が出力され、MOS-FET(3)がオフ状態となる。
図24(B)に示すように、制御回路(8)内の制御電源回
路(24)に印加される直流電圧VINが停止電圧VSTPまで
低下すると、制御電源回路(24)の動作が停止して制御回
路(8)を構成する各素子(16〜23)への駆動用直流電力の
供給が停止し、制御回路(8)の動作が停止する。このた
め、図24(C)及び(D)に示すように、出力整流平滑回
路(6)の直流出力電圧VOUTが急激に0[V]まで低下する
と共に2次側の出力電流IOUTも急激にゼロまで減少す
る。過負荷状態では、2次側の直流出力電圧VOUTが上
昇しないため、トランス(2)の駆動巻線(2c)の電圧も上
昇しない。したがって、制御回路(8)内の制御電源回路
(24)に印加される直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低
下した後は、直流電源(1)により起動抵抗(10)を介して
補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑コンデンサ(12)が充
電され、図24(B)に示すように駆動用平滑コンデンサ
(12)の充電電圧VINが駆動電圧VSRTに達すると、制御
回路(8)内の制御電源回路(24)が再び駆動され、制御回
路(8)が動作を開始する。制御回路(8)の動作に従って、
図24(C)及び(D)に示すように、出力整流平滑回路
(6)の直流出力電圧VOUT及び2次側の出力電流I OUTが
ゼロから直線的に増加すると共に、補助整流平滑回路(1
3)の駆動用平滑コンデンサ(12)の電圧VINが図24(B)
に示すように低下する。補助整流平滑回路(13)の駆動用
平滑コンデンサ(12)の電圧VINが停止電圧VSTPまで低
下すると、制御回路(8)の動作が停止し、図24(C)及
び(D)に示すように、出力整流平滑回路(6)の直流出力
電圧VOUTが急激に0[V]まで低下すると共に2次側の
出力電流IOUTも急激にゼロまで減少する。よって、過
負荷時は、補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑コンデン
サ(12)の電圧VINが駆動電圧VSRTから停止電圧VSTPま
で低下する期間のみ制御回路(8)が動作する間欠発振状
態となる。
24(D)及び(C)に示すように2次側の出力電流IOUT
の増加と共に出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUT
が低下し、これに伴って出力電圧検出回路(7)からの検
出信号VFBの電圧が低下する。このため、トランス(2)
の駆動巻線(2c)に発生する電圧も低下し、図24(B)に
示すように制御回路(8)内の制御電源回路(24)に印加さ
れる直流電圧VINが低下する。2次側の出力電流IOUT
が更に増加すると共に出力整流平滑回路(6)の直流出力
電圧VOUTが更に低下し、図24(E)に示すように出力
電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベルが基
準電源(16)の基準電圧VRCのレベルを下回ると、電流モ
ード制御用コンパレータ(20)が動作しなくなり、代わっ
て過電流制限用コンパレータ(19)が動作される。レベル
シフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが基
準電源(16)の基準電圧VRCのレベルに達すると、過電流
制限用コンパレータ(19)から高い電圧(H)レベルの信号
V1が出力され、MOS-FET(3)がオフ状態となる。
図24(B)に示すように、制御回路(8)内の制御電源回
路(24)に印加される直流電圧VINが停止電圧VSTPまで
低下すると、制御電源回路(24)の動作が停止して制御回
路(8)を構成する各素子(16〜23)への駆動用直流電力の
供給が停止し、制御回路(8)の動作が停止する。このた
め、図24(C)及び(D)に示すように、出力整流平滑回
路(6)の直流出力電圧VOUTが急激に0[V]まで低下する
と共に2次側の出力電流IOUTも急激にゼロまで減少す
る。過負荷状態では、2次側の直流出力電圧VOUTが上
昇しないため、トランス(2)の駆動巻線(2c)の電圧も上
昇しない。したがって、制御回路(8)内の制御電源回路
(24)に印加される直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低
下した後は、直流電源(1)により起動抵抗(10)を介して
補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑コンデンサ(12)が充
電され、図24(B)に示すように駆動用平滑コンデンサ
(12)の充電電圧VINが駆動電圧VSRTに達すると、制御
回路(8)内の制御電源回路(24)が再び駆動され、制御回
路(8)が動作を開始する。制御回路(8)の動作に従って、
図24(C)及び(D)に示すように、出力整流平滑回路
(6)の直流出力電圧VOUT及び2次側の出力電流I OUTが
ゼロから直線的に増加すると共に、補助整流平滑回路(1
3)の駆動用平滑コンデンサ(12)の電圧VINが図24(B)
に示すように低下する。補助整流平滑回路(13)の駆動用
平滑コンデンサ(12)の電圧VINが停止電圧VSTPまで低
下すると、制御回路(8)の動作が停止し、図24(C)及
び(D)に示すように、出力整流平滑回路(6)の直流出力
電圧VOUTが急激に0[V]まで低下すると共に2次側の
出力電流IOUTも急激にゼロまで減少する。よって、過
負荷時は、補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑コンデン
サ(12)の電圧VINが駆動電圧VSRTから停止電圧VSTPま
で低下する期間のみ制御回路(8)が動作する間欠発振状
態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図19に示す従来の他
励式フライバック型DC−DCコンバータでは、図25
に示すような出力特性となる。図25において、実線A
に示す区間は直流出力電圧VOUTが一定となる定常時の
動作状態を示し、実線Bに示す区間は更に負荷が重くな
ったときの過負荷時の動作状態を示す。即ち、実線Bに
示す区間での動作状態は、電流検出用抵抗(9)の検出信
号VOCPに基づいて過電流制限用コンパレータ(19)によ
りトランス(2)の1次巻線(2a)又はMOS-FET(3)に
流れる電流IDが設定値に制限される状態を示す。トラ
ンス(2)の1次側から2次側に伝達される電力P[W]は、
発振周波数をf[Hz]、トランス(2)のインダクタンスを
L[H]、トランス(2)に流れる電流をI[A]とすると、P
=(1/2)・f・L・I2の式で示されることが一般的に知ら
れている。したがって、実線Bに示す区間は、2次側の
出力電流IOUTが増加すると直流出力電圧VOUTが低下し
てトランス(2)の1次側から2次側に伝達される電力P
が一定値に制限される定電力特性を示している。2次側
の出力電流IOUTが更に増加すると、直流出力電圧VOUT
が更に低下する。定常動作時における制御回路(8)の駆
動用電力は、トランス(2)の駆動巻線(2c)に発生する電
圧を補助整流平滑回路(13)で整流平滑することにより得
ている。駆動巻線(2c)の電圧と2次巻線(2b)の電圧とは
互いに比例関係にあるため、2次側の出力電流IOUTが
増加すれば駆動巻線(2c)の電圧が低下する。これによ
り、制御回路(8)内の制御電源回路(24)に印加される直
流電圧VINが停止電圧VSTPを下回るため、制御回路(8)
の動作が停止し、2次側の出力電流IOUT及び直流出力
電圧V OUTが共にゼロまで減少する図25の実線Cに示
す軌跡となる。その後、直流電源(1)から起動抵抗(10)
及び駆動用平滑コンデンサ(12)を介して制御回路(8)内
の制御電源回路(24)に印加される直流電圧VINが再び駆
動電圧VSRTに達するまで制御回路(8)の動作は停止し、
駆動電圧VSRTに達した時点で再び動作を開始する。以
上の動作の繰り返しにより、制御回路(8)の間欠発振動
作が行われる。
励式フライバック型DC−DCコンバータでは、図25
に示すような出力特性となる。図25において、実線A
に示す区間は直流出力電圧VOUTが一定となる定常時の
動作状態を示し、実線Bに示す区間は更に負荷が重くな
ったときの過負荷時の動作状態を示す。即ち、実線Bに
示す区間での動作状態は、電流検出用抵抗(9)の検出信
号VOCPに基づいて過電流制限用コンパレータ(19)によ
りトランス(2)の1次巻線(2a)又はMOS-FET(3)に
流れる電流IDが設定値に制限される状態を示す。トラ
ンス(2)の1次側から2次側に伝達される電力P[W]は、
発振周波数をf[Hz]、トランス(2)のインダクタンスを
L[H]、トランス(2)に流れる電流をI[A]とすると、P
=(1/2)・f・L・I2の式で示されることが一般的に知ら
れている。したがって、実線Bに示す区間は、2次側の
出力電流IOUTが増加すると直流出力電圧VOUTが低下し
てトランス(2)の1次側から2次側に伝達される電力P
が一定値に制限される定電力特性を示している。2次側
の出力電流IOUTが更に増加すると、直流出力電圧VOUT
が更に低下する。定常動作時における制御回路(8)の駆
動用電力は、トランス(2)の駆動巻線(2c)に発生する電
圧を補助整流平滑回路(13)で整流平滑することにより得
ている。駆動巻線(2c)の電圧と2次巻線(2b)の電圧とは
互いに比例関係にあるため、2次側の出力電流IOUTが
増加すれば駆動巻線(2c)の電圧が低下する。これによ
り、制御回路(8)内の制御電源回路(24)に印加される直
流電圧VINが停止電圧VSTPを下回るため、制御回路(8)
の動作が停止し、2次側の出力電流IOUT及び直流出力
電圧V OUTが共にゼロまで減少する図25の実線Cに示
す軌跡となる。その後、直流電源(1)から起動抵抗(10)
及び駆動用平滑コンデンサ(12)を介して制御回路(8)内
の制御電源回路(24)に印加される直流電圧VINが再び駆
動電圧VSRTに達するまで制御回路(8)の動作は停止し、
駆動電圧VSRTに達した時点で再び動作を開始する。以
上の動作の繰り返しにより、制御回路(8)の間欠発振動
作が行われる。
【0009】したがって、図25の実線Bに示す区間、
即ち過負荷時では、2次側の出力電流IOUTが過剰に増
加するため、出力整流平滑回路(6)を構成する整流ダイ
オード(4)に加わる電気的なストレスが大きくなり、最
悪の場合には整流ダイオード(4)が破壊されることがあ
った。
即ち過負荷時では、2次側の出力電流IOUTが過剰に増
加するため、出力整流平滑回路(6)を構成する整流ダイ
オード(4)に加わる電気的なストレスが大きくなり、最
悪の場合には整流ダイオード(4)が破壊されることがあ
った。
【0010】そこで、本発明の目的は、過負荷時、負荷
短絡時又は起動時に1次側及び2次側の各部品に加わる
電気的なストレスを軽減できるスイッチング電源装置を
提供することにある。
短絡時又は起動時に1次側及び2次側の各部品に加わる
電気的なストレスを軽減できるスイッチング電源装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるスイッチン
グ電源装置は、直流電源(1)と、直流電源(1)に対して直
列に接続されたトランス(2)の1次巻線(2a)及びスイッ
チング素子(3)と、トランス(2)の2次巻線(2b)に接続さ
れ且つ直流出力電圧(VOUT)を発生する出力整流平滑回路
(6)と、直流出力電圧(VOUT)を検出する電圧検出手段(7)
と、電圧検出手段(7)からの検出信号(VFB)を受信し且つ
直流出力電圧(VOUT)が略一定となるようにスイッチング
素子(3)のオン・オフ期間を制御する制御回路(8)と、ト
ランス(2)の1次巻線(2a)又はスイッチング素子(3)に流
れる電流(ID)を検出する電流検出手段(9)とを備えてい
る。制御回路(8)は、1次巻線(2a)又はスイッチング素
子(3)に流れる最大電流値を規定する第1の基準電圧(V
RC)を発生する基準電圧発生手段(16)と、電流検出手段
(9)の検出信号(VOCP)の電圧レベルが基準電圧発生手段
(16)の第1の基準電圧(VRC)のレベルに達したときにス
イッチング素子(3)をオフ状態にする過電流制限手段(1
9)とを有し、過負荷時、負荷短絡時又は起動時に、電圧
検出手段(7)の検出信号(VFB)の電圧レベルが第2の基準
電圧(VRV)のレベルを超えたときに電圧レベル変更信号
(VCH)を出力する電圧レベル検出手段(27)と、電圧レベ
ル検出手段(27)の電圧レベル変更信号(VCH)により基準
電圧発生手段(16)の第1の基準電圧(VRC)の絶対値レベ
ルを低下させるか又は電流検出手段(9)の検出信号
(VOCP)の電圧の絶対値レベルを上昇させる電圧レベル変
更手段(28)とを有する。
グ電源装置は、直流電源(1)と、直流電源(1)に対して直
列に接続されたトランス(2)の1次巻線(2a)及びスイッ
チング素子(3)と、トランス(2)の2次巻線(2b)に接続さ
れ且つ直流出力電圧(VOUT)を発生する出力整流平滑回路
(6)と、直流出力電圧(VOUT)を検出する電圧検出手段(7)
と、電圧検出手段(7)からの検出信号(VFB)を受信し且つ
直流出力電圧(VOUT)が略一定となるようにスイッチング
素子(3)のオン・オフ期間を制御する制御回路(8)と、ト
ランス(2)の1次巻線(2a)又はスイッチング素子(3)に流
れる電流(ID)を検出する電流検出手段(9)とを備えてい
る。制御回路(8)は、1次巻線(2a)又はスイッチング素
子(3)に流れる最大電流値を規定する第1の基準電圧(V
RC)を発生する基準電圧発生手段(16)と、電流検出手段
(9)の検出信号(VOCP)の電圧レベルが基準電圧発生手段
(16)の第1の基準電圧(VRC)のレベルに達したときにス
イッチング素子(3)をオフ状態にする過電流制限手段(1
9)とを有し、過負荷時、負荷短絡時又は起動時に、電圧
検出手段(7)の検出信号(VFB)の電圧レベルが第2の基準
電圧(VRV)のレベルを超えたときに電圧レベル変更信号
(VCH)を出力する電圧レベル検出手段(27)と、電圧レベ
ル検出手段(27)の電圧レベル変更信号(VCH)により基準
電圧発生手段(16)の第1の基準電圧(VRC)の絶対値レベ
ルを低下させるか又は電流検出手段(9)の検出信号
(VOCP)の電圧の絶対値レベルを上昇させる電圧レベル変
更手段(28)とを有する。
【0012】過負荷時、負荷短絡時又は起動時に、電流
検出手段(9)の検出信号(VOCP)の電圧レベルが基準電圧
発生手段(16)の基準電圧(VRC)のレベルに達すると、過
電流制限手段(19)によりスイッチング素子(3)がオフ状
態となり、トランス(2)の1次巻線(2a)又はスイッチン
グ素子(3)に流れる1次側電流(ID)が制限される。この
とき、直流出力電圧(VOUT)が低下し、電圧検出手段(7)
の検出信号(VFB)の電圧レベルが基準電圧(VRV)のレベル
以下になると、電圧レベル検出手段(27)から電圧レベル
変更信号(VCH)が出力される。電圧レベル検出手段(27)
から電圧レベル変更信号(VCH)が出力されると、電圧レ
ベル変更手段(28)により基準電圧発生手段(16)の基準電
圧(VRC)の絶対値レベルが低下するか又は電流検出手段
(9)の検出信号(VOCP)の電圧の絶対値レベルが上昇し、
少ない1次側電流(ID)でスイッチング素子(3)がオフ状
態となる。これにより、過負荷時、負荷短絡時又は起動
時にトランス(2)の1次巻線(2a)側及び2次巻線(2b)側
に流れる電流がより強く制限されるので、1次側のスイ
ッチング素子(3)及び2次側の出力整流平滑回路(6)を構
成する整流素子(4)並びに平滑コンデンサ(5)に加わる電
気的なストレスを軽減することができる。
検出手段(9)の検出信号(VOCP)の電圧レベルが基準電圧
発生手段(16)の基準電圧(VRC)のレベルに達すると、過
電流制限手段(19)によりスイッチング素子(3)がオフ状
態となり、トランス(2)の1次巻線(2a)又はスイッチン
グ素子(3)に流れる1次側電流(ID)が制限される。この
とき、直流出力電圧(VOUT)が低下し、電圧検出手段(7)
の検出信号(VFB)の電圧レベルが基準電圧(VRV)のレベル
以下になると、電圧レベル検出手段(27)から電圧レベル
変更信号(VCH)が出力される。電圧レベル検出手段(27)
から電圧レベル変更信号(VCH)が出力されると、電圧レ
ベル変更手段(28)により基準電圧発生手段(16)の基準電
圧(VRC)の絶対値レベルが低下するか又は電流検出手段
(9)の検出信号(VOCP)の電圧の絶対値レベルが上昇し、
少ない1次側電流(ID)でスイッチング素子(3)がオフ状
態となる。これにより、過負荷時、負荷短絡時又は起動
時にトランス(2)の1次巻線(2a)側及び2次巻線(2b)側
に流れる電流がより強く制限されるので、1次側のスイ
ッチング素子(3)及び2次側の出力整流平滑回路(6)を構
成する整流素子(4)並びに平滑コンデンサ(5)に加わる電
気的なストレスを軽減することができる。
【0013】本発明の実施の形態では、直流電源(1)に
接続され且つ起動時に制御回路(8)へ駆動用電力を供給
する起動手段(10)と、トランス(2)の1次巻線(2a)及び
2次巻線(2b)と電磁的に結合する駆動巻線(2c)と、駆動
巻線(2c)に接続され且つ制御回路(8)を駆動する直流電
圧(VIN)を出力する補助整流平滑回路(13)とを備えてい
る。本発明をフォワード型のスイッチング電源装置に適
用した実施の形態では、直流電源(1)に接続され且つ制
御回路(8)に駆動用電力を供給する駆動電源回路を備え
ている。本発明での電圧検出手段(7)は、2次巻線(2b)
側又は駆動巻線(2c)側に発生する直流電圧を直流出力電
圧(VOUT)として検出する。トランス(2)の2次巻線(2b)
の電圧に比例する電圧が駆動巻線(2c)に発生するため、
駆動巻線(2c)側に発生する直流電圧(VIN)は2次巻線(2
b)側に発生する直流出力電圧(VOUT)に比例する。したが
って、2次巻線(2b)側の直流出力電圧(VOUT)の変化分を
駆動巻線(2c)側で検出できるので、2次側の回路構成を
簡略化することが可能となる。
接続され且つ起動時に制御回路(8)へ駆動用電力を供給
する起動手段(10)と、トランス(2)の1次巻線(2a)及び
2次巻線(2b)と電磁的に結合する駆動巻線(2c)と、駆動
巻線(2c)に接続され且つ制御回路(8)を駆動する直流電
圧(VIN)を出力する補助整流平滑回路(13)とを備えてい
る。本発明をフォワード型のスイッチング電源装置に適
用した実施の形態では、直流電源(1)に接続され且つ制
御回路(8)に駆動用電力を供給する駆動電源回路を備え
ている。本発明での電圧検出手段(7)は、2次巻線(2b)
側又は駆動巻線(2c)側に発生する直流電圧を直流出力電
圧(VOUT)として検出する。トランス(2)の2次巻線(2b)
の電圧に比例する電圧が駆動巻線(2c)に発生するため、
駆動巻線(2c)側に発生する直流電圧(VIN)は2次巻線(2
b)側に発生する直流出力電圧(VOUT)に比例する。したが
って、2次巻線(2b)側の直流出力電圧(VOUT)の変化分を
駆動巻線(2c)側で検出できるので、2次側の回路構成を
簡略化することが可能となる。
【0014】本発明の他の実施の形態では、電圧レベル
検出手段(27)からの出力信号(VCH)を受信し、一定時間
が経過した後に出力信号(VCH)を出力する遅延手段(33)
を備える。ノイズ等により2次側の電圧が瞬時的に低下
した場合は、電圧レベル変更手段(28)が作動しないの
で、過電流制限手段(19)の誤動作を防止できる。また、
起動時のみ電圧レベル検出手段(27)の出力信号(VCH)の
出力を禁止する出力信号禁止手段(34)を備えた実施の形
態では、起動時において過電流制限手段(19)の電流制限
量が緩和されるので、起動時にのみ1次側及び2次側に
大きな電流を流すことが可能となり、スイッチング電源
装置の起動を迅速に行うことができる。
検出手段(27)からの出力信号(VCH)を受信し、一定時間
が経過した後に出力信号(VCH)を出力する遅延手段(33)
を備える。ノイズ等により2次側の電圧が瞬時的に低下
した場合は、電圧レベル変更手段(28)が作動しないの
で、過電流制限手段(19)の誤動作を防止できる。また、
起動時のみ電圧レベル検出手段(27)の出力信号(VCH)の
出力を禁止する出力信号禁止手段(34)を備えた実施の形
態では、起動時において過電流制限手段(19)の電流制限
量が緩和されるので、起動時にのみ1次側及び2次側に
大きな電流を流すことが可能となり、スイッチング電源
装置の起動を迅速に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスイッチング
電源装置を他励式フライバック型DC−DCコンバータ
に適用した各実施の形態を図1〜図18に基づいて説明
する。但し、これらの図面では図19〜図25に示す箇
所と実質的に同一の部分には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
電源装置を他励式フライバック型DC−DCコンバータ
に適用した各実施の形態を図1〜図18に基づいて説明
する。但し、これらの図面では図19〜図25に示す箇
所と実質的に同一の部分には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0016】本発明の実施の形態での他励式フライバッ
ク型DC−DCコンバータは、図1に示すように、直流
電源(1)と、直流電源(1)に対して直列に接続されたトラ
ンス(2)の1次巻線(2a)及びスイッチング素子としての
MOS-FET(3)と、トランス(2)の2次巻線(2b)に接
続され且つ直流出力電圧VOUTを発生する出力整流平滑
回路(6)と、直流出力電圧VOUTを検出する電圧検出手段
(出力電圧検出回路)(7)と、電圧検出手段(7)からの検
出信号VFBを受信し且つ直流出力電圧VOUTのレベルが
略一定となるようにMOS-FET(3)のオン・オフ期間
を制御するオン信号又はオフ信号VGを発生するオン・
オフ信号発生手段(25)を有する制御回路(8)と、トラン
ス(2)の1次巻線(2a)又はMOS-FET(3)に流れる電
流IDを負電圧として検出する電流検出手段(電流検出
用抵抗)(9)と、直流電源(1)に接続され且つ起動時に制
御回路(8)へ駆動用電力を供給する起動手段(起動抵
抗)(10)と、トランス(2)の1次巻線(2a)及び2次巻線
(2b)と電磁的に結合する駆動巻線(2c)と、駆動巻線(2c)
に接続され且つ制御回路(8)を駆動する直流電圧VINを
出力する補助整流平滑回路(13)とを備えている。制御回
路(8)は、トランス(2)の1次巻線(2a)又はMOS-FE
T(3)に流れる最大電流値を規定する基準電圧VRCを発
生する基準電圧発生手段としての基準電源(16)と、電流
検出手段(9)の検出信号VO CPの電圧レベルが基準電源(1
6)の基準電圧VRCのレベルに達したときにMOS-FE
T(3)をオフ状態にする過電流制限手段(過電流制限用
コンパレータ)(19)と、起動手段(10)又は補助整流平滑
回路(13)からの直流電圧VINが駆動電圧VSR Tに達した
ときに制御回路(8)内の各素子への駆動用直流電力を供
給し且つ直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低下したと
きに前記の各素子への駆動用直流電力の供給を停止する
制御電源回路(24)と、電圧検出手段(7)の検出信号VFB
の電圧レベルが基準電圧VRVのレベル以下となったとき
に電圧レベル変更信号VCHを出力する電圧レベル検出手
段(電圧レベル検出用コンパレータ)(27)と、電圧レベ
ル検出手段(27)の電圧レベル変更信号VCHにより基準電
源(16)の基準電圧VRCの絶対値レベルを低下させる(実
線部)か又は電流検出手段(9)の検出信号VOCPの電圧の
絶対値レベルを上昇させる(破線部)電圧レベル変更手
段(電圧レベル変更回路)(28)とを有する。
ク型DC−DCコンバータは、図1に示すように、直流
電源(1)と、直流電源(1)に対して直列に接続されたトラ
ンス(2)の1次巻線(2a)及びスイッチング素子としての
MOS-FET(3)と、トランス(2)の2次巻線(2b)に接
続され且つ直流出力電圧VOUTを発生する出力整流平滑
回路(6)と、直流出力電圧VOUTを検出する電圧検出手段
(出力電圧検出回路)(7)と、電圧検出手段(7)からの検
出信号VFBを受信し且つ直流出力電圧VOUTのレベルが
略一定となるようにMOS-FET(3)のオン・オフ期間
を制御するオン信号又はオフ信号VGを発生するオン・
オフ信号発生手段(25)を有する制御回路(8)と、トラン
ス(2)の1次巻線(2a)又はMOS-FET(3)に流れる電
流IDを負電圧として検出する電流検出手段(電流検出
用抵抗)(9)と、直流電源(1)に接続され且つ起動時に制
御回路(8)へ駆動用電力を供給する起動手段(起動抵
抗)(10)と、トランス(2)の1次巻線(2a)及び2次巻線
(2b)と電磁的に結合する駆動巻線(2c)と、駆動巻線(2c)
に接続され且つ制御回路(8)を駆動する直流電圧VINを
出力する補助整流平滑回路(13)とを備えている。制御回
路(8)は、トランス(2)の1次巻線(2a)又はMOS-FE
T(3)に流れる最大電流値を規定する基準電圧VRCを発
生する基準電圧発生手段としての基準電源(16)と、電流
検出手段(9)の検出信号VO CPの電圧レベルが基準電源(1
6)の基準電圧VRCのレベルに達したときにMOS-FE
T(3)をオフ状態にする過電流制限手段(過電流制限用
コンパレータ)(19)と、起動手段(10)又は補助整流平滑
回路(13)からの直流電圧VINが駆動電圧VSR Tに達した
ときに制御回路(8)内の各素子への駆動用直流電力を供
給し且つ直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低下したと
きに前記の各素子への駆動用直流電力の供給を停止する
制御電源回路(24)と、電圧検出手段(7)の検出信号VFB
の電圧レベルが基準電圧VRVのレベル以下となったとき
に電圧レベル変更信号VCHを出力する電圧レベル検出手
段(電圧レベル検出用コンパレータ)(27)と、電圧レベ
ル検出手段(27)の電圧レベル変更信号VCHにより基準電
源(16)の基準電圧VRCの絶対値レベルを低下させる(実
線部)か又は電流検出手段(9)の検出信号VOCPの電圧の
絶対値レベルを上昇させる(破線部)電圧レベル変更手
段(電圧レベル変更回路)(28)とを有する。
【0017】図1に示す他励式フライバック型DC−D
Cコンバータの詳細な回路構成を図2に示す。即ち、図
2に示す本発明の一実施の形態の他励式フライバック型
DC−DCコンバータは、出力電圧検出回路(7)の検出
信号VFBの有無を検出する電圧レベルを規定する基準電
圧VRVを発生する基準電源(26)と、出力電圧検出回路
(7)の検出信号VFBの電圧レベルが基準電源(26)の基準
電圧VRVのレベル以下となったときに高い電圧(H)レベ
ルの電圧レベル変更信号VCHを出力する電圧レベル検出
手段としての電圧レベル検出用コンパレータ(27)と、電
圧レベル検出用コンパレータ(27)の電圧レベル変更信号
VCHにより基準電源(16)の基準電圧VRCの絶対値レベル
を低下させる電圧レベル変更手段としての電圧レベル変
更回路(28)とを制御回路(8)内に設けた点で図19に示
す従来の他励式フライバック型DC−DCコンバータと
相違する。図2に示す電流モード制御用コンパレータ(2
0)、ORゲート(21)、パルス発生器(22)及びR-Sフリ
ップフロップ(23)は、図1に示すオン・オフ信号発生手
段(25)を構成する。また、図2に示すレベルシフト用抵
抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルは、起動前の状
態で0[V]、起動後でMOS-FET(3)に流れる電流I
Dがゼロのときに1.5[V]となるように各抵抗(17,18)
の抵抗値を適宜選択することにより設定される。その他
の構成は、図19に示す従来の他励式フライバック型D
C−DCコンバータと同一である。なお、図2に示す場
合の基準電源(16)から電圧レベル変更回路(28)を介して
出力される基準電圧VRCL,VRCH(図3)の絶対値レベ
ルは、起動後のMOS-FET(3)に流れる電流ID(図
4(A))がゼロのときのレベルシフト用抵抗(17,18)の
接続点の電圧VOCP(図4(E))のレベル(1.5[V])
と電圧レベル変更回路(28)から出力される基準電圧V
RCL,VRCHのレベルとの差となる。因みに、トランス(2)
の1次巻線(2a)又はMOS-FET(3)に流れる電流ID
を電流検出用抵抗(9)により正電圧として検出する場合
(図15)において基準電源(16)から電圧レベル変更回
路(28)を介して出力される基準電圧VRCL,VRCHの絶対
値レベルは、電圧レベル変更回路(28)から出力される基
準電圧VRCL,VRCHのレベルそのものとなる。
Cコンバータの詳細な回路構成を図2に示す。即ち、図
2に示す本発明の一実施の形態の他励式フライバック型
DC−DCコンバータは、出力電圧検出回路(7)の検出
信号VFBの有無を検出する電圧レベルを規定する基準電
圧VRVを発生する基準電源(26)と、出力電圧検出回路
(7)の検出信号VFBの電圧レベルが基準電源(26)の基準
電圧VRVのレベル以下となったときに高い電圧(H)レベ
ルの電圧レベル変更信号VCHを出力する電圧レベル検出
手段としての電圧レベル検出用コンパレータ(27)と、電
圧レベル検出用コンパレータ(27)の電圧レベル変更信号
VCHにより基準電源(16)の基準電圧VRCの絶対値レベル
を低下させる電圧レベル変更手段としての電圧レベル変
更回路(28)とを制御回路(8)内に設けた点で図19に示
す従来の他励式フライバック型DC−DCコンバータと
相違する。図2に示す電流モード制御用コンパレータ(2
0)、ORゲート(21)、パルス発生器(22)及びR-Sフリ
ップフロップ(23)は、図1に示すオン・オフ信号発生手
段(25)を構成する。また、図2に示すレベルシフト用抵
抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルは、起動前の状
態で0[V]、起動後でMOS-FET(3)に流れる電流I
Dがゼロのときに1.5[V]となるように各抵抗(17,18)
の抵抗値を適宜選択することにより設定される。その他
の構成は、図19に示す従来の他励式フライバック型D
C−DCコンバータと同一である。なお、図2に示す場
合の基準電源(16)から電圧レベル変更回路(28)を介して
出力される基準電圧VRCL,VRCH(図3)の絶対値レベ
ルは、起動後のMOS-FET(3)に流れる電流ID(図
4(A))がゼロのときのレベルシフト用抵抗(17,18)の
接続点の電圧VOCP(図4(E))のレベル(1.5[V])
と電圧レベル変更回路(28)から出力される基準電圧V
RCL,VRCHのレベルとの差となる。因みに、トランス(2)
の1次巻線(2a)又はMOS-FET(3)に流れる電流ID
を電流検出用抵抗(9)により正電圧として検出する場合
(図15)において基準電源(16)から電圧レベル変更回
路(28)を介して出力される基準電圧VRCL,VRCHの絶対
値レベルは、電圧レベル変更回路(28)から出力される基
準電圧VRCL,VRCHのレベルそのものとなる。
【0018】電圧レベル変更回路(28)は、図3に示すよ
うに、一端が基準電源(16)の正(+)側に接続された分圧
抵抗(29)と、分圧抵抗(29)の他端と基準電源(16)の負
(-)側との間に直列に接続された分圧抵抗(30)及びNP
Nトランジスタ(31)と、電圧レベル検出用コンパレータ
(27)の出力端子とNPNトランジスタ(31)のベース端子
との間に接続された反転器(32)とから構成される。この
ため、電圧レベル検出用コンパレータ(27)から出力され
る電圧レベル変更信号VCHの電圧レベルが低(L)レベル
のときは、NPNトランジスタ(31)がオン状態となるの
で、分圧抵抗(29,30)の分圧点から低い値の基準電圧V
RCLを発生する。また、電圧レベル変更信号VCHの電圧
レベルが高(H)レベルのときは、NPNトランジスタ(3
1)がオフ状態となるので、分圧抵抗(29,30)の分圧点か
ら高い値の基準電圧VRCHを発生する。ここでは、低い
値の基準電圧VRCLが0.6[V]、高い値の基準電圧V
RCHが1.0[V]となるように基準電源(16)の基準電圧V
RCの値及び分圧抵抗(29,30)の抵抗値が適宜選択され
る。したがって、電圧レベル検出用コンパレータ(27)の
電圧レベル変更信号VCHの電圧レベルが高(H)レベルの
ときに電圧レベル変更回路(28)の分圧抵抗(29,30)の分
圧点から出力される基準電圧VRCHの絶対値レベルは1.
5[V]−1.0[V]=0.5[V]となり、電圧レベル変更
信号VCHの電圧レベルが低(L)レベルのときに電圧レベ
ル変更回路(28)の分圧抵抗(29,30)の分圧点から出力さ
れる基準電圧VRCLの絶対値レベルは1.5[V]−0.6
[V]=0.9[V]となる。また、基準電源(26)の基準電
圧VRVは0.1〜0.5[V]程度に設定される。
うに、一端が基準電源(16)の正(+)側に接続された分圧
抵抗(29)と、分圧抵抗(29)の他端と基準電源(16)の負
(-)側との間に直列に接続された分圧抵抗(30)及びNP
Nトランジスタ(31)と、電圧レベル検出用コンパレータ
(27)の出力端子とNPNトランジスタ(31)のベース端子
との間に接続された反転器(32)とから構成される。この
ため、電圧レベル検出用コンパレータ(27)から出力され
る電圧レベル変更信号VCHの電圧レベルが低(L)レベル
のときは、NPNトランジスタ(31)がオン状態となるの
で、分圧抵抗(29,30)の分圧点から低い値の基準電圧V
RCLを発生する。また、電圧レベル変更信号VCHの電圧
レベルが高(H)レベルのときは、NPNトランジスタ(3
1)がオフ状態となるので、分圧抵抗(29,30)の分圧点か
ら高い値の基準電圧VRCHを発生する。ここでは、低い
値の基準電圧VRCLが0.6[V]、高い値の基準電圧V
RCHが1.0[V]となるように基準電源(16)の基準電圧V
RCの値及び分圧抵抗(29,30)の抵抗値が適宜選択され
る。したがって、電圧レベル検出用コンパレータ(27)の
電圧レベル変更信号VCHの電圧レベルが高(H)レベルの
ときに電圧レベル変更回路(28)の分圧抵抗(29,30)の分
圧点から出力される基準電圧VRCHの絶対値レベルは1.
5[V]−1.0[V]=0.5[V]となり、電圧レベル変更
信号VCHの電圧レベルが低(L)レベルのときに電圧レベ
ル変更回路(28)の分圧抵抗(29,30)の分圧点から出力さ
れる基準電圧VRCLの絶対値レベルは1.5[V]−0.6
[V]=0.9[V]となる。また、基準電源(26)の基準電
圧VRVは0.1〜0.5[V]程度に設定される。
【0019】次に、図2に示す他励式フライバック型D
C−DCコンバータの動作を図4〜図7を用いて説明す
る。起動時に、直流電源(1)から起動抵抗(10)を介して
補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑コンデンサ(12)に充
電電流が流れ、図4(B)に示すように駆動用平滑コンデ
ンサ(12)の充電電圧VINが時刻t0において駆動電圧V
SRTに達すると、制御回路(8)内の制御電源回路(24)が駆
動される。これにより、制御回路(8)を構成する各素子
(16〜23)に駆動用直流電力が供給され、図4(E)に示す
ようにレベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCP
が0[V]から1.5[V]となる。このとき、出力電圧検
出回路(7)の検出信号VFBの電圧レベルは基準電源(26)
の基準電圧VRVのレベル以下で略0[V]であるから、電
圧レベル検出用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レベ
ルの電圧レベル変更信号VCHが出力され、図4(E)に示
すように電圧レベル変更回路(28)から1.0[V]の基準
電圧VRCHが出力される。制御電源回路(24)から供給さ
れる駆動用直流電力によりパルス発生器(22)が駆動さ
れ、パルス発生器(22)のパルス信号V4がR-Sフリップ
フロップ(23)のセット端子(S)に入力されてセット状態
になると、R-Sフリップフロップ(23)からMOS-FE
T(3)のゲート端子に高い電圧(H)レベルのオン信号VG
が付与され、MOS-FET(3)がオン状態となる。この
とき、図4(A)に示すようにMOS-FET(3)に流れる
電流IDが直線的に増加すると共に、図4(E)に示すよ
うに電流検出用抵抗(9)の検出信号のレベルシフト用抵
抗(17,18)の接続点での電圧VOCPが直線的に減少する。
レベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベ
ルが電圧レベル変更回路(28)の基準電圧VRCHのレベル
に達すると、過電流制限用コンパレータ(19)から高い電
圧(H)レベルの信号V1が出力される。一方、起動時の
出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベル
は、図4(E)に示すように略0[V]であるから、電流モ
ード制御用コンパレータ(20)から低い電圧(L)レベルの
信号V2が出力される。これにより、過電流制限用コン
パレータ(19)からの高い電圧(H)レベルの論理和信号V
3がORゲート(21)から出力され、R-Sフリップフロッ
プ(23)のリセット端子(R)に入力されてリセット状態と
なり、R-Sフリップフロップ(23)からMOS-FET
(3)のゲート端子に低い電圧(L)レベルのオフ信号VGが
付与されてMOS-FET(3)がオフ状態となる。このと
き、図4(A)に示すようにMOS-FET(3)に流れる電
流I Dが略ゼロとなる。MOS-FET(3)がオフしてか
ら一定時間(10[μs]〜50[μs]程度)が経過する
と、パルス発生器(22)のパルス信号V4が再びR-Sフリ
ップフロップ(23)のセット端子(S)に入力されてセット
状態となり、R-Sフリップフロップ(23)からMOS-F
ET(3)のゲート端子に高い電圧(H)レベルのオン信号
VGが付与されてMOS-FET(3)が再びオン状態とな
る。
C−DCコンバータの動作を図4〜図7を用いて説明す
る。起動時に、直流電源(1)から起動抵抗(10)を介して
補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑コンデンサ(12)に充
電電流が流れ、図4(B)に示すように駆動用平滑コンデ
ンサ(12)の充電電圧VINが時刻t0において駆動電圧V
SRTに達すると、制御回路(8)内の制御電源回路(24)が駆
動される。これにより、制御回路(8)を構成する各素子
(16〜23)に駆動用直流電力が供給され、図4(E)に示す
ようにレベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCP
が0[V]から1.5[V]となる。このとき、出力電圧検
出回路(7)の検出信号VFBの電圧レベルは基準電源(26)
の基準電圧VRVのレベル以下で略0[V]であるから、電
圧レベル検出用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レベ
ルの電圧レベル変更信号VCHが出力され、図4(E)に示
すように電圧レベル変更回路(28)から1.0[V]の基準
電圧VRCHが出力される。制御電源回路(24)から供給さ
れる駆動用直流電力によりパルス発生器(22)が駆動さ
れ、パルス発生器(22)のパルス信号V4がR-Sフリップ
フロップ(23)のセット端子(S)に入力されてセット状態
になると、R-Sフリップフロップ(23)からMOS-FE
T(3)のゲート端子に高い電圧(H)レベルのオン信号VG
が付与され、MOS-FET(3)がオン状態となる。この
とき、図4(A)に示すようにMOS-FET(3)に流れる
電流IDが直線的に増加すると共に、図4(E)に示すよ
うに電流検出用抵抗(9)の検出信号のレベルシフト用抵
抗(17,18)の接続点での電圧VOCPが直線的に減少する。
レベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベ
ルが電圧レベル変更回路(28)の基準電圧VRCHのレベル
に達すると、過電流制限用コンパレータ(19)から高い電
圧(H)レベルの信号V1が出力される。一方、起動時の
出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベル
は、図4(E)に示すように略0[V]であるから、電流モ
ード制御用コンパレータ(20)から低い電圧(L)レベルの
信号V2が出力される。これにより、過電流制限用コン
パレータ(19)からの高い電圧(H)レベルの論理和信号V
3がORゲート(21)から出力され、R-Sフリップフロッ
プ(23)のリセット端子(R)に入力されてリセット状態と
なり、R-Sフリップフロップ(23)からMOS-FET
(3)のゲート端子に低い電圧(L)レベルのオフ信号VGが
付与されてMOS-FET(3)がオフ状態となる。このと
き、図4(A)に示すようにMOS-FET(3)に流れる電
流I Dが略ゼロとなる。MOS-FET(3)がオフしてか
ら一定時間(10[μs]〜50[μs]程度)が経過する
と、パルス発生器(22)のパルス信号V4が再びR-Sフリ
ップフロップ(23)のセット端子(S)に入力されてセット
状態となり、R-Sフリップフロップ(23)からMOS-F
ET(3)のゲート端子に高い電圧(H)レベルのオン信号
VGが付与されてMOS-FET(3)が再びオン状態とな
る。
【0020】以上のMOS-FET(3)のオン・オフ動作
の繰り返しにより、2次側の出力整流平滑回路(6)の直
流出力電圧VOUTが図4(C)に示すように直線的に上昇
する。これに伴って、駆動用平滑コンデンサ(12)の充電
電圧VINは図4(B)に示すように直線的に低下するが、
トランス(2)の2次巻線(2b)の電圧に比例する電圧が駆
動巻線(2c)に発生するため、直流出力電圧VOUTの上昇
に伴って補助整流平滑回路(13)からの直流電圧VINが直
線的に上昇する。このため、制御回路(8)内の制御電源
回路(24)に印加される直流電圧VINは図4(B)に示すよ
うに停止電圧VST P付近まで低下した後、再び直線的に
上昇して行く。したがって、起動時以降は補助整流平滑
回路(13)からの直流電圧VINにより制御回路(8)内の制
御電源回路(24)が駆動される。2次側の出力整流平滑回
路(6)の直流出力電圧VOUTの上昇に伴って、出力電圧検
出回路(7)からの検出信号VFBの電圧も図4(E)に示す
ように0[V]から直線的に上昇し、時刻t1において基
準電源(26)の基準電圧VRVのレベルより高くなると、電
圧レベル検出用コンパレータ(27)から低い電圧(L)レベ
ルの電圧レベル変更信号VCHが出力される。これによ
り、電圧レベル変更回路(28)から出力される基準電圧が
図4(E)に示すようにVRCH=1.0[V]からVRC L=0.
6[V]に切り換えられる。
の繰り返しにより、2次側の出力整流平滑回路(6)の直
流出力電圧VOUTが図4(C)に示すように直線的に上昇
する。これに伴って、駆動用平滑コンデンサ(12)の充電
電圧VINは図4(B)に示すように直線的に低下するが、
トランス(2)の2次巻線(2b)の電圧に比例する電圧が駆
動巻線(2c)に発生するため、直流出力電圧VOUTの上昇
に伴って補助整流平滑回路(13)からの直流電圧VINが直
線的に上昇する。このため、制御回路(8)内の制御電源
回路(24)に印加される直流電圧VINは図4(B)に示すよ
うに停止電圧VST P付近まで低下した後、再び直線的に
上昇して行く。したがって、起動時以降は補助整流平滑
回路(13)からの直流電圧VINにより制御回路(8)内の制
御電源回路(24)が駆動される。2次側の出力整流平滑回
路(6)の直流出力電圧VOUTの上昇に伴って、出力電圧検
出回路(7)からの検出信号VFBの電圧も図4(E)に示す
ように0[V]から直線的に上昇し、時刻t1において基
準電源(26)の基準電圧VRVのレベルより高くなると、電
圧レベル検出用コンパレータ(27)から低い電圧(L)レベ
ルの電圧レベル変更信号VCHが出力される。これによ
り、電圧レベル変更回路(28)から出力される基準電圧が
図4(E)に示すようにVRCH=1.0[V]からVRC L=0.
6[V]に切り換えられる。
【0021】更に、図4(E)に示すように出力電圧検出
回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベルが電圧レベル
変更回路(28)から出力される基準電圧VRCLのレベルを
超え、レベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCP
のレベルが出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの
電圧レベルに達すると、電流モード制御用コンパレータ
(20)から高い電圧(H)レベルの信号V2が出力される。
一方、過電流制限用コンパレータ(19)からは低い電圧
(L)レベルの信号V1が出力されるので、電流モード制
御用コンパレータ(20)からの高い電圧(H)レベルの論理
和信号V3がORゲート(21)から出力され、R-Sフリッ
プフロップ(23)のリセット端子(R)に入力されてリセッ
ト状態となり、R-Sフリップフロップ(23)からMOS-
FET(3)のゲート端子に低い電圧(L)レベルのオフ信
号VGが付与されてMOS-FET(3)がオフ状態とな
る。これにより、図4(A)に示すようにMOS-FET
(3)に流れる電流IDが略ゼロとなる。このとき、トラン
ス(2)の2次巻線(2b)から出力整流平滑回路(6)を介して
図示しない負荷に出力電流IOUTが流れ、図4(D)に示
すように直線的に増加して行く。時刻t2において、図
4(C)に示すように2次側の出力整流平滑回路(6)の直
流出力電圧VOUTが出力電圧検出回路(7)を構成する各素
子の諸定数で決定される検出電圧(例えば、出力端子間
の分圧抵抗の分圧比をR2/(R1+R2)、ツェナダイオー
ドのツェナ電圧をVZ[V]、NPNトランジスタのベー
ス・エミッタ間の電圧をVBE(0.6〜0.7程度)[V]と
すると、{(R 1+R2)/R2}×(VZ+VBE)[V])に達す
ると、起動状態から通常動作状態に移行し、2次側の出
力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが図4(C)に示
すように略一定になると共に、補助整流平滑回路(13)か
らの直流電圧VINが図4(B)に示すように略一定とな
る。このとき、図4(E)に示すように出力電圧検出回路
(7)からの検出信号VFBの電圧レベルが高いため、レベ
ルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの変化幅が
小さくなり、MOS-FET(3)のオン期間が短くなる。
このため、図4(A)に示すようにMOS-FET(3)に流
れる電流IDの最大値が低くなる。このときの2次側の
出力特性は、図5の実線Aに示すように出力整流平滑回
路(6)の直流出力電圧VOUTが略一定の定電圧特性とな
る。
回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベルが電圧レベル
変更回路(28)から出力される基準電圧VRCLのレベルを
超え、レベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCP
のレベルが出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの
電圧レベルに達すると、電流モード制御用コンパレータ
(20)から高い電圧(H)レベルの信号V2が出力される。
一方、過電流制限用コンパレータ(19)からは低い電圧
(L)レベルの信号V1が出力されるので、電流モード制
御用コンパレータ(20)からの高い電圧(H)レベルの論理
和信号V3がORゲート(21)から出力され、R-Sフリッ
プフロップ(23)のリセット端子(R)に入力されてリセッ
ト状態となり、R-Sフリップフロップ(23)からMOS-
FET(3)のゲート端子に低い電圧(L)レベルのオフ信
号VGが付与されてMOS-FET(3)がオフ状態とな
る。これにより、図4(A)に示すようにMOS-FET
(3)に流れる電流IDが略ゼロとなる。このとき、トラン
ス(2)の2次巻線(2b)から出力整流平滑回路(6)を介して
図示しない負荷に出力電流IOUTが流れ、図4(D)に示
すように直線的に増加して行く。時刻t2において、図
4(C)に示すように2次側の出力整流平滑回路(6)の直
流出力電圧VOUTが出力電圧検出回路(7)を構成する各素
子の諸定数で決定される検出電圧(例えば、出力端子間
の分圧抵抗の分圧比をR2/(R1+R2)、ツェナダイオー
ドのツェナ電圧をVZ[V]、NPNトランジスタのベー
ス・エミッタ間の電圧をVBE(0.6〜0.7程度)[V]と
すると、{(R 1+R2)/R2}×(VZ+VBE)[V])に達す
ると、起動状態から通常動作状態に移行し、2次側の出
力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが図4(C)に示
すように略一定になると共に、補助整流平滑回路(13)か
らの直流電圧VINが図4(B)に示すように略一定とな
る。このとき、図4(E)に示すように出力電圧検出回路
(7)からの検出信号VFBの電圧レベルが高いため、レベ
ルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの変化幅が
小さくなり、MOS-FET(3)のオン期間が短くなる。
このため、図4(A)に示すようにMOS-FET(3)に流
れる電流IDの最大値が低くなる。このときの2次側の
出力特性は、図5の実線Aに示すように出力整流平滑回
路(6)の直流出力電圧VOUTが略一定の定電圧特性とな
る。
【0022】2次側の図示しない負荷が重くなると、図
4(D)及び(E)に示すように2次側の出力電流IOUTが
増加すると共に出力電圧検出回路(7)からの検出信号V
FBの電圧が低下する。図示しない負荷が更に重くなり、
過負荷状態になると、図4(D)及び(C)に示すように2
次側の出力電流IOUTが更に増加すると共に出力整流平
滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが低下する。このため、
トランス(2)の駆動巻線(2c)に発生する電圧も低下し、
図4(B)に示すように制御回路(8)内の制御電源回路(2
4)に印加される直流電圧VINが低下する。図4(E)に示
すように、時刻t3において出力電圧検出回路(7)からの
検出信号VFBの電圧レベルが電圧レベル変更回路(28)か
ら出力される基準電圧VRCLのレベルを下回ると、電流
モード制御用コンパレータ(20)が動作しなくなり、代わ
って過電流制限用コンパレータ(19)が動作される。レベ
ルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが
電圧レベル変更回路(28)から出力される基準電圧VRCL
のレベルに達すると、過電流制限用コンパレータ(19)か
ら高い電圧(H)レベルの信号V1が出力され、MOS-F
ET(3)がオフ状態となる。このとき、図5に示す2次
側の出力特性は実線Aに示す定電圧特性の領域から破線
Dに示す定電力特性の領域に移行する。
4(D)及び(E)に示すように2次側の出力電流IOUTが
増加すると共に出力電圧検出回路(7)からの検出信号V
FBの電圧が低下する。図示しない負荷が更に重くなり、
過負荷状態になると、図4(D)及び(C)に示すように2
次側の出力電流IOUTが更に増加すると共に出力整流平
滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが低下する。このため、
トランス(2)の駆動巻線(2c)に発生する電圧も低下し、
図4(B)に示すように制御回路(8)内の制御電源回路(2
4)に印加される直流電圧VINが低下する。図4(E)に示
すように、時刻t3において出力電圧検出回路(7)からの
検出信号VFBの電圧レベルが電圧レベル変更回路(28)か
ら出力される基準電圧VRCLのレベルを下回ると、電流
モード制御用コンパレータ(20)が動作しなくなり、代わ
って過電流制限用コンパレータ(19)が動作される。レベ
ルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが
電圧レベル変更回路(28)から出力される基準電圧VRCL
のレベルに達すると、過電流制限用コンパレータ(19)か
ら高い電圧(H)レベルの信号V1が出力され、MOS-F
ET(3)がオフ状態となる。このとき、図5に示す2次
側の出力特性は実線Aに示す定電圧特性の領域から破線
Dに示す定電力特性の領域に移行する。
【0023】図4(E)に示すように、時刻t4において
出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベル
が基準電源(26)の基準電圧VRVのレベル以下になると、
電圧レベル検出用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レ
ベルの電圧レベル変更信号VCHが出力され、電圧レベル
変更回路(28)から出力される基準電圧がVRCL=0.6
[V]からVRCH=1.0[V]に切り換えられる。これによ
り、過電流制限用コンパレータ(19)による電流制限量が
増加してMOS-FET(3)に流れる電流IDの最大値が
図4(A)に示すように低くなり、トランス(2)の2次側
に流れる出力電流IOUTも小さくなるので、図5に示す
2次側の出力特性は出力電流IOUTの最大値IMX1が急激
にIMX2に減少し、実線Bに示す定電力特性の領域に移
行する。このとき、図4(D)に示すように2次側の出力
電流IOUTの増加は頭打ちになるが、出力整流平滑回路
(6)の直流出力電圧VOUTは図4(C)に示すように速やか
に低下して行き、これと共に制御回路(8)内の制御電源
回路(24)に印加される直流電圧VINも図4(B)に示すよ
うに速やかに低下して行く。
出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベル
が基準電源(26)の基準電圧VRVのレベル以下になると、
電圧レベル検出用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レ
ベルの電圧レベル変更信号VCHが出力され、電圧レベル
変更回路(28)から出力される基準電圧がVRCL=0.6
[V]からVRCH=1.0[V]に切り換えられる。これによ
り、過電流制限用コンパレータ(19)による電流制限量が
増加してMOS-FET(3)に流れる電流IDの最大値が
図4(A)に示すように低くなり、トランス(2)の2次側
に流れる出力電流IOUTも小さくなるので、図5に示す
2次側の出力特性は出力電流IOUTの最大値IMX1が急激
にIMX2に減少し、実線Bに示す定電力特性の領域に移
行する。このとき、図4(D)に示すように2次側の出力
電流IOUTの増加は頭打ちになるが、出力整流平滑回路
(6)の直流出力電圧VOUTは図4(C)に示すように速やか
に低下して行き、これと共に制御回路(8)内の制御電源
回路(24)に印加される直流電圧VINも図4(B)に示すよ
うに速やかに低下して行く。
【0024】その後、図4(B)に示すように時刻t5に
おいて制御回路(8)内の制御電源回路(24)に印加される
直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低下すると、制御電
源回路(24)の動作が停止して制御回路(8)を構成する各
素子(16〜23)への駆動用直流電力の供給が停止し、制御
回路(8)の動作が停止する。このとき、図4(C)及び
(D)に示すように、出力整流平滑回路(6)の直流出力電
圧VOUTが急激に0[V]まで低下すると共に2次側の出
力電流IOUTも急激にゼロまで減少するので、図5に示
す2次側の出力特性は実線Bに示す定電力特性の領域か
ら実線Cに沿って原点Oに戻る軌跡を描く。制御回路
(8)内の制御電源回路(24)に印加される直流電圧VI Nが
停止電圧VSTPまで低下した後は、直流電源(1)により起
動抵抗(10)を介して補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑
コンデンサ(12)が充電され、図4(B)に示すように駆動
用平滑コンデンサ(12)の充電電圧VINが時刻t6におい
て駆動電圧VS RTに達すると、制御回路(8)内の制御電源
回路(24)が再び駆動され、制御回路(8)が動作を開始す
る。過負荷状態では、2次側の直流出力電圧VOUTが上
昇しないため、トランス(2)の駆動巻線(2c)の電圧も上
昇しない。このため、制御回路(8)の動作に従って、図
4(C)及び(D)に示すように、出力整流平滑回路(6)の
直流出力電圧VOUT及び2次側の出力電流IOUTがゼロか
ら直線的に増加すると共に、補助整流平滑回路(13)の駆
動用平滑コンデンサ(12)の電圧VINが図4(B)に示すよ
うに低下する。時刻t7において、補助整流平滑回路(1
3)の駆動用平滑コンデンサ(12)の電圧VINが停止電圧V
STPまで低下すると、制御回路(8)の動作が停止し、図4
(C)及び(D)に示すように、出力整流平滑回路(6)の直
流出力電圧VOUTが急激に0[V]まで低下すると共に2
次側の出力電流IOUTも急激にゼロまで減少する。よっ
て、過負荷時は、補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑コ
ンデンサ(12)の電圧VINが駆動電圧VSRTから停止電圧
VSTPまで低下する期間のみ制御回路(8)が動作する間欠
発振状態となる。
おいて制御回路(8)内の制御電源回路(24)に印加される
直流電圧VINが停止電圧VSTPまで低下すると、制御電
源回路(24)の動作が停止して制御回路(8)を構成する各
素子(16〜23)への駆動用直流電力の供給が停止し、制御
回路(8)の動作が停止する。このとき、図4(C)及び
(D)に示すように、出力整流平滑回路(6)の直流出力電
圧VOUTが急激に0[V]まで低下すると共に2次側の出
力電流IOUTも急激にゼロまで減少するので、図5に示
す2次側の出力特性は実線Bに示す定電力特性の領域か
ら実線Cに沿って原点Oに戻る軌跡を描く。制御回路
(8)内の制御電源回路(24)に印加される直流電圧VI Nが
停止電圧VSTPまで低下した後は、直流電源(1)により起
動抵抗(10)を介して補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑
コンデンサ(12)が充電され、図4(B)に示すように駆動
用平滑コンデンサ(12)の充電電圧VINが時刻t6におい
て駆動電圧VS RTに達すると、制御回路(8)内の制御電源
回路(24)が再び駆動され、制御回路(8)が動作を開始す
る。過負荷状態では、2次側の直流出力電圧VOUTが上
昇しないため、トランス(2)の駆動巻線(2c)の電圧も上
昇しない。このため、制御回路(8)の動作に従って、図
4(C)及び(D)に示すように、出力整流平滑回路(6)の
直流出力電圧VOUT及び2次側の出力電流IOUTがゼロか
ら直線的に増加すると共に、補助整流平滑回路(13)の駆
動用平滑コンデンサ(12)の電圧VINが図4(B)に示すよ
うに低下する。時刻t7において、補助整流平滑回路(1
3)の駆動用平滑コンデンサ(12)の電圧VINが停止電圧V
STPまで低下すると、制御回路(8)の動作が停止し、図4
(C)及び(D)に示すように、出力整流平滑回路(6)の直
流出力電圧VOUTが急激に0[V]まで低下すると共に2
次側の出力電流IOUTも急激にゼロまで減少する。よっ
て、過負荷時は、補助整流平滑回路(13)の駆動用平滑コ
ンデンサ(12)の電圧VINが駆動電圧VSRTから停止電圧
VSTPまで低下する期間のみ制御回路(8)が動作する間欠
発振状態となる。
【0025】実際には、図5の実線Aに示す定電圧特性
領域の最大点IMX1から実線Bに示す定電力特性領域を
経て原点Oに戻る間の変化は瞬間的であるため、実際の
出力特性は図6に示すように所謂フの字状の軌跡を描
く。また、出力整流平滑回路(6)の出力側が短絡された
状態での図2に示す他励式フライバック型DC−DCコ
ンバータの出力特性は、トランス(2)の1次側から2次
側に伝達される電力がより強く制限されるため、図7に
示すように、出力短絡時における図19に示す従来の他
励式フライバック型DC−DCコンバータの出力特性が
描く軌跡Bよりも小さい軌跡Aを描く。
領域の最大点IMX1から実線Bに示す定電力特性領域を
経て原点Oに戻る間の変化は瞬間的であるため、実際の
出力特性は図6に示すように所謂フの字状の軌跡を描
く。また、出力整流平滑回路(6)の出力側が短絡された
状態での図2に示す他励式フライバック型DC−DCコ
ンバータの出力特性は、トランス(2)の1次側から2次
側に伝達される電力がより強く制限されるため、図7に
示すように、出力短絡時における図19に示す従来の他
励式フライバック型DC−DCコンバータの出力特性が
描く軌跡Bよりも小さい軌跡Aを描く。
【0026】本実施の形態では、過負荷時、負荷短絡時
又は起動時に電流検出用抵抗(9)の検出信号VOCPの電圧
レベルが基準電源(16)の基準電圧VRCのレベルに達する
と、過電流制限用コンパレータ(19)によりMOS-FE
T(3)がオフ状態となり、トランス(2)の1次巻線(2a)又
はMOS-FET(3)に流れる電流IDが制限される。こ
のとき、出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが低
下し、出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧
レベルが基準電源(26)の基準電圧VRVのレベル以下にな
ると、電圧レベル検出用コンパレータ(27)から高い電圧
(H)レベルの電圧レベル変更信号VCHが出力され、電圧
レベル変更回路(28)から出力される基準電圧がVRCL=
0.6[V]からVRCH=1.0[V]に切り換えられる。こ
れにより、基準電源(16)の基準電圧VRCの絶対値レベル
が低下するので、少ない1次側の電流IDでMOS-FE
T(3)がオフ状態となる。したがって、過負荷時、負荷
短絡時又は起動時にトランス(2)の1次巻線(2a)側に流
れる電流ID及び2次巻線(2b)側に流れる電流IOUTがよ
り強く制限されるので、1次側のMOS-FET(3)並び
に2次側の出力整流平滑回路(6)を構成する整流ダイオ
ード(4)及び出力平滑コンデンサ(5)に加わる電気的なス
トレスを軽減することができる。また、負荷短絡時に交
流電源(1a)からの平均入力電力を低く抑制できるので、
負荷短絡時のDC−DCコンバータ全体の発熱が抑制さ
れ、例えばACアダプタ等に適用した場合に難燃材の等
級を下げることができ、各種安全規格を容易に取得でき
る。更に、過負荷時、負荷短絡時又は起動時に流れる過
電流を強く制限できるので、従来の他励式フライバック
型DC−DCコンバータでは実現し難かった、鋭角的な
フの字形状の出力特性の実現が可能となる。
又は起動時に電流検出用抵抗(9)の検出信号VOCPの電圧
レベルが基準電源(16)の基準電圧VRCのレベルに達する
と、過電流制限用コンパレータ(19)によりMOS-FE
T(3)がオフ状態となり、トランス(2)の1次巻線(2a)又
はMOS-FET(3)に流れる電流IDが制限される。こ
のとき、出力整流平滑回路(6)の直流出力電圧VOUTが低
下し、出力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧
レベルが基準電源(26)の基準電圧VRVのレベル以下にな
ると、電圧レベル検出用コンパレータ(27)から高い電圧
(H)レベルの電圧レベル変更信号VCHが出力され、電圧
レベル変更回路(28)から出力される基準電圧がVRCL=
0.6[V]からVRCH=1.0[V]に切り換えられる。こ
れにより、基準電源(16)の基準電圧VRCの絶対値レベル
が低下するので、少ない1次側の電流IDでMOS-FE
T(3)がオフ状態となる。したがって、過負荷時、負荷
短絡時又は起動時にトランス(2)の1次巻線(2a)側に流
れる電流ID及び2次巻線(2b)側に流れる電流IOUTがよ
り強く制限されるので、1次側のMOS-FET(3)並び
に2次側の出力整流平滑回路(6)を構成する整流ダイオ
ード(4)及び出力平滑コンデンサ(5)に加わる電気的なス
トレスを軽減することができる。また、負荷短絡時に交
流電源(1a)からの平均入力電力を低く抑制できるので、
負荷短絡時のDC−DCコンバータ全体の発熱が抑制さ
れ、例えばACアダプタ等に適用した場合に難燃材の等
級を下げることができ、各種安全規格を容易に取得でき
る。更に、過負荷時、負荷短絡時又は起動時に流れる過
電流を強く制限できるので、従来の他励式フライバック
型DC−DCコンバータでは実現し難かった、鋭角的な
フの字形状の出力特性の実現が可能となる。
【0027】上記の実施の形態は変更が可能である。例
えば、図8に示す実施の形態の他励式フライバック型D
C−DCコンバータは、電圧レベル検出用コンパレータ
(27)からの電圧レベル変更信号VCHを受信し、一定時間
が経過した後に電圧レベル変更信号VCHを出力する遅延
手段としてのタイマ回路(33)を図2に示す電圧レベル検
出用コンパレータ(27)と電圧レベル変更回路(28)との間
に接続したものである。したがって、電圧レベル検出用
コンパレータ(27)の電圧レベル変更信号VCHが出力され
てから一定時間が経過した後に電圧レベル変更回路(28)
が作動されるので、例えばノイズ等により2次側の直流
出力電圧VOUTが瞬時的に低下した場合は電圧レベル変
更回路(28)が作動せず、過電流制限用コンパレータ(19)
の誤動作を防止することができる。また、図8に示す他
励式フライバック型DC−DCコンバータでは、図9に
示すように実線Aに示す定電圧特性の領域からタイマ回
路(33)の出力の遅延時間分だけ実線Dに示す定電力特性
の領域を経由し、実線Bに示す電圧レベル変更回路(28)
の作動後の定電力特性の領域に移行した後、実線Cに沿
って原点Oに戻る出力特性となるので、実際の出力特性
は図10に示す軌跡を描く。ところで、プリンタ用の電
源装置等でピーク負荷(過負荷)状態があるときは、図
25に示す出力特性(図25の実線Bに示す定電力特性
の領域を使用する場合がある)が望ましい場合がある。
したがって、図8に示す他励式フライバック型DC−D
Cコンバータでは、タイマ回路(33)の出力の遅延時間を
延長することにより、ピーク負荷時は図25に示す出力
特性とし、遅延時間以上ピーク負荷状態が続いた場合は
図6に示す出力特性とすることが可能であるから、ピー
ク負荷状態があるプリンタ用の電源装置等にも適用が可
能であり、安全性を高めることができる。
えば、図8に示す実施の形態の他励式フライバック型D
C−DCコンバータは、電圧レベル検出用コンパレータ
(27)からの電圧レベル変更信号VCHを受信し、一定時間
が経過した後に電圧レベル変更信号VCHを出力する遅延
手段としてのタイマ回路(33)を図2に示す電圧レベル検
出用コンパレータ(27)と電圧レベル変更回路(28)との間
に接続したものである。したがって、電圧レベル検出用
コンパレータ(27)の電圧レベル変更信号VCHが出力され
てから一定時間が経過した後に電圧レベル変更回路(28)
が作動されるので、例えばノイズ等により2次側の直流
出力電圧VOUTが瞬時的に低下した場合は電圧レベル変
更回路(28)が作動せず、過電流制限用コンパレータ(19)
の誤動作を防止することができる。また、図8に示す他
励式フライバック型DC−DCコンバータでは、図9に
示すように実線Aに示す定電圧特性の領域からタイマ回
路(33)の出力の遅延時間分だけ実線Dに示す定電力特性
の領域を経由し、実線Bに示す電圧レベル変更回路(28)
の作動後の定電力特性の領域に移行した後、実線Cに沿
って原点Oに戻る出力特性となるので、実際の出力特性
は図10に示す軌跡を描く。ところで、プリンタ用の電
源装置等でピーク負荷(過負荷)状態があるときは、図
25に示す出力特性(図25の実線Bに示す定電力特性
の領域を使用する場合がある)が望ましい場合がある。
したがって、図8に示す他励式フライバック型DC−D
Cコンバータでは、タイマ回路(33)の出力の遅延時間を
延長することにより、ピーク負荷時は図25に示す出力
特性とし、遅延時間以上ピーク負荷状態が続いた場合は
図6に示す出力特性とすることが可能であるから、ピー
ク負荷状態があるプリンタ用の電源装置等にも適用が可
能であり、安全性を高めることができる。
【0028】また、図11に示す実施の形態の他励式フ
ライバック型DC−DCコンバータは、起動時のみ電圧
レベル検出用コンパレータ(27)の電圧レベル変更信号V
CHの出力を禁止する出力信号禁止手段としての出力信号
禁止回路(34)を備えている。出力信号禁止回路(34)は、
装置起動時に単発のパルス信号V5を発生するワンショ
ットパルス発生器(35)と、電流モード制御用コンパレー
タ(20)の出力信号V2によりセット状態となり高い電圧
(H)レベルの出力信号V6を発生し、ワンショットパル
ス発生器(35)のパルス信号V5によりリセット状態とな
り低い電圧(L)レベルの出力信号V6を発生するR-Sフ
リップフロップ(36)と、電圧レベル検出用コンパレータ
(27)の電圧レベル変更信号VCHとR-Sフリップフロッ
プ(36)の出力信号V6との論理積信号V7を出力するAN
Dゲート(37)とを有する。
ライバック型DC−DCコンバータは、起動時のみ電圧
レベル検出用コンパレータ(27)の電圧レベル変更信号V
CHの出力を禁止する出力信号禁止手段としての出力信号
禁止回路(34)を備えている。出力信号禁止回路(34)は、
装置起動時に単発のパルス信号V5を発生するワンショ
ットパルス発生器(35)と、電流モード制御用コンパレー
タ(20)の出力信号V2によりセット状態となり高い電圧
(H)レベルの出力信号V6を発生し、ワンショットパル
ス発生器(35)のパルス信号V5によりリセット状態とな
り低い電圧(L)レベルの出力信号V6を発生するR-Sフ
リップフロップ(36)と、電圧レベル検出用コンパレータ
(27)の電圧レベル変更信号VCHとR-Sフリップフロッ
プ(36)の出力信号V6との論理積信号V7を出力するAN
Dゲート(37)とを有する。
【0029】図11に示す他励式フライバック型DC−
DCコンバータでは、起動時に、出力信号禁止回路(34)
を構成するワンショットパルス発生器(35)から単発のパ
ルス信号V5が出力され、R-Sフリップフロップ(36)の
リセット端子(R)に入力されてリセット状態となるた
め、低い電圧(L)レベルの出力信号V6が出力される。
一方、起動時での出力電圧検出回路(7)の検出信号VFB
の電圧レベルは基準電源(26)の基準電圧VRVのレベル以
下で略0[V]であるから、電圧レベル検出用コンパレー
タ(27)から高い電圧(H)レベルの電圧レベル変更信号V
CHが出力される。R-Sフリップフロップ(36)からの低
い電圧(L)レベルの出力信号V6及び電圧レベル検出用
コンパレータ(27)からの高い電圧(H)レベルの電圧レベ
ル変更信号V CHは、ANDゲート(37)に入力されて低い
電圧(L)レベルの論理積信号V7が出力される。AND
ゲート(37)から出力された低い電圧(L)レベルの論理積
信号V 7は、図3に図示の反転器(32)を介して電圧レベ
ル変更回路(28)のNPNトランジスタ(31)のベース端子
に入力されてNPNトランジスタ(31)がオン状態とな
り、分圧抵抗(29,30)の分圧点から0.6[V]の基準電圧
VRCLが出力される。その後、出力電圧検出回路(7)から
の検出信号VFBの電圧レベルが電圧レベル変更回路(28)
から出力される基準電圧VRCLのレベルを超え、レベル
シフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが出
力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベルに
達すると、電流モード制御用コンパレータ(20)から高い
電圧(H)レベルの信号V2が出力され、R-Sフリップフ
ロップ(36)のセット端子(S)に入力されてセット状態と
なり、高い電圧(H)レベルの出力信号V6が出力され
る。これにより、出力信号禁止回路(34)の機能がクリア
される。したがって、起動時において過電流制限用コン
パレータ(19)による電流制限量が緩和されるので、起動
時にのみ1次側及び2次側に大きな電流を流すことが可
能となり、他励式フライバック型DC−DCコンバータ
の起動を確実に行うことができる。
DCコンバータでは、起動時に、出力信号禁止回路(34)
を構成するワンショットパルス発生器(35)から単発のパ
ルス信号V5が出力され、R-Sフリップフロップ(36)の
リセット端子(R)に入力されてリセット状態となるた
め、低い電圧(L)レベルの出力信号V6が出力される。
一方、起動時での出力電圧検出回路(7)の検出信号VFB
の電圧レベルは基準電源(26)の基準電圧VRVのレベル以
下で略0[V]であるから、電圧レベル検出用コンパレー
タ(27)から高い電圧(H)レベルの電圧レベル変更信号V
CHが出力される。R-Sフリップフロップ(36)からの低
い電圧(L)レベルの出力信号V6及び電圧レベル検出用
コンパレータ(27)からの高い電圧(H)レベルの電圧レベ
ル変更信号V CHは、ANDゲート(37)に入力されて低い
電圧(L)レベルの論理積信号V7が出力される。AND
ゲート(37)から出力された低い電圧(L)レベルの論理積
信号V 7は、図3に図示の反転器(32)を介して電圧レベ
ル変更回路(28)のNPNトランジスタ(31)のベース端子
に入力されてNPNトランジスタ(31)がオン状態とな
り、分圧抵抗(29,30)の分圧点から0.6[V]の基準電圧
VRCLが出力される。その後、出力電圧検出回路(7)から
の検出信号VFBの電圧レベルが電圧レベル変更回路(28)
から出力される基準電圧VRCLのレベルを超え、レベル
シフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPのレベルが出
力電圧検出回路(7)からの検出信号VFBの電圧レベルに
達すると、電流モード制御用コンパレータ(20)から高い
電圧(H)レベルの信号V2が出力され、R-Sフリップフ
ロップ(36)のセット端子(S)に入力されてセット状態と
なり、高い電圧(H)レベルの出力信号V6が出力され
る。これにより、出力信号禁止回路(34)の機能がクリア
される。したがって、起動時において過電流制限用コン
パレータ(19)による電流制限量が緩和されるので、起動
時にのみ1次側及び2次側に大きな電流を流すことが可
能となり、他励式フライバック型DC−DCコンバータ
の起動を確実に行うことができる。
【0030】図2〜図11に示す各実施の形態では、過
負荷時、負荷短絡時又は起動時に電圧レベル変更回路(2
8)から高い値の基準電圧VRCHを出力することにより、
基準電源(16)の基準電圧VRCの絶対値レベルを低下させ
る場合を示したが、代わりに基準電源(16)の基準電圧V
RCを固定して電流検出用抵抗(9)の検出信号VOCPの電圧
の絶対値レベルを増大させてもよい。図12は、電流検
出用抵抗(9)の検出信号VOCPの電圧レベルを変更する場
合の電圧レベル変更回路(28)の一実施の形態を示す。図
12に示す電圧レベル変更回路(28)は、一方のレベルシ
フト用抵抗(17)の両端に直列に接続されたPNPトラン
ジスタ(38)及び抵抗(39)から成り、電圧レベル検出用コ
ンパレータ(27)からPNPトランジスタ(38)のベース端
子に高い電圧(H)レベルの電圧レベル変更信号VCHが付
与されたときにレベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の
電圧VOCPの絶対値レベルを大きくする。即ち、過負荷
時、負荷短絡時又は起動時に電圧レベル検出用コンパレ
ータ(27)から高い電圧(H)レベルの電圧レベル変更信号
VCHが出力されると、PNPトランジスタ(38)がオフ状
態となり、一方のレベルシフト用抵抗(17)と並列に接続
された抵抗(39)が電気的に開放された状態となるため、
レベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの絶対
値レベルが大きくなる。これにより、電流検出用抵抗
(9)の検出電圧が低い状態でも過電流制限用コンパレー
タ(19)が作動するので、少ない1次側の電流IDでMO
S-FET(3)がオフ状態となる。したがって、図12に
示す実施の形態でも図2に示す実施の形態と同様に過負
荷時、負荷短絡時又は起動時にトランス(2)の1次巻線
(2a)側に流れる電流ID及び2次巻線(2b)側に流れる電
流I OUTがより強く制限されるので、1次側のMOS-F
ET(3)及び2次側の出力整流平滑回路(6)を構成する整
流ダイオード(4)並びに出力平滑コンデンサ(5)に加わる
電気的なストレスを軽減することができる。
負荷時、負荷短絡時又は起動時に電圧レベル変更回路(2
8)から高い値の基準電圧VRCHを出力することにより、
基準電源(16)の基準電圧VRCの絶対値レベルを低下させ
る場合を示したが、代わりに基準電源(16)の基準電圧V
RCを固定して電流検出用抵抗(9)の検出信号VOCPの電圧
の絶対値レベルを増大させてもよい。図12は、電流検
出用抵抗(9)の検出信号VOCPの電圧レベルを変更する場
合の電圧レベル変更回路(28)の一実施の形態を示す。図
12に示す電圧レベル変更回路(28)は、一方のレベルシ
フト用抵抗(17)の両端に直列に接続されたPNPトラン
ジスタ(38)及び抵抗(39)から成り、電圧レベル検出用コ
ンパレータ(27)からPNPトランジスタ(38)のベース端
子に高い電圧(H)レベルの電圧レベル変更信号VCHが付
与されたときにレベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の
電圧VOCPの絶対値レベルを大きくする。即ち、過負荷
時、負荷短絡時又は起動時に電圧レベル検出用コンパレ
ータ(27)から高い電圧(H)レベルの電圧レベル変更信号
VCHが出力されると、PNPトランジスタ(38)がオフ状
態となり、一方のレベルシフト用抵抗(17)と並列に接続
された抵抗(39)が電気的に開放された状態となるため、
レベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの絶対
値レベルが大きくなる。これにより、電流検出用抵抗
(9)の検出電圧が低い状態でも過電流制限用コンパレー
タ(19)が作動するので、少ない1次側の電流IDでMO
S-FET(3)がオフ状態となる。したがって、図12に
示す実施の形態でも図2に示す実施の形態と同様に過負
荷時、負荷短絡時又は起動時にトランス(2)の1次巻線
(2a)側に流れる電流ID及び2次巻線(2b)側に流れる電
流I OUTがより強く制限されるので、1次側のMOS-F
ET(3)及び2次側の出力整流平滑回路(6)を構成する整
流ダイオード(4)並びに出力平滑コンデンサ(5)に加わる
電気的なストレスを軽減することができる。
【0031】また、図13は電流検出用抵抗(9)の検出
信号VOCPの電圧レベルを変更する場合の電圧レベル変
更回路(28)の他の実施の形態を示す。図13に示す電圧
レベル変更回路(28)は、電流検出用抵抗(9)の検出電位
側と他方のレベルシフト用抵抗(18)との間に接続された
分圧抵抗(29)と、分圧抵抗(29)及び他方のレベルシフト
用抵抗(18)の接続点と電流検出用抵抗(9)の基準電位側
との間に直列に接続された分圧抵抗(30)及びPNPトラ
ンジスタ(38)と、PNPトランジスタ(38)のベース・エ
ミッタ端子間に接続されたベース・エミッタ間抵抗(40)
と、コレクタ端子がベース抵抗(41)を介してPNPトラ
ンジスタ(38)のベース端子に接続され且つエミッタ端子
が電流検出用抵抗(9)及び分圧抵抗(29)の接続点に接続
されると共にベース端子がベース抵抗(42)及びレベルシ
フト用ツェナダイオード(43)及び反転器(32)を介して電
圧レベル検出用コンパレータ(27)の出力端子に接続され
たNPNトランジスタ(31)と、NPNトランジスタ(31)
のベース・エミッタ端子間に接続されたベース・エミッ
タ間抵抗(44)とから構成される。過負荷時、負荷短絡時
又は起動時に、電圧レベル検出用コンパレータ(27)から
高い電圧(H)レベルの電圧レベル変更信号VCHが出力さ
れると、電圧レベル変更回路(28)内の反転器(32)、レベ
ルシフト用ツェナダイオード(43)及びベース抵抗(42)を
介してNPNトランジスタ(31)のベース端子に付与さ
れ、NPNトランジスタ(31)がオフ状態となる。これに
より、PNPトランジスタ(38)がオフ状態となり、分圧
抵抗(29,30)の分圧点の電圧VDIVが電流検出用抵抗(9)
の検出電位側の電圧に等しくなる。このため、レベルシ
フト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの絶対値レベル
が大きくなり、電流検出用抵抗(9)の検出電圧が低い状
態でも過電流制限用コンパレータ(19)が作動するので、
少ない1次側の電流IDでMOS-FET(3)がオフ状態
となる。したがって、図13に示す実施の形態でも図1
2に示す実施の形態と同様の作用効果が得られる。
信号VOCPの電圧レベルを変更する場合の電圧レベル変
更回路(28)の他の実施の形態を示す。図13に示す電圧
レベル変更回路(28)は、電流検出用抵抗(9)の検出電位
側と他方のレベルシフト用抵抗(18)との間に接続された
分圧抵抗(29)と、分圧抵抗(29)及び他方のレベルシフト
用抵抗(18)の接続点と電流検出用抵抗(9)の基準電位側
との間に直列に接続された分圧抵抗(30)及びPNPトラ
ンジスタ(38)と、PNPトランジスタ(38)のベース・エ
ミッタ端子間に接続されたベース・エミッタ間抵抗(40)
と、コレクタ端子がベース抵抗(41)を介してPNPトラ
ンジスタ(38)のベース端子に接続され且つエミッタ端子
が電流検出用抵抗(9)及び分圧抵抗(29)の接続点に接続
されると共にベース端子がベース抵抗(42)及びレベルシ
フト用ツェナダイオード(43)及び反転器(32)を介して電
圧レベル検出用コンパレータ(27)の出力端子に接続され
たNPNトランジスタ(31)と、NPNトランジスタ(31)
のベース・エミッタ端子間に接続されたベース・エミッ
タ間抵抗(44)とから構成される。過負荷時、負荷短絡時
又は起動時に、電圧レベル検出用コンパレータ(27)から
高い電圧(H)レベルの電圧レベル変更信号VCHが出力さ
れると、電圧レベル変更回路(28)内の反転器(32)、レベ
ルシフト用ツェナダイオード(43)及びベース抵抗(42)を
介してNPNトランジスタ(31)のベース端子に付与さ
れ、NPNトランジスタ(31)がオフ状態となる。これに
より、PNPトランジスタ(38)がオフ状態となり、分圧
抵抗(29,30)の分圧点の電圧VDIVが電流検出用抵抗(9)
の検出電位側の電圧に等しくなる。このため、レベルシ
フト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの絶対値レベル
が大きくなり、電流検出用抵抗(9)の検出電圧が低い状
態でも過電流制限用コンパレータ(19)が作動するので、
少ない1次側の電流IDでMOS-FET(3)がオフ状態
となる。したがって、図13に示す実施の形態でも図1
2に示す実施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0032】本発明の実施態様は前記の各実施の形態に
限定されず、以下のように更に種々の変更が可能であ
る。 [1] 前記の各実施の形態では、出力整流平滑回路(6)
の直流出力電圧VOUTの検出信号VFBを2次側の出力電
圧検出回路(7)からフォトカプラ(14)の発光素子(14a)及
び受光素子(14b)を介して1次側に伝達する形態を示し
たが、図14に示すように出力電圧検出回路(7)及びフ
ォトカプラ(14)を省略し、フォトカプラ(14)を構成する
受光素子(14b)の代わりに制御回路(8)の駆動電圧VSTR
以上のツェナ電圧VZを有するツェナダイオード(45)を
接続してトランス(2)の駆動巻線(2c)側で出力整流平滑
回路(6)の直流出力電圧VOUTの検出信号VFBとして検出
してもよい。即ち、図14に示す実施の形態では、トラ
ンス(2)の2次巻線(2b)の電圧に比例する電圧が駆動巻
線(2c)に発生するため、駆動巻線(2c)側に発生する直流
電圧VINは2次巻線(2b)側に発生する直流出力電圧V
OUTに比例する。したがって、2次巻線(2b)側の直流出
力電圧VOUTの変化分を駆動巻線(2c)側で検出できるの
で、2次側の回路構成を簡略化することが可能となる。 [2] 前記の各実施の形態では、トランス(2)の1次巻
線(2a)又はMOS-FET(3)に流れる電流IDを電流検
出用抵抗(9)により負電圧として検出し、レベルシフト
用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPを過電流制限用コン
パレータ(19)の反転入力端子(-)に入力する形態を示し
たが、図15に示すようにトランス(2)の1次巻線(2a)
又はMOS-FET(3)に流れる電流IDを電流検出用抵
抗(9)により正電圧として検出し、この検出電圧VOCPを
過電流制限用コンパレータ(19)の非反転入力端子(+)に
直接入力してもよい。この場合、電圧レベル検出用コン
パレータ(27)から低い電圧(L)レベルの電圧レベル変更
信号VCHが出力されたときに電圧レベル変更回路(28)内
のNPNトランジスタ(31)をオフ状態にして分圧抵抗(2
9,30)の分圧点から高い値の基準電圧VRCHを発生し、電
圧レベル検出用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レベ
ルの電圧レベル変更信号VCHが出力されたときに電圧レ
ベル変更回路(28)内のNPNトランジスタ(31)をオン状
態にして分圧抵抗(29,30)の分圧点から低い値の基準電
圧VRCLを発生するように構成すればよい。したがっ
て、図15に示す実施の形態では図2に示すレベルシフ
ト用抵抗(17,18)及び図3に示す反転器(32)が不要とな
る。 [3] 前記の各実施の形態での基準電源(26)及び電圧レ
ベル検出用コンパレータ(27)の代わりに、図16に示す
ようにR-Sフリップフロップ(46)を使用してもよい。
図16に示すR-Sフリップフロップ(46)は、過電流制
限用コンパレータ(19)の出力信号V1によりセット状態
となり、電流モード制御用コンパレータ(20)の出力信号
V2によりリセット状態となる。したがって、過負荷
時、負荷短絡時又は起動時に出力電圧検出回路(7)から
の検出信号VFBの電圧レベルが低下すると、電流モード
制御用コンパレータ(20)は動作しなくなるが、必ず過電
流制限用コンパレータ(19)が動作するため、電圧レベル
変更回路(28)を駆動できる。 [4] 図3に示す電圧レベル変更回路(28)の代わりに、
図17に示す電圧レベル変更回路(28)を使用してもよ
い。図17に示す電圧レベル変更回路(28)は、基準電源
(16)に対して直列に接続された分圧抵抗(29,30)及び抵
抗(39)と、ドレイン端子及びソース端子が抵抗(39)の両
端に接続されたNチャネルMOS-FET(47)と、電圧
レベル検出用コンパレータ(27)とNチャネルMOS-F
ET(47)のゲート端子との間に接続された反転器(32)と
から構成される。したがって、電圧レベル検出用コンパ
レータ(27)から低い電圧(L)レベルの電圧レベル変更信
号VCHが出力されたときは、NチャネルMOS-FET
(47)がオン状態となり、分圧抵抗(29,30)の分圧点から
低い値の基準電圧VRCLが出力される。また、電圧レベ
ル検出用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レベルの電
圧レベル変更信号VCHが出力されたときは、Nチャネル
MOS-FET(47)がオフ状態となり、分圧抵抗(29,30)
の分圧点から高い値の基準電圧VRCHが出力される。ま
た、NチャネルMOS-FET(47)の代わりにNPNト
ランジスタを使用してもよい。これとは逆に、図3に示
すNPNトランジスタ(31)の代わりにNチャネルMOS
-FETを使用することも可能である。 [5] 図12に示す電圧レベル変更回路(28)の代わり
に、図18に示す電圧レベル変更回路(28)を使用しても
よい。図18に示す電圧レベル変更回路(28)は、一方の
レベルシフト用抵抗(17)と電源+VCCとの間に接続され
た抵抗(39)と、ソース端子が電源+VCCに接続され且つ
ドレイン端子が抵抗(39)及び一方のレベルシフト用抵抗
(17)の接続点に接続されると共にゲート端子が電圧レベ
ル検出用コンパレータ(27)の出力端子に接続されたPチ
ャネルMOS-FET(48)とから構成される。したがっ
て、過負荷時、負荷短絡時又は起動時に電圧レベル検出
用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レベルの電圧レベ
ル変更信号VCHが出力されたときは、PチャネルMOS
-FET(48)がオフ状態となり、抵抗(39)が一方のレベ
ルシフト用抵抗(17)と直列に接続された状態となるた
め、レベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの
絶対値レベルが大きくなる。また、PチャネルMOS-
FET(48)の代わりにPNPトランジスタを使用しても
よい。これとは逆に、図12に示すPNPトランジスタ
(38)の代わりにPチャネルMOS-FETを使用するこ
とも可能である。同様に、図13に示すNPNトランジ
スタ(31)及びPNPトランジスタ(38)の代わりにそれぞ
れNチャネルMOS-FET及びPチャネルMOS-FE
Tを使用することも可能である。更に、電圧レベル変更
回路(28)は、図3、図12、図13、図17又は図18
以外にも様々な回路構成が考えられる。 [6] 前記の各実施の形態では、MOS-FET(3)のオ
ン期間とオフ期間を個別に制御する形態を示したが、オ
ン・デューティを制御する一般的なPWM(パルス幅変
調)制御方式又はトランス(2)の蓄積エネルギの放出が
完了した時点でMOS-FET(3)をオンする疑似共振制
御(RCC)方式でも構わない。 [7] 更に、他励式フライバック型DC−DCコンバー
タに限定されず、直流電源に接続され且つ制御回路に駆
動用電力を供給する駆動電源回路を備えた他励式のフォ
ワード型DC−DCコンバータや共振型DC−DCコン
バータ等の他のスイッチング電源装置にも本発明を適用
できる。
限定されず、以下のように更に種々の変更が可能であ
る。 [1] 前記の各実施の形態では、出力整流平滑回路(6)
の直流出力電圧VOUTの検出信号VFBを2次側の出力電
圧検出回路(7)からフォトカプラ(14)の発光素子(14a)及
び受光素子(14b)を介して1次側に伝達する形態を示し
たが、図14に示すように出力電圧検出回路(7)及びフ
ォトカプラ(14)を省略し、フォトカプラ(14)を構成する
受光素子(14b)の代わりに制御回路(8)の駆動電圧VSTR
以上のツェナ電圧VZを有するツェナダイオード(45)を
接続してトランス(2)の駆動巻線(2c)側で出力整流平滑
回路(6)の直流出力電圧VOUTの検出信号VFBとして検出
してもよい。即ち、図14に示す実施の形態では、トラ
ンス(2)の2次巻線(2b)の電圧に比例する電圧が駆動巻
線(2c)に発生するため、駆動巻線(2c)側に発生する直流
電圧VINは2次巻線(2b)側に発生する直流出力電圧V
OUTに比例する。したがって、2次巻線(2b)側の直流出
力電圧VOUTの変化分を駆動巻線(2c)側で検出できるの
で、2次側の回路構成を簡略化することが可能となる。 [2] 前記の各実施の形態では、トランス(2)の1次巻
線(2a)又はMOS-FET(3)に流れる電流IDを電流検
出用抵抗(9)により負電圧として検出し、レベルシフト
用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPを過電流制限用コン
パレータ(19)の反転入力端子(-)に入力する形態を示し
たが、図15に示すようにトランス(2)の1次巻線(2a)
又はMOS-FET(3)に流れる電流IDを電流検出用抵
抗(9)により正電圧として検出し、この検出電圧VOCPを
過電流制限用コンパレータ(19)の非反転入力端子(+)に
直接入力してもよい。この場合、電圧レベル検出用コン
パレータ(27)から低い電圧(L)レベルの電圧レベル変更
信号VCHが出力されたときに電圧レベル変更回路(28)内
のNPNトランジスタ(31)をオフ状態にして分圧抵抗(2
9,30)の分圧点から高い値の基準電圧VRCHを発生し、電
圧レベル検出用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レベ
ルの電圧レベル変更信号VCHが出力されたときに電圧レ
ベル変更回路(28)内のNPNトランジスタ(31)をオン状
態にして分圧抵抗(29,30)の分圧点から低い値の基準電
圧VRCLを発生するように構成すればよい。したがっ
て、図15に示す実施の形態では図2に示すレベルシフ
ト用抵抗(17,18)及び図3に示す反転器(32)が不要とな
る。 [3] 前記の各実施の形態での基準電源(26)及び電圧レ
ベル検出用コンパレータ(27)の代わりに、図16に示す
ようにR-Sフリップフロップ(46)を使用してもよい。
図16に示すR-Sフリップフロップ(46)は、過電流制
限用コンパレータ(19)の出力信号V1によりセット状態
となり、電流モード制御用コンパレータ(20)の出力信号
V2によりリセット状態となる。したがって、過負荷
時、負荷短絡時又は起動時に出力電圧検出回路(7)から
の検出信号VFBの電圧レベルが低下すると、電流モード
制御用コンパレータ(20)は動作しなくなるが、必ず過電
流制限用コンパレータ(19)が動作するため、電圧レベル
変更回路(28)を駆動できる。 [4] 図3に示す電圧レベル変更回路(28)の代わりに、
図17に示す電圧レベル変更回路(28)を使用してもよ
い。図17に示す電圧レベル変更回路(28)は、基準電源
(16)に対して直列に接続された分圧抵抗(29,30)及び抵
抗(39)と、ドレイン端子及びソース端子が抵抗(39)の両
端に接続されたNチャネルMOS-FET(47)と、電圧
レベル検出用コンパレータ(27)とNチャネルMOS-F
ET(47)のゲート端子との間に接続された反転器(32)と
から構成される。したがって、電圧レベル検出用コンパ
レータ(27)から低い電圧(L)レベルの電圧レベル変更信
号VCHが出力されたときは、NチャネルMOS-FET
(47)がオン状態となり、分圧抵抗(29,30)の分圧点から
低い値の基準電圧VRCLが出力される。また、電圧レベ
ル検出用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レベルの電
圧レベル変更信号VCHが出力されたときは、Nチャネル
MOS-FET(47)がオフ状態となり、分圧抵抗(29,30)
の分圧点から高い値の基準電圧VRCHが出力される。ま
た、NチャネルMOS-FET(47)の代わりにNPNト
ランジスタを使用してもよい。これとは逆に、図3に示
すNPNトランジスタ(31)の代わりにNチャネルMOS
-FETを使用することも可能である。 [5] 図12に示す電圧レベル変更回路(28)の代わり
に、図18に示す電圧レベル変更回路(28)を使用しても
よい。図18に示す電圧レベル変更回路(28)は、一方の
レベルシフト用抵抗(17)と電源+VCCとの間に接続され
た抵抗(39)と、ソース端子が電源+VCCに接続され且つ
ドレイン端子が抵抗(39)及び一方のレベルシフト用抵抗
(17)の接続点に接続されると共にゲート端子が電圧レベ
ル検出用コンパレータ(27)の出力端子に接続されたPチ
ャネルMOS-FET(48)とから構成される。したがっ
て、過負荷時、負荷短絡時又は起動時に電圧レベル検出
用コンパレータ(27)から高い電圧(H)レベルの電圧レベ
ル変更信号VCHが出力されたときは、PチャネルMOS
-FET(48)がオフ状態となり、抵抗(39)が一方のレベ
ルシフト用抵抗(17)と直列に接続された状態となるた
め、レベルシフト用抵抗(17,18)の接続点の電圧VOCPの
絶対値レベルが大きくなる。また、PチャネルMOS-
FET(48)の代わりにPNPトランジスタを使用しても
よい。これとは逆に、図12に示すPNPトランジスタ
(38)の代わりにPチャネルMOS-FETを使用するこ
とも可能である。同様に、図13に示すNPNトランジ
スタ(31)及びPNPトランジスタ(38)の代わりにそれぞ
れNチャネルMOS-FET及びPチャネルMOS-FE
Tを使用することも可能である。更に、電圧レベル変更
回路(28)は、図3、図12、図13、図17又は図18
以外にも様々な回路構成が考えられる。 [6] 前記の各実施の形態では、MOS-FET(3)のオ
ン期間とオフ期間を個別に制御する形態を示したが、オ
ン・デューティを制御する一般的なPWM(パルス幅変
調)制御方式又はトランス(2)の蓄積エネルギの放出が
完了した時点でMOS-FET(3)をオンする疑似共振制
御(RCC)方式でも構わない。 [7] 更に、他励式フライバック型DC−DCコンバー
タに限定されず、直流電源に接続され且つ制御回路に駆
動用電力を供給する駆動電源回路を備えた他励式のフォ
ワード型DC−DCコンバータや共振型DC−DCコン
バータ等の他のスイッチング電源装置にも本発明を適用
できる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、過負荷時、負荷短絡時
又は起動時にトランスの1次巻線側及び2次巻線側に流
れる電流がより強く制限され、1次側及び2次側の各素
子に加わる電気的なストレスを軽減できるので、低規格
の安価なスイッチング素子や整流素子を使用することが
でき、製造コストを低減することが可能となる。
又は起動時にトランスの1次巻線側及び2次巻線側に流
れる電流がより強く制限され、1次側及び2次側の各素
子に加わる電気的なストレスを軽減できるので、低規格
の安価なスイッチング素子や整流素子を使用することが
でき、製造コストを低減することが可能となる。
【図1】 本発明によるスイッチング電源装置を他励式
フライバック型DC−DCコンバータに適用した一実施
の形態を示すブロック回路図
フライバック型DC−DCコンバータに適用した一実施
の形態を示すブロック回路図
【図2】 図1の回路の詳細を示す電気回路図
【図3】 図2の電圧レベル変更回路の内部構成を示す
電気回路図
電気回路図
【図4】 起動時から過負荷時における図2の回路の各
部の電流及び電圧を示すタイミングチャート
部の電流及び電圧を示すタイミングチャート
【図5】 図2の回路の出力特性の変化を示すグラフ
【図6】 図2の回路の実際の出力特性を示すグラフ
【図7】 図2の回路の出力短絡時の出力特性を示すグ
ラフ
ラフ
【図8】 本発明の他の実施の形態を示す電気回路図
【図9】 図8の回路の出力特性の変化を示すグラフ
【図10】 図8の回路の実際の出力特性を示すグラフ
【図11】 本発明のもう一つの他の実施の形態を示す
電気回路図
電気回路図
【図12】 過電流検出側の電圧レベルを変更する場合
の電圧レベル変更回路の実施の形態を示す電気回路図
の電圧レベル変更回路の実施の形態を示す電気回路図
【図13】 図12の変更実施の形態を示す電気回路図
【図14】 図2の回路の第1の変更実施の形態を示す
電気回路図
電気回路図
【図15】 図2の回路の第2の変更実施の形態を示す
電気回路図
電気回路図
【図16】 図2の回路の第3の変更実施の形態を示す
電気回路図
電気回路図
【図17】 図3の電圧レベル変更回路の他の実施の形
態を示す電気回路図
態を示す電気回路図
【図18】 図12の電圧レベル変更回路の他の実施の
形態を示す電気回路図
形態を示す電気回路図
【図19】 従来の他励式フライバック型DC−DCコ
ンバータを示す電気回路図
ンバータを示す電気回路図
【図20】 制御電源回路の内部構成を示すブロック回
路図
路図
【図21】 レギュレータ回路の出力電圧特性を示すグ
ラフ
ラフ
【図22】 レギュレータ回路の出力電流特性を示すグ
ラフ
ラフ
【図23】 制御回路内の各部の電流及び電圧を示すタ
イミングチャート
イミングチャート
【図24】 起動時から過負荷時における図19の回路
の各部の電流及び電圧を示すタイミングチャート
の各部の電流及び電圧を示すタイミングチャート
【図25】 図19の回路の出力特性を示すグラフ
(1)・・直流電源、 (1a)・・交流電源、 (1b)・・入
力フィルタ回路、 (1c)・・整流ブリッジ回路、 (1d)
・・入力平滑コンデンサ、 (2)・・トランス、(2a)・
・1次巻線、 (2b)・・2次巻線、 (2c)・・駆動巻
線、 (3)・・MOS-FET(スイッチング素子)、
(4)・・整流ダイオード、 (5)・・出力平滑コンデン
サ、 (6)・・出力整流平滑回路、 (7)・・出力電圧検
出回路(電圧検出手段)、 (8)・・制御回路、 (9)・
・電流検出用抵抗(電流検出手段)、 (10)・・起動抵
抗(起動手段)、 (11)・・整流ダイオード、 (12)・
・駆動用平滑コンデンサ、 (13)・・補助整流平滑回
路、 (14)・・フォトカプラ、(14a)・・発光素子、
(14b)・・受光素子、 (15)・・直列抵抗、 (16)・・
基準電源(基準電圧発生手段)、 (17,18)・・レベル
シフト用抵抗、 (19)・・過電流制限用コンパレータ
(過電流制限手段)、 (20)・・電流モード制御用コン
パレータ、 (21)・・ORゲート、 (22)・・パルス発
生器、 (23)・・R-Sフリップフロップ、 (24)・・
制御電源回路、 (24a)・・基準電源、 (24b)・・ヒス
テリシスコンパレータ、 (24c)・・レギュレータ回
路、 (25)・・オン・オフ信号発生手段、 (26)・・基
準電源、 (27)・・電圧レベル検出用コンパレータ(電
圧レベル検出手段)、 (28)・・電圧レベル変更回路
(電圧レベル変更手段)、 (29,30)・・分圧抵抗、
(31)・・NPNトランジスタ、 (32)・・反転器、 (3
3)・・タイマ回路(遅延手段)、 (34)・・出力信号禁
止回路(出力信号禁止手段)、 (35)・・ワンショット
パルス発生器、 (36)・・R-Sフリップフロップ、
(37)・・ANDゲート、 (38)・・PNPトランジス
タ、 (39)・・抵抗、 (40)・・ベース・エミッタ間抵
抗、 (41)・・ベース抵抗、 (42)・・ベース抵抗、
(43)・・レベルシフト用ツェナダイオード、 (44)・・
ベース・エミッタ間抵抗、 (45)・・ツェナダイオー
ド、 (46)・・R-Sフリップフロップ、 (47)・・N
チャネルMOS-FET、 (48)・・PチャネルMOS-
FET、
力フィルタ回路、 (1c)・・整流ブリッジ回路、 (1d)
・・入力平滑コンデンサ、 (2)・・トランス、(2a)・
・1次巻線、 (2b)・・2次巻線、 (2c)・・駆動巻
線、 (3)・・MOS-FET(スイッチング素子)、
(4)・・整流ダイオード、 (5)・・出力平滑コンデン
サ、 (6)・・出力整流平滑回路、 (7)・・出力電圧検
出回路(電圧検出手段)、 (8)・・制御回路、 (9)・
・電流検出用抵抗(電流検出手段)、 (10)・・起動抵
抗(起動手段)、 (11)・・整流ダイオード、 (12)・
・駆動用平滑コンデンサ、 (13)・・補助整流平滑回
路、 (14)・・フォトカプラ、(14a)・・発光素子、
(14b)・・受光素子、 (15)・・直列抵抗、 (16)・・
基準電源(基準電圧発生手段)、 (17,18)・・レベル
シフト用抵抗、 (19)・・過電流制限用コンパレータ
(過電流制限手段)、 (20)・・電流モード制御用コン
パレータ、 (21)・・ORゲート、 (22)・・パルス発
生器、 (23)・・R-Sフリップフロップ、 (24)・・
制御電源回路、 (24a)・・基準電源、 (24b)・・ヒス
テリシスコンパレータ、 (24c)・・レギュレータ回
路、 (25)・・オン・オフ信号発生手段、 (26)・・基
準電源、 (27)・・電圧レベル検出用コンパレータ(電
圧レベル検出手段)、 (28)・・電圧レベル変更回路
(電圧レベル変更手段)、 (29,30)・・分圧抵抗、
(31)・・NPNトランジスタ、 (32)・・反転器、 (3
3)・・タイマ回路(遅延手段)、 (34)・・出力信号禁
止回路(出力信号禁止手段)、 (35)・・ワンショット
パルス発生器、 (36)・・R-Sフリップフロップ、
(37)・・ANDゲート、 (38)・・PNPトランジス
タ、 (39)・・抵抗、 (40)・・ベース・エミッタ間抵
抗、 (41)・・ベース抵抗、 (42)・・ベース抵抗、
(43)・・レベルシフト用ツェナダイオード、 (44)・・
ベース・エミッタ間抵抗、 (45)・・ツェナダイオー
ド、 (46)・・R-Sフリップフロップ、 (47)・・N
チャネルMOS-FET、 (48)・・PチャネルMOS-
FET、
Claims (6)
- 【請求項1】直流電源と、該直流電源に対して直列に接
続されたトランスの1次巻線及びスイッチング素子と、
前記トランスの2次巻線に接続され且つ直流出力電圧を
発生する出力整流平滑回路と、前記直流出力電圧を検出
する電圧検出手段と、該電圧検出手段からの検出信号を
受信し且つ前記直流出力電圧が略一定となるように前記
スイッチング素子のオン・オフ期間を制御する制御回路
と、前記トランスの1次巻線又は前記スイッチング素子
に流れる電流を検出する電流検出手段とを備え、前記制
御回路は、前記1次巻線又は前記スイッチング素子に流
れる最大電流値を規定する第1の基準電圧を発生する基
準電圧発生手段と、前記電流検出手段の検出信号の電圧
レベルが前記基準電圧発生手段の第1の基準電圧のレベ
ルに達したときに前記スイッチング素子をオフ状態にす
る過電流制限手段とを有するスイッチング電源装置にお
いて、 前記制御回路は、過負荷時、負荷短絡時又は起動時に、
前記電圧検出手段の検出信号の電圧レベルが第2の基準
電圧のレベルを超えたときに、電圧レベル変更信号を出
力する電圧レベル検出手段と、該電圧レベル検出手段の
電圧レベル変更信号により前記基準電圧発生手段の第1
の基準電圧の絶対値レベルを低下させるか又は前記電流
検出手段の検出信号の電圧の絶対値レベルを上昇させる
電圧レベル変更手段とを有することを特徴とするスイッ
チング電源装置。 - 【請求項2】 前記直流電源に接続され且つ起動時に前
記制御回路へ駆動用電力を供給する起動手段と、前記ト
ランスの1次巻線及び2次巻線と電磁的に結合する駆動
巻線と、該駆動巻線に接続され且つ前記制御回路を駆動
する直流電圧を出力する補助整流平滑回路とを備えた請
求項1に記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項3】 前記直流電源に接続され且つ前記制御回
路に駆動用電力を供給する駆動電源回路を備えた請求項
1に記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項4】 前記電圧検出手段は、前記2次巻線側又
は前記駆動巻線側に発生する直流電圧を前記直流出力電
圧として検出する請求項1〜3の何れか1項に記載のス
イッチング電源装置。 - 【請求項5】 前記電圧レベル検出手段からの出力信号
を受信し、一定時間が経過した後に前記出力信号を出力
する遅延手段を備えた請求項1〜4の何れか1項に記載
のスイッチング電源装置。 - 【請求項6】 起動時のみ前記電圧レベル検出手段の出
力信号の出力を禁止する出力信号禁止手段を備えた請求
項1〜5の何れか1項に記載のスイッチング電源装置。
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JP3500631B2 true JP3500631B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
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WO2014170976A1 (ja) * | 2013-04-17 | 2014-10-23 | 三菱電機株式会社 | スイッチング電源回路およびその制御方法 |
JP5666065B1 (ja) * | 2013-04-17 | 2015-02-12 | 三菱電機株式会社 | スイッチング電源回路およびその制御方法 |
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JP6220249B2 (ja) * | 2013-12-02 | 2017-10-25 | ローム株式会社 | スイッチングコンバータおよびその制御回路、ac/dcコンバータ、電源アダプタおよび電子機器 |
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JP2894444B1 (ja) * | 1998-01-16 | 1999-05-24 | 富士通電装株式会社 | 電源回路 |
JP2001209440A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | Densei Lambda Kk | 過電流保護機能を具備した電源装置 |
JP2002051542A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-15 | Fujitsu Denso Ltd | 電源装置 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002097882A patent/JP3500631B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2003299351A (ja) | 2003-10-17 |
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