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JPH0753594A - インターロイキン−12のp40ホモダイマー - Google Patents

インターロイキン−12のp40ホモダイマー

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Publication number
JPH0753594A
JPH0753594A JP6151081A JP15108194A JPH0753594A JP H0753594 A JPH0753594 A JP H0753594A JP 6151081 A JP6151081 A JP 6151081A JP 15108194 A JP15108194 A JP 15108194A JP H0753594 A JPH0753594 A JP H0753594A
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JP
Japan
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homodimer
human
interleukin
cells
protein
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JP6151081A
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Maurice Kent Gately
ケント ゲイトリー モーリス
John Hakimi
ハキミ ジョン
Ping Ling
リング ピング
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F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 インターロイキン−12のp40サブユニッ
トが2つ、好ましくは少なくとも1つのジスルフィド結
合により、連結されている、分子量約80kDaのp4
0ホモダイマータンパク質、該タンパク質を含有する医
薬組成物、および該タンパク質の生産方法。 【効果】 p40ホモダイマータンパク質はインターロ
イキン−12受容体のアンタゴニストとして作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インターロイキン-12
受容体のアンタゴニストとして作用する、インターロイ
キン-12 のp40サブユニットが2つ会合したタンパク質
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン-12 (IL-12 )は、
以前は細胞障害性リンパ球成熟因子(CLMF)または
ナチュラルキラー細胞刺激因子(NKSF)として知ら
れていたものであるが、活性化したT細胞およびNK細
胞の増殖刺激(1,2)、末梢血単核細胞によるINF
-γ産生の誘導、およびNK/LAK細胞の溶解活性の
増進(2−4)を含む、多面的な活性を有するサイトカ
インである。
【0003】IL-12 は、およその分子量が約75kDで、
ジスルフィド結合で連結された2つのサブユニット、す
なわち分子量が約35kDのp35と分子量が約40kDのp40、
からなっているヘテロダイマー分子である(2,4−
6)。p40サブユニットはインターロイキン-6受容体
(IL−6R)とアミノ酸配列において相同性を有して
いることから、サイトカイン受容体スーパーファミリー
に属しており、一方p35はIL-6/G−CSFサイトカ
インファミリーと遠いが有意な関連性を有している。p
35/p40ヘテロダイマーは、サイトカイン(p35)と可
溶性のサイトカイン受容体(p40)の複合体として示す
ことができ、細胞性IL−12受容体はIL-6シグナル
変換タンパク質のgp130 と類似した機能を提供するも
のと推測されてきた(7,8)。
【0004】IL-12 の生物学的活性は、活性化された
T細胞またはNK細胞上の原形質膜受容体への無傷のI
L-12 分子の結合によって仲介される(9,10)。しか
し、受容体結合およびシグナル変換に対するそれぞれの
サブユニットの寄与については未解明のままである。ヒ
トIL-12 に対する中和抗体(11)および部位特異的化
学修飾(12)を使用した研究により、p40サブユニット
は、IL-12 がその受容体に結合するのに重要なエピト
ープを含むことが示唆された。また、ヒト/マウスキメ
ラ分子を使用した研究により、p35は生物学的活性に関
してそのヘテロダイマーの種特異性を決定づけているこ
とが示された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ターロイキン-12 受容体に結合することができるが細胞
増殖を仲介することはできない、インターロイキン-12
のp40サブユニットのホモダイマータンパク質を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】初めに、本明細書で用い
る用語について説明する。用語「ホモダイマー」は2つ
のp40サブユニットの相互会合を意味する。p40サブユ
ニットの会合は共有結合または非共有結合性のもので、
たとえば翻訳後修飾による適当な宿主細胞中でのp40サ
ブユニットの組換え発現によってin vivoで、またはた
とえば架橋剤などの化学的手段によってin vitroで、形
成させることができる。
【0007】用語「p40サブユニット」には天然のおよ
び組換え体のインターロイキン-12p40サブユニットと
ともにそれらの誘導体も含まれる。この用語は、p40サ
ブユニット断片と、融合タンパク質(すなわち、天然の
p40のアミノ酸配列またはその部分配列と別のタンパク
質から誘導されたアミノ酸配列とをともに含んでいる、
p40サブユニット誘導体)をも意味する。本発明のタン
パク質は任意にイニシエーターのメチオニンを含んでい
てもよい。
【0008】用語「p40サブユニット」は、さらに、p
40またはその断片のアミノ酸配列と類似のアミノ酸配列
を有する、天然には存在しないp40様サブユニットをも
含んでいる。このようなp40様サブユニットとは、天然
p40またはその断片の中の1またはそれ以上のアミノ酸
が、上述のp40ホモダイマーの活性を損なうことなく置
き換わるかまたは欠失しているタンパク質のことであ
る。これらの類似体は、ペプチド化学の公知の方法によ
り、または部位特異的変異誘発などの組換えDNA技術
の公知の方法により、製造することができる。
【0009】さらに、用語「p40ホモダイマータンパク
質」および「p40サブユニット」には「機能性誘導体」
も含まれる。この用語は、残基上の側鎖として存在する
官能基またはN−もしくはC−末端基から公知の方法に
よって生成される、p40ホモダイマータンパク質および
p40サブユニットの誘導体を意味しているが、それらが
依然として薬学上許容される、すなわちこのタンパク質
の活性を損なわず、これを含む組成物に毒性をもたらさ
ない限りにおいて、本発明に含まれる。これらの誘導体
として、たとえば抗原部位を遮蔽し、p40ホモダイマー
タンパク質の体液中の滞留時間を延長させることができ
る、ポリエチレングリコール側鎖が含まれる。その他の
誘導体として、カルボキシル基の脂肪族エステル、アン
モニアまたは1級もしくは2級アミンとの反応によるカ
ルボキシル基のアミド、アシル成分(たとえばアルカノ
イルまたは炭素環式アロイル基)によって形成されたア
ミノ酸残基の遊離アミノ基のN−アシル誘導体、または
アシル成分によって形成された(たとえばセリルまたは
トレオニル残基の)遊離水酸基のO−アシル誘導体が含
まれる。
【0010】次に、図面について説明する。 図1.フローサイトメトリーにより分析した、ヒトIL
-12 およびCOS発現rp40のKIT225 /K6細胞へ
の用量依存的結合。「材料および方法」に記載したよう
に、種々の濃度の精製ヒトIL-12 またはrp40含有馴
化培地(標準としてIL-12 を使用したEIA(酵素免
疫検定法)によって測定)をKIT225/K6細胞とと
もにインキュベートし、ビオチニル化8E3mAb続い
てストレプトアビジン−PEによって検出した。パネル
A:曲線aはビオチニル化8E3およびストレプトアビ
ジン−PEのみとインキュベートした細胞の非特異的染
色を示す。曲線bおよびcはそれぞれ100 および500ng/
mlのヒトIL-12 とインキュベートした細胞を示す。パ
ネルB:曲線aは非特異的染色を示し、曲線b,c,d
およびeはそれぞれ2.5 ,12.5 ,125 ,および500 ng/ml
のrp40とインキュベートした細胞を示す。
【0011】図2.FACS分析によって検出したrp
40のKIT225 /K6細胞への結合特異性。精製ヒトI
L-12 (A)、ヒトp35およびp40cDNAで同時トラ
ンスフェクションしたCOS細胞の培養物から得た馴化
培地(B)、またはヒトp40cDNAのみでトランスフ
ェクションしたCOS細胞の培養物から得た馴化培地
(C)を0.5μg/ml(EIAによって測定)に希釈し、K
IT225 /K6細胞を添加する前に、最終濃度25μg/ml
の4A1中和モノクローナル抗ヒトIL-12 抗体(b)
または正常ラットIgG(R−IgG)(c)とともに
室温で1時間インキュベートした。pEF−BOS野生
型プラスミドでトランスフェクトしたCOS細胞の培養
物からの馴化培地を対照として使用した(D)。非特異
的染色を測定するため、細胞をビオチン−8E3および
ストレプトアビジン−PEのみとインキュベートした
(a)。
【0012】図3.別々に発現させたrp40およびrp
35、または同時に発現させたrp35/rp40を含有する
馴化培地に応答したPHA活性化ヒトリンパ芽球の増
殖。ヒトPHA(フィトヘマグルチニン)−芽球を、ヒ
トp35およびp40cDNA(−●−)、p40cDNAの
み(−■−)、p35cDNAのみ(−▲−)、またはp
EF−BOS野生型プラスミド(−○−)でトランスフ
ェクトしたCOS細胞培養物から得た馴化培地の連続希
釈物とともに培養した。48時間後、「材料および方法」
に記載したように[3H]チミジンの取り込みを測定し
た。
【0013】図4.COS発現ヒトrp35、rp40、お
よびrp35/rp40ヘテロダイマータンパク質のウェス
タンブロット分析。馴化培地(0.5ml )をヤギ抗ヒトI
L-12 抗血清から単離したIgGタンパク質5μgによ
って免疫沈降させ、非還元(A)または還元(B)条件
下でSDS/PAGEによって分離し、ウサギ抗ヒトI
L-12 抗血清およびペルオキシダーゼ結合ロバ抗ウサギ
IgGを使用したイムノブロットによって分析した。各
レーンに添加した試料は図に記載した通りである。比較
のため、CHO細胞からのヒトIL-12 の2つの異なる
量(それぞれ50ngおよび200ng )を添加した。分子量標
準(x10-3)の位置を左側に示す。
【0014】図5.COS発現ヒトrp40タンパク質の
脱グリコシル化。精製ヒトIL-12(0.5μg )およびヤ
ギ抗ヒトIL- 12抗血清によって免疫沈降させたCOS
発現ヒトrp40タンパク質を、「材料および方法」に記
載したように、N−デグリコシダーゼFによって脱グリ
コシル化した。脱グリコシル化タンパク質の2反復試料
を、非還元(A)または還元(B)条件下でSDS/P
AGEによって分離し、「材料および方法」に記載した
ように、イムノブロットによって分析した。分子量標準
(x10-3)の位置を左側に示す。
【0015】図6.rp40種のHPLC分画化。組換え
p40タンパク質をイムノアフィニティークロマトグラフ
ィーによって部分精製し、ハイロード・スーパーデック
ス(HiLoad Superdex )75ゲル濾過カラムに通した。画
分をp40EIAおよびKIT225 /K6FACS結合検
定で評価した。EIAのデータ(−○−)はμg/ml(標
準としてヒトIL-12 を使用)でプロットし、結合デー
タ(−●−)は蛍光強度の平均ピークでプロットした
(上部パネル)。EIA陽性画分を非還元SDS−PA
GEおよびウェスタンブロット分析で評価した(下部パ
ネル)。レーン1から12はそれぞれ画分40, 44, 46, 4
8, 50, 52, 54, 58, 60, 62, 64, および70から得たタ
ンパク質(約50ng)を表している。
【0016】図7.COS発現rp40タンパク質によ
る、[125I]ヒトIL-12 のヒトPHA−芽球への結
合に対する阻害。種々の濃度の精製ヒトIL-12 ヘテロ
ダイマー (−●−)、COS発現rp40ホモダイマー
(−○−)またはrp40モノマー(−■−)(標準とし
てIL-12 を使用したEIAによって測定)を100pM の
125I]ヒトIL-12 の存在下、室温で1.5 時間、1
x106 個のPHA−芽球とともにインキュベートした。
データは[125I]IL-12 の特異的結合を示し、非標
識IL-12不在下での総特異的結合に対する、表示濃度
の非標識IL-12またはrp40タンパク質存在下で細胞
に結合した[125I]IL-12 量のパーセンテージで表
してある。
【0017】図8.COS発現ヒトp40ホモダイマーは
ヒトPHA−芽球の増殖をほとんど誘発しない。精製天
然ヒトIL-12 (−○−)、部分精製COS発現ヒトr
p40ホモダイマー(−●−)、またはPBS緩衝液(−
□−)の連続希釈物を2x10 4 個のPHA−芽球ととも
にインキュベートした。増殖を「材料および方法」に記
載したように48時間検定で測定した。rp40の濃度は
「材料および方法」に記載したように、標準として天然
ヒトIL-12 を使用したサンドイッチEIAによって決
定した。
【0018】図9.COS発現p40ホモダイマーによる
IL-12 の生物活性の阻害。種々の濃度のCOS発現ヒ
トrp40ホモダイマーを2x104 個のPHA−芽球とと
もにインキュベートする前に、天然ヒトIL-12 0.1ng
/mlと混合した。COS発現p40ホモダイマーによるI
L-12 の生物活性の中和を、「材料および方法」に記載
したように、48時間増殖検定で測定した。データは、同
希釈のPBS緩衝液存在下での[3H]チミジンの取り
込みに比較した、表示濃度のp40ホモダイマー存在下で
の[3H]チミジンの取り込みの阻害%で表してある。
p40の濃度は、「材料および方法」に記載したように、
標準として天然ヒトIL-12 を使用したサンドイッチE
IAによって決定した。
【0019】図10.IL-12 p35/p40ヘテロダイマー
およびp40/p40ホモダイマーのIL- 12受容体への結
合およびシグナル変換の模式図。IL-12 p40サブユニ
ットは、IL-12 受容体への結合のために必要とされる
エピトープの適切なコンホメーションをとるためには、
p35サブユニットまたはもう1つのp40分子と会合しな
ければならない。しかし、ホモダイマー(B)ではな
く、ヘテロダイマー(A)のみが、シグナルを誘発する
ための完全アゴニストとして作用する。
【0020】本発明の好適な実施態様は、好ましくは少
なくとも1つのジスルフィド結合によって結合した、イ
ンターロイキン-12 の2つのp40サブユニットからな
る、p40ホモダイマータンパク質である。この化合物の
分子量はおよそ80kDである。好適なp40サブユニットは
配列番号:1のものである。本発明のp40ホモダイマー
タンパク質は、インターロイキン-12 受容体に結合する
ことはできるが、細胞増殖を仲介することはできない。
すなわち、これらはインターロイキン-12 受容体のアン
タゴニストとして作用する。この生物学的活性は当業界
で知られた標準検定法(EP 0 443 827)によって、た
とえば下記のようにして、測定することができる。
【0021】本発明によるp40ホモダイマータンパク質
は純粋な形態で得られる。インターロイキン-12 のp40
サブユニット(配列番号:1)は当業界で知られた方法
(EP 0 433 827)によって得ることができるが、この
配列を土台にして、p40サブユニットおよびp40ホモダ
イマータンパク質それぞれの生物学的に活性な類似体お
よび断片を製造することができる。これらの生物学的活
性タンパク質は、組換えDNA技術の標準的方法によっ
て生物学的に生産するか、あるいはアミノ酸合成装置に
よるか、よく知られた液相または固相ペプチド合成法で
の手動合成によって、化学的に合成することができる。
同様にして、p40のアミノ酸配列を他のアミノ酸ととも
に含んでいる類似体、断片、そしてタンパク質を製造す
ることができる。その後これらすべてのタンパク質の対
応する生物学的活性を試験する。
【0022】このように、本発明はp40ホモダイマータ
ンパク質とその使用、そしてこれらの製造方法に関する
ものである。本発明の実施においては、他に示さないか
ぎり、当分野の技術者の技術範囲内の、分子生物学、微
生物学、組換えDNAおよび免疫学の一般的な技術を使
用する。これらの技術は文献に十分に説明されている。
たとえば以下の文献を参照されたい:Sambrook,Fritsch
& Maniatis, MOLECULAR CLONING ; A LABORATORYMANUA
L(1989) ; DNA CLONING,VOLUMES I AND II (D.N.Glover
ed.,1985) ;OLIGONUCLEOTIDE SYNTHESIS (M.J.Gait e
d.,1984);NUCLEIC ACID HYBRIDIZATION(B.D.Hames & S.
J.Higgins eds.,1984) ;TRANSCRIPTION AND TRANSLATIO
N (B.D.Harnes & S.J.Higgins eds.,1984) ;ANIMAL CEL
L CULTURE(R.I.Freshney ed. ,1986) ; IMMOBILIZED CE
LLS AND ENZYMES (IRL Press,1986) ; B.Perbal,APRACT
ICAL GUIDE TO MOLECULAR CLONING(1984);METHODS IN E
NZYMOLOGYシリーズ(Academic Press,Inc.) ; GENE TRAN
SFER VECTORS FOR MAMMALIAN CELLS (J.H.Miller and
M.P.Calos eds.,1987, Cold Spring Harbor Laborator
y),Methodsin Enzymology Vol.154 and Vol.155 (それ
ぞれWu and Grossman,and Wu,eds.);IMMUNOCHEMICAL ME
THODS IN CELL AND MOLECULAR BIOLOGY (Mayer and Wal
ker,eds.,1987, Academic Press,London), Scopes ,PR
OTEIN PURIFICATION :PRINCIPLES AND PRACTICE,second
Edition (1987,Springer-Verlag,N.Y.),および HANDB
OOK OF EXPERIMENTAL IMMUNOLOGY , VOLUMES I-IV(D.M.
Weir and C.C.Blackwell eds.,1986)
【0023】本発明のp40サブユニットをコードするD
NA配列およびDNA分子は多種にわたる宿主−ベクタ
ーの組合せを使用して発現させることができる。たとえ
ば、有用なベクターは染色体、非染色体および合成DN
A配列のセグメントからなっているものでもよい。こう
したベクターの例として、種々の既知のSV40誘導体な
どのウィルスベクター;pCR1、pBR322 、pMB
9およびRP4を含むE.coliからのプラスミドなどの
バクテリアベクター;ファージλM13および他の繊維状
一本鎖DNAファージの多くの誘導体などのファージD
NA;2μプラスミドなどの酵母中で有効なベクター、
真核細胞中で有効なベクター;より好ましくはSV40、
アデノウィルスおよび/またはレトロウィルス由来の誘
導DNA配列を含んだものなどの、動物細胞中で有効な
ベクターがある。有効なベクターは、ファージDNAを
含むように改変されたプラスミドまたはその他の誘導体
などのような、プラスミドDNAとファージDNAとを
組み合わせたものから誘導することもできる。
【0024】組換えp40ホモダイマータンパク質の生産
に使用することのできる発現ベクターは、ベクター中に
挿入されるp40DNA配列に機能しうる状態で連結され
た、クローン化p40DNA配列の発現を制御および調節
するための発現制御配列を少なくとも1つ含むものとし
て特徴づけられる。有効な発現制御配列の例として、l
ac系、trp系、tac系、trc系、ファージλの
主要オペレーターおよびプロモーター領域、fdコート
タンパク質の制御領域、3−ホスホグリセリン酸キナー
ゼプロモーターなどの酵母解糖プロモーター、Pho5
などの酵母酸性ホスファターゼプロモーター、酵母α交
配因子プロモーター、そしてSV40の初期および後期プ
ロモーターなどの、ポリオーマウィルス、アデノウィル
ス、レトロウィルスおよびシミアンウィルスから誘導さ
れるプロモーター、また原核または真核細胞およびそれ
らのウィルスの遺伝子の発現を制御することが知られて
いるその他の配列があり、そして上記プロモーター/オ
ペレーター配列の組合せも有効である。
【0025】p40サブユニットをコードするDNAは既
知である(2,4−6,13)。このDNAは、一般的な
クローニング技術によって、またはp40サブユニットの
cDNAコード配列の始めと終わりに相補的なプライマ
ーを使用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって
得ることができる(6,13)。本発明は、p40ホモダイ
マーの生産のための宿主細胞および発現ベクターを提供
するものでもある。この方法は、既知の調節配列の制御
下においてp40モノマーをコードするDNA配列で形質
転換された、好適な細胞または細胞系を培養することか
らなっている。好適な細胞または細胞系として、COS
細胞、バキュロウィルス発現系のためのSF9細胞など
の真核細胞またはE.coliなどの原核細胞がある。その
他の宿主細胞、発現ベクター、また形質転換、培養、増
幅、スクリーニングおよび目的物の生産の方法の選択に
ついては当業界で知られている(17)。好適な発現ベク
ターは、COS発現にはpEF−BOS(16a)であ
り、バキュロウィルス発現系にはpACDZ−1であ
る。
【0026】本発明はまた、たとえばイムノアフィニテ
ィー、ゲル濾過クロマトグラフィーおよびゲル電気泳動
などによるp40ホモダイマータンパク質の回収方法をも
提供する。さらに、本発明のDNA配列で形質転換され
た原核および真核宿主細胞の培養によって生産されたp
40ホモダイマーはその後、たとえば以下に示すような公
知の方法によって、本質的に均質となるまで精製され
る:種々の速度での遠心分離、硫酸アンモニウムによる
沈殿、(常圧または減圧での)透析、等電点電気泳動分
離、ゲル電気泳動分離、あるいはゲル濾過、高性能液体
クロマトグラフィー(HPLC)、イオン交換クロマト
グラフィー、逆相クロマトグラフィーおよびアフィニテ
ィークロマトグラフィー(たとえば、セファロース(商
標)ブルーCL−6BまたはIL-12 ホモダイマーに対
する担体結合モノクローナル抗体を使用)などの種々の
クロマトグラフィーの方法。
【0027】IL-12 ホモダイマーを含有する医薬もま
た、その医薬の製造方法とともに本発明の目的の1つで
ある。そしてその方法は、IL-12 ホモダイマーを、必
要ならば1またはそれ以上の他の治療上有用な物質とと
もに製剤上の投与形態にすることからなるものである。
p40ホモダイマータンパク質またはこれを含む医薬組成
物は、たとえば錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、硬質または軟
質ゼラチンカプセル、溶液剤、乳濁剤、懸濁剤などの形
態で経口投与することができる。投与はまた、たとえば
座薬を使用した直腸投与、たとえば軟膏、クリーム、ゲ
ルまたは溶液を使用した局所または経皮投与、あるいは
注射による非経口投与または時間をかけた緩やかな灌流
で実施することもできる。その投与は静脈内、腹腔内、
筋肉内または皮下で実施することができる。
【0028】錠剤、被覆錠剤、糖衣錠または硬質ゼラチ
ンカプセルの製造のためには、本発明の化合物を薬学的
に不活性な無機または有機賦形剤と混合すればよい。錠
剤、糖衣錠または硬質ゼラチンカプセル用の好適な賦形
剤の例として、ラクトース、コーンスターチまたはその
誘導体、タルクまたはステアリン酸またはその塩が含ま
れる。
【0029】軟質ゼラチンカプセルに使用する好適な賦
形剤として、たとえば植物油、ワックス、脂肪、半固形
または液状多価アルコールその他が含まれる。しかし、
活性成分の性質によっては、軟質ゼラチンカプセルには
一切賦形剤が必要でない場合もあり得る。溶液剤および
シロップ剤の製造のためには、使用され得る添加剤とし
て、たとえば水、多価アルコール、ショ糖、転化糖およ
びグルコースがある。
【0030】非経口投与のための薬学的に許容される製
剤には無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤および
乳濁剤が含まれる。非水性溶媒の例に、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植
物油、およびオレイン酸エチルなどの注入可能な有機エ
ステルがある。水性担体には、食塩水および緩衝化媒体
を含む、水、アルコール/水溶液、エマルジョンまたは
懸濁液が含まれる。非経口ビヒクルには、塩化ナトリウ
ム溶液、リンゲルデキストロース、デキストロースおよ
び塩化ナトリウム、乳酸加リンゲル液、または不揮発性
油が含まれる。静脈内ビヒクルには、水分および栄養補
給剤、リンゲルデキストロースを基本としたものなどの
電解質補給剤やこれらに類するものが含まれる。保存剤
や、たとえば抗微生物剤、抗酸化剤、キレート剤、不活
性ガスなどのその他の添加剤も存在させてもよい。一般
的には、Remington's Pharmaceutical Science. 18th E
d.,Mack Eds.,1990 を参照されたい。
【0031】坐薬および局所または経皮適用について
は、使用することのできる賦形剤として、たとえば天然
または硬化油、ワックス、脂肪および半固形または液状
多価アルコールが含まれる。医薬組成物は保存剤、可溶
化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味付与剤、着色剤、
付香剤、浸透圧変化のための塩類、緩衝剤、被覆剤また
は抗酸化剤を含有してもよい。それらはまた、治療上有
用な他の薬剤を含有してもよい。
【0032】生物学的応答を得るためにヒトに投与する
p40ホモダイマーは、好ましくは週に2から3回筋肉ま
たは静脈内に投与すべきである。p40ホモダイマーの投
与量は、当業者が過度の実験をすることなく決定するこ
とができるが、その予想投与量は0.1 から2mg/kg体重
である。本発明は、本発明のp40ホモダイマーを含有す
る医薬組成物を製造する方法にも関わるものである。
【0033】IL-12 p40ホモダイマーは、病理学的免
疫応答において、IL-12 の生物学的活性をブロックす
るためのIL-12 アンタゴニストとして、有用である。
Invitro およびin vivo での両方の研究による現在ま
での知見によれば、細胞性免疫応答を促進するTh1型
ヘルパーT細胞の発生(22,24)、成熟Tおよび/また
はNK細胞によるガンマインターフェロン生産の誘導
(25)、および特異的細胞溶解性Tリンパ球の応答の促
進(26)において、IL-12 が重要な役割を果たしてい
るとが示唆されている。Th1細胞の過剰活性(27,2
8)および/またはガンマインターフェロンの過剰生産
(27−31)がある種の自己免疫疾患および敗血症性ショ
ックの病因に関連していると考えられることから、IL
-12 p40ホモダイマーは、リューマチ性および他の炎症
性関節炎、I型糖尿病、多発硬化症、全身性エリテマト
ーデス、敗血症性ショックその他などの疾患の治療に有
用であることがわかる。さらに、IL-12 p40ホモダイ
マーは同種移植の拒絶反応および移植片対宿主病を予防
または遅延させるのにも有用である。IL-12 p40ホモ
ダイマーを病的免疫応答の予防または拮抗に使用するに
あたっては、IL-2受容体や可溶性TNF受容体に対す
る抗体またはIL-1受容体アンタゴニストやそれに類す
る、別のサイトカインアンタゴニストと併用することが
できる。
【0034】
【実施例】材料および方法 細胞系 ヒトT細胞系KIT225 (14)から誘導された、IL-2
依存性サブクローンの1つである、KIT225 /K6が
IL-12 受容体を発現することは、すでにわかっている
(15)。KIT225 /K6細胞を、2mML−グルタミン
( Sigma社、ミズーリ州、セントルイス)、100 U/ml
ペニシリン、100 μg/mlストレプトマイシン(Gibco
社、ニューヨーク州グランドアイランド)、15%FCS
(JRH Biosciences 社、カンザス州レネクサ)および10
0 U/mlヒトrIL-2(Hoffmann- La Roche社、ニュー
ジャージー州ナットレー)を補充したRPMI1640培地
(BioWhittaker社、メリーランド州ウォーカーズビル)
中で培養した。COS(ATCC CRL 1650 または1651)細
胞を、4500mg/lグルコース、2mML−グルタミン、50
U/mlペニシリン、50μg/mlストレプトマイシンおよ
び10%FCS(JRH Biosciences 社)を加えたDMEM
(Gibco 社)中で培養した。
【0035】IL-12 サブユニットの発現 COS発現のためのIL-12 発現構築物を、ヒトポリペ
プチド鎖延長因子1α(EF-1α)染色体遺伝子のプロ
モーターを含んでいるpEF−BOSベクター中で構築
した(16a)。文献(6,13)にしたがって、サブユニ
ットのcDNAコード配列の始めと終わりに相補的なプ
ライマーを使用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に
よって生成させた、ヒトまたはマウスのp40またはp35
cDNAの全コード領域を含むcDNA断片を、平滑末
端連結により、pEF−BOSベクター中のXba1ク
ローニング部位に、それぞれサブクローン化した(1
7)。連結生成物をE.coli株DH-5アルファ(BRL-Gib
co 社)中に形質転換し、形成されたコロニーについ
て、pEF−BOSプロモーター中の正プライマーおよ
びサブユニットのコード配列中の逆プライマーを使用し
て、正しい挿入方向のものを、PCRによりスクリーニ
ングした。陽性クローンを選択し、適当なE.coli株、
たとえばMC1161中で増幅させた。プラスミドDNAを
QIAGENプラスミドキット(Qiagen社、カリフォル
ニア州チャッツワース)を使用して、あらかじめ調製
し、DEAEデキストラン/クロロキン法(17)を使用
して、COS細胞中にトランスフェクトした。濃度2μ
g/mlのこのDNAを、DMEM培地(ダルベッコ改変
必須培地)中の10%ニュートリドーマ (Nutrido
ma) −SP(Boehringer Mannheim 社、インジアナ州
インジアナポリス)、0.5mg/mlDEAEデキストラン
および0.05mg/mlクロロキンと混合し、16時間前に接種
したCOS細胞に加えた。2.5 〜3時間インキュベート
した後、細胞を無血清DMEM培地中の10%DMSOで
3分間処理し、DMEM培地で洗浄し、つづいてDME
M/10%FCS培地中で培養した。72時間後、トランス
フェクトCOS細胞の培養物から上清を採取した。p40
およびp35サブユニットの同時発現を、この2つのプラ
スミドDNAを比1:1(W/W)でトランスフェクシ
ョン用試薬中に混合することにより、実施した。pEF
−BOS野生型プラスミドDNAでトランスフェクトし
たCOS培養物から取り出した上清を対照として使用し
た。
【0036】上記と同じ手順にしたがって、バキュロウ
ィルス系での発現のためのヒトIL-12 p40構築物をp
ACDZ−1ベクター(16b,16c)中のBamH1部
位に構築した。SF9細胞(ATCC CRL1711)に
野生型バキュロウィルスDNAとp40発現プラスミドp
ACDZ−1を同時トランスフェクションすることによ
って、p40鎖を発現する組換えバキュロウィルスを生成
させた。ヒトIL-12p40サブユニットを発現する組換
えバキュロウィルス1個を単離するのに、マイロタイタ
ープレートでの限界希釈クローニング法を使用した。
【0037】IL-12 受容体の結合と増殖の検定 COS発現IL-12 分子のIL-12 受容体担持細胞への
結合を、Desai らの記載(10)に基本的に基づいたFA
CS(蛍光活性化細胞選別)検定法によって測定した。
簡単に述べると、FACS緩衝液(PBS(リン酸緩衝
液)/2%FCS/0.05%アジ化ナトリウム)25μl中
に懸濁した1x106 個のKIT225/K6細胞をIL-12
調製物(25μl)とともに室温で40分間インキュベート
し、次にビオチニル化mAb8E3、非阻害性抗ヒトI
L-12 p40特異的モノクローナル抗体(5μg/ml,50
μl)(11)と30分間、さらにストレプトアビジン−P
E(1.5μg/ml,50μl;FisherBiotech 社、ペンシルバ
ニア州ピッツバーグ)と20分間インキュベートした。染
色した細胞をFACScanフローサイトメーター(Be
cton Dickinson社)で検定した。細胞添加前に、IL-1
2 調製物(0.5μg/ml)をラット阻害性抗ヒトIL-12
モノクローナル抗体の4A1(25μg/ml)とプレイン
キュベートすることによって、結合特異性を測定した。
対照試料を正常ラットIgG(25μg/ml)とインキュ
ベートした。COS発現IL-12 分子の受容体結合特性
も、基本的に記載された(11)ように実施した
125I]IL-12競合受容体結合検定法によって測定し
た。培養上清または精製IL-12 の連続希釈物の0.1ml
アリコートを、[125I]IL-12(2x106cpm)を含有
する結合用緩衝液(RPMI-1640 ,5%FCS,25mM
HEPES, pH7.4 )の0.05mlアリコートと混合し
た。混合物を活性化芽球(1x107細胞/ml)0.1ml に加
え、25℃の撹拌水浴中で1.5 時間インキュベートした。
この検定では20μg/mlの非標識IL-12 を入れること
によって、非特異的結合を測定した。インキュベーショ
ンを2回反復実施した。2回反復の検定試料の0.1ml ア
リコートをシリコーン油0.1ml を通して、10,000xgで
90秒間遠心分離することによって、遊離[12 5I]IL-
12 から細胞結合放射能を分離した。細胞ペレットを含
有する先端部を切り取り、ガンマ計数管で細胞結合放射
能を測定した。
【0038】COS発現IL-12 分子の生物学的活性
は、記載された(4,13)とおりに、4日PHA活性化
ヒトリンパ芽球を使用した増殖検定によって評価した。
【0039】抗IL−12抗体およびサンドイッチ酵素
免疫検定法(EIA) CHO細胞において発現させ、精製したヒトrIL−1
2で免疫した動物から、ヤギおよびウサギ抗ヒトIL−
12抗血清を得た(35)。プロテインG−セファロー
ス(Pharmacia 社、ニュージャージー州ピスカタウェ
ー)アフィニティークロマトグラフィーによりメーカー
の手順に従って100mlの抗血清からIgG画分を単
離した。該IgG画分から抗ヒトIL−12抗体をヒト
IL−12結合ヒドラジド AvidGel F(BioProbe Inter
national社)イムノアフィニティーカラム(1.5×
2.0cm、0.55mgタンパク質/ml樹脂)で精
製した。Biotin X-NHS(Calbiochem社、カリフォルニア
州サンディエゴ)による該抗体のビオチニル化を記載の
とおりに行った(18)。モノクローナル抗体4A1お
よび8E3はヒトIL−12のp40サブユニットに特
異的なラット抗体である(EP 0 433 827,11 )。
【0040】IL−12サンドイッチEIAは、捕捉抗
体としてmAb4A1を、検出抗体としてペルオキシダ
ーゼ結合8E3を用いて、以前に記載されたとおりに行
った(11)。このアッセイではIL−12ヘテロダイ
マーとp40サブユニットを検出できるが、p35サブ
ユニットは検出できない。それ故、p40とp35の両
方を検出するために、ポリクローナル抗体を用いる第2
のIL−12サンドイッチEIAを開発した。このアッ
セイでは、96ウェルEIAプレート(Nunc MaxiSorp
社、カリフォルニア州サザンオークス)にアフィニティ
ー精製したヤギ抗ヒトIL−12抗体(2μg/ml、
50μl/ウェル)を4℃で一夜被覆し、PBS(pH
7.4)中の1%BSAを用いて室温で1時間ブロック
した。IL−12および培養上清の連続希釈液を該プレ
ートに加え、室温にて2.5時間インキュベートした。
その後、該プレートをビオチニル化したアフィニティー
精製ウサギ抗ヒトIL−12抗体(500ng/ml、
50μl/ウェル)と、続いてペルオキシダーゼ結合ス
トレプトアビジン(1μg/ml、50μl/ウェル、
Sigma 社、ミズーリ州セントルイス)と共にインキュベ
ートした。100μlの1mM ABTS(2,2’−
アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリンスルホン酸)
/0.1%(v/v)H22を用いて発色させ、405
nmでの吸光度を Vmax Kinetic Microplate読み取り機
(Molecular Devices 社、カリフォルニア州パロアル
ト)により測定した。すべての値はIL−12標準曲線
に基づくものであり、モノマーまたはダイマーの分子量
の差についての補正は行わなかった。
【0041】免疫沈降 COS発現させたIL−12サブユニットおよびヘテロ
ダイマーの免疫沈降は記載のとおりに行った(17)。
簡単に述べると、トランスフェクションを行ったCOS
培養物からの0.5mlの上清を、ヤギ抗IL−12抗
血清から単離した5μgのIgGタンパク質と共に回転
ミキサー上で4℃、一夜インキュベートした。免疫複合
体をプロテインG−セファロース(50%懸濁液、10
μl、Pharmacia 社)に4℃で2時間吸着させ、ビーズ
を1mlのNET-Gel バッファー〔50mM Tris-HCl, pH7.
5, 150mM NaCl, 0.1%(v/v) ノニデットP-40, 1mM EDTA,
0.25%(w/v)ゼラチンおよび0.02%(w/v)アジ化ナトリウ
ム〕で2回、1mlの0.1%(v/v) ノニデットP-40含有10
mM Tris-HCl(pH7.5)で1回洗浄した。ビーズを還元(1
0%2−ME)または非還元SDSサンプルバッファー
中95℃で3分間加熱することにより、結合したタンパ
ク質をビーズから解離させた。
【0042】SDS−PAGEおよびウエスタンブロッ
ト法 SDS−PAGEは Laemmliの方法(19)に従って行
った。ウエスタンブロット法はタンパク質をニトロセル
ロース膜(0.2μ)(MSI社、マサチューセッツ州
ウエストボーロ)に電気泳動移行させることにより実施
した。移行させた膜は5%(w/v)脱脂粉乳を含むP
BSTバッファー(0.05%v/v Tween-20含有PBS)中
でのインキュベーションによりブロックし、次いで抗I
L−12ウサギ抗血清(1:500希釈)で釣り上げ
た。PBSTバッファーで3回洗浄した後、該膜をペル
オキシダーゼ結合ロバ抗ウサギIgG抗体(1:100
0希釈)(Jackson Immuno Research 社、ペンシルバニ
ア州ウエストグローブ)と共に室温でインキュベートし
た。0.1%(v/v)H22を含有する20mM Tri
s-HCl バッファー(pH7.5)中の4−クロロ−1−
ナフトール(BioRad社、カリフォルニア州リッチモン
ド)を用いて発色させた。
【0043】COS発現させたp40の精製 約3μg/mlのヒト組換えp40(rp40)を含有
する馴化培地1リットルを、モノクローナル抗体4A1
結合NuGel(NHS)イムノアフィニティーカラム
(2.5×10cm、ゲル1mlあたり1.6mgの抗
体を含む)(35)に2ml/分の流速で加え、280
nmでモニターした吸光度が0.01より低くなるまで
0.5M NaClおよび0.2% Tween 20 を含有す
るPBSで該カラムを十分に洗浄した。その後、結合し
たタンパク質を100mMグリシン/150mM Na
Cl(pH2.8)により2ml/分の流速で溶出し、
20ml画分を集め、すぐに1/10容量の1M Tris-
HCl(pH8.0)で中和した。EIA陽性画分をプー
ルし、PBSに対して4℃で一夜透析し、YM10メン
ブラン(Amicon社、マサチューセッツ州ベバリー)を用
いた限外濾過により5mlに濃縮し、そしてダルベッコ
PBSバッファーで平衡化したHiLoad Superdex 75(Ph
armacia 社)カラム(1.6×60cm)にかけた。該
カラムは同一のバッファーを用いて1ml/分の流速で
溶出し、1ml画分を集めた。それぞれの画分からのタ
ンパク質をEIA、SDS−PAGEおよびウエスタン
ブロット法で検定した。
【0044】脱グリコシル化 500ngの純粋なヒトIL−12または免疫沈降させ
たrp40タンパク質を、1%2−ME含有または不含
の0.25M Na2HPO4(pH7.2)、0.5%
SDS中95℃で5分間加熱することにより変性した。
サンプルを室温へ冷却し、1%ノニデット P-40 、20
mM EDTAに調整し、次いで0.1UのN−デグリ
コシダーゼF(Boehringer Mannheim 社、インジアナ州
インジアナポリス)を用いて37℃で24時間処理し
た。脱グリコシル化されたタンパク質はSDS−PAG
Eおよびウエスタンブロット法で調べた。
【0045】COS発現させたp40のアミノ末端配列 イムノアフィニティー精製したrp40タンパク質を1
0%非還元SDSゲル上で分離し、ImmobilonTM PVDF
メンブラン(Millipore 社、マサチューセッツ州ベッド
フォード)に電気泳動移行させた。クーマシーブルー染
色により同定された約80および約40kDaのバンド
は、以前に記載された(20)とおりにフェニルチオヒ
ダントイン(PTH)アミノ酸誘導体のオンライン解析
を備えたApplied Biosystems 470A 型気相シークエンサ
ーで自動エドマン分解にかけた。
【0046】
【表1】 表I COS発現させたヒトp40モノマー、p80ホモダイマー および天然ヒトIL−12p40サブユニットのアミノ末端配列 ─────────────────────────────────── タンパク質 配列 ─────────────────────────────────── 天然ヒトp40 IWELKKDVYVa (配列番号:2) rp40ダイマー IwbELKKDVYV(配列番号:2) rp40モノマー(バンド1) IwELKKDVYV (配列番号:2) rp40モノマー(バンド2) IWELKKDVYV (配列番号:2) ─────────────────────────────────── a. Podlaski et al., 1991 から b. 小文字は2pmol未満の回収を示したシグナルを
表す。
【0047】ヒトIL−12サブユニットの発現および
特性決定 ヒトIL−12サブユニットp35およびp40、また
はヒトIL−12p35/p40ヘテロダイマーは、そ
れぞれのサブユニットcDNAを別個にCOS細胞に導
入するか、または両方のcDNAを1:1(w:w)の
比でCOS細胞に同時に導入することにより発現させ
た。組換えタンパク質の分泌は2つの異なるEIAによ
り評価した。p40特異的モノクローナル抗体に基づい
たEIAはp40サブユニットとp35/p40ヘテロ
ダイマーを検出することができた。IL−12特異的ポ
リクローナルEIAはp35サブユニットも検出可能で
あった。標品としてヒトIL−12を使うと、馴化培地
中のrp40およびrp35/rp40タンパク質の濃
度範囲は0.5〜3.0μg/mlであったが、rp3
5のみの発現はおよそ0.2μg/mlであった。p3
5の発現が低いのか、p35を検出するポリクローナル
EIAの感度が低いのかは不明のままである。
【0048】COS発現させたヒトIL−12組換えタ
ンパク質は、初めに、PHA活性化ヒトリンパ芽球への
125I〕ヒトIL−12の結合を阻止するその能力につ
いて調べた。1:2希釈のrp40上清は3回の独立し
た実験において〔125I〕ヒトIL−12の結合を30〜
40%阻止したが、rp35上清は不活性であった。さ
らに、IL−12受容体へのrp40の結合は、IL−
12受容体(IL−12R)を構成的に発現するKIT
225/K6細胞を用いたフローサイトメトリーにより
特徴づけられた(15)。KIT225/K6へのヒト
IL−12およびrp40の用量依存的結合が2.5〜
500ng/mlの範囲で見られた(図1)。この結合
の特異性は、IL−12またはrp40と抑制性ラット
抗ヒトp40モノクローナル抗体4A1とのプレインキ
ュベーションにより結合が80%以上阻止されることに
よって実証された(図2)。正常なラットIgGはIL
−12またはrp40の結合にまったく影響を及ぼさな
かった。
【0049】COS発現させたIL−12サブユニット
タンパク質を含有する馴化培地はヒトPHA−芽球増殖
検定で評価した(図3)。rp35/rp40含有培地
は8ng/mlの見かけEC50でもって用量依存的にT
細胞増殖を支持した。rp40上清はrp35/rp4
0上清と同じ濃度で増殖を誘導しなかった。
【0050】rp40の40kDおよび80kD種の特
性決定 組換えヒトIL−12サブユニットを抗ヒトIL−12
ヤギ抗血清により免疫沈降させ、SDS−PAGEおよ
びウエスタンブロット分析により特性決定を行った。p
40cDNAのみを導入したCOS細胞により発現され
たrp40の分析から、非還元条件下において70〜8
5kDおよび35〜45kDの均一でない分子量を有す
る2組の多重バンドが明らかになった(図4のA)。還
元条件下では、およそ38〜49kDaのところに近接
したバンドが3本だけ確認され、80kDタンパク質は
ジスルフィド結合したrp40ホモダイマーであること
が示唆された(図4のB)。N−デグリコシダーゼFで
rp40免疫沈降物を処理すると、非還元条件下では両
方の分子量がより小さい産物へとシフトし(図5の
A)、還元した3本のバンドは脱グリコシル化されたヒ
トIL−12のp40サブユニットに類似した単一の3
6kDa産物に変換された(12)。このことから、C
OS細胞により発現されたrp40の多重バンドはグリ
コシル化の不均質性によるものであることが検証され
た。
【0051】これに対して、rp35タンパク質の免疫
沈降は、還元条件下で35kDの分子量を有するただ1
本のバンドを示した(図4のB)。非還元条件下では、
1組の弱く染色されたバンドが60〜70kDのところ
に存在し、これによりrp35も部分的にダイマーを形
成しうることが示唆される。しかし、ポリクローナルヤ
ギ抗IL−12抗体はrp35タンパク質を十分には認
識しなかった(図4のA)。p35とp40の同時発現
は、各サブユニットを別個に発現させたときに見られた
バンドが入り混じったパターンをもたらした(図4)。
【0052】2つのrp40種の同一性を確かめるため
に、rp40タンパク質を4A1イムノアフィニティー
クロマトグラフィーで部分的に精製した。150mMの
NaClを含有する100mMグリシン(pH2.8)
で溶出することによりEIA陽性物質の60%だけを回
収した。その後、4A1アフィニティー精製したタンパ
ク質をSDS−PAGEで分離し、PVDFメンブラン
に電気泳動移行させ、そしてアミノ酸微量配列決定法に
付した。80kD付近の1本の幅広バンドと35〜40
kDの2本のバンドは、NC−37細胞(4,12)か
ら精製した天然ヒトIL−12p40のアミノ末端配列
と同じアミノ末端配列を与えた(表1)。rp40種と
同一であるとするp35配列の形跡は全くなかった。こ
の結果から、80kDタンパク質はp40ホモダイマー
であることが確かめられた。
【0053】イムノアフィニティー精製したp40タン
パク質はスーパーデックス (Superdex)-75ゲル濾過ク
ロマトグラフィーによりさらに分画化した。2つのEI
A陽性タンパク質のピークが80kDと40kDに対応
する分子量のところに認められた(図6のA)。それぞ
れの画分のSDS−PAGEおよびウエスタンブロット
分析によりモノマーrp40からのダイマーの分離を確
認した(図6のB)。モノマーとダイマーの比は実験ご
とに変化したが、平均して、COS発現させたrp40
のおよそ30%がp40ホモダイマーであった。
【0054】スーパーデックス75カラム画分はFAC
S分析によりKIT225細胞への結合について試験し
た。結合活性は80kDap40−EIA陽性タンパク
質とのみ関連していた(図6)。80kDと40kDの
ピーク画分を別々にプールし、濃縮し、そして競合的放
射性リガンド受容体結合検定法で調べた(図7)。80
kDタンパク質のプールはヒトIL−12ヘテロダイマ
ーのIC50(20ng/ml)と同様の80ng/ml
のIC50でPHA−芽球への〔125I〕ヒトIL−12結
合を阻止した。しかしながら、80kDホモダイマーに
よる競合曲線の勾配はIL−12ヘテロダイマーのそれ
と相違しており、受容体との異なる結合相互作用を示唆
している。40kDタンパク質のプールは、おそらく少
量のp40ホモダイマーの混入によると思われるが、約
100倍高いIC50でもって〔12 5I〕ヒトIL−12結
合を阻止した(図6のB)。
【0055】PHA−芽球の増殖を支持するrp40モ
ノマーおよびダイマーの能力も調べた(図8)。いずれ
のrp40種においても、50%最大応答を引き出すの
に要するヒトIL−12の濃度よりも10,000倍高い濃度
でさえ増殖応答が観察されなかった。rp40ダイマー
については、PHA−芽球のIL−12依存性増殖を中
和する能力を検討した。様々な濃度の80kDタンパク
質を0.1ng/mlのヒトIL−12と混合し、PH
A−芽球に加えた。PHA−芽球のIL−12誘導増殖
が用量に依存して阻害され、そのIC50は1μg/ml
であった(図9)。
【0056】個々のサブユニットの機能的役割を解明
し、かつ生物学的活性および結合活性を仲介するエピト
ープの位置を決定するために、それぞれのサブユニット
を単独でまたは互いと組み合わせてCOS細胞に発現さ
せ、発現タンパク質を結合検定およびバイオアッセイ
で、あるいはウエスタンブロット分析で調べた。rp3
5タンパク質は結合検定とバイオアッセイにおいて10
0ng/mlほどの高濃度でも不活性であった。ところ
が、rp40タンパク質は生物学的活性を示すことなく
結合活性を示し、これは再現性があった。p40cDN
Aのみを導入したCOS細胞の培養物から得た馴化培地
の分析から、かかる培地は抗p40抗体と反応するモノ
マーp40と80kD分子の両方を含むことが確認され
た。イムノアフィニティークロマトグラフィーとHPL
Cゲル透過クロマトグラフィーによるrp40の部分精
製は、40kDタンパク質ではなく、80kDタンパク
質がIL−12Rと結合することを示した。
【0057】この80kDタンパク質がp40のホモダ
イマーではなく、1つのIL−12p40サブユニット
と第2の35〜40kDの外因性COS由来タンパク質
とからなるヘテロダイマーであるかもしれないという可
能性を検討した。特に、多くの細胞系が構成的にIL−
12p35のmRNAを発現するという報告(21)
は、この80kDタンパク質がCOS由来のIL−12
p35と会合したヒトIL−12p40であり得る可能
性を提起した。p35特異的抗体を用いるウエスタンブ
ロット分析および脱グリコシル化実験(図5)は、80
kDタンパク質がp40モノマーに還元されるだろうと
いう見解を支持した。良好な結合活性にもかかわらず生
物学的活性が消失していることから、(ヒト細胞へのサ
ルIL−12の活性に種制限がないと仮定して)第2の
タンパク質はCOS由来のp35IL−12サブユニッ
トではないと予想された。また、バキュロウイルス系で
のp40の発現は受容体結合能を有するp40の生物学
的に不活性な80kD形態をもたらした。昆虫細胞がI
L−12様p35タンパク質を産生する可能性はないよ
うだ。最も重要なことは、p40ホモダイマーと80k
Dタンパク質との同一性が該タンパク質のアミノ酸微量
配列決定(IL−12p40サブユニットに一致する単
一のN末端配列を明らかにした)により確認されたこと
である。
【0058】競合的結合検定において、p40ホモダイ
マーはヘテロダイマーのIL−12とほとんど同じくら
い強くIL−12Rに結合することがわかり、IL−1
2の重要な結合エピトープはp40サブユニットに存在
することが示唆された。ヘテロダイマーとホモダイマー
のIC50値はそれぞれ20および80ng/mlで類似
していたが、競合曲線の勾配は異なっていた。このこと
は2つのリガンドと受容体との相互作用に差があること
を示唆している。p40の結合エピトープはコンホメー
ションが関係し、これはp35または第2のp40サブ
ユニットとの会合により誘導される可能性が最も強い。
【0059】IL−12のp40サブユニットは、活性
化されたBリンパ芽球様細胞系とIL−12を産生する
ように刺激されたヒトPBMCの両方によってヘテロダ
イマーのIL−12より多量に産生されることがこれま
でに報告されている(12,23)。p40/p35ヘ
テロダイマーを発現する細胞ではp40ホモダイマーが
形成される可能性がある。
【0060】結合およびシグナル発生におけるIL−1
2サブユニットの役割を検証したことに基づいて、IL
−12がその受容体に結合する模式図を図10に示す。
p40サブユニットは受容体結合エピトープを含むが、
これはp40が第2タンパク質(すなわち、p35また
はもう1つのp40分子)と会合しているときだけ機能
する。両方のダイマー分子はIL−12Rと特異的に結
合するが、p35を含むダイマーだけが細胞のシグナル
変換を仲介するアゴニストとして作用する(図10の
A)。これに対して、p40/p40ダイマーはIL−
12仲介応答を抑制するアンタゴニストとして作動する
(図10のB)。
【0061】文献 (1) Gately, M.K., B.B. Desai, A.G. Wolitzky, P.M.
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【0062】(2) Kobayashi, M., L. Fitz, M. Ryan,
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の同定および精製。
【0063】(3) Chan, S.H., B. Perussia, J.W. Gup
ta, M. Kobayashi, M. Pospisil, H.A. Young, S.F. Wo
lf, D. Young, S.C. Clark, and G. Trinchieri, J. Ex
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γ生産の誘導:キラー細胞の特性決定および他の誘導物
質との相乗作用。
【0064】(4) Stern, A.S., F.J. Podlaski, J.D.
Hulmes, Y-C. Pan, P.M. Quinn, A.G.Wolitzky, P.C. F
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因子の均質精製および部分的特性決定。
【0065】(5) Wolf, S.F., P.A. Temple, M. Kobay
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tz, C. Ferenz, R.M. Hewick, K. Kelleher, S.H. Herm
ann,S.C. Clark, L. Azzoni, S.H. Chan, G. Trinchier
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学的作用を示すヘテロダイマーサイトカインであるナチ
ュラルキラー細胞刺激因子のcDNAクローニング。
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nhaut, C.M. Dwyer, W. McComas, R.Motyka, N. Nabav
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【0070】(10) Desai, B.B., P.M. Quinn, A.G. Wol
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【0086】(24) Manetti, R., P. Parronchi, M.G. G
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d S. Romagnani, J. Exp. Med. 177:1199 (1993). ナチュラルキラー細胞刺激因子(インターロイキン12
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疫反応を誘発し、IL−4産生Th細胞の発生を抑制す
る。
【0087】(25) D'Andrea, A., M. Rengaraju, N.M.
Valiante, J. Chehimi, M. Kubin, M.Aste, S.H. Chan,
M. Kobayashi, D. Young, E. Nickbarg, R. Chizzonit
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【0095】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:306アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【0096】
【化1】
【0097】
【0098】配列番号:2 配列の長さ:10アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【0099】
【化2】
【図面の簡単な説明】
【図1】フローサイトメトリーにより分析したヒトIL
−12およびCOS発現rp40のKIT225/K6
細胞への用量依存的結合を示す図である。
【図2】FACS分析によって検出したrp40のKI
T225/K6細胞への結合特異性を示す図である。
【図3】別々に発現させたrp40とrp35、または
同時に発現させたrp35/rp40を含有する馴化培
地に応答したPHA活性化ヒトリンパ芽球の増殖を示す
図である。
【図4】COS発現させたヒトrp35、rp40およ
びrp35/rp40ヘテロダイマータンパク質のウエ
スタンブロット分析を示す図である。
【図5】脱グリコシル化したCOS発現ヒトrp40タ
ンパク質のイムノブロット分析を示す図である。
【図6】rp40種のHPLC分画化を示す図である。
【図7】COS発現rp40タンパク質による〔125I〕
ヒトIL−12のヒトPHA−芽球結合に対する阻害を
示す図である。
【図8】COS発現ヒトp40ホモダイマーがヒトPH
A−芽球の増殖を誘導しないことを示す図である。
【図9】COS発現ヒトp40ホモダイマーによるIL
−12の生物学的活性の阻害を示す図である。
【図10】IL−12p35/p40ヘテロダイマーおよ
びp40/p40ホモダイマーのIL−12受容体への
結合およびシグナル変換を示す模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 ABJ ABN ADP C12N 15/09 ZNA C12P 21/02 K 9282−4B // C12N 5/10 A61K 37/02 ABJ 8314−4C ABN ADP 9050−4B C12N 15/00 ZNA A 8412−4B 5/00 B (72)発明者 ジョン ハキミ アメリカ合衆国 10583 ニューヨーク州 スカースデイル,カントリー リッジ ロード 210 (72)発明者 ピング リング アメリカ合衆国 07110 ニュージャージ ー州 ナットレイ,チェスナット ストリ ート 293

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターロイキン−12のp40ホモダ
    イマー。
  2. 【請求項2】 細胞の増殖を媒介することなくインター
    ロイキン−12受容体に結合することができる、請求項
    1記載のp40ホモダイマー。
  3. 【請求項3】 分子量が約80kDである、請求項1ま
    たは2記載のp40ホモダイマー。
  4. 【請求項4】 2つのp40サブユニットが少なくとも
    1つのジスルフィド結合で一緒に結合されている、請求
    項3記載のp40ホモダイマー。
  5. 【請求項5】 p40サブユニットが配列番号:1であ
    る、請求項4記載のp40ホモダイマー。
  6. 【請求項6】 医薬として有効な量の、請求項1〜5の
    いずれか1つに記載したインターロイキン−12のp4
    0ホモダイマー、および製剤上許容される担体を含有す
    る医薬組成物。
  7. 【請求項7】 1種またはそれ以上の他のサイトカイン
    拮抗薬を含有する、請求項6記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 インターロイキン−12の生物学的活性
    を阻止する医薬組成物を調製するための請求項1〜5の
    いずれか1つに記載したp40ホモダイマーの使用法。
  9. 【請求項9】 病的免疫反応および敗血症性ショックの
    予防および治療用の医薬組成物を調製するための請求項
    1〜5のいずれか1つに記載したp40ホモダイマーの
    使用法。
  10. 【請求項10】 炎症性関節炎、I型真性糖尿病、多発性
    硬化症および全身性エリテマトーデスの治療用医薬組成
    物を調製するための請求項1〜5のいずれか1つに記載
    したp40ホモダイマーの使用法。
  11. 【請求項11】 同種移植反応および移植片対宿主病を予
    防するおよび/または遅らせる医薬組成物を調製するた
    めの請求項1〜5のいずれか1つに記載したp40ホモ
    ダイマーの使用法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5のいずれか1つに記載した
    p40ホモダイマーの生産方法であって、 a.インターロイキン−12のp40サブユニットをコ
    ードするクローン化遺伝子を含む発現ベクターで細胞を
    形質転換し; b.該形質転換細胞内でp40ホモダイマータンパク質
    を発現させ;そして c.該p40ホモダイマーを回収し、所望により、これ
    をその機能的誘導体に変換する;ことを特徴とする方
    法。
  13. 【請求項13】 前記の細胞が真核細胞または原核細胞、
    好ましくはSF9またはCOS細胞である、請求項12記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 前記の発現ベクターがpEF−BOSま
    たはpACD7−1から誘導される、請求項12または13
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 インターロイキン−12のp40ホモダ
    イマーをイムノアフィニティーおよびゲル濾過クロマト
    グラフィーにより回収する、請求項12〜14のいずれか1
    つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項12〜15のいずれか1つに記載した
    方法により調製された請求項1〜5のいずれか1つに記
    載のp40ホモダイマー。
  17. 【請求項17】 インターロイキン−12受容体のアンタ
    ゴニストとしての請求項1〜5のいずれか1つに記載の
    p40ホモダイマー。
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