JP3592457B2 - タイアトレッドとして有用なエラストマー状組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイアトレッドの製造に有用な、部分的にエポキシ化したエラストマー状組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤ用のコンパウンドの配合にエラストマーを使用する場合、燃料の消費を減らす為に、低ヒステリシスを特徴とする加硫品が得られることが要求される。
【0003】
濡れた面に対する良好な密着性や優れた耐磨耗性を得る為には、上記のコンパウンドが、非常に高い振動数の応力に対して適度のヒステリシス散逸性を有することを特徴とすることも必要である。
【0004】
この問題を解決する為に、フィラーとしてシリカを使用する研究が数多くなされてきた。これらの研究によれば、ニトリルゴムやクロロプレンのような極性のあるエラストマーが存在する場合には、良好な結果が得られている。このようなエラストマーの存在下では、良好な引張特性や耐磨耗性を特徴とする加硫品が得られる。
【0005】
これとは反対に、極性が僅かしかないエラストマー、例えばスチレン−ブタジエンコポリマーやポリブタジエン、を補強する為にシリカを使用しても、良好な機械的特性は得られない。
【0006】
これらの欠点を克服する為に、硫黄を含有する特殊なオルガノシラン、いわゆるメルカプトシランを、配合の段階で使用する試みがなされている(EP−A−447.066号明細書)。この方法による解決は、これらのメルカプトシランにコストがかかるので難しく、またそれらの取り扱い、 in situでの変性、及び上記コンパウンドの加硫に特別な注意が必要であるという点で不利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
今般、上記の欠点を克服した、タイヤ用トレッドの製造に用いることのできるエラストマー状組成物を見出した。実際、本発明のエラストマー状組成物を製造するのに、特殊なメルカプトシランを使用する必要がない。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
本発明は、
a)モノビニルアレーンと共役ジエンの重合から誘導されるエラストマー、好ましくはスチレン−ブタジエンコポリマー、を20〜100重量%、好ましくは40〜100重量%、と、全体を100とする量の、天然ゴム、ポリブタジエン、及びその他のジオレフィンエラストマーから選ばれる成分とからなるエラストマー状混合物100部、
b)エラストマー状混合物(a)100部につきシリカ10〜150部、好ましくは10〜80部、より好ましくは30〜60部、及び
c)エラストマー状混合物(a)100部につきカーボンブラック0〜150部、好ましくは2〜50部、より好ましくは3〜30部、
を含んでなる、タイヤトレッドを製造するのに有用な、硫黄、及び/又は硫黄供与体で加硫可能なエラストマー状組成物であって、エラストマー状混合物(a)の、初めのジエンの二重結合のモル数に対するエポキシ化された二重結合のモル数として定義されるエポキシ化度が0.7〜8.0%、好ましくは1.5〜6.0%、であることを特徴とする組成物に関するものである。
【0009】
モノビニルアレーンは、一分子中の炭素数が8〜20であり、またアルキル、シクロアルキルもしくはアリール置換基を有していてもよい。このようなモノビニルアレーンモノマーの例は、スチレン、α−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−n−プロピルスチレン、4−シクロヘキシルスチレン、4−ドデシルスチレン、2−エチル−4−ベンジルスチレン、4−p−トリルスチレン、4−(4−フェニル−n−ブチル)スチレン、1−ビニルナフタレン、及び2−ビニルナフタレンである。
【0010】
好ましい態様に於いては、モノビニルアレーンとして好ましいのはスチレンである。
【0011】
モノビニルアレーン/共役ジエンエラストマーの製造に用いる共役ジエンは、一分子中の炭素数が4〜12、好ましくは4〜8、のものである。
【0012】
このような共役ジエンモノマーの例は、1,3−ブタジエン、クロロプレン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、及びそれらの関連混合物である。イソプレンと1,3−ブタジエンが好ましく、1,3−ブタジエンがより好ましい。
【0013】
ビニルアレーンと共役ジエンの重量比は10/90〜40/60である。
【0014】
好ましいモノビニルアレーン−共役ジエンエラストマーは、スチレン−ブタジエンランダムコポリマー(SBR)である。
【0015】
モノビニルアレーン−共役ジエンエラストマーは、不活性溶剤中のアルカリ金属の有機化合物を開始剤として用いる、良く知られているリビングアニオン重合法により得られる。代表的な不活性溶剤は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンおよびその他である。シクロヘキサン/ヘキサン混合物が好ましい。
【0016】
上記のモノビニルアレーン−共役ジエンランダムエラストマーの分子量は100,000〜1,000,000、好ましくは200,000〜500,000、である。ムーニー粘度(100℃でのML1+4 )は20〜150である。粘度がこれより低いと耐磨耗性が不十分となり、またこれより高いと加工性に問題が生じる。
【0017】
共役ジエンの重合用の、もしくは共役ジエンとモノビニルアレーンの共重合用の開始剤としては、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、1,4−ジリチウムブタン、ブチルリチウムとジビニルベンゼンとの反応生成物、ジリチウムアルキレン、フェニルリチウム、ジリチウムスチルベン、ジイソプロピルベンゼンジリチウム、ナフタレンナトリウム、ナフタレンリチウムおよびその他を用いることができる。
【0018】
共重合の場合、ランダム化剤、及びコポリマー中のジエンの微細構造の調節剤としてルイス塩基を用いることができる。このようなルイス塩基の代表的な例は、エーテル、及び第三アミン、例えばジメトキシベンゼン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、及び1,2−ジペリジンエタンである。
【0019】
ポリマーに結合したモノビニルアレーンの含有量は、初めの混合物中に存在させるモノマーの量によりコントロールできる。一方、モノビニルアレーンのランダムな分布は、上記のルイス塩基の作用により得られる。10個またはそれより多い単位を含むモノビニルアレーンの連鎖、全モノビニルアレーンの重量の10%未満であるのが好ましい。
【0020】
1,3−ブタジエンを使用する場合、コポリマー中のブタジエンの1,2単位は、重合温度を変えることによりコントロールできる。どのような場合でも、コポリマー中のブタジエン部のビニルの含有量は、10〜70%の範囲内になけらばならない。
【0021】
リビングポリマーは、モノマー、有機溶剤、アルカリ金属の有機化合物をベースとする開始剤、及び、必要ならばルイス塩基を、不活性雰囲気下で、反応器に供給することにより得られる。添加は連続的に行うことも、バッチで行うこともできる。
【0022】
重合温度は通常−120℃〜+150℃、好ましくは−80℃〜+120℃、であり、また重合時間は5分〜24時間、好ましくは10分〜10時間、である。
【0023】
温度は上記の範囲内で一定に保つこともできるが、恒温の流体を用いて温度を上昇させることもでき、また反応を断熱条件下で行うこともできる。重合方法は連続式であっても、バッチ式であってもよい。
【0024】
溶剤中のモノマーの濃度は、通常5〜50重量%、好ましくは10〜35重量%、である。
【0025】
リビングポリマーを形成させるにあたっては、奪活性化合物、例えばハロゲン化した化合物、酸素、水、もしくは二酸化炭素を存在させないことが必要である。
【0026】
重合が終了した後、反応混合物を、炭酸ジフェニル、炭酸ジアルキル、ジビニルベンゼン、シリコンの多官能性誘導体(例えばSiCl4 、トリクロロメチルシラン、トリクロロフェニルシラン)のような多官能性カップリング剤、好ましくは炭酸ジフェニルもしくは炭酸ジアルキル、で処理する。
【0027】
水やアルコール類のような消炎剤、及び一般的には、不安定な水素を有する物質を用いることもできる。
【0028】
上記のSBRエラストマーは、結合スチレンの含有量が15〜40重量%、好ましくは20〜30重量%、であるのが好ましい。
【0029】
本発明によれば、エラストマー状混合物(a)は、モノビニルアレーン−共役ジエンエラストマー、好ましくはスチレン−ブタジエンランダムコポリマー(SBR)、を少なくとも20重量%、好ましくは少なくとも40重量%、含んでいなければならない。
【0030】
上で明記したように、その他のエラストマーもエラストマー状混合物(a)の一部を形成することができる。そのようなエラストマーとしては、チーグラーナッタ型の触媒、もしくはリチウム触媒を用い、溶液中で重合することにより得られるポリブタジエンを使用することができる。このようなポリブタジエンのビニル含有量は、0.5〜80%である。
【0031】
本発明の他の態様に於いては、エラストマー状混合物(a)は、ポリブタジエン20〜50重量%、好ましくは30〜40重量%、と、エポキシド含有量が0.7〜8.0%のスチレン−ブタジエンランダムコポリマー50〜80重量%、好ましくは60〜70重量%、とからなる。
【0032】
ポリブタジエンと同様に、天然ゴム、及びジエンのホモポリマーもしくはコポリマーから選ばれるその他のエラストマーも、エラストマー状混合物(a)の一部を形成することができる。ジエンのコポリマーの中でも、シス1,4−ポリイソプレン、乳化重合により得られるスチレン−ブタジエンコポリマー、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー、クロロプレン、及びブタジエン−アクリロニトリルコポリマーが好適である。
【0033】
エラストマー状混合物(a)のエポキシド含有量は、0.7〜8%、好ましくは1.5〜6.0%、でなければならない。
【0034】
エポキシド含有量がこれより低いと、良い効果を顕著に得ることができない。一方、このパーセンテージがこれより高いと、加硫品の引張特性が不十分となる。その上、エポキシドのパーセンテージが上記の範囲より高いと、ポリマーのガラス転移温度が高くなり、その為に、そのようなエラストマー状混合物をタイヤ用のコンパウンドに使用するのが難しくなる。
【0035】
エポキシ基は、エラストマー状混合物の一部を成すいずれのエラストマーに含まれていてもよいが、モノビニルアレーン−共役ジエンエラストマー中に含まれているのが好ましく、ブタジエン−スチレンランダムコポリマー(SBR)中に含まれているのがより好ましい。
【0036】
これらのエラストマーをエポキシ化する方法は、当業者により良く知られている。例えば、エポキシ化SBRの製造については、US−A−4.341.672明細書、及び Schulz, Rubber Chemistry & Technology, 55, 809 (1982)に記載されている。
【0037】
エラストマー状組成物中に含まれるシリカの量は、エラストマー状混合物(a)100部につき10〜150部、好ましくは10〜80部、より好ましくは30〜60部、である。シリカの含有量が10部未満の場合には、補強効果が不十分で、良好な耐磨耗性が得られない。一方、シリカの含有量が150重量部を越えると、加工性、及び引張特性が低下する。好ましい態様に於いては、シリカのBET表面は100〜250m2 /gであり、CTAB表面は100〜250m2 /gであり、またオイル吸収量(DBP)は150〜250ml/100gである(これらの量の測定についてはEP−A−157.703明細書を参照のこと)。
【0038】
更に、0〜150部、好ましくは2〜50部、より好ましくは3〜30部、のカーボンブラックを、シリカと共に補強材料として用いることができる。
【0039】
(a)+(b)+(c)からなる組成物は、当業者に良く知られている通常の技術により、すなわち硫黄、及び/又は硫黄供与体と促進系(例えば酸化亜鉛、ステアリン酸、及び促進剤)を用いて加硫することができる。
【0040】
このようにして得られる加硫品は、引張特性、及び耐磨耗性が良好であるだけでなく、良好なウエットグリップ、及び改良されたヒステリシスを有している。これらの加硫品はこのような特性を有しているので、タイヤ用トレッドとして用いるのに適当である。
【0041】
(a)+(b)+(c)からなる組成物は、硫黄、及び/又は硫黄供与体の他に、以下に記すシランが存在していても加硫可能である。
【0042】
従って、本発明のさらなる目的は、上記の成分(a)〜(c)の他に、一般式(I)Y3 −Si−Cn H2nA(ここでYは炭素数1〜4のアルコキシド基、もしくは塩素原子であり、nは1〜6の整数であり、Aは−Sm Cn H2nSi−Y3 、−X、及びSmZ(ここでXは亜硝酸(nitrous) 基、メルカプト基、アミノ基、エポキシ基、ビニル基、イミド基、及び塩素基から選ばれ、Zは
【化2】
から選ばれ、mは1〜6の整数であり、Yは上記の通りである)から選ばれるものである)を有するシランを0.2〜15phr、好ましくは2〜6phr、含んでなる、タイヤ用のトレッドを製造するのに有用なエラストマー状組成物を提供することである。
【0043】
一般式(I)の成分を添加することにより、この加硫品の特性が、一般式(I)を有する化学物質を含まない加硫品の特性と多くの場合同程度であるとしても、混合物の加工性は改良される。
【0044】
一般式(I)を有する上記シランの代表的な例は、
ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、
ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、
ビス(3−トリメトキシプロピル)テトラスルフィド、
ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、
2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、
2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、
3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、
3−ニトロプロピルトリエトキシシラン、
3−クロロプロピルトリメトキシシラン、
3−クロロプロピルトリエトキシシラン、
2−クロロエチルトリエトキシシラン、
3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、
3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、
3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド等である。
【0045】
上記の成分の中でも、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、及び3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィドが好ましい。
【0046】
Yが三つとも異なっている一般式(I)を有する成分の中でも、以下のものが重要である。
ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、
3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシシラン、
3−ニトロプロピルジメトキシメチルシラン、
3−クロロプロピルジメトキシメチルシラン、
ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、及び
ジメトキシメチルシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド。
【0047】
必要に応じて、上記の本発明のエラストマー状組成物は、炭酸カルシウムやケイ酸塩のような粉末状のフィラー、及びガラス繊維、炭素繊維等のような繊維状のフィラーの他に、酸化防止剤、オゾン亀裂防止剤、可塑剤、及び「加工助剤」を付加的に含むことができる。
【0048】
混合物は、バンバリータイプのような密閉式ミキサーを用いて調製するのが好ましい。
【0049】
二段階混合サイクルを用いるのも好ましい。この混合サイクルの第二段階で、排出温度を130〜170℃、好ましくは140〜160℃、とした加硫系を添加する。
【0050】
加硫温度は130〜180℃、好ましくは140〜170℃、である。
【0051】
以下の諸例は、本発明を更に詳しく説明するものである。
【0052】
【実施例】
共重合反応は、例えば M. Morton著の”Anion Polymerization,Principles and Practice”(アカデミックプレス、ニューヨーク、1983年)に記載されているような、リビング重合技術により行う。
【0053】
エポキシ化に関しては、過酸を in situで形成させる方法、すなわち脂肪酸、例えばギ酸や酢酸の溶液、及び高分子基質の存在下、酸化剤である過酸化水素を直接反応させることにより過酸を形成させる方法を用いる。
【0054】
エポキシドの収率を最大にし、また先に形成されたエポキシ環の開環(ヒドロキシル化反応)を最少とする為に、余り極端な温度や条件を用いない方が良い。
【0055】
エポキシドの収率は、凝集させ乾燥させた後のエポキシ化したポリマーについてNMR分析を行って求める。このようにして分離したポリマーをCDCl3 に溶解し、このポリマー溶液について 1H−NMR分析、及び13C−NMR分析を行う。2.8ppmでの
【化3】
種についてのプロトンの吸収(内部標準Me4 Siに対して)とオレフィンの吸収の比から、エポキシ化反応の収率が得られる(Pinazzi 等, Bull. Soc. Chem. Franc., 1973, 59 巻, 1652頁、もしくはR. V. Gemner及び M. A. Golub, J. Pol. Soc., Polymer Chem. Ed. 1978, 16巻, 2985頁を参照のこと)。
【0056】
ポリマー鎖に結合したエポキシ基のパーセンテージの帰属は、13C−NMRスペクトル中、約50ppm(内部標準Me4 Siに対して)に於ける
【化4】
種に特有なシグナルの存在により確認する。
【0057】
例1−スチレン−ブタジエンコポリマーA1、A2及びA3の製造と加硫
無水シクロヘキサン/ヘキサン混合物(重量比9/1)8,000グラムとTHF64グラム、次いでスチレン250グラムとブタジエン750グラムを、攪拌しながら、20リッターの反応器に供給する。
【0058】
混合物の温度を40℃にし、その後、シクロヘキサン中に入れたn−ブチルリチウム0.64グラムを供給する。温度の上昇により共重合が開始したことを知ることができる。最高温度である約80℃に到達したら、溶液を5分間攪拌したままとする。ヘキサン溶液とした炭酸ジフェニルを0.6グラム添加し、リビング鎖のカップリング反応が完了する迄、更に10分間攪拌を続ける。
【0059】
ポリマー溶液のアリコート(A2、2,000グラム)を別の反応器に移し、そこで、ギ酸と過酸化水素を二重結合についてのモル比15/15/100で添加してエポキシ化反応に付す。
【0060】
ギ酸を21グラム添加したポリマー溶液の温度を70℃にし、これに過酸化水素(30%w/w)58.6グラムを、5〜30分かけて滴下し添加する。
【0061】
添加後、溶液を約70℃の温度に、1〜5時間保持する。
エポキシ化反応は、水とギ酸の両方を完全に消費して終了する。
【0062】
その後、pHを約7とするのに十分な量の酢酸ナトリウム、もしくは重炭酸ナトリウムを添加する。
【0063】
ギ酸2.9グラムをポリマー溶液の第二のアリコート(A3、2,000グラム)に添加し、温度を約70℃にする。過酸化水素(30%w/w)8.0グラムを上記と同じ手順で添加する。
【0064】
BHT(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)を0.3phr、ポリマー溶液A1(スチレン−ブタジエンコポリマー)、A2及びA3にそれぞれ添加し、混合物をイソプロピルアルコールで凝集させ、得られる凝集物を60℃の加熱炉中で4時間乾燥させる。
【0065】
ポリマーA1、A2及びA3の特性決定の結果は表1に示す通りである。表中、「%エポキシ」とは、初めのジエンの二重結合のモル数に対する、エポキシ化した二重結合のモル%のことである。
【0066】
GPC分析により、部分的にエポキシ化したポリマーA2及びA3の分子量分布が、エポキシ化していないポリマーA1の分子量分布と類似していることが分かる。
【0067】
A3のサンプルはエポキシ基の含有量が少ないので、本発明の範囲には入らない。これは、対応する混合物M1−A3と共に、比較の目的で用いる。
【0068】
【0069】
シリカ、カーボンブラック、加硫剤、及びその他の一般的な添加剤を、以下に記す代表的なトレッド用の配合により、コントロールサンプル(A1)、並びに二つのコポリマーA2及びA3に添加した。
【0070】
スチレン−ブタジエンコポリマー(SSBR)100部、クマロン樹脂 2phr、シリカVN3 53phr、カーボンブラックN330 4.25phr、ビス〔3−トリエトキシシリルプロピル〕テトラスルフィド(Si69)4.25phr、ZnO 2.5phr、ステアリン酸 1.0phr、酸化防止剤1.0phr、マイクロクリスタリンワックス 1.0phr、芳香族オイル6.0phr、CBS(N−シクロヘキシルベンゾチアゾールスルフェンアミド)1phr、DPG(ジフェニルグアニジン)1.5phr、硫黄 1.8phr。
【0071】
バンバリータイプの実験室用の密閉式ミキサー、及び二段混合サイクルを用いてコンパウンドを調製した。仕込み原料とSi69を添加する第一のサイクルは、排出温度が140〜160℃となるようにバンバリーミキサーで行った。加硫系を添加する第二のサイクルは、開放ミキサーで行った。全混合時間は9分である。
【0072】
機械的特性、動的特性、及び動力機械的特性を測定する為のテストサンプルを、151℃のプレスで60分間加硫した。
【0073】
加硫品の特性は表2に示す通りである。「tanδ」の値は特に重要である。実際、温度約60〜80℃、応力変形2〜5%でのtanδの値は加硫混合物のローリング抵抗を表し、一方温度が約0℃で応力変形が小さい(約0.1%)時のtanδの値はウエットグリップと関係があるということが、一般的に知られている。
【0074】
【0075】
表2のデータから分かるように、エポキシ化したコポリマーA2(コンパウンドM1−A2参照)は、対応するエポキシ化していないコポリマーに比べて、シリカとの相互作用が良好である。
【0076】
ゴムとフィラーとの間の相互作用が改良されていることは、耐磨耗性、及び動的特性が向上していることから分かる。
【0077】
特に、温度と応力変形によるtanδの変化は重要であって、この変化によりウエットグリップ、及びローリング抵抗(低ヒステリシス)が改良されていることが分かる。
【0078】
動的特性の改良に有用なエポキシ化の度合いについては、コンパウンドM1−A3の特性が、エポキシ基を含まないコンパウンドの特性と如何にそれ程違わないかに注目すればよい。
【0079】
例2−スチレン−ブタジエンコポリマーA4及びA5の製造と加硫
二つのスチレン−ブタジエンコポリマー、すなわち一つはエポキシ化されていないコポリマーA4、もう一つはコポリマーA4から誘導されるエポキシ化されたコポリマーA5、を例1に記載されているのと同じような手順で調製する。
【0080】
これら二つのコポリマーA4とA5は、表3に示すような特性を有する。
【0081】
例1に記載の手順に従って、二つのコンパウンド、すなわちエポキシ化していないコポリマーA4を用いてM1−A4を、また部分的にエポキシ化されたコポリマーA5を用いてM1−A5を調製する。
【0082】
これら二つのコンパウンドを、上記の手順に従って加硫する。加硫品の特性は表4に示す通りである。
【0083】
表4のデータから、エポキシ化されたコポリマーA5(コンパウンドM1−A5)は、ヒステリシス特性が改良されている(高振動数、高温、高応力変形に於けるtanδが低くなっている)ことが分かる。その上、このコンパウンドは、0℃でのtanδから分かるように、ウエットグリップが改良されている。
【0084】
例3
例1に記載したコポリマーA1とA2を、シリカ、及び添加剤を用いて、但しメルカプトシランは用いずに配合する(コンパウンドM2−A1、及びM2−A2)。配合は表5に示す通りである。表中、エポキシ化されたコポリマーA2を用い、メルカプトシランを用いて得た前述のコンパウンドM1−A2も、比較の為に示す。この表中、Si69はビス〔3−トリエトキシシリルプロピル〕テトラスルフィドの略である。
【0085】
【0086】
表5に示した配合物を、例1に記載した条件下で加硫する。
【0087】
加硫品の特性は、表6に示す通りである。
【0088】
表6のデータから、相容化剤(すなわち、シリカの in situ変性剤であるシラン)を配合物に添加しなくとも、エポキシ化されたコポリマーA2のコンパウンドは耐磨耗性、及びヒステリシスが改良されていることは明らかである。シランを用いずに加硫したコポリマーAのコンパウンドのヒステリシスは、シランを用いて加硫したコンパウンドのヒステリシスと同程度である。
【0089】
例4−スチレン−ブタジエンコポリマーA6、A7及びA8の製造と加硫
三つのスチレン−ブタジエンコポリマーを例1に記載されているのと同様の手順で調製する。これらのコポリマーの性質は表7に示す通りである。
【0090】
【0091】
上記のコポリマーを、表8に示す配合に従って、メルカプトシランを用いて、また用いずに配合した。
【0092】
表8の配合物を、例1に記載した条件下で加硫した。
【0093】
加硫品の特性は表9に示す通りである。
【0094】
表9のデータから、メルカプトシランを用いなくとも耐磨耗性が改良されていることが分かるので、如何にエポキシ化それ自体によりポリマーとシリカの相互作用が改良されるかが分かる。
【0095】
しかしながら、コンパウンドのムーニー粘度から分かるように、メルカプトシランを添加することにより、加工性改良効果が得られる。
【0096】
例5−ポリブタジエンを含む混合物の加硫
表10に示す配合に従って、メルカプトシラン(Si69と略記)以外のシリカと一般的な添加物とを、比較コポリマーA1とA4、及びポリブタジエンを含む部分的にエポキシ化されたコポリマーA2とA5に添加する。
【0097】
【0098】
上記の条件下で加硫を行い、表11に示す特性を有する加硫品を得る。
【0099】
表11のデータから、部分的にエポキシ化された二つのポリマー(A2、及びA5)は、相容化剤としてシランを用いなくとも、シリカとの相互作用、特にポリブタジエンを含む混合物中での相互作用の良好なコンパウンドをもたらされることが良く分かる。
【0100】
その結果、ローリング抵抗(低ヒステリシス)、耐磨耗性、及びウエットグリップが改良される。
Claims (15)
- a)モノビニルアレーンと共役ジエンの重合から誘導されるエラストマーを20〜100重量%と、全体を100とする量の、天然ゴム、ポリブタジエン、及びその他のジオレフィンエラストマーから選ばれる成分とからなるエラストマー状混合物100部、
b)エラストマー状混合物(a)100部につきシリカ10〜80部、及び
c)エラストマー状混合物(a)100部につきカーボンブラック2〜50部を含んでなる、タイヤトレッドを製造するのに有用な、硫黄、及び/又は硫黄供与体で加硫可能なエラストマー状組成物であって、
エラストマー状混合物(a)の、ジエンの初めの二重結合のモル数に対するエポキシ化された二重結合のモル数として定義されるエポキシ化度が0.7〜8.0%であることを特徴とする組成物。 - ビニルアレーンと共役ジエンの重量比が10/90〜40/60であることを特徴とする、請求項1に記載のエラストマー状組成物。
- エラストマー状混合物が、モノビニルアレーンと共役ジエンの重合から誘導されるエラストマーを40〜100重量%含んでなることを特徴とする、請求項1に記載のエラストマー状組成物。
- モノビニルアレーンと共役ジエンの重合から誘導されるエラストマーが、スチレン−ブタジエンランダムコポリマー(SBR)であることを特徴とする、請求項1に記載のエラストマー状組成物。
- エラストマー状混合物(a)のエポキシド含有量が1.5〜6.0%であることを特徴とする、請求項1に記載のエラストマー状組成物。
- シリカの量が30〜60phrであり、またカーボンブラックの量が3〜30phrであることを特徴とする、請求項1に記載のエラストマー状組成物。
- エラストマー状混合物(a)が、エポキシド含有量が0.7〜8.0%のスチレン−ブタジエンランダムコポリマーからなっていることを特徴とする、請求項1に記載のエラストマー状組成物。
- エポキシド含有量が1.5〜6.0%であることを特徴とする、請求項7に記載のエラストマー状組成物。
- エラストマー状混合物(a)が、ポリブタジエン20〜50重量%と、スチレン−ブタジエンランダムコポリマー50〜80重量%とからなっている、エポキシ化度が0.7〜8.0%であるエラストマー状混合物であることを特徴とする、請求項1に記載のエラストマー状組成物。
- エラストマー状混合物(a)が、ポリブタジエン30〜40重量%と、スチレン−ブタジエンランダムコポリマー60〜70重量%とからなっていることを特徴とする、請求項9に記載のエラストマー状組成物。
- スチレン−ブタジエンランダムコポリマーのエポキシド含有量が1.5〜6.0%であることを特徴とする、請求項9に記載のエラストマー状組成物。
- 下記a)〜d)を含んでなる、タイヤトレッドを製造するのに有用な、硫黄、及び/または硫黄供与体で加硫可能なエラストマー状組成物。
a)モノビニルアレーンと共役ジエンの重合から誘導されるエラストマー、好ましくはスチレン−ブタジエンコポリマー、を20〜100重量%、好ましくは40〜100重量%、と、全体を100とする量の、天然ゴム、ポリブタジエン、及びその他のジオレフィンエラストマーから選ばれる成分とからなっていて、エポキシ化度が0.7〜8%、好ましくは1.5〜6.0%、であるエラストマー状混合物100部、
b)エラストマー状混合物(a)100部につきシリカ10〜150部、好ましくは10〜80部、より好ましくは30〜60部、
c)エラストマー状混合物(a)100部につきカーボンブラック0〜150部、好ましくは2〜50部、より好ましくは3〜30部、及び
d)一般式(I)Y3−Si−CnH2nA(ここでYは炭素数1〜4のアルコキシド基、もしくは塩素原子であり、nは1〜6の整数であり、Aは−SmCnH2nSi−Y3、−X、及びSmZ(ここでXは亜硝酸(nitrous)基、メルカプト基、アミノ基、エポキシ基、ビニル基、イミド基、及び塩素基から選ばれ、Zは
- 成分(d)の量が2〜6phrであることを特徴とする、請求項12に記載のエラストマー状組成物。
- 請求項1〜13に記載のエラストマー状組成物を、促進剤、及び加硫助剤の存在下、130〜180℃の温度で、硫黄、及び/又は硫黄供与体で加硫することにより得られるタイアトレッド。
- 加硫を140〜170℃の温度で行うことを特徴とする、請求項14に記載のタイアトレッド。
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