JP3546076B2 - インターロイキン−12のp40ホモダイマー - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、インターロイキン−12 受容体のアンタゴニストとして作用する、インターロイキン−12 のp40サブユニットが2つ会合したタンパク質に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターロイキン−12 (IL−12 )は、以前は細胞障害性リンパ球成熟因子(CLMF)またはナチュラルキラー細胞刺激因子(NKSF)として知られていたものであるが、活性化したT細胞およびNK細胞の増殖刺激(1,2)、末梢血単核細胞によるINF−γ産生の誘導、およびNK/LAK細胞の溶解活性の増進(2−4)を含む、多面的な活性を有するサイトカインである。
【0003】
IL−12 は、およその分子量が約75kDで、ジスルフィド結合で連結された2つのサブユニット、すなわち分子量が約35kDのp35と分子量が約40kDのp40、からなっているヘテロダイマー分子である(2,4−6)。p40サブユニットはインターロイキン−6受容体(IL−6R)とアミノ酸配列において相同性を有していることから、サイトカイン受容体スーパーファミリーに属しており、一方p35はIL−6/G−CSFサイトカインファミリーと遠いが有意な関連性を有している。p35/p40ヘテロダイマーは、サイトカイン(p35)と可溶性のサイトカイン受容体(p40)の複合体として示すことができ、細胞性IL−12受容体はIL−6シグナル変換タンパク質のgp130 と類似した機能を提供するものと推測されてきた(7,8)。
【0004】
IL−12 の生物学的活性は、活性化されたT細胞またはNK細胞上の原形質膜受容体への無傷のIL−12 分子の結合によって仲介される(9,10)。しかし、受容体結合およびシグナル変換に対するそれぞれのサブユニットの寄与については未解明のままである。ヒトIL−12 に対する中和抗体(11)および部位特異的化学修飾(12)を使用した研究により、p40サブユニットは、IL−12 がその受容体に結合するのに重要なエピトープを含むことが示唆された。また、ヒト/マウスキメラ分子を使用した研究により、p35は生物学的活性に関してそのヘテロダイマーの種特異性を決定づけていることが示された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インターロイキン−12 受容体に結合することができるが細胞増殖を仲介することはできない、インターロイキン−12 のp40サブユニットのホモダイマータンパク質を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
初めに、本明細書で用いる用語について説明する。
用語「ホモダイマー」は2つのp40サブユニットの相互会合を意味する。p40サブユニットの会合は共有結合または非共有結合性のもので、たとえば翻訳後修飾による適当な宿主細胞中でのp40サブユニットの組換え発現によってin vivo で、またはたとえば架橋剤などの化学的手段によってin vitroで、形成させることができる。
【0010】
次に、図面について説明する。
図1.フローサイトメトリーにより分析した、ヒトIL−12 およびCOS発現rp40のKIT225 /K6細胞への用量依存的結合。「材料および方法」に記載したように、種々の濃度の精製ヒトIL−12 またはrp40含有馴化培地(標準としてIL−12 を使用したEIA(酵素免疫検定法)によって測定)をKIT225 /K6細胞とともにインキュベートし、ビオチニル化8E3mAb続いてストレプトアビジン−PEによって検出した。パネルA:曲線aはビオチニル化8E3およびストレプトアビジン−PEのみとインキュベートした細胞の非特異的染色を示す。曲線bおよびcはそれぞれ100 および500ng/mlのヒトIL−12 とインキュベートした細胞を示す。パネルB:曲線aは非特異的染色を示し、曲線b,c,dおよびeはそれぞれ2.5 ,12.5 ,125 ,および500 ng/ml のrp40とインキュベートした細胞を示す。
【0011】
図2.FACS分析によって検出したrp40のKIT225 /K6細胞への結合特異性。精製ヒトIL−12 (A)、ヒトp35およびp40cDNAで同時トランスフェクションしたCOS細胞の培養物から得た馴化培地(B)、またはヒトp40cDNAのみでトランスフェクションしたCOS細胞の培養物から得た馴化培地(C)を0.5μg/ml(EIAによって測定)に希釈し、KIT225 /K6細胞を添加する前に、最終濃度25μg/mlの4A1中和モノクローナル抗ヒトIL−12 抗体(b)または正常ラットIgG(R−IgG)(c)とともに室温で1時間インキュベートした。pEF−BOS野生型プラスミドでトランスフェクトしたCOS細胞の培養物からの馴化培地を対照として使用した(D)。非特異的染色を測定するため、細胞をビオチン−8E3およびストレプトアビジン−PEのみとインキュベートした(a)。
【0012】
図3.別々に発現させたrp40およびrp35、または同時に発現させたrp35/rp40を含有する馴化培地に応答したPHA活性化ヒトリンパ芽球の増殖。ヒトPHA(フィトヘマグルチニン)−芽球を、ヒトp35およびp40cDNA(−●−)、p40cDNAのみ(−■−)、p35cDNAのみ(−▲−)、またはpEF−BOS野生型プラスミド(−○−)でトランスフェクトしたCOS細胞培養物から得た馴化培地の連続希釈物とともに培養した。48時間後、「材料および方法」に記載したように[3H]チミジンの取り込みを測定した。
【0013】
図4.COS発現ヒトrp35、rp40、およびrp35/rp40ヘテロダイマータンパク質のウェスタンブロット分析。馴化培地(0.5ml )をヤギ抗ヒトIL−12 抗血清から単離したIgGタンパク質5μgによって免疫沈降させ、非還元(A)または還元(B)条件下でSDS/PAGEによって分離し、ウサギ抗ヒトIL−12 抗血清およびペルオキシダーゼ結合ロバ抗ウサギIgGを使用したイムノブロットによって分析した。各レーンに添加した試料は図に記載した通りである。比較のため、CHO細胞からのヒトIL−12 の2つの異なる量(それぞれ50ngおよび200ng )を添加した。分子量標準(x10−3)の位置を左側に示す。
【0014】
図5.COS発現ヒトrp40タンパク質の脱グリコシル化。精製ヒトIL−12 (0.5μg )およびヤギ抗ヒトIL− 12抗血清によって免疫沈降させたCOS発現ヒトrp40タンパク質を、「材料および方法」に記載したように、N−デグリコシダーゼFによって脱グリコシル化した。脱グリコシル化タンパク質の2反復試料を、非還元(A)または還元(B)条件下でSDS/PAGEによって分離し、「材料および方法」に記載したように、イムノブロットによって分析した。分子量標準(x10−3)の位置を左側に示す。
【0015】
図6.rp40種のHPLC分画化。組換えp40タンパク質をイムノアフィニティークロマトグラフィーによって部分精製し、ハイロード・スーパーデックス(HiLoad Superdex )75ゲル濾過カラムに通した。画分をp40EIAおよびKIT225 /K6FACS結合検定で評価した。EIAのデータ(−○−)はμg/ml(標準としてヒトIL−12 を使用)でプロットし、結合データ(−●−)は蛍光強度の平均ピークでプロットした(上部パネル)。EIA陽性画分を非還元SDS−PAGEおよびウェスタンブロット分析で評価した(下部パネル)。レーン1から12はそれぞれ画分40, 44, 46, 48, 50, 52, 54, 58, 60, 62, 64, および70から得たタンパク質(約50ng)を表している。
【0016】
図7.COS発現rp40タンパク質による、[125I]ヒトIL−12 のヒトPHA−芽球への結合に対する阻害。種々の濃度の精製ヒトIL−12 ヘテロダイマー (−●−)、COS発現rp40ホモダイマー(−○−)またはrp40モノマー(−■−)(標準としてIL−12 を使用したEIAによって測定)を100pM の[125I]ヒトIL−12 の存在下、室温で1.5 時間、1x106 個のPHA−芽球とともにインキュベートした。データは[125I]IL−12 の特異的結合を示し、非標識IL−12不在下での総特異的結合に対する、表示濃度の非標識IL−12 またはrp40タンパク質存在下で細胞に結合した[125I]IL−12 量のパーセンテージで表してある。
【0017】
図8.COS発現ヒトp40ホモダイマーはヒトPHA−芽球の増殖をほとんど誘発しない。精製天然ヒトIL−12 (−○−)、部分精製COS発現ヒトrp40ホモダイマー(−●−)、またはPBS緩衝液(−□−)の連続希釈物を2x104 個のPHA−芽球とともにインキュベートした。増殖を「材料および方法」に記載したように48時間検定で測定した。rp40の濃度は「材料および方法」に記載したように、標準として天然ヒトIL−12 を使用したサンドイッチEIAによって決定した。
【0018】
図9.COS発現p40ホモダイマーによるIL−12 の生物活性の阻害。種々の濃度のCOS発現ヒトrp40ホモダイマーを2x104 個のPHA−芽球とともにインキュベートする前に、天然ヒトIL−12 0.1ng/mlと混合した。COS発現p40ホモダイマーによるIL−12 の生物活性の中和を、「材料および方法」に記載したように、48時間増殖検定で測定した。データは、同希釈のPBS緩衝液存在下での[3H]チミジンの取り込みに比較した、表示濃度のp40ホモダイマー存在下での[3H]チミジンの取り込みの阻害%で表してある。p40の濃度は、「材料および方法」に記載したように、標準として天然ヒトIL−12 を使用したサンドイッチEIAによって決定した。
【0019】
図10.IL−12 p35/p40ヘテロダイマーおよびp40/p40ホモダイマーのIL− 12受容体への結合およびシグナル変換の模式図。IL−12 p40サブユニットは、IL−12 受容体への結合のために必要とされるエピトープの適切なコンホメーションをとるためには、p35サブユニットまたはもう1つのp40分子と会合しなければならない。しかし、ホモダイマー(B)ではなく、ヘテロダイマー(A)のみが、シグナルを誘発するための完全アゴニストとして作用する。
【0020】
本発明の好適な実施態様は、好ましくは少なくとも1つのジスルフィド結合によって結合した、インターロイキン−12 の2つのp40サブユニットからなる、p40ホモダイマータンパク質である。この化合物の分子量はおよそ80kDである。好適なp40サブユニットは配列番号:1のものである。
本発明のp40ホモダイマータンパク質は、インターロイキン−12 受容体に結合することはできるが、細胞増殖を仲介することはできない。すなわち、これらはインターロイキン−12 受容体のアンタゴニストとして作用する。この生物学的活性は当業界で知られた標準検定法(EP 0 443 827)によって、たとえば下記のようにして、測定することができる。
【0021】
本発明によるp40ホモダイマータンパク質は純粋な形態で得られる。インターロイキン−12 のp40サブユニット(配列番号:1)は当業界で知られた方法(EP 0 433 827)によって得ることができるが、この配列を土台にして、p40サブユニットおよびp40ホモダイマータンパク質それぞれの生物学的に活性な類似体および断片を製造することができる。これらの生物学的活性タンパク質は、組換えDNA技術の標準的方法によって生物学的に生産するか、あるいはアミノ酸合成装置によるか、よく知られた液相または固相ペプチド合成法での手動合成によって、化学的に合成することができる。同様にして、p40のアミノ酸配列を他のアミノ酸とともに含んでいる類似体、断片、そしてタンパク質を製造することができる。その後これらすべてのタンパク質の対応する生物学的活性を試験する。
【0022】
このように、本発明はp40ホモダイマータンパク質とその使用、そしてこれらの製造方法に関するものである。
本発明の実施においては、他に示さないかぎり、当分野の技術者の技術範囲内の、分子生物学、微生物学、組換えDNAおよび免疫学の一般的な技術を使用する。これらの技術は文献に十分に説明されている。たとえば以下の文献を参照されたい:Sambrook,Fritsch & Maniatis, MOLECULAR CLONING ; A LABORATORY MANUAL(1989) ; DNA CLONING,VOLUMES I AND II (D.N.Glover ed.,1985) ; OLIGONUCLEOTIDE SYNTHESIS (M.J.Gait ed.,1984);NUCLEIC ACID HYBRIDIZATION(B.D.Hames & S.J.Higgins eds.,1984) ;TRANSCRIPTION AND TRANSLATION (B.D.Harnes & S.J.Higgins eds.,1984) ;ANIMAL CELL CULTURE(R.I.Freshney ed. , 1986) ; IMMOBILIZED CELLS AND ENZYMES (IRL Press,1986) ; B.Perbal,A PRACTICAL GUIDE TO MOLECULAR CLONING(1984);METHODS IN ENZYMOLOGYシリーズ(Academic Press,Inc.) ; GENE TRANSFER VECTORS FOR MAMMALIAN CELLS (J.H. Miller and M.P.Calos eds.,1987, Cold Spring Harbor Laboratory),Methods in Enzymology Vol.154 and Vol.155 (それぞれWu and Grossman,and Wu,eds.);IMMUNOCHEMICAL METHODS IN CELL AND MOLECULAR BIOLOGY (Mayer and Walker,eds.,1987, Academic Press,London), Scopes ,PROTEIN PURIFICATION : PRINCIPLES AND PRACTICE,second Edition (1987,Springer−Verlag,N.Y.),および HANDBOOK OF EXPERIMENTAL IMMUNOLOGY , VOLUMES I−IV(D.M.Weir and C.C. Blackwell eds.,1986)
【0023】
本発明のp40サブユニットをコードするDNA配列およびDNA分子は多種にわたる宿主−ベクターの組合せを使用して発現させることができる。たとえば、有用なベクターは染色体、非染色体および合成DNA配列のセグメントからなっているものでもよい。こうしたベクターの例として、種々の既知のSV40誘導体などのウィルスベクター;pCR1、pBR322 、pMB9およびRP4を含むE.coliからのプラスミドなどのバクテリアベクター;ファージλM13および他の繊維状一本鎖DNAファージの多くの誘導体などのファージDNA;2μプラスミドなどの酵母中で有効なベクター、真核細胞中で有効なベクター;より好ましくはSV40、アデノウィルスおよび/またはレトロウィルス由来の誘導DNA配列を含んだものなどの、動物細胞中で有効なベクターがある。有効なベクターは、ファージDNAを含むように改変されたプラスミドまたはその他の誘導体などのような、プラスミドDNAとファージDNAとを組み合わせたものから誘導することもできる。
【0024】
組換えp40ホモダイマータンパク質の生産に使用することのできる発現ベクターは、ベクター中に挿入されるp40DNA配列に機能しうる状態で連結された、クローン化p40DNA配列の発現を制御および調節するための発現制御配列を少なくとも1つ含むものとして特徴づけられる。有効な発現制御配列の例として、lac系、trp系、tac系、trc系、ファージλの主要オペレーターおよびプロモーター領域、fdコートタンパク質の制御領域、3−ホスホグリセリン酸キナーゼプロモーターなどの酵母解糖プロモーター、Pho5などの酵母酸性ホスファターゼプロモーター、酵母α交配因子プロモーター、そしてSV40の初期および後期プロモーターなどの、ポリオーマウィルス、アデノウィルス、レトロウィルスおよびシミアンウィルスから誘導されるプロモーター、また原核または真核細胞およびそれらのウィルスの遺伝子の発現を制御することが知られているその他の配列があり、そして上記プロモーター/オペレーター配列の組合せも有効である。
【0025】
p40サブユニットをコードするDNAは既知である(2,4−6,13)。このDNAは、一般的なクローニング技術によって、またはp40サブユニットのcDNAコード配列の始めと終わりに相補的なプライマーを使用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって得ることができる(6,13)。
本発明は、p40ホモダイマーの生産のための宿主細胞および発現ベクターを提供するものでもある。この方法は、既知の調節配列の制御下においてp40モノマーをコードするDNA配列で形質転換された、好適な細胞または細胞系を培養することからなっている。好適な細胞または細胞系として、COS細胞、バキュロウィルス発現系のためのSF9細胞などの真核細胞またはE.coliなどの原核細胞がある。その他の宿主細胞、発現ベクター、また形質転換、培養、増幅、スクリーニングおよび目的物の生産の方法の選択については当業界で知られている(17)。好適な発現ベクターは、COS発現にはpEF−BOS(16a)であり、バキュロウィルス発現系にはpACDZ−1である。
【0026】
本発明はまた、たとえばイムノアフィニティー、ゲル濾過クロマトグラフィーおよびゲル電気泳動などによるp40ホモダイマータンパク質の回収方法をも提供する。さらに、本発明のDNA配列で形質転換された原核および真核宿主細胞の培養によって生産されたp40ホモダイマーはその後、たとえば以下に示すような公知の方法によって、本質的に均質となるまで精製される:種々の速度での遠心分離、硫酸アンモニウムによる沈殿、(常圧または減圧での)透析、等電点電気泳動分離、ゲル電気泳動分離、あるいはゲル濾過、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)、イオン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィーおよびアフィニティークロマトグラフィー(たとえば、セファロース(商標)ブルーCL−6BまたはIL−12 ホモダイマーに対する担体結合モノクローナル抗体を使用)などの種々のクロマトグラフィーの方法。
【0027】
IL−12 ホモダイマーを含有する医薬もまた、その医薬の製造方法とともに本発明の目的の1つである。そしてその方法は、IL−12 ホモダイマーを、必要ならば1またはそれ以上の他の治療上有用な物質とともに製剤上の投与形態にすることからなるものである。
p40ホモダイマータンパク質またはこれを含む医薬組成物は、たとえば錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、硬質または軟質ゼラチンカプセル、溶液剤、乳濁剤、懸濁剤などの形態で経口投与することができる。投与はまた、たとえば座薬を使用した直腸投与、たとえば軟膏、クリーム、ゲルまたは溶液を使用した局所または経皮投与、あるいは注射による非経口投与または時間をかけた緩やかな灌流で実施することもできる。その投与は静脈内、腹腔内、筋肉内または皮下で実施することができる。
【0028】
錠剤、被覆錠剤、糖衣錠または硬質ゼラチンカプセルの製造のためには、本発明の化合物を薬学的に不活性な無機または有機賦形剤と混合すればよい。錠剤、糖衣錠または硬質ゼラチンカプセル用の好適な賦形剤の例として、ラクトース、コーンスターチまたはその誘導体、タルクまたはステアリン酸またはその塩が含まれる。
【0029】
軟質ゼラチンカプセルに使用する好適な賦形剤として、たとえば植物油、ワックス、脂肪、半固形または液状多価アルコールその他が含まれる。しかし、活性成分の性質によっては、軟質ゼラチンカプセルには一切賦形剤が必要でない場合もあり得る。
溶液剤およびシロップ剤の製造のためには、使用され得る添加剤として、たとえば水、多価アルコール、ショ糖、転化糖およびグルコースがある。
【0030】
非経口投与のための薬学的に許容される製剤には無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤および乳濁剤が含まれる。非水性溶媒の例に、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油、およびオレイン酸エチルなどの注入可能な有機エステルがある。水性担体には、食塩水および緩衝化媒体を含む、水、アルコール/水溶液、エマルジョンまたは懸濁液が含まれる。非経口ビヒクルには、塩化ナトリウム溶液、リンゲルデキストロース、デキストロースおよび塩化ナトリウム、乳酸加リンゲル液、または不揮発性油が含まれる。静脈内ビヒクルには、水分および栄養補給剤、リンゲルデキストロースを基本としたものなどの電解質補給剤やこれらに類するものが含まれる。保存剤や、たとえば抗微生物剤、抗酸化剤、キレート剤、不活性ガスなどのその他の添加剤も存在させてもよい。一般的には、Remington’s Pharmaceutical Science. 18th Ed.,Mack Eds.,1990 を参照されたい。
【0031】
坐薬および局所または経皮適用については、使用することのできる賦形剤として、たとえば天然または硬化油、ワックス、脂肪および半固形または液状多価アルコールが含まれる。
医薬組成物は保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味付与剤、着色剤、付香剤、浸透圧変化のための塩類、緩衝剤、被覆剤または抗酸化剤を含有してもよい。それらはまた、治療上有用な他の薬剤を含有してもよい。
【0032】
生物学的応答を得るためにヒトに投与するp40ホモダイマーは、好ましくは週に2から3回筋肉または静脈内に投与すべきである。p40ホモダイマーの投与量は、当業者が過度の実験をすることなく決定することができるが、その予想投与量は0.1 から2mg/kg体重である。
本発明は、本発明のp40ホモダイマーを含有する医薬組成物を製造する方法にも関わるものである。
【0033】
IL−12 p40ホモダイマーは、病理学的免疫応答において、IL−12 の生物学的活性をブロックするためのIL−12 アンタゴニストとして、有用である。 In vitro およびin vivo での両方の研究による現在までの知見によれば、細胞性免疫応答を促進するTh1型ヘルパーT細胞の発生(22,24)、成熟Tおよび/またはNK細胞によるガンマインターフェロン生産の誘導(25)、および特異的細胞溶解性Tリンパ球の応答の促進(26)において、IL−12 が重要な役割を果たしているとが示唆されている。Th1細胞の過剰活性(27,28)および/またはガンマインターフェロンの過剰生産(27−31)がある種の自己免疫疾患および敗血症性ショックの病因に関連していると考えられることから、IL−12 p40ホモダイマーは、リューマチ性および他の炎症性関節炎、I型糖尿病、多発硬化症、全身性エリテマトーデス、敗血症性ショックその他などの疾患の治療に有用であることがわかる。さらに、IL−12 p40ホモダイマーは同種移植の拒絶反応および移植片対宿主病を予防または遅延させるのにも有用である。IL−12 p40ホモダイマーを病的免疫応答の予防または拮抗に使用するにあたっては、IL−2受容体や可溶性TNF受容体に対する抗体またはIL−1受容体アンタゴニストやそれに類する、別のサイトカインアンタゴニストと併用することができる。
【0034】
【実施例】
材料および方法
細胞系
ヒトT細胞系KIT225 (14)から誘導された、IL−2依存性サブクローンの1つである、KIT225 /K6がIL−12 受容体を発現することは、すでにわかっている(15)。KIT225 /K6細胞を、2mML−グルタミン( Sigma社、ミズーリ州、セントルイス)、100 U/mlペニシリン、100 μg/mlストレプトマイシン(Gibco 社、ニューヨーク州グランドアイランド)、15%FCS(JRH Biosciences 社、カンザス州レネクサ)および100 U/mlヒトrIL−2(Hoffmann− La Roche社、ニュージャージー州ナットレー)を補充したRPMI1640培地 (BioWhittaker社、メリーランド州ウォーカーズビル)中で培養した。COS(ATCC CRL 1650 または1651)細胞を、4500mg/lグルコース、2mML−グルタミン、50U/mlペニシリン、50μg/mlストレプトマイシンおよび10%FCS(JRH Biosciences 社)を加えたDMEM(Gibco 社)中で培養した。
【0035】
IL −12 サブユニットの発現
COS発現のためのIL−12 発現構築物を、ヒトポリペプチド鎖延長因子1α(EF−1α)染色体遺伝子のプロモーターを含んでいるpEF−BOSベクター中で構築した(16a)。文献(6,13)にしたがって、サブユニットのcDNAコード配列の始めと終わりに相補的なプライマーを使用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって生成させた、ヒトまたはマウスのp40またはp35cDNAの全コード領域を含むcDNA断片を、平滑末端連結により、pEF−BOSベクター中のXba1クローニング部位に、それぞれサブクローン化した(17)。連結生成物をE.coli株DH−5アルファ(BRL−Gibco 社)中に形質転換し、形成されたコロニーについて、pEF−BOSプロモーター中の正プライマーおよびサブユニットのコード配列中の逆プライマーを使用して、正しい挿入方向のものを、PCRによりスクリーニングした。陽性クローンを選択し、適当なE.coli株、たとえばMC1161中で増幅させた。プラスミドDNAをQIAGENプラスミドキット(Qiagen社、カリフォルニア州チャッツワース)を使用して、あらかじめ調製し、DEAEデキストラン/クロロキン法(17)を使用して、COS細胞中にトランスフェクトした。濃度2μg/mlのこのDNAを、DMEM培地(ダルベッコ改変必須培地)中の10%ニュートリドーマ (Nutridoma) −SP(Boehringer Mannheim 社、インジアナ州インジアナポリス)、0.5mg/mlDEAEデキストランおよび0.05mg/mlクロロキンと混合し、16時間前に接種したCOS細胞に加えた。2.5 〜3時間インキュベートした後、細胞を無血清DMEM培地中の10%DMSOで3分間処理し、DMEM培地で洗浄し、つづいてDMEM/10%FCS培地中で培養した。72時間後、トランスフェクトCOS細胞の培養物から上清を採取した。p40およびp35サブユニットの同時発現を、この2つのプラスミドDNAを比1:1(W/W)でトランスフェクション用試薬中に混合することにより、実施した。pEF−BOS野生型プラスミドDNAでトランスフェクトしたCOS培養物から取り出した上清を対照として使用した。
【0036】
上記と同じ手順にしたがって、バキュロウィルス系での発現のためのヒトIL−12 p40構築物をpACDZ−1ベクター(16b,16c)中のBamH1部位に構築した。SF9細胞(ATCC CRL1711)に野生型バキュロウィルスDNAとp40発現プラスミドpACDZ−1を同時トランスフェクションすることによって、p40鎖を発現する組換えバキュロウィルスを生成させた。ヒトIL−12 p40サブユニットを発現する組換えバキュロウィルス1個を単離するのに、マイロタイタープレートでの限界希釈クローニング法を使用した。
【0037】
IL −12 受容体の結合と増殖の検定
COS発現IL−12 分子のIL−12 受容体担持細胞への結合を、Desai らの記載(10)に基本的に基づいたFACS(蛍光活性化細胞選別)検定法によって測定した。簡単に述べると、FACS緩衝液(PBS(リン酸緩衝液)/2%FCS/0.05%アジ化ナトリウム)25μl中に懸濁した1x106 個のKIT225/K6細胞をIL−12 調製物(25μl)とともに室温で40分間インキュベートし、次にビオチニル化mAb8E3、非阻害性抗ヒトIL−12 p40特異的モノクローナル抗体(5μg/ml,50μl)(11)と30分間、さらにストレプトアビジン−PE(1.5μg/ml,50μl;FisherBiotech 社、ペンシルバニア州ピッツバーグ)と20分間インキュベートした。染色した細胞をFACScanフローサイトメーター(Becton Dickinson社)で検定した。細胞添加前に、IL−12 調製物(0.5μg/ml)をラット阻害性抗ヒトIL−12 モノクローナル抗体の4A1(25μg/ml)とプレインキュベートすることによって、結合特異性を測定した。対照試料を正常ラットIgG(25μg/ml)とインキュベートした。COS発現IL−12 分子の受容体結合特性も、基本的に記載された(11)ように実施した[125I]IL−12競合受容体結合検定法によって測定した。培養上清または精製IL−12 の連続希釈物の0.1ml アリコートを、[125I]IL−12(2x106cpm)を含有する結合用緩衝液(RPMI−1640 ,5%FCS,25mM HEPES, pH7.4 )の0.05mlアリコートと混合した。混合物を活性化芽球(1x107細胞/ml)0.1ml に加え、25℃の撹拌水浴中で1.5 時間インキュベートした。この検定では20μg/mlの非標識IL−12 を入れることによって、非特異的結合を測定した。インキュベーションを2回反復実施した。2回反復の検定試料の0.1ml アリコートをシリコーン油0.1ml を通して、10,000xgで90秒間遠心分離することによって、遊離[125I]IL−12 から細胞結合放射能を分離した。細胞ペレットを含有する先端部を切り取り、ガンマ計数管で細胞結合放射能を測定した。
【0038】
COS発現IL−12 分子の生物学的活性は、記載された(4,13)とおりに、4日PHA活性化ヒトリンパ芽球を使用した増殖検定によって評価した。
【0039】
抗IL−12抗体およびサンドイッチ酵素免疫検定法(EIA)
CHO細胞において発現させ、精製したヒトrIL−12で免疫した動物から、ヤギおよびウサギ抗ヒトIL−12抗血清を得た(35)。プロテインG−セファロース(Pharmacia 社、ニュージャージー州ピスカタウェー)アフィニティークロマトグラフィーによりメーカーの手順に従って100mlの抗血清からIgG画分を単離した。該IgG画分から抗ヒトIL−12抗体をヒトIL−12結合ヒドラジド AvidGel F(BioProbe International社)イムノアフィニティーカラム(1.5×2.0cm、0.55mgタンパク質/ml樹脂)で精製した。Biotin X−NHS(Calbiochem社、カリフォルニア州サンディエゴ)による該抗体のビオチニル化を記載のとおりに行った(18)。モノクローナル抗体4A1および8E3はヒトIL−12のp40サブユニットに特異的なラット抗体である(EP 0 433 827,11 )。
【0040】
IL−12サンドイッチEIAは、捕捉抗体としてmAb4A1を、検出抗体としてペルオキシダーゼ結合8E3を用いて、以前に記載されたとおりに行った(11)。このアッセイではIL−12ヘテロダイマーとp40サブユニットを検出できるが、p35サブユニットは検出できない。それ故、p40とp35の両方を検出するために、ポリクローナル抗体を用いる第2のIL−12サンドイッチEIAを開発した。このアッセイでは、96ウェルEIAプレート(Nunc MaxiSorp 社、カリフォルニア州サザンオークス)にアフィニティー精製したヤギ抗ヒトIL−12抗体(2μg/ml、50μl/ウェル)を4℃で一夜被覆し、PBS(pH7.4)中の1%BSAを用いて室温で1時間ブロックした。IL−12および培養上清の連続希釈液を該プレートに加え、室温にて2.5時間インキュベートした。その後、該プレートをビオチニル化したアフィニティー精製ウサギ抗ヒトIL−12抗体(500ng/ml、50μl/ウェル)と、続いてペルオキシダーゼ結合ストレプトアビジン(1μg/ml、50μl/ウェル、Sigma 社、ミズーリ州セントルイス)と共にインキュベートした。100μlの1mM ABTS(2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリンスルホン酸)/0.1%(v/v)H2O2を用いて発色させ、405nmでの吸光度を Vmax Kinetic Microplate読み取り機(Molecular Devices 社、カリフォルニア州パロアルト)により測定した。すべての値はIL−12標準曲線に基づくものであり、モノマーまたはダイマーの分子量の差についての補正は行わなかった。
【0041】
免疫沈降
COS発現させたIL−12サブユニットおよびヘテロダイマーの免疫沈降は記載のとおりに行った(17)。簡単に述べると、トランスフェクションを行ったCOS培養物からの0.5mlの上清を、ヤギ抗IL−12抗血清から単離した5μgのIgGタンパク質と共に回転ミキサー上で4℃、一夜インキュベートした。免疫複合体をプロテインG−セファロース(50%懸濁液、10μl、Pharmacia 社)に4℃で2時間吸着させ、ビーズを1mlのNET−Gel バッファー〔50mM Tris−HCl, pH7.5, 150mM NaCl, 0.1%(v/v) ノニデットP−40, 1mM EDTA, 0.25%(w/v)ゼラチンおよび0.02%(w/v)アジ化ナトリウム〕で2回、1mlの0.1%(v/v) ノニデットP−40含有10mM Tris−HCl(pH7.5)で1回洗浄した。ビーズを還元(10%2−ME)または非還元SDSサンプルバッファー中95℃で3分間加熱することにより、結合したタンパク質をビーズから解離させた。
【0042】
SDS−PAGEおよびウエスタンブロット法
SDS−PAGEは Laemmliの方法(19)に従って行った。ウエスタンブロット法はタンパク質をニトロセルロース膜(0.2μ)(MSI社、マサチューセッツ州ウエストボーロ)に電気泳動移行させることにより実施した。移行させた膜は5%(w/v)脱脂粉乳を含むPBSTバッファー(0.05%v/v Tween−20 含有PBS)中でのインキュベーションによりブロックし、次いで抗IL−12ウサギ抗血清(1:500希釈)で釣り上げた。PBSTバッファーで3回洗浄した後、該膜をペルオキシダーゼ結合ロバ抗ウサギIgG抗体(1:1000希釈)(Jackson Immuno Research 社、ペンシルバニア州ウエストグローブ)と共に室温でインキュベートした。0.1%(v/v)H2O2を含有する20mM Tris−HCl バッファー(pH7.5)中の4−クロロ−1−ナフトール(BioRad社、カリフォルニア州リッチモンド)を用いて発色させた。
【0043】
COS発現させたp40の精製
約3μg/mlのヒト組換えp40(rp40)を含有する馴化培地1リットルを、モノクローナル抗体4A1結合NuGel(NHS)イムノアフィニティーカラム(2.5×10cm、ゲル1mlあたり1.6mgの抗体を含む)(35)に2ml/分の流速で加え、280nmでモニターした吸光度が0.01より低くなるまで0.5M NaClおよび0.2% Tween 20 を含有するPBSで該カラムを十分に洗浄した。その後、結合したタンパク質を100mMグリシン/150mM NaCl(pH2.8)により2ml/分の流速で溶出し、20ml画分を集め、すぐに1/10容量の1M Tris−HCl(pH8.0)で中和した。EIA陽性画分をプールし、PBSに対して4℃で一夜透析し、YM10メンブラン(Amicon社、マサチューセッツ州ベバリー)を用いた限外濾過により5mlに濃縮し、そしてダルベッコPBSバッファーで平衡化したHiLoad Superdex 75(Pharmacia 社)カラム(1.6×60cm)にかけた。該カラムは同一のバッファーを用いて1ml/分の流速で溶出し、1ml画分を集めた。それぞれの画分からのタンパク質をEIA、SDS−PAGEおよびウエスタンブロット法で検定した。
【0044】
脱グリコシル化
500ngの純粋なヒトIL−12または免疫沈降させたrp40タンパク質を、1%2−ME含有または不含の0.25M Na2HPO4(pH7.2)、0.5%SDS中95℃で5分間加熱することにより変性した。サンプルを室温へ冷却し、1%ノニデット P−40 、20mM EDTAに調整し、次いで0.1UのN−デグリコシダーゼF(Boehringer Mannheim 社、インジアナ州インジアナポリス)を用いて37℃で24時間処理した。脱グリコシル化されたタンパク質はSDS−PAGEおよびウエスタンブロット法で調べた。
【0045】
COS発現させたp40のアミノ末端配列
イムノアフィニティー精製したrp40タンパク質を10%非還元SDSゲル上で分離し、ImmobilonTM PVDF メンブラン(Millipore 社、マサチューセッツ州ベッドフォード)に電気泳動移行させた。クーマシーブルー染色により同定された約80および約40kDaのバンドは、以前に記載された(20)とおりにフェニルチオヒダントイン(PTH)アミノ酸誘導体のオンライン解析を備えたApplied Biosystems 470A 型気相シークエンサーで自動エドマン分解にかけた。
【0046】
【表1】
【0047】
ヒトIL−12サブユニットの発現および特性決定
ヒトIL−12サブユニットp35およびp40、またはヒトIL−12p35/p40ヘテロダイマーは、それぞれのサブユニットcDNAを別個にCOS細胞に導入するか、または両方のcDNAを1:1(w:w)の比でCOS細胞に同時に導入することにより発現させた。組換えタンパク質の分泌は2つの異なるEIAにより評価した。p40特異的モノクローナル抗体に基づいたEIAはp40サブユニットとp35/p40ヘテロダイマーを検出することができた。IL−12特異的ポリクローナルEIAはp35サブユニットも検出可能であった。標品としてヒトIL−12を使うと、馴化培地中のrp40およびrp35/rp40タンパク質の濃度範囲は0.5〜3.0μg/mlであったが、rp35のみの発現はおよそ0.2μg/mlであった。p35の発現が低いのか、p35を検出するポリクローナルEIAの感度が低いのかは不明のままである。
【0048】
COS発現させたヒトIL−12組換えタンパク質は、初めに、PHA活性化ヒトリンパ芽球への〔125I〕ヒトIL−12の結合を阻止するその能力について調べた。1:2希釈のrp40上清は3回の独立した実験において〔125I〕ヒトIL−12の結合を30〜40%阻止したが、rp35上清は不活性であった。さらに、IL−12受容体へのrp40の結合は、IL−12受容体(IL−12R)を構成的に発現するKIT225/K6細胞を用いたフローサイトメトリーにより特徴づけられた(15)。KIT225/K6へのヒトIL−12およびrp40の用量依存的結合が2.5〜500ng/mlの範囲で見られた(図1)。この結合の特異性は、IL−12またはrp40と抑制性ラット抗ヒトp40モノクローナル抗体4A1とのプレインキュベーションにより結合が80%以上阻止されることによって実証された(図2)。正常なラットIgGはIL−12またはrp40の結合にまったく影響を及ぼさなかった。
【0049】
COS発現させたIL−12サブユニットタンパク質を含有する馴化培地はヒトPHA−芽球増殖検定で評価した(図3)。rp35/rp40含有培地は8ng/mlの見かけEC50でもって用量依存的にT細胞増殖を支持した。rp40上清はrp35/rp40上清と同じ濃度で増殖を誘導しなかった。
【0050】
rp40の40kDおよび80kD種の特性決定
組換えヒトIL−12サブユニットを抗ヒトIL−12ヤギ抗血清により免疫沈降させ、SDS−PAGEおよびウエスタンブロット分析により特性決定を行った。p40cDNAのみを導入したCOS細胞により発現されたrp40の分析から、非還元条件下において70〜85kDおよび35〜45kDの均一でない分子量を有する2組の多重バンドが明らかになった(図4のA)。還元条件下では、およそ38〜49kDaのところに近接したバンドが3本だけ確認され、80kDタンパク質はジスルフィド結合したrp40ホモダイマーであることが示唆された(図4のB)。N−デグリコシダーゼFでrp40免疫沈降物を処理すると、非還元条件下では両方の分子量がより小さい産物へとシフトし(図5のA)、還元した3本のバンドは脱グリコシル化されたヒトIL−12のp40サブユニットに類似した単一の36kDa産物に変換された(12)。このことから、COS細胞により発現されたrp40の多重バンドはグリコシル化の不均質性によるものであることが検証された。
【0051】
これに対して、rp35タンパク質の免疫沈降は、還元条件下で35kDの分子量を有するただ1本のバンドを示した(図4のB)。非還元条件下では、1組の弱く染色されたバンドが60〜70kDのところに存在し、これによりrp35も部分的にダイマーを形成しうることが示唆される。しかし、ポリクローナルヤギ抗IL−12抗体はrp35タンパク質を十分には認識しなかった(図4のA)。p35とp40の同時発現は、各サブユニットを別個に発現させたときに見られたバンドが入り混じったパターンをもたらした(図4)。
【0052】
2つのrp40種の同一性を確かめるために、rp40タンパク質を4A1イムノアフィニティークロマトグラフィーで部分的に精製した。150mMのNaClを含有する100mMグリシン(pH2.8)で溶出することによりEIA陽性物質の60%だけを回収した。その後、4A1アフィニティー精製したタンパク質をSDS−PAGEで分離し、PVDFメンブランに電気泳動移行させ、そしてアミノ酸微量配列決定法に付した。80kD付近の1本の幅広バンドと35〜40kDの2本のバンドは、NC−37細胞(4,12)から精製した天然ヒトIL−12p40のアミノ末端配列と同じアミノ末端配列を与えた(表1)。rp40種と同一であるとするp35配列の形跡は全くなかった。この結果から、80kDタンパク質はp40ホモダイマーであることが確かめられた。
【0053】
イムノアフィニティー精製したp40タンパク質はスーパーデックス (Superdex)−75ゲル濾過クロマトグラフィーによりさらに分画化した。2つのEIA陽性タンパク質のピークが80kDと40kDに対応する分子量のところに認められた(図6のA)。それぞれの画分のSDS−PAGEおよびウエスタンブロット分析によりモノマーrp40からのダイマーの分離を確認した(図6のB)。モノマーとダイマーの比は実験ごとに変化したが、平均して、COS発現させたrp40のおよそ30%がp40ホモダイマーであった。
【0054】
スーパーデックス75カラム画分はFACS分析によりKIT225細胞への結合について試験した。結合活性は80kDap40−EIA陽性タンパク質とのみ関連していた(図6)。80kDと40kDのピーク画分を別々にプールし、濃縮し、そして競合的放射性リガンド受容体結合検定法で調べた(図7)。80kDタンパク質のプールはヒトIL−12ヘテロダイマーのIC50(20ng/ml)と同様の80ng/mlのIC50でPHA−芽球への〔125I〕ヒトIL−12結合を阻止した。しかしながら、80kDホモダイマーによる競合曲線の勾配はIL−12ヘテロダイマーのそれと相違しており、受容体との異なる結合相互作用を示唆している。40kDタンパク質のプールは、おそらく少量のp40ホモダイマーの混入によると思われるが、約100倍高いIC50でもって〔125I〕ヒトIL−12結合を阻止した(図6のB)。
【0055】
PHA−芽球の増殖を支持するrp40モノマーおよびダイマーの能力も調べた(図8)。いずれのrp40種においても、50%最大応答を引き出すのに要するヒトIL−12の濃度よりも10,000倍高い濃度でさえ増殖応答が観察されなかった。rp40ダイマーについては、PHA−芽球のIL−12依存性増殖を中和する能力を検討した。様々な濃度の80kDタンパク質を0.1ng/mlのヒトIL−12と混合し、PHA−芽球に加えた。PHA−芽球のIL−12誘導増殖が用量に依存して阻害され、そのIC50は1μg/mlであった(図9)。
【0056】
個々のサブユニットの機能的役割を解明し、かつ生物学的活性および結合活性を仲介するエピトープの位置を決定するために、それぞれのサブユニットを単独でまたは互いと組み合わせてCOS細胞に発現させ、発現タンパク質を結合検定およびバイオアッセイで、あるいはウエスタンブロット分析で調べた。rp35タンパク質は結合検定とバイオアッセイにおいて100ng/mlほどの高濃度でも不活性であった。ところが、rp40タンパク質は生物学的活性を示すことなく結合活性を示し、これは再現性があった。p40cDNAのみを導入したCOS細胞の培養物から得た馴化培地の分析から、かかる培地は抗p40抗体と反応するモノマーp40と80kD分子の両方を含むことが確認された。イムノアフィニティークロマトグラフィーとHPLCゲル透過クロマトグラフィーによるrp40の部分精製は、40kDタンパク質ではなく、80kDタンパク質がIL−12Rと結合することを示した。
【0057】
この80kDタンパク質がp40のホモダイマーではなく、1つのIL−12p40サブユニットと第2の35〜40kDの外因性COS由来タンパク質とからなるヘテロダイマーであるかもしれないという可能性を検討した。特に、多くの細胞系が構成的にIL−12p35のmRNAを発現するという報告(21)は、この80kDタンパク質がCOS由来のIL−12p35と会合したヒトIL−12p40であり得る可能性を提起した。p35特異的抗体を用いるウエスタンブロット分析および脱グリコシル化実験(図5)は、80kDタンパク質がp40モノマーに還元されるだろうという見解を支持した。良好な結合活性にもかかわらず生物学的活性が消失していることから、(ヒト細胞へのサルIL−12の活性に種制限がないと仮定して)第2のタンパク質はCOS由来のp35IL−12サブユニットではないと予想された。また、バキュロウイルス系でのp40の発現は受容体結合能を有するp40の生物学的に不活性な80kD形態をもたらした。昆虫細胞がIL−12様p35タンパク質を産生する可能性はないようだ。最も重要なことは、p40ホモダイマーと80kDタンパク質との同一性が該タンパク質のアミノ酸微量配列決定(IL−12p40サブユニットに一致する単一のN末端配列を明らかにした)により確認されたことである。
【0058】
競合的結合検定において、p40ホモダイマーはヘテロダイマーのIL−12とほとんど同じくらい強くIL−12Rに結合することがわかり、IL−12の重要な結合エピトープはp40サブユニットに存在することが示唆された。ヘテロダイマーとホモダイマーのIC50値はそれぞれ20および80ng/mlで類似していたが、競合曲線の勾配は異なっていた。このことは2つのリガンドと受容体との相互作用に差があることを示唆している。p40の結合エピトープはコンホメーションが関係し、これはp35または第2のp40サブユニットとの会合により誘導される可能性が最も強い。
【0059】
IL−12のp40サブユニットは、活性化されたBリンパ芽球様細胞系とIL−12を産生するように刺激されたヒトPBMCの両方によってヘテロダイマーのIL−12より多量に産生されることがこれまでに報告されている(12,23)。p40/p35ヘテロダイマーを発現する細胞ではp40ホモダイマーが形成される可能性がある。
【0060】
結合およびシグナル発生におけるIL−12サブユニットの役割を検証したことに基づいて、IL−12がその受容体に結合する模式図を図10に示す。p40サブユニットは受容体結合エピトープを含むが、これはp40が第2タンパク質(すなわち、p35またはもう1つのp40分子)と会合しているときだけ機能する。両方のダイマー分子はIL−12Rと特異的に結合するが、p35を含むダイマーだけが細胞のシグナル変換を仲介するアゴニストとして作用する(図10のA)。これに対して、p40/p40ダイマーはIL−12仲介応答を抑制するアンタゴニストとして作動する(図10のB)。
【0061】
文献
(1) Gately, M.K., B.B. Desai, A.G. Wolitzky, P.M. Quinn, C.M. Dwyer, F.J. Podlaski, P.C. Familletti, F. Sinigaglia, R. Chizzonite, U. Gubler, and A.S. Stern, J. Immunol. 147:874(1991).
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ナチュラルキラー細胞刺激因子(インターロイキン12〔IL−12〕)はTヘルパー1型(Th1)特異的免疫反応を誘発し、IL−4産生Th細胞の発生を抑制する。
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【0094】
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【0095】
【配列表】
配列番号:1
配列の長さ:306アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
配列
【0096】
【化1】
【0097】
【0098】
配列番号:2
配列の長さ:10アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
配列
【0099】
【化2】
【図面の簡単な説明】
【図1】フローサイトメトリーにより分析したヒトIL−12およびCOS発現rp40のKIT225/K6細胞への用量依存的結合を示す図である。
【図2】FACS分析によって検出したrp40のKIT225/K6細胞への結合特異性を示す図である。
【図3】別々に発現させたrp40とrp35、または同時に発現させたrp35/rp40を含有する馴化培地に応答したPHA活性化ヒトリンパ芽球の増殖を示す図である。
【図4】COS発現させたヒトrp35、rp40およびrp35/rp40ヘテロダイマータンパク質のウエスタンブロット分析を示す図である。
【図5】脱グリコシル化したCOS発現ヒトrp40タンパク質のイムノブロット分析を示す図である。
【図6】rp40種のHPLC分画化を示す図である。
【図7】COS発現rp40タンパク質による〔125I〕ヒトIL−12のヒトPHA−芽球結合に対する阻害を示す図である。
【図8】COS発現ヒトp40ホモダイマーがヒトPHA−芽球の増殖を誘導しないことを示す図である。
【図9】COS発現ヒトp40ホモダイマーによるIL−12の生物学的活性の阻害を示す図である。
【図10】IL−12p35/p40ヘテロダイマーおよびp40/p40ホモダイマーのIL−12受容体への結合およびシグナル変換を示す模式図である。
Claims (10)
- 少なくとも1つのジスルフィド結合で一緒に結合されているインターロイキン−12の2つのp40サブユニットを含むp40ホモダイマーであって、該p40サブユニットが配列番号:1に示されるアミノ酸配列からなるp40ホモダイマー。
- 細胞の増殖を媒介することなくインターロイキン−12受容体に結合することができる、請求項1記載のp40ホモダイマー。
- 分子量が約80kDである、請求項1または2記載のp40ホモダイマー。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載したp40ホモダイマーの生産方法であって、
a. インターロイキン−12のp40サブユニットをコードするクローン化遺伝子を含む発現ベクターで細胞を形質転換し;
b. 該形質転換細胞内でp40ホモダイマータンパク質を発現させ;そして
c. 該p40ホモダイマーを回収する;
ことを特徴とする方法。 - 前記の細胞が真核細胞または原核細胞である、請求項4記載の方法。
- 前記の真核細胞がSF9またはCOS細胞である、請求項5記載の方法。
- 前記の発現ベクターがpEF−BOSまたはpACD7−1から誘導される、請求項4〜6のいずれか1項に記載の方法。
- インターロイキン−12のp40ホモダイマーをイムノアフィニティーおよびゲル濾過クロマトグラフィーにより回収する、請求項4〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項4〜8のいずれか1項に記載の方法により調製された請求項項1〜3のいずれか1項に記載のp40ホモダイマー。
- インターロイキン−12受容体のアンタゴニストとしての請求項1〜3のいずれか1項に記載のp40ホモダイマー。
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