JP3415295B2 - パイプ継手 - Google Patents
パイプ継手Info
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Description
輸送に用いられる、主にはプラスチック製のパイプに適
用して好適なパイプ継手に関するものであり、とくに
は、連結したパイプの不測の抜け出しを有効に防止する
ものである。
らの不測の抜出しを阻止すべく提案された従来技術とし
ては、たとえば、特開平3−69894号公報に開示さ
れたものがある。
プ1の差込みを許容するソケット2と、このソケット2
の、パイプ差込側の端部分に設けた内径拡大部3と、内
径拡大部内に、パイプ1の差込方向前方側から順次に配
設したパイプ保持リング4、バックアップリング5およ
びシールリング6と、ソケット2に螺合されて、それら
のリングを抜止めするとともに、パイプ1の差込みを許
容するキャップ7とを具えるものであって、前記パイプ
保持リング4に、その周方向に間隔をおいて位置して、
パイプの差込方向前方側へ斜めに突出する複数の爪8を
設けるとともに、前記バックアップリング5に、それら
の各爪8に内接する突部9を設けたパイプ継手である。
の、キャップ7の開口を経てパイプ1をそこに十分に差
込むことにより、そのパイプ1をパイプ継手に容易に連
結することができ、かかる連結状態の下で、そのパイプ
1に引抜き方向の大きな力が作用した場合には、保持リ
ング4の爪8を、パイプ1の周面に喰い込ませるととも
に、その爪8の、パイプ1の引抜き方向への共連れに起
因する反り返りを、バックアップリング5の突部9にて
阻止することで、パイプ1の抜出しを防止することがで
きる。
術における、保持リング4の爪8、とくにその先端部
は、図5に斜視図で例示するように、半径方向外方に凸
となるほぼ弧状の横断面形状を有することから、パイプ
1の、継手への連結に際しては、各爪8の、パイプ1か
ら逃げる方向への弾性変形によって、パイプ1の差込み
抵抗を低減させることができるも、パイプ1に、それの
引抜き方向の力が作用する場合にもまた、爪8がパイプ
周面から逃げる方向へ弾性変形するおそれが高いという
問題があった。
面にうまく喰い込んでも、爪それ自身は、反り返り方向
に対する剛性もまた低いことから、その反り返りを防ぐ
べく、バックアップリングに、それぞれの爪8に内接す
る突部9を、比較的高精度に形成することが不可避とな
るという問題があった。
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、パイプ保持リングに
設けたそれぞれの爪それ自体の剛性を十分に高めること
により、パイプの、パイプ継手への差込み抵抗の若干の
増加はあっても、パイプ継手からのパイプの引抜きに対
しては、爪先端を、パイプ周面に確実に喰い込ませるこ
とができ、しかも、他の構成部材の助力なしに、爪の、
パイプ引抜き方向への反り返りを有効に阻止することが
できるパイプ継手を提供するにある。
は、パイプの差込みを許容するソケットを設けるととも
に、このソケットの、パイプ差込側の端部分に内径拡大
部を設け、そして、この内径拡大部に、パイプの差込方
向前方側から順次に、パイプ保持リング、バックアップ
リングおよびシールリングを配設し、また、ソケット
の、たとえば外周面に螺合されて、それらのリングを抜
止めするとともに、これもまたパイプの差込みを許容す
るキャップを設け、パイプ保持リングの円筒部分の、パ
イプの差込方向後方側の端縁に、その円筒部分の周方向
に間隔をおいて位置してパイプの差込方向前方側へ斜め
に突出し、先端側が次第にリング中心に近づく複数の爪
を設けたところにおいて、各爪の、所要の中間位置より
先端側を、半径方向外方に凸となるほぼV字状の折れ曲
がり横断面形状としたものである。ここでより好ましく
は、横断面形状がほぼV字状をなす各爪部分の折曲部の
外側に、横断面内で曲線状をなす、半径方向外方への凸
部を設ける。
されて、パイプの差込方向前方側へ斜めに突出するそれ
ぞれの爪の、少なくとも先端部分を、半径方向外方に凸
となるほぼV字状の横断面形状としたことから、それら
の各爪は、継手に連結したパイプへの抜出し力の作用に
対して、十分高い剛性を発揮して、爪先端のパイプ周面
への確実なる喰い込みを実現する。
爪への、さらなるパイプ抜出し方向の力の作用に際して
は、各爪は、パイプの抜出し方向への反り返りに対す
る、これもまた高い剛性の下で、それ自身の反り返り
を、他の構成部材による爪の支持を必要とすることな
く、十分に阻止することができる。
字状をなす爪部分の折曲部に、横断面内で曲線状をな
す、半径方向外方への凸部を設けた場合にとくに顕著で
あり、これによれば、爪の剛性が一層高まることから、
その爪の先端の、パイプ周面への喰い込みをより確実に
し、また、その爪の反り返りを、より効果的に阻止する
ことができる。
パイプの差込みに当り、パイプと爪との接触面積を、曲
線状凸部の作用下で、単なるV字状の横断面形状を有す
る爪に比して有効に低減できることから、パイプの連結
に際する差込み抵抗を、そのV字状爪よりも小さくする
ことができ、この結果として、パイプ継手への、パイプ
の連結が容易になり、また、作業の信頼性および確実性
が向上することになる。
明する。図1は、この発明の実施例を示す縦断面図であ
り、それの基本的構成は、従来技術で述べたところとほ
ぼ同様である。図中1は、多くはプラスチック材料から
なるパイプを、2は、これもまたプラスチック材料から
なり、パイプ1の差込みを許容するソケットを、そして
3は、ソケット2の、パイプ差込み側の端部分に設けた
内径拡大部をそれぞれ示し、ここでもまた、その内径拡
大部3に、パイプ1の差込方向の前方側から順次に、パ
イプ保持リング11、バックアップリング12およびシ
ールリング6を配設する。
いては、それの円筒部分13の、バックアップリング側
の端縁には、図2(a)に拡大斜視図で示すように、周
方向に間隔をおいて位置して、パイプ1の差込方向前方
側へ斜めに突出し、先端側が次第にリング中心に近づく
複数個の爪14を設け、これらの各爪14を、それの、
所要の中間位置より先端側で、半径方向外方に凸となる
ほぼV字状の横断面形状とする。図2(b)は、爪14
のこのV字状爪部分14aを例示する横断面図である。
またここでは、パイプ保持リング11とシールリング6
との間に介装したバックアップリング12を、平坦なリ
ング状部材によって構成する。
は、ソケット2の内径拡大部内へ、図示のように、パイ
プ保持リング11、バックアップリング12およびシー
ルリング6のそれぞれを順次に収納するとともに、ソケ
ット2の外周に十分に螺着させたキャップ7によってそ
れら抜止めした状態の下で、そのキャップ7の中央部に
設けた開口からパイプ1を差込むことによって行う。
4は、その基端位置から弾性的に拡径変形してパイプ1
の差込みを許容し、一方そのパイプ1は、好ましくはそ
れの先端部に挿入した鍔付きスリーブ15によって、変
形を十分に拘束された状態で、内径拡大部3の所要位置
まで進入する。
後において、そのパイプ1に引抜き方向の力が作用し、
これによって、パイプ1がその引抜方向へ幾分変位した
場合には、各爪14は、V字状折曲部の存在に基づく高
い剛性を発揮して、その爪の、円筒部分側への逃げ変形
のおそれなしに、パイプ外表面に確実に喰い込むことに
なり、しかる後は、各爪14は、それ自身の高い剛性の
下で、引抜き方向の力を十分に支持して、パイプ1の抜
出しを効果的に阻止することができる。すなわち、爪1
4に、V字状の折曲部を設けたことによってその爪14
の剛性が高くなり、それの、パイプ1に共連れされる反
り返りを、爪自身の剛性のみをもって十分に阻止するこ
とができる。
の剛性が増加することによって、パイプ1への引抜き方
向の力の作用に際して、爪14の先端をパイプ周面に確
実に喰い込ませることができ、しかも、バックアップリ
ング12に、各爪14に内接して、それの反り返りを阻
止する突部を特別に設ける必要なしに、パイプ1に作用
する引抜き力を、爪自身によって十分に支持することが
できる。
これは、爪24に、横断面形状がほぼV字状をなす折曲
爪部分24aを設けたところにおいて、その爪部分24
aの折曲部に、図3(b)に示すところから明らかなよ
うに、横断面内で曲線状をなし、半径方向外方へ突出す
る凸部24bを設けたものである。
それの剛性を、前述した爪14より高めることができる
ので、爪先端の、パイプ周面への喰い込みを一層確実に
し、併せて、パイプ1に作用する、抜出し方向のより大
きな力にも十分に対抗することができる。
の、継手への差込みに当り、凸部24bの内表面の、パ
イプ周面への接触を有効に回避することができるので、
爪24とパイプ周面との接触面積を、前述した爪14よ
り少ならしめて、差込み抵抗を低減させることができ
る。従って、パイプ1の連結を容易にし、連結作業の信
頼性および確実性を大きく向上させることができる。
が、この発明に係る高剛性の爪14,24と、従来技術
で述べた、バックアップリングの突部とを併用し得るこ
とはもちろんであり、この場合には、パイプ1に、予期
しないほど大きな引抜き力が作用してもなお、爪14,
24の反り返りを十分に阻止することができる。
は、パイプ保持リングに設けた各爪の、少なくとも先端
部分を、半径方向外方に凸となるほぼV字状の横断面形
状とすることにより、各方向の力に対する爪の剛性を高
めて、その爪の、パイプ周面への喰い込みを確実にし、
また、パイプに作用する引抜き力を、爪のみをもって十
分に支持することができる。従って、パイプ周面への爪
の喰い込み不良に起因する、不測の漏水等のおそれを十
分に取り除くことができるとともに、バックアップリン
グの形状を単純なものとして、そのバックアップリング
のコストを大きく低減させることができる。
の、その折曲部に、半径方向外方への凸部を設けた場合
には、爪の剛性をより一層高めることができる他、パイ
プの、継手への差込み抵抗を有効に低減させることがで
きる。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 パイプの差込みを許容するソケットと、
このソケットの、パイプ差込側の端部分に設けた内径拡
大部と、内径拡大部内に、パイプの差込方向前方側から
順次に配設したパイプ保持リング、バックアップリング
およびシールリングと、ソケットに螺合されて、それら
のリングを抜止めするとともに、パイプの差込みを許容
するキャップとを具え、前記パイプ保持リングの円筒部
分の、パイプの差込方向後方側の端縁に、その円筒部分
の周方向に間隔をおいて位置して、パイプの差込方向前
方側へ斜めに突出し、先端側が次第にリング中心に近づ
く複数の爪を設けたものであって、 各爪の、所要の中間位置より先端側を、半径方向外方に
凸となるほぼV字状の横断面形状としてなるパイプ継
手。 - 【請求項2】 横断面形状がほぼV字状をなす各爪部分
の折曲部の外側に、横断面内で曲線状をなす、半径方向
外方への凸部を設けてなる請求項1記載のパイプ継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28480794A JP3415295B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | パイプ継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28480794A JP3415295B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | パイプ継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08145264A JPH08145264A (ja) | 1996-06-07 |
JP3415295B2 true JP3415295B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=17683272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28480794A Expired - Lifetime JP3415295B2 (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | パイプ継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3415295B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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---|---|---|---|---|
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JP4853393B2 (ja) * | 2007-06-12 | 2012-01-11 | 住友ベークライト株式会社 | 医療用チューブ継手 |
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KR101638835B1 (ko) * | 2014-12-29 | 2016-07-13 | 대양피엔피 주식회사 | 파이프 연결구 |
KR102053283B1 (ko) * | 2016-08-29 | 2020-01-08 | 주식회사 정산애강 | 파이프 연결구 |
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-
1994
- 1994-11-18 JP JP28480794A patent/JP3415295B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08145264A (ja) | 1996-06-07 |
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