JP3540589B2 - クロック逓倍回路 - Google Patents
クロック逓倍回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3540589B2 JP3540589B2 JP02126998A JP2126998A JP3540589B2 JP 3540589 B2 JP3540589 B2 JP 3540589B2 JP 02126998 A JP02126998 A JP 02126998A JP 2126998 A JP2126998 A JP 2126998A JP 3540589 B2 JP3540589 B2 JP 3540589B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clock signal
- circuit
- expected value
- output
- frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 claims description 31
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 13
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 claims description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 22
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 9
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 9
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000007792 addition Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/08—Details of the phase-locked loop
- H03L7/0802—Details of the phase-locked loop the loop being adapted for reducing power consumption
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/08—Details of the phase-locked loop
- H03L7/099—Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
- H03L7/0995—Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator comprising a ring oscillator
- H03L7/0997—Controlling the number of delay elements connected in series in the ring oscillator
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/16—Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/18—Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
- H03L7/181—Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a numerical count result being used for locking the loop, the counter counting during fixed time intervals
Landscapes
- Manipulation Of Pulses (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はクロック逓倍回路に関し、特に、低周波数の入力クロック信号からジッタの少ない高周波数のクロック信号を生成する場合に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来のディジタルPLL回路の回路図である(特願平7−343167号及び特願平8−351062号参照)。
【0003】
図13のディジタルPLL回路は、基準クロック信号をM分周する1/Mデバイダ68と、1/Mデバイダ68の出力と1/Nデバイダ69の出力とを周波数比較する周波数比較回路61と、周波数比較回路61からの情報に基づきリングオシレータのディレイ値を制御するディレイ制御回路63と、ディレイ制御回路63からの制御情報に基づきディレイ値を変更することができるディレイ可変回路66とインバータ67とからなるリングオシレータと、リングオシレータの出力クロック信号をN分周する1/Nデバイダ69とにより構成されている。
【0004】
周波数比較回路61は、1/Mデバイダ68及び1/Nデバイダ69からの2つの入力クロック信号のパルス数をカウンタによりカウントし、カウント数の大小に基づき2つのクロック信号の周波数比較を行う。ディレイ制御回路63は、周波数比較回路61の情報に基づき、リングオシレータのN分周したクロック周波数が、基準クロック周波数をM分周したクロック周波数に等しくなるようにリングオシレータのディレイ値を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のディジタルPLL回路においては、逓倍数を大きくすることが困難であるという問題がある。
【0006】
例えば、基準クロック信号の周波数を32KHz、ディジタルPLL出力クロック信号の周波数を32MHzとして逓倍数を1000倍にし、各デバイダ61,69の分周値M=1,N=1000とする場合を考える。通常、周波数比較回路61では、最低でも10ビットのカウンタにより1000カウントはカウントしなければ精度の良い周波数比較を行うことができない。一方、ディジタルPLL出力クロック信号のパルス数が1000カウントされたときに、1/Nデバイダ69から周波数比較回路61への入力クロック信号のパルス数は1カウントされる。従って、ディジタルPLL出力クロック信号のパルス数が1000×1000=1000000カウントされたときにようやく1回の比較が可能となることになる。
【0007】
このように大きなカウント値が周波数比較に必要とされることは、安定したディジタルPLL出力クロック信号を出力するのに大きな問題となる。即ち、リングオシレータの周波数は外部の電圧、温度等によって変動するので、1000000カウントに1回程度しか周波数比較を行うことができない従来の回路構成では、応答速度が遅すぎてジッタが大きくなってしまうという問題がある。また、PLL回路がロックするまでのロックインタイムには、最低でも周波数比較が数十回は必要なので、少なくとも数秒は要することとなり、許容できるレベルにないという問題もある。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、低周波数の入力クロック信号から逓倍数の大きい高周波数のクロック信号の生成において、高速な周波数比較が可能でロックインタイムが短く、安定でジッタが小さい構成のクロック逓倍回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るクロック逓倍回路の第1の構成によれば、
出力クロック信号のパルス数をカウントするカウンタと、
上記出力クロック信号の周波数が、得ようとする周波数になったと仮定したときに、入力クロック信号の1周期の間にカウントされると期待される上記出力クロック信号のパルス数の期待値を発生する期待値発生回路と、
上記入力クロック信号の1周期ごとに、上記カウンタのカウント値と上記期待値とを比較し、その比較結果についての比較情報を出力する比較回路と、
上記比較情報に応じて、上記出力クロック信号の周波数の変更を指示するディレイ制御信号を発生するディレイ制御回路と、
上記ディレイ制御信号に応じて周波数を変更しながら上記出力クロック信号を発生する出力クロック信号発生回路と、
を備えたことを特徴とし、
この構成により、カウント値と期待値とを比較することとし、かつ、カウント値と期待値との比較の周期を従来のPLL回路における周波数比較の周期より大幅に短縮することができるので、ロックインタイムを大幅に短縮することができ、その結果、安定でジッタの少ない高周波数出力クロック信号を高速に生成することが可能となる。
【0010】
上記第1の構成において、カウンタは、入力クロック信号の1周期ごとにリセットされるものとするとよい。
【0011】
本発明に係るクロック逓倍回路の第2の構成によれば、
出力クロック信号のパルス数をカウントするカウンタと、
入力クロック信号の1周期ごとに、上記カウンタのカウント値を取り込んで出力するレジスタと、
上記出力クロック信号の周波数が、得ようとする周波数になったと仮定したときに、上記入力クロック信号の1周期の間にカウントされると期待される上記出力クロック信号のパルス数の期待値を発生する期待値発生回路と、
上記入力クロック信号の1周期ごとに、上記期待値を累積加算した累積期待値を出力する累積期待値発生回路と、
上記レジスタから出力された上記カウント値と上記累積期待値とを比較し、その比較結果についての比較情報を出力する比較回路と、
上記比較情報に応じて、上記出力クロック信号の周波数の変更を指示するディレイ制御信号を発生するディレイ制御回路と、
上記ディレイ制御信号に応じて周波数を変更しながら上記出力クロック信号を発生する出力クロック信号発生回路と、
を備えたことを特徴とし、
この構成により、カウンタを比較器の比較周期ごとにリセットせずに、カウントアップし続け、カウント値についての期待値を、2回目の周波数比較のときには比較周期1周期分の期待値の2倍、3回目の周波数比較のときには比較周期1周期分の期待値の3倍、L回目の周波数比較のときには比較周期1周期分の期待値のL倍というように累積加算した累積期待値として、カウント値と累積期待値とを比較することとしたので、入力クロック信号の周期より十分長い周期Tでの周波数誤差を極めて小さくすることができ、その結果、安定でジッタの少ない高周波数出力クロック信号を高速に生成することが可能となる。
【0012】
上記第2の構成において、カウンタ、レジスタ及び累積期待値発生回路は、入力クロック信号の周期よりも長い所定周期ごとにリセットされるものとするとよい。
上記第1又は第2の構成において、比較回路は、減算回路であるものとするとよい。
【0013】
上記出力クロック信号発生回路は、
信号伝搬経路として直列接続される段数を上記ディレイ制御信号に応じて選択的に変更可能な複数段のディレイ発生回路、及び、上記複数段のディレイ発生回路の前段又は後段に付加される個数を上記ディレイ制御信号に応じて選択的に変更可能な複数個の負荷容量を備えたディレイラインと、
上記ディレイラインの出力ノードと入力ノードとの間に接続されたインバータと、
からなるリングオシレータであるものとするとよい。
【0014】
上記出力クロック信号発生回路は、
信号伝搬経路として直列接続される段数を上記ディレイ制御信号に応じて選択的に変更可能な複数段のディレイ発生回路、及び、上記複数段のディレイ発生回路の前段又は後段に付加される個数を上記ディレイ制御信号に応じて選択的に変更可能な複数個の負荷容量を備えたディレイラインと、
一方側入力に上記ディレイラインの出力ノードが接続され、他方側入力にイネーブル信号が入力され、かつ、出力ノードが上記ディレイラインの入力ノードに接続されたNAND論理回路と、
からなるリングオシレータであるものとするとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るクロック逓倍回路の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路のブロック図である。
【0017】
本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路は、リングオシレータの出力クロック信号のパルス数をカウントするカウンタ11と、入力クロック信号の1周期あたりの出力クロック信号のパルス数についての期待値を発生する期待値発生回路10と、カウンタ11からのカウント値と期待値発生回路10からの期待値とを比較する比較器12と、比較器12からの情報に基づきリングオシレータのディレイ値を制御するディレイ制御回路13と、ディレイ制御回路13からの制御信号によりディレイ値を変更することができるディレイライン14とインバータ15とからなるリングオシレータとにより構成されている。カウンタ11及び比較器12の動作は、入力クロック信号により制御される。
【0018】
カウンタ11は、入力クロック信号の1周期の間における出力クロック信号のパルス数をカウントする。
【0019】
期待値発生回路10は、入力クロック信号の1周期の間理想的な出力クロック信号のパルス数をカウントしたときのカウント値を、比較器12に入力する期待値として発生する。例えば、周波数32KHzの入力クロック信号から、周波数32MHzの出力クロック信号を得たい場合には、(1/32K)/(1/32M)=1000の期待値をバイナリ・データで発生する。入力クロック信号の周波数及び得ようとする出力クロック信号の周波数が変更される場合には、入力クロック信号の周波数及び得ようとする出力クロック信号の周波数の設定を入力することにより、期待値を算出して発生させるようにする。また、入力クロック信号の周波数及び得ようとする出力クロック信号の周波数が常に一定である場合には、期待値発生回路10は常に一定の期待値を発生するもので足りる。尚、期待値発生回路10は、この回路が発生する期待値を外部信号により供給することができる場合は、特に設ける必要はない。
【0020】
比較器12は、入力クロック信号の周期ごとにカウンタのカウント値と期待値とを比較し、期待値の方が大きければDOWN信号、期待値の方が小さければUP信号をそれぞれ出力する。また、期待値とカウント値とが等しい場合には、DOWN信号もUP信号も出力されない。カウンタ11は、比較器12で比較が行われると、直ちにリセットされ次のカウント動作に入る。
【0021】
図2は、本発明に係るクロック逓倍回路におけるディレイラインの構成の一例を示したブロック図である。
【0022】
図2に示したディレイラインは、直列接続された第1,第2のインバータ21,22と、第2のインバータ22に直列接続され、2段ごとに接続段数の切替が可能な複数のインバータ23,...,24と、複数のインバータ23,...,24の接続段数を2段ごとに切り替えるマルチプレクサ20と、第1のインバータ21の出力側に接続され、付加される個数を変更することができる可変負荷容量Cn1〜Cnmと、第2のインバータ22の出力側に接続され、付加される個数を変更することができる可変負荷容量Cnm+1〜Cnnとから構成されている。各負荷容量Cn1〜Cnnは、アナログスイッチによりキャパシタ25を第1又は第2のインバータ21,22に対し接続又は切断することができるようになっている。
【0023】
図2のディレイラインにおいては、マルチプレクサに入力される制御信号El1〜Ellにより直列接続されるインバータの段数を選択することにより、インバータ2段ごとの比較的大きな幅でのディレイ値の変更を行うことができる。また、制御信号En1〜Ennにより、負荷容量Cn1〜Cnnのうち任意のものを選択的に接続することができる。即ち、制御信号En1〜Ennのうち“1”になっている個数分の負荷容量が第1,第2のインバータ21,22に付加されるようになっている。付加される負荷容量の個数を変更することにより、数psから数十ps単位の微小な幅でのディレイ値の変更を行うことができる。
【0024】
図3は、図2のディレイラインのディレイ特性を示すグラフである。横軸は付加される負荷容量の個数を、縦軸はディレイ値をそれぞれ示している。また、直列接続されるインバータの段数がパラメータとなっており、OP2はインバータ2段、OP4はインバータ4段、OP6はインバータ6段が直列接続されるように、制御信号El1〜Ellによる選択を行ったときのディレイ特性をそれぞれ示している。
【0025】
図4は、本発明に係るクロック逓倍回路におけるディレイラインの構成の他の例を示したブロック図である。図4のディレイラインは、全体的な構成は図2のディレイラインと同様であるが、各負荷容量Cn1〜Cnnがトランジスタ1個でそれぞれ構成されている点が異なっている。各負荷容量Cn1〜Cnnを構成するトランジスタのオン・オフにより、第1又は第2のインバータ21,22に負荷される容量を制御し、これにより微小な幅でのディレイ値の変更を行うことができるようにしたものである。尚、マルチプレクサに入力される制御信号El1〜Ellにより直列接続されるインバータの段数を選択することにより、図2のディレイラインと同様に、インバータ2段ごとの比較的大きな幅でのディレイ値の変更を行うことができる。
【0026】
尚、図2又は図4に示したディレイラインの構成は、第1の実施の形態の他、後述する各実施の形態についても共通のものである。
【0027】
図1に示した本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路においては、比較器12からのUP信号又はDOWN信号に応じてディレイ制御回路13が、リングオシレータを構成するディレイライン14のディレイ値を制御するディレイ制御信号En1〜Enn及びEl1〜Ellを出力する。
【0028】
比較器12によるカウント値と期待値との比較の結果、期待値の方が小さければ、比較器12からUP信号が出力される。比較器12からUP信号が出力されたときには、ディレイ制御信号En1〜Ennのうち“1”の状態にある信号の個数を1個増加させることにより、第1又は第2のインバータ21,22に付加される負荷容量の個数が1個増加し、リングオシレータの出力クロック信号の周波数は低下する。その結果、入力クロック信号の次の周期後の比較では、カウンタ11のカウント値が前回より小さくなる。比較器12による比較の結果、期待値の方が小さければさらにUP信号が出力され、ディレイ制御信号En1〜Ennのうち“1”の状態にある信号の個数をさらに1個増加させる。ディレイ制御信号En1〜Ennの総てが“1”の状態である場合にはこれ以上負荷容量を付加することができないので、その場合には直列接続されるインバータの段数を2段増加させるようにディレイ制御信号El1〜Ellのアドレスを1アドレス増加させ、かつ、付加される負荷容量の個数を制御するディレイ制御信号En1〜Ennを総て“0”の状態にする。このような動作を繰り返すうちに期待値とカウント値が一致するようになる。
【0029】
一方、比較器12によるカウント値と期待値との比較の結果、期待値の方が大きければ、比較器12からDOWN信号が出力される。比較器12からDOWN信号が出力されたときには、ディレイ制御信号En1〜Ennのうち“1”の状態にある信号の個数を1個減少させることにより、第1又は第2のインバータ21,22に付加される負荷容量の個数が1個減少し、リングオシレータの出力クロック信号の周波数は上昇する。その結果、入力クロック信号の次の周期後の比較では、カウンタ11のカウント値が前回より大きくなる。比較器12による比較の結果、期待値の方が大きければさらにDOWN信号が出力され、ディレイ制御信号En1〜Ennのうち“1”の状態にある信号の個数をさらに1個減少させる。ディレイ制御信号En1〜Ennの総てが“0”の状態である場合には付加されている負荷容量をこれ以上減少させることができないので、その場合には直列接続されるインバータの段数を2段減少させるようにディレイ制御信号El1〜Ellのアドレスを1アドレス減少させ、かつ、付加される負荷容量の個数を制御するディレイ制御信号En1〜Ennを総て“1”の状態にする。このような動作を繰り返すうちに期待値とカウント値が一致するようになる。
【0030】
従来のPLL回路においては、入力クロック信号の周波数とリングオシレータの出力信号の周波数とを入力クロック信号の約1000周期ごとのタイミングで比較していたのに対し、本発明に係るクロック逓倍回路においては、リングオシレータの出力信号のパルス数とそのパルス数についての期待値とを入力クロック信号の1周期ごとのタイミングで比較することとしたので、ロックインタイムを約1000分の1と大幅に短縮することができ、その結果、安定でジッタの少ない高周波数出力クロック信号を高速に生成することが可能となる。
【0031】
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の変形例のブロック図である。この変形例は、第1の実施の形態においてリングオシレータを構成していたインバータ15の変わりに2入力NAND論理回路16を用いている点のみが異なっている。2入力NAND論理回路16の一方側入力にはディレイライン14の出力を入力し、かつ、2入力NAND論理回路16の出力をディレイライン14に入力することにより、リングオシレータを構成し、2入力NAND論理回路16の他方側入力にはイネーブル信号を入力する。そして、このクロック逓倍回路を使用するときにはイネーブル信号“1”を入力し、使用しないときにはイネーブル信号“0”を入力することにより、必要とされるときにのみ高周波数出力クロック信号を生成させるようにすることができる。
【0032】
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の第2の変形例のブロック図である。本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の第2の変形例は、図1に示した本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路における比較器12の代わりに減算器17を用いている点のみが第1の実施の形態と異なっている。
【0033】
図6に示す本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の第2の変形例においては、減算器17における減算出力のMSB(Most Significant Bit:最上位ビット)は符号ビットであり、MSBが“1”であればカウント値より期待値の方が大きいことを示し、逆にMSBが“0”であればカウント値より期待値の方が小さいことを示す。また、減算出力の総てが“0”であれば期待値とカウント値とが等しいことを示す。従って、減算出力のMSBが“1”のときはDOWN信号が出力され、減算出力のMSBが“0”で減算出力のその他のビットのいずれかが“0”以外であれば、UP信号が出力され、また、減算出力の各ビットが総て“0”であればDOWN信号もUP信号も出力されないようにする。そして、減算器17からUP信号又はDOWN信号が出力されたとき、減算結果(周波数誤差)の大きさに応じてディレイ値の更新量を変更することにより、さらにロックインタイムを短縮することが可能となる。
【0034】
例えば、ディレイライン14の負荷容量について1アドレスの更新に対して出力クロック信号のパルス数のカウント値が1/2カウントだけ変動するようにディレイライン14を設計し、以下の表1に示すように、カウント誤差に応じてディレイ値を更新する更新アドレスを設定した場合を考える。
【0035】
【表1】
また、この場合におけるカウント誤差を収束させる制御の一例を、以下の表2に示す。
【0036】
【表2】
表2に示されるように、最初の比較でカウント誤差が100あったとすると、図1に示した本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の構成では100回の比較が必要とされるのに対し、図6に示した本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路の構成では、表1に従った制御を行うことにより、カウント誤差が収束するまでの様子は表2に示した通りになり、20回の比較でロックさせることができる。32KHzの入力クロック信号で比較を行ったとすると、ロックインタイムは(1/32K)×20=625μsとなる。一方、従来のPLL回路の構成の場合のロックインタイムは1000×(1/32K)×100=3.125sであり、大幅にロックインタイムを短縮することができる。
【0037】
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の第3の変形例のブロック図である。この変形例は、図6の実施の形態においてリングオシレータを構成していたインバータ15の変わりに2入力NAND論理回路16を用いている点のみが異なっている。2入力NAND論理回路16の一方側入力にはディレイライン14の出力を入力し、かつ、2入力NAND論理回路16の出力をディレイライン14に入力することにより、リングオシレータを構成し、2入力NAND論理回路16の他方側入力にはイネーブル信号を入力する。そして、このクロック逓倍回路を使用するときにはイネーブル信号“1”を入力し、使用しないときにはイネーブル信号“0”を入力することにより、必要とされるときにのみ高周波数出力クロック信号を生成させるようにすることができる。
【0038】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路のブロック図である。
【0039】
本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路は、各ブロックに入力される入力クロック信号を発生するクロック発生回路31と、リングオシレータの出力クロック信号のパルス数をカウントするMビットカウンタ32と、Mビットカウンタ32のカウント値を入力クロック信号の周期ごとに取り込むMビットレジスタ33と、入力クロック信号の1周期あたりの出力クロック信号のパルス数についての期待値を発生する期待値発生回路30と、入力クロック信号の周期ごとに、前回の周波数比較において出力した出力期待値に、期待値発生回路30から入力された入力期待値を加算して出力する累積期待値発生回路34と、Mビットレジスタから出力された累積カウント値と累積期待値発生回路の出力期待値とを比較するMビット比較器35と、Mビット比較器35からの情報に応じてリングオシレータのディレイ値を制御するディレイ制御回路36と、ディレイ制御回路36からの制御信号によりディレイ値を変更することができるディレイライン37とインバータ38とからなるリングオシレータとから構成されている。
【0040】
Mビットカウンタ32は、入力クロック信号の1周期の間における出力クロック信号のパルス数をカウントする。Mビットレジスタ33は、入力クロックの周期ごとにMビットカウンタ32のカウント値を取り込んで出力する。
【0041】
本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路が、図1に示した本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路と異なる点は、入力クロック信号の1周期より十分長い周期Tの間、Mビットカウンタ32のカウント値をリセットしないようにした点にある。第1の実施の形態においては、入力クロック信号の1周期ごとにカウンタ11がリセットされたが、第2の実施の形態では入力クロック信号の1周期より十分長い周期TごとにMビットカウンタ32がリセットされる。尚、Mビットカウンタ32がリセットされる十分長い周期Tは、クロック発生回路31に入力されるリセット周期制御信号(周期T)により制御される。
【0042】
従って、Mビットカウンタ32がリセットされるまでの間、カウント値についての理想的な期待値は、2回目の周波数比較のときには1周期分の期待値の2倍、3回目の周波数比較のときには1周期分の期待値の3倍、L回目の周波数比較のときには1周期分の期待値のL倍と変化するので、期待値発生回路30が発生した期待値を累積加算する累積期待値発生回路34を設けている。
【0043】
期待値発生回路30は、入力クロック信号の1周期の間理想的な出力クロック信号のパルス数をカウントしたときのカウント値を、比較器12に入力する期待値として発生する。例えば、周波数32KHzの入力クロック信号から、周波数64MHzの出力クロック信号を得たい場合には、(1/32K)/(1/64M)=2000の期待値をバイナリ・データで発生する。入力クロック信号の周波数及び得ようとする出力クロック信号の周波数が変更される場合には、入力クロック信号の周波数及び得ようとする出力クロック信号の周波数の設定を入力することにより、期待値を算出して発生させるようにする。また、入力クロック信号の周波数及び得ようとする出力クロック信号の周波数が常に一定である場合には、期待値発生回路10は常に一定の期待値を発生するもので足りる。
【0044】
図9は、累積期待値発生回路の構成の一例を示したブロック図である。
【0045】
図8における累積期待値発生回路34は、図9に示されるように、Mビットアダー41とMビットレジスタ42とが環状に接続され、Mビットレジスタ42から出力された前回の周波数比較における出力期待値と入力された入力期待値とをMビットアダー41に入力して加算し、加算の結果得られた累積期待値を入力クロック信号の周期ごとにMビットレジスタ42に取り込むように構成されている。ここで、Mビットアダー41及びMビットレジスタ42のビット数Mは、Nビットの期待値をL回加算してもオーバーフローしないように設定することが必要である。尚、加算の回数L回は、十分長い周期Tに含まれる入力クロック信号の周期の数に等しい。
【0046】
尚、期待値発生回路30及び累積期待値発生回路34は、累積期待値発生回路34が発生する累積期待値を外部信号により供給することができる場合は、特に設ける必要はない。
【0047】
次に、図8のMビット比較器35では、入力クロック信号の周期ごとに、Mビットレジスタ33のカウント値と、累積期待値発生回路の出力期待値とを比較する。
【0048】
図10は、Mビット比較器を減算回路で構成した例を示したブロック図である。図10に示されるように、この例では、図8におけるMビット比較器35としてMビット減算器51が用いられており、これにMビットレジスタ33のカウント値Aと、累積期待値発生回路の出力期待値Bとが入力されるようになっている。
【0049】
Mビット減算器51の減算出力のMSBは符号ビットであり、MSBが“1”であればカウント値より累積期待値の方が大きいことを示し、逆にMSBが“0”であればカウント値より累積期待値の方が小さいことを示す。また、減算出力の総てが“0”であれば累積期待値とカウント値とが等しいことを示す。従って、減算出力のMSBが“1”のときはDOWN信号が出力され、減算出力のMSBが“0”で減算出力のその他のビットのいずれかが“0”以外であれば、UP信号が出力され、また、減算出力の各ビットが総て“0”であればDOWN信号もUP信号も出力されないようにする。
【0050】
Mビット比較器35による比較の後、図8のディレイ制御回路36ではMビット比較器35からの情報に応じてディレイライン37のディレイ値を制御する。図10のMビット比較器35、即ちMビット減算器51を用いた場合には、MSBに応じてディレイアドレスをUPするかDOWNするかを決定し、ディレイアドレスを更新するかどうかは誤差データの絶対値(減算出力の絶対値でMSB以外のビット)により制御する。例えば、前回の比較における誤差データを保持しておき、前回の誤差データの絶対値と今回の誤差データの絶対値とを比較し、誤差データの絶対値が小さくなっているときはディレイアドレスを保持し、誤差データの絶対値が等しいか又は大きくなっているときはディレイアドレスを更新するようにする。また、ディレイアドレスを更新する際の更新量は誤差データの絶対値に応じて決定される。例えば、以下の表3のようにするとよい。
【0051】
【表3】
ディレイアドレスのうち容量アドレスの更新により次回のカウント値が1カウント変動するようにディレイラインを設計し、最初の比較でカウント誤差が50あったとした場合における制御の一例を、以下の表4に示す。
【0052】
【表4】
カウント誤差は1回ごとの比較で生じた誤差を示し、累積カウント誤差は各回のカウント誤差の累計である。表4において、2回目の比較までは累積カウント誤差が増加しているので、リングオシレータの出力クロック信号の方が周波数が高く位相誤差が増加しているといえる。このため、ディレイアドレスの更新を表3の制御に従って行っている。3回目の比較では累積カウント誤差が減少してリングオシレータの出力クロック信号の方が周波数が若干低くなっており、位相誤差に相当する累積カウント誤差が減少しているので、それ以降はディレイアドレスの更新は行なっていない。しかしながら、リングオシレータの出力クロック信号の周波数は若干低くなっているので、そのアドレスに固定することにより、13回目の比較までは位相誤差に相当する累積カウント誤差は確実に減少している。14回目、15回目の比較では累積カウント誤差の絶対値が前回より増加しているので、アドレスの更新を表3の制御に従って行なっている。このように、累積カウント誤差の絶対値が減少していればディレイアドレスを保持し、累積カウント誤差が増加しているか又は等しければディレイアドレスを更新し、そのときの更新量は、ディレイ値の更新によるカウント数の補正値が累積カウント誤差より小さくなるようにすれば、確実に累積カウント誤差が0に収束するように動作させることができる。
【0053】
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路においては、カウンタを入力クロック信号の周期ごとにリセットせずに、カウントアップし続け、カウント値についての期待値を、2回目の周波数比較のときには入力クロック信号の1周期分の期待値の2倍、3回目の周波数比較のときには入力クロック信号の1周期分の期待値の3倍、L回目の周波数比較のときには入力クロック信号の1周期分の期待値のL倍というように累積加算した累積期待値とし、入力クロック信号の周期ごとにカウント値と累積期待値とを比較することとしたので、周波数比較1回当たりの周波数誤差は変わらないが、入力クロック信号の周期より十分長い周期Tでの周波数誤差を極めて小さくすることが可能となった。その結果、安定でジッタの少ない高周波数出力クロック信号を高速に生成することが可能となる。
【0054】
図11は、本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路がロックするまでの累積カウント値の変化の様子を累積期待値との関係において示したグラフである。尚、表3及び表4に示した例の数値と一致するものではない。
【0055】
図11に示されるように、本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路における出力クロック信号のパルス数のカウント値は、その累積期待値を軸とする減衰曲線を描いて変化し、最終的に累積期待値と一致するように収束してロックされる。
【0056】
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路の変形例のブロック図である。この変形例は、第2の実施の形態においてリングオシレータを構成していたインバータ38の変わりに2入力NAND論理回路39を用いている点のみが異なっている。2入力NAND論理回路39の一方側入力にはディレイライン37の出力を入力し、かつ、2入力NAND論理回路39の出力をディレイライン37に入力することにより、リングオシレータを構成し、2入力NAND論理回路39の他方側入力にはイネーブル信号を入力する。そして、このクロック逓倍回路を使用するときにはイネーブル信号“1”を入力し、使用しないときにはイネーブル信号“0”を入力することにより、必要とされるときにのみ高周波数出力クロック信号を生成させるようにすることができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明に係るクロック逓倍回路の第1の構成によれば、出力クロック信号のパルス数をカウントするカウンタと、上記出力クロック信号の周波数が、得ようとする周波数になったと仮定したときに、入力クロック信号の1周期の間にカウントされると期待される上記出力クロック信号のパルス数の期待値を発生する期待値発生回路と、上記入力クロック信号の1周期ごとに、上記カウンタのカウント値と上記期待値とを比較し、その比較結果についての比較情報を出力する比較回路と、上記比較情報に応じて、上記出力クロック信号の周波数の変更を指示するディレイ制御信号を発生するディレイ制御回路と、上記ディレイ制御信号に応じて周波数を変更しながら上記出力クロック信号を発生する出力クロック信号発生回路と、を備え、カウント値と期待値とを比較することとし、かつ、カウント値と期待値との比較の周期を従来のPLL回路における周波数比較の周期より大幅に短縮したので、ロックインタイムを大幅に短縮することができ、その結果、安定でジッタの少ない高周波数出力クロック信号を高速に生成することが可能となる。また、ディジタル回路であるので、低電圧でも回路の構成が容易であり、入力クロック信号の周波数が32KHz程度の低周波数でも安定に動作し、低電力化を図ることができる。
【0058】
本発明に係るクロック逓倍回路の第2の構成によれば、出力クロック信号のパルス数をカウントするカウンタと、入力クロック信号の1周期ごとに、上記カウンタのカウント値を取り込んで出力するレジスタと、上記出力クロック信号の周波数が、得ようとする周波数になったと仮定したときに、上記入力クロック信号の1周期の間にカウントされると期待される上記出力クロック信号のパルス数の期待値を発生する期待値発生回路と、上記入力クロック信号の1周期ごとに、上記期待値を累積加算した累積期待値を出力する累積期待値発生回路と、上記レジスタから出力された上記カウント値と上記累積期待値とを比較し、その比較結果についての比較情報を出力する比較回路と、上記比較情報に応じて、上記出力クロック信号の周波数の変更を指示するディレイ制御信号を発生するディレイ制御回路と、上記ディレイ制御信号に応じて周波数を変更しながら上記出力クロック信号を発生する出力クロック信号発生回路と、を備え、カウンタを比較器の比較周期ごとにリセットせずに、カウントアップし続け、カウント値についての期待値を、2回目の周波数比較のときには比較周期1周期分の期待値の2倍、3回目の周波数比較のときには比較周期1周期分の期待値の3倍、L回目の周波数比較のときには比較周期1周期分の期待値のL倍というように累積加算した累積期待値として、カウント値と累積期待値とを比較することとしたので、入力クロック信号の周期より十分長い周期Tでの周波数誤差を極めて小さくすることができ、その結果、安定でジッタの少ない高周波数出力クロック信号を高速に生成することが可能となる。
【0059】
例えば、携帯電話の同期用クロックは720ms当たりの周波数誤差が10ppm以下でなければ同期をとることが困難であり、従来のクロック逓倍回路では実現することができなかったが、本発明に係るクロック逓倍回路を使用することにより、周波数誤差の許容限度が非常に小さい仕様でも容易に実現できるようになった。このことにより、電流の多く流れる高周波の発振回路が不要となり、低電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路のブロック図。
【図2】本発明に係るクロック逓倍回路におけるディレイラインの構成の一例を示したブロック図。
【図3】図2のディレイラインのディレイ特性を示すグラフ。
【図4】本発明に係るクロック逓倍回路におけるディレイラインの構成の他の例を示したブロック図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の変形例のブロック図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の第2の変形例のブロック図。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るクロック逓倍回路の第3の変形例のブロック図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路のブロック図。
【図9】累積期待値発生回路の構成の一例を示したブロック図。
【図10】Mビット比較器を減算回路で構成した例を示したブロック図。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路がロックするまでの累積カウント値の変化の様子を累積期待値との関係において示したグラフ。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るクロック逓倍回路の変形例のブロック図。
【図13】従来のディジタルPLL回路の回路図。
【符号の説明】
10 期待値発生回路
11 カウンタ
12 比較器
13,36,63 ディレイ制御回路
14,37 ディレイライン
15,21〜24,38,67 インバータ
16,39 NAND論理回路
17 減算器
20 マルチプレクサ
25 キャパシタ
26 トランジスタ
31 クロック発生回路
32 Mビットカウンタ
33 Mビットレジスタ
34 累積期待値発生回路
35 Mビット比較器
41 Mビットアダー
42 Mビットレジスタ
51 Mビット減算器
61 周波数比較回路
66 ディレイ可変回路
68,69 デバイダ
Claims (7)
- 出力クロック信号のパルス数をカウントするカウンタと、 前記出力クロック信号の周波数が、得ようとする周波数になったと仮定したときに、入力クロック信号の1周期の間にカウントされると期待される前記出力クロック信号のパルス数の期待値を発生する期待値発生回路と、
前記入力クロック信号の1周期ごとに、前記カウンタのカウント値と前記期待値とを比較し、その比較結果についての比較情報を出力する比較回路と、
前記比較情報に応じて、前記出力クロック信号の周波数の変更を指示するディレイ制御信号を発生するディレイ制御回路と、
前記ディレイ制御信号に応じて周波数を変更しながら前記出力クロック信号を発生する出力クロック信号発生回路と、
を備えたことを特徴とするクロック逓倍回路。 - 前記カウンタは、前記入力クロック信号の1周期ごとにリセットされるものであることを特徴とする請求項1に記載のクロック逓倍回路。
- 出力クロック信号のパルス数をカウントするカウンタと、
入力クロック信号の1周期ごとに、前記カウンタのカウント値を取り込んで出力するレジスタと、
前記出力クロック信号の周波数が、得ようとする周波数になったと仮定したときに、前記入力クロック信号の1周期の間にカウントされると期待される前記出力クロック信号のパルス数の期待値を発生する期待値発生回路と、
前記入力クロック信号の1周期ごとに、前記期待値を累積加算した累積期待値を出力する累積期待値発生回路と、
前記レジスタから出力された前記カウント値と前記累積期待値とを比較し、その比較結果についての比較情報を出力する比較回路と、
前記比較情報に応じて、前記出力クロック信号の周波数の変更を指示するディレイ制御信号を発生するディレイ制御回路と、
前記ディレイ制御信号に応じて周波数を変更しながら前記出力クロック信号を発生する出力クロック信号発生回路と、
を備えたことを特徴とするクロック逓倍回路。 - 前記カウンタ、前記レジスタ及び前記累積期待値発生回路は、前記入力クロック信号の周期よりも長い所定周期ごとにリセットされるものであることを特徴とする請求項3に記載のクロック逓倍回路。
- 前記出力クロック信号発生回路は、
信号伝搬経路として直列接続される段数を前記ディレイ制御信号に応じて選択的に変更可能な複数段のディレイ発生回路、及び、前記複数段のディレイ発生回路の前段又は後段に付加される個数を前記ディレイ制御信号に応じて選択的に変更可能な複数個の負荷容量を備えたディレイラインと、
前記ディレイラインの出力ノードと入力ノードとの間に接続されたインバータと、
からなるリングオシレータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のクロック逓倍回路。 - 前記出力クロック信号発生回路は、
信号伝搬経路として直列接続される段数を前記ディレイ制御信号に応じて選択的に変更可能な複数段のディレイ発生回路、及び、前記複数段のディレイ発生回路の前段又は後段に付加される個数を前記ディレイ制御信号に応じて選択的に変更可能な複数個の負荷容量を備えたディレイラインと、
一方側入力に前記ディレイラインの出力ノードが接続され、他方側入力にイネーブル信号が入力され、かつ、出力ノードが前記ディレイラインの入力ノードに接続されたNAND論理回路と、
からなるリングオシレータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のクロック逓倍回路。 - 前記期待値発生回路を備える代わりに、前記期待値が外部からデータ信号として入力されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のクロック逓倍回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02126998A JP3540589B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | クロック逓倍回路 |
US09/241,379 US6265916B1 (en) | 1998-02-02 | 1999-02-02 | Clock multiplier circuit capable of generating a high frequency clock signal from a low frequency input clock signal |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02126998A JP3540589B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | クロック逓倍回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11220365A JPH11220365A (ja) | 1999-08-10 |
JP3540589B2 true JP3540589B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=12050407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02126998A Expired - Fee Related JP3540589B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | クロック逓倍回路 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6265916B1 (ja) |
JP (1) | JP3540589B2 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3586620B2 (ja) * | 2000-05-30 | 2004-11-10 | Necマイクロシステム株式会社 | 半導体装置 |
US6868504B1 (en) * | 2000-08-31 | 2005-03-15 | Micron Technology, Inc. | Interleaved delay line for phase locked and delay locked loops |
KR20040034985A (ko) * | 2002-10-18 | 2004-04-29 | 엘지전자 주식회사 | 클럭신호 생성회로 |
KR100499305B1 (ko) * | 2002-10-18 | 2005-07-04 | 엘지전자 주식회사 | 이중 지연루프를 이용한 클럭신호의 듀티 팩터 보상회로 |
JP2004166114A (ja) * | 2002-11-15 | 2004-06-10 | Renesas Technology Corp | クロック生成回路 |
US6836166B2 (en) | 2003-01-08 | 2004-12-28 | Micron Technology, Inc. | Method and system for delay control in synchronization circuits |
US6958658B2 (en) * | 2003-03-25 | 2005-10-25 | Intel Corporation | Circuit and method for generating a clock signal |
US6960950B2 (en) * | 2003-03-25 | 2005-11-01 | Intel Corporation | Circuit and method for generating a clock signal |
US6911872B2 (en) * | 2003-03-25 | 2005-06-28 | Intel Corporation | Circuit and method for generating a clock signal |
JP2006060699A (ja) | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Toshiba Corp | 信号処理装置 |
JP2007219854A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Fujitsu Ltd | 出力制御装置および記録媒体駆動装置用制御装置 |
US7577231B2 (en) * | 2007-03-16 | 2009-08-18 | International Business Machines Corporation | Clock multiplier structure for fixed speed testing of integrated circuits |
US7711078B2 (en) | 2007-06-01 | 2010-05-04 | Smsc Holdings Sarl | Frequency synchronization |
US8073092B2 (en) * | 2008-06-19 | 2011-12-06 | Microchip Technology Incorporated | Automatic synchronization of an internal oscillator to an external frequency reference |
JP5743573B2 (ja) * | 2011-01-28 | 2015-07-01 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
US8611486B2 (en) * | 2011-04-08 | 2013-12-17 | Silicon Image, Inc. | Adjustment of clock signals regenerated from a data stream |
US9996138B2 (en) * | 2015-09-04 | 2018-06-12 | Mediatek Inc. | Electronic system and related clock managing method |
JP2019047209A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | 東芝メモリ株式会社 | 周波数ロック回路及びクロックデータリカバリ回路 |
WO2020038542A1 (en) * | 2018-08-20 | 2020-02-27 | Renesas Electronics Corporation | Oscillator frequency adjustment |
IL275511B2 (en) * | 2020-06-18 | 2023-11-01 | Capow Tech Ltd | High precision adaptive frequency component for wireless power systems |
KR20230146858A (ko) * | 2022-04-13 | 2023-10-20 | 에스케이하이닉스 주식회사 | 오실레이팅 신호 생성 회로 및 이를 이용하는 반도체 장치 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2762852B2 (ja) * | 1992-07-30 | 1998-06-04 | 日本電気株式会社 | 周波数安定化回路 |
JPH0795056A (ja) * | 1993-05-10 | 1995-04-07 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 可変周波数基準クロック生成装置 |
JP2788855B2 (ja) * | 1994-06-22 | 1998-08-20 | 日本電気株式会社 | Pll回路装置 |
JP3607026B2 (ja) | 1995-12-28 | 2005-01-05 | 株式会社東芝 | ディジタルpll回路 |
US5710524A (en) * | 1996-04-09 | 1998-01-20 | Myson Technology, Inc. | Clock synthesizer for low EMI applications |
JPH1139806A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-12 | Oki Electric Ind Co Ltd | クロック逓倍回路 |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP02126998A patent/JP3540589B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-02-02 US US09/241,379 patent/US6265916B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6265916B1 (en) | 2001-07-24 |
JPH11220365A (ja) | 1999-08-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3540589B2 (ja) | クロック逓倍回路 | |
JP3327028B2 (ja) | 周波数シンセサイザ | |
US6870411B2 (en) | Phase synchronizing circuit | |
US6593789B2 (en) | Precise and programmable duty cycle generator | |
JP3613819B2 (ja) | ディジタル遅延線 | |
US8125253B2 (en) | System and method for dynamically switching between low and high frequency reference clock to PLL and minimizing PLL output frequency changes | |
US20020180540A1 (en) | Lock detection circuit | |
JP2001007698A (ja) | データpll回路 | |
JPH11163720A (ja) | Pll回路 | |
JP4463807B2 (ja) | スイッチトキャパシタフィルタ及びフィードバックシステム | |
US11984901B2 (en) | Compensation circuit and method for frequency divider circuit | |
JPH1188125A (ja) | ディジタル制御発振回路およびpll回路 | |
JP2001094417A (ja) | デジタル方式pll回路 | |
JP5184680B2 (ja) | 分周回路およびそれを備えたpll回路並びに半導体集積回路 | |
JP4181715B2 (ja) | 周波数シンセサイザ | |
TWI424305B (zh) | 時脈產生器、時脈產生方法、與行動通訊裝置 | |
JPH11205094A (ja) | 周波数可変発振器 | |
JP3797345B2 (ja) | 遅延調整回路 | |
JPH05175834A (ja) | 位相同期ループ回路 | |
JP3702126B2 (ja) | ディジタルpll装置及びそのディレイラインの制御方法 | |
JP4479435B2 (ja) | Pll回路 | |
JP4321432B2 (ja) | クロック信号出力回路 | |
JP2003289248A (ja) | Pll回路 | |
JP2004343636A (ja) | リング発振回路及びpll回路 | |
JP2001345697A (ja) | ディジタルpll回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040319 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040325 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |