JP3429426B2 - フィルタ回路 - Google Patents
フィルタ回路Info
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- JP3429426B2 JP3429426B2 JP07921397A JP7921397A JP3429426B2 JP 3429426 B2 JP3429426 B2 JP 3429426B2 JP 07921397 A JP07921397 A JP 07921397A JP 7921397 A JP7921397 A JP 7921397A JP 3429426 B2 JP3429426 B2 JP 3429426B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ型演算回
路により構成されたフィルタ回路に関する。
路により構成されたフィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログ入力信号を離散化し
て得た時系列の各サンプルデータに対して所定の係数を
乗算し加算してトランスバーサルフィルタを構成するこ
とは知られている。通常、この種のフィルタにおいて
は、サンプリングホールドされたアナログ信号を順次転
送することが行なわれており、この過程でアナログデー
タのホールド誤差が蓄積されることがあった。そこで、
本出願人は、このようなアナログデータのホールド誤差
を最小値に抑えるために、各乗算係数を巡回型シフトレ
ジスタに保持しておき、サンプリングしたアナログデー
タを転送する代わりに、該係数を循環させるようにした
フィルタ回路を提案している(特開平06−16432
0号公報)。
て得た時系列の各サンプルデータに対して所定の係数を
乗算し加算してトランスバーサルフィルタを構成するこ
とは知られている。通常、この種のフィルタにおいて
は、サンプリングホールドされたアナログ信号を順次転
送することが行なわれており、この過程でアナログデー
タのホールド誤差が蓄積されることがあった。そこで、
本出願人は、このようなアナログデータのホールド誤差
を最小値に抑えるために、各乗算係数を巡回型シフトレ
ジスタに保持しておき、サンプリングしたアナログデー
タを転送する代わりに、該係数を循環させるようにした
フィルタ回路を提案している(特開平06−16432
0号公報)。
【0003】図10は、この提案されているフィルタ回
路の一構成例を示す図である。この図において、HG1
は入力端子Dinにそれぞれ接続されている8個のサンプ
ルホールド回路H1〜H8からなる第1のサンプルホール
ド回路群、HG2はマルチプレクサMUXの出力D'in
にそれぞれ接続されている8個のサンプルホールド回路
H9〜H16からなる第2のサンプルホールド回路群であ
る。このように、この例においては合計16個のサンプ
ルホールド回路H1〜H16を有している。これらサンプ
ルホールド回路H1〜H16は、所定のサンプリング信号
に応じて入力端子DinあるいはD'inから入力されるア
ナログ信号をサンプリングホールドし、次にサンプリン
グ信号が供給されるまで、該サンプリングされたデータ
を保持するようになされている。
路の一構成例を示す図である。この図において、HG1
は入力端子Dinにそれぞれ接続されている8個のサンプ
ルホールド回路H1〜H8からなる第1のサンプルホール
ド回路群、HG2はマルチプレクサMUXの出力D'in
にそれぞれ接続されている8個のサンプルホールド回路
H9〜H16からなる第2のサンプルホールド回路群であ
る。このように、この例においては合計16個のサンプ
ルホールド回路H1〜H16を有している。これらサンプ
ルホールド回路H1〜H16は、所定のサンプリング信号
に応じて入力端子DinあるいはD'inから入力されるア
ナログ信号をサンプリングホールドし、次にサンプリン
グ信号が供給されるまで、該サンプリングされたデータ
を保持するようになされている。
【0004】また、前記第1のサンプルホールド回路群
HG1と前記第2のサンプルホールド回路群HG2との
間にはマルチプレクサMUXが介在されており、該マル
チプレクサMUXにより、前記第2のサンプルホールド
回路群HG2の入力D'inとして、前記入力端子Dinと
後述するホールド回路Houtの出力とを選択することが
できるようになされている。
HG1と前記第2のサンプルホールド回路群HG2との
間にはマルチプレクサMUXが介在されており、該マル
チプレクサMUXにより、前記第2のサンプルホールド
回路群HG2の入力D'inとして、前記入力端子Dinと
後述するホールド回路Houtの出力とを選択することが
できるようになされている。
【0005】SRは16段の巡回型シフトレジスタであ
り、その各段A1〜A16には、前記サンプルホールド回
路H1〜H16にサンプルホールドされた各離散アナログ
入力信号と乗算される所定の係数a0〜a15が格納され
ている。そして、図示しないサンプリング信号と同期し
たシフトクロックにより、その記憶内容は順次循環され
るようになされている。
り、その各段A1〜A16には、前記サンプルホールド回
路H1〜H16にサンプルホールドされた各離散アナログ
入力信号と乗算される所定の係数a0〜a15が格納され
ている。そして、図示しないサンプリング信号と同期し
たシフトクロックにより、その記憶内容は順次循環され
るようになされている。
【0006】M1〜M16はそれぞれ乗算回路であり、そ
れらの第1の入力端子には、それぞれ対応する前記サン
プルホールド回路H1〜H16からの離散化された信号が
入力されており、他方の入力端子には、それぞれ前記シ
フトレジスタSRの対応する段A1〜A16が接続されて
いる。これにより、各乗算回路M1〜M16においてそれ
ぞれサンプルホールド回路H1〜H16からの離散的なア
ナログ信号出力とシフトレジスタSRの各段A1〜A16
からのデジタルデータa0〜a15との乗算が実行され
る。
れらの第1の入力端子には、それぞれ対応する前記サン
プルホールド回路H1〜H16からの離散化された信号が
入力されており、他方の入力端子には、それぞれ前記シ
フトレジスタSRの対応する段A1〜A16が接続されて
いる。これにより、各乗算回路M1〜M16においてそれ
ぞれサンプルホールド回路H1〜H16からの離散的なア
ナログ信号出力とシフトレジスタSRの各段A1〜A16
からのデジタルデータa0〜a15との乗算が実行され
る。
【0007】各乗算回路M1〜M16から出力される乗算
結果は加算回路ADにおいて加算され、その総和がホー
ルド回路Houtに出力される。このホールド回路Houtの
出力はこのフィルタ回路の出力とされるとともに、前記
マルチプレクサMUXの他方の入力とされている。
結果は加算回路ADにおいて加算され、その総和がホー
ルド回路Houtに出力される。このホールド回路Houtの
出力はこのフィルタ回路の出力とされるとともに、前記
マルチプレクサMUXの他方の入力とされている。
【0008】このような構成のフィルタ回路において、
前記マルチプレクサMUXが、前記入力端子Dinと前記
第2のサンプルホールド回路群HG2とを接続するよう
に設定されているときは次のように動作する。
前記マルチプレクサMUXが、前記入力端子Dinと前記
第2のサンプルホールド回路群HG2とを接続するよう
に設定されているときは次のように動作する。
【0009】前記複数のサンプルホールド回路H1〜H
16はサンプリング周期毎に順次駆動され、入力端子Din
から入力されるアナログ入力信号は順次サンプリングさ
れて当該サンプルホールド回路H1〜H16に保持され
る。すなわち、最初のサンプリングタイミングにおい
て、まずサンプルホールド回路H1が駆動され、その時
点の入力信号がサンプルホールド回路H1にサンプルホ
ールドされる。そして、次のサンプリングタイミングで
サンプルホールド回路H2が駆動され、その時点の入力
信号がサンプルホールド回路H2にサンプルホールドさ
れる。このようにして各サンプリングタイミングにおい
て入力信号がサンプルホールド回路H3〜H16に順次サ
ンプルホールドされていく。そして、サンプルホールド
回路H16にサンプリングデータが保持された後は、再び
前記サンプルホールド回路H1から順に入力信号のサン
プルホールドが行われる。このような動作を繰り返すこ
とにより、サンプルホールド回路間でデータを転送する
ことなく、必要な全ての時系列データを所定のタイミン
グでサンプルホールドすることができる。
16はサンプリング周期毎に順次駆動され、入力端子Din
から入力されるアナログ入力信号は順次サンプリングさ
れて当該サンプルホールド回路H1〜H16に保持され
る。すなわち、最初のサンプリングタイミングにおい
て、まずサンプルホールド回路H1が駆動され、その時
点の入力信号がサンプルホールド回路H1にサンプルホ
ールドされる。そして、次のサンプリングタイミングで
サンプルホールド回路H2が駆動され、その時点の入力
信号がサンプルホールド回路H2にサンプルホールドさ
れる。このようにして各サンプリングタイミングにおい
て入力信号がサンプルホールド回路H3〜H16に順次サ
ンプルホールドされていく。そして、サンプルホールド
回路H16にサンプリングデータが保持された後は、再び
前記サンプルホールド回路H1から順に入力信号のサン
プルホールドが行われる。このような動作を繰り返すこ
とにより、サンプルホールド回路間でデータを転送する
ことなく、必要な全ての時系列データを所定のタイミン
グでサンプルホールドすることができる。
【0010】さて、このようにして入力端子Dinから入
力されるアナログ信号がサンプルホールド回路H1〜H
16に順次サンプルホールドされていき、16個の時系列
データがサンプルホールド回路H1〜H16にサンプルホ
ールドされたとき、前述したように前記乗算回路M1〜
M16において前記シフトレジスタSRに格納されている
係数a0〜a15と前記各サンプルホールド回路H1〜H16
に格納されている時系列データとがそれぞれ乗算され
る。各乗算回路M1〜M16からの各乗算結果は加算回路
ADにおいて加算され、該加算結果がホールド回路Hou
tに格納される。
力されるアナログ信号がサンプルホールド回路H1〜H
16に順次サンプルホールドされていき、16個の時系列
データがサンプルホールド回路H1〜H16にサンプルホ
ールドされたとき、前述したように前記乗算回路M1〜
M16において前記シフトレジスタSRに格納されている
係数a0〜a15と前記各サンプルホールド回路H1〜H16
に格納されている時系列データとがそれぞれ乗算され
る。各乗算回路M1〜M16からの各乗算結果は加算回路
ADにおいて加算され、該加算結果がホールド回路Hou
tに格納される。
【0011】引き続く次のサンプリングタイミングにお
いて、前述のようにサンプルホールド回路H1に新しい
時系列データがサンプルホールドされる。このとき、前
記シフトレジスタSRに格納されている乗算係数は循環
シフトされ、この循環シフトされた乗算係数と前記各サ
ンプルホールド回路H1〜H16に格納されている時系列
データとが前述のように乗算される。
いて、前述のようにサンプルホールド回路H1に新しい
時系列データがサンプルホールドされる。このとき、前
記シフトレジスタSRに格納されている乗算係数は循環
シフトされ、この循環シフトされた乗算係数と前記各サ
ンプルホールド回路H1〜H16に格納されている時系列
データとが前述のように乗算される。
【0012】図11に、各サンプリングタイミングにお
けるサンプルホールド回路H1〜H16に保持されている
時系列データxiと、シフトレジスタSRに格納されて
いる乗算係数a0〜a15の関係を示す。この図に示すよ
うに、新たに1個の時系列データがサンプリングされる
毎に、乗算係数a0〜a15は次段にシフトされ、最終段
の係数は初段に戻されている。これにより、通常の構成
のようにホールドした時系列データxi自体をシフトす
ることと等価な演算を実行することが可能となり、ま
た、デジタルデータである乗算係数a0〜a15をシフト
しているため、サンプルホールドしたアナログデータを
転送することによるホールド誤差の発生を回避すること
ができる。
けるサンプルホールド回路H1〜H16に保持されている
時系列データxiと、シフトレジスタSRに格納されて
いる乗算係数a0〜a15の関係を示す。この図に示すよ
うに、新たに1個の時系列データがサンプリングされる
毎に、乗算係数a0〜a15は次段にシフトされ、最終段
の係数は初段に戻されている。これにより、通常の構成
のようにホールドした時系列データxi自体をシフトす
ることと等価な演算を実行することが可能となり、ま
た、デジタルデータである乗算係数a0〜a15をシフト
しているため、サンプルホールドしたアナログデータを
転送することによるホールド誤差の発生を回避すること
ができる。
【0013】このように、前記マルチプレクサが前記入
力端子Din選択しているときには、このフィルタ回路は
次の式(1)で表わされる演算を実行することとなり、
いわゆるFIR型のフィルタとなる。
力端子Din選択しているときには、このフィルタ回路は
次の式(1)で表わされる演算を実行することとなり、
いわゆるFIR型のフィルタとなる。
【数1】
ここで、Y(t)は出力、X(t)は入力、aiは係数
である。
である。
【0014】また、D'inとしてHoutの出力が選択され
たときは、このフィルタ回路を用いて次の式(2)で表
わされる演算を実行することが可能となり、いわゆるI
IR型のフィルタとして動作させることができる。
たときは、このフィルタ回路を用いて次の式(2)で表
わされる演算を実行することが可能となり、いわゆるI
IR型のフィルタとして動作させることができる。
【数2】
ここで、Y(t)は出力、X(t)は入力、ai、biは
それぞれ前記係数である。なお、このときには、前記シ
フトレジスタSRを8段ずつの2つのシフトレジスタに
分割し、該分割された各シフトレジスタにそれぞれ前記
係数aiおよびbiを格納するようにする。
それぞれ前記係数である。なお、このときには、前記シ
フトレジスタSRを8段ずつの2つのシフトレジスタに
分割し、該分割された各シフトレジスタにそれぞれ前記
係数aiおよびbiを格納するようにする。
【0015】このように、このフィルタ回路によれば、
MUXの切替によりFIR型とIIR型の2つのタイプ
のフィルタを実現することができ、特に、FIR型の場
合には全てのサンプルホールド回路および乗算回路を活
用した比較的段数の多いフィルタを実現することができ
るものである。
MUXの切替によりFIR型とIIR型の2つのタイプ
のフィルタを実現することができ、特に、FIR型の場
合には全てのサンプルホールド回路および乗算回路を活
用した比較的段数の多いフィルタを実現することができ
るものである。
【0016】このようなフィルタ回路におけるサンプル
ホールド回路H1〜H16、乗算回路M1〜M16および加算
回路ADとして、本出願人により提案されているアナロ
グ型の演算回路(ニューロ演算回路)を使用することに
より、より低消費電力かつ高速に動作させることができ
る。
ホールド回路H1〜H16、乗算回路M1〜M16および加算
回路ADとして、本出願人により提案されているアナロ
グ型の演算回路(ニューロ演算回路)を使用することに
より、より低消費電力かつ高速に動作させることができ
る。
【0017】図12を参照して、このニューロ演算回路
について説明する。図12の(a)は、このニューロ演
算回路の基本構成を示す図である。この図において、V
1およびV2は入力端子、Voは出力端子、INVは反転
増幅器である。この反転増幅器INVは、CMOSイン
バータの出力がハイレベルからローレベルあるいはロー
レベルからハイレベルに遷移する部分を利用して、CM
OSインバータを増幅器として使用しているものであ
り、奇数段、例えば図示するように3段直列に接続され
たCMOSインバータ92、93、94により構成され
ている。なお、抵抗R1およびR2は増幅器のゲインを
制御するために、また、キャパシタンスCgは位相調整
のためにそれぞれ設けられており、いずれも、この反転
増幅器INVの発振を防止するために設けられている。
について説明する。図12の(a)は、このニューロ演
算回路の基本構成を示す図である。この図において、V
1およびV2は入力端子、Voは出力端子、INVは反転
増幅器である。この反転増幅器INVは、CMOSイン
バータの出力がハイレベルからローレベルあるいはロー
レベルからハイレベルに遷移する部分を利用して、CM
OSインバータを増幅器として使用しているものであ
り、奇数段、例えば図示するように3段直列に接続され
たCMOSインバータ92、93、94により構成され
ている。なお、抵抗R1およびR2は増幅器のゲインを
制御するために、また、キャパシタンスCgは位相調整
のためにそれぞれ設けられており、いずれも、この反転
増幅器INVの発振を防止するために設けられている。
【0018】さらに、前記入力端子V1と前記反転増幅
器INVの入力側の点Bとの間には入力キャパシタンス
C1が直列に挿入されており、前記入力端子V2と前記点
Bとの間には入力キャパシタンスC2が直列に挿入され
ている。さらにまた、前記反転増幅器INVの出力端子
Voと入力側の点Bとの間にはフィードバックキャパシ
タンスCfが接続されている。
器INVの入力側の点Bとの間には入力キャパシタンス
C1が直列に挿入されており、前記入力端子V2と前記点
Bとの間には入力キャパシタンスC2が直列に挿入され
ている。さらにまた、前記反転増幅器INVの出力端子
Voと入力側の点Bとの間にはフィードバックキャパシ
タンスCfが接続されている。
【0019】このように構成された回路において、前記
反転増幅器INVの電圧増幅率は非常に大きいためこの
反転増幅器INVの入力側の点Bにおける電圧はほぼ一
定の値となり、このB点の電圧をVbとする。このと
き、B点は各キャパシタンスC1、C2、CfおよびCM
OSインバータ92を構成するトランジスタのゲートに
接続された点であり、いずれの電源からもフローティン
グ状態にある。したがって、初期状態において、各キャ
パシタンスに蓄積されている電荷が0であるとすると、
入力電圧V1およびV2が印加された後においても、この
B点を基準としてみたときの各キャパシタンスに蓄積さ
れる電荷の総量は0となる。これにより、次の電荷保存
式が成立する。
反転増幅器INVの電圧増幅率は非常に大きいためこの
反転増幅器INVの入力側の点Bにおける電圧はほぼ一
定の値となり、このB点の電圧をVbとする。このと
き、B点は各キャパシタンスC1、C2、CfおよびCM
OSインバータ92を構成するトランジスタのゲートに
接続された点であり、いずれの電源からもフローティン
グ状態にある。したがって、初期状態において、各キャ
パシタンスに蓄積されている電荷が0であるとすると、
入力電圧V1およびV2が印加された後においても、この
B点を基準としてみたときの各キャパシタンスに蓄積さ
れる電荷の総量は0となる。これにより、次の電荷保存
式が成立する。
【数3】
【0020】ここで、各入力電圧V1およびV2をB点の
電圧Vbを基準とする電圧に置き換え、V(1)=V1−V
b、V(2)=V2−Vb、Vout=Vo−Vbとすると、前記
式(3)より次の式(4)を導くことができる。
電圧Vbを基準とする電圧に置き換え、V(1)=V1−V
b、V(2)=V2−Vb、Vout=Vo−Vbとすると、前記
式(3)より次の式(4)を導くことができる。
【数4】
すなわち、ニューロ演算回路からは、各入力電圧V(i)
に入力キャパシタンスCiとフィードバックキャパシタ
ンスCfとの比である係数(Ci/Cf)を乗算した電圧
の和の大きさを有し、極性が反転された出力電圧Vout
が出力されることとなる。
に入力キャパシタンスCiとフィードバックキャパシタ
ンスCfとの比である係数(Ci/Cf)を乗算した電圧
の和の大きさを有し、極性が反転された出力電圧Vout
が出力されることとなる。
【0021】また、上記においては2つの入力電圧が印
加される場合について説明したが、上記の関係は任意の
個数の電圧が入力される場合にも成立するものであり、
次式のように一般的に表わすことができる。
加される場合について説明したが、上記の関係は任意の
個数の電圧が入力される場合にも成立するものであり、
次式のように一般的に表わすことができる。
【数5】
なお、前記B点の電圧Vbは、通常、ダイナミックレン
ジを最大とするために、電源電圧Vddの1/2、すなわ
ち、Vb=Vdd/2となるようになされている。
ジを最大とするために、電源電圧Vddの1/2、すなわ
ち、Vb=Vdd/2となるようになされている。
【0022】なお、上記図12の(a)に示した反転増
幅器INVにおいては、抵抗R1およびR2を用いてる
ことによりCMOSインバータ93のゲインを抑制し
て、発振を防止していたが、他の構成を採用することに
よっても、反転増幅器INVの発振を防止することがで
きる。図12の(b)はこのような反転増幅器INVの
構成の一例を示す図である。この図に示すように、この
反転増幅器INVにおいては、最終段の一つ前の段のC
MOSインバータ93の入出力間に抵抗Rとキャパシタ
ンスCとの直列回路を接続している。この抵抗Rとキャ
パシタンスCとの直列回路は、CMOSインバータ93
に対するネガティブフィードバック回路として動作し、
CMOSインバータ93の負荷となるため、反転増幅器
INVのゲインを抑制することとなる。これにより、抵
抗R1およびR2による貫通電流が流れる前記図12
(a)に示した場合と比較して、より消費電力の少ない
ニューロ演算回路を構成することが可能となる。
幅器INVにおいては、抵抗R1およびR2を用いてる
ことによりCMOSインバータ93のゲインを抑制し
て、発振を防止していたが、他の構成を採用することに
よっても、反転増幅器INVの発振を防止することがで
きる。図12の(b)はこのような反転増幅器INVの
構成の一例を示す図である。この図に示すように、この
反転増幅器INVにおいては、最終段の一つ前の段のC
MOSインバータ93の入出力間に抵抗Rとキャパシタ
ンスCとの直列回路を接続している。この抵抗Rとキャ
パシタンスCとの直列回路は、CMOSインバータ93
に対するネガティブフィードバック回路として動作し、
CMOSインバータ93の負荷となるため、反転増幅器
INVのゲインを抑制することとなる。これにより、抵
抗R1およびR2による貫通電流が流れる前記図12
(a)に示した場合と比較して、より消費電力の少ない
ニューロ演算回路を構成することが可能となる。
【0023】このようなニューロ演算回路を使用したサ
ンプルホールド回路の構成例を図13に示す。図13に
おいて、Vinは入力電圧、SWはサンプリングスイッチ
回路、Cinは前記反転増幅器INVの入力に直列に接続
された入力キャパシタンス、Cfは前記フィードバック
キャパシタンス、Voutは出力電圧である。なお、ここ
で、前記入力キャパシタンスCinとフィードバックキャ
パシタンスCfは同一の容量を有するものとされてい
る。また、前記サンプリングスイッチ回路SWは例えば
MOSトランジスタを用いたスイッチ回路、例えばCM
OSトランスミッションゲートなどにより構成されてい
る。
ンプルホールド回路の構成例を図13に示す。図13に
おいて、Vinは入力電圧、SWはサンプリングスイッチ
回路、Cinは前記反転増幅器INVの入力に直列に接続
された入力キャパシタンス、Cfは前記フィードバック
キャパシタンス、Voutは出力電圧である。なお、ここ
で、前記入力キャパシタンスCinとフィードバックキャ
パシタンスCfは同一の容量を有するものとされてい
る。また、前記サンプリングスイッチ回路SWは例えば
MOSトランジスタを用いたスイッチ回路、例えばCM
OSトランスミッションゲートなどにより構成されてい
る。
【0024】図13から明らかなように、このサンプル
ホールド回路は前記図12(a)に示したニューロ演算
回路において入力端子を一つだけとした場合に相当して
いる。また、入力キャパシタンスCinの値とフィードバ
ックキャパシタンスCfの値とは等しい値に設定されて
いるため、前記式(4)より、その出力電圧VoutはVo
ut=−Vinとなる。したがって、最初は前記サンプリン
グスイッチSWを閉成しておき、サンプリングタイミン
グにおいて該サンプリングスイッチSWを開放すること
により、該開放された時点における入力電圧の極性の反
転した電圧がこのサンプルホールド回路の出力端子から
出力され、次に前記サンプリングスイッチが閉成される
までその電圧が保持されることとなる。
ホールド回路は前記図12(a)に示したニューロ演算
回路において入力端子を一つだけとした場合に相当して
いる。また、入力キャパシタンスCinの値とフィードバ
ックキャパシタンスCfの値とは等しい値に設定されて
いるため、前記式(4)より、その出力電圧VoutはVo
ut=−Vinとなる。したがって、最初は前記サンプリン
グスイッチSWを閉成しておき、サンプリングタイミン
グにおいて該サンプリングスイッチSWを開放すること
により、該開放された時点における入力電圧の極性の反
転した電圧がこのサンプルホールド回路の出力端子から
出力され、次に前記サンプリングスイッチが閉成される
までその電圧が保持されることとなる。
【0025】次に、前記ニューロ演算回路を使用した乗
算回路の構成例を図14に示す。この図において、Vin
は入力電圧、Vrefは基準電位であり、Vref=Vdd/2
=Vbとされている。また、MUX1〜MUXnはその第
1の入力端子が前記入力電圧Vinに接続され、その第2
の入力端子が前記基準電位Vrefに接続されたキャパシ
タンス切替用マルチプレクサであり、それらの出力端子
はそれぞれ入力キャパシタンスC1〜Cnに接続されてい
る。また、前記各キャパシタンス切替用マルチプレクサ
MUX1〜MUXnにはそれぞれ制御信号d1〜dnが印加
されており、この制御信号di(i=1〜n)の値が
「1」であるときに、前記第1の入力端子に印加されて
いる入力電圧Vinが選択されて対応する入力キャパシタ
ンスCiに印加され、前記制御信号diの値が「0」であ
るときには、前記基準電位Vref(=Vb)が選択され
るようになされている。また、各入力キャパシタンスC
1〜Cnの他端は反転増幅器INVの入力側の点Bに接続
されており、反転増幅器INVの出力側と入力側との間
にはフィードバックキャパシタンスCfが接続されてい
る。
算回路の構成例を図14に示す。この図において、Vin
は入力電圧、Vrefは基準電位であり、Vref=Vdd/2
=Vbとされている。また、MUX1〜MUXnはその第
1の入力端子が前記入力電圧Vinに接続され、その第2
の入力端子が前記基準電位Vrefに接続されたキャパシ
タンス切替用マルチプレクサであり、それらの出力端子
はそれぞれ入力キャパシタンスC1〜Cnに接続されてい
る。また、前記各キャパシタンス切替用マルチプレクサ
MUX1〜MUXnにはそれぞれ制御信号d1〜dnが印加
されており、この制御信号di(i=1〜n)の値が
「1」であるときに、前記第1の入力端子に印加されて
いる入力電圧Vinが選択されて対応する入力キャパシタ
ンスCiに印加され、前記制御信号diの値が「0」であ
るときには、前記基準電位Vref(=Vb)が選択され
るようになされている。また、各入力キャパシタンスC
1〜Cnの他端は反転増幅器INVの入力側の点Bに接続
されており、反転増幅器INVの出力側と入力側との間
にはフィードバックキャパシタンスCfが接続されてい
る。
【0026】ここで、前記入力キャパシタンスC1〜Cn
の容量は、次の式(6)に示す関係を満たすように、す
なわち、各入力キャパシタンスC1〜Cnの容量の比が2
のべき乗となるようになされている。
の容量は、次の式(6)に示す関係を満たすように、す
なわち、各入力キャパシタンスC1〜Cnの容量の比が2
のべき乗となるようになされている。
【数6】
【0027】したがって、この場合の電荷保存式は次の
式(7)のようになる。
式(7)のようになる。
【数7】
ここで、Vref=Vbであるから、出力電圧Voutは次の
式(8)で表される。
式(8)で表される。
【数8】
すなわち、各ビットがそれぞれ制御信号d1〜dnに対応
するnビットの2進数と入力電圧Vinとの乗算結果が出
力電圧Voutとして得られることとなる。
するnビットの2進数と入力電圧Vinとの乗算結果が出
力電圧Voutとして得られることとなる。
【0028】したがって、この乗算回路を用い、前記図
10のフィルタ回路におけるシフトレジスタSRの段A
iに格納されている係数データを前記制御信号とし、前
記サンプルホールド回路Hiからの出力を前記入力電圧
Vinとして印加することにより、nビットのデジタル係
数と入力アナログ信号電圧との乗算を直接に行なうこと
ができる。
10のフィルタ回路におけるシフトレジスタSRの段A
iに格納されている係数データを前記制御信号とし、前
記サンプルホールド回路Hiからの出力を前記入力電圧
Vinとして印加することにより、nビットのデジタル係
数と入力アナログ信号電圧との乗算を直接に行なうこと
ができる。
【0029】次に、前述したニューロ演算回路を使用し
た加算回路の一構成例を図15に示す。この図におい
て、p1〜p16およびm1〜m16はそれぞれ入力端子、C
p1〜Cp16はそれぞれ前記入力端子p1〜p16に接続され
た入力キャパシタンス、Cm1〜Cm16はそれぞれ前記入
力端子m1〜m16に接続された入力キャパシタンスであ
る。なお、入力端子の数はこれに限られることはなく、
任意の個数とすることができる。
た加算回路の一構成例を図15に示す。この図におい
て、p1〜p16およびm1〜m16はそれぞれ入力端子、C
p1〜Cp16はそれぞれ前記入力端子p1〜p16に接続され
た入力キャパシタンス、Cm1〜Cm16はそれぞれ前記入
力端子m1〜m16に接続された入力キャパシタンスであ
る。なお、入力端子の数はこれに限られることはなく、
任意の個数とすることができる。
【0030】また、INV1は第1の前述した反転増幅
器、INV2は第2の前述した反転増幅器、B1、B2は
それぞれ前記反転増幅器INV1およびINV2の入力
側の点、O1は前記第1の反転増幅器INV1の出力側
の点、Cf1およびCf2はそれぞれ前記反転増幅器INV
1およびINV2のフィードバックキャパシタンス、C
cは前記第1の反転増幅器INV1の出力側O1と前記第
2の反転増幅器INV2の入力側B2との間に挿入され
た結合キャパシタンスである。また、前記キャパシタン
スCp1〜Cp16、Cm1〜Cm16の容量は全て等しいものと
し、その容量をCinとする。さらに、結合キャパシタン
スCcの容量は前記フィードバックキャパシタンスCf2
の容量と等しくされており、かつ、前記フィードバック
キャパシタンスCf1とCf2の容量も等しくされている。
すなわち、Cc=Cf2=Cf2とされている。
器、INV2は第2の前述した反転増幅器、B1、B2は
それぞれ前記反転増幅器INV1およびINV2の入力
側の点、O1は前記第1の反転増幅器INV1の出力側
の点、Cf1およびCf2はそれぞれ前記反転増幅器INV
1およびINV2のフィードバックキャパシタンス、C
cは前記第1の反転増幅器INV1の出力側O1と前記第
2の反転増幅器INV2の入力側B2との間に挿入され
た結合キャパシタンスである。また、前記キャパシタン
スCp1〜Cp16、Cm1〜Cm16の容量は全て等しいものと
し、その容量をCinとする。さらに、結合キャパシタン
スCcの容量は前記フィードバックキャパシタンスCf2
の容量と等しくされており、かつ、前記フィードバック
キャパシタンスCf1とCf2の容量も等しくされている。
すなわち、Cc=Cf2=Cf2とされている。
【0031】このような構成において、前記入力端子p
1〜p16にそれぞれ印加される入力電圧の大きさをVp1
〜Vp16であるとすると、第1の反転増幅器INV1の
出力側O1には、前記式(5)より、次の式(9)に示
す出力電圧Vo1が得られる。
1〜p16にそれぞれ印加される入力電圧の大きさをVp1
〜Vp16であるとすると、第1の反転増幅器INV1の
出力側O1には、前記式(5)より、次の式(9)に示
す出力電圧Vo1が得られる。
【数9】
【0032】また、前記入力端子m1〜m16に入力され
る各入力電圧をVm1〜Vm16とすると、前記反転増幅器
INV2の出力端子には、次の式(10)に示す出力電
圧Voutが得られる。
る各入力電圧をVm1〜Vm16とすると、前記反転増幅器
INV2の出力端子には、次の式(10)に示す出力電
圧Voutが得られる。
【数10】
すなわち、この加算回路の出力電圧Voutは、入力端子
p1〜p16からの入力電圧Vp1〜Vp16を加算し、入力端
子m1〜m16から入力される入力電圧Vm1〜Vm16を減算
した電圧の(Cp1/Cf)倍の電圧となる。
p1〜p16からの入力電圧Vp1〜Vp16を加算し、入力端
子m1〜m16から入力される入力電圧Vm1〜Vm16を減算
した電圧の(Cp1/Cf)倍の電圧となる。
【0033】したがって、前記図10に示したフィルタ
回路において、前記シフトレジスタSRの前記第i番目
のサンプルホールド回路Hiの出力に対応する係数ajが
正のときは、前記入力端子piに当該乗算回路Miの出
力、前記入力端子miに基準電位Vref(=Vb)を印加
し、前記係数ajが負のときは、前記入力端子piに基準
電位Vref、入力端子miに当該乗算回路Miの出力を印
加することにより、所望の加算結果を得ることができる
ものである。
回路において、前記シフトレジスタSRの前記第i番目
のサンプルホールド回路Hiの出力に対応する係数ajが
正のときは、前記入力端子piに当該乗算回路Miの出
力、前記入力端子miに基準電位Vref(=Vb)を印加
し、前記係数ajが負のときは、前記入力端子piに基準
電位Vref、入力端子miに当該乗算回路Miの出力を印
加することにより、所望の加算結果を得ることができる
ものである。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなニュー
ロ演算回路を使用することにより、高速かつ低消費電力
のフィルタ回路を構成することができる。しかしなが
ら、このニューロ演算回路のようなアナログ型演算回路
においては、動作中にインバータやキャパシタンスに電
荷残留が生じ、これによりオフセット電圧が発生して出
力精度が劣化するという問題点がある。
ロ演算回路を使用することにより、高速かつ低消費電力
のフィルタ回路を構成することができる。しかしなが
ら、このニューロ演算回路のようなアナログ型演算回路
においては、動作中にインバータやキャパシタンスに電
荷残留が生じ、これによりオフセット電圧が発生して出
力精度が劣化するという問題点がある。
【0035】そこで、本発明は、アナログ型演算回路を
使用するフィルタ回路において、電荷残留による出力精
度の劣化を防止することを目的としている。
使用するフィルタ回路において、電荷残留による出力精
度の劣化を防止することを目的としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフィルタ回路は、入力されるアナログ信号
を順次サンプルホールドする複数のサンプルホールド回
路と、各段に係数データが格納された巡回型シフトレジ
スタと、前記複数のサンプルホールド回路からの出力信
号と前記巡回型シフトレジスタからの係数データとの乗
算を行うアナログ型の複数の乗算回路と、前記各乗算回
路の出力の総和を算出するアナログ型の加算回路と、前
記サンプルホールド回路の機能を代替する補助サンプル
ホールド回路と、前記乗算回路の機能を代替する補助乗
算回路と、前記加算回路の機能を代替する補助加算回路
とを有し、前記複数のサンプルホールド回路、前記複数
の乗算回路および前記加算回路は、残留電荷による電圧
オフセットを解消させるためのリフレッシュ手段を有す
るものであり、前記サンプルホールド回路、前記乗算回
路および前記加算回路のリフレッシュ時には、リフレッ
シュが行われているサンプルホールド回路、乗算回路お
よび加算回路の代わりに、前記補助サンプルホールド回
路、前記補助乗算回路および前記補助加算回路を使用し
て演算処理を実行するようにしたものである。
に、本発明のフィルタ回路は、入力されるアナログ信号
を順次サンプルホールドする複数のサンプルホールド回
路と、各段に係数データが格納された巡回型シフトレジ
スタと、前記複数のサンプルホールド回路からの出力信
号と前記巡回型シフトレジスタからの係数データとの乗
算を行うアナログ型の複数の乗算回路と、前記各乗算回
路の出力の総和を算出するアナログ型の加算回路と、前
記サンプルホールド回路の機能を代替する補助サンプル
ホールド回路と、前記乗算回路の機能を代替する補助乗
算回路と、前記加算回路の機能を代替する補助加算回路
とを有し、前記複数のサンプルホールド回路、前記複数
の乗算回路および前記加算回路は、残留電荷による電圧
オフセットを解消させるためのリフレッシュ手段を有す
るものであり、前記サンプルホールド回路、前記乗算回
路および前記加算回路のリフレッシュ時には、リフレッ
シュが行われているサンプルホールド回路、乗算回路お
よび加算回路の代わりに、前記補助サンプルホールド回
路、前記補助乗算回路および前記補助加算回路を使用し
て演算処理を実行するようにしたものである。
【0037】また、前記補助サンプルホールド回路は前
記複数のサンプルホールド回路に対して共通に設けられ
ており、前記補助乗算回路は前記複数の乗算回路に対し
て共通に設けられているものである。さらに、前記補助
サンプルホールド回路、前記補助乗算回路および前記補
助加算回路は、残留電荷による電圧オフセットを解消さ
せるためのリフレッシュ手段を有するものである。
記複数のサンプルホールド回路に対して共通に設けられ
ており、前記補助乗算回路は前記複数の乗算回路に対し
て共通に設けられているものである。さらに、前記補助
サンプルホールド回路、前記補助乗算回路および前記補
助加算回路は、残留電荷による電圧オフセットを解消さ
せるためのリフレッシュ手段を有するものである。
【0038】さらにまた、前記サンプルホールド回路、
前記乗算回路、前記加算回路、前記補助サンプルホール
ド回路、前記補助乗算回路および前記補助加算回路は、
いずれも、奇数段直列に接続されたCMOSインバータ
からなる反転増幅器と、該反転増幅器の入力側に接続さ
れた入力キャパシタンスと、該反転増幅器の入力側と出
力側との間に接続されたフィードバックキャパシタンス
とを有する構成となされており、前記リフレッシュ手段
は、前記フィードバックキャパシタンスを短絡するスイ
ッチ手段および前記入力キャパシタンスの入力側に基準
電位を印加する手段を有するようになされているもので
ある。
前記乗算回路、前記加算回路、前記補助サンプルホール
ド回路、前記補助乗算回路および前記補助加算回路は、
いずれも、奇数段直列に接続されたCMOSインバータ
からなる反転増幅器と、該反転増幅器の入力側に接続さ
れた入力キャパシタンスと、該反転増幅器の入力側と出
力側との間に接続されたフィードバックキャパシタンス
とを有する構成となされており、前記リフレッシュ手段
は、前記フィードバックキャパシタンスを短絡するスイ
ッチ手段および前記入力キャパシタンスの入力側に基準
電位を印加する手段を有するようになされているもので
ある。
【0039】さらにまた、前記サンプルホールド回路、
前記乗算回路、前記加算回路、前記補助サンプルホール
ド回路、前記補助乗算回路および前記補助加算回路は、
いずれも、奇数段直列に接続されたCMOSインバータ
からなる反転増幅器と、該反転増幅器の入力側に接続さ
れた入力キャパシタンスと、該反転増幅器の入力側と出
力側との間に接続されたフィードバックキャパシタンス
とを有する構成となされており、前記リフレッシュ手段
は、前記フィードバックキャパシタンスを短絡するスイ
ッチ手段と前記入力キャパシタンスの入力側および前記
フィードバックキャパシタンスの出力側に基準電位を印
加する手段とを有するようになされているものである。
前記乗算回路、前記加算回路、前記補助サンプルホール
ド回路、前記補助乗算回路および前記補助加算回路は、
いずれも、奇数段直列に接続されたCMOSインバータ
からなる反転増幅器と、該反転増幅器の入力側に接続さ
れた入力キャパシタンスと、該反転増幅器の入力側と出
力側との間に接続されたフィードバックキャパシタンス
とを有する構成となされており、前記リフレッシュ手段
は、前記フィードバックキャパシタンスを短絡するスイ
ッチ手段と前記入力キャパシタンスの入力側および前記
フィードバックキャパシタンスの出力側に基準電位を印
加する手段とを有するようになされているものである。
【0040】リフレッシュ手段を有しているので、残留
電荷によりオフセット電圧が生じて出力精度が劣化する
ことを防止することができる。また、複数個のサンプル
ホールド回路および乗算回路に対してそれぞれ共通に補
助サンプルホールド回路および補助乗算回路を設けてい
るので、サンプルホールド回路および乗算回路のリフレ
ッシュを通常の動作に影響を与えることなく順次実行す
ることができ、また、そのためのハードウエアの増加量
を最小限に押さえることができる。
電荷によりオフセット電圧が生じて出力精度が劣化する
ことを防止することができる。また、複数個のサンプル
ホールド回路および乗算回路に対してそれぞれ共通に補
助サンプルホールド回路および補助乗算回路を設けてい
るので、サンプルホールド回路および乗算回路のリフレ
ッシュを通常の動作に影響を与えることなく順次実行す
ることができ、また、そのためのハードウエアの増加量
を最小限に押さえることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は本発明のフィルタ回路の全
体構成を示すブロック図である。煩雑さを避けるため
に、前記図10における構成要素と同一のものには同一
の記号を付して説明の重複を避けることとする。この図
において、Hsは信号入力端子Dinに接続されたサンプ
ルホールド回路、MUXsは前記シフトレジスタSRの
各段A1〜A16の出力を入力とし、制御信号CTLに応
じてそのうちの1つを選択して出力するマルチプレクサ
回路、Msは前記サンプルホールド回路Hsの出力と前記
マルチプレクサ回路MUXsからの係数出力とを乗算す
る乗算回路である。ADDは前記乗算回路M1〜M16お
よびMsからの出力が入力される加算器であり、後述す
るように、その内部には2つの加算回路が設けられてい
る。また、Hout1およびHout2は前記加算器ADDの出
力に並列に接続された同一構成のホールド回路であり、
これら両ホールド回路Hout1およびHout2の出力は、と
もに前記出力Doutに接続されているとともに、前記マ
ルチプレクサMUXの他方の入力とされている。なお、
これら以外の構成要素は前記図10に示したものと同一
である。
体構成を示すブロック図である。煩雑さを避けるため
に、前記図10における構成要素と同一のものには同一
の記号を付して説明の重複を避けることとする。この図
において、Hsは信号入力端子Dinに接続されたサンプ
ルホールド回路、MUXsは前記シフトレジスタSRの
各段A1〜A16の出力を入力とし、制御信号CTLに応
じてそのうちの1つを選択して出力するマルチプレクサ
回路、Msは前記サンプルホールド回路Hsの出力と前記
マルチプレクサ回路MUXsからの係数出力とを乗算す
る乗算回路である。ADDは前記乗算回路M1〜M16お
よびMsからの出力が入力される加算器であり、後述す
るように、その内部には2つの加算回路が設けられてい
る。また、Hout1およびHout2は前記加算器ADDの出
力に並列に接続された同一構成のホールド回路であり、
これら両ホールド回路Hout1およびHout2の出力は、と
もに前記出力Doutに接続されているとともに、前記マ
ルチプレクサMUXの他方の入力とされている。なお、
これら以外の構成要素は前記図10に示したものと同一
である。
【0042】このように本発明のフィルタ回路において
は、前記図10に示した従来のフィルタ回路と比較し
て、サンプルホールド回路Hsおよび乗算回路Msが設け
られている点、加算器ADDの内部に2つの加算回路が
設けられている点、および、ホールド回路がHout1およ
びHout2の2重構成とされている点で相違している。ま
た、本発明のフィルタ回路においては、前記各サンプル
ホールド回路H1〜H16およびHs、各ホールド回路Hou
t1およびHout2、各乗算回路M1〜M16およびMs、並び
に、加算器ADD内の2つの加算回路は、後述するよう
に、いずれも、リフレッシュ可能な構成とされている。
は、前記図10に示した従来のフィルタ回路と比較し
て、サンプルホールド回路Hsおよび乗算回路Msが設け
られている点、加算器ADDの内部に2つの加算回路が
設けられている点、および、ホールド回路がHout1およ
びHout2の2重構成とされている点で相違している。ま
た、本発明のフィルタ回路においては、前記各サンプル
ホールド回路H1〜H16およびHs、各ホールド回路Hou
t1およびHout2、各乗算回路M1〜M16およびMs、並び
に、加算器ADD内の2つの加算回路は、後述するよう
に、いずれも、リフレッシュ可能な構成とされている。
【0043】リフレッシュ可能とされた本発明のサンプ
ルホールド回路Hs、H1〜H16について説明する。前記
サンプルホールド回路Hsおよび各サンプルホールド回
路H1〜H16はいずれも同一の構成とされており、その
内部構成の一例を図2に示す。この図において、前記図
13に示したサンプルホールド回路と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その説明は省略することとする。
この図に示すように、本発明のサンプルホールド回路に
おいては、前記入力キャパシタンスCinに基準電位Vre
f(=Vb)を入力電圧Vinとして印加するスイッチSW
riが設けられているとともに、前記フィードバックキャ
パシタンスCfを短絡するスイッチSWrが設けられてい
る。これらスイッチSWriとSWrは制御信号refにより
その導通非導通が制御されるようになされており、例え
ばこの信号refがハイレベルの時に導通されるようにな
されている。
ルホールド回路Hs、H1〜H16について説明する。前記
サンプルホールド回路Hsおよび各サンプルホールド回
路H1〜H16はいずれも同一の構成とされており、その
内部構成の一例を図2に示す。この図において、前記図
13に示したサンプルホールド回路と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その説明は省略することとする。
この図に示すように、本発明のサンプルホールド回路に
おいては、前記入力キャパシタンスCinに基準電位Vre
f(=Vb)を入力電圧Vinとして印加するスイッチSW
riが設けられているとともに、前記フィードバックキャ
パシタンスCfを短絡するスイッチSWrが設けられてい
る。これらスイッチSWriとSWrは制御信号refにより
その導通非導通が制御されるようになされており、例え
ばこの信号refがハイレベルの時に導通されるようにな
されている。
【0044】このように構成されたサンプルホールド回
路において、前記制御信号refがローレベルとされ、前
記スイッチSWriおよびSWrが開放されている通常時
には、前記図13に示したサンプルホールド回路と同一
の動作が実行される。また、前記制御信号refがハイレ
ベルとされるリフレッシュ時には、前記スイッチSWri
とSWrがともに閉成されて、前記入力キャパシタンス
Cinの入力側に基準電位Vrefが印加され、フィードバ
ックキャパシタンスCfは短絡される。これにより、前
記入力キャパシタンスCinおよびフィードバックキャパ
シタンスCfに蓄積された残留電荷を解消することがで
きるとともに、前記反転増幅器INVの出力側からは基
準電位Vb(=Vref)が出力される。
路において、前記制御信号refがローレベルとされ、前
記スイッチSWriおよびSWrが開放されている通常時
には、前記図13に示したサンプルホールド回路と同一
の動作が実行される。また、前記制御信号refがハイレ
ベルとされるリフレッシュ時には、前記スイッチSWri
とSWrがともに閉成されて、前記入力キャパシタンス
Cinの入力側に基準電位Vrefが印加され、フィードバ
ックキャパシタンスCfは短絡される。これにより、前
記入力キャパシタンスCinおよびフィードバックキャパ
シタンスCfに蓄積された残留電荷を解消することがで
きるとともに、前記反転増幅器INVの出力側からは基
準電位Vb(=Vref)が出力される。
【0045】図3に、前記リフレッシュ可能とされたサ
ンプルホールド回路Hs、H1〜H16の他の構成例を示
す。この図に示したサンプルホールド回路は、リフレッ
シュすることができるだけではなく、スリープモードと
することができるように構成されている。スリープモー
ド時には、反転増幅器INVを飽和状態とすることによ
り、このサンプルホールド回路における電力消費を非常
に少なくすることができる。
ンプルホールド回路Hs、H1〜H16の他の構成例を示
す。この図に示したサンプルホールド回路は、リフレッ
シュすることができるだけではなく、スリープモードと
することができるように構成されている。スリープモー
ド時には、反転増幅器INVを飽和状態とすることによ
り、このサンプルホールド回路における電力消費を非常
に少なくすることができる。
【0046】図3に示すように、このサンプルホールド
回路においては、前記入力キャパシタンスCinの入力側
に、前述したスイッチSWinとSWriに加えて、前記入
力キャパシタンスCinの入力側と接地との間の接続を制
御するスイッチSWsiが設けられている。また、前記フ
ィードバックキャパシタンスCfの前記反転増幅器IN
Vの出力側の端子に、前記反転増幅器INVの出力と前
記フィードバックキャパシタンスCfの出力側との接続
を制御するためのスイッチSWf、前記フィードバック
キャパシタンスCfの出力側の端子と基準電位Vrefとの
接続を制御するためのスイッチSWrf、および、前記フ
ィードバックキャパシタンスCfの出力側の端子と接地
との接続を制御するためのスイッチSWsfが設けられて
いる。さらに、前記反転増幅器INVの出力端子と入力
端子の間には、前記図2に記載したサンプルホールド回
路と同様に、スイッチSWrが設けられている。ここ
で、このスイッチSWrは前記スイッチSWriおよびS
Wrfと連動して開閉されるようになされている。また、
前記スイッチSWriと前記スイッチSWsiは択一的に閉
成され、前記スイッチSWrfと前記スイッチSWsfは択
一的に閉成されるようになされている。
回路においては、前記入力キャパシタンスCinの入力側
に、前述したスイッチSWinとSWriに加えて、前記入
力キャパシタンスCinの入力側と接地との間の接続を制
御するスイッチSWsiが設けられている。また、前記フ
ィードバックキャパシタンスCfの前記反転増幅器IN
Vの出力側の端子に、前記反転増幅器INVの出力と前
記フィードバックキャパシタンスCfの出力側との接続
を制御するためのスイッチSWf、前記フィードバック
キャパシタンスCfの出力側の端子と基準電位Vrefとの
接続を制御するためのスイッチSWrf、および、前記フ
ィードバックキャパシタンスCfの出力側の端子と接地
との接続を制御するためのスイッチSWsfが設けられて
いる。さらに、前記反転増幅器INVの出力端子と入力
端子の間には、前記図2に記載したサンプルホールド回
路と同様に、スイッチSWrが設けられている。ここ
で、このスイッチSWrは前記スイッチSWriおよびS
Wrfと連動して開閉されるようになされている。また、
前記スイッチSWriと前記スイッチSWsiは択一的に閉
成され、前記スイッチSWrfと前記スイッチSWsfは択
一的に閉成されるようになされている。
【0047】このように構成されたサンプルホールド回
路において、前記スイッチSWinおよびSWfが導通状
態とされ、前記スイッチSWri、SWsi、SWr、SWr
f、SWsfが開放状態とされる通常動作時には、前記図
13に示したサンプルホールド回路と同様の動作を行
う。
路において、前記スイッチSWinおよびSWfが導通状
態とされ、前記スイッチSWri、SWsi、SWr、SWr
f、SWsfが開放状態とされる通常動作時には、前記図
13に示したサンプルホールド回路と同様の動作を行
う。
【0048】また、前記スイッチSWin、SWf、SWs
iおよびSWsfが開放され、前記スイッチSWri、SWr
fおよびSWrが閉成されたときには、前記入力キャパシ
タンスCinの入力側、前記フィードバックキャパシタン
スCfの出力側に基準電位Vrefが印加され、前記反転増
幅器INVの入力側と出力側とが短絡されるため、前記
入力キャパシタンスCinおよびフィードバックキャパシ
タンスCfに蓄積された残留電荷が解消され、リフレッ
シュが行われる。このとき、前記反転増幅器INVの出
力は基準電位Vb(=Vref)となる。
iおよびSWsfが開放され、前記スイッチSWri、SWr
fおよびSWrが閉成されたときには、前記入力キャパシ
タンスCinの入力側、前記フィードバックキャパシタン
スCfの出力側に基準電位Vrefが印加され、前記反転増
幅器INVの入力側と出力側とが短絡されるため、前記
入力キャパシタンスCinおよびフィードバックキャパシ
タンスCfに蓄積された残留電荷が解消され、リフレッ
シュが行われる。このとき、前記反転増幅器INVの出
力は基準電位Vb(=Vref)となる。
【0049】さらに、前記スイッチSWin、SWf、S
Wri、SWr、SWrfが開放され、前記スイッチSWsi
およびSWsfが閉成されたときは、このサンプルホール
ド回路はスリープ状態となる。このときは、前記反転増
幅器INVはフィードバックキャパシタンスCfが接続
されておらず入力が接地電位に接続されたCMOSイン
バータ回路となり、飽和状態で動作することとなる。し
たがって、各CMOSインバータ回路における電力消費
は無視しうる程度となる。なお、前記スイッチSWsiを
接地に接続する代わりに、電源Vddに接続しても同様に
低消費電力のスリープ状態とすることができる。
Wri、SWr、SWrfが開放され、前記スイッチSWsi
およびSWsfが閉成されたときは、このサンプルホール
ド回路はスリープ状態となる。このときは、前記反転増
幅器INVはフィードバックキャパシタンスCfが接続
されておらず入力が接地電位に接続されたCMOSイン
バータ回路となり、飽和状態で動作することとなる。し
たがって、各CMOSインバータ回路における電力消費
は無視しうる程度となる。なお、前記スイッチSWsiを
接地に接続する代わりに、電源Vddに接続しても同様に
低消費電力のスリープ状態とすることができる。
【0050】前記リフレッシュ可能とされたサンプルホ
ールド回路Hs、H1〜H16のさらに他の構成例を図4に
示す。この実施の形態のサンプルホールド回路は、前記
図3に示したサンプルホールド回路において、前記入力
キャパシタンスCinの入力側と接地との間に接続されて
いたスリープモード用のスイッチSWsiを前記反転増幅
器INVの入力側に直接接続するとともに、前記フィー
ドバックキャパシタンスCfの出力側に設けられていた
スリープモード用のスイッチSWsfを省略して、その構
成を簡略にしたものである。
ールド回路Hs、H1〜H16のさらに他の構成例を図4に
示す。この実施の形態のサンプルホールド回路は、前記
図3に示したサンプルホールド回路において、前記入力
キャパシタンスCinの入力側と接地との間に接続されて
いたスリープモード用のスイッチSWsiを前記反転増幅
器INVの入力側に直接接続するとともに、前記フィー
ドバックキャパシタンスCfの出力側に設けられていた
スリープモード用のスイッチSWsfを省略して、その構
成を簡略にしたものである。
【0051】このように構成されたサンプルホールド回
路において、通常動作時およびリフレッシュ時の動作
は、前述した図3の場合と同様である。また、スリープ
モード時には、前記スイッチSWsiが導通状態とされ、
前記反転増幅器INVの入力が接地電位とされる。した
がって、前述の場合と同様に反転増幅器INVは飽和状
態で動作することとなり、電力消費を無視することがで
きる程度とすることができる。このサンプルホールド回
路によれば、前記図3に示したサンプルホールド回路と
比較して、回路構成を単純化することができる。なお、
前記スイッチSWsiを電源電位に接続するようにしても
よい。
路において、通常動作時およびリフレッシュ時の動作
は、前述した図3の場合と同様である。また、スリープ
モード時には、前記スイッチSWsiが導通状態とされ、
前記反転増幅器INVの入力が接地電位とされる。した
がって、前述の場合と同様に反転増幅器INVは飽和状
態で動作することとなり、電力消費を無視することがで
きる程度とすることができる。このサンプルホールド回
路によれば、前記図3に示したサンプルホールド回路と
比較して、回路構成を単純化することができる。なお、
前記スイッチSWsiを電源電位に接続するようにしても
よい。
【0052】以上説明したように、本発明におけるサン
プルホールド回路H1〜H16およびHsはリフレッシュを
行なうための手段を有している。したがって、前記サン
プルホールド回路H1〜H16を所定周期毎に順次1つず
つリフレッシュし、そのリフレッシュされるサンプルホ
ールド回路の機能を前記サンプルホールド回路Hsによ
り代替させることができる。また、サンプルホールド回
路Hsは前記サンプルホールド回路H1〜H16のリフレッ
シュが行われていないときにリフレッシュすることがで
きる。
プルホールド回路H1〜H16およびHsはリフレッシュを
行なうための手段を有している。したがって、前記サン
プルホールド回路H1〜H16を所定周期毎に順次1つず
つリフレッシュし、そのリフレッシュされるサンプルホ
ールド回路の機能を前記サンプルホールド回路Hsによ
り代替させることができる。また、サンプルホールド回
路Hsは前記サンプルホールド回路H1〜H16のリフレッ
シュが行われていないときにリフレッシュすることがで
きる。
【0053】なお、前記ホールド回路Hout1およびHou
t2も前述した各サンプルホールド回路と同様の構成とさ
れており、それぞれの制御信号によりリフレッシュ可能
な構成とされている。したがって、このホールド回路を
交互に使用することにより、リフレッシュすることがで
きる。
t2も前述した各サンプルホールド回路と同様の構成とさ
れており、それぞれの制御信号によりリフレッシュ可能
な構成とされている。したがって、このホールド回路を
交互に使用することにより、リフレッシュすることがで
きる。
【0054】次に、前記乗算回路M1〜M16およびMsの
内部構成の一例を図5に示す。この図において、前記図
14に示した乗算回路と同一の構成要素には同一の番号
を付し、その詳細な説明は省略する。この図に示すよう
に、本発明の乗算回路においては、前記フィードバック
キャパシタンスCfを短絡するためのスイッチSWrが設
けられており、該スイッチSWrには前述したと同様の
制御信号refが供給されている。また、前記キャパシタ
ンス切替用マルチプレクサMUX1〜MUXnに供給され
る制御信号がd1*(反転ref)〜dn*(反転ref)(こ
こで、*は論理積を表わしている)とされている。した
がって、refがローレベルとされている通常動作時に
は、前記スイッチSWrは開放状態とされ、前記キャパ
シタンス切替用マルチプレクサMUX1〜MUXnは制御
信号d1〜dnに応じて開閉制御される。したがってこの
場合には、前記図14に示した乗算回路と同様にnビッ
トのデジタル係数と入力アナログ電圧との乗算が行なわ
れることとなる。
内部構成の一例を図5に示す。この図において、前記図
14に示した乗算回路と同一の構成要素には同一の番号
を付し、その詳細な説明は省略する。この図に示すよう
に、本発明の乗算回路においては、前記フィードバック
キャパシタンスCfを短絡するためのスイッチSWrが設
けられており、該スイッチSWrには前述したと同様の
制御信号refが供給されている。また、前記キャパシタ
ンス切替用マルチプレクサMUX1〜MUXnに供給され
る制御信号がd1*(反転ref)〜dn*(反転ref)(こ
こで、*は論理積を表わしている)とされている。した
がって、refがローレベルとされている通常動作時に
は、前記スイッチSWrは開放状態とされ、前記キャパ
シタンス切替用マルチプレクサMUX1〜MUXnは制御
信号d1〜dnに応じて開閉制御される。したがってこの
場合には、前記図14に示した乗算回路と同様にnビッ
トのデジタル係数と入力アナログ電圧との乗算が行なわ
れることとなる。
【0055】一方、制御信号refがハイレベルとされた
ときには、前記スイッチSWrが閉成されるとともに、
前記キャパシタンス切替用マルチプレクサMUX1〜M
UXnが全て基準電位Vrefを選択するように切り替えら
れる。したがって、前記フィードバックキャパシタンス
Cfが短絡されその残留電荷が解消されるとともに、前
記キャパシタンスC1〜Cnの残留電荷も解消され、出力
端子Voutからは基準電位Vref=Vdd/2=Vbが出
力されることとなる。
ときには、前記スイッチSWrが閉成されるとともに、
前記キャパシタンス切替用マルチプレクサMUX1〜M
UXnが全て基準電位Vrefを選択するように切り替えら
れる。したがって、前記フィードバックキャパシタンス
Cfが短絡されその残留電荷が解消されるとともに、前
記キャパシタンスC1〜Cnの残留電荷も解消され、出力
端子Voutからは基準電位Vref=Vdd/2=Vbが出
力されることとなる。
【0056】なお、図5には、前記図2に示したサンプ
ルホールド回路の場合と同様の回路構成によるリフレッ
シュ手段を設けた例を示したが、前記図3および図4に
示した回路と同様に接地電位あるいは電源電位を入力す
るスイッチを設け、スリープモードを有する回路構成と
することもできる。
ルホールド回路の場合と同様の回路構成によるリフレッ
シュ手段を設けた例を示したが、前記図3および図4に
示した回路と同様に接地電位あるいは電源電位を入力す
るスイッチを設け、スリープモードを有する回路構成と
することもできる。
【0057】このように本発明に使用されている乗算回
路M1〜M16およびMsはいずれもリフレッシュを行なう
ことができるように構成されている。したがって、前記
乗算回路M1〜M16のいずれか1つの乗算回路の機能を
前記乗算回路Msにより代替させるようにして、前記乗
算回路M1〜M16を順次リフレッシュしていくことがで
きる。また、乗算回路Msも前記乗算回路M1〜M16のリ
フレッシュが一巡したときにリフレッシュすることがで
きる。
路M1〜M16およびMsはいずれもリフレッシュを行なう
ことができるように構成されている。したがって、前記
乗算回路M1〜M16のいずれか1つの乗算回路の機能を
前記乗算回路Msにより代替させるようにして、前記乗
算回路M1〜M16を順次リフレッシュしていくことがで
きる。また、乗算回路Msも前記乗算回路M1〜M16のリ
フレッシュが一巡したときにリフレッシュすることがで
きる。
【0058】次に、前記加算器ADDの内部構成の一例
を図6の(a)に示す。この図において、X1〜X16は
それぞれ前記乗算回路M1〜M16の出力が入力される入
力端子、Xsは前記乗算回路Msの出力が入力される入力
端子、AD1およびAD2は同一の構成を有する加算回
路、MUXは前記加算回路AD1あるいはAD2の出力
を選択的に出力端子Outに出力するためのマルチプレク
サである。このような構成において、前記入力端子X1
〜X16およびXsから入力される入力信号を前記第1の
加算回路AD1あるいは第2の加算回路AD2に選択的
に入力し、前記マルチプレクサMUXを制御して、対応
する加算回路AD1あるいはAD2の出力を出力端子Ou
tに出力するようになされている。したがって、加算回
路AD1とAD2とを交互に使用するようにし、入力信
号が入力されていない方の加算回路をリフレッシュする
ことができる。
を図6の(a)に示す。この図において、X1〜X16は
それぞれ前記乗算回路M1〜M16の出力が入力される入
力端子、Xsは前記乗算回路Msの出力が入力される入力
端子、AD1およびAD2は同一の構成を有する加算回
路、MUXは前記加算回路AD1あるいはAD2の出力
を選択的に出力端子Outに出力するためのマルチプレク
サである。このような構成において、前記入力端子X1
〜X16およびXsから入力される入力信号を前記第1の
加算回路AD1あるいは第2の加算回路AD2に選択的
に入力し、前記マルチプレクサMUXを制御して、対応
する加算回路AD1あるいはAD2の出力を出力端子Ou
tに出力するようになされている。したがって、加算回
路AD1とAD2とを交互に使用するようにし、入力信
号が入力されていない方の加算回路をリフレッシュする
ことができる。
【0059】図6の(b)はこの加算器ADDと前記ホ
ールド回路Hout1およびHout2とをひとまとめにして構
成した実施の形態を示す図である。この場合には、前記
ホールド回路Hout1およびHout2をそれぞれ前記加算回
路AD1およびAD2に直接接続し、ホールド回路Hou
t1およびHout2の各出力を前記マルチプレクサMUXに
入力するようにしている。そして、前記加算回路AD1
と前記ホールド回路Hout1の組と前記加算回路AD2と
前記ホールド回路Hout2の組とを交互に使用することに
より、使用されていない方の組の加算回路とホールド回
路とをリフレッシュすることができる。
ールド回路Hout1およびHout2とをひとまとめにして構
成した実施の形態を示す図である。この場合には、前記
ホールド回路Hout1およびHout2をそれぞれ前記加算回
路AD1およびAD2に直接接続し、ホールド回路Hou
t1およびHout2の各出力を前記マルチプレクサMUXに
入力するようにしている。そして、前記加算回路AD1
と前記ホールド回路Hout1の組と前記加算回路AD2と
前記ホールド回路Hout2の組とを交互に使用することに
より、使用されていない方の組の加算回路とホールド回
路とをリフレッシュすることができる。
【0060】前記各加算回路AD1およびAD2の内部
構成の一例を図7に示す。この加算回路AD1およびA
D2は前記図15に示した加算回路にリフレッシュのた
めの手段を付加したものであり、前記図15に示した加
算回路と同一の構成要素には同一の番号を付してその説
明に代える。MUXp1〜MUXp16は前記入力キャパシ
タンスCp1〜Cp16の入力側にそれぞれ挿入されたマル
チプレクサであり、制御信号refに応じて、それぞれ対
応する入力端子p1〜p16からの入力電圧Vp1〜Vp16と
基準電位Vrefとのいずれかを選択して入力するための
ものである。また、MUXm1〜MUXm16は前記入力キ
ャパシタンスCm1〜Cm16の入力側にそれぞれ挿入され
たマルチプレクサであり、制御信号refに応じて、それ
ぞれ対応する入力端子m1〜m16からの入力電圧Vm1〜
Vm16と基準電位Vrefとを選択するためのものである。
構成の一例を図7に示す。この加算回路AD1およびA
D2は前記図15に示した加算回路にリフレッシュのた
めの手段を付加したものであり、前記図15に示した加
算回路と同一の構成要素には同一の番号を付してその説
明に代える。MUXp1〜MUXp16は前記入力キャパシ
タンスCp1〜Cp16の入力側にそれぞれ挿入されたマル
チプレクサであり、制御信号refに応じて、それぞれ対
応する入力端子p1〜p16からの入力電圧Vp1〜Vp16と
基準電位Vrefとのいずれかを選択して入力するための
ものである。また、MUXm1〜MUXm16は前記入力キ
ャパシタンスCm1〜Cm16の入力側にそれぞれ挿入され
たマルチプレクサであり、制御信号refに応じて、それ
ぞれ対応する入力端子m1〜m16からの入力電圧Vm1〜
Vm16と基準電位Vrefとを選択するためのものである。
【0061】また、入力端子psおよびmsは前記乗算回
路Msに対応して設けられた入力端子であり、前記乗算
回路M1〜M16のうちのいずれかがリフレッシュされて
いるときにその機能を代替している乗算回路Msからの
出力信号を入力するためのものである。そして、MUX
psとMUXmsは該入力端子psおよびmsに夫々対応して
設けられたマルチプレクサであり、CpsとCmsはそれぞ
れ前記マルチプレクサMUXpsとMUXmsに接続された
入力キャパシタンスである。このマルチプレクサMUX
psとMUXmsも、前記MUXp1〜MUXm16と同様に、
制御信号refに応じて対応する入力端子psあるいはms
からの入力電圧と基準電位を選択するように構成されて
いる。
路Msに対応して設けられた入力端子であり、前記乗算
回路M1〜M16のうちのいずれかがリフレッシュされて
いるときにその機能を代替している乗算回路Msからの
出力信号を入力するためのものである。そして、MUX
psとMUXmsは該入力端子psおよびmsに夫々対応して
設けられたマルチプレクサであり、CpsとCmsはそれぞ
れ前記マルチプレクサMUXpsとMUXmsに接続された
入力キャパシタンスである。このマルチプレクサMUX
psとMUXmsも、前記MUXp1〜MUXm16と同様に、
制御信号refに応じて対応する入力端子psあるいはms
からの入力電圧と基準電位を選択するように構成されて
いる。
【0062】さらに、第1の反転増幅器INV1におけ
るフィードバックキャパシタンスCf1と並列にスイッチ
SWr1が接続されており、第2の反転増幅器INV2に
おけるフィードバックキャパシタンスCf2と並列にスイ
ッチSWr2が接続されている。これらのスイッチSWr1
およびSWr2は、いずれも、前記制御信号refにより導
通するように構成されている。
るフィードバックキャパシタンスCf1と並列にスイッチ
SWr1が接続されており、第2の反転増幅器INV2に
おけるフィードバックキャパシタンスCf2と並列にスイ
ッチSWr2が接続されている。これらのスイッチSWr1
およびSWr2は、いずれも、前記制御信号refにより導
通するように構成されている。
【0063】さらにまた、第1の反転増幅器INV1の
出力端O1と結合キャパシタンスCcとの間にマルチプレ
クサMUXcが接続されており、該MUXcは基準電圧V
refと前記第1の反転増幅器INV1の出力とを選択的
に前記結合キャパシタンスCcに入力できるようになさ
れている。このマルチプレクサMUXcも前記マルチプ
レクサMUXp1〜MUXmsと同様に、制御信号refに応
じて、基準電位Vrefと前記反転増幅器INV1の出力
とを選択するように構成されている。
出力端O1と結合キャパシタンスCcとの間にマルチプレ
クサMUXcが接続されており、該MUXcは基準電圧V
refと前記第1の反転増幅器INV1の出力とを選択的
に前記結合キャパシタンスCcに入力できるようになさ
れている。このマルチプレクサMUXcも前記マルチプ
レクサMUXp1〜MUXmsと同様に、制御信号refに応
じて、基準電位Vrefと前記反転増幅器INV1の出力
とを選択するように構成されている。
【0064】このように構成された加算回路AD1ある
いはAD2において、制御信号refがローレベルとされ
ており、前記マルチプレクサMUXp1〜MUXpsおよび
MUXm1〜MUXmsをそれぞれ対応する入力端子p1〜
psおよびm1〜msを選択するように制御し、マルチプ
レクサMUXcを第1の反転増幅器INV1の出力を選
択するように制御し、さらに、前記スイッチSW1およ
びSW2を開放状態とした通常動作時においては、前記
図15に示した加算回路と同様に動作して、前記入力端
子p1〜psから入力される各入力電圧Vp1〜Vpsの和か
ら、前記入力端子m1〜msから入力される各入力電圧V
m1〜Vmsの和を減算した出力電圧が得られる。
いはAD2において、制御信号refがローレベルとされ
ており、前記マルチプレクサMUXp1〜MUXpsおよび
MUXm1〜MUXmsをそれぞれ対応する入力端子p1〜
psおよびm1〜msを選択するように制御し、マルチプ
レクサMUXcを第1の反転増幅器INV1の出力を選
択するように制御し、さらに、前記スイッチSW1およ
びSW2を開放状態とした通常動作時においては、前記
図15に示した加算回路と同様に動作して、前記入力端
子p1〜psから入力される各入力電圧Vp1〜Vpsの和か
ら、前記入力端子m1〜msから入力される各入力電圧V
m1〜Vmsの和を減算した出力電圧が得られる。
【0065】また、制御信号Vrefがハイレベルとされ
るリフレッシュ状態においては、前記マルチプレクサM
UXp1〜MUXps、MUXm1〜MUXmsおよびMUXc
がすべて基準電位Vrefを選択するように制御され、前
記スイッチSW1およびSW2が短絡状態とされることに
より、前述したサンプルホールド回路および乗算回路の
場合と同様にして、この加算回路のリフレッシュを行な
うことができる。
るリフレッシュ状態においては、前記マルチプレクサM
UXp1〜MUXps、MUXm1〜MUXmsおよびMUXc
がすべて基準電位Vrefを選択するように制御され、前
記スイッチSW1およびSW2が短絡状態とされることに
より、前述したサンプルホールド回路および乗算回路の
場合と同様にして、この加算回路のリフレッシュを行な
うことができる。
【0066】リフレッシュ手段を設けた加算回路の他の
構成例を図8に示す。この加算回路は、前述した図3の
サンプルホールド回路と同様に構成されたスリープ動作
のための回路を有するものである。図示するように、こ
の加算回路は、前記図7に示した加算回路に、前記各マ
ルチプレクサMUXp1〜MUXmsおよびMUXcに前記
基準電位Vrefあるいは接地電位を選択的に供給するた
めのスイッチSWrs、前記フィードバックキャパシタン
スCf1の出力側を前記反転増幅器INV1の出力側と前
記スイッチSWrsに選択的に接続するためのスイッチS
Wf1および前記フィードバックキャパシタンスCf2の出
力側を前記反転増幅器INV2の出力側と前記スイッチ
SWrsとに選択的に接続するためのスイッチSWf2が付
加されている。
構成例を図8に示す。この加算回路は、前述した図3の
サンプルホールド回路と同様に構成されたスリープ動作
のための回路を有するものである。図示するように、こ
の加算回路は、前記図7に示した加算回路に、前記各マ
ルチプレクサMUXp1〜MUXmsおよびMUXcに前記
基準電位Vrefあるいは接地電位を選択的に供給するた
めのスイッチSWrs、前記フィードバックキャパシタン
スCf1の出力側を前記反転増幅器INV1の出力側と前
記スイッチSWrsに選択的に接続するためのスイッチS
Wf1および前記フィードバックキャパシタンスCf2の出
力側を前記反転増幅器INV2の出力側と前記スイッチ
SWrsとに選択的に接続するためのスイッチSWf2が付
加されている。
【0067】このように構成された加算回路において、
前記スイッチSWf1を反転増幅器INV1側、前記スイ
ッチSWf2を反転増幅器INV2側にそれぞれ接続し、
前記スイッチSWr1およびSWr2を開放状態とし、前記
マルチプレクサMUXp1〜MUXpsおよびMUXm1〜M
UXmsをそれぞれ対応する入力端子p1〜psおよびm1
〜msを選択するように制御し、マルチプレクサMUXc
を第1の反転増幅器INV1の出力を選択するように制
御する通常動作時には、前記図15に示した加算回路と
同様に動作する。
前記スイッチSWf1を反転増幅器INV1側、前記スイ
ッチSWf2を反転増幅器INV2側にそれぞれ接続し、
前記スイッチSWr1およびSWr2を開放状態とし、前記
マルチプレクサMUXp1〜MUXpsおよびMUXm1〜M
UXmsをそれぞれ対応する入力端子p1〜psおよびm1
〜msを選択するように制御し、マルチプレクサMUXc
を第1の反転増幅器INV1の出力を選択するように制
御する通常動作時には、前記図15に示した加算回路と
同様に動作する。
【0068】また、前記スイッチSWrsを基準電位Vre
fを選択するように接続しておき、前記スイッチSWr1
およびSWr2を導通状態とし、前記スイッチSWf1およ
びSWf2を前記スイッチSWrs側に接続し、前記マルチ
プレクサMUXp1〜MUXmsおよびMUXcを前記スイ
ッチSWrsを選択するように制御したときには、前記各
入力キャパシタンスCp1〜Cmsの入力側、前記結合キャ
パシタンスCcの入力側および前記フィードバックキャ
パシタンスCf1およびCf2の出力側に基準電位Vrefが
印加され、また、前記反転増幅器INV1およびINV
2の入出力は短絡されるため、各キャパシタンスに蓄積
されている残留電荷を解消し、リフレッシュを行うこと
ができる。
fを選択するように接続しておき、前記スイッチSWr1
およびSWr2を導通状態とし、前記スイッチSWf1およ
びSWf2を前記スイッチSWrs側に接続し、前記マルチ
プレクサMUXp1〜MUXmsおよびMUXcを前記スイ
ッチSWrsを選択するように制御したときには、前記各
入力キャパシタンスCp1〜Cmsの入力側、前記結合キャ
パシタンスCcの入力側および前記フィードバックキャ
パシタンスCf1およびCf2の出力側に基準電位Vrefが
印加され、また、前記反転増幅器INV1およびINV
2の入出力は短絡されるため、各キャパシタンスに蓄積
されている残留電荷を解消し、リフレッシュを行うこと
ができる。
【0069】さらに、前記スイッチSWrsを接地側に接
続し、前記スイッチSWr1およびSWr2を開放状態と
し、前記スイッチSWf1およびSWf2を前記スイッチS
Wrs側に接続し、前記マルチプレクサMUXp1〜MUX
msおよびMUXcを前記スイッチSWrsを選択するよう
に制御したときには、前記各入力キャパシタンスCp1〜
Cmsの入力側、前記結合キャパシタンスCcの入力側お
よび前記フィードバックキャパシタンスCf1およびCf2
の出力側に接地電位が印加され、各反転増幅器INV1
およびINV2は、接地電位が入力されるインバータと
なり、飽和領域で動作することとなる。したがって、消
費電力が無視しうるスリープモードとなる。
続し、前記スイッチSWr1およびSWr2を開放状態と
し、前記スイッチSWf1およびSWf2を前記スイッチS
Wrs側に接続し、前記マルチプレクサMUXp1〜MUX
msおよびMUXcを前記スイッチSWrsを選択するよう
に制御したときには、前記各入力キャパシタンスCp1〜
Cmsの入力側、前記結合キャパシタンスCcの入力側お
よび前記フィードバックキャパシタンスCf1およびCf2
の出力側に接地電位が印加され、各反転増幅器INV1
およびINV2は、接地電位が入力されるインバータと
なり、飽和領域で動作することとなる。したがって、消
費電力が無視しうるスリープモードとなる。
【0070】なお、前記スイッチSWrsおいて、接地電
位の代わりに電源電位Vddを選択するようにしてもよ
い。この図8に示したように、基準電位Vrefおよび接
地電位への接続を共通に設けられたスイッチSWrsで行
うようにしたことにより、回路構成を簡単化することが
できる。また、前記図4に示したサンプルホールド回路
と同様の接続によりリフレッシュおよびスリープ動作を
行うように構成することもできる。このように、本発明
の加算回路AD1およびAD2は、リフレッシュを行な
うことができるように構成されている。
位の代わりに電源電位Vddを選択するようにしてもよ
い。この図8に示したように、基準電位Vrefおよび接
地電位への接続を共通に設けられたスイッチSWrsで行
うようにしたことにより、回路構成を簡単化することが
できる。また、前記図4に示したサンプルホールド回路
と同様の接続によりリフレッシュおよびスリープ動作を
行うように構成することもできる。このように、本発明
の加算回路AD1およびAD2は、リフレッシュを行な
うことができるように構成されている。
【0071】以上説明したように、本発明のフィルタ回
路においては、各サンプルホールド回路H1〜H16およ
びHs、各ホールド回路Hout1およびHout2、各乗算回
路M1〜M16およびMs、並びに、加算器ADD内の各加
算回路AD1およびAD2は、いずれもリフレッシュ可
能な構成とされている。また、前記図10に示した従来
技術のフィルタ回路の場合と比較して、サンプルホール
ド回路Hsおよび乗算回路Msが設けられている点、加算
器ADDが加算回路AD1およびAD2の2重構成とさ
れている点、および、ホールド回路がHout1およびHou
t2の2重構成とされている点で相違している。このた
め、各サンプルホールド回路、各乗算回路、加算回路お
よびホールド回路のリフレッシュを行なうことができ、
リフレッシュを行なっているときには、該リフレッシュ
が行なわれているサンプルホールド回路あるいは乗算回
路の代わりに前記サンプルホールド回路Hsおよび乗算
回路Msを使用して演算処理を行なうことができるた
め、リフレッシュのために演算速度が犠牲となることは
ない。また、複数個(この実施の形態においては16
個)のサンプルホールド回路H1〜H16に対して1つの
サンプルホールド回路Hsを設け、複数個(16個)の
乗算回路M1〜M16に対して1つの乗算回路Msを設ける
だけですむため、ハードウエアの増加量も最小で済み、
消費電力の増加量も少なくなる。
路においては、各サンプルホールド回路H1〜H16およ
びHs、各ホールド回路Hout1およびHout2、各乗算回
路M1〜M16およびMs、並びに、加算器ADD内の各加
算回路AD1およびAD2は、いずれもリフレッシュ可
能な構成とされている。また、前記図10に示した従来
技術のフィルタ回路の場合と比較して、サンプルホール
ド回路Hsおよび乗算回路Msが設けられている点、加算
器ADDが加算回路AD1およびAD2の2重構成とさ
れている点、および、ホールド回路がHout1およびHou
t2の2重構成とされている点で相違している。このた
め、各サンプルホールド回路、各乗算回路、加算回路お
よびホールド回路のリフレッシュを行なうことができ、
リフレッシュを行なっているときには、該リフレッシュ
が行なわれているサンプルホールド回路あるいは乗算回
路の代わりに前記サンプルホールド回路Hsおよび乗算
回路Msを使用して演算処理を行なうことができるた
め、リフレッシュのために演算速度が犠牲となることは
ない。また、複数個(この実施の形態においては16
個)のサンプルホールド回路H1〜H16に対して1つの
サンプルホールド回路Hsを設け、複数個(16個)の
乗算回路M1〜M16に対して1つの乗算回路Msを設ける
だけですむため、ハードウエアの増加量も最小で済み、
消費電力の増加量も少なくなる。
【0072】このように、構成された本発明のフィルタ
回路におけるリフレッシュ動作のタイミングチャートを
図9に示す。なお、説明を簡略にするために、この図に
おいてはフィルタ回路は4段構成とされているものとし
て記載してある。すなわち、H1〜H4の4つのサンプリ
ングホールド回路とリフレッシュ用のサンプリングホー
ルド回路Hsが設けられており、M1〜M4の4つの乗算
回路とリフレッシュ用の乗算回路Msが設けられている
フィルタ回路であるとして説明する。
回路におけるリフレッシュ動作のタイミングチャートを
図9に示す。なお、説明を簡略にするために、この図に
おいてはフィルタ回路は4段構成とされているものとし
て記載してある。すなわち、H1〜H4の4つのサンプリ
ングホールド回路とリフレッシュ用のサンプリングホー
ルド回路Hsが設けられており、M1〜M4の4つの乗算
回路とリフレッシュ用の乗算回路Msが設けられている
フィルタ回路であるとして説明する。
【0073】この図において、(1)、(3)、(5)
および(7)は、それぞれ、サンプルホールド回路H1
〜H4の動作タイミング、(9)はリフレッシュ用サン
プルホールド回路Msの動作タイミングであり、ハイの
ときはサンプリング期間を、ローのときはホールド期間
を示している。また、ここで、斜線でハッチングされた
サンプリング期間は、本来、当該サンプルホールド回路
H1〜H4のいずれかによりサンプルホールドが行なわれ
るべき期間であるが、リフレッシュのために、その機能
をリフレッシュ用のサンプルホールド回路Hsが代替し
ている期間であること示している。すなわち、この期間
には、リフレッシュ用のサンプルホールド回路Hsにサ
ンプリングクロックが供給されて入力信号がサンプリン
グされることを示している。
および(7)は、それぞれ、サンプルホールド回路H1
〜H4の動作タイミング、(9)はリフレッシュ用サン
プルホールド回路Msの動作タイミングであり、ハイの
ときはサンプリング期間を、ローのときはホールド期間
を示している。また、ここで、斜線でハッチングされた
サンプリング期間は、本来、当該サンプルホールド回路
H1〜H4のいずれかによりサンプルホールドが行なわれ
るべき期間であるが、リフレッシュのために、その機能
をリフレッシュ用のサンプルホールド回路Hsが代替し
ている期間であること示している。すなわち、この期間
には、リフレッシュ用のサンプルホールド回路Hsにサ
ンプリングクロックが供給されて入力信号がサンプリン
グされることを示している。
【0074】また、(2)、(4)、(6)および
(8)は、それぞれ、サンプルホールド回路H1〜H4お
よびHsのリフレッシュのタイミングであり、ハイの期
間はリフレッシュ可能期間、ローのときはリフレッシュ
不可能期間を示している。すなわち、ハイの期間は当該
サンプルホールド回路にデータがホールドされていない
期間であり、この期間中において、前述したようにして
当該サンプルホールド回路のリフレッシュを行うことが
できる。
(8)は、それぞれ、サンプルホールド回路H1〜H4お
よびHsのリフレッシュのタイミングであり、ハイの期
間はリフレッシュ可能期間、ローのときはリフレッシュ
不可能期間を示している。すなわち、ハイの期間は当該
サンプルホールド回路にデータがホールドされていない
期間であり、この期間中において、前述したようにして
当該サンプルホールド回路のリフレッシュを行うことが
できる。
【0075】さて、この図において、図中「1」で示し
たサンプリングタイミングにおいてサンプルホールド回
路H1が駆動され、入力信号は、サンプルホールド回路
H1にサンプルされる。以下同様に、サンプリングタイ
ミング2においてサンプルホールド回路H2、サンプリ
ングタイミング3においてサンプルホールド回路H3、
サンプリングタイミング4においてサンプルホールド回
路H4が駆動され、それぞれ対応する入力信号がサンプ
ルホールドされる。次に、サンプリングタイミング5に
おいては、本来、サンプルホールド回路H1が駆動され
るタイミングであるが、このとき、サンプルホールド回
路Hsが駆動され、入力信号は該サンプルホールド回路
Hsにサンプルホールドされる。
たサンプリングタイミングにおいてサンプルホールド回
路H1が駆動され、入力信号は、サンプルホールド回路
H1にサンプルされる。以下同様に、サンプリングタイ
ミング2においてサンプルホールド回路H2、サンプリ
ングタイミング3においてサンプルホールド回路H3、
サンプリングタイミング4においてサンプルホールド回
路H4が駆動され、それぞれ対応する入力信号がサンプ
ルホールドされる。次に、サンプリングタイミング5に
おいては、本来、サンプルホールド回路H1が駆動され
るタイミングであるが、このとき、サンプルホールド回
路Hsが駆動され、入力信号は該サンプルホールド回路
Hsにサンプルホールドされる。
【0076】このサンプリングタイミング5から次にサ
ンプルホールド回路H1が駆動されるサンプリングタイ
ミング9になるまでは、前記サンプルホールド回路H1
は入力データをサンプリングしないのであるから、この
サンプリングタイミング5〜8の間にこのサンプリング
ホールド回路H1に対してリフレッシュを行なうことが
できる。したがって、この期間内に図示しない制御回路
からリフレッシュを行うための制御信号(前記図2の回
路の場合には、前記スイッチSW2およびSW3を閉成す
る制御信号ref)が印加され、前述したようにしてこの
サンプルホールド回路のリフレッシュが行なわれる。
ンプルホールド回路H1が駆動されるサンプリングタイ
ミング9になるまでは、前記サンプルホールド回路H1
は入力データをサンプリングしないのであるから、この
サンプリングタイミング5〜8の間にこのサンプリング
ホールド回路H1に対してリフレッシュを行なうことが
できる。したがって、この期間内に図示しない制御回路
からリフレッシュを行うための制御信号(前記図2の回
路の場合には、前記スイッチSW2およびSW3を閉成す
る制御信号ref)が印加され、前述したようにしてこの
サンプルホールド回路のリフレッシュが行なわれる。
【0077】このサンプリングタイミング5において、
前記マルチプレクサMUXc(図1)に対して、前記巡
回型シフトレジスタSRのサンプルホールド回路H1に
対応する乗算係数を格納しているA1段の出力を選択す
る制御信号CTLが図示しない制御回路から印加され、
前記乗算回路Msには前記サンプリングホールド回路Hs
の出力と前記巡回型シフトレジスタSRのA1段に格納
されている係数ajが入力される。これにより、このタ
イミングにおいて、本来、乗算回路M1において実行さ
れるサンプルホールド回路H1の出力電圧と前記シフト
レジスタSRの第A1段に格納されている乗数との乗算
が前記乗算回路Msにおいて実行され、その結果が前記
加算器ADDに入力されることとなる。
前記マルチプレクサMUXc(図1)に対して、前記巡
回型シフトレジスタSRのサンプルホールド回路H1に
対応する乗算係数を格納しているA1段の出力を選択す
る制御信号CTLが図示しない制御回路から印加され、
前記乗算回路Msには前記サンプリングホールド回路Hs
の出力と前記巡回型シフトレジスタSRのA1段に格納
されている係数ajが入力される。これにより、このタ
イミングにおいて、本来、乗算回路M1において実行さ
れるサンプルホールド回路H1の出力電圧と前記シフト
レジスタSRの第A1段に格納されている乗数との乗算
が前記乗算回路Msにおいて実行され、その結果が前記
加算器ADDに入力されることとなる。
【0078】したがって、このサンプルホールド回路H
1がリフレッシュされるタイミング(5〜8のうちの任
意のタイミング)において、対応する乗算回路M1のリ
フレッシュも同時に行なうことができ、図示しない制御
回路から前記乗算回路M1に対してハイレベルの制御信
号refが印加される。これにより、乗算回路M1は前述の
ようにしてリフレッシュされることとなる。なお、この
とき乗算回路M1からの出力は基準電位Vrefとなり、前
記加算器ADDに対しては「0」の入力となるので、リ
フレッシュされている乗算回路の出力が加算器ADDの
出力に影響を与えることはない。
1がリフレッシュされるタイミング(5〜8のうちの任
意のタイミング)において、対応する乗算回路M1のリ
フレッシュも同時に行なうことができ、図示しない制御
回路から前記乗算回路M1に対してハイレベルの制御信
号refが印加される。これにより、乗算回路M1は前述の
ようにしてリフレッシュされることとなる。なお、この
とき乗算回路M1からの出力は基準電位Vrefとなり、前
記加算器ADDに対しては「0」の入力となるので、リ
フレッシュされている乗算回路の出力が加算器ADDの
出力に影響を与えることはない。
【0079】さて、サンプリングタイミング6〜8にお
いては、図示するように、サンプルホールド回路H2〜
H4およびHs、乗算回路M2〜M4およびMsを使用し
て、順次サンプルホールドおよび乗算動作が行なわれ
る。そして、サンプルホールドタイミング9になると、
リフレッシュが終了したサンプルホールド回路H1およ
び乗算回路M1を使用して、通常通りの処理が行なわれ
ていく。
いては、図示するように、サンプルホールド回路H2〜
H4およびHs、乗算回路M2〜M4およびMsを使用し
て、順次サンプルホールドおよび乗算動作が行なわれ
る。そして、サンプルホールドタイミング9になると、
リフレッシュが終了したサンプルホールド回路H1およ
び乗算回路M1を使用して、通常通りの処理が行なわれ
ていく。
【0080】そして、サンプルホールド回路H2が駆動
されるべきサンプリングタイミング14において、サン
プリングホールド回路Hsが駆動され、前述の場合と同
様にして、サンプルホールド回路H2と乗算回路M2がリ
フレッシュされる。このようにして、順次サンプルホー
ルド回路H1〜H4および乗算回路M1〜M4のリフレッシ
ュが実行されていくこととなる。
されるべきサンプリングタイミング14において、サン
プリングホールド回路Hsが駆動され、前述の場合と同
様にして、サンプルホールド回路H2と乗算回路M2がリ
フレッシュされる。このようにして、順次サンプルホー
ルド回路H1〜H4および乗算回路M1〜M4のリフレッシ
ュが実行されていくこととなる。
【0081】なお、図中(10)に示すように、各サン
プルホールド回路H1〜H4および乗算回路M1〜M4が使
用されるタイミング9〜13、18〜22等においては
サンプルホールド回路Hsおよび乗算回路Msはリフレッ
シュ可能であるため、これらの期間内に前記サンプルホ
ールド回路Hsおよび乗算回路Msをリフレッシュするこ
とができる。
プルホールド回路H1〜H4および乗算回路M1〜M4が使
用されるタイミング9〜13、18〜22等においては
サンプルホールド回路Hsおよび乗算回路Msはリフレッ
シュ可能であるため、これらの期間内に前記サンプルホ
ールド回路Hsおよび乗算回路Msをリフレッシュするこ
とができる。
【0082】また、前記加算回路AD1およびAD2
は、前記サンプルホールド回路H1〜H4および乗算回路
M1〜M4のリフレッシュが一巡するのに同期して、交互
に処理に使用するようにし、使用していない方の加算回
路(図4(b)の場合には加算回路およびホールド回
路)をリフレッシュすることができる。
は、前記サンプルホールド回路H1〜H4および乗算回路
M1〜M4のリフレッシュが一巡するのに同期して、交互
に処理に使用するようにし、使用していない方の加算回
路(図4(b)の場合には加算回路およびホールド回
路)をリフレッシュすることができる。
【0083】なお、この例においては、サンプルホール
ド回路H1〜H4は、(2×4(=フィルタの段数)+
1)サンプリング周期毎にリフレッシュが行われるよう
になされているが、このリフレッシュの間隔はこれに限
られることはない。この周期を長くしたときには、リフ
レッシュの回数が少なくなり消費電力を減少させること
が可能となるが、アナログ型演算回路におけるリークに
よる残留電荷の大きさによって、その周期は制限される
こととなる。
ド回路H1〜H4は、(2×4(=フィルタの段数)+
1)サンプリング周期毎にリフレッシュが行われるよう
になされているが、このリフレッシュの間隔はこれに限
られることはない。この周期を長くしたときには、リフ
レッシュの回数が少なくなり消費電力を減少させること
が可能となるが、アナログ型演算回路におけるリークに
よる残留電荷の大きさによって、その周期は制限される
こととなる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィルタ
回路はリフレッシュ手段を有しているので、アナログ型
演算回路における残留電荷による出力精度が劣化するこ
とを防止することができる。また、複数個のサンプルホ
ールド回路および乗算回路に対してそれぞれ共通に補助
サンプルホールド回路および補助乗算回路を設けている
ので、最小限のハードウエアの増加だけで、サンプルホ
ールド回路および乗算回路のリフレッシュを処理速度を
低下させることなく順次実行することが可能となる。
回路はリフレッシュ手段を有しているので、アナログ型
演算回路における残留電荷による出力精度が劣化するこ
とを防止することができる。また、複数個のサンプルホ
ールド回路および乗算回路に対してそれぞれ共通に補助
サンプルホールド回路および補助乗算回路を設けている
ので、最小限のハードウエアの増加だけで、サンプルホ
ールド回路および乗算回路のリフレッシュを処理速度を
低下させることなく順次実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフィルタ回路の全体構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】 本発明のフィルタ回路におけるサンプルホー
ルド回路の一構成例を示す図である。
ルド回路の一構成例を示す図である。
【図3】 本発明のフィルタ回路におけるサンプルホー
ルド回路の他の構成例を示す図である。
ルド回路の他の構成例を示す図である。
【図4】 本発明のフィルタ回路におけるサンプルホー
ルド回路のさらに他の構成例を示す図である。
ルド回路のさらに他の構成例を示す図である。
【図5】 本発明のフィルタ回路における乗算回路の構
成例を示す図である。
成例を示す図である。
【図6】 本発明のフィルタ回路における加算器の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図7】 本発明のフィルタ回路における加算回路の一
構成例を示す図である。
構成例を示す図である。
【図8】 本発明のフィルタ回路における加算回路の他
の構成例を示す図である。
の構成例を示す図である。
【図9】 本発明のフィルタ回路における動作タイミン
グを説明するための図である。
グを説明するための図である。
【図10】 従来のフィルタ回路の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図11】 図10のフィルタ回路の動作を説明するた
めの図表である。
めの図表である。
【図12】 ニューロ演算回路の構成を示す図である。
【図13】 従来のフィルタ回路におけるサンプルホー
ルド回路の構成を示す図である。
ルド回路の構成を示す図である。
【図14】 従来のフィルタ回路における乗算回路の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図15】 従来のフィルタ回路における加算回路の構
成を示す図である。
成を示す図である。
AD、AD1、AD2 加算回路
C1〜Cn、Cc、Cf、Cf1、Cf2、Cin、Cp1〜C
ps、Cm1〜Cms キャパシタ H1〜H16、Hs サンプルホールド回路 Hout、Hout1、Hout2 ホールド回路 INV 反転増幅器 MUX、MUX1〜MUXn、MUXc、MUXs、MUX
p1〜MUXps、MUXm1〜MUXms マルチプレクサ M1〜M16、Ms 乗算回路 SR シフトレジスタ SWf、SWf1、SWf2、SWin、SWr、SWr1、SW
r2、SWrf、SWri、SWrs、SWsi、SWsf、 スイ
ッチ
ps、Cm1〜Cms キャパシタ H1〜H16、Hs サンプルホールド回路 Hout、Hout1、Hout2 ホールド回路 INV 反転増幅器 MUX、MUX1〜MUXn、MUXc、MUXs、MUX
p1〜MUXps、MUXm1〜MUXms マルチプレクサ M1〜M16、Ms 乗算回路 SR シフトレジスタ SWf、SWf1、SWf2、SWin、SWr、SWr1、SW
r2、SWrf、SWri、SWrs、SWsi、SWsf、 スイ
ッチ
フロントページの続き
(72)発明者 山本 誠
東京都世田谷区北沢3−5−18 鷹山ビ
ル 株式会社鷹山内
(72)発明者 高取 直
東京都世田谷区北沢3−5−18 鷹山ビ
ル 株式会社鷹山内
(56)参考文献 特開 平6−164320(JP,A)
特開 平8−327675(JP,A)
特公 昭63−7686(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H03H 15/00 - 21/00
Claims (5)
- 【請求項1】 入力されるアナログ信号を順次サンプル
ホールドする複数のサンプルホールド回路と、 各段に係数データが格納された巡回型シフトレジスタ
と、 前記複数のサンプルホールド回路からの出力信号と前記
巡回型シフトレジスタからの係数データとの乗算を行う
アナログ型の複数の乗算回路と、 前記各乗算回路の出力の総和を算出するアナログ型の加
算回路と、 前記サンプルホールド回路の機能を代替する補助サンプ
ルホールド回路と、 前記乗算回路の機能を代替する補助乗算回路と、 前記加算回路の機能を代替する補助加算回路とを有し、 前記複数のサンプルホールド回路、前記複数の乗算回路
および前記加算回路は、残留電荷による電圧オフセット
を解消させるためのリフレッシュ手段を有するものであ
り、 前記サンプルホールド回路、前記乗算回路および前記加
算回路のリフレッシュ時には、リフレッシュが行われて
いるサンプルホールド回路、乗算回路および加算回路の
代わりに、前記補助サンプルホールド回路、前記補助乗
算回路および前記補助加算回路を使用して演算処理を実
行するようにした ことを特徴とするフィルタ回路。 - 【請求項2】 前記補助サンプルホールド回路は前記複
数のサンプルホールド回路に対して共通に設けられてお
り、前記補助乗算回路は前記複数の乗算回路に対して共
通に設けられていることを特徴とする前記請求項1に記
載のフィルタ回路。 - 【請求項3】 前記補助サンプルホールド回路、前記補
助乗算回路および前記補助加算回路は、残留電荷による
電圧オフセットを解消させるためのリフレッシュ手段を
有することを特徴とする前記請求項1あるいは2に記載
のフィルタ回路。 - 【請求項4】 前記サンプルホールド回路、前記乗算回
路、前記加算回路、前記補助サンプルホールド回路、前
記補助乗算回路および前記補助加算回路は、いずれも、
奇数段直列に接続されたCMOSインバータからなる反
転増幅器と、該反転増幅器の入力側に接続された入力キ
ャパシタンスと、該反転増幅器の入力側と出力側との間
に接続されたフィードバックキャパシタンスとを有する
構成となされており、 前記リフレッシュ手段は、前記フィードバックキャパシ
タンスを短絡するスイッチ手段および前記入力キャパシ
タンスの入力側に基準電位を印加する手段を有すること
を特徴とする前記請求項1あるいは3に記載のフィルタ
回路。 - 【請求項5】 前記サンプルホールド回路、前記乗算回
路、前記加算回路、前記補助サンプルホールド回路、前
記補助乗算回路および前記補助加算回路は、いずれも、
奇数段直列に接続されたCMOSインバータからなる反
転増幅器と、該反転増幅器の入力側に接続された入力キ
ャパシタンスと、該反転増幅器の入力側と出力側との間
に接続されたフィードバックキャパシタンスとを有する
構成となされており、 前記リフレッシュ手段は、前記フィードバックキャパシ
タンスを短絡するスイッチ手段と前記入力キャパシタン
スの入力側および前記フィードバックキャパシタンスの
出力側に基準電位を印加する手段とを有することを特徴
とする前記請求項1あるいは3に記載のフィルタ回路。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07921397A JP3429426B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | フィルタ回路 |
EP98101319A EP0855796A3 (en) | 1997-01-27 | 1998-01-26 | Matched filter and filter circuit |
US09/014,264 US6169771B1 (en) | 1997-01-27 | 1998-01-27 | Matched filter for spread spectrum communication systems and hybrid analog-digital transversal filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07921397A JP3429426B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | フィルタ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10256873A JPH10256873A (ja) | 1998-09-25 |
JP3429426B2 true JP3429426B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=13683665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07921397A Expired - Fee Related JP3429426B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-03-14 | フィルタ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3429426B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4354473B2 (ja) | 2006-09-07 | 2009-10-28 | 株式会社半導体理工学研究センター | 容量帰還型チョッパ増幅回路 |
JP5733694B2 (ja) * | 2010-02-17 | 2015-06-10 | セイコーエプソン株式会社 | スイッチトキャパシター回路を用いたハイパスフィルター及び電子機器 |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP07921397A patent/JP3429426B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10256873A (ja) | 1998-09-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |