JP3558444B2 - トルクコンバータのロックアップクラッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トルクコンバータのロックアップクラッチ、特に、円周方向に延びるコイル状弾性部材を有するロックアップクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
トルクコンバータは、内部の作動油を介してトルクを伝達する装置であり、入力側フロントカバーに連結されたインペラと、インペラに対向して配置されたタービンと、インペラの内周部とタービンの内周部との間に配置されたステータとを備えている。インペラから流れる作動油はタービンを回転させ、ステータにより流れの向きを変えられて再びインペラに戻る。
【0003】
このようなトルクコンバータにおいて、入力側フロントカバーから機械的にトルクをタービンあるいはタービンハブに出力するためのロックアップクラッチが設けられたものがある。ロックアップクラッチは、たとえば、フロントカバーの摩擦面に連結可能なピストン部材と、ピストン部材に固定されたリテーニング部材と、リテーニング部材に両端を支持された複数のコイルスプリングと、タービンハブから延びコイルスプリングの両端に係合する円板状ドリブン部材とを備えている。コイルスプリングの代わりに自由状態で弧状に長く延びるアークスプリングが用いられることもある。アークスプリングによって低剛性かつ広い捩じり角度の特性が得られ、微小捩じり振動が効果的に吸収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のロックアップクラッチでは、ロックアップ連結時のショックや捩じり振動が生じると、アークスプリングは円周方向に圧縮される。このときアークスプリングは、遠心力により径方向外方へと移動しさらに中央部が径方向外側に迫り出す。その結果、アークスプリングが外周支持部材に摺動する。その結果、アークスプリングと外周支持部材との間で摩擦が発生し、この摩擦により微小捩じり振動を十分に吸収できなくなる。すなわち、捩じり振動がそのまま出力側に伝達されてしまう。
【0005】
本発明の目的は、円周方向に長く延びる弾性部材を有するロックアップクラッチにおいて、弾性部材と他の部材との摩擦摺動を減らすことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のロックアップクラッチは、トルクコンバータの入力側部材からトルクを機械的に出力側部材に伝達するためのものである。このロックアップクラッチはクラッチ部と弾性連結部とを備えている。クラッチ部は、入力側部材と出力側部材との間でトルク伝達及び遮断を行う。弾性連結部は、弧状に延びる複数のコイル状弾性部材と、弾性部材同士を円周方向に連結する連結部材とを含み、クラッチ部と直列に配置されている。連結部材は、環状部と、各弾性部材に係合する複数のスプリングシートとから構成され、スプリングシートは、環状部に設けられた突出部を挟み込むよう配置された第1シート部材及び第2シート部材から構成されている。第1及び第2シート部材は、円周方向両端に弾性部材内に延びる規制部と、互いに嵌合することでスプリングシートを形成するための凹部及び凸部をそれぞれ有している。突出部は、凹部と凸部とが嵌合する際に凸部が挿嵌されるための孔を有している。
【0007】
クラッチ部が連結されると、入力側部材と出力側部材との間で弾性連結部を介してトルクが伝達される。このロックアップクラッチに捩じり振動が入力されると、入力側部材と出力側部材が周期的に相対回転し複数の弾性部材が円周方向に圧縮される。このとき複数の弾性部材は連結部材により円周方向に互いに連結されている。また、スプリングシートは、第1及び第2シート部材から構成されており、第1及び第2シート部材に設けられた規制部により、弾性部材は半径方向外方への移動を規制されている。そのため、複数の弾性部材と外周側に配置された他の部材との間で摩擦摺動が生じにくい。
【0008】
請求項2に記載のロックアップクラッチは、トルクコンバータの入力側フロントカバーからトルクを機械的に出力側に伝達するためのものである。ロックアップクラッチは、ピストン部材と複数のコイル状弾性部材と出力部材と連結部材とを備えている。ピストン部材はフロントカバーに連結及び離反可能である。複数のコイル状弾性部材は、弧状に延び、ピストン部材に支持される。出力部材は、弾性部材に係合する。連結部材は複数の弾性部材同士を円周方向に連結する。連結部材は、環状部と、各弾性部材に係合する複数のスプリングシートとから構成され、スプリングシートは、環状部に設けられた突出部を挟み込むよう配置された第1シート部材及び第2シート部材から構成されている。第1及び第2シート部材は、円周方向両端に弾性部材内に延びる規制部と、互いに嵌合することでスプリングシートを形成するための凹部及び凸部をそれぞれ有している。突出部は、凹部と凸部とが嵌合する際に凸部が挿嵌されるための孔を有している。
【0009】
ピストン部材がフロントカバーに連結されると、フロントカバーのトルクは、ピストン部材と複数の弾性部材を介して出力部材に伝達される。このロックアップクラッチに捩じり振動が入力されると、ピストン部材と出力部材とが周期的に相対回転し複数の弾性部材が円周方向に圧縮される。複数の弾性部材は、連結部材により円周方向に互いに連結されている。また、スプリングシートは、第1及び第2シート部材から構成されており、第1及び第2シート部材に設けられた規制部により、弾性部材は半径方向外方への移動を規制されている。そのため、複数の弾性部材と外周側に配置された他の部材との間で摩擦摺動が生じにくい。
【0010】
請求項3に記載のロックアップクラッチでは、請求項1または2において、第1及び第2シート部材は、少なくとも2以上の凹部及び凸部をそれぞれ有している。請求項4に記載のロックアップクラッチは、請求項1から3のいずれかにおいて、複数の弾性部材は第1、第2、第3及び第4弾性部材からなる。複数のスプリングシートは、第1及び第2弾性部材の間に配置された第1スプリングシートと、第3及び第4弾性部材の間に配置された第2スプリングシートとからなる。第1スプリングシートにより第1及び第2弾性部材の端部が半径方向外方への移動を制限され、第2スプリングシートにより第3及び第4弾性部材の端部の半径方向外方への移動が制限されている。
【0011】
請求項5に記載のロックアップクラッチでは、請求項1から4のいずれかにおいて、第1及び第2シート部材が円周方向断面が半円形状を有している。請求項6に記載のロックアップクラッチでは、請求項1から5のいずれかにおいて、第1及び第2シート部材が突出部と当接する平坦面をそれぞれ有している。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示すトルクコンバータ1は、フロントカバー3と、インペラ4とタービン5及びステータ(図示せず)からなるトルクコンバータ本体部と、ロックアップクラッチ8とから構成されている。
フロントカバー3とインペラ4とシェルが内部に作動油が充填された作動油室を形成している。インペラ4、タービン5及びステータ(図示せず)は従来と同様の構造であるので詳細な説明は省略する。タービン5のシェルは内周部がリベット24によりタービンハブ6に固定されている。タービンハブ6は、トランスミッション側から延びるシャフト(図示せず)にスプライン係合している。
【0013】
ロックアップクラッチ8は、フロントカバー3からのトルクを機械的にタービン5及びタービンハブ6に伝達するための装置である。ロックアップクラッチ8は、ピストン部材9と、ドリブン部材10と、大コイルスプリング11と小コイルスプリング12とからなる4個のアークスプリング13と、リテーニングプレート14と、連結部材30とから主に構成されている。
【0014】
ピストン部材9は、トルクコンバータ本体内の油圧を制御することで、フロントカバー3側に接近あるいはフロントカバー3から離反する部材である。ピストン部材9は円板状の部材であり、外周筒部9aと内周筒部9bとを有している。外周筒部9aと内周筒部9bはトランスミッション側(図1の右側)に延びている。内周筒部9bはタービンハブ6の外周面に相対回転自在にかつ軸方向に移動可能に支持されている。図1に示すクラッチ遮断状態では、内周筒部9bはタービンハブ6に当接し、軸方向にはフロントカバー3側にのみ移動可能となっている。さらに、ピストン部材9の外周側の側面には、フロントカバー3の摩擦面に対向する位置に円板状の摩擦フェーシング20が固定されている。
【0015】
リテーニングプレート14は、4個のアークスプリング13をピストン部材9側に保持するための部材である。リテーニングプレート14は、ピストン部材9の外周筒部9aより内側に配置されている。リテーニングプレート14は、主に断面弧状の外周支持部16からなる。外周支持部16の外周面は外周筒部9aの内周面に当接している。外周支持部16を円周方向に等間隔で2分割する位置(半径方向に対向する位置)には、それぞれ内周側及びトランスミッション側に屈曲して突出する円周方向支持部17a,17bが形成されている。さらに、円周方向支持部17a,17b部分からは固定部18が内周側に延びている。固定部18は、固定部18は所定角度円周方向に延び、各々が3本のリベット21によりピストン部材9に固定されている。
【0016】
ドリブン部材10は環状のプレート部材であり、溶接によりタービン5のシェル外周部分に固定されている。ドリブン部材10からは、エンジン側に2本の支持部10aが突出している。2本の支持部10aは、リテーニングプレート14の円周方向支持部17a,17bの内側に配置されている。
アークスプリング13は、ロックアップクラッチ8においてトルク伝達を行うともに、クラッチ連結時のショックやエンジンの回転変動により生じる捩じり振動などを吸収するための部材である。アークスプリング13は、リテーニングプレート14とドリブン部材10とを介して、ピストン部材9とタービン5とを回転方向に弾性的に連結している。各アークスプリング13はコイル状であり、全体として円周方向に約70°延びている。各アークスプリング13は、大スプリング11と、大スプリング11内に配置された小スプリング12とから構成されている。一方の円周方向支持部17a,17b及び支持部10aと他方との間の片側には、第1及び第2アークスプリング13A,13Bが配置されている。また、一方の円周方向支持部17a,17b及び支持部10aと他方との間のもう一方の片側には、第3アークスプリング13Cと第4アークスプリング13Dが配置されている。なお、第3アークスプリング13Cと第4アークスプリング13Dは第1及び第2アークスプリング13A,13Bと同様であるので以下では説明を省略する。
【0017】
図2に示すように、第1アークスプリング13AのR2 側端部と円周方向支持部17a,17b及び支持部10aとの間には、スプリングシート23が配置されている。また、第2アークスプリング13BのR1 側端と円周方向支持部17a,17b及び支持部10aとの間には、スプリングシート23が配置されている。スプリングシート23は、アークスプリング13の大スプリング11及び小スプリング12を受ける円板部23aと、円板部23aから小スプリング12内に延びる突出部23bとを有している。
【0018】
第1アークスプリング13Aと第2アークスプリング13Bは、後述する連結部材30のスプリングシート部32を間に介して直列に配置されている。すなわち、全体では第1アークスプリング13Aと第2アークスプリング13Bを合わせた広い捩じり角度及び低剛性が得られる。
連結部材30は、複数のアークスプリング13同士を半径方向に連結することで、アークスプリング13が外周側に移動するのを制限するための部材である。連結部材30は、環状プレート31と、環状プレート31に設けられたスプリングシート部32とから構成されている。
【0019】
環状プレート31は、複数のアークスプリング13の内周側でリテーニングプレート14とタービン5との軸方向間に相対回転自在に配置されている。環状プレート31には、半径方向に対向する2か所に半径方向外方に突出する突出部31aが形成されている。突出部31aの一方は第1アークスプリング13Aと第2アークスプリング13Bとの間に配置され、他方は第3アークスプリング13Cと第4アークスプリング13Dとの間に配置されている。各突出部31aには、円周方向に並んだ2つの孔31bが形成されている。
【0020】
スプリングシート部32は突出部31aに設けられ、第1アークスプリング13Aと第2アークスプリング13Bを直列に連結するとともに、両アークスプリング13A,13Bの端部が半径方向外方に移動するのを制限するための部材である。各スプリングシート部32は、突出部31aに連結された1対の第1シート部材35と第2シート部材36とからなる。第1シート部材35及び第2シート部材36は、図5及び6に示すように、円柱を半割り形状にした部材である。第1及び第2シート部材35,36の両端には、円柱を半割り形状にした規制部35a,36aがそれぞれ形成されている。第1シート部材35の平坦面には2つの孔35bが形成されており、第2シート部材36の平坦面には2つの突起36bが形成されている。図8に示すように、第1シート部材35と第2シート部材36は、各平坦面が突出部31aの両側に当接している。第2シート部材36の突起36bは、図9に示すように突出部31aに形成された孔31bを通過し、第2シート部材35の孔35b内に挿入されている。
【0021】
以上に述べたスプリングシート部32において、第1及び第2アークスプリング13A,13Bの端部は、第1及び第2シート部材35,36の半円形端面に当接している。規制部35a,36aはアークスプリング13の小コイルスプリング12内に延びている。
このようにして、第1及び第2アークスプリング13A,13Bの端部と、第3及び第4アークスプリング13C,13Dの端部とは、連結部材30により半径方向に連結されている。すなわち、両端部は半径方向外方に移動するのが制限されている。この状態は、2本の円周方向に長いアークスプリングの円周方向中間部分同士を連結部材30により半径方向に連結しているのと等価である。
【0022】
次に動作について説明する。
図1に示すロックアップクラッチ8の遮断状態からフロントカバー3とピストン部材9との間の作動油がドレンされると、ピストン部材9がフロントカバー3側に移動し、その結果摩擦フェーシング20がフロントカバー3の摩擦面に密着する。これにより、フロントカバー3のトルクはピストン部材9に伝達され、さらにリテーニングプレート14、アークスプリング13及びドリブン部材10を介してタービン5に伝達される。さらにトルクはタービンハブ6からトランスミッション側から延びるシャフト(図示せず)に出力される。
【0023】
ロックアップ連結中にフロントカバー3に捩じり振動が入力されると、ピストン部材9とドリブン部材10とが周期的に相対回転し、アークスプリング13が円周方向に圧縮される。ここでは、アークスプリング13の低剛性・広い捩じり角度の特性によって微小捩じり振動を効果的に吸収する。また、圧縮時にアークスプリング13は径方向外方に迫り出そうとし、かつ遠心力により径方向外方に移動しようとする。しかし、アークスプリング13は、両端がスプリングシート23及びスプリングシート部32に支持されているため、半径径方向外方に移動しにくい。その結果、アークスプリング13と外周支持部16との間で摩擦摺動が発生しにくい。すなわち、アークスプリング13で微小捩じり振動を効果的に吸収できる。
【0024】
連結部材30がアークスプリング13の半径方向外方への移動を制限する構造は前記実施形態に限定されない。また、アークスプリング13の数及び配置についても前記実施形態に限定されない。
【0025】
【発明の効果】
本発明に係るトルクコンバータのロックアップクラッチでは、複数の弾性部材同士を連結部材により半径方向に互いに連結しているため、複数の弾性部材は径方向外方への移動が制限されている。そのため、複数の弾性部材と外周側に配置された他の部材との間で摩擦摺動が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのトルクコンバータの一部省略縦断面概略図。
【図2】本発明の一実施形態としてのロックアップクラッチの平面図。
【図3】連結部材の平面図。
【図4】図3の部分拡大図。
【図5】環状プレートの部分平面図。
【図6】第1シート部材の斜視図。
【図7】第2シート部材の斜視図。
【図8】図4のVIII−VIII断面図。
【図9】図4のIX−IX断面図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ
3 フロントカバー
8 ロックアップクラッチ
9 ピストン部材
10 ドリブン部材
13 アークスプリング
14 リテーニングプレート
17 円周方向支持部
30 連結部材
31 環状プレート
31a 突出部
35 第1シート部材
36 第2シート部材
35a,36a 規制部
Claims (6)
- トルクコンバータの入力側部材からトルクを機械的に出力側部材に伝達するためのロックアップクラッチであって、
前記入力側部材と前記出力側部材との間でトルク伝達及び遮断を行うクラッチ部と、
弧状に延びる複数のコイル状弾性部材と、前記複数の弾性部材同士を円周方向に連結する連結部材とを含み、前記クラッチ部と直列に配置された弾性連結部とを備え、
前記連結部材は、環状部と、前記各弾性部材に係合する複数のスプリングシートとから構成され、
前記スプリングシートは、前記環状部に設けられた突出部を挟み込むよう配置された第1シート部材及び第2シート部材から構成され、
前記第1及び第2シート部材は、円周方向両端に前記弾性部材内に延びる規制部と、互いに嵌合することで前記スプリングシートを形成するための凹部及び凸部をそれぞれ有し、
前記突出部は、前記凹部と前記凸部とが嵌合する際に前記凸部が挿嵌されるための孔を有している、
トルクコンバータのロックアップクラッチ。 - トルクコンバータの入力側フロントカバーからトルクを機械的に出力側に伝達するためのロックアップクラッチであって、
前記フロントカバーに連結及び離反可能なピストン部材と、
前記ピストン部材に支持され、弧状に延びる複数のコイル状弾性部材と、
前記弾性部材に係合する出力部材と、
前記複数の弾性部材同士を円周方向に連結する連結部材とを備え、
前記連結部材は、環状部と、前記各弾性部材に係合する複数のスプリングシートとから構成され、
前記スプリングシートは、前記環状部に設けられた突出部を挟み込むよう配置された第1シート部材及び第2シート部材から構成され、
前記第1及び第2シート部材は、円周方向両端に前記弾性部材内に延びる規制部と、互いに嵌合することで前記スプリングシートを形成するための凹部及び凸部をそれぞれ有し、
前記突出部は、前記凹部と前記凸部とが嵌合する際に前記凸部が挿嵌されるための孔を有している、
トルクコンバータのロックアップクラッチ。 - 前記第1及び第2シート部材は、少なくとも2以上の前記凹部及び凸部をそれぞれ有している、
請求項1または2に記載のトルクコンバータのロックアップクラッチ。 - 前記複数の弾性部材は第1、第2、第3及び第4弾性部材からなり、
前記複数のスプリングシートは、前記第1及び第2弾性部材の間に配置された第1スプリングシートと、前記第3及び第4弾性部材の間に配置された第2スプリングシートとからなる、請求項1から3のいずれかに記載のトルクコンバータのロックアップクラッチ。 - 前記第1及び第2シート部材は、円周方向断面が半円形状である、
請求項1から4のいずれかに記載の記載のトルクコンバータのロックアップクラッチ。 - 前記第1及び第2シート部材は、前記突出部と当接する平坦面をそれぞれ有する、
請求項1から5のいずれかに記載のトルクコンバータのロックアップクラッチ。
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